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JP2009012398A - ノズル基板の製造方法 - Google Patents

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JP2009012398A
JP2009012398A JP2007178819A JP2007178819A JP2009012398A JP 2009012398 A JP2009012398 A JP 2009012398A JP 2007178819 A JP2007178819 A JP 2007178819A JP 2007178819 A JP2007178819 A JP 2007178819A JP 2009012398 A JP2009012398 A JP 2009012398A
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賢太郎 ▲高▼▲柳▼
Kentaro Takayanagi
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Abstract

【課題】基板厚みが変化せず、底部径の制御が可能で、所望の傾斜面を有し、流路特性が最適化されたノズル基板の製造方法を提供する。
【解決手段】シリコン基材41の表面に第1の保護膜42を形成する工程と、第1の保護膜42に積層して第1の保護膜42と材質が異なる第2の保護膜43を形成する工程と、第2の保護膜43に第2の開口孔43aを形成し、さらに第1の保護膜42に第1の開口孔42aを形成する工程と、第1、第2の開口孔42a、43aから異方性ドライエッチングを行って垂直孔部110を形成する工程と、第1の保護膜42をエッチングして第1の開口孔42aを拡径する工程と、第1、第2の開口孔42a、43aから等方性ドライエッチングを行って、第1、第2の開口孔42a、43a側に向かって断面積が漸増するテーパ状孔部を形成する工程とを有するものである。
【選択図】図7

Description

本発明は、ノズル基板の製造方法に関する。
液滴を吐出するための液滴吐出ヘッドとして、例えばインクジェット記録装置に搭載されるインクジェットヘッドが知られている。インクジェットヘッドは、一般に、インク滴を吐出するための複数のノズル孔が形成されたノズル基板と、このノズル基板に接合されノズル基板との間で上記ノズル孔に連通する吐出室、リザーバ等のインク流路が形成されたキャビティ基板とを備え、駆動部により吐出室に圧力を加えることにより、インク滴を選択されたノズル孔より吐出するように構成されている。駆動手段としては、静電気力を利用する方式や、圧電素子による圧電方式、発熱素子を利用するバブルジェット(登録商標)方式等がある。
近年、インクジェットヘッドに対して、印刷速度の高速化及びカラー化を目的としてノズル列を複数有する構造が求められており、さらに加えて、ノズルは高密度化するとともに、1列あたりのノズル数が増加して長尺化しており、インクジェットヘッド内のアクチュエータ数は益々増加している。このような背景から、ノズル密度が高く、長尺かつ多数のノズル列を有する、小型で吐出特性に優れたインクジェットヘッドが要求され、従来より様々な工夫、提案がなされている。
従来のインクジェットヘッドに、シリコン基材に一方の側より等方性ドライエッチングと異方性ドライエッチングを繰り返してテーパ状のノズル孔を加工したノズル基板を備えたものがあった(例えば、特許文献1参照)。
さらに、従来のインクジェットヘッドに、(100)面のシリコン基材にウェットエッチングで未貫通の傾斜したノズル孔部を形成し、反対側からドライエッチングで垂直のノズル孔部を貫通形成したノズル基板を備えたものがあった(例えば、特許文献2参照)。
特開2006−45656号公報(第15頁、図16) 特開平10−315461号公報(第4頁−第5頁、図2)
