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JP2009069092A - 回転検出装置および回転検出装置付き軸受 - Google Patents

回転検出装置および回転検出装置付き軸受 Download PDF

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JP2009069092A JP2007240501A JP2007240501A JP2009069092A JP 2009069092 A JP2009069092 A JP 2009069092A JP 2007240501 A JP2007240501 A JP 2007240501A JP 2007240501 A JP2007240501 A JP 2007240501A JP 2009069092 A JP2009069092 A JP 2009069092A
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Toru Takahashi
亨 高橋
Shintaro Ueno
新太郎 上野
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NTN Corp
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NTN Corp
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Abstract

【課題】 構造が簡単で、磁気エンコーダ間での磁気干渉やノイズに影響されずに精度良く絶対角度を検出できる回転検出装置、およびこの回転検出装置を搭載した回転検出装置付き軸受を提供する。
【解決手段】 この回転検出装置1は、同心のリング状に設けられ互いに磁極数が異なる複数の磁気エンコーダ2A,2Bと、これら各磁気エンコーダ2A,2Bの磁界をそれぞれ検出する複数の磁気センサ3A,3Bとを備える。前記各磁気センサ3A,3Bは、磁気エンコーダ2A,2Bの磁極内における位置の情報を検出する機能を有したものである。これら、各磁気センサ3A,3Bの検出した磁界信号の位相差を求める位相差検出手段6を設ける。この検出した位相差に基づいて磁気エンコーダの絶対角度を算出し、この算出した絶対角度を、いずれか1つの磁気エンコーダ側の磁気センサの出力を補正する角度算出手段7を設ける。
【選択図】 図1

Description

この発明は、各種の機器における回転角度検出、特に各種モータの回転制御のための回転角度検出などに用いられる回転検出装置、およびその回転検出装置を搭載した回転検出装置付き軸受に関する。
この種の回転検出装置として、主トラックおよび回転ピップトラックを有する第1のエンコーダと、モータのロータ位相検出用とされる第2のエンコーダとを備え、これらエンコーダに対向配置されたセンサの検出信号に基づき、モータ制御に必要な信号列を発生させるようにしたものが提案されている(例えば特許文献1)。
また、巻き線ステータとロータを用いた回転検出装置において、ロータに極数の異なる複数のトラック群を形成することでアブソリュートエンコーダを構成し、トラック群から検出される信号の位相差により絶対角度を検出するようにしたものも提案されている(例えば特許文献2)。
他の回転検出装置として、回転子の外周の周方向に配置した複数の磁石と、固定子の内周に周方向位置が異なるように設けた複数の磁気センサとを組合せ、それぞれの磁気センサの出力信号を演算することにより絶対角度を検出するようにしたものも提案されている(例えば特許文献3)。
さらに、他の回転径装置として、磁気パルスを発生する例えば周方向に磁極対を並べた磁気エンコーダなどのリング状の磁気パルス発生手段と、この磁気パルス発生手段に対してその周方向にほぼ整列させられ前記磁気パルスを検出する複数の検出素子とを備え、検出素子の出力信号を演算することにより絶対角度を検出するようにしたものも提案されている(例えば特許文献4)。
