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JP2009068932A - 線形マルチポートのシステムパラメータの測定方法及び装置、ベクトルネットワークアナライザを用いた測定方法並びにプログラム - Google Patents

線形マルチポートのシステムパラメータの測定方法及び装置、ベクトルネットワークアナライザを用いた測定方法並びにプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 ベクトルネットワークアナライザ(VNA)などに用いられる5ポート接合や6ポート接合などのシステムパラメータの計算時間を短縮する。その測定回路の構成を簡単にする。
【解決手段】 VNAでDUT(Device Under Test)を測定するにはシステムパラメータが必要であるが、従来は、入力ポートの複素振幅比W=a2/a1の複素平面における3つの円の中心点の位置と半径からシステムパラメータを算出したので、公知の積分法のように複雑な手順が必要であった。本発明では、システムパラメータkの複素平面における3つの円の交点に基づき算出する。例えば、位相が120°づつ異なる3つの波を5ポート接合の入力ポートに順次入れ、予め定めた基準電力で正規化した出力電力値に基づきシステムパラメータを計算する。従来の積分法と比べて計算が簡単になり、また移相器も不要である。
【選択図】 図2

Description

本発明は、高周波領域(特に、マイクロ波帯、ミリ波帯、サブミリ波帯)や光領域(赤外線、可視光線、紫外線)において、信号の振幅比と位相差を測定する技術に関する。
高周波領域で動作するデバイス、回路や機器の研究及び開発にとって、当該デバイス、回路や機器の入出力信号間の位相差を測定することは不可欠なことである。従来からVNA(Vector Network Analyzer:ベクトルネットワークアナライザ)がその役割を果たしてきた。VNAは、DUT(Device Under Test:被測定デバイス)の入射波と反射波、または入射波と透過波の振幅比と位相差(Sパラメータ:散乱行列要素)を測定するための装置である。
米国特許第4104583号 6ポート型リフレクトメータ(Six-Port Reflectometer)が開示されている。これは、校正により得られるシステム固有のハードウェア情報(校正パラメータ)と、複数の電力測定値(スカラー量)から、2つの波の振幅比と位相差(ベクトル量)を導出するものである。この装置及びこれを用いた測定方法によれば、従来方式では周波数が高くなるに従って高精度な測定が困難となる位相差を、電磁波計測において基本測定量であり、かつ、計測精度が周波数に殆ど依存しない、電力値というスカラー量の計測を基に求めることができる。特許文献1記載の技術によれば、従来の高精度なハードウェアの要請から開放され、4つの電力測定と、ハードウェアの不完全さを校正と呼ばれるソフトウェア(システムパラメータ)で補正することが特徴である。
リフレクトメータとは、ひとつの波(信号)に関して、その入射波と出射波を比較するための装置である。
本願発明者は、6ポート型リフレクトメータを、1個の複素反射係数未知の可動負荷校正器と、1個の複素反射係数既知の標準器のみで高精度に校正できる方式を考案した。さらに、上記方式を発展させて6ポート型コリレータ(Six-Port based Wave-Correlator)を考案した。6ポート型コリレータは、2つの入力ポートに入力された波a1、a2の複素振幅比W=a2/a1を、残り4つのポートの電力値から算出することができるように構成してある。6ポート型コリレータの校正操作は、移相器(Phase Shifter)の任意の位置から1周期分動かしながら、各ステップにおける電力値を求めるだけで済み、比較的簡単である。
コリレータ(Wave-Correlator)とは、独立した2つの波(周波数は同じ)についてこれらを比較すること、すなわち複素振幅比を計測する装置である。
6ポート型コリレータによれば、6ポート型リフレクトメータでは、独立した2つの波の情報を計測に使用できるとともに、6ポート型リフレクトメータの校正操作よりも簡単であるために校正精度が向上するという利点が生じる。
しかしながら、6ポート型コリレータによる実際の計測では、2つのポートに入力される独立した2つの波の振幅のバランスが崩れると測定精度が悪くなるという問題がある。この点を改良すべく、本願発明者は7ポート型コリレータを考案した(特許文献2)。
特開2003−215183号公報 1つの波の振幅値をモニターするポート(基準ポート)に加え、もう1つの波の基準ポートを追加した。これにより独立した2つの波の振幅のバランスを保ちつつ計測を行うことができるようになった。7ポート型コリレータは、2つの6ポート型コリレータを組み合わせたものに相当する。
他に関連する先行技術として、下記特許文献3及び4がある。
特開2005−221375号公報 公知のコリレータを使用することで、2つの波(電磁波)の複素振幅比を高精度に求めることができるが、これには厳密な校正手順と測定結果から複素振幅比を計算する手順が必要である。しかしながら、公知のコリレータを使用してBPSK(Binary Phase Shift Keying)復調器あるいはQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)復調器を構成する場合、位相差が判れば十分である。このような用途に適する、簡単な校正と電力値(電圧値)の比較から直接位相差を測定する方式を開示する。 特開2005−326308号公報 VNAの校正は、数種類の標準器(ショート、オープン、負荷、スルー、ライン等)を接続することによって行われているが、校正手順が複雑であるという問題がある。また、校正時に数種類の標準器の接続と取外しが必要であり、そのために測定精度低下の問題が発生していた。これらの問題を解決することのできる、複素反射係数が既知の1ポート可変負荷装置が開示されている。
従来のVNAの改良に関する先行技術として、下記特許文献5がある。
特開2006−112893号公報 高周波計測システムの主流となっているVNAの校正方法は、校正時に数種類の標準器の接続と取り外しが必要であり、人為的ミスが発生する原因となっており、測定精度低下の問題が発生していた。この問題を解決することのできる、1つの移相器と、1つの複素反射係数既知の標準器のみで構成するVNAが開示されている。
6ポート接合を使用した従来のVNAでは、その校正のためのシステムパラメータ(校正パラメータ)が非常に多かった。このため、校正の作業が煩雑となり非常に手間を要するとともに、人為的ミスの発生する原因ともなっていた。
従来、システムパラメータを積分校正法により求めていた。積分校正法は、少なくとも一周期分位相を変化させながら各ポートの電力を測定し、その結果得られたグラフについてそのn次高調波の複素フーリエ係数を計算し、この複素フーリエ係数に基づき上記校正パラメータを決定するものである。積分校正法の原理上、VNAに移相器を設ける必要があり、構成が複雑になっていた。また、システムパラメータを求める際にフーリエ変換を行うのでその処理に時間を要した。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、システムパラメータの大幅な削減を実現するとともに、構成の簡略化及び処理の高速化が可能な、ベクトルネットワークアナライザを用いた測定方法並びにプログラム、及び、前記システムパラメータの測定方法及び装置を提供することを目的とする。
この発明は、5ポート接合や6ポート接合などの2つの入力ポートと3つ以上の出力ポートを備える線形回路であって各出力ポートから出てくる波が前記2つの入力ポートに入る波の線形式で表される線形回路(以下、「線形マルチポート」と記す)に関して、前記線形マルチポートに固有の値であるシステムパラメータを測定する方法であって、
互いに位相が異なる第1の波、第2の波及び第3の波を用意し、前記線形マルチポートの一方の入力ポート1に予め定められた波(以下、「基準波a1」と記す)を入れ、他方の入力ポート2に前記第1の波、第2の波又は第3の波のいずれか(以下、「測定波a2」と記す)を入れたときの、前記基準波a1に対する前記第1の波、第2の波、第3の波の複素振幅比をそれぞれW0、W1、W2(ただし、W=a2/a1)に設定する位相設定ステップと、
前記線形マルチポートの一方の入力ポート1に前記基準波a1を入れるとともに、他方の入力ポート2を整合終端する基準電力測定準備ステップと、
前記線形マルチポートの各出力ポートの電力を測定し、それらを基準電力P3r、P4r、P5r・・・とする基準電力測定ステップと、
前記他方の入力ポート2の整合終端を外し、前記他方の入力ポート2に前記第1の波、第2の波、第3の波を順次加え、それぞれの波に対応する各出力ポートの電力{P30、P40、P50・・・}{P31、P41、P51・・・}{P32、P42、P52・・・}を順次測定する電力測定ステップと、
前記第1の波、第2の波、第3の波に対応して測定された前記各出力ポートの電力{P30、P40、P50・・・}{P31、P41、P51・・・}{P32、P42、P52・・・}を前記基準電力P3r、P4r、P5r・・・で正規化する正規化ステップと、
正規化された前記各出力ポートの電力、及び、前記複素振幅比W0、W1、W2に基づき前記システムパラメータkhを計算するか、又は、正規化された前記各出力ポートの電力、前記第1の波と第2の波の位相差ψ01及び前記第1の波と第3の波の位相差ψ02に基づき前記システムパラメータkhの比hkiを計算することのいずれかを行うシステムパラメータ計算ステップと、を備えるものである。
