JP2009096155A - 多層積層フィルム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】シール層(A)及び基材層(B)を有する多層積層フィルムであって、高密度ポリエチレンとポリプロピレンの混合物からなるシール層(A)上に、エチレン・プロピレンのブロック又はランダム共重合体からなる基材層(B)が1層又は2層以上積層されており、該シール層(A)の層厚が1μm〜20μmであり、該基材層(B)の層厚が20μm〜100μmであることを特徴とする多層積層フィルム。
【選択図】図1
Description
本発明の多層積層フィルムは、シール層(A)、並びにその上に積層された基材層(B)を有する。
以下、本発明において使用される樹脂名は、業界において慣用されるものが用いられる。また、本発明において、密度は「JIS K 7112」に準拠して測定した。
(1)シール層(A)を構成する高密度ポリエチレン
本発明において、ポリエチレンには、エチレン・ホモポリマー、及びエチレンと他のα−オレフィン(例えばプロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン等)とのブロック又はランダム共重合体が包含される。
シール層(A)を構成する高密度ポリエチレンは、密度が0.945〜0.965g/cm3であり、より好ましくは0.950〜0.955g/cm3であり、そしてMFR(190℃)が1〜7g/10分であり、より好ましくは1〜4g/10分である比較的溶融粘度の高い樹脂を使用する。その結果、蓋材の剥離時の毛羽立ちが防止でき、剥離後の外観が美麗になる効果を発揮する。
そして、MFR(190℃)が1g/10分未満であると、流れ性が低下するために製造が困難になり、その上、高MFRのポリプロピレンとの相溶性不良を起こして目に見えるムラが生じるため好ましくない。また7g/10分を超えると、ポリプロピレンのMFRとの差がなくなるため、相互分散度が高くなり、目的の易開封性が得られないため好ましくない。ここで、MFR(190℃)は「JIS K6922」に準拠して測定した。
本発明で使用する好適な高密度ポリエチレンは、例えばプライムポリマー(株)製のハイゼックス3300F、日本ポリエチレン(株)製のノバテックHJ360及びHJ362N等が挙げられる。
本発明において、ポリプロピレンには、プロピレン・ホモポリマー、及びプロピレンと他のα−オレフィンとのブロック又はランダム共重合体が包含される。
シール層(A)を構成するポリプロピレンとしては、密度が0.9〜0.91g/cm3であり、そしてMFR(230℃)が5〜30g/10分である樹脂を使用する。適度なシール強度を得るためには、エチレン・プロピレンランダム共重合体が特に好ましい。ブロック共重合体は、凝集破壊強度が高くなりすぎて良好な易開封性が得られない場合がある。
本発明で使用するのに好適なポリプロピレンとしては、例えばプライムポリプロ(株)製のエチレン・プロピレンランダム共重合体(J235T)、日本ポリプロ(株)製のノバテックFL03H等が挙げられる。
シール層(A)の高密度ポリエチレンとポリプロピレンのブレンド比率は、10〜50重量部の高密度ポリエチレンと、50〜90重量部のポリプロピレンとからなることが好ましいが、要求される接着強度に応じて、ブレンド比率を変更することができる。
ポリプロピレンの比率が上記の範囲より高いと接着強度が高くなりすぎて良好な易開封性が得られず、また比率が低いと十分な接着強度が得られず、包装容器や包装袋としての密封性が満足できない。
