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JP2009018335A - ビーム照射装置、ビーム照射方法および機能素子の製造方法 - Google Patents

ビーム照射装置、ビーム照射方法および機能素子の製造方法 Download PDF

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JP2009018335A JP2007184577A JP2007184577A JP2009018335A JP 2009018335 A JP2009018335 A JP 2009018335A JP 2007184577 A JP2007184577 A JP 2007184577A JP 2007184577 A JP2007184577 A JP 2007184577A JP 2009018335 A JP2009018335 A JP 2009018335A
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Abstract

【課題】理想的なガウス分布から乖離したレーザビームを用いた場合においても、被照射物上(像面位置)に均一な強度分布を有するビームを照射できるビーム照射装置を提供する。
【解決手段】第1のビームL1aを投光する第1の投光部1と、前記第1の投光部1から投光された前記第1のビームL1aが透過する光学素子2と、を備え、前記光学素子2は、前記第1のビームが入射された場合に、出射ビームの被照射物9上での断面強度プロファイルの形状が、フラット部S1−aと前記フラット部より傾きの大きな傾斜部S1−bとを有するように光学設計されており、前記光学素子2を透過した第1のビームのうち、前記断面強度プロファイルにおける前記傾斜部に相当する部分を遮断するマスク4と、前記第1のビームを被照射物9へと導いて照射する第1の照射光学系3と、をさらに備える。
【選択図】図13

Description

本発明は、略ガウス分布のビームをトップフラットの均一強度分布を有するビームに変換して被照射物に照射するようにしたビーム照射装置、ビーム照射方法および前記のビーム照射装置を使用した機能素子の製造方法に関する。
穴あけ加工やアニール処理等のレーザ加工においては、その加工目的により、均一な強度分布(トップフラット)のレーザ照射が要求される場合がある。一般的なレーザ発振器では、その出力ビームの強度分布が、中央の強度が強いガウス分布をしているため、上記用途の場合には、このガウス分布のレーザビームを均一強度分布(トップフラット)のビームに変換するための光学素子が必要となる。
ガウス分布のレーザビームをトップフラットのビームに変換するための光学素子としては、干渉性の高いレーザに適用でき、また、任意のビーム形状を得ることが可能なことから回折光学素子(以下、DOE,diffractive optical element)が好適であり、その技術内容が特開2003−114400号公報(特許文献1)や「SEIテクニカルレビュー」,住友電気工業株式会社,2005年3月,第166号,p.13−p.18(非特許文献1)に開示されている。
前記DOEを用いると、その表面に形成された凹凸パターンによって発生する光路差により、ガウス分布のレーザビームを構成する各光線を、DOEへの入射位置に応じて各々異なる角度で回折させることができる。具体的には、ガウス分布のレーザビームを、その中央部では発散させ、外周部では収束させるように回折させ、これによって像面位置においてトップフラットの強度プロファイルを形成することができる。また、そのビーム形状を、円形に限らず四角形状とすることも可能である。
上記DOEの設計には、一般に、前記「SEIテクニカルレビュー」(非特許文献1)に記載の反復フーリエ変換法が用いられる。この手法では、レーザの像面位置において目標とする強度分布(トップフラット)が得られるように、DOEの入射面と像面位置で強度・位相の値を少しずつ変化させながらフーリエ変換とフーリエ逆変換とを交互に繰り返して、前記DOEの凹凸パターン(位相パターン)を最適化する。そして、このように設計された凹凸パターンに基づいて、フォトリソグラフィー技術を用いてDOEが作製される。
ここで、上記「SEIテクニカルレビュー」(非特許文献1)や特開2003−114400号公報(特許文献1)に開示されているDOE、たとえば、「SEIテクニカルレビュー」の図6に記載の「矩形ビームホモジナイザ」は、これにガウス分布のビームを入射させた場合に、出力ビームの像面位置での強度分布(断面強度プロファイル)が、水平なフラット部と急峻な側壁部とを有する略矩形形状となるように設計されている。
上記のように、従来のDOEは、加工精度を上げるために、ガウス分布のビームを入射させた場合の出力ビームの像面位置での断面強度プロファイルがフラット部と急峻な側壁部を有する矩形形状となるように設計されている。つまり、前記DOEは、設計通りの理想的なガウス分布のビームが入射されると、像面位置で非常に均一性の高い強度分布が得られる。
特開2003−114400号公報 特許第3204986号公報 「SEIテクニカルレビュー」,住友電気工業株式会社,2005年3月,第166号,p.13−p.18
しかしながら、従来のDOEに理想ガウスから乖離したプロファイルのビーム(設計からずれのあるビーム)を入射すると、前記DOEからの出射ビームの像面位置における強度プロファイルが大きく乱れるという課題があった。
しかも、一般的なレーザ発振器から出力されるレーザビームは、いくらガウス分布仕様(シングルモード)のビームといえども、DOEへの入射ビームとしての観点からは、理想的なガウス分布からの乖離が無視することができないほど大きなものである。本願発明者が、一般的なレーザビーム(市販のガウス分布仕様の炭酸ガスレーザビーム)を、従来のDOE(像面位置での断面強度プロファイルが、フラット部と急峻な側壁部を有する矩形形状となるように設計されたDOE)に入射して、像面位置での出射ビームの強度分布を調べたところ、PV値が114%である劣悪な強度分布であった。
本発明は前記課題を解決するためになされたものであって、本発明の主たる目的は、一般的なレーザ発振器から出力されるような、理想的なガウス分布から乖離したレーザビームを用いた場合においても、被照射物上(像面位置)での照射強度の不均一分布(強度プロファイルの乱れ)を抑制することが可能であって、被照射物に従来よりも均一な強度分布を有するビームを照射できるビーム照射装置、ビーム照射方法および前記ビーム照射装置を使用した機能素子の製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係るビーム照射装置は、第1のビームを投光する第1の投光部と、第1の投光部から投光された第1のビームが透過する光学素子と、を備え、光学素子は、第1のビームが入射された場合に、出射ビームの被照射物上での断面強度プロファイルがフラット部とフラット部よりも傾きの大きな傾斜部とを有するように光学設計されており、光学素子を透過した第1のビームのうち、断面強度プロファイルにおける傾斜部に相当する部分を遮断するマスクと、第1のビームを被照射物へと導いて照射する第1の照射光学系と、をさらに備える。
この場合には、一般的なレーザ発振器から出力されるような、たとえば理想的なガウス分布から乖離したレーザビームを用いた場合においても、被照射物上(像面位置)での照射強度の不均一分布(強度プロファイルの乱れ)を抑制することが可能であって、被照射物に従来よりも均一な強度分布を有するビームを照射できる。
好ましくは、第2のビームを投光する第2の投光部と、第2のビームが、第1のビームの被照射物に対する照射範囲内の、断面強度プロファイルにおけるフラット部に相当する部分と重複するように、第2のビームを被照射物へと導いて照射する第2の照射光学系と、をさらに備える。