特許文献1記載の技術によれば、等方性ドライエッチングによってノズル孔の側壁のアンダーカットが進むので、ノズル孔の底部径の制御が困難であった。
特許文献2記載の技術によれば、傾斜面がシリコン単結晶基材の面方向に依存してしまい、ノズル密度を高めることには限界があった。
このため、ノズル孔の底部径の制御を可能とし、ノズル孔の傾斜面がシリコン単結晶基材の面方向に依存しないようにして、ノズル孔を基材の片面から形成していくことも考えられる。
しかしながらこの場合においても、ノズル孔の形成時に基材厚みが変化したり、ノズル孔がすぼまったり、ノズル孔に段差部が残ったりしてしまうという問題があった。
本発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、基板厚みが変化することなくノズル孔を形成することができ、この際にノズル孔の底部径の制御が可能で、所望の傾斜面を有し、ノズル基板の流路特性が最適化されたノズル基板の製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係るノズル基板の製造方法は、シリコン基材の表面に第1の保護膜を形成する工程と、第1の保護膜に積層して該第1の保護膜と材質が異なる第2の保護膜を形成する工程と、第2の保護膜に第2の開口孔を形成し、さらに第1の保護膜に第1の開口孔を形成する工程と、第1、第2の開口孔から異方性ドライエッチングを行って垂直孔部を形成する工程と、第1の保護膜をエッチングして第1の開口孔を拡径する工程と、第1、第2の開口孔から等方性ドライエッチングを行って、第1、第2の開口孔側に向かって断面積が漸増するテーパ状孔部を形成する工程と、を有するものである。
ノズル孔のテーパ状孔部の形成時に第1の保護膜によってシリコン基材の表面が保護されているので、エッチング時にシリコン基材の厚みが変化することはない。また、第1の保護膜の拡径量を制御することで、所望の底部径と傾斜面を持つテーパ状孔部を形成することができる。
こうして形成されたテーパ状孔部は、シリコン単結晶基材の面方向に依存せず所望の傾斜面を有するため、ノズルを高密度化させることができる。そして、ノズル孔はテーパ状であるため、漸次縮小管による圧力損失防止効果があり、最適な流路抵抗及び整流作用を得ることができる。また、垂直孔部とテーパ状孔部とが一体的に構成されているため、液滴のメニスカスを安定維持することができる。
本発明に係るノズル基板の製造方法においては、第1の保護膜は酸化膜であり、第2の保護膜は窒化膜である。
保護膜は種類の異なる膜の積層によって構成されているので、第1の保護膜である酸化膜をエッチングして第1の開口孔を所望の径に拡径する際に、第2の保護膜である窒化膜がエッチングされることはない。
本発明に係るノズル基板の製造方法は、酸化膜のエッチングは、緩衝フッ酸水溶液を用いて行うものである。
保護膜は種類の異なる膜の積層によって構成されているので、第1の保護膜である酸化膜を緩衝フッ酸水溶液でエッチングして第1の開口孔を所望の径に拡径する際に、第2の保護膜である窒化膜が緩衝フッ酸水溶液でエッチングされることはない。
本発明に係るノズル基板の製造方法は、等方性ドライエッチングは、エッチングを促進する第1のガスと、垂直孔部の側壁に保護膜を形成してサイドエッチング量を調整する第2のガスとにより行うものである。
第1のガスによってエッチングを促進し、第2のガスによってノズルの垂直孔部の側壁に保護膜を形成してサイドエッチング量を制御するようにしたので、所望の傾斜面を持ちノズル断面積が漸増して拡がるノズル孔を形成することができる。
本発明に係るノズル基板の製造方法においては、前記第1のガスがSF6 であり、前記第2のガスがO2 である。
SF6 である第1のガスによってエッチングを促進し、O2 である第2のガスによってノズルの垂直孔部の側壁に保護膜を形成してサイドエッチング量を制御するようにしたので、所望の傾斜面を持ちノズル断面積が漸増して拡がるノズル孔を形成することができる。
実施の形態1.
