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JP2009099850A - 半導体モジュールの製造方法及び製造装置、半導体モジュール - Google Patents

半導体モジュールの製造方法及び製造装置、半導体モジュール Download PDF

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JP2009099850A
JP2009099850A JP2007271355A JP2007271355A JP2009099850A JP 2009099850 A JP2009099850 A JP 2009099850A JP 2007271355 A JP2007271355 A JP 2007271355A JP 2007271355 A JP2007271355 A JP 2007271355A JP 2009099850 A JP2009099850 A JP 2009099850A
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Yoshito Hotta
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  • Encapsulation Of And Coatings For Semiconductor Or Solid State Devices (AREA)
  • Structures Or Materials For Encapsulating Or Coating Semiconductor Devices Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

【課題】 封止樹脂の上面が気泡がない平坦な面となる半導体モジュールの製造方法及び製造装置、半導体モジュールを提供する。
【解決手段】基板Bに実装された半導体素子Cの両側に半導体素子Cよりも背の高いスペーサ部材Sを配置し、このスペーサ部材Sとスペーサ部材Sの間に封止樹脂Eを充填してヒータが内蔵された加圧プレス機Hp,Hsにより加圧しながら加熱硬化させる半導体モジュールの製造装置Z1である。離型性を有する帯状の耐熱フィルム材Fと、このフィルム材Fを巻装する巻装ローラU1,U2と、このフィルム材Fを伸張させながら上記スペーサ部材Sに貼り付ける転圧ローラR1aとを備える。
【選択図】 図6

Description

本発明は、半導体素子が実装された基板に封止樹脂を充填して、封止樹脂を加圧・加熱手段により加圧しながら加熱硬化させて製造される半導体モジュールの製造方法及び製造装置と半導体モジュールに関する。
携帯情報端末やデジタルカメラなどの電子機器は、多数の半導体モジュールやC、R受動部品等の電子デバイスを配線板に高密度実装することで、小型・薄型化を実現している。半導体モジュールの製造方法としては、例えばポリイミド、ガラスエポキシ(FR4)等の有機材料からなる基板やリードフレームに半導体素子を実装し、基板に実装された半導体素子の少なくとも両側に、半導体素子よりも背の高い、封止樹脂の流れを堰き止めるためのスペーサ部材を配置し、ポリイミドやエポキシ等の熱硬化樹脂を半導体素子を覆うように充填して樹脂封止する方法がひとつの主流となっている。基板に実装された半導体素子の全周を取り囲むように基板の内側にスペーサ部材を配置する場合には、このスペーサ部材は、特に、ダム枠と呼ばれ、このダム枠は、半導体モジュールの筐体の一部を形成する場合がある。
半導体モジュールは、高密度実装に対応するためマガジン詰めやフィーダー供給、吸着パッドによる移載等が容易な直方体のチップ形状を呈しており、このスペーサ部材とスペーサ部材の間に封止樹脂を充填して加圧・加熱手段により加圧しながら加熱硬化させ、ダイシング装置などで半導体素子が実装された半導体モジュールを切り出したり、予めVノッチが形成された基板をスクライブするなどして半導体モジュールが製造される。実装装置(マウンター)は、一般に、実装装置に備わった吸着パッドにて半導体モジュールの上面を吸引吸着して移送し、外部配線板に実装する。これら半導体モジュールを確実に吸着するためには、半導体モジュールの上面となる充填されて熱硬化された封止樹脂の上面が、平坦(平面)でなければならない。
一方、ポリイミドやエポキシ等の封止樹脂は、一般に粘度が高く、これらの封止樹脂を半導体素子を覆うように充填すると、充填された封止樹脂の上面が波打ったり凸凹することから、この封止樹脂の凸凹を小さくするために、プレス型や加圧板(重し)等の加圧手段により封止樹脂の上面が加圧され、加熱硬化される。加圧手段と封止樹脂が直接、接触すると、封止樹脂が加圧手段に接着(固着)されてしまうため、離型性を有する耐熱フィルム材(又は耐熱板)が封止樹脂の上面に配された状態で、加圧手段により加圧しながら加熱硬化される。
また、上記封止樹脂の充填量を一定にすることは容易ではなく、上記封止樹脂の充填量を一定にするためには、予め封止樹脂を、基板に実装された半導体素子の少なくとも両側に配置された上述のスペーサ部材(又はダム部材)とスペーサ部材(又はダム部材)との間に溢れるように充填したり、上述のダム枠の内側に溢れるように充填して、上記加圧手段で加圧する際に、充填された樹脂の上部の余分を上記スペーサ部材(又はダム部材、若しくはダム枠)の外側にオーバーフローさせる方法が考えられる。ここで、封止樹脂を、スペーサ部材(又はダム部材)とスペーサ部材(又はダム部材)との間に溢れるように充填するとは、上記スペーサ部材(又はダム部材)とスペーサ部材(又はダム部材)との間に形成されたスペース(空間)の体積(容積)よりも大きい体積(容積)の封止樹脂を充填することを指す。なお、スペーサ部材とスペーサ部材との間に形成されたスペースの体積には、基板に実装された半導体素子の体積は含まないものとする。
