JP2009009791A - 燃料電池システム及びその制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】燃料電池内における水分の残存に起因した不具合に関する情報を利用者に適切に知らせることができ、利用者の適切な処置を促すことができる燃料電池システムを提供する。
【解決手段】燃料電池システム1において、制御装置6は、燃料電池2の運転停止時における燃料電池2内の水分量を算出するとともに、算出した水分量に基づいて、燃料電池システム1の次回始動時間等の情報を表示装置7に表示する。制御装置6は、燃料電池2の運転停止時にバッテリ62から供給される電力により燃料電池2内の水分を外部に排出する掃気処理を行い、バッテリ62の充電量不足や温度低下に起因する掃気能力の低下により掃気処理が不十分となる場合には、その旨の情報を表示装置7に表示する。
【選択図】図1
【解決手段】燃料電池システム1において、制御装置6は、燃料電池2の運転停止時における燃料電池2内の水分量を算出するとともに、算出した水分量に基づいて、燃料電池システム1の次回始動時間等の情報を表示装置7に表示する。制御装置6は、燃料電池2の運転停止時にバッテリ62から供給される電力により燃料電池2内の水分を外部に排出する掃気処理を行い、バッテリ62の充電量不足や温度低下に起因する掃気能力の低下により掃気処理が不十分となる場合には、その旨の情報を表示装置7に表示する。
【選択図】図1
Description
本発明は、燃料電池システム及びその制御方法に関する。
現在、反応ガス(燃料ガス及び酸化ガス)の供給を受けて発電を行う燃料電池を備えた燃料電池システムが提案され、実用化されている。かかる燃料電池システムで発電を行うと、電気化学反応により燃料電池の内部で水分が生成される。氷点下等の低温環境下では、燃料電池内に水分が滞留した状態で燃料電池を停止して放置すると、水分の凍結により次回始動時の始動性能が著しく低下する場合がある。
このような問題点を解決するため、燃料電池停止中に適宜保温運転を行って水分の凍結を防止する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1に記載の燃料電池システムにおいては、保温運転(暖機運転)による燃料の浪費をできるだけ抑制するために、燃料電池内の温度が基準温度を下回る場合にその旨を利用者に報知するとともに、燃料電池内が凍結温度に至るまでの時間を予測して利用者に報知している。
特開2005−108832号公報
ところで、近年においては、燃料電池内で生成した水分による不具合を解消するために、燃料電池内にガスを供給して燃料電池内の水分を外部に排出する技術(掃気処理技術)が提案されている。掃気処理により燃料電池内の水分が十分に除去されれば、低温環境でも凍結の可能性が少なくなる。すなわち、凍結可能性をより正確に報知するためには、燃料電池内の水分量(残水量)を勘案して報知を行う必要がある。
しかし、前記した特許文献1に記載されたような従来の技術においては、残水量に基づいた凍結予測がなされないため、利用者が適切な処置を講じることができない可能性があった。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、燃料電池内における水分の残存に起因した不具合に関する情報を利用者に適切に知らせることができ、利用者の適切な処置を促すことができる燃料電池システムを提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明に係る燃料電池システムは、燃料電池と、燃料電池の運転停止時における燃料電池内の水分量を算出する水分量算出手段と、水分量算出手段で算出した水分量に基づいて所定の情報を報知する報知手段と、を備えるものである。
また、本発明に係る制御方法は、燃料電池を備える燃料電池システムの制御方法であって、燃料電池の運転停止時における燃料電池内の水分量を算出する水分量算出工程と、水分量算出工程で算出した水分量に基づいて所定の情報を報知する報知工程と、を備えるものである。
