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JP2009099925A - アニール装置 - Google Patents

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JP2009099925A JP2008009503A JP2008009503A JP2009099925A JP 2009099925 A JP2009099925 A JP 2009099925A JP 2008009503 A JP2008009503 A JP 2008009503A JP 2008009503 A JP2008009503 A JP 2008009503A JP 2009099925 A JP2009099925 A JP 2009099925A
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Abstract

【課題】加熱源としてLED等の発光素子を用いたアニール装置において、光を効率的に取り出すことができるアニール装置を提供すること。
【解決手段】ウエハWが収容される処理室1と、ウエハWの面に面するように設けられ、ウエハWに対して光を照射する複数のLED33を有する加熱源17a,17bと、加熱源17a,17bに対応して設けられ、発光素子33からの光を透過する光透過部材18a,18bとを有するアニール装置であって、加熱源17a,17bは、支持体32上にウエハW側に向けて複数の発光素子33が取り付けられて構成され、発光素子がそれぞれ個別的に透明樹脂からなるレンズ層20で覆われている。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体ウエハ等に対してLED等の発光素子からの光を照射することによりアニールを行うアニール装置に関する。
半導体デバイスの製造においては、被処理基板である半導体ウエハ(以下単にウエハと記す)に対して、成膜処理、酸化拡散処理、改質処理、アニール処理等の各種熱処理が存在するが、半導体デバイスの高速化、高集積化の要求にともない、特にイオンインプランテーション後のアニールは、拡散を最小限に抑えるために、より高速での昇降温が指向されている。このような高速昇降温が可能なアニール装置としてLED(発光ダイオード)を加熱源として用いたものが提案されている(例えば特許文献1)。
ところで、上記アニール装置の加熱源としてLEDを用いる場合には、急速加熱に対応して多大な光エネルギーを発生させる必要があり、そのためにLEDを高密度実装する必要がある。
LED素子はGaAs、GaNなどの化合物半導体であり、これらの物質の光に対する屈折率が2.5〜3.6程度と極めて大きく、入射角が0度でも15%程度反射するため、そのまま空気に取り出した場合には効率が極めて低くなってしまう。そのため、LED素子からの光を空気(真空)中に取出す場合は、屈折率がこれら高屈折率物質と空気との間の物質、例えば透明樹脂を充填することが考えられる。
一方、LED素子の形状は一辺の長さが0.3〜0.5mm程度であり厚さが0.2mm程度であるから、下面を基板に取り付けて用いる場合には、4つある側面の面積の合計のほうが上面の面積よりも大きくなり、側面からの光を効率良く取り出すことが重要となるが、上述のように、LED素子の配置空間に単に樹脂を充填した場合には、LED素子の側面からの光を十分に取り出すことができない。
特表2005−536045号公報
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであって、加熱源としてLED等の発光素子を用いたアニール装置において、光を効率的に取り出すことができるアニール装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の観点では、被処理体が収容される処理室と、前記処理室内で被処理体を支持する支持部材と、前記支持部材上の被処理体の少なくとも一方の面に面するように設けられ、被処理体に対して光を照射する複数の発光素子を有する加熱源と、前記加熱源に対応して設けられ、前記発光素子からの光を透過する光透過部材と、前記処理室内を排気する排気機構と、前記処理室内に処理ガスを供給する処理ガス供給機構とを具備し、前記加熱源は、支持体上に被処理体側に向けて複数の発光素子が取り付けられて構成され、前記発光素子がそれぞれ個別的にレンズ層で覆われていることを特徴とするアニール装置を提供する。
上記本発明において、前記レンズ層は透明樹脂からなることが好ましい。また、前記レンズ層は半球状をなしていることが好ましい。前記レンズ層は、前記支持体上に設けられた薄い樹脂層の上に半球状樹脂層が形成されてなるものとすることもできる。上記半球状のレンズ層の隣接するもの同士は接触していてもよいし、離隔していてもよい。
前記発光素子の平面形状が、一辺が0.5mmの正方形であり、レンズ層の直径が0.6〜1.2mmであることが好ましく、前記レンズ層の直径が0.8〜1.0mmであることがより好ましい。
本発明の第2の観点では、被処理体が収容される処理室と、前記処理室内で被処理体を支持する支持部材と、前記支持部材上の被処理体の少なくとも一方の面に面するように設けられ、被処理体に対して光を照射する複数の発光素子を有する加熱源と、前記加熱源に対応して設けられ、前記発光素子からの光を透過する光透過部材と、前記処理室内を排気する排気機構と、前記処理室内に処理ガスを供給する処理ガス供給機構と
を具備し、前記加熱源は、支持体上に被処理体側に向けて複数の発光素子が取り付けられて構成され、前記発光素子の所定個数が一括してレンズ層で覆われていることを特徴とするアニール装置を提供する。
上記第2の観点において、前記レンズ層は透明樹脂からなる部分を主体とすることが好ましい。また、前記支持体は複数有し、前記レンズ層は各支持体に対応して複数設けられ、各レンズ層は対応する支持体に取り付けられた複数の発光素子を一括して覆うようにすることができる。さらに、前記レンズ層は、光射出側の面が狭面となるテーパを有する構成とすることができる。さらにまた、前記レンズ層は、前記支持体上に設けられた薄い層の上に主層としての樹脂層が形成されてなる構成とすることができる。この場合に、前記主層としての樹脂層は、光射出側の面が狭面となるテーパを有する構成とすることができる。
