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JP2008538308A - 揮発性材料を供給するための漏れ防止機能を有する装置 - Google Patents

揮発性材料を供給するための漏れ防止機能を有する装置 Download PDF

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ロバート セッティ ジョナサン
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Abstract

揮発性材料を大気中に放射又は放出するための、エネルギー源を要しない揮発性材料デリバリーシステムを提供する。より具体的には、漏れ防止機能を有し、熱源、気体源、又は電流源なしに、蒸発表面装置を介して、非エアゾールでエネルギー源を要しない揮発性材料のデリバリーシステムを使用して1つ以上の揮発性材料を供給するためのデリバリーシステムも提供される。

Description

本発明は、揮発性材料を大気中に放射又は放出するためのデリバリーシステムに関する。より具体的には、本発明は、漏れ防止機能を有し、少なくとも1つの供給源から、蒸発表面装置を介して、1つ以上の異なる揮発性材料を供給するための、エネルギー源を要しないデリバリーシステムに関する。
心地よい香気をもたらすために、揮発性組成物を空間の中へ、特に例えば浴室などの家庭空間の中へ蒸発させるのに、装置を使用することは一般に既知である。このような装置の最も一般的なものは、空気清浄剤組成物の微小液滴を大気中へ押出すエアゾール容器である。別の一般的な種類の分配装置は、乾燥して小さくなるときに気化した空気処理組成物を大気中へ放出する一群のゼラチン状物質を収容又は支持する皿である。防臭剤ブロックのような他の製品は、蒸発によって空気処理蒸気を大気中へ分配するのにも使用される。別の類の蒸気分配装置は、蒸発性組成物を含浸した又はそれでコーティングされたボール紙のようなキャリア材料を利用する。様々なこのような装置が販売されており、例えば、アジャスタブル(ADJUSTABLE)(登録商標)(ダイアル社(Dial Corp.)製)又はデュエット(DUET)(登録商標)2イン1ゲル+スプレー(2 in 1 Gel + Spray)(S.C.ジョンソン社(S.C.Johnson)製)がある。一般に、前記装置は、香料又は芳香剤の供給源、芳香を制御するための調整可能な最上端部及び/又は噴霧器から成る。芳香剤の供給源内(受動的ディスペンサー)の開口部を調節することにより、香料又は芳香剤は、装置が置かれている空間に連続的に供給される。噴霧器(能動的ディスペンサー)を適用することにより、香料又は芳香剤は、装置が供給されている空間に一時的に供給される。
この仕組みに関わる問題点は、その空間を占める人が香料又は芳香剤にたちまち慣れて、しばらくすると、芳香剤の強さを強いと感じなくなり、あるいは全く気付かない場合もあることである。これは、慣れと呼ばれる周知の現象である。慣れの問題を取り扱おうとした取り組みが、米国特許出願公開第5,755,381号(ヤザキ・セイイチ(Seiichi Yazaki))に記載されている。ヤザキ特許は、均一な芳香濃度で芳香性液体から芳香を一定期間放射するための芳香放出装置を開示している。前記装置は、分割プレートで上部区画と下部区画に区切られた容器であって、上カバー部分と下カバー部分を貫通しているエアーチューブを有する容器を備えている。上部区画と下部区画とが互いに通じ合えるように、穿孔が分割プレートに設けられている。上部区画に空気が入ると、上部区画に保持されている芳香性液体が穿孔を通じて分割プレートの中へ流れ落ちて、下側の区画の空いている部分に蓄積する。香気を含む空気は、下部区画のエアーチューブから放出される。上部区画内の芳香性液体が下部区画へ完全に移動すると、香気を含む空気の放射が停止する。前記装置は、装置の容器をいつでも上下逆さまにして置くことによって繰り返し使用できる。しかしながら、ヤザキ特許は、漏刻として機能できる装置に向けられているように思われる。すなわち、流体が上部区画から下部区画へ移動すると、この装置は香りの良い芳香剤を放射し、その後、流体移動が完了すると放射を停止する。ヤザキ特許には、香料又は香りの良い芳香剤を供給するために蒸発表面装置を使用することが記載されておらず、むしろ、ヤザキの装置の香気を含む空気は、下部区画内に位置するエアーチューブの使用によって放出される。更に、ヤザキの香りの良い芳香剤は、一時的な放射として供給される。それは、特に連続しないように設計されている。
蒸発表面装置機器類(ウィッキング装置、など)は、芳香剤、防臭剤、殺菌剤又は殺虫剤活性剤のような揮発性液体を大気中に分配することで周知である。典型的な蒸発表面装置は、揮発性液体を液体流体貯蔵器から分配するために、ウィッキング部と発散領域との組み合わせを利用する。蒸発表面装置については、米国特許第1,994,932号、同第2,597,195号、同第2,802,695号、同第2,804,291号、同第2,847,976号、同第3,283,787号、同第3,550,853号、同第4,286,754号、同第4,413,779号、及び同第4,454,987号に記載されている。
理想的には、蒸発表面装置は、できる限り単純で、ほとんど又は全く保守の必要がなく、また揮発性材料を、指定された領域に規則的でかつ制御された速度で分配できると同時に、その放射の完全性を装置の耐用期間にわたって維持するような様式で機能すべきである。残念なことに、市販されているほとんど全ての比較的単純な非エアゾール式装置は、同じ制限に悩んでいる。揮発性の高い構成成分が最初に取り除かれ、揮発性の低い構成成分が後に残るという事実に起因して、放射は、装置の耐用期間の間に歪んでくる。組成物のこの経時変化は、揮発性の低い構成成分ほど遅く蒸発することから、結局は芳香剤の強度を弱めることとなる。より良い空気清浄装置を考え出そうとしている者の注意の多くを占めているのは、これら2つの問題、すなわち芳香剤材料の寿命にわたる強度低下と歪みである。表面からの蒸発に依存する実用上全ての装置が、上記短所に悩んでいる。大抵の装置では、ウィッキング部、ゲル又は多孔質の表面は単に、芳香剤材料がより迅速に蒸発できる、より大きな表面積を提供するが、液体自体の表面からのように、分溜がまだ生じており、その結果、より揮発性の高い構成成分が蒸発した途端に、芳香剤の初期バーストが生じ、その後、より強度の低い期間が続く。この分溜、及び恐らくは不溶性物質の沈殿に基づくウィッキング部の目詰まりとの組み合わせに起因して、蒸発表面装置は正常に機能しなくなり始める。芳香剤が歪み始めると、放射強度は感知できる程度に低下する。
揮発性材料のデリバリーシステムに関する他の問題には、香りの強度が時間と共に着実に減衰することと、香りの強度を要求に応じて制御するために、消費者が限られた能力しか有しないこととが挙げられる。前記問題を解決しようとする試みは、多くの場合、能動的ディスペンサーの特徴と受動的ディスペンサーの特徴とを組み合わせることを必要とする。これらの組み合わされた装置の目標は、即効を目的として分散性材料のバーストで大気を向上させるのみならず、長持ちする連続的な蒸発性効果をも与える能力を提供することである。このような試みの例は米国特許第3,972,473号(ハリソン(Harrison))に記載されており、前記特許には、エアゾール容器と開放カップディスペンサーとを備えた、スプレーと蒸発性とを組み合わせた空気清浄器が教示されている。組み合わされた連続及び瞬間操作に適応した別のかかるディスペンサーが、米国特許第5,364,027号(クーン(Kuhn))に記載されており、ここでは、液状の分散性物質用の変形可能な容器に2つの浸漬管状経路が取り付けられており、そのうち一方はスプレーノズルを終端とし、他方は液体を蒸発させる蒸発表面装置又は同等の吸収性材料を含んでいる。米国特許第4,726,519号(ムオイオ(Muoio))にも、空気処理組成物を瞬間的のみならず連続的にも分配する装置が教示されている。前記装置には、空気処理液体を含む加圧容器と吸収性部材とが含まれる。前記装置は、空気処理液体を、空気中に噴霧すると同時に吸収性部材中へも放出することができる。米国特許第4,084,732号のダーリン(Dearling)の装置は、空気中への噴霧と連続分配手段の再充填とを同時に行うように操作及び調節することができる。欧州特許第1076014号(ファーナー(Furner)ら)には別の取り組みが記載されている。前記ファーナー特許には、揮発性材料の受動的ディスペンサーと組み合わせて能動的なエアゾールスプレーディスペンサーを兼ね備えた、二重機能のディスペンサーが開示されている。前記ファーナー特許に記載の能動的ディスペンサーには、次の噴霧器:加圧式、エアゾール、ベローズ、空気置換式(air displacement)及びポンプ作用式ディスペンサーが包含され、これには圧縮ガス状活性物質の流体貯蔵器が含まれる。
ヤザキ特許と同様に、上記公報に記載されている様々な装置は、多数の実用的問題及び欠点があり、それらが使用に関して装置を効果のないように及び/又は非経済的にする。消費者は、周期的な新鮮なバーストに加えて、改善された一貫性の芳香剤を長期間にわたってより楽しむことができる、相互作用的な嗅覚的経験を提供するエネルギー源を要しない装置を要望している。上記特許のいくつかは人的相互作用を必要とするが、要望に応じた一時的な高い香り強度(増強水準放射(boost level emission))と共に、更なる消費者の相互作用を伴わずに、連続的なベースラインの香り強度(維持水準放射(maintenance level emission))へ自動的に戻ることを提供することができるエネルギー源を要しない装置は、どの特許にも記載されていない。蒸発表面装置機器類を必要とする公報には、蒸発表面装置における揮発性材料の流れ方向を周期的に反転させることによる、長時間にわたる香り強度及び特徴忠実性の改善について教示しているものがない。揮発性材料の増強用の一時的な放射水準を提供した後で揮発性材料のベースラインの放射水準へ自動的に戻る、エネルギー源を要しない非エアゾール式スプレー装置は開示されていない。更には、揮発性材料の分溜(分割など)又は蒸発表面装置機器の目詰まりに関する問題を軽減するために蒸発表面装置を洗い流すことを提供する、エネルギー源を要しない非エアゾール式装置についても何ら教示されていない。
強度制御の概念を消費者にとって望ましい有益な方法へ変換するための、エネルギー源を要しない揮発性材料のデリバリーシステムの能力に加えて、慣れ、香りの減衰、分溜及びウィッキング部の目詰まりに関する問題の解決策が求められている。維持水準放射に自動的に戻ることに加えて、増強水準放射が提供される方法の簡易さに関する改善された審美性、及びそれによって創り出される動的で相互作用的な嗅覚的経験が、エネルギー源を要しない非エアゾール式の装置を非常に望ましいものにする。
デリバリーシステムの多数の実施形態が本明細書に記述されているが、その全ては、非限定例であることが意図されている。本発明の一態様では、エネルギー源を要しない揮発性材料のデリバリーシステム(以下、「デリバリーシステム」)が提供される。前記デリバリーシステムは、少なくとも1つの揮発性材料を含み、少なくとも1つの揮発性材料の連続的な維持水準放射及び/又は少なくとも1つの揮発性材料の一時的な増強水準放射を提供する。前記デリバリーシステムには、熱源、気体源、又は電流源がなく、また前記少なくとも1つの揮発性材料は、エアゾールによって機械的に供給されない。前記デリバリーシステムは、(a)少なくとも1つの流体貯蔵器を含む少なくとも1つの容器、(b)前記少なくとも1つの容器内に位置する少なくとも1つの蒸発表面装置開口部、(c)少なくともいくらかの長手方向の露出部分を有し、蒸発表面装置開口部内と流体貯蔵器内とに少なくとも部分的に位置する、少なくとも1つの蒸発表面装置であって、揮発性材料に流体接続している蒸発表面装置、(d)貯蔵器の上部及び/又は蒸発表面装置開口部に隣接して位置する、少なくとも1つの漏れ捕捉体、(d)所望により少なくとも1つのバイパスチューブ、並びに(e)所望により1つ以上の第2の蒸発表面装置を更に含んでもよい。
本発明の別の態様では、デリバリーシステムは、横に倒れたときに揮発性材料の流出を低減するように構成される。前記少なくとも1つの揮発性材料は、様々な揮発性材料、並びに不揮発性材料を、任意の量で含有する組成物であってよい。前記1つ以上の揮発性材料は、デリバリーシステムの耐用年数にわたって様々な揮発度を有していてよい。消費者は、均一な放射を提供するため、及び例えば悪臭制御のために所望の嗅覚効果の認識を高めるために、蒸発表面装置へ供給される揮発性材料の容量を制御することができる。本明細書に記載のデリバリーシステムは、収集ボウル、ポンプ、及びばね作用装置を含むが、これらに限定されない、いかなる種類の投与装置をも含むことができる。
