JP2009091855A - 開閉装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】開閉体の位置情報に頼ることなく駆動モータの高速用ブラシと低速用ブラシとを切り替えることができる開閉装置を提供する。
【解決手段】回転センサ27は、スライドモータ26に加わる負荷に応じた回転検出信号を出力する。制御回路装置71は、回転検出信号に基づいて、スライドモータ26に加わる負荷が所定の基準値よりも小さい場合にはコモンブラシ26a及び高速用ブラシ26cを介してスライドモータ26に駆動電源を供給し、スライドモータ26に加わる負荷が所定の基準値よりも大きい場合にはコモンブラシ26a及び低速用ブラシ26bを介してスライドモータ26に駆動電源を供給する。
【選択図】図4
【解決手段】回転センサ27は、スライドモータ26に加わる負荷に応じた回転検出信号を出力する。制御回路装置71は、回転検出信号に基づいて、スライドモータ26に加わる負荷が所定の基準値よりも小さい場合にはコモンブラシ26a及び高速用ブラシ26cを介してスライドモータ26に駆動電源を供給し、スライドモータ26に加わる負荷が所定の基準値よりも大きい場合にはコモンブラシ26a及び低速用ブラシ26bを介してスライドモータ26に駆動電源を供給する。
【選択図】図4
Description
本発明は、モータ等の駆動力によって開閉体を開閉作動させる開閉装置に関する。
従来、駆動モータ等の駆動力によってドアパネル(開閉体)をスライド移動させることにより、車両の側方に設けられた乗降口を開閉する電動スライドドア装置(開閉装置)が知られている。例えば、特許文献1に記載されている電動スライドドア装置においては、ドアパネルを案内するレールは、その後端から前端側に向かって車両の前後方向に沿うように直線的に延びるとともに、途中からその前端側が車室内側に向けて湾曲した形状をなしている。また、ドアパネルをスライド移動させる際の駆動源となる駆動モータは、コモンブラシ、低速用ブラシ及び高速用ブラシの3つのブラシを備えている。そして、電動スライドドア装置のコントローラは、スライド移動中のドアパネルの位置に応じて、駆動モータを低速若しくは高速で駆動する。例えば、コントローラは、ドアパネルがレールにおける直線的な部位をスライド移動する際には、コモンブラシ及び高速用ブラシを介して駆動電源を供給することにより駆動モータを高速で駆動する。一方、レールの前端側の湾曲した部位をドアパネルがスライド移動する際には、コントローラは、コモンブラシ及び低速用ブラシを介して駆動電源を供給することにより駆動モータを低速で駆動する。
特開2003−278445号公報
ところで、一般的に車種ごとにレールの形状が異なるため、ドアパネルのスライド移動中に高速用ブラシと低速用ブラシとを切り替えるドアパネルの位置もそれぞれ異なってくる。そのため、高速用ブラシと低速用ブラシとを切り替えるドアパネルの位置を車種に応じてそれぞれ設定した複数種類のコントローラを製造することになり、製造コストの増大を招いていた。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、開閉体の位置情報に頼ることなく駆動モータの高速用ブラシと低速用ブラシとを切り替えることができる開閉装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、コモンブラシ、低速用ブラシ及び高速用ブラシを有し、前記コモンブラシ及び前記低速用ブラシを介して駆動電源が供給されると、前記コモンブラシ及び前記高速用ブラシを介して駆動電源が供給された場合よりも低速で回転され、導電性の非移動体に形成された開口部を閉鎖する全閉位置と、前記開口部を開放する全開位置との間で開閉体を移動させるための駆動源となる駆動モータと、駆動中の前記駆動モータの負荷を検出し、検出した負荷に応じた負荷検出信号を出力する負荷検出手段と、前記負荷検出信号に基づいて、前記コモンブラシと共に前記駆動モータに駆動電源を供給する前記高速用ブラシと前記低速用ブラシとの切替えを行って、前記駆動モータの回転を制御する制御手段とを備えたことをその要旨としている。
同構成によれば、駆動モータに加わる負荷に応じて、コモンブラシと共に通電される高速用ブラシと低速用ブラシとの切り替えが行われる。従って、開閉体の位置情報に頼ることなく駆動モータにおける高速用ブラシと低速用ブラシとの切り替えを行うことができる。その結果、従来のように低速用ブラシと高速用ブラシとの切り替えを行う開閉体の位置を、開閉装置が備えられる車両等に応じて設定しなくてもよくなるため、開閉装置の製造コストを低減させることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の開閉装置において、前記開閉体の閉作動時における移動方向前方側の閉側端部に近接する異物を非接触で検出するための近接センサを備え、前記制御手段は、前記コモンブラシ及び前記高速用ブラシを介して前記駆動モータに駆動電源を供給しているときに前記近接センサにて前記異物の近接が検出されると、前記コモンブラシ及び前記低速用ブラシを介して前記駆動モータに駆動電源を供給することをその要旨としている。
