JP2009079669A - トルクリミッター付き一方向クラッチ - Google Patents
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Abstract
【課題】ローラがトルクリミット用凹部の入口近傍に達する前において、ローラの圧縮力を解放することができるトルクリミッター付き一方向クラッチを提供する。
【解決手段】内・外の両輪体41、42の対向周面のうち、一方の周面には他方の周面と協働してくさび状空間を形成するカム面43が形成される。くさび空間には、ローラ57と、コイルばね55とが保持器50のポケット51に収納された状態で配設される。カム面43の周方向一側にはトルクリミット用凹部46が形成される。内・外の両輪体41、42の間に所定値以上のトルクが作用したときに、ローラ57がトルクリミット用凹部46内に受け入れられることでトルク伝達を遮断する。カム面43の周方向一側とトルクリミット用凹部46との間には、カム面43を通過するローラ57の圧縮力を解放しながらローラ57をトルクリミット用凹部46に導くローラ誘導面45が形成されている。
【選択図】図4
【解決手段】内・外の両輪体41、42の対向周面のうち、一方の周面には他方の周面と協働してくさび状空間を形成するカム面43が形成される。くさび空間には、ローラ57と、コイルばね55とが保持器50のポケット51に収納された状態で配設される。カム面43の周方向一側にはトルクリミット用凹部46が形成される。内・外の両輪体41、42の間に所定値以上のトルクが作用したときに、ローラ57がトルクリミット用凹部46内に受け入れられることでトルク伝達を遮断する。カム面43の周方向一側とトルクリミット用凹部46との間には、カム面43を通過するローラ57の圧縮力を解放しながらローラ57をトルクリミット用凹部46に導くローラ誘導面45が形成されている。
【選択図】図4
Description
この発明は、径方向内外に同心状に配設される内輪体と外輪体とを同期回転させるロック状態と相対回転させるフリー状態とに切り換える一方向クラッチにおいて、所定値以上のトルクが作用したときにトルク伝達を遮断するトルクリミッター付き一方向クラッチに関する。
一方向クラッチにおいては、例えば、エンジン補機(空調用圧縮機、オルタネータ、ウオーターポンプ、冷却ファン等)に使用されるプーリユニットに組み付けられる場合がある。
例えば、エンジン補機が空調用圧縮機である場合、車載エンジンのクランクシャフトのトルクが伝達される伝動ベルトが掛け渡されるプーリと、空調用圧縮機の回転軸との間に一方向クラッチが配設され、プーリから回転軸へトルクを伝達させたり遮断させることによって車載エンジンの回転変動を吸収するようになっている。
また、従来、プーリから回転軸へ所定値以上のトルクが作用したときにトルク伝達を遮断するトルクリミッター付き一方向クラッチが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示されたようなトルクリミッター付き一方向クラッチにおいては、図6に示すように、一方向クラッチの外輪体141と内輪体142との対向周面のうち、一方の周面、例えば、内輪体142の外周面に外輪体141の内周面と協働して複数のくさび状空間を周方向に所定間隔を隔てて形成するカム面143が形成されている。
また、複数のくさび空間には、これと同数のローラ157と、これら各ローラ157をくさび状空間に噛み込むロック方向に個別に付勢するコイルばね155とが保持器150のポケットに収納された状態で配設されている。
また、カム面143の周方向一側に隣接してトルクリミット用凹部146が形成され、外輪体141と内輪体142との間に所定値以上のトルクが作用したときに、ローラ157がカム面143の一側を乗り越えて転動しトルクリミット用凹部146内に受け入れられることで外輪体141と内輪体142とのトルク伝達を遮断するようになっている。
特開2002−106608号公報
例えば、エンジン補機が空調用圧縮機である場合、車載エンジンのクランクシャフトのトルクが伝達される伝動ベルトが掛け渡されるプーリと、空調用圧縮機の回転軸との間に一方向クラッチが配設され、プーリから回転軸へトルクを伝達させたり遮断させることによって車載エンジンの回転変動を吸収するようになっている。
また、従来、プーリから回転軸へ所定値以上のトルクが作用したときにトルク伝達を遮断するトルクリミッター付き一方向クラッチが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示されたようなトルクリミッター付き一方向クラッチにおいては、図6に示すように、一方向クラッチの外輪体141と内輪体142との対向周面のうち、一方の周面、例えば、内輪体142の外周面に外輪体141の内周面と協働して複数のくさび状空間を周方向に所定間隔を隔てて形成するカム面143が形成されている。