好ましくは、マスクを配置しない状態で測定された、第1のビームの被照射物上での断面強度プロファイルにおいて、フラット部の平均強度の半値の強度となる領域の幅が、フラット部の領域の幅の1.5倍以上である。
好ましくは、マスクを配置しない状態で測定された、第1のビームの被照射物上での断面強度プロファイルにおいて、フラット部の平均強度の半値の強度となる領域の幅が、フラット部の領域の幅の1.65倍以下である。
本発明のビーム照射装置は、第1のビームを投光する第1の投光部と、第1の投光部から投光された第1のビームが透過する光学素子と、を備え、光学素子は、第1のビームが入射された場合に、出射ビームの被照射物上での断面強度プロファイルがフラット部とフラット部よりも傾きの大きな傾斜部とを有するように光学設計されており、第1のビームを被照射物へと導いて照射する第1の照射光学系と、第2のビームを投光する第2の投光部と、第2のビームが、第1のビームの被照射物に対する照射範囲内の、断面強度プロファイルにおけるフラット部に相当する部分と重複するように、第2のビームを被照射物へと導いて照射する第2の照射光学系と、をさらに備える。
好ましくは、第1のビームの被照射物上での断面強度プロファイルにおいて、フラット部の平均強度の半値の強度となる領域の幅が、フラット部の領域の幅の1.5倍以上である。
好ましくは、第1のビームの被照射物上での断面強度プロファイルにおいて、フラット部の平均強度の半値の強度となる領域の幅が、フラット部の領域の幅の1.65倍以下である。
好ましくは、第1のビームは、その断面強度プロファイルが略ガウス分布である。
好ましくは、第1の投光部は、ガウス分布仕様、または、M2値が1.5以下の仕様、のレーザ発振器を含む。
好ましくは、光学素子は、断面強度プロファイルがガウス分布のビームが入射された場合に、出射ビームの像面位置での断面強度プロファイルが、フラット部とフラット部よりも傾きの大きな傾斜部とを有するように光学設計されている。
好ましくは、光学素子は、断面強度プロファイルがガウス分布のビームが入射された場合における出射ビームの像面位置での断面強度プロファイルにおいて、フラット部の平均強度の半値の強度となる領域の幅が、フラット部の領域の幅の1.5倍以上となるように光学設計されている。
好ましくは、光学素子は、断面強度プロファイルがガウス分布のビームが入射された場合における出射ビームの像面位置での断面強度プロファイルにおいて、フラット部の平均強度の半値の強度となる領域の幅が、フラット部の領域の幅の1.65倍以下となるように光学設計されている。
好ましくは、光学素子は、断面強度プロファイルがガウス分布のビームが入射された場合において、出射ビームの像面位置で、出射ビームに垂直な断面における出射ビームの形状が、略方形となるように光学設計されている。
好ましくは、光学素子は、表面に凹凸パターンが形成された回折光学素子である。
好ましくは、第1の照射光学系は、第1のビームを、被照射物の表面に対して斜め方向から照射する。
本発明のビーム照射方法は、上記のビーム照射装置を使用したビーム照射方法であって、光学素子を透過した第1のビームのうち、断面強度プロファイルにおけるフラット部に相当する部分のみの寄与によって被照射物に処理を施すステップを備える。
好ましくは、上記の処理は、除去加工処理、アニール処理、改質処理、焼成処置、成膜処理のうちの少なくとも1つの処理を含む。
本発明の機能素子の製造方法は、上記のビーム照射装置を使用した機能素子の製造方法であって、光学素子を透過した第1のビームのうち、断面強度プロファイルにおけるフラット部に相当する部分のみの寄与によって、機能素子を製造するための処理を施すステップを備える。
この場合には、ビーム照射装置を用いて穴あけ加工やアニール処理などのビーム処理を均一に施すことができるため、高品質、高信頼性の機能素子を得ることができる。
一般的なレーザ発振器から出力されるような、たとえば理想的なガウス分布から乖離したレーザビームを用いた場合においても、被照射物上での照射強度の不均一分布(強度プロファイルの乱れ)を抑制することが可能であって、被照射物に従来よりも均一な強度分布を有するビームを照射できる。
また、光学素子から被照射物までの光路長が設計からずれている場合等、ビーム照射装置が設計条件から乖離した構成となっている場合においても、均一性の高いビームを照射できる。
すなわち、被照射物に対して、広いマージンを持ちながら、均一性の高いビーム照射(ビーム処理)を行うことができ、その結果、穴あけ加工やアニール処理などのビーム処理を被照射物に対して均一に行うことができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について説明する。なお以下の説明では、同一の部品については同一の符号を付すものとし、前記部品の名称や機能が同一である場合には、前記部品についての詳細な説明は繰り返さない。
[実施の形態1]
<全体構成>
本発明の実施の形態1に係るビーム照射装置10の構成を、図1を参照して説明する。図1は本実施の形態に係るビーム照射装置10の全体構成を示す模式図である。図1に示すように、本実施の形態に係るビーム照射装置10は、略ガウス分布(厳密な意味においては必ずしも理想的なガウス分布ではなく、後述する理想的なガウス分布にある程度似通った強度分布を含む概念である。当該「略ガウス分布」は、代表的に、レーザ発振機のカタログや仕様書等の記載において、ガウス分布仕様となっているレーザ発振機や、M2値が1.5以下となっているレーザ発振機から照射されるレーザの強度分布に相当する。)の第1のビームL1aを出力(投光)する第1のビーム出力部1(第1の投光部)と、入射される第1のビームL1aを回折させて出射する光学素子2と、光学素子2から出射される回折後の第1のビームL1bを被照射物(機能素子)9上に導いて照射する第1の照射光学系3とから構成されている。尚、本実施の形態における被照射物9の一形態である機能素子とは、プリント基板や半導体デバイスなどのように、各種機能を有した素子のことをいう。
より具体的には、第1のビーム出力部1は、ガウス分布(シングルモード)のレーザ出力を基本とする(製品仕様とする)炭酸ガスレーザやYAGレーザなどのレーザ発振器であって、適宜に、このレーザ発振器から出力されるレーザビームのビーム径、発散収束角、光軸等を、光学素子2の仕様に合わせて補正可能な光学系を含む。第1のビーム出力部1は、レーザを光学素子2へと投光する。
本実施の形態に係る光学素子2は、第1のビーム出力部1の下流側に配置されて、第1のビーム出力部1から投光される略ガウス分布の第1のビームL1aを、被照射物9上において、四角形状で均一強度分布(トップフラット)の第1のビームに変換する回折光学素子(DOE)である。光学素子2の詳細については後述する。
第1の照射光学系3は、光学素子2の下流側に配置されて、光学素子2から出射される第1のビームL1bの光軸を変更する。本実施の形態に係る第1の照射光学系3は、入射される第1のビームL1bを被照射物9に対して垂直な方向から照射するミラーである。
上記の構成により、第1のビーム出力部1から出力された略ガウス分布の第1のビームL1aが、光学素子2によって、被照射物9上において断面が四角形状で略均一強度分布(トップフラット形状)となる、第1のビームL1bに変換される。そして、この第1のビームL1bが、ミラー(第1の照射光学系)3によって被照射物9に垂直方向から照射される。その結果、被照射物9上に、四角形状で均一強度分布(トップフラット型)の照射領域S1が形成され、この照射領域S1におけるビーム強度に応じて、被照射物9に穴あけ加工やアニール処理などのレーザ処理(ビーム処理)が施される。
<光学素子>
次に、本実施の形態に係るビーム照射装置10に用いられる光学素子(DOE)2の設計方法について説明する。図2は本実施の形態に係る光学素子を示す斜視図と目標強度分布とを示した模式図である。図3(a)は本実施の形態に係る光学素子2を用いた場合の光線イメージと強度分布とを示す模式図であって、図3(b)は従来の光学素子102を用いた場合の光線イメージと強度分布とを示す模式図である。図4、及び、図5は、それぞれ、本実施の形態に係る光学素子を設計する際の、像面位置における目標強度分布を示すコンター図、及び、断面強度プロファイル図である。
