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JP2009084191A - 食欲抑制用薬理組成物 - Google Patents

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JP2009084191A JP2007255113A JP2007255113A JP2009084191A JP 2009084191 A JP2009084191 A JP 2009084191A JP 2007255113 A JP2007255113 A JP 2007255113A JP 2007255113 A JP2007255113 A JP 2007255113A JP 2009084191 A JP2009084191 A JP 2009084191A
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Osamu Kaneuchi
理 金内
Hiroshi Hara
博 原
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Kirin Holdings Co Ltd
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Abstract

【課題】医薬品及び/又は飲食品に広範に適用することができる、低カロリーかつ耐熱性/酵素分解抵抗性の高い、コレシストキニン分泌刺激性成分を含有する食欲抑制用薬理組成物の提供。
【解決手段】酵母から熱水抽出により得られるコレシストキニン分泌刺激作用を示す成分を含む食欲抑制用薬理組成物。熱水抽出後、更にエタノール又はアセトニトリル等の有機溶媒で抽出しても良い。活性成分は、酵母をプロテアーゼ処理することによっても得ることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、酵母から得られるコレシストキニン分泌刺激作用を示す成分を含む食欲抑制用薬理組成物、該食欲抑制用薬理組成物を含有する食欲抑制用の飲食品又は医薬品、並びに該食欲抑制用薬理組成物の、食欲抑制効果を有する飲食品又は医薬品を製造するための使用に関する。
近年の食糧事情の改善および高脂質、高カロリーを基本とする食事の変化がもたらす弊害は、先進諸国に限らず、メタボリックシンドロームと称する一連の疾患群を助長し、肥満はその重要な増悪因子という認識がなされている。肥満を抑制する方法として、栄養学的な指導、外科的な手術、各種の食欲抑制剤の開発が進められ、一部は実用化しているものの、副作用の問題、人類の根源的な欲求である食欲を抑制することは困難であり、いまだに十分な解決策ができているとは言いがたい状況である。
肥満を抑制するための研究として、消化率を強制的に低下させる方法があげられる。一例として糖分解酵素の阻害剤や脂質代替食品の開発、または摂取した食品中の脂質を消化させずに糞便として排泄させるなどの方法があるが、副作用や体内の酵素分泌増加の生体適応によりその効果は一時的であったり、継続して使用することが困難な場合が多い。理想的には自ら満腹を感じて食事摂取を中止できる方法が望ましい。そのためには食品摂取後の満足を超える満腹感を生体シグナルにより認知させることができればよい。
食事摂取により生体内では、満腹を刺激することができる種々のペプチドが放出される。コレシストキニン(以下、「CCK」という)は人の満腹の重要な制御因子であり、食後のCCK放出は、胃内容排出を遅くすること及び食欲をも抑制する脳の受容体の活性化などの種々の満腹効果を生み出す。従って生理的な条件で血中のCCKレベルを高濃度に維持できれば、満腹感を感じ、比較的少量の食事で摂取を終了でき、肥満対策に重要な役割を担うことが期待できる。しかしながら、CCK自体は胃の酵素によって不活性化されるという大きな欠点があるため、直接CCKの濃度を高めるには血中への投与に頼らざるをえない。そこでCCK自体を投与するのではなく、何らかの食事因子により生体自らがCCKの分泌を亢進する手段を開発することが望ましい(非特許文献1〜5)。
