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JP2009043600A - 防水コネクタ用ゴム栓体、および防水コネクタ - Google Patents

防水コネクタ用ゴム栓体、および防水コネクタ Download PDF

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信幸 坂元
Keiko Azuma
恵子 東
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Abstract

【課題】 防水性を向上させた防水コネクタ用ゴム栓体、およびこのゴム栓体を用いた防水コネクタを提供する。
【解決手段】 電線に接続された端子金具を複数個並列して収容するコネクタハウジングの電線の接続側に挿入される二つ割り状に形成された一対の割り型体から構成されるゴム栓体であって、一対の割り型体2、3のそれぞれの合わせ面2a、3aは、所定の間隔で電線6を挟着するために相対する位置に複数の円弧状の断面部を有する電線嵌入溝4、5を備えている。この一対の割り型体2、3の電線嵌入溝4、5で電線6を挟着したときに、挟着した電線6の中心部Oが一対の割り型体2、3の合わせ面2a、3aから所定の距離ほど離れるように、一対の割り型体2、3の電線嵌入溝4、5は円弧状の断面形状を備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、端部に端子金具を接続した電線を、コネクタに挿入する側からの防水を図るための防水コネクタ用のゴム栓体、及びこのゴム栓体を用いた防水コネクタに関するものである。
自動車の車体には、種々の電装機器が搭載されている。これら電装機器を作動させるための電力や制御信号を送信するために多数の電線を束ねたワイヤハーネスが配線されている。このワイヤハーネスの端部には電装機器と接続するためのコネクタが設けられている。このコネクタは、一般に、電気導電性の良好な金属からなる端子金具と、この電線の芯線を接続したこの端子金具の複数本を収納するための絶縁性を有するコネクタハウジング、等などから構成されている。また、コネクタの形状は筒状あるいは箱型状をなしている。
近年、顧客ニーズの多様化、及び地球環境改善を図るために、上記車載される電装機器は一層多様化し、それに伴って高信頼性、軽量化、多極化、小型化の要求が一層強くなっている。特に、ECU(Electronic Control Unit)をエンジンルーム内に集中させる傾向になりつつある。ECUをエンジンルーム内に集中させると、電装機器を構成する各種のIC等の素子類の耐熱性の確保と、雨水や洗車等に対する防水機能を確実に確保することが大きな課題となる。
上記した課題のうち、防水機能を確保するための防水コネクタとして、電線を嵌入するための円弧状の嵌入溝を設けた二つ割り型の一対のゴム栓体を用いた防水コネクタが提案されている。この二つ割り型のゴム栓体を用いた防水コネクタについては、例えば、下記の特許文献に記載の発明が提案されている。
特開平10−284168号公報 特開2000−323229号公報 特開2006−302850号公報
上記特許文献1には、電線に接続された端子金具を複数個並列して収容するコネクタ本体と、この電線接続側に設けた凹陥部に嵌着されるゴム栓とから構成される防水コネクタが提案されている。さらに、このゴム栓は二つ割り状に形成された一対の割り型体の合わせ面に、それぞれ電線の半周部を嵌入する電線嵌入溝を形成すると共に、このゴム栓にはその外周面に隣り合う二つの電線嵌入溝の中間に位置する箇所にゴム栓押圧溝を設け、さらに、コネクタ本体の凹陥部の内面にはこのゴム栓押圧溝と係合する押圧用リブを設けることが開示されている。そして、特許文献1に記載の防水コネクタは、電線嵌入溝に電線を嵌入した一対の割り型体からなるゴム栓をコネクタ本体の凹陥部に嵌着すると、押圧用リブがゴム栓押圧溝に係合してゴム栓をさらに圧縮する作用を行なうので、電線とゴム栓の割り型が接触する部分の防水性が改善されることが記載されている。