特開2006−271503号公報 特開2006−322927号公報 特表2006−525518号公報 特表2002−541485号公報
しかし、上記した回転検出装置等には以下に挙げるような課題がある。
・ 現在、モータ等の回転位置検出にはレゾルバが広く用いられているが、製造コストが高いという課題がある。
・ 上記した各回転検出装置において、磁気式のエンコーダを用いるものでは、絶対角度を検出し、かつ高い分解能の回転パルスを得ることは難しい。
・ 特許文献1に開示の回転検出装置の場合、構造が複雑で、回転しない状態で絶対角度を検出できないという課題がある。
・ 特許文献2に開示の回転検出装置は、レゾルバを用いるものと同じ方式で、ロータとの位置ずれの影響を低減している例であるが、複雑なコイルを必要とするという課題がある。
・ 磁石の回転を磁気センサで検出する特許文献3に開示の回転検出装置の場合、回転角度検出は可能であるが、高い精度で回転角度を求めるためには、磁界強度を高精度で検出し、検出ギャップを正確に管理しなければなない。また、この方式で回転パルス信号を出力するためには、検出角度からパルス信号を生成する処理回路が必要となる。
そこで、これらの課題を解決して、精度良く絶対角度を検出できる回転検出装置として,本発明者らは以下の構成のものを提案している(特願2007−043735号)。
この回転検出装置では、同心のリング状に設けられ互いに磁極数が異なる複数の磁気エンコーダと、これら各磁気エンコーダの磁界をそれぞれ検出する複数の磁気センサとを設け、各磁気センサとして、磁気エンコーダの磁極内における位置の情報を検出する機能を有したものを用いる。さらに、位相差検出手段で前記各磁気センサの検出した磁界信号の位相差を求め、この検出した位相差に基づいて、角度算出手段により磁気エンコーダの絶対角度を算出する。
このように構成した機転検出装置の場合、例えば磁極対が12の磁気エンコーダと13の磁気エンコーダを用いて回転させると、これら2つの磁気センサの信号の間には、1回転に1磁極対分の位相ずれが発生する。そこで、この位相差を位相差検出手段で検出し、その位相差に基づいて角度算出手段により1回転の区間での絶対角度を算出することができる。また、各磁気センサは、各磁気エンコーダの磁極内における位置の情報を検出する機能を有するので、精度良く絶対角度を検出できる。また、構成も簡単なものとなる。
しかし、この構成の回転検出装置の場合、得られた絶対角度情報に互いの磁気エンコーダの磁気干渉やノイズが加わっている状態では、精度良く絶対角度を検出できない。また、回転検出装置からABZ相のパルス信号も出力する場合には、絶対角度情報とABZ相パルス信号とが同期していることが望ましい。
この発明の目的は、構造が簡単で、磁気エンコーダ間での磁気干渉やノイズに影響されずに精度良く絶対角度を検出できる回転検出装置、およびこの回転検出装置を搭載した回転検出装置付き軸受を提供することである。
この発明の回転検出装置は、同心のリング状に設けられ互いに磁極数が異なる複数の磁気エンコーダと、これら各磁気エンコーダの磁界をそれぞれ検出する複数の磁気センサとを備え、前記各磁気センサは磁気エンコーダの磁極内における位置の情報を検出する機能を有したものである回転検出装置であって、前記各磁気センサの検出した磁界信号の位相差を求める位相差検出手段と、この検出した位相差に基づいて磁気エンコーダの絶対角度を算出し、この算出した絶対角度を、いずれか1つの磁気エンコーダ側の磁気センサの出力で補正する角度算出手段とを設けたことを特徴とする。