タンパク質、脂質(特に、長鎖脂肪酸)及びカルシウムなどの多くの栄養剤がCCK放出を促し得ることが示されている。CCK放出が、乳清およびカゼインのようなタンパク質、グリコマクロペプチドのようなカゼインの加水分解生成物、フェニルアラニン、カルシウムおよび長鎖脂肪酸によって刺激され得ることも示唆されている(特許文献1〜6)。例えば特許文献1には、CCK放出を刺激することによって満腹を高めるトリプシンインヒビターの経口投与について開示されている。トリプシンインヒビターはコレシストキニンの分泌のための負のフィードバックシグナルを抑制することによって作用すると推定される。この方法で、トリプシンインヒビターはCCKの濃度を維持し、それによって満腹を持続する。同様に、ポテトから抽出されるプロテイナーゼインヒビターはコレシストキニン放出を刺激することが示されている。
しかし、脂質はそれ自体高カロリー物質であり、それを有効量摂取することは、肥満防止の目的から賢明ではなく、特定のタンパク質のついても熱安定性の問題もあり、加工食品に添加することなどを考慮すると安定した形態ではない。
米国特許第4,491,578号 特表2003−523368 特開2004−10569 特表2005−538704 特表2006−510367 特表2006−514083 Ritter,R.C.ら、Nuropeptides 33巻、387−399頁、1999年 Weller,A.ら、Science、247巻、1589−1591頁、1990年 Woltman、TとReidelberger,R. American Journal of Physiology 276巻、R1701−R1709頁、1999年 Rossetti,L.ら、Diabetes、36巻、1212−1215頁、1987年 Ruchakoff、R.J.ら、Journalof Clinical Endocrinological Metabolism、65巻、395−401頁、1987年
本発明は、酵母由来のCCK分泌刺激作用を示す成分を含む食欲抑制用組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは鋭意検討した結果、酵母の処理物がCCK分泌刺激作用を有することを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は以下の特徴を包含する。
(1)酵母から得られるコレシストキニン分泌刺激作用を示す成分を含むことを特徴とする食欲抑制用薬理組成物。
(2)前記成分を含む薬理組成物が、酵母の熱水抽出により得られる抽出液又は抽出物を含むことを特徴とする、(1)記載の食欲抑制用薬理組成物。
(3)前記抽出液又は抽出物が、酵母の熱水抽出後、さらに有機溶媒抽出を施すことにより得られる抽出液又は抽出物であることを特徴とする、(2)記載の食欲抑制用薬理組成物。
(4)有機溶媒がエタノール又はエタノール水溶液であることを特徴とする、(3)記載の食欲抑制用薬理組成物。
(5)有機溶媒がアセトニトリル又はアセトニトリル水溶液であることを特徴とする、(3)記載の食欲抑制用薬理組成物。
(6)前記成分を含む薬理組成物が、酵母のプロテアーゼ処理により得られる可溶性画分又はその処理物を含むことを特徴とする、(1)記載の食欲抑制用薬理組成物。
(7)前記可溶性画分が、酵母のプロテアーゼ処理後、さらに熱水抽出を施すことにより得られる抽出液又は抽出物であることを特徴とする、(6)記載の食欲抑制用薬理組成物。
(8)前記処理物が凍結乾燥物であることを特徴とする、(6)記載の食欲抑制用薬理組成物。
(9)酵母がビール酵母であることを特徴とする、(1)〜(8)のいずれかに記載の食欲抑制用薬理組成物。
(10)(1)〜(9)のいずれかに記載の食欲抑制用薬理組成物を含有することを特徴とする、食欲抑制用の飲食品。