上記特許文献2には、端子金具を接続した電線を挿入する半円周状の断面を有する電線挿通孔を形成した二つ割り型のゴム栓が提案されている。また、この二つ割り型のゴム栓は、電線挿通孔を横切る面で分割すると共に、ヒンジを介して開閉可能に連結されているが記載されている。そして、このゴム栓の組み付け操作は、まず、電線を接続した端子金具をハウジングのキャビティに収容する。次に、この電線を二つ割り型のゴム栓の電線挿通孔に挟着した後、この二つ割り型のゴム栓を閉じた状態でハウジングの共用入口に嵌め込む操作を行なうことが記載されている。
上記特許文献3には、二つの割り型の防水パッキンの一側をヒンジで連結すると共に、防水パッキンの合わせ面となる内面には、断面が半円状の電線挿通孔を形成し、さらにこの防水パッキンの合わせ面と電線挿通孔及び外周面に熱可塑性接着剤を付着させた防水パッキンが提案されている。そして、特許文献3に記載の発明においては、電線挿通孔に端子金具付の電線を嵌入した二つの割り型の防水パッキンを防水コネクタのアウタハウジング内に挿入した状態で、熱可塑性接着剤に外部から熱を加えることで、防水パッキンの電線挿通孔に付着している熱可塑性接着剤は溶けて電線の外周面と電線挿通孔の内周面とを接着固定させる。それと同時に、防水パッキンの外周面に付着している熱可塑性接着剤も溶けて、防水パッキンの外周面をアウタハウジングのパッキン収容部の内周面に接着固定させることにより、電線とコネクタハウジングの取付側との防水性を向上させることが開示されている。
上記特許文献1〜特許文献3に記載されている二つ割り型のゴム栓(又は防水パッキン)は、均等に2分割された形状をなしているので、合わせ面に形成された電線を挟着する電線挿通孔は、その断面形状が半円形状をなしていた。これを図6(a)、(b)に基づいて説明すると、上下一対のゴム栓(ゴム栓体)21a、21bの合わせ面22a、22bに形成された電線挿通孔23a、・・・、23b・・・は、いずれも断面形状が半円又は略半円形状をなしている。このため、相対する電線挿通孔23aと23b、・・・がなす円筒状の空間部に、断面が円形をなす電線24を挿入して上下一対のゴム栓21a、21bの合わせ面を合わせる操作を行なうと、図6(b)に示すように、隣接する電線挿通孔23a又は23bの間の合わせ面22a、22bに位置ズレ25が発生する可能性があった。
従来の二つ割り型のゴム栓体21a、21bの合わせ面22a、22bに、上記した位置ズレ25が発生する原因は、次の理由によるものである。一般に、二つ割り型のゴム栓体21a、21bの合わせ面22a、22bに形成した電線挿通孔23a、・・・、23b・・・に、電線24を挿入する操作は次のように行なわれる。
まず、下側のゴム栓体21bの電線挿通孔23b・・・に図6(a)に示すように電線24を挿入した後に、図6(b)に示すように、上側のゴム栓体21aを下側のゴム栓体21bに型合わせする操作を行なう。このとき、下側のゴム栓体21bの電線挿通孔23b・・・に電線24を挿入した後に、上側のゴム栓体21aを下側のゴム栓体21bに型合わせする操作を行なうときに、上側のゴム栓体21aに形成されている電線挿通孔23aの断面形状は半円又は略半円形状をなしているので、その円弧状部が電線24の表面と接触する面積が大きくなる。このため、電線挿通孔23aと電線24の表面との接触抵抗等により位置ズレ25が発生する危険性があった。図6(b)に示すような位置ズレ25が発生すると、二つ割り型のゴム栓体21a、21bの合わせ面22a、22bと電線24との間に隙間が発生するので防水性が低下することになる。
そこで、本発明の目的は、一対の割り型体から構成されるゴム栓体を用いた防水コネクタにおいて、上記従来の不具合の発生を防止した防水コネクタ用のゴム栓体、及びこのゴム栓体を用いた防水コネクタを提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明は、電線を接続した端子金具を複数個並列して収容するコネクタハウジングの前記電線の接続側に挿入されるゴム栓体であって、
