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JP2009051353A - 位置調整式ステアリング装置 - Google Patents

位置調整式ステアリング装置 Download PDF

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JP2009051353A
JP2009051353A JP2007219976A JP2007219976A JP2009051353A JP 2009051353 A JP2009051353 A JP 2009051353A JP 2007219976 A JP2007219976 A JP 2007219976A JP 2007219976 A JP2007219976 A JP 2007219976A JP 2009051353 A JP2009051353 A JP 2009051353A
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JP2007219976A
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Noriyuki Hachiman
紀之 八幡
Asaharu Horiuchi
朝晴 堀内
Takahiro Umefuji
孝啓 梅藤
Takashi Kono
隆 河野
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JTEKT Corp
JTEKT Column Systems Corp
Original Assignee
Fuji Kiko Co Ltd
JTEKT Corp
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Abstract

【課題】振動の少ない位置調整式ステアリング装置を提供すること。
【解決手段】位置調整式ステアリング装置1は、軸方向に相対摺動可能に嵌め合わされ、ステアリングシャフト4を回転可能に支持するインナーチューブ12およびアウターチューブ11と、操作レバー22の回動操作に伴って回動する押圧部材21とを備えている。操作レバー22が所定の方向に回動操作されると、押圧部材21が、アウターチューブ11の開口部49を通してインナーチューブ12の外周を押圧する。押圧部材21は、複数の押圧部54を有しており、インナーチューブ12の周方向Y1に間隔を隔てた複数の位置でインナーチューブ12の外周を押圧するようになっている。
【選択図】図2

Description

この発明は、操舵部材の位置を調整することができる位置調整式ステアリング装置に関するものである。
位置調整式ステアリング装置として、ステアリングシャフトの傾斜角度を変えることでステアリングホイールの高さを調整するチルトステアリング装置や、ステアリングシャフトおよびステアリングコラムをその軸方向に伸縮させることでステアリングホイールの高さを調整するテレスコピックステアリング装置が知られている。
例えば下記特許文献1では、軸方向に相対摺動可能に嵌め合わされ、ステアリングシャフトを回転可能に支持するインナーチューブおよびアウターチューブと、操作レバーの回動操作に伴って回動する押圧部材(ガタ取りカム)とを備える位置調整式ステアリング装置が開示されている。この特許文献1記載の位置調整式ステアリング装置では、操作レバーの回動操作に伴って押圧部材がインナーチューブの外周を押圧し、これによって、インナーチューブがアウターチューブに押し付けられるようになっており、インナーチューブとアウターチューブ間のガタを取り除くことができる。
特開2001―322552号公報
しかしながら、特許文献1記載の位置調整式ステアリング装置では、例えばアイドリング時にステアリングコラムの振動が大きくなるおそれがある。
この発明は、かかる背景のもとになされたものであり、振動の少ない位置調整式ステアリング装置を提供することを目的とする。
本願発明者は、上記先行技術では、押圧部材が、インナーチューブの周方向に関して1箇所でインナーチューブと接触しているため、ステアリングコラム全体としての支持剛性が低く、その結果、ステアリングコラム全体の共振周波数が低くなり、アイドリング時の振動が大きくなっていると考えた。
