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JP2009074445A - 2気筒回転式圧縮機および冷凍サイクル装置 - Google Patents

2気筒回転式圧縮機および冷凍サイクル装置 Download PDF

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JP2009074445A JP2007244310A JP2007244310A JP2009074445A JP 2009074445 A JP2009074445 A JP 2009074445A JP 2007244310 A JP2007244310 A JP 2007244310A JP 2007244310 A JP2007244310 A JP 2007244310A JP 2009074445 A JP2009074445 A JP 2009074445A
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suction
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JP2007244310A
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Takuya Hirayama
卓也 平山
Shoichiro Kitaichi
昌一郎 北市
Takeshi Tominaga
健 富永
Akinori Ikeda
明貴範 池田
Akira Morishima
明 森嶋
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Carrier Japan Corp
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Toshiba Carrier Corp
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Abstract

【課題】本発明は、シリンダおよび中間仕切り板の厚みを小さくしたうえに、中間仕切り板に互いに独立した吸込み通路を並設することで、互いに他のシリンダ室に対する脈動の影響を抑制して充分な慣性過給効果を得られ、シリンダ室の排除容積を増やすことなく最大能力の向上化を図り、高性能で高能力の2気筒回転式圧縮機と、この2気筒回転式圧縮機を用いて冷凍サイクル効率の向上を得る冷凍サイクル装置を提供する。
【解決手段】2気筒回転式圧縮機はA、密閉ケース1内に回転軸4を介して連結される電動機部3と圧縮機構部3を収容してなり、圧縮機構部は中間仕切り板7を介してこの両端面に第1のシリンダ室14aを備えた第1のシリンダ8Aおよび第2のシリンダ室14bを備えた第2のシリンダ8Bが設けられ、中間仕切り板は2つの独立した吸込み通路15a,15bを備え、それぞれの吸込み通路は第1のシリンダ室もしくは第2のシリンダ室のいずれか一方のみに連通する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、2つのシリンダ室を備えた2気筒回転式圧縮機と、この2気筒回転式圧縮機を用いて冷凍サイクルを構成する冷凍サイクル装置に関する。
冷凍サイクル回路を備えた冷凍サイクル装置には、種々のタイプの圧縮機が用いられているが、たとえば空気調和機においては2シリンダタイプの回転式圧縮機が多用される。この種の2気筒回転式圧縮機は、密閉ケース内に電動機部と圧縮機構部を収容していて、電動機部と圧縮機構部は回転軸を介して連結される。
前記圧縮機構部において回転軸は、主軸受に枢支される主軸部と、副軸受に枢支される副軸部と、これら主軸部と副軸部との間に偏心して設けられ、それぞれにローラが嵌合する2つのクランク軸部を備えている。上記2つのクランク軸部は、互いに180°の位相差をもって設けられる。
それぞれのクランク軸部とローラは、別体に構成される2つのシリンダのシリンダ室に偏心回転自在に収容される。すなわち、2つのシリンダ室において、互いに略180°の位相差で圧縮作用が行われるようになっている。これらのシリンダ間には中間仕切り板が介在され、クランク軸部相互間の部分は中間仕切り板と対向する。
