以下、パチンコ遊技機(以下、単に「パチンコ機」という)の一実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。ここで、図1はパチンコ機10の正面図であり、図2は斜視図である。また、図3は、内枠12及び前面枠セット14を開放した状態を示す斜視図である。但し、図3では便宜上、遊技盤30面上に配設される釘や役物、前面枠セット14に取付けられるガラスユニット137などを省略して示している。
図1乃至図3に示すように、パチンコ機10は、当該パチンコ機10の外郭を構成する外枠11を備えており、この外枠11の一側部に内枠12が開閉可能に支持されている。外枠11は、例えば木製の板材により全体として矩形状に構成され、小ネジ等の離脱可能な締結具により各板材が組み付けられている。
外枠11の左辺部には、上ヒンジ81及び下ヒンジ82が設けられている。当該上ヒンジ81及び下ヒンジ82にて、内枠12の上下部が回動可能に支持されており、これにより内枠12が開閉可能に支持される。また、便宜上、図示は省略するが、外枠11の右辺部には、後述する施錠装置600の係止部材が係止される上下一対の受け金具が取付けられている。さらに、外枠11下部には、樹脂製の幕板飾り85が取着されている。
内枠12の開閉軸線は、上述したようにパチンコ機10の正面からみて左側において上下に沿って設定されており、この開閉軸線を軸心として内枠12が前方側に開放できるようになっている。内枠12は、外形が矩形状をなす青色の樹脂ベース38を主体に構成されており、当該樹脂ベース38の中央部には略楕円形状の窓孔39が形成されている。
また、内枠12の前面側には、前面枠セット14が開閉可能に取付けられている。前面枠セット14は、内枠12と同様に、パチンコ機10の正面から見て左側において上下に沿って設定された開閉軸線を軸心として前方側に開放できるようになっている。
前面枠セット14は、内枠12と同様に外形が矩形状をなし、閉鎖状態においては内枠12の前面側ほぼ全域を覆う。前面枠セット14の中央部には略楕円形状の窓部101が形成されている。これにより、前面枠セット14の窓部101及び内枠12の窓孔39を介して、内枠12の後面に装着される遊技盤30(遊技領域)を外部から視認可能となる。遊技盤30の詳細な構成については後述する。
前面枠セット14の前面側には、その下部中央において球受皿としての下皿15が設けられており、排出口16より排出された遊技球が下皿15内に貯留可能になっている。また、下皿15の手前側には、下皿15内から遊技球を排出するための球抜きレバー25が設けられている。
下皿15の右方には、手前側に突出した遊技球発射ハンドル(以下、単にハンドルという)18が設けられ、下皿15の左方には、灰皿26が設けられている。尚、ハンドル18には、図示しないタッチセンサや、ハンドル18の操作部の操作量を検出するための図示しない操作量検出手段が設けられている。
下皿15の上方には上皿19が設けられている。上皿19は、遊技球を一旦貯留し、一列に整列させながら後述する遊技球発射装置(以下、単に発射装置という)70の方へ案内する球受皿である。なお、上皿19から溢れる遊技球は下皿15へ案内されるようになっている。
上皿19には球貸しボタン121と返却ボタン122とが設けられている。これにより、遊技場等において、パチンコ機10の側方に配置されるカードユニット(球貸しユニット)に紙幣やカード等を投入した状態で球貸しボタン121が操作されると、その操作に応じて貸出球が上皿19に供給される。一方、返却ボタン122は、カードユニットに挿入されたカード等の返却を求める際に操作される。但し、カードユニットを介さずに球貸し装置等から上皿19に遊技球が直接貸し出されるパチンコ機、いわゆる現金機では球貸しボタン121及び返却ボタン122は不要である。
また、前面枠セット14の前面にはその周囲に各種ランプ等の発光手段が設けられている。これら発光手段は、大当たり時や所定のリーチ時等における遊技状態の変化に応じて点灯、点滅のように発光態様が変更制御され遊技中の演出効果を高める役割を果たすものである。例えば、窓部101の周縁には、LED等の発光手段を内蔵した環状電飾部102が設けられ、該環状電飾部102の中央であってパチンコ機10の最上部には、同じくLED等の発光手段を内蔵した中央電飾部103が設けられている。本パチンコ機10では、中央電飾部103が大当たりランプとして機能し、大当たり時に点灯や点滅を行うことにより、大当たり中であることを報知する。さらに、中央電飾部103の左右側方には、所定のエラー時に点灯するエラー表示ランプ104が設けられている。また、各エラー表示ランプ104に隣接してスピーカSP(図8参照)が設けられるとともに、当該スピーカSPの前側にスピーカカバー24が取着されている。
前面枠セット14の背面側にはガラスユニット137が取付けられている。ガラスユニット137は、従来の前後一対の矩形状の板ガラスが前後対を為して別々に取着されるものではなく、全体として丸形をなし、アッセンブリ化された上で取付けられている。
次に、内枠12(樹脂ベース38)について図4を参照して説明する。図4は、内枠及び遊技盤の構成を示す正面図である。
上述した通り、内枠12(樹脂ベース38)には、窓孔39の後側に遊技盤30が装着されている。遊技盤30は、その周縁部が内枠12(樹脂ベース38)の裏側に当接した状態で取着されている。従って、遊技盤30の前面部の略中央部分が樹脂ベース38の窓孔39を通じて内枠12の前面側に露出した状態となっている。
また、内枠12(樹脂ベース38)の下部、すなわち窓孔39(遊技盤30)の下方位置には、後側へ膨出した膨出部40が形成されている。この膨出部40の前面右側には、発射装置70が取付けられている。本実施形態では、発射装置70としてソレノイド式発射装置を採用している。また、膨出部40には、後述する払出機構部352から上記下皿15の排出口16へ繋がる球通路71が設けられている。また、発射装置70の発射レール70aと後述するレール50(外レール構成部52)との間には所定間隔の隙間があり、この隙間より下方にファール球通路72が形成されている。これにより、仮に、発射装置70から発射された遊技球が後述する戻り球防止部材53まで至らずファール球としてレール50を逆戻りする場合には、そのファール球がファール球通路72及び球通路71を介して下皿15に排出される。また、球通路71の下側にはハーネスカバー74が設けられている。これにより中継基板75と発射装置70とを接続するハーネス(図示略)をまとめている。
また、図3に示すように、内枠12の右側部背面側には施錠装置600が設けられている。施錠装置600は、前面枠セット14の前面側に露出するシリンダ錠700を備えており、該シリンダ錠700の鍵穴に鍵を挿入し、一方に回動操作することで内枠12を解錠でき、他方に回動操作することで前面枠セット14及び裏パックユニット203を解錠できるようになっている。本実施形態では、内枠12は外枠11に対し施錠され、前面枠セット14及び裏パックユニット203は内枠12に対し施錠される。
次に、遊技盤30の構成について図4を参照して説明する。遊技盤30には、一般入賞口31、可変入賞装置32、第1契機対応口(作動口)33、第2契機対応口34、可変表示装置ユニット35等がルータ加工によって形成された貫通穴に配設され、遊技盤30前面側から木ネジ等により取付けられている。周知の通り前記一般入賞口31、可変入賞装置32、第1契機対応口33に遊技球が入球(入賞)すると、それぞれに対応して設けられた検出スイッチの出力により、上皿19(または下皿15)へ所定数の賞球が払い出される。その他に、遊技盤30にはアウト口36が設けられており、入球手段としての各種入賞部(一般入賞口31、可変入賞装置32、第1契機対応口33)に入賞しなかった遊技球は、このアウト口36を通って遊技領域外へと排出される。また、遊技盤30には、遊技球の落下方向を適宜分散、調整等するために多数の釘が植設されているとともに、風車等の各種部材(役物)が配設されている。
また、第1契機対応口33へ遊技球が入球したことを契機として大当たり抽選が行われ、当該大当たり抽選により当選結果が得られた場合には特別遊技状態としての大当たり状態が発生する。
可変表示装置ユニット35には、第2契機対応口34の通過をトリガとして変動表示する普通図柄表示装置41と、第1契機対応口33への入賞をトリガとして変動表示する特別表示装置43と、特別表示装置43による変動表示に合わせて変動表示する可変表示装置としての装飾図柄表示装置42とが設けられている。