同構成によれば、コモンブラシ及び高速用ブラシを介して駆動モータに駆動電源を供給しているときに、近接センサにて開閉体の閉側端部に近接する異物が検出されると、制御手段は、コモンブラシ及び低速用ブラシを介して駆動モータに駆動電源を供給する。従って、開閉体の閉側端部に異物が近接すると、駆動モータに加わる負荷に拘わらず開閉体の移動速度が小さくなるため、異物と開閉体の閉側端部とが接触する前に該異物を開閉体の閉側端部から遠ざけ易くなる。その結果、異物と開閉体との接触を抑制することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の開閉装置において、前記近接センサは、前記閉側端部に配置されるとともに前記異物との間の距離に応じた近接信号を出力するセンサ本体を備え、前記制御手段は、前記開閉体の閉作動中に、前記近接信号に基づく検出値が前記閉側端部に近接する前記異物を検出するための第1の閾値を超えると前記コモンブラシ及び前記低速用ブラシを介して前記駆動モータに駆動電源を供給し、前記検出値が前記第1の閾値よりも大きい値に設定された前記閉側端部に近接する前記異物を検出するための第2の閾値を超えると前記開閉体の前記全閉位置側への移動を中止するように前記駆動モータの回転を制御することをその要旨としている。
同構成によれば、開閉体の閉作動中において、検出値が第1の閾値を超えると、コモンブラシ及び低速用ブラシを介して駆動モータに駆動電源が供給され、検出値が第2の閾値を超えると、開閉体の全閉位置側への移動が中止される。従って、検出値が第1の閾値を超えた場合に、駆動モータに加わる負荷に拘わらず開閉体の移動速度が小さくなるため、異物と開閉体の閉側端部とが接触する前に該異物を開閉体の閉側端部から遠ざけ易くなる。更に、検出値が第2の閾値を超えると、全閉位置側への開閉体の移動が中止されるため、異物と開閉体との接触を未然に防止することが可能となる。これらのことから、閉側端部に近接する異物を検出するための2つの閾値に応じて駆動モータの回転が制御されると、異物と開閉体との接触防止の信頼性を高めることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の開閉装置において、前記開閉体の移動方向の傾斜量を検出する傾斜検出手段を備え、前記制御手段は、前記傾斜検出手段の検出結果に基づいて前記開閉体が該開閉体の移動方向の前方側に向けて所定の基準傾斜量よりも大きく傾斜していることを検出した場合には、前記コモンブラシ及び前記低速用ブラシを介して前記駆動モータに駆動電源を供給することをその要旨としている。
同構成によれば、制御手段は、開閉体が該開閉体の移動方向の前方側に向けて所定の基準傾斜量よりも傾斜していることを検出すると、コモンブラシ及び低速用ブラシを介して駆動モータに駆動電源を供給する。従って、例えば開閉体の移動方向の前方側に開閉体の自重が加わるために開閉体が異物に接触した場合に該開閉体から異物に対して大きな挟み込み荷重が加わり易い下り坂に開閉装置が配置された場合に、開閉体の移動速度が小さくなり、開閉体と異物との接触が抑制される。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の開閉装置において、前記非移動体は、車両のボディであり、前記開閉体は、前記車両の側方に設けられた前記開口部を開閉すべく前記車両の前後方向に沿ってスライド移動されるドアパネルであることをその要旨としている。
同構成によれば、車両の側方に形成された開口部と該開口部を閉塞するドアパネルとを備えた開閉装置において、開閉体の位置情報に頼ることなく駆動モータにおける高速用ブラシと低速用ブラシとの切り替えを行うことができる。
本発明によれば、開閉体の位置情報に頼ることなく駆動モータの高速用ブラシと低速用ブラシとを切り替えることが可能な開閉装置を提供することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1は、電動スライドドア装置(開閉装置)1を搭載した車両2を示す斜視図である。図1に示すように、車両2は、導電性金属材料よりなる車体(ボディ)3を備えるとともに、該車体3の左側側面には、四角形状をなす開口部としての乗降口4が形成されている。この乗降口4は、導電性金属材料により形成され該乗降口4に応じた四角形状をなすドアパネル5によって開閉される。また、図2に示すように、乗降口4の前方には、導電性を有する助手席側ドアパネル6が設けられるとともに、乗降口4を閉鎖した状態のドアパネル5と前記助手席側ドアパネル6との間には、導電性を有するセンターピラー7が車両2の上下方向に延びるように設けられている。
図1は、電動スライドドア装置(開閉装置)1を搭載した車両2を示す斜視図である。図1に示すように、車両2は、導電性金属材料よりなる車体(ボディ)3を備えるとともに、該車体3の左側側面には、四角形状をなす開口部としての乗降口4が形成されている。この乗降口4は、導電性金属材料により形成され該乗降口4に応じた四角形状をなすドアパネル5によって開閉される。また、図2に示すように、乗降口4の前方には、導電性を有する助手席側ドアパネル6が設けられるとともに、乗降口4を閉鎖した状態のドアパネル5と前記助手席側ドアパネル6との間には、導電性を有するセンターピラー7が車両2の上下方向に延びるように設けられている。
図1に示すように、前記ドアパネル5は、乗降口4を開閉するために作動機構10を介して車体3に対して略前後方向に移動可能に取り付けられるとともに、該ドアパネル5には、ラッチ等のロック機構(図示略)が設けられている。このロック機構は、ドアパネル5が乗降口4を閉鎖した状態(即ちドアパネル5が図2に示す全閉位置Pcに配置された状態)にある場合に、ドアパネル5を車体3に対して移動不能とすべく固定するためのものである。そして、ロック機構の近傍には、ハーフラッチ検出手段11(図4参照)が設けられるとともに、該ハーフラッチ検出手段11は、当該ロック機構がハーフラッチ状態になると、ハーフラッチ検出信号を電動スライドドア装置1の制御回路装置71(図4参照)に出力する。尚、ハーフラッチ検出手段11には、例えば、ロック機構がハーフラッチ状態となった時に該ロック機構のラッチが当接することによりオンするリミットスイッチが用いられる。