本発明の第3の観点では、被処理体が収容される処理室と、前記処理室内で被処理体を支持する支持部材と、前記支持部材上の被処理体の少なくとも一方の面に面するように設けられ、被処理体に対して光を照射する複数の発光素子を有する加熱源と、前記加熱源に対応して設けられ、前記発光素子からの光を透過する光透過部材と、前記処理室内を排気する排気機構と、前記処理室内に処理ガスを供給する処理ガス供給機構とを具備し、前記加熱源は、支持体上に被処理体側に向けて複数の発光素子が取り付けられて構成され、前記発光素子は、その光射出面の縁部に面取りが施されていることを特徴とするアニール装置を提供する。
上記第1〜第3の観点において、前記支持体の反射率が0.8以上であることが好ましい。前記支持部材と前記光透過部材との間に空間を有し、前記空間に前記加熱源が設けられている構造とすることができる。さらに、発光素子としては、LEDを好適に用いることができる。
本発明によれば、発光素子を典型的には透明樹脂からなるレンズ層で覆うようにしたので、屈折率の高い材料で構成されている発光素子から屈折率の小さい空気中に光が射出される場合に全反射が生じ難く、全反射による効率低下を抑制することができる。また、このようにレンズ層を設けることにより、発光素子の側方へ射出される光も有効に取り出すことができるので光の取り出し効率を一層高いものとすることができる。
また、発光素子の所定個数が一括してレンズ層で覆われた構成の場合にも、上記効果を奏することができる。
さらに、発光素子の光射出面の縁部に面取りが施されている構成とすることにより、発光素子の発光部から光を取り出す際に、横に逃げる光を中心方向に屈折させることができ、光の取り出し効率を高いものとすることができる。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。ここでは、表面に不純物が注入されたウエハをアニールするためのアニール装置を例にとって説明する。
図1は本発明の第1の実施形態に係るアニール装置の概略構成を示す断面図、図2は図1のアニール装置の加熱源を拡大して示す断面図、図3は図1のアニール装置のLEDへ給電する部分を拡大して示す断面図である。このアニール装置100は、気密に構成され、ウエハWが搬入される処理室1を有している。
処理室1は、ウエハWが配置される円柱状のアニール処理部1aとアニール処理部1aの外側にドーナツ状に設けられたガス拡散部1bを有している。ガス拡散部1bはアニール処理部1aよりも高さが高くなっており、処理室1の断面はH状をなしている。処理室1のガス拡散部1bはチャンバー2により規定されている。チャンバー2の上壁2aおよび底壁2bにはアニール処理部1aに対応する円形の孔3a,3bが形成されており、これら孔3a,3bにはそれぞれ銅等の高熱伝導性材料からなる冷却部材4a,4bが嵌め込まれている。冷却部材4a,4bはフランジ部5a,5bを有し、フランジ部5a,5bとチャンバー2の上壁2aおよび底壁2bにシール部材6a,6bを介して密着されている。そして、この冷却部材4a,4bによりアニール処理部1aが規定されている。
処理室1には、アニール処理部1a内でウエハWを水平に支持する支持部材7が設けられており、この支持部材7は図示しない昇降機構によりウエハWの受け渡しの際に昇降可能となっている。また、チャンバー2の天壁には、図示しない処理ガス供給機構から所定の処理ガスが導入される処理ガス導入口8が設けられ、この処理ガス導入口8には処理ガスを供給する処理ガス配管9が接続されている。また、チャンバー2の底壁には排気口10が設けられ、この排気口10には図示しない排気装置に繋がる排気配管11が接続されている。さらに、チャンバー2の側壁には、チャンバー2に対するウエハWの搬入出を行うための搬入出口12が設けられており、この搬入出口12はゲートバルブ13により開閉可能となっている。処理室1には、支持部材7上に支持されたウエハWの温度を測定するための温度センサー14が設けられている。また、温度センサー14はチャンバー2の外側の計測部15に接続されており、この計測部15から後述するプロセスコントローラ60に温度検出信号が出力されるようになっている。
冷却部材4a,4bの支持部材7に支持されたウエハWに対向する面には、支持部材7に支持されているウエハWに対応するように円形の凹部16a,16bが形成されている。そして、この凹部16a,16b内には、冷却部材4a,4bに直接接触するように発光ダイオード(LED)を搭載した加熱源17a,17bが配置されている。
冷却部材4a,4bのウエハWと対向する面には、凹部16a,16bを覆うように、加熱源17a,17bに搭載されたLEDからの光をウエハW側に透過する光透過部材18a,18bがねじ止めされている。光透過部材18a,18bはLEDから射出される光を効率良く透過する材料が用いられ、例えば石英が用いられる。
冷却部材4a,4bには冷却媒体流路21a,21bが設けられており、その中に、冷却部材4a,4bを0℃以下、例えば−50℃程度に冷却することができる液体状の冷却媒体、例えばフッ素系不活性液体(商品名フロリナート、ガルデン等)が通流される。冷却部材4a,4bの冷却媒体流路21a,21bには冷却媒体供給配管22a,22bと、冷却媒体排出配管23a,23bが接続されている。これにより、冷却媒体を冷却媒体流路21a,21bに循環させて冷却部材4a,4bを冷却することが可能となっている。
なお、チャンバー2には冷却水流路25が形成されており、この中に常温の冷却水が通流するようになっており、これによりチャンバー2の温度が過度に上昇することを防止している。