例えば磁極対が12の磁気エンコーダと13の磁気エンコーダを用いて回転させると、これら磁界を検出する2つの磁気センサの信号の間には、1回転に1磁極対分の位相ずれが発生するので、この位相差を位相差検出手段で検出し、その位相差に基づいて角度算出手段により1回転の区間での絶対角度を算出することができる。また、各磁気センサは、各磁気エンコーダの磁極内における位置の情報を検出する機能を有したものとしているので、精度良く絶対角度を検出できる。また、構成も簡単なものとなる。とくに、位相差検出手段で検出した位相差に基づいて算出した絶対角度を、いずれか1つの磁気エンコーダ側の磁気センサの出力で補正するようにしているので、磁気エンコーダ間での磁気干渉やノイズに影響されずに精度良く絶対角度を検出できる。
この発明において、前記磁気センサが、互いに磁極ピッチ内でずれた位置に配置された複数のセンサ素子を有し、sin およびcos の2相の信号出力を得られるものであって、磁極内における位置を逓倍して検出するものであっても良い。
磁気センサをこのような構成とすると、磁気エンコーダの磁界分布をオン・オフ信号としてではなく、アナログ電圧による正弦波状の信号としてより細かく検出でき、精度の良い絶対角度検出が可能となる。
この発明において、前記磁気センサが、磁気エンコーダの磁極の並び方向に沿ってセンサ素子が並ぶラインセンサで構成され、sin,cos の2相の信号出力を演算によって生成して、磁極内における位置を検出するものであっても良い。
磁気センサをこのようにラインセンサで構成した場合、磁界パターンの歪みやノイズの影響が低減されて、より高い精度で磁気エンコーダの位相を検出することが可能である。
この発明において、前記角度算出手段で算出された絶対角度を、いずれか1つの磁気センサの検出信号に基づいて、互いに90°位相の異なるA相およびB相の2つのパルス信号と、原点位置を示すZ相のパルス信号とからなるABZ相信号として出力する角度情報出力回路を有し、前記磁気センサとして、前記角度算出手段での絶対角度補正に用いる磁気センサを選択しても良い。
この構成の場合、絶対角度を出力するI/Fを別途備える必要がなく、この回転検出装置の回路構成、および回転検出装置が搭載される機器側の回路構成を簡略化することができる。また、絶対角度情報と同期したABZ相信号を出力することができる。
この発明において、前記絶対角度補正に用いるものとして選択した磁気センサが、前記磁極数が異なる複数の磁気エンコーダのうちの磁極数の多い磁気エンコーダに対応する磁気センサであるとしても良い。この構成の場合、より高分解能のABZ相信号を得ることができる。
この発明において、前記角度算出手段の算出した絶対角度を出力する角度情報出力回路を有し、上記磁気センサ並びに、位相検出手段、角度算出手段、および角度情報出力回路が互いに一体化されたセンサモジュールを設けても良い。この構成の場合、部品点数の低減、磁気センサの互いの位置精度の向上、製造コストの低減、組立コストの低減、信号ノイズ低減による検出精度向上などの利点が得られ、小型で低コストの回転検出装置とすることができる。
この発明において、前記センサモジュールが半導体チップに集積されたものであっても良い。半導体チップに集積すると、より一層小型化され、かつ信頼性が向上する。
この発明の回転検出装置付き軸受は、この発明の上記いずれかの構成の回転検出装置を軸受に搭載したものである。
この構成によると、軸受使用機器の部品点数、組立工数の削減、およびコンパクト化が図れる。
この発明の回転検出装置は、同心のリング状に設けられ互いに磁極数が異なる複数の磁気エンコーダと、これら各磁気エンコーダの磁界をそれぞれ検出する複数の磁気センサとを備え、前記各磁気センサは磁気エンコーダの磁極内における位置の情報を検出する機能を有したものである回転検出装置であって、前記各磁気センサの検出した磁界信号の位相差を求める位相差検出手段と、この検出した位相差に基づいて磁気エンコーダの絶対角度を算出し、この算出した絶対角度を、いずれか1つの磁気エンコーダ側の磁気センサの出力で補正する角度算出手段とを設けたため、構造が簡単となり、磁気エンコーダ間での磁気干渉やノイズに影響されずに精度良く絶対角度を検出できる。
この発明の回転検出装置付き軸受は、この発明の上記構成の回転検出装置を軸受に搭載したものであるため、軸受使用機器の部品点数、組立工数の削減、およびコンパクト化が図れる。