かかる構成及び方法によれば、利用者が、運転停止時における燃料電池内の水分量に基づいた所定の情報(例えば、燃料電池の次回始動処理に要する時間が通常より長くなる等の情報)を知ることができる。従って、利用者は、この情報に基づいて、燃料電池内における水分の残存に起因した不具合の発生を未然に防ぐための適切な処置を講じることができる。
前記燃料電池システムにおいて、水分量算出手段で算出した水分量が所定量よりも多い場合に、燃料電池の次回始動処理に要する時間が通常より長くなる旨の情報を報知する報知手段を採用することができる。
かかる構成を採用すると、利用者が、燃料電池の次回始動処理に要する時間が通常より長くなることを知ることができるので、次回始動処理に要する時間を短縮するための処置(掃気処理時間の延長等)を適切に講じることができる。
また、前記燃料電池システムにおいて、水分量算出手段で算出した水分量に基づいて、燃料電池の次回始動処理に要する時間を報知する報知手段を採用することもできる。
かかる構成を採用すると、利用者は、燃料電池の次回始動処理に要する時間がどの程度の長さであるかを具体的に知ることができるので、次回始動処理に要する時間を短縮するための処置を精確に講じることができる。
また、前記燃料電池システムにおいて、水分量算出手段で算出した水分量が所定量よりも多い場合に、燃料電池の運転継続を促す情報を報知する報知手段を採用することもできる。
かかる構成を採用すると、利用者は、燃料電池の運転停止時における燃料電池内の水分量が増大して燃料電池の運転を継続すべきであることを知ることができるので、燃料電池の運転を継続させて燃料電池内の水分量を低減させることができる。
また、前記燃料電池システムにおいて、燃料電池の運転停止時に燃料電池内の水分を低減させる乾燥処理を行う乾燥手段を備えることができる。乾燥手段としては、燃料電池内にガスを供給して燃料電池内の水分を外部に排出する乾燥処理としての掃気処理を行う掃気手段を採用することができる。かかる場合において、乾燥手段による乾燥処理終了後の水分量を算出する水分量算出手段を採用するとともに、乾燥手段による乾燥処理終了後の水分量に基づいて所定の情報を報知する報知手段を採用することができる。
かかる構成を採用すると、利用者は、乾燥処理の実施後における燃料電池内の水分量についての情報を知ることができるので、これに基づいた適切な処置を講じることができる。
また、前記燃料電池システムにおいて、乾燥手段による乾燥処理が中断した場合、又は、乾燥手段による乾燥処理が中断すると予測される場合に、所定の情報を報知する報知手段を採用することができる。
かかる構成を採用すると、利用者は、乾燥処理が不十分に終わったことや乾燥処理が不十分に終わる可能性があることを知ることができるので、乾燥処理後に燃料電池内に水分が残留することを想定して適切な処置を講じることができる。
また、前記燃料電池システムにおいて、乾燥手段に電力を供給して乾燥手段を駆動する蓄電装置を備えることができる。かかる場合において、蓄電装置の電力供給能力が所定能力よりも低い状態で乾燥手段による乾燥処理が開始された場合に、十分な乾燥処理を行うことができない旨の情報を報知する報知手段を採用することができる。また、蓄電装置の温度が所定温度よりも低い状態で乾燥手段による乾燥処理が開始された場合に、十分な乾燥処理を行うことができない旨の情報を報知する報知手段を採用してもよい。
かかる構成を採用すると、利用者は、蓄電装置の電力供給能力不足や温度低下に起因して十分な乾燥処理を行うことができないことを知ることができるので、乾燥処理後に燃料電池内に水分が残留することを想定して、適切な処置(電源確保、燃料電池の運転時間延長、蓄電装置の加温等)を講じることができる。
また、前記燃料電池システムにおいて、燃料電池の運転停止前における蓄電装置の温度が所定の温度よりも低い場合に、十分な乾燥処理を行うことができなくなる旨の情報を燃料電池の運転停止前に報知する報知手段を採用することができる。