本発明はかかる知見に基づいてなされたものであり、本発明は、テレスコ調整のために軸方向(X1)に相対摺動可能に嵌め合わされ、操舵軸(4)を回転可能に支持するインナーチューブ(12)およびアウターチューブ(11)と、一対の側板(30)を有し車体(13)に固定されたアウターブラケット(18)と、一対の側板(23)を有しアウターチューブに固定されたインナーブラケット(17)と、両ブラケットの側板を貫通する支軸(38)と、支軸の軸線の回りに回動操作される操作レバー(22)と、操作レバーの回動操作に伴って両ブラケットの対応する側板同士を互いに圧接することにより、インナーブラケットを解除可能にロックするロック機構(19)と、支軸と同行回転可能に設けられた押圧部材(21)とを備え、押圧部材は、操作レバーの回動操作に伴ってインナーブラケットがロックされるときに、アウターチューブに設けられた開口部(49)を通してインナーチューブの外周を押圧するようにされており、上記押圧部材は、インナーチューブの周方向(Y1)に間隔を隔てた位置で、それぞれインナーチューブを押圧可能な複数の押圧部(54)を含むことを特徴とする位置調整式ステアリング装置(1)である。
本発明によれば、押圧部材の複数の押圧部によって、インナーチューブの周方向に間隔を隔てた複数の位置でインナーチューブをアウターチューブへ押圧することができるので、インナーチューブと押圧部材とが接触している状態において、インナーチューブとアウターチューブ間のガタを取り除くとともに、インナーチューブを含めたステアリングコラム全体に対する支持剛性を向上させて、共振周波数を高くすることができる。したがって、インナーチューブと押圧部材とが接触している状態において、例えばアイドリング時においてステアリングコラム(インナーチューブおよびアウターチューブを含む操舵軸を支持するための部材)が共振することを防止することができる。
なお、上記において、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素の参照符号を表すものであるが、これらの参照符号により特許請求の範囲を限定する趣旨ではない。
以下には、図面を参照して、この発明の実施形態について具体的に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る位置調整式ステアリング装置1の概略構成を示す模式図である。
図1を参照して、位置調整式ステアリング装置1は、ステアリングホイール等の操舵部材2と、操舵部材2の操舵に連動して転舵輪(図示せず)を転舵するステアリング機構3とを備えている。ステアリング機構3としては、例えばラックアンドピニオン機構が用いられている。
操舵部材2とステアリング機構3とは、ステアリングシャフト4および中間軸5等を介して機械的に連結されている。操舵部材2の回転は、ステアリングシャフト4および中間軸5等を介してステアリング機構3に伝達されるようになっている。また、ステアリング機構3に伝達された回転は、図示しないラック軸の軸方向移動に変換される。これにより、転舵輪が転舵される。
ステアリングシャフト4は、例えばスプライン嵌合やセレーション嵌合によって相対摺動可能に嵌合された筒状のアッパーシャフト6およびロアーシャフト7を有している。操舵部材2は、アッパーシャフト6の上端部に連結されている。また、ステアリングシャフト4は、その軸方向X1に伸縮可能である。ステアリングシャフト4は、筒状のステアリングコラム8の内周を挿通しており、複数の軸受9,10を介してステアリングコラム8に回転可能に支持されている。
ステアリングコラム8は、相対摺動可能に嵌合されたアッパーチューブとしてのアウターチューブ11と、ロアーチューブとしてのインナーチューブ12とを有している。ステアリングコラム8は、その軸方向に伸縮可能である。
アウターチューブ11は、軸受9を介してアッパーシャフト6を回転可能に支持するとともに、軸受9を介してステアリングシャフト4の軸方向X1に同行移動可能にアッパーシャフト6に連結されている。
また、インナーチューブ12の外周には、車体13に固定された固定ブラケット14に、チルト用支軸15を介して回動可能に支持されたロア側ブラケット16が固定されている。ステアリングコラム8およびステアリングシャフト4は、チルト用支軸15を支点にして回動可能となっている。
チルト用支軸15を支点にしてステアリングシャフト4およびステアリングコラム8を回動させることで、操舵部材2の高さを調整できるようになっている(いわゆるチルト調整)。また、ステアリングシャフト4およびステアリングコラム8を軸方向X1に伸縮させることで、操舵部材2の高さを調整できるようになっている(いわゆるテレスコ調整)。
アウターチューブ11にはコラム側ブラケット17が固定されており、このコラム側ブラケット17と車体13に固定された車体側ブラケット18とがロック機構19によって連結されることで、ステアリングコラム8の位置が車体13に対して固定され操舵部材2の位置が固定されるようになっている。本実施形態では、コラム側ブラケット17がインナーブラケットとして機能し、車体側ブラケット18がアウターブラケットとして機能する。