この発明の一実施形態を図1ないし図9と共に説明する。図1は、この実施形態の回転検出装置の概略構成を示す。この回転検出装置1は、例えばモータの回転軸などの回転部材4の外周に、その軸心Oに対して同心のリング状に設けられた複数(ここでは2つ)の磁気エンコーダ2A,2Bと、これら各磁気エンコーダ2A,2Bの磁界をそれぞれ検出する複数(ここでは2つ)の磁気センサ3A,3Bとを備える。磁気センサ3A,3Bは、図1の例では前記各磁気エンコーダ2A,2Bに対して微小のギャップを介してそれぞれ径方向(ラジアル方向)に対向するように、例えばモータのハウジング等の固定部材5に設けられる。ここでは、磁気センサ3Aが磁気エンコーダ2Aに対向し、磁気センサ3Bが磁気エンコーダ2Bに対向する。
磁気エンコーダ2A,2Bは、複数の磁極対(磁極Sと磁極Nの1組)を周方向に等ピッチで着磁させたリング状の磁性部材であり、ラジアルタイプである図1の例では、その外周面に磁極対が着磁されている。これら2つの磁気エンコーダ2A,2Bの磁極対の数は互いに異ならせてある。また、図1の例では、2つの磁気エンコーダ2A,2Bを軸方向に隣接させて配置しているが、これら磁気エンコーダ2A,2Bが同一の回転をするならば、それぞれを別の場所に配置しても良い。
磁気エンコーダ2A,2Bの他の例として、図2に示すように、リング状の磁性部材の軸方向端面に複数の磁極対を周方向に等ピッチで並ぶように着磁させたアキシアルタイプのものを用いても良い。この例では、2つの磁気エンコーダ2A,2Bを、内外周に隣接するように配置している。アキシアルタイプの磁気エンコーダ2A,2Bの場合、その着磁面に対向する軸方向に向けて各磁気センサ3A,3Bが配置される。
磁気センサ3A,3Bは、対応する磁気エンコーダ2A,2Bの磁極対の数よりも高い分解能で磁極検出できる機能、つまり磁気エンコーダ2A,2Bの磁極の範囲内における位置の情報を検出する機能を有するものとされる。この機能を満たすために、例えば磁気センサ3Aとして、対応する磁気エンコーダ2Aの1磁極対のピッチλを1周期とするとき、図3のように構成しても良い。すなわち、90度位相差(λ/4)となるように磁極の並び方向に離して配置したホール素子などの2つの磁気センサ素子3A1,3A2を用い、これら2つの磁気センサ素子3A1,3A2により得られる2相の信号(sinφ,cosφ) から磁極内位相(φ=tan-1(sinφ/cos φ))を逓倍して算出するものとしても良い。他の磁気センサ3Bについても同様である。なお、図3の波形図は、磁気エンコーダ2Aの磁極の配列を磁界強度に換算して示したものである。
磁気センサ3A,3Bをこのような構成とすると、磁気エンコーダ2A,2Bの磁界分布をオン・オフ信号としてではなく、アナログ電圧による正弦波状の信号としてより細かく検出でき、精度の良い絶対角度検出が可能となる。
磁気エンコーダ2A,2Bの磁極内における位置の情報を検出する機能を有する磁気センサ3A,3Bの他の例として、図4(B)に示すようなラインセンサを用いても良い。すなわち、例えば磁気センサ3Aとして、対応する磁気エンコーダ2Aの磁極の並び方向に沿って磁気センサ素子3aが並ぶラインセンサ3AA,3ABを用いる。なお、図4(A)は、磁気エンコーダ2Aにおける1磁極の区間を磁界強度に換算して波形図で示したものである。この場合、磁気センサ3Aの第1のラインセンサ3AAは、図4(A)における180度の位相区間のうち90度の位相区間に対応付けて配置し、第2のラインセンサ3ABは残りの90度の位相区間に対応付けて配置する。このような配置構成により、第1のラインセンサ3AAの検出信号を加算回路31で加算した信号S1と、第2のラインセンサ3ABの検出信号を加算回路32で加算した信号S2を別の加算回路33で加算することで、図4(C)に示すような磁界信号に応じたsin 信号を得る。また、信号S1と、インバータ35を介した信号S2をさらに別の加算回路34で加算することで、図4(C)に示すような磁界信号に応じたcos 信号を得る。このようにして得られた2相の出力信号から、磁極内における位置を検出する。
