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JP2009001721A - ゴム組成物及びそれを用いた空気入りタイヤ - Google Patents

ゴム組成物及びそれを用いた空気入りタイヤ Download PDF

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JP2009001721A JP2007165462A JP2007165462A JP2009001721A JP 2009001721 A JP2009001721 A JP 2009001721A JP 2007165462 A JP2007165462 A JP 2007165462A JP 2007165462 A JP2007165462 A JP 2007165462A JP 2009001721 A JP2009001721 A JP 2009001721A
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Fumiaki Nishiura
史晃 西浦
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Abstract

【課題】耐摩耗性及び破壊特性が良好で且つウェットスキッド抵抗性及びドライグリップ性を大幅に向上させることが可能なゴム組成物を提供する。
【解決手段】ゲル浸透クロマトグラフィーで測定したポリスチレン換算重量平均分子量が30万〜400万のスチレン−ブタジエン共重合体(A)60〜95質量%及びゲル浸透クロマトグラフィーで測定したポリスチレン換算重量平均分子量が20万以上のスチレン−イソプレン共重合体(B)5〜40質量%からなるゴム成分100質量部に対して、ゲル浸透クロマトグラフィーで測定したポリスチレン換算重量平均分子量が5000〜20万の液状スチレン−ブタジエン共重合体(C)を10〜200質量部配合してなることを特徴とするゴム組成物である。
【選択図】なし

Description

本発明は、ゴム組成物及び該ゴム組成物を用いた空気入りタイヤに関し、特にタイヤのトレッドに用いることで、耐摩耗性及び破壊特性を損なうことなく、優れたウェットスキッド抵抗性及びドライグリップ性を付与することが可能なゴム組成物に関するものである。
近年、自動車の高速走行安定性に対する要求が一段と厳しくなってきており、自動車のタイヤトレッド用ゴム材料に従来から要求されてきた耐摩耗性や破壊特性に加えて、ウェットスキッド抵抗性及びドライグリップ性に優れたゴムが強く望まれるようになってきた。しかし、これらの特性を満足させるのは困難であり、特に、耐摩耗性、ウェットスキッド抵抗性及びドライグリップ性は、それぞれ相反する関係にある。グリップ性はそのゴム組成物のヒステリシスロス特性に依存しており、従来、ゴム組成物のグリップ性を高めるために種々の技術が開示されている。
例えば、特開昭63−101440号公報(特許文献1)には、スチレン−ブタジエン共重合体ゴム(SBR)に低分子量かつ高結合スチレン量のスチレン−ブタジエン共重合体を配合する技術が開示されている。しかしながら、特開昭63−101440号公報に開示のゴム組成物は、一部の低分子量成分がマトリックスのゴム成分と架橋を形成しマトリックスに取り込まれ、十分なヒステリシスロスを発生しないという問題があった。
一方、特開昭61−203145号公報(特許文献2)には、耐熱性、耐摩耗性及び路面グリップ性が改良されたゴム組成物として、低分子量の芳香族ビニル化合物−共役ジエン化合物共重合体とジエン系ゴムとをブレンドしてなるゴム組成物が開示されているが、ウェットグリップ抵抗性、ドライグリップ性及び耐摩耗性に関し、依然として改良の余地がある。
また、樹脂を高充填したゴム組成物をトレッドに適用し、樹脂の粘着効果をタイヤのグリップに活用する手法も知られているが、樹脂を多量に充填する手法では、樹脂の影響によって、該トレッドに適用したゴム組成物の温度に対する性能変化が大きくなる問題があった。これに対し、特開2004−59833号公報(特許文献3)には、粘着効果をグリップに活用できるゴム組成物として、高分子量のスチレン−ブタジエン共重合体と低分子量のスチレン−イソプレン共重合体とをブレンドしたゴム組成物が開示されている。