この発明は、線形マルチポートに固有の値であるシステムパラメータを測定する方法であって、
前記線形マルチポートの一方の入力ポート1に基準波a1を入れるとともに、他方の入力ポート2を整合終端する基準電力測定準備ステップと、
前記線形マルチポートの各出力ポートの電力を測定し、それらを基準電力P3r、P4r、P5r・・・とする基準電力測定ステップと、
前記他方の入力ポート2の整合終端を外し、前記他方の入力ポート2にショートの標準器を接続し、そのときの第1の反射波に対する各出力ポートの電力{P30、P40、P50・・・}を測定するとともに、測定された当該電力を前記基準電力P3r、P4r、P5r・・・で正規化する第1電力測定正規化ステップと、
前記他方の入力ポート2に第1固定移相器を接続し、さらにこれにショートの標準器を接続し、そのときの第2の反射波に対する各出力ポートの電力{P31、P41、P51・・・}を測定するとともに、測定された当該電力を前記基準電力P3r、P4r、P5r・・・で正規化する第2電力測定正規化ステップと、
前記他方の入力ポート2に第1固定移相器及びこれに直列に接続された第2固定移相器を接続し、さらにこれにショートの標準器を接続し、そのときの第3の反射波に対する各出力ポートの電力{P32、P42、P52・・・}を測定するとともに、測定された当該電力を前記基準電力P3r、P4r、P5r・・・で正規化する第3電力測定正規化ステップと、
正規化された前記各出力ポートの電力、及び、前記第1の反射波、第2の反射波、第3の反射波の反射係数Γ0、Γ1、Γ2に基づき前記システムパラメータkhを計算するか、又は、正規化された前記各出力ポートの電力、前記第1の反射波と前記第2の反射波の位相差ψ01及び前記第1の反射波と前記第3の反射波の位相差ψ02に基づき前記システムパラメータkhの比hkiを計算することのいずれかを行うシステムパラメータ計算ステップと、を備えるものである。
例えば、前記システムパラメータ計算ステップは、下記の式(19)により前記システムパラメータkhを計算する。
Figure 2009068932
Figure 2009068932
例えば、前記システムパラメータ計算ステップは、下記の式(20−1)により前記システムパラメータkhの比hkiを計算する。
Figure 2009068932
この発明に係る線形マルチポートのシステムパラメータ測定装置は、マイクロ波帯、ミリ波帯、サブミリ波帯や赤外線、可視光線、紫外線などの高周波信号を発生する電源と、前記電源の出力を少なくとも2つに分配する電力分配器と、前記電力分配器で分配された一方の波を受け、当該波に少なくとも2つの位相差ψ01又はψ02を加えて出力する可変位相装置と、システムパラメータを計算する処理部とを備え、
測定対象である線形マルチポートの一方の入力ポート1は、前記電力分配器で分配された他方の波を受け、他方の入力ポート2は、前記可変位相装置から波を受け、
前記処理部は、前記線形マルチポートの出力ポートの電力、及び、前記位相差ψ01及びψ02に基づき、システムパラメータkh又は前記システムパラメータkhの比hkiを計算する、ものである。
この発明は、線形マルチポートに固有の値であるシステムパラメータを測定する方法であって、
前記線形マルチポートの一方の入力ポート1に波を入れるとともに、他方の入力ポート2を整合終端する基準電力測定準備ステップと、
前記線形マルチポートの各出力ポートの電力を測定し、それらを基準電力P3r、P4r、P5r・・・とする基準電力測定ステップと、
前記他方の入力ポート2の整合終端を外し、前記他方の入力ポート2に波を入れ、各出力ポートの電力{P3、P4、P5・・・}を測定する電力測定ステップと、
測定された前記各出力ポートの電力{P3、P4、P5・・・}を前記基準電力P3r、P4r、P5rで正規化する正規化ステップと、
前記他方の入力ポート2に入る波の位相を変化させる移相ステップと、
前記電力測定ステップ、前記正規化ステップ及び前記移相ステップを複数回繰り返し、得られた複数の正規化電力に基づき、前記他方の入力ポート2に入る波の位相を変数とする前記各出力ポートの電力の関数を特定する関数特定ステップと、
特定された前記関数を積分することにより、システムパラメータkh又は前記システムパラメータkhの比hkiを計算するシステムパラメータ計算ステップと、を備えるものである。
例えば、前記システムパラメータ計算ステップは、下記の式(24)により前記システムパラメータkhの比hkiを計算する。
Figure 2009068932
この発明は、マイクロ波帯、ミリ波帯、サブミリ波帯や赤外線、可視光線、紫外線などの高周波信号を発生する電源からの波を2つに分け、一方を、2つの入力ポートと3つ以上の出力ポートを備える線形マルチポートの入力ポート1に、他方を被測定デバイスに入力するとともに、前記被測定デバイスを通過した波又は前記被測定デバイスで反射された波を前記線形マルチポートの入力ポート2に入れ、この状態で前記線形マルチポートの3つ以上の電力計測用の出力ポートそれぞれの検波出力を測定し、その結果に基づき前記被測定デバイスに関するベクトル量を測定するベクトルネットワークアナライザを用いた測定方法であって、
各出力ポートの電力P3d、P4d、P5d・・・を測定し、これを予め測定しておいた基準電力P3r、P4r、P5r・・・で正規化するか、又は、出力ポートのいずれかひとつを基準としたときの他の3つの出力ポートの電力比3P4d、3P5d、3P6d・・・を測定することのいずれかを行うDUT測定ステップと、
前記被測定デバイスに代えて、通過特性又は反射特性が既知である標準器を接続し、前記標準器に関して、各出力ポートの電力P3s、P4s、P5s・・・を測定し、これを予め測定しておいた前記基準電力P3r、P4r、P5r・・・で正規化するか、又は、出力ポートのいずれかひとつを基準としたときの他の3つの出力ポートの電力比3P4s、3P5s、3P6s・・・を測定することのいずれかを行う標準器測定ステップと、
正規化された前記電力又は前記電力比と、前記予め与えられた前記線形マルチポートのシステムパラメータkh又はシステムパラメータ比hkiとに基づき、前記被測定デバイスと前記標準器それぞれに関して前記ポート1に入る基準波a1と前記ポート2に入る測定波a2の複素振幅比Wd及びWsを計算するとともに、それらの比sWd=Wd/Wsを計算する複素振幅比計算ステップと、
前記比sWdと前記標準器のSパラメータに基づき前記被測定デバイスのSパラメータを計算するSパラメータ計算ステップと、を備えるものである。
例えば、前記線形マルチポートは、5ポート接合であり、
前記複素振幅比計算ステップは、下記の式(14)により前記比sWdを計算する。
Figure 2009068932
例えば、前記線形マルチポートは、6ポート接合であり、
前記複素振幅比計算ステップは、下記の式(616)により前記複素振幅比Wd及びWsを計算する。
Figure 2009068932
この発明は、マイクロ波帯、ミリ波帯、サブミリ波帯や赤外線、可視光線、紫外線などの高周波信号を発生する電源からの波を2つに分け、一方を、2つの入力ポートと3つ以上の出力ポートを備える線形マルチポートの入力ポート1に、他方を被測定デバイスに入力するとともに、前記被測定デバイスを通過した波又は前記被測定デバイスで反射された波を前記線形マルチポートの入力ポート2に入れ、この状態で前記線形マルチポートの3つ以上の電力計測用の出力ポートそれぞれの検波出力を測定し、その結果に基づき前記被測定デバイスに関するベクトル量を測定するベクトルネットワークアナライザを用いた測定方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、
各出力ポートの電力P3d、P4d、P5d・・・を測定し、これを予め測定しておいた基準電力P3r、P4r、P5r・・・で正規化するか、又は、出力ポートのいずれかひとつを基準としたときの他の3つの出力ポートの電力比3P4d、3P5d、3P6d・・・を測定することのいずれかを行うDUT測定ステップと、
前記被測定デバイスに代えて、通過特性又は反射特性が既知である標準器を接続したとき、前記標準器に関して、各出力ポートの電力P3s、P4s、P5s・・・を測定し、これを予め測定しておいた前記基準電力P3r、P4r、P5r・・・で正規化するか、又は、出力ポートのいずれかひとつを基準としたときの他の3つの出力ポートの電力比3P4s、3P5s、3P6s・・・を測定することのいずれかを行う標準器測定ステップと、
正規化された前記電力又は前記電力比と、前記予め与えられた前記線形マルチポートのシステムパラメータkh又はシステムパラメータ比hkiとに基づき、前記被測定デバイスと前記標準器それぞれに関して前記ポート1に入る基準波a1と前記ポート2に入る測定波a2の複素振幅比Wd及びWsを計算するとともに、それらの比sWd=Wd/Wsを計算する複素振幅比計算ステップと、
前記比sWdと前記標準器のSパラメータに基づき前記被測定デバイスのSパラメータを計算するSパラメータ計算ステップと、をコンピュータに実行させるものである。
この発明に係るプログラムは、例えば、記録媒体に記録される。
