JP2009067618A - 脆性材料基板分断装置および脆性材料基板分断方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】カッターホイールの種類を変更することなく、所望の深さの異なる垂直クラックを安定的に形成する。
【解決手段】カッターホイール19をガラス基板13の表面に圧接転動させてスクライブ線131を形成し、このカッターホイール19の転動方向後方にカッターホイール19から所定距離だけ離れた位置のガラス基板13の表面にレーザを照射することによりスクライブする条件と、カッターホイール19をガラス基板13の表面に圧接転動させてスクライブ線131を形成することによりスクライブする条件とによりスクライブ線131からの垂直クラック132の深さを制御する。さらに、カッターホイール19とレーザ照射部18(レーザ照射手段)との間、またはレーザ照射部18の下流側に、吐出ノズル21(冷却手段)により、スクライブ線131を含む冷却領域に冷却流体を噴射する場合を、垂直クラック132の深さ制御の条件に加えることが可能である。
【選択図】図1
【解決手段】カッターホイール19をガラス基板13の表面に圧接転動させてスクライブ線131を形成し、このカッターホイール19の転動方向後方にカッターホイール19から所定距離だけ離れた位置のガラス基板13の表面にレーザを照射することによりスクライブする条件と、カッターホイール19をガラス基板13の表面に圧接転動させてスクライブ線131を形成することによりスクライブする条件とによりスクライブ線131からの垂直クラック132の深さを制御する。さらに、カッターホイール19とレーザ照射部18(レーザ照射手段)との間、またはレーザ照射部18の下流側に、吐出ノズル21(冷却手段)により、スクライブ線131を含む冷却領域に冷却流体を噴射する場合を、垂直クラック132の深さ制御の条件に加えることが可能である。
【選択図】図1
Description
本発明は、カッターホイールによるガラス基板などの脆性材料基板の表面へのスクライブ後に、そのスクライブ線にレーザ光を照射して所望の深さの垂直クラックを形成するための脆性材料基板分断装置、これを用いて分断脆性材料基板を加工する脆性材料基板分断方法に関する。
脆性材料基板としてのガラス基板は一般に以下のような方法で分断される。まず、所望の分断予定線に沿ってカッターホイールやレーザ照射装置などを用いてガラス基板の表面から厚さ方向に伸びるメディアンクラック(以下、垂直クラック)を伴うスクライブ線を形成する(スクライブ工程)。次に、このスクライブ線に沿ってガラス基板に曲げ応力や引張り応力を加えることにより、垂直クラックをガラス基板の厚さ方向に伸展させてガラス基板を分断する(ブレイク工程)。
従来のガラス基板分断装置として、ガラスカッタホイールによるガラス基板のスクライブ後に、スクライブ部分にレーザ照射し、その後に冷媒として、水ジェット、Heガス、N2ガスおよびCO2などのいずれかを吹き付けてレーザ照射部分を冷却することが特許文献1に開示されている。
この特許文献1では、図5のようにガラス基板101上の分断位置に沿ってガラスカッタホイール102を移動させてスクライブ線103を形成し、そのスクライブ線103に沿って移動させながら、レーザ発振部からのレーザ光によるビームスポット104を形成する。このビームスポット104の移動方向後方に、図示しない冷媒ノズルから例えば冷媒として水ジェットをスクライブ線103上に吹き付けている。この冷媒によるスクライブライン(スクライブ線103)の強制的な冷却によって、スクライブ線103直下の垂直クラックをより早く伸展させることができて、ガラスカッタホイール102によるスクライブ速度に比べて従来は大幅に低速度であったレーザ光ビームスポット104の移動を、高速度のスクライブ速度に追従させて移動させることができ、加工速度を大幅に向上させることができる。
また、ガラスパネル上のスクライブ条痕に液体を付着させた後に、その部分にビームスポットを照射することが特許文献2に開示されている。
特許文献2では、図6に示すように、ガラスパネル201上の分断位置に沿ってガラスカッタによるスクライブ条痕202を形成し、この上に純水などの微量の液体203を付着させた後に、図7に示すように、そのスクライブ条痕202上にレーザ光ビームスポット204を照射する。この液体203のスクライブ条痕202への付着によって、スクライブ条痕202の垂直クラック205内にも液体203が浸透し、ビームスポット204によってその照射部分が膨張すると共に、垂直クラック205に浸透した液体203は気化膨張する。これによって、ガラスパネル201の割断を、迅速かつガラス片の飛散なく行うことができる。
また、刃先稜線部の円周方向に沿って突起と溝が形成されたカッターホイールを用いて、刃先稜線部が平滑なカッターホイールと比較してより深い垂直クラックを形成することが特許文献3に開示されている。
図8は、特許文献3に開示されたカッターホイールを模式的に示した側面図および正面図である。
特許文献3に開示された図8のカッターホイール301は、刃先稜線部302に円周方向に沿って所定間隔Pで多数の溝303が形成されており、欠けなどの不具合を生ずることなくガラス基板の厚さの80〜90%の深い垂直クラックを形成することができる。