また、複数のくさび空間には、これと同数のローラ157と、これら各ローラ157をくさび状空間に噛み込むロック方向に個別に付勢するコイルばね155とが保持器150のポケットに収納された状態で配設されている。
また、カム面143の周方向一側に隣接してトルクリミット用凹部146が形成され、外輪体141と内輪体142との間に所定値以上のトルクが作用したときに、ローラ157がカム面143の一側を乗り越えて転動しトルクリミット用凹部146内に受け入れられることで外輪体141と内輪体142とのトルク伝達を遮断するようになっている。
ところで、図6に示すような従来のトルクリミッター付き一方向クラッチにおいては、外輪体141と内輪体142との間に所定値以上のトルクが作用したときに、ローラ157がカム面143の一側を乗り越えて転動する。この際、カム面143の一側とトルクリミット用凹部146との境界部近傍において、外輪体141と内輪体142とによるローラ157の挟持角度θ’が大きくなる(例えば40度前後となって大きなる)。
このため、ローラ157がトルクリミット用凹部146の入口近傍に達する際において、ローラ157の圧縮力が解放されない状態のままローラ157に滑りが発生すると、ローラ157がポッピングによってトルクリミット用凹部146内に向けて勢いよく弾き飛ばされることが想定される。そして、ローラ157が保持器150の柱部152等の他部材に衝突し保持器150等の他部材を損傷させる恐れがある。
このため、ローラ157がトルクリミット用凹部146の入口近傍に達する際において、ローラ157の圧縮力が解放されない状態のままローラ157に滑りが発生すると、ローラ157がポッピングによってトルクリミット用凹部146内に向けて勢いよく弾き飛ばされることが想定される。そして、ローラ157が保持器150の柱部152等の他部材に衝突し保持器150等の他部材を損傷させる恐れがある。
この発明の目的は、前記問題点に鑑み、ローラがトルクリミット用凹部の入口近傍に達する前において、ローラの圧縮力を解放することができるトルクリミッター付き一方向クラッチを提供することである。
前記目的を達成するために、この発明の請求項1に係るトルクリミッター付き一方向クラッチは、径方向内外に同心状に配設される内輪体と外輪体とを同期回転させるロック状態と相対回転させるフリー状態とに切り換えるために、前記内輪体と前記外輪体との対向周面のうち、一方の周面には他方の周面と協働して複数のくさび状空間を周方向に所定間隔を隔てて形成するカム面が形成され、
前記複数のくさび空間には、これと同数のローラと、これら各ローラを前記くさび状空間に噛み込むロック方向に個別に付勢するコイルばねとが保持器のポケットに収納された状態で配設され、
前記カム面の周方向一側にはトルクリミット用凹部が形成され、前記内輪体と前記外輪体との間に所定値以上のトルクが作用したときに、前記ローラが前記カム面を乗り越えて転動し前記トルクリミット用凹部内に受け入れられることで前記内輪体と前記外輪体とのトルク伝達を遮断するトルクリミッター付き一方向クラッチであって、
前記カム面の周方向一側と前記トルクリミット用凹部との間には、前記カム面を通過する前記ローラの圧縮力を解放しながら前記ローラを前記トルクリミット用凹部に導くローラ誘導面が形成されていることを特徴とする。
前記複数のくさび空間には、これと同数のローラと、これら各ローラを前記くさび状空間に噛み込むロック方向に個別に付勢するコイルばねとが保持器のポケットに収納された状態で配設され、
前記カム面の周方向一側にはトルクリミット用凹部が形成され、前記内輪体と前記外輪体との間に所定値以上のトルクが作用したときに、前記ローラが前記カム面を乗り越えて転動し前記トルクリミット用凹部内に受け入れられることで前記内輪体と前記外輪体とのトルク伝達を遮断するトルクリミッター付き一方向クラッチであって、
前記カム面の周方向一側と前記トルクリミット用凹部との間には、前記カム面を通過する前記ローラの圧縮力を解放しながら前記ローラを前記トルクリミット用凹部に導くローラ誘導面が形成されていることを特徴とする。
前記構成によると、外輪体と内輪体との間に所定値以上のトルクが作用したときには、先ずローラがカム面の一側を乗り越えて転動し、引き続いて、ローラ誘導面に案内される。ここでローラの圧縮力が解放されてトルクリミット用凹部内に受け入れられる。