普通図柄表示装置41は複数の発光手段(LED)を内蔵しており、遊技球が第2契機対応口34を通過する毎に点灯表示態様が切換表示(変動表示)され、その変動表示が特定の点灯態様で数秒間停止した場合に第1契機対応口33が所定時間だけ作動状態となる(開放される)よう構成されている。この普通図柄表示装置41は、後述する主制御装置261によって直接的に表示内容が制御される。また、普通図柄表示装置41の変動表示中に、新たに遊技球が第2契機対応口34を通過した場合には、その分の普通図柄の変動表示は、その時点で行われている変動表示の終了後に行われる構成となっている。つまり、変動表示が待機(保留)されることとなる。この保留される変動表示の最大回数は、パチンコ機の機種毎に決められているが、本実施形態では4回まで保留され、その保留回数が保留ランプ44にて点灯表示されるようになっている。
特別表示装置43は、普通図柄表示装置41の側方に設けられた複数の発光部により構成され、遊技球が第1契機対応口33を通過する毎に点灯する発光部の組合せが切換えられる(変動表示される)。そして、変動表示が停止したときに点灯している発光部の組合わせにより、大当たりか否かが確定的に表示される。この特別表示装置43についても、主制御装置261によって表示内容が直接的に制御される。また、特別表示装置43の変動表示中に新たに遊技球が第1契機対応口33に入賞した場合には、その分の変動表示は、その時点で行われている変動表示の終了後に行われる構成となっている。つまり、変動表示が待機(保留)されることとなる。この保留される変動表示の最大回数は、パチンコ機の機種毎に決められているが、本実施形態では4回まで保留され、その保留回数が保留ランプ46にて点灯表示されるようになっている。また、大当たり状態中に新たに遊技球が第1契機対応口33に入賞した場合、その分の変動表示についても保留される。
装飾図柄表示装置42は、液晶表示装置であって、後述するサブ制御装置560によって表示内容が制御される。すなわち、装飾図柄表示装置42においては、特別表示装置43にて表示される結果に対応させるように、主制御装置261からのコマンド(指令信号)に基づき、サブ制御装置560によって補助的な表示内容が決定され、後述する表示制御装置45によって表示が行われる。装飾図柄表示装置42には、例えば、上、中及び下の3つの図柄列が表示される。各図柄列は複数の図柄によって構成されており、これら図柄が図柄列毎にスクロールされるようにして装飾図柄表示装置42に変動表示され、その後、上図柄列→下図柄列→中図柄列の順に停止表示される。また、可変表示装置ユニット35には、装飾図柄表示装置42を囲むようにしてセンターフレーム47が配設されている。センターフレーム47内には、各種LED等の発光手段や、当該LED等を駆動するLED制御基板なども配設されている。
可変入賞装置32は、通常は遊技球が入賞できない又は入賞し難い閉状態になっており、大当たり(特別遊技状態の発生)の際に、遊技球が入賞しやすい開状態とされる。具体的には、所定時間の経過又は所定個数の入賞を1ラウンドとして、可変入賞装置32の大入賞口が所定回数(所定ラウンド数)繰り返し開放される。
また、遊技盤30には、発射装置70から発射された遊技球を遊技盤30上部へ案内するレール50が取付けられている。これにより、ハンドル18の回動操作に伴い発射された遊技球はレール50を通じて、遊技盤面上に形成された遊技領域内に案内される。レール50は内レール構成部51と外レール構成部52とからなる。
内レール構成部51の先端部分には戻り球防止部材53が取着されている。これにより、一旦、レール50から遊技盤30の上部へと案内された遊技球が再度レール50内に戻ってしまうといった事態が防止される。
また、本実施形態では、外レール構成部52が遊技盤30の右上部で途絶え、内レール構成部51が遊技盤30の右下部で途絶えている。このため、遊技領域は、レール50及び樹脂ベース38の窓孔39の内周面により画定される。但し、内外レール構成部51,52の並行部分を除く。
次に、パチンコ機10の背面構成について図5〜図7を参照して説明する。図5は、遊技盤の構成を示す背面図であり、図6はその斜視図である。また、図7は、パチンコ機の構成を示す背面図である。
パチンコ機10の背面には、各種制御基板が上下左右に並べられるようにして、一部前後に重ねられるようにして配置されている。さらに、遊技球を供給する遊技球供給装置(払出機構)や樹脂製の保護カバー等が取り付けられている。本実施形態では、各種制御基板を2つの取付台に分けて搭載して2つの制御基板ユニットを構成し、それら制御基板ユニットを個別に内枠12又は遊技盤30の裏面に装着するようにしている。この場合において、主制御基板としての主基板だけを一方の取付台に搭載してユニット化すると共に、払出制御基板、発射制御基板及び電源基板を他方の取付台に搭載してユニット化している。ここでは便宜上、前者のユニットを「第1制御基板ユニット201」と称し、後者のユニットを「第2制御基板ユニット202」と称することとする。また、払出機構及び保護カバーも1ユニットとして一体化されており、一般に樹脂部分を裏パックと称することもあるため、ここではそのユニットを「裏パックユニット203」と称する。各ユニット201〜203の詳細な構成については後述する。なお、第1制御基板ユニット201、第2制御基板ユニット202及び裏パックユニット203は、ユニット単位で着脱できるよう構成されており、さらに、一部に支軸部を設けて内枠12又は遊技盤30の裏面に対して開閉できる構成となっている。
まず、遊技盤30の背面構成について説明する。上述したように遊技盤30の中央にはルータ加工によって形成された貫通穴に対して可変表示装置ユニット35が配設されている。
可変表示装置ユニット35の後部には、センターフレーム47を背後から覆う樹脂製のフレームカバー213が後方に突出して設けられている。但し、本実施形態では、センターフレーム47が遊技盤30の前面側に固定され、フレームカバー213が遊技盤30の裏面に固定されることによって、可変表示装置ユニット35として一体化される構成となっている。そして、このフレームカバー213の後端に、液晶表示装置たる装飾図柄表示装置42と表示制御装置45とが前後に重ね合わされ一体化(ユニット化)された状態で取付けられている。さらに、表示制御装置45の背面側にはサブ制御装置560が取付けられている。
ここで、まず装飾図柄表示装置42及び表示制御装置45の構造についてより詳しく説明する。
図9に示すように、ユニット化された装飾図柄表示装置42及び表示制御装置45では、樹脂材料等よりなる略長方形状のベースプレート645の前側に表示手段としての装飾図柄表示装置42が配設され、ベースプレート645の後側に表示制御装置45が配設されている。
ベースプレート645の前面側には、装飾図柄表示装置42の本体部となる液晶表示器(液晶パネル)647が配設されている。液晶表示器647は、表示器として液晶を用いたディスプレイであり、略長方形状をなす薄板状に形成されている。
さらに、液晶表示器647の前面には、当該液晶表示器647を保護するための透明な保護パネル648が配設されている。
また、ベースプレート645の前面側には、液晶表示器647及び保護パネル648を重ね合わせた状態で係り止める窓枠フレーム649が配設される。窓枠フレーム649は後述するユニットカバー654に係止される。
一方、表示制御装置45は、各種電子部品が実装された表示制御基板650を具備しており、この表示制御基板650がベースプレート645の背面側に取付けられている。そして、ベースプレート645の背面側には、透明樹脂材料等よりなるユニットカバー654が表示制御基板650を覆うように取付けられている。従って、ベースプレート645及びユニットカバー654により表示制御基板650を収容する基板ボックスが構成される。表示制御基板650が本実施形態における制御基板又は第2副制御基板に相当し、これを収容する前記基板ボックスが基板ボックス又は第2副基板ボックスに相当する。
ユニットカバー654は、表示制御基板650の実装面と相対向して略平坦に形成された略長方形状の背壁部655と、当該背壁部655の周縁部に沿って形成された上下左右の側壁部656とから形成されており、ベースプレート645側が開口面となった略箱形状に形成されたものである。
ユニットカバー654の背壁部655には、表示制御基板650に設けられた端子部(基板側コネクタ)658,659を外部に露出させるための端子部窓660が形成されている。この端子部窓660を介して表示制御装置45の外側から表示制御基板650の端子部658,659への後述するケーブルコネクタC2,C4のコネクタ等の抜き差しが可能となる。
