JP2009009167A - 内面累進多焦点レンズの製造方法および内面累進多焦点レンズ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】計算サーバ装置1の中央演算処理装置12は、処方データの加入度に基づいて、記憶手段13の基準設計データ記憶手段132に記憶された複数の基準設計データから、基準設計データを選択する基準設計データ選択手段122と、取得した基準設計データを、処方データに基づいて、加工するアレンジ設計手段123とを有する。基準設計データは、基準となる累進面を格子状に区画し、その格子点の座標からなる点群を有する。
【選択図】図1
Description
このような内面累進多焦点レンズの設計データの生成方法としては、例えば、立体的な面を表す3次元の関数、例えば、高次の多項式が使用され、関数中に遠用度数領域(遠用部)、累進度数領域(累進部)、近用度数領域(近用部)などを形成し、パラメータにより必要な累進面を創成する方法がある(特許文献1参照)。
また、本発明の設計データ生成システムにより、最終的に生成される設計データとしては、点群で構成されたものであってもよく、また、点群で構成された設計データを面補間した設計データ、さらには、面補間した設計データをNC加工プログラムに変換した設計データであってもよい。面補間した設計データや、NC加工プログラムの設計データを得る場合には、設計データの生成システムに点群を面補間する機能や、面補間したデータをNC加工プログラムに加工する機能を持たせればよい。
このような本発明によれば、基準設計データ記憶手段には、加入度に応じた複数の基準設計データが記憶されており、処方データに基づいて、基準設計データを選択し、加工しているので、従来のように、設計データをはじめから作成する場合に比べ、設計データ生成にかかる時間を短縮することができる。従って、迅速に設計データを生成することができる。
また、累進面を3次元の関数、例えば、高次の多項式で求める場合には、使用された関数により設計の自由度が制限されて、滑らかな累進面を構成することができない場合がある。これに対し、本発明では、基準となる累進面を格子状に区画し、その格子点の座標からなる点群に基づいて、アレンジ設計手段で点群の座標を加工している。そして、このアレンジされた点群における格子で区画された格子面ごとに曲面式を構成し、面補間を行えばよく、面補間を行う際には、各格子面の境界において連続するように曲面式を求めればよい。このように本発明では、点群に基づく設計データを生成しているので、滑らかな累進面を構成することができる。
また、設計データの補正を行う際に、補正値を設計パラメータに直接反映させて、この設計パラメータから設計データを直接生成することが考えられるが、この場合には、補正を反映させた設計データを生成するのに手間を要する。これに対し、本発明では、アレンジ設計手段で加工された設計データを補正しているので、はじめからデータを生成しなおす場合にくらべ、迅速に補正した設計データを生成することができる。
さらに、アレンジ設計手段で設計された設計データを補正しているので、設計パラメータから基準設計データを生成するプログラムの種類に依存せずに、補正することができる。
このような本発明によれば、検査用データを生成する検査用データ生成手段を有しているので、実際に、内面累進多焦点レンズを製造した際、内面累進多焦点レンズが所望の特性を有するかどうかの合否判断を容易に行うことができる。
また、内面累進多焦点レンズの検査を行う測定装置の特性により、実測値と、処方データとがずれるような場合には、実測値を予測した検査用のデータを生成することで、より正確に検査を行うことができる。
なかでも、前記累進面の設計中心を所定距離偏心させた後、プリズム量を補正することが好ましい。
累進面の設計中心が内面累進多焦点レンズの幾何学中心と一致している場合、レンズを眼鏡フレームに枠入れする際に、使用者の瞳孔間距離や、フレームの形状によっては、内面累進多焦点レンズを眼鏡フレームの形状に玉型加工できない場合がある。
このような場合において、本発明では、偏心設計手段を有しているため、累進面の設計中心を偏心させることができ、玉型加工が可能となる。
また、偏心設計をせず、累進面の加工を実際に行う際に、セミフィニッシュレンズを偏心させて形状創成装置に取り付ければ、累進面が偏心した内面累進多焦点レンズを製造することができるが、この場合には、セミフィニッシュレンズを偏心させて形状創成装置に取り付けているので、形状創成の際に、ぶれが生じ、加工精度が低下する可能性がある。
