JP2009005767A - 吸収性物品 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の吸収性物品は、高吸水性ポリマー43を含み、該高吸水性ポリマー100重量部に対して、糖アルキルエーテル及び糖脂肪酸エステルからなる群から選択される一又は二種以上の界面活性剤を1.5〜15重量部含有する。前記界面活性剤は、例えば、高吸水性ポリマー43の表面及び/又は内部に存在する。前記界面活性剤は、高吸水性ポリマーに隣接して存在していても良い。
【選択図】図1
Description
べたつきを低減する方法としては、肌当接面を形成する表面シートに凹凸を設けて、肌との接触面積を低減したり、表面シートに嵩高な不織布を用いたりすることが行われている。
また、吸収性物品においては、吸収体の吸収性能を向上させるべく、吸収体に用いる高吸水性ポリマーの改良や、高吸水性ポリマーの吸収体内での保持態様や吸収体の立体構造等の改変等に関する研究も行われている。
しかし、吸収性物品に要求される性能は、年々高まっており、従来の方法では、将来における要求に充分に応えられない恐れがある。
本発明の一実施形態としての生理用ナプキン1(以下、ナプキン1ともいう)は、図1に示すように、肌当接面20を形成する液透過性の表面シート2、液不透過性又は撥水性の防漏シート3、及びこれら両シート2,3間に位置する吸収体4を具備し、該表面シート2と吸収体4との間にセカンドシート(中間層)5を具備する。
吸収体4は、パルプ繊維からなる繊維集合体42及び高吸水性ポリマー43からなる吸収性コア41と、吸収性コア41の肌当接面側を被覆する被覆シート44と、吸収性コア41の非肌当接面側を被覆する被覆シート45とからなる。被覆シート44と被覆シート45とは一枚の連続するシートであっても良いし、別体の2枚のシートであっても良い。
具体的には、繊維集合体42及び高吸水性ポリマー43からなる吸収性コア41中に、前記界面活性剤を含んでいる。
肌当接面以外の部位とは、肌当接面20を形成しているシート(本実施形態においては表面シート2)の該肌当接面20側の表面を除く趣旨であり、表面シート2が多層構造からなる場合には、表面シート2を構成する層のうち、肌当接面20を形成する最外層以外の層は、肌当接面以外の部位に含まれる。更に、肌当接面20を形成しているシートが単層のシートの場合、該シートの裏面(肌当接面とは反対側の面)は、肌当接面以外の部位に含まれる。
肌当接面20が上記界面活性剤で処理されていると、排泄液が表面シート2の表面上を容易に流れ(横拡散し)、吸収体4の内部に排泄液が入りにくく、モレが発生しやすくなるため好ましくない。
糖アルキルエーテルは、糖残基及びアルキル基が酸素に単結合した構造を有するものであり、Gを糖残基、R1をアルキル基とすると、一般式G−O−R1で表すことができる。
糖アルキルエーテルとしては、単糖または単糖が2以上縮合した多糖のアルキルエーテルが挙げられる。スポット吸収性の点から、単糖または単糖が2〜30縮合した多糖の炭素数1〜60のアルキルエーテルが好ましく、糖成分が単糖であるアルキルグルコシドがより好ましい。
エーテル化度が2〜60%の範囲にある単一化合物又は混合物であることが好ましく、液の吸収速度、スポット吸収性の観点から、より好ましくは5〜45%、更に好ましくは15〜35%である。
ショ糖脂肪酸エステルのエステル化度(エステル置換度)は、ショ糖1分子中に存在する8個の水酸基が全てエステル化された場合をエステル化度100%とするならば、エステル化度が2〜60%の範囲にある単一化合物または混合物であることが好ましく、より好ましくは液の吸収速度、スポット吸収性の観点から5〜45%、更に好ましくは15〜35%である。