図1は本実施の形態1に係るインクジェットヘッド(液滴吐出ヘッドの一例)の一部を断面で示した分解斜視図、図2は図1を組立てた状態の要部を示す縦断面図、図3は図2のノズル孔の近傍を拡大して示した断面図である。
インクジェットヘッド10は、図1および図2に示すように、複数のノズル孔11が所定のピッチで設けられたノズル基板1と、各ノズル孔11に対して独立にインク供給路が設けられたキャビティ基板2と、キャビティ基板2の振動板22に対峙して個別電極31が配設された電極基板3とを貼り合わせることにより構成されている。
ノズル基板1は、シリコン単結晶基材(単にシリコン基材ともいう)から作製されている。ノズル基板1にはインク滴を吐出するためのテーパ状のノズル孔11が設けられており、シリコンの結晶方位に拘束されない所望の傾斜面を有している。そして、図3に示すように、各ノズル孔11は、一端が吐出方向の先端側の面1aに開口しており、この開口部より吐出方向の後端側の面1bに向けてノズル断面積が漸増し、他端が後端の面1bで最も拡径して開口している。そして、吐出方向の後端側の面1bにおいては、ノズル孔11の底部径(後端側の面1bに位置するノズル孔11の開口部の径)が所望の径dで開口されている。
キャビティ基板2は、シリコン単結晶基材(単にシリコン基材ともいう)から作製されている。シリコン基材に異方性ウェットエッチングを施し、インク流路の吐出室24、リザーバ25をそれぞれ構成するための凹部240、250、及びオリフィス23を構成するための段差部230が形成される。凹部240はノズル孔11に対応する位置に独立に複数形成される。したがって、ノズル基板1とキャビティ基板2とを接合した際、各凹部240は吐出室24を構成し、それぞれがノズル孔11に連通し、またインク供給口であるオリフィス23ともそれぞれ連通している。そして、吐出室24(凹部240)の底壁が振動板22となっている。
他方の凹部250は、液状のインクを貯留するためのものであり、各吐出室24に共通の共通インク室であるリザーバ25を構成する。そして、リザーバ25は、それぞれオリフィス23を介して全ての吐出室24に連通している。また、リザーバ25の底部には後述する電極基板3を貫通する孔が設けられ、この孔で形成されたインク供給孔34を通じて図示しないインクカートリッジからインクが供給されるようになっている。
また、キャビティ基板2の全面、もしくは少なくとも電極基板3との対向面には、SiO2 膜等からなる絶縁膜26が形成されている。この絶縁膜26は、インクジェットヘッド10を駆動させたときに、絶縁破壊や短絡が発生することを防止する。
電極基板3は、ガラス基材から作製されている。このガラス基材は、キャビティ基板2のシリコン基材と熱膨張係数の近い硼珪酸系の耐熱硬質ガラスを用いるのが好ましい。これは、電極基板3とキャビティ基板2とを陽極接合する際、両基板3、2の熱膨張係数が近いため、電極基板3とキャビティ基板2との間に生じる応力を低減することができ、その結果、剥離等の問題を生じることなく電極基板3とキャビティ基板2とを強固に接合することができるからである。
電極基板3のキャビティ基板2と対向する側の面には、キャビティ基板2の各振動板22に対向する位置にそれぞれ凹部32が設けられている。そして、各凹部32内には、一般に、ITO(Indium Tin Oxide:インジウム錫酸化物)からなる個別電極31が形成されている。この、振動板22と個別電極31との間に形成されるギャップ(空隙)Gは、インクジェットヘッドの吐出特性に大きく影響する。なお、個別電極31の材料にはクロム等の金属等を用いてもよいが、ITOは透明であるので放電したかどうかの確認が行いやすいため、一般にITOが用いられている。
個別電極31は、リード部31aと、フレキシブル配線基板(図示せず)に接続される端子部31bとを有する。これらの端子部31bは、図2に示すように、配線のためにキャビティ基板2の末端部が開口された電極取り出し部29内に露出している。
