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JP2009097694A - 左右駆動力配分機構 - Google Patents

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貴己 横尾
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Abstract

【課題】差動制限機構が設けられた左右駆動力配分機構、を提供する。
【解決手段】左右駆動力配分機構10は、サンギヤ42およびサンギヤ52と、互いに歯数の異なるピニオンギヤ43およびピニオンギヤ53と、ピニオンギヤ43およびピニオンギヤ53を一体に支持するキャリヤ46と、キャリヤ46の回転を制限する右トルク増幅用クラッチ61,左トルク増幅用クラッチ63とを右ドライブシャフト31および左ドライブシャフト33の各々に対して備える。サンギヤ42は、ディファレンシャルケース22に連結され、サンギヤ52は、右ドライブシャフト31,左ドライブシャフト33に連結される。左右駆動力配分機構10は、さらに、キャリヤ46と右ドライブシャフト31とを係合する制御LSD用クラッチ66を備える。
【選択図】図1

Description

この発明は、一般的には、左右駆動力配分機構に関し、より特定的には、車両の左右駆動輪に適当な割合で駆動力を配分する左右駆動力配分機構に関する。
従来の左右駆動力配分機構に関して、たとえば、特開平10−151951号公報には、簡易な構成で、各出力側回転体の回転差を任意に発生させることを目的とした差動装置が開示されている(特許文献1)。
特許文献1に開示された差動装置は、エンジンからの駆動力が入力されるギヤケースと、ギヤケースの回転軸と同軸上に配置される一対のドライブシャフトとを含み、各ドライブシャフトの回転差を許容しながらギヤケースの回転力を各ドライブシャフトに伝達する。ギヤケースの一端側には、ギヤケースと一体に回転する第1の入力側サンギヤと、一方のドライブシャフトと一体に回転する第1の出力側サンギヤと、各サンギヤに噛み合う複数の第1のプラネタリギヤと、各第1のプラネタリギヤを自転可能に支持する第1のキャリアと、第1のキャリアの回転を任意の規制力で規制する第1のクラッチとが設けられている。ギヤケースの他端側には、一端側と同様の構造が設けられている。
また、特開平5−208620号公報には、左右両方のトルク伝達機構が同時に係合することなく、かつ故障時に左右いずれのトルク伝達機構もロックさせないことを目的とした車両用左右駆動力配分装置の油圧回路構造が開示されている(特許文献2)。
特許文献2では、左右駆動力配分装置に差動機構と駆動力伝達制御機構とが設けられており、これらの機構により、左右輪の差動を許容しながら左右輪に伝達される駆動力を所要の比率に配分する。駆動力伝達制御機構は、ダブルプラネタリギヤ機構からなる変速機構と、多板クラッチ機構とを含んで構成されている。
特開平10−151951号公報 特開平5−208620号公報
上述の特許文献1では、第1のクラッチを接続することにより、各第1のプラネタリーギヤの公転が規制される。これにより、各サンギヤと第1のプラネタリーギヤとのギヤ比の設定によって一方のドライブシャフトが他方のドライブシャフトよりも速く回転することとなり、たとえば、自動車が旋回する際にカーブの外側の駆動輪を内側の駆動輪よりも速く回転させて旋回性能を高めることができる。一方、差動装置には、片輪がぬかるみに落ち込んだような場合に車輪の空転を防ぐため、差動装置の作動を制限する差動制限機構が必要となる。しかしながら、特許文献1では、この差動制限機構に関して何ら言及されていない。
そこでこの発明の目的は、差動制限機構が設けられた左右駆動力配分機構を提供することである。