ここで、スクライブ線が形成されたガラス基板などの脆性材料基板の搬送について、図9(a)〜図9(c)を用いて説明する。スクライブ線が形成されたガラス基板などの脆性材料基板をスクライブ装置からブレーク装置に搬送する際に、脆性材料基板の表裏を上下に反転させる反転工程が不可欠であった。
図9(a)〜図9(c)は、脆性材料基板の表裏を反転させる従来の反転工程の一例を示した模式図である。
図9(a)に示すように、スクライブ線Sが形成されたガラス基板などの脆性材料基板401をスクライブ装置からブレーク装置に搬送する際に、スクライブが済んだ脆性材料基板401をロボットアーム402などで別の架台403上に一旦置き、図9(b)に示すように、その脆性材料基板401をロボットアーム402により下から上に持ち上げて(持ち替えて)表裏を上下に反転させてブレーク装置まで搬送し、図9(c)に示すように、スクライブ線Sを下側にした状態で脆性材料基板401を、ブレーク装置のテーブル404上にクッションシート405を介して載置していた。
特開2001−151525号公報
特開平5−185270号公報
特開平9−188534号公報
現在、ガラス基板の硬度や厚さなどは多様化しており、ガラス基板の種類やスクライブ線が形成されたガラス基板の搬送などを所望の垂直クラックの深さに応じて行う必要がある。ガラス基板の垂直クラックが深すぎると、上記基板持ち替え時を含むスクライブ装置からブレーク装置への搬送時に、ガラス基板が分断して脱落してしまう虞があるし、その搬送も困難になる。また、ガラス基板の垂直クラックが浅すぎると、その搬送後にブレーク装置で多大な分断力を必要としてしまう。
上記図9(a)〜図9(c)の説明は、単板の基板持ち替え動作の説明であるが、この単板の場合と貼り合わせ基板の場合とで、基板搬送時の基板の脱落による製造プロセスへの影響が大きく異なる。即ち、基板搬送時の基板の脱落は、単板の場合には、吸着パッドの吸着面(一または複数)がスクライブ箇所を覆っていれば、基板の脱落は起こり難いが、吸着パッドの吸着面がスクライブ箇所を覆っていなければ、基板の脱落が起こる虞がある。これに対して、貼り合わせ基板の場合、シール材によりアレイ基板となる箇所は、上下の基板が接着されて、基板搬送時に脱落し難いものの、吸着パッドの吸着面とは反対側の基板の端材箇所は、端子出しのために取り除くことが想定さており、シール材により貼り合わされていないため、スクライブ箇所から自重で分断されて脱落する危険性が高い。このような端子出しを実施した端材箇所の自重による脱落が基板搬送時の更なるトラブルに繋がる。基板搬送時に基板の脱落が起こると、搬送ロボットの稼動に支障が起り、搬送ロボットを停止後に再起動させる必要が生じるため、基板の取り外しなど段取りに手間がかかり、搬送ロボットの稼働時間がその分だけ短くなって生産に支障を来たしてしまう。
特許文献1および特許文献2に開示された従来の方法では、レーザ照射および水の噴射によりガラス基板がほぼ完全に分断される。このため、垂直クラックの深さを調整することはできない。よって、分断前の大きいガラス基板を脱落するトラブルなく一括して搬送することができない。
また、特許文献3に開示された深い垂直クラックを形成できるカッターホイールは、ガラス基板を押圧する荷重の大きさを変更することにより垂直クラックの深さを多少は変化させることができるが、押圧荷重によっては、深さの異なる垂直クラックをそれぞれ安定的に形成することは困難である。深さの異なる垂直クラックを安定的に形成するためには、カッターホイール自体を交換する必要があり、カッターホイールの取り替えに工数がかかる。
本発明は、上記従来の問題を解決するもので、カッターホイールの種類を変更することなく、所望の深さの異なる垂直クラックを安定的に形成することができる脆性材料基板分断装置、これを用いて脆性材料基板を加工する脆性材料基板分断方法を提供することを目的とする。
特許文献1および特許文献2に開示された従来の方法では、レーザ照射および水の噴射によりガラス基板がほぼ完全に分断される。このため、垂直クラックの深さを調整することはできない。よって、分断前の大きいガラス基板を脱落するトラブルなく一括して搬送することができない。
また、特許文献3に開示された深い垂直クラックを形成できるカッターホイールは、ガラス基板を押圧する荷重の大きさを変更することにより垂直クラックの深さを多少は変化させることができるが、押圧荷重によっては、深さの異なる垂直クラックをそれぞれ安定的に形成することは困難である。深さの異なる垂直クラックを安定的に形成するためには、カッターホイール自体を交換する必要があり、カッターホイールの取り替えに工数がかかる。
本発明は、上記従来の問題を解決するもので、カッターホイールの種類を変更することなく、所望の深さの異なる垂直クラックを安定的に形成することができる脆性材料基板分断装置、これを用いて脆性材料基板を加工する脆性材料基板分断方法を提供することを目的とする。
本発明の脆性材料基板分断装置は、刃先稜線部に円周方向に沿って所定深さの溝が形成されたカッターホイールで構成され、脆性材料基板の表面にスクライブ線を形成するためのカッター手段と、前記カッター手段を前記脆性材料基板の表面に圧接させる押圧手段と、前記押圧手段により前記カッター手段の刃先を前記脆性材料基板の表面に押圧して、前記カッター手段の刃先を前記脆性材料基板の表面に沿って前記脆性材料基板に対して相対的に移動させる移動手段と、前記カッター手段の移動方向後方に、前記カッター手段から所定の間隔だけ離れた位置の前記脆性材料基板の表面を加熱する加熱手段とを備え、前記カッター手段のみによるスクライブの条件と、前記カッター手段および前記加熱手段によるスクライブの条件により前記垂直クラックの深さを制御するものであり、そのことにより上記目的が達成される。