加熱源17a,17bは、図2に拡大して示すように、絶縁性を有する高熱伝導性材料、典型的にはAlNセラミックスからなる支持体32と、支持体32に支持された多数のLED33と、支持体32の裏面側に半田付けまたはろう接合された高熱伝導性材料であるCuで構成された熱拡散部材50とで構成された複数のLEDアレイ34を有しており、これらLEDアレイ34の裏面が、加熱源17aでは冷却部材4aの下面に対し、また加熱源17bでは冷却部材4bの上面に対し、例えばシリコングリースや銀ペースト等の熱伝導性の良好なペーストを介してねじ止めされている。隣接するLEDアレイ34の間は仕切り部材55で仕切られている。LEDアレイ34の支持体32とLED33との間には銅に金メッキしたもの等の導電性の高い電極35が全面接触した状態で設けられている。また、一つのLED33と隣接するLED33の電極35との間はワイヤ36にて接続されている。このように、冷却媒体から熱伝導率の高い冷却部材4a,4bに高効率で伝達した冷熱が、全面で接触している熱伝導性が高い熱拡散部材50、支持体32、電極35を介してLED33に到達するので、極めて高効率でLED33が冷却される。
個々のLED33は例えば透明樹脂からなるレンズ層20で覆われている。レンズ層20はLED33から射出する光を取り出す機能を有するものであり、LED33の側面からの光も取り出すことができる。このレンズ層20の形状はレンズ機能を有すれば特に限定されるものではないが、製造の容易性および効率を考慮すると、略半球状が好ましい。このレンズ層20については後で詳細に説明する。
支持体32と光透過部材18a,18bとの間の空間は真空引きされている。
冷却部材4aの上方および冷却部材4bの下方には、それぞれLED33への給電制御を行うための制御ボックス37a,37bが設けられており、これらには図示しない電源からの配線が接続され、LED33への給電を制御するようになっている。
一方、図3に拡大して示すように、熱拡散部材50および支持体32にそれぞれ形成されたホール50aおよび32aには給電電極51が挿入されており、この給電電極51が電極35に半田付けにより接続されている。この給電電極51には冷却部材4a,4bの内部を通って延びる電極棒38が取り付けポート52において接続されている。電極棒38は、LEDアレイ34毎に複数個、例えば8個(図1、3では2個のみ図示)設けられており、電極棒38は絶縁材料からなる保護カバー38aで覆われている。電極棒38は、冷却部材4aの上端部および冷却部材4bの下端部まで延び、そこで受け部材39がねじ止めされている。受け部材39と冷却部材4a,4bとの間には絶縁リング40が介装されている。ここで、保護カバー38aと冷却部材4a(4b)との間、保護カバー38aと電極棒38との間の隙間はろう付けされており、いわゆるフィードスルーを形成している。
図1に示すように、制御ボックス37a,37b内には、複数の制御ボード42が設けられている。この制御ボード42は、電極棒38に対応する給電部材41が接続される接続部42aと、電源からの配線が接続される給電コネクタ43を有している。図3に示すように、給電部材41は下方に延び、各電極棒38に取り付けられた受け部材39に接続されている。給電部材41は絶縁材料からなる保護カバー44で覆われている。給電部材41の先端にはポゴピン(スプリングピン)41aが設けられており、この各ポゴピン41aが対応する受け部材39に接触することにより、制御ボックス37a,37bから給電部材41、電極棒38、給電電極51および加熱源17a,17bの電極35を介して各LED33に給電されるようになっている。このようにして給電されることによりLED33が発光し、その光によりウエハWを表裏面から加熱することによりアニール処理が行われる。ポゴピン41aはスプリングにより受け部材39側に付勢されているので、制御ボード42の取り付け位置がずれている等の場合にも確実に給電部材41と電極棒38のコンタクトがとれるようになっている。なお、図1には給電部材41の途中までが描かれており、電極棒38、給電電極51やこれらの接続部の構造等は省略している。また、図2には給電電極51が省略されている。
LEDアレイ34は六角状をなし、例えば図4に示すように配置される。一つのLEDアレイ34には、1000〜2000個程度のLED33が搭載される。LED33としては、射出される光の波長が紫外光〜近赤外光の範囲、好ましくは0.36〜1.0μmの範囲のものが用いられる。このような0.36〜1.0μmの範囲の光を射出する材料としてはGaN、GaAs、GaP等をベースとした化合物半導体が例示される。
アニール装置100の各構成部は、図1に示すように、マイクロプロセッサ(コンピュータ)を備えたプロセスコントローラ60に接続されて制御される構成となっている。例えば、上記制御ボックス37a,37bの給電制御や、駆動系の制御、ガス供給制御等がこのプロセスコントローラ60で行われる。プロセスコントローラ60には、工程管理者がアニール装置100を管理するためにコマンドの入力操作等を行うキーボードや、アニール装置100の稼働状況を可視化して表示するディスプレイ等からなるユーザーインターフェース61が接続されている。さらに、プロセスコントローラ60には、アニール装置100で実行される各種処理をプロセスコントローラ60の制御にて実現するための制御プログラムや、処理条件に応じてアニール装置100の各構成部に処理を実行させるためのプログラムすなわちレシピを格納することが可能な記憶部62が接続されている。レシピはハードディスクや半導体メモリーに記憶されていてもよいし、CDROM、DVD等の可搬性の記憶媒体に収容された状態で記憶部62の所定位置にセットするようになっていてもよい。さらに、他の装置から、例えば専用回線を介してレシピを適宜伝送させるようにしてもよい。そして、必要に応じて、ユーザーインターフェース61からの指示等にて任意のレシピを記憶部62から呼び出してプロセスコントローラ60に実行させることで、プロセスコントローラ60の制御下で、アニール装置100での所望の処理が行われる。
次に、レンズ層20について詳細に説明する。
上述したように、レンズ層20は例えば透明樹脂からなり、個々のLED33を覆い、典型的には半球状をなしている。このレンズ層20は、屈折率の高いLED33と屈折率が1の空気との間の屈折率を有しており、LED33から空気中に光が直接射出されることによる全反射を緩和するために設けられる。レンズ層20としては、例えばGaAsの場合、屈折率が約3.4なので屈折率が1.84程度の透明樹脂が好ましい。
その理由を以下に説明する。
図5に示すような、n1の屈折率を持つ物質が発光して屈折率がn2のレンズ材を透過して、n3=1の大気へ光を透過するときのn2の最適値を求める。