前記したように、ローラ誘導面においてローラの圧縮力が解放されるため、ローラ誘導面を通過してトルクリミット用凹部の入口近傍に達したローラに滑りが発生したとしても、ローラがトルクリミット用凹部内に向けて弾き飛ばされることが抑制される。
これによって、ローラが保持器の柱部等の他部材に衝突して損傷させることを良好に防止することができる。
前記したように、ローラ誘導面においてローラの圧縮力が解放されるため、ローラ誘導面を通過してトルクリミット用凹部の入口近傍に達したローラに滑りが発生したとしても、ローラがトルクリミット用凹部内に向けて弾き飛ばされることが抑制される。
これによって、ローラが保持器の柱部等の他部材に衝突して損傷させることを良好に防止することができる。
請求項2に係るトルクリミッター付き一方向クラッチは、請求項1に記載のトルクリミッター付き一方向クラッチであって、
ローラ誘導面は、カム面の周方向一側との境界部分からトルクリミット用凹部との境界部分に向けて他方の周面との間の半径方向の距離寸法がしだいに大きくなるように設定されていることを特徴とする。
前記構成によると、ローラ誘導面においてローラの圧縮力を徐々に解放することができ、ローラがトルクリミット用凹部内に向けて弾き飛ばされることを良好に抑制することができる。
ローラ誘導面は、カム面の周方向一側との境界部分からトルクリミット用凹部との境界部分に向けて他方の周面との間の半径方向の距離寸法がしだいに大きくなるように設定されていることを特徴とする。
前記構成によると、ローラ誘導面においてローラの圧縮力を徐々に解放することができ、ローラがトルクリミット用凹部内に向けて弾き飛ばされることを良好に抑制することができる。
次に、この発明を実施するための最良の形態を実施例にしたがって説明する。
(実施例1)
この発明の実施例1を図1〜図5にしたがって説明する。
図1はこの発明の実施例1に係るトルクリミッター付き一方向クラッチを備えたプーリユニットを示す側断面図である。図2はトルクリミッター付き一方向クラッチの横断面図である。図3は保持器のポケットにローラ及びコイルばねが収納された状態を拡大して示す平面図である。図4は保持器のポケットにローラ及びコイルばねが収納された状態を拡大して示す横断面図である。図5はローラがローラ誘導面に誘導案内されてトルクリミット用凹部に受け入れられる直前の状態を示す説明図である。
この発明の実施例1を図1〜図5にしたがって説明する。
図1はこの発明の実施例1に係るトルクリミッター付き一方向クラッチを備えたプーリユニットを示す側断面図である。図2はトルクリミッター付き一方向クラッチの横断面図である。図3は保持器のポケットにローラ及びコイルばねが収納された状態を拡大して示す平面図である。図4は保持器のポケットにローラ及びコイルばねが収納された状態を拡大して示す横断面図である。図5はローラがローラ誘導面に誘導案内されてトルクリミット用凹部に受け入れられる直前の状態を示す説明図である。
図1に示すように、この実施例1に係るトルクリミッター付き一方向クラッチ40を備えたプーリユニット10は、車載エンジンのエンジン補機の一つである圧縮機1に使用される場合を例示するものであり、圧縮機1のケーシング2の一側から一体に突出された突出筒部3と、この突出筒部3の中心に同心上をなして回転可能に組み付けられた圧縮機1の回転軸4との間に跨って組み付けられると共に、プーリ11、複列の転がり軸受20、環状部材30及びトルクリミッター付き一方向クラッチ40を備える。
プーリ11は、突出筒部3の外周に同心上に配設される円筒状に形成され、その一端部内周には環状端板11aが一体に形成されている。この環状端板11aの内側面には、突出筒部3の外周面との間に転がり軸受20を組み付けるための第1環状空間と、プーリ11の内周面との間にトルクリミッター付き一方向クラッチ40を組み付けるための第2環状空間を構成する筒状体13が一体状に形成されている。
また、プーリ11の外周面には伝動ベルト18が掛け渡される断面波形状のベルト溝12が形成されている。なお、伝動ベルト18は、車載エンジンのクランクシャフトのプーリに掛け渡され、クランクシャフトのトルクをプーリ11に伝達するようになっている。
また、プーリ11の外周面には伝動ベルト18が掛け渡される断面波形状のベルト溝12が形成されている。なお、伝動ベルト18は、車載エンジンのクランクシャフトのプーリに掛け渡され、クランクシャフトのトルクをプーリ11に伝達するようになっている。
複列の転がり軸受20は、外輪21と、内輪22と、これら外輪21と内輪22の間にそれぞれ保持器25、26によって保持された状態で複列をなして転動可能に配設された各複数個の玉23、24とを備えている。