ところで、従来の圧縮機においては、各シリンダの外周面から内径部に向う径方向に吸込み通路が貫通して設けられ、この吸込み通路を介してシリンダ室と吸込み側冷媒管が連通される。すなわち、それぞれの吸込み側冷媒管が各シリンダの吸込み通路に連通して冷媒を吸込み案内する、“独立吸込みタイプ”である。
一般に、回転式圧縮機において、吐出行程が終了して吸込み行程に切換る際に、極く瞬間的であるが間(空白期間)があり、冷媒の流れが停止する。また、吸込み行程の開始にともなって、吸込み室の容積が急激に増加し、圧力差により冷媒の流れが生じる。結果として、往復動式(レシプロ式)圧縮機のように顕著な脈動ではないものの、回転式圧縮機においても脈動が存在している。
この圧力脈動にもとづき、吸込み管の長さ等を適切に設定することにより、所定の運転周波数で冷凍能力が増大する過給効果が得られる。したがって、運転周波数の高い高回転域で過給効果が得られるようにすれば、冷凍能力範囲を拡大すること等ができる。
このような回転式圧縮機において、冷媒の漏れ損失を低減し、圧縮効率を向上するためには、摺動部分で最も漏れの大きいローラ外周面とシリンダ室内周面間からの漏れを低減することが望ましく、そのために、シリンダの厚み(軸方向長さ)を、より小さく縮小化するとよい。
しかるに、各シリンダの厚みを極端に小さくすると、シリンダに設けられる吸込み通路の断面積を充分に確保できなくなり、逆に、吸込み損失が増大して性能の悪化を招いてしまう。
以上の2気筒回転式圧縮機における独立吸込みタイプに対して、たとえば[特許文献1]と[特許文献2]には、分岐吸込みタイプの吸込み通路を備えた2気筒回転式圧縮機が開示されている。
特開平9−250477号公報 特許 3869705号公報
これら特許文献における吸込み通路は、第1のシリンダと第2のシリンダとの間に介在される中間仕切り板に設けられる。すなわち、中間仕切り板外周面に吸込み通路の開口端が設けられ、冷媒管が接続される。吸込み通路は、中間仕切り板内部で2本に分岐されていて、各分岐通路の末端部は各シリンダ内径に形成されるシリンダ室に開口する。
上記分岐吸込みタイプの圧縮機では、中間仕切り板の厚みを大きくして吸込み通路の断面積を十分確保できる。その反面、圧縮機外部から冷媒ガスは1つの吸込み通路と、2つの分岐通路を介して、2つのシリンダ室に導かれる。換言すれば、各シリンダ室に設けられる吸込みポートは、2つの分岐通路を介して1つの吸込み通路に連通している。
さらに、各シリンダ室では互いに略180°の位相差をもって圧縮作用が行われていて、各シリンダ室が1つの吸込み通路に連通するところから、各シリンダ室の圧縮作用にもとづいて発生する圧力脈動が吸込み通路で互いに打ち消しあって抑制され、圧力脈動にともなう高回転域での充分な過給効果を得ることができなかった。
本発明は上記事情にもとづきなされたものであり、その目的とするところは、シリンダの厚みを小さくしたうえに、中間仕切り板に互いに独立した吸込み通路を並設することで、互いに他のシリンダ室に対する脈動の抑制を防止して充分な過給効果を得られ、シリンダ室の排除容積を増やすことなく最大能力の向上化を図り、高性能で高能力の2気筒回転式圧縮機と、この2気筒回転式圧縮機を用いて冷凍サイクル効率の向上を得る冷凍サイクル装置を提供しようとするものである。
上記目的を満足するため本発明の2気筒回転式圧縮機は、密閉ケース内に回転軸を介して連結される電動機部と圧縮機構部を収容してなり、圧縮機構部は中間仕切り板を介してこの両端面に、第1のシリンダ室を備えた第1のシリンダと、第2のシリンダ室を備えた第2のシリンダが設けられ、中間仕切り板は2つの独立した吸込み通路が並設され、それぞれの吸込み通路は第1のシリンダ室もしくは第2のシリンダ室のいずれか一方のみに連通する。
上記目的を満足するため本発明の冷凍サイクル装置は、上記記載の2気筒回転式圧縮機と、凝縮器と、膨張装置と、蒸発器が互いに冷媒管を介して冷凍サイクルを構成するように接続される。
本発明によれば、充分な慣性過給効果を得られ、シリンダ室の排除容積を増やすことなく最大能力の向上が図れ、高性能で高能力の2気筒回転式圧縮機と、この2気筒回転式圧縮機を用いて冷凍サイクル効率の向上を得る冷凍サイクル装置を提供できる。