本発明の多層積層フィルムの基材層(B)は、シール層(A)と相俟って易開封性に寄与するだけでなく、包装容器の蓋材として又は包装袋として機能を果たすための強度、ボイル及びレトルト処理等の加熱処理に耐え得る耐熱性、及び製膜安定性も要求される。これらの要求を満たし、かつコスト面から好ましい樹脂として、エチレン・プロピレンのブロック又はランダム共重合体が用いられる。
基材層(B)は、必要に応じて1層又は2層以上積層することができる。
本発明の多層積層フィルムの基材層表面に、適宜、各種包装材料、例えば延伸フィルム、バリアフィルム及びアルミ箔のような金属フィルムを1層又は2層以上ラミネートすることができる。例えば、以下のように包装材料をラミネートした本発明の多層積層フィルムが好ましい。
(i)シール層(A)とは反対側の、基材層(B)の最表面に、延伸フィルムをラミネートし、次いでバリアフィルムをラミネートした多層積層フィルム。
(ii)シール層(A)とは反対側の、基材層(B)の最表面に、バリアフィルムをラミネートし、次いで延伸フィルムをラミネートした多層積層フィルム。
(iii)シール層(A)とは反対側の、基材層(B)の最表面に、延伸フィルムをラミネートし、次いでアルミ箔をラミネートし、次いで延伸フィルムをラミネートした多層積層フィルム。
(iv)シール層(A)とは反対側の、基材層(B)の最表面に、アルミ箔をラミネートし、次いで延伸フィルムを1層又は2層以上ラミネートした多層積層フィルム。
アルミナ蒸着フィルム及びシリカ蒸着フィルムは、PET又はナイロンフィルムの片面にアルミナ又はシリカを蒸着させてバリア層を付与したフィルムであり、優れた酸素バリア性及び水蒸気バリア性を示す。
上記のような包装材料は、例えばドライラミネート法、無溶剤型ラミネーション法、押し出しラミネーション法、共押し出しラミネーション法等によりラミネートすることができる。
シール層(A)に関しては層厚が20μm以下、好ましくは10μm以下であるものが良い。20μmを超えると剥離層(凝集剥離層)が汚くなり、剥離面の美麗性に劣るものになる。また、基材層(B)に関しては層厚が20μm〜100μmのものが易カット性の点から好ましい。
次に、本発明の多層積層フィルムに要求される物性を設定する際の要因について説明する。
(1)凝集破壊強度
本発明の多層積層フィルムの易開封性又は凝集破壊強度のコントロールは、シール層(A)に用いる高密度ポリエチレンとポリプロピレンの配合比を変更することで行う。
内容物(食品等)の品質低下を抑止するために、本発明の多層積層フィルムにさらに酸素及び/又は水蒸気バリア性を有する包装材料を積層してもよい。
本発明の多層積層フィルムは、単独で又は場合により適当な包装材料をさらに積層することにより、酸素透過度に関して、JIS K 7126に準拠した手法で得られる数値として2.0cc/m2・日・atm以下という優れた酸素バリア性を示すことができ、さらに水蒸気透過度に関しては、JIS K 7129に準拠した手法で得られる数値として3.0g/m2・日以下という優れた水蒸気バリア性を示すことができる。
次に、図1に示す例により、本発明の多層積層フィルムの構成を説明する。図1は、本発明によるシール層(A)及び基材層(B)を有する多層積層フィルム上に、ラミネート接着剤層を積層し、その上に延伸フィルムまたはバリアフィルムからなる包装資材の基材を積層し、さらにその上に、必要に応じて印刷を施したラミネート接着剤層を積層し、その上に延伸フィルムまたはバリアフィルムからなる包装資材の基材を積層したものである。
本発明の多層積層フィルムは包装容器の蓋材用シーラントフィルム等に使用される。具体的には、ポリプロピレンで形成された容器の開口部に、シール層(A)が接するように重ねられた状態でヒートシールされ、開封時には、該シール層(A)の凝集剥離が起こる。
本発明の多層積層フィルムは、包装袋として好ましく使用することができる。本発明の多層積層フィルムからなる包装袋は、優れた易開封性及びガスバリア性を有する。