そして、複列の転がり軸受20は、その内輪22が圧縮機1側の突出筒部3に圧入され、かつ止め輪27によって抜け止めされる一方、外輪21がプーリ11側の筒状体13の内周面に圧入されて取り付けられている。
そして、複列の転がり軸受20は、その内輪22が圧縮機1側の突出筒部3に圧入され、かつ止め輪27によって抜け止めされる一方、外輪21がプーリ11側の筒状体13の内周面に圧入されて取り付けられている。
図1と図2に示すように、トルクリミッター付き一方向クラッチ40は、外輪体41、内輪体42、複数のローラ57、コイルばね55、及び保持器50を備えている。
そして、トルクリミッター付き一方向クラッチ40は、その内輪体42がプーリ11側の筒状体13の外周面に圧入され、かつ止め輪28によって抜け止めされている。
一方、圧縮機1側の回転軸4の端部寄り外周面には、環状部材30がその中心部に形成されたボス部31においてトルク伝達可能に嵌挿され、回転軸4の軸端部から一体同心に突出された雄ネジ部にナット5が締め付けられることによって、環状部材30のボス部31が固定されている。そして、トルクリミッター付き一方向クラッチ40の外輪体41は、環状部材30の外周部に適宜の連結部材によってトルク伝達可能に連結されている。これによって、プーリ11側からのトルクが、トルクリミッター付き一方向クラッチ40と環状部材30を介して圧縮機1側の回転軸4に伝達されるようになっている。
そして、トルクリミッター付き一方向クラッチ40は、その内輪体42がプーリ11側の筒状体13の外周面に圧入され、かつ止め輪28によって抜け止めされている。
一方、圧縮機1側の回転軸4の端部寄り外周面には、環状部材30がその中心部に形成されたボス部31においてトルク伝達可能に嵌挿され、回転軸4の軸端部から一体同心に突出された雄ネジ部にナット5が締め付けられることによって、環状部材30のボス部31が固定されている。そして、トルクリミッター付き一方向クラッチ40の外輪体41は、環状部材30の外周部に適宜の連結部材によってトルク伝達可能に連結されている。これによって、プーリ11側からのトルクが、トルクリミッター付き一方向クラッチ40と環状部材30を介して圧縮機1側の回転軸4に伝達されるようになっている。
すなわち、図2〜図4に示すように、トルクリミッター付き一方向クラッチ40の外輪体41と、内輪体42との対向周面の間には複数(図2では6個)のくさび状空間が周方向に所定間隔を隔てて形成され、これら複数のくさび空間には、これと同数のローラ57と、これら各ローラ57をロック方向(くさび空間の狭い側)に個別に付勢するコイルばね55とが保持器50の各ポケット51に収納された状態でそれぞれ配設されている。
この実施例1において、外輪体41と、内輪体42との対向周面の間に複数(図2では6個)のくさび状空間を周方向に所定間隔を隔てて形成するための平坦面(又は曲面)のカム面43が内輪体42の外周面の周方向に所定間隔を隔てて形成される一方、外輪体41の内周面は円形をなしている。
この実施例1において、外輪体41と、内輪体42との対向周面の間に複数(図2では6個)のくさび状空間を周方向に所定間隔を隔てて形成するための平坦面(又は曲面)のカム面43が内輪体42の外周面の周方向に所定間隔を隔てて形成される一方、外輪体41の内周面は円形をなしている。
図2と図4に示すように、内輪体42の各カム面43の周方向一側には、凹円弧形状、凹湾曲形状等のトルクリミット用凹部46が所要の深さをもって形成されている。そして、外輪体41と内輪体42との間に所定値以上のトルクが作用したときには、ローラ57がカム面43を越えてトルクリミット用凹部46内に転動されることで、外輪体41と、内輪体42との間に対するローラ57の噛み込みが不能となり、外輪体41と内輪体42とのトルク伝達を遮断するようになっている。
保持器50は合成樹脂材の射出成形によって一体に円筒状に形成され、その周方向には複数のポケット51と、これたポケット51を区画する柱部52とが交互に形成されている。そして、保持器50は内輪体42の外周面に嵌合されている。
保持器50の各柱部52の一側面(くさび空間の狭い側に対向する面)には、コイルばね45の基端巻回部が嵌挿される突起53が突設されている。
保持器50の各柱部52の一側面(くさび空間の狭い側に対向する面)には、コイルばね45の基端巻回部が嵌挿される突起53が突設されている。
コイルばね55は、ばね線材が楕円形状、矩形形状等に巻回されて形成され、柱部52の突起53の根元部をばね座としてコイルばね55の基端巻回部が突起53に嵌挿されて支持された状態で先端巻回部がローラ57の外周面に当接している。そして、コイルばね55はローラ57をくさび状空間の狭い側(ロック状態となる側)に弾発付勢している。