以下、本発明の実施の形態を、図面にもとづいて説明する。
図1は、2気筒回転式圧縮機Aの断面構造と、この2気筒回転式圧縮機Aを備えた冷凍サイクル装置Rの概略の構成図である。(なお、図面上の煩雑さを避けるために、説明をしても符号の付していない構成部品については、図示していない、もしくは図示しているが図面上に符号を付していない。以下、同じ)
はじめに、冷凍サイクル装置Rの構成から説明すると、2気筒回転式圧縮機Aと、凝縮器Bと、膨張装置Cと、蒸発器Dおよび気液分離器Eを備えていて、これら構成部品は順次、冷媒管Pを介して連通される。後述するように2気筒回転式圧縮機Aで圧縮された冷媒ガスは冷媒管Pに吐出され、以上の構成部品の順に循環して冷凍サイクル作用をなし、再び2気筒回転式圧縮機Aに吸込まれるようになっている。
つぎに、上記2気筒回転式圧縮機Aについて詳述する。
図中1は密閉ケースであり、この密閉ケース1内の下部には圧縮機構部2が設けられ、上部には電動機部3が設けられる。これら圧縮機構部2と電動機部3は、回転軸4を介して連結される。
上記電動機部3は、たとえばブラシレスDC同期モータ(ACモータもしくは商用モータでもよい)が用いられていて、密閉ケース1内面に圧入固定されるステータ5と、このステータ5の内側に所定の間隙を存して配置され、上記回転軸4に嵌着されるロータ6を備えている。
上記圧縮機構部2は、中間仕切り板7と、中間仕切り板7の両端面に設けられる第1の圧縮機構部2Aおよび第2の圧縮機構部2Bから構成される。第1の圧縮機構部2Aは中間仕切り板7の上面側に形成され、第1のシリンダ8Aを備えている。第2の圧縮機構部2Bは中間仕切り板7の下面側に下部に形成され、第2のシリンダ8Bを備えている。
第1のシリンダ8Aは、密閉ケース1内周面に圧入固定されていて、この上面部に主軸受11が重ね合わされ、取付けボルトを介して固定される。上記第2のシリンダ8Bの下面部には副軸受12とバルブカバーが重ね合わされ、取付けボルトを介して中間仕切り板7に取付け固定される。
上記回転軸4の主軸受11に枢支される部位を主軸部4aと呼び、回転軸4の最下端である副軸受12に枢支される部位を副軸部4bと呼ぶ。さらに、回転軸4の第1のシリンダ8Aと第2のシリンダ8Bのそれぞれ内部を貫通する位置に、クランク軸部4c,4dが一体に設けられる。これらクランク軸部4c,4d相互間の連設部は、上記中間仕切り板7に対向する。
各クランク軸部4c,4dは略180°の位相差をもって、回転軸4の主軸部4aと副軸部4bの中心軸から互いに同一量ずつ偏心して形成され、かつ互いに同一直径をなす。上記クランク軸部4cには第1のローラ13aが嵌合され、上記クランク軸部4dには第2のローラ13bが嵌合される。これら第1、第2のローラ13a,13bは、互いに同一外径に形成される。
第1のシリンダ8Aと第2のシリンダ8Bにおけるそれぞれの内径部は、上記主軸受11と中間仕切り板7および副軸受12で上下面が区画される。第1のシリンダ8Aの内径部に第1のシリンダ室14aが形成され、第2のシリンダ8Bの内径部に第2のシリンダ室14bが形成される。
上記第1のローラ13aは、上記第1のシリンダ室14aに偏心回転自在に収容され、第2のローラ13bは、上記第2のシリンダ室14bに偏心回転自在に収容される。第1、第2のローラ13a,13bは互いに180°の位相差があり、それぞれの軸方向に沿う周面一部がシリンダ室14a,14b周壁に線接触しながら偏心回転できる。
第1、第2のシリンダ8A,8Bにはブレード室が設けられ、各ブレード室にはブレードおよびばね部材が収容されている。上記ばね部材は圧縮ばねであって、ブレードに弾性力(背圧)を付与して先端縁を各ローラ13a,13b周面の軸方向に沿って線接触させている。したがって、ブレードはブレード室に沿って往復運動し、ローラ13a,13bの回転角度にかかわらず、シリンダ室14a,14bを二室に仕切ることとなる。
上記主軸受11と副軸受12には、吐出弁機構が設けられていて、それぞれが各シリンダ室14a,14bに連通し、かつバルブカバーで覆われる。後述するように、各シリンダ室14a,14bで圧縮された冷媒ガスが所定圧に上昇した状態で吐出弁機構は開放される。圧縮された冷媒ガスは、シリンダ室14a,14bからバルブカバー内へ吐出され、さらに密閉ケース1内に導かれるようになっている。