前記作動機構10は、車体3に設けられたアッパレール12、ロアレール13、センターレール14、及びドアパネル5側に設けられたアッパアーム15、ロアアーム16、センターアーム17から構成されている。
アッパレール12及びロアレール13は、車両2において乗降口4の上部及び下部にそれぞれ設けられ、車両2の前後方向に沿って延びている。センターレール14は、車両2において乗降口4よりも後方となる部位の略中央部に設けられ、車両2の略前後方向に沿って延びている。これら各レール12〜14は、その後端から前端側に向かって車両の前後方向に沿うように直線的に形成されるとともに、途中からその前端側が車室内側に向くように湾曲している。
前記各アーム15〜17は、ドアパネル5の車室内側の面における上部、下部及び中央部の所定位置にそれぞれ固定されている。そして、アッパアーム15は前記アッパレール12に対して、ロアアーム16は前記ロアレール13に対して、センターアーム17は前記センターレール14に対してそれぞれ連結されるとともに、各アーム15〜17は、各レール12〜14に案内されて車両2の前後方向に移動可能となっている。
また、前記ロアアーム16は、駆動機構21の駆動により前後方向に移動される。詳述すると、前記ロアレール13よりも車室内側となる位置には、車両2の上下方向の軸回りに回転する、駆動機構21の駆動プーリ22及び従動プーリ23が設けられている。そして、これら駆動プーリ22及び従動プーリ23には、無端ベルト24が掛け渡されるとともに、該無端ベルト24には、前記ロアアーム16の先端部が固定されている。
また、図1及び図4に示すように、駆動プーリ22には、駆動機構21を構成するスライドアクチュエータ25が接続されている。スライドアクチュエータ25は、車室内側に配置されるとともに、スライドモータ26と、該スライドモータ26の回転を減速して前記駆動プーリ22に伝達する減速機構(図示略)とを備えている。そして、スライドモータ26が駆動されて駆動プーリ22が回転すると、無端ベルト24が従動回転して前記ロアアーム16が前後方向に移動し、前記ドアパネル5が前後方向にスライド移動される。
尚、スライドモータ26は、コモンブラシ26a、低速用ブラシ26b及び高速用ブラシ26cの3つのブラシを備えている。コモンブラシ26a及び低速用ブラシ26bは、スライドモータ26の回転軸(図示略)を挟んで互いに対向する位置に配置されるとともに、高速用ブラシ26cは、低速用ブラシ26bに対して周方向に所定角度ずれた位置に配置されている。そして、スライドモータ26には、コモンブラシ26a及び低速用ブラシ26bを介して駆動電源が供給されるか、若しくはコモンブラシ26a及び高速用ブラシ26cを介して駆動電源が供給される。そして、低速用ブラシ26bを用いて駆動電源が供給されると、スライドモータ26は低速高トルクで回転する。一方、高速用ブラシ26cを用いて駆動電源が供給されると、スライドモータ26は、低速用ブラシ26bを用いて駆動電源が供給される場合に比べて高速底トルクで回転する。
また、スライドアクチュエータ25内には、スライドモータ26の回転を検出する回転センサ27が備えられている。回転センサ27は、例えば、スライドモータ26の回転軸(図示略)若しくは前記減速機構を構成する減速ギヤ(図示略)と一体回転するように設けられた永久磁石(図示略)と、該永久磁石に対向配置されたホールIC(図示略)とから構成されるとともに、該ホールICは、回転検出信号(負荷検出信号)として、永久磁石の回転による該永久磁石の磁界の変化に応じたパルス信号を出力する。因みに、ドアパネル5はスライドモータ26の駆動力によって作動されるため、回転検出信号は、ドアパネル5の位置に応じた信号となるとともに、ドアパネル5が所定距離移動する毎に、H(高電位)レベルからL(低電位)レベルへ、若しくはLレベルからHレベルへその電位レベルが切り替わる。
前記ドアパネル5内には、前記駆動機構21を構成するクローザアクチュエータ28が配置されている。クローザアクチュエータ28は、クローザモータ29と、該クローザアクチュエータ28の回転を減速する減速機構(図示略)とから構成されている。そして、クローザモータ29が駆動されると、前記ロック機構によるロックが可能な位置までドアパネル5が移動される。
また、電動スライドドア装置1は、制御回路装置71に電気的に接続された操作スイッチ31を備えている。この操作スイッチ31は、車両2の搭乗者によって乗降口4を開放するように該操作スイッチ31が操作されると、乗降口4を開放するようにドアパネル5をスライド移動させる旨の開信号を制御回路装置71に出力する。一方、操作スイッチ31は、搭乗者によって乗降口4を閉鎖するように該操作スイッチ31が操作されると、乗降口4を閉鎖するようにドアパネル5をスライド移動させる旨の閉信号を制御回路装置71に出力する。この操作スイッチ31は、車室内の所定箇所(ダッシュボード等)やドアパネル5の車室内側の面、イグニッションキーと共に携行される携帯品(図示略)等に設けられている。
また、電動スライドドア装置1は、ドアパネル5と乗降口4との間に存在する導電性の異物X1及び導電性を有さない異物X2(図2参照)検出するための異物検出装置41を備えるとともに、該異物検出装置41は、センサ本体42、ON−OFF検出部43及びC−V変換回路44から構成されている。
図2に示すように、ケーブル状のセンサ本体42は、ドアパネル5の閉作動時における進行方向前方側の端部、即ちドアパネル5の前端部5aに沿って配置されている。センサ本体42は、その長手方向の長さが、ドアパネル5の前端部5aの上下方向の長さと略等しい長さに形成されるとともに、絶縁性を有する樹脂材料(ゴム、エラストマを含む)にて形成された略筒状の保持部材(図示略)の内部に収容され、該保持部材を介してドアパネル5の前端部に固定されている。