本発明の更に別の態様では、キットが提供される。キットは、(a)包装、(b)使用説明書、及び(c)少なくとも1つの揮発性材料を含むエネルギー源を要しない揮発性材料のデリバリーシステムを備え、前記デリバリーシステムは、少なくとも1つの揮発性材料の連続的な維持水準放射及び/又は少なくとも1つの揮発性材料の一時的な増強水準放射を提供し、前記デリバリーシステムには熱源、気体源又は電流源がなく、前記揮発性材料は、エアゾールによって機械的に供給されない。
本発明は、揮発性材料を大気中に放射又は放出するためのデリバリーシステムに関する。いくつかの実施形態において、本発明は、維持水準放射モード中及び/又は増強水準放射モード中に少なくとも1つの揮発性材料を供給するデリバリーシステムに関する。添付の図面を見れば、本明細書に記載のデリバリーシステムの実施形態が多数あることを理解できるはずであるが、それらは全て、非限定的な例とするものである。
定義
本明細書で使用するとき、「揮発性材料」という用語は、蒸発性材料、又は蒸発性の1つ以上の材料を含む別個のユニットに言及するか、あるいはエネルギー源を必要とせずに蒸発性の材料を含む。いかなる量又は形態の、いかなる好適な揮発性材料も使用することができる。したがって、用語「揮発性材料」には、もっぱら単一の揮発性物質から成る組成物が含まれる(が、これに限定されない)。用語「揮発性材料」はまた、1を超える揮発性構成成分を有する組成物に言及すること、及び前記揮発性材料の構成物質の全てが揮発性である必要はないことを理解すべきである。したがって、本明細書に記載の揮発性材料は、不揮発性構成成分を有していてもよい。揮発性材料が本明細書中で「放射される」又は「放出される」と記載される場合、これは、揮発性構成成分の揮発に言及すること、及び不揮発性構成成分が放射される必要性はないことも理解すべきである。本明細書において対象の揮発性材料は、これらに限定されるものではないが、固体、液体、ゲル、及びこれらの組み合わせを含む好適ないかなる形態でもあり得る。揮発性材料は、カプセル封入されていてもよく、蒸発表面装置(例えば、蒸発表面装置)において使用でき、また揮発性材料で含浸されているか又はそれを含有する多孔性材料及びこれらの組み合わせのような、キャリア材料と組み合わせることができる。いかなる好適な量又は形態の、いかなる好適なキャリア材料も使用することができる。例えば、デリバリーシステムは、1つ以上のキャリア材料(例えば、水、溶媒、など)中の1つ以上の供給源からの単相組成物、多相組成物及びこれらの組み合わせを含む揮発性材料を含有していてよい。
本明細書で使用するとき、「揮発性材料」、「香気」及び「放射」という用語は、これらに限定されるものではないが、心地よいにおい又は良いにおいを含み、そのため、芳香剤、空気清浄剤、防臭剤、消臭剤、悪臭中和剤、殺虫剤、防虫剤、薬物、殺菌剤、消毒剤、ムード増強剤(mood enhancers)、及びアロマテラピー助剤として機能する材料、又は大気若しくは環境を調整、変性、それでなければ大気若しくは環境を満たすように作用する物質を用いていかなる他の好適な目的を果たす材料も包含する。これらに限定されるものではないが、香料、芳香物質、及び放射された物質を含む特定の揮発性材料は、多くの場合、(揮発性物質の収集物から成る独特の及び/又は別個のユニットを形成する可能性のある)1つ以上の揮発性組成物から成ることを理解すべきである。例えば、悪臭制御組成物としては、臭気中和材料、臭気遮断材料、臭気マスキング材料、及びこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。
「コヴァッツインデックス」(KI又は保持指標)は、クロマトグラフィーカラム上への溶質又は香料原料(PRM)の選択的保持により定義される。主として、カラム固定相及び溶質又はPRMの性質により判断される。あるカラムシステムにおいて、PRMの極性、分子量、蒸気圧、沸点及び固定相の性質が、保持の程度を決定する。あるGCカラム上の検体の保持を系統的に表すために、コヴァッツインデックス(又は保持指標)と呼ばれる指標を定義する。コヴァッツインデックス(KI)は、カラム上の検体(又はPRM)の揮発属性と、同一カラム上のn−アルカン系の揮発特性との関係を位置づけたものである。用いられる典型的なカラムは、DB−5及びDB−1である。
この定義により、ノルマルアルカンのKIは100nに設定され、ここでnはn−アルカンの炭素原子数である。この定義を用い、時間t’で溶出される場合、補正保持時間t’n及びt’Nをそれぞれ有する炭素原子数n及びNの2つのn−アルカンの間のPRMのコヴァッツインデックスxは、以下のように計算される。
Figure 2008538308
デリバリーシステムは、香油の形態の揮発性材料を含有することができる。最も常套的な芳香剤材料は揮発性精油である。揮発性材料は、一般に香料の供給元から入手可能な1つ以上の揮発性有機化合物を含んでいてよい。更に、前記揮発性材料は、合成的又は自然に形成された材料でもあり得る。例としては、これらに限定されないが、ベルガモット、橙、レモン、マンダリン、ヒメウイキョウ、ニオイヒバ(cedar leaf)、クローブリーフ、シダーウッド、ゼラニウム、ラベンダー、オレンジ、オリガナム、プチグレン、ヌマヒノキ、パチョリ、ラバンジン、ネロリ(neroili)、ローズアブソリュートなどの油が挙げられる。放射された物質又は芳香剤の場合、異なる揮発性材料は、類似するか、関連しているか、相補的であるか、又は対照的であることができる。
更に、香料の処方は、特定のKI値を持つ香料成分(香料原料「PRM」とも呼ばれる)を選択することによって、より目立つように作られることができる。1つの実施形態では、香料成分の約95重量%が約1700KI未満である香料処方(非極性シリコーン固定相として5%のフェニル−メチルポリシロキサンで測定)を使用することによって、より目立つようにすることができる。好ましくは、香料成分の約97重量%が約1700KI未満である。より好ましくは、揮発性材料は、約1700を超えるコヴァッツインデックスを有する香料成分を本質的に含まない。別の実施形態では、揮発性材料が約1000未満のコヴァッツインデックスを有する香料成分を本質的に含まない香料処方を用いることによって、香料の特徴的稠度(character consistency)を改善することができる。
1つの実施形態では、揮発性組成物は、
・KI<1600のPRM、約80%
・KI>1600かつ<1800、約15%
・KI>1800のPRM、5%未満を含有する。
別の実施形態では、揮発性組成物は、
・KI<1600のPRM、約90%
・KI>1600かつ<1800、約7.5%
・・KI>1800のPRM、2.5%未満を含有する。
別の実施形態では、揮発性組成物は、
・KI<1600のPRM、約95%
・KI>1600かつ<1800、約5%
・KI>1800のPRM、0%未満を含有する。
揮発性材料はまた、周囲温度で蒸気相へ昇華する能力又は液体若しくはゲルに香りを与えるのに用いられる能力を有する結晶性固体の形態が起源であってよい。いかなる好適な量又は形態の、いかなる好適な結晶性固体も使用することができる。例えば、好適な結晶性固体として、バニリン、エチルバニリン、クマリン、トナリド、カロン、ヘリオトロペン、ムスクキシロール、セドロール、ムスクケトンベンゾヘノン(musk ketone benzohenone)、ラズベリーケトン、メチルナフチルケトンβ、サリチル酸フェニルエチル、ベルトール、マルトール、メープルラクトン、プロオイゲノールアセテート、エヴェミルなどが挙げられるが、これらに限定されない。
しかしながら、放射の習慣化の問題を避けるために異なる揮発性材料が使用されている場合、揮発性材料が余りに類似しているのは望ましくないことがあり、さもなければ、放射を経験している人が、異なる放射が放射されていることに気付かない場合がある。異なる放射は、共通のテーマ又は何か他の方法により相互に関連付けられることができる。異なるが相補的な放射の例は、桂皮の放射とリンゴの放射であろう。例えば、異なる放射は、それぞれが異なる揮発性材料を提供する複数のデリバリーシステムを用いて提供することができる(例えば、じゃこう、フローラル、フルーツの放射など)。
特定の非限定的な実施形態において、揮発性材料の維持水準放射は、実質的に全ての揮発性材料がデリバリーシステム供給源から同時に使い尽くされるまで、均一な強度を示すことができる。言い換えると、維持水準放射の特徴を示す場合、均一性は、揮発性材料のデリバリーシステムの耐用期間にわたる、実質的に一定の揮発度という言葉で表すことができる。維持水準放射に係る「連続的な」という用語は、全ての揮発性材料が実質上使い果たされるまで連続して放射する均一な維持水準放射モードを提供すること(及び、所望により、揮発性材料の供給源が1つ以上ある場合、このことがほぼ同時に生じること)がデリバリーシステムには望ましいが、維持水準放射には、放射が途切れている期間も含み得ることを意味する。維持水準放射の供給は、いかなる好適な長さの期間とすることもでき、30日まで、60日まで、90日まで、より短い又はより長い期間、あるいは30〜90日の間の任意の期間を含むが、これらに限定されない。
特定の他の非限定的な実施形態において、増強水準放射モードが人的相互作用によって作動するとき、より高く、所望により均一な強度の揮発性材料が好適な放射期間にわたって放射され、その時点で、デリバリーシステムは、更なる人的相互作用を伴わずに、維持水準放射モードでの揮発性材料の供給へ自動的に戻ることができる。増強水準放射に関する「一時的な」という用語は、増強水準放射が、人的相互作用によって作動及び/又は制御された後で、限られた時間、より高い強度で放射されるのが望ましいが、前記増強水準放射には、放射が途切れている期間も含まれ得ることを意味する。理論に縛られるものではないが、増強水準放射のより高い強度は、多数の要因に左右されると考えられる。これら要因のいくつかとしては、揮発性材料の「香料効果」、増強水準放射を提供するために蒸発表面装置へ供給される揮発性材料の容量、増強水準放射のために供給源から入手可能な揮発性材料の供給速度、及び増強水準放射の供給中の蒸発表面装置の利用可能な表面積が挙げられるが、これらに限定されない。
いかなる好適な揮発性材料、並びにいかなる好適な揮発性材料容量、供給速度、及び/又は蒸発表面積も、増強水準放射の強度を高める及び/又は制御するために使用されてもよい。好適な容量、供給速度、及び表面積は、増強水準放射が維持水準放射より高いか又はそれと同等の放射強度を示すものである。例えば、より多くの容量の揮発性材料を蒸発表面装置へ提供することによって、消費者が増強水準放射の強度を高める及び/又は制御することができる。蒸発表面装置へ供給される揮発性材料の容量も、特定の容量を有する特定の投与装置を用いて制御されることができる。特定の容量を蒸発表面装置の中へ推し進めるために、収集ボウルを使用してもよい。収集ボウルは、いかなる好適な材料、大きさ、形又は構造で作られていてもよく、いかなる好適な容量の揮発性材料をも収集することができる。例えば、デリバリーシステムは、単位用量室(dose chamber)などの収集ボウルを含んでいてよく、それを、増強水準放射を作動するため少なくともいくらかの揮発性材料で少なくとも部分的に満たすことができる。単位用量室は、制御された容量の揮発性材料を蒸発表面装置などの蒸発表面装置へ提供する。他の投与装置としては、ポンプ及びばねの作用の装置を挙げることができる。
「蒸発表面装置」という用語には、揮発性材料の少なくともいくらかを蒸発させることが可能ないかなる好適な表面もが含まれる。いかなる好適な大きさ、形、形態、又は構造を有するいかなる好適な蒸発表面装置も使用することができる。好適な蒸発表面装置は、これらに限定されるものではないが、天然物質、人工材料、繊維性材料、非繊維性材料、多孔質材料、非多孔質材料、及びこれらの組み合わせを含むいかなる好適な材料からも作られる。本明細書で使用される蒸発表面装置は、無炎性であって、任意の種類(例えば、液体)の揮発性材料(芳香剤、防臭剤、殺菌剤又は殺虫剤活性剤など)を大気中に分配するのに使用されるいかなる装置をも含む。特定の非限定的な実施形態において、典型的な蒸発表面装置は、ウィッキング部、ゲル、及び/又は多孔性表面の組み合わせと、揮発性液体を液体流体貯蔵器から分配するための発散領域とを利用する。