上記第1のシリンダ8Aと第2のシリンダ8Bとの間に介在される上記中間仕切り板7には、この外周面から軸芯方向に向かって2本の吸込み通路である、第1の吸込み通路15aと第2の吸込み通路15bが並設される。(図1においては、第2の吸込み通路15bのみ示す。この奥側に第1の吸込み通路15aが設けられている)
つぎに、第1の吸込み通路15aおよび第2の吸込み通路15bと、その周辺構造について詳述する。
図2は中間仕切り板7の平面図であり、図3は2気筒回転式圧縮機Aと気液分離器Eの側面図である。
上記気液分離器Eの底部から垂直方向に2本の冷媒管である、第1の吸込み冷媒管Paおよび第2の吸込み冷媒管Pbが並行して設けられている。これら第1、第2の冷媒管Pa,Pbは、圧縮機Aの密閉ケース1底部から同一高さLの位置で水平方向に屈曲される。
それぞれの冷媒管Pa,Pbは、図1に示すように、圧縮機Aの密閉ケース1に設けられる貫通孔17を貫通し、図2に示すように、中間仕切り板7に設けられる上記第1の吸込み通路15aもしくは第2の吸込み通路15bのガス吸込み口a,bにそれぞれ接続される。
換言すれば、中間仕切り板7に設けられる第1の吸込み通路15aと第2の吸込み通路15bは、それぞれ中間仕切り板7の外周面にガス吸込み口a,bを備えることになる。そして、互いのガス吸込み口a,bは、図3に示すように、密閉ケース1の底部から同一高さLの位置に設けられるところから、圧縮機Aにおける軸方向位置が略一致する。
上記第1の吸込み通路15aは、第1の吸込み冷媒管Paが接続されるガス吸込み口aから内径部までの間の略中間部位において、斜め上方に設けられて中間仕切り板7の上端面にて開口するガス導出口cを備えている。
上記第2の吸込み通路15bは、第2の吸込み冷媒管Pbが接続されるガス吸込み口bから内径部までの間の略中間部位において、斜め下方に設けられて中間仕切り板7の下端面にて開口するガス導出口dを備えている。
上記第1の吸込み通路15aのガス導出口cは、第1のシリンダ8Aの内径部に設けられる切欠部16aに連通する。この切欠部16aはシリンダ8Aの内径部に形成される第1のシリンダ室14aに開口していて、第1のシリンダ室14aの吸込みポート16aとなる。
上記第2の吸込み通路15bのガス導出口dは、第2のシリンダ8Bの内径部に設けられる切欠部16bに連通する。この切欠部16bはシリンダ8Bの内径部に形成される第2のシリンダ室14bに開口していて、第2のシリンダ室14bの吸込みポート16bとなる。
すなわち、中間仕切り板7に並設される第1、第2の吸込み通路15a,15bは、それぞれ中間仕切り板7の外周面にガス吸込み口a,bを備えている。第1の吸込み通路15aは中間仕切り板7の上端面に設けられるガス導出口cを介して第2のシリンダ室14bの吸込みポート16aに連通する。第2の吸込み通路15bは中間仕切り板7の下端面に設けられるガス導出口dを介して第2のシリンダ室14bの吸込みポート16bに連通する。
このようにして構成される2気筒回転式圧縮機Aであり、電動機部3に通電すると回転軸4が回転駆動され、第1のシリンダ室14a内において第1のローラ13aが偏心移動し、第2のシリンダ室14b内において第2のローラ13bが偏心移動する。各シリンダ室14a,14bはブレードによって二室に仕切られ、この一方室に気液分離器Eで分離された冷媒ガスが冷媒管Pa,Pbを介して吸込まれる。
なお説明すると、第2のシリンダ室14bには気液分離器Eで分離された冷媒ガスが、第1の冷媒管Paから中間仕切り板7に設けられる第1の吸込み通路15aを介して吸込まれる。第2のシリンダ室14bには気液分離器Eで分離された冷媒ガスが、第2の冷媒管Pbから中間仕切り板7に設けられる第2の吸込み通路15bを介して吸込まれる。
回転軸4に設けられるクランク軸部4c,4dが互いに180°の位相差が存在するように形成されているので、第1の吸込み通路15aから第1のシリンダ室14a内に冷媒ガスが吸込まれるタイミングと、第2の吸込み通路15bから第2のシリンダ室14b内に冷媒ガスが吸込まれるタイミングも、略180°の位相差が存在する。