上述したノズル基板1、キャビティ基板2、および電極基板3は、一般に個別に作製され、これらを図2に示すように貼り合わせることにより、インクジェットヘッド10の本体部が作製される。すなわち、キャビティ基板2と電極基板3とは例えば陽極接合により接合され、そのキャビティ基板2の上面(図2の上面)にはノズル基板1が接着剤等により接合されている。さらに、振動板22と個別電極31との間に形成されるギャップGの開放端部は、エポキシ等の樹脂による封止材27で封止されている。これにより、湿気や塵埃等がギャップGへ侵入するのを防止することができる。
そして、図2に示すように、ICドライバ等の駆動制御回路4が、各個別電極31の端子部31bと、キャビティ基板2上に設けられた共通電極28とに、前記フレキシブル配線基板(図示せず)を介して接続されている。
上記のように構成されたインクジェットヘッド10において、駆動制御回路4によりキャビティ基板2と個別電極31との間にパルス電圧が印加されると、振動板22と個別電極31との間に静電気力が発生し、その吸引作用により振動板22が個別電極31側に引き寄せられて撓み、吐出室24の容積が拡大する。これにより、リザーバ25の内部に溜まっているインクがオリフィス23を通じて吐出室24に流れ込む。次に、個別電極31への電圧の印加を停止すると、静電吸引力が消滅して振動板22が復元し、吐出室24の容積が急激に収縮する。これにより、吐出室24内の圧力が急激に上昇し、この吐出室24に連通しているノズル孔11からインク液滴が吐出される。
次に、インクジェットヘッド10の製造方法について、図4〜図13を用いて説明する。図4は本発明の実施の形態1に係るノズル基板1を示す上面図、図5〜図11はノズル基板1の製造工程を示す断面図(図4をA−A線で切断した断面図)である。図12、図13はキャビティ基板2と電極基板3との接合工程を示す断面図であり、ここでは、主に、電極基板3にシリコン基材(キャビテイ基材)200を接合した後に、キャビティ基板2を製造する方法を示す。
まず最初に、ノズル基板1の製造方法を説明する。
なお、以下に記載の数値はその一例を示すもので、これに限定するものではない。
(a) 図5(a)に示すように、厚さが例えば280μmのシリコン基材(ノズル基材)41を用意する。
(b) シリコン基材41を熱酸化装置にセットし、例えば酸化温度1075℃、酸化時間4時間、酸素と水蒸気の混合雰囲気中の条件で熱酸化処理し、図5(b)に示すように、シリコン基材41の表面41a、41bに例えば膜厚1μmの酸化膜42を均一に成膜する。
(c) プラズマCVDにより、図5(c)に示すように、酸化膜42の上に例えば膜厚1μmの窒化膜43を積層して成膜する。
(d) 図6(d)に示すように、窒化膜43の上にレジスト44をコーティングし、垂直孔部110(図7(h)参照)となる部分に対応する部分44aのパターニングを行う。
(e) 図6(e)に示すように、例えば150℃のリン酸水溶液でエッチングし、パターニングされた部分44aによって窒化膜43を開口し、第2の開口孔43aを形成する。この開口孔43aは、CF4 による異方性ドライエッチングによって開口してもよい。
(f) 図6(f)に示すように、緩衝フッ酸水溶液(フッ酸水溶液:フッ化アンモニウム水溶液=1:6)でエッチングし、窒化膜43に設けた第2の開口孔43aによって酸化膜42を開口し、第2の開口孔43aとほぼ同径の第1の開口孔42aを形成する。この第1の開口孔42aは、CHF3 による異方性ドライエッチングで開口してもよい。
(g) 図6(g)に示すように、レジスト44を硫酸洗浄などによって剥離する。
(h) 図7(h)に示すように、ICPドライエッチング装置により、窒化膜43及び酸化膜42の第2、第1の開口孔43a、42aを介して垂直方向(図の上下方向)に異方性ドライエッチングを行い、例えば深さ70μmの垂直孔部110を形成する。この場合のエッチングガスは、例えば、C48、SF6 を使用し、これらのガスを交互に使用する。ここで、C4 8 は形成される孔の側面にエッチングが進行しないように孔側面を保護し、SF6 は垂直方向のエッチングを促進させる。