本発明の脆性材料基板分断装置における所定の間隔は、前記カッター手段の通過から前記カッター手段によって形成されたスクライブ線からの垂直クラックが前記脆性材料基板の深さ方向への伸展が完了するまでの時間における前記移動手段の移動距離未満である。
本発明の脆性材料基板分断装置における所定の間隔が、前記移動手段の0を超え2秒以下の時間に相当する移動距離である。
本発明の脆性材料基板分断装置において、前記スクライブ線から前記垂直クラックが発生してその伸展が完了するまでの時間範囲内に前記加熱手段による前記スクライブ線への加熱が行われる。
本発明の脆性材料基板分断装置における時間範囲は、0を超え2秒以下である。
本発明の脆性材料基板分断装置において、前記カッター手段と前記加熱手段との間、または該加熱手段の下流側に、前記スクライブ線を含む冷却領域に冷却流体を噴射する冷却手段をさらに備え、前記カッター手段のみによるスクライブの条件と、前記カッター手段および前記加熱手段によるスクライブの条件と、前記カッター手段、前記加熱手段および前記冷却手段によるスクライブの条件とにより前記垂直クラックの深さを制御可能とする。
本発明の脆性材料基板分断装置における加熱手段を、前記カッター手段の前記脆性材料基板に対する相対移動に同期または追従して1走査で移動させる。
本発明の脆性材料基板分断装置における加熱手段および前記冷却手段を、前記カッター手段の前記脆性材料基板に対する相対移動に同期または追従して1走査で移動させる。
本発明の脆性材料基板分断装置における加熱手段を、前記カッター手段の前記脆性材料基板に対する相対移動とは別に順次移動可能とする。
本発明の脆性材料基板分断装置における加熱手段および前記冷却手段を、前記カッター手段の前記脆性材料基板に対する相対移動とは別に順次移動可能とする。
本発明の脆性材料基板分断装置における冷却手段は水噴霧または吐出部で構成されていることが好ましい。
本発明の脆性材料基板分断装置におけるカッター手段は、刃先稜線部に円周方向に沿って所定深さの溝が形成されたカッターホイールであることが好ましい。
本発明の脆性材料基板分断装置におけるカッター手段を前記脆性材料基板の表面に圧接させる押圧手段をさらに備えていてもよい。
本発明の脆性材料基板分断装置における加熱手段は、前記脆性材料基板の表面にレーザ光を照射するレーザ照射手段と、該脆性材料基板の表面に熱風を噴射する熱風噴射手段と、該脆性材料基板の表面に遠赤外線を照射する遠赤外線照射手段とのうちのいずれかである。
本発明の脆性材料基板分断方法は、カッター手段を脆性材料基板の表面に圧接転動させてスクライブ線を形成し、前記カッター手段の転動方向後方に前記カッター手段から所定距離だけ離れた位置の前記脆性材料基板を加熱手段で加熱処理することによりスクライブする条件と、前記カッター手段を脆性材料基板の表面に圧接転動させてスクライブ線を形成することによりスクライブする条件とによりスクライブ線からの垂直クラックの深さを制御するものであり、そのことにより上記目的が達成される。
本発明の脆性材料基板分断方法における脆性材料基板の加熱処理は、前記スクライブ線から前記垂直クラックが発生してその伸展が完了するまでの時間範囲内に行うことができる。
本発明の脆性材料基板分断方法において、前記カッター手段と前記加熱手段との間、または加熱手段の下流側に、冷却手段により、前記スクライブ線を含む冷却領域に冷却流体を噴射させる場合を、前記垂直クラックの深さ制御の条件に加えることができる。
本発明の脆性材料基板分断方法において、前記加熱手段および前記冷却手段のうちの少なくとも一方を、前記カッター手段の前記脆性材料基板に対する相対移動に同期または追従して1走査で移動させる。
本発明の脆性材料基板分断方法において、前記加熱手段および前記冷却手段のうちの少なくとも一方を、前記カッター手段の前記脆性材料基板に対する相対移動とは別に順次移動可能とする。
本発明の脆性材料基板分断方法における時間範囲は、0を超え2秒以下であることが好ましい。
本発明の脆性材料基板分断方法における脆性材料基板の加熱処理は、前記脆性材料基板の表面にレーザ照射手段によりレーザ光を照射する処理と、該脆性材料基板の表面に熱風噴射手段により熱風を噴射する処理と、該脆性材料基板の表面に遠赤外線照射手段により遠赤外線を照射する処理とのうちのいずれかの処理である。
上記構成により、以下、本発明の作用を説明する。
本発明にあっては、カッター手段を脆性材料基板の表面に圧接転動させてスクライブ線を形成し、このカッター手段の転動方向後方にカッター手段から所定距離だけ離れた位置の脆性材料基板を加熱手段で加熱することによりスクライブする条件と、カッター手段を脆性材料基板の表面に圧接転動させてスクライブ線を形成することによりスクライブする条件とによりスクライブ線からの垂直クラックの深さを制御する。この場合の脆性材料基板の加熱は、スクライブ線から垂直クラックが発生してその伸展が完了するまでの時間範囲内に行えばよい。さらに、カッター手段と加熱手段との間、または加熱手段の下流側に、冷却手段により、スクライブ線を含む冷却領域に冷却流体を噴射する場合を、垂直クラックの深さ制御の条件に加えることが可能である。これによって、カッターホイールの種類を変更することなく、所望の深さの異なる垂直クラックを安定的に形成することが可能となる。