磁気センサ3A,3Bをこのようにラインセンサで構成した場合、磁界パターンの歪みやノイズの影響が低減されて、より高い精度で磁気エンコーダ2A,2Bの位相を検出することが可能である。
例えば、図1の構成例において、磁気センサ3A,3Bは位相差検出手段6に接続される。位相差検出手段6は、各磁気センサ3A,3Bの検出した磁界信号の位相差を求める手段であり、その後段に角度算出手段7が接続される。角度算出手段7は、位相差検出手段6の検出した位相差に基づいて磁気エンコーダ2A,2Bの絶対角度を算出する手段である。また、この角度算出手段7は、算出した絶対角度を、いずれか1つの磁気エンコーダ(例えば2A)側の磁気センサ3Aの出力で補正する補正手段12を有する。
この回転検出装置1による絶対角度検出の概略動作を、図5および図6を参照して以下に説明する。図1において、2つの磁気エンコーダ2B,2Aの磁極対の数をPとP+nとすると、両磁気エンコーダ2A,2Bの間では1回転あたり磁極対にしてn個分の位相差があるので、これら磁気エンコーダ2A,2Bに対応する磁気センサ3A,3Bの検出信号の位相は、360/n度回転するごとに一致する。
図5(A),(B)には両磁気エンコーダ2A,2Bの磁極のパターン例を示し、図5(C),(D)にはこれら磁気エンコーダに対応する磁気センサ3A,3Bの検出信号の波形を示す。この場合、磁気エンコーダ2Aの3磁極対に対して、磁気エンコーダ2Bの2磁極対が対応しており、この区間内での絶対位置を検出することができる。図5(E)は、図5(C),(D)の検出信号に基づき、図1の位相差検出手段6より求められる位相差の出力信号の波形図を示す。
なお、図6は、各磁気センサ3A,3Bによる検出位相と位相差の波形図を示す。すなわち、図6(A),(B)には両磁気エンコーダ2A,2Bの磁極のパターン例を示し、図6(C),(D)には対応する磁気センサ3A,3Bの検出位相の波形図を示し、図6(E)には位相差検出手段6より出力される位相差信号の波形図を示す。
位相差検出手段6の検出した位相差信号(図6(E))は、互いの磁気エンコーダ3A,3Bの磁気干渉やノイズの影響を受けているため、実際には図7(A)に示すdeltaのように歪みを持った波形となる。すなわち、例えば、磁気センサ3A,3Bの検出信号にそれぞれε1 ,ε2 の検出誤差が加わると、前記位相差信号deltaにはε1 +ε2 程度の検出誤差が加わっている状態となる。
そこで、角度算出手段7では、以下の処理を行うことにより、検出精度の高い絶対角度を算出する。なお図7では、2つの磁気エンコーダ2B,2Aの磁極対の数が2と3で、両磁気エンコーダ2A,2Bの間では1回転あたり磁極対にして1個分の位相差があり、これら磁気エンコーダ2A,2Bに対応する磁気センサ3A,3Bの検出信号の位相は、360度回転するごとに一致する例を示している。
角度算出手段7は、第1の処理として、1つの磁気エンコーダ(ここでは磁極対の多い磁気エンコーダ2A)の概略位相を、位相差検出手段6の検出した図7(A)の位相差信号deltaの波形と、図7(B)に示す前記磁気エンコーダ2Aの各磁極対の検出位置a,b,cとから、図7(A)にMAで示す波形のように推定する。
第2の処理では、角度算出手段7の補正手段12により、次のように図7(A)の位相差信号deltaを補正する。推定した概略位相MAに、磁気エンコーダ2Aの位相信号θ1 /3を加えて、図7(C)に示すように補正した位相差信号
correctA=MA+(θ1 /3)
を得る。
第3の処理では、このようにして補正した位相差信号correctAに基づき、絶対角度を算出する。
この場合、上記したように補正した位相差信号correctAにも検出誤差が含まれているが、磁気エンコーダ2Aの磁極数3で割り算するため、検出誤差はε1 /3となる。この検出誤差は、補正前の位相差信号deltaの検出誤差ε1 +ε2 に比べると、明らかに小さいことが分かる。したがって、各磁気センサ3A,3Bの検出精度と同じ精度で絶対角度を検出することができる。