(i) 図7(i)に示すように、シリコン基材41の酸化膜42を緩衝フッ酸水溶液でエッチングし、第1の開口孔42aを幅方向(図の左右方向)に拡げる。すなわち、酸化膜42の拡径によってオーバ−ハングを形成する。
この第1の開口孔42aの幅d1 は、後述のように垂直孔部110をエッチングしてテーパ状のノズル孔11を形成したときに、ノズル孔11の底部径、すなわちシリコン基材41の接合面41a側に位置するノズル孔11の開口部の径d(図3参照)に対応する。
(j) 図7(j)に示すように、それぞれ第1、第2の開口孔42a、43aを設けた酸化膜42及び窒化膜43をマスクとして、ICPドライエッチング装置により、シリコン基材41の垂直孔部110を等方的なエッチング条件でドライエッチングする。エッチングガスとしては、例えば、第1のガスとしてSF6 、第2のガスとしてO2 を使用する。この場合、スイッチングなしで、ガスを連続して流した状態にして処理する。
ノズル孔11の底部径d(図の上部)は、酸化膜42に形成した第1の開口孔42aの径d1 によって規制される。また、ノズル孔11の傾斜面は、エッチングによる処理時間、及び垂直孔部110の深さによって制御される。
よって、垂直孔部110の傾斜面の形状は、時間の経過とともに図の上部に向かってノズル断面積が漸増して径方向に拡がっていく。一方、ノズル孔11の上部(図の下部)の径はそのまま維持される。
上記のエッチングは、エッチングを促進する第1のガスSF6 と、ノズル側壁に保護膜を形成することでサイドエッチング量を調整する第2のガスO2 とを、第2、第1の開口孔43a、42aから垂直孔部110に導入して行う。第2のガスであるO2 を導入することによってノズル側壁に酸化膜が形成され、サイドエッチング量の制御が可能となる。
(k) ICPドライエッチング装置によりドライエッチングを続けて傾斜面を拡げていき、所定の時間経過させると、図7(k)に示すように、所望の傾斜面を持つテーパ状のノズル孔11が形成される。この場合、形成されたノズル孔11の底部径dは、酸化膜42の開口孔42aの径d1 と同じである。
(l) 図8(l)に示すように、例えば150℃のリン酸水溶液でシリコン基材41表面の窒化膜43を除去し、さらに、緩衝フッ酸水溶液により酸化膜42を除去する。
こうして、所望の底部径dと所望の傾斜面を有するテーパ状のノズル孔11が形成される。
(m) シリコン基材41を熱酸化装置にセットし、例えば酸化温度1000℃、酸化時間2時間、酸素雰囲気中の条件で熱酸化処理し、ICPドライエッチング装置によって、図8(m)に示すように、加工したノズル孔11の側面、底面を含めたシリコン基材41の表面に、例えば膜厚0.1μmの酸化膜46を均一に成膜する。
(n) 図9(n)(図9(n)より図9(q)に至るまでは図8(m)の上下を逆転した図を示す)に示すように、ガラス等の透明材料からなる支持基板50に両面テープ60を貼り付ける。次に、両面テープ60の自己剥離層61の面とシリコン基材41の接合面41aとを向かい合わせ、支持基板50とシリコン基材41とを真空中で貼り合せる。こうすると、接着界面に気泡が残らず、接着がきれいに行われる。
(o) シリコン基材41の吐出面41b側からバックグラインダーで研削加工を行い、図9(o)に示すように、ノズル孔11の先端が開口するまでシリコン基材41を薄くする。さらに、ポリッシャー、CMP装置によって吐出面41bを研磨して、ノズル孔11の先端を開口してもよい。あるいは、ノズル孔11の先端の開口をドライエッチングで行ってもよい。例えば、SF6 をエッチングガスとするドライエッチングで、ノズル孔11の先端までシリコン基材41を薄くし、表面に露出したノズル孔11の先端部11cの酸化膜46を、CF4 又はCHF3 等をエッチングガスとするドライエッチングによって除去してもよい。