この発明に従った左右駆動力配分機構は、動力が入力されるディファレンシャルケースを含むディファレンシャルと、ディファレンシャルの両側に配置され、ディファレンシャルから動力が出力される左右のドライブシャフトとを備え、左右のドライブシャフトに駆動力を配分する左右駆動力配分機構である。左右駆動力配分機構は、第1サンギヤおよび第2サンギヤと、互いに歯数の異なる第1ピニオンギヤおよび第2ピニオンギヤと、キャリヤと、キャリヤの回転を制限する第1係合装置とを左右のドライブシャフトの各々に対して備える。第1サンギヤおよび第2サンギヤは、ディファレンシャルケースおよびドライブシャフトにそれぞれ連結される。第1ピニオンギヤおよび第2ピニオンギヤは、第1サンギヤおよび第2サンギヤにそれぞれ噛合する。キャリヤは、第1ピニオンギヤおよび第2ピニオンギヤを一体に支持する。左右駆動力配分機構は、さらに、キャリヤとドライブシャフトとを係合する第2係合装置を備える。
このように構成された左右駆動力配分機構によれば、第1係合装置によってキャリヤの回転を制限することにより、第1ピニオンギヤおよび第2ピニオンギヤの公転が制限される。このとき、第1サンギヤおよび第2サンギヤが、第1ピニオンギヤおよび第2ピニオンギヤの歯数に応じた回転数で回転しようとし、その結果、左右のドライブシャフト間で駆動力が移動する。このため、左右のドライブシャフトに対して設けられた第1係合装置をそれぞれ適当に作動させることにより、左右のドライブシャフトに任意の割合で駆動力を配分することができる。また、第2の係合装置によってキャリヤとドライブシャフトとを係合させることにより、各サンギヤ、各ピニオンギヤおよびキャリヤが一体に回転する。この場合、ディファレンシャルケースとドライブシャフトとの間に回転差が生じず、左右のドライブシャフトの差動に制限がかかる。
また好ましくは、第1係合装置と第2係合装置とは、ドライブシャフトの軸方向にオフセットして配置されている。このように構成された左右駆動力配分機構によれば、ドライブシャフトを中心とする径方向において、装置の小型化を図ることができる。
また好ましくは、第1係合装置と第2係合装置とは、ドライブシャフトの軸方向に隣接して配置されている。このように構成された左右駆動力配分機構によれば、第1係合装置および第2係合装置を作動させるアクチュエータの構造を簡易にできる。
以上説明したように、この発明に従えば、差動制限機構が設けられた左右駆動力配分機構を提供することができる。
この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下で参照する図面では、同一またはそれに相当する部材には、同じ番号が付されている。
(実施の形態1)
図1は、この発明の実施の形態1における左右駆動力配分機構を模式的に表わす平面図である。図1を参照して、左右駆動力配分機構10は、四輪駆動車やFR(front engine rear wheel drive)車に搭載されている。
左右駆動力配分機構10は、ディファレンシャル21と、右ドライブシャフト31および左ドライブシャフト33とを含む。右ドライブシャフト31は、車両の右側の車輪32に連結されており、左ドライブシャフト33は、車両の左側の車輪34に連結されている。ディファレンシャル21には、動力源としてのエンジンからの動力がプロペラシャフト11を通じて入力される。ディファレンシャル21は、車両旋回時や路面に凹凸がある場合などに、右左の車輪32,34に自動的に回転差を与えて、右ドライブシャフト31および左ドライブシャフト33に駆動力を伝達する。
図2は、図1中のディファレンシャルの構造を示す断面図である。図中には、ベベルギヤ式のディファレンシャル21が示されているが、ディファレンシャル21の種類はこれに限定されない。