ユニットカバー654の上下左右の側壁部656には、それぞれ通気用の小孔群662が開口形成されている。本実施形態では、これらの小孔群662が排気口として機能する。なお、図11等からも分かるとおり、小孔群662を構成する小孔には、小さな円形小孔662aと、より大きな長孔662bの2種類がある。これは故障等の発生防止や不正防止の観点からであり、異物等が接触してほしくない電子部品が側壁部656の近傍に配置されている場合には当該箇所に対応して円形小孔662aが設けられる。また、後述するCPU521やVDP526など、より重要な電子部品が側壁部656の近傍に配置されている場合などには、小孔群662が形成されないようにしてもよい。
なお、図5〜7からも分かるように、パチンコ機10には、背面側の限られた設置スペースの中に多くの機器が設置されている。このため、各種機器が隣接して配設されている。例えば、表示制御装置45の下方に主制御装置261が隣接して配置されている。図5に示すように、本実施形態では両者の設置間隔が比較的狭いため、十分な通気スペースが確保できず、ユニットカバー654の下側の側壁部656の小孔群662(図12参照)からは効率よく排気を行うことができないことも懸念される。これに鑑み、本実施形態では、図12に示すように、ユニットカバー654の下部の所定箇所、具体的には後述する冷却ファン675の下方位置にて、背壁部655と下側の側壁部656との連接部分に傾斜壁部665を形成するとともに、当該傾斜壁部665において斜め排気口666を形成した。下側の側壁部656の小孔群662に加えて、このような構成を採用することで、表示制御装置45の後方又は斜め後方に向けて排気できるため、放熱性能の低下を抑制することができる。
さらに、背壁部655には、後述する冷却ファン675に対応して、後方へ突出したファンダクト部663が形成されている。ファンダクト部663の頂部には通気孔664が形成されている。本実施形態では、通気孔664が冷却用の外気を導入するための吸気口として機能する。
表示制御基板650には、後述するようなCPU521、プログラムROM522、ワークRAM523、ビデオRAM524、キャラクタROM525、VDP526などの各種電子部品が実装されている。また、表示制御基板650は、端子部657を介して図示しないケーブルコネクタにより液晶表示器647(装飾図柄表示装置42)と電気的に接続されている。
さらに、本実施形態では、表示制御基板650上において、発熱量の多い集積回路であるCPU521及びVDP526により発せられる熱を放熱するためのヒートシンク(放熱板)670が載置されている。
本実施形態におけるヒートシンク670は、熱伝導率のよいアルミニウム合金等により略平板状に形成されている。このうち、CPU521及びVDP526に対応する領域が曲げ加工により段差状の当接部671となっており、当該当接部671の裏面がCPU521及びVDP526に面接触している。従って、CPU521及びVDP526により発せられた熱は、ヒートシンク670側に伝導され、ヒートシンク670から放熱される。その結果、CPU521及びVDP526が冷却される。本実施形態におけるヒートシンク670では、多数の放熱フィン等が省略されているため、表示制御装置45部分を比較的薄型に形成することができる。
なお、図示は省略するが、CPU521及びVDP526の上面には、非導電性で伝熱性能のよいシリコンゴム板が貼付けられている。つまり、CPU521及びVDP526と、ヒートシンク670の当接部671は、シリコンゴム板を介して当接している。このシリコンゴム板は、熱伝導率の高い成分を含むと共に弾性を有する薄いゴム板である。これにより、CPU521及びVDP526と、ヒートシンク670の当接部671は隙間なく密着される。もちろん、これに限らず、シリコングリスや伝熱性テープ等の非導電性の伝熱性緩衝体を介して当接することとしてもよい。
さらに、ヒートシンク670には、当接部671の後方位置において、当該当接部671を介してVDP526と対向するように送風手段としての冷却ファン675が取付けられている。この冷却ファン675は、ユニットカバー654の組付け時において上述したファンダクト部663内に差込まれた状態となる。
なお、ファンダクト部663は、表示制御基板650の実装面に直交する方向(実装面直交方向)から見た少なくともVDP526の設置範囲を含む領域が外側に膨出することにより形成されている。また、VDP526の設置範囲は、実装面直交方向から見て、表示制御基板650の上記端子部659と、後述のサブ中継基板570の端子部572とを結ぶ線上に交わっている(図10参照)。従って、表示制御基板650の端子部659が本実施形態における第1の端子部に相当し、サブ中継基板570の端子部572が第2の端子部に相当する。また、VDP526は本実施形態における特定の電子部品,演算手段に相当し、ファンダクト部663は膨出部を構成する。
冷却ファン675は、薄型の軸流式のものであって、ハウジング内に、複数の羽根からなるファンと、当該ファンを駆動するモータとが収容されている。冷却ファン675には、表示制御基板650を介して駆動電力が供給される。
上記構成により、冷却ファン675を駆動すると、ファンダクト部663を介して吸い込まれた外気がユニットカバー654(表示制御装置45)内へ導入され、ヒートシンク670に吹き付けられる。そして、当該外気は、ヒートシンク670との間で熱交換がなされた後、ユニットカバー654内を通り、上下左右の側壁部656の小孔群662や、傾斜壁部665の斜め排気口666より外部に排出される。これにより、CPU521及びVDP526が冷却される。
上記のように構成された装飾図柄表示装置42及び表示制御装置45は、上記窓枠フレーム649と上記ユニットカバー654とを組付けることにより一体化(ユニット化)される。より詳しくは、窓枠フレーム649には複数の係止爪649aが形成され、これに対応してユニットカバー654には前記係止爪649aが係止される係止孔683が形成されている。そして、窓枠フレーム649及びユニットカバー654が係止されることで略箱状のハウジングが構成され、この中に装飾図柄表示装置42及び表示制御装置45が収容されて一体化された状態となる。
さらに、背面右上及び左下の2箇所の係止孔683にはそれぞれ封止部材686が嵌め込まれている。封止部材686は一旦嵌め込まれると取外し不能となるとともに、係止爪649aの弾性変形を規制する。これにより窓枠フレーム649及びユニットカバー654が開封不能に連結された状態となる。但し、封止部材686を切断する等して取外すことにより、窓枠フレーム649及びユニットカバー654は開封可能となる。従って、封止部材686による封止処理は、その封止後の不正な開封を防止し、また万一不正開封が行われてもそのような事態を早期に且つ容易に発見可能とする。
さて、本実施形態では、図10〜13に示すように、ユニットカバー654の背壁部655にはサブ制御装置560が載置されている。図10は、ユニットカバー654にサブ制御装置560が載置された状態を示す上記ユニット(装飾図柄表示装置42及び表示制御装置45)の背面図であり、図11,12はその斜視図である。また、図13は、サブ制御装置560から後述するケーブル保持ユニット800が取外された状態を示す上記ユニットの斜視図である。
サブ制御装置560は、後述するように主制御装置261(主基板262)からの指示に従い各種演出制御を司るCPUや、各種プログラムを記憶したROM、遊技の進行に応じた必要なデータを記憶するRAM、各種機器との連絡をとるポート、各種抽選の際に用いられる乱数発生器、時間計数や同期を図る場合などに使用されるクロックパルス発生回路等を含むサブ制御基板561を具備しており、このサブ制御基板561が透明樹脂材料等よりなる基板ボックス562に収容されて構成されている。サブ制御基板561が本実施形態における第2の制御基板又は第1副制御基板に相当し、基板ボックス562が第2の基板ボックス又は第1副基板ボックスに相当する。
基板ボックス562は、ボックスベース563と該ボックスベース563を覆うボックスカバー564とからなる。
ボックスベース563の裏面には、図示しない係合爪部が形成されており、当該係合爪部が上記ユニットカバー654の背壁部655に形成された係合孔部684(図9参照)に係合されることによりサブ制御装置560(基板ボックス562)が固定される。
また、ボックスベース563上には、サブ中継基板570が搭載されており、後述する電源基板313aより供給される電源がこのサブ中継基板570を介してサブ制御装置560及び表示制御装置45に供給されるようになっている。サブ中継基板570が本実施形態における中継基板に相当する。
