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JP2009004031A - 光記録媒体の記録装置及びコンテンツ記録済み光記録媒体の作成システム - Google Patents

光記録媒体の記録装置及びコンテンツ記録済み光記録媒体の作成システム Download PDF

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JP2009004031A
JP2009004031A JP2007164164A JP2007164164A JP2009004031A JP 2009004031 A JP2009004031 A JP 2009004031A JP 2007164164 A JP2007164164 A JP 2007164164A JP 2007164164 A JP2007164164 A JP 2007164164A JP 2009004031 A JP2009004031 A JP 2009004031A
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Toru Yashiro
徹 八代
Masahiro Hayashi
昌弘 林
Ippei Matsumoto
一平 松本
Yuki Nakamura
有希 中村
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

【課題】DVDレーザー波長(640〜680nm)でLow to High記録がなされる光記録媒体について、その光学特性に応じた記録条件の制御を可能とする光記録装置、及びコンテンツ記録済み追記型光記録媒体の作成システムの提供。
【解決手段】(1)DVDレーザー波長でLow to High記録がなされる光記録媒体に記録可能な光記録装置であって、トラックエラー信号からプッシュプル信号及び/又は案内溝の蛇行周波数を検出し、それらの検出結果に基づいて、記録条件を制御して記録する光記録装置。
(2)DVDレーザー波長でLow to High記録がなされる光記録媒体に記録可能な光記録装置であって、トラックエラー信号からプッシュプル信号及び/又は案内溝の蛇行周波数を検出すると共に、フォーカスエラー信号又は再生信号から媒体反射率及び/又は反射面数を検出し、それらの検出結果に基づいて、記録条件を制御して記録する光記録装置。
【選択図】図7

Description

本発明は、DVDレーザー波長(640〜680nm)で、記録マーク部の記録前の反射率よりも記録後の反射率が高くなる、いわゆるLow to Highタイプの記録がなされる追記型光記録媒体(Low to High追記型記録媒体)に記録可能な光記録装置及び、コンテンツ記録済み追記型光記録媒体の作成システムに関する。
再生専用(読み出し専用)DVD(デジタルバーサタイルディスク)などの光記録媒体に加えて、記録可能なDVD(DVD+RW、DVD+R、DVD−R、DVD−RW、DVD−RAMなど)が実用化されている。これらは、従来のCD−R、CD−RW(記録型コンパクトディスク)技術の延長上に位置し、再生専用DVDとの再生互換性を確保するため、記録密度(トラックピッチ、信号マーク長)と基板の厚さが、CD条件からDVD条件に合うように変更されている。例えば、DVD+Rでは、CD−Rと同様に、案内溝及び/又はピットを形成した基板上に色素材料をスピンコーティングして光記録層(以下、「色素記録層」と称することがある。)を設け、その背後に反射層を設けた情報記録用基板を、貼り合わせ材を介して同形状の基板と貼り合せた構造が採用されている。
ところで、CD−Rの場合、CDの規格を満足する高反射率(65%)を有することが特徴の一つであるが(特許文献1参照)、DVD+Rの場合においても、上記構造により高反射率を得るためには、前記光記録層が記録再生光波長(≒650nm)で特定の複素屈折率を満足する必要があり、前記光記録層に色素材料を使用すると、該色素材料の光吸収特性によって前記高反射率を実現できるという利点がある。このため、DVD+RでもCD−Rと同様に、前記光記録層に色素材料が使用されてきている。これらの光記録媒体においては、色素材料の光吸収スペクトル(図1参照)における光吸収帯の長波長端部の特性を利用しており、記録後の反射率(反射光量)が減少する、いわゆるHigh to Lowモードで記録を行うタイプのDVD+R媒体、DVD−R媒体が記録用DVDシステムとして既に商品化されている。
特開平2−42652号公報
従来のHigh to Lowタイプの光記録媒体(High to Low記録媒体)は、記録前の反射率が高い(光吸収が低い)ため、特に高速記録時の記録感度が十分でなかった。また、記録後の反射率が大きいために、記録後のプッシュプル信号〔プッシュプル(差信号)/反射率(和信号)〕が大きくなりがちであり、案内溝による信号が、ノイズ成分としてデータ信号に混入しやすいという問題があった。
そこで、本発明者らが鋭意検討した結果、DVDをLow to Highタイプの光記録媒体(Low to High記録媒体)として設計すると、記録感度(光吸収率)が十分であり、高速記録時の記録特性に優れ、記録後のプッシュプル信号を小さくできることを見出した。
ところで、従来の光記録装置は、光記録媒体に記録する場合、まず光記録媒体の種類を判別する。一般に光記録装置は、再生専用DVD(DVD−ROM)、追記型DVD(DVD+R 又は DVD−R)、書き換え型DVD(DVD+RW、DVD−RW又はDVD−RAM)など複数種の媒体を記録再生できる装置として商品化されており、記録再生を実施するためには、各媒体の物理特性、記録特性に対応するため、事前に媒体種類を判別する必要が生じるためである。追記型DVD及び書き換え型DVDでは、媒体種類情報を案内溝情報として記録する方法が採用されており、この情報を読み取ることで媒体種類を判別することができる。また、案内溝情報が存在しない場合には、DVD−ROMと判別できる。
しかし、この案内溝情報信号を読み取るには、レーザー光で溝情報を再生しなければならず、各種媒体に適した再生条件を設定しなければ再生できないという課題があった。
例えば、単層媒体と2層媒体では記録面までの距離が異なるため、媒体の種類に応じて最適化したレーザーのフォーカス設定が必要となる。また反射率等の光学特性が異なるために(反射率規格はDVD−ROM単層:45%以上、DVD−ROM2層:18%以上、DVD+R単層:45%以上、DVD−R単層:45%以上、DVD+RW単層:18〜30%、DVD+R2層:16%以上、DVD‐R2層:16%以上、DVD+RW2層:5〜10%)、媒体の光学特性(媒体の種類)に応じて最適化したサーボのゲイン設定が必要となる。これは、これらの媒体では反射率変化により信号が記録されるため、反射率差が再生信号強度として影響するためである。
しかも、Low to High記録媒体は既存の媒体ではないため、新たに制御方法を設定しないと、記録装置がLow to High記録媒体に対して適切な記録条件の制御を行うことができない。加えて、Low to High記録媒体は、既存のHigh to Low記録媒体に比べて記録前の反射率が低いため、High to Low記録媒体とは異なる記録条件の設定(サーボのゲインを大きくする)が必要である。また、記録発光パターンのネガポジを反転させる必要がある。
本発明は、上記のような問題を解決し、DVDレーザー波長(640〜680nm)でLow to High記録がなされる光記録媒体について、その光学特性に応じた記録条件の制御を可能とする光記録装置、及びコンテンツ記録済み追記型光記録媒体の作成システムの提供を目的とする。
上記課題は、次の<1>〜<8>の発明によって解決される。
<1> DVDレーザー波長(640〜680nm)でLow to High記録がなされる光記録媒体に記録可能な光記録装置であって、トラックエラー信号からプッシュプル信号及び/又は案内溝の蛇行周波数を検出し、それらの検出結果に基づいて、記録条件を制御して記録することを特徴とする光記録装置。
<2> プッシュプル信号の検出結果が0.3未満であると共に、案内溝の蛇行周波数の検出結果が「有」である場合に、Low to High記録がなされる追記型光記録媒体であると判別し、その判別結果に基づいて、記録条件を制御することを特徴とする<1>に記載の光記録装置。
<3> DVDレーザー波長(640〜680nm)でLow to High記録がなされる光記録媒体に記録可能な光記録装置であって、トラックエラー信号からプッシュプル信号及び/又は案内溝の蛇行周波数を検出すると共に、フォーカスエラー信号又は再生信号から媒体反射率及び/又は反射面数を検出し、それらの検出結果に基づいて、記録条件を制御して記録することを特徴とする光記録装置。
<4> プッシュプル信号の検出結果が0.3未満であると共に、未記録状態での媒体反射率の検出結果が12〜30%で、反射面数の検出結果が1面である場合に、Low to High記録がなされる追記型光記録媒体であると判別し、その判別結果に基づいて、記録条件を制御して記録することを特徴とする<3>に記載の光記録装置。
<5> Low to High記録がなされる追記型光記録媒体でかつCSSコンテンツ記録用媒体であると判別することを特徴とする<2>又は<4>記載の光記録装置。
<6> 前記制御された記録条件に基づいて再生条件を制御し、更に、案内溝信号として記録されたLow to high記録される媒体に関する判別情報を読み取り、Low to High記録がなされる追記型光記録媒体又はCSSコンテンツ記録用媒体であると確認した上で記録することを特徴とする<1>〜<5>の何れかに記載の光記録装置。
<7> 更に、ネットワークを介してコンテンツ情報を取得する手段を備えた<1>〜<6>の何れかに記載の光記録装置。
<8> <2>、<4>、<5>、<6>の何れかに記載の光記録装置と、該光記録装置にネットワークを介して接続されたサーバとを備えたコンテンツ記録済み追記型光記録媒体の作成システムであって、コンテンツ情報を取得する手段と、Low to High記録がなされる追記型光記録媒体であると判別された場合に、取得されたコンテンツ情報の記録を許可する手段とを備えたことを特徴とするコンテンツ記録済み追記型光記録媒体の作成システム。
以下、上記本発明について詳しく説明する。