本実施形態において、前記界面活性剤は、高吸水性ポリマーの表面及び/又は内部に存在するか、又は前記高吸水性ポリマーに隣接して存在していることが好ましい。
界面活性剤の存在位置は、飛行時間型二次イオン質量分析法(TOF−SIMS)にて、高吸水性ポリマーの断面を分析することにより確認できる。
界面活性剤を高吸水性ポリマーの内部に存在させる好ましい方法としては、上記方法よって得られた表面及び内部に界面活性剤を含有する高級水性ポリマーの表面を洗浄する方法が挙げられる。
界面活性剤を高吸水性ポリマーの表面に存在させる好ましい方法としては、高吸水性ポリマーの粒子に、水を散布し、次いで固体状の界面活性剤と混合して、乾燥する方法が挙げられる。
界面活性剤を高吸水ポリマーの表面及び/又は内部に存在させる方法は、特に制限されない。
高吸水性ポリマーが、繊維集合体に配されている態様としては、繊維集合体の繊維間に3次元に分布している態様、繊維集合体からなる2枚の層間にサンドイッチされている態様等が挙げられる。
吸収性コア41を構成する繊維集合体は、不織布化されていないウエブからなるものであっても、不織布からなるものであっても良い。また、不織布化されていないウエブと不織布との積層体等であっても良い。
セルロース系親水性繊維としては、パルプ繊維、コットン、レーヨン、キュプラ、リオセル、麻等が挙げられる。また、合成繊維としては、例えばポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリアクリル酸やポリメタクリル酸等のアクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル等のビニル系樹脂、ナイロンなどのポリアミド系樹脂などを原料とする繊維等が挙げられる。これら各種原料のうち、2種の樹脂の組み合わせからなる複合繊維(芯鞘型複合繊維やサイド・バイ・サイド型複合繊維)を用いることもできる。
これらの範囲は、本発明の効果がより確実に奏されるようにする観点及び対効果との関係で界面活性剤の無駄を減らす観点等から好ましい。ここでいう、界面活性剤の使用量とは、希釈した溶液等の量ではなく、完成した吸収性物品に残る界面活性剤の量である。尚、高吸水性ポリマーの粒子の表面及び/又は内部に界面活性剤が存在する場合、高吸水性ポリマー100重量部というときの高吸水性ポリマーの重量には、界面活性剤の重量が含まれない。
本実施形態のナプキン1のように、高吸水性ポリマーが吸収性コア41に含まれている場合、該吸収性コア41中の高吸水性ポリマー43の含有量(表面及び/又は内部に界面活性剤が存在する高吸水性ポリマーの場合、高吸水性ポリマーの重量に該界面活性剤の量も含める。)は、繊維集合体100重量部に対して5〜300重量%であることが好ましく、より好ましくは15〜200重量%、更に好ましくは20〜120重量%である。
被覆シート44、45及びセカンドシート5としては、それぞれ、繊維材料からなるシート、例えば、上述したセルロース系親水性繊維、親水化した合成繊維等の親水性繊維からなる不織布や不織布化されていないウエブ、不織布やウエブの積層体、紙等を用いることができる。被覆シート44は、液透過性であると共に、湿潤強度が高いことが好ましい。
例えば、上述したナプキン1は、セカンドシート5及び被覆シート44、45を有するものであったが、これらの一つ又は二以上は省略可能である。
本発明における吸収性物品は、生理用ナプキンの他、パンティライナー(おりものシート)、失禁パッド、使い捨ておむつ等であっても良い。
高吸水性ポリマー(日本触媒(株)製アクアリック CA−4)を水平な台上に薄く拡げ、その状態の高吸水性ポリマーに対して、花王(株)製の界面活性剤(デシルグルコシド、商品名「マイドール10」)の1%水希釈液を噴霧した。