図1および図2を参照して、ディファレンシャル21は、ディファレンシャルケース22を含む。ディファレンシャルケース22は、右ドライブシャフト31および左ドライブシャフト33の回転軸と同軸上に配置され、その軸を中心に回転可能に設けられている。ディファレンシャルケース22には、リングギヤ23が設けられている。リングギヤ23は、プロペラシャフト11に設けられたドライブピニオン12と噛合する。リングギヤ23およびドライブピニオン12の噛み合いにより、プロペラシャフト11の回転がディファレンシャルケース22に伝達される。
ディファレンシャルケース22には、ピニオンギヤ28およびピニオンギヤ29が設けられている。ピニオンギヤ28およびピニオンギヤ29は、ディファレンシャルケース22と一体となって公転しつつ、その公転軸に直交する軸を中心に自転可能なように設けられている。右ドライブシャフト31および左ドライブシャフト33には、それぞれサイドギヤ26およびサイドギヤ27が設けられている。サイドギヤ26およびサイドギヤ27は、ピニオンギヤ28およびピニオンギヤ29と噛合する。サイドギヤ26およびサイドギヤ27とピニオンギヤ28およびピニオンギヤ29との噛み合いにより、ディファレンシャルケース22の回転が右ドライブシャフト31および左ドライブシャフト33に伝達される。この際、右左の車輪32,34に回転差が生じると、ピニオンギヤ28,29が自転することにより、右ドライブシャフト31および左ドライブシャフト33の回転差が許容される。
図1を参照して、左右駆動力配分機構10は、プラネタリギヤユニット41およびプラネタリギヤユニット51を含む。プラネタリギヤユニット41およびプラネタリギヤユニット51の組が、右ドライブシャフト31および左ドライブシャフト33に対してそれぞれ設けられている。
代表的に右ドライブシャフト31に設けられたプラネタリギヤユニットについて説明すると、プラネタリギヤユニット41とプラネタリギヤユニット51とは、右ドライブシャフト31の軸線上に並んで配置されている。ディファレンシャル21とプラネタリギヤユニット51との間にプラネタリギヤユニット41が配置されている。
プラネタリギヤユニット41は、サンギヤ42と、複数のピニオンギヤ43とを含む。サンギヤ42は、右ドライブシャフト31の回転軸を中心に回転可能に設けられている。サンギヤ42は、ディファレンシャルケース22に連結されており、ディファレンシャルケース22と一体に回転する。複数のピニオンギヤ43は、サンギヤ42と噛合した状態でサンギヤ42の外周上に配置されている。
プラネタリギヤユニット51は、サンギヤ52と、複数のピニオンギヤ53とを含む。サンギヤ52は、右ドライブシャフト31の回転軸を中心に回転可能に設けられている。サンギヤ52は、右ドライブシャフト31に連結されており、右ドライブシャフト31と一体に回転する。サンギヤ42は、サンギヤ52よりも大きい直径を有し、サンギヤ42に形成された歯の数は、サンギヤ52に形成された歯の数よりも多い。複数のピニオンギヤ53は、サンギヤ52と噛合した状態でサンギヤ52の外周上に配置されている。各ピニオンギヤ43と各ピニオンギヤ53とは、同軸上に配置され、一体に設けられている。ピニオンギヤ43とピニオンギヤ53とは、互いに異なる数の歯を有する。ピニオンギヤ53は、ピニオンギヤ43よりも大きい直径を有し、ピニオンギヤ53に形成された歯の数は、ピニオンギヤ43に形成された歯の数よりも多い。
プラネタリギヤユニット41および51は、キャリヤ46を含む。キャリヤ46は、右ドライブシャフト31の回転軸を中心に回転可能に設けられている。キャリヤ46は、ピニオンギヤ43とピニオンギヤ53とを一体に支持する。キャリヤ46は、ピニオンギヤ43およびピニオンギヤ53を自転可能に、かつ右ドライブシャフト31の回転軸を中心に公転可能に支持する。
左右駆動力配分機構10は、右トルク増幅用クラッチ61および左トルク増幅用クラッチ63を含む。右トルク増幅用クラッチ61は、右ドライブシャフト31に対して設けられ、左トルク増幅用クラッチ63は、左ドライブシャフト33に対して設けられている。右トルク増幅用クラッチ61および左トルク増幅用クラッチ63は、静止構造物である右ケース64および左ケース65に対してそれぞれ固定されている。右トルク増幅用クラッチ61および左トルク増幅用クラッチ63は、キャリヤ46と係合し、キャリヤ46の回転を任意の規制力で制限する。