(1)製袋
このような包装袋は、本発明の多層積層フィルムを、そのシール層(A)の面が互いに対向するように折り重ね、その端部を、側面シール型や平底シール型などの所望のヒートシール形状に合わせて熱融着することにより、様々な形態で製造することができる。あるいは、本発明の多層積層フィルム2枚を、そのシール層(A)の面が包装袋の内側に向くように重ね合わせ、その端部を熱融着することにより製袋してもよい。また、本発明の多層積層フィルムからなる第1フィルムを、任意の第2フィルム1枚と重ね合わせ、同様に製袋することもできる。これは、本発明の多層積層フィルムが、例えばポリプロピレンのみからなるような、シール層以外の面と重ね合わせてヒートシールする場合であっても、適度な接着強度を達成することができるためである。
(i)ポリプロピレンフィルムの表面に、延伸フィルムをラミネートし、次いでバリアフィルムをラミネートした多層積層フィルム;
(ii)ポリプロピレンフィルムの表面に、バリアフィルムをラミネートし、次いで延伸フィルムをラミネートした多層積層フィルム;
(iii)ポリプロピレンフィルムの表面に、延伸フィルムをラミネートし、次いでアルミ箔をラミネートし、次いで延伸フィルムをラミネートした多層積層フィルム;
(iv)ポリプロピレンフィルムの表面に、アルミ箔をラミネートし、次いで延伸フィルムを1層又は2層以上ラミネートした多層積層フィルム。
熱融着は、例えば、ヒートシール、インパルスシール等の公知の方法で行うことができる。
本発明の包装袋は、その用途に応じて、様々な態様の開口部を設けることができる。その際、開口部のシール形状に応じて、シール層(A)を構成する樹脂のMFRをコントロールすることにより、適度な易開封性を付与することができる。
図2は、本発明の包装袋の一実施形態を示す図である。図2において、開口部は、袋外方に向かって突出する烏口形状にヒートシールされ、その周縁にはフランジが設けられている。包装袋を開封する際には、烏口の頂部が剥離開始点となり、その後、烏口の裾野部に向けて剥離の作用点が移行する。開口部を、開封方向と直行する方向に沿って直線状にヒートシールする場合と比べ、烏口形状にヒートシールすることによって、剥離に要する力が分散される。したがって、十分な密封性を保持しながらも、より簡単に開封し得る包装袋が得られる。
[実施例1]
(1)シール層(A)
高密度ポリエチレン(プライムポリマー(株)製ハイゼックス3300F:密度=0.950g/cm3、MFR(190℃)=1.1g/10分)30重量部と、エチレン・プロピレンランダム共重合体(日本ポリプロ(株)製ノバテックFL02C:密度=0.9g/cm3、MFR(230℃)=18g/10分)70重量部を十分に混錬し、シール層(A)用樹脂組成物を調製した。
エチレン・プロピレンブロック共重合体(サンアロマー(株)製PF380A:密度=0.90g/cm3、MFR(190℃)=1.0g/10分)100重量部からなる基材層(B)用樹脂組成物を調製した。
上吹き空冷インフレーション共押出製膜機を用いて、総厚50μmの多層積層フィルム(シール層(A)10μm/基材層(B)40μm)を製造した。
(1)シール層(A)
高密度ポリエチレン(日本ポリエチレン(株)製ノバテックHJ360:密度=0.951g/cm3、MFR(190℃)=5.5g/10分)30重量部と、エチレン・プロピレンランダム共重合体(日本ポリプロ(株)製ノバテックFL02C:密度=0.9g/cm3、MFR(230℃)=18g/10分)70重量部を十分に混錬し、シール層(A)用樹脂組成物を調製した。
エチレン・プロピレンブロック共重合体(日本ポリプロ(株)製FW4BT:密度=0.90g/cm3、MFR(230℃)=6.5g/10分)100重量部からなる基材層(B)用樹脂組成物を調製した。