その後、温度80℃、相対湿度3%の送風定温乾燥機内に一晩放置して乾燥して、表面及び内部に界面活性剤が存在する高吸水性ポリマーを得た。界面活性剤の存在位置は、飛行時間型二次イオン質量分析法(TOF−SIMS)にて、高吸水性ポリマーの断面を分析することにより確認した。
そして、この高吸水性ポリマーを、所定寸法(幅75mm、長さ200mm、厚さ1mm)に調整した坪量100g/m2 の解繊パルプ繊維シート(ウエハウザー製NB416)2枚の層間に、合計解繊パルプ繊維100重量部に対して、60重量部散布し、吸収体コアを得た。この吸収体コアの肌当接面及び非肌当接面を、坪量20g/m2の湿式パルプシート(ウエハウザー製NB416)で被覆することで吸収体を得た。
このようにして得た吸収体と、市販の生理用ナプキン(商品名「ロリエ Superスリムガード しっかり昼用」、花王(株)製)に使用されている、表面シートとセカンドシート、バックシート(防漏シート)を用いて生理用ナプキンを作成した。
得られた生理用ナプキンは、高吸水性ポリマー100重量部に対して、前記界面活性剤を2.0重量部含有するものであった。
尚、高吸水性ポリマー100重量部に対する界面活性剤の含有量は、界面活性剤処理前後の重量変化を測定することにより算出した。
実施例1と同様の手法で、表1に示す種類の界面活性剤を表1に示す付着量となるように付着させた。それ以外は、実施例1と同様にして生理用ナプキンを作成した。
花王(株)製の界面活性剤(デシルグルコシド、商品名「マイドール10」)をフリーズドライすることで、固体状の界面活性剤を得た。
高吸水性ポリマー(日本触媒(株)製アクアリック CA−4)と上記固形状の界面活性剤を高吸水ポリマー100重量部に対して、2.0重量部混合した。所定寸法(幅75mm、長さ200mm、厚さ1mm)に調整した坪量100g/m2 の解繊パルプ繊維シート(ウエハウザー製NB416)2枚の層間に上記高吸水ポリマーと固形状界面活性剤混合物を、高吸水ポリマー量が合計解繊パルプ繊維100重量部に対して、60重量部になるように散布し、吸収体コアを得た。この吸収体コアを坪量20g/m2の湿式パルプシート(ウエハウザー製NB416)で肌当接面及び非肌当接面を被覆することで吸収体を得た。
このようにして得た吸収体と、市販の生理用ナプキン(商品名「ロリエ Superスリムガード しっかり昼用」、花王(株)製)に使用されている、表面シートとセカンドシート、バックシート(防漏シート)を用いて生理用ナプキンを作成した。
実施例18と同様の手法で、表1に示す種類の界面活性剤を表1に示す量となるように混合させた。それ以外は、実施例18と同様にして生理用ナプキンを作成した。
実施例1において、マイドール10を噴霧しない以外は同一の操作を行い、生理用ナプキンを得た。
〔比較例2〕
実施例1と同様の手法で、表1に示す種類の界面活性剤を表1に示す付着量となるように付着させた。それ以外は、実施例1と同様にして生理用ナプキンを作成した。
〔吸収速度、スポット吸収性、液戻り量の評価〕
実施例及び比較例の各生理用ナプキンについて、以下に示す方法により、吸収速度、スポット吸収性、及び液戻り量の評価を行った。評価は、吸収速度、液広がり面積及び液戻り量を測定し、各測定値を、後述する評価基準により幾つかの区分に分類して示した。評価結果を表1に示した。
生理用ナプキンを水平に置き、直径1cmの注入口のついたアクリル板と重りを載せて、ナプキンに5.0g/cm2(490Pa)圧力がかかるようにした。次いで、注入口から脱繊維馬血(日本バイオテスト(株)製)6gを約1秒で注入し、脱繊維馬血が全て吸収される時間を測定し、吸収速度を求めた。注入後、3分間その状態を保持した。