媒体には、例えば、EPROMデバイス、フラッシュメモリデバイス、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、光磁気ディスク、CD(CD−ROM、Video−CDを含む)、DVD(DVD−Video、DVD−ROM、DVD−RAMを含む)、ROMカートリッジ、バッテリバックアップ付きのRAMメモリカートリッジ、フラッシュメモリカートリッジ、不揮発性RAMカートリッジ等を含む。
媒体とは、何等かの物理的手段により情報(主にデジタルデータ、プログラム)が記録されているものであって、コンピュータ、専用プロセッサ等の処理装置に所定の機能を行わせることができるものである。
以下、次の順番で説明を加える。
1.システムパラメータの測定方法
1.1 5ポート接合を用いたコリレータのシステムパラメータの測定方法
1.2 5ポート接合を用いたコリレータのシステムパラメータの測定方法(積分法)
1.3 6ポート接合を用いたコリレータのシステムパラメータの測定方法
1.4 Nポート接合を用いたリフレクトメータのシステムパラメータの測定方法
2.DUTの測定方法
2.1 5ポートコリレータを用いたVNA及びこれを用いた測定方法
2.1.1 測定システムの説明
2.1.2 DUTのSパラメータの測定手順の説明
2.2 6ポートコリレータを用いたVNA及びこれを用いた測定方法
3.本件の計測理論
3.1 5ポートコリレータ
3.1.1 5ポートコリレータの原理
3.1.2 5ポートコリレータによるDUTのSパラメータの測定
3.1.3 システムパラメータの線形解
3.1.4 システムパラメータの積分解
3.2 6ポートコリレータ
3.3 リフレクトメータ
1.システムパラメータの測定方法
1.1 5ポート接合を用いたコリレータのシステムパラメータの測定方法
コリレータ(Wave-Correlator)とは、独立した2つの波(周波数は同じ)についてこれらを比較するもの、すなわちそれらの複素振幅比を計測する装置である。
5ポート接合を用いたコリレータとは、2つの入力ポートと3つの出力ポートを備える5ポート接合により上記計測を行う装置である。5ポート接合は線形マルチポート(線形回路)のひとつであり、3つの出力ポートの出力波が2つの入力ポートからの入力波の一次式で表される回路である。すなわち、上記コリレータは、2つの入力ポートに入る正弦波の大きさと位相の相互関係を、3つの出力ポートから出る波の電力値から測定する線形回路システムである。
5ポート接合の一例を、図1に示す。図中、5PJは5ポート接合を示す。Qは公知の90°ハイブリッド、PDは公知の分配器である。ポート1及びポート2は入力ポートである。3〜5は電力計測用のポートである。90°ハイブリッドとは、一方の側のひとつのポートに高周波信号を入力すると、その高周波信号の半分の振幅の高周波信号が反対側の対向するポートに出力され、残りの半分が反対側の他方のポートに出力され、前記対向するポートと前記他方のポートとの高周波信号の位相差が90°となるというものである。
5ポート接合5PJの動作については後に詳述する(「3.1.1 5ポートコリレータの原理」の項参照)。
5ポート接合5PJを備えるコリレータを用いて計測を行うには、各出力ポートの波の電力値を計測するとともに、電力値とシステムパラメータを所定の数式に代入し計算する。システムパラメータとは、5ポート接合5PJに固有の値である。具体的には、2つの入力ポートと3つの出力ポートの間の関係を記述する一次式の係数の比である。システムパラメータは、測定に先立ち予め求めておく必要がある。
図2は、5ポート接合5PJを用いたコリレータのシステムパラメータの測定方法のフローチャートである。以下、図2を参照しつつ測定方法について説明を加える。
(1)振幅が等しく位相が異なる3つの波(第1の波、第2の波及び第3の波)を設定する。5ポート接合の入力ポート1に基準波a1を入れ、入力ポート2に第1の波、第2の波及び第3の波(測定波a2)をそれぞれ順番に入れたときの、基準波a1に対する第1の波、第2の波又は第3の波の複素振幅比をそれぞれW0、W1、W2(ただし、W=a2/a1)と設定する(図2のSTEP1)。例えば、波W0を移相量の異なる固定移相器にそれぞれ通すことでW1、 W2を得ることができる。
なお、以下の説明では、誤解のおそれがない範囲において、第1の波、第2の波及び第3の波をそれぞれ波W0、波W1、波W2と記すことにする。図面の記載についても同様である。
(2)5ポート接合5PJの一方の入力ポート(例えばポート1)に基準波a1を入れる(同図のSTEP2)。他方の入力ポート(例えばポート2)は整合終端し、当該入力ポートに入る波をゼロにする(同図のSTEP2)。
(3)上記(2)の状態で、各出力ポートの電力を測定し、その結果を{P3r、P4r、P5r}とする(添字の3、4、5はそれぞれ出力ポート3、4、5に対応している、以下同様)。これらを基準電力とする(同図のSTEP3)。
(4)ポート2の整合終端を外す(同図のSTEP4)。
(5)5ポート接合5PJのポート2に、測定波a2として波W0を入れる。
(6)上記(5)の状態で、各出力ポートの電力を測定し、その結果を{P30、P40、P50}とする(同図のSTEP6)。
(7)5ポート接合5PJのポート2に測定波a2として波W1を入れる。ただし、波W1は、波W0と振幅が等しく、かつ、位相が異なる波である。例えば、波W1は、波W0よりも遅れているとし、その位相差を−ψ01(ψ01は正の実数)とする。当該波の複素振幅比W1は次式で表される。ただし、0W1=W1/W0である。
Figure 2009068932
(8)上記(7)の状態で、各出力ポートの電力を測定し、その結果を{P31、P41、P51}とする(同図のSTEP6)。
(9)5ポート接合5PJのポート2に測定波a2として波W2を入れる。ただし、波W2は、波W0と振幅が等しく、かつ、位相が異なる波である。波W2は、波W1とも位相が異なる。例えば、波W2は、波W0よりも遅れているとし、その位相差を−ψ02(ψ02は正の実数で、ψ01≠ψ02)とする。当該波の複素振幅比W2は次式で表される。ただし、0W2=W2/W0である。
Figure 2009068932
(10)上記(9)の状態で、各出力ポートの電力を測定し、その結果を{P32、P42、P52}とする(同図のSTEP6)。
(11)上記{P30、P40、P50}{P31、P41、P51}{P32、P42、P52}を、それぞれ基準電力{P3r、P4r、P5r}で割る(同図のSTEP7)。その結果を正規化ポート電力とする。/Ph0=Ph0÷Phr(h=3,4,5)、/Ph1=Ph1÷Phr(h=3,4,5)、/Ph2=Ph2÷Phr(h=3,4,5)である。ただし、/Ph0は、記号Ph0について上付バーが付されていることを示す。以下の説明においても同様に、記号「/」は「上付きバー」を表すことにする。
(12)次式に従い、システムパラメータ比hkiを計算する(同図のSTEP10)。ここで例えば、h=3、i=4,5とする。
Figure 2009068932
以上の(1)〜(12)の手順により、5ポート接合を用いたコリレータのシステムパラメータを測定することができる。
図3に、上述した測定方法を実行するための測定回路の例を示す。
図3において、VSは、所定の周波数の信号を供給する電源(信号源)である。PDは、電源VSからの波を2つに分配する電力分配器である。なお、図示しないが、図3の装置は、出力ポートの電力を測定するための検波器、検波器の出力を増幅する増幅器、増幅器の出力を受け、その出力(すなわち5ポート接合5PJの3個の出力ポートP3〜P5の検波出力)に基づきシステムパラメータを計算するパソコン(コンピュータ)を備えていてもよい。
図3の装置は、さらに、2つの固定移相器FPS1及びFPS2と、それらをオンオフするスイッチSWを備える。これらは可変位相装置VPを構成する。スイッチSWはロータリー式スイッチであり、接点u、v、wのいずれかを選択する。接点uは固定位相器FPS1の入力すなわち電力分配器PDの出力に接続され、接点vは固定位相器FPS1の出力(固定位相器FPS2の入力)に接続され、接点wは固定位相器FPS2の出力に接続されている。スイッチSWのコモンは可変位相装置VPの出力であり、5ポート接合5PJの入力ポート2に接続される。固定位相器FPS1とFPS2の移相量はそれぞれψ1とψ2であり、それらは直列に接続されている。したがって、スイッチSWの選択により、移相量=0(接点u)、移相量=−ψ1(接点v)、移相量=−(ψ1+ψ2)(接点w)のいずれかを選択できる。
接点v、wの位置では、次のようになる。
Figure 2009068932
固定移相器の周波数特性によりψ1、ψ2は一定にはならないので、別途、標準計測器でその移相量を正確に測定しておく必要がある。システムパラメータ決定行列式の正則性が保たれる条件で0W1、0W2を選べばよいが、絶対値が1、位相差が120°、240°に近いことが望ましい。
図3のスイッチSWをu、v、wと順番に切り換えつつ、図2のSTEP6の測定を行えばよい。
前述した、5ポート接合5PJを用いたコリレータのシステムパラメータの測定方法について補足する。
上記(3)で正規化用基準電力を測定する際に、図3において、5ポート接合5PJのポート2に標準器としての整合終端を接続し、ポートMを整合終端、ポートRからポート1に基準電力(たとえば0dBm)を加え、ポート出力P3r、P4r、P5rを測定する。これ以降のポート電力測定において、前記基準電力は一定に保つことが望ましい。
そして、中心周波数でほぼ120°遅れ位相の固定移相器FPS1及びFPS2を使用する。移相器FPS1及びFPS2の周波数対位相特性を使用可能な測定器(標準のVNA)で測定し保存しておく。