より詳しくは、サブ中継基板570には、後述する各種ケーブルコネクタのコネクタを接続するための複数の端子部(基板側コネクタ)571,572,573が左右方向に沿って並設されている。各端子部571〜573は、サブ中継基板570に突出形成されている。これに対応してサブ制御装置560のボックスカバー564の下部には凹部(退避部)574が形成さている。そして、当該凹部574に開口した孔部を介して端子部571,572,573が基板ボックス562外に露出状態となっている。
図7,図14,図15に示すように、端子部571には、電源供給用のケーブルコネクタC1が接続される。ケーブルコネクタC1の他方は、電源装置313の端子部(基板側コネクタ)590に接続される。図14は、各種ケーブルコネクタが配線された状態を示す遊技盤30の背面図であり、図15は、その斜視図である。なお、図5,6等においては便宜上、各ケーブルコネクタの図示を省略するとともに、図7,図14,15においてのみ、主要なケーブルコネクタC1〜C10を図示しているが、勿論、パチンコ機10にはこの他にも多数のケーブルコネクタが配線される。
端子部572には、電源供給用のケーブルコネクタC2が接続される。ケーブルコネクタC2の他方は、表示制御装置45の端子部659に接続される。つまり、サブ中継基板570を介して表示制御装置45へ電源供給がなされる。なお、ケーブルコネクタC2は、図14等を見て分かるとおり、ファンダクト部663の下コーナー部に引っ掛けられることにより、サブ中継基板570の端子部572から表示制御装置45の端子部659までの直線経路ではなく、VDP526の設置範囲を迂回するように配線されている。つまり、ファンダクト部663が本実施形態における迂回手段を構成する。
端子部573には、コマンド信号(指令信号)用のケーブルコネクタC3が接続される。ケーブルコネクタC3の他方は、主制御装置261の端子部702が接続される。
また、図10に示すように、サブ中継基板570の上縁部には、差込部となるコネクタ575,576が上方向に向け突設され、これに対応するサブ制御基板561の下縁部には、前記コネクタ575,576に対向するようにして差込口となるコネクタ577,578が下方向に向け突設されている。そして、サブ制御基板561及びサブ中継基板570をボックスベース563上に搭載するに際して、サブ中継基板570側のコネクタ575,576が、サブ制御基板561側のコネクタ577,578に差込まれることにより両者が電気的に接続される。コネクタ575,577は電源供給用であり、コネクタ576,578はコマンド信号(指令信号)用である。つまり、サブ中継基板570を介して、主制御装置261からサブ制御装置560に対しコマンド(指令信号)が送信される。
なお、サブ中継基板570には、普通図柄表示装置41及び特別表示装置43も電気的に接続されている(図8参照)。そして、主制御装置261は、普通図柄表示装置41及び特別表示装置43に対し、ケーブルコネクタC3すなわちサブ中継基板570を介して制御信号等を出力する。従って、普通図柄表示装置41及び特別表示装置43は、サブ制御基板561を介さず、主制御装置261により直接的に制御される。
一方、装飾図柄表示装置42は、サブ制御装置560(サブ制御基板561)を介して制御される。より詳しくは、サブ制御基板561の上部右端部近傍には、コマンド信号(指令信号)用の端子部(基板側コネクタ)579が突設されている。これに対応してサブ制御装置560のボックスカバー564の上部右端部近傍には開口部580が形成され、当該開口部580を介して端子部579が基板ボックス562外に露出状態となっている。そして、この端子部579には、コマンド信号(指令信号)用のケーブルコネクタC4が接続される(図14等参照)。ケーブルコネクタC4の他方は、表示制御装置45の端子部658が接続される。図14等からも分かる通り、本実施形態では、サブ制御装置560の端子部579と、表示制御装置45の端子部658とが比較的近い位置に設けられており、ケーブルコネクタC4として比較的ケーブル長の短いものを採用している。これは所謂「ぶら下げ」等の不正行為を抑制するためである。表示制御装置45の端子部658が本実施形態における第3の端子部に相当し、サブ制御基板561の端子部579が第4の端子部に相当する。従って、ケーブルコネクタC4は本実施形態における第1の指令信号用のケーブルコネクタを構成する。
さて、図5の説明に戻り、遊技盤30の裏面には、フレームカバー213の下方にて、裏枠セット215が取付けられている。この裏枠セット215は、第1制御基板ユニット201の取付台として機能するとともに、図示は省略するが、各種入賞口に入賞した遊技球を回収するための球回収機構を備えている。
第1制御基板ユニット201の下方に位置する第2制御基板ユニット202には、図7に示すように前記裏枠セット215の球回収機構の下方位置において排出通路部217が形成されており、該排出通路部217には排出球をパチンコ機10外部へ排出する排出シュート218が形成されている。従って、一般入賞口31等に入賞した遊技球は何れも裏枠セット215の球回収機構を介して集合し、さらに排出通路部217の排出シュート218を介してパチンコ機10外部に排出される。なお、アウト口36も同様に排出通路部217に通じており、何れの入賞口にも入賞しなかった遊技球も排出シュート218を介してパチンコ機10外部に排出される。
ここで、装飾図柄表示装置42、表示制御装置45及びサブ制御装置560をユニット化したもの(以下、表示装置組付体という)を上記フレームカバー213に取付け、センターフレーム47と一体化して、可変表示装置ユニット35とする手順について説明する。取付順序としては、まず表示装置組付体をフレームカバー213に対して傾斜させ、ユニットカバー654の下部の側壁部656に形成された位置決め部材690を、フレームカバー213に形成された下側受部691(図5参照)に挿入しつつ、表示装置組付体を徐々に垂直状態にしていき、フレームカバー213に嵌め込んでいく。そして、表示装置組付体が完全に嵌め込まれた状態で、ユニットカバー654の上部の側壁部656に形成されたスライドバー692を操作して外方向へスライドさせる。そして、スライドバー692の先が、フレームカバー213に形成されたバー受部693(図5参照)に差込まれ係合される。このようにして、表示装置組付体はフレームカバー213に固定された状態となるとともに、センターフレーム47と一体化した状態となる。
さらに、遊技盤30の裏面には、各種入賞口などの遊技球の通過を検出するための入球検出手段としての検出スイッチなどが設けられている。具体的には、図4に示すように、遊技盤30表側の一般入賞口31に対応する位置には入賞口スイッチ221が設けられ、可変入賞装置32にはカウントスイッチ223が設けられている。カウントスイッチ223は可変入賞装置32に入賞した遊技球をカウントするスイッチである。また、第1契機対応口33に対応する位置には第1契機対応口(始動口)スイッチ224が設けられ、第2契機対応口34に対応する位置には第2契機対応口(ゲート)スイッチ225が設けられている。
入賞口スイッチ221、カウントスイッチ223及び第2契機対応口(ゲート)スイッチ225は、ケーブルコネクタを介して図示しない第1盤面中継基板に接続され、さらにこの第1盤面中継基板が後述する主基板262(主制御装置261)にケーブルコネクタC6を介して接続されている(図14等参照)。これに対し、第1契機対応口(始動口)スイッチ224は中継基板を経ることなく直接主基板262にケーブルコネクタC5を介して接続されている(図14等参照)。
その他図示は省略するが、可変入賞装置32には、大入賞口を開放するための駆動手段としての大入賞口ソレノイドが設けられ、第1契機対応口33には、電動役物を開放するための駆動手段としての第1契機対応口(始動口)ソレノイドが設けられている。これら大入賞口ソレノイド及び第1契機対応口(始動口)ソレノイドはケーブルコネクタを介して図示しない第2盤面中継基板に接続され、さらにこの第2盤面中継基板がやはりケーブルコネクタC7を介して主基板262に接続されている(図14等参照)。
上記検出スイッチにて各々検出された検出結果は、後述する主基板262(主制御装置261)に取り込まれ、該主基板262よりその都度の入賞状況に応じた払出指令(遊技球の払出個数)が払出制御基板311a(図8参照)に送信される。そして、該払出制御基板311aの出力により所定数の遊技球の払出しが実施される。本実施形態のパチンコ機10では、各種入賞口毎に遊技球の入賞を電気的に感知して払出しが直ちに行われる。