本発明によれば、カッターホイールを用いて脆性材料基板に形成したスクライブ線を例えばレーザ照射などによって加熱、または例えばレーザ照射などによって加熱および冷却することにより、カッターホイールを取り替えてカッターホイールの形状などを変更することなく、スクライブ線から深さ方向に伸びる垂直クラックを、カッターホイールのみで形成した場合の垂直クラックよりも浅くまたは深く変更して安定的に形成することができる。これによって、加工の工数を少なくすることができて、分断脆性材料基板の厚さや種類に応じて垂直クラックの深さを設定できて、搬送時に自重による基板の脱落を防止して安定して分断脆性材料基板を搬送することができる。
これによって、スクライブ箇所からの基板の自重による脱落により生じる搬送ロボットを含む搬送システムの稼働効率を良好に維持することができる。
以下に、本発明の脆性材料基板分断装置、これを用いた脆性材料基板分断方法およびこれを用いた分断脆性材料基板の製造方法の実施形態1〜3を、ガラス基板分断装置、これを用いたガラス基板分断方法および分断ガラス基板の製造方法に適用した場合について、図面および表、その実験結果を参照して詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係るガラス基板分断装置50の要部構成例を示す正面模式図である。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係るガラス基板分断装置50の要部構成例を示す正面模式図である。
本実施形態1のガラス基板分断装置50には、台座1が図1の紙面に垂直な方向(Y方向;前後方向)に配設されたボールネジ2を、図示しないモータにより軸回転駆動させることにより、2列のレール4,5に案内されて図1の紙面に垂直な方向(Y方向;前後方向)に移動可能に設けられている。この台座1の上側には、Y方向に直交する左右方向(X方向)にガイド6と、モータ7により軸回転駆動するボールネジ8とが設けられている。このボールネジ8は第2の台座9下に設けたボールナット10に螺合しており、モータ7が回転すると、台座9はガイド6に案内されてX方向(左右方向)に移動可能となっている。さらに、この台座9上には、θ回転機構11を介してテーブル12が備えられており、このテーブル12上では、ガラス基板13が吸引されて所定位置に固定可能となっている。つまり、テーブル12は、テーブル12上に固定されたガラス基板13をθ回転ならびにX方向およびY方向に移動可能に設けられている。
このテーブル12の上方には、レーザ発振部14で発振したレーザビーム(ここではCO2レーザビーム)が鏡筒部15から支持ユニット16内に導かれるようになっている。この支持ユニット16内には、レーザビームをガラス基板13上のスクライブ線に一つの楕円状のレーザスポットを形成する、レーザ照射部18が設けられている。
このレーザスポットの形状は、円でもよいが、楕円とすることが好ましい。レーザ発信部14の出力は、レーザスポットのガラス基板13の表面温度がガラス基板13の軟化点よりも高くならないように設定される。
このレーザスポット照射部18のX方向の側方には、スクライブ用ガラスカッタであるカッターホイール19およびこれを保持するチップホルダ20が昇降可能に設けられている。
カッターホイール19には、図2および図3のように軸回転可能な円盤状の外周部に刃先が設けられている。このカッターホイール19は、深い垂直クラックを形成させる効果を有しており、超硬合金や焼結ダイヤモンドなどの材質で製作され、その外周部である刃先部分には、その円周に沿って所定間隔P毎に溝19aおよび突起19Aが交互に多数形成されている。カッターホイール19は、図示しない付勢手段によってガラス基板13側に押圧される。カッターホイール19がガラス基板13側に押圧された状態でガラス基板13の表面に沿って回転しながら移動することにより、ガラス基板13にスクライブ線131が形成される。
レーザ照射部18とカッターホイール19との間に、冷却流体を吐出する吐出ノズル21が設けられている。この吐出ノズル21からは、バルブの開閉を制御することにより、液体タンク22に貯留した水などの液体をエアーと混合してスクライブ線131上に吐出可能としている。これらの吐出ノズル21および液体タンク22により、スクライブ線131に対して空気と混合した水を吐出する吐出部を構成している。
なお、冷却流体として水と空気の混合物に代えて、水などの液体のみを吐出することとしてもよく、ヘリウム、窒素または二酸化炭素の液体または気体を噴射することとしても良い。また、これらの吐出ノズル21および液体タンク22に加えてまたはこれらに代えて、レーザ照射部18に対してカッターホイール19とは反対側に吐出ノズル23および液体タンク24を設けることとしてもよい。
なお、冷却流体として水と空気の混合物に代えて、水などの液体のみを吐出することとしてもよく、ヘリウム、窒素または二酸化炭素の液体または気体を噴射することとしても良い。また、これらの吐出ノズル21および液体タンク22に加えてまたはこれらに代えて、レーザ照射部18に対してカッターホイール19とは反対側に吐出ノズル23および液体タンク24を設けることとしてもよい。
なお、ガラス基板13のアライメントマークを撮影するCCDカメラ25,26が所定位置に設けられており、これらのCCDカメラ25,26で撮影されたアライメントマークは、画像認識装置によりその位置が認識され、テーブル12上にセットしたガラス基板13の位置ずれを認識することができる。これらのCCDカメラ25,26による撮影像はモニタ27,28に表示される。