上吹き空冷インフレーション共押出製膜機を用いて、総厚50μmの多層積層フィルム(シール層(A)5μm/基材層(B)45μm)を製造した。
(1)シール層(A)
高密度ポリエチレン(日本ポリエチレン(株)製ノバテックHJ362N:密度=0.953g/cm3、MFR(190℃)=5.0g/10分)40重量部と、エチレン・プロピレンランダム共重合体(日本ポリプロ(株)製ノバテックFL03A:密度=0.9g/cm3、MFR(230℃)=20g/10分)60重量部を十分に混錬し、シール層(A)用樹脂組成物を調製した。
エチレン・プロピレンブロック共重合体(サンアロマー(株)製PC540R:密度=0.90g/cm3、MFR(230℃)=5.0g/10分)100重量部からなる基材層(B)用樹脂組成物を調製した。
上吹き空冷インフレーション共押出製膜機を用いて、総厚50μmの多層積層フィルム(シール層(A)5μm/基材層(B)45μm)を製造した。
(1)シール層(A)
高密度ポリエチレン(プライムポリマー(株)製ハイゼックス3300F:密度=0.950g/cm3、MFR(190℃)=1.1g/10分)30重量部と、エチレン・プロピレンランダム共重合体(プライムポリプロ(株)製J235T:密度=0.90g/cm3、MFR(230℃)=15g/10分)70重量部を十分に混錬し、シール層(A)用樹脂組成物を調製した。
エチレン・プロピレンブロック共重合体(サンアロマー(株)製FX4E:密度=0.90g/cm3、MFR(230℃)=5.3g/10分)100重量部からなる基材層(B)用樹脂組成物を調製した。
上吹き空冷インフレーション共押出製膜機を用いて、総厚50μmの多層積層フィルム(シール層(A)5μm/基材層(B)45μm)を製造した。
実施例1で製造した多層積層フィルムのシール層(A)とは反対側の基材層(B)表面にコロナ処理を施し、その表面に2液硬化型ウレタン接着剤(主剤:ポリエステルポリオール、硬化剤:脂肪族イソシアネート)を塗布し、CVD法シリカ蒸着延伸ナイロンフィルム(大日本印刷(株)製IB−ON−UB(片面コロナ処理):厚さ15μm)を積層し、次いで二軸延伸ナイロンフィルム(ユニチカ(株)製エンブレムNX(両面コロナ処理):厚さ15μm)を積層した。得られた多層積層フィルムは、(シール層(A)/基材層(B)/DL/CVD法シリカ蒸着延伸ナイロンフィルム層/DL/二軸延伸ナイロンフィルム層)の構造を有する(DLは接着剤部分を意味する)。
実施例2〜4で製造した多層積層フィルムをそれぞれ用いて、実施例5と同様に包装材料をラミネートした。
実施例1で製造した多層積層フィルムのシール層(A)と反対側の基材層(B)表面にコロナ処理を施し、その表面に2液硬化型ウレタン接着剤(主剤:ポリエステルポリオール、硬化剤:脂肪族イソシアネート)を塗布し、延伸ナイロンフィルム(ユニチカ(株)製二軸延伸ナイロンフィルム[エンブレムNX](両面コロナ処理):厚さ15μm)を積層し、次いでCVD法シリカ蒸着延伸PETフィルム(大日本印刷(株)製IB-PET-RB(片面コロナ処理):厚さ12μm)を積層した。得られた多層積層フィルムは(シール層(A)/基材層(B)/DL/延伸ナイロンフィルム層/DL/CVD法シリカ蒸着延伸PETフィルム層)の構造を有する。
実施例2で製造した多層積層フィルムのシール層(A)とは反対側の基材層(B)表面にコロナ処理を施し、その表面に2液硬化型ウレタン接着剤(主剤:ポリエステルポリオール、硬化剤:脂肪族イソシアネート)を塗布し、延伸ナイロンフィルム(ユニチカ(株)製二軸延伸ナイロンフィルム[エンブレムNX](両面コロナ処理):厚さ15μm)を積層し、次いでアクリル酸樹脂コーティングフィルム(クレハ(株)製ベセーラET−R(片面コロナ処理:厚さ13μm))を積層した。得られた多層積層フィルムは、(シール層(A)/基材層(B)/DL/延伸ナイロンフィルム層/DL/ベセーラET−R)の構造を有する。