図8は、この回転検出装置1における絶対角度検出回路の構成例を示す。図5(C),(D)に示したような各磁気センサ3A,3Bの検出信号に基づき、それぞれ対応する位相検出回路13A,13Bは、図6(C),(D)に示したような検出位相信号を出力する。位相差検出手段6は、これらの検出位相信号に基づき、図6(E)に示したような位相差信号を出力する。その次段に設けられた角度算出手段7は、位相差検出手段6で求められた位相差を、図7に示した処理で補正した後に、予め設定された計算パラメータにしたがって絶対角度へ換算する処理を行う。
角度算出手段7で用いられる計算パラメータは不揮発メモリなどのメモリ8に記憶されている。このメモリ8には、前記計算パラメータのほか、磁気エンコーダ2A,2Bの磁極対の数の設定、絶対角度基準位置、信号出力の方法など、装置の動作に必要な情報が記憶されている。ここでは、メモリ8の次段に通信インタフェース(I/F)9を設けることで、通信インタフェース9を通じてメモリ8の内容を更新できる構成とされている。これにより、個別の設定情報を使用状況に応じて可変設定でき、使い勝手が良くなる。
角度算出手段7で算出された絶対角度情報は、パラレル信号、シリアルデータ、アナログ電圧、PWMなどの変調信号として、角度情報出力回路10から、あるいは前記通信インタフェース9を介して出力される。また、角度算出手段7からは回転パルス信号も出力される。回転パルス信号としては、2つの磁気センサ3A,3Bの検出信号のうち、いずれか1つの信号を出力すれば良い。上記したように、各磁気センサ3A,3Bはそれぞれ逓倍機能を備えているので、高い分解能で回転信号を出力することができる。
図7の角度情報出力回路10では、前記角度算出手段7で算出された絶対角度を、互いに90度位相の異なるA相およびB相の2つのパルス信号と、原点位置を示すZ相のパルス信号とでなるABZ相信号として出力するようにしても良い。
図7(A)に示す補正前の位相差信号deltaから絶対角度を算出する場合、得られた絶対角度信号は、各磁気エンコーダ2A,2Bから得られるABZ相信号と同期したものとならない。そこで、この実施形態では、位相差信号deltaの補正に利用した磁気エンコーダ2A側の磁気センサ3Aの検出信号から、ABZ相信号を出力する。これにより、補正された位相差信号correctAとABZ相信号とは同期することになる。
また、この実施形態では、磁極数の多い磁気エンコーダ2A側の磁気センサ3Aのセンサ出力で位相差信号deltaを補正しているので、ABZ相信号がより高分解能でえられる。
ABZ相信号を出力する場合、図9に示すように、受信側回路14から角度算出手段7に対して絶対角度出力の要求信号が入力されると、これに呼応して角度算出手段7における絶対角度実行手段15が動作可能となり、角度算出手段7におけるモード実行信号生成手段16から絶対角度出力モード中であることを示すモード実行信号(ABS_mode=1)が生成され、角度算出手段7における回転パルス信号生成手段17からA,B,Z相信号が出力されるように、角度算出手段7を構成しても良い。
受信側回路14では、Z相信号を受信することで絶対角度値を示すポジションカウンタ18が0にリセットされ、Z相信号に続いて出力されるA相信号およびB相信号を、前記ポジションカウンタ18が計数する。A相信号およびB相信号のパルス出力が、一旦現在の絶対角度値に達すると、そこで絶対角度出力モード動作が終了する(ABS_mode=0)。その後は、回転部材4(図1)の回転に伴い検出される絶対角度の変化に応じた回転パルス信号(ABZ相信号)を角度算出手段7から出力する。これにより、パルスを計数することで絶対角度を知る受信側回路14では、絶対角度出力モード動作が終了(ABS_mode=0)となった後は実際の絶対角度情報を常に取得している状態となる。