これに対し、本発明では、偏心設計を行っているので、セミフィニッシュレンズを偏心させて形状創成装置に取り付ける必要がなく、形状創成の際の加工精度の低下を防止することができる。
このような本発明によれば、新規基準設計データ生成手段を有するので、例えば、累進帯長や累進帯の幅等が異なる基準設計データ等を生成して、前記基準設計データ記憶手段に追加することができる。このように、基準設計データを増加させることができるので、内面累進多焦点レンズのバリエーションを広げることができる。
図1には、本発明の設計データの生成システムが示されている。この設計データの生成システムは、内面累進多焦点レンズLの設計データを生成するためのものである。
ここで、内面累進多焦点レンズLとは、図2に示すように、異なる屈折力を備えた遠用部L1及び近用部L2と、これらの間で屈折力が累進的に変化する累進部L3とを備え、眼球側に位置する内面(累進面)L4に遠用部L1、近用部L2、累進部L3を構成する曲率が付加されたレンズである。なお、外面L5は球面となっている。
このような内面累進多焦点レンズLは、処方データに応じたセミフィニッシュレンズ(完成品である内面累進多焦点レンズLよりも肉厚が厚い略円形形状の未完成のレンズ)を選択し、このセミフィニッシュレンズを設計データに基づいて形状創成することで得られる。
処方データ取得手段121は、通信制御部11から入力されるデータのうち、光学特性情報を含む処方データを取得するものである。この処方データは、記憶手段13の処方データ記憶手段131に記憶される。ここで、処方データとは、例えば、球面度数、乱視度数、乱視軸、収差、加入度、瞳孔間距離等を含む情報をいう。
なお、計算サーバ装置1は、図示しない受注サーバ装置に接続されており、受注サーバ装置で処方データ等に受注番号が付与され、処方データ等は、受注サーバ装置からLAN等の通信回線を通じて通信制御部11に入力される。
例えば、アレンジ設計手段123では、処方データの一つである球面度数に基づいて、基準設計データの累進面(眼球側の面)の曲率を設計変更する。これに基づいて、内面累進多焦点レンズLの累進面の任意の格子点(X,Y,Z)におけるZの値が求められる。
すなわち、Zの値は以下の式(1)で示される。
なお、物体側から眼球側に延び、累進面(眼球側の面)の中心を通る軸をZ軸、下方から上方に向かってZ軸に直交する軸をY軸、左から右に向かいZ軸に直交する軸をX軸とした時に、任意の点(X,Y,Z)のX及びYは、それぞれ、眼球側の面のX座標、Y座標の任意の座標を示し、Zは、眼球側の面のZ座標を示している。
Cpは、前記オリジナル累進面の半径方向の平均曲率としての近似曲率を示す。Cxは、前記オリジナルトーリック面のX軸方向の曲率を示し、Cyは前記オリジナルトーリック面のY軸方向の曲率を示す。
Cxは、以下の式(2)で示される。
またCyは以下の式(3)で示される。
なお、アレンジ設計手段123で設計された設計データに予め補正が必要であることがわかっている場合には、アレンジ設計手段123で設計されたデータを後述する補正設計手段124により予め補正してもよい。例えば、NC工作機械3の工作機械本体32(図8参照)の状態に応じて、アレンジ設計手段123で設計されたデータを後述する補正設計手段124により予め補正してもよい。
例えば、図4に示すように、累進面L4の設計中心Oが内面累進多焦点レンズLの幾何学中心Gと一致している場合、内面累進多焦点レンズLを加工して眼鏡フレームに枠入れする際に、使用者の瞳孔間距離や、フレームの形状によっては、内面累進多焦点レンズLを眼鏡フレームの形状に玉型加工できないことがある。すなわち、眼鏡フレームの形状に合わせて、加工しようとすると、眼鏡レンズの外形形状V1(図4の二点鎖線)が内面累進多焦点レンズLからはみ出てしまうことがある。このような場合に、累進面L4の設計中心Oを所定距離偏心させ、図4の実線で示すように、眼鏡レンズの外形形状V2が内面累進多焦点レンズLからはみ出てないようにする。なお、図4において、A1は、偏心前の収差曲線を示し、A2は、偏心後の収差曲線を示す。
ここで、偏心設計方法としては、次のような方法がある。例えば、図5(A)に示すように、まず、累進面L4の設計中心Oを所定距離水平移動させて、偏心させる。次に、図5(B)に示すように、プリズム量を戻すために、累進面L4を矢印方向に所定の角度回転させる。
また、図6に示すように、外面L5のカーブの中心点Rを求め、この中心点Rを基に累進面L4及び外面L5を回転移動させる方法もある。
