JP2009078225A - マイクロチャネルリアクタ用触媒エレメントの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】基材表面に触媒粉末を高密度で担持することにより、反応効率のよいマイクロチャネルリアクタ用触媒エレメントの製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】金属基材表面に触媒が担持されてなるマイクロチャネルリアクタ用触媒エレメントの製造方法であって、原料流体の流路が形成された金属基材1の該流路4表面に触媒粉末3を担持させる触媒粉末担持工程と、担持された触媒粉末3に等方的な圧力を付与することにより該触媒粉末を圧縮する圧縮工程とを備えることを特徴とするマイクロチャネルリアクタ用触媒エレメントの製造方法。
【選択図】図4
【解決手段】金属基材表面に触媒が担持されてなるマイクロチャネルリアクタ用触媒エレメントの製造方法であって、原料流体の流路が形成された金属基材1の該流路4表面に触媒粉末3を担持させる触媒粉末担持工程と、担持された触媒粉末3に等方的な圧力を付与することにより該触媒粉末を圧縮する圧縮工程とを備えることを特徴とするマイクロチャネルリアクタ用触媒エレメントの製造方法。
【選択図】図4
Description
本発明は、マイクロチャネルリアクタ用の触媒エレメントの製造方法に関するものであり、詳しくは、原料流体の流路が形成された基材表面に触媒が担持されてなり、該触媒により出発原料を改質するために用いられるマイクロチャネルリアクタ用の触媒エレメントの製造方法に関する。
メタン等の天然ガスや、プロパン、灯油、メタノール等を水蒸気改質することにより水素を製造する工業的な方法としては、従来から、例えば、粉末状の触媒原料を3mm径×3mm長程度に打錠成形してなる円筒状のペレットを筒状の水蒸気改質装置に充填し、該水蒸気改質装置に設けられた原料流体導入口から原料ガスを供給して反応させる不均一系触媒反応が行われている。なお、メタンの水蒸気改質反応が、CH4+H2O=CO+3H2−206kJで示されるように、水蒸気改質反応は通常、吸熱反応であるために、水蒸気改質装置は反応を進めるために200〜850℃程度の温度に加熱される。
このような円筒状のペレット形状の触媒は、見かけ密度が比較的高い(例えば、約2.0g/cm3程度)ために、処理効率が高い。
ところで、近年、環境負荷が低い点から燃料電池による発電システムの開発が活発に進められている。燃料電池は、水素と酸素とが反応して水を生成するときに発生するエネルギーを電気エネルギーとして取り出すものであり、このような燃料電池には、通常、メタノール水溶液のガスを水蒸気改質することにより水素を生成させるための小型の水蒸気改質器と、圧縮空気を供給するための空気圧縮機が接続されている。そして、燃料電池は、水蒸気改質器により生成された水素と、空気圧縮機から供給される空気中の酸素とを燃料として発電する。従って、水蒸気改質器における水蒸気改質の効率が、燃料電池のエネルギー効率に大きく影響を与える。
前記のような小型の水蒸気改質器として、図10に示すような原料ガスの流路(マイクロチャネル)102が形成された金属基材101の表面に、触媒103が担持されてなるマイクロチャネルリアクタ用の触媒エレメント100を用いたマイクロチャネルリアクタが知られている(例えば、下記特許文献1)。このような、触媒エレメント100は、例えば、金属平板を波板上に折り加工することにより形成された金属基材の流路表面に、触媒粉末を分散させた液を塗布して乾燥する、いわゆるウオッシュコート法等により製造される。このような触媒エレメントは、熱伝導性に優れた金属からなる流路に触媒が担持されて構成されており、触媒と流路表面との接触面積を充分に確保しているために、高い熱交換性を維持するものである。従って、反応温度を精密に制御することができるので、吸熱反応である水蒸気改質反応を効率よく起こすことができる。
特開平5−186203号公報
不均一系触媒反応の効率は、一般に、反応器内に仕込んだ触媒重量をW、原料流体の供給流量をFとした場合、W/Fで示される数値に依存する。すなわち、触媒反応の効率を高めるためには、原料流体の供給流量Fが一定の場合には、反応器の単位体積に、より多くの触媒を収納することが必要になるといえる。