(11)健康食品であることを特徴とする、(10)に記載の飲食品。
(12)(1)〜(9)のいずれかに記載の食欲抑制用薬理組成物を含有することを特徴とする、食欲抑制用の医薬品。
(13)食欲抑制効果を有する飲食品又は医薬品を製造するための、(1)〜(9)のいずれかに記載の食欲抑制用薬理組成物の使用。
(14)前記飲食品が健康食品であることを特徴とする、(13)に記載の使用。
本明細書中で使用する「食欲抑制作用」という用語は、本発明の組成物の摂取若しくは投与による、食後の満腹感及び満腹感の持続を誘発することによって、摂食行動を抑制又は阻害する作用を指す。
本明細書中で使用する「抽出液」という用語は、酵母、その細胞壁画分、その破砕物などの原料を溶媒で抽出して得られる溶液又は液体を指す。また「抽出物」という用語は、前記抽出液をさらに処理して得られる処理物を指し、そのような処理物は、例えば溶媒を除去した後の乾燥物、本発明の有効成分を精製処理した処理物などを含む。
本発明の食欲抑制用薬理組成物は、そのCCK分泌刺激作用に基づき、これを投与/摂取した対象動物(ヒトを含む)に満腹感を与えることをもって、食欲を抑制する手段として有用である。また本発明の食欲抑制用薬理組成物は、脂質に比較してそれ自体低カロリーであるだけでなく、耐熱性及び酵素分解抵抗性が非常に高いという性質を有しているため、医薬品及び飲食品への広範な適用が可能である。
本発明は、酵母を原料とし、それを(熱)水抽出、場合によりさらに有機溶媒抽出することによって、あるいは酵素、好ましくはプロテアーゼで処理し、場合によりさらに(熱)水抽出することによって、得られる抽出液、抽出物又は処理物が、CCK分泌刺激作用を有するという知見に基づく。
CCKは、十二指腸粘膜細胞から分泌される消化管ホルモンであり、摂食した食品の胃排出を抑制する作用、膵酵素分泌促進能、満腹を与えて摂食行動を抑制すること、並びに血糖値を調節するホルモンであるインスリンの分泌を促進することが知られている(Weller,A.ら、Science、247巻、1589−1591頁、1990年;Woltman、TとReidelberger,R. American Journal of Physiology 276巻、R1701−R1709頁、1999年;Rossetti,L.ら、Diabetes、36巻、1212−1215頁、1987年;及びRuchakoff、R.J.ら、Journalof Clinical Endocrinological Metabolism、65巻、395−401頁、1987年)。このようなCCKの生物学的機能のために、酵母由来のCCK分泌刺激作用成分を含む本発明の薬理組成物は、食欲抑制作用を有することができる。
本発明の組成物を製造するために用いる酵母細胞壁画分の原料となる酵母としては、分類学上酵母に属し、可食性の酵母であれば特に制限はなく、例えばビール醸造工程の副生成物であるビール酵母の他、ワイン酵母、パン酵母、トルラ酵母、アルコール酵母、清酒用酵母などを用いることができる。より具体的には、本発明に用いる酵母として、これに限定されるものではないが、ビール酵母、パン酵母の属するサッカロマイセス属のサッカロマイセス・セレビッシェ(Saccharomyces cerevisiae)、サッカロマイセス・パストリアヌス(Saccharomyces pastorianus)、サッカロマイセス・ルーキシ(Saccharomyces rouxii)、サッカロマイセス・カールスバーゲンシス(Saccharomyces carlsbergensis)又はサッカロマイセス・ポンベ(Saccharomyces pombe)等、メタノール資化性酵母であるキャンディダ属のキャンディダ・ウティリス(Candida utilis)、キャンディダ・トロピカリス(Candida tropicalis)、キャンディダ・リポリティカ(Candida lipolytica)、キャンディダ・フレーベリ(Candida flaveri)又はキャンディダ・ボイジニィ(Candida boidinii)等、あるいはトルラ属のロドトルラ・ミニュータ(Rhodotrura minuta)等を挙げることができる。本発明においては、上記の酵母は、単独或いは組合せて使用することができる。またその使用形態は生又は乾燥形態のいずれであってもよい。