図7は、本発明に係る媒体種類の判別の概要を説明するための図である。上段のサーボ信号又は再生信号から下段の判別情報を取得し、該判別情報から再生条件調整情報を取得するという流れを示したものである。
<1>の発明では、トラックエラー信号からプッシュプル信号及び/又は案内溝の蛇行周波数を検出し、それらの検出結果に基づいて、記録条件を制御して記録する。
例えばLow to High追記型記録媒体のプッシュプル信号は、通常0.3未満であり、一般的なDVD−ROMのプッシュプル信号は0.3以下である。これに対し、DVD+R、DVD+RWでは、プッシュプル信号の規格は0.3〜0.6と設定されている。そこで、<2>の発明のように、この差を利用して、Low to High追記型記録媒体及びDVD−ROMと、DVD+R、DVD+RWとを判別することができる。また、DVD−ROMには、蛇行案内溝がないので、案内溝の蛇行周波数を検出することにより、Low to High追記型記録媒体とDVD−ROMとを判別することができる。
<3>の発明では、トラックエラー信号からプッシュプル信号及び/又は案内溝の蛇行周波数を検出し、フォーカスエラー信号又は再生信号から媒体反射率及び/又は反射面数を検出し、それらの検出結果に基づいて、記録条件を制御して記録する。
<1>の発明のように、トラックエラー信号からの情報だけでも判別可能であるが、フォーカスエラー信号又は再生信号からの情報を組み合わせてもよい。
例えば、前述のように媒体種類により反射率が異なるので、これを利用して媒体種類を判別することができる。更に、焦点深度を変化させながら反射信号であるフォーカスエラー信号又は再生信号を検出することにより、反射面数情報(単層媒体と2層媒体の判別情報)を得ることができる。
また、案内溝は記録再生時の回転同期クロックを得るため、特定周波数で蛇行して形成される。この蛇行周波数はDVD+R規格では818kHz、DVD−R規格では140kHzで設定されており、この差を利用して媒体種類を判別することもできる。
上記のような判別の結果、媒体に最適な記録再生条件(トラッキングサーボやフォーカスサーボなど)が設定できるので、記録再生時のサーボ不良や不具合を低減でき、トラッキングやフォーカシングの調整不良によるデータの記録再生品質低下(ジッター上昇やデータエラー)がないため、優れた記録再生性能が得られる。
更に、案内溝には予め媒体情報やアドレス情報が記録されており、DVD+R規格では位相変調ウォブル方式、DVD−R規格ではLpp(ランドプリピット)方式が採用されている。これらの情報を読み取ることにより容易に媒体種類の判別ができる。但し、この場合はプッシュプル信号や蛇行周波数検出と異なり、案内溝への追従サーボ(トラッキングサーボ)が必要となるため、前述のように、媒体に適した再生条件を設定しなければ読み取りが困難である。
<4>の発明では、媒体反射率と反射面数を媒体種類の判別に利用する。Low to High記録がなされる追記型光記録媒体の未記録状態での媒体反射率は、通常12%〜30%程度であるから、これと反射面数を組み合わせて判別する。
<5>の発明では、光記録装置により、Low to High追記型光記録媒体でかつCSSコンテンツ記録用媒体であると判別する。これにより、互換性の高いCSSコンテンツ記録用媒体の作成が可能となる。
DVDは、デジタル動画像を高画質で長時間記録できるため、そのコンテンツの著作権保護は不可欠である。著作権保護のための方式として、例えば、CSS(Content Scramble System)が知られている。これは、一般ユーザによる民生機器を使用した不正コピーや、コンピュータを使用した不正コピーなどを防止するものである。CSSで暗号化されたDVDビデオコンテンツは、再生専用型DVDディスクにのみ正規に存在するようになっている。これにより、再生装置が、記録型DVDディスクと再生専用型DVDディスクとを識別し、記録型DVDディスクであると判別した場合には、不正コピーされたものであるとして、その記録型DVDディスクに記録されたCSSコンテンツの再生を禁止することができる。ここで、記録型DVDディスクと再生専用型DVDディスクとの識別は、プッシュプル信号の大小によって行われる場合がある。再生専用型DVDディスクは、基板上に案内溝が存在しないため、案内溝を有する記録型DVDディスクに比べてプッシュプル信号が小さい。このため、再生装置は、検出したプッシュプル信号が所定値よりも小さい場合には、再生専用型DVDディスクであると判別し、検出したプッシュプル信号が所定値よりも大きい場合には、再生専用型DVDディスクであると判別するようになっている。
ところで、近時、レンタルビデオ店などにおいて、インターネット上から配信されたビデオコンテンツを、配信業者等から供給された記録型DVDディスクに記録し、それを顧客にレンタルするというビジネス形態が考えられている。しかしながら、このようにして記録された記録型DVDディスクは、不正コピーされたものではないにも拘らず、顧客が自宅の再生装置で再生しようとすると、記録型DVDディスクであるがために、不正コピーされたものであるとして再生が禁止されてしまう(顧客は視聴できない)という問題があり、その解決が切望されている。<5>の発明により、この問題を解決できる。
<6>の発明では、前記制御された記録条件に基づいて再生条件を制御し、更に、案内溝信号として記録されたLow to high記録される媒体に関する判別情報を読み取り、Low to High記録がなされる追記型光記録媒体又はCSSコンテンツ記録用媒体であると確認した上で記録する。
案内溝にLow to High追記型記録媒体であることを示す情報を記録しておき、光記録装置がこの情報を読み取ることにより、媒体種類の判別結果を確認した上で記録する。同様に、案内溝にCSSコンテンツ記録用媒体であることを示す情報を記録しておき、光記録装置がこの情報を読み取ることにより、媒体種類の判別結果を確認した上で記録する。
<7>の発明では、光記録装置が更にネットワークを介してコンテンツ情報を取得する手段を備えており、Low to High追記型記録媒体であることを判別した上で、前記手段により、取得されたコンテンツ情報を記録することができる。
<8>の発明は、<2>、<4>、<5>、<6>の何れかに記載の光記録装置と、該光記録装置にネットワークを介して接続されたサーバとを備え、コンテンツ情報を取得する手段と、Low to High記録がなされる追記型光記録媒体であると判別された場合に、取得されたコンテンツ情報の記録を許可する手段とを備えたコンテンツ記録済み追記型光記録媒体の作成システムであり、コンテンツ情報を効率良く取り込んで、コンテンツ記録済み追記型光記録媒体を作成することができる。
(光記録媒体)
本発明の光記録装置より記録される光記録媒体は色素記録層を有することが好ましい。もっとも、Low to High記録がなされるものであればよく、例えば、色素記録層に代えて、相変化型の記録層を有していてもよい。更に目的に応じて適宜選択したその他の層を有してもよい。
−色素記録層−
色素記録層は、DVDレーザ波長(640〜680nm)の記録光により記録マーク部を形成できるものから、目的に応じて適宜選択することができるが、Low to High記録されるものであることが必要である。Low to Highモードで記録を行うと、光記録媒体の記録感度(光吸収率)に優れ、高速記録時の記録特性に優れる。
なお、本発明におけるプッシュプル信号、ラジアルコントラスト信号、差信号、反射率等の定義、測定方法等については、「DVD+R 4.7GBytes Basic Format Specification version 1.3のシステム規格(以下、DVD+Rシステム規格という)」に記載されており、後述の実施例に用いたパルステック社製DVD評価装置は上記システム規格の測定条件に準拠したものである。
色素記録層は、以下の特性1〜6の少なくとも一つを有していることが好ましい。
−特性1−
色素記録層の未記録部の反射率が12%〜30%であること。より好ましくは、16%〜30%であること。
12%〜30%であることにより、反射率で容易に媒体種類を判別することができる。反射率が12%未満では、トラックサーボを得難く、DVD+R、DVD−Rなどのシステム規格に適合せず、既存のドライブでの記録再生の設定が困難であるが、12%以上であると、トラックサーボが容易に得られ、DVD+R、DVD−Rなどのシステム規格に適合し、既存のドライブでの記録再生の設定が容易となり、16%以上であると、その効果が顕著となる点で有利である。また、反射率が30%を超えると、記録後の変調度を得ることが困難となるため好ましくない。即ち、記録後の反射率が45%となったとしても、未記録の反射率が30%では、33%〔=(45−30)/45〕の変調度しか得られないためである。
−特性2−
色素記録層のプッシュプル信号〔=プッシュプル(差信号)/反射率(和信号)〕が、0.3未満であること。
0.3未満であることにより、プッシュプル信号で容易に媒体種類を判別することができる。プッシュプル信号が過度に大きい場合には、案内溝による信号がノイズ成分としてデータ信号に混入するという問題がある。
これに対し、記録後の反射率が高い光記録媒体では、プッシュプル信号を容易に減少させることができる。このため、案内溝による信号がノイズ成分としてデータ信号に混入することを防止できる。
−特性3−
光記録媒体をセットした状態で、該光記録媒体のプッシュプル信号を測定し、該プッシュプル信号が、第1範囲にある場合には該光記録媒体を再生専用であると判別し、第1範囲よりも大きな第2範囲にある場合には該光記録媒体を書込み可能であると判別する再生装置に用いられた場合に、色素記録層における記録マーク部の記録後のプッシュプル信号が第1範囲にあること。
この場合、該光記録媒体は、記録後に再生専用であると判別されるので、再生専用媒体と判別した光記録媒体しか再生しない再生装置を用いても、記録後の前記光記録媒体が不正コピーである等と判別されることがなく、容易に再生できる点で有利である。
前記第1範囲及び第2範囲は、各種再生装置において適宜設定されており、それに適した光記録媒体を用いることが可能である。例えば、前記第1範囲が「0.45以下」であり、前記第2範囲が「0.46以上」である場合、記録後のプッシュプル信号が0.45以下となる光記録媒体を用いることができる。各種再生装置の前記第1範囲を考慮すると、0.3未満であれば、再生専用媒体か否かの識別が確実に行われる(再生装置によって、前記第1範囲に属したり前記第2範囲に属したりすることがない)点で有利である。