また、ロック機構19は、カム状突起部20を有する押圧部材21を備えており、操作レバー22の操作によって押圧部材21が回動することで、インナーチューブ12がアウターチューブ11に押し付けられ、アウターチューブ11に対してインナーチューブ12が固定されるようになっている。
図2は、図1におけるII−II線に沿う位置調整式ステアリング装置1の図解的な断面図である。図3は、図2における矢視IIIから見た位置調整式ステアリング装置1の一部の図解的な外観図である。また、図4は、コラム側ブラケット17の正面図であり、図5は、車体側ブラケット18の正面図である。また、図6は、図2の一部を拡大した図である。
図2を参照して、コラム側ブラケット17は、上向きに開放する溝形の部材であり、図2において左右対称にされている。すなわち、コラム側ブラケット17は、図2における左右方向に相対向する一対の側板23と、この一対の側板23の下端同士を連結する連結板24とを含む。各側板23と連結板24とは、それぞれ下側湾曲部25を介して連続的に連なっている。
図2および図3を参照して、各側板23は、図3に示すように、概ね矩形状であり、その下端部には、軸方向X1に長手となるテレスコ用の長孔26が形成されている。ステアリングシャフト4およびステアリングコラム8は、この長孔26の軸方向長さの範囲で伸縮できるようになっている。図2に示すように、各側板23に形成された長孔26は、互いに対向している。
また、図2に示すように、各側板23の上端部は、コラム側ブラケット17の内側に折り曲げられており、折り曲げ部27となっている。各側板23は、折り曲げ部27と主体部28とによって構成されている。各側板23は、その折り曲げ部27がアウターチューブ11の外周面に固定されている。また、折り曲げ部27と主体部28とは上側湾曲部29を介して連続的に連なっている。主体部28は、下側湾曲部25と上側湾曲部29との間に相当する部分である(図3に示す二点差線L1と二点差線L2との間に相当する部分である)。
図2に示すように、各側板23の主体部28の外側面28aは、下方に向かうにしたがって外側面28a,28a間の間隔が狭くなるように、テーパ状に傾斜している。すなわち、図4に示すように、主体部28の外側面28a,28a間の間隔は、下方に向かうにしたがって連続的に狭くなっており、主体部28の上端部281における外側面28a,28a間の間隔である第1の間隔W1が、主体部28の下端部282における外側面28a,28a間の間隔である第2の間隔W2よりも所定量広くなっている。
図2および図3を参照して、車体側ブラケット18は、図2に示すように、下向きに開放する全体として溝形の部材であり、図2における左右方向に相対向する一対の側板30と、この一対の側板30の上端同士を連結する連結板31と、この連結板31の上面に固定され概ね上記左右方向に延びる板状の取付ステー32とを含む。ステアリングシャフト4、ステアリングコラム8およびコラム側ブラケット17は、図2において、車体側ブラケット18の一対の側板30の間に配置されている。また、車体側ブラケット18は、取付ステー32に連結された一対の取付体33を介して車体13に固定されている。
各取付体33と取付ステー32とは、それぞれ取付ステー32を上下方向に貫通する破断可能な合成樹脂製のピン34によって連結されており、各取付体33は、固定ボルト35によって車体13に固定されている。取付ステー32には、図3に示すように、その操舵部材2側の端部から軸方向X1に沿って延びる一対の切欠き36が形成されている。一対の固定ボルト35の頭部は、それぞれ、対応する切欠き36内に配置されている。
また、各側板30は、図2に示すように、その内側面30bがコラム側ブラケット17の対応する側板23の外側面に対向しており、その下端部には、上下方向に長手となるチルト用の円弧状長孔37が形成されている。各側板30に形成された円弧状長孔37は、互いに対向している。また、図3に示すように、各側板30は、その円弧状長孔37が当該側板30に対応する側板23の長孔26に交差するように配置されている。図2に示すように、ロック機構19の一部である支軸38は、テレスコ用の一対の長孔26およびチルト用の一対の円弧状長孔37を左右方向に挿通している。
図2を参照して、ロック機構19は、図2における左右方向に車体側ブラケット18を挟持して当該車体側ブラケット18にコラム側ブラケット17を保持させるとともに、インナーチューブ12を押圧して、アウターチューブ11に対してインナーチューブ12を固定するためのものであり、上記支軸38と、この支軸38の一端部に形成されたねじ部に螺合するナット39と、支軸38の外周に嵌合された環状のカム40および環状のカムフォロワ41と、インナーチューブ12を押圧するための押圧部材21とを含む。
