JP2009073599A - タワークレーンの支持構造およびクライミング方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】タワークレーン1は、マスト3の上部に設けられていてマスト3に沿って移動自在に設けられた構台44を所定階高の本設梁に載置させて固定し、マスト下端支持部20において、マスト3の下端部3aの載置状態を解除し、構台44に反力をとってマスト3を上昇させ、マスト挿通用の開口部に第2受け梁23を設置するとともに、上昇させたマスト3の下端部3aを第2受け梁23上に載置させてマスト下端支持部20を形成し、マスト3の中間部をマスト3と開口部との間隔を伸縮可能なジャッキで水平方向に支持する水平支持部30を設け、上昇させたマスト3に沿って構台44をマスト3の上部まで上昇させるようにした。
【選択図】図6
Description
そして、建物内部にマストを設置するフロアクライミングは、建物の構築高に合わせてタワークレーンのマスト下端の支持部を上層へ盛り替えつつクライミングさせていくものであり、具体的には以下のような要領でクライミングが実施されている。すなわち、ベース架台を下方から引き上げるための開口部が建物内部に設けられており、構築中の最上階に昇降装置を固定し、ベース架台を基礎階に対して解放する。続いて、昇降装置の油圧シリンダを作動させてベース架台と共にマストを引き上げ、ベース架台を途中階の柱梁に固定する。そして、昇降装置、つまり旋回部分のクレーン本体をマストの最上部までクライミングする。これらの手順を繰り返しながら建物の構築と共に上昇させている。このようなフロアクライミングによるタワークレーンの一例として、特許文献1に記載されているものがある。
特許文献1には、ベース架台と、そのベース架台の下に設けられた油圧式の伸縮架台(昇降装置)と、マストの中間部に設けられていて建物の躯体に対して固定するための水平力支持体とをマストに備えたタワークレーンについて記載されている。
特許文献2には、基礎階から所定階高までマストを上昇させたときにマストとベース架台とを切り離し、途中階の床コンクリート上に鋼材等の架台(クライミングベース)を設置して、そのクライミングベース上にマストの下端部を固定するとともに、マスト上部もクライミングベースによって固定支持し、さらにマスト中間部で開口部とマストの間に楔を打ち込んで水平方向への移動を規制するようにしたクライミング方法について記載されている。この場合、ベース架台をマストと共に引き上げる必要がなくなるので、床コンクリートに形成させた開口部の大きさもマストが通過できる必要最小限の大きさにすることができ、上述したような鉄骨小梁を後施工することをなくすころができる。
特許文献2では、クライミング毎に、マストの上部及び下端部においてクライミングベースによる固定作業を行う必要あるうえ、楔の打ち込み作業を行うことから、移設作業が大掛かりであり、手間と時間がかかるといった問題があった。
また、本発明の他の目的は、マストの支持構造を簡単にすることで移設作業の効率化を図るようにしたタワークレーンの支持構造およびクライミング方法を提供することである。
図1は本発明の実施の形態によるタワークレーンの構成を示す側面図であって、マストを基礎階に設置した状態の図、図2はマスト下端支持部及び水平支持部を示す図、図3は図2に示すA−A線矢視図、図4は図2に示すB−B線断面図、図5は図2に示すC−C線断面図、図6(a)〜(c)はタワークレーンのフロアクライミングの工程を説明する側面図、図7(a)、(b)は図6(c)に続くフロアクライミングの工程を説明する側面図である。
図1に示すように、本実施の形態による建物は、1階F1〜3階F3までの立ち上がりの構造はSRC造で階高もそれぞれ異なっており、4階4F以上の構造はRC外周柱と長尺の鉄骨梁のハイブリッド構造の基準階平面となっている。そして、各階F1、F2、…の床コンクリート11には、鉛直方向で同軸上の位置にマスト3を貫通させるための開口部12(図2〜5参照)が形成されている。この開口部12の位置は、建物の各階の本設梁13、13(図3参照)どうしの間となるように配置されている。
図1に示すように、本実施の形態のクライミングが可能となる建物の高さまで建物を構築する間は、タワークレーン1は、建物の1階(基礎階F1)の床コンクリート11上に設置される平面視で十字状にビームを配置させたクロスベース2(ベース架台)と、クロスベース2上に立設さられたマスト3と、マスト3の上部を覆うようにして配置されるとともに、マスト3の上部を挿通支持させた状態でそのマスト3に沿って上下動自在に設けられた昇降装置4と、昇降装置4の上部に設けられた旋回台5と、旋回台5上に固定されたジブや揚重装置等を備えたクレーン本体6とから概略構成されている。
構台44は、上部昇降フレーム41に取り付けられ、クライミングする際の反力を受ける為、所定階高の本設梁13上に載置させて固定可能な構成となっている。構台44は、既存のタワークレーンの昇降装置4の寸法では、本設梁13の配置スパンより大きいため、昇降装置4と本設梁13が干渉しない役目を担っている。
ここで、図2及び図3は、クロスベース2を離脱させた後であって、途中階に建物の内部にタワークレーン1を設置したときのマスト3の固定状態を示したものである。図2乃至図6に示すように、本支持構造は、マスト3を建物に対して支持するものであり、マスト3の下端部3aを支持するマスト下端支持部20と、マスト3の中間部で水平方向の力を受ける水平支持部30とからなる。