−特性4−
色素記録層の記録マーク部の記録後のプッシュプル信号が、記録前に比べて、0.9倍以下に減少すること、より好ましくは、0.8倍以下に減少すること。
0.9倍以下であると、上述した案内溝による信号ノイズの低減効果が大きく、トラックサーボが容易であり、0.8倍以下であると、その効果が顕著になる点で有利である。
−特性5−
色素記録層の記録マーク部の記録後の信号変調度が50%以上であること、より好ましくは、60%以上であること。
記録後の信号変調度が50%未満では、記録信号の再生S/Nを得難く、DVD+R、DVD−Rなどのシステム規格に適合せず、既存のドライブでの記録再生の設定が困難となるが、50%以上であると、記録信号の再生S/Nが容易に得られ、DVD+R、DVD−Rなどのシステム規格に適合し、既存のドライブでの記録再生の設定が容易となる点で有利であり、60%以上であると、その効果が顕著となる点で有利である。
−特性6−
色素記録層の記録再生波長での光吸収(Abs.)の値が、0.2〜0.8であること、より好ましくは、0.3〜0.5であること。
光吸収(Abs.)の値が0.2未満では、記録に必要な感度、変調度を得難く、また0.8を超えると、光記録再生に必要な反射率を得難いが、0.2〜0.8の範囲内であると、光記録再生に必要な反射率が容易に得られ、記録に必要な感度、変調度も容易に得られるし、0.3〜0.5の範囲であると、その効果が顕著である点で有利である。
−色素材料−
色素材料は、少なくとも最大吸収ピーク波長が記録再生波長よりも長波長側にある色素材料(A)を含有する。更に好ましくは、該色素材料(A)と、最大吸収ピーク波長が記録再生波長よりも短波長側にある色素材料(B)を含有する。該色素材料(A)と(B)の含有比率、(B)/〔(A)+(B)〕は、重量比で0〜0.9であることが好ましく、0.2〜0.6であることがより好ましい。
0〜0.9の範囲内であると、光記録再生に必要な反射率が容易に得られ、また、記録に必要な感度、変調度、記録パワーマージンが容易に得られるし、0.2〜0.6の範囲であると、その効果が顕著である点で有利である。
色素材料(A)及び色素材料(B)としては特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
色素材料(A)の膜の最大吸収ピーク波長は記録再生波長に対して0〜120nm長波長側にあることが好ましい。例えばDVDレーザー波長(640〜680nm)の場合は、640〜760nmの範囲が良い。
一方、色素材料(B)の膜の最大吸収ピーク波長は記録再生波長に対して0〜120nm短波長側にあることが好ましい。例えばDVDレーザー波長(640〜680nm)の場合は、560〜640nmの範囲が良い。
本発明の対象となる光記録媒体はLow to High記録モードを特徴とするが、この場合の主記録材料は色素材料(A)である。色素材料(A)はDVDレーザー波長での光吸収特性が必要であり、最大吸収ピーク波長の好ましい範囲は640〜760nmである。
一方、色素材料(B)は、色素材料(A)に比べてDVDレーザー波長での光吸収特性が小さい材料であり、最大吸収ピーク波長の好ましい範囲は560〜640nmである。
色素材料(A)の最大吸収ピーク波長と色素材料(B)の最大吸収ピーク波長の差は、好ましくは40nm以上、更に好ましくは100nm以上とする。最大吸収ピーク波長の差が40nm未満の場合には、High to LowとLow to High特性が相殺されるため、変調度を得にくくなる。
また、膜の光吸収スペクトルは、図1に示すように、2つのピークが存在する。
一般的に長波長側が最大ピーク値となるが、短波長側が最大ピークとなる場合もある。色素材料(A)の最大吸収ピークが短波長側であり、色素材料(B)の最大吸収ピーク波長が長波長側である場合には、最大吸収ピーク波長の差は小さく、一方、色素材料(A)の最大吸収ピークが長波長側であり、色素材料(B)の最大吸収ピーク波長が短波長側である場合には、最大吸収ピーク波長の差は大きくなる。
なお、最大ピーク波長は色素を溶媒に溶解した溶液スペクトルでも確認することができる。特に、最大ピーク波長の差は溶液スペクトルにて容易に確認することができる。
このような色素材料としては、例えばシアニン色素、アゾ色素、フタロシアニン色素、スクアリリウム色素などが挙げられる。これらは、1種を単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの色素材料が置換基を有していると、その光吸収波長の調整が容易となり、また、光記録に適した熱分解特性(例えば、150〜250℃)を得ることも容易となる点で好ましい。
前記シアニン色素としては特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、特許第3834053号公報、特許第2594443号公報、特許第3698708号公報、特許第3659922号公報、特開2005−205874号公報などに記載の例示化合物が挙げられる。
前記アゾ色素としては特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、特許第3834053号公報、特許第3783722号公報、特許第2870952号公報などに記載の例示化合物が挙げられる。
前記フタロシアニン色素としては特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、特公平7−56019号公報、特公平7−116371号公報、特許第3836192号公報などに記載の例示化合物が挙げられる。
前記スクアリリウム色素としては特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、特開2002−552074号公報、特開2001−544855号公報などに記載の例示化合物が挙げられる。
前記色素材料の中でも、本発明においては、光吸収波長の調整が容易であり、記録特性に優れる点で、下記一般式(I)で表されるシアニン色素が好ましい。更に、下記一般式(I)の構造が連結基を介して2量体となった構造でも良い。これらの詳細は、国際公開06/123807号パンフレットに記載されている。
<一般式(I)>
上記式中、R′及びR″は、それぞれ独立に、アルキル基、アラルキル基、又はアリール基を表し、これらは置換基で置換されていてもよく、隣り合うR″は互いに結合して脂環式炭化水素環又は複素環を形成してもよい。R″の少なくとも1つは、置換基を有してもよいベンジル基であることが好ましく、この場合、色素材料の熱分解温度が記録マーク部の形成に適している点で有利であり、また、色素材料の分解温度が低温化し、分解速度が速く、発熱量が小さい傾向がある点で有利である。
Zは、芳香環を形成するための原子群を表す。
Xは、1価のアニオンを表し、PF であることが好ましい。XがPF であると、色素材料の熱分解温度が記録マーク部の形成に適している点で有利であり、また、色素材料の分解温度が低温化し、分解速度が速く、発熱量が小さい傾向がある点で有利である。
Lは、カルボシアニンを形成するための連結基を表す。DVDレーザー波長(640〜680nm)に適した色素材料(A)としては、Lが炭素数5のペンタメチン基であることが好ましく、色素材料(B)としては、炭素数3のトリメチン基であることが好ましい。Lの炭素数により記録光波長に適した膜光学特性が得られる点で有利である。
DVDレーザー波長(640〜680nm)に適した色素材料(B)としては、下記一般式(II)で表されるスクアリリウム色素が好ましい。
<一般式(II)>
上記式中、R及びRは、同一でも異なっていてもよく、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアラルキル基、置換基を有していてもよいアリール基又は置換基を有していてもよい複素環基を表し、Qは、配位能を有する金属原子を表し、qは、2又は3を表し、R及びRは、同一でも異なっていてもよく、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアラルキル基又は置換基を有していてもよいアリール基を表し、R及びRは相互に結合して脂環式炭化水素環又は複素環を形成していてもよく、Rは、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアラルキル基又は置換基を有していてもよいアリール基を表し、Rは、ハロゲン原子、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアラルキル基、置換基を有していてもよいアリール基、ニトロ基、シアノ基又は置換基を有していてもよいアルコキシ基を表し、pは、0〜4の整数を表し、pが2〜4の場合、Rは、同一でも異なっていてもよく、更に互いに隣り合う2つのRが隣接する2つの炭素原子と一緒になって、置換基を有していてもよい芳香族環を形成してもよい。
更に、前記Rは、フェニル基であることが好ましい。前記Rは、ハロゲン置換又は非置換のアルキル基、又は分岐鎖を有するアルキル基であることが好ましく、トリフルオロメチル基又はイソプロピル基であることがより好ましい。前記R及びRは、非置換のアリール基であることが好ましく、ベンジル基であることがより好ましい。前記Rは、ベンゼン環とともに形成されたナフチル基であることが好ましい。
前記一般式(II)の置換基の定義における、アルキル基及びアルコキシ基のアルキル部分としては、直鎖若しくは分岐状の炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数3〜8の環状アルキル基等が挙げられ、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、1−メチルブチル基、2−メチルブチル基、tert−ペンチル基、ヘキシル基、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基等が挙げられる。
アラルキル基としては、炭素数7〜19のものが好ましく、7〜15のものがより好ましく、例えば、ベンジル基、フェネチル基、フェニルプロピル基、ナフチルメチル基等が挙げられる。