一対の割り型体から構成され、前記割り型体のそれぞれの合わせ面は、所定の間隔で前記電線を挟着するために相対する位置に複数の円弧状の断面部を有する電線嵌入溝を備え、
前記電線嵌入溝は該電線嵌入溝で前記電線を挟着したときに、前記電線を挟着した前記電線嵌入溝の円弧状の断面部が形成する円形断面の中心位置が、前記一対の割り型体の合わせ面から所定の距離ほど離れるように形成されていることを特徴としている。
さらに、本発明の防水コネクタ用ゴム栓体は、前記一対の割り型体の間の縦方向に配置された一つまたは複数の中間ゴム栓体を備え、
前記中間ゴム栓体の上側合わせ面及び下側合わせ面のそれぞれは、前記一対の割り型体の一方の合わせ面に形成された前記電線嵌入溝と対向して前記円形断面を形成する前記電線嵌入溝を備えていることを特徴としている。
さらに、本発明の防水コネクタ用ゴム栓体は、前記一対の割り型体の一方の前記合わせ面であって、前記電線嵌入溝の間に凸部又は凹部を設け、
前記一対の割り型体の他方の前記合わせ面であって、前記電線嵌入溝の間に前記一方の前記合わせ面の凸部又は凹部に嵌合する凹部又は凸部を設けたことを特徴としている。
また、本発明の防水コネクタは、端子金具を接続した電線を挿入するコネクタハウジングと、
前記コネクタハウジングは、前記電線嵌入溝で前記端子金具を接続した電線を挟着した請求項1又は請求項2に記載の防水コネクタ用ゴム栓体を挿入するゴム栓体収容部を備えていることを特徴としている。
本発明の防水コネクタ用ゴム栓体は、弾性材からなる一対の割り型体の合わせ面に形成した電線嵌入溝で電線を挟着したときに、挟着した電線の中心部が一対の割り型体の合わせ面から所定の距離ずれるようにしている。これにより、防水コネクタ栓体を構成する一対の割り型体のうち、円弧状断面の円弧状部が長い電線嵌入溝が形成された割り型体で、電線をその半周部を超えた表面積にわたって強固に密着保持することができ、かつ、一対の割り型体の合わせ面において、隣接する電線嵌入溝の間に位置する合わせ面の長さを従来の均等2分割型のゴム栓体と比べて大きくできるので、一対の割り型体の合わせ面の防水効果も向上させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1(a)は、本発明の一対の割り型体から構成される防水コネクタ用ゴム栓体の一実施形態を示す斜視図、図1(b)は一対の割り型体から構成される防水コネクタ用ゴム栓体で電線を挟着したときの状態を示す側面図である。
図1(a)、及び図1(b)に示す防水コネクタ用ゴム栓体1は、上下1対の割り型体2、3から構成される。上下1対の割り型体2、3を型合わせする対向面(以下、合わせ面という)2a、3aには、断面が円弧状をなす複数の電線嵌入溝4、5が所定の間隔を置いて相対して対向するように並設されている。これら電線嵌入溝4、5は、上下1対の割り型体2、3の合わせ面2a、3aを合わせたときに、対向する電線嵌入溝4、5はその断面形状が円形又は略円形をなすように位置合わせ(相対)して形成されている。1対の割り型体2、3を型合わせしたときに対向する電線嵌入溝4、5が形成する円形断面の径は、この対向する電線嵌入溝4、5に挿入する電線6の径より小さく設定する。なお、図1(a)に示すように、上下1対の割り型体2、3の合わせ面2a、3aは、幅Aを有する平坦な合わせ面を形成している。
上記した上下1対の割り型体2、3から構成される本発明の防水コネクタ用ゴム栓体1においては、割り型体2、3の合わせ面2a、3aのそれぞれに形成した断面が円弧状をなす複数の電線嵌入溝4、5は、図1(b)に示すように、その断面形状を異にしていることに特徴がある。すなわち、一対の割り型体2、3の一方の割り型体の合わせ面に形成した電線嵌入溝の断面形状の円弧部の長さを、他方の割り型体の合わせ面に形成した電線嵌入溝の断面形状の円弧部の長さより大きくしている。