さて、第1制御基板ユニット201に設けられた主制御装置261は、主たる制御を司るCPU、遊技プログラムを記憶したROM、遊技の進行に応じた必要なデータを記憶するRAM、各種機器との連絡をとるポート、各種抽選の際に用いられる乱数発生器、時間計数や同期を図る場合などに使用されるクロックパルス発生回路等を含む主基板262(図8参照)を具備しており、この主基板262が透明樹脂材料等よりなる基板ボックス263に収容されて構成されている。基板ボックス263が本実施形態における主基板ボックスを構成する。
なお、基板ボックス263は、略直方体形状のボックスベース265と該ボックスベース265を覆うボックスカバー266とを備えている(図6等参照)。
また、これらボックスベース265とボックスカバー266とは左右の封印ユニット264A,264Bによって連結されており、基板ボックス263が開封された場合には、封印ユニット264A,264Bにおいて所定の痕跡が残るよう構成されている。これにより、基板ボックス263が不正に開封された旨を容易に発見することができる。封印ユニット264A,264Bによって本実施形態における封印手段が構成される。
封印ユニット264A,264Bはボックスベース265とボックスカバー266とを開封不能に連結する構成であれば任意の構成が適用できるが、本実施形態では左側の封印ユニット264Aは3つの封印部材が連結された構成となっており、右側の封印ユニット264Bは2つの封印部材が連結された構成となっている。そして、これら封印部材の長孔に係止爪を挿入することでボックスベース265とボックスカバー266とが開封不能に連結されるようになっている。封印ユニット264A,264Bによる封印処理は、その封印後の不正な開封を防止し、また万一不正開封が行われてもそのような事態を早期に且つ容易に発見可能とするものであって、一旦開封した後でも再度開封・封印処理を行うこと自体は可能である。すなわち、封印ユニット264A,264Bを構成する3つ又は2つの封印部材のうち、少なくとも一つの封印部材の長孔に係止爪を挿入することにより封印処理が行われる。そして、収容した主基板262の不具合などにより基板ボックス263を開封する場合には、係止爪が挿入された封印部材と他の封印部材との連結を切断する。その後、再度封印処理する場合は他の封印部材の長孔に係止爪を挿入する。基板ボックス263の開封を行った旨の履歴を当該基板ボックス263に残しておけば、基板ボックス263を見ることで不正な開封が行われた旨を容易に発見できる。
また、図5、図6に示すように、主基板262の上縁部近傍には、各種ケーブルコネクタのコネクタを接続するための複数の端子部(基板側コネクタ)701,702,703,704が左右方向に沿って並設されている。各端子部701〜704は、主基板262に突出形成されており、ボックスカバー266の上部に形成された凹部(退避部)266aに開口した孔部を介して基板ボックス263外に露出状態となっている。
図14,15に示すように、端子部701には、第1契機対応口スイッチ224に繋がるケーブルコネクタC5が接続される。端子部702には、サブ中継基板570に接続されるケーブルコネクタC3が接続される。端子部703には、入賞口スイッチ221等との中継機能を果たす上記第1盤面中継基板に繋がるケーブルコネクタC6が接続される。端子部704には、大入賞口ソレノイドや第1契機対応口ソレノイド等との中継機能を果たす上記第2盤面中継基板に繋がるケーブルコネクタC7が接続される。
また、主基板262の下縁部近傍にも、各種ケーブルコネクタのコネクタを接続するための複数の端子部(基板側コネクタ)705,706が設けられている。各端子部705,706は、主基板262に突出形成されており、ボックスカバー266の下部に開口した孔部を介して基板ボックス263外に露出状態となっている。
端子部705には、電源供給用のケーブルコネクタC8が接続される。ケーブルコネクタC8の他方は、電源装置313の端子部591に接続される。
端子部706には、コマンド信号用のケーブルコネクタC9が接続される。ケーブルコネクタC9の他方は、払出制御装置311の端子部592が接続される。これにより、ケーブルコネクタC9を介して、主制御装置261から払出制御装置311に対しコマンドが送信される。
なお、図14等からも分かる通り、本実施形態では、主基板262の端子部702と、サブ中継基板570の端子部573とが比較的近い位置に設けられており、ケーブルコネクタC3として比較的ケーブル長の短いものを採用している。これは所謂「ぶら下げ」等の不正行為を抑制するためである。なお、主基板262の端子部702が本実施形態における第5の端子部を構成し、サブ中継基板570の端子部573が第6の端子部を構成する。また、ケーブルコネクタC3が第2の指令信号用のケーブルコネクタを構成する。
さらに、本実施形態では、主基板262とサブ中継基板570とを接続するケーブルコネクタC3の取外しを防止するためのケーブル保持ユニット800が設けられている(図14等参照)。
図12,13,16等に示すように、ケーブル保持ユニット800は、ボックスカバー564の下部において凹部574に隣接して形成された取付凹部801に取着されている。図16は、ケーブル保持ユニット800を説明するための図10のK−K線部分断面図である。
ケーブル保持ユニット800は、ユニット本体802と、4本の結束バンド803とから構成されている。
ユニット本体802には、略平板状の基部805と、当該基部805に直交する側壁部806とからなり、断面略L字状に形成されている。基部805の裏側には、一対の係止爪807が突出形成されている。
これに対応して、取付凹部801は、ユニット本体802の取付状態において、当該ユニット本体802の基部805が当接する底部809と、ユニット本体802の側壁部806が相対向する側壁部810とを備えている。
底部809には、係止爪807が差し込まれる一対の差込み孔811が形成されている。そして、係止爪807が差込み孔811に差し込まれ、底部809の裏側に係止されることで、ケーブル保持ユニット800が取付凹部801に対し固定される。ボックスカバー564が取外されない限り、係止爪807の係止状態を解除できないため、通常時においては、ケーブル保持ユニット800は、実質上、取外し不能に固定された状態となる。
結束バンド803は、使用時においてユニット本体802に固定される頭部813と、当該頭部813から延出した帯状のバンド部814とから構成されている。バンド部814は、軟質の合成樹脂材料により形成されており、可撓性を有している。
ユニット本体802には、側壁部806において、結束バンド803の頭部813が固定される固定孔815が形成されるとともに、基部805において、バンド部814が挿通される挿通孔816が形成されている。固定孔815及び挿通孔816は、4つの結束バンド803に対応して、それぞれ4つずつ設けられている。
なお、結束バンド803の頭部813には、断面略V字状に屈曲形成された係止部としての鉤爪部813aが形成されている。これに対応して、固定孔815内には、被係止部となる突起部815aが形成されている。そして、結束バンド803の使用時には、当該結束バンド803の頭部813の鉤爪部813aを固定孔815内に押し込み、突起部815aに係止することにより、当該結束バンド803の頭部813がユニット本体802に対し離脱不能に固定される。
また、ユニット本体802の基部805の裏面には、各バンド部814に沿うように4本の溝部819が形成されている。これに対応して、取付凹部801の側壁部810にも、ユニット本体802の溝部819に連なる溝部820が形成されている。これにより、ケーブル保持ユニット800の取付け状態においては、ユニット本体802の溝部819と取付凹部801の底部809との間、及び、ユニット本体802の側壁部806と取付凹部801の溝部820との間にバンド部814が挿通される挿通路が形成されることとなる。そして、この挿通路を介して、バンド部814の自由端側が外部に突出した状態となっている。
また、取付凹部801の底部809には、ユニット本体802の各溝部819と相対向する位置において、それぞれ薄肉の金属片822が取着されている。金属片822の側壁部810側(図16右側)の端部には、当該端部が断面略く字状に溝部819側へ屈曲されることによって、弾性を有した係合片部822aが形成されている。