なお、保持器50の内周面と内輪体42の外周面には、相互に係合してコイルばね55の反力を受ける係合部(図示しない)がそれぞれ形成されている。
なお、保持器50の内周面と内輪体42の外周面には、相互に係合してコイルばね55の反力を受ける係合部(図示しない)がそれぞれ形成されている。
図4と図5に示すように、内輪体42の各カム面43の周方向一側とトルクリミット用凹部46との間には、カム面43を通過するローラ57の圧縮力を解放しながらローラ57をトルクリミット用凹部46に導く平坦面(又は曲面)のローラ誘導面45が形成されている。
また、この実施例1において、ローラ誘導面45は、カム面43の周方向一側との境界部分と、外輪体41の内周面との間の半径方向の距離寸法H1と、トルクリミット用凹部46の境界部分と外輪体41の内周面との間の半径方向の距離寸法H2は、
「H1< H2」
の関係となるように設定されている。
また、この実施例1において、ローラ誘導面45は、カム面43の周方向一側との境界部分と、外輪体41の内周面との間の半径方向の距離寸法H1と、トルクリミット用凹部46の境界部分と外輪体41の内周面との間の半径方向の距離寸法H2は、
「H1< H2」
の関係となるように設定されている。
また、ローラ誘導面45において、カム面43の周方向一側との境界部分からトルクリミット用凹部46との境界部分に向けて外輪体41の内周面との間の半径方向の距離寸法がしだいに大きくなるように設定されている。
また、図5に示すように、ローラ誘導面45に沿ってローラ57が案内される際の外輪体41と内輪体42とによるローラ57の挟持角度α(例えば10度前後)が小さく、ポッピングの発生が抑制される。
また、図5に示すように、ローラ誘導面45に沿ってローラ57が案内される際の外輪体41と内輪体42とによるローラ57の挟持角度α(例えば10度前後)が小さく、ポッピングの発生が抑制される。
また、この実施例1において、図1に示すように、トルクリミッター付き一方向クラッチ40の外輪体41と内輪体42との間の環状空間内には、ローラ57の保持器50の片側に位置して転がり軸受60を構成する複数の玉61が保持器62によって保持された状態で転動可能に配設されている。
そして、ローラ57がトルクリミット用凹部46内に配置されたときに、転がり軸受60によって、外輪体41と内輪体42とを同心上に保持するようになっている。
そして、ローラ57がトルクリミット用凹部46内に配置されたときに、転がり軸受60によって、外輪体41と内輪体42とを同心上に保持するようになっている。
この実施例1に係るトルクリミッター付き一方向クラッチ40を備えたプーリユニット10は上述したように構成される。
したがって、車載エンジンの作動時において、クランクシャフトのトルクが伝動ベルト18によってプーリ11に伝達されると、プーリ11と一体に回転する筒状体13と共に、トルクリミッター付き一方向クラッチ40の内輪体42が回転される。この内輪体42のトルクは、ローラ57によって外輪体41に伝達され、外輪体41と一体に回転する環状部材30によって圧縮機1の回転軸4にトルク伝達されて回転軸4が回転される。
すなわち、車載エンジンの作動時において、プーリ11の回転速度が回転軸4の回転速度よりも速いときには、トルクリミッター付き一方向クラッチ40がロック状態となるので、回転軸4はプーリ11と一体回転する。
また、プーリ11の回転速度が回転軸4の回転速度よりも遅くなると、トルクリミッター付き一方向クラッチ40のローラ57がロック位置から外れてくさび状空間の広い側へ移動してフリー状態に切替わる。これにより、プーリ11の回転変動が吸収される。
したがって、車載エンジンの作動時において、クランクシャフトのトルクが伝動ベルト18によってプーリ11に伝達されると、プーリ11と一体に回転する筒状体13と共に、トルクリミッター付き一方向クラッチ40の内輪体42が回転される。この内輪体42のトルクは、ローラ57によって外輪体41に伝達され、外輪体41と一体に回転する環状部材30によって圧縮機1の回転軸4にトルク伝達されて回転軸4が回転される。
すなわち、車載エンジンの作動時において、プーリ11の回転速度が回転軸4の回転速度よりも速いときには、トルクリミッター付き一方向クラッチ40がロック状態となるので、回転軸4はプーリ11と一体回転する。
また、プーリ11の回転速度が回転軸4の回転速度よりも遅くなると、トルクリミッター付き一方向クラッチ40のローラ57がロック位置から外れてくさび状空間の広い側へ移動してフリー状態に切替わる。これにより、プーリ11の回転変動が吸収される。