この特徴を別の表現をすれば、上下1対の割り型体2、3を合わせ面2a、3aで型合わせしたときに相対する電線嵌入溝4、5が形成する円形断面の中心位置O(電線嵌入溝4、5に挿入した電線6の中心位置に相当する)は、図1(b)に示すように、合わせ面2a又は3aから所定の距離Lほど離れ(ズレ)た位置に設定されるようにしている。
図1(b)に示す例においては、上下1対の割り型体2、3の下側に配置されている割り型体2に形成している電線嵌入溝4の断面形状の円弧部の長さを、上側に配置されている割り型体3に形成している電線嵌入溝5の断面形状の円弧部の長さより大きくしている。すなわち、相対する電線嵌入溝4、5が形成する円形断面の中心位置Oは、合わせ面2a又は3aから下方にLほど離れた位置になるようにしている。
なお、防水コネクタ用ゴム栓体1を構成する上下1対の割り型体2、3は、例えば、所定のつぶし代を備えた弾性部材、例えば、シリコン系ゴム材、フッ素系ゴム材、アクリル系ゴム材、等の合成樹脂を使用することができる。また、割り型体2、3の製造はこれら合成樹脂材を、射出成形法を用いて製造することができる。
続いて、上記した防水コネクタ用ゴム栓体1に関する第1の実施形態の作用について説明する。図1(b)は、端子金具を接続した電線6を上下1対の割り型体2、3の合わせ面に形成した電線嵌入溝4、5に挿入して、この電線6を上下1対の割り型体2、3で挟着したときの状態を示す。なお、防水コネクタを組み付ける操作を行なうときには、この防水コネクタ用ゴム栓体1は防水コネクタのハウジングに設けたゴム栓体収容部に圧入される。
端子金具を接続した電線6を上下1対の割り型体2、3の電線嵌入溝4、5に挿入する操作は、例えば、下記(手順1)〜(手順2)に記載の手順に従って実施することができる。
(手順1)
図1(b)に示す防水コネクタ用ゴム栓体1を構成する上下1対の割り型体2、3のうち、まず、下側の割り型体2に形成されている電線嵌入溝4に電線6を挿入する。下側の割り型体2の電線嵌入溝4の開口部は半円の径より狭いが、防水コネクタ用ゴム栓体1は適度な弾性を有しているので、電線嵌入溝4に電線6を挿入することができる。このとき、下側の割り型体2の合わせ面2aから電線嵌入溝4に挿入された電線6の一部が露出する。
(手順2)
続いて、下側の割り型体2の電線嵌入溝4に挿入した電線6のうちその合わせ面2aから露出する電線6に、上側の割り型体3に形成されている電線嵌入溝5を被せて上下1対の割り型体2、3の型合わせを行なう。
上記(1)の手順においては、下側の割り型体2に形成されている電線嵌入溝4の断面の円弧状部の長さは、上側の割り型体3に形成されている電線嵌入溝5の断面の円弧状部より大きく設定されているので、電線嵌入溝4に挿入された電線をその外周面の半周を超えた部分を安定して挟着することができる。
上記のように、上側の割り型体3に形成されている電線嵌入溝5の断面の円弧部は、半円の円弧部より小さくなるように設定している。これにより、上記(2)の手順において、下側の割り型体2の合わせ面2aから露出する電線6の外周面に上側の割り型体3に形成されている電線嵌入溝5を被せる操作は、押圧力を加えることなく極めて容易にできる。このため、上下1対の割り型体2、3の合わせ面2a、3bに、前記した位置ズレ25(図6(b)参照)の発生を防止することができる。
上記(1)、(2)の手順により、端子金具を接続した電線6を電線嵌入溝4、5に挟着した上下1対の割り型体2、3(防水コネクタ用ゴム栓体1)を、防水コネクタの本体となるコネクタハウジングが備えているゴム栓体収容部7(1点鎖線で示す)に圧入したときの状態を図2に示す。図2に示すように、ゴム栓体収容部7内に収容された防水コネクタ用ゴム栓体1は、圧縮してその外周面はゴム栓体収容部7の内周面の形状に沿うように弾性変形して、ゴム栓体収容部7の内周面に密着する。また、この弾性変形に伴って、上下1対の割り型体2、3の合わせ面2a、3a、及び電線嵌入溝4、5も弾性圧縮作用を受けるので、合わせ面2aと3a、及び電線嵌入溝4、5と電線6の外周面は隙間なく密着し、高い防水効果を得ることができる。