カム40およびカムフォロワ41は支軸38の頭部38a側に配置されており、複数のカム突起が形成されたカム40の端部42およびカムフォロワ41の端部43は、互いに対向している。また、押圧部材21は、コラム側ブラケット17の一対の側板23の間において、支軸38の軸部38bの軸方向中間部に同行回転可能に連結されている。ナット39と押圧部材21との間には、ニードルベアリングやワッシャー等の介在部材44が介在している。
介在部材44は、車体側ブラケット18の一方の側板30(図2において右側の側板30)の外側面30aに接触しており、当該外側面30aに接触する介在部材44の接触面44aは、図2においてほぼ鉛直な環状の面となっている。介在部材44の接触面44aは、車体側ブラケット18を挟持するための挟持面として機能する。
カム40は、支軸38と同行回転可能に連結されており、操作レバー22の操作によって支軸38がその中心軸線の回りに回動すると、それに伴って回動するようになっている。カム40は、車体側ブラケット18の他方の側板30(図2において左側の側板30)と支軸38の頭部38aとの間に配置されている。
また、カムフォロワ41は、支軸38の軸部38bの外周に相対回転可能に嵌合されている。カムフォロワ41は、コラム側ブラケット17の一方の側板23(図2において左側の側板23)に形成された長孔26に係合することによって回動が規制されている。
カムフォロワ41は、車体側ブラケット18の他方の側板30の外側面30aに接触しており、当該外側面30aに接触するカムフォロワ41の接触面41aは、図2においてほぼ鉛直な環状の面となっている。カムフォロワ41の接触面41aは、車体側ブラケット18を挟持するための挟持面として機能する。すなわち、本実施形態では、介在部材44の接触面44aとカムフォロワ41の接触面41aとが、車体側ブラケット18を挟持する一対の挟持面として機能する。
また、図6に示すように、カム40およびカムフォロワ41の互いに対向する端部42,43の内周には、それぞれ、環状溝45,46が形成されている。この一対の環状溝45,46は互いに連通しており、一対の環状溝45,46と支軸38の軸部38bの外周との間には、環状の弾性部材47が介在している。弾性部材47としては、例えば、Oリングやゴム管、合成樹脂部材等を用いることができる。
弾性部材47は、カム40およびカムフォロワ41が噛み合っていない状態、または噛み合いが緩んだ状態において、カム40およびカムフォロワ41を支軸38の軸方向および径方向に付勢し、これらの部材40,41が振動しないようにしている。これにより、カム40およびカムフォロワ41の振動に起因する騒音の発生が防止されている。また、上記一対の環状溝45,46と支軸38の軸部38bの外周との間に弾性部材47を配置することで、カム40とカムフォロワ41との噛み合いが阻害されないようになっている。
図2を参照して、インナーチューブ12は、例えば金属製の金属製チューブ50と、この金属製チューブ50の外周に嵌合された例えば合成樹脂製の樹脂製チューブ51とを備えている。樹脂製チューブ51には、複数の凸部52がその周方向に間隔を隔てて形成されている。図示はしないが、この複数の凸部52は、樹脂製チューブ51の軸方向に間隔を隔てた複数の箇所に形成されている。なお、この凸部52は、金属製チューブ50に形成されていてもよい。
また、押圧部材21は、筒状部48と、この筒状部48の軸方向中間部に突出形成されたカム状突起部20とを含む。押圧部材21は、支軸38の軸部38bに例えばセレーション嵌合またはスプライン嵌合されており、これによって、押圧部材21が支軸38に同行回転可能に連結されている。
また、カム状突起部20は、筒状部48の周方向の一部から突出しており、その上端部は、アウターチューブ11に形成された開口部49を通ってアウターチューブ11の内部に進入している。カム状突起部20の上端面は、筒状部48の周方向に関して、筒状部48の中心からの距離が連続的に変化する円弧状の面となっている(図1参照)。
具体的には、カム状突起部20の上端部に断面矩形の凹部53が形成され、この凹部53の左右両側が押圧部54となっている。各押圧部54の上端面は、筒状部48の軸方向に関して、金属製チューブ50の外周面の形状に対応する円弧状の面となっており、操作レバー22の操作に応じて、当該金属製チューブ50の外周面に当接または離反するようになっている。
操作レバー22を所定の方向に回動させると、それに伴って支軸38およびカム40が回動し、図2の右方に向けてカム40がカムフォロワ41を押してカムフォロワ41が右方に移動する。これにより、車体側ブラケット18の一対の側板30がロック機構19によって左右方向に挟持される。その結果、車体側ブラケット18は、一対の側板30の間隔が狭くなるように弾性的に撓む。そして、車体側ブラケット18の撓み量が所定の値を超えると、車体側ブラケット18の各側板30がコラム側ブラケット17の対応する側板23に圧接される。すなわち、コラム側ブラケット17の一対の側板23が車体側ブラケット18の一対の側板30に挟持され、コラム側ブラケット17が車体側ブラケット18に保持されて、コラム側ブラケット17がロックされる。