実施例3で製造した多層積層フィルムのシール層(A)とは反対側の基材層(B)表面にコロナ処理を施し、その表面に2液硬化型ウレタン接着剤(主剤:ポリエステルポリオール、硬化剤:脂肪族イソシアネート)を塗布し、CVDシリカ蒸着延伸ナイロンフィルム(大日本印刷(株)製IB-ON(両面コロナ処理):厚さ15μm)を積層し、次いでベセーラET−R(片面コロナ処理:厚さ13μm)を積層した。得られた多層積層フィルムは、(シール層(A)/基材層(B)/DL/延伸ナイロンフィルム層/DL/ベセーラET−R)の構造を有する。
実施例4で製造した多層積層フィルムを用いて、実施例9と同様に包装材料をラミネートした。
実施例5〜8で製造した多層積層フィルムのそれぞれを、ポリプロピレンからなるカップ状容器(径74φ、フランジ幅5mm、容積120cc)の蓋材として、平シールからシール温度190℃、3kg/cm2、1秒の条件でヒートシールし、カップ内に水が充填されたサンプルを作成した。その後、レトルト釜で121℃、30分間のレトルト処理に付した。レトルト処理後、24時間常温で保存し、外観の状態を確認し、シール強度、蓋材の酸素透過度、水蒸気透過度を測定した。レトルト処理後も、蓋材にたるみは生じていなかった。また、高い酸素バリア性及び水蒸気バリア性、並びに適度なシール強度示した。
実施例9で製造した多層積層フィルム2枚を、シール層(A)の面が互いに対向するように重ね合わせ、端部をシール温度190℃、1kg/cm2、1秒の条件でヒートシールし、開口部を烏口形状にヒートシールした包装袋、及び、二重に烏口形状にヒートシールした包装袋を作成した。このうち、一重にヒートシールした包装袋の内部に水180ccを封入し、レトルト釜で121℃、30分間のレトルト処理に付した。レトルト処理後、24時間常温で保存し、外観の状態を確認し、シール強度、包装袋の酸素透過度、水蒸気透過度を測定した。レトルト処理後の包装袋に水漏れは生じていなかった。また、高い酸素バリア性及び水蒸気バリア性、並びに適度なシール強度(開封口強度)を示した。
実施例10で製造した多層積層フィルム2枚を、シール層(A)の面が互いに対向するように重ね合わせ、端部をシール温度190℃、1kg/cm2、1秒の条件でヒートシールし、開口部を烏口形状にヒートシールした包装袋、及び、二重に烏口形状にヒートシールした包装袋を作成した。このうち、一重にヒートシールした包装袋を用い、その内部に市販のソーセージ(50g)を封入し、レトルト釜で121℃、30分間のレトルト処理に付した。レトルト処理後、24時間常温で保存し、外観の状態を確認し、シール強度、包装袋の酸素透過度、水蒸気透過度を測定した。レトルト処理後の包装袋に内容物漏れは生じていなかった。また、高い酸素バリア性及び水蒸気バリア性、並びに適度なシール強度(開封口強度)を示した。
実施例11の多層積層フィルム(第1フィルム)と、以下のように製造した第2フィルムとからなる包装袋を製造した。
a)第2フィルムの製造
(1)層(X)
エチレン・プロピレンブロック共重合体(日本ポリプロ(株)製(BC6CB):密度=0.9g/cm3、MFR(230℃)=2.5g/10分)100重量部を十分に混錬し、層(X)用樹脂組成物を調製した。
エチレン・プロピレンブロック共重合体(サンアロマー(株)製(PF380A):密度=0.9g/cm3、MFR(230℃)=1.1g/10分)100重量部を十分に混錬し、層(Y)用樹脂組成物を調製した。
上吹き空冷インフレーション共押出製膜機を用いて、総厚50μmの多層積層フィルム(層(X)5μm/層(Y)45μm)を製造した。
