JP2009021775A - 符号化装置及び符号化方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】算術符号化を用いた符号化装置において、算術符号化の近似演算を行いながら、回路での処理時間を大幅に削減し、精度の高い符号量の予測方法を提供する。
【解決手段】符号化装置は、入力信号から生成された第一の符号化単位(マクロブロック)の多値データから第一の符号化単位の予測符号量を算出する符号量概算回路(200)を備え、予測符号量に基づいて入力信号に対する算術符号化を行う。符号量概算回路(200)は、第一の符号化単位に含まれる多値データを第二の符号化単位毎に複数のグループに分けるセレクタ(230、231)と、確率状態に基づいて複数のグループに分けられた多値データから第二の符号化単位の予測符号量を算出する、グループ毎に設けられた部分符号量概算回路(201〜206)と、全ての予測符号量を加算し第一の符号化単位の予測符号量を出力する加算器(232)とを含む。
【選択図】図2
【解決手段】符号化装置は、入力信号から生成された第一の符号化単位(マクロブロック)の多値データから第一の符号化単位の予測符号量を算出する符号量概算回路(200)を備え、予測符号量に基づいて入力信号に対する算術符号化を行う。符号量概算回路(200)は、第一の符号化単位に含まれる多値データを第二の符号化単位毎に複数のグループに分けるセレクタ(230、231)と、確率状態に基づいて複数のグループに分けられた多値データから第二の符号化単位の予測符号量を算出する、グループ毎に設けられた部分符号量概算回路(201〜206)と、全ての予測符号量を加算し第一の符号化単位の予測符号量を出力する加算器(232)とを含む。
【選択図】図2
Description
本発明は、符号化装置及び方法に関し、特に、算術符号化を適用した符号化装置及び方法に関する。
算術符号化は、情報源シンボルの発生確率に応じて、情報量を理論的限界まで可逆圧縮できる技術である。画像符号化の分野では、JPEG2000規格(ISO/IEC15444)、H.264/MPEG4−AVC規格(以下「H.264規格」と称す。)等に採用されている(非特許文献1参照)。H.264規格においては、コンテキスト適応算術符号化(CABAC:Context Adaptive Binary Arithmetic Coding)として、シンタックスの確率特性に応じた効率の高い符号化を実現している。
H.264規格におけるコンテキスト適応算術符号化について、図16を用いて説明する。図16は、コンテキスト適応算術符号化回路を説明する図である。
同図において、2値化回路130は変換係数データ、フラグ等の符号化情報から成る多値入力データの2値化を行う。2値化は、制御情報から、入力データの種類であるシンタックスエレメント(syntax element)を判別し、データの確率特性によって、表1に示すユーナリー・バイナライゼーション(unary binarization)や固定長バイナライゼーション(fixed−length binarization)等の方式を用いて行われる。
表1に示すユーナリー・バイナライゼーションでは、多値入力データ0,1,2,3,4,5,・・・を、それぞれ2値シンボル(Bin string)0,10,110,1110,11110,111110,・・・に変換することで2値化を行う。2値化回路130により2値化された2値シンボル列(バイナリ列)は、算術符号化回路140に入力される。
コンテキスト計算回路520は、シンタックスエレメントを示す制御情報に基づいて、2値シンボル列における現在の1ビットを符号化するために用いるコンテキストインデックス(ctxIdx)の値を求める。その際、図17に示すH.264規格で定められた規則にしたがい、コンテキストインデックス(ctxIdx)の値を求める。
図17より、ctxIdxは0から459までの460個の値を取りうる。一つのシンタックスエレメントに対して複数のctxIdxがある場合は、シンタックスエレメント毎に決められた規則(H.264規格参照)によって複数の値から一意に決定される。
確率状態初期化回路510は、スライスの開始時に460個のctxIdxの値毎に表2の計算により確率状態を初期化して、コンテキスト計算回路520に記憶させる。確率状態とは、2値シンボル0又は1のうち発生確率の高い方のシンボルを示すMPS(valMPS)と、発生確率を示すpState(pStateIdx)の組である。求められたctxIdxの値に対応した確率状態を「コンテキスト情報」と呼ぶ。
コンテキスト計算回路520は、コンテキスト情報を生成して算術符号化回路140に入力する。このように、算術符号化を行うシンタックスエレメントによって算術符号化回路140に入力されるシンボルの発生確率つまりコンテキスト情報が適応的に切り替わることにより、2値シンボルの発生確率が動的に変わる2値シンボル列に対して、最適な算術符号化が可能となる。ここで、一定区間の多値入力データを処理した際に発生した出力符号の総ビット長を「符号量」と呼ぶ。
図18を参照し、算術符号化回路140の動作を説明する。同図において、ctxIdxが所定値に固定され、コンテキスト情報504から得たシンボル0の発生確率は0.75(2進数で0.11)であり、シンボル1の発生確率は0.25であり、{0,0,0,1}のバイナリ列が入力された場合を考える。この場合、現在のコンテキスト情報は、発生確率の高い方のシンボルを示すMPS=0、及び発生確率pState=0.11で表される(図18(a)参照)。H.264規格におけるシンボルの発生確率は0から63の範囲を取るインデックス値pStateIdxで表現されるが、ここでは簡単のため発生確率を2進数の値とする。コンテキスト情報は、今回の2値算術符号化により更新され、コンテキスト計算回路520に戻される。コンテキスト計算回路520では、対応するctxIdxの確率状態を更新する。更新された確率状態は、次回に同じctxIdxの符号化が行われる時に再利用される。