この測定方法によれば、公知の積分校正法を使用することなくシステムパラメータを求めることができるので、VNAに移相器を設ける必要がなくなり、VNAの構成を簡単にすることができる。また、フーリエ変換処理が不要であるので、処理時間も短くできる。
1.2 5ポート接合を用いたコリレータのシステムパラメータの測定方法(積分法)
図4は、積分法を実行するための測定回路の例を示す。図4において、図3と同一相当部分には同一符号を付して、その説明は省略する。
図4において、DC1及びDC2は方向性結合器である。方向性結合器DC1の一方の側の2つの端は第1スイッチSW1及び第2スイッチSW2に接続され、他方の側の1つの端は2ポートの供試デバイス(Device Under Test:以下「DUT」と記す)の一方の端に接続され、残りの一端は終端されている。方向性結合器DC2も同様である。SW1は、移相器PSからの波を2つの方向性結合器DC1又はDC2のいずれかに入れるスイッチである。SW2は、2つの方向性結合器DC1又はDC2のいずれかを選択し、選択された方からの波を5ポート接合5PJのポート2へ送るスイッチである。
第1スイッチSW1、第2スイッチSW2、方向性結合器DC1及びDC2は、DUTの4つのSパラメータ(S11、S12、S21、S22)をそれぞれ計測するための接続を実現する切換機構(後に詳しく説明)を構成する。
図4の装置は、電力分配器PDと第1スイッチSW1の入力端の間に移相器PSを備える。移相器(phase shifter)PSは、2つの波の間の位相関係を変えるのに用いられるものである。この装置を用いてシステムパラメータを測定する。
図5は、積分法のフローチャートである。以下、図5を参照しつつ測定方法について説明を加える。
(1)5ポート接合5PJのポート1に予め定められた基準波を入れる。ポート2は整合終端し、当該入力ポートに入る波をゼロにする(図5のSTEP11)。
(2)上記(1)の状態で、各出力ポートの電力を測定し、その結果を{P3r、P4r、P5r}とする。これらを基準電力とする(同図のSTEP12)。
(3)ポート2の整合終端を外す(同図のSTEP13)。
(4)ポート1及び2に信号を加える(同図のSTEP14)。
(5)上記(4)の状態で移相器PSを、任意の始動位置θcから離散的に変化させる(同図のSTEP18)。
(6)ポート電力P3、 P4、 P5を測定し、それぞれP3r、 P4r、 P5rで正規化する(同図のSTEP16)。
(7)上記(5)(6)を繰り返す(同図のSTEP17)。繰り返しの回数は、Curve Fittingにより関数が特定できる程度であり、実際は数回で済む。
(8)上記手順で得られた測定データに基づきCurve Fittingにより関数を確定する(同図のSTEP19)。Curve Fittingは公知の手法であり、その説明は省略する。
関数は次式で与えられ、その振幅、位相、オフセット量を特定できれば関数は確定する。関数形が分かっているので測定誤差を含めて得られた数点のデータでfittingが終了する。
Figure 2009068932
(9)次式に従い、上記(8)で確定した関数/Ph(θ)の積分計算を行うことで、システムパラメータhki(h=3、i=4、5)を計算する(同図のSTEP20、この式は後述の式(24)と同じものである)。
Figure 2009068932
正規化電力と指数関数の積/Ph(θ)exp j(θ−θc)の数値積分演算は、移相器の始動位置で/Ph(θc)exp j(0)、以下順次、/Ph(θc+δ)exp j(δ)、/Ph(θc+2δ)exp j(2δ)、・・・となるので、積分開始位置を任意に設定することができる。
1.3 6ポート接合を用いたコリレータのシステムパラメータの測定方法
線形マルチポート(線形回路)として6ポート接合を備える場合でも、出力ポートがひとつ増える点を除き、5ポート接合の場合と同様の手順及び計算式でシステムパラメータを測定することができる。6ポート接合のシステムパラメータは、5ポート接合の場合と同様に、3ki=ki/k3(i=4,5,6)と表される。
6ポート接合の一例を、図6に示す。図中、6PJは6ポート接合を示す。Qは公知の90°ハイブリッド、Zは整合終端である。
Nポート接合についても同様のことが言え、5ポート接合の場合と同様の手順及び計算式でシステムパラメータを測定することができる。
1.4 Nポート接合を用いたリフレクトメータのシステムパラメータの測定方法
リフレクトメータ(reflectometer)とは、ひとつの波(信号)に関して、その入射波と出射波を比較するための装置である。
Nポートリフレクトメータ(N-port reflectometer)は、Nポート接合のポート1に信号源、ポート2にDUTを接続し、ポート2から出る波と入る波の複素振幅比を、DUTの反射係数として、残りのN−2個のポート電力値から測定するシステムである。DUTに入る波をb2、DUTから出る反射波をa2とすると、その複素反射係数Γ=a2/b2である。
Nポート接合には、上述した5ポート接合や6ポート接合が含まれる。Nポート接合は、(N−2)の出力ポートの出力波が2つの入力ポートからの入力波の一次式で表されるという線形マルチポート(線形回路)である。
Nポート接合を備えるリフレクトメータを用いて計測を行うには、各出力ポートの波の電力値を計測するとともに、電力値とシステムパラメータを所定の数式に代入し計算する。システムパラメータは、測定に先立ち予め求めておく必要があるが、上述のコリレータと同様に求めることができる。すなわち、コリレータにおける複素振幅比Wを、複素反射係数Γに置き換えれば、リフレクトメータでも同様に扱うことができる(詳しくは「3.3 リフレクトメータ」参照)。
図7は、Nポート接合を用いたリフレクトメータのシステムパラメータの測定方法のフローチャートである。以下、図7を参照しつつ測定方法について説明を加える。
(1)振幅が等しく位相が異なる3つの反射波(第1の反射波、第2の反射波及び第3の反射波)を設定するとともに、それらの反射係数をそれぞれΓ0、Γ1、Γ2に設定する(図7のSTEP1)。例えば、Nポート接合のポート2にショートの標準器を取り付けることで第1の反射波を設定し、ポート2に移相量ψ1の固定移相器とショートの標準器を取り付けることで第2の反射波を設定し、ポート2に移相量ψ1の固定移相器、移相量ψ2の固定移相器及びショートの標準器を取り付けることで第3の反射波を設定する。なお、コリレータ(例えば図3)の場合と異なり、ポート2から出て戻る波b2は、そこに接続された線路を往復するので移相量が2倍になることに注意する。
なお、以下の説明では、誤解のおそれがない範囲において、第1の反射波、第2の反射波及び第3の反射波をそれぞれ反射波Γ0、反射波Γ1、反射波Γ2と記すことにする。図面の記載についても同様である。
(2)Nポート接合の一方の入力ポート(例えばポート1)に一定の波を入れる(同図のSTEP2)。他方の入力ポート(例えばポート2)は整合終端し、当該入力ポートに入る波をゼロにする(同図のSTEP2)。
(3)上記(2)の状態で、各出力ポートの電力を測定し、その結果を{P3r、P4r、P5r、・・・}とする(添字の3、4、5、・・・はそれぞれ出力ポート3、4、5、・・・に対応している、以下同様)。これらを基準電力とする(同図のSTEP3)。
(4)ポート2の整合終端を外す(同図のSTEP4)。
(5)Nポート接合のポート2にショートの標準器を接続する。ポート2に入る反射波(第1の反射波)の反射係数はΓ0である。
(6)上記(5)の状態で、各出力ポートの電力を測定し、その結果を{P30、P40、P50、・・・}とする(同図のSTEP6)。
(7)Nポート接合のポート2に固定移相器とショートの標準器を接続する。その移相量がψ1であるとき、ポート2に入る反射波Γ1は、反射波Γ0よりも2ψ1遅れている。
(8)上記(7)の状態で、各出力ポートの電力を測定し、その結果を{P31、P41、P51、・・・}とする(同図のSTEP6)。
(9)Nポート接合のポート2に、2つの固定移相器とショートの標準器を接続する。その移相量がψ1+ψ2であるとき、ポート2に入る反射波Γ2は、反射波Γ0よりも2(ψ1+ψ2)だけ遅れている。
(10)上記(9)の状態で、各出力ポートの電力を測定し、その結果を{P32、P42、P52、・・・}とする(同図のSTEP6)。
(11)上記{P30、P40、P50、・・・}{P31、P41、P51、・・・}{P32、P42、P52、・・・}を、それぞれ基準電力{P3r、P4r、P5r、・・・}で割る(同図のSTEP7)。その結果を正規化ポート電力とする。
(12)上述した式(20−1)に従い、システムパラメータhkiを計算する(同図のSTEP10)。ここで例えば、h=3、i=4,5,・・・とする。なお、上述したように、線路を往復するので移相量が2倍になることに注意する。例えば、図8の装置で測定した場合、式(20−1)におけるψ01、ψ02は、それぞれ、−2ψ1、−2(ψ1+ψ2)となる。
以上の(1)〜(12)の手順により、Nポート接合を用いたリフレクトメータのシステムパラメータを測定することができる。
図8に、上述した測定方法を実行するための測定回路の例を示す。
図8において、図3と同一相当部分には同一符号を付し、その説明は省略する。図8においては、電源VSからの波は、2つに分配されることなく、Nポート接合NPJのポート1に入力される。また、可変位相装置VPの一方の端にはショートの標準器が接続される。