上述のように、供給速度又は蒸発表面積におけるいかなる好適な増大も、増強水準放射の強度を高める及び/又は制御するのに有用である。「供給速度」は、揮発性材料が、貯蔵用の容器又は流体貯蔵器に戻る前に蒸発表面装置上で蒸発すべき時間に関する。揮発性材料を蒸発表面装置に供給するのに好適な手段には、反転、ポンプ作用、ばね作用、振り、旋回、かき混ぜ、打ち当て、移動、動揺、回転、揺動、攪拌、揺らし、又は振動を挙げることができるが、これらに限定されない。例えば、1つ以上の蒸発表面装置(第1のウィッキング部又は第2のウィッキング部、など)のデリバリーシステムへの追加によって、強度を高めるために表面積を大きくすることができる。第2の蒸発表面装置の表面積は、第1の蒸発表面装置の表面積よりも約1〜約100倍大きな範囲に及ぶことがある。所望により、第2の蒸発表面装置は、他の蒸発表面装置と流体連通していることができる。
特定の非限定的な実施形態において、増強水準放射は、第1の蒸発表面装置及び/又は第2の蒸発表面装置の両方からの揮発性材料放射を含んでもよい。増強水準放射は、任意の好適な放射持続時間の増強放射プロファイルを示すことができる。例えば、好適な増強水準放射持続時間としては、10分間以下から、又は約10分〜約2時間、あるいは、約2時間〜約24時間の持続時間が挙げられるが、これらに限定されない。
いくつかの非限定的な実施形態において、デリバリーシステムは、蒸発表面装置における揮発性材料の流れ方向を周期的に逆転させることによって、長期にわたってその特徴忠実性を維持することができる。例えば、デリバリーシステムの特徴忠実性は、長期間にわたって、少なくとも1つの揮発性材料の分溜(分割効果、など)のために、又はウィッキング部の目詰まりによって、低下することがある。分溜とウィッキング部の目詰まりの両方に対する解決策は、好適な持続時間にわたる蒸発表面装置上における好適な流れの逆転を提供することである。例えば、蒸発表面装置の好適な流れの逆転は、増強水準放射の作動と好適な持続時間にわたる放射とから成り得る。この場合、反転、ポンプ作用、又はばねの作用によって結果として生じる蒸発表面装置の揮発性材料の流れの逆転は、望ましくない不溶性の沈殿、分溜及び/又は分割効果のいくらかを取り除くのに十分な様式で、ウィッキング部を実質的に洗い流すことができる。したがって、特徴忠実性は、増強水準放射の間にウィッキング部を洗い流すことによって少なくとも部分的に修復される。この方法では、デリバリーシステムに収容される異なる揮発性材料の範囲全体が簡単な工程であると感じることによって、動的で相互作用的な嗅覚的経験を消費者が再生することができる。
いくつかの非限定的な実施形態では、ウィッキング部は整列した繊維ウィッキング部である(すなわち、「焼結」)。このようなウィッキング部は、揮発性材料の流れの指向性を増大させることによって、香料の封じ込めを改善させる(圧縮又は「非晶質」のウィッキング部と比較して)。1つの実施形態では、整列した繊維ウィッキング部は、ポリエステル/ポリオレフィンブレンドから作られている。このようなブレンドは、純ポリエステルほど香料組成物の成分を吸収しないため、過剰な香料のより速い移動をもたらし、ウィッキング部の飽和及び漏れの事故を減らす。別の実施形態では、ウィッキング部は、約0.1g/cm3〜約0.2g/cm3の平均密度を有する。好ましくは、ウィッキング部は、約0.12g/cm3〜約0.18g/cm3の平均密度を有する。より好ましくは、ウィッキング部は、約0.14g/cm3の平均密度を有する。別の実施形態では、整列した繊維ウィッキング部は、漏れを更に低減させるために、オーバーラップと通常呼ばれる多孔質の材料又は膜で包まれている。
別の実施形態では、ウィッキング部は中空である。これは、製造及び組立を簡単にする。中空ではないウィッキング部の場合、ユニットを反転させたとき、揮発性材料の一定体積が単位容量室内で維持され、過剰な揮発性材料は、外側経路を通ってユニットの横を流れることができる。この場合、内側ウィッキング経路と外側経路とを考慮に入れる金型を用いて組み立てられなければならないため、ユニットの組立は困難である。これは、極めて大きな労働力を要することに加えて、低隙間許容値(low clearance tolerance)を有する高精度の成形を必要とする、複雑なプロセスである。中空のウィッキング部を使用することにより、容易さを改善することができる。この設定においては、過剰な揮発性材料は、外側経路ではなく、ウィッキング部の中心を貫通することができる。これにより、内側及び外側経路の複雑なシステムは不要なため、ユニットは、ウィッキング部の上と下から組み立てられることができる。ウィッキング部の両端は、ウィッキング部の周りにきつく嵌め込まれて揮発性材料を収容する貯蔵器の開口部に挿入される(図1及び図6)。
別の実施形態では、整列した繊維ウィッキング部は、異なる密度を有する同心円状に環状の領域を有する。これにより、流体の流れのパターンに関する制御を改善できる。いくつかの実施形態では、整列した繊維ウィッキング部は、ある密度を有する同心円状に環状の内側領域、及び異なる密度を有する同心円状に環状の外側領域を有し、ここで内側領域は外側領域よりも低い密度を有する。この状況において、ウィッキング部が円筒形であるなら、「内側」は円筒の軸に位置し、「外側」はウィッキング部の外面に位置する。別の実施形態では、内側領域は外側領域よりも高い密度を有する。更に、異なる密度の複数(3つ又はそれ以上)の同心円状の環状領域を使用することができる。
他の非限定的な実施形態において、本明細書に記載のデリバリーシステムは、香りを与えること、悪臭制御、及び防虫剤などのもののために使用することができる。例えば、室内、又は所望によりピクニックテーブルの上などの戸外に置く場合、香りを与えること及び悪臭制御以外に、近くにいる虫の数に応じて放射水準を調節することによって虫防除ができる。虫による不快感があまりないときは、消費者を快適にさせるのには維持水準放射で恐らく十分である。しかしながら、蚊やサシバエなど、多数の虫が苦になるときは、消費者は、増強水準放射を供給するように選択することができる。
図面
図1は、少なくとも1つのウィッキング開口部18(及び19)を備えた少なくとも1つの容器1(及び2)、少なくとも1つのウィッキング部5、少なくとも1つの流体貯蔵器6(及び7)、並びに少なくとも1つの揮発性材料8を含む、デリバリーシステム20の非限定的な実施形態の断面図を表す。前記デリバリーシステム及びその構成要素は、いかなる好適な大きさ、形、構造、又は種類で、いかなる好適な材料から作られていてもよい。好適な材料としては、金属、ガラス、天然繊維、セラミック、木材、プラスチック、及びこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。容器1(及び2)は、外観検査に付されるときのみならず、消費者が使用中に持ち上げて操作するときは、デリバリーシステム20の外面を構成していてよく、又は容器1(及び2)はシェル(図示せず)の中に収納されていてもよい。ウィッキング部5は、少なくともいくらかの部分が大気に露出している。ウィッキング開口部18(及び19)は、いかなる使いやすい大きさ及び形とすることもでき、また容器1(及び2)のどこに位置していてもよい。前記少なくとも1つのウィッキング開口部18(及び19)は、維持水準放射及び/又は増強水準放射モードの間に、前記少なくとも1つのウィッキング部5を介して揮発性材料8を大気中へ供給する手段を可能にする。特定の非限定的な実施形態において、容器1(及び2)は、望ましくは視覚的に魅力がある外側シェル(図示せず)であって、蒸発性分配を行っている間、最大効力のために使用領域内の見える所に置いておくことができる好適な寸法の外側シェル(図示せず)の中に収納されていてよい。1つを超える容器1及び2がある場合、これらは、図に示すように向かい合わせて接続及び/又は流体接続されていてよい。
別の実施形態では、容器は、前記揮発性材料の蒸発表面への時間制御放出を供給する更なる流体貯蔵器を有してもよく、結果として一時的な増強の持続時間を長くする。この時間制御放出は、様々な方法によってもたらされることができるが、それには、更なる流体貯蔵器の底部全体若しくは一部に多孔質の膜を形成させること、又は更なる流体貯蔵器の底部に1つ以上の小さい穴を有することが挙げられる。
1つの非限定的な実施形態において、容器1及び2は、大気への少なくともいくらかの長手方向の露出部分を有するウィッキング部5を備えた蒸発表面装置を介して流体連通している。容器1(及び2)は、デリバリーシステム20のいずれかの他の好適な構成要素に取り付けられていてよい。例えば、容器1及び2は互いにウィッキング部5を介して、シェル若しくはハウジング(図示せず)の一部として、又はいずれかの他の好適な手段によって取り付けられていてよい。ウィッキング部5は、ある時間少なくともいくらかの揮発性材料8と流体接触している。揮発性材料5は、流体貯蔵器6又は7のどちらかに貯蔵できる。ウィッキング部5の長手方向部分は、維持水準放射モードと増強水準放射モードの両方の間に揮発性材料8の好適な放射速度を可能にするのに十分な露出したウィッキング部5表面積を提供する。容器1及び2とそれらの関連する流体貯蔵器6及び7は、接続された時点で、ウィッキング部5を介して又はいずれかの他の好適な手段(例えば、囲まれた経路又は管)によって、互いに流体連通することができる。放射のための蒸発表面を提供することの他に、容器1及び2をウィッキング部5と接続させることの別の目的は、消費者がデリバリーシステム20を反転させたときに、蒸発又は放射されない過剰の揮発性材料8が重力によって、上部の容器1から、下部の容器2内に収集及び貯蔵されるために実質的に漏れずに移動するための道を提供することである。
ウィッキング取り付け部品3(及び4)は、少なくともいくらかの揮発性材料8をデリバリーシステム20内に保持するための封止として機能することができる。ウィッキング取り付け部品3(及び4)は、ウィッキング部5及び/又は任意の構成要素をデリバリーシステム20内のいずれかの構成要素に密閉可能に取り付けるように、いかなる好適な大きさ、形又は構造で、いかなる好適な材料から作られていてもよい。ウィッキング取り付け部品3(及び4)は、ウィッキング部5がデリバリーシステム20の非ウィッキング部分から揮発性材料8を実質的に漏らすことなく取り込み投与するのを助けるように、デリバリーシステム20のいずれかの部分に取り付けることができる。ウィッキング取り付け部品3(及び4)は、ウィッキング開口部18(及び19)の中に挿入することができ、前記ウィッキング開口部18(及び19)は、ウィッキング部5又は他のいかなる好適な構成要素(図示せず)もがウィッキング開口部18(及び19)を通って流体貯蔵器6(及び7)の少なくとも一部に入ることができるように、容器1(及び2)表面上のいずれかの好適な場所に位置している。前記少なくとも1つのウィッキング開口部18(及び19)及びウィッキング取り付け部品3(及び4)は、ウィッキング部5及び任意の他の構成要素に適応でき、かつ消費者がデリバリーシステム20を反転又は転倒させた場合に、デリバリーシステム20からの過剰の揮発性材料8の漏れを最小限にするような寸法にする。
ウィッキング部5は、少なくともいくらかの部分を大気に露出させることによって揮発性材料8の放射を可能にするウィッキング部として機能するように、いかなる好適な大きさ、形、又は構造でいかなる好適な材料から作られることもできる。ウィッキング部5は、容器1(及び2)内のどの好適な場所に位置していてもよい。ウィッキング部5は、容器1(及び2)、ウィッキング開口部18(及び19)、及び/又はウィッキング取り付け部品3(及び4)の中に少なくとも部分的に位置し、容器1(及び2)の流体貯蔵器6(及び7)内に貯蔵されている揮発性材料8と流体接続されていてもよい。ウィッキング部5は、流体貯蔵器6(及び7)の内側で、容器の基部33(及び34)に向かって延びていてよい。それとは逆に、ウィッキング部5は、デリバリーシステム20の耐用年数にわたって維持水準放射モード中に、前記少なくとも一方の流体貯蔵器6(及び7)内のたとえ少量の揮発性材料8とでも流体接続を維持する、いかなる好適な長さとすることもできる。容器1(及び2)の内側又は外側では、特別なウィッキング部5の長さ要件はない。前記少なくとも1つのウィッキング部5を、流体貯蔵器6(及び7)内で所望の内部深さに配置することができる。前記少なくとも1つのウィッキング部5は、任意に、揮発性材料8の放射供給を最大にするために、流体貯蔵器6及び7の両方の内部の長さ全体を占有することができる。