レンズは半円であり、発光部はレンズに対して小さいので、簡単のため、θ1≒0、θ2≒0、θ3≒0として解析すると、反射率Rは以下の(1)式で表すことができる。
Figure 2009099925
透過率は1−Rとなるから、物質1から物質3への透過率Tは、以下の(2)式で表すことができる。
Figure 2009099925
この(2)式は極大値をもつ関数になるのでTをn2について偏微分すると(3)式に示すようになり、これを整理すると(4)式に示すようになる。
Figure 2009099925
変曲点は(4)式の右辺が0であるから、これを計算すると、以下の(5)式となる。
n2=(n1・n3)1/2 ……(5)
GaAsの屈折率は約3.4なので上記(5)からn2=3.41/2=1.84となる。したがって、レンズ層20の屈折率が1.84のときに透過率が最大となる。
レンズ層20がない場合の透過率Tは、GaAsの屈折率が約3.4なのでn1=3.4として、上記(2)式より、
T=1−{(3.4−1)/(3.4+1)}=0.702
となる。
一方、レンズ層20が存在する場合の透過率は、n1=3.4、n2=1.84とすると、上記(2)式より、
T=[1−{(3.4−1.84)/(3.4+1.84)}]×[1−{(1.84−1)/(1.84+1)}]=0.789
となる。
したがって、屈折率が1.84のレンズ層20を用いることにより、外部へ取り出す光が約12%も上昇する。
このようなレンズ層20は、シリコーン樹脂で構成することが好適である。シリコーン樹脂は通常、屈折率が1.4付近であり若干小さいが、透明度が高く光透過率が高い。最近では屈折率が1.5程度のシリコーン樹脂も開発されており、できるだけ1.8に近いシリコーン樹脂を用いることにより、より高い効率を得ることができる。また、赤外LEDであれば、エポキシ樹脂も用いることができる。エポキシ樹脂は屈折率がほぼ1.5であり、効率良く光を取り出すことができる。
LEDの上に平面状の樹脂層を形成した場合には、LEDから射出された光のうち垂直方向の光は効率良く取り出すことができるが、側方や斜めに射出された光は反射により支持体32等に吸収されてしまい、効率良く取り出すことはできない。LED33は通常、厚さが0.2mm程度で一辺の長さが0.3〜0.5mm程度であるため、下面を基板に取り付けて用いる場合には、4つある側面の面積の合計のほうが上面の面積よりも大きくなるため、側方へ射出される光を高効率で取り出すことが重要となる。
そこで、本実施形態では、図6の拡大図に示すように、LED33をレンズ層20で覆うようにした。これにより、側方へ射出された光も有効に外部に取り出すことができ、LED33から射出された光を効率良く取り出すことが可能となる。
この場合に、LED33からの光をより効率的に取り出すには、LED33に対してレンズ層20が大きいほうがよいが、レンズ層20が大きすぎるとLED33の並べることができる個数が少なくなり、単位面積当たりのパワーが減少してしまう。このため、LED33の大きさに対応して適切な大きさにすることが好ましい。LED33は、上述したように、一辺の長さが0.3〜0.5mm程度であるが、0.5mm角のものが最も効率が良いことが確認されており、その場合にはレンズ層20の直径は0.6〜1.2mm程度が好ましい。このようにレンズ層20を制御することにより、光の取り出し効率を平坦な樹脂層を用いた場合の2倍以上にすることが可能となる。
レンズ層20は、上述したように略半球状のものが効率上好ましく、図7に示すように、レンズ層20同士が接触して配置されることが効率上好ましい。しかし、支持体32上に直接このようにレンズ層20を隙間無く配置することは、樹脂の流れ等により製造が困難になる場合があるため、効率が若干低下するが、製造をより容易にする観点から図8(a)に示すように、薄い0.05mm程度の樹脂層20aを支持体32上に全面に形成した上に半球状に形成することが好ましい。またさらに効率は若干低下するが、図8(b)に示すようにLED33間の溝を樹脂層20bで埋め、その上に薄い0.05mm程度の樹脂層20aを形成した上に半球状に形成することもできる。また、同様に、製造をより容易にする観点から、図9に示すように、隣接するレンズ層20の間に0.1〜0.4mm程度の隙間を設けるようにすることもできる。この場合にも、隣接するレンズ層20を接触させた状態で配置する場合よりも効率は若干低下する。
このようにレンズ層20の配置等によってLED33からの光の取り出し効率を高めることができるが、この光の取り出し効率は、さらに支持体32の反射率にも大きく左右される。すなわち、支持体32に向かって射出された光は支持体32の反射率に応じて反射し、これがウエハWの加熱に寄与することとなるため、支持体32は反射率が高いほど好ましい。しかし、本実施形態で用いられているAlN製の支持体32の場合には反射率が0.2程度と低く、LED33から支持体32に向けて射出された光の80%程度は吸収されてしまう。このような支持体32に向けて射出された光も有効に取り出すためには、支持体32の表面を反射率の高い材料でコーティングして、反射率を高くすることが好ましい。例えば、TiO等の白色の材料をコーティングすれば、反射率を80%程度にすることができる。レンズ層20を用いることに加えて、支持体32の反射率を80%程度に上昇させるこれにより、平坦な樹脂層を設けた時に比べて光取り出し効率を5倍程度にすることが可能となる。
次に、このようなレンズ層20の大きさ、形状および配置、ならびに支持体の反射率のウエハに到達する光強度に及ぼす影響についてシミュレーションした結果について説明する。
ここではシミュレータとしてオプチカルリサーチアソシエート社製のライトツールズを用い、LEDのサイズを0.5(L)×0.5(W)×0.2(H)mmとし、シリコーン樹脂製のレンズ層の径、LEDの位置を変化させ、10mm離れた位置に到達する光線を追跡した。シリコーン樹脂/空気界面でのフレネル反射ロス、屈折を仮定した。また、支持体の反射率としてはAlNに相当する0.2と、AlNにTiOをコートした場合に相当する0.8の2水準に設定した。また、隣接するLEDの反射率は0.2とした。光強度に関しては、LEDを平坦な樹脂でコートした場合の強度を1として規格化したものを用いた。