アリール基としては、炭素数6〜18のものが好ましく、6〜14のものがより好ましく、例えば、フェニル基、ナフチル基、アントリル基、アズレニル基等が挙げられる。
ハロゲン原子としては、塩素原子、臭素原子、フッ素原子、ヨウ素原子が挙げられる。
また、配位能を有する金属原子Qとしては、例えば、アルミニウム、亜鉛、銅、鉄、ニッケル、クロム、コバルト、マンガン、イリジウム、バナジウム、チタン等が挙げられ、特にQがアルミニウムである錯体を形成したスクアリリウム色素を用いた本発明の光記録媒体は光学特性が優れている。
互いに隣り合う2つのRがそれぞれ隣接する2つの炭素原子と一緒になって形成される芳香族環としては、炭素数6〜14のものが好ましく、例えば、ベンゼン環、ナフタレン環等が挙げられる。
複素環基における複素環としては、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選ばれる少なくとも1個の原子を含む5員又は6員の単環性芳香族あるいは脂環式複素環、3〜8員の環が縮合した二環又は三環性で窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選ばれる少なくとも1個の原子を含む縮環性芳香族あるいは脂環式複素環等が挙げられ、具体的には、ピリジン環、ピラジン環、ピリミジン環、ピリダジン環、キノリン環、イソキノリン環、フタラジン環、キナゾリン環、キノキサリン環、ナフチリジン環、シンノリン環、ピロール環、ピラゾール環、イミダゾール環、トリアゾール環、テトラゾール環、チオフェン環、フラン環、チアゾール環、オキサゾール環、インドール環、イソインドール環、インダゾール環、ベンゾイミダゾール環、ベンゾトリアゾール環、ベンゾチアゾール環、ベンゾオキサゾール環、プリン環、カルバゾール環、ピロリジン環、ピペリジン環、ピペラジン環、モルホリン環、チオモルホリン環、ホモピペリジン環、ホモピペラジン環、テトラヒドロピリジン環、テトラヒドロキノリン環、テトラヒドロイソキノリン環、テトラヒドロフラン環、テトラヒドロピラン環、ジヒドロベンゾフラン環、テトラヒドロカルバゾール環等が挙げられる。
前記アラルキル基、アリール基、アルコキシ基、複素環基、互いに隣り合う2つのRがそれぞれ隣接する2つの炭素原子と一緒になって形成される芳香族環の置換基としては、同一又は異なっていてもよい1〜5個の置換基、例えば、水酸基、カルボキシル基、ハロゲン原子、置換又は非置換のアルキル基、アルコキシ基、ニトロ基、置換又は非置換のアミノ基等が挙げられる。ハロゲン原子、アルキル基及びアルコキシ基としては、前記と同様なものが挙げられる。
前記アルキル基の置換基としては、同一又は異なっていてもよい1〜3個の置換基、例えば、水酸基、カルボキシル基、ハロゲン原子、アルコキシ基等が挙げられる。ハロゲン原子及びアルコキシ基としては、前記と同様なものが挙げられる。
前記アミノ基の置換基としては、同一又は異なっていてもよい1〜2個のアルキル基等が挙げられ、この場合のアルキル基としては前記と同様のものが挙げられる。
前記構造式(II)で表されるスクアリリウム色素は、国際公開02/50190号パンフレットに記載された方法に準じて製造することができる。
スクアリリウム色素の具体例を表1に示す。表中のPhはフェニル基、CFはトリフルオロメチル基、CHはメチル基、t−Buはターシャリーブチル基、i−Prはイソプロピル基、シクロへキシルはRとRが相互に結合して形成した6員環を表す。
また、Rの置換基の位置は、ナフチルについては、後述するNo.8の場合と同じであり、CHについては、後述するNo.8の場合と同じである。
表1のNo.1、No.8、No.11のスクアリリウム色素の構造式を次に示す。
<No.1>
<No.8>
<No.11>
次に、本発明においては、色素材料に加えて、耐光性向上、光学特性改善、耐温度湿度改善などの目的で、必要に応じて他の成分を色素記録層に含有させてもよい。
このような材料としては、耐光性向上剤として、最大吸収ピーク波長が記録再生波長よりも長波長側にある耐光材料(C)又は最大吸収ピーク波長が記録再生波長よりも短波長側にある耐光材料(D)を含有することが好ましい。更に、耐光材料(C)及び耐光材料(D)のそれぞれ1種を一緒に含有することが好ましい。
光吸収波長が近いため、耐光材料(C)は色素材料(A)に、耐光材料(D)は色素材料(B)に効果的に作用するためである。
耐光材料としては、例えば、ピリリウム・チオピリリウム色素、アズレニウム色素、ホルマザンキレート錯体、アゾ金属錯体、ジチオール金属錯体、Ni、Crなどの金属錯塩色素、ナフトキノン・アントラキノン色素、インドフェノール色素、インドアニリン色素、トリフェニルメタン色素、トリアリルメタン色素、アミニウム・ジインモニウム色素、ニトロソ化合物などが挙げられる。これらの色素材料が、置換基を有していると、その光吸収波長の調整が容易となり、また、光記録に適した熱分解特性(耐光材料は記録に直接関係していないため、上述の色素記録層の色素よりも高温でも良く、例えば、150〜300℃)を得ることも容易となるので好ましい。
特に、DVDレーザー波長(640〜680nm)に適した色素材料(A)の耐光性向上剤としては、ジチオール金属錯体、アミニウム・ジインモニウム色素、DVDレーザー波長(640〜680nm)に適した色素材料(B)の耐光性向上剤としては、ホルマザンキレート錯体、アゾ金属錯体が好ましい。
前記ジチオール金属錯体には特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、特許第3020256号公報、日本化学会誌、1992,(10),p1141〜1143などに記載の例示化合物が挙げられる。
前記アミニウム・ジインモニウム色素には特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、特公平6−26028号公報、特許第3097628号公報、特許第3871283号公報、特許第3871282号公報などに記載の例示化合物が挙げられる。
前記ホルマザンキレート錯体には特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、特許第3456621号公報、特開2001−23235号公報、特開2002−293027号公報、国際公開00/075111号パンフレット、特許第2791944号公報などに記載の例示化合物が挙げられる。
前記アゾ金属錯体には特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、特開2002−201373号公報、特開2005−205874号公報などに記載の例示化合物が挙げられる。
前記ホルマザンキレート錯体としては、特に、下記一般式(III)又は(IV)で表されるホルマザン化合物と金属が錯体を形成した化合物を含有することにより、保存安定性が向上するので好ましい。
<一般式(III)>
〔式中、環Tは窒素原子を含む置換もしくは無置換の5員環又は6員環を示し、Zは環Tを与える原子群を示し、該窒素原子を含む複素環には他の環が縮合していてもよく、Aは置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有していてもよいアルキルカルボニル基、置換基を有していてもよいアリールカルボニル基、置換基を有していてもよいアルケニル基、置換基を有していてもよい複素環残基又は置換基を有していてもよいアルキルオキシカルボニル基を示し、Bは置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルケニル基、置換基を有していてもよいアリール基を示す。〕
<一般式(IV)>
〔式中、環U及び環Vは、同一でも異なっていてもよく、それぞれ窒素原子を含む置換もしくは無置換の5員環又は6員環を示し、Z、Zはそれぞれ環U及び環Vを与える原子群を示し、該窒素原子を含む複素環には他の環が縮合していてもよく、A、Aはそれぞれ置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有していてもよいアルキルカルボニル基、置換基を有していてもよいアリールカルボニル基、置換基を有していてもよいアルケニル基、置換基を有していてもよい複素環残基又は置換基を有していてもよいアルキルオキシカルボニル基を示し、B、Bは置換基を有していてもよいアルキレン基、置換基を有していてもよいアルケニレン基又は置換基を有していてもよいアリーレン基を示し、Wは−CH−、又はSO−を示し、nは0又は1である。〕
環T、環U、環Vには、それぞれ他の環Dが結合していてもよい。この場合の環Dには炭素環の他、複素環が包含される。炭素環の場合、その環構成炭素数は、好ましくは6〜20、より好ましくは6〜10である。具体例としては、ベンゼン環、ナフタレン環、シクロヘキサン環等が挙げられる。また、複素環の場合、その環構成原子数は、好ましくは5〜20、より好ましくは5〜14である。具体例としては、ピロリジン環、チアゾール環、イミダゾール環、チアジアゾール環、オキサゾール環、トリアゾール環、ピラゾール環、オキサジアゾール環、ピリジン環、ピリダジン環、ピリミジン環、ピラジン環、トリアジン環、キノリン環、インドリン環、カルバゾール環等が挙げられる。
環T、環U、環Vに結合する置換基の具体例としては、それぞれ独立にハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、水酸基、カルボキシル基、アミノ基、カルバモイル基、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有していてもよい複素環基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、置換基を有していてもよいアリールオキシ基、置換基を有していてもよいアルキルチオ基、置換基を有していてもよいアリールチオ基、置換基を有していてもよいアルキルアミノ基、置換基を有していてもよいアリールアミノ基、置換基を有していてもよいアルコキシカルボニル基、置換基を有していてもよいアリールオキシカルボニル基、置換基を有していてもよいアルキルカルボキサミド基、置換基を有していてもよいアリールカルボキサミド基、置換基を有していてもよいアルキルカルバモイル基、置換基を有していてもよいアリールカルバモイル基、置換基を有していてもよいアルケニル基、置換基を有していてもよいアルキルスルファモイル基等が挙げられる。