かかる構成を採用すると、利用者は、蓄電装置の温度低下に起因して十分な乾燥処理を行うことができないことを燃料電池の運転停止前に予め知ることができるので、燃料電池の運転停止前に適切な処置(燃料電池の運転時間延長等)を講じることができる。
本発明によれば、燃料電池内における水分の残存に起因した不具合に関する情報を利用者に適切に知らせることができ、利用者の適切な処置を促すことができる燃料電池システムを提供することが可能となる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る燃料電池システム1について説明する。本実施形態においては、本発明を移動体としての燃料電池車両の車載発電システムに適用した例について説明する。
本実施形態に係る燃料電池システム1は、図1に示すように、反応ガス(酸化ガス及び燃料ガス)の供給を受けて電力を発生する燃料電池2と、燃料電池2に酸化ガスとしての空気を供給する酸化ガス配管系3と、燃料電池2に燃料ガスとしての水素ガスを供給する水素ガス配管系4と、システムの電力を充放電する電力系5と、システム全体を統合制御する制御装置6と、燃料電池2内の水分量に基づいて所定の情報を表示する表示装置7等を備えている。
燃料電池2は、例えば固体高分子電解質型で構成され、多数の単電池を積層したスタック構造を備えている。燃料電池2の単電池は、イオン交換膜からなる電解質の一方の面に空気極を有し、他方の面に燃料極を有し、さらに空気極及び燃料極を両側から挟みこむように一対のセパレータを有している。一方のセパレータの燃料ガス流路に燃料ガスが供給され、他方のセパレータの酸化ガス流路に酸化ガスが供給され、このガス供給により燃料電池2は電力を発生する。燃料電池2には、発電中の電流を検出する電流センサ2aが取り付けられている。電流センサ2aで検出された発電電流に係る情報は制御装置6に入力され、燃料電池2内の水分量の算出に用いられる。
酸化ガス配管系3は、燃料電池2に供給される酸化ガスが流れる空気供給流路11と、燃料電池2から排出された酸化オフガスが流れる排気流路12と、を有している。空気供給流路11には、フィルタ13を介して酸化ガスを取り込むコンプレッサ14と、コンプレッサ14により圧送される酸化ガスを加湿する加湿器15と、が設けられている。排気流路12を流れる酸化オフガスは、背圧調整弁16を通って加湿器15で水分交換に供された後、図示していない希釈器において水素オフガスと合流して水素オフガスを希釈し、最終的に排ガスとしてシステム外の大気中に排気される。コンプレッサ14の動作は、制御装置6により制御される。
水素ガス配管系4は、水素供給源21と、水素供給源21から燃料電池2に供給される水素ガスが流れる水素供給流路22と、燃料電池2から排出された水素オフガス(燃料オフガス)を水素供給流路22の合流点A1に戻すための循環流路23と、循環流路23内の水素オフガスを水素供給流路22に圧送する水素ポンプ24と、循環流路23に分岐接続された排気排水流路25と、を有している。
水素供給源21は、例えば高圧タンクや水素吸蔵合金などで構成され、所定圧力(例えば35MPa又は70MPa)の水素ガスを貯留可能に構成されている。なお、炭化水素系の燃料から水素リッチな改質ガスを生成する改質器と、この改質器で生成した改質ガスを高圧状態にして蓄圧する高圧ガスタンクと、から水素供給源21を構成してもよい。また、水素吸蔵合金を有するタンクを水素供給源21として採用することもできる。
水素供給流路22には、水素供給源21からの水素ガスの供給を遮断又は許容する遮断弁26と、水素ガスの圧力を調整するレギュレータ27と、燃料電池2への水素ガスの供給圧力・流量等を調整する電磁駆動式の開閉弁28と、が設けられている。遮断弁26を開くと、水素供給源21から水素供給流路22に水素ガスが流出する。水素ガスは、レギュレータ27や開閉弁28により最終的に例えば200kPa程度まで減圧されて、燃料電池2に供給される。遮断弁26及び開閉弁28の動作は制御装置6により制御される。