特開昭63−101440号公報 特開昭61−203145号公報 特開2004−59833号公報
しかしながら、本発明者が検討したところ、高分子量のスチレン−ブタジエン共重合体に対して、低分子量のスチレン−ブタジエン共重合体又はスチレン−イソプレン共重合体を多量に配合する手法では、かかる共重合体の重量平均分子量が数万程度と低いため、ゴム組成物のヒステリシスロスを上昇させると同時に、ゴム組成物の耐摩耗性及び破壊特性を低減してしまうことが分かった。
そこで、本発明の目的は、上記従来技術の問題を解決し、耐摩耗性及び破壊特性が良好で且つウェットスキッド抵抗性及びドライグリップ性を大幅に向上させることが可能なゴム組成物を提供することにある。また、本発明の他の目的は、かかるゴム組成物をトレッドに用いることで、耐摩耗性及び破壊特性を損なうことなく、ウェットスキッド抵抗性及びドライグリップ性を大幅に向上させた空気入りタイヤを提供することにある。
本発明者は、上記目的を達成するために鋭意検討した結果、高分子量のスチレン−ブタジエン共重合体及び高分子量のスチレン−イソプレン共重合体をブレンドしたゴム成分に対し、低分子量の液状スチレン−ブタジエン共重合体を配合することで、ゴム組成物の耐摩耗性及び破壊特性を十分に確保した上で、ウェットスキッド抵抗性及びドライグリップ性を大幅に向上できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
即ち、本発明のゴム組成物は、ゲル浸透クロマトグラフィーで測定したポリスチレン換算重量平均分子量が30万〜400万のスチレン−ブタジエン共重合体(A)60〜95質量%及びゲル浸透クロマトグラフィーで測定したポリスチレン換算重量平均分子量が20万以上のスチレン−イソプレン共重合体(B)5〜40質量%からなるゴム成分100質量部に対して、ゲル浸透クロマトグラフィーで測定したポリスチレン換算重量平均分子量が5000〜20万の液状スチレン−ブタジエン共重合体(C)を10〜200質量部配合してなることを特徴とする。ここで、液状スチレン−ブタジエン共重合体(C)は、室温(25℃)において液状である。
本発明のゴム組成物においては、前記スチレン−ブタジエン共重合体(A)の結合スチレン量が20〜50質量%であることが好ましい。
本発明のゴム組成物においては、前記スチレン−ブタジエン共重合体(A)のブタジエン部のビニル結合量が30〜60%であることが好ましい。
本発明のゴム組成物においては、前記液状スチレン−ブタジエン共重合体(C)の結合スチレン量が20〜70質量%であることが好ましい。
本発明のゴム組成物においては、前記液状スチレン−ブタジエン共重合体(C)の配合量が、前記ゴム成分100質量部に対して20〜100質量部であることが好ましい。
また、本発明の空気入りタイヤは、上記のゴム組成物をトレッドに用いたことを特徴とする。
本発明によれば、特定の分子量を有するスチレン−ブタジエン共重合体(A)と特定の分子量を有するスチレン−イソプレン共重合体(B)とを特定の割合で含むゴム成分に対し、特定の分子量を有する液状スチレン−ブタジエン共重合体(C)を配合することで、耐摩耗性及び破壊特性が良好で且つウェットスキッド抵抗性及びドライグリップ性を大幅に向上させることが可能なゴム組成物を提供することができる。また、かかるゴム組成物をトレッドに用いることで、耐摩耗性及び破壊特性を損なうことなく、ウェットスキッド抵抗性及びドライグリップ性を大幅に向上させた空気入りタイヤを提供することができる。
以下に、本発明を詳細に説明する。本発明のゴム組成物は、ゲル浸透クロマトグラフィーで測定したポリスチレン換算重量平均分子量が30万〜400万のスチレン−ブタジエン共重合体(A)60〜95質量%及びゲル浸透クロマトグラフィーで測定したポリスチレン換算重量平均分子量が20万以上のスチレン−イソプレン共重合体(B)5〜40質量%からなるゴム成分100質量部に対して、ゲル浸透クロマトグラフィーで測定したポリスチレン換算重量平均分子量が5000〜20万の液状スチレン−ブタジエン共重合体(C)を10〜200質量部配合してなることを特徴とする。