なお、上記した電線嵌入溝4、5が形成する円形断面の中心位置Oと合わせ面2a(3a)とを離す距離Lは、上下1対の割り型体2、3の合わせ面2a(3a)の幅をA、電線嵌入溝4に電線6を挿入したときの電線6間の距離をBとすると、A−B≦0.6mmとなるように距離Lを設定することが望ましい。この理由は、寸法Aは可能な限り大きく設定した方が合わせ面2aと3aとの密着効果は向上するが、寸法Aを大きく取り過ぎると電線6を電線嵌入溝4に嵌める操作性が悪くなるので、A−B≦0.6mmとなるようにすることが望ましい。
なお、端子金具を接続した電線6を縦横方向にマトリックス状に収容する構成からなる防水コネクタに、本発明の防水コネクタ用ゴム栓体1を適用する場合には、例えば、次のようにするとよい。ずなわち、図3の分解正面図に示すように、上下1対の割り型体2、3の間に、所定数の中間ゴム栓体10a、10b、10cを配置した構成にする。なお、中間ゴム栓体10a、10b、10cは同一の形状をなし、その材質は上下1対の割り型体2、3と同様に、シリコン系ゴム材、フッ素系ゴム材、アクリル系ゴム材、等の弾性部材を使用する。
図3に示すように、中間ゴム栓体10a、10b、10cの下側の合わせ面には、前記した図1に示す割り型体3の合わせ面3aと同様に、所定の間隔を設けて電線嵌入溝5を形成する。ずなわち、図3に示す電線嵌入溝5は、図1に示す電線嵌入溝5に相当する。
また、中間ゴム栓体10a、10b、10cの下側の合わせ面に形成する電線嵌入溝5は、図3に示す下側の割り型体2の合わせ面に形成された電線嵌入溝4と対向する位置に設ける。
同様に、中間ゴム栓体10a、10b、10cの上側の合わせ面には、前記した図1に示す割り型体2の合わせ面2aと同様に、所定の間隔を設けて電線嵌入溝4を形成する。ずなわち、図3に示す電線嵌入溝4は、図1に示す電線嵌入溝4に相当する。また、中間ゴム栓体10a、10b、10cの上側の合わせ面に形成する電線嵌入溝4は、図3に示す上側の割り型体3の合わせ面に形成された電線嵌入溝5と対向する位置に設ける。
さらに、中間ゴム栓体10a、10b、10cの両端部には係止部材10dを固着する。なお、下側の割り型体2は、左右両端部から立設するそれぞれ二の係止支柱11a、11bを備えたゴム栓体係止枠体11に固定した構造にする。
図3に示す構成からなる防水コネクタ用ゴム栓体1を用いて、端子金具を接続した電線6を挟着して防水する場合には、次の(手順3)〜(手順7)に従って組み立てることができる。
(手順3)
最下段の割り型体2に形成されている電線嵌入溝4に電線6を挿入する。下側の割り型体2の電線嵌入溝4の開口部は半円の径より狭いが、防水コネクタ用ゴム栓体1は適度な弾性を有しているので、電線嵌入溝4に電線6を挿入することができる。このとき、下側の割り型体2の合わせ面2aから電線嵌入溝4に挿入された電線6の一部が露出する。
(手順4)
続いて、(手順3)において下側の割り型体2の電線嵌入溝4に挿入した電線6のうちその合わせ面2aから露出する電線6に、中間ゴム栓体10aの下側の合わせ面に形成されている電線嵌入溝5を被せて、割り型体2と中間ゴム栓体10aの下側との型合わせを行なう。これにより、対向する電線嵌入溝4と5が形成する円形断面部内に電線6を密着した状態で収容することができる。このとき、中間ゴム栓体10aはその両端部に固定している係止部材10dを、それぞれ二の係止支柱11a、11b間を摺動させて下側の割り型体2に密着させるようにする。
(手順5)
続いて、(手順4)において下側の割り型体2に密着させた中間ゴム栓体10aの上面に形成されている電線嵌入溝4に電線6を挿入する。
(手順6)
続いて、(手順5)において中間ゴム栓体10aの上面の電線嵌入溝4に挿入した電線6のうちその上側合わせ面から露出する電線6に、中間ゴム栓体10bの下側合わせ面に形成されている電線嵌入溝5を被せて、中間ゴム栓体10aの上側と中間ゴム栓体8bの下側との型合わせを行なう。これにより、対向する電線嵌入溝4と5が形成する円形断面部内に電線6を密着した状態で収容することができる。このとき、上記と同様に、中間ゴム栓体10bはその両端部に固定している係止部材10dを、それぞれ二の係止支柱11a、11b間を摺動させて中間ゴム栓体10aに密着させるようにする。