循環流路23には、気液分離器30及び排気排水弁31を介して、排気排水流路25が接続されている。気液分離器30は、水素オフガスから水分を回収するものである。排気排水弁31は、制御装置6からの指令によって作動することにより、気液分離器30で回収した水分と、循環流路23内の不純物を含む水素オフガス(燃料オフガス)と、を外部に排出(パージ)する。排気排水弁31及び排気排水流路25を介して排出される水素オフガスは、図示していない希釈器において排気流路12内の酸化オフガス(空気)と合流して希釈される。
また、循環流路23には、循環流路23内の水素オフガスを加圧して水素供給流路22側へ送り出す水素ポンプ24が設けられている。水素ポンプ24は、図示していないモータの駆動により、循環系内の水素ガスを燃料電池2に循環供給する。水素ガスの循環系は、水素供給流路22の合流点A1の下流側流路と、燃料電池2のセパレータに形成される燃料ガス流路と、循環流路23と、によって構成されることとなる。
電力系5は、高圧DC/DCコンバータ61、バッテリ62、トラクションインバータ63、トラクションモータ64、図示していない各種の補機インバータ等を備えている。高圧DC/DCコンバータ61は、直流の電圧変換器であり、バッテリ62から入力された直流電圧を調整してトラクションインバータ63側に出力する機能と、燃料電池2又はトラクションモータ64から入力された直流電圧を調整してバッテリ62に出力する機能と、を有する。高圧DC/DCコンバータ61のこれらの機能により、バッテリ62の充放電が実現される。また、高圧DC/DCコンバータ61により、燃料電池2の出力電圧が制御される。
バッテリ62は、図示していないバッテリコンピュータの制御により、余剰電力の充電やトラクションモータ64及び補機類への電力供給を行うものであり、本発明における蓄電装置の一実施形態である。バッテリ62は、急加速時や間欠運転時(燃料電池2の発電停止時)における電力アシストを行うとともに、燃料電池2の運転停止時にコンプレッサモータ等に電力を供給することにより、掃気処理(燃料電池2へのガス供給による燃料電池2内の水分の排出)を実現させる。バッテリ62としては、例えば、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池を採用することができる。
また、本実施形態では、バッテリ62の温度を検出する温度センサ62aが設けられている。温度センサ62aで検出されたバッテリ62の温度に係る情報は、制御装置6に入力され、燃料電池システム1の運転制御に用いられる。
トラクションインバータ63は、直流電流を三相交流に変換し、トラクションモータ64に供給する。トラクションモータ64は、例えば三相交流モータであり、燃料電池システム1が搭載される車両の主動力源を構成する。補機インバータは、各モータの駆動を制御する電動機制御部であり、直流電流を三相交流に変換して各モータに供給する。補機インバータは、例えばパルス幅変調方式のPWMインバータであり、制御装置6からの制御指令に従って燃料電池2又はバッテリ62から出力される直流電圧を三相交流電圧に変換して、各モータで発生する回転トルクを制御する。
制御装置6は、図示していない車両のアクセル信号(要求負荷)等の制御情報を受けて、システム内の各種機器の動作を制御する。なお、制御装置6は、図示していないコンピュータシステムによって構成されている。かかるコンピュータシステムは、CPU、ROM、RAM、HDD、入出力インタフェース及びディスプレイ等を備えるものであり、ROMに記録された各種制御プログラムをCPUが読み込んで実行することにより、各種制御動作が実現されるようになっている。
制御装置6は、コンプレッサ14、遮断弁26及び開閉弁28を駆動制御して燃料電池2内にガス(酸化ガス及び水素ガス)を供給することにより、燃料電池2内の水分を外部に排出する掃気処理を実施する。すなわち、コンプレッサ14、遮断弁26、開閉弁28及び制御装置6は、本発明における掃気手段及び乾燥手段の一実施形態を構成する。制御装置6は、掃気処理を実施する際には、加湿器15による酸化ガスの加湿を一時的に抑制ないし停止する。