本発明の一実施形態では、本発明のCCK分泌刺激作用を示す成分は、酵母の水抽出、好ましくは自己消化酵素や酵母エキスを製造する際に用いる酵素が全て失活する温度での熱水抽出によって得ることができる。具体的には、酵母を適当な水に分散し(1:1000〜6:10重量比、好ましくは5:100重量比)、ホモジナイザー、スターラー、振とう器などを使用して均一化し、pHを中性又はその付近に調整した後に加熱し、熱水で抽出することを含む方法によって得ることができる。
溶媒抽出時の温度は、通常は70〜100℃の範囲であり、好ましくは80〜100℃、最も好ましくは約90〜100℃の温度である。抽出時間は1〜240分、好ましくは30〜180分、例えば約60分又はそれ以上である。
抽出後、遠心分離、濾過等の適当な分離手段により不溶性画分を除き、上清又は可溶性画分を得ることができる。上清又は可溶性画分は、好ましくはさらに、乾燥手段、及び粉砕手段にかけることができる。乾燥法は、公知の方法であればどのような方法でもよく、例えば、これに限定されるものではないが、風乾法、加熱乾燥法、スプレードライ法、凍結乾燥法などが例示できる。好ましい乾燥手段は凍結乾燥である。粉砕法は、例えば粉砕機や摩砕機を使用して微粉末又は微粒化するなどの手段を含む。
本発明の別の実施形態では、本発明の有効成分は、酵母を上記の通り水、好ましくは自己消化酵素や酵母エキスを製造する際に用いる酵素が全て失活する温度で熱水抽出した後、さらに有機溶媒で抽出することによって得ることができる。具体的には、前記水抽出液に、有機溶媒を添加して氷上で維持した後、遠心分離、濾過等の適当な分離手段によって不溶性画分を除去することにより行う。
本発明で使用し得る有機溶媒は、これに限定されるものではないが、例えばエタノール、エタノール水溶液、アセトニトリル、アセトニトリル水溶液、イソプロパノール、イソプロパノール水溶液等を挙げることができる。添加する有機溶媒の量は、抽出液又は抽出物に対して、5〜95容量%、好ましくは20〜70容量%、例えば約50容量%であり、抽出時間は、1分〜24時間、好ましくは1〜360分、例えば約30分又はそれ以上である。有機溶媒抽出後、可溶性画分を乾燥すること等により、本発明の有効成分を含む抽出物を得ることができる。あるいは、有機溶媒抽出後の前記不溶性画分について上記例示の有機溶媒による抽出を繰り返すことにより、有機溶媒抽出後の沈殿から本発明の抽出物を取得することもできる。上記方法で得られる可溶性画分及び沈殿はそれぞれ低分子画分、高分子画分であり、低分子画分の方が約3倍以上CCK刺激活性が高い(図2)。
本発明の別の実施形態では、本発明のCCK分泌刺激作用を示す成分はまた、酵母を酵素処理することによって得ることもできる。
具体的には、該成分は、酵母を適当な水性溶媒に分散し(1:1000〜6:10重量比、好ましくは5:100重量比)、均一化し、pHを調整した後、酵素(固定化酵素を含む)、好ましくはプロテアーゼで処理し、遠心分離、濾過等の分離手段によって不溶性画分を除去することによって得ることができる。使用し得る溶媒として、例えば、これに限定されるものではないが、水、緩衝液、例えばリン酸バッファー、トリスバッファー、クエン酸バッファー、酢酸バッファーなどを挙げることができる。均一化は、例えば、これに限定されるものではないがポリトロンホモジナイザー、スターラー、振とう機、超音波発振機などを用いて行うことができる。pHは、使用する酵素の至適pHに応じて変化する。例えば酸性域に至適pHをもつ酵素は、酸性バッファー中で使用される。したがって、当業者は使用する酵素に応じて適当なpHを適宜設定及び調整することができる。