また、半導体モジュールの上面となる充填されて熱硬化された封止樹脂の上面を、平坦(平面)にしつつ、上記封止樹脂の充填量を一定にする方法としては、熱硬化された封止樹脂の上面に、機械研磨(研削)や化学研磨(エッチング)などの機械加工や化学処理を施す方法が考えられる。しかしながら、熱硬化された封止樹脂の上面に、機械研磨(研削)や化学研磨(エッチング)などの機械加工や化学処理を施す方法は、一定の寸法精度が得られるものの、上記封止樹脂の上面には、研磨等によるダメージが少なからず生じ、機械研磨の場合では、充填樹脂に応力歪みが残留して内部の半導体素子や配線等にダメージが加わったり、化学処理の場合では、化学処理液による充填樹脂の変質等、様々な問題が発生して、信頼性の低い半導体モジュールとなってしまう。また、高密度実装に適した小型の半導体モジュールに個別に機械加工や化学処理を施すことは、量産性の観点からも現実的ではない。
このような観点から、従来、特許文献1のように、前記封止樹脂5を滴下して自然拡散させ、半導体チップ3及びボンディングワイヤ4を被覆した後に、前記封止樹脂5の上部から、離型性の高いフッ素樹脂等の樹脂の加圧板13を押し当て、封止樹脂5の上面を平坦に加圧変形させ、その後、前記封止樹脂5を上面から加圧したまま、回路基板2と共に加熱して硬化させる樹脂封止方法が開示されている(図9等参照)。また、特許文献2のように、前記プレス部は、一方の金型にポット、プランジャ及びワーク載置部が形成され、他方の金型に金型カル及び金型ランナゲートが形成され、樹脂路を含む金型クランプ面が(エア吸引され張設された)リリースフィルムにより覆われるトランスファー成形用のモールド金型を備えたことを特徴とする樹脂封止装置が開示されている(請求項9)。
特開2000−77440号公報 特開2004−193582号公報
しかしながら、上記特許文献1、2に記載のリリースフィルムが張設されたプレス型やフッ素樹脂の加圧板は、いずれも充填された封止樹脂の上面から封止樹脂を加圧する構成となっており、充填された封止樹脂の波打ったり凸凹している上面とプレス型(加圧板)の加圧面との間には空気が閉じ込められてしまい、空気が充填された封止樹脂の上面に閉じ込められた状態のまま加熱されるので、熱硬化された封止樹脂の上面には気泡(ボイド)や空洞(凹み)が形成されてしまう。空洞としては、ときに半導体素子よりも大きなものが形成され、特に半導体素子の外周にダム枠が配置されるタイプでは、ダム枠との縁や角部の隙間に封止樹脂が十分に充填されないことが多い。この空洞対策としては、予め封止樹脂を、基板に実装された半導体素子の少なくとも両側に配置された上述のスペーサ部材(又はダム部材)とスペーサ部材(又はダム部材)との間に溢れるように充填したり、上述のダム枠の内側に溢れるように充填して、上記プレス型(加圧板)で加圧する際に、充填された樹脂の上部の余分とともに、閉じ込められた空気をスペーサ部材の外側にオーバーフローさせる方法が考えられる。しかし、空気の粒は、浮力により、プレス型(加圧板)の加圧面側に上昇しようとするため充填された封止樹脂の上面に留まり易く、上記プレス型(加圧板)を上から押しても充填された封止樹脂の上面に留まった状態の空気の粒は元の位置から離れ難いため、結局のところ、熱硬化された封止樹脂の上面には気泡(ボイド)が形成されてしまう。また、上記リリースフィルムは、柔らかくて厚みが薄いので皺が寄り易く、このリリースフィルムの皺により閉じ込められた空気によって、熱硬化された封止樹脂の上面には気泡(ボイド)が形成されてしまう。上記リリースフィルムの皺をなくす方法としては、リリースフィルムをプレス型に真空吸着させ、張設する方法が考えられるが(特許文献2)、プレス型の凹み部にリリースフィルムを皺のない状態で張設することは困難であるとともに、真空吸着機構を設置することで設備も大掛かりとなってしまう。したがって、上記特許文献1、2に記載の樹脂封止方法や樹脂封止装置では、封止樹脂の上面を気泡がない平坦な面とすることは、極めて困難である。
そこで本発明の目的は、封止樹脂の上面が気泡がない平坦な面となる半導体モジュールを効率良く量産することができる半導体モジュールの製造方法及び製造装置と、封止樹脂の上面が気泡がない平坦な面となる半導体モジュールであって、ダム枠が配置されるタイプではダム枠の縁や角部の隙間にも封止樹脂が平坦な面として隙間なく行き渡らせた半導体モジュールを提供することにある。
本発明の半導体モジュールの製造方法は、半導体素子が実装された基板に封止樹脂を充填して、封止樹脂を加圧・加熱手段により加圧しながら加熱硬化させる半導体モジュールの製造方法であって、上記基板の外側に半導体素子よりも高いスペーサ部材を少なくとも一対対向するように配置し、離型性を有する耐熱フィルム材を転圧手段にてスペーサ部材に対して伸張させながら貼り付けることにより、上記スペーサ部材とスペーサ部材との間に溢れるように充填された封止樹脂の上面を平坦にすることを特徴とする。また、半導体素子が実装された基板に封止樹脂を充填して、封止樹脂を加圧・加熱手段により加圧しながら加熱硬化させる半導体モジュールの製造方法であって、上記基板の外側に半導体素子よりも高いスペーサ部材を少なくとも一対対向するように配置するとともに、前記スペーサ部材の内側に、スペーサ部材よりも背が低く、かつ、前記半導体素子よりも背の高いダム部材を少なくとも一対対向するように配置し、離型性を有する耐熱フィルム材を転圧手段にてスペーサ部材に対して伸張させながら貼り付けることにより、上記ダム部材とダム部材との間に溢れるように充填された封止樹脂の上面を平坦にすることを特徴とする。上記スペーサ部材は、少なくとも一対が対向するように配置させるものとし、更に枠状にするためにスペーサ部材を配置しても良い。ダム部材は、上記スペーサ部材と同じように配置するものでも良く、又、上記スペーサ部材が配置されない側に対向するように配置しても良い。また、スペーサ部材とダム部材は、いずれも枠状(四周枠)に対向するように2対を配置するものでも良い。多数個取りの場合は、上記ダム部材は、格子状に対向配置させるものでも良い。