スイッチSWの選択により、反射波の移相量を可変できる。接点uのときの移相量を基準(0)とすると、移相量=−2ψ1(接点v)、移相量=−2(ψ1+ψ2)(接点w)となる。
図8のスイッチSWをu、v、wと順番に切り換えつつ、図7のSTEP6の測定を行えばよい。
2.DUTの測定方法
2.1 5ポートコリレータを用いたVNA及びこれを用いた測定方法
2.1.1 測定システムの説明
図9に、発明の実施の形態に係る高周波信号計測システム(ベクトルネットワークアナライザ Vector Network Analyzer:VNA)のブロック図を示す。これは、5ポート接合を用いた2ポートデバイス計測用ベクトルネットワークアナライザ装置である。
VSは、所定の周波数の信号を供給する電源(信号源)である。
PDは、電源VSからの波を2つに分配する電力分配器である。
DETは、5ポート接合5PJの3個の出力ポート3〜5からの波をそれぞれ検波する検波器である。
AMPは、検波器DETの出力をそれぞれ増幅してパソコンPCに供給する増幅器である。
PCは、増幅器AMPの出力を受け、その出力(すなわち5ポート接合5PJの3個の出力ポートP3〜P5の検波出力)に基づき、DUTのSパラメータを求めるパソコン(コンピュータ)である。
SW1は、電力分配器PDで分配された一方の波を2つの方向性結合器DC1又はDC2のいずれか一方へ送るスイッチである。スイッチSW1が一方を選択しているとき、選択されていない他方の側には図示しない整合負荷(無反射終端)が接続され、無用な反射が生じないようになっている。この点は、スイッチSW2についても同じである。
20は電源VS(電力分配器PD)、DUT、5ポート接合5PJのポートP2の間を所定の経路で接続する切換機構である。切換機構20は次のいずれかの動作を行う。
(1)DUTの一方のポートに電力分配器PDで分配された波のひとつを入れるとともに、当該ポートから出る波を5ポート接合5PJのポート2へ入れる。
(2)DUTの一方のポートに電力分配器PDで分配された波のひとつを入れるとともに、他方のポートから出る波を5ポート接合5PJのポート2へ入れる。
(3)DUTの前記他方のポートに電力分配器PDで分配された波のひとつを入れるとともに、前記一方のポートから出る波を5ポート接合5PJのポート2へ入れる。
(4)DUTの前記他方のポートに電力分配器PDで分配された波のひとつを入れるとともに、当該ポートから出る波を5ポート接合5PJのポート2へ入れる。
切換機構20は、スイッチSW1、SW2、方向性結合器DC1、DC2を備える。
SW2は、2つの方向性結合器DC1又はDC2のいずれかを選択し、選択された方からの波を5ポート接合5PJのポート2へ送るスイッチである。
DC1及びDC2は方向性結合器である。方向性結合器DC1の一方の側の2つの端(図中の符号AとC)は第1スイッチSW1及び第2スイッチSW2に接続され、他方の側の1つの端(図中の符号D)は2ポートの供試デバイスDUTの一方の端に接続され、残りの一端(図中の符号B)は終端されている。方向性結合器DC2も同様である。方向性結合器DC1及びDC2は、特定の方向に進行する波に対してのみ他の端を結合する装置である。反対方向に進行する波は除去される。図9の符号を参照すれば、A点からの入力はB点とD点に出力されるが、C点には出力されない(C点の入力についても同じ)。左右対称なので、D点からの入力は、A点とC点に出力される。
第1スイッチSW1、第2スイッチSW2、方向性結合器DC1及びDC2は、DUTの4つのSパラメータ(S11、S12、S21、S22)をそれぞれ計測するための接続を実現する切換機構20を構成する。具体的には、DUTの2つのポートをPA及びPBとしたとき、切換機構20は次の(1)〜(4)のいずれかの接続動作を行う。
(1)第1接続(図10参照)
S11を計測するために、第1スイッチSW1は、電力分配器PDからの波を方向性結合器DC1のC点(すなわちDUTのポートPA)に供給するとともに、第2スイッチSW2は、方向性結合器DC1のA点(すなわちDUTのポートPA)からの波を5ポート接合5PJのポート2に供給する。このとき、DUTのポートPBは第1スイッチSW1及び第2スイッチSW2の選択されていない端に接続されるが、前述のように、当該端には図示しない整合負荷(無反射終端)が接続されているので、ポートPBに入る波はない。
(2)第2接続(図11参照)
S12を計測するために、第1スイッチSW1は、電力分配器PDからの波を方向性結合器DC2のC点(すなわちDUTのポートPB)に供給するとともに、第2スイッチSW2は、方向性結合器DC1のA点(すなわちDUTのポートPA)からの波を5ポート接合5PJのポート2に供給する。
(3)第3接続(図12参照)
S21を計測するために、第1スイッチSW1は、電力分配器PDからの波を方向性結合器DC1のC点(すなわちDUTのポートPA)に供給するとともに、第2スイッチSW2は、方向性結合器DC2のA点(すなわちDUTのポートPB)からの波を5ポート接合5PJのポート2に供給する。
(4)第4接続(図13参照)
S22を計測するために、第1スイッチSW1は、電力分配器PDからの波を方向性結合器DC2のC点(すなわちDUTのポートPB)に供給するとともに、第2スイッチSW2は、方向性結合器DC2のA点(すなわちDUTのポートPB)からの波を5ポート接合5PJのポート2に供給する。このとき、DUTのポートPAは第1スイッチSW1及び第2スイッチSW2の選択されていない端に接続されるが、前述のように、当該端には図示しない整合負荷(無反射終端)が接続されているので、ポートPAに入る波はない。
2.1.2 DUTのSパラメータの測定手順の説明
発明の実施の形態に係る装置を用いた測定方法について説明を加える。なお、上述の「1.1 5ポート接合を用いたコリレータのシステムパラメータの測定方法」又は「1.2 5ポート接合を用いたコリレータのシステムパラメータの測定方法(積分法)」に従いシステムパラメータ及び基準電力の測定は済んでいるものとする。
前述のように、DUTの接続には第1乃至第4接続の4通りがある。これらと、Sパラメータ及び使用する標準器の関係を図14に示す。
標準器にはショート(Short)とスルー(Thru)の2つがある。それらの等価回路とSパラメータを図15に示す。
図15(a)はショートの標準器を示す。これは、入力した波を入力端へ位相反転・全反射するものである。そのSパラメータはS11=S22=−1、S12=S21=0である。
図15(b)はスルーの標準器を示す。これは、入力した波をそのまま他端へ伝送するものである。そのSパラメータはS11=S22=0、S12=S21=1である。
図14に示したように、DUTの接続を4通りに切り換え、それぞれについて各ポートの電力を測定する。まず、S11の測定について説明を加える。なお、S22の測定も同様であるので、その説明は割愛する。
図16は、S11の測定フローチャートを示す。なお、図16は一例であり、他の手順(例えば、DUTの測定後、DUTを標準器に取り替えるなど)で行ってもよい。
STEP21:切換機構20を、図14に示す第1接続とする。
STEP22:図9の切換機構20にショートの標準器を接続する。
STEP23:5ポート接合5PJの出力ポート3、4、5の電力{P3s, P4s, P5s}を測定する。ここで、sは標準器(standard)を示す。
STEP24:測定した電力{P3s, P4s, P5s}を正規化用基準電力{P3r, P4r, P5r}で正規化する。
STEP25:標準器を外して、代わりにDUTを接続する。
STEP26:5ポート接合5PJの出力ポート3、4、5の電力{P3d, P4d, P5d}を測定する。ここで、dはDUT(device)を示す。
STEP27:測定した電力{P3d, P4d, P5d}を正規化用基準電力{P3r, P4r, P5r}で正規化する。
STEP28:式(14)に基づきsWdを計算する(式の導出は「3.1.2 5ポートコリレータによるDUTのSパラメータの測定」参照)。
Figure 2009068932
STEP29:式(9)でSs=−1としてS11を計算する。
Figure 2009068932
図17は、S21の測定フローチャートを示す。図16との相違点について説明を加える。なお、S12の測定も同様であるので、その説明は割愛する。
STEP21:切換機構20を、図14に示す第3接続とする。
STEP22:図9の切換機構20にスルーの標準器を接続する。
STEP29:式(9)でSs=1としてS21を計算する。
上述の測定法によれば、DUTのSパラメータS11、 S12、 S21、 S22の測定において、当該測定のために決定すべきパラメータは2つの複素数(3k4、 3k5)であり、合計4つの実数値である。従来の6ポートコリレータを用いたVNAでは、システムパラメータは35個もあったが、発明の実施の形態によれば、その数を大幅に少なくできる。このため、校正の作業が簡単となり処理時間を短くできるとともに、人為的ミスの発生を抑制できる。
2.2 6ポートコリレータを用いたVNA及びこれを用いた測定方法
測定に用いる装置の回路は図9と同じであるので、その説明は省略する。切換機構20の接続と標準器の関係も図14及び図15と同じなので、それらの説明も省略する。
発明の実施の形態に係る装置を用いた測定方法について説明を加える。なお、上述の「1.3 6ポート接合を用いたコリレータのシステムパラメータの測定方法」に従いシステムパラメータ及び基準電力の測定は済んでいるものとする。