ウィッキング部5は、前記少なくとも1つのウィッキング開口部18(及び19)の位置で、ウィッキング取り付け部品3(及び4)を介して容器1(及び2)と密封可能に固定される。ウィッキング取り付け部品3(及び4)は、ウィッキング開口部18(及び19)を通るウィッキング部5及び他の好適な構成要素の少なくとも一部を密封可能に保持することができる。ウィッキング取り付け部品3(及び4)は、貯蔵中、反転、ポンプの作用の後、又はばねの作用によって、あるいは倒れた場合に、ウィッキング部5の取り込み又は投与中に、デリバリーシステム20からの揮発性材料8の望ましくない漏れを防ぐように、前記少なくとも1つのウィッキング開口部18(及び19)及び前記少なくとも1つのウィッキング部5のそれぞれの周りにぴったりと嵌め込まれることができる。ウィッキング取り付け部品3(及び4)は、とりわけ、使用していないときに、揮発性材料8の望ましくない揮発を最小限にするように、いかなる手段(例えば、摩擦、接着剤など)によって容器1(及び2)に取り付けられることもできる。ウィッキング取り付け部品3(及び4)は、任意に、ウィッキング部5の取り込みを助けるように、いかなる好適な場所に通気孔(図示せず)を開けることもできる。
維持水準放射モードの間、デリバリーシステム20を直立位置などの適切な配置で安定化及び/又は保持するのに役立つ、少なくとも1つの容器基部33(及び34)があってよい。デリバリーシステム20は、揮発性材料を容器1(及び2)の中に収容するための追加的な再密閉可能な封止(図示せず)を更に含んでいてよい。デリバリーシステム20は、製造者又は消費者が望む場合、例えば、販売前又は香りを与えようとする部屋から長期間離れる間のように揮発性材料8が放射するのが望ましくない場合には、上述の1つ以上の揮発性材料8を含む前記少なくとも1つのウィッキング部5及び/又はデリバリーシステム20を覆うための包装用封止(図示せず)を更に有していてもよい。
図2aは、少なくとも1つのバイパスチューブ9(及び10)及び/又は前記少なくとも1つのウィッキング部5を介して互いに向かい合わせて接続されかつ流体接続されている2つの容器1及び2を有する、揮発性材料のデリバリーシステム20の別の非限定的な実施形態の断面図を表す。上述のように、容器1と2は、少なくともいくらかの揮発性材料8を収容するための流体貯蔵器6及び7を有し、前記少なくとも1つのウィッキング部5及び/又はバイパスチューブ9(及び10)を介して流体接続されている。バイパスチューブ9(及び10)は、任意の大きさ、形、又は構造を有するバイパスチューブ開口部15及び17(14及び16)を介して容器1(及び2)に接続することができる。バイパスチューブ9(及び10)は、容器1(及び2)の一体型の構成要素として形成されていてよく、又は容器1(及び2)に追加される別個の構成要素として提供されてもよい。バイパスチューブ9(及び10)は、液漏れしない任意の構造で容器1(及び2)及び/又は流体貯蔵器6(及び7)を適切に封止できるか又はそれらと適切に接続できるように、容器1(及び2)と適合するいかなる好適な材料で作られていてもよい。バイパスチューブ開口部15及び17(14及び16)は、バイパスチューブ9(及び10)を介して流体貯蔵器6と7との間で揮発性材料8の直接的な流体連通を可能にする。バイパスチューブ9(及び10)、並びにバイパスチューブ開口部14及び16(15及び17)は、任意の好適な種類の所望の流れを可能にするように構成されることができる。バイパスチューブ9(及び10)並びに/又はバイパスチューブ開口部14、15、16、及び/若しくは17は、これら構造体を通る任意の流体の開放性の流れ、一方向の流れ、制限された流れ、又はこれらの組み合わせを提供するように、それぞれ構造的に改善することができる。例えば、バイパスチューブ開口部14及び17は無制限の流れを有して作られることができるが、バイパスチューブ開口部15及び16は、流体を一方向のみから収集するか又は滴下などの審美的効果を与えるために低減された流れを有するように作られていてよい。この独特な流れ構造は、揮発性材料8の改善された流れがデリバリーシステムに注目を集めることができることから、消費者に特異な視覚的興味を提供する能力をデリバリーシステム20に与える。各容器1(及び2)は、少なくともいくらかの揮発性材料8がデリバリーシステム20内で任意の特定の場所においていつでも存在できるように、1つ以上の流体貯蔵器6(及び7)の一部を担うことが可能である。このような容器1(及び2)は、例えば、反転、ポンプの作用、又はばねの作用によってウィッキング部5の取り込み又は投与を行った直後に、少なくともいくらかの揮発性材料8を流体貯蔵器6と流体貯蔵器7の両方に保持することができる。揮発性材料8自体はまた、いかなる好適な補助剤成分をいかなる好適な量で又はいかなる好適な形態で含んでいてもよい。例えば、染料、顔料、及びスペックルは、とりわけ、改善された流れの構造中に消費者が観察する場合に、追加的な審美的効果を与えることができる。
バイパスチューブ9(及び10)はまた、特定量の揮発性材料8を収集するための追加的な流体貯蔵器としても、及び/又は混合、ポンプの作用又は反転後に特定の容量の揮発性材料8の一部を向かい合った流体貯蔵器6と7との間で方向転換させる手段としても機能することができる。例えば、デリバリーシステム20が垂直な直立位置から水平位へその基部34を離れて倒れた場合、デリバリーシステム20は、少なくとも1つのバイパスチューブ9又は10が流体貯蔵器6及び7それぞれから少なくともいくらかの揮発性材料8を収集することができるように位置するような配置で停止するように、設計することができる。この場合、バイパスチューブ9又は10は、追加的な流体貯蔵器の役目をして、揮発性材料8がデリバリーシステム20から不必要にこぼれる及び/又は漏れる可能性を低減する。
ウィッキング開口部18(及び19)は、容器1(及び2)の外面上のどこに位置してもよい。例えば、ウィッキング開口部18(及び19)は、容器基部33(及び34)の面と平行な面上にあるように、容器1(及び2)の外面上に配置することができる。単位用量室11(及び12)は、容器1(及び2)内のどこに位置していてもよく、一般には、流体貯蔵器6(及び7)内にある。単位容量室11(及び12)は、前記少なくとも1つのウィッキング開口部18(及び19)の最上方の領域とバイパスチューブ開口部14及び15(16及び17)の最下方の領域との間の、流体貯蔵器6(及び7)内に作られた内側容積によって画定される。単位用量室11(及び12)の実際の容積は、前記少なくとも1つの流体貯蔵器6及び7の大きさ、前記少なくとも1つのウィッキング部5が占める容積、並びにデリバリーシステム20を反転させたときに前記少なくとも1つの単位用量室11及び12へ供給される揮発性材料8の量に応じて変えることができる。特定の非限定的な実施形態において、消費者は、単位分の容量の取り込み及び/又は投与を調節することによって、単位用量室11(及び12)を介してウィッキング部5へ供給される揮発性材料の容量を制御することができる。このことは、例えば、ポンプ送りされる揮発性材料8の量を調節することによって、又は容器1(及び2)の反転を操作することによって、又は他のいかなる好適な手段によっても達成できる。
デリバリーシステム20は、反転させたときに、前記少なくとも1つの単位用量室11では収集されないか、又は前記少なくとも1つのウィッキング部5で吸収されない及び/若しくは前記ウィッキング部5に取り込まれない過剰の揮発性材料8を、容器2で収集及び貯蔵するために、容器1の上部の流体貯蔵器6からバイパスチューブ開口部14及び15を介してバイパスチューブ9及び10を通り、バイパスチューブ開口部16及び17を介して下部の流体貯蔵器7へ送ることができる。例えば、単位用量室10(及び11)は、デリバリーシステム20及び/又は容器1(及び2)を反転させると、揮発性材料8の少なくともいくらかを収容することができる。デリバリーシステム20及び/又は容器1(及び2)がその直立位置から反転する及び/又は倒れるときに、バイパスチューブ9(及び10)は、前記1つ以上の流体貯蔵器6(及び7)から、前記少なくとも1つの単位用量室11(及び12)から、及び/又はウィッキング部5から放出されるいくらかの揮発性材料8で満たされる。
上部の流体貯蔵器6内の単位用量室11に少なくともいくらかの揮発性材料8を少なくとも部分的に満たす、取り込む及び/又は投与する場合、単位用量室11は、制御された容量(例えば、単位用量)の揮発性材料8をウィッキング部5へ供給して、大気中へ増強水準放射を提供する。蒸発も放射もされない、その過剰の揮発性材料8は、ウィッキング部5によって運ばれ、ほとんど漏れずに下部の流体貯蔵器7に収集される。デリバリーシステム20はまた、複数の制御された容量及び/又は単位用量を供給して、香りを与えること、悪臭制御、防虫、場の雰囲気の設定、及びこれらの組み合わせ、の1つ以上の目的のために複数の増強水準放射を開始させることも可能である。投与プロセスによって、消費者は、例えば悪臭制御などが必要なときにいつでも、一時的な増強水準放射を空間に供給することができる。
ウィッキング部5の投与は、例えば、反転、ブラダの圧迫、非エアゾールのポンプ作用、ばね作用、振り、旋回、かき混ぜ、打ち当て、移動、動揺、回転、揺動、攪拌、揺らし、振動、又は、熱、気体、若しくは電流の使用を除くその他の任意の好適な手段など、いかなる好適な手段によっても行うことができる。例えば、消費者がデリバリーシステム20を単に上下逆さまにして、容器基部33(及び34)を下にしてデリバリーシステム20を設置すると、反転によって投与が生じ得る。したがって、反転すると、下部の流体貯蔵器(6又は7)内に元々貯蔵されていた揮発性材料8は一時的に、上部の流体貯蔵器(6又は7)の中に配置される。揮発性材料8は即座に上部の流体貯蔵器(6又は7)から排出され始め、重力によって単位用量室(11又は12)、ウィッキング部5及び/又はバイパスチューブ9(及び10)を通って下部の流体貯蔵器(6又は7)へ移動する。揮発性材料8が単位用量室(dose chamber)11(及び12)に収集されると、揮発性材料8は、大気に露出しているウィッキング部5の部分に沿って重力によって前記少なくとも1つのウィッキング部5へ供給され、増強水準放射が開始する。制御された容量の揮発性材料8が単位用量室11(及び12)を介して前記1つのウィッキング部5へ供給される場合、増強水準放射は、揮発性材料8の揮発度の点から見ると、デリバリーシステム20の耐用期間の一部分にわたって実質的に均一であり得る。
1つの非限定的な実施形態では、単位用量室11(及び12)からウィッキング開口部18(及び19)及びウィッキング部5を通って移動する、上部の流体貯蔵器(6又は7)内の揮発性材料8の単位用量の少なくともいくらかが、大気中に放射される。単位用量のうち、放射されない部分は、ウィッキング部5及び/又はウィッキング開口部19(及び18)を介して下部の流体貯蔵器(6又は7)に戻すことができる。上部の流体貯蔵器(6又は7)内の単位用量室11(及び12)が重力によって排出されると、増強水準放射は、単位用量が放射されるか又は下部の貯蔵器(6又は7)に通り抜けるまで、ゆっくりと減衰し始める。増強水準放射が停止すると、維持水準放射が自動的に復帰する。維持水準放射モードにおいて、ウィッキング部5は、下部の流体貯蔵器(6又は7)に貯蔵された揮発性材料8を毛管現象によって、大気に露出されているウィッキング部の少なくともある部分まで汲み上げる。例えば、揮発性材料8は、ウィッキング開口部18と19との間の、露出された長手方向のウィッキング部5表面の全体(又はそのいずれかの部分)から放射され得る。
図3aは、バイパスチューブ9及び10並びに/又はウィッキング部5を介して互いに向かい合わせて接続されかつ流体接続されている2つの容器1及び2を有する、揮発性材料のデリバリーシステム20の別の非限定的な実施形態の断面図を表す。この実施形態では、バイパスチューブ9及び10は、デリバリーシステム20を配置しやすくするための便利な凹状の手懸り部を創り出すような形で、またデリバリーシステム20がその直立位置から反転し及び/又は倒れ、その容器基部33(及び34)を下にして置かれない場合、ウィッキング部5に損傷からの保護を与えるような形で構成される。
1つの非限定的な実施形態において、増強水準放射のための単位用量室の容量は、下部の流体貯蔵器(6又は7)へ戻るように導くためのバイパスチューブ9(及び10)では収集されない、上部の流体貯蔵器(6又は7)内の揮発性材料8の容量で決めることができる。単位用量室壁23、24、25及び26は、貯蔵器6(及び7)及び/又は容器1(及び2)内のどこにでも設定及び位置することができる。例えば、単位用量室12は、バイパスチューブ開放端部16及び17の下方に構成された室壁25及び26を有していてよい。そのとき、単位分の容量は、単位用量室壁25及び26の開口端22で収集される。それとは異なり、他の構造の室壁も有用である。例えば、単位用量室11により収集される単位分の容量が、バイパスチューブ9(及び10)並びに/又はバイパスチューブ開口部14及び15の構造とは無関係であることもある。単位用量室11は、バイパスチューブ開口部14及び15の位置より上方に延びる壁23及び24を有する流体貯蔵器6内に位置していてよい。ここでは、上部の貯蔵器6内の揮発性材料8の単位分の容量は、デリバリーシステム20の反転、ポンプの作用時、又はばねの作用によって、単位用量室壁23及び24の開放端部21を介して単位用量室11で収集されることができる。