本発明のゴム組成物において、重量平均分子量が20万以上のスチレン−イソプレン共重合体(B)は、スチレン−ブタジエン共重合体に比べて粘着性が高く、ゴム組成物のヒステリシスロスを上昇させることができる。このため、本発明のゴム組成物は、重量平均分子量が30万〜400万のスチレン−ブタジエン共重合体(A)に、上記スチレン−イソプレン共重合体(B)を特定の割合で含有させることで、耐摩耗性及び破壊特性を十分に確保しつつ、ウェットスキッド抵抗性及びドライグリップ性を向上させることができる。加えて、重量平均分子量が5000〜20万の液状スチレン−ブタジエン共重合体(C)は、時間経過によるフローロスが大きいため、本発明のゴム組成物のゴム成分100質量部に対し該共重合体(C)を10〜200質量部配合すると、ゴム組成物のヒステリシスロスが更に上昇し、ウェットスキッド抵抗性及びドライグリップ性を大幅に向上させることができる。また、上記共重合体(A)と共重合体(B)とを特定の割合で含むゴム成分に対し、上記共重合体(C)を配合しても、耐摩耗性及び破壊特性を十分に確保することができる。従って、本発明のゴム組成物を空気入りタイヤのトレッドに用いることで、タイヤの耐摩耗性(経済性)及び破壊特性(安全性)を十分に確保しつつ、高度なクリップ性能(ウェットスキッド抵抗性とドライグリップ性の両立)が達成される。また、本発明のゴム組成物は、上述のような特性を有するため、ベルトや各種工業用ゴム物品にも好適に適用することができる。
本発明のゴム組成物に用いるスチレン−ブタジエン共重合体(A)は、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)で測定したポリスチレン換算重量平均分子量が30万〜400万であることを要する。上記共重合体(A)の重量平均分子量が30万未満では、ゴム組成物の破壊特性が低下し、一方、400万を超えると、重合溶液の粘度が高くなり過ぎ生産性が低くなる。
上記スチレン−ブタジエン共重合体(A)は、結合スチレン量が20〜50質量%であることが好ましい。共重合体(A)の結合スチレン量が20質量%未満では、ゴム組成物の破壊特性が低下し、ウェットスキッド抵抗性と他の特性とを同時に満足することが困難であり、一方、50質量%を超えると、ゴム組成物の耐摩耗性が低下する。
また、上記スチレン−ブタジエン共重合体(A)は、ブタジエン部のビニル結合量が30〜60%であることが好ましい。共重合体(A)のブタジエン部のビニル結合量が30%未満では、ゴム組成物のウェットスキッド抵抗性が不十分な場合があり、一方、60%を超えると、ゴム組成物の耐摩耗性が低下する場合がある。
本発明のゴム組成物においては、ゴム成分として上記スチレン−ブタジエン共重合体(A)を用いるが、ゴム成分の全量が共重合体(A)であると、ウェットスキッド抵抗性及びドライグリップ性を十分に改良することができないため、本発明のゴム組成物のゴム成分は、スチレン−イソプレン共重合体(B)を5〜40質量%含有することを要する。本発明のゴム組成物のゴム成分中の共重合体(B)の割合が5質量%未満では、ヒステリシスロスの上昇が十分に得られず、一方、40質量%を超えると、ゴム組成物の破壊特性が著しく低下してしまう。
本発明のゴム組成物に用いるスチレン−イソプレン共重合体(B)は、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)で測定したポリスチレン換算重量平均分子量が20万以上であることを要する。上記共重合体(B)の重量平均分子量が20万未満では、ゴム組成物の破壊特性、耐摩耗性、ウェットスキッド抵抗性及びドライグリップ性が低減する。
更に、本発明のゴム組成物は、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)で測定したポリスチレン換算重量平均分子量が5000〜20万の液状スチレン−ブタジエン共重合体(C)を上記ゴム成分100質量部に対して10〜200質量部含有することを要し、20〜100質量部含有することが好ましい。上記共重合体(C)の含有量が10質量部未満では、強度とドライグリップ性が十分に得られず、一方、200質量部を超えると、ゴム組成物のムーニー粘度が低くなり過ぎ、生産性が悪化してしまう。
本発明のゴム組成物に用いる液状スチレン−ブタジエン共重合体(C)は、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)で測定したポリスチレン換算重量平均分子量が5000〜20万であることを要する。上記共重合体(C)の重量平均分子量が5000未満では、ゴム組成物の破壊特性、耐摩耗性、ウェットスキッド抵抗性及びドライグリップ性が低減し、一方、20万を超えると、ウェットスキッド抵抗性及びドライグリップ性が低減する。