一方、結束バンド803のバンド部814には、取付凹部801の底部809と対向する側において、複数の係合突起部825が鋸刃状に形成されている。各係合突起部825は、バンド部814の長手方向(図16左右方向)に対し傾斜した傾斜面と、バンド部814の長手方向に対し直交した直立面とを備えている。前記傾斜面は、バンド部814の自由端側(図16右側)に位置し、前記直立面は、バンド部814の固定端側(図16左側)すなわち頭部813側に位置している。
ケーブル保持ユニット800によってケーブルコネクタC3を保持する手順としては、先ずユニット本体802の基部805上にケーブルコネクタC3を配置した後、4本の結束バンド803のうちの1本によってケーブルコネクタC3を巻き込みつつ、上述したように当該結束バンド803の頭部813をユニット本体802に対し固定する。
次に、当該結束バンド803のバンド部814の自由端側を引っ張り、締め付ける。この際、金属片822の係合片部822aは、バンド部814の移動に伴い複数の係合突起部825の傾斜面と摺接を繰り返すことで連続して撓むため、バンド部814の移動が許容される。
バンド部814をある程度、締め付けると、バンド部814は自身又は頭部813の復元力により固定端側へ戻ろうとする。この際には、金属片822の係合片部822aの先端が、バンド部814の所定の係合突起部825の直立面に引っ掛かる。これにより、バンド部814はそれ以上固定端側へ移動できなくなり、ケーブルコネクタC3を保持した状態で、バンド部814の取外しが不能な状態となる。
従って、ケーブルコネクタC3を取外そうとした場合には、必然的に結束バンド803を切断しなければならない。つまり、ケーブルコネクタC3が取外された場合には、ケーブル保持ユニット800において結束バンド803の切断といった所定の痕跡が残るようになっている。これにより、ケーブルコネクタC3が不正に取外された旨を容易に発見することができる。結果として、ケーブル保持ユニット800によりケーブルコネクタC3を保持することによって、ケーブルコネクタC3に対し封印処理を行ったのと同等の効果が奏される。
このケーブル保持ユニット800による封印処理は、その封印後のケーブルコネクタC3の不正な取外しを防止し、また万一不正に取外しが行われてもそのような事態を早期に且つ容易に発見可能とするものであって、一旦取外された後でも再度封印処理を行うことが可能である。すなわち、4本の結束バンド803のうちの1本により封印処理が行われるとともに、ケーブルコネクタC3の不具合などによりケーブルコネクタC3を取外す場合には、当該結束バンド803を切断する。その後、新たに封印処理を行う場合には、他の結束バンド803を用いて上記同様の手順で行えばよい。従って、本実施形態では、4回まで封印処理を行うことができる。
さて、裏枠セット215に取付けられる第1制御基板ユニット201のベース部201aは、主制御装置261を搭載する基板搭載部201bが、裏枠セット215から離間した状態で設けられており、両者間には隙間が形成されている。つまり、第1制御基板ユニット201を遊技盤30(裏枠セット215)に装着した状態では、基板搭載部201bの後方にスペースが確保され、可変入賞装置32やその電気配線等が無理なく設置できるようになっている。さらに、図14等に示すように、サブ中継基板570と電源装置313とを繋ぐ電源供給用のケーブルコネクタC1が、この隙間を通っている。このため、当該ケーブルコネクタC1により主制御装置261が覆われて、当該主制御装置261の内部の視認性が妨げられないようになっている。結果として、不正行為等の早期発見が可能となる。
さて、図7の説明に戻り、第2制御基板ユニット202は、払出制御装置311、発射制御装置312、電源装置313及びカードユニット接続基板314を具備している。払出制御装置311、発射制御装置312及び電源装置313は周知の通り制御の中枢をなすCPUや、その他ROM、RAM、各種ポート等を含む制御基板を具備しており、払出制御装置311の払出制御基板311a(図8参照)により、賞品球や貸出球の払出が制御される。また、発射制御装置312の発射制御基板により、遊技者によるハンドル18の操作に従い発射装置等の制御が行われ、電源装置313の電源基板313a(図8参照)により、各種制御装置等で要する所定の電源電圧が生成され出力される。
上記払出制御装置311、発射制御装置312及び電源装置313についても、それぞれに対応する制御基板が基板ボックス315、316、317に収容されて構成されている。但し、発射制御装置312(基板ボックス316)は、電源装置313(基板ボックス317)の裏側に配置されている。また、払出制御装置311が収容される基板ボックス315には、前述した主制御装置261と同様に封印ユニットが設けられ、基板ボックス315の開封した痕跡が残るようになっている。
払出制御装置311には状態復帰スイッチ321が設けられている。例えば、払出モータ部の球詰まり等、払出エラーの発生時において状態復帰スイッチ321が押下されると、払出モータが正逆回転され、球詰まりの解消(正常状態への復帰)が図られる。
また、払出制御基板311aの上縁部近傍にも、各種ケーブルコネクタのコネクタを接続するための複数の端子部(基板側コネクタ)592,593が設けられている。各端子部592,593は、払出制御基板311aに突出形成されており、基板ボックス315の上部に開口した孔部を介して基板ボックス315外に露出状態となっている。
端子部592は、上述したようにケーブルコネクタC9を介して主制御装置261の端子部706と電気的に接続される。
一方、端子部593には、電源供給用のケーブルコネクタC10が接続される。ケーブルコネクタC10の他方は、電源装置313の図示しない端子部に接続される。
また、電源装置313にはRAM消去スイッチ323が設けられている。本パチンコ機10はバックアップ機能を有しており、万一停電が発生した際でも停電時の状態を保持し、停電からの復帰(復電)の際には停電時の状態に復帰させることができる。従って、通常手順で(例えば遊技場の営業終了時に)電源遮断すると電源遮断前の状態が記憶保持されることから、電源投入時に初期状態に戻したい場合には、RAM消去スイッチ323を押しながら電源を投入する。
次に、裏パックユニット203の構成を説明する。裏パックユニット203は、樹脂成形された裏パック351と遊技球の払出機構部352とを一体化したものである。
裏パック351は例えばABS樹脂により一体成形されており、パチンコ機後方に突出し略直方体形状をなす保護カバー部354を有する。保護カバー部354は左右側面及び上面が閉鎖されかつ前面及び下面が開放された形状をなし、少なくとも可変表示装置ユニット35を囲むのに十分な大きさを有する。但し、本実施形態では、主制御装置261の一部も合わせて覆う構成となっている。保護カバー部354により、後述する上部のタンク355等から落下してくる遊技球等から可変表示装置ユニット35が保護される。
また、保護カバー部354の背面には多数の通気孔354aが設けられている。但し、表示制御装置45の冷却ファン675の後方位置には通気孔354aが設けられていない。これは、表示制御装置45内への塵や埃等の異物の侵入を抑制するためである。これに対し、表示制御装置45の傾斜壁部665及び斜め排気口666の後方位置には、当該斜め排気口666の排気性能を低下させることのないよう、排気孔として機能する前記通気孔354aが設けられている。また、上記端子部702等に接続されるケーブルコネクタC3等への不正行為を抑制するために、端子部702等の後方位置には通気孔354aが設けられていない。そして、裏パック351(裏パックユニット203)の閉鎖状態では、端子部702等に接続されたケーブルコネクタC3等のコネクタの抜け方向側を覆うようにして、保護カバー部354が配されることとなる。
また、払出機構部352は、保護カバー部354を迂回するようにして配設されている。すなわち、保護カバー部354の上方には、上側に開口したタンク355が設けられており、このタンク355には遊技場の島設備から供給される遊技球が逐次補給される。タンク355の下方には、例えば横方向2列の球通路を有し下流側に向けて緩やかに傾斜するタンクレール356が連結され、さらにタンクレール356の下流側には縦向きにケースレール357が連結されている。払出装置358はケースレール357の最下流部に設けられ、払出モータ358a等の所定の電気的構成により必要個数の遊技球の払出が適宜行われる。そして、払出装置358より払い出された遊技球は上記上皿19等に供給される。