更に、2つの容器1及び2を共に繋ぐ若しくは噛み合わせるための、又はデリバリーシステム20内で流体の流れを方向付けるための、いかなる好適な大きさ、形、構造、又は材料のいかなる追加的な構成要素も使用できる。例えば、揮発性材料8の流れを助け、及び/又は任意の所望の位置に(例えば、ウィッキング部5から離れて又はウィッキング部5へ向かって)方向付けるために、いかなる好適な内側構成要素も、デリバリーシステム20の流体の通路内に提供されることができる。デリバリーシステム20及び/又は容器1(及び2)のいかなる好適な外側構成要素も、デリバリーシステム20の性能を助けるように提供されることができる。
図3bは、溝アセンブリを有する揮発性材料のデリバリーシステム20の別の非限定的な実施形態の断面図を表す。溝138は、容器2の外面上のウィッキング開口部18(及び19)付近に位置し、ウィッキング部5の取り込み後及び/又はデリバリーシステム20を倒した後でウィッキング部5及び/又はウィッキング開口部18(及び19)から漏れる可能性のある過剰の揮発性材料8を収集するために提供される。いかなる大きさ、形、構造、又は材料のいかなる溝138も使用することができる。1つの非限定的な実施形態において、前記溝は、ウィッキング開口部19が位置する領域又はその位置と隣接する領域に位置する。(反転、ポンプの作用及び/又は傾けることによって過剰に取り込んだ後のように)向かい合ったウィッキング開口部19から及び/又はウィッキング部5から滴る可能性のある過剰の揮発性材料8を捕集又は収集する目的で、吸収性材料139が提供される。いかなる好適な吸収性材料139も、いかなる好適な大きさ、形、又は構造でも使用することができる。吸収性材料139は、揮発性材料8の蒸発を実質的に吸収及び/又は促進できるいかなる好適な材料から作られていてもよい。吸収性材料139は、いかなる好適な蒸発性表面物質を含むこともできる。例えば、好適な吸収性材料139としては、紙、プラスチック、スポンジなどを挙げることができる。溝138で収集される過剰の揮発性材料8は、その後、吸収性材料139で吸収又は再吸収され、ウィッキング部5又はウィッキング開口部19の方へ方向転換されるか、あるいは大気中へ直接蒸発させることができる。
特定の他の非限定的な実施形態において、吸収性材料139は、下部の流体貯蔵器7により収集されない過剰の揮発性材料8を収集するのを助けるように、溝138の位置又はその周辺に配置されることができる。例えば、吸収性材料139は、ウィッキング部5の材料で、溝138の中に位置し前記少なくとも1つのウィッキング部5を取り囲む薄いワッシャ又はドーナツの形に作られていてもよい。吸収性材料139は、ウィッキング部5又はウィッキング開口部19のどちらかと物理的に接触している必要はないことに留意すべきである。吸収性材料139は、いずれかの好適な手段によって(摩擦、接着、留め具、などによって)デリバリーシステム20の外面のどの部分に取り付けられていてもよい。事実、吸収性材料139は、消費者が所望に応じて追加又は除去することができるので、固定して取り付ける必要はない。吸収性材料139は、例えば、デリバリーシステム20の反転中、過剰なポンプの作用の間、又は倒している間に、前記少なくとも1つのウィッキング部5の長手方向軸に沿って自由に滑り落ちて、向かい合った溝(図示せず)の領域で停止することができ、そこで、その向かい合ったウィッキング開口部(図示せず)付近に存在する可能性のあるいかなる過剰の揮発性材料8をも収集することができる。
図4は、単一のバイパスチューブ9及び/又は前記少なくとも1つのウィッキング部5を介して互いに向かい合わせて接続されかつ流体接続されている2つの容器1及び2を有する、揮発性材料のデリバリーシステム20の別の非限定的な実施形態を表す。バイパスチューブ9は、いかなる好適な大きさ、形、又は構造をとってもよく、またいかなる好適な材料から作られることもできる。バイパスチューブ9は、いかなる好適な手段によっていかなる好適な位置で容器1(及び2)に接続されていてもよい。例えば、容器1(及び2)と類似の材料のバイパスチューブ9は、らせん、球体、又は楕円の形に形成することができ、また貯蔵器6(及び7)と接続される。バイパスチューブ9は、デリバリーシステム20のいかなる構成要素の一部であってもよい。例えば、バイパスチューブ9は、容器1(及び2)の中及び/又はウィッキング部5の中に一体化されていてよい。バイパスチューブ9は、漏れ又は蒸発による損失なしに容器1(及び2)と流体連通を可能にする1つ以上のバイパスチューブ開口部15(及び17)を有していてよい。例えば、揮発性材料8は、反転後、重力によって上部の貯蔵器6からバイパスチューブ9及び/又は前記少なくとも1つのウィッキング部5を介して下部の貯蔵器7に向かって流れることができる。バイパスチューブ開口部15(及び17)は、容器1(及び2)の表面上のどこに位置していてもよく、また任意に均一で一時的な増強水準放射を供給するために、ウィッキング開口部18(及び19)とバイパスチューブ開口部15(及び17)との間の流体貯蔵器6(及び7)の内部空間に位置する単位用量室11(及び12)を形成できるような様式で位置していてもよい。バイパスチューブ9は、デリバリーシステム20をその直立位置から反転させる及び/又は倒すときに、物理的な干渉又は損傷からウィッキング部5を保護するようにウィッキング部5を取り囲むことができる。この構造は、ウィッキング部5との思わしくない接触によって、子供が揮発性材料8に不必要に曝されるか又は直接曝されるのを保護するのに役立つ。
図5a、5b、5cは、揮発性材料のデリバリーシステム20の別の非限定的な実施形態を表す。図5aは、一体成形型容器1に1つ以上の通気開口部35を有する、単一の一体成形型容器1の外面を表す。1つ以上の通気開口部35は、揮発性材料(図示せず)をウィッキング部(図示せず)から、処理を要する部屋(単数及び複数)の大気中へ放射又は供給させる。任意に、1つ以上の通気開口部35の幅を調節可能に及び/又は閉鎖可能にできるように、調節可能な通気孔(図示せず)をデリバリーシステム20の容器1に追加することができる。これによって、消費者は維持及び増強水準放射速度を制御することができる。調節可能な通気孔(図示せず)は、いかなる好適な材料から、いかなる好適な大きさ又は形で作られていてもよく、またデリバリーシステム20上又はデリバリーシステム20内のどこに位置していてもよい。例えば、消費者は、所望の量の放射が処理を要する場所に供給されるように、調節可能な通気孔(図示せず)を動かすことによって前記1つ以上の通気開口部35を開ける、部分的に開ける、部分的に閉じる、又は閉じることができる。
図5bは、ウィッキング部5、ウィッキング取り付け部品3(及び4)、ウィッキング取り付け部品開口部43(及び44)、任意のウィッキング取り付け部品通気孔27(及び28)、及びウィッキング取り付け部品フランジ31(及び32)を有する、蒸発表面装置40の非限定的な実施形態を表す。蒸発表面装置40の全ての構成要素は、いかなる好適な材料から、いかなる好適な大きさ、形、又は構造で作られていてもよい。前記少なくとも1つのウィッキング部5の各端部は、複数の流体貯蔵器(図示せず)の間でウィッキング部5を介して流体連通させることができるが、使用又は貯蔵中にウィッキング取り付け部品開口部43(及び44)、ウィッキング開口部(図示せず)、又は容器(図示せず)の周囲から揮発性材料(図示せず)が不必要に漏れるのを低減できるように、ウィッキング取り付け部品3(及び4)のウィッキング取り付け部品開口部43(及び44)に封止可能に嵌め込むことができる。
図5cは、バイパスチューブ9及び10並びに/又は前記少なくとも1つのウィッキング部5を介して互いに向かい合わせて接続されかつ流体接続された2つの流体貯蔵器6及び7を有する、単一の一体成形型容器1を有する別の非限定的な実施形態の断面図を表す。この実施形態において、バイパスチューブ9(及び10)は、デリバリーシステム20を配置しやすくするための便利な凹状の手懸り部を創り出し、反転させている間及び/又はデリバリーシステム20をその直立位置から倒した場合に、ウィッキング部5に損傷からの保護を与えるような様式で、単一の一体成形型容器1の内部の中に構成されている。単位用量室11(及び12)は、単一の一体成形型容器1の流体貯蔵器6(及び7)内に位置する。単位用量室11(及び12)のうち一方は、デリバリーシステム20を反転させるときに揮発性材料8を収集するために、開放端21(及び22)を有するカップの形で壁23及び24(25及び26)を有することができる。単位用量室11(及び12)はいつでも、特に反転直後に、少なくともいくらかの揮発性材料8を収容することができる。揮発性材料8は、重力によって又は非エアゾール式ポンプ(図示せず)によって、バイパスチューブ9(及び10)及び/又はウィッキング部5を介して、向かい合った流体貯蔵器(6又は7)の方へ流れることができる。少なくとも1つのウィッキング開放部18(及び19)は、ウィッキング部5を流体貯蔵器6(及び7)へ貫通させる。単位用量室の壁23及び24(25及び26)は、直立位置にある場合、又は少なくとも1つのウィッキング部5の取り込み要件に応じて開口部の位置若しくはそれより下方にあるかもしれない場合、前記少なくとも1つの流体貯蔵器6(及び7)の内側のバイパスチューブ開口部14及び15(16及び17)の上方に延びていてよい。ウィッキング取り付け部品ブラケット36(及び37)は、ウィッキング取り付け部品3(及び4)及びウィッキング部5との密封に対応し前記密封を提供するように、一体成形型容器1のいかなる好適な位置に位置していてもよい。ウィッキング取り付け部品3(及び4)は、ウィッキング取り付け部品ブラケット36(及び37)の中に配置することでウィッキング部5をしっかりと保持するように構成されることができ、これは、ウィッキング取り付け部品3(及び4)及び/又はウィッキング部5を封止可能に取り囲むように作られて、ウィッキング取り付け部品3(及び4)とウィッキング部5との接合点若しくはウィッキング取り付け部品3(及び4)とウィッキング取り付け部品ブラケット36(及び37)との接合点において、又はそれら接合点のどちらか若しくは両方から揮発性材料8が漏れるのを最小限にすることができる。
図6は、前記少なくとも1つのバイパスチューブ9及び/又は前記少なくとも1つのウィッキング部5を介して互いに向かい合わせて接続されかつ流体接続された2つの容器1及び2を有する、揮発性材料のデリバリーシステム20の別の非限定的な実施形態の断面図を表す。例えば、バイパスチューブ9は、ウィッキング部5自体の内部に組み込まれることができる。バイパスチューブ9は、ウィッキング部5の近くにあるが、ウィッキング部5と物理的に接触していない位置にあることができるか、又は実際にはウィッキング部5と物理的に接触していることができる。1つ以上のバイパスチューブ開口部15(及び17)は、デリバリーシステム20のウィッキング部5、貯蔵器6(及び7)、及び/又は容器1(及び2)内のどこに位置してもよい。例えば、バイパスチューブ9は、ウィッキング部5と同じウィッキング開口部18(及び19)に入れることができるが、デリバリーシステム20を反転させた時及び/又は倒した時並びにそのようになった場合に揮発性材料8を収集するための代替の流体貯蔵器として役立つように、ウィッキング部5より長めに作られ、ウィッキング部5から離して配置することができる。別の例では、バイパスチューブ9とウィッキング部5の両方が同一の開口部の中を通るように、バイパスチューブ開口部15(及び17)をウィッキング開口部18(及び19)内に一体化することができる。この場合、増強水準放射モード中に過剰の揮発性材料8がデリバリーシステム20から漏れるのを防ぐために、封止(図示せず)が1つだけ必要となり得る。これによって、生産コストが低減され、また封止の不具合又は漏れのおそれが減る。バイパスチューブ9も、中空のウィッキング部であるウィッキング部5自体の中に単に空洞を作ることにより、ウィッキング部5の材料で作られることができる。同一の貯蔵器6(及び7)の中及び/又は同一のウィッキング部5の中に、1つを超えるバイパスチューブ9及び/又はウィッキング開口部15(及び17)があってもよい。