ここで、以上のように構成されたガラス基板分断装置50がガラス基板13の表面にスクライブ線を形成する動作を説明する。
まず、ガラス基板13の表面の所望のスクライブ開始位置にカッターホイール19を図示しない付勢手段(押圧手段)で押圧する。このカッターホイール19を所定の押圧力で押圧した状態のままガラス基板13をテーブル12と共にX方向に移動させる。ガラス基板13の表面におけるカッターホイール19の移動軌跡にスクライブ線131が形成される。
このカッターホイール19によるスクライブ動作と同時にまたはこのスクライブ動作の後に、形成されたスクライブ線131にレーザを照射しまたはレーザ照射および水を吐出することにより、形成したスクライブ線131から伸びた垂直クラック132の深さを制御することができる。
(実施例1)
カッターホイール19によるスクライブ動作と同時に、カッターホイール19によってスクライブ線131が形成された直後、即ち、垂直クラック132が進行する前のスクライブ線131にレーザ照射部18からレーザを照射することによりレーザスポットを形成する。この結果、形成された垂直クラック132の深さは、レーザを照射しない場合と比較して浅くなる。
(実施例2)
カッターホイール19によるスクライブ動作と同時にまたはスクライブ動作の後に、形成されたスクライブ線131に水を吐出し、レーザ照射部18からレーザを照射することにより形成された直後のスクライブ線131にレーザスポットを形成する。この結果、形成された垂直クラック132の深さは、水を吐出およびレーザを照射しない場合と比較して深くなる。水の吐出は、レーザを照射する前のスクライブ線131に吐出してもよく、レーザを照射した後のスクライブ線131に吐出してもよい。
上述した実施例1および実施例2の効果を確認した実験について詳細に説明する。
(実施例1)
カッターホイール19によるスクライブ動作と同時に、カッターホイール19によってスクライブ線131が形成された直後、即ち、垂直クラック132が進行する前のスクライブ線131にレーザ照射部18からレーザを照射することによりレーザスポットを形成する。この結果、形成された垂直クラック132の深さは、レーザを照射しない場合と比較して浅くなる。
(実施例2)
カッターホイール19によるスクライブ動作と同時にまたはスクライブ動作の後に、形成されたスクライブ線131に水を吐出し、レーザ照射部18からレーザを照射することにより形成された直後のスクライブ線131にレーザスポットを形成する。この結果、形成された垂直クラック132の深さは、水を吐出およびレーザを照射しない場合と比較して深くなる。水の吐出は、レーザを照射する前のスクライブ線131に吐出してもよく、レーザを照射した後のスクライブ線131に吐出してもよい。
上述した実施例1および実施例2の効果を確認した実験について詳細に説明する。
カッターホイール19でガラス基板13にスクライブ線131を形成し、さまざまな処理条件でカッターホイール19で形成したスクライブ線131に対する処理を行った。スクライブ線131に沿ってガラス基板13を分断するために必要な分断荷重を計測した。具体的には、図4に示すように、引っ張り応力だけで、スクライブ線131が形成されたガラス基板13の一方端を粘着テープAでテーブル12上に固定し、スクライブ線131に直交する方向に、ガラス基板13の他方端側に固定した粘着テープAを引っ張り、ガラス基板13が分断したときの分断荷重(N)をプッシュプルゲージにて測定した。
カッターホイール19としては、三星ダイヤモンド工業(株)製のペネット(登録商標)を用いた。
レーザ発信部としてCO2レーザ発振器を用い、レーザ照射部18から照射されるレーザの出力は、160Wとし、カッターホイール19からレーザスポットまでの間隔は75mmとした。なお、ガラス基板13を加熱する加熱手段として、レーザ照射手段であるレーザ発振部14およびビームスポット照射部18(レーザ照射部)に代えて、熱風噴射手段としての熱風噴射機構または遠赤外線照射手段としての遠赤外線照射機構を用いることができる。この場合、熱風噴射手段はガラス基板13の表面に熱風を噴射させるものであり、遠赤外線照射手段はガラス基板13の表面に遠赤外線を照射させるものである。
(実験1)
次の表1は、ガラス基板13として厚さ0.7mmの無アルカリガラス基板にカッターホイール19で形成したスクライブ線131に対して後述する条件Aから条件Fまでの6種類の条件で処理を行った実験の結果を示す表である。また、スクライブ時のテーブル12の移動速度、即ち、ガラス基板13に対する、カッターホイール19、レーザスポットおよび冷却領域の走査速度は、200mm/secとした。
レーザ発信部としてCO2レーザ発振器を用い、レーザ照射部18から照射されるレーザの出力は、160Wとし、カッターホイール19からレーザスポットまでの間隔は75mmとした。なお、ガラス基板13を加熱する加熱手段として、レーザ照射手段であるレーザ発振部14およびビームスポット照射部18(レーザ照射部)に代えて、熱風噴射手段としての熱風噴射機構または遠赤外線照射手段としての遠赤外線照射機構を用いることができる。この場合、熱風噴射手段はガラス基板13の表面に熱風を噴射させるものであり、遠赤外線照射手段はガラス基板13の表面に遠赤外線を照射させるものである。
(実験1)