図18(b)において、1個目の入力バイナリ値「0」が入力されると、[0,1]の区間が確率0.11で区切られる0側の区間に狭められ、[0,0.11]になる。2個目の入力「0」が入力されると、[0,0.11]の区間が[0,0.1001]に狭められる。ここで、0.1001=0.11×0.11である。同様にして、3個目の入力「0」により区間が[0,0.011011]になる。4個目の入力「1」が入力されると、1側の区間に狭められる。最終的な区間は[0.01010001,0.011011]になる。この最終的な区間に含まれる値のうち、最短の語長を持つものが符号語となる。すなわち、0.011は、この区間に含まれるので、小数点以下の値「011」が出力バイナリ列となり、4ビットの入力値が3ビットに圧縮されたことになる。但し、H.264規格における確率状態(valMPS、pStateIdx)は入力毎に更新される。
H.264規格における算術符号化回路140の動作では、前記区間を有限語長で扱う。このため、区間の左端の値をcodILow(0.01010001等)、区間の幅をcodIRange(0.00011011等)として、codILow及びcodIRangeの値に応じて出力ビットを確定し、codIRange及びcodILowを1ビット左シフトして区間の分解能を上げる「リノーマライゼーション」と呼ぶ処理が行われる。H.264規格での1ビットの算術符号化処理は図19及び図20のフローチャートに従って行われる。
図19は、2値バイナリ(以下「Bin」と称す)1個の入力に対する算術符号化処理を示す。変数の初期化(S821)、BinがMPSであるかの判定(S822)、MPSでない場合にはcodILow及びcodIRangeの更新(S823)、pStateIdxの値の判定(S824)、MPSの反転(S825)、発生確率pStateIdxの更新(S826、S827)、リノーマライゼーション(S830)からなる。図20は、リノーマライゼーションの具体的な処理を示している。
ところで、同一スライス内の連続した2つのブロックの変換係数データを算術符号化する際には、輝度64係数のcoeff_abs_level_minus1、色差AC成分のcoeff_abs_level_minus1といった、ctxIdxの異なる多値入力データに対して、図19及び図20に示すように、codIRange、codILow、valMPS、pStateIdxの内部状態変数(確率状態)を2つのブロック間で継承せねばならない。よって、変換係数データに含まれる全てのシンタックスエレメントは、スライス内では逐次符号化される必要があり、並列に処理できないことになる。
一方、動画像符号化においては、様々な特性を持つ入力画像を所定のビットレートに圧縮するため、各マクロブロックを符号化する際の量子化パラメータを適切に制御して、符号量制御を行う必要がある。符号量制御の精度を高めるために、スライス、フレーム、GOP(Group Of Pictures)といった単位でパラメータを変更しながら繰り返し符号化を行うことが一般的である。繰り返し符号化には、主に符号量を予測するための「仮符号化」と、「最終的な符号化」の2種類の符号化が含まれる。仮符号化では、入力画像の特性によらず所定のビットレートに圧縮するための量子化パラメータを算出し、最終的な符号化では前記量子化パラメータを用いて所定のビットレートに圧縮する。
従来の仮符号化の方式は、最終的な符号化と同様、実際にエントロピー符号化を行う方式と、エントロピー符号化を行わずに代替の演算を行う方式とに大別される。前者の方式は、入力画像の特性によっては、仮符号化における総ビットレートが最終的な符号化におけるビットレートより数倍程度高くなるが、エントロピー符号化に可変長符号化(Variable Length Coding)を用いる場合には一般的であった。
しかし、エントロピー符号化として近年主流となってきている算術符号化は、前述のようにビット単位の符号化処理であり、スライス内で逐次符号化せざるを得ないという特性を有する。このため、算術符号化を仮符号化に用いる場合には、回路の動作周波数が非常に高くなってしまう。故にリアルタイム処理が必要とされる回路においては、算術符号化を用いる場合、前者の仮符号化の方式を採用することは非常に困難である。
よって、最終的な符号化に算術符号化を用いる場合の仮符号化の方式として、後者の方式が提案されている。例えば特許文献1は、算術符号化を行わず、入力2値シンボル量を出力符号量の予測値とすることで、最適な符号化モードを選択する際の処理量を削減する。または、特許文献2のように関数を用いて予測する方式も提案されている。
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特開2005−203905号公報(
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ISO/IEC14496−10 Advanced video coding for generic audiovisual services
ISO/IEC14496−10 Advanced video coding for generic audiovisual services
算術符号化を用いた符号化装置において、算術符号化を行わずに仮符号化を行う従来の方式では、符号量の予測を精度よく行うことができないという課題があった。
すなわち、特許文献1で示された方式では、複数の符号化モード間の相対比較としてはある程度機能するが、算術符号化を行わないため、符号量の予測値を適切に算出することはできない。また特許文献2で示された方式では、算術符号化の演算とは全く異なるため、正確な符号量の予測が行えない。
本発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、算術符号化を用いた符号化装置において、算術符号化の近似演算を行いながら、回路での処理時間を大幅に削減し、精度の高い符号量予測方式を提供することを目的とする。