内面累進多焦点レンズLでは、累進面L4が非球面で構成されているため、実際に、使用者が眼鏡を装着した際、視線と、累進面L4とが直交しない。しかしながら、レンズメータで測定する際には、累進面L4に対して光軸を直交させて測定する。従って、処方データの値と、測定値とに差が生じてしまう。そのため、予め、内面累進多焦点レンズLのレンズメータでの測定値を予測し、算出して、この狙い値を検査用データとして使用する。
例えば、内面累進多焦点レンズLの処方が近用部L2において、球面屈折力Sが+4D、円柱屈折力Cが−2D、乱視軸が10°の場合、狙い値は、例えば、球面屈折力Sが+4.1D、円柱屈折力Cが−1.7D、乱視軸が10°となる。
この狙い値算出手段126で算出された狙い値は、記憶手段13の狙い値記憶手段133に記憶される。
例えば、遠用部L1におけるX軸方向の曲率の補正量(ずれ量)がCdx、Y軸方向の曲率の補正量がCdy、近用部L2におけるX軸方向の曲率の補正量(ずれ量)がCnx、Y軸方向の曲率の補正量がCnyであり、遠用部L1の中心座標が(Xd,Yd)、近用部L2の中心座標が(Xn,Yn)であるとする。
この場合、累進部L3の補正量Cpx,Cpyは式(4)、式(5)のようになる。
これらの補正量(Cdx、Cdy、Cnx、Cny、Cpx、Cpy)をそれぞれ、式(1)のCx,Cyに代入することで、Z座標の補正量が算出される。
例えば、基準設計パラメータとしての新たな累進帯長や、累進帯の幅等を取得して、これに基づいて新たな基準設計データを生成する。この新規基準設計データ生成手段128で取得された基準設計データは、基準設計データ記憶手段132に記憶される。
処方データ記憶手段131は、中央演算処理装置12の処方データ取得手段121で取得した処方データを記憶する。処方データは、受注サーバ装置で付与された受注番号と関連づけられて記憶される。
基準設計データ記憶手段132は、複数の異なる加入度数に応じた内面累進多焦点レンズLの複数の基準設計データを記憶する。例えば、加入度0.50Dから3.50Dの範囲で、0.25Dずつ増加させた各加入度に応じた基準設計データを記憶している。
このような基準設計データは、加入度、累進帯長、累進帯の度数の変化、累進帯の幅等等の設計パラメータに基づいて構成される。
狙い値記憶手段133は、この狙い値算出手段126で算出された狙い値を記憶するものであり、受注サーバ装置で付与された受注番号と関連付けられて記憶される。
まず、眼鏡レンズの小売店等で検眼、眼鏡フレームの選択等を行い、そのデータを受注サーバ装置で取得して、受注番号を付与する。
受注サーバ装置から送信される情報のうち、処方データを計算サーバ装置1の処方データ取得手段121で取得し、これを処方データ記憶手段131に記憶する(処方データ取得手順、処理S1)。この処方データに含まれる加入度に基づいて、基準設計データ選択手段122が、基準設計データ記憶手段132から基準設計データを選択する(基準設計データ選択手順、処理S2)。そして、アレンジ設計手段123により、選択した基準設計データを処方データに基づいて加工する(アレンジ設計手順、処理S3)。
なお、偏心設計手段125で偏心設計を行った場合には、偏心設計後の設計データを設計データ記憶手段134に記憶し、偏心設計手段125で偏心設計を行わなかった場合には、アレンジ設計手段123により加工した設計データを設計データ記憶手段134に記憶に記憶する。
さらに、以上のようにして生成した設計データをNC加工プログラム生成手段129によりNC加工プログラムに加工する(NC加工プログラム加工手順、処理S7)。
以上のようにして得られたNC加工プログラム及び狙い値を、図8に示すようなデータサーバ装置2に出力する(出力手順、処理S8)。
なお、NC加工プログラムは、一連の指示ブロックで構成されており、経路情報、速度情報等が含まれている。経路情報は、所定の移動軌跡の指令を示す情報であり、直線補間、円弧補間及び一時停止等の動作の準備機能を指定するGコードを有している。また、速度情報は、送り速度を指定するFコードを有している。
工作機械本体32は、工具を、例えば、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向に移動させるX軸サーボ系、Y軸サーボ系、Z軸サーボ系を有し、必要に応じて主軸を回転させる主軸ドライバ等の駆動系を有する。
数値制御装置31は、データサーバ装置2から読み込んだNC加工プログラムを解析し、工作機械本体32の工具(図示略)の移動量、移動速度を求め、工作機械本体32に出力する。これにより、工作機械本体32の工具が駆動制御されることとなり、内面累進多焦点レンズLが加工されることとなる。
比較判別手段127では、狙い値算出手段126で算出した狙い値と前記実測値とを比較する。そして、実測値と狙い値とのずれ量を算出し、前記ずれ量が所定値以下であるか否かを判定する(比較判別手順、処理S10)。