図1に示すように、本タワークレーン1のフロアクライミング方法では、工事初期段階においてタワークレーン1を従来通りに自立させた状態で設置したのち、工事の進捗に合わせた適当なタイミングで、マスト3の下端部3aの固定をクロスベース2から途中階に設置したマスト下端支持部20(図2、図3及び図6(c)参照)に盛り替え、その後もマスト下端支持部20の位置を順次上階へと移設することでクレーン本体6を上昇させるものである。
ここで、昇降装置4を盛り替える際には、図示しないロックピンをマスト3から引き抜き、図1に示す昇降ジャッキ43を伸長して上部昇降フレーム41を上昇させ、その位置で上部昇降フレーム41のロックピンをマスト3に差し込んで固定する。そして、下部昇降フレーム42のロックピンをマスト3から引き抜いて、昇降ジャッキ43を収縮して下部昇降フレーム42を上昇させ、下部昇降フレーム42のロックピンをマスト3に差し込んで固定する。これにより、1ストローク分(2階上方の階)の盛り替えが完了する。このような盛り替え作業を繰り返すことで、クレーン本体6を例えば2フロアずつ上昇させることができる。
さらに、5階F5と7階F7の床コンクリート11には、後述するフロアクライミングでマスト3の下端部3aを支持するためのマスト下端支持部20(図6参照)の第1受け梁22及び第2受け梁23を工事の進捗に合わせて設置しておく。
そして、これより上階の建物の構築にあたっては、建物の構築とともに上述した2工程目のクライミングを順次繰り返しながらクライミングするようにする。
また、マスト下端支持部20において、マスト3が第2受け梁23に載置された状態であり、それら両者3、23が剛接合でない構造であるので、マスト下端支持部20に作用する反力を従来より低減することができ、本設梁13の補強が必要最小限にすることができ、その補強にかかる手間やコストの低減を図ることができる。
例えば、本実施の形態ではマスト3に対して二箇所の水平支持部20を設けているが、水平支持部20の設置数は二箇所であることに限定されることはなく、3箇所以上であってもよい。
また、実施の形態ではマスト下端支持部20においてマスト3の下端部3aを第2受け梁23に載置させているが、このような形態に限定されることはない。例えば、マスト3の下端部3aに受けベースを備え、その受けベースを前記第2受け梁23に載置させるようにしてもかまわない。また、マスト下端支持部20の構成は、一対の第1受け梁22、22上に一対の第2受け梁23、23を載せる構成であることに制限されることはない。
本実施の形態では、構台44を用いてクライミング反力を受けているが、本設梁13の配置スパンが大きく、昇降装置4と干渉しない場合には、この限りではない。
2 クロスベース(ベース架台)
3 マスト
3a 下端部
4 昇降装置
5 旋回台
6 クレーン本体
7 支持構造
11 床コンクリート
12 開口部
13 本設梁
20 マスト下端支持部
22 第1受け梁(受け架台)
23 第2受け梁(受け架台)
30 水平支持部
31 ジャッキ
44 構台
Claims (4)
- マストと、該マストの上部を挿通支持させた状態でそのマストに沿って上下動自在とされるクレーン本体とが設けられ、建物内の各階の床コンクリートに形成した開口部に前記マストが配置されたタワークレーンの支持構造であって、
前記マストの下端部を受ける受け架台を前記開口部に設けたマスト下端支持部と、
前記マストの中間部を、前記マストと前記開口部との間に介在されたジャッキによって水平支持するための水平支持部と、
を備えていることを特徴とするタワークレーンの支持構造。 - マストの下端部を受ける受け架台を、建物の各階の床コンクリートに形成したマスト挿通用の開口部に備えたマスト下端支持部と、
前記マストの中間部を、前記開口部において前記マストと前記開口部との間隔を伸縮可能なジャッキで水平方向に支持する水平支持部と、
前記マストの上部を挿通支持させた状態でそのマストに沿って上下動自在とされるクレーン本体と、
を設けてクライミングするタワークレーンのクライミング方法であって、
前記マスト下端支持部において、前記マストの下端部の載置状態を解除し、前記マストを上昇させる工程と、
前記開口部に前記受け架台を設置するとともに、上昇させた前記マストの下端部を前記受け架台上に載置させて前記マスト下端支持部を形成する工程と、
前記マストの中間部を支持する前記水平支持部を設ける工程と、
前記マスト下端支持部と前記水平支持部とを設けた後に、上昇させた前記マストに沿って前記クレーン本体を前記マストの上部まで上昇させる工程と、
を有し、これらの工程を順次繰り返すことでクライミングすることを特徴とするタワークレーンのクライミング方法。 - 前記クレーン本体には昇降装置を備えた構台が設けられ、クライミング時に前記構台を所定階高の本設梁に載置させて固定させ、前記構台に反力をとって前記マストを上昇させるようにしたことを特徴とする請求項2に記載のタワークレーンのクライミング方法。
- 前記建物の基礎階から所定高さまでは、前記基礎階にベース架台を設け、該ベース架台上に前記マストを立設させ、所定高さまで前記マストを上昇させ、
その上昇後に前記ベース架台を前記マストから離脱させ、前記マストの下端部の載置状態を解除するようにしたことを特徴とする請求項2又は3に記載のタワークレーンのクライミング方法。
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