使用する酵素は、酵母タンパク質を加水分解することが可能なものであればいずれでもよく、例えばプロテアーゼ、ペプチダーゼを挙げることができ、プロテアーゼ、特にエンドプロテアーゼであることが好ましい。プロテアーゼは、微生物、植物又は動物由来のプロテーゼ、例えば、これに限定されるものではないがペプシン、オリエンターゼ(22BF、90N、20Aなど、Aspergillus niger由来)、キモトリプシン、トリプシンなどが挙げられる。添加する酵素の量は、一般的には基質に対して0.01〜10重量%、好ましくは0.1〜2重量%、好ましくは0.5〜1重量%である。また酵素による処理時間は、酵素の活性によって変化し得るが、一般的には5〜240分、好ましくは10〜60分である。抽出物については、上記と同様に、可溶画分を乾燥すること等により得ることができる。
本発明の別の実施形態では、本発明の有効成分は、酵母の上記酵素処理後に、さらに酵素が失活する温度での熱水抽出を施すことによって得ることができる。熱水抽出の条件は、上記と同様である。
本発明の組成物は、上記の通り、そのCCK分泌刺激作用により、食欲抑制効果が期待できるため、肥満、高脂血症、糖尿病、心疾患などの疾患の予防に役立つだろう。
したがって本発明の別の態様において、本発明の食欲抑制用薬理組成物を含有する、食欲抑制用の医薬品又は飲食品(例えば健康食品)が提供される。
本発明の食欲抑制用薬理組成物を含有する食欲抑制用の医薬品又は飲食品(例えば健康食品)は、本発明の薬理組成物を医薬品又は飲食品原料の一部として用いたり、あるいは医薬品又は飲食品の製造工程又は製造後に添加/配合することにより得ることができる。
本発明の前記組成物を医薬品において用いる場合には、本発明の医薬品は、本発明の薬理組成物に加えて、さらに薬学上許容される担体を含むことができ、経口又は非経口(例えば静注、筋注、皮下投与、腹腔内投与、直腸投与、経皮投与など)のいずれかの投与経路で、対象(ヒトを含む)に投与することができる。また、投与経路に応じて適当な剤形とすることができる。具体的には主として静注、筋注などの注射剤、カプセル剤、錠剤、顆粒剤、散剤、丸剤、細粒剤、トローチ錠などの経口剤、直腸投与剤、油脂性坐剤、水性坐剤などの各種製剤形態に調製することができる。
これらの各種製剤は、通常用いられている賦形剤、増量剤、結合剤、浸潤剤、崩壊剤、表面活性剤、滑沢剤、分散剤、緩衝剤、保存剤、溶解補助剤、防腐剤、着色剤、香味剤、及び安定化剤などを用いて、当業者に知られる公知の方法により製造することができる。
賦形剤としては、例えば、乳糖、果糖、ブドウ糖、コーンスターチ、ソルビット及び結晶セルロースなどが、崩壊剤としては、例えば澱粉、アルギン酸ナトリウム、ゼラチン、炭酸カルシウム、クエン酸カルシウム、デキストリン、炭酸マグネシウム及び合成ケイ酸マグネシウムなどが、結合剤としては、例えばメチルセルロース又はその塩、エチルセルロース、アラビアゴム、ゼラチン、ヒドロキシプロピルセルロース及びポリビニルピロリドンなどが、滑沢剤としては、タルク、ステアリン酸マグネシウム、ポリエチレングリコール及び硬化植物油などが、その他の添加剤としては、シロップ、ワセリン、グリセリン、エタノール、プロピレングリコール、クエン酸、塩化ナトリウム、亜硝酸ソーダ及びリン酸ナトリウムなどがそれぞれ挙げられる。
本発明の好ましい実施形態では、本発明の医薬品は経口剤として製剤化される。またその際、本発明の組成物の上記性質に基づき、腸管内での分解を回避するための腸溶コーティング等を特に要しない点に留意すべきである。
本発明の前記組成物を飲食品において用いる場合には、本発明の飲食品の形態としては特に制限はなく、例えば、これに限定されるものではないが、ヨーグルト、ドリンクヨーグルト、ジュース、牛乳、豆乳、酒類(アルコール性飲料)、コーヒー、紅茶、煎茶、ウーロン茶、スポーツ飲料等の各種飲料や、クッキー、パン、ケーキ、煎餅などの焼き菓子、羊羹などの和菓子、プリン、ゼリー、アイスクリーム類などの冷菓、チューインガム、キャンディ等の菓子類や、クラッカー、チップス等のスナック類や、うどん、そば等の麺類や、かまぼこ、ハム、魚肉ソーセージ等の魚肉練り製品や、みそ、しょう油、ドレッシング、マヨネーズ、甘味料等の調味類や、豆腐、こんにゃく、その他佃煮、サラダ、スープ等の各種総菜などを具体的に例示することができる。