上記液状スチレン−ブタジエン共重合体(C)は、結合スチレン量が20〜70質量%であることが好ましい。共重合体(C)の結合スチレン量が20質量%未満では、ゴム組成物のウェットスキッド抵抗性及びドライグリップ性が不十分な場合があり、一方、70質量%を超えると、樹脂状になるためゴム組成物が固くなり、ウェットスキッド抵抗性及びドライグリップ性が低下する傾向がある。
更に、上記液状スチレン−ブタジエン共重合体(C)は、ブタジエン部の不飽和結合の60%以上が水素添加されていることが好ましい。共重合体(C)のブタジエン部の水添率が60%以上であれば、ゴム組成物の室温以上でのヒステリシスロスを向上させる効果が大きくなる。一方、上記共重合体(C)のブタジエン部の不飽和結合の水添率が60%未満では、共重合体(C)がゴム組成物の架橋に関わってしまい、十分なグリップ性が得られない場合がある。
本発明のゴム組成物において、上記スチレン−ブタジエン共重合体(A)、スチレン−イソプレン共重合体(B)及び液状スチレン−ブタジエン共重合体(C)は、例えば、それぞれの共重合体を構成する単量体を炭化水素溶媒中でエーテル又は第三級アミンの存在下、リチウム系重合開始剤を用いてアニオン重合によって共重合させて得られる。ここで、上記炭化水素溶媒としては、特に限定されるものではないが、シクロヘキサン、メチルシクロペンタン、シクロオクタン等の脂環式炭化水素、プロパン、ブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、デカン等の脂肪族炭化水素、ベンゼン、トルエン、エチルベンゼン等の芳香族炭化水素等を用いることができる。これら炭化水素は、1種単独で用いても、2種以上を混合して用いてもよい。これら炭化水素の中では、脂肪族炭化水素及び脂環式炭化水素が好ましい。
また、上記リチウム系重合開始剤としては、有機リチウム化合物が好ましく、該有機リチウム化合物としては、エチルリチウム、プロピルリチウム、n-ブチルリチウム、sec-ブチルリチウム、t-ブチルリチウム等のアルキルリチウム;フェニルリチウム、トリルリチウム等のアリールリチウム;ビニルリチウム、プロペニルリチウム等のアルケニルリチウム;テトラメチレンジリチウム、ペンタメチレンジリチウム、ヘキサメチレンジリチウム、デカメチレンジリチウム等のアルキレンジリチウム;1,3-ジリチオベンゼン、1,4-ジリチオベンゼン等のアリレンジリチウムの他;1,3,5-トリリチオシクロヘキサン、1,2,5-トリリチオナフタレン、1,3,5,8-テトラリチオデカン、1,2,3,5-テトラリチオ-4-ヘキシル-アントラセン等が挙げられる。これらの中でも、n-ブチルリチウム、sec-ブチルリチウム、t-ブチルリチウム及びテトラメチレンジリチウムが好ましく、n-ブチルリチウムが特に好ましい。上記リチウム系重合開始剤の使用量は、反応操作における重合速度及び生成させる共重合体の分子量によって決定され、通常、単量体100g当たりリチウム原子として0.02〜5mgの範囲が好ましく、0.05〜2mgの範囲が更に好ましい。
上記共重合体(A)、共重合体(B)及び共重合体(C)を得るための重合反応は、バッチ重合方式、連続重合方式のいずれの方式によっても行うことができる。上記重合反応における重合温度は、0〜130℃の範囲が好ましい。また、重合反応は、等温重合、昇温重合及び断熱重合のいずれの重合形式によっても行うことができる。更に、重合を行う際には、反応容器内にゲルが生成するのを防止するために、1,2-ブタジエン等のアレン化合物を添加することもできる。
更に、上記液状スチレン−ブタジエン共重合体(C)のブタジエン部の不飽和結合を水素添加する場合、水添は、得られた共重合体(C)を、有機カルボン酸ニッケル、有機カルボン酸コバルト、1〜3族の有機金属化合物からなる水素化触媒;カーボン、シリカ、珪藻土等に担持したニッケル、白金、パラジウム、ルテニウム、ロジウム金属触媒;コバルト、ニッケル、ロジウム、ルテニウム錯体等から選択される一種を触媒として、1〜100気圧の加圧水素下で水素化することで実施できる。