第1ローラ13aが第1のシリンダ室14a内で偏心移動し、第2のローラ13bが第2のシリンダ室14b内で偏心移動して、それぞれのシリンダ室14a,14bに設けられる吐出弁機構側の室の容積が減少し、その分圧力が上昇する。
吐出弁機構側の室の容積が所定の容積になったとき、この室で圧縮された冷媒ガスは所定の圧力まで上昇する。同時に吐出弁機構が開放され、圧縮されて高温高圧化した冷媒ガスはバルブカバー内に吐出される。圧縮された冷媒ガスが吐出弁機構へ吐出されるタイミングも、略180°の位相差が存在する。
圧縮された冷媒ガスは各バルブカバーから直接的、もしくは間接的に密閉ケース1内の圧縮機構部2と電動機部3との間の空間部へ導出される。そして、回転軸4と電動機部3を構成するロータ6との間、ロータ6とステータ5との間、ステータ5と密閉ケース1内周壁との間等に形成される間隙を流通し、電動機部3の上部側に形成される密閉ケース1内空間部に充満する。
圧縮された冷媒ガスは2気筒回転式圧縮機Aから冷媒管Pへ導出され、凝縮器Bに導かれて凝縮液化し、膨張装置Cに導かれて断熱膨張し、蒸発器Dに導かれて蒸発し、周囲から蒸発潜熱を奪って冷凍作用をなす。蒸発した冷媒は気液分離器Eに導かれて気液分離され、ガス分のみが2気筒回転式圧縮機Aの圧縮機構部2に吸込まれ再度圧縮される。
このように、中間仕切り板7の一方の端面に、第1のシリンダ室14aを備えた第1のシリンダ8Aが設けられ、他方の端面に第2のシリンダ室14bを備えた第2のシリンダ8Bが設けられる。
上記中間仕切り板7には、2つの独立した吸込み通路15a,15bが並設され、第1の吸込み通路15aは第1のシリンダ室14aのみに連通し、第2の吸込み通路15bは第2のシリンダ室14bのみに連通するようにした。
したがって、第1のシリンダ8Aの厚みと、第2のシリンダ8Bの厚みを可能な限り小さくして、第1のローラ13aと第1のクランク軸部4c間のクリアランスにおけるリークと、第2のローラ13bと第2のクランク軸部4d間のクリアランスにおけるリークが低減する。それぞれのシリンダ室14a,14bに備えたブレード回りの摺動損失の低減化を図り、圧縮性能の向上化を得る。
また、中間仕切り板7に、第1の吸込み通路15aと第2の吸込み通路15bを互いに独立して設けたから、2気筒回転式圧縮機Aにおいて必然的に生じる脈動の抑制を防止でき、吸込み管の長さ等の適切な設定により、特に高回転域での充分な過給効果を得られる。
さらに、第1の吸込み通路15aのガス吸込み口aと、第2の吸込み通路15bのガス吸込み口bを中間仕切り板7の外周面に設けて、互いの軸方向位置が略一致するようにしたから、中間仕切り板7の板厚を最小にして、第1の吸込み通路15aと第2の吸込み通路15bを備えることができる。
第1の吸込み冷媒管Paによる、第1の吸込み通路15aと気液分離器Eとの接続が容易になるとともに、第2の吸込み冷媒管Pbによる、第2の吸込み通路15bと気液分離器Eとの接続が容易になる。
中間仕切り板7と第1、第2のシリンダ8A,8Bを間にして取付けられる主軸受11と副軸受12の距離を最小限にして、これら主軸受11と副軸受12にかかる軸負荷の最大値の増大を抑制できる。
すなわち、中間仕切り板7を厚くすると、中間仕切り板7と2枚のシリンダ8A,8Bを間にして取付けられる主軸受11と副軸受12の距離が増大し、これら主軸受11と副軸受12にかかる軸負荷の最大値が増大するが、中間仕切り板7の板厚を最小にして主軸受11と副軸受12にかかる軸負荷の最大値の増大を抑制することができる。
以上を総括すれば、高性能を確保するとともに高能力の2気筒回転式圧縮機Aを得られる。そして、上述の2気筒回転式圧縮機Aを採用して冷凍サイクル装置Rを構成することで、冷凍サイクル効率の向上を図れる。
なお、上記第1、第2の吸込み冷媒管Pa,Pbの材質または肉厚を互いに異ならせれば、第1、第2の吸込み冷媒管Pa,Pbの固有振動数の差が大きくなり、これら冷媒管Pa,Pbの異常共振を防止することができる。
また、上記実施の形態では、図2に示すように、中間仕切り板7に設けられる第1の吸込み通路15aのガス導出口cと、第2の吸込み通路15bのガス導出口dを、互いにずれた位置に設けたが、これに限定されるものではない。