圧縮機1の回転軸4に焼き付き等が生じて回転軸4がロック状態となった場合、外輪体41と内輪体42との間には所定値以上のトルク(負荷トルク)が作用する。
この場合、先ず、ローラ57がカム面43の一側を乗り越え転動し、引き続いて、ローラ誘導面45に案内されてトルクリミット用凹部46内に受け入れられる。そして、ローラ57がトルクリミット用凹部46内に配置されることによって、プーリ11側から回転軸4へのトルク伝達が遮断される。
この場合、先ず、ローラ57がカム面43の一側を乗り越え転動し、引き続いて、ローラ誘導面45に案内されてトルクリミット用凹部46内に受け入れられる。そして、ローラ57がトルクリミット用凹部46内に配置されることによって、プーリ11側から回転軸4へのトルク伝達が遮断される。
ローラ57がカム面43の一側を乗り越えてローラ誘導面45に案内される際、くさび空間の狭い側で圧縮されたローラ57の圧縮力がローラ誘導面45において解放されてトルクリミット用凹部46内に導かれる。
また、ローラ誘導面45に沿ってローラ57が案内される際の外輪体41と内輪体42とによるローラ57の挟持角度α(例えば10度前後)が小さく、ポッピングの発生が抑制される。
このため、ローラ誘導面45を通過してトルクリミット用凹部46の入口近傍に達したローラ57に滑りが発生したとしても、ローラ57がトルクリミット用凹部46内に向けて弾き飛ばされることが抑制される。
これによって、ローラ57が保持器50の柱部52等の他部材に衝突して損傷させることを良好に防止することができる。
また、ローラ誘導面45に沿ってローラ57が案内される際の外輪体41と内輪体42とによるローラ57の挟持角度α(例えば10度前後)が小さく、ポッピングの発生が抑制される。
このため、ローラ誘導面45を通過してトルクリミット用凹部46の入口近傍に達したローラ57に滑りが発生したとしても、ローラ57がトルクリミット用凹部46内に向けて弾き飛ばされることが抑制される。
これによって、ローラ57が保持器50の柱部52等の他部材に衝突して損傷させることを良好に防止することができる。
また、この実施例1においては、ローラ誘導面45がカム面43の周方向一側との境界部分からトルクリミット用凹部46との境界部分に向けて外輪体41の内周面との間の半径方向の距離寸法がしだいに大きくなるように設定されている。このため、ローラ誘導面45においてローラ57の圧縮力を徐々に解放することができ、ローラ57がトルクリミット用凹部46内に向けて弾き飛ばされることをより一層良好に抑制することができる。
なお、この発明は前記実施例1に限定するものではない。
例えば、前記実施例1においては、内輪体42の外周面にカム面43、ローラ誘導面45及びトルクリミット用凹部46を形成し、カム面43と外輪体41の内周面とによってくさび状空間を形成したが、外輪体41の内周面にカム面、ローラ誘導面及びトルクリミット用凹部を形成してもこの発明を実施可能である。
但し、この場合、ローラ57に対するコイルばね55の反力を受ける係合部が外輪体の内周面と保持器の外周面との相互に設けられる。
例えば、前記実施例1においては、内輪体42の外周面にカム面43、ローラ誘導面45及びトルクリミット用凹部46を形成し、カム面43と外輪体41の内周面とによってくさび状空間を形成したが、外輪体41の内周面にカム面、ローラ誘導面及びトルクリミット用凹部を形成してもこの発明を実施可能である。
但し、この場合、ローラ57に対するコイルばね55の反力を受ける係合部が外輪体の内周面と保持器の外周面との相互に設けられる。
また、前記実施例1においては、エンジン補機の一つである空調用圧縮機に対応するトルクリミッター付き一方向クラッチを備えたプーリユニットである場合を例示したが、オルタネータ、ウオーターポンプ、冷却ファン等のエンジン補機に対応するトルクリミッター付き一方向クラッチを備えたプーリユニット、あるいはプーリユニットに組み付けられるトルクリミッター付き一方向クラッチとして使用可能である。
1 圧縮機
2 ケーシング
3 突出筒部
4 回転軸
10 プーリユニット
11 プーリ
20 複列の転がり軸受
40 トルクリミッター付き一方向クラッチ
41 外輪体
42 内輪体
43 カム面
45 ローラ誘導面
46 トルクリミット用凹部
50 保持器
55 コイルばね
57 ローラ
2 ケーシング
3 突出筒部
4 回転軸
10 プーリユニット
11 プーリ
20 複列の転がり軸受
40 トルクリミッター付き一方向クラッチ
41 外輪体
42 内輪体
43 カム面