一方、不均一系触媒反応は触媒の表面近傍で起こるために、触媒反応の効率を高めるためには、前記W/Fが高いことの他に、触媒と原料流体との接触表面積が大きいことも必要である。
また、マイクロチャネルリアクタに原料を供給する際には、原料流体が高速で流動する必要があるために圧力損失はできるだけ小さいことが好ましい。
上記のような観点から、マイクロチャネルリアクタの効率を高めるためには、(i)流路により多くの触媒が担持されていること、(ii)触媒と原料流体との接触面積が大きいこと、(iii)原料流体の圧力損失が小さいこと、が必要であると言える。
金属基材に触媒を担持する方法としては、従来から、触媒粉末を含有するスラリーを金属基材の表面に所定の厚みになるように塗布した後、乾燥することにより担持させるウオッシュコート法が広く用いられている。このようなウオッシュコート法は、金属基材を前記スラリーに浸漬して、金属基材表面に触媒粉末を添着させたのち、乾燥するような、簡便な方法であることから、好ましく用いられている。
しかしながら、ウオッシュコート法により担持された触媒粉末から形成される触媒層は、各触媒粉末同士間の空隙の存在により高い密度で充填されにくいために、流路に充分な量の触媒を担持しにくく、また、担持される触媒量を増やすために触媒層の厚みを増した場合には原料流体が通過するスペースが小さくなって原料流体の圧力損失が大きくなり、さらに、形成される触媒層が厚すぎる結果、触媒層の表面積が小さくなり、触媒と原料流体との接触面積が小さくなるといった問題があった。
本発明は、上記問題を解決すべく、基材表面に触媒粉末を高密度で担持し、さらに、原料流体が通過するスペースを充分に確保することにより、反応効率のよいマイクロチャネルリアクタ用の触媒エレメントを製造する方法を提供することを目的とする。
本発明は、金属基材表面に触媒が担持されてなるマイクロチャネルリアクタ用触媒エレメントの製造方法であって、原料流体の流路が形成された金属基材の該流路表面に触媒粉末を担持させる触媒粉末担持工程と、担持された前記触媒粉末に等方的な圧力を付与することにより該触媒粉末を圧縮する圧縮工程とを備えることを特徴とするマイクロチャネルリアクタ用触媒エレメントの製造方法である。このような構成によれば、金属基材表面の流路に担持された触媒粉末を圧縮することにより、触媒粉末を高密度で担持することができ、また、圧縮により原料流体が通過するスペースが広がるために触媒による出発原料の目的物質への転化率が高くなる。
前記圧縮工程は、冷間等方圧加圧法により前記触媒粉末を圧縮する工程であることが好ましい。このような方法によれば、触媒粉末からなる触媒層に均質に圧力を付与することができるために、より高密度の触媒層が形成される。
また、前記等方的な圧力は1〜10MPaであることが触媒層が充分に高密度になるとともに、原料流体が通過するスペースが充分に広がる点から好ましい。
また、前記金属基材表面は、エッチング処理により粗化された表面であることが、触媒粉末が高い密着力で担持される点から好ましい。
本発明に係る製造方法によれば、金属基材表面に触媒が担持されてなるマイクロチャネルリアクタ用触媒エレメントであって、原料流体の流路に、触媒粉末が高密度で担持され、また、原料流体の通過するスペースが充分に確保された触媒エレメントを製造することができる。このようにして製造された触媒エレメントによれば、触媒による出発原料の目的物質への転化率が高くなる。
以下、本発明のマイクロチャネルリアクタ用触媒エレメントの製造方法の一実施形態を図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態で用いられる原料流体の流路2が形成された金属基材1の模式図である。
金属基材1を形成する材料としては、熱伝導性及び耐熱性に優れた金属材料であれば特に限定されず用いられ、具体的には、例えば、アルミニウム、ステンレス、銅等が好ましく用いられる。