シール層(X)とは反対側の層(Y)表面にコロナ処理を施し、その表面に2液硬化型ウレタン接着剤(主剤:ポリエステルポリオール、硬化剤:脂肪族イソシアネート)を塗布し、延伸ナイロンフィルム(ユニチカ(株)製二軸延伸ナイロンフィルム[エンブレムNX](両面コロナ処理):厚さ15μm)を積層し、次いで、アルミ箔(東洋アルミ(株):厚さ
7μm)を積層し、次いで、延伸PETフィルム(東洋紡(株)製T4102(片面コロナ処理:厚さ12μm))を積層した。得られた多層積層フィルムは、(層(X)/層(Y)/DL/延伸ナイロンフィルム層/DL/アルミ箔/DL/延伸PETフィルム層)の構造を有する。
実施例11で製造した多層積層フィルムを第1フィルムとして用い、そのシール層(A)の面を、第2フィルムの層(X)の面と対向するように重ね合わせ、端部をシール温度190℃、1kg/cm2、1秒の条件でヒートシールし、開口部を烏口形状にヒートシールした包装袋、及び、二重に烏口形状にヒートシールした包装袋を作成した。このうち、一重にヒートシールした包装袋を用い、その内部に市販のソーセージ(50g)を封入し、レトルト釜で121℃、30分間のレトルト処理に付した。レトルト処理後、24時間常温で保存し、外観の状態を確認し、シール強度、包装袋の第1フィルム(実施例11)の酸素透過度、水蒸気透過度を測定した。レトルト処理後の包装袋に内容物漏れは生じていなかった。また、第1フィルム(実施例11)は、高い酸素バリア性及び水蒸気バリア性、並びに適度なシール強度(開封口強度)を示した。
実施例12の多層積層フィルムを第1フィルムとして用いて、実施例19と同様にして、同様の結果を得た。
上記の実施例において測定されたシール強度、酸素透過度及び水蒸気透過度をまとめると、表1のとおりとなる。
なお、これらの物性は次のように測定した。
(1)層厚:SONY(株)製μ-メータにより測定した。
(2)酸素透過度:温度23℃、湿度90%RHの条件下で、オクストラン(OXTRAN2/20、モコン(MOCON)社製、米国)の測定器を用いて測定した。
(3)水蒸気透過度:温度40℃、湿度90%RHの条件下で、パーマトラン(PERMATRAN)、モコン(MOCON)社製、米国)の測定器を用いて測定した。
(4)実施例13〜19のシール強度:ポリプロピレン製カップへ、平シールからシール温度190℃、3kg/cm2、1秒の条件でシールした。引張試験機から15mm幅の短冊状試験片を切出し、300mm/分で引張試験を実施した。
(5)実施例17〜20のシール強度:包装袋のヒートシール部から15mm幅の短冊状試験片を切出し、300mm/分で引張試験を実施した。
Claims (18)
- シール層(A)及び基材層(B)を有する多層積層フィルムであって、10〜50重量部の高密度ポリエチレンと50〜90重量部のポリプロピレンの混合物からなるシール層(A)上に、エチレン・プロピレンのブロック又はランダム共重合体からなる基材層(B)が1層又は2層以上積層されており、該シール層(A)の層厚が1μm〜20μmであり、該基材層(B)の層厚が20μm〜100μmであることを特徴とする多層積層フィルム。
- シール層(A)を構成するポリプロピレンが、エチレン・プロピレンランダム共重合体である、請求項1に記載の多層積層フィルム。
- シール層(A)を構成する高密度ポリエチレンのMFR(190℃)が、1〜7g/10分である、請求項1又は2に記載の多層積層フィルム。
- シール層(A)を構成するポリプロピレンのMFR(230℃)が、5〜30g/10分である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の多層積層フィルム。