45 ローラ誘導面
46 トルクリミット用凹部
50 保持器
55 コイルばね
57 ローラ
Claims (2)
- 径方向内外に同心状に配設される内輪体と外輪体とを同期回転させるロック状態と相対回転させるフリー状態とに切り換えるために、前記内輪体と前記外輪体との対向周面のうち、一方の周面には他方の周面と協働して複数のくさび状空間を周方向に所定間隔を隔てて形成するカム面が形成され、
前記複数のくさび空間には、これと同数のローラと、これら各ローラを前記くさび状空間に噛み込むロック方向に個別に付勢するコイルばねとが保持器のポケットに収納された状態で配設され、
前記カム面の周方向一側にはトルクリミット用凹部が形成され、前記内輪体と前記外輪体との間に所定値以上のトルクが作用したときに、前記ローラが前記カム面を乗り越えて転動し前記トルクリミット用凹部内に受け入れられることで前記内輪体と前記外輪体とのトルク伝達を遮断するトルクリミッター付き一方向クラッチであって、
前記カム面の周方向一側と前記トルクリミット用凹部との間には、前記カム面を通過する前記ローラの圧縮力を解放しながら前記ローラを前記トルクリミット用凹部に導くローラ誘導面が形成されていることを特徴とするトルクリミッター付き一方向クラッチ。 - 請求項1に記載のトルクリミッター付き一方向クラッチであって、
ローラ誘導面は、カム面の周方向一側との境界部分からトルクリミット用凹部との境界部分に向けて他方の周面との間の半径方向の距離寸法がしだいに大きくなるように設定されていることを特徴とするトルクリミッター付き一方向クラッチ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2007249107A JP2009079669A (ja) | 2007-09-26 | 2007-09-26 | トルクリミッター付き一方向クラッチ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2007249107A JP2009079669A (ja) | 2007-09-26 | 2007-09-26 | トルクリミッター付き一方向クラッチ |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2009079669A true JP2009079669A (ja) | 2009-04-16 |
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ID=40654578
Family Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP2007249107A Pending JP2009079669A (ja) | 2007-09-26 | 2007-09-26 | トルクリミッター付き一方向クラッチ |
Country Status (1)
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|---|---|
| JP (1) | JP2009079669A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102042349A (zh) * | 2009-10-19 | 2011-05-04 | Nsk沃纳株式会社 | 单向离合器 |
Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002106608A (ja) * | 2000-10-02 | 2002-04-10 | Koyo Seiko Co Ltd | 一方向クラッチおよびそれを備える動力伝達装置 |
| JP2002349677A (ja) * | 2001-05-30 | 2002-12-04 | Nsk Ltd | ローラクラッチ及びローラクラッチ内蔵型回転伝達装置 |
| JP2006029437A (ja) * | 2004-07-15 | 2006-02-02 | Koyo Seiko Co Ltd | 一方向クラッチおよびそれを備える動力伝達装置 |
| JP2008082456A (ja) * | 2006-09-28 | 2008-04-10 | Jtekt Corp | トルクリミッタ付き一方向クラッチ |
-
2007
- 2007-09-26 JP JP2007249107A patent/JP2009079669A/ja active Pending
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