このように、角度情報出力回路10からABZ相信号のような回転パルス信号を出力し、絶対角度出力モードによって絶対角度情報を出力する構成とすると、絶対角度を出力するインタフェースを別途備える必要がなく、この回転検出装置1の回路構成、および回転検出装置1が搭載される機器側の回路構成を簡略化することができる。
また、この回転検出装置1において、前記磁気センサ3A,3Bと、図9に示した角度情報出力回路10を含む信号処理回路とを、例えば図2の例で示すように、センサモジュール11として一体化しても良いし、このセンサモジュール11を1つの半導体チップに集積しても良い。このように構成した場合、部品点数の低減、磁気センサ3A,3Bの互いの位置精度の向上、製造コストの低減、組立コストの低減、信号ノイズ低減による検出精度向上などのメリットが得られ、小型で低コストの回転検出装置1とすることができる。
なお、この場合、2つの磁気エンコーダ2A,2Bに対して1つのセンサモジュール11を対向させることになるので、2つの磁気エンコーダ2A,2Bは互いに近接して配置させることになる。
このように、この回転検出装置1は、同心のリング状に設けられ互いに磁極数が異なる複数の磁気エンコーダ2A,2Bと、これら各磁気エンコーダ2A,2Bの磁界をそれぞれ検出する複数の磁気センサ3A,3Bとを備え、これら各磁気センサ3A,3Bは磁気エンコーダ2A,2Bの磁極内における位置の情報を検出する機能を有したものとし、各磁気センサ3A,3Bの検出した磁界信号の位相差を位相差検出手段6で求め、角度算出手段7により、前記位相差検出手段6で検出した位相差に基づいて磁気エンコーダ2A,2Bの絶対角度を算出し、この算出した絶対角度を、いずれか1つの磁気エンコーダ側の磁気センサ(ここでは磁気センサ3A)の出力で補正するようにしているので、構造が簡単となり、磁気エンコーダ2A,2B間での磁気干渉やノイズに影響されずに精度良く絶対角度を検出することができる。
この実施形態では、2つの磁気エンコーダ2A,2Bを用いたものを例示したが、磁気エンコーダは2つでなくてもよく、磁極対の数の異なる3つ以上の磁気エンコーダを組み合わせて、より広い範囲の絶対角度を検出する構成としても良い。この回転検出装置1をモータの回転検出に使用する場合、上記磁極対の数の差の調整において、モータのロータ極数Pnに合わせてPとP+Pnという組合せとすれば、回転検出装置1によりモータの電気角を検出できるため、モータの回転制御に好都合である。
図10は、上記回転検出装置1を軸受に搭載した回転検出装置付き軸受の一実施形態を示す断面図である。この回転検出装置付き軸受20は、回転側軌道輪である内輪22と固定側軌道輪である外輪23の間に複数の転動体24が介在する転がり軸受21の一端部に、上記回転検出装置1を設けたものである。転がり軸受21は深溝玉軸受からなり、内輪22の外径面および外輪23の内径面にはそれぞれ転動体24の転走面22a,23aが形成されている。内輪22と外輪23の間の軸受空間は、回転検出装置1の設置側とは反対側の端部がシール26で密封されている。
回転検出装置1の2つの磁気エンコーダ2A,2Bは、内輪22の一端部の外径面に圧入嵌合されるリング状の芯金27の外径面に、軸方向に並べて設けられる。回転検出装置1の2つの磁気センサ3A,3Bは、図2で示したように他の信号処理回路と共にセンサモジュール11として一体化され、リング状の金属製センサハウジング28の内側に挿入された状態で樹脂モールド29され、センサハウジング28を介して外輪23の一端部の内径面に取付けられる。これにより、磁気エンコーダ2A,2Bと対応する磁気センサ
3A,3Bとがラジアル方向に対向配置される。センサモジュール11に接続されるリード線30はセンサハウジング27を貫通して外部に引き出され、このリード線30を介してセンサモジュール11と外部回路との間で信号の授受や電源供給が行われる。