図4は、第2の実施の形態における、中間仕切り板7の平面図である。
ここでは、第1の吸込み通路15aのガス吸込み口aと、第2の吸込み通路15bのガス吸込み口bは、互いに軸方向位置が略一致して設けられることは変りがなく、そのまま軸芯方向に向って並設される。
第1の吸込み通路15aの先端に設けられるガス導出口cは、中間仕切り板7の上端面に開口され、第2の吸込み通路15bの先端に設けられるガス導出口dは、中間仕切り板7の下端面に開口される。ただし、それぞれのガス導出口c,dは互いの中心座標位置Oが略一致するよう、互いに傾いて設けられる。
第1の吸込み通路15aのガス導出口cは、第1のシリンダ室14aの吸込みポート16aに連通され、第2の吸込み通路15bのガス導出口dは、第2のシリンダ室14bの吸込みポート16bに連通されることも変りがない。
したがって、このような構成を採用することにより、先に記載した効果を得るとともに、第1のシリンダ室14aと第2のシリンダ室14bにおける圧縮開始位置を同じにすることができ、設計の共有化や製造性の向上化が図れる。
また、中間仕切り板7に互いに独立した吸込み通路15a,15bを並設することを前提にして、以下に述べるような2気筒回転式圧縮機Aを構成できる。
図5は第3の実施の形態における2気筒回転式圧縮機と気液分離器の側面図、図6は第3の実施の形態での変形例の2気筒回転式圧縮機断面図と冷凍サイクル装置の構成図、図7はいずれの2気筒回転式圧縮機にも適用される圧縮機構部要部の分解した斜視図である。
はじめに図5から説明すると、気液分離器Eと、2気筒回転式圧縮機Aの中間仕切り板7に設けられる第1の吸込み通路15aとを連通する第1の吸込み冷媒管Paは、先に説明したものと全く同様に構成される。
ただし、気液分離器Eと、中間仕切り板7に設けられる第2の吸込み通路15bとを連通する第2の吸込み冷媒管Pbの中途部には、三方切換え弁20が設けられる。なお説明すると、三方切換え弁20の第1のポートに、気液分離器E底部から延出される第2の吸込み冷媒管Pbが接続される。三方切換え弁20の第2のポートに、第2の吸込み通路15bに連通する第2の吸込み冷媒管Pbが接続される。
三方切換え弁20の第3のポートには、2気筒回転式圧縮機Aの上端部から突出する冷媒管Pから分岐して設けられたバイパス管Pcが接続される。したがって、三方切換え弁20は、気液分離器Eから導出される低圧の冷媒ガスを第2の冷媒管Pbを介して第2の吸込み通路15bに切換え案内できるとともに、2気筒回転式圧縮機Aで圧縮され凝縮器Bへ吐出される高圧の冷媒ガスの一部を直接、バイパス管Pcから第2の吸込み通路15bに切換え案内できる。
これに対して上記第1の吸込み通路15aには何らの付加物もなく、したがって、気液分離器Eで分離された低圧の冷媒ガスが常時、第1の吸込み冷媒管Paを介して第1の吸込み通路15aに導かれるようになっている。
図6に示す2気筒回転式圧縮機Aは、先に説明したものと全く同一であり、主要構成部品にのみ同番号を付して新たな説明は省略する。冷凍サイクル装置Rの構成部品も同一であり、同一構成部品に同番号を付して新たな説明は省略する。
気液分離器Eから延出される第1の吸込み冷媒管Paは第1の吸込み通路15aに接続されることは変りがない。第2の吸込み冷媒管Pbは第2の吸込み通路15bに接続されるが、この中途部には開閉弁22が設けられる。さらに、2気筒回転式圧縮機Aと凝縮器Bとを連通する吐出側の冷媒管Pには、バイパス管Pcが分岐して設けられる。
このバイパス管Pcは、気液分離器Eと第2の吸込み通路15bとを連通する第2の吸込み冷媒管Pbに接続される。詳しくは、第2の吸込み冷媒管Pbに設けられる上記開閉弁22と、第2の吸込み通路15bのガス吸込み口bとの間の部位に接続される。そしてバイパス管Pcには、バイパス用開閉弁23が設けられる。
すなわち、バイパス用開閉弁23を閉成したうえで、開閉弁22を開放することにより、気液分離器Eで分離された冷媒ガスが第2の冷媒管Pbを介して第2の吸込み通路15bに導かれる。
逆に、開閉弁22を閉成したうえで、バイパス用開閉弁23を開放することにより、2気筒回転式圧縮機Aで圧縮され、上記凝縮器Bへ吐出される高圧の冷媒ガスの一部をバイパス管Pcから第2の吸込み通路15bに切換え案内できる。