一方、本発明の半導体モジュールの製造装置は、半導体素子が実装された基板に封止樹脂を充填して、封止樹脂を加圧・加熱手段により加圧しながら加熱硬化させる半導体モジュールの製造装置であって、離型性を有する帯状の耐熱フィルム材と、この耐熱フィルム材を巻装する巻装ローラと、この耐熱フィルム材を伸張させながら上記スペーサ部材に貼り付ける転圧手段である転圧ローラ又は転圧スキージとを備え、充填される封止樹脂を平坦化することを特徴とする。
これら本発明によれば、離型性を有する耐熱フィルム材を転圧手段である転圧ローラ又は転圧スキージにて伸張させながら貼り付けて行くことで、上記耐熱フィルム材と充填された封止樹脂の上部との間に形成される空気の粒(ボイド)が介在されるとしても、この空気の粒(ボイド)は、スペーサ部材の外側に押し出されることとなり、貼り付けられた耐熱フィルム材と充填された樹脂の上部の間には空気の粒(ボイド)を残すことがなくなり、上記封止樹脂の上面は、気泡等がない平坦な面となる。
上記スペーサ部材とダム部材を使用する発明としては、前記スペーサ部材を取り外してから加圧手段により加圧することが好ましい。本発明によれば、転圧手段にて耐熱フィルムを貼り付けて行く際に、例えば前記充填された封止樹脂の動的粘弾性や揺変性(チキソトロピー)により、上記転圧ローラ又は転圧スキージの進行方向前方の封止樹脂の上面が一時的に凹んだりうねったりしても、前記スペーサ部材を取り外してから加圧することで、上記封止樹脂の上面は、凹みやうねりのない均一な平面となる。
本発明の半導体モジュールの製造方法としては、前記封止樹脂を平坦にした後、前記離型性を有する耐熱フィルム材をスペーサ部材と封止樹脂に貼り付けた状態のまま、加圧・加熱手段により前記封止樹脂の上面を加圧しながら加熱することが好ましい。本発明によれば、耐熱フィルム材をスペーサ部材と封止樹脂に貼り付けた状態のまま加圧しながら加熱することにより、気泡(ボイド)が入ることを規制しながら、加熱・加圧することができる。また、前記貼り付けられた耐熱フィルム材と巻装手段とが繋がった状態で、加圧・加熱手段により前記封止樹脂の上面を加圧しながら加熱することで、加熱硬化後の封止樹脂の上面から前記貼り付けられた耐熱フィルム材を容易に剥離させることができる。
本発明の半導体モジュールの製造装置としては、前記転圧手段である転圧ローラ又は転圧スキージに近接して配置され、貼り付けられる前の耐熱フィルム材を持ち上げた状態にする持上げローラを備えることが好ましい。本発明によれば、貼り付けられる前の耐熱フィルム材が封止樹脂等に接触しないようにしつつ、耐熱フィルムにテンションをかけたり、耐熱フィルム材を貼り付ける角度を調節したりすることができる。
本発明の半導体モジュールは、半導体素子が実装された基板に封止樹脂を充填して、封止樹脂を加圧・加熱手段により加圧しながら加熱硬化させる半導体モジュールであって、 半導体素子の外周に半導体素子よりも高く上面が平坦なダム枠が形成され、上記封止樹脂は、ダム枠の縁や角部に隙間なく充填され、かつ、その封止樹脂の上面がダム枠の上面と同じ高さの平面として形成されるとともに、その封止樹脂の上面が機械加工や化学処理が施されていないことを特徴とする。ここで、基板と封止樹脂とダム枠とは、その主成分が同一の原材料からなることが好ましい。上記基板と封止樹脂とダム枠の主成分となる原材料としては、ポリイミドやエポキシ(ガラス含有エポキシを含む)などがある。
本発明によれば、上記封止樹脂がダム枠との間に隙間なく充填されるとともに、ダム枠の平坦な上面と同じ高さの平面であることで、上記半導体モジュールの上面は均一な高さの平面となり、外部配線板への実装が容易かつ確実となる。また、上記封止樹脂がダム枠との間に隙間なく平坦に充填されるとともに、熱硬化後の封止樹脂の上面には機械研磨(研削)や化学研磨などの機械加工や化学処理が施されていないことにより、研磨等による樹脂上面へのダメージがなく、信頼性の高い半導体モジュールとなる。
本発明によれば、巻装手段に巻き付けられた離型性を有する耐熱フィルム材を転圧手段である転圧ローラ又は転圧スキージにて伸張させながらスペーサ部材に貼り付けて行くことで、予め上記スペーサ部材の高さよりも高くなるように盛り上げて充填された封止樹脂の上部の余分と、上記貼り付けられる耐熱フィルム材と充填された封止樹脂の上部との間にる空気の粒(ボイド)が入り込むことが防止され、これと同時に、封止樹脂の上面は気泡がない平坦な面となる半導体モジュールを製造することができる。前記半導体素子の外周にダム部材、若しくはダム枠を配置するタイプでは、前記スペーサ部材を取り外してから加圧することで、前記転圧手段である転圧ローラ又は転圧スキージにて貼り付けて行く際に、例えば前記充填された封止樹脂の動的粘弾性やチクソ性により、上記転圧ローラ又は転圧スキージの進行方向前方の封止樹脂の上面が一時的に凹んだり(空洞を生じさせたり)、うねったりしても、前記スペーサ部材を取り外してから加圧することで、上記封止樹脂の上面は、凹み(空洞)やうねりのない均一な平面となる。このようにして製造される半導体モジュールは、熱硬化後の封止樹脂の上面に機械加工や化学処理を施すことなく、上記封止樹脂の上面を平面とすることができ、実装性能の高い半導体モジュールである。また、本発明の半導体モジュールの製造装置によれば、従来のプレス型や真空吸着機構を設置するタイプに比べて、簡単な構造で、上記封止樹脂の上面に空気の粒(ボイド)が入り込むことを防止するとともに平坦な面の封止樹脂の半導体モジュールを製造することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面を引用しながら説明する。