またこのとき、操作レバー22が所定の方向に回動されると、これに伴って支軸38および押圧部材21が回動し、インナーチューブ12の周方向Y1に間隔を隔てた位置で、一対の押圧部54がそれぞれ金属製チューブ50の外周面に当接するようになっている。そして、一対の押圧部54がそれぞれ金属製チューブ50の外周面に当接すると、各押圧部54がインナーチューブ12を押圧し、その結果、インナーチューブ12がアウターチューブ11に対して当接されるようになっている。
本実施形態では、押圧部材21の一対の押圧部54によって、インナーチューブ12の周方向Y1に間隔を隔てた複数の位置でインナーチューブ12を押圧することで押圧面を増やすことができるので、インナーチューブ12と押圧部材21とが接触している状態において、インナーチューブ12とアウターチューブ11間のガタを取り除くとともに、ステアリングコラム8全体に対する支持剛性を向上させて、共振周波数を高くすることができる。したがって、インナーチューブ12と押圧部材21とが接触している状態において、例えばアイドリング時においてステアリングコラム8が共振することを防止することができる。
また、操作レバー22を所定の方向に回動させることにより、ステアリングコラム8の位置が車体13に対して固定され、上記チルト調整およびテレスコ調整が規制される。このとき、操作レバー22に加えられた操作力は、車体側ブラケット18がコラム側ブラケット17を挟持する力、すなわち、車体側ブラケット18によるコラム側ブラケット17の保持力として機能する。
一方、ステアリングコラム8の位置が車体13に対して固定された状態で、操作レバー22を上記所定の方向と反対の方向に回動させて操作レバー22の位置を元に戻すと、車体13に対するステアリングコラム8の位置のロックが解除され、上記チルト調整およびテレスコ調整ができるようになる。
コラム側ブラケット17が車体側ブラケット18によって挟持された状態で、車体側ブラケット18の各側板30の一部は、コラム側ブラケット17の対応する側板23の形状に倣っており、コラム側ブラケット17の各側板23の主体部28の外側面28aと、これに対向する車体側ブラケット18の側板30の内側面30bとは互いに接している。
すなわち、図5に示すように、車体側ブラケット18がロック機構19によって締め付けられていない状態において、車体側ブラケット18の一対の側板30は、内側面30b,30b間の間隔が上下方向に亘って一定であるか、または、側板30の上端部301の内側面30b,30b間の間隔である第3の間隔W3が、側板30の下端部302の内側面30b,30b間の間隔である第4の間隔W4よりもやや広くなっている(W3≧W4)。
一方、ロック機構19によって車体側ブラケット18を締め付けると、一対の側板30は、互いの間隔が狭くなるように弾性的に撓むが、その内側にコラム側ブラケット17の一対の側板23が配置されているので、撓みの量が所定の値を超えると、それぞれコラム側ブラケット17の一対の側板23に当接し、その内側面30bの形状が対応する側板23の外側面の形状に倣う。これにより、車体側ブラケット18の各側板30の内側面30bと、これに対向するコラム側ブラケット17の各側板23の主体部28の外側面28aとが互いに接する(図3において互いの接触部分にハッチングを施している)。すなわち、本実施形態では、コラム側ブラケット17と車体側ブラケット18との十分な接触面積が確保されている。
以上のように本実施形態では、コラム側ブラケット17と車体側ブラケット18との十分な接触面積が確保されているので、車体側ブラケット18によるコラム側ブラケット17の保持力が十分に確保され、コラム側ブラケット17と車体側ブラケット18との接触部分の剛性が向上されている。これにより、例えばアイドリング時における車両の振動によって、ステアリングコラム8が共振することを防止することができる。
また、本実施形態では、主体部28の外側面28a,28a間の間隔が下方に向かうにしたがって狭くなるように設定されているので、操作レバー22に加えられた操作力だけでなく、コラム側ブラケット17およびステアリングコラム8の自重による力を、車体側ブラケット18がコラム側ブラケット17を挟持する力、すなわち、車体側ブラケット18によるコラム側ブラケット17の保持力として作用させることができる。