図3(a)に示すように、センサ本体42の中心部に設けられた絶縁層51は、絶縁性及び復元性を有する弾性変形可能な絶縁体(軟質の合成樹脂材料やゴム等)により形成されるとともに、長尺状の略円筒状をなしている。この絶縁層51の径方向中央部には、該絶縁層51の長手方向に沿って延びる離間孔51aが形成されている。離間孔51aは、絶縁層51の径方向に沿った断面において周方向に等角度間隔となる4箇所に径方向外側に向かって凹設された離間凹部51b〜51eを絶縁層51の径方向中央部で繋いだ形状をなすことにより、絶縁層51の長手方向と直交する方向の断面形状が十字形状をなしている。そして、離間孔51aは、4つの離間凹部51b〜51eがそれぞれ螺旋状となるように絶縁層51の長手方向に沿って延びている。
また、絶縁層51の内側には、該絶縁層51にて保持される電極線52a〜52dが配置されている。各電極線52a〜52dは、導電性細線を撚り合わせて形成され可撓性を有する中心電極53と、導電性及び弾性を有し中心電極53の外周を被覆する円筒状の導電被覆層54とから構成されている。そして、各電極線52a〜52dは、絶縁層51の4つの離間凹部51b〜51e間に、それぞれ離間凹部51b〜51eに沿った螺旋状をなすように配置されている。また、各電極線52a〜52dは、離間凹部51b〜51e間で、その周方向の半分強が絶縁層51内に埋設されている。
図4に示すように、電極線52a及び電極線52cは、長手方向の一端(図4において右側の端部)で導通するとともに、電極線52b及び電極線52dも、長手方向の一端(図4において右側の端部)で導通している。そして、電極線52cと電極線52dとは、長手方向の他端(図4において左側の端部)で抵抗55を介して導通している。更に、電極線52bの長手方向の他端(図4において左側の端部)は、グランドGNDに接続される(車体3に接地される)とともに、電極線52aの長手方向の他端(図4において左側の端部)は、ON−OFF検出部43に電気的に接続されている。そして、電極線52aには、制御回路装置71及びON−OFF検出部43を介して電源が供給される。
図3(a)に示すように、前記絶縁層51の外周には、導電性を有するセンサ電極56が設けられている。センサ電極56は、円筒状をなし、絶縁層51の長手方向の一端から他端までを被覆している。また、センサ電極56の外周は、円筒状の外皮57にて被覆されている。外皮57は、絶縁性を有する材料により形成され、弾性変形可能であるとともに、その長手方向の長さが絶縁層51の長手方向の長さと等しく形成されている。
図4に示すように、前記ON−OFF検出部43は、センサ本体42と共に、ドアパネル5と乗降口4の周縁との間に存在する異物X1,X2(図4参照)に接触して該異物X1,X2を検出する感圧センサを構成している。このON−OFF検出部43は、グランドGNDに接続されている。
ここで、センサ本体42に押圧力が加えられていない通常の状態(図3(a)に示す状態)では、電極線52aに供給される電流は、電極線52aから電極線52c,52dを介して電極線52bへ流れる際、抵抗55を介して流れる。一方、例えば矢印α方向からセンサ本体42に押圧力が加えられる(図3(b)に示す状態になる)と、外皮57、センサ電極56及び絶縁層51が弾性変形して、電極線52a及び電極線52cの何れか一方と、電極線52b及び電極線52dの何れか一方とが接触して互いに導通し短絡される。すると、電極線52aから電極線52c,52dを介して電極線52bへ流れる電流は、抵抗55を介さずに流れることになり、通常の状態における電極線52aとグランドGNDとの間の電圧値に対して、電極線52aとグランドGNDとの間の電圧値が変化する。ON−OFF検出部43は、この時の電極線52aとグランドGNDとの間の電圧値の変化を検出し、電極線52a及び電極線52cの何れか一方と電極線52b及び電極線52dの何れか一方とが接触して互いに短絡されたことに基づいて電圧値が変化したことを示す接触検出信号を制御回路装置71に出力する。例えば、ON−OFF検出部43は、通常の状態における電極線52aとグランドGNDとの間の電圧値に基づいて設定された閾値を持っており、検出した電極線52aとグランドGNDとの間の電圧値が閾値を越えた場合に接触検出信号を出力する。尚、センサ本体42に対する押圧力が取り除かれると、外皮57、センサ電極56及び絶縁層51が復元し、電極線52a〜52dも復元して非導通状態となる。
前記C−V変換回路44は、前記センサ電極56と電気的に接続されており、センサ電極56と共にドアパネル5と乗降口4の周縁との間に存在する導電性の異物X1を非接触で検出する静電容量型の近接センサを構成している。C−V変換回路44は、ドアパネル5内に配置されるとともに、制御回路装置71に電気的に接続されている。そして、C−V変換回路44は、センサ電極56と大地との間、若しくはセンサ電極56と導電性の異物X1との間の静電容量を検出する。尚、C−V変換回路44は、センサ本体42のセンサ電極56から入力される、センサ電極56と異物X1(若しくは大地)との間の距離に応じた電気信号(近接信号)に基づいてセンサ電極56における静電容量を検出する。そして、C−V変換回路44は、予め設定された一定の測定時間あたりのセンサ電極56における静電容量の変化量を算出し、その算出結果(検出値)を制御回路装置71に出力する。尚、センサ本体42に異物X1が近接すると、異物X1とセンサ電極56との間の静電容量が大きくなるため、センサ電極56における静電容量の変化量が大きくなる。従って、センサ本体42に異物X1が近接すると、検出値は大きくなる。