(本発明の半導体モジュール)
図1は、本発明の第1の実施形態の半導体モジュール1を示す模式図である。図1(a)は、半導体モジュール1の上面図であり、図1(b)は、図1(a)のA−A線断面図である。ここでは、説明の都合上、以下図1等に示す封止樹脂Eは、透明樹脂であるとして説明するが、封止樹脂Eは、有色樹脂であったり、着色された樹脂であったり、その色は任意である。本実施形態の半導体モジュール1は、銅箔等からなる配線パターンGが形成されたポリイミドやガラスエポキシ(FR4)等の有機材料からなるプリント配線基板B1に、半導体素子Cが実装され(Chip on Board)、金ワイヤーなどの電気接続ワイヤーWが半導体素子Cの上面の配線パターンの配線パッド(図示せず)と半導体素子Cが実装された基板B1の上面(半導体モジュールの内側面)の配線パターンGcのランド部とがワイヤーボンディングにより電気接続される。基板B1の上面(半導体モジュールの内側面)の配線パターンGcと基板B1の底面(半導体モジュールの外側面)の配線パターンGaとは、貫通ビアGb等の導体接続手段により電気接続されており、半導体Cにて形成された電気回路と、基板Bの外側面(底面)の外部接続電極Gaとが電気接続されることとなる。基板B1に実装された半導体素子Cの全周を取り囲み、半導体素子Cを覆うポリイミドやエポキシ等の熱硬化性樹脂Eが充填され樹脂封止されている。
上記基板Bと上記封止樹脂Eは、その主成分が同一の原材料であるポリイミドやエポキシ等の熱硬化性樹脂からなり、かつ、上記封止樹脂Eの上面Eaは上記基板Bの底面Baと平行な平面であり、熱硬化後の封止樹脂Eの上面Eaには機械加工(研磨、研削)や化学加工(化学研磨)が施されていないものである。半導体モジュール1は、通常、複数(多数)の基板B1が配された親基板Bに複数(多数)の半導体モジュール1が形成され、ダイシング装置などの切断装置により、後述する所定の位置で切り出されて、同時に多数の半導体モジュール1が製造される(図示せず)。
図1に示す半導体モジュール1は、ダム部材D、若しくはダム枠Dを有しないタイプであり、このタイプでは、親基板Bにスペーサ部材Sを配置することにより、封止樹脂Eを充填する。すなわち、四角形状の親基板Bの長辺側の対向する両側に少なくともスペーサ部材Sを配置するか(図4、図5参照)、或いは、全周に枠状に配置して、これらのスペーサ部材SとSとの間に封止樹脂Eを充填する。これらスペーサSは上面が平坦(平面)として形成されている。なお、一方側スペーサ部材Sと他方側スペーサ部材Sに代えて、後述するダム枠Dとして構成することも可能である。ここで、製品としては、スペーサ部材Sは切除されるが、図1に示すダム部材D、若しくはダム枠Dを有しない半導体モジュール1は、封止樹脂Eを熱硬化する工程で封止樹脂Eとダム枠Dとの熱膨張係数の違いによる熱歪みが生じ難く、温度に対する信頼性の高い半導体モジュール1となる。本明細書中では、図4、図5に示すように、四角形状の基板Bの外側において、この基板Bの両側(一方の対向する各辺側)や枠状に配される部材をスペーサ部材Sと定義し、四角形状の基板Bの内側において、両側(一方の対向する各辺)や枠状(更には格子状)に配される部材をダム部材Dと定義し、特に、上記基板Bの内側において、基板Bに実装された半導体素子Cの全周を取り囲むように配される部材をダム枠D1(D2)と定義する。
図2は、本発明の第2の実施形態の半導体モジュール2を示す模式図である。図2(a)は、半導体モジュール2の上面図であり、図2(b)は、図2(a)のA−A線断面図である。本実施形態の半導体モジュール2は、基板(プリント配線基板)B1に、半導体素子CがCOB(Chip on Board)実装されている。本実施形態の半導体モジュール2は、基板B1に実装された半導体素子Cの全周を取り囲むように半導体素子Cよりも背の高い樹脂製のダム枠D2(D)が基板B1の上面(半導体モジュールの内側面)に接着され、ポリイミドやエポキシ等の熱硬化性樹脂Eが半導体素子Cを覆うように充填され樹脂封止されている。上記ダム枠D2(D)としては、図2に示す半導体モジュール2のように、一つの半導体モジュール2ごとの全周囲にダム枠D2(D)が配置されるものでも、図4に示す半導体モジュール1のように、複数の半導体素子Cをまとめて取り囲むように1つの格子状ダム枠D1が取り付けられているものでも良い。なお、図2に示す半導体モジュール2や図4に示す半導体モジュール1は、半導体素子Cの外周に半導体素子Cよりも背の高いダム枠D2(D)を有するため、堅牢な半導体モジュール2となるとともに、粘性の低い封止樹脂Eを使用可能である。