(手順7)
以下、同様な手順で、中間ゴム栓体10bの上側合わせ面に中間ゴム栓体10cを、さらに中間ゴム栓体10cの上側合わせ面に、最上段の割り型体3を密着させることにより、端子金具を接続した電線6を防水コネクタ用ゴム栓体1にマトリックス状に挟着した防水機構を形成することができる。
図3に示す防水コネクタ用ゴム栓体1の実施形態においては、上下の割り型体2、3、中間ゴム栓体10a、10b、10cの各両端部を係止支柱9a、9bで固定する構造にしているので、これら割り型体2、3、中間ゴム栓体10a、10b、10cを組み立てたときにこれら部材の位置ズレを防止することが可能になる。
続いて、本発明の防水コネクタ用ゴム栓体について、他の実施形態を図4に基づいて説明する。図4に示す実施形態は、上下1対の割り型体2、3の合わせ面2a、3aであって、隣接する電線嵌入溝の間に、縦方向に突出する凸部8と、同じく縦方向に窪む凹部9と設け、上下1対の割り型体2、3を合わせ面2a、3aに沿って型合わせを行なうときに、これら一方の合わせ面2aに設けた凸部8と他方の合わせ面3aに設けた凹部9とを嵌合させる構成としたことに特徴がある。なお、凸部8と凹部9は、それぞれ割り型体2、3の合わせ面2a、3aの長手方向、すなわち、電線6の長手方向の全長さにわたって設けるようにするとよい。
図4に示す実施形態においては、下側の割り型体2の合わせ面2aに凸部8と凹部9とを設け、上側の割り型体3の合わせ面3aに、この下側の割り型体2に設けた凸部8と凹部9とにそれぞれ嵌合する凹部9と凸部8を設けた例を示しているが、下側の割り型体2の合わせ面2aに凹部9を、上側の割り型体3の合わせ面3aに凸部8を設けるようにしてもよい。また、図4には示していないが、上下1対の割り型体2、3の合わせ面の両端部にも上記した凸部8と凹部9を設けてもよい。
図4に示す防水コネクタ用ゴム栓体1においては、下側の割り型体2の合わせ面2aに設けた凹部9は、合わせ面2aに形成された電線嵌入溝4に電線6が圧入されるとこの下側の割り型体2には横方向へ拡張する応力が作用し、この応力は合わせ面2aに形成された凹部9の幅を縮小させる。そして、合わせ面2aから露出する電線6に、上側の割り型体3に形成されている電線嵌入溝5を被せ、さらに上記した凸部8と凹部9とをそれぞれ嵌合させて上下1対の割り型体2、3の型合わせを行なうと、上下1対の割り型体2、3の合わせ面2aと3aは強固に密着することになるので、合わせ面2aと3aとの防水効果をさらに向上させることが可能になる。
続いて、本発明の防水コネクタ用ゴム栓体1を用いた防水コネクタの構成を、図5に基づいて説明する。図5は、本発明の防水コネクタ用ゴム栓体1で端子金具(図示せず)を接続した電線6を挟着して、合成樹脂からなる防水コネクタ12のコネクタハウジングに設けたゴム栓体収容部に挿入した状態を示す斜視図である。なお、図示していないが、防水コネクタ12のコネクタハウジング内には、電線6を接続した端子金具10を収容する端子金具収容室が縦横方向にマトリックス状に配置されている。
続いて、図5に示す防水コネクタを組み付け操作は、例えば、次の手順により行なうことができる。
(1)まず、電線6を接続した端子金具のそれぞれを、防水コネクタ12のコネクタハウジング内に設けた端子金具収容室に挿入する。
(2)続いて、前記した(手順3)〜(手順7)により、端子金具を接続した電線6を、防水コネクタ用ゴム栓体1で挟着する。
(3)次に、防水コネクタ用ゴム栓体1を、防水コネクタ12のコネクタハウジングの入り口に設けたゴム栓体収容部に挿入して固定する。上記(1)〜(3)に記載の手順により図5に示す防水コネクタを組み付けることができる。