また、払出機構部352には、払出制御装置311から払出装置358への払出指令の信号を中継する払出中継基板381が設置されると共に、外部より電源装置313に対し主電源を取り込む電源スイッチ基板382が設置されている。電源スイッチ基板382には、電圧変換器を介して例えば交流24Vの主電源が供給され、電源スイッチ382aの切替操作により電源ON又は電源OFFされる。
次に、パチンコ機10の電気的構成について説明する。図8は、本パチンコ機10の電気的構成を示すブロック図である。パチンコ機10の主制御装置261(主基板262)には、演算装置である1チップマイコンとしてのCPU501が搭載されている。CPU501には、該CPU501により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM502と、そのROM502内に記憶される制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶するメモリであるRAM503と、割込回路やタイマ回路、データ送受信回路などの各種回路等が内蔵されている。
RAM503は、パチンコ機10の電源のオフ後においても電源装置313からバックアップ電圧が供給されてデータが保持(バックアップ)できる構成となっており、RAM503には、各種のデータ等を一時的に記憶するメモリやエリアの他に、バックアップエリア503aが設けられている。
バックアップエリア503aは、停電などの発生により電源が切断された場合において、電源の再入時にパチンコ機10の状態を電源切断前の状態に復帰させるべく、電源切断時(停電発生時を含む。以下同様)のスタックポインタや、各レジスタ、I/O等の値を記憶しておくエリアである。バックアップエリア503aへの書き込みは、NMI端子(ノンマスカブル端子)への停止信号の入力により起動されるNMI割込み処理(このNMI割込みにより、電源断時の主制御装置261の状態がRAM503のバックアップエリア503aに記憶される)によって停電の発生等による電源切断時に実行され、逆にバックアップエリア503aに書き込まれた各値の復帰は、電源入時(停電解消による電源入を含む。以下同様)の復電処理において実行される。なお、CPU501のNMI端子(ノンマスカブル割込端子)には、停電等の発生による電源断時に、後述する停電監視回路542から出力される停電信号SK1が入力されるように構成されており、停電の発生により、停電処理(NMI割込み処理)が即座に実行される。
かかるROM502及びRAM503を内蔵したCPU501には、アドレスバス、データバス及び電源ライン等で構成されるバスライン504を介して入出力ポート505及び電源ポート507が接続されている。勿論、電源ラインがバスライン504から独立して配された構成であってもよい(他の基板の回路構成でも同様)。なお、入出力ポート505は、上記端子部701〜704や端子部706等によって構成され、電源ポート507は上記端子部705によって構成される。
入出力ポート505には、後述するRAM消去スイッチ回路543、払出制御装置311、サブ中継基板570などが接続されている。その他、便宜上、図示は省略するが、上記第1契機対応口スイッチ224等の各種検出スイッチや、上記第1盤面中継基板等の各種基板などの各種電気部品が接続されている。
また、サブ中継基板570は、上述したように主制御装置261の入出力ポート505と接続されるとともに、サブ制御装置560の入出力ポート554,電源ポート556、及び表示制御装置45の電源ポート533に接続されている。なお、サブ制御装置560の入出力ポート554は上記コネクタ578により構成され、電源ポート556はコネクタ577により構成される。また、サブ中継基板570は、普通図柄表示装置41及び特別表示装置43とも電気的に接続されている。
サブ制御装置560(サブ制御基板561)は、演算装置であるCPU551、該CPU551により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM552、該ROM552内に記憶される制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶するメモリであるRAM553、入出力ポート554、バスライン(電源ラインを含む)555、電源ポート556を備えるとともに、その他にも図示しない割込回路やタイマ回路、データ送受信回路などの各種回路等を備えている。RAM553は、CPU551による各種プログラムの実行時に使用されるワークデータやフラグを一時的に記憶するメモリである。
入出力ポート554及び電源ポート556には、バスライン555を介してCPU551、ROM552、RAM553が接続されている。さらに、入出力ポート554には、表示制御装置45、スピーカSP、各種電飾部及びランプ102〜104等が接続されている。
サブ制御装置560のCPU551は、例えばサブ中継基板570を介して主制御装置261から送信される指令信号(例えば変動パターンコマンド)に基づいて表示制御装置45に表示制御を実行させ、装飾図柄表示装置42に表示させる。さらに、サブ制御装置560は、音声やランプ表示の制御を司る。なお、上記のように、本実施形態では、主制御装置261が制御する特別表示装置43にて大当たりか否かを表示するようになっており、サブ制御装置560が制御する装飾図柄表示装置42では、前記特別表示装置43の表示に合わせた表示が行われる。
また、払出制御装置311(払出制御基板311a)は、払出モータ358aにより賞球や貸し球の払出制御を行うものである。演算装置であるCPU511は、そのCPU511により実行される制御プログラムや固定値データ等を記憶したROM512と、ワークメモリ等として使用されるRAM513とを備えている。
払出制御装置311のRAM513は、前述した主制御装置261のRAM503と同様に、パチンコ機10の電源のオフ後においても電源装置313からバックアップ電圧が供給されてデータが保持(バックアップ)できる構成となっており、RAM513には、各種のデータ等を一時的に記憶するメモリやエリアの他に、バックアップエリア513aが設けられている。
バックアップエリア513aは、停電などの発生により電源が切断された場合において、電源の再入時にパチンコ機10の状態を電源切断前の状態に復帰させるべく、電源切断時のスタックポインタや、各レジスタ、I/O等の値を記憶しておくエリアである。このバックアップエリア513aへの書き込みは、NMI割込み処理によって電源切断時に実行され、逆にバックアップエリア513aに書き込まれた各値の復帰は、電源入時の復電処理において実行される。
かかるROM512及びRAM513を内蔵したCPU511には、アドレスバス、データバス及び電源ライン等で構成されるバスライン514を介して入出力ポート515及び電源ポート517が接続されている。なお、入出力ポート515は、上記端子部592によって構成され、電源ポート517は上記端子部593によって構成されている。
入出力ポート515には、RAM消去スイッチ回路543、主制御装置261、発射制御装置312、払出モータ358aなどがそれぞれ接続されている。そして、発射制御装置312や払出モータ358aなどへの電源供給も、この払出制御装置311を介して行われる。
発射制御装置312は、発射装置70による遊技球の発射を許可又は禁止するものであり、発射装置70は、所定条件が整っている場合に駆動が許可される。具体的には、払出制御装置311から発射許可信号が出力されていること、遊技者がハンドル18をタッチしていることをセンサ信号により検出していること、発射を停止させる発射停止スイッチが操作されていないことを条件に、発射装置70が駆動され、ハンドル18の操作量に応じた強度で遊技球が発射される。
表示制御装置45は、サブ制御装置560からの指示に従い、装飾図柄表示装置42における装飾図柄の変動表示を実行するものである。この表示制御装置45は、CPU521と、プログラムROM522と、ワークRAM523と、ビデオRAM524と、キャラクタROM525と、ビデオディスプレイプロセッサ(VDP)526と、入力ポート527と、出力ポート529と、バスライン(電源ラインを含む)530,531と、電源ポート533とを備えている。入力ポート527にはサブ制御装置560の入出力ポート554が接続されている。
入力ポート527及び電源ポート533には、バスライン530を介して、CPU521、プログラムROM522、ワークRAM523、VDP526が接続されている。なお、入力ポート527は上記端子部658により構成され、電源ポート533は端子部659により構成される。