前記一般式(III)及び(IV)において、A、A、Aは、それぞれ置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有していてもよいアルキルカルボニル基、置換基を有していてもよいアリールカルボニル基、置換基を有していてもよいアルケニル基、置換基を有していてもよい複素環基、又は置換基を有していてもよいアルコキシカルボニル基を示す。この場合のアルキル基及びアルケニル基には鎖状及び環状のものが包含される。アルキル基の炭素数は、好ましくは1〜15、より好ましくは1〜8である。アルケニル基の炭素数は、好ましくは2〜8、より好ましくは2〜6である。
前記一般式(III)において、Bは、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルケニル基、又は置換基を有していてもよいアリール基を示す。この場合のアルキル基及びアルケニル基には、鎖状及び環状のものが包含される。アルキル基の炭素数は、好ましくは1〜15、より好ましくは1〜8であり、アルケニル基の炭素数は、好ましくは2〜8、より好ましくは2〜6である。アリール基の炭素数は、好ましくは6〜18、より好ましくは6〜14である。
前記一般式(IV)において、B、Bは、それぞれ置換基を有していてもよいアルキレン基、置換基を有していてもよいアルケニレン基、又は置換基を有していてもよいアリーレン基を示す。この場合のアルキレン基及びアルケニレン基には鎖状及び環状のものが包含される。アルキレン基の炭素数は、好ましくは1〜15、より好ましくは1〜8である。アルケニレン基の炭素数は、好ましくは2〜8、より好ましくは2〜6である。アリーレン基の炭素数は、好ましくは6〜18、より好ましくは6〜14である。
前記一般式(III)及び(IV)における各アルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、n−ノニル基、n−デシル基等の直鎖状アルキル基、イソブチル基、イソアミル基、2−メチルブチル基、2−メチルペンチル基、3−メチルペンチル基、4−メチルペンチル基、2−エチルブチル基、2−メチルヘキシル基、3−メチルヘキシル基、4−メチルヘキシル基、5−メチルヘキシル基、2−エチルペンチル基、3−エチルペンチル基、2−メチルヘプチル基、3−メチルヘプチル基、4−メチルヘプチル基、5−メチルヘプチル基、2−エチルヘキシル基、3−エチルヘキシル基、イソプロピル基、sec−ブチル基、1−エチルプロピル基、1−メチルブチル基、1,2−ジメチルプロピル基、1−メチルヘプチル基、1−エチルブチル基、1,3−ジメチルブチル基、1,2−ジメチルブチル基、1−エチル−2−メチルプロピル基、1−メチルヘキシル基、1−エチルヘプチル基、1−プロピルブチル基、1−イソプロピル−2−メチルプロピル基、1−エチル−2−メチルブチル基、1−プロピル−2−メチルプロピル基、1−メチルヘプチル基、1−エチルヘキシル基、1−プロピルペンチル基、1−イソプロピルペンチル基、1−イソプロピル−2−メチルブチル基、1−イソプロピル−3−メチルブチル基、1−メチルオクチル基、1−エチルヘプチル基、1−プロピルヘキシル基、1−イソブチル−3−メチルブチル基、ネオペンチル基、tert−ブチル基、tert−ヘキシル基、tert−アミル基、tert−オクチル基等の分岐状アルキル基、シクロヘキシル基、4−メチルシクロヘキシル基、4−エチルシクロヘキシル基、4−tert−ブチルシクロヘキシル基、4−(2−エチルヘキシル)シクロヘキシル基、ボルニル基、イソボルニル基、アダマンチル基等のシクロアルキル基等が挙げられ、中でも、炭素数1〜8のものが好ましい。
前記各アルキル基は、水酸基、ハロゲン原子、ニトロ基、カルボキシル基、シアノ基等で置換されていてもよく、また、特定の置換基(例えば、ハロゲン原子又はニトロ基)を有していてもよいアリール基や複素環基等で置換されていても良い。
更に、酸素、硫黄、窒素等のヘテロ原子を介して前記アルキル基等の他の炭化水素基で置換されていてもよい。
酸素を介して他の炭化水素基で置換されているアルキル基としては、メトキシメチル基、メトキシエチル基、エトキシメチル基、エトキシエチル基、ブトキシエチル基、エトキシエトキシエチル基、フェノキシエチル基、メトキシプロピル基、エトキシプロピル基等のアルコキシ基やアリールオキシ基等で置換されたアルキル基が挙げられる。これらのアルコキシ基やアリールオキシ基は更に置換基を有していてもよい。
硫黄を介して他の炭化水素基で置換されたアルキル基としては、メチルチオエチル基、エチルチオエチル基、エチルチオプロピル基、フェニルチオエチル基等のアルキルチオ基やアリールチオ基等で置換されたアルキル基が挙げられる。これらのアルキルチオ基やアリールチオ基は更に置換基を有していてもよい。
窒素を介して他の炭化水素基で置換されているアルキル基としては、ジメチルアミノエチル基、ジエチルアミノエチル基、ジエチルアミノプロピル基、フェニルアミノメチル基等のアルキルアミノ基やアリールアミノ基等で置換されたアルキル基が挙げられる。これらのアルキルアミノ基やアリールアミノ基は更に置換基を有していてもよい。
前記一般式(III)及び(IV)におけるアルケニル基としては、炭素数2〜6のものが好ましく、例えばビニル基、アリル基、1−プロペニル基、メタクリル基、クロチル基、1−ブテニル基、3−ブテニル基、2−ペンテニル基、4−ペンテニル基、2−ヘキセニル基、5−ヘキセニル基、2−ヘプテニル基、2−オクテニル基等が挙げられる。アルケニル基の置換基としては、前記アルキル基の場合と同様のものが挙げられる。
前記一般式(III)及び(IV)におけるアリール基の具体例としては、フェニル基、ナフチル基、アントラニル基、フルオレニル基、フェナレニル基、フェナントラニル基、トリフェニレニル基、ピレニル基等が挙げられる。
前記一般式(III)及び(IV)におけるアルキレン基及びアルケニレン基としては、前記アルキル基及びアルケニル基から水素原子を一つ除いたものが挙げられる。
前記一般式(III)及び(IV)におけるアリーレン基としては、前記アリール基から水素原子を一つ除いたものが挙げられる。
前記一般式(III)及び(IV)におけるアリール基及びアリーレン基は、アルキル基、アルケニル基、水酸基、ハロゲン原子、ニトロ基、カルボキシル基、シアノ基、トリフルオロメチル基、特定の置換基(例えば、ハロゲン原子又はニトロ基)を有していてもよいアリール基、特定の置換基(例えば、ハロゲン原子又はニトロ基)を有していてもよい複素環基で置換されていてもよい。ここで、アルキル基、アルケニル基、アリール基としては、前記と同様のものが挙げられ、ハロゲン原子としては、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素の各原子が挙げられる。
前記一般式(III)及び(IV)における複素環基の具体例としては、フリル基、チエニル基、ピロリル基、ベンゾフラニル基、イソベンゾフラニル基、ベンゾチエニル基、インドリニル基、イソインドリニル基、カルバゾリル基、ピリジル基、ピペリジル基、キノリル基、イソキノリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、ベンゾイミダゾリル基、ピラジル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、キノキサリニル基等が挙げられる。
これらの複素環基は、水酸基、アルキル基、ハロゲン原子、ニトロ基、カルボキシル基、シアノ基、特定の置換基(例えば、ハロゲン原子又はニトロ基)を有していてもよいアリール基、特定の置換基(例えば、ハロゲン原子又はニトロ基)を有していてもよい複素環基等で置換されていてもよく、また、酸素、硫黄、窒素等のヘテロ原子を介して、前記のアルキル基等の炭化水素基で置換されていてもよい。ここで、アルキル基、アルケニル基、アリール基、ハロゲン原子としては、前記と同様のものが挙げられる。
前記置換基を有していてもよいアルコキシ基は、酸素原子に、置換基を有していてもよいアルキル基が直接結合されているものであれば良い。そのアルキル基及び置換基の具体例としては、前述の例を挙げることができる。
前記置換基を有していてもよいアリールオキシ基は、酸素原子に、置換基を有していてもよいアリール基が直接結合されているものであれば良い。そのアリール基及び置換基の具体例としては、前述の例を挙げることができる。
前記置換基を有していてもよいアルキルチオ基は、硫黄原子に、置換基を有していてもよいアルキル基が直接結合されているものであれば良い。そのアルキル基及び置換基の具体例としては、前述の例を挙げることができる。
前記置換基を有していてもよいアリールチオ基は、硫黄原子に、置換基を有していてもよいアリール基が直接結合されているものであれば良い。そのアリール基及び置換基の具体例としては、前述の例を挙げることができる。
前記置換基を有していてもよいアルキルアミノ基は、窒素原子に、置換基を有していてもよいアルキル基が直接結合されているものであれば良い。そのアルキル基及び置換基の具体例としては、前述の例を挙げることができる。また、アルキル基同士が結合し、酸素原子、窒素原子等を含んでピペリジノ基、モルホリノ基、ピロリジニル基、ピペラジニル基、インドリニル基、イソインドリニル基のような環を形成していても良い。
前記置換基を有していてもよいアリールアミノ基は、窒素原子に、置換基を有していてもよいアリール基が直接結合されているものであれば良い。そのアリール基及び置換基の具体例としては、前述の例を挙げることができる。
前記置換基を有していてもよいアルキルカルボニル基は、カルボニル基の炭素原子に、置換基を有していてもよいアルキル基が直接結合されているものであればよく、アルキル基及び置換基の具体例としては前述の例を挙げることができる。
前記置換基を有していてもよいアリールカルボニル基は、カルボニル基の炭素原子に、置換基を有していてもよいアリール基が直接結合されているものであればよい。そのアリール基及び置換基の具体例としては前述の例を挙げることができる。
前記置換基を有していてもよいアルコキシカルボニル基は、酸素原子に、置換基を有していてもよいアルキル基が直接結合されているものであればよい。そのアルキル基及び置換基の具体例としては前述の例を挙げることができる。