まず、図10に示すように、レンズ層を半球状にして隣接するもの同士が接するように配置し、レンズ層の径を0.6〜1.4mmφまで変化させた。その結果を図11に示す。この図に示すように、レンズ層を用いることにより、概略的に、支持体の反射率が0.2において、平坦な樹脂層を用いた場合の2倍程度、支持体の反射率が0.8において、平坦な樹脂層を用いた場合の5倍程度の大きな光強度が得られることがわかる。また、LEDからの光取り出し効率はレンズ層の径が大きくなるほど大きくなるから、LED1個当たりの光強度はレンズ層の径が大きくなるほど大きくなるが、レンズ層の径が大きくなると、LEDの集積度が低下するから、単位面積当たりの発光強度が低下する。一方、図12に示すように、レンズ層の径が大きくなると光取り出し効率が良くなりLEDの温度上昇が抑制され1個当たりの許容電流が上昇するので、これに対応して電流値を上昇させたものが実際の装置に適用され、これが図11の三角で示されている。この三角のプロットを見ると、支持体の反射率が0.2のときにレンズ層の径が0.6〜1.2mmの範囲で光強度が1.5から2.3程度までの値が得られ、支持体の反射率が0.8のときにレンズ層の径が0.6〜1.2mmの範囲で光強度が4.5〜5.5の値が得られることがわかる。特に、レンズ層の径が0.8〜1mmの範囲において、支持体の反射率が0.2のときに光強度が2.1〜2.3程度、反射率が0.8のときには5.5程度と高い値が得られることがわかる。したがって、LEDのサイズが1辺0.5mmの場合には、レンズ層の径は0.6〜1.2mmが好ましく、0.8〜1.0mmがより好ましいことがわかる。
次に、図13に示すように、最初に厚さ0.05mmの薄い樹脂層を形成した上に、図10のような半球状の樹脂層を形成し、レンズ層とし、レンズ層の径を0.6〜1.2mmφまで変化させた。その結果を図14に示す。この図に示すように、下地に薄い樹脂層を設けたことにより、半球状のもののみの場合よりも光強度が若干低下し、概略的に、支持体の反射率が0.2において平坦な樹脂層を用いた場合の1.5倍程度、支持体の反射率が0.8において平坦な樹脂層を用いた場合の3.5倍程度となることがわかる。また、図11の場合と同様、LED1個当たりの光強度はレンズ層の径が大きくなるほど大きくなるが、レンズ層の径が大きくなると、単位面積当たりの発光強度が低下する。一方、図15に示す関係から、図12の場合と同様、1個当たりの許容電流の上昇に対応して電流値を上昇させたものが実際の装置に適用され、これが図14の三角で示されている。この三角のプロットを見ると、支持体の反射率が0.2のときにレンズ層の径が0.6〜1.0mmの範囲で光強度が1.5から1.7程度までの値が得られ、支持体の反射率が0.8のときにレンズ層の径が0.6〜1.0mmの範囲で光強度が2.8〜3.6の値が得られることがわかる。特に、レンズ層の径が0.8〜1mmの範囲において、支持体の反射率が0.2のときに光強度が1.7程度、反射率が0.8のときには3.4〜3.6程度と高い値が得られることがわかる。したがって、薄い樹脂層を下地に設けることにより、半球状のみのレンズ層よりも効率が若干落ちるものの、同様の傾向が得られ、LEDのサイズが1辺0.5mmの場合には、レンズ層の径は0.6〜1.0mmが好ましく、0.8〜1.0mmがより好ましいことがわかる。
次に、図16に示すように、図10のような半球状のレンズ層を、間隔をおいて形成し、レンズ層の径を0.6mmφおよび0.8mmφとし、隣接するLEDの間隔を0.6〜1.4mmまで変化させた。なお、支持体の反射率は0.8とした。その結果を図17に示す。この図に示すように、レンズ層の径を固定し、隣接するLEDの間隔(すなわち、隣接するレンズ層の間の間隔)を変化させた場合には、その間隔が広くなるほどLED1個あたりの発光強度(取り出し効率)は若干上昇するものの、単位面積当たりの発光強度が低下する傾向を示し、図18に示す関係から1個当たりの許容電流の上昇に対応して電流値を上昇させたもの(三角のプロット)についても同様の傾向を示す。図17から、具体的には隣接するLEDの間隔は1.0mm以下が好ましいことがわかる。この場合の隣接するレンズ層の間の間隔は、レンズ層の径が0.6mmφでは0.4mm以下、0.8mmφでは0.2mm以下である。
次に、このようなレンズ層20の形成方法について説明する。
透明樹脂からなるレンズ層20は、上述したように直径が1mm以下程度の極めて小さいものであり、0.5mm角のLED33が多数敷き詰められたところに形成することは容易ではなく、例えば、一般的な熱硬化樹脂では流れてしまい、望みのレンズ形状を形成することが困難である。
このように極めて小さいレンズ層20を多数並べられたLED33に沿って形成するための好適な手法としては、
(1)液滴噴霧紫外線硬化法
(2)微粒子噴霧薄膜積層法
(3)液滴コート遠心力法
の3つが例示される。
まず、(1)の液滴噴霧紫外線硬化法については、図19に示すように、載置する載置ステージ81、載置ステージ81をX方向に移動させるXステージ82、Xステージ82をY方向に移動させるYステージ83、X軸駆動モータ84、Y軸駆動モータ85を備えたX−Yステージ80に多数のLED33を搭載した支持体32を載置ステージ81に載置固定し、ディスペンサ87からシレンジ86にシリコーン樹脂を供給し、シレンジ86からシリコーン樹脂の液滴を支持体32のLED33に滴下させ、隣接して設けられた紫外線ランプ88から紫外線を照射して瞬時に硬化させる。これにより、ボンディングワイヤが存在していてもレンズ状に形成することが可能である。以上のような操作をX−Yステージ80にて位置をずらしつつ多数のLED33に対して繰り返すことにより、各LEDに対するレンズ層の形成が可能となる。
この時の液滴落下のメカニズムは図20に示すようなものとなる。液滴が落下する前は、図20の(a)に示すように、シレンジ86の先端にはシリコーン樹脂の液滴89が保持されており、この状態では表面張力Fは重力による力mgよりも大きい。(b)に示すように、徐々に液滴の径Dが大きくなり、それにともなってmgが大きくなって、F=mgとなると、(c)に示すように液滴89は落下する。ここでシレンジの直径をdとし、表面張力をSとした場合に、張力Fは、
F=S・dπ