ずれ量が所定値を超える場合には、補正設計手段124により、設計データ記憶手段134に記憶された設計データを読み出して、設計データを補正する(補正設計手順、処理S11)。なお、補正した設計データは、設計データ記憶手段134に記憶に記憶される。
補正した設計データをNC加工プログラム生成手段129によりNC加工プログラムに加工し(処理S7)、データサーバ装置2に向けて出力し(処理S8)、データサーバ装置2内のNC加工プログラムが更新される。補正されたNC加工プログラムに基づいて、内面累進多焦点レンズLの再加工を行い、再度検査を行い、比較判別手段127で判別する(処理S9)。そして、比較判別手段127で、狙い値算出手段126で算出した狙い値と前記実測値とのずれ量が所定値以下となるまで、処理S7〜処理S11を繰り返す。
(1)計算サーバ装置1の記憶手段13の基準設計データ記憶手段132には、加入度に応じた複数の基準設計データが記憶されており、計算サーバ装置1では、処方データに基づいて、基準設計データを選択し、加工しているので、従来のように、設計データをはじめから作成する場合に比べ、設計データ生成にかかる時間を短縮することができる。従って、迅速に設計データを生成することができる。
(2)累進面を3次元の関数、例えば、高次の多項式で求める場合には、使用された関数により設計の自由度が制限されて、滑らかな累進面を構成することができない場合がある。
これに対し、本実施形態では、基準となる累進面を格子状に区画し、その格子点の座標からなる点群に基づいて、アレンジ設計手段123で点群の座標を加工している。そして、このアレンジされた点群における格子で区画された格子面ごとに曲面式を構成し、面補間を行う。面補間を行う際には、各格子面の境界において連続するように曲面式を求めればよい。このように本実施形態では、点群に基づいて、設計を行っているので、滑らかな累進面を構成することができる。
さらに、アレンジ設計手段123で設計された設計データや、偏心設計手段125により偏心設計された設計データを補正しているので、設計パラメータから基準設計データを生成するプログラムの種類に依存せず、補正することができる。
すなわち、本実施形態のような内面累進多焦点レンズLでは、累進面L4が非球面で構成されているため、実際に、使用者が眼鏡を装着した際、視線と、累進面L4とが直交しない。これに対して、レンズメータで測定する際には、累進面L4に対して光軸を直交させて測定するため、処方データの値と、測定値とに差が生じてしまう。そのため、予め、狙い値算出手段126で、内面累進多焦点レンズLのレンズメータでの測定値を予測して算出することで、より正確な検査を行うことができるのである。
また、偏心設計手段125では、処方データに含まれる瞳孔間距離や、眼鏡フレームの形状に基づいて、偏心設計が必要か否かの判定を行っているので、玉型加工できない内面累進多焦点レンズを製造してしまうことを防止できる。
しかしながら、この場合には、セミフィニッシュレンズを偏心させて形状創成装置に取り付けるので、形状創成の際に、ぶれが生じ、加工精度が低下する可能性がある。従って、所望の累進面を有する内面累進多焦点レンズを製造することができない可能性がある。
これに対し、本実施形態では、偏心設計手段125で、偏心設計を行っているので、セミフィニッシュレンズを偏心させて形状創成装置に取り付ける必要がなく、形状創成の際の加工精度の低下を防止することができる。これにより、所望の累進面を有する内面累進多焦点レンズLを製造することができる。
例えば、前記実施形態では、計算サーバ装置1は、新規基準設計データ生成手段128を有しているとしたが、新規基準設計データ生成手段128はなくてもよい。
また、前記実施形態では、計算サーバ装置1は、検査用データとして、狙い値を生成する狙い値算出手段126を有していたが、これに限らず、例えば、検査用のデータとして内面累進多焦点レンズLの収差図を生成してもよい。このようにすれば、製造された内面累進多焦点レンズLの累進面の形状と収差図の収差曲線と比較して、検査を行うことができる。また、計算サーバ装置1は、検査用データを算出する検査用データ算出手段を備えない構成としてもよい。
また、比較判別手段を設けず、計算サーバ装置1から、検査用端末に狙い値を出力して、実測値と狙い値との比較を作業者が行ってもよい。ただし、この場合には、作業者が比較判別を行わなければならないので手間を要する。これに対し、前記実施形態では、計算サーバ装置1の比較判別手段127において比較判別を行っているので、作業者の負担を軽減することができる。