制御装置6は、燃料電池2の運転停止時(発電停止時)に掃気処理を実施する。例えば、制御装置6は、イグニッションスイッチのOFF操作等による運転停止信号の入力に基づいて燃料電池2の運転停止処理を行い、運転停止時には、所定時間にわたって自動的に掃気処理を行うことにより運転中に燃料電池2内に溜まった水分を外部に排出する。
表示装置7は、燃料電池車両の内部の所定位置(例えば、運転席前のインストルメンタルパネル)に備え付けられた液晶等のディスプレイユニットである。表示装置7は、運転席前の計器盤等に組み込まれていてもよく、また、計器盤とは別体で設けられていてもよい。表示装置7の表示態様は制御装置6により制御され、制御装置6で算出された燃料電池2内の水分量に基づいた所定の情報が表示される。
本実施形態に係る燃料電池システム1においては、燃料電池2の運転停止時(発電停止時)に掃気処理が実施されて水分が排出される。しかし、掃気不十分等により、燃料電池2の内部に水分が残留した状態で燃料電池2が停止した場合には、その後、燃料電池2が氷点下等の低温環境下におかれると、水分が凍結して始動性能が著しく低下する等の不具合が発生する恐れがある。
そこで、本実施形態においては、燃料電池2の運転停止時に燃料電池2内に残存している水分量(残水量)を算出し、この残水量に基づき、次回始動処理において始動性能が低下する等の不具合が予想される場合には、その情報を所定の方法で利用者(燃料電池車両の乗員)に報知する。例えば、運転停止時における燃料電池2内の残水量が所定の閾値よりも多く、外気温が氷点下であるために水分の凍結が予測される場合には、この状態で放置すると、次回始動処理に要する時間が通常よりも長くなる旨の警告表示を行う。
なお、燃料電池2の運転に伴って燃料電池2内に溜まる水分量Q1と発電量Pとの間には、図2のマップに示すような所定の対応関係がある。マップの形状は、燃料電池2の運転時間(発電時間)や燃料電池2内の温度等のパラメータに応じて変化する。図2には、一例として、発電時間がそれぞれ異なる3種類のマップM1〜M3が示されている。発電時間の長さはM1が最も長く、M2、M3の順に短くなっている。このように、発電時間が長くなるほど水分量Q1が大きくなる。
また、図3のマップは燃料電池2内に残存する水分量(残水量)Q2と燃料電池システム1の次回始動時間Tとの対応関係を示すものである。制御装置6は、このマップを用いて、燃料電池2が運転停止(発電停止)した時の残水量Q2に基づき、次回始動時間Tを求めることができる。従って、例えば、残水量Q2について所定の閾値(所定量)Aを設定し、残水量Q2と閾値Aとの比較判定を行うことにより、次回始動時間が閾値Aに対応する次回始動時間Taよりも短いか否かを判定することができる。
続いて、図4のフローチャートを用いて、燃料電池2内の水分量の算出及び乗員への報知を行うための燃料電池システム1の制御方法について説明する。なお、制御装置6は、燃料電池2の運転停止指令を受けて以下の制御を開始する。
まず、制御装置6は、電流センサ2aで検出された電流に基づいて燃料電池2の発電量Pを算出すると共に、発電時間や燃料電池2内の温度等の情報を図示しないタイマやセンサ等から取得する(発電情報取得工程:S1)。そして、制御装置6は、これらの情報に基づいて、図2のマップを参照して燃料電池2内の水分量Q1を求めるとともに、算出した水分量Q1と掃気処理により除去される水分量とに基づいて、掃気終了後に燃料電池2内に残存する水分量(残水量)Q2を算出する(水分量算出工程:S2)。すなわち、制御装置6は、本発明における水分量算出手段の一実施形態を構成する。