次いで、アクリル板と重りを外し、液広がり面積を測定し、スポット吸収性を判断した。液広がり面積の測定は、後述する。
次いで、生理用ナプキンの肌当接面上に、7cm×10cmで坪量30g/m2の吸収紙(市販のティッシュペーパー)を10枚重ねたもの(2枚重ねのティッシュペーパー5組)を載せた。更にその上に圧力が6.6×103Paになるように重りを載せて2分間加圧した。吸収紙を載せて加圧するのは、液注入後、4分以内に行うようにする。加圧後、吸収紙10枚を取り出し、加圧前後の吸収紙の重さを測定して、吸収紙に吸収された血液量を求めた。この値を、生理用ナプキンから戻った血液の液戻り量とした。
光源〔サンライト SL−230K2;LPL(株)社製〕、スタンド〔コピースタンドCS−5;LPL(株)社製〕、レンズ〔24mm/F2.8Dニッコールレンズ〕、CCDカメラ〔(HV−37;日立電子(株)社製)Fマウントによるレンズとの接続〕及びビデオボード〔スペクトラ3200;カノープス(株)社製〕を用いて計測する。計測にあたっては、キャリブレーション操作により表示される大きさと画素との相関を取り、面積を測定可能とする必要がある。
次いで、測定対象の吸収体コアの液広がりの画像を取り込む。取り込まれた画像をNEXUS社製の画像解析ソフトNEW QUBE(ver.4.21)によって液広がり部分を二値化処理する。二値化処理された画像から面積を求めこれを液広がり面積とする。
光源〔サンライト SL−230K2;LPL(株)社製〕、スタンド〔コピースタンドCS−5;LPL(株)社製〕、レンズ〔24mm/F2.8Dニッコールレンズ〕、CCDカメラ〔(HV−37;日立電子(株)社製)Fマウントによるレンズとの接続〕及びビデオボード〔スペクトラ3200;カノープス(株)社製〕を用いて計測する。計測にあたっては、キャリブレーション操作により表示される大きさと画素との相関を取り、面積を測定可能とする必要がある。
次いで、測定対象の吸収体コアの液広がりの画像を取り込む。取り込まれた画像をNEXUS社製の画像解析ソフトNEW QUBE(ver.4.21)によって液広がり部分を二値化処理する。二値化処理された画像から面積を求めこれを拡散面積とする。
1.吸収速度
◎:0.2g/秒以上
○:0.17g/秒以上0.2g/秒未満
○△:0.14g/秒以上0.17g/秒未満
△:0.1g/秒以上0.14g/秒未満
×:0.1g/秒未満1.吸収速度
◎:液広がり面積が27cm2 未満
○:液広がり面積が27cm2 以上30cm2 未満
○△:液広がり面積が30cm2 以上32cm2 未満
△:液広がり面積が32cm2 以上35cm2 未満
×:液広がり面積が35cm2 以上
◎:0.9g未満
○:0.9g以上1.0g未満
○△:1.0g以上1.1g未満
△:1.1g以上1.2g未満
×:1.2g以上
2 表面シート
3 防漏シート
4 吸収体
41 吸収性コア
42 繊維集合体
43 高吸水性ポリマー
44,45 吸収紙(被覆シート)
5 セカンドシート(中間層)
20 肌当接面
30 非肌当接面
Claims (4)
- 高吸水性ポリマーを含み、該高吸水性ポリマー100重量部に対して、糖アルキルエーテル及び糖脂肪酸エステルからなる群から選択される一又は二種以上の界面活性剤を1.5〜15重量部含有する吸収性物品。
- 前記界面活性剤が、前記高吸水性ポリマーの表面及び/又は内部に存在する請求項1記載の吸収性物品。
- 前記界面活性剤が、前記高吸水性ポリマーに隣接して存在している請求項1記載の吸収性物品。
- 前記界面活性剤のHLBが9〜20である請求項1記載の吸収性物品。
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