本発明に係る符号化装置は、入力信号から、第一の符号化単位の多値データを生成するブロック化回路と、第一の符号化単位に含まれる多値データから第一の符号化単位の予測符号量を算出する符号量概算回路と、予測符号量に基づいて、前記入力信号に対する算術符号化を行う符号化回路とを備える。符号量概算回路は、第一の符号化単位に含まれる多値データを、第二の符号化単位毎に複数のグループに分けるセレクタと、グループ毎に用意された回路であって、グループ毎に設定された算術符号化における確率状態に基づいて複数のグループに分けられた多値データから第二の符号化単位の予測符号量を算出する、複数の部分符号量概算回路と、全ての部分符号量概算回路からの予測符号量を加算して、第一の符号化単位の予測符号量を出力する加算器とを含む。
符号量概算回路は、複数の第一の符号化単位を含む第三の符号化単位毎に、確率状態を所定の値に初期化する確率状態初期化回路をさらに有してもよい。部分符号量概算回路は、異なる第二の符号化単位が同一の第三の符号化単位に含まれ、かつ、同一のグループに含まれる場合に、それらの異なる第二の符号化単位の間で確率状態を継承させてもよい。
符号化装置はさらに、第1の量子化パラメータを生成する量子化パラメータ発生回路と、第1の量子化パラメータに基づき、入力信号に基づいて生成された係数データを量子化して多値データを生成する第1の量子化回路と、第2の量子化パラメータに基づいて係数データを量子化して第2の多値データを生成する第2の量子化回路と、第2の多値データに対して算術符号化を行う算術符号化回路とをさらに備えてもよい。第2の量子化パラメータは、第1の量子化パラメータと、第一の符号化単位の予測符号量と、符号化時に与えるべき所定の符号量とに基づいて算出できる。
本発明に係る符号化方法は、入力信号から、第一の符号化単位の多値データを生成するステップと、第一の符号化単位に含まれる多値データを、第二の符号化単位毎に複数のグループに分るステップと、グループ毎に設定された算術符号化における確率状態に基づいて複数のグループに分けられた多値データから第二の符号化単位の予測符号量を算出するステップと、全ての予測符号量を加算して、第一の符号化単位の予測符号量を算出するステップと、予測符号量に基づいて、入力信号に対する算術符号化を行うステップとを含む。
本発明によれば、算術符号化を用いた符号化装置において、ブロック番号に基づいて分けられた複数のグループに対する算術符号化の近似演算を並列に行うことが可能となり、算術符号化に近い演算を行いながらも算術符号化と比較して処理時間を大幅に削減できる。これにより動作周波数を低く抑えた回路を用いて高精度の符号量予測に基づく符号化装置を実現できる。また、高画質な映像符号化装置を提供することができる。
1.映像符号化装置の構成
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。以下では、フレーム内で復号可能なイントラフレームを符号化対象として、動作周波数を低く抑えた回路を用いて高精度の符号量予測に基づく符号量制御を行う映像符号化装置について説明する。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。以下では、フレーム内で復号可能なイントラフレームを符号化対象として、動作周波数を低く抑えた回路を用いて高精度の符号量予測に基づく符号量制御を行う映像符号化装置について説明する。
図1に本発明の実施の形態による映像符号化装置の例を示す。図1において、映像符号化装置100は、仮符号化を行う第一の符号化回路101と、最終的な符号化を行う第二の符号化回路102と、フレームメモリ151と、予測モードメモリ152と、符号量積算メモリ153とから構成される。
第一の符号化回路101は、入力信号をブロック化するための第一のブロック化回路161、予測モード検出回路173、第一のイントラ予測生成回路171、直交変換回路としての第一のDCT回路181、量子化パラメータ発生回路111、第一の量子化回路121、及び算術符号量概算回路200から構成される。
第二の符号化回路102は、第二のブロック化回路162、第二のイントラ予測生成回路172、第二のDCT回路182、量子化パラメータ算出回路112、第二の量子化回路122、算術符号化回路142、逆量子化回路124、及び逆DCT回路184から構成される。
2.映像符号化装置の動作
以上のように構成された映像符号化装置について、以下その動作を説明する。映像符号化装置は映像信号をフレーム単位で処理するが、以下では、説明の便宜上、1フレームの映像信号に対する処理の流れについて説明する。
以上のように構成された映像符号化装置について、以下その動作を説明する。映像符号化装置は映像信号をフレーム単位で処理するが、以下では、説明の便宜上、1フレームの映像信号に対する処理の流れについて説明する。
映像符号化装置100に1フレームのディジタル映像信号が入力されると、第一の符号化回路101は入力したディジタル映像信号に対して仮符号化を行う。この仮符号化において、予測モード検出回路173により検出された予測モード値が予測モードメモリ152に、算術符号量概算回路200により出力された符号量が符号量積算メモリ153にそれぞれ格納される。
映像符号化装置100に入力されたディジタル映像信号はフレームメモリ151にも格納され、1フレーム以内の所定時間だけ遅延されて、第二の符号化回路102に出力される。第二の符号化回路102は1フレームのディジタル映像信号を符号化し、最終的にストリームを出力する。すなわち、第二の符号化回路102での符号化においては、予測モードメモリ152に格納された予測モード値、及び符号量積算メモリ153に格納された符号量を入力して、同じフレームに対する符号化が行われる。以下、第一及び第二の符号化回路101、102それぞれの詳細な処理について説明する。
2.1 第一の符号化回路による仮符号化
第一の符号化回路101による仮符号化の処理を説明する。
ブロック化回路161は、ディジタル映像信号を受け、1フレーム分の映像信号を16×16画素からなる複数のマクロブロックにブロック化する。マクロブロックは、後述するDCTやイントラ予測の単位となるブロックを複数個含む。
第一の符号化回路101による仮符号化の処理を説明する。
ブロック化回路161は、ディジタル映像信号を受け、1フレーム分の映像信号を16×16画素からなる複数のマクロブロックにブロック化する。マクロブロックは、後述するDCTやイントラ予測の単位となるブロックを複数個含む。