次いで、制御装置6は、図3に示すマップに基づき、残水量Q2が所定の閾値Aよりも多いか否かを判定することにより、燃料電池システム1の次回始動時間Tが所定始動時間Taよりも長いか否かを判定する(始動時間判定工程:S3)。そして、制御装置6は、次回始動時間Tが所定始動時間Taより長い(残水量Q2が閾値Aよりも多い)と判定した場合に、「次回始動時に時間がかかる場合があります」又は「次回始動できない可能性があります」との文字による警告情報を表示装置7に表示する(報知工程:S4)。すなわち、制御装置6及び表示装置7は、本発明における報知手段の一実施形態を構成する。一方、制御装置6は、始動時間判定工程S3において次回始動時間Tが所定始動時間Ta以下である(残水量Q2が閾値A以下である)と判定した場合には、警告情報を表示することなく制御動作を終了する。
以上説明した実施形態に係る燃料電池システム1においては、マップを用いて発電量や掃気量等から運転停止時の燃料電池2内の水分量(残水量)を算出し、算出した残水量に基づいて、表示装置7に所定の情報(例えば、燃料電池2の次回始動の実現性に関する情報)を表示する。これにより、乗員は、次回始動処理に要する時間が通常と異なる場合にはそのことを知ることができるので、そのような状況を回避するための適切な処置(例えば、掃気運転の延長等)を講じることができる。
なお、前記実施形態においては、「次回始動時に時間がかかる」等のような警告情報を表示するのみで次回始動時間を具体的に表示していなかったが、図3のマップに基づいて水分量Q2に対応する次回始動時間Tを具体的に算出し、「次回始動時にはReady OnまでT秒かかります」等のように、次回始動時間の長さを具体的に表示することもできる。このようにすれば、乗員は、次回始動時間がどれぐらいなのかを具体的に知ることができるので、より精確な処置を講じることができる。また、乗員は、報知された次回始動時間を容認する場合には、特に処置を行わない旨の選択を行うこともできるので、不必要な掃気処理によるエネルギーの浪費を抑制することができる。
また、前記実施形態において、制御装置6は、次回始動時間Tが所定始動時間Taより長いと判定した場合に「次回始動時に時間がかかる」等の警告情報のみを表示したが、次回始動時の不具合を抑制するために、残存する水分をほぼ排出してから燃料電池2の運転を停止することができるように、燃料電池2の運転継続を促すような表示を行うこともできる。例えば、「あと30分程度運転した後に停止してください」のように、具体的に運転継続時間を表示することもできる。また、「氷点環境下での長時間放置を避けてください」のように、他の不具合回避方法(凍結回避方法)を指示する警告表示を行ってもよい。このような警告表示があれば、燃料電池システム1の運転に不慣れな乗員でも燃料電池の運転継続の要否を知ることができ、適切な処置を講じることができる。
また、前記実施形態においては、次回始動時間Tが所定始動時間Taより長いと判定した場合に、警告情報を表示装置7に表示した例を示したが、このような警告情報を外部のサービスセンターに送信するような通信システムを採用することもできる。このような通信システムを採用すると、各車両における次回始動の状況をサービスセンターが逸早く把握して迅速な処置を講じることができる。
また、前記実施形態においては、運転停止時には自動的に所定時間掃気処理を行うように設定されており、通常はこの自動掃気処理によって燃料電池2内の水分が十分に除去されることを想定しているため、制御装置6は、掃気による水分排出を勘案した燃料電池内の水分量を算出する。しかし、バッテリ62の充電量不足(電力供給能力不足)や温度低下等に起因する掃気能力の低下により、運転停止時の掃気が十分に行われず、運転停止時に燃料電池2内に残存する水分量(残水量)Q2が多くなる場合がある。そこで、制御装置6は、このような掃気能力の低下により十分な掃気が行われず燃料電池2内の水分を十分に除去できないと判定した場合に、燃料電池2の運転停止前に所定の警告表示を行うこともできる。
例えば、制御装置6は、バッテリの充電量を表すSOC(State of Charge)等をチェックし、バッテリ62の電力により予め設定された量の掃気が完了可能か否かを判定する。何らかの原因によりバッテリ62の充電量が低下している場合には、掃気不十分となるために、算出される水分量(残水量)Q2が多くなる。かかる場合には、制御装置6は、「今停止すると、停止処理が不十分になります」又は「停止処理が十分に実施できないため、次回始動時に時間がかかる場合があります」等のような警告表示を燃料電池2の運転停止前に行うことができる。