上記封止樹脂Eは、図1に示す半導体モジュール1と同じように、その上面Eaがダム枠D2(D)の上面Daと同じ高さの平面であり、熱硬化後の封止樹脂Eの上面Eaには機械加工(研磨、研削)や化学加工(化学研磨)が施されていないため、半導体モジュール2の上面(EaおよびDa)は均一な高さの平面となり、外部配線板への実装が容易かつ確実となる。さらに、図2に示す半導体モジュール2は、上記封止樹脂EがD2(D)ダム枠の内壁(特に内側の縁や角部)との間に隙間なく(空洞を生じさせずに)充填されている。
なお、上記半導体モジュール1、2では、半導体素子Cは、基板B1にCOB(Chip on Board)実装されている例で説明したが、BGA(Ball Grid Array)実装や、CSP(Chip Scale Package)実装、ACF(Anisotropic Conductive Film)実装であってもよく、半導体素子Cの基板B1への実装方法は、用途により適宜設計する。
(本発明の製造装置)
図6は、本発明を適用した半導体モジュールの製造装置Z1を模式的に示す模式図である。図6(a)は半導体モジュールの製造装置Z1の上面図であり、図6(b)は、図6(a)のAx−Ax線断面図であり、図6(c)は、図6(a)のAy−Ay線断面図である。本発明の半導体モジュールの製造装置Z1は、離型性を有する帯状の耐熱フィルム材Fが巻装された第1の巻装ローラU1と、第1の巻装ローラU1に巻装された耐熱フィルム材Fを、少なくとも封止樹脂Eの上面Eaに貼り付けるのに必要な所定長さだけ引き出して巻装する第2の巻装ローラU2とを備える。また、第1の巻装ローラU1と第2の巻装ローラU2の間には、耐熱フィルム材Fを、封止樹脂Eの上面Eaに貼り付けるのに必要な所定長さ以上に引き出して張力(テンション)を加えるための2対のテンションローラT1aとT1b、T1cとT1dとを備える。テンションローラT1aとT1b、T1cとT1dとは、それぞれ1対のテンションローラ同士の間隔や位置を調整することで、耐熱フィルム材Fの張力(テンション)や耐熱フィルム材Fの引き出し長さを調整する。
ここで、テンションローラT1aとT1bの1対でも作業できるが、テンションローラT1aとT1b、T1cとT1dの2対とすることで、図6(b)に示すスペーサ部材Sの右側と、スペーサ部材Sの左側との耐熱フィルム材Fの張力(テンション)の均衡(バランス)がとり易い。また、スペーサ部材Sの上面Saの高さは、ダム枠D1(D)の上面Daの高さよりも高く設定されている。
本発明の半導体モジュールの製造装置Z1は、上記引き出された耐熱フィルム材Fを伸張させながら上記スペーサ部材Sの上面Saに貼り付ける転圧手段としての転圧ローラR1aを備える。転圧ローラR1aは、図6(b)に示すように、回転方向ccwの方向(左回り)に回転しながら、スペーサ部材Sの右側から左側に向かって進行方向xaの方向に進むことで、耐熱フィルム材Fをスペース部材Sの上面Saに密着させるとともに、盛り上がった封止樹脂Eの上面Eaの高さを平坦に均一化して、封止樹脂Eの上面Eaの高さとスペース部材Sの上面Saの高さを等しくする。すなわち、転圧ローラR1aは、その両端部をスペーサ部材Sに乗せることで安定化を図りながら進むことで、耐熱フィルム材Fをスペース部材Sの上面Saに密着させるとともに、盛り上がった封止樹脂Eの上面Eaの高さを平坦化する。なお、転圧ローラR1aの進行方向としては、一方のスペーサ部材Sの方からスペーサ部材Sの方に向かって進行させることも可能である。また、転圧ローラR1aの進行方向xaの前方には、その下端が転圧ローラR1aの下端の位置よりも高い位置に配された持上げローラR1bを備える。持上げローラR1bは、上記引き出された耐熱フィルム材Fを持ち上げて、貼り付け前の耐熱フィルム材Fが封止樹脂Eの上面Eaに接触しないようにさせる働きをする。転圧ローラR1aと持上げローラR1bは、接近した状態で対になって動作することで、転圧ローラR1aと持上げローラR1bとに架け渡された耐熱フィルム材Fにより均一な張力で伸張するので、耐熱フィルム材Fに皺が寄ることはない。また、持上げローラR1bを配することで、テンションローラT1c(T1b)及び巻装ローラU2の高さを低くすることができ、半導体モジュールの製造装置Z1の高さを低くしても、貼り付け前の耐熱フィルム材Fが封止樹脂Eの上面Eaに接触しないようにできる。なお、持上げローラR1bは省いても作業することは可能である。
テンションローラT1bの耐熱フィルム材Fとの接線T1bsの高さは、スペーサ部材Sの上面Saの高さと一致する。また、転圧ローラR1aと耐熱フィルム材Fとの接線R1asの高さは、スペーサ部材Sの上面Saに耐熱フィルム材Fの厚みFtを加えた高さと一致する。したがって、テンションローラT1bと転圧ローラR1aの間の耐熱フィルム材Fは、スペーサ部材Sに密接した状態(貼り付いた状態)を維持する。
本発明の半導体モジュールの製造装置Z1は、転圧ローラR1aを有しており、巻装ローラU1とU2の間の耐熱フィルム材Fの張力(テンション)を一定に保ちながら封止樹脂Eの上面Eaに耐熱フィルム材Fを貼り付けることができるので、耐熱フィルム材Fへの張力が均一になり皺が発生し難いものとなる。
図7は、本発明を適用した半導体モジュールの製造装置Z2を模式的に示す模式図である。図7(a)は半導体モジュールの製造装置Z2の上面図であり、図7(b)は、図7(a)のAx−Ax線断面図であり、図7(c)は、図7(a)のAy−Ay線断面図である。本発明の半導体モジュールの製造装置Z2は、上記引き出された耐熱フィルム材Fを伸張させながら上記スペーサ部材Sの上面Saに貼り付ける転圧手段としての転圧スキージQ1を備える。転圧スキージQ1は、長方形の直方体形状を呈しており、転圧スキージQ1の下端と耐熱フィルム材Fとで形成する角度θは、鋭角となっており、詳しくは5度から45度の角度θである。転圧スキージQ1と耐熱フィルム材Fとの接線Q1s付近の形状は、その断面が直角形状(長方形の直方体形状)以外に、断面半円状や断面鋭角状(剣先スキージ)であってもよく、封止樹脂Eの物性(粘度、動的粘弾性など)に応じて適宜設計する。