また、電動スライドドア装置1は、ドアパネル5の移動方向の傾斜量を検出するための傾斜センサ61を備えている。傾斜センサ61は、例えばドアパネル5の内部に配置され、制御回路装置71に電気的に接続されている。本実施形態の傾斜センサ61は、ドアパネル5の移動方向の傾斜角度θ1を検出し、その検出結果を制御回路装置71に出力する(図5参照)。本実施形態では、開作動時及び閉作動時のドアパネル5の移動方向は、車両2の前後方向であるため、傾斜センサ61は、図5に示すように、水平に延びる水平線L1と直交し且つ上下方向に延びる直線L2に対する、ドアパネル5の前後方向の傾斜角度θ1を検出して出力する。尚、図5は、ドアパネル5が、該ドアパネル5の閉作動時の移動方向の前方側に向けて傾斜角度θ1だけ傾斜した状態を図示している。また、図5において、L3はドアパネル5の中心線である。
本実施形態の電動スライドドア装置1は、制御回路装置71にて制御される。制御回路装置71は、例えば、スライドモータ26の近傍に設けられ、車両2のバッテリ72から駆動電源の供給を受けている。
制御回路装置71は、前記ハーフラッチ検出手段11、回転センサ27、操作スイッチ31、C−V変換回路44、ON−OFF検出部43及び傾斜センサ61から入力される各種信号に基づいてスライドアクチュエータ25及びクローザアクチュエータ28を制御する。即ち、制御回路装置71は、操作スイッチ31から開信号が入力されるとドアパネル5を全開位置Poまで開作動させ、閉信号が入力されるとドアパネル5を全閉位置Pcまでドアパネル5を閉作動させるべくスライドモータ26を制御する。また、制御回路装置71は、ドアパネル5の閉作動時においてハーフラッチ検出手段11からハーフラッチ検出信号が入力されると、ドアパネル5をロック機構によるロックが可能な位置まで移動させるべくクローザモータ29を制御する。更に、制御回路装置71は、回転センサ27から入力される回転検出信号に基づいてドアパネル5の位置を検出するとともに、回転検出信号のパルス幅に基づいてスライドモータ26に加わる負荷を検出する。
また、制御回路装置71は、前記C−V変換回路44及びセンサ電極56と共に近接センサを構成する異物近接判定回路71aを備えている。異物近接判定回路71aは、ドアパネル5の前端部5aに近接する導電性の異物X1(図4参照)を検出するために、前記C−V変換回路44から入力される検出値と比較するための2つの閾値Th1,Th2を持っている。第1の閾値Th1は、ドアパネル5と乗降口4との間に導電性の異物X1が存在しない状態でスライドモータ26を高速駆動することによりドアパネル5を閉作動させて、予めセンサ本体42を用いて静電容量の変化を実際に検出し、検出した静電容量の実変化に基づいて設定されている。一方、第2の閾値Th2は、ドアパネル5と乗降口4との間に導電性の異物X1が存在しない状態でスライドモータ26を低速駆動することによりドアパネル5を閉作動させて、予めセンサ本体42を用いて静電容量の変化を実際に検出し、検出した静電容量の実変化に基づいて設定されている。そして、第1の閾値Th1は、ドアパネル5の前端部5aに近接する異物X1が存在しない場合にC−V変換回路44が出力する検出値よりも大きな値に設定されるとともに、第2の閾値Th2は、第1の閾値Th1よりも大きな値に設定されている。
そして、異物近接判定回路71aは、コモンブラシ26a及び高速用ブラシ26cを介してスライドモータ26に駆動電源が供給されている場合には、C−V変換回路44から入力される検出値と第1の閾値Th1とを比較する。一方、コモンブラシ26a及び低速用ブラシ26bを介してスライドモータ26に駆動電源が供給されている場合には、異物近接判定回路71aは、C−V変換回路44から入力される検出値と第2の閾値Th2とを比較する。
次に、電動スライドドア装置1の動作を総括的に説明する。
制御回路装置71は、操作スイッチ31から開信号が入力されると、ドアパネル5を開作動させる方向にスライドモータ26を駆動する。この時、制御回路装置71は、コモンブラシ26a及び高速用ブラシ26cを介してスライドモータ26に駆動電源を供給し、スライドモータ26を高速で駆動する。そして、ドアパネル5が全開位置Poに配置されると、制御回路装置71はスライドモータ26を停止させる。
制御回路装置71は、操作スイッチ31から開信号が入力されると、ドアパネル5を開作動させる方向にスライドモータ26を駆動する。この時、制御回路装置71は、コモンブラシ26a及び高速用ブラシ26cを介してスライドモータ26に駆動電源を供給し、スライドモータ26を高速で駆動する。そして、ドアパネル5が全開位置Poに配置されると、制御回路装置71はスライドモータ26を停止させる。
一方、制御回路装置71は、操作スイッチ31から閉信号が入力されると、図6に示すスライドモータ駆動処理を行う。
制御回路装置71は、操作スイッチ31から閉信号が入力されると、傾斜センサ61にて検出された傾斜角度θ1と、所定の基準傾斜角度θs(図5参照)とを比較して、ドアパネル5が該ドアパネル5の閉作動時の移動方向の前方側に向けて所定の基準傾斜角度θsよりも大きく傾斜しているか否かを判定する(ステップS10)。尚、基準傾斜角度θsは、ドアパネル5が前方側(即ち閉作動時の移動方向の前方側)へ傾斜したときの傾斜角度であって、閉作動時に移動方向の前方側に加わるドアパネル5の自重の大きさが所定の大きさとなる角度に設定されている。
制御回路装置71は、操作スイッチ31から閉信号が入力されると、傾斜センサ61にて検出された傾斜角度θ1と、所定の基準傾斜角度θs(図5参照)とを比較して、ドアパネル5が該ドアパネル5の閉作動時の移動方向の前方側に向けて所定の基準傾斜角度θsよりも大きく傾斜しているか否かを判定する(ステップS10)。尚、基準傾斜角度θsは、ドアパネル5が前方側(即ち閉作動時の移動方向の前方側)へ傾斜したときの傾斜角度であって、閉作動時に移動方向の前方側に加わるドアパネル5の自重の大きさが所定の大きさとなる角度に設定されている。