前記置換基を有していてもよいアリールオキシカルボニル基は、酸素原子に、置換基を有していてもよいアリール基が直接結合されているものであればよい。そのアリール基及び置換基の具体例としては前述の例を挙げることができる。
前記置換基を有していてもよいアルキルカルボキサミド基は、カルボキサミドの炭素原子に、置換基を有していてもよいアルキル基が直接結合されているものであればよい。そのアルキル基及び置換基の具体例としては前述の例を挙げることができる。
置換基を有していてもよいアリールカルボキサミド基は、カルボキサミドの炭素原子に、置換基を有していてもよいアリール基が直接結合されているものであればよい。そのアリール基及び置換基の具体例としては前述の例を挙げることができる。
前記置換基を有していてもよいアルキルカルバモイル基は、カルバモイル基の窒素原子に、置換基を有していてもよいアルキル基が直接結合されているものであれば良い。そのアルキル基及び置換基の具体例としては、前述の例を挙げることができる。また、アルキル基同士が結合し、酸素原子、窒素原子等を含んでピペリジノ基、モルホリノ基、ピロリジニル基、ピペラジニル基、インドリニル基、イソインドリニル基のような環を形成していても良い。
前記置換基を有していてもよいアリールカルバモイル基は、カルバモイル基の窒素原子に、置換基を有していてもよいアリール基が直接結合されているものであればよい。そのアリール基及び置換基の具体例としては前述の例を挙げることができる。
前記置換基を有していてもよいアルキルスルファモイル基は、スルファモイル基の窒素原子に、置換基を有していてもよいアルキル基が直接結合されているものであればよい。そのアルキル基及び置換基の具体例としては前述の例を挙げることができる。
ホルマザン金属キレート錯体における金属成分は、ホルマザンにキレートを形成し得る金属又は金属化合物であればよく、このようなものには、チタン、バナジウム、クロム、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛、ジルコニウム、ニオブ、モリブデン、テクネチウム、ルテニウム、ロジウム、パラジウム及びこれらの酸化物やハロゲン化物等が包含される。この金属成分としては、特に、バナジウム、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛、パラジウムが好ましく、これらの金属のホルマザン金属キレート化合物を用いた本発明の光記録媒体は、光学特性が優れている。ハロゲン化物の中では、塩化物が好ましく使用される。
前記ジチオール金属錯体としては、特に、下記一般式(V)で表されるジチオール化合物と金属Mが錯体を形成した化合物を含有すると、保存安定性が向上するので好ましい。
<一般式(V)>
上記式中、R1、R2、R3、R4は、同一でも異なっていてもよく、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有していてもよい複素環基、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、又は水素原子を表し、p、q、r、sは、それぞれ独立に、0〜4の整数を表す。Mは、Ni又はCuを表す。
次に、本発明の光記録媒体に採用可能な層構造について図面を参照しながら説明する。
図2には、DVD+R、DVD−Rの光記録媒体の層構造を示し、図3には、BD−Rで採用されている逆層構成の光記録媒体の層構造を示した。
図2の光記録媒体は、記録再生光が入射する側から、基板1、色素記録層(光記録層)2、反射層3、ダミー基板4をこの順に有する。
また、図3の光記録媒体は、記録再生光が入射する側から、光透過性カバー層6、光透過性保護層5、色素記録層(光記録層)2、反射層3、基板1をこの順に有する。
なお、上記各層の間に、光エンハンス、保護耐久性、平滑性、接着性付与を目的とした各種の層を設けてもよい。
−基板1及びダミー基板4−
基板1及びダミー基板4の材料には特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ポリメチルメタクリレートのようなアクリル樹脂、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル共重合体等の塩化ビニル系樹脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネート樹脂、アモルファスポリオレフィン、ポリエステル、ソーダ石灰ガラス等のガラス、セラミックスなどが挙げられる。これらの中でも、寸法安定性、透明性、平面性などの点から、ポリメチルメタクリレート、ポリカーボネート樹脂、エポキシ樹脂、アモルファスポリオレフィン、ポリエステル、ガラスなどが好適に挙げられ、成形の容易性の点でポリカーボネート樹脂が特に好適である。
基板1には、案内溝及びピットの少なくとも何れかが形成されている。
基板1の表面に形成される案内溝の溝深さ及び溝幅(半値幅)は、記録再生波長等に応じて適宜選択することができる。
該溝深さは200〜1000Å(20〜100nm)であることが好ましい。この範囲では、記録後のプッシュプル信号を未記録のプッシュプル信号よりも減少させることが容易であり、また、トラックサーボに必要な未記録のプッシュプル信号を得ることが容易である点で有利である。
DVDレーザー波長(640〜680nm)を用いる場合には、前記溝深さは、200〜700Å(20〜70nm)であることが好ましく、前記溝幅(半値幅)はトラックピッチの20〜60%であることが好ましい。これらの範囲では、DVDレーザー波長での記録に適した設計が可能であり、信号特性に合わせて所望に調整可能である。
更に、案内溝にはアドレス情報や媒体情報が予め記録される。これらの情報は、DVD+Rでは位相変調ウォブルにより、DVD−RではLppウォブルにより記録される。
その方式は、DVD+Rでは、前述したDVD+Rシステム規格に、DVD−Rでは、DVD specifications for Recordable Disc(DVD−R)規格に記述されている。
本発明ではLow to High媒体種類の判別情報をこれらのコーディングにより容易に追加することができる。
−プレグルーブ層−
基板1(又は後述の下引き層)上には、前記案内溝又はアドレス信号等の情報を表す凹凸を形成する目的で、プレグルーブ層を設けてもよい。
該プレグルーブ層の材料には特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、アクリル酸のモノエステル、ジエステル、トリエステル及びテトラエステルのうちの少なくとも一種のモノマー(又はオリゴマー)と光重合開始剤との混合物などが挙げられる。
−下引き層−
基板1の色素記録層2が設けられる側の表面及び/又は反射層3の上には、平面性改善、接着力向上、及び色素記録層2の変質防止、更には信号エンハンスの目的で、下引き層を設けてもよい。
該下引き層の材料には特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えばポリメチルメタクリレート、アクリル酸/メタクリル酸共重合体、スチレン/無水マレイン酸共重合体、ポリビニルアルコール、N−メチロールアクリルアミド、スチレン/ビニルスルホン酸共重合体、スチレン/ビニルトルエン共重合体、クロルスルホン化ポリエチレン、ニトロセルロース、ポリ塩化ビニル、塩素化ポリオレフィン、ポリエステル、ポリイミド、酢酸ビニル/塩化ビニル共重合体、エチレン/酢酸ビニル共重合体、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、紫外線硬化樹脂等の高分子材料、接着剤、シランカップリング剤などの有機物質、無機酸化物(SiO、Al、SnO、Ta、Nb等)、無機硫化物(ZnS、SnSなど)、無機フッ化物(MgFなど)等の無機物質、或いはそれらの混合物などが挙げられる。
下引き層の厚みには特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、一般に、100Å〜20μm程度である。
−反射層3−
色素記録層(光記録層)2の上には、S/N比、反射率の向上、記録時における感度の向上等の目的で、反射層3を設ける。
反射層3の材料としては、光反射性物質が用いられる。
該光反射性物質は、レーザー光に対する反射率が高い物質であり、その例としては、Mg、Se、Y、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、Mn、Re、Fe、Co、Ni、Ru、Rh、Pd、Ir、Pt、Cu、Ag、Au、Zn、Cd、Al、Ca、In、Si、Ge、Te、Pb、Po、Sn、Si、Ndなどの金属、半金属などが挙げられる。これらの中でも、Au、Al及びAgが好ましい。これらの光反射性物質は、1種を単独で使用しても2種以上を併用してもよい。
光反射性物質としてAl及びAg系材料を使用する場合、その耐腐食性を付与する目的で、Ti、Nb、Ta、Mn、Pd、Pt、Zn、Cd、Ca、In、Si、Ge、Sn、Si、Ndなどを0.1〜10重量%程度添加してもよい。
反射層の厚みは、一般に100〜3000Å程度である。
−保護層−
色素記録層2や反射層3の上には、それらを物理的及び化学的に保護する目的で保護層(オーバーコート)を設けてもよく、また、基板1の色素記録層2が設けられていない側にも、耐傷性、耐湿性を高める目的で保護層(バックコート)を設けてもよい。
該保護層の材料としては、例えば、SiO、SiO、MgF、SnO、ZnS、ZnO等を主成分とする無機物質、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、紫外線硬化性樹脂などが挙げられる。
保護層の厚みは、一般に100Å(10nm)〜50μm程度である。
なお、前記保護層を樹脂保護層とする場合には、図3のように、光透過性カバー層6として設けてもよい。
−光記録媒体の製造−
光記録媒体の製造方法には特に制限はなく、公知の方法の中から適宜選択することができる。図2の光記録媒体の場合、例えば、色素記録層形成工程、反射層形成工程、ダミー基板形成工程を含む製造方法により製造することができる。
−色素記録層形成工程−
色素記録層形成工程は、表面に案内溝及び/又はピットが形成されている基板1上に、直接又は他の層を介して色素記録層2を塗布成膜手段等により形成する工程である。