と表すことができる。
また、液滴(水滴)の質量mは、
m=(4/3)π(D/2)となる。
したがって、F=mgにこれらを代入すると、落下するときの直径Dは、
D={(6/g)S・d}1/3
と決まる。
すなわち、上記パラメータの選択により、液滴を所望の径にすることができ、レンズ層20の大きさを任意に決定することができる。実際には、上記理論式へ補整項を加えて条件設定する。
次に、(2)の微粒子噴霧薄膜積層法について説明する。
この方法は、圧縮空気で液体を誘導噴霧し、これをキュア処理して図21の(a)に示すように、LEDアレイ34に薄い層91を形成し、図21の(b)のように、この操作を所定回数繰り返して積層構造を形成することにより、下地のLED33に沿ってレンズ層20を形成することができる。この際の圧縮空気による誘導噴霧は、10μm程度の微粒子で噴射することができ、形状制御性が高い。この場合に、レンズ層20の形状制御は、層91の厚さや繰り返し数等によって行うことができる。
次に、(3)の液滴コート遠心力法について説明する。
図22に示すように、基板92上に液体93を落下させると、気体、液体、固体である基板の3面の境界に発生する、固体と液体の界面張力:γSL、固体と気体の表面張力:γSG、気体と液体の表面張力:γGLとの間には以下の関係が成り立つ。
γSG=γSL+γGLcosθ
この関係から、
θ=cos−1{(γSG−γSL)/γGL
が導かれる。
つまり、γGLを小さくするとθは大きくなり、液滴の形状を制御することができる。そして、このγGLは遠心力により制御することができる。このため、図23のような断面多角形の回転体96の各面95にLEDを搭載した支持体32を取り付け、モータ97によりこの回転体96を回転させると、支持体32から外方へ向かう遠心力が作用するから、その回転数を調整することにより遠心力を調整し、γGLを制御することができる。そして紫外線ランプ98により硬化させることにより、所望の形状のレンズ状樹脂層が形成される。
以上の方法により、比較的簡易な設備によりレンズ層20を形成することができるが、その他の方法として型枠を用いてシリコーン樹脂を流し込む方法を用いることもできる。型枠を使う場合には、樹脂の流れを考慮する必要はないので、上述したような薄い樹脂層を形成した上に半球状樹脂層を形成するといった手法を採用する必要はない。
次に、以上のようなアニール装置100におけるアニール処理動作について説明する。
まず、ゲートバルブ13を開にして搬入出口12からウエハWを搬入し、支持部材7上に載置する。その後、ゲートバルブ13を閉じて処理室1内を密閉状態とし、排気口11を介して図示しない排気装置により処理室1内を排気するとともに、図示しない処理ガス供給機構から処理ガス配管9および処理ガス導入口8を介して所定の処理ガス、例えばアルゴンガスまたは窒素ガスを処理室1内に導入し、処理室1内の圧力を例えば100〜10000Paの範囲内の所定の圧力に維持する。
一方、冷却部材4a,4bは、冷却媒体流路21a,21bに液体状の冷却媒体、例えばフッ素系不活性液体(商品名フロリナート、ガルデン等)を循環させ、LED素子33を0℃以下の所定の温度、好ましくは−50℃以下の温度に冷却される。
そして、図示しない電源から制御ボックス37a,37b、給電部材41、電極棒38、給電電極51、電極35を介して、LED33に所定の電流を供給してLED33を点灯させ、アニール処理を開始する。
このとき、LED33はレンズ層20で覆われているため、GaAsやGaNのような屈折率の大きな材料で構成されているLED33から直接屈折率の小さい空気中に光が射出されることがなく全反射による効率低下が生じ難い。また、レンズ層20は、典型的には半球状をなしているため、LED33の側方へ射出された光も外部に有効に取り出すことができ、LED33の上に平面状に樹脂層を形成する場合よりも著しく高効率で光を取り出すことができる。また、この場合のレンズ層20の大きさやLEDの配置間隔を最適化することにより、光の取り出し効率をより高いものとすることができる。さらに、支持体32の反射率を高くすることにより、支持体32から反射した光の寄与が大きくなるため、光の取り出し効率を一層高めることができる。
また、LED33は、常温に保持した場合には、LED33自身の発熱等によりその発光量が低下するが、本実施形態では、冷却部材4a,4bに冷却媒体を通流させ、図2に示すように、冷却部材4a,4b、支持体32、電極35を介してLED33を冷却するので、LED33を効率的に冷却することができる。すなわち、銅のような高熱伝導性材料からなる冷却部材4a,4bを冷却媒体により冷却して冷熱を蓄積し、この蓄積した冷熱によりLED33を冷却するが、冷却部材4a,4bはLEDに比べて遙かに熱容量が大きく、かつ冷却部材4a,4bの冷熱を熱伝導性が高くかつ全面接触した電極35および支持体32を介してLED33に供給して冷却するので、冷却媒体を多量に循環させることなく蓄積された冷熱で十分にLED33を冷却することができる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
本実施形態のアニール装置は、加熱源17a,17bにおけるレンズ層の形成態様が異なっている他は、第1の実施形態と同様に構成されている。すなわち、本実施形態では、LED33の所定個数が一括してレンズ層で覆われている構成を採用している。具体的には、例えば図24に示すように、一つのLEDアレイ34のLED33が一括して埋込樹脂層110に埋め込まれており、その上にこれらLED33を一括して覆うレンズ層120が設けられている。レンズ層120は、石英または樹脂からなる平坦形状をなす平坦レンズ部121と、その上の円錐台状をなす樹脂製の主レンズ部122とを有している。
このように、発光素子であるLED33を複数個一括してレンズ層120で覆うことによっても、屈折率の高い材料で構成されているLED33から屈折率の小さい空気中に光が射出される場合に全反射が生じ難く、全反射による効率低下を抑制することができ、また、LED33の側方へ射出される光も有効に取り出すことができるので光の取り出し効率を一層高いものとすることができる。
本実施形態では、第1の実施形態よりも光の取り出し効率は若干低くなるものの、レンズ層120を例えばLEDアレイ34毎に形成すればよく、第1の実施形態よりも製造が容易である。