具体的には、コラム側ブラケット17およびステアリングコラム8の自重による力によって、コラム側ブラケット17の一対の側板23から車体側ブラケット18の一対の側板30に、当該車体側ブラケット18の一対の側板30の間隔を押し広げる力を作用させ、コラム側ブラケット17の各側板23を車体側ブラケット18の対応する側板30にさらに強く圧接させることができる。
したがって、本実施形態に係る位置調整式ステアリング装置1では、操作レバー22に加える操作力を上げることなく、車体側ブラケット18によるコラム側ブラケット17の保持力を向上させることができる。
さらに、本実施形態では、主体部28の外側面28a,28a間の間隔の上側と下側との差(第1の間隔W1と第2の間隔W2との差)が、所定の値に設定されているので、支軸38に過大な曲げ応力が加わったり、介在部材44やカムフォロワ41などの部材が緩んだりすることが防止されている。
すなわち、介在部材44の接触面44aとカムフォロワ41の接触面41aとはそれぞれ図2において鉛直な面となっており、これに当接する側板30の外側面30aは傾斜面となっているので、上記上側と下側との差があまりに大きいと、ロック機構19が車体側ブラケット18を締め付けるときに、介在部材44およびカムフォロワ41に過大な曲げ応力が作用し、この応力が支軸38に伝わってしまう場合がある。
また、上記上側と下側との差があまりに大きいと、介在部材44の接触面44aおよびカムフォロワ41の接触面41aとこれに当接する側板30の外側面30aとが点接触または線接触になり、介在部材44およびカムフォロワ41とこれに当接する側板30との間に作用する摩擦力が小さくなるので、介在部材44やカムフォロワ41などの部材が回動して緩んだりする場合がある。したがって、上記所定の値は、上記上側と下側との差により、本実施の形態の効果を奏する値で、且つ、それらの差が大きくなりすぎることにより上記問題が生じないような値にするとよい。
これにより、本実施形態のように、上記上側と下側との差を所定の値に規制することにより、これらの問題が発生することを防止し、さらに、コラム側ブラケット17と車体側ブラケット18との十分な接触面積を確保することができる。
なお、本実施形態では、カム状突起部20の上端部に断面矩形の凹部53が形成されている場合について説明したが、凹部53の断面形状は、これに限らず、図7(a)に示すようなV字形状であってもよいし、図7(b)に示すような円弧形状であってもよいし、その他の形状であってもよい。また、押圧部54は、一対に限らない。
また、この発明は、以上の実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
本発明の一実施形態に係る位置調整式ステアリング装置の概略構成を示す模式図である。 図1におけるII−II線に沿う位置調整式ステアリング装置の図解的な断面図である。 図2における矢視IIIから見た位置調整式ステアリング装置の一部の図解的な外観図である。 コラム側ブラケットの正面図である。 車体側ブラケットの正面図である。 図2の一部を拡大した図である。 凹部の他の形状を示す図である。
符号の説明
1・・・位置調整式ステアリング装置、4・・・ステアリングシャフト(操舵軸)、11・・・アウターチューブ、12・・・インナーチューブ、13・・・車体、17・・・コラム側ブラケット(インナーブラケット)、18・・・車体側ブラケット(アウターブラケット)、19・・・ロック機構、21・・・押圧部材、22・・・操作レバー、23・・・側板(インナーブラケットの側板)、30・・・側板(アウターブラケットの側板)、38・・・支軸、49・・・開口部、54・・・押圧部、X1・・・軸方向、Y1・・・周方向(インナーチューブの周方向)

Claims (1)

  1. テレスコ調整のために軸方向に相対摺動可能に嵌め合わされ、操舵軸を回転可能に支持するインナーチューブおよびアウターチューブと、
    一対の側板を有し車体に固定されたアウターブラケットと、
    一対の側板を有しアウターチューブに固定されたインナーブラケットと、
    両ブラケットの側板を貫通する支軸と、
    支軸の軸線の回りに回動操作される操作レバーと、
    操作レバーの回動操作に伴って両ブラケットの対応する側板同士を互いに圧接することにより、インナーブラケットを解除可能にロックするロック機構と、
    支軸と同行回転可能に設けられた押圧部材とを備え、
    押圧部材は、操作レバーの回動操作に伴ってインナーブラケットがロックされるときに、アウターチューブに設けられた開口部を通してインナーチューブの外周を押圧するようにされており、
    上記押圧部材は、インナーチューブの周方向に間隔を隔てた位置で、それぞれインナーチューブを押圧可能な複数の押圧部を含むことを特徴とする位置調整式ステアリング装置。
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