図7aは、維持水準放射モードにおけるデリバリーシステム20の別の非限定的な実施形態の断面図を表す。デリバリーシステム20は、2つの貯蔵器78及び79、2つのバイパスチューブ9及び10、1つのウィッキング部5、2以上の別個の区別できる相61及び83から成る少なくとも1つの多相揮発性材料を有する。いかなる好適な量、密度及び/又は粘度のいかなる好適な多相揮発性材料も使用することができる。維持水準放射モードの間、多相揮発性材料は、下部の流体貯蔵器79に貯蔵されている。別個の区別できる相61及び83は、いずれか好適な順序又は配列で、流体貯蔵器79から前記少なくとも1つのウィッキング部5への毛管現象によって大気中に供給することができる。例えば、ウィッキング部5は、貯蔵器79(及び80)から両方の相を等量で汲み上げて大気中に供給することができ、また、相61を相83よりも速く、優先的に供給することができ、逆もまた同様に可能である。ウィッキング部5に、所望の相のうち一方からの流体を、静止又は平衡状態におけるもう一方の相の速度よりも速い速度で優先的に汲み上げさせて供給させる他のいかなる方法が使用されてもよい。例えば、前記少なくとも1つのウィッキング部5の長さは、それが、維持水準放射中に相61を優先的に汲み上げるが、同時に相83での汲み上げが生じないように、流体貯蔵器80内に設定又は高さ配置されてよい。ウィッキング部での差別的な吸上げを提供する他の手段としては、異なるウィッキング材料の種類及び/又は設計を提供すること、並びに多相揮発性組成物中の異なる相の化学的性質を調節してウィッキング部5での吸上げを変更することが挙げられるが、これらに限定されない。
図7bは、増強水準放射モードにおけるデリバリーシステム20を表す。増強水準放射が望ましいとき、消費者はデリバリーシステム20を反転させる。反転すると、(図7aの)下部の流体貯蔵器79は、図7bの上部流体貯蔵器79になる。そのとき、多相揮発性材料の少なくともいくらかが単位用量室80で収集されるが、過剰の多相揮発性材料は、入口開口部16及び17並びにバイパスチューブ9及び10を通って下部の流体貯蔵器78へ排出され始める。前記少なくとも1つのバイパスチューブ開口部16及び17の位置は、消費者に、単位用量室80及び/又は前記少なくとも1つのウィッキング部5を所望の流体相で満たさせることができる。
増強水準放射中に消費者が知覚する多相揮発性材料の特徴並びに強度は、単位用量室80に収集された前記多相組成物の別個の相61及び83を混合及び/又は置換した途端に変化し得る。多相揮発性材料78の好適ないかなる物理的性質又は特性を用いて、所望の相を分離し、それを前記少なくとも1つのウィッキング部5に優先的に取り込むこともできる。
多相揮発性材料の前記少なくとも2つの別個の区別できる相の密度は、特定の揮発性材料相がウィッキング部5にどのようにして、いつ供給されるかを制御することができる。例えば、密度のより低い相61は、反転後に混ざるとバイパスチューブ9及び10に入り、密度のより高い相83よりも速く流出することができるが、より密度の高い相83は実際には、適切な構造及び/又は状態が与えられると単位用量室80の中でより密度の低い相61のいくらか又は全部と置き換わることができる。より密度の高い相83の一部が単位用量室80の中でより密度の低い相61の一部と置き換わるとき、置き換えられたより密度の低い相61は、その後、排出されて下部の流体貯蔵器78に戻ることができる。増強水準放射モード中には、より密度の高い相83が、ウィッキング部5へ優先的に供給され、密度のより低い相61よりも大量に大気中に放射される。したがって、同じ多相揮発性材料が、維持水準放射モードでは、増強水準放射モード中とは異なる特徴及び/又は強度を示すことがある。
同様に、多相揮発性材料(図示せず)の前記少なくとも2つの別個の区別できる相の粘度は、特定の揮発性材料相をどのようにして、いつウィッキング部へ供給するかを制御することができる。例えば、維持水準放射中の平衡状態では、ウィッキング部は、2以上の揮発性材料のうち粘度の高い相から汲み上げるように、下部の貯蔵器内の特定の高さ又は特定の位置にあってよい。増強水準放射中に混合すると、下部の流体貯蔵器は上部の流体貯蔵器になる。粘度のより低い相が粘度のより高い揮発性材料よりも速く流出できることから、単位用量室は、まず粘度のより低い相で満たすことができる。粘度のより高い揮発性材料は、粘度のより低い相よりもわずかに低いか又はそれと同じ密度であり、バイパスチューブの方向に向けられ、重力によって下部の流体貯蔵器で収集される。したがって、増強水準放射モード中には、粘度のより低い揮発性材料が、ウィッキング部に優先的に供給され、粘度のより高い相よりも大量に大気中に放射される。
図8aは、少なくとも1つの第2のウィッキング部38を有する揮発性材料のデリバリーシステム20の別の非限定的な実施形態の断面図を表す。前記少なくとも1つの第2のウィッキング部38は、いつでも、例えば、デリバリーシステム20の反転時又は増強水準放射を供給するための非エアゾール式ポンプによって、揮発性材料8を取り込むことができる。第2のウィッキング部38は、増強水準放射モード中に蒸発表面積を大きくすることによって、高められた強度の揮発性材料8を大気中に供給するのを助けることができる。第2のウィッキング部38は、いかなる好適な大きさ、形、又は構造でいかなる好適な材料からも作られる。例えば、第2のウィッキング部38は、平坦なワッシャ、中空リング、又はドーナツの形であってよく、前記少なくとも1つの流体貯蔵器6(及び7)内で少なくとも部分的に、例えば、図のように前記少なくとも1つのウィッキング開口部18及び19の接合点を超えたところに、延びている。第2のウィッキング部38はまた、流体貯蔵器6(及び7)内の任意の位置まで、例えば、流体貯蔵器6(及び7)の内部空洞の全長まで延びていてもよく、できれば容器基部33(及び34)の内面と接触さえしていてもよい。この例では、第2のウィッキング部38は、第1のウィッキング部5と物理的に接触していてよい。
図8bは、第1のウィッキング部5と物理的に接触していない少なくとも1つの第2のウィッキング部39を有する、揮発性材料のデリバリーシステム20の別の非限定的な実施形態の断面図を表す。
図8cは、複数個の個別のデリバリーシステムを有する複合デリバリーシステム100の別の非限定的な実施形態の断面図を表す。例えば、デリバリーシステム100は、いずれかの構造の複数個の別個の容器101、102、103及び104を含み得るが、前記容器の全てが、物理的に接続されている、向かい合わせて接続されている、又は流体接続されているとは限らない。容器101と102は、容器103及び104と向かい合わせて接続されていても、及び/又は流体接続されていてもよいが、容器103及び104とは必ずしも物理的に接続されていなくてよい。それでも、全てを単一のデリバリーシステム100又はハウジング(図示せず)の中に収納することができる。容器の各ペア101と102、及び103と104はそれぞれ、少なくとも1つの貯蔵器又は1対の貯蔵器113と116、及び114と115を含んでいてもよい。貯蔵器の各対113と116、及び114と115は、少なくとも1つのバイパスチューブ107(及び108)、及び上述のように向かい合った貯蔵器ペアを流体接続する、対応するバイパスチューブ開口部109及び111(110及び112)を有していてよい。この実施形態では、異なる揮発性材料を、それぞれの流体貯蔵器ペアに提供することができる。例えば、揮発性材料117を貯蔵器ペア113及び116に提供すると同時に、揮発性材料118を貯蔵器ペア114及び115に提供することができる。
個別のウィッキング部105(及び106)の位置、場所、大きさ、形、及び構造は、複合デリバリーシステム100に収納される個別のデリバリーシステムそれぞれの要件に応じて変えることができる。例えば、ウィッキング部105は、ウィッキング部105が容器102の流体貯蔵器113の内部空洞内には部分的にしか延びていないが、ウィッキング部105が容器101の流体貯蔵器116の内部空洞の長さ全体に延びているように、貯蔵器116の中に配置することができる。同様に、ウィッキング部106は、ウィッキング部106が容器104の流体貯蔵器115の内部空洞内には部分的にしか延びていないが、ウィッキング部106が容器103の流体貯蔵器114の内部空洞の長さ全体に延びているように、貯蔵器114の中に配置することができる。
この構造では、異なる芳香剤を、2つの別個の維持水準放射モードの間に、それぞれ個別のデリバリーシステムから放射することができる。第1の維持水準放射モード(A)では、ウィッキング部105は揮発性材料118に浸かっているが、同時に、ウィッキング部106は揮発性材料117に浸かっていない。そのため、ウィッキング部105のみが動作中で、揮発性材料118を毛管現象により放射する。増強水準放射モードが望ましいときは、複合デリバリーシステム100を反転させる。下部の流体貯蔵器115及び116が、上部の流体貯蔵器となる。増強水準放射モードでは、ウィッキング部105及び106に、揮発性材料118及び117がそれぞれ個別に取り込まれる及び/又は投与される。増強水準放射モードが完了して、揮発性材料117(及び118)がバイパスチューブ107(及び108)又はウィッキング部105(及び106)のいずれかを介してそれぞれの下部の貯蔵器ペア114(及び113)へ排出されると、第2の維持水準放射モードが自動的に開始する。
第2の維持水準放射モード(B)では、ウィッキング部106は揮発性材料117に浸かっているが、同時に、ウィッキング部105は揮発性材料118に浸かっていない。そのため、ウィッキング106のみが動作中で、揮発性材料117を毛管現象により放射する。したがって、増強水準放射の特徴は、維持水準放射(A)及び(B)の両方と異なり、前記維持水準放射(A)及び(B)もやはり互いに特徴が異なる。
図9a、9b、9c、及び9dは、維持水準放射モードにおいて、単一の容器1、少なくとも1つの流体貯蔵器6及び少なくとも1つの投与チューブ45を有する、他の非限定的な実施形態の断面図を表す。増強水準放射モードが望ましいときは、ウィッキング部5に揮発性材料8を取り込む及び/又は投与するために、図9aのデリバリーシステム20を反転させることが必要である。ウィッキング部5は、前記少なくとも1つの流体貯蔵器6の内部に少なくとも部分的に位置し、かつ前記少なくとも1つの流体貯蔵器6に貯蔵されている揮発性材料8の少なくともいくらかと流体接続されている。反転すると、投与チューブ入口開口部49は、流体貯蔵器6内に位置する揮発性材料8を投与チューブ45の中に収集し、投与チューブ45が揮発性材料8で少なくとも部分的に満たされるようになる。デリバリーシステム20を、その容器基部34を下に戻して直立位置に戻したとき、揮発性材料8の少なくともいくらかの部分は投与チューブ45で収集される。揮発性材料8の収集された部分は、その後、ウィッキング投与室54と物理的及び/又は流体接続されている投与チューブ出口開口部51を介して重力によってウィッキング部5へ流れ、前記ウィッキング投与室54は、次いで、ウィッキング部5及び/又は前記少なくとも1つの第2のウィッキング38と物理的に接続される及び/又は流体接続される。ウィッキング投与室54は、揮発性材料8に、増強水準放射の供給のための反転後に投与チューブ45に収集された揮発性材料8の少なくともいくらかでウィッキング部5及び第2のウィッキング部38を湿らせることを可能にする。この実施形態における維持水準放射の供給は、反転などの機械的な行為を必要としないことに留意すべきである。反転後、ウィッキング部5の毛管による取り込みが自動的に復帰する。毛管現象は、デリバリーシステム20が放射プロセスで揮発性材料8を実質的に使い尽くすまで、自動的に続けることができる。
図9aの実施形態と同様に、図9b及び9cの実施形態もまた、維持水準放射を供給するために機械的な工程を必要としない。しかしながら、前述の実施形態とは異なり、増強水準放射は、圧迫可能なブラダ47又は非エアゾール式ポンプ48を介して揮発性材料8をウィッキング部5及び/又は第2のウィッキング部38(及び39)に取り込むことによって達成される。図9bでは、容器1の流体貯蔵器6から投与チューブ入口開口部49を介して、少なくともいくらかの揮発性材料8を汲み上げる、圧迫可能なブラダ47を使用する。揮発性材料8は、投与チューブ45に収集され、かつブラダ入口開口部52からブラダ47に収集され、ブラダを圧迫したときに、ブラダ出口開口部53から投与チューブ46へ放出される。ウィッキング部5及び任意の第2のウィッキング材料(図示せず)は、図9aにおいて前述した方法に従って、取り込む又は投与することができる。