また、前記実施形態におけるバッテリ62は、その温度が低下するほど掃気能力が低下する。そこで、制御装置6は、バッテリ62の温度を検出する温度センサ62aの検出情報に基づき、バッテリ62により予め設定された量の掃気が完了可能か否かを判定する。そして、制御装置6は、バッテリ62の温度が低温環境等により所定温度まで上昇しておらず、掃気能力が十分でないと判定した場合には、充電量低下の場合と同様に、「今停止すると、停止処理が不十分になります」又は「停止処理が十分に実施できないため、次回始動時に時間がかかる場合があります」等のような警告表示を行うことができる。
以上のように、SOCやバッテリ温度等の指標に基づいて、運転停止時に予め設定された量の掃気が完了可能か否かを判定し、掃気が不十分に終わる場合には、十分な停止処理(掃気処理)を行うことができない旨の表示を行う。これにより、乗員は、電源確保や運転延長などの適切な処理を行うことができる。なお、「始動に時間がかかる」等の警告情報と、次回始動時間に関する具体的な情報と、凍結回避方法に関する情報と、を適宜組み合わせて表示することもできる。
また、前記実施形態においては、水分量の算出及び乗員への報知を、燃料電池2の運転停止処理を開始する前に行っていた。すなわち、運転停止処理前に運転停止後の水分量を予測して事前に報知を行っていたが、水分量の算出及び乗員への報知を、運転停止処理中又は運転停止処理終了後に行ってもよい。
例えば、運転停止時の掃気運転を開始した後に、何らかの理由によりバッテリ62の電圧が低下して掃気が中断した場合、又は、掃気が中断すると予測される状態になった場合に、「停止処理が十分に実施できないため、次回始動時に時間がかかる場合があります」等の警告表示を行うことができる。また、バッテリ62の温度が所定温度まで上昇していない状態で掃気を開始した場合においても、同様の警告表示を行うことができる。また、あらかじめ設定された量の掃気を完了せずに掃気が停止した場合に、「停止処理が十分に実施できなかったため、次回始動時に時間がかかる場合があります」等の警告表示を行うことができる。このように、予測に基づく報知でなく掃気不十分となった場合に事後報知を行うことにより、乗員は、次回始動処理に要する時間についてより確実な情報を得ることができ、より適切な処置を行うことができる。
また、前記実施形態においては、乾燥手段の一例として、燃料電池2内にガスを供給して燃料電池2内の水分を外部に排出する掃気処理を行う掃気手段(コンプレッサ14、遮断弁26、開閉弁28及び制御装置6)を採用した例を示したが、燃料電池2の運転停止時に燃料電池2内の水分を低減させる乾燥処理を実現可能な構成であれば、いかなる構成を乾燥手段として採用してもよい。
また、前記実施形態においては、表示装置7のディスプレイへの文字表示により報知を行ったが、文字表示でなく警告ランプの点灯や点滅により報知を行うこともできる。また、視覚による報知だけでなく、音声(警告音やアナウンス)による報知を行ってもよい。また、視覚表示と音声とを組み合わせて報知を行うこともできる。
また、前記実施形態においては、本発明に係る燃料電池システムを燃料電池車両に搭載した例を示したが、燃料電池車両以外の各種移動体(例えばロボット、船舶、航空機、電車等)に本発明に係る燃料電池システムを搭載することもできる。また、本発明に係る燃料電池システムを、建物(例えば住宅、ビル、工場等)用の発電設備として用いられる定置用発電システムに適用してもよい。
1…燃料電池システム、2…燃料電池、6…制御装置(水分量算出手段、報知手段、掃気手段、乾燥手段)、7…表示装置(報知手段)、14…コンプレッサ(掃気手段、乾燥手段)、26…遮断弁(掃気手段、乾燥手段)、28…開閉弁(掃気手段、乾燥手段)、62…バッテリ(蓄電装置)。