なお、上記した図3に示す実施形態において、下側の割り型体2、中間ゴム栓体10a、10b、10c、上側の割り型体3を上下方向に積み重ねた積層構造とする場合には、対向する合わせ面に熱硬化性樹脂などからなる接着剤を塗布してこの合わせ面を接着することにより、防水性をさらに向上させるようにしてもよい。
また、上記した本発明の防水コネクタ用ゴム栓体を構成する割り型体2、3、及び中間ゴム栓体10a、10b、10cは、弾性部材からなるシリコン系ゴム材、フッ素系ゴム材、アクリル系ゴム材等を用いる例について記載したが、本発明の防水コネクタ用ゴム栓体は次のような構成としてもよい。すなわち、割り型体2、3、及び中間ゴム栓体10a、10b、10cを硬質の合成樹脂で形成する。そして、この硬質の合成樹脂からなる割り型体2、3、及び中間ゴム栓体10a、10b、10cの表面部に、シリコン系ゴム材、フッ素系ゴム材、アクリル系ゴム材等からなる弾性シール被覆層を形成した防水コネクタ用ゴム栓体としてもよい。
本発明の防水コネクタ用ゴム栓体について、第1の実施形態の構成を説明するための図であって、(a)は分解斜視図、(b)は電線嵌入溝に電線を挟着したときの状態を示す側面図である。 本発明の防水コネクタ用ゴム栓体を、防水コネクタのゴム栓体収容部に挿入したときの状態を説明するための側面図である。 本発明の防水コネクタ用ゴム栓体について、他の実施形態の構成を説明するための分解正面図である。 本発明の防水コネクタ用ゴム栓体について、さらに、他の実施形態の構成を説明するための側面図である。 本発明の防水コネクタ用ゴム栓体を用いた防水コネクタの構成例を説明するための斜視図である。 従来の防水コネクタ用ゴム栓体の構成例を説明するための図であって、(a)は側面図、(b)は電線嵌入溝に電線を挟着したときに合わせ面に生じたズレの発生を説明するための側面図である。
符号の説明
1:防水コネクタ用ゴム栓体
2:割り型体(下側割り型体)
2a:合わせ面
3:割り型体(上側割り型体)
3a:合わせ面
4:電線嵌入溝
5:電線嵌入溝
6:電線
7:ゴム栓体収容部
8:凸部
9:凹部
10a、10b、10c:中間ゴム栓体
10d:係止部材
11:ゴム栓体係止枠体
11a、11b:係止支柱
12:防水コネクタ(コネクタハウジング)

Claims (4)

  1. 電線を接続した端子金具を複数個並列して収容するコネクタハウジングの前記電線の接続側に挿入されるゴム栓体であって、
    一対の割り型体から構成され、前記割り型体のそれぞれの合わせ面は、所定の間隔で前記電線を挟着するために相対する位置に複数の円弧状の断面部を有する電線嵌入溝を備え、
    前記電線嵌入溝は該電線嵌入溝で前記電線を挟着したときに、前記電線を挟着した前記電線嵌入溝の円弧状の断面部が形成する円形断面の中心位置が、前記一対の割り型体の合わせ面から所定の距離ほど離れるように形成されていることを特徴とする防水コネクタ用ゴム栓体。
  2. 前記一対の割り型体の間の縦方向に配置された一つまたは複数の中間ゴム栓体を備え、
    前記中間ゴム栓体の上側合わせ面及び下側合わせ面のそれぞれは、前記一対の割り型体の一方の合わせ面に形成された前記電線嵌入溝と対向して前記円形断面を形成する前記電線嵌入溝を備えていることを特徴とする請求項1に記載の防水コネクタ用ゴム栓体。
  3. 前記一対の割り型体の一方の前記合わせ面であって、前記電線嵌入溝の間に凸部又は凹部を設け、
    前記一対の割り型体の他方の前記合わせ面であって、前記電線嵌入溝の間に前記一方の前記合わせ面の凸部又は凹部に嵌合する凹部又は凸部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の防水コネクタ用ゴム栓体。
  4. 端子金具を接続した電線を挿入するコネクタハウジングと、
    前記コネクタハウジングは、前記電線嵌入溝で前記端子金具を接続した電線を挟着した請求項1から請求項3のいずれかに記載の防水コネクタ用ゴム栓体を挿入するゴム栓体収容部を備えていることを特徴とする防水コネクタ。
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