飲食品の好ましい例は、健康食品である。上記の賦形剤等と、本発明の前記組成物とを組合せて、ドリンク、タブレット、顆粒、粉末、ゲルなどの任意の形態とすることができる。容器には、食欲抑制作用を有する旨のラベルを貼付することができる。
本発明の別の実施形態では、本発明の食欲抑制用組成物又は飲食品は、栄養補助成分をさらに含むことができる。かかる成分には、ビタミン類(例えばビタミンA、ビタミンB群、ビタミンE、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンK、ナイアシン、パントテン酸、葉酸等)、カロチノイド(例えばβカロチン、リコピン、フコキサンチン等)、ミネラル類(例えば海藻成分、CCM、ヘム鉄、鉄塩系、乳清カルシウム、発酵乳酸カルシウム、牛骨カルシウム、珊瑚カルシウム、卵殻カルシウム等)、各種植物体並びにその抽出物、精製物及び分画物(例えばオオバコ、クロレラ、スピルリナ、にんにく、いちょう葉、ギムネマ、杜仲の葉、しその葉、ハトムギ、大豆グロブリン、ルチン、緑茶抽出物、テアニン、ポリフェノール類、甘草、ユッカ、大豆サポニン、カフェイン、ホワトルベリーエキス、シャンピニオンエキス、ガルシニア・カンボジアエキス等)、微生物並びにその増殖因子及び微生物生産物(例えば乳酸菌、酵母、乳酸菌増殖因子等)、食物繊維及びその酵素分解物(例えばアップルファイバー、コーンファイバー、澱粉由来の食物繊維、難消化性デキストリン、グアガム酵素分解物、サツマイモ繊維、大豆繊維、海藻繊維、きのこ繊維、茶繊維、酸性多糖類、植物粘質物、小麦フスマ等)、動物体並びにその抽出物、精製物、分解物及び生産物(例えばローヤルゼリー、プロポリス、牡蠣エキス、キチン、キトサン、タウリン、コラーゲン、ゼラチン等)、各種オリゴ糖(例えばガラクトオリゴ糖、キシロオリゴ糖、大豆オリゴ糖、フラクトオリゴ糖、イソマルトオリゴ糖、乳果オリゴ糖等)、脂質(例えば不飽和脂肪酸(DHA、EPA等)、リン脂質、サラトリム等)、各種蛋白質及び蛋白分解物(例えばとうもろこし蛋白、大豆蛋白、TMP(トータルミルクプロテイン)、ラクトアルブミン、カゼイン、ホエー、グルタチオン、大豆ペプチド、卵白ペプチド、グルタミンペプチド等)、脱脂胚芽等の小麦胚芽などが挙げられる。
本発明の医薬品における有効成分としての本発明の組成物の投与量又は摂取量は、対象の年齢、性別、体重、症状、投与時間、剤形、投与方法などに応じて適宜決定することができる。前記投与量又は摂取量は、経口投与する場合には通常、成人1人につき、1日当たり50〜1000mg/kg体重、好ましくは100〜200mg/kg体重である。また前記投与量又は摂取量を1日1回又は数回に分けて投与してもよい。
また飲食品(好ましくは健康食品)として摂取する場合には、飲食品(好ましくは健康食品)中の有効成分としての含有量は、通常、0.05〜5重量%、好ましくは0.1〜0.3重量%程度であり、有効成分として成人1人につき、1日当たり0.2〜20g、好ましくは0.4〜1.2gの摂取量となるように摂取すればよい。
実施例1:酵母熱水抽出物の抽出
脱苦味酵母10gを200mLの水に分散し、ポリトロンホモジナイザーで均一化した後に塩酸又は水酸化ナトリウムを添加してpHを7に調整した。その後、沸騰水中(100℃)で60分処理し、その後冷却し室温まで放置した。再度塩酸又は水酸化ナトリウムを用いてpHを7に調整し、遠心分離で上清を分離した(3000〜5000rpmで15分)。次いで、上清をフィルターでろ過し、凍結乾燥を行い、終了後に粉砕機で処理し、粉末を得た。
実施例2:酵母ペプシン処理物の抽出
脱苦味酵母10gを200mLのリン酸溶液(0.02N HPO溶液)に分散し、ポリトロンホモジナイザーで均一化した後に、20N HPOを添加してpHを1.85に調整した。その後、ペプシン(シグマ社)を基質に対して0.5〜1重量%で添加し、攪拌しながら37℃で(10分又は60分)保持した。