図14に示したように、DUTの接続を4通りに切り換え、それぞれについて各ポートの電力を測定する。まず、S11の測定について説明を加える。なお、S21,S12,S22の測定も同様であるので、その説明は割愛する。
図18は、S11の測定フローチャートを示す。なお、図18は一例であり、他の手順(例えば、DUTの測定後、DUTを標準器に取り替えるなど)で行ってもよい。
STEP31:切換機構20を、図14に示す第1接続とする。
STEP32:図9の切換機構20にショートの標準器を接続する。
STEP33:6ポート接合6PJの出力ポート3、4、5、6の電力を測定し、ポート3を基準とする電力比{3P4s, 3P5s, 3P6s}を得る。ここで、sは標準器(standard)を示す。
STEP34:標準器を外して、代わりにDUTを接続する。
STEP35:6ポート接合6PJの出力ポート3、4、5、6の電力を測定し、ポート3を基準とする電力比{3P4d, 3P5d, 3P6d}を得る。ここで、dはDUT(device)を示す。
STEP36:式(616)に基づきWs及びWdを計算する(式の導出は「3.2 6ポートコリレータ」参照)。そして、sWd=Wd/Wsを計算する。
Figure 2009068932
STEP37:式(621)でSs=−1としてS11を計算する。
上述の測定法によれば、DUTのSパラメータS11、 S12、 S21、 S22の測定において、当該測定のために決定すべきパラメータは3つの複素数(3k4、3k5、3k6)であり、合計6つの実数値である。従来のシステムパラメータは35個もあったが、発明の実施の形態によれば、その数を大幅に少なくできる。
3.本件の計測理論
3.1 5ポートコリレータ
3.1.1 5ポートコリレータの原理
5ポートコリレータ(Five-port correlator)は、2つのポートに入る正弦波の大きさと位相の相互関係を、残りの3つのポートから出る電力値から測定する線形回路システムである。
図19の線形5ポート接合において、入力ポート1、2から入る波の複素振幅をa1、a2とすると、サイドアームポート3、4、5から出てくる波の電力は次のように書ける。
Figure 2009068932
ここで、Ah、Bhは5ポート接合固有の複素定数、αhは変換係数である。
コリレータでは、ポート1から入る波a1を基準波(Reference wave)、ポート2から入る波a2を測定波(Measurement wave)とし、基準波に対する測定波の複素振幅比Wを測定する。
そこで、図20のように、ポート2を整合終端して a2=0 とし、基準波入力のみのサイドアームポート電力を、基準ポート電力Phrと定義し、式(1)を次のように書き換える。
Figure 2009068932
式(2)の正規化ポート電力を展開すると
Figure 2009068932
式(6)から、入力複素振幅比Wの線形解を与える方程式(7)、およびW平面上の円の方程式(8)が得られる。これらから、システムパラメータが既知であれば、サイドアーム正規化ポート電力の測定によって、基準波に対する測定波の大きさと位相が決定できる。
未知数Wの線形方程式は式(7)で与えられる。
Figure 2009068932
式(6)は複素数W平面上の円の方程式でもあり、式(8)のように変形できる。
Figure 2009068932
Wの線形解は3つの円の交点である。1点で交わる3つの円が与えられたとき、当該交点を算出するために3つの円の方程式からなる連立方程式を解く代わりに、3つの円から2つの円を抜き出した3つの組それぞれについて2つの円の2交点を通る直線を求め、得られた3つの直線の交点を求めるようにしてもよい。式(7)でのWの線形解は、そのようにして求められた3つの円のラジカルセンター(radical center)である。ラジカルセンターを与える式は公知である。
3.1.2 5ポートコリレータによるDUTのSパラメータの測定
標準器との比較測定法について説明する。これは、2ポートDUTのSパラメータSdを、標準器のSパラメータSsと比較し測定する方法である。(図14参照)
図9のように、信号源 (Source) の基準ポートR (Reference port 、出力信号bs1)を5ポートのポート1に、測定ポートM (Measurement port、出力信号bs2)を、DUTを含む切替機構20を介してポート2に接続する。ポート2へ入る測定波が2ポートDUTのSパラメータに比例(比例係数τ)するようにして、DUTと標準器それぞれのSパラメータをSd、 Ss、それらを接続したときのW をWd、 Wsとする(添え字d: device、 s: standard)。すると、式(9)が成立する。
Figure 2009068932
式(9)は、sWdがわかれば、これと標準器のSパラメータSsの積を求めることでDUTのSパラメータSdを計算できることを示す。そこで、標準器との比較測定法、すなわち、2ポートDUTのSパラメータSdを、標準器のSパラメータSsと比較して測定する方法について説明する。
テストセット(切換機構20)の伝達係数とDUTのSパラメータは式(10)〜(12)のようになる。
Figure 2009068932
式(7)より
Figure 2009068932
システムパラメータk3、 k4、 k5又はシステムパラメータ比3k4、 3k5がわかれば、式(14)によりsWd=Wd/Wsを計算することができ、式(9)によりsWdと標準器の既知のSパラメータSsの積が求めるべきDUTのSパラメータSdとなる。
この測定方法によれば、2ポートDUTのSパラメータ測定において同定すべきシステムパラメータは、2つの複素数(3k4、 3k5)、すなわち合計4つの実数値のみである。
従来の6ポートコリレータを用いたVNAでは、システムパラメータは35個もあったが、発明の実施の形態によれば、その数を大幅に少なくできる。このため、校正の作業が簡単となり処理時間を短くできるとともに、人為的ミスの発生を抑制できる。
3.1.3 システムパラメータの線形解
正規化ポート電力の式(2)に着目すると、システムパラメータkhと入力複素振幅比Wがポート電力に対して果たす役割りは同じであることがわかる。したがって、システムパラメータkhと入力複素振幅比Wの立場を入れ替えることが出来る。
すなわち、システムパラメータkhを既知とすることでポート電力値から入力複素振幅比Wが測定できたのであるから、逆に、既知量Wを設定すればシステムパラメータkhを同定できることを示唆している。
式(2)で、h=3,4,5,W=Wn(n=0,1,2)とし次のように書き換える。
Figure 2009068932
式(16)は、ポートhのシステムパラメータである複素数kh平面上における中心点qn=−1/Wn、半径Rn=√/Ph/|Wn|の円の方程式である。
図21は、異なる Wn { W0, W1, W2 }に対応する、3つの円の交点としてシステムパラメータ kh が確定することを示している。特に、絶対値が等しく位相の異なる3つの Wn を設定すれば、3つの円の中心 {q0, q1, q2} は、複素数kh平面上の原点を中心とする円周上に、さらに、それらの位相差が120°であれば正三角形の頂点に配置される。実際の測定において誤差を小さくするためには、3つの円の中心は均等に分布していることが好ましいので、正三角形の頂点配置がよい。
再びサイドアームポート電力比の展開式(6)に着目し、3つの異なるWn( W0, W1, W2) をパラメータとしてkhの線形解を求める。
Figure 2009068932
任意の入力複素振幅比W0に対して相対値が既知である2つの0W1、0W2を設定すれば、システムパラメータ比が求められる。
ここで、0W1、0W2を次のように設定する。
Figure 2009068932
上記0W1、0W2を式(20)に代入すると次のようになる。
Figure 2009068932
上記式の右端の辺を展開すると、「1.1 5ポート接合を用いたコリレータのシステムパラメータの測定方法」の計算で使用した式(20−1)が得られる。
3.1.4 システムパラメータの積分解
5ポートコリレータの入力ポート1に信号源 (Source) の基準ポートR (Reference port)を接続し、測定ポートM (Measurement port) と入力ポート2との間に任意なDUTと移相器 PS を挿入して、入力複素振幅比Wを任意な一定値に設定する。移相器の遅れ位相角θに対してポート電力は周期的に変化するので、この周期性に着目してシステムパラメータを求める。
Figure 2009068932
上記式は次のようになる。
Figure 2009068932
上記式によれば、/Ph(θ)は正弦波であり、高調波成分を含まない。そのため、/Ph(θ)を求めるためにはフーリエ変換のような複雑な演算は必要が無く、例えば、公知のCurve Fittingなどの簡単な方法を適用できる。フィッティングとは、モデルを表現する理論式に含まれるパラメータを変化させて、測定値に最もよく適合するようにする解析手法である。例えば、測定データをプロットし、それらのデータに最もよく一致するように上記式のパラメータを変化させる。関数形が分かっているので測定誤差を含めて得られた数点のデータでfittingが終了する。
移相器を任意の始動位置(θ=θc)から1波長(θ=2π)区間移動させ両辺にexp j(θ−θc)を乗じて積分すると
Figure 2009068932
したがって、システムパラメータ比決定式は式(24)となる。
Figure 2009068932
システムパラメータ比hki(3k4、3k5)は5ポート固有の値であり、移相器の始動位置(θc)や入力ポートの複素振幅比Wの値に依存しない。