イントラ予測生成回路171は、16×16画素のマクロブロック毎に、入力されたディジタル映像信号の画素と、入力されたディジタル映像信号の画像に隣接する画素とから、そのマクロブロックの各画素の値を種々の予測モードで予測(イントラ予測)する。なお、イントラ予測は、マクロブロック単位の代わりに、8×8画素ブロックや4×4画素ブロックの単位でも行われる。
予測モード検出回路173は、入力したディジタル映像信号から予測モード値を検出する。予測モード値には、フィールドマクロブロック復号フラグ(mb_field_decoding_flag)、輝度4×4イントラ予測モード(Intra4×4PredMode)、輝度8×8イントラ予測モード(Intra8×8PredMode)、色差イントラ予測モード(intra_chroma_pred_mode)が含まれる。検出された予測モード値は予測モードメモリ152に蓄積される。
入力されたディジタル映像信号における符号化対象のマクロブロックの各画素値と、イントラ予測生成回路171により生成された、符号化対象のマクロブロックの各画素の予測値との差分値が計算されて、16×16画素の差分値のブロックが生成され、DCT回路181に出力される。
DCT回路181は、差分値のブロックに対してDCT(離散コサイン変換)等の直交変換処理を行う。この処理は、通常4×4画素や8×8画素のブロック単位に行われ、周波数成分の係数データが出力される。係数データは量子化回路121に入力され、量子化パラメータ発生回路111により与えられた量子化パラメータにしたがい量子化される。量子化パラメータ発生回路111は、量子化パラメータを複数のパラメータ候補の中から選択して決定する。
算術符号量概算回路200は、量子化回路121により量子化された係数データから予測符号量を求め、出力する。算術符号量概算回路200が出力する予測符号量は、符号量積算メモリ153に格納される。
2.1.1 算術符号量概算回路の動作
図2に算術符号量概算回路200の構成を示す。算術符号量概算回路200は、確率状態初期化回路510、セレクタ230、セレクタ231、複数の部分符号量概算回路201〜206、及び加算器232で構成される。部分符号量概算回路201〜206はそれぞれ、2値化回路131〜136、コンテキスト計算回路521〜526、及び2値符号量概算回路211〜216を含む。
図2に算術符号量概算回路200の構成を示す。算術符号量概算回路200は、確率状態初期化回路510、セレクタ230、セレクタ231、複数の部分符号量概算回路201〜206、及び加算器232で構成される。部分符号量概算回路201〜206はそれぞれ、2値化回路131〜136、コンテキスト計算回路521〜526、及び2値符号量概算回路211〜216を含む。
以上のように構成される算術符号量概算回路200について、以下その動作を説明する。
多値入力データは、セレクタ231において所定の方法に従って部分符号量概算回路201〜206のいずれかに振り分けられる。以下では、図3に示すような図8×8画素のブロックに基づいて各部分符号量概算回路201〜206に振り分ける方法の例を説明する(図3参照)。
具体的には、1マクロブロックに含まれる多値入力データが、輝度ブロックY0〜Y3、色差ブロックCb0、Cr0の計6個のブロックのいずれに含まれるかを判断し(図3(a)参照)、それが含まれるブロックの種類に応じて、多値入力データを処理する部分符号量概算回路201〜206への振り分けを行う(図3(b)参照)。6個のブロックに含まれる符号量は夫々統計的に同程度の量であるとすれば、各部分符号量概算回路201〜206が処理する符号量は、マクロブロック全体の符号量の約1/6になると考えられる。
確率状態初期化回路510は、部分符号量概算回路201〜206で用いるctxIdx毎の確率状態を初期化する。確率状態の初期化は、H.264規格と同様にスライスの先頭でのみ行われるが、6個のブロック毎に確率状態を持つ点がH.264規格と異なる。
各部分符号量概算回路201〜206は以下のように動作する。まず2値化回路131〜136は、セレクタ231によりブロック毎に振り分けられた多値入力データを2値シンボル列503に変換する。2値化回路131〜136は、図16に示すコンテキスト適応算術符号化回路145に含まれる2値化回路130と基本的には同様の回路である。なお、輝度を処理する2値化回路は、輝度データの2値化を行えれば良く、色差を処理する2値化回路は、色差データの2値化を行えれば良い。
コンテキスト計算回路521〜526は、多値入力データと同様にしてセレクタ230で振り分けられた制御情報に基づいて、現在の2値シンボル503に対するコンテキスト情報504を2値符号量概算回路211〜216に入力する。2値符号量概算回路211〜216は、図16に示す算術符号化回路140と基本的には同じ回路である。なお、輝度を処理する2値符号量概算回路は、輝度データの算術符号化を行えれば良く、色差を処理する2値符号量概算回路は、色差データの算術符号化を行えれば良い。
以上のようにして各2値符号量概算回路211〜216により算出された符号量は、加算器232にて加算され、一定区間毎に予測符号量として出力される。本実施形態では図3のようにブロック単位の並列処理となるため、前記の一定区間をマクロブロック単位とすることができる。
図4を参照し、2値符号量概算回路211〜216の動作を説明する。図4は、2値符号量概算回路211〜216による2値符号量概算処理のフローチャートであり、1ブロックB(blk)(0≦blk≦5)に対する2値符号量概算処理を示す。
本処理では、最初に、ブロック初期化処理を行う(S11)。その後、ctxIdxの確率状態設定処理(S12)、1Binの符号量概算処理(S13)、及びctxIdxの確率状態更新処理(S14)の3つの処理をブロックが終了するまで繰返す(S15)。
図5を参照し、ブロック初期化処理(S11)を説明する。ブロック初期化処理では、ブロック符号量codeLength[blk]を0に初期化する(S301)。
図6を参照し、ctxIdxの確率状態設定処理(S12)を説明する。ctxIdxの確率状態設定処理では、コンテキスト計算回路521〜526に蓄積されたvalMPS値であるvalMPS_Stored[blk][ctxIdx]及びpStateIdx値であるpStateIdx_Stored[blk][ctxIdx]を、valMPS[blk]及びpStateIdx[blk]に設定する(S311)。