次の表1は、ガラス基板13として厚さ0.7mmの無アルカリガラス基板にカッターホイール19で形成したスクライブ線131に対して後述する条件Aから条件Fまでの6種類の条件で処理を行った実験の結果を示す表である。また、スクライブ時のテーブル12の移動速度、即ち、ガラス基板13に対する、カッターホイール19、レーザスポットおよび冷却領域の走査速度は、200mm/secとした。
表1の条件Aは、カッターホイール19のみでスクライブした従来のスクライブ方法であり、分断加重は60.4Nであった。また、分断した断面を観察したところ0.5mm程度の深さまで垂直クラック132が伸展していた。
条件Bは、上記実施例1の場合であり、カッターホイール19でのスクライブと同時、即ち、垂直クラック132が進展する前にレーザを照射した場合である。この条件Bでは、分断荷重は89.3N以上であり、カッターホイール19のみでスクライブした場合よりも分断に必要な荷重が高くなった。なお、分断した断面を観察したところ0.2mm程度しか垂直クラック132が伸展していないことを確認した。カッターホイール19でスクライブ線131が形成された後に、垂直クラック132が深く伸展する前、即ち、スクライブ直後に垂直クラック132が伸展するが、その前に(0を超え2秒までの時間範囲)、レーザによって加熱されたため、スクライブ線131の内部に圧縮応力がかかって垂直クラック132の伸展が妨げられたものと思われる。このような浅い垂直クラック132は、ブレイク工程で、分断面が斜めになるというリスクがあるが、搬送はある程度、脱落によるトラブルなくなく実行できる。
条件Cおよび条件Dは、上記実施例2の場合であり、カッターホイール19でのスクライブと同時にカッターホイール19によって形成されたスクライブ線131にレーザ照射および水を噴射した場合である。条件Cではレーザ照射の前に水を噴射し、条件Dではレーザ照射の後に水を噴射している。これら条件CおよびDでは、分断荷重はそれぞれ3.7Nおよび4.4Nであった。条件Cおよび条件Dは、カッターホイール19によるスクライブ線131の形成とレーザの照射の条件は上記条件Bと同一である。しかし、レーザ照射の前または後にスクライブ線131に水を噴射することにより、条件Bとは逆にカッターホイール19で形成したスクライブ線131に何も処理を行わない条件Aよりも垂直クラック132が深く浸透した。このような深い垂直クラック132は、ブレイク工程で、上記条件Bのように分断面が斜めになるというリスクはないが、搬送は慎重に行う必要がある場合がある。即ち、垂直クラック132の深さは深いほど分断面の品質はよいが搬送はしにくい。
条件Eは、上記条件Bの比較例であり、カッターホイール19でスクライブ線131を形成した後、再度、テーブル12を移動させてレーザを照射した場合である。この条件Eでは、分断荷重は、26.0Nであった。これは、カッターホイール19により形成された垂直クラック132が十分に伸展した後に、スクライブ線付近がレーザ照射により加熱されたため熱歪みにより垂直クラック132がさらに伸展したものと思われる。
条件Fは、上記条件Cの比較例でありカッターホイール19によってスクライブ線131を形成した後に、スクライブ線131への水の噴射およびレーザ照射を順次的に行った場合である。この条件Fの上記条件Cに対する差異は、カッターホイール19によるスクライブ線131の形成から水噴射、レーザ照射まで、水噴射からレーザ照射までの時間間隔を長く変更したことである。この条件Fでは、分断荷重は1.8Nで、分断荷重が他の条件に比べて最も小さく垂直クラック132が最も深いものと考えられる。
なお、上記条件A、条件B、および条件Cまたは条件Dを組み合わせることにより、1つのカッターホイールを用いて、ガラス基板13の厚さや種類に応じて所望の異なる深さの垂直クラック132を安定的に形成することができる。また、1本のスクライブ線131に対して所定の部分のみにレーザ照射とレーザ照射および水噴射と選択的に行うことにより、垂直クラック132の深さが部分的に3段階で調節された1本のスクライブ線131をも形成できる。要するに、分断前の脆性材料基板としてのガラス基板13に対して、割れが生じ始めるガラス基板13の外縁側周辺の基板端部分は垂直クラック132の深さを浅く形成し、それ以外は垂直クラック132の深さを深く形成して搬送し、搬送後にガラス基板13をスクライブ線131で分断する。または、分断前の大きなガラス基板13に対して、割れが生じ始める外周部分は垂直クラック132の深さを浅くし、搬送時に支持されるガラス基板13の中央部分(搬送時に支持される)は中程度の垂直クラック132の深さとし、それ以外は垂直クラック132の深さを深くすれば、搬送がしやすく、容易に分断することができる。または、あるスクライブ線131の方向だけ深い垂直クラック132とし、その方向以外の方向は浅い垂直クラック132として、ガラス基板13を部分的に予め分断した後にそれを搬送し、搬送後にガラス基板13をスクライブ線131で分断する。または、搬送方法によっては、ある方向だけ深い垂直クラック132とし、その方向とは直交する方向は浅い垂直クラック132として、部分的に予め分断して搬送することも考えられる。
要するに、垂直クラック132の深さは、上記表1の条件F、条件CまたはD、条件E、条件A、条件Bの順になる。
(実験2)
本発明は、液晶表示パネルなど2枚のガラス基板を貼り合せた貼り合わせ基板のスクライブにも適用することができる。