左右駆動力配分機構10は、制御LSD(Limited Slip Differential Gear)用クラッチ66を含む。本実施の形態では、制御LSD用クラッチ66が右ドライブシャフト31に対して設けられている。制御LSD用クラッチ66は、右ドライブシャフト31に連結されており、右ドライブシャフト31と一体に回転する。制御LSD用クラッチ66は、右ドライブシャフト31とキャリヤ46とを係合させる。
右トルク増幅用クラッチ61、左トルク増幅用クラッチ63および制御LSD用クラッチ66は、たとえば、交互に配列された複数枚の摩擦板と、摩擦板同士を圧着させる油圧シリンダとを含む多板クラッチ機構から構成される。右トルク増幅用クラッチ61および制御LSD用クラッチ66は、車輪32とプラネタリギヤユニット51との間に配置されている。右トルク増幅用クラッチ61と制御LSD用クラッチ66とは、右ドライブシャフト31の回転軸を中心とする半径方向に並んで配置されている。右トルク増幅用クラッチ61は、制御LSD用クラッチ66の外周上に配置されている。左トルク増幅用クラッチ63は、車輪34とプラネタリギヤユニット51との間に配置されている。
続いて、図1中の左右駆動力配分機構10の動作について説明を行なう。まず、右トルク増幅用クラッチ61、左トルク増幅用クラッチ63および制御LSD用クラッチ66がともに作動されない非制御時、ディファレンシャル21の働きによって、右左の車輪32,34に均等に駆動力の配分が行なわれる。
右左の車輪32,34に任意の割合で駆動力を配分する左右輪トルク差制御時、たとえば、左旋回中のアンダーステアを抑制したい場合は、右トルク増幅用クラッチ61を作動させる。このとき、キャリヤ46の回転が制限されるに伴って、ピニオンギヤ43およびピニオンギヤ53の公転運動が制限される。これにより、サンギヤ42とサンギヤ52とは、それぞれ、ピニオンギヤ43およびピニオンギヤ53の歯数に応じた回転数で回転しようとする。すなわち、本実施の形態では、サンギヤ52がサンギヤ42よりも速く回転しようとする。この結果、速く回転しようとするサンギヤ52に連結された右ドライブシャフト31の駆動力が増大し、右ドライブシャフト31への駆動力の移動に応じて左ドライブシャフト33の駆動力が減少する。これにより、車両の重心廻りに旋回運動をアシストするヨーモーメントを車両に与える。
左ドライブシャフト33から右ドライブシャフト31への駆動力の移動量は、右トルク増幅用クラッチ61によるクラッチ係合力に応じて任意に設定される。左トルク増幅用クラッチ63を作動させた場合、右トルク増幅用クラッチ61を作動させた場合と同様の作用により、左ドライブシャフト33の駆動力が増大し、右ドライブシャフト31の駆動力が減少する。
ディファレンシャル21によって右左の車輪32,34に生じる回転差を規制する差動制限時、制御LSD用クラッチ66を作動させる。これにより、右ドライブシャフト31と、プラネタリギヤユニット41および51とが一体に回転し、ディファレンシャルケース22と右ドライブシャフト31との間に回転差が生じない。この結果、右左の車輪32,34に回転差が生じようとした場合に、制御LSD用クラッチ66によるクラッチ係合力が差動制限力となり、ディファレンシャル21の差動制限を行なう。差動制限力の大きさは、制御LSD用クラッチ66によるクラッチ係合力に応じて任意に設定される。