図9bの実施形態と同様に、図9cの実施形態では、圧迫可能なブラダ47を非エアゾール式手動ポンプ48と置き換えること以外は同じデリバリー概念を用いる。非エアゾール式手動ポンプ48は、ポンプ入口開口部56及びポンプ出口開口部55を有し、非エアゾール式手動ポンプが最小限の機械的行動によって使用されているときに、少なくともいくらかの揮発性材料8がウィッキング部5並びに/又は第2のウィッキング部38及び39へ供給されるように好適なポンプヘッドを有するいかなる好適な種類、大きさ、形、及び/又は寸法のものであることもできる。ポンプ又は圧搾可能なブラダ装置のいずれにも噴霧器は取り付けられていない。
図9dは、2つの別個の容器1及び50を有するデリバリーシステム20の別の非限定的な実施形態の断面図を表す。ウィッキング部5は、封止可能なウィッキング開口部18を介して、流体貯蔵器6内に貯蔵された揮発性材料8と流体接続されている。維持水準放射は、前記少なくとも1つのウィッキング部5を介した揮発性材料8の毛管現象によって大気中へ提供される。ウィッキング部5は、いかなる好適な大きさ又は長さのものであることもでき、また貯蔵器6内で容器基部34の内面へ向かって延びていてよい。容器50は、投与チューブ46を介して容器1と流体接続されている。容器50は、投与漏斗71、投与拡散器72、収集基部73、第2の流体貯蔵器57及び第2のウィッキング部38を備えていてよい。増強水準放射が望ましいとき、容器1の揮発性材料8は、任意の好適な手段によって容器50の第2のウィッキング部38へ供給され得る。揮発性材料8は、投与チューブ入口開口部49から投与チューブ46へ供給される。揮発性材料8は、投与チューブ出口開口部51から容器50に入るが、ここで、揮発性材料8は投与漏斗71によって収集され、前記投与漏斗71が揮発性材料8を投与拡散器72に方向付け、前記投与拡散器72が揮発性材料8を第2のウィッキング38に供給する。第2のウィッキング部38は、投与拡散器72及び投与漏斗71と流体接続されている。第2のウィッキング部38はまた、任意の好適な接続を介して投与拡散器72及び容器基部73に固定して接続されていてもよい。
第2のウィッキング部38は、好適ないかなる大きさ又は形であってもよい。例えば、第2のウィッキング部は、中空カップ、球体又はリングの形であってよく、そこでは、揮発性材料8は、重力によって投与拡散器72から第2のウィッキング部38を通って容器基部73へ向かって流れる。第2のウィッキング部38は、いかなる好適な表面積を含んでもよい。例えば、好適な表面積は、前記少なくとも1つのウィッキング部5よりも約1〜約100倍、又は約1〜約50倍、又は約1〜約20倍、又は約1〜約5倍大きな表面積の範囲に及ぶことがある。ウィッキング部の表面積の拡大は、ウィッキング材料の孔径を変えることによって、又はウィッキング材料をプリーツ状にするか若しくはこれを折り畳むことによって、などの任意の好適な手段によって提供され得る。
図9aの実施形態と同様に、図9dの実施形態は、揮発性材料8が増強水準放射のために第2のウィッキング部38へ供給されるように容器1を反転させることによって(又は任意の他の好適な手段によって)増強水準放射を開始することができる。投与拡散器72を介して供給された後で第2のウィッキング部38に収集されない過剰の揮発性材料8は、第2のウィッキング部38と流体接続された第2の流体貯蔵器57に収集することができる。第2のウィッキング部38は、任意の第2の流体貯蔵器57を有する多孔質固体であってもよい。多孔質固体は、第2のウィッキング部38自体から即座には放射されない過剰の揮発性材料8を吸収することができる。増強水準放射は、揮発性材料8が全て蒸発するまで続く。例えば、第2のウィッキング部38に取り込まれるか又は第2の流体貯蔵器57に貯蔵されている揮発性材料8は全て、増強水準放射の間に蒸発によって大気中に供給される。
図10a及び10bは、大気に曝されている表面積の量に応じて多少の揮発性材料8を大気に供給することができる、調節可能な大きな表面積のウィッキング部58を有する、デリバリーシステム120の別の非限定的な実施形態の断面図を表す。図10aは、ウィッキング部58の表面積の最小量が大気に露出されている平衡状態でのデリバリーシステム120を表す。平衡状態では、ばね75は圧縮されていない。平衡状態での折り畳まれた位置において、ウィッキング部58は、維持水準放射を提供する。
特定の実施形態では、デリバリーシステム120は、調節可能な大きな表面積のウィッキング部58、ウィッキング部拘束(retraining)リング60、ばね75、任意の制動装置(図示せず)、ばね拘束装置(図示せず)、任意に、穿孔を有する保護シェル121、及びウィッキング部拘束リング60を介してばね75を圧縮するための少なくとも1つのレバー122を備えたウィッキングばねアセンブリを含む。穿孔を有する保護シェル121は、いかなる好適な大きさ、形又は構造でもあり得る穿孔(図示せず)を介して揮発性材料の規制されていない放射流を可能にするように、いかなる大きさ、形、又は構造でいかなる好適な材料から作られることもできる。例えば、穿孔(図示せず)は、複数個のスロットであってよい。穿孔を有する保護シェル121には、ウィッキング部拘束リング60に取り付けられたレバー122が、ばね75の圧縮に必要な長さ全体を移動させる垂直スロット123を設けることができる。ウィッキングばねアセンブリは、増強水準放射の強度を変えるために、消費者にウィッキング部58の露出した表面積を設定又は調節させる。レバー122を用いてばね75を圧縮する間、消費者は、デリバリーシステム120を反転させなくても、増強水準放射を供給することができる。
図10bは、最大増強水準モードのデリバリーシステム120を表す。ここでは、ウィッキング部58の表面積の最大量が大気に露出されている。ばね75は、完全に圧縮されている。拘束されていないときは、その最大表面積を大気に露出するために開く又は広がるように、ウィッキング部58はいかなる好適な形又は大きさのいかなる好適な材料で作られていてもよい。ばね75が徐々にその平衡状態の長さへ戻るにつれて、ウィッキング部の表面積はウィッキング部拘束リング60によって減少する。任意のばね制動装置(図示せず)は、様々な増強水準放射の持続時間を提供できるようにする。ウィッキングばねがその平衡状態へ戻るとき、増強水準放射モードが停止して、維持水準放射モードが自動的に復帰する。したがって、増強水準放射の持続時間及び強度は、単にレバー122を所望の位置まで押し下げることによって、消費者が制御することができる。
図11は、安定クレードル62を有する、デリバリーシステム20の別の非限定的な実施形態の断面図を表す。安定クレードル62は、デリバリーシステム20が、安定クレードル62に置かれた時点で、好適な分配位置(例えば、直立位置)で少なくとも部分的に安定化されるように、いかなる好適な大きさ、形、又は構造を有するいかなる好適な材料から作られていてもよい。この場合、直立位置は、任意の方向で垂直線から45度より大きいいかなる傾斜にも言及する。例えば、安定クレードル62は、木材、金属、プラスチック及び/又はガラスから作られていてもよく、また任意に、前記少なくとも1つの容器基部34と接触したときにデリバリーシステム20に少なくともいくらかの安定性を追加する、陥凹部63を有していてよい。安定クレードル62は、処置を必要とする任意の部屋又は場所(例えば、居間、台所、浴室、ガレージ、裏庭など)でのデリバリーシステム20の設置を特定することの利便性を消費者にもたらす。安定クレードル62は、消費者にデリバリーシステム20を独自のものにさせるために、装飾的な品目を構造体上に配置させることができる。例えば、カラーコーディネートに利用できる多くの異なる装飾的な色を有する、着色された化粧板を選択することができる。装飾的な品目は、留め具、接着剤、鍵と鍵穴の装置、などの任意の固定手段によって、安定クレードル62及び/又はデリバリーシステム20のどこに取り付けられてもよい。
図12は、デリバリーシステム20が接触、振り、非水平に倒すこと、ないしは別の方法によって転倒した時点で、転倒に対して少なくともいくらかの安定性を与えるように、いかなる大きさ、形、又は構造でいかなる好適な材料から作られることもできる少なくとも1つのバラスト63を有する、デリバリーシステム20の別の非限定的な実施形態の断面図を表す。好適なバラスト材料の好適な形態としては、固体、液体、ゲル、粉末、顆粒、及びこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。例えば、バラスト63は、デリバリーシステム20の転倒を減らすために、いかなる好適な重量を有するいかなる好適な材料を含むこともできる。バラスト63は、任意の好適な様式(例えば、固定式、非固定式、など)でデリバリーシステム20及び/又は容器1(及び2)に取り付けることができる。バラスト63は、デリバリーシステム20上で調節できるように取り外し可能に取り付けることができる。そのため、バラスト63は、いかなる好適な構造でいかなる好適な手段によって、容器1(及び2)に配置及び/又は再配置することもできる。例えば、消費者は、反転させた後で、バラスト63を下部の容器2に取り付けることができる。あるいは、製造者は、デリバリーシステム20を反転させたときに重力の作用によって上部の容器1から下部の容器2へ自動的に再配置され得るように、バラスト63を取り付けてもよい。
バラスト63は、任意の好適な機構、例えば、スライディング機構によって、前記少なくとも1つの容器に接続されることができる。バラスト64は、重力によって、例えば、リングなどの取り付け装置65を介してバイパスチューブ9(及び10)に沿ってスライドさせることによって、デリバリーシステム20の長手方向軸に沿って自由に移動することができる。あるいは、バラスト64は、スライドさせずに、例えば、バラスト64をデリバリーシステム20の任意の部分、例えば下部の容器基部34又はバイパスチューブ9(及び10)などにクリップで留めることによって、反転プロセスの前、その間、又はその後で、物理的に移転させることができる。好適な取り付け装置65は、いかなる好適な大きさ、形、又は構造でいかなる好適な材料から作られることもできる。例えば、取り付け装置65は、クランプ、クリップ、リング、糸、ひも、接着剤、摩擦器具、磁石、及びこれらの組み合わせであってよい。前記少なくとも1つのバラスト63はまた、前記少なくとも1つの容器1(及び2)に定位置で取り付け及び/又は接続することもできる。1つの非限定的な実施形態において、バラスト(図示せず)は、デリバリーシステム20の一構成要素内に収納された砂又はボールベアリングの形態であってよい。
図13aは、4つのバイパスチューブ65、66、67、及び68、並びに少なくとも1つのウィッキング部5を有する、デリバリーシステム20の別の非限定的な実施形態の斜視図を表す。上下を逆さまにすると、バイパスチューブ65、66、67、及び68は、いずれかの流体貯蔵器(図示せず)に貯蔵されていた揮発性材料(図示せず)のいくらかを収集するための第2の流体貯蔵器として作用し、それによって、デリバリーシステム20からの漏れを最小限に抑えることができる。図13bは、図13aのデリバリーシステム20の平面図を表す。この構造は、直立位置から倒した後でデリバリーシステム20を安定化するのを助ける。図13cは、バイパスチューブ66及び68を通る断面図(A−A)を示す。
図14は、少なくとも1つのバラスト70を有する外側フレーム69を有する、デリバリーシステム20の別の非限定的な実施形態の斜視図を表す。外側フレーム69は、いかなる好適な材料から作られていてもよく、またいかなる好適な大きさ又は形で構成されていてもよい。外側フレーム69は、任意の好適な手段によってデリバリーシステム20に取り外し可能に取り付けることができる。バラスト70も、外側フレーム69に取り外し可能に取り付けることができる。デリバリーシステム20は、外側フレーム69から容易に取り外し、消費者によって反転させてから、再び取り付けることができる。あるいは、デリバリーシステム20は、所定の位置で反転させることができる。例えば、外側フレーム69は、容器1(及び2)を押すことで消費者にデリバリーシステム20を簡単に反転させることができるピボットアーム(図示せず)を設けることによって、デリバリーシステム20を反転させる手段を提供することができる。バラスト70は、必要に応じて、例えば洗浄のために、デリバリーシステム20の後で取り外して、外側フレーム69に再び取り付けることができる。