図7を参照し、1Binの符号量概算処理(S13)を説明する。1Binの符号量概算処理では、最初に変数の初期化を行う(S321)。次にBinがMPSであるかの判定を行う(S322)。
MPSでない場合にはcodILow[blk]及びcodIRange[blk]を更新し(S323)、pStateIdx[blk]の値を判定し(S324)、valMPS[blk]の反転を行い(S325)、発生確率pStateIdx[blk]を更新する(S326)。
一方、ステップ322にてBinがMPSである場合には、pStateIdx[blk]の更新のみを行う(327)。
最後に1Binの符号量加算処理330を行って終了する。なお、図7に示すフローチャートは、図19に示した算術符号化のフローチャートに準じており、codIRange,codILow,valMPS,pStateIdxといった内部変数がブロックblk固有の値として扱われている点と、リノーマライゼーション(S830)が1Binの符号量加算処理(S330)に置換された点が異なる。
図8を参照し、1Binの符号量加算処理(S13)を説明する。1Binの符号量加算処理では、codIRangeが0x100以上の値になるまで(S331)、codILowとcodIRangeを操作して、値に応じてブロック符号量codeLength[blk]を1だけ加算する処理が繰り返される(S332〜S338)。
図8に示すフローチャートは、図20に示したリノーマライゼーションのフローチャートに準じており、内部変数codIRange,codILowがブロックblk固有の値として扱われている点と、ビットの出力部分PutBitを符号量加算処理に置換された点が異なる。
図9を参照し、ctxIdxの確率状態更新処理(S14)の動作を説明する。ctxIdxの確率状態更新処理では、コンテキスト計算回路521〜526に蓄積されたvalMPS値であるvalMPS_Stored[blk][ctxIdx]及びpStateIdx値であるpStateIdx_Stored[blk][ctxIdx]を、1Binの符号量概算処理(S13)にて更新されたvalMPS[blk]及びpStateIdx[blk]の値で更新する(S351)。
なお、図4に示す処理において、同一スライス内にある次のマクロブロックに含まれるブロックB[blk]を処理する時には、codIRange,codILow,valMPS,pStateIdxといったブロックblk固有の内部変数(確率状態)は、同一のブロックblk毎に継承されて使用される。
以上説明した2値符号量概算処理によりブロック符号量が得られる。図2に示す加算器232は、こうして得られたブロック符号量から以下のようにして予測符号量を算出する。すなわち、加算器232は、マクロブロックに含まれる全てのブロックに対して、全ての2値符号量概算回路211〜216から出力されたブロック符号量codeLength[blk](0≦blk≦5)を全て加算することにより、マクロブロックの予測符号量MBcodeLengthを算出する。
ここで、上述のブロックB(blk)の2値符号量概算処理(図4参照)が、ブロック毎に並列に処理可能である理由を説明する。本実施形態では、前述したコンテキスト適応型算術符号化を並列処理するための障害であった内部状態codIRange,codILow,valMPS,pStateIdxを、マクロブロックではなくブロックに固有の値に置き換えている。これにより、ブロック単位の処理が可能となることから、図10に示すように、ブロック毎に設けられた部分符号量概算回路201〜206を、時間的に並列動作させることが可能となり、処理の高速化が図れる。
ここで算術符号量概算回路200の予測精度について検討する。スライス内のマクロブロックの数をNmb、マクロブロック内のブロックの数をNb、スライス内のブロックの数をb(0≦b≦Nmb*Nb−1)、ブロックをB(b)で表すと、H.264規格における算術符号化が処理するブロック系列は式(1)で表される。
B(0),B(1),…,B(Nb−1),…,B(Nmb×Nb−1) (1)
B(0),B(1),…,B(Nb−1),…,B(Nmb×Nb−1) (1)
ここで各ブロックにおける確率状態数を1個に簡略化して考えると、対応する確率状態の系列P(b)は、式(2)で表される。
P(0),P(1),…,P(Nb−1),…,P(Nmb×Nb−1) (2)
P(0),P(1),…,P(Nb−1),…,P(Nmb×Nb−1) (2)
一方、本発明による第一の部分符号量概算回路201が処理するブロック系列は、式(3)で表される。
B(0),B(Nb),B(2×Nb),…,B((Nmb−1)×Nb) (3)
B(0),B(Nb),B(2×Nb),…,B((Nmb−1)×Nb) (3)
同様に、第二の部分符号量概算回路202が処理するブロック系列は、式(4)で表される。
B(1),B(Nb+1),B(2×Nb+1),…,
B((Nmb−1)×Nb+1) (4)
B(1),B(Nb+1),B(2×Nb+1),…,
B((Nmb−1)×Nb+1) (4)
一般化すると、blk番目(0≦blk≦Nb−1)の部分符号量概算回路が処理するブロック系列は式(5)で表される。
B(blk),B(Nb+blk),B(2×Nb+blk),…,
B((Nmb−1)×Nb+blk) (5)
B(blk),B(Nb+blk),B(2×Nb+blk),…,
B((Nmb−1)×Nb+blk) (5)
本発明に対応する確率状態の系列P’(b)は式(6)で表される。
P’(blk),P’(Nb+blk),P’(2×Nb+blk),…,
P’((Nmb−1)×Nb+blk) (6)
P’(blk),P’(Nb+blk),P’(2×Nb+blk),…,
P’((Nmb−1)×Nb+blk) (6)
ここで、マクロブロック数Nmbがブロック数Nbより十分大きく、入力画像の統計的性質がブロック毎に偏らないとすると、式(6)によるNb個の確率状態系列は、式(2)による1個の確率状態系列を、Nbで除算したときの剰余に基づきNb個に分割した系列に十分近いと言える。