金属基材1は、薄い金属平板に所定の波形状を有するプレス型を用いて折り曲げ加工することにより形成される。なお、原料流体の流路が形成された金属基材としては、折り曲げ加工されたものの代わりに、金属平板に機械加工を施すことによって流路を形成したり、化学エッチングの手法等により流路が形成されたものを用いてもよい。
金属基材1に形成された流路2の表面には、後の工程において、触媒粉末が担持される。このときの流路2に対する触媒粉末の密着力を高めるために、金属基材1の表面は、触媒粉末の担持に先立って予め粗化されていることが好ましい。粗化の方法としては、化学エッチングや各種ブラスト法等が用いられるが、表面粗さの制御が容易である点から化学エッチング法が特に好ましく用いられる。
化学エッチングの方法による粗面化処理の具体例としては、例えば、塩化第2鉄水溶液等のエッチング液に、金属基材1を浸漬する方法が挙げられる。なお、エッチング液の組成や濃度、浸漬温度、浸漬時間を適宜調整することにより、表面状態を制御できる。
粗化された流路2の表面の好ましい平均粗さとしては、Raが5〜20μm程度、さらには6〜10μm程度であることが、触媒粉末の密着性が特に優れる点から好ましい。
次に、図2に示すように、流路2が形成された金属基材1の表面に触媒粉末3を担持させることにより、圧縮処理される前の触媒エレメント20が形成される。
本発明における触媒粉末とは、少なくともその表面が触媒活性を有する粉末であれば特に限定なく用いられる。触媒粉末は、例えば、ズードケミー触媒(株)等により市販されている粉末状の触媒原料を打錠成形してなる円筒状のペレット触媒を粉砕して得られる粉末状触媒を、必要に応じて、さらにすりつぶし、風力分級すること等により得られる。なお、触媒粉末3の触媒材料は、目的とする触媒反応に応じて適宜選択されるが、具体的には、例えばZn系触媒、Cu系触媒、Al系触媒、Ni系触媒、Rh系触媒、Ru系触媒、Pt系触媒、Pd系触媒等が好ましく用いられる。
金属基材1の表面に触媒粉末3を担持させる方法は、特に限定されないが、例えば、触媒粉末を含有するスラリーを金属基材1の表面に塗布した後、乾燥することにより担持させるウオッシュコート法や、特開2002−119856号公報に記載されたような陽極酸化処理を利用する方法等が好ましく用いられる。
触媒粉末3の平均粒子径としては、0.1〜5μm、さらには、0.2〜2μm程度であることが、高密度の触媒層が形成されやすい点から好ましい。なお、このような触媒粉末3の数平均粒子径は、レーザー回折法による粒度分布径により測定された累積重量平均粒子径(メジアン)である。
担持される触媒粉末3の量は、流路の単位容積率100%に対して、見かけ容量が、10〜100体積%、さらには、25〜75体積%程度になるような量であることが、流路に充分な量の触媒粉末を担持して、原料の目的物質への転化率を高めることができる点から好ましい。
なお、図2においては、流路2の容積率100体積%に対して、実質的に100体積%の見かけ容量の触媒粉末3を担持したときの様子を模式的に示している。
次に、担持された触媒粉末3に等方的な圧力を付与することにより、圧縮処理される前の触媒エレメント20に担持された触媒粉末3を圧縮する。この工程により、担持された触媒粉末3がより高密度に充填され、流路2の表面に高密度の触媒層が形成される。また、圧縮により、触媒層の表面の原料流体が通過するスペースが広げられる。
この圧縮工程を図3を参照しながら説明する。
図3は本実施形態の圧縮工程で用いた冷間等方圧加圧装置(CIP装置)30の概略模式図を示す。図3中、21は液体、22は上蓋、23は下蓋、24は円筒、25は圧縮処理される前の触媒エレメント20を密封する樹脂袋である。
本実施形態においては、図3に示すように、触媒エレメント20を樹脂袋25で真空密封した後、CIP装置30の内部に貯蔵された液体21中に浸漬し、図略の外部ポンプにより液体21を送液して圧力を付与することにより、触媒エレメント20に等方的な圧力が付与される。
なお、付与される等方的な圧力としては、1〜10MPa、さらには、2〜5MPa程度であることが好ましい。前記圧力が低すぎる場合には、触媒層が充分に高密度にならず、また、原料流体の流路のスペースを充分に広げることができない傾向があり、また、大きすぎる場合には、基材が変形するおそれがある。