この発明の実施の形態1における左右駆動力配分機構は、動力が入力されるディファレンシャルケース22を含むディファレンシャル21と、ディファレンシャル21の両側に配置され、ディファレンシャル21から動力が出力される左右のドライブシャフトとしての右ドライブシャフト31および左ドライブシャフト33とを備え、右ドライブシャフト31および左ドライブシャフト33に駆動力を配分する左右駆動力配分機構10である。左右駆動力配分機構10は、第1サンギヤとしてのサンギヤ42および第2サンギヤとしてのサンギヤ52と、互いに歯数の異なる第1ピニオンギヤとしてのピニオンギヤ43および第2ピニオンギヤとしてのピニオンギヤ53と、キャリヤ46と、キャリヤ46の回転を制限する第1係合装置としての右トルク増幅用クラッチ61,左トルク増幅用クラッチ63とを右ドライブシャフト31および左ドライブシャフト33の各々に対して備える。サンギヤ42は、ディファレンシャルケース22に連結され、サンギヤ52は、右ドライブシャフト31,左ドライブシャフト33に連結される。ピニオンギヤ43およびピニオンギヤ53は、サンギヤ42およびサンギヤ52にそれぞれ噛合する。キャリヤ46は、ピニオンギヤ43およびピニオンギヤ53を一体に支持する。左右駆動力配分機構10は、さらに、キャリヤ46と右ドライブシャフト31とを係合する第2係合装置としての制御LSD用クラッチ66を備える。
このように構成された、この発明の実施の形態1における左右駆動力配分機構10によれば、左右輪トルク差制御と、差動制限制御との両立を可能とできる。この場合に、ディファレンシャル21の種類に拘らず両方の制御を成立させることができ、たとえばディファレンシャル21は、ベベルギヤ式に限らずプラネタリギヤを利用したものであってもよいし、ディファレンシャル21にヘリカルギヤ式LSDまたは機械式LSDを組み込んでもよい。また、左右駆動力配分機構10は、左右ドライブシャフト間での駆動力の移動を利用した構造であるため、ディファレンシャルケース22に入力される駆動力の大きさに関係なく、左右輪のトルク差を任意に設定することができる。
なお、本実施の形態では、右ドライブシャフト31に対して制御LSD用クラッチ66が設けられる場合を説明したが、左ドライブシャフト33に対して制御LSD用クラッチ66が設けられてもよいし、右ドライブシャフト31および左ドライブシャフト33の両方に対して制御LSD用クラッチ66が設けられてもよい。制御LSD用クラッチ66が右ドライブシャフト31および左ドライブシャフト33の両方に対して設けられた場合、各クラッチの容量を小さくすることが可能となり、クラッチ搭載時の設計の自由度が広がる。
(実施の形態2)
本実施の形態では、実施の形態1における左右駆動力配分機構10の各種変形例について説明を行なう。以下、重複する構造については説明を繰り返さない。
図3は、図1中の左右駆動力配分機構の第1変形例を模式的に表わす平面図である。図3を参照して、本変形例では、右トルク増幅用クラッチ61と制御LSD用クラッチ66とが、右ドライブシャフト31の回転軸方向にオフセットして配置されている。右ドライブシャフト31の回転軸方向において、右トルク増幅用クラッチ61は、プラネタリギヤユニット51と制御LSD用クラッチ66との間に配置されており、制御LSD用クラッチ66は、右トルク増幅用クラッチ61と車輪32との間に配置されている。
このような構成によれば、右ドライブシャフト31の回転軸を中心とする径方向において、右トルク増幅用クラッチ61と制御LSD用クラッチ66との干渉を避けることができ、左右駆動力配分機構10の小型化を図ることができる。
図4は、図1中の左右駆動力配分機構の第2変形例を模式的に表わす平面図である。図4を参照して、本変形例では、右トルク増幅用クラッチ61と制御LSD用クラッチ66とが、右ドライブシャフト31の回転軸方向に隣接して配置されている。右トルク増幅用クラッチ61と制御LSD用クラッチ66とは、右ドライブシャフト31の回転軸方向において直列に配置されている。左右駆動力配分機構10は、右トルク増幅用クラッチ61および制御LSD用クラッチ66をそれぞれ作動させる油圧シリンダ72および油圧シリンダ73と、油圧シリンダ72および73に油圧を供給する油路71とを含む。油路71の経路上には、油圧シリンダ72および油圧シリンダ73に通じる経路を開閉自在に制御する図示しないバルブが設けられている。