- シール層(A)とは反対側の、基材層(B)の最表面に、延伸フィルム、バリアフィルム及びアルミ箔から選択される包装材料を1層又は2層以上ラミネートした、請求項1〜4のいずれか1項に記載の多層積層フィルム。
- シール層(A)とは反対側の、基材層(B)の最表面に、延伸フィルムをラミネートし、次いでバリアフィルムをラミネートした、請求項5に記載の多層積層フィルム。
- シール層(A)とは反対側の、基材層(B)の最表面に、バリアフィルムをラミネートし、次いで延伸フィルムをラミネートした、請求項5に記載の多層積層フィルム。
- シール層(A)とは反対側の、基材層(B)の最表面に、延伸フィルムをラミネートし、次いでアルミ箔をラミネートし、次いで延伸フィルムをラミネートした、請求項5に記載の多層積層フィルム。
- シール層(A)とは反対側の、基材層(B)の最表面に、アルミ箔をラミネートし、次いで延伸フィルムを1層又は2層以上ラミネートした、請求項5に記載の多層積層フィルム。
- 延伸フィルムは、ポリエチレンテレフタレートフィルム又は延伸ナイロンフィルムである、請求項5〜9のいずれか1項に記載の多層積層フィルム。
- バリアフィルムは、アルミナ蒸着フィルム、シリカ蒸着フィルム及びアクリル酸樹脂コーティングフィルムから選択される、請求項5〜7のいずれか1項に記載の多層積層フィルム。
- 酸素透過度が、JIS K 7126に準拠した手法で得られる数値が2.0cc/m2・日・atm以下であり、水蒸気透過度が、JIS K 7129に準拠した手法で得られる数値が3.0g/m2・日以下である、請求項1〜11のいずれか1項に記載の多層積層フィルム。
- 多層積層フィルムがレトルト用である、請求項1〜12のいずれか1項に記載の多層積層フィルム。
- 請求項1〜13のいずれか1項に記載の多層積層フィルムを蓋材として用いる包装容器であって、該蓋材のシール層(A)が、ポリプロピレンで形成された容器の開口部に接するように重ねられた状態でヒートシールされ、開封時に蓋材のシール層(A)が凝集剥離して開封される包装容器。
- 請求項1〜13のいずれか1項に記載の多層積層フィルムを、そのシール層(A)の面が互いに対向するように折り重ね、端部を熱融着した包装袋。
- 請求項1〜13のいずれか1項に記載の多層積層フィルム2枚を、これらのシール層(A)の面が互いに対向するように重ね合わせ、端部を熱融着した包装袋。
- 請求項1〜13のいずれか1項に記載の多層積層フィルムからなる第1フィルムを、
(i)ポリプロピレンフィルムの表面に、延伸フィルムをラミネートし、次いでバリアフィルムをラミネートした多層積層フィルム;
(ii)ポリプロピレンフィルムの表面に、バリアフィルムをラミネートし、次いで延伸フィルムをラミネートした多層積層フィルム;
(iii)ポリプロピレンフィルムの表面に、延伸フィルムをラミネートし、次いでアルミ箔をラミネートし、次いで延伸フィルムをラミネートした多層積層フィルム;
(iv)ポリプロピレンフィルムの表面に、アルミ箔をラミネートし、次いで延伸フィルムを1層又は2層以上ラミネートした多層積層フィルム;
から選択されるいずれか1つの第2フィルムと、第1フィルムのシール層(A)の面が第2フィルムのポリプロピレンフィルムの面と対向するように重ね合わせ、端部を熱融着した包装袋。 - 第2フィルムの延伸フィルムが、ポリエチレンテレフタレートフィルム又は延伸ナイロンフィルムであり、そして第2フィルムのバリアフィルムが、アルミナ蒸着フィルム、シリカ蒸着フィルム及びアクリル酸樹脂コーティングフィルムから選択される、請求項17に記載の多層積層フィルム。
Priority Applications (4)
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