これに対して第1の吸込み通路15aには、常時、気液分離器Eで分離された低圧の冷媒ガスが、第1の吸込み冷媒管Paを介して第1の吸込み通路15a導かれるようになっている。
図5の構成を採用する場合あるいは、図6の構成を採用する場合のいずれにおいても、図7に示すような圧縮機構部を備えている。
第1の圧縮機構部2Aにおいては、第1のシリンダ8Aに形成される第1のシリンダ室14aに対してブレード室25aが設けられていて、ここに上述したばね部材26とブレード27aが収容される。上記ばね部材26は圧縮ばねであって、ブレード27aに背圧をかけている。
これにより、常にブレード27a後端はシリンダ室14a側へ弾性的に押圧付勢されていて、そのためブレード27a先端縁は、図示しない上記ローラ13a周壁に軸方向に沿って線接触する。
一方、第2の圧縮機構部2Bにおいては、第2のシリンダ8Bに形成される第2のシリンダ室14bに対してブレード室25bが設けられていて、ここにはブレード27bのみが収容され、上記ばね部材は存在しない。上記ブレード室25bは密閉ケース1内部に露出した位置に設けられていて、密閉ケース1の内部圧力がブレード27bに対して背圧をかけることになる。
以上の組合せで第2の圧縮機構部2Bに対する休筒機構Kが構成されていて、後述するように運転条件に応じて制御される。
起動時など、冷凍負荷の大なる場合は、第1のシリンダ室14aおよび第2のシリンダ室14bの両方での“全能力運転”をなす。このとき、第2の吸込み冷媒管Pbから第2の吸込み通路15bを介して第2のシリンダ室14bに、気液分離器Eで分離された低圧の冷媒を導く。
一方、第1のシリンダ室14aには気液分離器Eで分離された低圧の冷媒が第1の吸込み冷媒管Paと第1の吸込み通路15aを介して導かれていて、圧縮作用が行われる。第1のシリンダ室14aで圧縮され、高圧化した冷媒ガスは密閉ケース1内に導出され、密閉ケース1内に充満する。
密閉ケース1内は高圧化し、第2のシリンダ室14bのブレード27bに対して高圧の背圧をかける。その一方で、上記したように気液分離器Eで分離された低圧の冷媒が第2の吸込み冷媒管Pbから第2の吸込み通路15bを介して第2のシリンダ室14bに導びかれる。
第2のシリンダ室14bに備えられるブレード27bは、第2のシリンダ室14bに突出する先端部が低圧の雰囲気にあり、密閉ケース1内部に露出する後端部が高圧の雰囲気にある。したがって、ブレード27bの先端部と後端部とで圧力差が生じ、ブレード27bは高圧の後端部が押されて先端部が第2のシリンダ室14bへ突出付勢される。
第1のシリンダ室14aに備えられるブレード27aには、ばね部材26の背圧がかかっていて、第2のシリンダ室14bに備えられるブレード27bには密閉ケース1内部の高圧の背圧がかかることになる。結局、第1のシリンダ室14aと第2のシリンダ室14bの両方で圧縮運転が行われ、全能力運転となる。
起動後にある程度の時間が経過すると、安定条件が得られるので、能力を半減する“能力半減運転”を行う。
このときは、休筒機構Kを切換える。すなわち、第2の吸込み通路14bに対して気液分離器Eから低圧の冷媒ガスを導くことを停止し、換って2気筒回転式圧縮機Aから吐出される高圧の冷媒ガスの一部をバイパス管Pcから第2の吸込み冷媒管Pbと第2の吸込み通路15bを介して第2のシリンダ室14bに導く。
第2のシリンダ室14bに高圧の冷媒ガスが導かれて充満し、第2のシリンダ室14bに備えられるブレード27bの先端部は高圧雰囲気にある。その一方で、ブレード27bの後端部は密閉ケース1内部に露出し、高圧雰囲気にある。すなわち、ブレード27bの先端部と後端部は同じ高圧雰囲気にあるから、差圧が生じない。
第2のシリンダ室14bにおいてもローラ13bは偏心回転するが、このローラ13bに押されて一旦後退したブレード27bは、それ以降、位置を変動することがない。ブレード27bが第2のシリンダ室14bを2室に仕切らない以上、このシリンダ室14bでは圧縮作用が行われない。これに対して第1のシリンダ室14aにおいては、上述したように通常の圧縮作用が行われている。