そして、制御回路装置71は、傾斜角度θ1が、ドアパネル5における閉作動時の移動方向前方側への傾斜角度であって、基準傾斜角度θs(基準傾斜量)以上である場合(ステップS10:YES)には、コモンブラシ26a及び低速用ブラシ26bを介してスライドモータ26に駆動電源を供給し、ドアパネル5を全閉位置Pc側へスライド移動させる(ステップS50)。
一方、制御回路装置71は、傾斜角度θ1が基準傾斜角度θsよりも小さい場合(ステップS10:NO)には、回転検出信号に基づいてスライドモータ26に加わる負荷が所定の基準値以上であるか否かを判定する(ステップS20)。因みに、傾斜角度θ1が基準傾斜角度θsよりも小さい場合とは、ドアパネル5における閉作動時の移動方向の前方側への傾斜角度が基準傾斜角度θsよりも小さい場合、若しくはドアパネル5が閉作動時の移動方向の後方側へ傾斜している場合である。また、前記基準値は、スライドモータ26に所定の負荷が加わったときの回転検出信号のパルス幅を予め実験を行って測定し、その測定結果に基づいて設定されている。
制御回路装置71は、スライドモータ26に加わる負荷が基準値よりも大きい場合(ステップS20:YES)には、コモンブラシ26a及び低速用ブラシ26bを介してスライドモータ26に駆動電源を供給し、ドアパネル5を全閉位置Pc側へスライド移動させる(ステップS50)。一方、スライドモータ26に加わる負荷が基準値よりも小さい場合(ステップS20:NO)には、制御回路装置71は、コモンブラシ26a及び高速用ブラシ26cを介してスライドモータ26に駆動電源を供給し、ドアパネル5を全閉位置Pc側へスライド移動させる(ステップS30)。
また、制御回路装置71は、コモンブラシ26a及び高速用ブラシ26cを介してスライドモータ26に駆動電源を供給している場合には、異物近接判定回路71aにおいて、C−V変換回路44から入力される検出値と第1の閾値とを比較する(ステップS40)。そして、検出値が第1の閾値Th1以上である場合(ステップS40:YES)には、異物近接判定回路71aにおいて、ドアパネル5の前端部5aに近接する異物X1があると判定される。制御回路装置71は、検出値が第1の閾値Th1以上の値であることに基づいて異物近接判定回路71aにてドアパネル5の前端部5aに近接する異物X1が検出されると、コモンブラシ26a及び低速用ブラシ26bを介してスライドモータ26に駆動電源を供給する(ステップS50)。一方、検出値が第1の閾値Th1よりも小さい場合(ステップS40:NO)には、制御回路装置71は、同検出値と第2の閾値Th2とを比較する(ステップS60)。
そして、検出値が第2の閾値Th2よりも大きい場合(ステップS60:YES)には、異物近接判定回路71aにおいて、ドアパネル5の前端部5aに更に近接する異物X1があると判定される。制御回路装置71は、検出値が第2の閾値Th2以上の値であることに基づいて異物近接判定回路71aにてドアパネル5の前端部5aに更に近接する異物X1が検出されると、コモンブラシ26a及び高速用ブラシ26cを介して駆動電源を供給してスライドモータ26を反転させ、所定距離だけドアパネル5を全開位置Po側に移動させる(ステップS80)。その後、制御回路装置71は、スライドモータ26を停止させて(ステップS90)スライドモータ駆動処理を終了する。
一方、検出値が第2の閾値Th2よりも小さい場合(ステップS60:NO)であって、ハーフラッチ検出信号が入力されていない場合(ステップS70:NO)には、制御回路装置71は、ステップS20に進む。そして、ハーフラッチ検出信号が入力されると(ステップS70:YES)、制御回路装置71はスライドモータ26を停止させて(ステップS90)スライドモータ駆動処理を終了する。また、制御回路装置71は、ハーフラッチ検出信号が入力されてスライドモータ26を停止させた後に、クローザモータ29を駆動し、ドアパネル5をロック機構によるロックが可能な位置、即ち全閉位置Pcまで移動させる。ドアパネル5が全閉位置Pcに配置されると、制御回路装置71は、クローザモータ29を停止させる。
尚、制御回路装置71は、ドアパネル5の閉作動中に、ON−OFF検出部43から接触検出信号が入力されると、コモンブラシ26a及び高速用ブラシ26cを介して駆動電源を供給してスライドモータ26を反転させ、所定距離だけドアパネル5を全開位置Po側に移動させた後に、スライドモータ26を停止させる。
上記したように、本実施形態によれば、以下の効果を有する。
(1)スライドモータ26に加わる負荷に応じて、コモンブラシ26aと共に通電される高速用ブラシ26cと低速用ブラシ26bとの切り替えが行われる。従って、ドアパネル5の位置情報に頼ることなくスライドモータ26における高速用ブラシ26cと低速用ブラシ26bとの切り替えを行うことができる。その結果、従来のように高速用ブラシ26cと低速用ブラシ26bとの切り替えを行うドアパネル5の位置を、車両2のレール12〜14の形状等に応じて設定しなくてもよくなるため、電動スライドドア装置1の製造コストを低減させることができる。
(1)スライドモータ26に加わる負荷に応じて、コモンブラシ26aと共に通電される高速用ブラシ26cと低速用ブラシ26bとの切り替えが行われる。従って、ドアパネル5の位置情報に頼ることなくスライドモータ26における高速用ブラシ26cと低速用ブラシ26bとの切り替えを行うことができる。その結果、従来のように高速用ブラシ26cと低速用ブラシ26bとの切り替えを行うドアパネル5の位置を、車両2のレール12〜14の形状等に応じて設定しなくてもよくなるため、電動スライドドア装置1の製造コストを低減させることができる。