(p) 図9(p)に示すように、シリコン基材41の吐出面41bに、スパッタ装置で、酸化膜47を厚さが例えば0.1μmとなるように成膜する。ここで、酸化膜47の成膜は、両面テープ60が劣化しない温度(200℃程度)以下で実施できればよく、スパッタリング法に限るものではない。ただし、耐インク性等を考慮すると緻密な膜を成膜する必要があり、ECRスパッタ装置等の常温で緻密な膜を成膜できる装置を使用することが好ましい。
(q) 図9(q)に示すように、シリコン基材41の吐出面41bに撥インク処理を施す。F原子を含む撥インク性を持った材料を蒸着やディッピングで成膜し、撥インク膜48を形成する。
(r) 図10(r)(図10(r)より図10(u)に至るまでは図9(q)の上下を逆転した図を示す)に示すように、吐出面41bにサポートテープとしてダイシングテープ70を貼り付ける。
(s) 図10(s)に示すように、支持基板50側からUV光を照射する。
(t) 図10(t)に示すように、両面テープ60の自己剥離層61をシリコン基材41の接合面41aから剥離する。
(u) 図10(u)に示すように、Arスパッタ、もしくは02 プラズマ処理によって、シリコン基材41のノズル孔11の内壁に余分に形成された撥インク膜48を除去する。
(v) 図11(v)(図11(v)より図11(w)に至るまでは図10(u)の上下を逆転した図を示す)に示すように、シリコン基材41のダイシングテープ70を貼り付けている面とは反対側に位置する接合面41aを、真空ポンプに連通した吸着冶具80で吸着固定し、その状態でダイシングテープ70を剥離する。
(w) 図11(w)に示すように、吸着冶具80の吸着固定を解除してシリコン基材41からノズル基板1を回収する。シリコン基板1にはノズル基板外輪溝が彫られているため、吸着冶具80からピックアップする段階でノズル基板1は個片に分割されている。
実施の形態1によれば、ノズル孔11をエッチングによって形成するときに、ノズル基材41の表面が酸化膜42によって保護されているので、ノズル基材41の厚みが変化することはない。また、酸化膜42の第1の開口孔42aの径d1 を所望の大きさに制御することで、所望の底部径dを持つノズル孔11を形成することができる。
こうして形成されたノズル孔11は、テーパ状であって傾斜面がシリコン単結晶基材の面方向に依存しないため、漸次縮小管による圧力損失防止効果があり、最適な流路抵抗及び整流作用を得ることができる。また、ノズル孔11を構成する垂直孔部110とテーパ状孔部とが一体的に構成されているため、インクのメニスカスを安定維持することができる。
次に、キャビティ基板2および電極基板3の製造方法について説明する。
ここでは、電極基板3にシリコン基材(キャビティ基材)200を接合した後、そのシリコン基材200からキャビティ基板2を製造する方法について、図12、図13を用いて説明する。
(a) 硼珪酸ガラス等からなる板厚が例えば約1mmのガラス基材300に、金・クロムのエッチングマスクを使用してフッ酸によってエッチングすることにより、凹部32を形成する。なお、この凹部32は個別電極31の形状より少し大きめの溝状のものであり、個別電極31ごとに複数形成される。
そして、凹部32の内部に、例えばスパッタによりITO(Indium Tin Oxide)からなる個別電極31を形成する。
その後、ドリル等によってインク供給孔34となる孔部34aを形成することにより、図12(a)に示すように、ガラス基材300から電極基板3を作製する。