なお、レンズ層120は、制作の容易性の観点から、石英または樹脂からなる平坦形状をなす平坦レンズ部121と、その上の円錐台状をなす樹脂製の主レンズ部122とからなるものとしたが、図25に示すように、全体を円錐台状としてもよい。また、図26に示すように、主レンズ部122を球面状にしてもよいし、図27に示すように、レンズ層120全体を球面状にしてもよい。
次に、レンズ層120を用いた場合のウエハWに対応する受光面に対する光出力を、レンズ層を用いない場合と比較した結果について説明する。
LEDとしてサイズが0.5(L)×0.5(W)×0.2(H)mmのGaAsを用い、これを270mmの面に配置し、これをシリコーン樹脂製の埋込樹脂で埋め込んで、その上に、50mmφ×3mmの石英製の平坦レンズ部と、その上の底面が50mmφ、上面が35mmφで高さが9mmのシリコーン樹脂製の円錐台状の主レンズ部(テーパ:約50度)とからなるレンズ層(合計厚さ12mm)を形成し、その際の光出力を求め、レンズ層を設けない場合の光出力を比較した。
まず、シミュレーションにより比較した。ここでは、シミュレータとしてオプチカルリサーチアソシエート社製のライトツールズを用い、隣接するLEDの反射率を0.2、支持体の反射率を0.8とし、LEDのみの場合とレンズ層を設けた場合とで光出力をシミュレートした。また、埋込樹脂でLEDを埋め込み、レンズ層を設けない場合についても同様にシミュレーションを行った。その結果を図29に示す。この図では、光出力としてLEDのみの場合の光出力を1として規格化した値を用いている。この図に示すように、レンズ層を設けることにより、LEDのみの場合よりも6倍もの光出力が得られることが確認された。一方、埋込樹脂で埋め込んだだけでレンズ層を用いない場合には、LEDのみの場合よりも光出力が僅かに増加しただけであった。
次いで、実際に図28の構造において、LEDを発光させて光出力を測定した。その結果、LEDのみの場合に比べて1.5倍の光出力が得られることが確認された。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
本実施形態のアニール装置は、LEDの形状に特徴があり、加熱源17a,17bは第1の実施形態または第2の実施形態のレンズ層を設けても設けなくてもよい。他の構成については第1および第2の実施形態と同様である。
本実施形態のLED33は、図30の(a)断面図、(b)底面図に示すように、発光側の角部に面取り部33aが形成されている。このように面取り部33aを形成することにより、LED33の内部で発光した光が外部に射出する際に、面取り部33aにおいて中心側へ屈折する。すなわち、面取り部33aは、横方向に向かう光を中心方向に集める機能を有する。これにより、光の取り出し効率を高くすることができ、ウエハWに対する光出力を面取り部33aがない場合よりも大きくすることができる。
次に、本実施形態のLEDの光出力を通常の面取り部を有しないLEDの光出力と比較したシミュレーション結果について説明する。ここではシミュレータとしてオプチカルリサーチアソシエート社製のライトツールズを用い、LEDのサイズを0.6(L)×0.6(W)×0.6(H)mmとし、面取り部を0.2mmとした場合の、対向する受光面に対する光出力を求めた。その結果を図31に示す。この図では、光出力として面取り部を有しないLEDの光出力を1として規格化した値を用いている。この図に示すように、LEDに面取り部を設けることにより、面取り部を設けない場合の3倍以上の光出力が得られることが確認された。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく、種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、被処理体であるウエハの両側にLEDを有する加熱源を設けた例について説明したが、いずれか一方に加熱源を設けたものであってもよい。また、上記実施形態では発光素子としてLEDを用いた場合について示したが、半導体レーザー等他の発光素子を用いてもよい。さらに、被処理体についても、半導体ウエハに限らず、FPD用ガラス基板などの他のものを対象にすることができる。
本発明は、不純物が注入された後の半導体ウエハのアニール処理等、急速加熱が必要な用途に好適である。
本発明の第1の実施形態に係るアニール装置の概略構成を示す断面図。 図1のアニール装置の加熱源を拡大して示す断面図。 図1のアニール装置のLEDへ給電する部分を拡大して示す断面図。 図1のアニール装置の加熱源を示す底面図。 n1の屈折率を持つ物質が発光して屈折率がn2のレンズ材を透過して、n3=1の大気へ光を透過する際のモデルを示す図。 レンズ層の形成状態を示す拡大図。 レンズ層の効率上好ましい形態を示す図。 レンズ層の製造上好ましい形態を示す図。 レンズ層の製造上好ましい他の形態を示す図。 半球状のレンズ層の大きさと光強度との関係を把握するためのシミュレーションの条件を説明する説明図。 図10のシミュレーションの結果を示すグラフ。 図10の条件におけるレンズ状樹脂層の径とLED1個あたりの許容電流との関係を示すグラフ。 薄い樹脂層の上に半球状樹脂層を形成して得られたレンズ層の大きさと光強度との関係を把握するためのシミュレーションを説明する説明図。 図13のシミュレーションの結果を示すグラフ。 図13の条件におけるレンズ層の径とLED1個あたりの許容電流との関係を示すグラフ。 レンズ層の径を固定し、隣接するLEDの間隔を変化させた場合の光強度の変化を把握するためのシミュレーションを説明する説明図。 図16のシミュレーションの結果を示すグラフ。 図16の条件におけるLED間隔と1ゾーンあたりの許容電流との関係を示すグラフ。 液滴噴霧紫外線硬化法によりレンズ層を形成するための装置の概略構成を示す図。 液滴噴霧紫外線硬化法によりレンズ層を形成する際における液滴の大きさの制御方法を説明するための図。 微粒子噴霧薄膜積層法によりレンズ層を形成する際の手順を説明するための図。 液滴コート遠心力法によりレンズ層を形成する際の原理を説明するための図。 液滴コート遠心力法によりレンズ層を形成する装置を説明するための図。 本発明の第2の実施形態に係るアニール装置の加熱源を拡大して示す断面図。 本発明の第2の実施形態におけるレンズ層の他の例を示す模式図。 本発明の第2の実施形態におけるレンズ層のさらに他の例を示す模式図。 本発明の第2の実施形態におけるレンズ層のさらに別の例を示す模式図。 本発明の第2の実施態様における光出力を求めた具体的な加熱源の構造を示す断面図。 レンズ層を設けた場合と、LEDのみの場合と、埋め込み樹脂のみ設けた場合とで光出力をシミュレートした結果を示す図。 本発明の第3の実施形態に係るアニール装置に用いられるLEDの構造を示す断面図および底面図。 本発明の第3の実施形態に用いた面取り部を有するLEDの光出力を通常の面取り部を有しないLEDの光出力と比較したシミュレーション結果を示す図。