反応終了後、20分間沸騰水中に浸漬し、酵素を失活させた。次いで室温まで冷却し、Ca(OH)を添加して再度pHを7に調整した後、遠心分離(3000〜5000rpmで15分)で上清と沈殿とに分離させた。
上清を一度−80℃で凍結し、室温での解凍を行った後、フィルターでろ過し、凍結乾燥に供した。
実施例3:酵母酵素処理物の抽出
脱苦味酵母10gを200mLの水に分散し、ポリトロンホモジナイザーで均一化した後、塩酸又は水酸化ナトリウムを添加してpHを7に調整した。その後、55℃に加温し、オリエンターゼ22BF、90N又は20A(エイチビィアイ(株)製)を、それぞれ基質に対して0.5重量%で添加し、攪拌しながら55℃に(60分)保持した。
反応終了後、20分間沸騰水中に浸漬し、酵素を失活させた。次いで室温まで冷却し、塩酸又は水酸化ナトリウムを添加して再度pHを7に調整した後、遠心分離(3000〜5000rpmで15分)で上清と沈殿とに分離させた。
その後、上清をフィルターでろ過し、凍結乾燥に供した。
実施例4:熱水抽出後の低分子画分及び高分子画分の分画
酵母熱水抽出物について、サンプルを適宜希釈した後に(約20倍希釈)、溶液中50容量%になるようにアセトニトリルを添加し、氷上で30分以上保持した。その後、遠心分離(3000rpm、4℃で15分)で上清と沈殿とに分離させた。
上清についてはそのまま凍結乾燥した。沈殿についてはさらに50重量%のアセトニトリルを添加し、沈殿を洗浄し、氷上で30分以上保持した後、遠心分離(3000rpm、4℃で15分)で上清と沈殿とに分離し、その後、沈殿を凍結乾燥した。
実施例5:酵母熱水抽出物及び酵母酵素処理物のCCK分泌刺激活性の評価
実施例1〜4で作製した標品の評価は、CCKを分泌するSTC−1細胞(Sufian MKら, Biosci Biotechnol Biochem. 2006, 70: 1869-1874、Choi Sら, Am J Physiol Gastrointest Liver Physiol. 2007, 8)を用いて実施した。CCK分泌の方法については、Sufian MKら, Biosci Biotechnol Biochem. 2006, 70: 1869-1874.、Choi Sら(上記)に記載される方法に従って実施した。以下の培養条件:10%ウシ胎児血清、ペニシリン100U/ml、ストレプトマイシン100μg/mlを補充した改変イーグル培地中、湿潤状態5%CO濃度、37℃を用いた。
分泌評価は、上記条件で培養した細胞を別途容器に植え替え、2〜3日培養し、定常状態に達したところでHEPES緩衝液で洗浄し、各標品を添加して60分間培養した後の上清を回収し、市販のELISAキット(Phoenix Pharmaceuticals Inc, Belmont CA, USA)を用いてCCKを定量することにより行った。
結果
CCK分泌刺激について
図1に示すとおり、各サンプルを5mg/mlに調製して評価に供した。乾燥ビール酵母の、ペプシン分解物および熱水抽出物中に、強いCCK分泌刺激活性が見いだされた。ペプシン分解物にも活性が保持されていることから、非常に耐熱性の高いまたは酵素分解抵抗性の高い、又はその両者の特徴を併せ持った画分であることが推定される。これらのことから、従来の乳蛋白由来の成分とは異なる物性を持つことが推定される。
図2に示すとおり、各サンプルを5mg/mlに調製して評価に供した。実施例1に記載の熱水抽出物は陽性対照として用いたβコングリシニンペプシン分解物(BconP)よりも高い活性となり、その活性は、実施例4に記載の低分子画分(50%アセトニトリル可溶性)のほうに活性が多く存在した。実施例4の高分子分画にも活性は存在するが、低分子画分よりも低いことが示された。