(実験2)
本発明は、液晶表示パネルなど2枚のガラス基板を貼り合せた貼り合わせ基板のスクライブにも適用することができる。
次の表2は厚さ0.7mmの2枚の無アルカリガラス基板を貼り合せた貼り合わせ基板に対して上記実験1の場合と同様に各条件を変更してスクライブ線131を形成し、ブレイクに必要な分断荷重を測定した結果を示す表である。
なお、貼り合わせ基板を構成する一方のガラス板13を予めカッターでスクライブしてスクライブ線131を形成しておき、この一方のガラス板13に予め形成したスクライブ線131に沿って、他方の基板の表面に実験1の場合と同様の各条件(条件Dを除く)でスクライブ線131を形成した。
また、実験2では、全体的に分断荷重が低いものの、各条件での分断荷重の大小の関係は、上記実験1の場合と同様の結果であった。なお、この分断荷重が小さいほど、基板搬送時に、スクライブ部分から自重により基板が脱落しやすい。よって、この分断荷重は脱落する可能性がある基板の自重よりも小さくする必要がある。
以上により、上記実施形態1によれば、カッターホイール19をガラス基板13の表面に圧接転動させてスクライブ線131を形成し、このカッターホイール19の転動方向後方にカッターホイール19から所定距離だけ離れた位置のガラス基板13の表面にレーザを照射することによりスクライブする条件と、カッターホイール19をガラス基板13の表面に圧接転動させてスクライブ線131を形成することによりスクライブする条件とによりスクライブ線131からの垂直クラック132の深さを制御する。この場合のレーザの照射は、スクライブ線131から垂直クラック132が発生してその伸展が完了するまでの時間範囲内に行えばよい。さらに、カッターホイール19とレーザ照射部18(レーザ照射手段)との間、またはレーザ照射部18の下流側に、吐出ノズル21(冷却手段)により、スクライブ線131を含む冷却領域に冷却流体を噴射する場合を、垂直クラック132の深さ制御の条件に加えることが可能である。これによって、カッターホイール19の種類を変更することなく、所望の深さの異なる垂直クラック132を安定的に形成することができる。
なお、以上のように、本発明の好ましい実施形態を用いて本発明を例示してきたが、本発明は、この実施形態に限定して解釈されるべきものではない。本発明は、特許請求の範囲によってのみその範囲が解釈されるべきであることが理解される。当業者は、本発明の具体的な好ましい実施形態の記載から、本発明の記載および技術常識に基づいて等価な範囲を実施することができることが理解される。本明細書において引用した特許、特許出願および文献は、その内容自体が具体的に本明細書に記載されているのと同様にその内容が本明細書に対する参考として援用されるべきであることが理解される。
本発明は、カッターホイールによるガラス基板などの脆性材料基板の表面へのスクライブ後に、そのスクライブ線にレーザ光を照射して所望の深さの垂直クラックを形成するための脆性材料基板分断装置および、これを用いたガラス基板などの脆性材料基板の分断方法の分野において、カッターホイールを用いて脆性材料基板に形成したスクライブ線をレーザ照射によって加熱、またはレーザ照射によって加熱および冷却することにより、カッターホイールを取り替えてカッターホイールの形状などを変更することなく、スクライブ線から深さ方向に伸びる垂直クラックを、カッターホイールのみで形成した場合の垂直クラックよりも浅くまたは深く変更して安定的に形成することができる。これによって、加工の工数を少なくすることができて、分断脆性材料基板の厚さや種類に応じて垂直クラックの深さを設定できて、搬送時に自重による基板の落下を防止して安定して分断脆性材料基板を搬送することができる。これによって、スクライブ箇所からの基板の自重による脱落により生じる搬送ロボットを含む搬送システムの稼働効率を良好に維持することができる。
1、9 台座
2、8 ボールネジ
4、5 レール
6 ガイド
7 モータ
10 ボールナット
11 θ回転機構
12 テーブル
13 ガラス基板
131 スクライブ線
132 垂直クラック
14 レーザ発振部
15 鏡筒部
16 支持ユニット
18 ビームスポット照射部(レーザ照射手段)
19 カッターホイール(カッター手段)
19a 溝
19A 突起
20 カッタチップホルダ
21 液体吐出ノズル(冷却手段)
22 液体タンク
23 冷却ノズル(冷却手段)
24 冷媒タンク
25、26 CCDカメラ
27、28 モニタ
50 ガラス基板分断装置
2、8 ボールネジ
4、5 レール
6 ガイド
7 モータ
10 ボールナット
11 θ回転機構
12 テーブル
13 ガラス基板
131 スクライブ線
132 垂直クラック
14 レーザ発振部
15 鏡筒部
16 支持ユニット
18 ビームスポット照射部(レーザ照射手段)
19 カッターホイール(カッター手段)
19a 溝
19A 突起
20 カッタチップホルダ
21 液体吐出ノズル(冷却手段)
22 液体タンク
23 冷却ノズル(冷却手段)
24 冷媒タンク
25、26 CCDカメラ
27、28 モニタ
50 ガラス基板分断装置
Claims (10)
- 刃先稜線部に円周方向に沿って所定深さの溝が形成されたカッターホイールで構成され、脆性材料基板の表面にスクライブ線を形成するためのカッター手段と、
前記カッター手段を前記脆性材料基板の表面に圧接させる押圧手段と、