図2に示すように、この光学素子(DOE)2の設計は、光学素子(DOE)2への入射ビームの強度分布L1refと、像面90における目標強度分布S1refと、に基づいて行われる。そして、非特許文献1に記載の反復フーリエ変換法(IFTA)に基づき、像面90の位置で目標とする強度分布S1refが得られるように、入射面と像面90の位置において強度・位相の値を少しずつ変化させながらフーリエ変換とフーリエ逆変換とを交互に繰り返し、これによって光学素子(DOE)2の凹凸パターン(位相パターン)を最適化する。
ここで、本実施の形態に係る光学素子2の設計において、光学素子(DOE)2への入射ビームの強度分布L1refは、理想的なガウス分布(厳密な意味で、第1のビームL1aの強度分布とは異なる。)とし、光学素子(DOE)2と像面90との間の距離は、ビーム照射装置10における光学素子(DOE)2〜被照射物9までの光路長lと等しい距離に設定している。なお、「像面」90とは、光学素子(DOE)2の設計において目標強度分布を与える面(位置)のことを言い、本実施の形態においては、設置誤差がない限り、光学素子(DOE)2に対する被照射物9の相対位置は、光学素子(DOE)2に対する像面90の位置と一致する。
また、本実施の形態に係る光学素子2の設計において、像面90における目標強度分布S1refは、図3(a)に示すように、フラット部S1ref−aと傾斜部S1ref−bとを有する台形状の断面強度プロファイルとなるようにしている。より具体的には、図4に示すように、フラット部S1ref−a(図4のコンター図において実線で囲まれた領域)の平均強度Iaveに対して半値(Iave/2)となる領域(図4のコンター図において点線上の領域)の幅(x方向:SLxb、y方向:SLyb)が、フラット部S1ref−aの幅(x方向:SLxa、y方向:SLya)の1.5倍となるように、傾斜部S1ref−bを設定し、光学素子(DOE)2を設計している。
次に、上記のように設計された光学素子(DOE)2の作用について説明する。前述したように、図3は、本実施の形態の光学素子(DOE)2に理想的なガウス分布のビーム(強度分布L1ref)を入射させた場合の、光線イメージと像面90位置での強度分布とを、従来の回折光学素子102を用いた場合と比較して示す模式図である。詳しくは、図3(a)は本実施の形態に係る光学素子を用いた場合の光線イメージと強度分布とを示す模式図であり、図3(b)は従来の光学素子を用いた場合の光線イメージと強度分布とを示す模式図である。
なお、本実施の形態の光学素子(DOE)2は、上記のように、像面90の位置における目標強度分布S1refが、フラット部S1ref−aと傾斜部S1ref−bとを有する台形状の断面強度プロファイルとなるように光学設計されており(図3(a))、傾斜部S1ref−bを設けている点に特徴がある。以下では、前記特徴を踏まえ、本実施の形態の光学素子(DOE)2を側壁傾斜型DOE2と呼ぶことにする。また、これと対比して、像面90位置での目標断面強度プロファイルS100refが、急峻な側壁部S100ref−bを有する矩形形状となるように設計された、従来の回折光学素子102(図3(b))を矩形型DOE102と呼ぶことにする。
図3(a)を参照して、本実施の形態の側壁傾斜型DOE2は、ガウス分布の入射ビーム(強度分布L1ref)を、その中央部では発散させ、外周部では収束させるように回折させている。これによって、本実施の形態に係る側壁傾斜型DOE2は、像面90の位置でトップフラット(フラット部S1ref−a)の強度プロファイルを形成しており、この点では、図3(b)に示す従来の矩形型DOE102と共通している。しかし、本実施の形態の側壁傾斜型DOE2では、従来の矩形型DOE102よりも、入射ビーム(強度分布L1ref(ガウス分布))の外周部の収束度合いを小さくしており、傾斜部S1ref−bを有する台形状の断面強度プロファイル(出力プロファイル)が得られるように設計されている。
このように設計された、本実施の形態の側壁傾斜型DOE2の効果は、これに入射するビームの強度分布が理想的なガウス分布L1refから乖離している場合に顕著にあらわれる。すなわち、従来の矩形型DOE102では、入射ビームが理想ガウス分布L1refから乖離していると(設計からずれていると)、高周波の乖離成分(ノイズ成分)の影響を強く受けて出力プロファイルが大きく乱れるのに対して、本実施の形態の側壁傾斜型DOE2では、入射ビームの高周波ノイズ成分(理想ガウスからの乖離成分)の影響を受けにくい。すなわち、本実施の形態に係る側壁傾斜型DOE2からの出射ビームは、理想ガウス分布L1refから乖離したプロファイルのビームが入射された場合であっても、出力プロファイルの変動が小さく、均一な強度分布を形成することができる。
上記のように、従来の矩形型DOE102において、理想ガウス分布L1refから乖離したビームが入射された場合に出力プロファイルが大きく乱れるのは、矩形型DOE102が、像面90位置でのプロファイルが急峻な側壁部S100ref−bを有する矩形形状となるように設計されていることに因る。つまり、矩形形状の出力プロファイルを形成するためには、この矩形形状をフーリエ変換するとイメージできるように、入射ビームの空間周波数成分を広帯域で扱わなければならず(広い帯域の成分を合成しなければならず)、その結果、入射ビームが理想ガウス分布L1refから乖離していると(設計条件からずれていると)、特に高周波の乖離成分(ノイズ成分)の影響を強く受けて、出力プロファイルが大きく乱れるのである。
これに対して、本実施の形態の側壁傾斜型DOE2では、像面90位置でのプロファイルが傾斜部S1ref−bを有する台形状の断面強度プロファイルとなるように設計されており、この台形形状をフーリエ変換するとイメージできるように、扱う空間周波数成分の帯域が、矩形型DOE102に比べて狭くなっている(空間周波数成分の帯域が低周波数帯域に限定されている)。つまり、傾斜部S1ref−bを設けることにより、側壁傾斜型DOE2の扱う帯域が、入射ビームの空間周波数成分の中の低周波数帯域に制限されるので、入射ビームの高周波ノイズ成分(ガウスからの乖離成分)の影響を受けにくく、理想ガウス分布L1refから乖離したプロファイルのビームが入射された場合においても、出力プロファイルの変動が小さく、均一な強度分布を得ることができる。
換言すれば、台形形状を有するプロファイルをフーリエ変換すると、矩形形状を有するプロファイルをフーリエ変換した場合と比べて、周波数帯域が狭くなり、低周波成分のみに限定することができる。つまり、台形形状を有するプロファイルは、低周波成分のみを合成して作成することができる。台形形状の断面強度プロファイルS1refが得られるように設計された本実施の形態に係る側壁傾斜型DOE2は、入射ビームの強度プロファイルをフーリエ変換して得られる周波数帯域のうち、低周波成分のみを利用して台形形状を有する断面強度プロファイルS1refを作成している。
また、上述したように、傾斜部S1ref−bを設けることによって、扱う空間周波数帯域を制限しているから、側壁傾斜型DOE2〜被照射物9までの光路長が、設計(側壁傾斜型DOE2〜像面90までの距離l)からずれている場合においても、その影響が低周波の成分に限定され、均一性の劣化度合いが少なくて済む。
次に、側壁傾斜型DOE2を適用した、ビーム照射装置10の効果について説明する。図6は、本実施の形態に係る光学素子2を用いた場合の被照射物9上の照射強度の測定結果を示すグラフであって、図7は、従来の光学素子102を用いた場合の被照射物9上の照射強度の測定結果を示すグラフである。より詳しくは、図6は本実施の形態に係る側壁傾斜型DOE2を使用した場合のビーム照射装置10における被照射物9上の照射強度(フラット部S1−aと傾斜部S1−bとからなる領域S1の照射強度分布)を測定した結果(被照射物9の位置にビームプロファイラを設置して照射強度を測定した結果)を示すグラフであって、図7は従来の矩形型DOE102を使用した場合のビーム照射装置10における被照射物9上の照射強度(フラット部S100−aと急峻な側壁部S100−bとからなる領域S100の照射強度分布)を測定した結果を示すグラフである。