(2)コモンブラシ26a及び高速用ブラシ26cを介してスライドモータ26に駆動電源を供給しているときに、C−V変換回路44から出力された検出値が第1の閾値Th1を超えたことに基づいてドアパネル5の前端部5aに近接する異物X1が検出されると、制御回路装置71は、コモンブラシ26a及び低速用ブラシ26bを介してスライドモータ26に駆動電源を供給する。従って、ドアパネル5の前端部5aに異物X1が近接すると、スライドモータ26に加わる負荷に拘わらずドアパネル5の移動速度が小さくなるため、異物X1とドアパネル5の前端部5aとが接触する前に該異物X1をドアパネル5の前端部5aから遠ざけ易くなる。その結果、異物X1とドアパネル5との接触を抑制することができる。
(3)ドアパネル5の閉作動中において、C−V変換回路44が出力した検出値が第1の閾値Th1を超えると、コモンブラシ26a及び低速用ブラシ26bを介してスライドモータ26に駆動電源が供給され、前記検出値が第2の閾値Th2を超えると、スライドモータ26が反転されてドアパネル5が所定距離だけ全開位置Po側へ移動される。従って、ドアパネル5の前端部5aに異物X1が近接すると、スライドモータ26に加わる負荷に拘わらずドアパネル5の移動速度が小さくなるため、異物X1とドアパネル5の前端部5aとが接触する前に該異物X1をドアパネル5の前端部5aから遠ざけ易くなる。更に、C−V変換回路44が出力した検出値が第2の閾値Th2を超えると、全閉位置Pc側へのドアパネル5の移動が中止されるため、異物X1とドアパネル5との接触を未然に防止することが可能となる。このように、ドアパネル5の前端部5aに近接する異物X1を検出するための2つの閾値Th1,Th2に応じてスライドモータ26の回転が制御されると、異物X1とドアパネル5との接触防止の信頼性を高めることができる。また、ドアパネル5が異物X1に接触した場合であっても、ドアパネル5から異物X1に対して大きな挟み込み荷重が加わることを抑制することができる。
(4)制御回路装置71は、ドアパネル5が該ドアパネル5の閉作動時の移動方向の前方側に向けて所定の基準傾斜角度θsよりも傾斜していることを検出すると、コモンブラシ26a及び低速用ブラシ26bを介してスライドモータ26に駆動電源を供給する。従って、例えばドアパネル5の移動方向の前方側に該ドアパネル5の自重が加わるためにドアパネル5が異物X1に接触した場合に該ドアパネル5から異物X1に対して大きな挟み込み荷重が加わり易い下り坂に車両2が配置された場合に、ドアパネル5の移動速度が小さくなり、ドアパネル5と異物X1との接触が抑制される。
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、スライドモータ26の駆動力によりドアパネル5をスライド移動させて車両2の左側側面に設けられた乗降口4を開閉する電動スライドドア装置1に本発明を具体化して説明した。しかしながら、コモンブラシ、低速用ブラシ及び高速用ブラシを備えた駆動モータにてドアパネルを移動させて開口部を開閉する開閉装置であれば、上記実施形態の電動スライドドア装置1以外の開閉装置に本発明を適用してもよい。例えば、車両の後方に設けられた開口部を跳ね上げ式のバックドアにて開閉する開閉装置に本発明を適用してもよい。
・上記実施形態では、スライドモータ26の駆動力によりドアパネル5をスライド移動させて車両2の左側側面に設けられた乗降口4を開閉する電動スライドドア装置1に本発明を具体化して説明した。しかしながら、コモンブラシ、低速用ブラシ及び高速用ブラシを備えた駆動モータにてドアパネルを移動させて開口部を開閉する開閉装置であれば、上記実施形態の電動スライドドア装置1以外の開閉装置に本発明を適用してもよい。例えば、車両の後方に設けられた開口部を跳ね上げ式のバックドアにて開閉する開閉装置に本発明を適用してもよい。
・上記実施形態では、傾斜センサ61は、水平線L1と直交する直線L2に対するドアパネル5の移動方向の傾斜角度θ1を検出している。しかしながら、傾斜センサ61は、公知の傾斜センサが用いられればよく、ドアパネル5の移動方向の傾斜量を検出可能であれば、傾斜角度θ1を検出するものに限らない。
・電動スライドドア装置1は、傾斜センサ61を備えない構成であってもよい。この場合、スライドモータ駆動処理において、ステップS10が省略される。このようにすると、部品点数を低減することができ、電動スライドドア装置1の製造コストをより低減させることができる。
・上記実施形態では、C−V変換回路44が出力した検出値が第2の閾値Th2よりも大きい場合には、制御回路装置71は、コモンブラシ26a及び高速用ブラシ26cを介して駆動電源を供給してスライドモータ26を反転させ、所定距離だけドアパネル5を全開位置Po側に移動させる。しかしながら、C−V変換回路44が出力した検出値が第2の閾値Th2よりも大きい場合、制御回路装置71は、コモンブラシ26a及び低速用ブラシ26bを介して駆動電源を供給してスライドモータ26を反転させ、所定距離だけドアパネル5を全開位置Po側に移動させてもよい。また、検出値が第2の閾値Th2よりも大きい場合、制御回路装置71は、スライドモータ26への駆動電源の供給を停止してドアパネル5を停止させてもよい。
・上記実施形態では、回転センサ27が出力する回転検出信号のパルス幅に基づいてスライドモータ26に加わる負荷が検出される。しかしながら、スライドモータ26に加わる負荷は、例えばスライドモータ26に供給される電流の電流値を電流センサ等にて検出することにより検出してもよい。この場合、電流センサは、スライドモータ26に供給される電流の電流値に応じた電圧信号を負荷検出信号として制御回路装置71に出力する。また、スライドモータ26に加わる負荷は、回転センサ27が出力する回転検出信号と、スライドモータ26に供給される電流の電流値との両方に基づいて検出されてもよい。このようにすると、スライドモータ26に加わる負荷の検出精度が向上する。