テンションローラT1bの耐熱フィルム材Fとの接線T1bsの高さは、スペーサ部材Sの上面Saの高さと一致する。また、転圧スキージQ1と耐熱フィルム材Fとの接線Q1sの高さは、スペーサ部材Sの上面Saに耐熱フィルム材Fの厚みFtを加えた高さと一致する。したがって、テンションローラT1bと転圧スキージQ1の間の耐熱フィルム材Fは、スペーサ部材Sに密接した状態(貼り付いた状態)を維持する。
本発明の半導体モジュールの製造装置Z2は、転圧スキージQ1を有しており、盛り上がった封止樹脂Eを効率的に前方に押し出すことができるので、耐熱フィルム材Fとスペーサ部材Sを確実に密接させ、封止樹脂Eを平坦にすることができる。
(本発明の製造方法)
図3は、本発明の一実施形態の半導体モジュール1(2)の製造手順を示す工程フローチャートである。図4は、本発明の半導体モジュール1(2)の製造手順のうち、親基板Bの樹脂充填工程での模式図である。図4(a)は、親基板Bの上面図であり、図4(b)は、図4(a)のAx−Ax線断面図であり、図4(c)は、図4(a)のAy−Ay線断面図である。図5は、本発明の半導体モジュール1、2の製造手順のうち、親基板Bの樹脂充填工程での模式図である。図5(a)は、親基板Bの上面図であり、図5(b)は、図5(a)のAx−Ax線断面図であり、図5(c)は、図5(a)のAy−Ay線断面図である。図4に示す親基板(プリント配線基板)Bは、複数の半導体素子Cをまとめて取り囲むように1つの格子状ダム枠D1が取り付けられており、図5に示す親基板Bは、複数の半導体素子Cをそれぞれ1つずつ取り囲むように格子状ダム枠D2が取り付けられている。なお、半導体モジュール1の製造方法では、ダム枠D1を使用しない場合もあるが、その場合は、ダム枠D1の代わりに上記スペーサ部材Sを使用して、同じように封止樹脂Eを充填して加圧・加熱する。以下、図3に示す工程フローチャートに従い、本発明を適用した半導体モジュール1の製造方法を例に説明する。
まず、半導体モジュール1を構成するプリント配線基板B1(図4(a)の点線vで囲ったエリア)が複数配設された親基板Bの上面(半導体素子Cが実装される面)に、半導体素子Cを親基板Bの配線基板B1の所定位置に接着して、金ワイヤーWをワイヤーボンディングにより配線し、半導体素子Cを基板B1に取り付ける(図3のS1、図4(a))。次に、熱硬化性樹脂からなる格子状のダム枠D1(D)を、複数の半導体素子Cを取り囲むように、複数の半導体素子Cの外周に接着する(図3のS2、図4(a))。ダム枠D1と基板Bは、接着剤にて接着され、接着剤としては、例えば、熱硬化性接着剤、UV接着剤などを用いたり、常温硬化型接着剤で仮止めしておき、後述する封止樹脂Eにて本接着させてもよい。ダム枠D1の基板Bからの高さは、ワイヤーWを含めた半導体素子Cの基板Bからの高さよりも高く、ワイヤーW及び半導体素子Cが完全に覆われる高さとなっている(図4(b))。ここで、工程S1と工程S2の順序は入れ替えることができ、工程設計により適宜、順序を入れ替える。
次に、親基板Bをヒータが内蔵されたヒータステージHsに載置して、親基板Bに実装された複数の半導体素子Cの外側の両側に2つのスペーサ部材Sを配置する(図3のS3、図4(a))。つまり、図4(a)では、親基板Bの両側に2つのスペーサ部材Sが配置されることとなる。なお、図4(a)では、スペーサ部材Sは、親基板Bの向こう側と手前側に配置されているが、親基板Bの右側と左側に配置されていてもよい。スペーサ部材Sの上面Saの高さは、ダム枠D1の上面Daの高さよりも高く、ワイヤーW及び半導体素子Cが完全に覆われる高さとなっている(図4(b)、(c))。そして、ディスペンサにより封止樹脂Eをダム枠D1の内側に充填する(図3のS4、図4(b)、(c))。封止樹脂Eは、熱硬化性樹脂であり、例えばその主成分がポリイミドやエポキシ等の熱硬化性樹脂である。封止樹脂Eの充填量は、ダム枠D1の内側の体積よりも少し多くする。つまり、封止樹脂Eの上面Eaの高さがダム枠D1の上面Daの高さよりもやや高くなるように、封止樹脂Eを充填する。ここで、工程S3と工程S4の順序は入れ替えることができ、工程設計により適宜、順序を入れ替える。
図8は、本発明を適用した半導体モジュールの製造装置Z1による製造手順を示す断面模式図である。まず、離型性を有する帯状の耐熱フィルム材Fが巻装された第1の巻装ローラU1から耐熱フィルム材Fを均一に張力をかけながら皺が寄らないように引き出して、テンションローラT1aとT1bの間に架け渡し、転圧ローラR1aと持上げローラR1bの間に架け渡し、テンションローラT1cとT1dの間に架け渡し、第2の巻装ローラU2に、少なくとも封止樹脂Eの上面Eaに貼り付けるのに必要な所定長さだけ引き出して巻装する。第2の巻装ローラU2は、図8では時計回り(右回り)に回転させて耐熱フィルム材Fを巻装する。各種ローラU1,U2,T1a,T1b,R1a,R1b,T1c,T1d,U2により、耐熱フィルム材Fを所定長さに引き出した状態で、一定の張力(テンション)を加えて、皺が発生しないようにする。耐熱フィルム材Fとしては、例えばテフロン(登録商標)、ポリオレフィン、フッ素ポリマーフィルムなどが用いられたり、高分子フィルムにシリコーン等の離型剤をコーティングするなどした離型性を有する帯状の耐熱フィルム材が用いられる。