図6に係る測定では、第1のビーム出力部1に市販の炭酸ガスレーザ発振器を用い、この第1のビーム出力部1からは、製品仕様として、波長:10.6μm、ビーム径:Φ20mm(1/e2径)、ビーム品質:K>0.9(M2<1.11)、の第1のビームL1aが出力される。また、側壁傾斜型DOE2には、側壁傾斜型DOE2から600mm離れた位置の像面90において、目標強度分布S1refが図4に示す形状となるように光学設計されたものを用いる。
なお、この目標強度分布S1refにおいて、フラット部S1ref−a(図4のコンター図において実線で囲まれた領域)の幅は、x方向:SLxa=8.5mm、y方向:SLya=4mmとし、フラット部S1ref−aの平均強度Iaveに対して半値(Iave/2)となる領域(図4のコンター図において点線上の領域)の幅は、x方向:SLxb=12.75mm、y方向:SLyb=6mmとした。被照射物9(ビームプロファイラ)は、側壁傾斜型DOE2〜被照射物9(ビームプロファイラ)までの光路長が、l=600mmなる位置(像面90と同じ位置)に配置した。
換言すれば、本実施の形態に係るビーム照射装置10および後述するビーム照射装置20,30,40は、図1に示すように、後述するマスク4等を配置しない状態で測定された、前記第1のビームL1cの前記被照射物9上での断面強度プロファイルにおいて、前記フラット部S1−aの平均強度の半値の強度となる領域の幅が、前記フラット部S1−aの領域の幅の1.5倍以上に構成されている。そして、前記マスク4等を配置しない状態で測定された、前記第1のビームL1cの前記被照射物9上での断面強度プロファイルにおいて、前記フラット部S1−aの平均強度の半値の強度となる領域の幅が、前記フラット部S1−aの領域の幅の1.65倍以下に構成されている。
また、図7は、ビーム照射装置10において、側壁傾斜型DOE2に換えて、従来の矩形型DOE102を用いた場合の測定結果を示すものであって、その他の条件は図6に係るものと同一である。
図6と図7とを比較して、側壁傾斜型DOE2を用いた本実施形態のビーム照射装置10(図6)では、従来の矩形型DOE102を用いた場合(図7)に比べて、出力プロファイル(フラット部S1−a)の均一性が大幅に改善されていることを確認できる。定量的な評価結果としては、本実施形態の光学素子(側壁傾斜型DOE2)を用いた場合のフラット部S1−aの均一性はPV:28%で、従来の回折光学素子(矩形型DOE)102を用いた場合のフラット部S100−aの均一性はPV:114%であった。
ここで、PV値は、以下のようにして算出している。まず、前記フラット部S1−a(図6のコンター図において一点鎖線で囲まれた領域:SLxa=8.5mm、SLya=4mm)における強度を微小面積単位で全面に渡って測定し、前記フラット部S1−aにおける平均強度を算出する。また、前記フラット部S1−aの内部で測定した各強度の中から最大値と最小値(最大強度と最小強度)とを抽出する。そして、前記平均強度と最大強度と最小強度とから、PV=(最大強度−最小強度)/(平均強度)を算出する。
なお、従来の矩形型DOE102を用いた場合に出力プロファイル(図7)が大きく乱れているのは、第1のビーム出力部1(市販のレーザ発振器)から出力される第1のビームL1a(ビーム品質:K>0.9(M2<1.11))が、いくらガウス分布(シングルモード)の仕様といえども、光学素子(DOE)102への入射ビームとして見ると、理想的なガウス分布からの乖離が十分に大きなものであることを意味している。
次に、本実施形態のビーム照射装置10において、光学素子(側壁傾斜型DOE2)〜被照射物9までの光路長を、設計値(光学素子(DOE)2〜像面90までの距離l)からずらした場合の、被照射物9上での照射強度分布の変化について説明する。
図8は本実施の形態に係るビーム照射装置10において、被照射物9の位置を設計値l(=600mm:像面位置)から±Δl(=±5mm)だけ変化させた場合のビーム照射装置10を示す模式図である。図9は、側壁傾斜型DOE2〜被照射物9までの光路長を設計値l(=600mm:像面位置)から±Δl(=±5mm)だけ変化させた場合のx方向およびy方向の断面強度プロファイルの変化を示す測定結果である。図9中の3本の線は、光路長:l―Δl(595mm)、l(600mm)、l+Δl(605mm)の各々に対応する。
図9から、本実施の形態のビーム照射装置10においては、±5mm程度の光路長の変化(被照射物9の設置位置の誤差)があっても、被照射物9上での断面照射強度のプロファイル、及び、その均一性がほとんど変化しないことが確認できる。例えば、図9中の枠で囲んだ部分を参照して、光路長:l―Δl(595mm)、l(600mm)、l+Δl(605mm)の各線の分布とも、該枠の範囲内に収まっている。
以上のように、本実施形態に係るビーム照射装置10では、ガウス分布のビームを入射させた場合の、出力ビームの像面位置での強度分布(断面強度プロファイル)が、フラット部S1ref−aと傾斜部S1ref−bとを有する台形状となるように光学設計された側壁傾斜型DOE2を用いているので、第1のビーム出力部1(レーザ発振器)から出力されるレーザビームL1aが理想的なガウス分布L1refから乖離している場合においても、被照射物9に対して均一な強度分布でビーム照射を行うことができる。また、側壁傾斜型DOE2〜被照射物9までの光路長が、設計(側壁傾斜型DOE2〜像面90までの距離l)からずれている場合においても、均一性の劣化度合いが少なくて済む。すなわち、被照射物9に対して、広いマージンを持ちながら、均一性の高いビーム照射(ビーム処理)を行うことができる。そして、このことによって、穴あけ加工やアニール処理などのビーム処理を被照射物(機能素子)9に対して、均一に行うことができる。
本実施の形態1に係るビーム照射装置10では、これに適用する光学素子(側壁傾斜型DOE2)の目標強度分布S1refにおいて、フラット部S1ref−aの平均強度Iaveに対して半値(Iave/2)となる領域の幅(半値幅、x方向:SLxb=12.75mm、y方向:SLyb=6mm)が、フラット部S1ref−aの幅(フラット領域幅、x方向:SLxa=8.5mm、y方向:SLya=4mm)に対して1.5倍となるように、傾斜部S1ref−bを設定していた。以下、フラット部S1ref−aの平均強度Iaveに対して半値(Iave/2)となる領域の幅(半値幅)と、フラット部S1ref−aの幅(フラット領域幅)と、の比を傾斜度という。
このような傾斜部S1ref−bの設定(傾斜度=1.5の設定)は、被照射物9上のフラット部S1−aにおける、均一性とパワーの利用率との双方を考慮した好適な設定であるが、ビーム照射装置10への要求仕様によっては、所定の範囲内で前記傾斜度を変更することも可能である。なお、パワーの利用率は、(フラット部における総照射強度)/[(フラット部における総照射強度)+(傾斜部における総照射強度)]で定義される。
以下では、上記傾斜度の許容範囲について説明する。図10は、光学素子(側壁傾斜型DOE2)の目標強度分布S1refの傾斜度(半値幅/フラット領域幅)を種々変化させたときの、被照射物9上のフラット部S1−aにおける均一性およびパワーの利用率を示すグラフである。光学素子(側壁傾斜型DOE2)の傾斜度以外の条件は、図6と同一である。なお、図10の縦軸は、従来の回折光学素子(矩形型DOE)102を用いた場合(傾斜度=1.18)の値で規格化して表している。