図3に示すとおり、各サンプルを5mg/mlに調製して評価に供した。実施例3に記載の至適pHの異なる3種のプロテアーゼ(オリエンターゼ22BF(塩基性)、90N(中性)、20A(酸性))を用いてビール酵母分解物を調製し、CCK放出活性を測定したところ、いずれの分解物も陽性対照のβコングリシンと同等以上、熱水抽出物あるいはペプシン分解物と同等あるいはそれ以上の活性を示した。これらより、当該活性画分は非常に蛋白分解酵素の作用を受けにくいものであるか、または分解の過程により生じたペプチドあるいは熱水抽出物にも活性が認められることから、糖蛋白あるいは糖を含む化合物の可能性が高いと推定される。
図1は、酵母の熱水抽出物又は酵母ペプシン処理物で処理したSTC−1細胞からのCCK分泌量を示す。 図2は、酵母熱水抽出物、並びに熱水抽出後の有機溶媒(アセトニトリル)抽出により生じた低分子画分及び高分子画分で処理したSTC−1細胞からのCCK分泌量を示す。 図3は、酵母熱水抽出物、酵母ペプシン処理物、並びにそれぞれオリエンターゼ22BF、90N及び20A(それぞれ塩基性、中性、酸性プロテアーゼ)による酵母処理物で処理したSTC−1細胞からのCCK分泌量を示す。

Claims (14)

  1. 酵母から得られるコレシストキニン分泌刺激作用を示す成分を含むことを特徴とする食欲抑制用薬理組成物。
  2. 前記成分を含む薬理組成物が、酵母の熱水抽出により得られる抽出液又は抽出物を含むことを特徴とする、請求項1記載の食欲抑制用薬理組成物。
  3. 前記抽出液又は抽出物が、酵母の熱水抽出後、さらに有機溶媒抽出を施すことにより得られる抽出液又は抽出物であることを特徴とする、請求項2記載の食欲抑制用薬理組成物。
  4. 有機溶媒がエタノール又はエタノール水溶液であることを特徴とする、請求項3記載の食欲抑制用薬理組成物。
  5. 有機溶媒がアセトニトリル又はアセトニトリル水溶液であることを特徴とする、請求項3記載の食欲抑制用薬理組成物。
  6. 前記成分を含む薬理組成物が、酵母のプロテアーゼ処理により得られる可溶性画分又はその処理物を含むことを特徴とする、請求項1記載の食欲抑制用薬理組成物。
  7. 前記可溶性画分が、酵母のプロテアーゼ処理後、さらに熱水抽出を施すことにより得られる抽出液又は抽出物であることを特徴とする、請求項6記載の食欲抑制用薬理組成物。
  8. 前記処理物が凍結乾燥物であることを特徴とする、請求項6記載の食欲抑制用薬理組成物。
  9. 酵母がビール酵母であることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか1項記載の食欲抑制用薬理組成物。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項記載の食欲抑制用薬理組成物を含有することを特徴とする、食欲抑制用の飲食品。
  11. 健康食品であることを特徴とする、請求項10記載の飲食品。
  12. 請求項1〜9のいずれか1項記載の食欲抑制用薬理組成物を含有することを特徴とする、食欲抑制用の医薬品。
  13. 食欲抑制効果を有する飲食品又は医薬品を製造するための、請求項1〜9のいずれか1項記載の食欲抑制用薬理組成物の使用。
  14. 前記飲食品が健康食品であることを特徴とする、請求項13記載の使用。
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JP2015500028A (ja) * 2011-12-09 2015-01-05 ルザーフル・エ・コンパニエ 酵母自己消化物を含有する押出加工豆果食品
TWI481710B (zh) * 2011-11-25 2015-04-21 國立臺灣海洋大學 新穎之酵母菌及其應用
US9554990B2 (en) 2012-09-14 2017-01-31 J-Oil Mills, Inc. Cholecystokinin secretion-promoting composition

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