上記封止樹脂Eを充填した後、転圧ローラR1aと持上げローラR1bとを進行方向xaの方向に移動させ、テンションローラR1bにて耐熱フィルム材Fを持ち上げながら、転圧ローラR1aにて耐熱フィルム材Fを介して盛り上がった封止樹脂Eの上面Eaの高さを平坦に均一化して、耐熱フィルム材Fをスペース部材Sの上面Saに密着させ、封止樹脂Eの上面Eaに貼り付ける(図3のS5、図8(b))。耐熱フィルム材Fを封止樹脂Eの上面Eaに貼り付けるに際して、耐熱フィルム材Fへの張力(テンション)が一定範囲を超えないようにテンションローラT1c,T1dの間隔を調整したり、第2の巻装ローラU2を反時計回りccw方向に回転させ、耐熱フィルム材Fを繰り出して、必要な長さの耐熱フィルム材Fを供給する。本発明の半導体モジュールの製造装置Z1は、転圧ローラR1aにて、封止樹脂Eがスペース部材Sの上面Saよりも盛り上がった樹脂部分を気泡とともに一方側スペーサ部材Sから他方側スペース部材Sへと押し出すか、又は、これとは交差する方向において、対向する平行なスペーサ部材S、Sの上に各々転圧ローラR1aの前後端側を載せるように転がして封止樹脂Eを押し出す。すると、耐熱フィルム材Fを皺のない伸張させた状態で、封止樹脂Eの上面Eaに貼り付けるので、耐熱フィルム材Fと封止樹脂Eの上面Eとの間には気泡や空気の粒(ボイド)が残らない。
耐熱フィルム材Fを封止樹脂Eの上面Eaに貼り付けた後、降下するヒータプレートHpを貼り付けられた耐熱フィルム材Fの上に近接配置して、スペーサ部材SをヒータステージHsから取り外し(図3のS6、図8(c))、ヒータプレートHpを貼り付けられた耐熱フィルム材Fの上に載置する。または、降下するヒータプレートHpを貼り付けられた耐熱フィルム材Fの上に載置してからスペーサ部材SをヒータステージHsから取り外してもよい。このようにスペーサ部材Sを取り外すと、耐熱フィルム材Fがシワにならない状態を維持でき、耐熱フィルム材Fと接する封止樹脂Eの上面Eaの平面化が図られる。
次に、ヒータプレートHpを進行方向ycの方向(下方向)に加圧して、封止樹脂Eがダム枠D1の上面Daよりも盛り上がった樹脂部分をダム枠D1の外周に押し出し、封止樹脂Eの上面Eaをダム枠D1の上面Daと一致させる(図8(d))。ダム枠D1の外周に押し出された樹脂Ebは、表面張力により、基板Bのダム枠D1の外周に溢れ出るが、親基板Bの外周の大きさは、予めダム枠D1の外周よりも一回り大きく設定されており、ダム枠D1の外周に押し出された樹脂Ebが基板Bの外周からはみ出さないように設定されている。
そして、ヒータプレートHpを加圧、又は、ヒータプレートHpの自重により封止樹脂Eの上面Eaに荷重を加えた状態で、ヒータプレートHp、および/又は、ヒータステージHsを加熱して、親基板Bを加熱して、封止樹脂Eを加熱硬化させる(図3のS7、図8(d))。加熱時間は数秒から数時間の範囲で、親基板Bの熱容量や封止樹脂Eの加熱硬化条件に応じて適宜設定する。なお、ここでは、封止樹脂Eの加熱硬化は、加圧・加熱工程S7にて仮硬化から本硬化まで行うとしているが、封止樹脂Eの物性や製造工程設計により、加圧・加熱工程S7にて仮硬化して、次工程のフィルム材剥離工程S8以後に本硬化する場合がある。
封止樹脂Eが加熱硬化した後、ヒータプレートHpを進行方向ydの方向(上方向)に移動させ、持上げローラR1bを進行方向xbの方向に移動させて、封止樹脂Eの上面Eaに貼り付いた耐熱フィルム材Fを剥離させ、第2の巻装ローラU2を時計回りcw方向に回転させて、耐熱フィルム材Fの緩み分を再巻装する(図3のS8、図8(e))。つまり、貼り付けられた耐熱フィルム材Fを繰り返し使用可能な構造になっている。
そして、加熱硬化された親基板BをヒータステージHsから取り出し(図8(f))、ダイシング装置などの切断装置にて親基板Bから半導体モジュール1を切り出し(図3のS9、図8(g))、半導体モジュール1が完成する。
(実施例1)
実験用に、手作業(マニュアル)で動作する半導体モジュールの製造装置Z1を使用して、半導体モジュール2を製作した。そして、エポキシ樹脂(FR4)の親基板Bに半導体チップCを搭載してCOB接続し、図5に示すエポキシ樹脂のダム枠D2をガラスエポキシ(FR4)からなるプリント配線基板Bに接着して、エポキシ樹脂Eを充填して、テフロン(登録商標)シート材Fを介して転圧ローラR1aにて封止樹脂Eを均一して、上部からヒータプレスHpにて、加圧しながら加熱させ、封止樹脂Eを加熱硬化させた。このように製造された半導体モジュール2の外観を確認したところ、封止樹脂Eは、ダム枠D2の縁や角部に隙間なく充填されるとともに。封止樹脂Eの上面Eaとダム枠D2の上面Daは同じ高さとなり、封止樹脂Eの上面Eaの表面は平坦であり、気泡(ボイド)、空洞(凹みや)やうねりはなかった。
以上、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではない。例えば、ここでは、基板Bの内側に配置され、基板Bに実装された半導体素子Cの全周を取り囲むように半導体素子Cよりも背の高い、封止樹脂Eの流れを堰き止めるためのダム枠D1(D2)を設ける場合の製造方法について説明したが、例えば、封止樹脂Eが常温でその形状を保持できる程度の粘度を有するなど封止樹脂Eの物性によっては、四角形状の基板Bの内側において、この基板Bの少なくとも一方の対向する両側に半導体素子Cよりも背の高いダム部材Dを設けても良く(両方の対向する両側に設けることも可能)、さらには、ダム部材Dを設けなくても、基板Bの外側において、四角形状の基板Bの少なくとも一方の対向する両側に、半導体素子Cよりも背の高いスペーサ部材Sのみを設けるものでも良い(両方の対向する両側に設けることも可能である。また例えば、リードフレームに半導体素子を実装する構成についても本発明を応用することができる。このように、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能であることは言うまでもない。