よって本実施形態において、Nb個の部分符号量概算回路により並列して符号量を算出することにより、十分に高い符号量の近似精度を確保しつつ、1/Nb倍の動作周波数の回路で仮符号化を行うことが可能となる。
2.2 第二の符号化回路による最終的な符号化
第二の符号化回路102の符号化の動作を説明する。
第一の符号化回路101により1フレームの仮符号化が終了すると、フレームメモリ151に蓄積された1フレームの映像信号が、ブロック化回路162に入力される。符号化対象のマクロブロックの各画素値に対して、予測モードメモリ152から読み出した予測モード値に基づいてイントラ予測生成回路172が生成した画素予測値との差分値が計算される。差分値のブロックに対してDCT回路182にてDCTの直交変換処理が行われ、周波数成分の係数データが出力される。係数データは量子化回路122に入力されて量子化される。この際の量子化パラメータは、量子化パラメータ算出回路112により算出される。量子化された係数データは算術符号化回路142にて符号化されてビットストリームとして出力される。
第二の符号化回路102の符号化の動作を説明する。
第一の符号化回路101により1フレームの仮符号化が終了すると、フレームメモリ151に蓄積された1フレームの映像信号が、ブロック化回路162に入力される。符号化対象のマクロブロックの各画素値に対して、予測モードメモリ152から読み出した予測モード値に基づいてイントラ予測生成回路172が生成した画素予測値との差分値が計算される。差分値のブロックに対してDCT回路182にてDCTの直交変換処理が行われ、周波数成分の係数データが出力される。係数データは量子化回路122に入力されて量子化される。この際の量子化パラメータは、量子化パラメータ算出回路112により算出される。量子化された係数データは算術符号化回路142にて符号化されてビットストリームとして出力される。
2.3 第一の符号化回路101での仮符号化における量子化パラメータの設定
第一の符号化回路101における仮符号化の具体例を、図11(a)に示すような1920×1080画素の1フレームの符号化においてスライス単位に最適な量子化パラメータを算出する例を用いて説明する。
第一の符号化回路101における仮符号化の具体例を、図11(a)に示すような1920×1080画素の1フレームの符号化においてスライス単位に最適な量子化パラメータを算出する例を用いて説明する。
図11(b)に示すように、1920×1080画素のフレームは、16×16画素のマクロブロックが8160(=120×68)個で構成される。フレームを分割するスライスは、任意の連続したマクロブロックの集合として定義できるが、一例として1個のスライスが2040個のマクロブロックを含み、1フレームが4個のスライスで構成される場合を考える。この場合、N=Nmb=2040と設定できる。
仮符号化の開始前に、第一の符号化回路101の量子化回路121で使用される仮量子化パラメータQP1(n)を決定する。仮量子化パラメータは、マクロブロック毎に複数の候補の中から1つが選択されて設定される。すなわち1個のマクロブロックに対する仮量子化パラメータQP1(n)は、任意の異なるQ種類の代表量子化パラメータqp1(x)(x=0,1,…,Q−1)から1個を選んで、当該マクロブロックの仮量子化パラメータQP1(n)に設定することで決定できる。
例えば、「0」と「20」の2種類の代表量子化パラメータqp1(x)={0,20}を与える場合を考える。ここで、F(x)={A0,A1,…,AQ−1}(Anは整数)の表記は、F(0)=A0、F(1)=A1、…、F(Q−1)=AQ−1を意味するものとする。各マクロブロックの仮量子化パラメータは、各量子化パラメータの出現頻度が等しくなるように、2種類の代表量子化パラメータの中から頻度が等しくなるように選択する。この例では、半数のマクロブロックに量子化パラメータ「0」を、残り半数のマクロブロックに量子化パラメータ「20」を与える。また、仮量子化パラメータがスライス内で偏るのを防ぐため、スライス内に交互又はランダムに仮量子化パラメータを配置する。例えば、プログレッシブ走査においては、図12(a)に示すように、通常のラスタスキャン順に交互に仮量子化パラメータを与え、インターレース走査では図12(b)に示すように、マクロブロックの対毎に交互に仮量子化パラメータを与えることができる。
仮符号化における代表量子化パラメータqp1(x)の種類Qと、その値qp1(x)(x=0,1,…,Q−1)の決定方法について、図13を用いて説明する。
量子化回路121で用いられる代表量子化パラメータの種類Qは、2040(1スライスに含まれるマクロブロック数)の約数とすることができる。又はインターレース走査用の符号化を行うため、マクロブロックを対にする場合は、その1/2である1020の約数とすることができる。このようにして代表量子化パラメータの種類Qを設定すれば、スライス内で任意の代表量子化パラメータが出現する回数を一定にできる。例えばプログレッシブの場合、Qとしては2040の約数である5、10、20が選択できる。それぞれのQの場合の、1個のスライス内における各代表量子化パラメータの出現回数は408回、204回、102回となる。
代表量子化パラメータqp1(x)としては、エンコーダで選択できる量子化パラメータの範囲から異なる値をQ個選択する。この場合、最適な符号化のための符号量予測が行い易くなるように、それらの値を適度に分散させるのが好ましい。例えば、1スライスに含まれるマクロブロック数が2040で、エンコーダで選択できる量子化パラメータQPの範囲が0から51である場合、代表量子化パラメータqp1として、図13(a)に示すように、Q=10、qp1(x)={0,4,8,12,16,22,28,34,42,51}を選択することができる。このとき、プログレッシブ方式の場合は、図13(b)に示すように代表量子化パラメータが適用され、インターレース方式の場合は、図13(c)に示すように仮量子化パラメータが割当られる。