図10を参照して分かるように、傾斜度(半値幅/フラット領域幅)を増加させると、これに伴ってフラット部S1−aのPV値が減少(均一性が向上)しており、このことは、傾斜度の増加により光学素子(側壁傾斜型DOE2)の扱う空間周波数帯域が狭くなり、光学素子(側壁傾斜型DOE2)が、入射ビームの高周波ノイズ成分(ガウスからの乖離成分)の影響を受けにくくなることに対応している。一方、傾斜度の増加は、その形状変化から類推できるように、フラット部S1−aにおけるパワーの利用率を低下させる(傾斜部S1−bでのロスを増加させる)ことになり、傾斜度は、図10に示すように、フラット部S1−aにおける均一性とパワーの利用率のトレードオフ関係を考慮して設定する必要がある。
図10に示すように、傾斜度の増加に伴うPV値の減少度合い(均一性の向上度合い)は傾斜度が1.5以上になると飽和してくるが、一方で、パワーの利用率は傾斜度の増加に伴って単調に減少している。このことから、傾斜度は1.5以上で、なるべく小さい値に設定することが好ましい。傾斜度の上限については、従来の回折光学素子(矩形型DOE)102のパワー利用率の1/2となるときの傾斜度=1.65程度が適切である。
以上のことから、ビーム照射装置10の光学素子(側壁傾斜型DOE2)における、目標強度分布の傾斜度の許容範囲は、1.5〜1.65となり、このような設定を行うことにより、被照射物に対して、広いマージンを持ちながら、均一性の高いビーム照射(ビーム処理)を行うことができるといった効果を、パワー利用率の低下を招くことなく実現することができる。
すなわち、本実施の形態に係るビーム照射装置10および後述するビーム照射装置20,30,40は、図1に示すように、後述するマスク4等を配置しない状態で測定された、前記第1のビームL1cの前記被照射物9上での断面強度プロファイルにおいて、前記フラット部S1−aの平均強度の半値の強度となる領域の幅が、前記フラット部S1−aの領域の幅の1.5倍以上に構成されている。そして、前記マスク4等を配置しない状態で測定された、前記第1のビームL1cの前記被照射物9上での断面強度プロファイルにおいて、前記フラット部S1−aの平均強度の半値の強度となる領域の幅が、前記フラット部S1−aの領域の幅の1.65倍以下に構成されている。この構成によって、被照射物に対して、広いマージンを持ちながら、均一性の高いビーム照射(ビーム処理)を行うことができるといった効果を、パワー利用率の低下を招くことなく実現することができる。
[実施の形態2]
実施の形態2に係るビーム照射装置20の構成を、図11を参照して説明する。図11は本実施の形態に係るビーム照射装置20の全体構成を示す模式図である。図12は本実施の形態に係る被照射物9近傍を示した拡大側面図である。本実施形態に係るビーム照射装置20では、実施の形態1に係るビーム照射装置10のミラー3(第1の照射光学系)に替えて、斜方照射ミラー3bを第1の照射光学系として用いている。本実施の形態においても、光学素子には、実施の形態1に用いた回折光学素子(側壁傾斜型DOE2)を用いるものとし、この構成により、側壁傾斜型DOE2から出射される第1のビームL1bが、斜方照射ミラー3bによって光軸を変えられ、第1のビームL1cとして、被照射物9に対して斜め方向(垂直方向からずれた方向、たとえば45度方向)から照射され、照射領域S2が形成される。
ビーム照射装置20の側壁傾斜型DOE2は、実施の形態1(図2〜図6)と同様に、入射ビーム強度分布(ガウス分布)L1refおよび目標強度分布S1ref(フラット部S1ref−aと傾斜部S1ref−bとを有する台形状)に基づいて設計されるものであり、この目標強度分布S1refを与える像面位置としては、照射領域S2の中心を通り、かつ、第1のビームL1cに垂直な仮想面91a(図12参照)が想定されている。つまり、当該側壁傾斜型DOE2の設計における、側壁傾斜型DOE2と像面90との間の距離は、本実施の形態に係るビーム照射装置20における側壁傾斜型DOE2から仮想面91aまでの光路長lと等しい距離に設定されている。ビーム照射装置20のその他の構成は実施の形態1のビーム照射装置10と同様であるので、ここでは説明を繰り返さない。
上記の構成により、本実施の形態のビーム照射装置20においては、仮想面91aにおける照射強度分布が図6に示す実施の形態1の照射領域S1の強度分布と同様のものとなり、この強度分布が斜め方向(例えば、45度方向)に投影されて、照射領域S2が形成される。この照射領域S2の強度分布は、図12に示すように、y方向の幅:SLya(たとえば、4mmとする。)の第1のビームL1cが垂直方向から45度傾いた方向から被照射物9に照射される場合、仮想面91b(光路長:l−SLya/2)、91a(光路長:l)、91c(光路長:l+SLya/2)の各強度分布が複合されたものとなる。すなわち、被照射物における強度分布は、±2mmの光路長変化に対する強度分布変化が反映されたものとなる。
ここで、このビーム照射装置20に用いた側壁傾斜型DOE2は、実施の形態1と同様のもの(像面位置での目標強度分布の形状を、傾斜部S1ref−bを有する台形状としたもの)であるため、実施の形態1における図8、図9に示したように、±5mm程度の光路長の変化があっても、照射強度のプロファイルはほとんど変化しない。したがって、照射領域S2上の強度分布は、仮想面91aにおける照射強度分布、すなわち図6に示す強度分布と同様のものにすることができる。
以上のように、本実施の形態に係るビーム照射装置20では、被照射物9に対して斜め方向から第1のビームL1cを照射する場合においても、斜め照射の影響をほとんど受けずに、実施の形態1と同様に広マージンで均一性の高いビーム照射(ビーム処理)を行うことができる。その結果、本実施の形態に係るビーム照射装置20は、穴あけ加工やアニール処理などのビーム処理を被照射物に対して均一に行うことができる。
さらに、第1のビームL1cを斜めから照射できることにより、本実施の形態に係るビーム照射装置20に別の構成要素を付加する場合においても、当該構成要素の設置の自由度を大きくできる。
[実施の形態3]
本発明の第3の実施の形態に係るビーム照射装置30の構成を図13を参照して説明する。図13は本実施の形態に係るビーム照射装置30の全体構成を示す模式図である。図14は、本実施の形態における、被照射物上の照射強度分布を示すグラフである。本実施の形態に係るビーム照射装置30は、実施の形態1に係るビーム照射装置10の構成に加えて、新たに、アパーチャー(マスキング部)4を付加したものである。本実施の形態に係るビーム照射装置30のその他の構成は、実施の形態1のビーム照射装置10と同様であるので説明を省略する。
ビーム照射装置30は、実施の形態1のビーム照射装置10と同様に、第1のビーム出力部1から出力された略ガウス分布の第1のビームL1aが、光学素子(側壁傾斜型DOE2)により、被照射物9上において四角形状で均一強度分布(トップフラット)となる第1のビームL1bに変換される。第1のビームL1bは、更に、ミラー(第1の照射光学系)3によって被照射物9に対して垂直な方向に向けられる(第1のビームL1c)。そして、この第1のビームL1cが、アパーチャー(マスキング部)4の開口部4aを通って被照射物9に照射され、照射領域S3が形成される。なお、照射領域S3の強度分布は、仮に、アパーチャー(マスキング部)4が設けられていないものとすると、図6に示した、ビーム照射装置10の照射領域S1と同じく、フラット部S1−aと傾斜部S1−bとを有する台形状の断面強度プロファイルとなる。
ここで、本実施の形態のビーム照射装置30では、アパーチャー(マスキング部)4の開口部4aを、フラット部S1−a(x方向幅:SLxa、y方向幅:SLya)の大きさ(形状)と同じか、または、それに含まれる大きさとしている。これによって、上記台形状の断面強度プロファイルのうち傾斜部S1−bの部分に相当するビーム(第1のビームL1cの外周部)が遮蔽(遮断)され、フラット部S1−aの部分に相当するビームのみが透過する。その結果、照射領域S3の強度分布を、図14に示すように、フラット部S1−aの強度分布のみを反映したものとすることができる。