(b) 厚さが例えば525μmのシリコン基材200の両面を鏡面研磨した後に、図12(b)に示すように、シリコン基材200の片面に、プラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)によって、例えば厚さ0.1μmのTEOS(TetraEthylorthosilicate)からなるシリコン酸化膜(絶縁膜)26を形成する。なお、シリコン基材200を形成する前に、エッチングストップ技術を用いて、振動板22の厚みを高精度に形成するためのボロンドープ層を形成するようにしてもよい。エッチングストップとは、エッチング面から発生する気泡が停止した状態と定義し、実際のウェットエッチングにおいては、気泡の発生の停止をもってエッチングがストップしたものと判断する。
(c) このシリコン基材200と、図12(a)のようにして作製された電極基板3とを、例えば360℃に加熱し、シリコン基材200を陽極に、電極基板3を陰極に接続して800V程度の電圧を印加して、図12(c)に示すように、陽極接合により接合する。
(d) シリコン基材200と電極基板3とを陽極接合した後、図12(d)に示すように、水酸化カリウム水溶液等で接合状態のシリコン基材200をエッチングし、シリコン基材200を例えば140μmの厚さまで薄板化する。
(e) シリコン基材200の上面(電極基板3が接合されている面と反対側の面)の全面に、プラズマCVDによって、例えば厚さ1.5μmのTEOS膜260を形成する。
そして、このTEOS膜260に、吐出室24となる凹部240、オリフィス23となる段差部230およびリザーバ25となる凹部250を形成するためのレジストをパターニングし、これらの部分のTEOS膜260をエッチング除去する。
その後、シリコン基材200を水酸化カリウム水溶液等でエッチングすることにより、図13(e)に示すように、吐出室24となる凹部240、オリフィス23となる段差部230及びリザーバ25となる凹部250を形成する。このとき、配線のための電極取り出し部29となる部分もエッチングして薄板化しておく。なお、ウェットエッチングの工程では、例えば初めに35重量%の水酸化カリウム水溶液を使用し、その後、3重量%の水酸化カリウム水溶液を使用することができる。これにより、振動板22の面荒れを抑制することができる。
(f) シリコン基材200のエッチングが終了した後に、フッ酸水溶液でエッチングし、図13(f)に示すように、シリコン基材200の上面に形成されているTEOS膜260を除去する。
(g) シリコン基材200の吐出室24となる凹部240等が形成された面に、図13(g)に示すように、プラズマCVDによりTEOS膜(絶縁膜)26を、例えば厚さ0.1μmで形成する。
(h) RIE(Reactive Ion Etching)等によって、図13(h)に示すように、電極取り出し部29を開放する。また、電極基板3のインク供給孔34となる孔部にレーザ加工を施して、シリコン基材200のリザーバ25となる凹部250の底部を貫通させ、インク供給孔34を形成する。さらに、振動板22と個別電極31との間のギャップGの開放端部に、エポキシ樹脂等の封止材27を充填して封止する。また、共通電極28をスパッタにより、シリコン基材200の端部に形成する。
以上により、電極基板3に接合した状態のシリコン基材200からキャビティ基板2が作製される。
最後に、キャビティ基板2に、前述のようにして作製(図5〜図11)されたノズル基板1を接着等により接合することにより、図2に示したインクジェットヘッド10が完成する。
本実施の形態1に係るインクジェットヘッド10の製造方法によれば、キャビティ基板2を、予め作製された電極基板3に接合した状態のシリコン基材200から作製するので、電極基板3によってキャビティ基材200を支持した状態となり、キャビティ基材200を薄板化しても割れたり欠けたりすることがなく、ハンドリングが容易となる。したがって、キャビティ基板2を単独で製造する場合よりも歩留まりが向上する。また、シリコンによってノズル基板1を形成しているので、SUSノズル基板で発生するキャビティ基板との熱膨張係数差に起因する接着位置ずれがない。
実施の形態2.