また、VDP526にはバスライン531を介して出力ポート529が接続されており、その出力ポート529には液晶表示装置たる装飾図柄表示装置42が接続されている。そして、装飾図柄表示装置42への電源供給も、この表示制御装置45を介して行われる。なお、出力ポート529は上記端子部657により構成される。
表示制御装置45のCPU521は、サブ制御装置560から送信される表示コマンド(指令信号)を入力ポート527を介して受信するとともに、受信コマンドを解析し又は受信コマンドに基づき所定の演算処理を行ってVDP526の制御(具体的にはVDP526に対する内部コマンドの生成)を実施する。これにより、装飾図柄表示装置42における表示制御を行う。
プログラムROM522は、そのCPU521により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶するメモリであり、ワークRAM523は、CPU521による各種プログラムの実行時に使用されるワークデータやフラグを一時的に記憶するメモリである。
ビデオRAM524は、装飾図柄表示装置42に表示される表示データを記憶するメモリであり、このビデオRAM524の内容を書き替えることにより、装飾図柄表示装置42の表示内容が変更される。キャラクタROM525は、装飾図柄表示装置42に表示される図柄などのキャラクタデータを記憶するメモリである。
VDP526は、装飾図柄表示装置42に組み込まれたLCDドライバ(液晶駆動回路)を直接操作する一種の描画回路である。VDP526はICチップ化されているため「描画チップ」とも呼ばれ、その実体は、描画処理専用のファームウェアを内蔵したマイコンチップとでも言うべきものである。VDP526は、CPU521、ビデオRAM524等のそれぞれのタイミングを調整してデータの読み書きに介在するとともに、ビデオRAM524に記憶される表示データを所定のタイミングで読み出して装飾図柄表示装置42に表示させる。
また、電源装置313(電源基板313a)は、パチンコ機10の各部に電力を供給する電源部541と、停電等による電源遮断を監視する停電監視回路542と、RAM消去スイッチ323に接続されてなるRAM消去スイッチ回路543とを備えている。
電源部541は、上記ケーブルコネクタC1等の電気経路を通じて、主制御装置261や払出制御装置311等に対して各々に必要な動作電源(駆動電力)を供給する。その概要としては、電源部541は、外部より供給される交流24ボルト電源を取り込み、各種スイッチやモータ等を駆動する+12V電源、ロジック用の+5V電源、RAMバックアップ用のバックアップ電源などを生成し、これら+12V電源、+5V電源及びバックアップ電源を主制御装置261や払出制御装置311等に対して供給する。
上述したように、電源部541は、主制御装置261の電源ポート507や、払出制御装置311の電源ポート517に接続されるとともに、サブ中継基板570を介してサブ制御装置560の電源ポート556や、表示制御装置45の電源ポート533に接続されている。
停電監視回路542は、停電等の発生による電源断時に、主制御装置261のCPU501及び払出制御装置311のCPU511の各NMI端子へ停電信号SK1を出力する回路である。停電監視回路542は、電源部541から出力される最大電圧である直流安定24ボルトの電圧を監視し、この電圧が22ボルト未満になった場合に停電(電源断)の発生と判断して、停電信号SK1を主制御装置261及び払出制御装置311へ出力する。この停電信号SK1の出力によって、主制御装置261及び払出制御装置311は、停電の発生を認識し、停電時処理(NMI割込み処理)を実行する。
なお、電源部541は、直流安定24ボルトの電圧が22ボルト未満になった後においても、かかる停電時処理の実行に充分な時間の間、制御系の駆動電圧である5ボルトの出力を正常値に維持するように構成されている。よって、主制御装置261及び払出制御装置311は、停電時処理を正常に実行し完了することができる。
RAM消去スイッチ回路543は、RAM消去スイッチ323のスイッチ信号を取り込み、そのスイッチ323の状態に応じて主制御装置261のRAM503及び払出制御装置311のRAM513のバックアップデータをクリアする回路である。RAM消去スイッチ323が押下された際、RAM消去スイッチ回路543は、RAM消去信号SK2を主制御装置261及び払出制御装置311に出力する。RAM消去スイッチ323が押下された状態でパチンコ機10の電源が投入されると(停電解消による電源入を含む)、主制御装置261及び払出制御装置311においてそれぞれのRAM503,513のデータがクリアされる。
以上詳述したように、本実施形態では、サブ中継基板570の端子部572と表示制御装置45の端子部659とに接続される電源供給用のケーブルコネクタC2が、冷却ファン675用のファンダクト部663の下コーナー部に引っ掛けられることにより、VDP526の設置範囲を迂回するように配線されている。このため、ケーブルコネクタC2を流れる電流に起因した電磁誘導ノイズ等が、VDP526に混入することを抑制することができる。勿論、ケーブルコネクタC2は、下側へ迂回されているため、VDP526の上方に配置されたCPU521への電磁誘導ノイズ等の混入を抑制することもできる。結果として、装飾図柄表示装置42の画面におけるちらつきや瞬断等といった不具合の発生を抑制することができる。
また、サブ制御装置560の端子部579と表示制御装置45の端子部658とに接続されるコマンド信号用のケーブルコネクタC4、及び、主基板262の端子部702とサブ中継基板570の端子部573とに接続されるケーブルコネクタC3として比較的ケーブル長の短いものを採用しているため、所謂「ぶら下げ」等の不正行為が行われにくい。さらに、ケーブルコネクタC4に関しては、他のケーブルコネクタから離間した位置に配線され、見やすくなっているため、上記不正行為が行われたか否かを判別しやすくなる。
なお、上述した実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。
(a)上記実施形態では、ケーブルコネクタを迂回させる構成を表示制御装置45に対し適用した構成を例示しているが、これに限らず、例えばサブ制御装置560など他の制御装置に適用してもよい。
(b)各種制御装置等の配置構成も上記実施形態に限定されるものではなく、異なる配置構成を採用してもよい。
(c)上記実施形態では、電源供給用と指令信号用の中継基板を一体化したサブ中継基板570を備えた構成となっているが、これに限らず、それぞれ個別の中継基板を備えた構成としてもよい。また、中継基盤を省略し、各基板が直接的にケーブルコネクタによって接続される構成としてもよい。また、サブ中継基板570を、サブ制御装置560の基板ボックス562とは別の基板ボックスに収容した構成としてもよい。この場合、サブ制御基板561及びサブ中継基板570もケーブルコネクタにより接続されることとなる。
(d)上記実施形態では、ケーブルコネクタを迂回させる迂回手段として、冷却ファン675用のファンダクト部663を利用しているが、迂回手段はこれに限定されるものではない。例えば、ユニットカバー654に突起部を一体形成し、これにケーブルコネクタを引っ掛けることにより、迂回手段としてもよい。また、別体で形成した部材を迂回手段としてユニットカバー654に取付ける構成としてもよい。また、ケーブルコネクタの配線経路(迂回経路)に沿って、ユニットカバー654に迂回手段となる溝部を形成した構成としてもよい。
(e)上記実施形態では、迂回手段によって避ける対象が、VDP526やCPU521の演算手段であるが、これに限らず、例えばプログラムROM522、ワークRAM523、ビデオRAM524、キャラクタROM525などといった他の電子部品の設置範囲を避けるように迂回手段を設けた構成としてもよい。
(f)上記実施形態とは異なるタイプのパチンコ機として実施してもよい。また、パチンコ機以外にも、アレンジボール機、それに類する雀球等の各種遊技機、スロットマシン等の回胴式遊技機、スロットマシンとパチンコ機とを融合した形式の遊技機などとして実施してもよい。
10…パチンコ機、42…装飾図柄表示装置、45…表示制御装置、261…主制御装置、313…電源装置、313a…電源基板、521…CPU、526…VDP、560…サブ制御装置、561…サブ制御基板、570…サブ中継基板、650…表示制御基板、663…ファンダクト部、654…ユニットカバー、675…冷却ファン、800…ケーブル保持ユニット、C1〜C10…ケーブルコネクタ。