本発明のゴム組成物においては、更に充填剤を配合することが好ましい。ここで、充填剤としては、カーボンブラック及びシリカが好ましい。なお、カーボンブラックとしては、FEF,SRF,HAF,ISAF,SAFグレードのものが好ましく、HAF,ISAF,SAFグレードのものが更に好ましい。一方、シリカとしては、湿式シリカ及び乾式シリカ等が好ましく、湿式シリカが更に好ましい。これら充填剤は、一種単独で用いてもよいし、二種以上を混合して用いてもよい。
本発明のゴム組成物には、上記スチレン−ブタジエン共重合体(A)、スチレン−イソプレン共重合体(B)、液状スチレン−ブタジエン共重合体(C)、充填剤の他に、例えば、老化防止剤、シランカップリング剤、加硫促進剤、加硫促進助剤、加硫剤等のゴム工業界で通常使用される添加剤を、本発明の目的を害しない範囲内で適宜選択して配合することができる。これら配合剤としては、市販品を好適に使用することができる。
本発明のゴム組成物は、ロール、インターナルミキサー等の混練り機を用いて混練りすることによって得られ、成形加工後、加硫を行い、タイヤのトレッドゴム、アンダートレッド、カーカス、サイドウォール、ビード等のタイヤ用途を始め、防振ゴム、ベルト、ホース、その他の工業製品等にも用いることができるが、タイヤのトレッドゴムとして特に好適である。
本発明の空気入りタイヤは、上述したゴム組成物をトレッドに用いたことを特徴とする。上記ゴム組成物をトレッドに用いたタイヤは、室温以上でのヒステリシスロスが高いため、耐摩耗性及び破壊特性を十分に確保しつつ、ウェットスキッド抵抗性及びドライグリップ性に優れる。なお、本発明の空気入りタイヤは、上述のゴム組成物をトレッドに用いる以外特に制限は無く、常法に従って製造することができる。また、該タイヤに充填する気体としては、通常の或いは酸素分圧を調整した空気の他、窒素、アルゴン、ヘリウム等の不活性ガスを用いることができる。
以下に、実施例を挙げて本発明を更に詳しく説明するが、本発明は下記の実施例に何ら限定されるものではない。
以下の方法で共重合体(A)、共重合体(B)及び共重合体(C)を合成し、得られた共重合体の結合スチレン量、ビニル結合量及びポリスチレン換算重量平均分子量(Mw)を下記の方法で測定した。
(1)結合スチレン量
合成された共重合体の結合スチレン量は、1H-NMRスペクトルの積分比から算出した。
(2)ビニル結合量
合成された共重合体のブタジエン部分のビニル結合量は、赤外法(モレロ法)で分析した。
(3)ポリスチレン換算重量平均分子量(Mw)
ゲルパーミエーションクロマトグラフィー[GPC:ウォーターズ社製244型GPC、カラム:東洋ソーダ製GMH−3、GMH−6、G6000H−6、検出器:示差屈折計、移動相:テトラヒドロフラン]と、標準物質としてウォーターズ社製単分散スチレン重合体とを用いて、単分散スチレン重合体のピークの分子量とGPCのカウント数との関係を予め求めて検量線を作成し、これを用いて、各重合体のポリスチレン換算での重量平均分子量(Mw)を求めた。
<スチレン−ブタジエン共重合体(A)の合成>
十分に窒素置換した拌翼つきの5リットルオートクレーブに、シクロヘキサン3000g、テトラヒドロフラン(THF)12g、1,3-ブタジエン200g及びスチレン100gを導入し、オートクレーブ内の温度を21℃に調整した。次に、n-ブチルリチウム0.12gを加えて昇温条件下で60分間重合し、モノマーの転化率が99%であることを確認した。その後、老化防止剤として2,6-ジ-t-ブチル-p-クレゾールを3.5g加え、スチレン−ブタジエン共重合体(A)を得た。分析値を表1に示す。
<スチレン−イソプレン共重合体(B)の合成>
十分に窒素置換した拌翼つきの5リットルオートクレーブに、シクロヘキサン3000g、テトラヒドロフラン(THF)12g、イソプレン150g及びスチレン150gを導入し、オートクレーブ内の温度を21℃に調整した。次に、n-ブチルリチウム1.00gを加えて昇温条件下で60分間重合し、モノマーの転化率が99%であることを確認した。その後、老化防止剤として2,6-ジ-t-ブチル-p-クレゾールを3.5g加え、スチレン−イソプレン共重合体(B)を得た。分析値を表1に示す。
<液状スチレン−ブタジエン共重合体(C)の合成>
モノマーの仕込み比、重合開始剤の使用量等を変えた他は、スチレン−ブタジエン共重合体(A)と同様にして合成した。分析値を表1に示す。
Figure 2009001721