Claims (11)
- 燃料電池と、
前記燃料電池の運転停止時における前記燃料電池内の水分量を算出する水分量算出手段と、
前記水分量算出手段で算出した水分量に基づいて所定の情報を報知する報知手段と、
を備える、
燃料電池システム。 - 前記報知手段は、前記水分量算出手段で算出した水分量が所定量よりも多い場合に、前記燃料電池の次回始動処理に要する時間が通常より長くなる旨の情報を報知するものである、
請求項1に記載の燃料電池システム。 - 前記報知手段は、前記水分量算出手段で算出した水分量に基づいて、前記燃料電池の次回始動処理に要する時間を報知するものである、
請求項1に記載の燃料電池システム。 - 前記報知手段は、前記水分量算出手段で算出した水分量が所定量よりも多い場合に、前記燃料電池の運転継続を促す情報を報知するものである、
請求項1から3の何れか一項に記載の燃料電池システム。 - 前記燃料電池の運転停止時に前記燃料電池内の水分を低減させる乾燥処理を行う乾燥手段を備え、
前記水分量算出手段は、前記乾燥手段による乾燥処理終了後の水分量を算出するものであり、
前記報知手段は、前記乾燥手段による乾燥処理終了後の水分量に基づいて所定の情報を報知するものである、
請求項1から4の何れか一項に記載の燃料電池システム。 - 前記報知手段は、前記乾燥手段による乾燥処理が中断した場合、又は、前記乾燥手段による乾燥処理が中断すると予測される場合に、所定の情報を報知するものである、
請求項5に記載の燃料電池システム。 - 前記乾燥手段に電力を供給して前記乾燥手段を駆動する蓄電装置を備え、
前記報知手段は、前記蓄電装置の電力供給能力が所定能力よりも低い状態で前記乾燥手段による乾燥処理が開始された場合に、十分な乾燥処理を行うことができない旨の情報を報知するものである、
請求項5又は6に記載の燃料電池システム。 - 前記乾燥手段に電力を供給して前記乾燥手段を駆動する蓄電装置を備え、
前記報知手段は、前記蓄電装置の温度が所定温度よりも低い状態で前記乾燥手段による乾燥処理が開始された場合に、十分な乾燥処理を行うことができない旨の情報を報知するものである、
請求項5又は6に記載の燃料電池システム。 - 前記報知手段は、前記燃料電池の運転停止前における前記蓄電装置の温度が所定の温度よりも低い場合に、十分な乾燥処理を行うことができなくなる旨の情報を前記燃料電池の運転停止前に報知するものである、
請求項8に記載の燃料電池システム。 - 前記乾燥手段は、前記燃料電池内にガスを供給して前記燃料電池内の水分を外部に排出する前記乾燥処理としての掃気処理を行う掃気手段である、
請求項5から9の何れか一項に記載の燃料電池システム。 - 燃料電池を備える燃料電池システムの制御方法であって、
前記燃料電池の運転停止時における前記燃料電池内の水分量を算出する水分量算出工程と、
前記水分量算出工程で算出した水分量に基づいて所定の情報を報知する報知工程と、
を備える、
燃料電池システムの制御方法。
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013196830A (ja) * | 2012-03-16 | 2013-09-30 | Toyota Industries Corp | 燃料電池システム |
| KR101339256B1 (ko) | 2012-07-13 | 2013-12-09 | 현대자동차 주식회사 | 연료 전지 스택의 물 분포 측정 장치 및 그 방법 |
| KR20180026043A (ko) * | 2016-09-02 | 2018-03-12 | 주식회사 엘지화학 | 광학 특성 검사기 및 광학 특성 검사 방법 |
| JP2018116774A (ja) * | 2017-01-16 | 2018-07-26 | トヨタ自動車株式会社 | 燃料電池システム |
-
2007
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