したがって、本実施の形態に係るビーム照射装置30では、実施の形態1のビーム照射装置10よりも、さらに均一性の高いビーム照射(ビーム処理)を行うことができる。その結果、穴あけ加工やアニール処理などのビーム処理を、被照射物に対して一層均一に行うことができる。
なお、上記のアパーチャー(マスキング部)4の構成は、第1のビームL1cの強度に応じて、適宜に、アパーチャー4を直接水冷等により冷却する構成や、開口部4aの周囲を反射面として、開口部4a周囲によって反射されたビームを図示しないダンパーにて減衰させるような構成とするようにしてもよい。
[実施の形態4]
本発明の第4の実施形態に係るビーム照射装置40の構成を、図15を参照して説明する。図15は本実施の形態に係るビーム照射装置40の全体構成を示す模式図である。図16は本実施の形態において、照射領域S4における第1のビームL1cの照射強度分布を示すグラフである。
本実施の形態に係るビーム照射装置40は、実施の形態2に係るビーム照射装置20(図11)の構成に加えて、新たにマスキング部50を付加したものである。マスキング部50は、前記第1のビームL1cとは別の第2ビームL2を投光する出力部と、第2のビームL2を被照射物9上へと導いて照射する第2の照射光学系として機能する。詳しくは、マスキング部50は、第2のビームL2を投光する第2のビーム出力部5と、第2のビームL2の光路を変更して被照射物上へと導くミラー(第2の照射光学系)6と、アパーチャー(マスク)7とから構成されている。ビーム照射装置40のその他の構成は、実施の形態2のビーム照射装置20と同様であるので説明を省略する。
このビーム照射装置40では、実施の形態2のビーム照射装置20と同様に、被照射物9に対して斜め方向(例えば45度方向)から第1のビームL1cが照射される(照射領域S2)。また、これと同時に、マスキング部50から投光される第2ビームL2も被照射物9上に照射される(照射領域S4)。そして、被照射物9上の照射領域S2と照射領域S4とが重複した領域において、穴あけ加工やアニール処理などのレーザ処理(ビーム処理)が施される。
上記の照射領域S2は、第1のビーム出力部1から投光されて側壁傾斜型DOE2とミラー(第1の照射光学系)3bとを介して導かれる第1のビームL1cが斜め方向から被照射物へと照射されて形成されるものである。当該照射位置における強度分布の形状は、ビーム照射装置20(第2の実施形態)と同様に、図6に示すような、フラット部S1−aと傾斜部S1−bとを有する台形状の断面強度プロファイルとなる。
一方、照射領域S4は、第2のビーム出力部5から投光されてミラー6を介して導かれるビームのうちのマスク7の開口部7aを通過した第2のビームL2が照射される領域である。ここで、マスク7の開口部7aは、照射領域S4が、照射領域S2の強度分布におけるフラット部S1−a(x方向幅:SLxa、y方向幅:SLya)に相当する部分と同じか、またはそれに含まれるような大きさ(形状)に形成されている。
上記の構成により、被照射物9上で、照射領域S2と照射領域S4とが重複する領域(すなわち、照射領域S4)は、第1のビームL1cのうち、断面強度プロファイルにおけるフラット部S1−a(x方向幅:SLxa、y方向幅:SLya)に相当する領域内であって、かつ、第2のビームL2が照射された領域となる。
本実施の形態においては、被照射物9に対する穴あけ加工やアニール処理などの所望のレーザ処理(ビーム処理)が第1のビームL1cと第2のビームL2との双方の寄与によって始めて行われるように、第1のビーム出力部1と第2のビーム出力部5から出射される各々のビームの強度が、被照射物9の物性(被処理特性)に応じて調整されている。すなわち、本実施の形態に係るビーム照射装置40は、第1のビームL1cと第2のビームL2との、双方のビームの寄与によって、被照射物9の処理(穴あけ加工やアニール処理)の閾値を越えるように構成されている。
また、第2のビームL2の寄与によって行われるレーザ処理(ビーム処理)が、第1のビームL1cによってアシストされるように、第1のビーム出力部1と第2のビーム出力部5から出射される各々のビームの強度を、被照射物9の物性(被処理特性)に応じて調整する構成であってもよい。
つまり、図16に示すように、マスキング部50は、第1のビームL1cの強度分布の中のフラット部S1−aに相当する部分(照射領域S4と重複する部分)のみの寄与により被照射物9に対するビーム処理が施されるように、第1のビームL1cの断面強度プロファイルにおける傾斜部S1−bに相当する部分を実効的にマスキングする機能を果たすべく、構成されている。
<適用例>
より詳細には、本実施の形態に係るビーム照射装置の適用例として、例えば、以下のような形態があげられる。たとえば、第1の具体例として、第1のビームL1cが炭酸ガスレーザ、第2のビームL2が、均一強度分布のYAGレーザであって、双方のビーム照射による温度上昇によって被照射物9(例えば、鉄材やアルミ材などの金属)がその加工閾値温度を超えて、被照射物9への穴あけ加工がなされる形態があげられる。
また、第2の具体例として、第2ビームL2がエキシマレーザやYAGレーザ(2次高調波、3次高調波)などのシリコン膜に吸収されるレーザであり、第1のビームL1cが絶縁膜に吸収される炭酸ガスレーザであって、SiO2、SiNやSiONなどの絶縁膜上に形成されたアモルファスシリコン膜(被照射物9)にアニール処理を施すことによって、該アモルファスシリコン膜を結晶化させるような形態があげられる。すなわち、第2のビームL2(エキシマレーザやYAGレーザ(2次高調波、3次高調波))の照射によりアモルファスシリコン膜をアニール処理して結晶化させるに際して、第1のビームL1c(炭酸ガスレーザ)が下層の絶縁膜を加熱することにより結晶成長の過程での徐冷効果を与え、これによって大きな結晶を作製しようとする場合があげられる。なお、この場合には、マスキング部50を構成するマスク7として、特許第3204986号公報(特許文献2)に記載されているような微細スリットからなるマスク(SLS用のマスク)を用いて、上記結晶成長を横方向の成長とすることも可能である。
本実施の形態に係るビーム照射装置40では、上記の構成により、照射領域S2における台形状の断面強度プロファイルのうち、フラット部S1−aに相当する強度分布(照射領域S4と重複する部分の強度分布)のみを反映したレーザ処理を行うことができ、したがって、第2の実施形態のビーム照射装置20よりも、さらに均一性の高いビーム照射(ビーム処理)を行うことができる。その結果、穴あけ加工やアニール処理などのビーム処理を被照射物に対して一層均一に行うことができる。
また、第1のビームL1cの照射と併せて第2ビームL2の照射を行うことができるので、その相乗効果によって、一層、効率的に(高い処理速度で)高品質のビーム処理を行うことができる。
なお、本実施の形態に係るビーム照射装置40の構成において、第1のビームL1cの照射領域S2に含まれるように、マスキング部50による第2のビームL2の照射領域S4を配置することができるのは、第2の実施形態で記載したように、第1のビームL1cを被照射物9に対して斜め方向から照射しても、この影響をほとんど受けずに均一性の高い照射強度分布が得られるように光学設計された側壁傾斜型DOE2を用いていることに因るものである。すなわち、第1のビームL1cを被照射物9に対して斜めから照射できることにより、ビーム照射装置20に別の構成要素であるマスキング部50を付加した、本実施の形態に係るビーム照射装置40において、マスキング部50の設置の自由度を大きくできた(第2ビームL2の照射領域S4が、第1ビームL1cの照射領域S2に含まれるように、マスキング部50を配置できた)ことに因るのである。