次に、上記共重合体(A)、共重合体(B)及び共重合体(C)を用いて、表2に示す配合処方のゴム組成物を常法に従って調製し、通常の条件で加硫して得た加硫ゴムに対し、下記の方法で、ドライグリップ性、ウェットスキッド抵抗性、耐摩耗性及び破壊強度を評価した。結果を表2に示す。
(4)ドライグリップ性及びウェットスキッド抵抗性
スキッドテスターにより、濡れた路面及び乾いた路面を再現して評価した。比較例1のゴム組成物のドライグリップ性及びウェットスキッド抵抗性をそれぞれ100として指数表示した。指数値が大きい程、ドライグリップ性及びウェットスキッド抵抗性に優れることを示す。
(5)耐摩耗性
ランボーン型摩耗試験機を用い、室温におけるスリップ率60%での摩耗量を測定し、比較例1のゴム組成物の摩耗量の逆数を100として指数表示した。指数値が大きい程、耐摩耗性が良好であることを示す。
(6)破壊強度
JIS K 6301に準拠して室温で引張試験を行い、引張強さ(Tb)を測定し、比較例1のゴム組成物の引張強さを100として指数表示した。指数値が大きい程、破壊特性が良好であることを示す。
Figure 2009001721
*1 N-(1,3-ジメチルブチル)-N-フェニル-p-フェニレンジアミン.
*2 ジベンゾチアジルジスルフィド.
*3 N-t-ブチル-2-ベンゾチアゾリルスルフェンアミド.
表1から明らかなように、本発明で規定する分子量の共重合体(A)と、本発明で規定する分子量の共重合体(B)とを本発明で規定する割合で含むゴム成分に対し、本発明で規定する分子量の共重合体(C)を配合した実施例1〜3のゴム組成物は、比較例1〜4のゴム組成物との比較から、耐摩耗性及び破壊特性を十分に確保した上で、ドライグリップ性及びウェットスキッド抵抗性を大幅に向上できることが分かる。
一方、比較例1〜3の結果から、ゴム成分の全量が共重合体(A)であると、ゴム組成物のウェットスキッド抵抗性及びドライグリップ性を十分に改良できないことが分かる。また、比較例2〜3の結果から、共重合体(C)の配合量を増加させると、ゴム組成物のドライグリップ性及びウェットスキッド抵抗性は向上するものの、耐摩耗性及び破壊特性が大幅に低下してしまうことが分かる。更に、比較例4の結果から、共重合体(B)を含むものの、共重合体(C)を含まないと、ゴム組成物のウェットスキッド抵抗性及びドライグリップ性を十分に改良できないことが分かる。更にまた、比較例5の結果から、ゴム成分中の共重合体(B)の含有率が40質量%を超えると、ゴム組成物の破壊特性を大幅に低減することが分かる。

Claims (6)

  1. ゲル浸透クロマトグラフィーで測定したポリスチレン換算重量平均分子量が30万〜400万のスチレン−ブタジエン共重合体(A)60〜95質量%及びゲル浸透クロマトグラフィーで測定したポリスチレン換算重量平均分子量が20万以上のスチレン−イソプレン共重合体(B)5〜40質量%からなるゴム成分100質量部に対して、ゲル浸透クロマトグラフィーで測定したポリスチレン換算重量平均分子量が5000〜20万の液状スチレン−ブタジエン共重合体(C)を10〜200質量部配合してなることを特徴とするゴム組成物。
  2. 前記スチレン−ブタジエン共重合体(A)の結合スチレン量が20〜50質量%であることを特徴とする請求項1に記載のゴム組成物。
  3. 前記スチレン−ブタジエン共重合体(A)のブタジエン部のビニル結合量が30〜60%であることを特徴とする請求項1に記載のゴム組成物。
  4. 前記液状スチレン−ブタジエン共重合体(C)の結合スチレン量が20〜70質量%であることを特徴とする請求項1に記載のゴム組成物。
  5. 前記液状スチレン−ブタジエン共重合体(C)の配合量が、前記ゴム成分100質量部に対して20〜100質量部であることを特徴とする請求項1に記載のゴム組成物。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載のゴム組成物をトレッドに用いたことを特徴とする空気入りタイヤ。
JP2007165462A 2007-06-22 2007-06-22 ゴム組成物及びそれを用いた空気入りタイヤ Withdrawn JP2009001721A (ja)

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