前記押圧手段により前記カッター手段の刃先を前記脆性材料基板の表面に押圧して、前記カッター手段の刃先を前記脆性材料基板の表面に沿って前記脆性材料基板に対して相対的に移動させる移動手段と、
前記カッター手段の移動方向後方に、前記カッター手段から所定の間隔だけ離れた位置の前記脆性材料基板を加熱する加熱手段とを備え、
前記カッター手段のみによるスクライブの条件と、前記カッター手段および前記加熱手段によるスクライブの条件により前記垂直クラックの深さを制御する脆性材料基板分断装置。 - 前記所定の間隔は、前記カッター手段の通過から前記カッター手段によって形成されたスクライブ線からの垂直クラックが前記脆性材料基板の深さ方向への伸展が完了するまでの時間における前記移動手段の移動距離未満である請求項1に記載の脆性材料基板分断装置。
- 前記所定の間隔が、前記移動手段の0を超え2秒以下の時間に相当する移動距離である請求項1または2に記載の脆性材料基板分断装置。
- 前記加熱手段を、前記カッター手段の前記脆性材料基板に対する相対移動に同期または追従して1走査で移動させる請求項1に記載の脆性材料基板分断装置。
- 前記加熱手段は、前記脆性材料基板の表面にレーザ光を照射するレーザ照射手段と、該脆性材料基板の表面に熱風を噴射する熱風噴射手段と、該脆性材料基板の表面に遠赤外線を照射する遠赤外線照射手段とのうちのいずれかである請求項1に記載の脆性材料基板分断装置。
- カッター手段を脆性材料基板の表面に圧接転動させてスクライブ線を形成し、
前記カッター手段の転動方向後方に前記カッター手段から所定距離だけ離れた位置の前記脆性材料基板を加熱手段で加熱処理することによりスクライブする条件と、
前記カッター手段を脆性材料基板の表面に圧接転動させてスクライブ線を形成することによりスクライブする条件とによりスクライブ線からの垂直クラックの深さを制御する脆性材料基板分断方法。 - 前記脆性材料基板の加熱処理は、前記スクライブ線から前記垂直クラックが発生してその伸展が完了するまでの時間範囲内に行う請求項6に記載の脆性材料基板分断方法。
- 前記カッター手段と前記加熱手段との間、または該加熱手段の下流側に、冷却手段により、前記スクライブ線を含む冷却領域に冷却流体を噴射または噴出させる場合を、前記垂直クラックの深さ制御の条件に加える請求項6または7に記載の脆性材料基板分断方法。
- 前記時間範囲は、0を超え2秒以下である請求項7に記載の脆性材料基板分断方法。
- 前記脆性材料基板の加熱処理は、前記脆性材料基板の表面にレーザ照射手段によりレーザ光を照射する処理と、該脆性材料基板の表面に熱風噴射手段により熱風を噴射する処理と、該脆性材料基板の表面に遠赤外線照射手段により遠赤外線を照射する処理とのうちのいずれかの処理である請求項1に記載の脆性材料基板分断装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2007235963A JP2009067618A (ja) | 2007-09-11 | 2007-09-11 | 脆性材料基板分断装置および脆性材料基板分断方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2007235963A JP2009067618A (ja) | 2007-09-11 | 2007-09-11 | 脆性材料基板分断装置および脆性材料基板分断方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2009067618A true JP2009067618A (ja) | 2009-04-02 |
Family
ID=40604285
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2007235963A Withdrawn JP2009067618A (ja) | 2007-09-11 | 2007-09-11 | 脆性材料基板分断装置および脆性材料基板分断方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2009067618A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102115307A (zh) * | 2010-01-04 | 2011-07-06 | 塔工程有限公司 | 包括切屑预处理单元的划线装置及划线方法 |
| CN102729345A (zh) * | 2011-04-06 | 2012-10-17 | 三星钻石工业股份有限公司 | 脆性材料基板的内周加工方法 |
| KR101329819B1 (ko) * | 2012-01-31 | 2013-11-15 | 주식회사 티이에스 | 기판 분단 시스템 및 기판 분단 방법 |
| CN108015912A (zh) * | 2017-11-29 | 2018-05-11 | 江苏阿尔博装饰工程有限公司 | 一种装修用便捷式切割瓷砖装置 |
| CN115521055A (zh) * | 2022-10-25 | 2022-12-27 | 深圳市益铂晶科技有限公司 | 一种玻璃激光切割的结冰裂片方法 |
-
2007
- 2007-09-11 JP JP2007235963A patent/JP2009067618A/ja not_active Withdrawn
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