したがって、第1、第2のシリンダ室14a,14bを備えていながら、第2のシリンダ室14bでの圧縮運転を停止し、第1のシリンダ室14aでのみ圧縮作用をなす、能力半減運転が可能となる。
このように、中間仕切り板7に第1の吸込み通路15aと第2の吸込み通路15bをそれぞれ独立して並設したうえで休筒機構Kを備えることにより、常時圧縮作用をなす第1の圧縮機構部2Aと、必要に応じて圧縮運転と停止に切換える第2の圧縮機構部2Bを構成することができ、特に低能力域の効率向上と、能力範囲の拡大等が得られる。
なお、本発明は上述した実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。そして、上述した実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成できる。
本発明における一実施の形態に係る、2気筒回転式圧縮機の概略の断面図と、冷凍サイクル装置の構成図。 同実施の形態に係る、中間仕切り板の平面図。 同実施の形態に係る、2気筒回転式圧縮機と気液分離器の側面図。 第2の実施の形態に係る、中間仕切り板の平面図。 第3の実施の形態に係る、2気筒回転式圧縮機と気液分離器の側面図。 同実施の形態の変形例に係る、2気筒回転式圧縮機の概略の断面図と、冷凍サイクル装置の構成図。 同実施の形態に係る、圧縮機構部要部の分解した斜視図。
符号の説明
1…密閉ケース、4…回転軸、3…電動機部、2…圧縮機構部、7…中間仕切り板、14a…第1のシリンダ室、8A…第1のシリンダ、14b…第2のシリンダ室、8B…第2のシリンダ、15a…第1の吸込み通路、15b…第2の吸込み通路、a…(第1の吸込み通路の)ガス吸込み口、b…(第2の吸込み通路の)ガス吸込み口、c…(第1の吸込み通路の)ガス導出口、d…(第2の吸込み通路の)ガス導出口、K…休筒機構、A…2気筒回転式圧縮機、B…凝縮器、C…膨張装置、E…蒸発器、P…冷媒管、R…冷凍サイクル装置。

Claims (5)

  1. 密閉ケース内に、回転軸を介して連結される電動機部と圧縮機構部を収容してなり、
    上記圧縮機構部は、中間仕切り板を備えるとともに、この中間仕切り板の一方の端面に第1のシリンダ室を備えた第1のシリンダが設けられ、中間仕切り板の他方の端面に第2のシリンダ室を備えた第2のシリンダが設けられ、
    上記中間仕切り板には、2つの独立した吸込み通路が並設され、
    それぞれの吸込み通路は、上記第1のシリンダ室もしくは第2のシリンダ室の、いずれか一方のみに連通することを特徴とする2気筒回転式圧縮機。
  2. 上記中間仕切り板に設けられる2つの吸込み通路は、中間仕切り板の外周面にガス吸込み口が設けられていて、互いのガス吸込み口は軸方向位置が略一致することを特徴とする請求項1記載の2気筒回転式圧縮機。
  3. 上記中間仕切り板に設けられる2つの吸込み通路は、中間仕切り板の両端面にガス導出口が設けられていて、互いのガス導出口は中心座標位置が略一致することを特徴とする請求項1および請求項2のいずれかに記載の2気筒回転式圧縮機。
  4. 上記第1のシリンダ室と、第2のシリンダ室のいずれか一方は、常時、圧縮作用をなし、他の一方は、必要に応じて圧縮作用と圧縮停止に切換え可能な休筒機構を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の2気筒回転式圧縮機。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の2気筒回転式圧縮機と、凝縮器と、膨張機構および蒸発器とを冷媒管を介して連通し、冷凍サイクルを構成することを特徴とする冷凍サイクル装置。
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KR101409875B1 (ko) * 2008-06-24 2014-06-20 엘지전자 주식회사 용량가변형 로터리 압축기
KR101474445B1 (ko) 2008-06-24 2014-12-19 엘지전자 주식회사 용량 가변형 로터리 압축기

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