この回転検出装置付き軸受20では、上記回転検出装置1を転がり軸受21に搭載しているので、軸受使用機器の部品点数、組立工数の削減、およびコンパクト化を図ることができる。なお、この発明の回転検出装置付き軸受は、自動車等の車輪を車体に対して支持する車輪用軸受に適用されるものであっても良い。
この発明の一実施形態にかかる回転検出装置の一構成例の概略図である。 同回転検出装置の他の構成例の要部側面図である。 磁気センサの一構成例の説明図である。 磁気センサの他の構成例の説明図である。 磁気センサの検出信号および位相差検出手段の検出信号の波形図である。 各磁気センサの検出信号の位相と両検出信号の位相差を示す波形図である。 位相差検出手段で検出される位相差信号を角度算出手段の補正手段で補正する補正処理の説明図である。 この回転検出装置の絶対角度検出回路の一構成例を示すブロック図である。 この回転検出装置における角度情報出力回路の一構成例を示すブロック図である。 この回転検出装置を軸受に搭載した回転検出装置付き軸受の一実施形態を示す断面図である。
符号の説明
1…回転検出装置
2A,2B…磁気エンコーダ
3A,3B…磁気センサ
3A1,3A2…磁気センサ素子
3AA,3AB…ラインセンサ
6…位相差検出手段
7…角度算出手段
10…角度情報出力回路
11…センサモジュール
12…補正手段
20…回転検出装置付き軸受
21…転がり軸受

Claims (8)

  1. 同心のリング状に設けられ互いに磁極数が異なる複数の磁気エンコーダと、これら各磁気エンコーダの磁界をそれぞれ検出する複数の磁気センサとを備え、前記各磁気センサは磁気エンコーダの磁極内における位置の情報を検出する機能を有したものである回転検出装置であって、
    前記各磁気センサの検出した磁界信号の位相差を求める位相差検出手段と、この検出した位相差に基づいて磁気エンコーダの絶対角度を算出し、この算出した絶対角度を、いずれか1つの磁気エンコーダ側の磁気センサの出力で補正する角度算出手段とを設けたことを特徴とする回転検出装置。
  2. 請求項1において、前記磁気センサが、互いに磁極ピッチ内でずれた位置に配置された複数のセンサ素子を有し、sin およびcos の2相の信号出力を得られるものであって、磁極内における位置を逓倍して検出するものである回転検出装置。
  3. 請求項1において、前記磁気センサが、磁気エンコーダの磁極の並び方向に沿ってセンサ素子が並ぶラインセンサで構成され、sin,cos の2相の信号出力を演算によって生成して、磁極内における位置を検出するものである回転検出装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、前記角度算出手段で算出された絶対角度を、いずれか1つの磁気センサの検出信号に基づいて、互いに90°位相の異なるA相およびB相の2つのパルス信号と、原点位置を示すZ相のパルス信号とからなるABZ相信号として出力する角度情報出力回路を有し、前記磁気センサとして、前記角度算出手段での絶対角度補正に用いる磁気センサを選択した回転検出装置。
  5. 請求項4において、前記絶対角度補正に用いるものとして選択した磁気センサが、前記磁極数が異なる複数の磁気エンコーダのうちの磁極数の多い磁気エンコーダに対応する磁気センサである回転検出装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項において、前記角度算出手段の算出した絶対角度を出力する角度情報出力回路を有し、上記磁気センサ並びに、位相検出手段、角度算出手段、および角度情報出力回路が互いに一体化されたセンサモジュールを設けた回転検出装置。
  7. 請求項6において、前記センサモジュールが半導体チップに集積されたものである回転検出装置。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の回転検出装置が軸受に搭載された回転検出装置付き軸受。
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