色素材料を塗布する場合、該色素材料を溶媒に溶解して塗布液を調製するが、該溶媒としては、公知の有機溶媒(例えば、アルコール、セロソルブ、ハロゲン化炭素、ケトン、エーテルなど)を使用することができ、これらの中でも、前記色素材料の溶解度、膜厚制御性等に優れる点で、フッ素置換アルコールが好ましい。
また、塗布成膜手段としては、色素記録層の濃度、粘度、溶剤の乾燥温度を調節することにより厚みを制御できるので、スピンコート法が好ましい。
−反射層形成工程−
反射層形成工程は、色素記録層2上に直接又は他の層を介して反射層3を真空成膜手段等により形成する工程である。例えば、蒸着、スパッタリング、イオンプレーティング等の真空成膜手段により、前記光反射性物質からなる反射層3が、色素記録層2の上に形成される。
−ダミー基板形成工程−
ダミー基板形成工程は、反射層3上にダミー基板4を形成する工程である。
ダミー基板4は、例えば接着剤により反射層3上に形成してもよいが、紫外線硬化樹脂からなる保護層用材料を反射層3の表面とダミー基板4との間に塗布成膜し、ダミー基板4側から紫外線を照射して硬化貼り合わせるなどしてもよい。
(光記録方法)
本発明の光記録方法は、本発明の光記録媒体に対し、パルス光を照射して信号マーク部を記録することを含み、更に必要に応じて適宜選択したその他の処理を行うことを含む。
該光記録方法においては、本発明の光記録媒体に対し、CD−R、DVD+R、DVD−R、HD DVD−R、BD−Rなど一般的な光記録システムに採用されているパルス光を照射することにより、いわゆるLow to Highモードで記録を行う。そのため、記録感度(光吸収率)に優れ、高速記録時の記録特性に優れた記録を行うことができる。
前記パルス光には特に制限はなく、目的に応じて公知のパルス光の中から選択することができ、マルチパルス光を含んでいてもよく、パルスの先頭部の強度を変化させたパルス光、又は、先頭部及び後端部の強度を変化させたパルス光を含んでいてもよい。このようなパルス光を用いて記録を行うと良好な信号を記録することができ、DVD+Rシステム規格などに記載されている記録パルスストラテジを採用することができる。
(光記録装置)
光記録装置には特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、一般に、半導体レーザー等のレーザー光源、該レーザー光源から出射されたレーザー光をスピンドルに装着された光記録媒体に集光する集光レンズ、レーザー光源から出射されたレーザー光の一部を検出するレーザー光検出器、レーザー光源から出射されたレーザー光を集光レンズとレーザー光検出器とに導く光学素子を備え、更に必要に応じてその他の手段を有する。
該光記録装置の構成例を図6に示すが、レーザー光源から出射されたレーザー光を光学素子により集光レンズに導き、該集光レンズによりレーザー光を光記録媒体に集光照射して記録を行う。このとき、光記録装置は、レーザー光源から出射されたレーザー光の一部をレーザー光検出器に導き、レーザー光検出器のレーザー光の検出量に基づきレーザー光源の光量を制御する。該レーザー光検出器は、検出したレーザー光の検出量を電圧又は電流に変換し検出量信号として出力する。図6の光ピックアップ13(記録手段)は、これらのレーザー光源、光学素子、集光レンズ、レーザー光検出器等により構成されている。
本実施形態の光記録装置は、ネットワークを介して、コンテンツ情報が記録されたサーバに接続されている。
光記録装置は、機能的には、トラックエラー信号からプッシュプル信号を検出するプッシュプル信号検出手段と、トラックエラー信号から案内溝の蛇行周波数を検出する周波数検出手段と、フォーカスエラー信号から媒体反射率を検出する反射率検出手段と、フォーカスエラー信号から反射面数を検出する反射面数検出手段とを備えている。これらの各検出手段は、主に、リードアンプ15、サーボ手段16、レーザコントローラ18によって構成されている。
また、光記録装置は、上記各検出手段の検出結果に基づいて各種演算処理を行い、Low to Highの追記型光記録媒体であると判別する判別手段を備えている。また、判別手段は、Low to Highの追記型光記録媒体であると判別した場合に、更にCSSコンテンツ記録用媒体であると判別するようになっている。この判別手段は、CPU28等によって構成されている。
また、光記録装置は、判別手段の判別結果に基づいて、サーボ手段やレーザコントローラを制御する制御手段を備えている。更に、判別手段によりCSSコンテンツ記録用媒体であると判別された場合に、CSSコンテンツ情報の記録を許可する許可手段を備えている。この制御手段や許可手段も、CPU28等によって構成されている。
更に、光記録装置は、ネットワークを介してコンテンツ情報を取得する手段(例えばインターフェイス)を備えている。
このように構成された光記録装置は、記録前のLow to Highの追記型光記録媒体がローディングされた場合に、判別手段が、各検出手段の検出結果に基づいて、Low to Highの追記型光記録媒体でかつCSSコンテンツ記録用媒体であると判別する(詳細は後述する)。続いて、制御手段が、Low to Highの追記型光記録媒体であるとの判別結果に基づいて、サーボ手段やレーザコントローラを制御する。これにより、Low to Highの追記型光記録媒体に最適化された条件で記録再生を行うことができる。また、制御手段は、CSSコンテンツ記録用媒体であるとの判別結果に基づいて、ネットワークを介して取得されたCSSコンテンツ情報の記録を許可する。
以上のようにして、光記録装置は、Low to Highの追記型光記録媒体に最適化された条件で、CSSコンテンツ情報の記録再生を行うことができる。
また、記録条件を制御すると共に、再生条件を制御し、案内溝に案内溝信号として記録されたLow to high記録される媒体に関する判別情報を読み取り、Low to High記録がなされる追記型光記録媒体であることや、CSSコンテンツ記録用媒体であることを確認した上で、記録するようにすることが好ましい。
なお、ここでは、媒体種類を判別し、記録条件を最適化するようにしているが、プッシュプル信号等の検出結果に基づいて、何らかの記録条件の制御を行うだけでもよい。
ここでLow to Highの追記型光記録媒体であると判別する処理について詳細に説明する。例えば、判別手段は、プッシュプル信号検出手段による検出結果が0.3未満であり、且つ、周波数検出手段による検出結果が818kHz又は140kHz(蛇行周波数の検出結果が「有」)である場合に、Low to Highの追記型光記録媒体であると判別するようになっている。より具体的には、プッシュプル信号検出手段による検出結果が0.2である場合、Low to Highの追記型光記録媒体及びDVD−ROMの何れかの可能性があることになる。更に、周波数検出手段による検出結果が818kHzである場合には、Low to HighのDVD+Rと判別し、140kHzである場合には、Low to HighのDVD−Rと判別することになる。
また、他の例として、判別手段は、プッシュプル信号検出手段による検出結果が0.3未満で、反射率検出手段の検出結果の検出結果が12〜30%で、反射面数検出手段の検出結果が1面である場合に、Low to Highの追記型光記録媒体であると判別するようになっている。より具体的には、反射率検出手段による検出結果が25%であり、反射面数検出手段による検出結果が1面である場合、Low to Highの追記型光記録媒体かDVD+RW単層の何れかの可能性があることになる。更に、プッシュプル信号検出手段による検出結果が0.2である場合には、Low to Highの追記型光記録媒体に決まることになる。
更に、本発明ではLow to High記録媒体であることを予め判別することが好ましい。ラジアルコントラストで判別する場合は、追記管理領域にテスト記録再生してラジアルコントラストを検出することにより容易に判別できる。
更に、Low to High記録媒体であることを、案内溝情報として記録しておくことが好ましい。この場合は、既存の媒体種類の判別動作と共通となる。
また、光記録装置は、ネットワークを介してコンテンツ情報を取得する取得手段(例えば、インターフェース)を有している。なお、取得手段は、CD、DVD、USBメモリなどの可搬記憶媒体からコンテンツ情報を取得するものであってもよい。
加えて、コンテンツ情報をインターネット又は可搬記録媒体から読み取り、本発明の媒体及び記録方法、光記録装置と組み合わることにより、コンテンツ情報を効率良く記録することが可能となり、再生互換性に優れたコンテンツ記録済み媒体を提供することができる。
本発明に係るコンテンツ記録済み光記録媒体の作成システムは、ネットワークに接続された光記録装置を有している。そして、光記録装置は、ネットワークを介してコンテンツ情報を取得し、レーザコントローラ19からの制御を受けながら、光ピックアップ13により、上述したLow to High記録がなされる光記録媒体に対し、取得されたコンテンツ情報を記録すると共にアクセス領域を記録済みにするようになっている。
本システムにより作成されたコンテンツ記録済み光記録媒体は、上述したように、記録後のプッシュプル信号が小さくなる。このため、著作権保護を考慮した新しいビジネス形態に資するものである。
即ち、近時、レンタルビデオ店などにおいて、インターネット上から配信されたビデオコンテンツを、配信業者等から供給された記録型DVDディスクに記録し、それを顧客にレンタルする、というビジネス形態が考えられている。しかしながら、従来のHigh to Lowタイプの光記録媒体では、不正コピーされたものではないにも拘らず、顧客が自宅の再生装置で再生しようとすると、不正コピーされたものであるとして再生が禁止されてしまう(顧客は視聴できない)、という問題があった。