図15aは、別のウィッキングばねアセンブリ機構を含む、デリバリーシステム20の断面図を表す。ウィッキングばねアセンブリは、少なくとも1つの伸縮自在ウィッキング部86、少なくとも1つのばね87、少なくとも1つのばね調節器88、任意的な制動装置(図示せず)、及びばね拘束装置(図示せず)を備えている。図10aの実施形態と同様に、維持水準放射モードは、伸縮自在ウィッキング部86の表面積の最小量が大気に露出されている平衡状態で生じる。平衡状態において、伸縮自在ウィッキング部86は、容器1の流体貯蔵器6に収容される揮発性材料8に浸かっている。この場合、ウィッキングばねアセンブリ75は平衡状態では圧縮されている。
増強水準放射が望ましいとき、伸縮自在ウィッキング部86のより大きな表面積が大気に露出される。例えば、消費者は、ばね調節器88を所望の長さまで引き上げ、それによって平衡状態で露出していたよりも大きな伸縮自在ウィッキング部86の表面積を大気に露出させることによって、前記ウィッキング部の表面積を大きくすることができる。伸縮自在ウィッキング部86が完全に伸ばされたとき、ウィッキングばね75は圧縮されていない。揮発性材料8の放射速度は、ウィッキング部の露出される表面積の量に応じて増加する。露出される表面積が大きいほど、増強水準放射速度は増す。したがって、消費者は、伸縮自在ウィッキング部86の露出される表面積の量を変えることによって、増強水準放射モード中に知覚される強度水準を制御する能力を有する。ウィッキングばねアセンブリ75が徐々に平衡状態に圧し戻されるにつれて、伸縮自在ウィッキング部86は容器1の流体貯蔵器6に戻され、そこで、伸縮自在ウィッキング部86は揮発性材料8に再び浸かって、揮発性材料8を再び取り込む。したがって、増強水準放射は、均一に供給されることができ、揮発性材料8が使い尽くされるまで消費者によって必要に応じて何度でも繰り返される。
増強水準放射の強度を高めるいかなる他の好適な手段も有用である。例えば、特定の他の実施形態では、デリバリーシステム内の揮発性材料は、ゲル又は液状ゲルの形態(図示せず)であってよい。そのような場合、ウィッキング部は、ウィッキング部への、ばね自体への、及び/又はパドルのように、ウィッキングばねに取り付けられるか若しくはそれに隣接することができる好適な供給装置への、揮発性ゲル組成物の取り込みを促進するように改善することができる。ゲルを取り込んだウィッキングばね自体及び/又は供給装置は、増強水準放射を供給する手段を提供することができる。平衡状態では、ウィッキング部及び/又は揮発性ゲル材料の最上層表面からの揮発性ゲル組成物の蒸発が、維持水準放射モードを提供する。それとは逆に、ゲルを取り込んだウィッキングばねが、非圧縮モードで容器から引き伸ばされると(図15bの実施形態と同様)、揮発性ゲル材料のより大きな表面積蒸発が生じる。ウィッキングばねが徐々に平衡状態に戻るにつれて、増強水準放射が自動的に停止すると同時に、維持水準放射が自動的に復帰する。
図16aは、本発明のデリバリーシステム200の別の実施形態の断面図を表す。装置の壁は、多孔性ではないいかなる材料から作られていてもよい。好ましくは、ガラス、プラスチック、セラミック又は金属から作られている。装置開口部203に隣接して漏れ捕捉体202を有する装置が示される。漏れ捕捉体202は、装置が倒れた場合に過剰の液体を保持することを目的とする貯蔵器である。装置200の中心は、蒸発表面装置204である。この場合、蒸発表面装置204は、ウィッキング部である。1つの実施形態では、蒸発表面装置204は、蒸発表面装置内の圧力が蓄積するのを低減させるために、その中にスリットを有する。スリットは、規則的なパターンでも不規則なパターンでもよい。図16bは、本発明のデリバリーシステムの別の実施形態の断面図を表し、ここではウィッキング部は中空206である。
図17aは、本発明のデリバリーシステムの別の実施形態の断面図を表し、ここでは揮発性物質放出穴210を有する保護装置208が、蒸発表面装置開口部全体又は一部分の上に配置される。これは、装置が倒れた場合に、蒸発液体の漏れを防ぐ代わりの手段として機能する。1つの実施形態では、保護装置は、揮発液体を捕捉してからそれを長期にわたりゆっくりと放出させることができる材料で作られる。好ましい材料には、紙、布及び不織布材料、並びに織物が挙げられる。保護装置は、該装置の外側に位置する支持体により、所定の位置に保持されることができる。
図17bは、本発明のデリバリーシステムの別の実施形態の断面図を表し、ここでは圧力解放チューブ212がウィッキング部206に平行して位置する。圧力解放チューブ212は、システム内の圧力蓄積を軽減するのを助けるチューブ圧力解放弁214を有する。
図18aは、本発明のデリバリーシステムの別の実施形態の断面図を表し、ここでは圧力解放弁216が装置200の貯蔵器の部分に位置する。図18bは、本発明のデリバリーシステムの別の実施形態の断面図を表し、ここでは圧力解放チューブ218がウィッキング部206を横断して斜めの配置に位置する。
図19は、装置200の1つの実施形態が実際にどのように機能するかを示す。ユーザーが装置200をひっくり返すと、その結果、揮発性液体222は重力によりウィッキング部206を通って引き込まれる。この図はまた、装置の構造に更なる支持を提供するため、又は装飾的な目的のためのオーバーラップ220の使用を示す。好ましくは、オーバーラップ220はプラスチックフィルムである。
図20は、装置200の1つの実施形態が、倒れてから立位に戻された場合にどのように機能するかを示す。ひっくり返ったばかりの装置200は、装置上部の貯蔵器に揮発性液体222があり、重力によりウィッキング部206を通って引き込まれる。装置200は、装置開口部に隣接して位置する漏れ捕捉体202を有する。装置が倒れると、漏れ捕捉体202及び貯蔵器203が揮発性液体222を保持する。装置が立位に戻されると、揮発性液体222は下部の貯蔵器、上部の漏れ捕捉体226、及び下部の漏れ捕捉体228に位置する。上部の漏れ捕捉体226にある揮発性液体は、装置が次にひっくり返されたときに排出される。下部の漏れ捕捉体228にある揮発性液体は、ウィッキング部を通って下部の貯蔵器に排出される。
図21は、本発明のデリバリーシステムの別の実施形態の断面図を表し、ここでは装置240は、1つ以上の揮発性材料を大気に分配するために、複数の蒸発表面を使用している。この図では、同じ揮発性物質又は2つの異なる揮発性液体を分配できる、2つのウィッキング部を有するシステムが示される。各ウィッキング部206は中空であり、穴208を有する。更に、ウィッキング部206の中空部分に管210が配置される。
他の代替の実施形態において、デリバリーシステムは、1つ以上の揮発性材料の包み束又はパックを含むキットを含むことができる。前述の実施形態のいかなるものも、その最初の製品を消費者に提供することに加えて、同一物の詰め替え品を提供するのに使用されることができる。特定の非限定的な実施形態において、デリバリーシステムは、最初の製品で販売される揮発性材料以外の、又はそれらに加えて、様々な種類の揮発性材料(例えば、芳香剤組成物、悪臭低減組成物、殺虫剤、ムード増強組成物、又はこれらの組み合わせ)の選択肢を消費者に提供することを含んでよい。
本明細書全体にわたって言及した全ての特許、特許出願(及びそれに基づいて発行されたいずれの特許、並びに関連して発行されたいずれの外国特許出願も)、及び出版物の開示内容を本明細書に参考として組み込む。しかしながら、本明細書に参考として組み込まれる文献のいずれもが本発明を教示又は開示していないことを明言する。
本明細書全体を通じて記載されるあらゆる最大数値限定は、それよりも小さいあらゆる数値限定を、あたかもこうしたそれよりも小さい数値限定が本明細書に明確に記載されているかのように含むことが理解されるべきである。本明細書全体を通じて記載されるあらゆる最小数値限定は、それよりも大きいあらゆる数値限定を、あたかもこうしたそれよりも大きい数値限定が本明細書に明確に記載されているかのように含む。本明細書全体を通じて記載されるあらゆる数値範囲は、こうしたより広い数値範囲内に入る、それよりも狭いあらゆる数値範囲を、あたかもこうしたそれよりも狭い数値範囲が全て本明細書に明確に記載されているかのように含む。
本発明の特定の実施形態について記載したが、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく本発明の様々な変更及び修正を実施できることが当業者には明らかであろう。更に、本発明を特定の具体的な実施形態と関連させて説明してきたが、これは説明を目的とするものであって、限定を目的とするものではなく、本発明の範囲は、添付の請求項によって定義され、請求項は従来技術が容認するのと同じくらい幅広く解釈されるべきであることを理解すべきである。
本明細書は、本発明を詳細に指摘し明確に請求する請求項をもって結論とするが、本発明は、添付の図面と併せてなされる以下の説明から、より一層理解が深まると考える。
デリバリーシステムの断面図。 デリバリーシステムの断面図。 デリバリーシステムの断面図。 溝を有するデリバリーシステムの断面図。 デリバリーシステムの断面図。 デリバリーシステムの側面図。 蒸発表面装置の断面図。 デリバリーシステムの断面図。 デリバリーシステムの断面図。 デリバリーシステムの断面図。 デリバリーシステムの断面図。 デリバリーシステムの断面図。 デリバリーシステムの断面図。 デリバリーシステムの断面図。 デリバリーシステムの断面図。 デリバリーシステムの断面図。 デリバリーシステムの断面図。 デリバリーシステムの断面図。 デリバリーシステムの断面図。 デリバリーシステムの断面図。 プリーツ状のウィッキング部の断面図。 デリバリーシステムの断面図。 デリバリーシステムの断面図。 デリバリーシステムの斜視図。 デリバリーシステムの平面図。 デリバリーシステムの断面図。 デリバリーシステムの斜視図。 デリバリーシステムの断面図。 デリバリーシステムの断面図。 デリバリーシステムの断面図。 デリバリーシステムの断面図。 デリバリーシステムの断面図。 デリバリーシステムの断面図。 デリバリーシステムの断面図。 デリバリーシステムの断面図。 デリバリーシステムの断面図。 デリバリーシステムの断面図。 デリバリーシステムの断面図。

Claims (10)

  1. 少なくとも1つの揮発性材料を含む、エネルギー源を要しない揮発性材料のデリバリーシステムであって、前記デリバリーシステムは、少なくとも1つの揮発性材料の連続的な維持水準放射及び/又は少なくとも1つの揮発性材料の一時的な増強水準放射を提供し、前記デリバリーシステムは、
    a)少なくとも1つの流体貯蔵器を含む少なくとも1つの容器、
    b)少なくともいくらかの長手方向の露出部分を有する前記少なくとも1つの容器内に位置する少なくとも1つの蒸発表面装置開口部、
    c)前記少なくとも1つの蒸発表面装置開口部内と前記少なくとも1つの流体貯蔵器内とに少なくとも部分的に位置する、少なくとも1つの蒸発表面装置であって、前記揮発性材料に流体接続している蒸発表面装置、及び
    d)(i)前記少なくとも1つの貯蔵器の上部、及び(ii)前記少なくとも1つの蒸発表面装置開口部に隣接の1つ以上の位置に位置する少なくとも1つの漏れ捕捉体を含み、
    前記デリバリーシステムには、熱源、気体源、又は電流源がなく、前記少なくとも1つの揮発性材料はエアゾールにより機械的に供給されず、更に、前記容器は、前記揮発性材料の蒸発表面への時間制御放出を供給する更なる流体貯蔵器を有する、デリバリーシステム。
  2. 前記少なくとも1つの蒸発表面装置が、整列した繊維ウィッキング部である、請求項1に記載のデリバリーシステム。
  3. 前記整列した繊維ウィッキング部がその中にスリットを有する、請求項1又は2に記載のデリバリーシステム。
  4. 前記少なくとも1つの蒸発表面装置が中空である、請求項1乃至3のいずれかに記載のデリバリーシステム。
  5. 1つ以上の穴を有する保護装置を更に含み、前記保護装置が、前記蒸発表面装置開口部の全体又は一部分の上に配置される、請求項1乃至4のいずれかに記載のデリバリーシステム。
  6. 前記保護装置が紙又は不織布材料から作られている、請求項1乃至5のいずれかに記載のデリバリーシステム。
  7. 管を更に含む、請求項1乃至6のいずれかに記載のデリバリーシステム。
  8. 前記揮発性材料デリバリーシステムが、消費者により、反転、ポンプ作用、ばね作用、振り、旋回、かき混ぜ、打ち当て、移動、動揺、回転、揺動、攪拌、揺らし、又は振動の1つ以上を使用して投与される、請求項1乃至7のいずれかに記載のデリバリーシステム。
  9. 少なくとも2つの流体貯蔵器を含む、請求項1乃至8のいずれかに記載のデリバリーシステム。
  10. 少なくとも1つの漏れ捕捉体が、前記少なくとも1つの蒸発表面装置開口部に隣接して位置する、請求項1乃至9のいずれかに記載のデリバリーシステム。
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