3.2 6ポートコリレータ
他の線形マルチポート(線形回路)である6ポート接合の場合でも、出力ポートがひとつ増える点を除き、5ポート接合の場合と同様の数式が成立する。例えば、上述の式(1)〜(5)が成立する。Nポート接合についても同様のことが言える。
6ポートコリレータでは、基準波の振幅変動が測定結果に与える効果をキャンセルするために、サイドアームポートの一つを基準専用ポートとして用いる。任意の一つのサイドアームポート電力Phに対する残りの3つのポート電力Piの比をhPiとすると、次の式(66)(67)が成立する。
Figure 2009068932
式(67)で定義したhPirは、基準電力の比として測定可能であり、既知量とする。
h=3, i=4,5,6 として式(66)を展開すると
Figure 2009068932
式(68)は、式(69)のようなパラメータ変換によって、式(610)ように整理することができる。
Figure 2009068932
式(610)から、入力複素振幅比Wの線形解を与える方程式(611)、およびW平面上の円の方程式(612)が得られる。これらから、システムパラメータが既知であれば、サイドアームポート電力の測定によって、基準波に対する測定波の大きさと位相が決定できる。
Figure 2009068932
複素数W平面上で中心点 qi 、半径 Ri の円の方程式は次のようになる。
Figure 2009068932
W の線形解は3つの円のradical center となる。
Figure 2009068932
したがって、DUTのSパラメータは式(621)で表される(これは、5ポート接合の場合の式(9)(14)に対応する)。
Figure 2009068932
システムパラメータ{k3,k4,k5,k6}は6ポート接合固有の値であり、テストセットの比例係数はシステムパラメータに無関係となるので、S11、S21、S12、S22の種別ごとにシステムパラメータを決める必要がない。
2ポートDUTのSパラメータ{S11, S21, S12, S22}測定において、決定すべきシステムパラメータは、3つの複素数{3k4、3k5、3k6}、すなわち合計6つの実数値である。
従来のシステムパラメータは35個もあったが、発明の実施の形態によれば、その数を大幅に少なくできる。このため、校正の作業が簡単となり処理時間を短くできるとともに、人為的ミスの発生を抑制できる。
システムパラメータの物理的意味について説明する。
システムパラメータkh(h=3、4、5、・・・)とは、正規化基準ポート出力で正規化した正規化測定波出力である。ここで、正規化基準ポート出力とは、ポート1から複素振幅1の基準波(a1=1)のみを入力したときサイドアームポートから出る波の複素振幅であり、正規化測定波出力とはポート2から複素振幅1の測定波(a2=1)のみを入力したときサイドアームポートから出る波の複素振幅である。
Figure 2009068932
システムパラメータ比hki(h=3、i=4、5、・・・)とは、次式で示すように、基準波のポートh出力とポートi出力との比で正規化した、測定波のポートh出力とポートi出力との比である。
Figure 2009068932
3.3 リフレクトメータ
リフレクトメータ(reflectometer)とは、ひとつの波(信号)に関して、その入射波と出射波を比較するための装置である。
Nポートリフレクトメータ(N-port reflectometer)は、Nポート接合のポート1に信号源、ポート2にDUTを接続し、ポート2から出る波と入る波の複素振幅比を、DUTの反射係数として、残りのN−2個のポート電力値から測定するシステムである。
図22において、ポート2から出る波、入る波の複素振幅をb2、a2とすると、サイドアームポートから出てくる波の電力は、a1をb2と置き換えることにより、5ポートの式(1)と同様に表される。DUTに入る波をb2、DUTから出る反射波をa2とすると、その複素反射係数はΓ=a2/b2である。
リフレクトメータでは、図23のように、ポート2を整合終端して a2=0 としたときのサイドアームポート電力を、基準ポート電力Phr、と定義し、式(1)を次のように書き換える。
Figure 2009068932
コリレータにおける正規化ポート電力の基本式で、WをΓと読み替えれば、リフレクトメータの関係式が得られるので、ここで提案したシステムパラメータ同定法は、リフレクトメータにそのまま適用できる。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
5ポート接合の内部ブロック図である。 5ポート接合を用いたコリレータのシステムパラメータの測定フローチャートである。 5ポートコリレータの測定回路のブロック図である。 積分法を実行するための測定回路のブロック図である。 積分法の測定フローチャートである。 6ポート接合の内部ブロック図である。 Nポート接合を用いたリフレクトメータのシステムパラメータの測定方法のフローチャートである。 リフレクトメータの測定回路のブロック図である。 ベクトルネットワークアナライザ(VNA)のブロック図である。 S11測定の回路接続を示す図である。 S12測定の回路接続を示す図である。 S21測定の回路接続を示す図である。 S22測定の回路接続を示す図である。 S11、S12、S21、S22と、それらの測定のための切換機構の接続及び使用する標準器の関係を示す図である。 図15(a)はショートの標準器のSパラメータを示し、図15(b)はスルーの標準器のSパラメータを示す。 5ポート接合を備えるVNAを用いたS11の測定フローチャートである。 5ポート接合を備えるVNAを用いたS21の測定フローチャートである。 6ポート接合を備えるVNAを用いたS11の測定フローチャートである。 5ポート接合の説明図である。 5ポート接合の説明図(ポート2を整合終端)である。 システムパラメータの求め方の説明図である。 Nポート接合(リフレクトメータ)の説明図である。 Nポート接合の説明図(ポート2を整合終端)である。
符号の説明
20 切換機構
5PJ 5ポート接合
6PJ 6ポート接合
AMP 増幅器
NPJ Nポート接合
DC1、DC2 方向性結合器
DET 検波器
DUT 被測定デバイス
FPS1、FPS2 固定移相器
PC パソコン
PD 電力分配器
PS 移相器
SW1、SW2 高周波スイッチ
VP 可変位相装置
VS 電源

Claims (12)

  1. 5ポート接合や6ポート接合などの2つの入力ポートと3つ以上の出力ポートを備える線形回路であって各出力ポートから出てくる波が前記2つの入力ポートに入る波の線形式で表される線形回路(以下、「線形マルチポート」と記す)に関して、前記線形マルチポートに固有の値であるシステムパラメータを測定する方法であって、
    互いに位相が異なる第1の波、第2の波及び第3の波を用意し、前記線形マルチポートの一方の入力ポート1に予め定められた波(以下、「基準波a1」と記す)を入れ、他方の入力ポート2に前記第1の波、第2の波又は第3の波のいずれか(以下、「測定波a2」と記す)を入れたときの、前記基準波a1に対する前記第1の波、第2の波、第3の波の複素振幅比をそれぞれW0、W1、W2(ただし、W=a2/a1)に設定する位相設定ステップと、
    前記線形マルチポートの一方の入力ポート1に前記基準波a1を入れるとともに、他方の入力ポート2を整合終端する基準電力測定準備ステップと、
    前記線形マルチポートの各出力ポートの電力を測定し、それらを基準電力P3r、P4r、P5r・・・とする基準電力測定ステップと、
    前記他方の入力ポート2の整合終端を外し、前記他方の入力ポート2に前記第1の波、第2の波、第3の波を順次加え、それぞれの波に対応する各出力ポートの電力{P30、P40、P50・・・}{P31、P41、P51・・・}{P32、P42、P52・・・}を順次測定する電力測定ステップと、
    前記第1の波、第2の波、第3の波に対応して測定された前記各出力ポートの電力{P30、P40、P50・・・}{P31、P41、P51・・・}{P32、P42、P52・・・}を前記基準電力P3r、P4r、P5r・・・で正規化する正規化ステップと、
    正規化された前記各出力ポートの電力、及び、前記複素振幅比W0、W1、W2に基づき前記システムパラメータkhを計算するか、又は、正規化された前記各出力ポートの電力、前記第1の波と第2の波の位相差ψ01及び前記第1の波と第3の波の位相差ψ02に基づき前記システムパラメータkhの比hkiを計算することのいずれかを行うシステムパラメータ計算ステップと、を備える線形マルチポートのシステムパラメータ測定方法。
  2. 線形マルチポートに固有の値であるシステムパラメータを測定する方法であって、
    前記線形マルチポートの一方の入力ポート1に基準波a1を入れるとともに、他方の入力ポート2を整合終端する基準電力測定準備ステップと、
    前記線形マルチポートの各出力ポートの電力を測定し、それらを基準電力P3r、P4r、P5r・・・とする基準電力測定ステップと、
    前記他方の入力ポート2の整合終端を外し、前記他方の入力ポート2にショートの標準器を接続し、そのときの第1の反射波に対する各出力ポートの電力{P30、P40、P50・・・}を測定するとともに、測定された当該電力を前記基準電力P3r、P4r、P5r・・・で正規化する第1電力測定正規化ステップと、