第一の符号化回路101における仮符号化の結果、符号量積算メモリ153に蓄積されるデータについて説明する。仮符号化では、N=2040個のマクロブロックを含むスライス1個に対し、同じ代表量子化パラメータqp1(x)を使用したマクロブロック毎に、算術符号量概算回路200から出力された予測符号量R1(n)の総和を計算する。その総和をQP別予測符号量r1(x)とし、符号量積算メモリ153に蓄積する。図14の例では、qp1(x)={0,4,8,12,16,22,28,34,42,51}(x=0,1,…,9)の各々に対し、代表量子化パラメータ毎に予測符号量R1(n)の総和を取ったQP別予測符号量r1(x)={95626,82252,64451,48648,31785,19098,10373,5439,2259,1261}を符号量積算メモリ153に蓄積することになる。
2.4 第二の符号化回路での最終的な符号化における量子化パラメータの算出
第二の符号化回路102の量子化パラメータ算出回路112での最終的な符号化における最適量子化パラメータQP2(n)の算出方法を、図15を参照して説明する。ここで、ビットレート、フレームレート、フレームの複雑度、スライスの符号化タイプなどの情報を用いて割り当てたスライスの目標符号量T=300000ビットを仮定する。
第二の符号化回路102の量子化パラメータ算出回路112での最終的な符号化における最適量子化パラメータQP2(n)の算出方法を、図15を参照して説明する。ここで、ビットレート、フレームレート、フレームの複雑度、スライスの符号化タイプなどの情報を用いて割り当てたスライスの目標符号量T=300000ビットを仮定する。
代表量子化パラメータqp1(x)とQP別予測符号量r1(x)と、量子化パラメータQPとスライス予測符号量の関係を、図15に示すように座標軸上にプロットすることができる。r1(x)は、各x=QPに対して204個ずつのマクロブロックの予測符号量の総和になっているから、各QPに対するスライス予測符号量は、r1(x)を10倍することで求められる。また、プロットしたスライス予測符号量を線形補間して全てのQP値(0≦QP≦51)に対するスライス予測符号量のグラフを作成することができる。スライスの目標符号量T=300000とこのグラフの交点を求めることで、目標符号量を発生するのに最適な量子化パラメータQPoptを求めることができる。QPoptの算出は、線形補間により、式(7)で求められる。
QPopt=q+{QP1(q+1)−QP1(q)}×(Q×r1(q)−T)/
{Q×r1(q)−Q×r1(q+1)} (7)
QPopt=q+{QP1(q+1)−QP1(q)}×(Q×r1(q)−T)/
{Q×r1(q)−Q×r1(q+1)} (7)
但し、qは0≦q≦Q−1の整数であり、Q×r1(q+1)≦T≦Q×r1(q)を満たす値とする。ここでは、1スライスを通じてひとつの最適量子化パラメータを使用することとしている。また、すべてのqに対しT>Q×r1(q)となる場合はq=0、すべてのqに対しT<Q×r1(q)となる場合はq=Q−1とする。
スライスの目標符号量T=300000ビットであるので、式(7)を用いて、QPoptは、16.84となる。
QPopt=16+(22−16)×(317850−300000)/
(317850−190980)≒16.84
量子化パラメータは整数であるので、17を最適量子化パラメータQPoptとする。また、小数点以下の値によっては小さい側の値16を選択する場合もある。
QPopt=16+(22−16)×(317850−300000)/
(317850−190980)≒16.84
量子化パラメータは整数であるので、17を最適量子化パラメータQPoptとする。また、小数点以下の値によっては小さい側の値16を選択する場合もある。
以上のようにして最適量子化パラメータQP2(n)=QPoptを算出できる。また、QPoptをN個のマクロブロックの符号化に対する初期値として用い、それ以降の量子化パラメータは動的に変更することも可能である。
以上説明したように、本実施形態による算術符号量概算回路200を用いて、映像符号化装置における出力ビットストリームを得ることができる。
本実施の形態では、イントラフレームのみを符号化対象として算術符号量概算回路200を構成する例を説明したが、フレーム間予測を用いるPフレームやBフレームにも適用可能である。また、図2に示すように6個の部分符号量概算回路を用いる例を説明したが、部分符号量概算回路の数は任意にできる。例えば3個にした場合、第一の部分符号量概算回路201がブロックY0、Y1を逐次処理し、第二の部分符号量概算回路202がブロックY2、Y3を逐次処理し、第三の部分符号量概算回路203がブロックCb0、Cr0を逐次処理するといった構成が可能である。ブロックを8×8画素として説明したが、4×4など異なるサイズでも良い。さらにはブロックでなくとも、多値入力データ501を分割した任意の単位に適用可能である。
3.変形例
本実施の形態では、Nをスライス単位、即ちN=Nmbとして説明したが、より小さい単位で仮符号化と符号化を行うことで算術符号量概算回路200から予測符号量R2(n)を得て、その結果を仮量子化パラメータの選択に反映するような場合には、N<Nmbで実施しても効果的である。Nを固定として説明したが、Nをフレーム単位又はその他の単位で動的に変更することも可能である。また、スライス予測符号量のグラフを線形補間して求める例を示したが、スプライン補間等、高度な数値補間も可能である。
本実施の形態では、Nをスライス単位、即ちN=Nmbとして説明したが、より小さい単位で仮符号化と符号化を行うことで算術符号量概算回路200から予測符号量R2(n)を得て、その結果を仮量子化パラメータの選択に反映するような場合には、N<Nmbで実施しても効果的である。Nを固定として説明したが、Nをフレーム単位又はその他の単位で動的に変更することも可能である。また、スライス予測符号量のグラフを線形補間して求める例を示したが、スプライン補間等、高度な数値補間も可能である。
本実施の形態では仮符号化を1回のみ行う例を示したが、リアルタイムの符号化が必要でない場合や、仮符号化をパイプライン化又は並列化することにより一定の遅延で多くの処理が行える場合には、仮符号化を何回行っても良い。
本実施の形態を用いて符号化したビットストリームは、テープ、光ディスク、磁気ディスク、半導体メモリといった記録媒体に記録して、再配布可能な形式にすることができる。