符号の説明
1;処理室
1a;アニール処理部
1b;ガス拡散部
2;チャンバー
4a,4b;冷却部材
8;処理ガス導入口
9;処理ガス配管
10;排気口
11;排気配管
12;搬入出口
16a,16b;凹部
17a,17b;加熱源
18a,18b;光透過部材
20;レンズ層
32;支持体
33;LED(発光素子)
33a;面取り部
34;LEDアレイ
35;電極
36;ワイヤ
37a,37b;制御ボックス
38;電極棒
39;受け部材
41;給電部材
41a;ポゴピン(スプリングピン)
42;制御ボード
51;給電電極
60;プロセスコントローラ
61;ユーザーインターフェース
62;記憶部
100;アニール装置
110;埋込樹脂層
120;レンズ層
121;平坦レンズ部
122;主レンズ部
W…半導体ウエハ(被処理体)

Claims (18)

  1. 被処理体が収容される処理室と、
    前記処理室内で被処理体を支持する支持部材と、
    前記支持部材上の被処理体の少なくとも一方の面に面するように設けられ、被処理体に対して光を照射する複数の発光素子を有する加熱源と、
    前記加熱源に対応して設けられ、前記発光素子からの光を透過する光透過部材と、
    前記処理室内を排気する排気機構と、
    前記処理室内に処理ガスを供給する処理ガス供給機構と
    を具備し、
    前記加熱源は、支持体上に被処理体側に向けて複数の発光素子が取り付けられて構成され、前記発光素子がそれぞれ個別的にレンズ層で覆わ
    れていることを特徴とするアニール装置。
  2. 前記レンズ層は透明樹脂からなることを特徴とする請求項1に記載のアニール装置。
  3. 前記レンズ層は半球状をなしていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のアニール装置。
  4. 前記レンズ層は、前記支持体上に設けられた薄い樹脂層の上に半球状樹脂層が形成されてなることを特徴とする請求項2に記載のアニール装置。
  5. 前記レンズ層の隣接するもの同士は接触していることを特徴とする請求項3に記載のアニール装置。
  6. 前記レンズ層の隣接するもの同士は離隔していることを特徴とする請求項3に記載のアニール装置。
  7. 前記発光素子の平面形状が一辺が0.5mmの正方形であり、レンズ層の直径が0.6〜1.2mmであることを特徴とする請求項3に記載のアニール装置。
  8. 前記レンズ層の直径が0.8〜1.0mmであることを特徴とする請求項7に記載のアニール装置。
  9. 被処理体が収容される処理室と、
    前記処理室内で被処理体を支持する支持部材と、
    前記支持部材上の被処理体の少なくとも一方の面に面するように設けられ、被処理体に対して光を照射する複数の発光素子を有する加熱源と、
    前記加熱源に対応して設けられ、前記発光素子からの光を透過する光透過部材と、
    前記処理室内を排気する排気機構と、
    前記処理室内に処理ガスを供給する処理ガス供給機構と
    を具備し、
    前記加熱源は、支持体上に被処理体側に向けて複数の発光素子が取り付けられて構成され、前記発光素子の所定個数が一括してレンズ層で覆われていることを特徴とするアニール装置。
  10. 前記レンズ層は透明樹脂からなる部分を主体とすることを特徴とする請求項9に記載のアニール装置。
  11. 前記支持体は複数有し、前記レンズ層は各支持体に対応して複数設けられ、各レンズ層は対応する支持体に取り付けられた複数の発光素子を一括して覆うことを特徴とする請求項9または請求項10に記載のアニール装置。
  12. 前記レンズ層は、光射出側の面が狭面となるテーパを有することを特徴とする請求項9から請求項11のいずれか1項に記載のアニール装置。
  13. 前記レンズ層は、前記支持体上に設けられた薄い層の上に主層としての樹脂層が形成されてなることを特徴とする請求項9に記載のアニール装置。
  14. 前記主層としての樹脂層は、光射出側の面が狭面となるテーパを有することを特徴とする請求項13に記載のアニール装置。
  15. 被処理体が収容される処理室と、
    前記処理室内で被処理体を支持する支持部材と、
    前記支持部材上の被処理体の少なくとも一方の面に面するように設けられ、被処理体に対して光を照射する複数の発光素子を有する加熱源と、
    前記加熱源に対応して設けられ、前記発光素子からの光を透過する光透過部材と、
    前記処理室内を排気する排気機構と、
    前記処理室内に処理ガスを供給する処理ガス供給機構と
    を具備し、
    前記加熱源は、支持体上に被処理体側に向けて複数の発光素子が取り付けられて構成され、前記発光素子は、その光射出面の縁部に面取りが施されていることを特徴とするアニール装置。
  16. 前記支持体の反射率が0.8以上であることを特徴とする請求項1から請求項15のいずれか1項に記載のアニール装置。
  17. 前記支持部材と前記光透過部材との間に空間を有し、前記空間に前記加熱源が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項16のいずれか1項に記載のアニール装置。
  18. 前記発光素子はLEDであることを特徴とする請求項1から請求項17のいずれか1項に記載のアニール装置。
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