前記圧縮処理を施すことにより形成されたマイクロチャネルリアクタ用触媒エレメントについて、図4を参照しながら説明する。
図4は、図2で示した触媒エレメント20に等方的な圧力を付与することにより、触媒粉末3を圧縮して形成された触媒エレメント40の模式断面図である。
触媒層に等方的な圧力を付与する前において、図2に示すように、流路2の単位長さあたりの容積率100体積%に対して、触媒粉末3が見かけの容量が100体積%になるように担持されている場合には、原料流体が通過するスペースがほとんど存在しない。一方、図4に示すように、触媒粉末3に等方的な圧力を付与した後は、触媒層が圧縮されて、触媒層の表層にスペース4が形成される。
触媒粉末3に等方的な圧力を付与して圧縮することにより触媒層が高密度になり、単位容積あたりの触媒量が多くなる。また、スペース4が形成されることにより、原料流体が通過する際の圧力損失を低減させることができ、さらに、原料流体との接触面積も広がる。
なお、圧縮後の触媒粉末3から形成される触媒層の見かけ密度としては、1.0g/cm3、さらには、1.4g/cm3程度以上であることが、流路に充分な量の触媒粉末を担持することができる点から好ましい。
このようにして形成された触媒エレメント40は、高い反応転化率を与えるマイクロチャネルリアクタ用の触媒エレメントとして用いられる。
図5及び図6は、触媒エレメント40を用いたマイクロチャネルリアクタ装置50を説明するための模式図である。
図5中、51は触媒エレメント40を備える触媒反応ブロックであり、52は熱交換エレメント65を備える熱交換ブロックである。
図5に示すように、マイクロチャネルリアクタ装置50は、触媒反応ブロック51と熱交換ブロック52とが、それぞれ交互に気密状態で積層され、また、そのヘッド部及びボトム部は、ヘッダブロック54及びボトムブロック55により、固着密閉されて構成されている。熱交換ブロック52は、触媒反応ブロック51の温度を制御するための熱交換体として機能する。ヘッダブロック54には、原料流体導入口56と生成流体排出口57、及び、熱交換媒体導入口58と熱交換媒体排出口59が備えられている。
図6は触媒反応ブロック51及び熱交換ブロック52の構成を示す模式図である。
図6中、61は原料流体流路、62は生成流体流路、63,64は熱交換媒体流路、65は熱交換エレメントである。なお、熱交換エレメント65は、熱伝導性に優れた金属から形成され、表面に熱交換媒体の流路が形成された金属基材により構成されている。
図5に示される原料流体導入口56は熱交換ブロック52及び触媒反応ブロック51にそれぞれ形成された原料流体流路61と連通している。そして、原料流体導入口56から供給された、例えばメタンガスやメタノール水溶液のガス等の原料流体は原料流体流路61から触媒反応ブロック51中の触媒エレメント40に導入される。そして、原料流体は、触媒エレメント40に担持された触媒粉末により、目的物質、例えば水素等に転化された後、生成流体流路62を通過して、生成流体排出口57から排出される。
一方、図5に示される熱交換媒体導入口58は熱交換ブロック52及び触媒反応ブロック51にそれぞれ形成された熱交換媒体流路63と連通している。そして、熱交換媒体導入口58に供給された熱交換媒体は、熱交換媒体流路63から熱交換ブロック52中の熱交換エレメント65に導入される。そして、熱交換媒体は、熱交換エレメント65と熱交換を行った後、熱交換媒体流路64を通過して、熱交換媒体排出口59から排出される。
上記のような構成により、触媒反応の温度を制御しながら、マイクロチャネルリアクタ用触媒エレメント40に供給された原料流体から目的物質を効率的に生成することができる。
以下に、本発明を実施例によりさらに詳しく説明する。なお、本発明の範囲は、実施例により何ら限定されるものではない。
(実施例1)
アルミニウム(♯1050)からなる0.2mm厚の平板を折り曲げ加工することにより、原料流体の流路72が形成された、図7に示すような、100×20mmの寸法で重量が2.2gのアルミニウム基材70を得た。なお、各流路72の断面積は2.5mm2である。