以上のように、実施の形態1〜4にて説明したビーム照射装置10、20、30、40では、ガウス分布L1refのビームを入射させた場合の、出射ビームL1bの像面位置での強度分布(断面強度プロファイル)の形状が、水平のフラット部S1ref−aと前記フラット部S1ref−aよりも傾きが大きい傾斜部S1ref−bとを有する台形状となるように光学設計された光学素子(側壁傾斜型DOE2)を用いている。そのため、第1のビーム出力部(第1の投光部:レーザ発振器)1から出力されるレーザビームL1aが理想的なガウス分布L1refから乖離している場合においても、被照射物9に対して均一な強度分布でビーム照射を行うことができる。ここで、第1のビームL1aは、ガウス分布のビームに限定するものではなく、図2に示したように、像面位置で目標とする強度分布を与えるように光学素子2を設計する際に用いたビームの強度分布に似通った強度分布を有するビームであればよいものとする。
このような第1のビームL1aの強度分布のことを、本明細書(および特許請求の範囲)では、理想的なガウス分布も含めた概念として「略ガウス分布」と呼んでおり、当該「略ガウス分布」は、代表的に、レーザ発振機のカタログや仕様書等の記載において、ガウス分布仕様となっているレーザ発振機や、M2値が1.5以下となっているレーザ発振機から照射されるレーザの強度分布に相当する。
また、上記の「第1のビーム出力部(第1の投光部:レーザ発振器)1から出力されるレーザビームL1aが理想的なガウス分布L1refから乖離している場合」には、レーザ発振機の出荷時の特性の他、経時変化や、パワー設定条件の変化等によりレーザ発振機の特性が変化し、光学素子の設計に用いた、理想的なガウス分布L1refから乖離した強度分布となる場合も含まれている。
また、実施の形態1〜4にて説明したビーム照射装置10、20、30、40では、光学素子(側壁傾斜型DOE2)から被照射物9までの光路長が、設計(光学素子(側壁傾斜型DOE2)から像面90までの距離l)からずれている場合や、被照射物9に対して斜め方向から第1のビームL1cが照射される場合においても、均一性の劣化度合いが少なくて済む。
尚、被照射物9上において傾斜部S1−bを有する台形状の断面強度プロファイルとなるようなビーム照射を行う場合には、当該傾斜部S1−bに相当する部分のビームによって、ビーム処理の精度が低下してしまうことも懸念される。そこで、上記のように実施の形態3,4においては、マスキング部4,50(7)を設けることによって、上記台形状の断面強度プロファイルのうちのフラット部S1−aの強度分布のみをビーム処理(穴あけ加工やアニール処理)に反映させるようにしている。
その結果として、第1のビームL1aが理想的なガウス分布L1refから乖離している場合や、光学素子(側壁傾斜型DOE2)から被照射物9までの光路長が、設計(光学素子(側壁傾斜型DOE2)から像面90までの距離l)からずれている場合等、ビーム照射装置が設計条件から乖離した構成となっている場合において、傾斜部S1−bの影響によりビーム処理の精度を低下させることなく、均一性の高いビーム処理を行うことができる。
なお、「SEIテクニカルレビュー」(非特許文献1)の図16には、DOE出力ビームの目標強度分布(断面強度プロファイル)を裾野の広がった形状とした例が記載されているが、これは複数のDOE(重畳式DOEホモジナイザ)から出力されるビームの各々を位置をずらして重畳させ、その結果としてトップフラット形状のビームを形成する場合に用いられるものであり、一つのDOEによってトップフラット形状のビームを形成する場合に適用されるものではない。
また、この非特許文献1において、各々のDOEから出力されるビームの断面強度プロファイルを裾野の広がった形状としているのは、本願の図17に示すように、略矩形形状のプロファイルのビームを重畳した場合に生じる各ビームの間の隙間を防止するためであって、加えて、断面強度プロファイルが重複部分でピークを持つことがないようにするためである。すなわち、上記の裾野の広がった形状の断面強度プロファイルを形成するDOEは、第1のビームL1aが理想的なガウス分布L1refから乖離している場合や、光学素子から被照射物までの光路長が設計からずれている場合等、ビーム照射装置が設計条件から乖離した構成となっている場合においても、均一性の高いビーム処理を行うように設計されたものではない。
上記したように、本発明の実施の形態に係るビーム照射装置10,20,30,40によれば、被照射物9に対して、広いマージンを持ちながら均一性の高いビーム照射(ビーム処理)を行うことができ、その結果、穴あけ加工やアニール処理などのビーム処理を被照射物に対して均一に行うことができる。
換言すれば、本実施の形態に係るビーム照射装置10,20,30,40を使用したビーム照射方法は、前記光学素子(側壁傾斜型DOE)2を透過した第1のビームL1bのうち、前記台形状の断面強度プロファイルにおける前記フラット部S1−aに相当する部分のみの寄与によって被照射物9に処理を施すステップを備えるものである。
このような処理ステップには、除去加工処理、アニール処理、改質処理、焼成処理、成膜処理のうちの何れかの処理、または、前記各処理のいくつかを複合した処理がある。例えば、除去加工処理としては、穴あけ加工、ライン加工、パターニング加工等が挙げられる。
アニール処理としては、所謂、歪緩和や構造緩和の他、レーザ照射により非結晶材料を結晶化する処理や、半導体に注入された不純物をレーザ照射により拡散する処理等が挙げられる。
改質処理としては、レーザ照射による撥水処理等の表面処理や、レーザ照射により非結晶材料内にH原子等を拡散させ、ダングリングボンドをターミネートする内部処理等が挙げられる。焼成処理としては、溶液状やペースト状の材料にレーザ照射して、溶媒を揮発させたり結晶析出させたりする処理が挙げられる。
また、成膜処理としては、レーザ照射により成膜用ガスを分解して被膜を形成するレーザCVD処理や、転写材にレーザ照射することにより転写材上に形成された材料を基板に転写成膜する処理等が挙げられる。
なお、上記の各処理は、適宜に処理パターンに応じたマスクを併用して任意のパターン状になされるものでも良い。
そして、このような本実施の形態に係るビーム照射装置10,20,30,40を用いて作製される機能素子(被照射物9)は、均一な穴のあいたプリント基板や、均一なアニール処理を施された半導体デバイスをはじめ、上記の各処理が施された高品質、高信頼性の機能素子として有用である。
換言すれば、本実施の形態に係るビーム照射装置10,20,30,40を使用した機能素子(被照射物9)の製造方法は、前記光学素子(側壁傾斜型DOE)2を透過した第1のビームL1bのうち、前記台形状の断面強度プロファイルにおける前記フラット部S1−aに相当する部分のみの寄与によって前記機能素子(被照射物9)に処理を施すステップを備えるものである。
なお、上記の実施の形態1〜4においては、像面90位置でのビーム形状が四角形状となるように設計された光学素子(側壁傾斜型DOE2)を用いた場合について説明してきたが、前記ビーム形状は被照射物9に要求されるビーム処理に応じて長尺ライン状、円状、楕円状、菱形状など如何なる形状のものでもよい。但し、このビームを被照射物に対して相対的に走査して隙間なく1行の照射を行ったり、この1行の照射を繰り返したりする場合には、照射の過程で隙間が空いたり、照射痕の重複の仕方が変わったりしないように、四角形状や長尺ライン状であることが好ましい。
なお、円状のビームを形成する場合には、光学素子(側壁傾斜型DOE2)は、回折光学素子に限らず非球面レンズとしてもよく、この場合にも、像面位置での目標強度分布の形状が、フラット部と傾斜部を有する台形状の断面強度プロファイルとなるように、非球面レンズが光学設計されればよい。
上記に示す変形例(実施の形態)は、その本質を変容させることなく、互いに組み合わせ可能であり、他の実施形態にも適用することができる。そして、前記開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内においてのすべての変更が含まれることが意図される。