    前記他方の入力ポート2に第1固定移相器を接続し、さらにこれにショートの標準器を接続し、そのときの第2の反射波に対する各出力ポートの電力{P31、P41、P51・・・}を測定するとともに、測定された当該電力を前記基準電力P3r、P4r、P5r・・・で正規化する第2電力測定正規化ステップと、
    前記他方の入力ポート2に第1固定移相器及びこれに直列に接続された第2固定移相器を接続し、さらにこれにショートの標準器を接続し、そのときの第3の反射波に対する各出力ポートの電力{P32、P42、P52・・・}を測定するとともに、測定された当該電力を前記基準電力P3r、P4r、P5r・・・で正規化する第3電力測定正規化ステップと、
    正規化された前記各出力ポートの電力、及び、前記第1の反射波、第2の反射波、第3の反射波の反射係数Γ0、Γ1、Γ2に基づき前記システムパラメータkhを計算するか、又は、正規化された前記各出力ポートの電力、前記第1の反射波と前記第2の反射波の位相差ψ01及び前記第1の反射波と前記第3の反射波の位相差ψ02に基づき前記システムパラメータkhの比hkiを計算することのいずれかを行うシステムパラメータ計算ステップと、を備える線形マルチポートのシステムパラメータ測定方法。
  3. 前記システムパラメータ計算ステップは、下記の式(19)により前記システムパラメータkhを計算することを特徴とする請求項1記載の線形マルチポートのシステムパラメータ測定方法。
    Figure 2009068932
  4. 前記システムパラメータ計算ステップは、下記の式(19)により前記システムパラメータkhを計算することを特徴とする請求項2記載の線形マルチポートのシステムパラメータ測定方法。
    Figure 2009068932
  5. 前記システムパラメータ計算ステップは、下記の式(20−1)により前記システムパラメータkhの比hkiを計算することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の線形マルチポートのシステムパラメータ測定方法。
    Figure 2009068932
  6. マイクロ波帯、ミリ波帯、サブミリ波帯や赤外線、可視光線、紫外線などの高周波信号を発生する電源と、前記電源の出力を少なくとも2つに分配する電力分配器と、前記電力分配器で分配された一方の波を受け、当該波に少なくとも2つの位相差ψ01又はψ02を加えて出力する可変位相装置と、システムパラメータを計算する処理部とを備え、
    測定対象である線形マルチポートの一方の入力ポート1は、前記電力分配器で分配された他方の波を受け、他方の入力ポート2は、前記可変位相装置から波を受け、
    前記処理部は、前記線形マルチポートの出力ポートの電力、及び、前記位相差ψ01及びψ02に基づき、システムパラメータkh又は前記システムパラメータkhの比hkiを計算する、ことを特徴とする線形マルチポートのシステムパラメータ測定装置。
  7. 線形マルチポートに固有の値であるシステムパラメータを測定する方法であって、
    前記線形マルチポートの一方の入力ポート1に波を入れるとともに、他方の入力ポート2を整合終端する基準電力測定準備ステップと、
    前記線形マルチポートの各出力ポートの電力を測定し、それらを基準電力P3r、P4r、P5r・・・とする基準電力測定ステップと、
    前記他方の入力ポート2の整合終端を外し、前記他方の入力ポート2に波を入れ、各出力ポートの電力{P3、P4、P5・・・}を測定する電力測定ステップと、
    測定された前記各出力ポートの電力{P3、P4、P5・・・}を前記基準電力P3r、P4r、P5rで正規化する正規化ステップと、
    前記他方の入力ポート2に入る波の位相を変化させる移相ステップと、
    前記電力測定ステップ、前記正規化ステップ及び前記移相ステップを複数回繰り返し、得られた複数の正規化電力に基づき、前記他方の入力ポート2に入る波の位相を変数とする前記各出力ポートの電力の関数を特定する関数特定ステップと、
    特定された前記関数を積分することにより、システムパラメータkh又は前記システムパラメータkhの比hkiを計算するシステムパラメータ計算ステップと、を備える線形マルチポートのシステムパラメータ測定方法。
  8. 前記システムパラメータ計算ステップは、下記の式(24)により前記システムパラメータkhの比hkiを計算することを特徴とする請求項7記載の線形マルチポートのシステムパラメータ測定方法。
    Figure 2009068932
  9. マイクロ波帯、ミリ波帯、サブミリ波帯や赤外線、可視光線、紫外線などの高周波信号を発生する電源からの波を2つに分け、一方を、2つの入力ポートと3つ以上の出力ポートを備える線形マルチポートの入力ポート1に、他方を被測定デバイスに入力するとともに、前記被測定デバイスを通過した波又は前記被測定デバイスで反射された波を前記線形マルチポートの入力ポート2に入れ、この状態で前記線形マルチポートの3つ以上の電力計測用の出力ポートそれぞれの検波出力を測定し、その結果に基づき前記被測定デバイスに関するベクトル量を測定するベクトルネットワークアナライザを用いた測定方法であって、
    各出力ポートの電力P3d、P4d、P5d・・・を測定し、これを予め測定しておいた基準電力P3r、P4r、P5r・・・で正規化するか、又は、出力ポートのいずれかひとつを基準としたときの他の3つの出力ポートの電力比3P4d、3P5d、3P6d・・・を測定することのいずれかを行うDUT測定ステップと、
    前記被測定デバイスに代えて、通過特性又は反射特性が既知である標準器を接続し、前記標準器に関して、各出力ポートの電力P3s、P4s、P5s・・・を測定し、これを予め測定しておいた前記基準電力P3r、P4r、P5r・・・で正規化するか、又は、出力ポートのいずれかひとつを基準としたときの他の3つの出力ポートの電力比3P4s、3P5s、3P6s・・・を測定することのいずれかを行う標準器測定ステップと、
    正規化された前記電力又は前記電力比と、前記予め与えられた前記線形マルチポートのシステムパラメータkh又はシステムパラメータ比hkiとに基づき、前記被測定デバイスと前記標準器それぞれに関して前記ポート1に入る基準波a1と前記ポート2に入る測定波a2の複素振幅比Wd及びWsを計算するとともに、それらの比sWd=Wd/Wsを計算する複素振幅比計算ステップと、
    前記比sWdと前記標準器のSパラメータに基づき前記被測定デバイスのSパラメータを計算するSパラメータ計算ステップと、を備えるベクトルネットワークアナライザを用いた測定方法。
  10. 前記線形マルチポートは、5ポート接合であり、
    前記複素振幅比計算ステップは、下記の式(14)により前記比sWdを計算することを特徴とする請求項9記載のベクトルネットワークアナライザを用いた測定方法。
    Figure 2009068932
  11. 前記線形マルチポートは、6ポート接合であり、
    前記複素振幅比計算ステップは、下記の式(616)により前記複素振幅比Wd及びWsを計算することを特徴とする請求項9記載のベクトルネットワークアナライザを用いた測定方法。
    Figure 2009068932
  12. マイクロ波帯、ミリ波帯、サブミリ波帯や赤外線、可視光線、紫外線などの高周波信号を発生する電源からの波を2つに分け、一方を、2つの入力ポートと3つ以上の出力ポートを備える線形マルチポートの入力ポート1に、他方を被測定デバイスに入力するとともに、前記被測定デバイスを通過した波又は前記被測定デバイスで反射された波を前記線形マルチポートの入力ポート2に入れ、この状態で前記線形マルチポートの3つ以上の電力計測用の出力ポートそれぞれの検波出力を測定し、その結果に基づき前記被測定デバイスに関するベクトル量を測定するベクトルネットワークアナライザを用いた測定方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    各出力ポートの電力P3d、P4d、P5d・・・を測定し、これを予め測定しておいた基準電力P3r、P4r、P5r・・・で正規化するか、又は、出力ポートのいずれかひとつを基準としたときの他の3つの出力ポートの電力比3P4d、3P5d、3P6d・・・を測定することのいずれかを行うDUT測定ステップと、
    前記被測定デバイスに代えて、通過特性又は反射特性が既知である標準器を接続したとき、前記標準器に関して、各出力ポートの電力P3s、P4s、P5s・・・を測定し、これを予め測定しておいた前記基準電力P3r、P4r、P5r・・・で正規化するか、又は、出力ポートのいずれかひとつを基準としたときの他の3つの出力ポートの電力比3P4s、3P5s、3P6s・・・を測定することのいずれかを行う標準器測定ステップと、
    正規化された前記電力又は前記電力比と、前記予め与えられた前記線形マルチポートのシステムパラメータkh又はシステムパラメータ比hkiとに基づき、前記被測定デバイスと前記標準器それぞれに関して前記ポート1に入る基準波a1と前記ポート2に入る測定波a2の複素振幅比Wd及びWsを計算するとともに、それらの比sWd=Wd/Wsを計算する複素振幅比計算ステップと、
    前記比sWdと前記標準器のSパラメータに基づき前記被測定デバイスのSパラメータを計算するSパラメータ計算ステップと、をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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