より具体的に説明すると、DVDでは、著作権保護の方式の一つとして、CSS(Content Scramble System)が用いられている。CSSで暗号化されたDVDビデオコンテンツは、再生専用型DVDディスクにのみ正規に存在することになっている。このため、再生装置が、記録型DVDディスクと再生専用型DVDディスクとを識別し、記録型DVDディスクであると判別した場合には、不正コピーされたものであるとして、その記録型DVDディスクに記録されたCSSコンテンツの再生を禁止することができる。ここで、記録型DVDディスクと再生専用型DVDディスクとの識別は、プッシュプル信号の大小によって行われる場合がある。再生専用型DVDディスクは、基板上に案内溝が存在しないため、案内溝を有する記録型DVDディスクに比べてプッシュプル信号が小さい。このため、再生装置は、検出したプッシュプル信号が所定値よりも小さい(第1範囲にある)場合には、再生専用型DVDディスクであると判別し、検出したプッシュプル信号が所定値よりも大きい(第2範囲にある)場合には、再生専用型DVDディスクでない(記録型DVDディスクである)と判別するようになっている。したがって、上記の新ビジネス形態において、従来のHigh to Lowタイプの光記録媒体に記録した場合には、不正コピーされたものではないにも拘らず、顧客が自宅の再生装置で再生しようとすると、記録後のプッシュプル信号が大きいことから記録型DVDディスクであると判別されてしまう。
これに対し、本発明に係るLow to Highタイプの光記録媒体に記録した場合には、記録後のプッシュプル信号が小さいため、顧客が自宅の再生装置で再生した際にも、再生専用型DVDディスクであると判別され、無事に視聴することができる。
本発明によれば、DVDレーザー波長(640〜680nm)でLow to High記録がなされる光記録媒体について、その光学特性に応じた記録条件の制御を可能とする光記録装置、及びコンテンツ記録済み追記型光記録媒体の作成システムを提供できる。
以下に本発明の実施例を説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。
(実施例1)
直径120mm、厚さ0.6mmのポリカーボネート円板の表面に、深さ約300Å、溝底部の幅約0.24μm、トラックピッチ0.74μmの案内溝凸凹パターンを有する基板1を用意し、色素材料(A)として下記〔化9〕のシアニン色素、色素材料(B)として前記No.8のスクアリリウム色素、耐光材料(C)として下記〔化10〕のジチオールNi錯体、耐光材料(D)として下記〔化11〕のホルマザンキレート色素を、重量比でA:B:C:D=4.5:3:1.5:1となるように、2,2,3,3−テトラフルオロプロパノールに溶解し、色素記録層の塗布液を調製した。この塗布液をスピンコートし、更に90℃で15分間アニールすることにより色素記録層2を形成した。
色素材料(A)の最大光吸収波長は728nmであり、この波長での光吸収(Abs.)は0.49であった。また、色素材料(B)の最大光吸収波長は601nmであり、この波長での光吸収(Abs.)は0.36、記録再生波長650nmでの光吸収(Abs.)は0.37であった。
次に、色素記録層2の上に、スパッタガスとしてArを用いて、スパッタ法によりAg合金(Ag−In合金、重量比99.5:0.5)を約1400Åの厚さに設けて反射層3とした。
更に、その上に紫外線硬化樹脂(大日本インキ化学工業社製SD390)からなる厚さ約4μmの保護層を設けてディスク体を作製し、同形状のポリカーボネート製のダミー基板4(カバー基板)を紫外線硬化樹脂接着剤(日本化薬社製DVD802)により貼り合せて、DVD+R光記録媒体を作製した。
なお、案内溝はDVD+Rに準拠した位相変調ウォブルとして形成した。
上記光記録媒体について、パルステック社製光ディスク評価装置ODU−1000を用い、前記DVD+Rシステム規格の測定条件に準拠して特性を評価した。また、以下のプッシュプル信号、ラジアルコントラスト信号、差信号、反射率、信号変調度等の測定方法は、前記システム規格に記載された方法で測定し、光吸収(Abs.)、最大吸収ピーク波長等は分光光度計(日立レシオビーム分光光度計 U−1000)を用いて測定した。
信号記録は、波長:659nm、NA:0.65、線速度:8X(27.92m/s)の条件でDVD(8−16)信号を半径位置23〜24mmに記録した。記録条件は前記DVD+R規格に準じたキャッスルパルス発光パターンを採用した。なお、記録に用いたパルス発光パターンを図4に示した。
信号再生は、波長:659nm、NA:0.65、線速度:1X(3.49m/s)の条件で未記録及び記録後の信号を測定した。再生信号の状況を図5に示した。
以上の結果を表2に示す。なお、記録モードの欄の「L to H」は「Low to High」を、「H to L」は「High to Low」の略である。
また「PPa/PPb」の欄の値は、記録前(未記録)のプッシュプル信号(PPb)に対する記録後のプッシュプル信号(PPa)の割合(%)である。
表2から分かるように、本実施例の光記録媒体は、記録後に記録部の反射率が増加するLow to Highモードの記録媒体であること、未記録部反射率が12〜30%の範囲にあること、未記録部及び記録後のプッシュプル信号が0.3未満であること、PPa/PPbが79%であることが確認できた。
なお、市販のDVD−ROMディスクを同じ評価装置により再生し、プッシュプル信号を測定したところ、0.30であった。
(比較例1)
直径120mm、厚さ0.6mmのポリカーボネート円板の表面に、溝深さ約1500Å、溝底部の幅約0.24μm、トラックピッチ0.74μmの案内溝凸凹パターンを有する基板1を用意し、色素材料として前記No.1のスクアリリウム色素、耐光材料として前記〔化11〕のホルマザンキレート色素を、重量比でNo.1:〔化11〕=7.5:2.5となるように、2,2,3,3−テトラフルオロプロパノールに溶解し、色素記録層2の塗布液を調製した。その他の条件は実施例1と同様にしてDVD+R光記録媒体を作成し評価した。
その結果を表2に示す。なお、上記色素材料の最大光吸収波長は606nmであり、この波長での光吸収(Abs.)は0.60、記録再生波長650nmでの光吸収(Abs.)は0.13であった。
表2から分かるように、本比較例の光記録媒体は、記録後の記録部の反射率が減少するHigh to Lowモードの記録媒体であること、未記録部反射率が45%以上であること、未記録部及び記録後のプッシュプル信号が0.3以上であること、PPa/PPbは135%であることが確認できた。
また、記録感度が悪く、実施例1に比べて記録に必要なレーザーパワーが20%以上高い結果となった。
したがって、本発明の記録装置は、記録マーク部の記録前の反射率よりも記録後の反射率が高くなるLow to High記録がなされる光記録媒体を、トラックエラー信号、フォーカスエラー信号の少なくとも1種以上の信号を検出することで、Low to High記録がなされる追記型光記録媒体であることを判別することが可能であり、媒体判別結果により、媒体に最適な記録再生条件(フォーカスサーボやトラッキングサーボなど)が設定できるので、記録再生時のサーボ不良不具合が低減でき、フォーカシング、トラッキング調整不良によるデータの記録再生品質(ジッターやデータエラー)低下がないため、優れた記録再生性能が得られる。
色素材料の光吸収スペクトルを示す図。 DVD+R、DVD−Rの光記録媒体の層構造を示す図。 BD−Rで採用されている逆層構成の光記録媒体の層構造を示す図。 実施例1で記録に用いたパルス発光パターンを示す図。 実施例1の再生信号の状況を示す図。 光記録装置の構成例を示す図。 媒体種類の判別の概要を説明するための図。
符号の説明
1 基板
2 色素記録層(光記録層)
3 反射層
4 ダミー基板
5 光透過性保護層
6 光透過性カバー層
space スペース
mark マーク
T 基本クロック周期
n 3以上の整数
n′ 3以上の整数
ps 直前のスペース長
cm 記録マーク長
W1 3Tマークのパルスパワー、4T以上のマークの上乗せしたパルスパワー
W2 4T以上のマークの上乗せしないパルスパワー
W4 イレースパワー
Pc クーリングパワー

Claims (8)

  1. DVDレーザー波長(640〜680nm)でLow to High記録がなされる光記録媒体に記録可能な光記録装置であって、トラックエラー信号からプッシュプル信号及び/又は案内溝の蛇行周波数を検出し、それらの検出結果に基づいて、記録条件を制御して記録することを特徴とする光記録装置。
  2. プッシュプル信号の検出結果が0.3未満であると共に、案内溝の蛇行周波数の検出結果が「有」である場合に、Low to High記録がなされる追記型光記録媒体であると判別し、その判別結果に基づいて、記録条件を制御することを特徴とする請求項1に記載の光記録装置。
  3. DVDレーザー波長(640〜680nm)でLow to High記録がなされる光記録媒体に記録可能な光記録装置であって、トラックエラー信号からプッシュプル信号及び/又は案内溝の蛇行周波数を検出すると共に、フォーカスエラー信号又は再生信号から媒体反射率及び/又は反射面数を検出し、それらの検出結果に基づいて、記録条件を制御して記録することを特徴とする光記録装置。
  4. プッシュプル信号の検出結果が0.3未満であると共に、未記録状態での媒体反射率の検出結果が12〜30%で、反射面数の検出結果が1面である場合に、Low to High記録がなされる追記型光記録媒体であると判別し、その判別結果に基づいて、記録条件を制御して記録することを特徴とする請求項3に記載の光記録装置。
  5. Low to High記録がなされる追記型光記録媒体でかつCSSコンテンツ記録用媒体であると判別することを特徴とする請求項2又は4に記載の光記録装置。
  6. 前記制御された記録条件に基づいて再生条件を制御し、更に、案内溝信号として記録されたLow to high記録される媒体に関する判別情報を読み取り、Low to High記録がなされる追記型光記録媒体又はCSSコンテンツ記録用媒体であると確認した上で記録することを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の光記録装置。
  7. 更に、ネットワークを介してコンテンツ情報を取得する手段を備えた請求項1〜6の何れかに記載の光記録装置。
  8. 請求項2、4、5、6の何れかに記載の光記録装置と、該光記録装置にネットワークを介して接続されたサーバとを備えたコンテンツ記録済み追記型光記録媒体の作成システムであって、コンテンツ情報を取得する手段と、Low to High記録がなされる追記型光記録媒体であると判別された場合に、取得されたコンテンツ情報の記録を許可する手段とを備えたことを特徴とするコンテンツ記録済み追記型光記録媒体の作成システム。
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