アルミニウム(♯1050)からなる0.2mm厚の平板を折り曲げ加工することにより、原料流体の流路72が形成された、図7に示すような、100×20mmの寸法で重量が2.2gのアルミニウム基材70を得た。なお、各流路72の断面積は2.5mm2である。
次に、アルミニウム波板の両表面を粗面化するために化学エッチング処理を施した。なお、化学エッチング処理は、室温下、塩化第2鉄を主成分とするエッチング液に所定の時間浸漬させることにより行った。粗面化された表面の表面粗さは、Ra=7.6μmであった。そして、両表面が粗面化されたアルミニウム基材70を沸騰水中に60分間浸漬することにより、その表面を親水化した。
次に、親水化されたアルミニウム基材70を触媒粉末スラリーに浸漬して、乾燥することにより触媒を5g担持して触媒エレメントを得た。このときの触媒の、流路の単位容積率100%に対する見かけ容量は100体積%であり、形成された触媒層の見かけ密度は0.8g/cm3であった。また、実質的に、原料流体が通過するスペースは確保されていなかった。
なお、触媒粉末スラリーは、以下のようにして調製したものを用いた。
はじめに、メタノールを水蒸気改質して水素を生成させる反応を促進する触媒であるズードケミー触媒(株)のペレット状のZn,Cu,Al系触媒であるMDC−3を乾式でハンマーミルにより粗粉砕した後、カウンタジェットミルで粉末砕し、さらに、風力分級することにより、図8に示すような粒子径分布を有する平均粒子径1.2μmの触媒粉末を得た。そして、得られた触媒粉末100gを水100gに分散させることにより触媒粉末スラリーが得られた。
次に、触媒粉末が担持された触媒エレメントを伸縮性を有する透明樹脂袋に入れて、真空脱気して密閉した。そして、前記密閉された触媒エレメントをCIP(冷間等方圧加圧)装置((株)神戸製鋼所製)に収納して、20℃の水を媒体として5MPaの等方的な圧力を1分間付与する冷間等方圧加圧処理することにより、触媒層が圧縮された触媒エレメント91を得た。なお、加圧プロセスは、常圧から5MPaへの昇圧を1分間で行い、5MPaから常圧までの降圧を1分間で行った。
触媒エレメント91には、流路の断面積100%に対して35%の断面積に相当するスペースが形成されており、また、圧縮された触媒層の見かけ密度は1.23g/cm3であった。
そして、図9に示すように、触媒エレメント91を、原料流体導入口92及び原料流体排出口93を有するアルミニウム製のマイクロチャネルリアクタ90に挿入し、密閉した。なお、図9においては、マイクロチャネルリアクタ90内に密閉収納された触媒エレメント91を実線で示している。
次に、マイクロチャネルリアクタ90を250℃に設定した空気恒温層に収納した状態で、メタノール水溶液(メタノール/水=1/2(モル比))を気化させた原料ガスを36g/時間の流量、及び、0.12MPaの圧力の条件で、原料流体導入口92から触媒エレメント91に供給した。
そして、マイクロチャネルリアクタ90の原料流体排出口93から排出されるガスを回収して冷却し、回収された液中のメタノール量を測定した。そして、以下の式によりメタノールの反応転化率を算出した。
メタノールの反応転化率=(供給したメタノール重量−回収したメタノール重量)/供給したメタノール重量
その結果、得られた反応転化率は91%であった。
その結果、得られた反応転化率は91%であった。
(比較例1)
冷間等方圧加圧処理により、触媒粉末を圧縮しなかった以外は実施例1と同様にして、触媒エレメントを得、評価した。その結果、得られた反応転化率は83%であった。
冷間等方圧加圧処理により、触媒粉末を圧縮しなかった以外は実施例1と同様にして、触媒エレメントを得、評価した。その結果、得られた反応転化率は83%であった。
(比較例2)
触媒を5g担持する代わりに3g担持し、かつ、触媒が担持されたアルミニウム製基材に冷間等方圧加圧処理を施さなかった以外は実施例1と同様にして、マイクロチャネルリアクタ用触媒エレメントを得、評価した。なお、このときの触媒の、流路の単位容積率100%に対する見かけ容量は60体積%であり、形成された触媒層の見かけ密度は0.80g/cm3であった。また、得られた触媒エレメントには、流路の断面積100%に対して40%の断面積に相当するスペースが形成されていた。