本発明の第1の実施形態の半導体モジュールを示す模式図である。図1(a)は、半導体モジュール1の上面図であり、図1(b)は、図1(a)のA−A線断面図である。 本発明の第2の実施形態の半導体モジュールを示す模式図である。図2(a)は、半導体モジュール2の上面図であり、図2(b)は、図2(a)のA−A線断面図である。 本発明を適用した半導体モジュールの製造手順を示す工程フローチャートである。 本発明の第1の実施形態の半導体モジュールとなる親基板の樹脂充填工程での模式図である。図4(a)は、親基板の上面図であり、図4(b)は、図4(a)のAx−Ax線断面図であり、図4(c)は、図4(a)のAy−Ay線断面図である。 本発明の第2の実施形態の半導体モジュールとなる親基板の樹脂充填工程での模式図である。図5(a)は、親基板の上面図であり、図5(b)は、図5(a)のAx−Ax線断面図であり、図5(c)は、図5(a)のAy−Ay線断面図である。 本発明を適用した半導体モジュールの製造装置Z1を模式的に示す模式図である。図6(a)は半導体モジュールの製造装置の上面図であり、図6(b)は、図6(a)のAx−Ax線断面図であり、図6(c)は、図6(a)のAy−Ay線断面図である。 本発明を適用した半導体モジュールの製造装置Z2を模式的に示す模式図である。図7(a)は半導体モジュールの製造装置の上面図であり、図7(b)は、図7(a)のAx−Ax線断面図であり、図7(c)は、図7(a)のAy−Ay線断面図である。 本発明を適用した半導体モジュールの製造装置による製造手順を示す断面模式図である。 本発明を適用した半導体モジュールの製造装置による製造手順を示す断面模式図である。
符号の説明
1,2 半導体モジュール、
B,B1 プリント配線基板(基板、親基板)、
C 半導体素子、
D,D1,D2 ダム枠(ダム部材)、
E 封止樹脂、
F 耐熱フィルム材、
S スペーサ部材、
Z1,Z2 半導体モジュールの製造装置、
U1 第1の巻装ローラ、
U2 第2の巻装ローラ、
T1a,T1b,T1c,T1d テンションローラ、
R1a 転圧ローラ(転圧手段)、
Q1 転圧スキージ(転圧手段)、
R1b 持上げローラ、
Hp ヒータプレート(プレス機)、
Hs ヒータステージ(プレス機)

Claims (7)

  1. 半導体素子が実装された基板に封止樹脂を充填して、封止樹脂を加圧・加熱手段により加圧しながら加熱硬化させる半導体モジュールの製造方法であって、
    上記基板の外側に半導体素子よりも高いスペーサ部材を少なくとも一対対向するように配置し、
    離型性を有する耐熱フィルム材を転圧手段にてスペーサ部材に対して伸張させながら貼り付けることにより、上記スペーサ部材とスペーサ部材との間に溢れるように充填された封止樹脂の上面を平坦にすることを特徴とする半導体モジュールの製造方法。
  2. 半導体素子が実装された基板に封止樹脂を充填して、封止樹脂を加圧・加熱手段により加圧しながら加熱硬化させる半導体モジュールの製造方法であって、
    上記基板の外側に半導体素子よりも高いスペーサ部材を少なくとも一対対向するように配置するとともに、前記スペーサ部材の内側に、スペーサ部材よりも背が低く、かつ、前記半導体素子よりも背の高いダム部材を少なくとも一対対向するように配置し、離型性を有する耐熱フィルム材を転圧手段にてスペーサ部材に対して伸張させながら貼り付けることにより、上記ダム部材とダム部材との間に溢れるように充填された封止樹脂の上面を平坦にすることを特徴とする半導体モジュールの製造方法。
  3. 前記スペーサ部材を取り外してから加圧手段により加圧することを特徴とする請求項2記載の半導体モジュールの製造方法。
  4. 前記封止樹脂を平坦にした後、前記離型性を有する耐熱フィルム材をスペーサ部材と封止樹脂に貼り付けた状態のまま、加圧・加熱手段により前記封止樹脂の上面を加圧しながら加熱することを特徴とする請求項1又は2記載の半導体モジュールの製造方法。
  5. 半導体素子が実装された基板に封止樹脂を充填して、封止樹脂を加圧・加熱手段により加圧しながら加熱硬化させる半導体モジュールの製造装置であって、
    離型性を有する帯状の耐熱フィルム材と、この耐熱フィルム材を巻装する巻装ローラと、この耐熱フィルム材を伸張させながら上記スペーサ部材に貼り付ける転圧手段である転圧ローラ又は転圧スキージとを備え、充填される封止樹脂を平坦化することを特徴とする半導体モジュールの製造装置。
  6. 前記転圧手段である転圧ローラ又は転圧スキージに近接して配置され、貼り付けられる前の耐熱フィルム材を持ち上げた状態にする持上げローラを備えることを特徴とする請求項5記載の半導体モジュールの製造装置。
  7. 半導体素子が実装された基板に封止樹脂を充填して、封止樹脂を加圧・加熱手段により加圧しながら加熱硬化させる半導体モジュールであって、
    半導体素子の外周に半導体素子よりも高く上面が平坦なダム枠が形成され、
    上記封止樹脂は、ダム枠の縁や角部に隙間なく充填され、かつ、その封止樹脂の上面がダム枠の上面と同じ高さの平面として形成されるとともに、その封止樹脂の上面が機械加工や化学処理が施されていないことを特徴とする半導体モジュール。
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