実施の形態1ではノズル孔11はほぼラッパ形状をなすが、本実施の形態2では、ほぼラッパ形状のノズル孔11の吐出方向先端側にさらに垂直部を導入したものである。
すなわち、図14に示すように、ノズル孔11は、実施の形態1で示したほぼラッパ形状のノズル孔(実施の形態2では、この部分に対応する部分を、以下、ラッパ部(第2のノズル孔部)11bという)の吐出方向の先端側に、さらに円筒状の垂直部(第1のノズル孔部)11aを設けたものである。そして、これらのラッパ部11bと垂直部11aによってノズル孔11を構成し、ラッパ部11bと垂直部11aの中心軸線が同一となるようにしてある。
ノズル孔11の垂直部11aは、実施の形態1のl工程(図8(l))ののちに、異方性ドライエッチングにより、ノズル孔11の吐出方向の先端側をさらに垂直にエッチングして形成したものである。この際のエッチングは異方性ドライエッチングであり、C4 8 とSF6 とからなるガスを交互に使用して行う。C4 8 は側面にエッチングが進行しないように側面を保護し、SF6 は垂直方向のエッチングを促進する。
そののちの工程は、実施の形態1に示したm工程(図8(m))以下と同様である。
実施の形態2では、図14に示すように、実施の形態1に示したノズル孔11の吐出方向の先端側に垂直部11aを導入したので、インク滴の吐出方向をノズル孔11の中心軸方向にそろえることができ、このためノズル孔11の精度をさらに高めることができる。
本発明の実施の形態1に係る液滴吐出ヘッドの分解斜視図。 図1の液滴吐出ヘッドを組立てた状態の要部の縦断面図。 図2のノズル孔部分を拡大した縦断面図。 図1のノズル基板の上面図。 ノズル基板の製造方法を示す製造工程の断面図。 図5に続くノズル基板の製造工程の断面図。 図6に続くノズル基板の製造工程の断面図。 図7に続くノズル基板の製造工程の断面図。 図8に続くノズル基板の製造工程の断面図。 図9に続くノズル基板の製造工程の断面図。 図10に続くノズル基板の製造工程の断面図。 キャビティ基板および電極基板の製造方法を示す製造工程の断面図。 図12に続く製造工程の断面図。 本発明の実施の形態2に係るインクジェット記録装置を示す斜視図。
符号の説明
1 ノズル基板、2 キャビティ基板、3 電極基板、4 駆動制御回路、10 インクジェットヘッド、11 ノズル孔、22 振動板、23 オリフィス、24 吐出室、25 リザーバ、28 共通電極、31 個別電極、32 凹部、34 インク供給孔、41 シリコン基材、42 酸化膜、42a 第1の開口孔、43 窒化膜、43a 第2の開口孔、44 レジスト、110 垂直孔部、400 インクジェット記録装置。

Claims (5)

  1. シリコン基材の表面に第1の保護膜を形成する工程と、
    前記第1の保護膜に積層して該第1の保護膜と材質が異なる第2の保護膜を形成する工程と、
    前記第2の保護膜に第2の開口孔を形成し、さらに前記第1の保護膜に第1の開口孔を形成する工程と、
    前記第1、第2の開口孔から異方性ドライエッチングを行って垂直孔部を形成する工程と、
    前記第1の保護膜をエッチングして前記第1の開口孔を拡径する工程と、
    前記第1、第2の開口孔から等方性ドライエッチングを行って、前記第1、第2の開口孔側に向かって断面積が漸増するテーパ状孔部を形成する工程と、
    を有することを特徴とするノズル基板の製造方法。
  2. 前記第1の保護膜は酸化膜であり、前記第2の保護膜は窒化膜であることを特徴とする請求項1記載のノズル基板の製造方法。
  3. 前記酸化膜のエッチングは、緩衝フッ酸水溶液を用いて行うことを特徴とする請求項2記載のノズル基板の製造方法。
  4. 前記等方性ドライエッチングは、エッチングを促進する第1のガスと、前記垂直孔部の側壁に保護膜を形成してサイドエッチング量を調整する第2のガスとにより行うことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のノズル基板の製造方法。
  5. 前記第1のガスがSF6 であり、前記第2のガスがO2 であることを特徴とする請求項4記載のノズル基板の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109795977A (zh) * 2017-11-16 2019-05-24 上海新微技术研发中心有限公司 一种在薄膜中形成斜面的方法

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