触媒を5g担持する代わりに3g担持し、かつ、触媒が担持されたアルミニウム製基材に冷間等方圧加圧処理を施さなかった以外は実施例1と同様にして、マイクロチャネルリアクタ用触媒エレメントを得、評価した。なお、このときの触媒の、流路の単位容積率100%に対する見かけ容量は60体積%であり、形成された触媒層の見かけ密度は0.80g/cm3であった。また、得られた触媒エレメントには、流路の断面積100%に対して40%の断面積に相当するスペースが形成されていた。
このとき得られた反応転化率は75%であった。
以上の結果から、次のことが分かる。
実施例においては、担持された触媒粉末に等方的な圧力を付与することにより、流路内に原料ガスが通過するスペースが充分に確保されたことが分かる。これにより、マイクロチャネルに原料ガスを供給する際の圧力損失を小さくすることができることがわかる。また、スペースが形成されることにより、触媒層の表面積が広がり、原料流体と触媒層との接触面積が大きくなることが分かる。そして、その結果、高い反応転化率が得られた。
一方、触媒層に冷間等方圧加圧処理を施さず、原料ガスが通過するスペースが充分に確保されていない比較例1においては、反応転化率が低かった。これは、原料流体と触媒層との接触面積が小さいためであると考えられる。
また、実施例に比べて触媒担持量を少なくして、流路の断面積100%に対して40%の断面積に相当するスペースが形成した比較例2においては、原料流体と触媒層との接触面積は大きかったものの、触媒粉末の量が少ないために、反応転化率が低かった。
1、101 金属基材
2、72 流路
3、103 触媒粉末
4 スペース
20 圧縮されていない触媒粉末を担持する触媒エレメント
21 液体
24 円筒
25 樹脂袋
30 冷間等方圧加圧装置
40、91、100 圧縮された触媒粉末を担持する触媒エレメント
50、90 マイクロチャネルリアクタ装置
51 触媒反応ブロック
52 熱交換ブロック
54 ヘッダブロック
55 ボトムブロック
56、92 原料流体導入口
57、93 生成流体排出口
58 熱交換媒体導入口
59 熱交換媒体排出口
61 原料流体流路
62 生成流体流路
63,64 熱交換媒体流路
65 熱交換エレメント
70 アルミニウム基材
2、72 流路
3、103 触媒粉末
4 スペース
20 圧縮されていない触媒粉末を担持する触媒エレメント
21 液体
24 円筒
25 樹脂袋
30 冷間等方圧加圧装置
40、91、100 圧縮された触媒粉末を担持する触媒エレメント
50、90 マイクロチャネルリアクタ装置
51 触媒反応ブロック
52 熱交換ブロック
54 ヘッダブロック
55 ボトムブロック
56、92 原料流体導入口
57、93 生成流体排出口
58 熱交換媒体導入口
59 熱交換媒体排出口
61 原料流体流路
62 生成流体流路
63,64 熱交換媒体流路
65 熱交換エレメント
70 アルミニウム基材
Claims (4)
- 金属基材表面に触媒が担持されてなるマイクロチャネルリアクタ用触媒エレメントの製造方法であって、
原料流体の流路が形成された金属基材の該流路表面に触媒粉末を担持させる触媒粉末担持工程と、担持された前記触媒粉末に等方的な圧力を付与することにより該触媒粉末を圧縮する圧縮工程とを備えることを特徴とするマイクロチャネルリアクタ用触媒エレメントの製造方法。 - 前記圧縮工程が冷間等方圧加圧法により前記触媒粉末を圧縮する工程である請求項1に記載のマイクロチャネルリアクタ用触媒エレメントの製造方法。
- 前記等方的な圧力が1〜10MPaである請求項1または2に記載のマイクロチャネルリアクタ用触媒エレメントの製造方法。
- 前記金属基材表面がエッチング処理により粗化された表面である請求項1〜3のいずれか1項に記載のマイクロチャネルリアクタ用触媒エレメントの製造方法。
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2007
- 2007-09-26 JP JP2007249519A patent/JP2009078225A/ja active Pending
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