本変形例では、右トルク増幅用クラッチ61と制御LSD用クラッチ66とが、右ドライブシャフト31の回転軸方向に隣接して配置されるため、各クラッチを作動させるためのアクチュエータである油圧シリンダ72および73や油路71、バルブを、右トルク増幅用クラッチ61と制御LSD用クラッチ66との間に集約することができる。これにより、アクチュエータの共有化が可能となり、左右駆動力配分機構10を簡易な構成とできる。
図5は、図1中の左右駆動力配分機構の第3変形例を模式的に表わす平面図である。図5を参照して、本変形例では、サンギヤ52は、サンギヤ42よりも大きい直径を有し、サンギヤ52に形成された歯の数は、サンギヤ42に形成された歯の数よりも多い。ピニオンギヤ43は、ピニオンギヤ53よりも大きい直径を有し、ピニオンギヤ43に形成された歯の数は、ピニオンギヤ53に形成された歯の数よりも多い。
この場合、右トルク増幅用クラッチ61を作動させると、サンギヤ52がサンギヤ42よりも遅く回転しようとする。この結果、遅く回転しようとするサンギヤ52に連結された右ドライブシャフト31の駆動力が減少し、右ドライブシャフト31からの駆動力の移動に応じて左ドライブシャフト33の駆動力が増大する。一方、左トルク増幅用クラッチ63を作動させた場合、左ドライブシャフト33の駆動力が減少し、右ドライブシャフト31の駆動力が増大する。
このように構成された、この発明の実施の形態2における左右駆動力配分機構によれば、実施の形態1に記載の効果を同様に得ることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明の実施の形態1における左右駆動力配分機構を模式的に表わす平面図である。 図1中のディファレンシャルの構造を示す断面図である。 図1中の左右駆動力配分機構の第1変形例を模式的に表わす平面図である。 図1中の左右駆動力配分機構の第2変形例を模式的に表わす平面図である。 図1中の左右駆動力配分機構の第3変形例を模式的に表わす平面図である。
符号の説明
10 左右駆動力配分機構、21 ディファレンシャル、22 ディファレンシャルケース、31 右ドライブシャフト、33 左ドライブシャフト、42,52 サンギヤ、43,53 ピニオンギヤ、46 キャリヤ、61 右トルク増幅用クラッチ、63 左トルク増幅用クラッチ、66 制御LSD用クラッチ。

Claims (3)

  1. 動力が入力されるディファレンシャルケースを含むディファレンシャルと、前記ディファレンシャルの両側に配置され、前記ディファレンシャルから動力が出力される左右のドライブシャフトとを備え、左右の前記ドライブシャフトに駆動力を配分する左右駆動力配分機構であって、
    前記ディファレンシャルケースおよび前記ドライブシャフトにそれぞれ連結される第1サンギヤおよび第2サンギヤと、
    前記第1サンギヤおよび前記第2サンギヤにそれぞれ噛合し、互いに歯数の異なる第1ピニオンギヤおよび第2ピニオンギヤと、
    前記第1ピニオンギヤおよび前記第2ピニオンギヤを一体に支持するキャリヤと、
    前記キャリヤの回転を制限する第1係合装置と、を左右の前記ドライブシャフトの各々に対して備え、さらに、
    前記キャリヤと前記ドライブシャフトとを係合する第2係合装置を備える、左右駆動力配分機構。
  2. 前記第1係合装置と前記第2係合装置とは、前記ドライブシャフトの軸方向にオフセットして配置されている、請求項1に記載の左右駆動力配分機構。
  3. 前記第1係合装置と前記第2係合装置とは、前記ドライブシャフトの軸方向に隣接して配置されている、請求項1または2に記載の左右駆動力配分機構。
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