本実施の形態に係るビーム照射装置の全体構成を示す模式図である。 本実施の形態に係る光学素子を示す斜視図と目標強度分布とを示した模式図である。 光学素子を用いた場合の光線イメージおよび強度分布を、本実施の形態に係る光学素子と従来の光学素子とを比較して示す模式図である。 本実施の形態に係る光学素子を用いた場合の像面位置における目標強度分布を示すコンター図である。 本実施の形態に係る光学素子を用いた場合の像面位置における目標強度分布を示す断面強度プロファイルである。 本実施の形態に係る光学素子を用いた場合の被照射物上の照射強度の測定結果を示すグラフである。 従来の光学素子を用いた場合の被照射物上の照射強度の測定結果を示すグラフである。 本実施の形態に係るビーム照射装置における被照射物の位置を設計値lから±Δlだけ変化させた場合のビーム照射装置を示す模式図である。 光学素子から被照射物までの光路長を設計値lから±Δlだけ変化させた場合のx方向およびy方向の断面強度プロファイルの変化を示す測定結果である。 光学素子設計における目標強度分布の傾斜度を変化させたときの、被照射物上のフラット部における均一性およびパワーの利用率を示すグラフである。 本実施の形態2に係るビーム照射装置の全体構成を示す模式図である。 本実施の形態2に係る被照射物近傍を示した拡大側面図である。 本実施の形態3に係るビーム照射装置の全体構成を示す模式図である。 本実施の形態3における被照射物上の照射強度分布を示すグラフである。 本実施の形態4に係るビーム照射装置の全体構成を示す模式図である。 本実施の形態4における被照射物上の照射強度分布を示すグラフである。 複数の光学素子を並べて配置した場合の強度プロファイルの一例を示すイメージ図である。
符号の説明
1 ビーム出力部、2 光学素子(側壁傾斜型DOE)、3 第1の照射光学系(ミラー)、3b 斜方照射ミラー、4 アパーチャー、4a 開口部、5 ビーム出力部、6 ミラー、7 マスク、7a 開口部、9 被照射物、10,20,30,40 ビーム照射装置、50 マスキング部、90 像面、L1a,L1b,L1c ビーム、S1ref 像面位置における目標強度分布、S1ref−a 像面位置における目標強度分布のフラット部、S1ref−b 像面位置における目標強度分布の傾斜部、S1−a 被照射物上の強度分布におけるフラット部、S1−b 被照射物上の強度分布における傾斜部。

Claims (18)

  1. 第1のビームを投光する第1の投光部と、
    前記第1の投光部から投光された前記第1のビームが透過する光学素子と、を備え、
    前記光学素子は、前記第1のビームが入射された場合に、出射ビームの被照射物上での断面強度プロファイルがフラット部と前記フラット部よりも傾きの大きな傾斜部とを有するように光学設計されており、
    前記光学素子を透過した第1のビームのうち、前記断面強度プロファイルにおける前記傾斜部に相当する部分を遮断するマスクと、
    前記第1のビームを前記被照射物へと導いて照射する第1の照射光学系と、をさらに備える、ビーム照射装置。
  2. 第2のビームを投光する第2の投光部と、
    前記第2のビームが、前記第1のビームの前記被照射物に対する照射範囲内の、前記断面強度プロファイルにおける前記フラット部に相当する部分と重複するように、前記第2のビームを被照射物へと導いて照射する第2の照射光学系と、をさらに備える、請求項1に記載のビーム照射装置。
  3. 前記マスクを配置しない状態で測定された、前記第1のビームの前記被照射物上での断面強度プロファイルにおいて、前記フラット部の平均強度の半値の強度となる領域の幅が、前記フラット部の領域の幅の1.5倍以上である、請求項1または2に記載のビーム照射装置。
  4. 前記マスクを配置しない状態で測定された、前記第1のビームの前記被照射物上での断面強度プロファイルにおいて、前記フラット部の平均強度の半値の強度となる領域の幅が、前記フラット部の領域の幅の1.65倍以下である、請求項3に記載のビーム照射装置。
  5. 第1のビームを投光する第1の投光部と、
    前記第1の投光部から投光された前記第1のビームが透過する光学素子と、を備え、
    前記光学素子は、前記第1のビームが入射された場合に、出射ビームの被照射物上での断面強度プロファイルがフラット部と前記フラット部よりも傾きの大きな傾斜部とを有するように光学設計されており、
    前記第1のビームを前記被照射物へと導いて照射する第1の照射光学系と、
    第2のビームを投光する第2の投光部と、
    前記第2のビームが、前記第1のビームの前記被照射物に対する照射範囲内の、前記断面強度プロファイルにおける前記フラット部に相当する部分と重複するように、前記第2のビームを前記被照射物へと導いて照射する第2の照射光学系と、をさらに備える、ビーム照射装置。
  6. 前記第1のビームの前記被照射物上での断面強度プロファイルにおいて、前記フラット部の平均強度の半値の強度となる領域の幅が、前記フラット部の領域の幅の1.5倍以上である、請求項5に記載のビーム照射装置。
  7. 前記第1のビームの前記被照射物上での断面強度プロファイルにおいて、前記フラット部の平均強度の半値の強度となる領域の幅が、前記フラット部の領域の幅の1.65倍以下である、請求項6に記載のビーム照射装置。
  8. 前記第1のビームは、その断面強度プロファイルが略ガウス分布である、請求項1から7のいずれか1項に記載のビーム照射装置。
  9. 前記第1の投光部は、ガウス分布仕様、または、M2値が1.5以下の仕様、のレーザ発振器を含む、請求項1から8のいずれか1項に記載のビーム照射装置。
  10. 前記光学素子は、断面強度プロファイルがガウス分布のビームが入射された場合に、出射ビームの像面位置での断面強度プロファイルが、フラット部と前記フラット部よりも傾きの大きな傾斜部とを有するように光学設計されている、請求項1から9のいずれか1項に記載のビーム照射装置。
  11. 前記光学素子は、断面強度プロファイルがガウス分布のビームが入射された場合における出射ビームの像面位置での断面強度プロファイルにおいて、前記フラット部の平均強度の半値の強度となる領域の幅が、前記フラット部の領域の幅の1.5倍以上となるように光学設計されている、請求項10に記載のビーム照射装置。
  12. 前記光学素子は、断面強度プロファイルがガウス分布のビームが入射された場合における出射ビームの像面位置での断面強度プロファイルにおいて、前記フラット部の平均強度の半値の強度となる領域の幅が、前記フラット部の領域の幅の1.65倍以下となるように光学設計されている、請求項11に記載のビーム照射装置。
  13. 前記光学素子は、断面強度プロファイルがガウス分布のビームが入射された場合において、出射ビームの像面位置で、前記出射ビームに垂直な断面における前記出射ビームの形状が、略方形となるように光学設計されている、請求項1から12のいずれか1項に記載のビーム照射装置。
  14. 前記光学素子は、表面に凹凸パターンが形成された回折光学素子である、請求項1から13のいずれか1項に記載のビーム照射装置。
  15. 前記第1の照射光学系は、前記第1のビームを、前記被照射物の表面に対して斜め方向から照射する、請求項1から14のいずれか1項に記載のビーム照射装置。
  16. 請求項1から15のいずれか1項に記載のビーム照射装置を使用したビーム照射方法であって、
    前記光学素子を透過した第1のビームのうち、前記断面強度プロファイルにおける前記フラット部に相当する部分のみの寄与によって被照射物に処理を施すステップを備える、ビーム照射方法。
  17. 前記処理は、除去加工処理、アニール処理、改質処理、焼成処置、成膜処理のうちの少なくとも1つの処理を含む、請求項16に記載のビーム照射方法。
  18. 請求項1から15のいずれか1項に記載のビーム照射装置を使用した機能素子の製造方法であって、
    前記光学素子を透過した第1のビームのうち、前記断面強度プロファイルにおける前記フラット部に相当する部分のみの寄与によって、前記機能素子を製造するための処理を施すステップを備える、機能素子の製造方法。
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