また、計算サーバ装置1では、点群で構成される設計データを生成し、これをNC加工プログラムに変換してからデータサーバ装置2に蓄積していたが、これに限らず、点群で構成される設計データをデータサーバ装置2に蓄積し、データサーバ装置2やNC工作機械3等でNC加工プログラムに変換してもよい。このようにすることで、計算サーバ装置1での作業を簡略化することができる。
また、前記実施形態の計算サーバ装置1の各手段は、プログラムを読み込むことで、設計データの生成動作を制御するとしたが、これに限らず、例えば、各種論理素子等のハードウェア等で構成されたものとしてもよい。
さらに、計算サーバ装置1の各手段を構成するプログラムをCD−ROM等の記録媒体等で提供してもよい。このような記録媒体で提供するようにすれば、安価にかつ簡単に設計データの生成を行うことができる。
Claims (9)
- 異なる屈折力を備えた遠用部及び近用部と、これらの間で屈折力が累進的に変化する累進部とを備え、眼球側に位置する内面である累進面に前記遠用部、近用部、累進部を構成する曲率が付加された内面累進多焦点レンズの設計データを生成する設計データの生成システムであって、
内面累進多焦点レンズの光学特性を含む処方データを取得する処方データ取得手段と、
内面累進多焦点レンズの加入度に応じた複数の基準設計データを記憶する基準設計データ記憶手段と、
前記基準設計データ記憶手段に記憶された複数の基準設計データのなかから、処方データ取得手段により取得した処方データに基づいて、基準設計データを選択する基準設計データ選択手段と、
選択した基準設計データを処方データに基づいて、加工するアレンジ設計手段とを備え、
前記基準設計データ記憶手段に記憶された基準設計データは、基準となる累進面を格子状に区画し、その格子点の座標からなる点群を有することを特徴とする設計データの生成システム。 - 請求項1に記載の設計データの生成システムにおいて、
加工した内面累進多焦点レンズの光学特性の測定結果を取得し、処方データ或いは処方データに基づく検査用データと、測定結果とを比較判別する比較判別手段と、
前記比較判別手段において、処方データ或いは処方データに基づく検査用データと、測定結果とのずれ量が所定値以上であると判別された場合に、前記ずれ量に基づいて、前記アレンジ設計手段で加工された設計データを補正する補正設計手段とを有することを特徴とする設計データの生成システム。 - 請求項1又は2に記載の設計データの生成システムにおいて、
前記内面累進多焦点レンズの検査に使用する検査用のデータを、前記設計データに基づいて生成する検査用データ生成手段を有することを特徴とする設計データの生成システム。 - 請求項1から3の何れかに記載の設計データの生成システムにおいて、
前記アレンジ設計手段により、基準設計データを加工した後、前記累進面の設計中心を偏心させる偏心設計手段を備えることを特徴とする設計データの生成システム。 - 請求項4に記載の設計データの生成システムにおいて、
前記偏心設計手段では、前記累進面の設計中心を所定距離偏心させた後、プリズム量を補正することを特徴とする設計データの生成システム。 - 請求項1から5の何れかに記載の設計データの生成システムにおいて、
新たな基準設計データを生成し、前記基準設計データ記憶手段に記憶させる新規基準設計データ生成手段を有することを特徴とする設計データの生成システム。 - 異なる屈折力を備えた遠用部及び近用部と、これらの間で屈折力が累進的に変化する累進部とを備え、眼球側に位置する内面に前記遠用部、近用部、累進部を構成する曲率が付加された内面累進多焦点レンズの設計データを生成する設計データの生成方法であって、
コンピュータが内面累進多焦点レンズの処方データを取得する処方データ取得手順と、
内面累進多焦点レンズの加入度に応じた複数の基準設計データを記憶した基準設計データ記憶手段から、前記処方データに基づいて基準設計データを選択する基準設計データ選択手順と、
選択した基準設計データを処方データに基づいて、加工するアレンジ設計手順とを備え、
前記基準設計データ記憶手段に記憶された基準設計データは、基準となる累進面を格子状に区画し、その格子点の座標からなる点群を有することを特徴とする設計データの生成方法。 - 請求項7に記載の設計データの生成方法を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
- 請求項7に記載の設計データの生成方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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