本発明は、動作周波数を低く抑えた回路を用いて高精度の符号量予測に基づく、高画質な符号化装置を実現できるため、カメラレコーダや録画装置など小さい回路規模でリアルタイム動作が必要な記録装置に有効である。
100 映像符号化装置
101、102 符号化回路
111 量子化パラメータ発生回路
112 量子化パラメータ算出回路
121、122 量子化回路
124 逆量子化回路
142 算術符号化回路
151 フレームメモリ
152 予測モードメモリ
153 符号量積算メモリ
161、162 ブロック化回路
171、172 イントラ予測生成回路
173 予測モード検出回路
181、182 DCT回路
184 逆DCT回路
191 映像信号入力
192 出力ビットストリーム
200 算術符号量概算回路
201〜206 部分符号量概算回路
211〜216 2値符号量概算回路
230、231 セレクタ
232 加算器
101、102 符号化回路
111 量子化パラメータ発生回路
112 量子化パラメータ算出回路
121、122 量子化回路
124 逆量子化回路
142 算術符号化回路
151 フレームメモリ
152 予測モードメモリ
153 符号量積算メモリ
161、162 ブロック化回路
171、172 イントラ予測生成回路
173 予測モード検出回路
181、182 DCT回路
184 逆DCT回路
191 映像信号入力
192 出力ビットストリーム
200 算術符号量概算回路
201〜206 部分符号量概算回路
211〜216 2値符号量概算回路
230、231 セレクタ
232 加算器
Claims (9)
- 入力信号から、第一の符号化単位の多値データを生成するブロック化回路と、
前記第一の符号化単位に含まれる多値データから第一の符号化単位の予測符号量を算出する符号量概算回路と、
前記予測符号量に基づいて、前記入力信号に対する算術符号化を行う符号化回路とを備え、
前記符号量概算回路は、
前記第一の符号化単位に含まれる多値データを、第二の符号化単位毎に複数のグループに分けるセレクタと、
前記グループ毎に用意された回路であって、前記グループ毎に設定された算術符号化における確率状態に基づいて前記複数のグループに分けられた多値データから第二の符号化単位の予測符号量を算出する、複数の部分符号量概算回路と、
全ての部分符号量概算回路からの予測符号量を加算して、第一の符号化単位の予測符号量を出力する加算器とを含む、
ことを特徴とする符号化装置。 - 前記符号量概算回路は、複数の第一の符号化単位を含む第三の符号化単位毎に、前記確率状態を所定の値に初期化する確率状態初期化回路をさらに有し、
前記部分符号量概算回路は、異なる第二の符号化単位が同一の第三の符号化単位に含まれ、かつ、前記同一のグループに含まれる場合、前記異なる第二の符号化単位の間で確率状態を継承させる
ことを特徴とする請求項1に記載の符号化装置。 - 第1の量子化パラメータを生成する量子化パラメータ発生回路と、
前記第1の量子化パラメータに基づき、前記入力信号に基づいて生成された係数データを量子化して前記多値データを生成する第1の量子化回路と、
第2の量子化パラメータに基づいて前記係数データを量子化して第2の多値データを生成する第2の量子化回路と、
前記第2の多値データに対して算術符号化を行う算術符号化回路とをさらに備え、
前記第2の量子化パラメータは、前記第1の量子化パラメータと、前記第一の符号化単位の予測符号量と、符号化時に与えるべき所定の符号量とに基づいて算出される
ことを特徴とする請求項1または2に記載の符号化装置。 - 前記量子化パラメータ発生回路は、Q個(Qは2以上の自然数)から成る代表量子化パラメータを設定しておき、前記Q個の代表量子化パラメータから任意の一個の量子化パラメータを選択することにより、N個(Nは2以上の自然数)の前記係数データを量子化するための第1の量子化パラメータを生成することを特徴とする、請求項3に記載の符号化装置。
- 前記係数データは、前記信号を周波数成分に変換した係数であることを特徴とする、請求項3又は4に記載の符号化装置。
- 前記入力信号は映像信号であり、
前記第一の符号化単位はマクロブロックであり、
前記第二の符号化単位はマクロブロックを複数個に分割した単位であるブロックであり、
前記第三の符号化単位はマクロブロックを複数含む単位であるスライスである
ことを特徴とする、請求項1ないし5のいずれか1つに記載の符号化装置。 - 入力信号から、第一の符号化単位の多値データを生成するステップと、
前記第一の符号化単位に含まれる多値データを、第二の符号化単位毎に複数のグループに分けるステップと、
前記グループ毎に設定された算術符号化における確率状態に基づいて前記複数のグループに分けられた多値データから第二の符号化単位の予測符号量を算出するステップと、
全ての予測符号量を加算して、第一の符号化単位の予測符号量を算出するステップと、
前記予測符号量に基づいて、前記入力信号に対する算術符号化を行うステップと
を含むことを特徴とする符号化方法。 - 複数の第一の符号化単位を含む第三の符号化単位毎に、前記確率状態を所定の値に初期化するステップと、
異なる第二の符号化単位が同一の第三の符号化単位に含まれ、かつ、前記同一のグループに含まれる場合は、前記異なる第二の符号化単位の間で前記確率状態を継承させるステップとをさらに含む、ことを特徴とする請求項7に記載の符号化方法。 - 第1の量子化パラメータを生成するステップと、
前記第1の量子化パラメータに基づき、前記入力信号に基づいて生成された係数データを量子化して前記多値データを生成するステップと、
第2の量子化パラメータに基づいて前記係数データを量子化して第2の多値データを生成するステップと、
前記第2の多値データに対して算術符号化を行うステップと、
前記第2の量子化パラメータを、前記第1の量子化パラメータと、前記第一の符号化単位の予測符号量と、符号化時に与えるべき所定の符号量とに基づいて算出するするステップと
をさらに含むことを特徴とする請求項8または9に記載の符号化方法。
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