・上記実施形態では、異物近接判定回路71aは、ドアパネル5の前端部5aに近接する異物X1を検出するために、第1の閾値Th1及び第2の閾値Th2の2つの閾値を持っている。しかしながら、異物近接判定回路71aは、ドアパネル5の前端部5aに近接する異物X1を検出するための閾値を1つのみ持つ構成であってもよい。この場合、異物近接判定回路71aは、C−V変換回路44が出力する検出値と閾値とを比較し、検出値が閾値よりも大きい場合に、ドアパネル5の前端部5aに近接する異物X1があると判定する。制御回路装置71は、異物近接判定回路71aにて前端部5aに近接する異物X1があると判定されると、スライドモータ26を反転させてドアパネル5を所定距離だけ全開位置Po側に移動させる。
・上記実施形態では、異物近接判定回路71aは、制御回路装置71の内部に設けられている。しかしながら、異物近接判定回路71aは、制御回路装置71の後段且つC−V変換回路44の前段となるように設けられてもよい。
・上記実施形態では、C−V変換回路44、センサ電極56及び異物近接判定回路71aにて構成される近接センサは、ドアパネル5と乗降口4の周縁との間に存在する導電性の異物X1を非接触で検出する静電容量型の近接センサである。しかしながら、電動スライドドア装置1に備えられる近接センサは、静電容量型に限らず、電磁誘導を利用した高周波発信型の近接センサ等を用いてもよい。
・電動スライドドア装置1は、C−V変換回路44、センサ電極56及び異物近接判定回路71aにて構成される近接センサを備えず、センサ本体42及びON−OFF検出部43にて構成される感圧センサのみを備える構成であってもよい。この場合、センサ本体42のセンサ電極56、C−V変換回路44及び異物近接判定回路71aを省略することができる。
1…電動スライドドア装置、2…車両、3…ボディ及び非移動体としての車体、4…開口部としての乗降口、5…開閉体としてのドアパネル、26…駆動モータとしてのスライドモータ、26a…コモンブラシ、26b…低速用ブラシ、26c…高速用ブラシ、27…負荷検出手段としての回転センサ、42…センサ本体、44…近接センサを構成するC−V変換回路、61…傾斜検出手段としての傾斜センサ、71…制御手段としての制御回路装置、71a…近接センサを構成する異物近接判定回路、Pc…全閉位置、Po…全開位置、Th1…第1の閾値、Th2…第2の閾値、X1…異物、θ1…傾斜量としての傾斜角度、θs…基準傾斜量としての基準傾斜角度。
Claims (5)
- コモンブラシ、低速用ブラシ及び高速用ブラシを有し、前記コモンブラシ及び前記低速用ブラシを介して駆動電源が供給されると、前記コモンブラシ及び前記高速用ブラシを介して駆動電源が供給された場合よりも低速で回転され、導電性の非移動体に形成された開口部を閉鎖する全閉位置と、前記開口部を開放する全開位置との間で開閉体を移動させるための駆動源となる駆動モータと、
駆動中の前記駆動モータの負荷を検出し、検出した負荷に応じた負荷検出信号を出力する負荷検出手段と、
前記負荷検出信号に基づいて、前記コモンブラシと共に前記駆動モータに駆動電源を供給する前記高速用ブラシと前記低速用ブラシとの切替えを行って、前記駆動モータの回転を制御する制御手段と
を備えたことを特徴とする開閉装置。 - 請求項1に記載の開閉装置において、
前記開閉体の閉作動時における移動方向前方側の閉側端部に近接する異物を非接触で検出するための近接センサを備え、
前記制御手段は、前記コモンブラシ及び前記高速用ブラシを介して前記駆動モータに駆動電源を供給しているときに前記近接センサにて前記異物の近接が検出されると、前記コモンブラシ及び前記低速用ブラシを介して前記駆動モータに駆動電源を供給することを特徴とする開閉装置。 - 請求項2に記載の開閉装置において、
前記近接センサは、前記閉側端部に配置されるとともに前記異物との間の距離に応じた近接信号を出力するセンサ本体を備え、
前記制御手段は、前記開閉体の閉作動中に、前記近接信号に基づく検出値が前記閉側端部に近接する前記異物を検出するための第1の閾値を超えると前記コモンブラシ及び前記低速用ブラシを介して前記駆動モータに駆動電源を供給し、前記検出値が前記第1の閾値よりも大きい値に設定された前記閉側端部に近接する前記異物を検出するための第2の閾値を超えると前記開閉体の前記全閉位置側への移動を中止するように前記駆動モータの回転を制御することを特徴とする開閉装置。 - 請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の開閉装置において、
前記開閉体の移動方向の傾斜量を検出する傾斜検出手段を備え、
前記制御手段は、前記傾斜検出手段の検出結果に基づいて前記開閉体が該開閉体の移動方向の前方側に向けて所定の基準傾斜量よりも大きく傾斜していることを検出した場合には、前記コモンブラシ及び前記低速用ブラシを介して前記駆動モータに駆動電源を供給することを特徴とする開閉装置。 - 請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の開閉装置において、
前記非移動体は、車両のボディであり、
前記開閉体は、前記車両の側方に設けられた前記開口部を開閉すべく前記車両の前後方向に沿ってスライド移動されるドアパネルであることを特徴とする開閉装置。
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