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JP2008524990A - ヒトパピローマウイルスの検出 - Google Patents

ヒトパピローマウイルスの検出 Download PDF

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Abstract

シトシンを修飾する薬剤でウイルス核酸を処理してウイルス核酸誘導体を形成するステップと、ウイルス核酸誘導体の少なくとも一部分を増幅してHPV特異的核酸分子を形成するステップと、HPV特異的核酸分子の存在を探すステップとを含むHPVを検出するためのアッセイであって、HPV特異的核酸分子の検出はHPVの指標となるアッセイ。

Description

技術分野
本発明はヒトパピローマウイルスの検出のためのアッセイに関する。
背景技術
ヒトパピローマウイルス
異なるHPVゲノム型間に交差ハイブリダイゼーションの問題があるだけではなく、HPV型を構成するものの正確な分類が重要な生物情報的制限を有するゲノム配列類似性に依存するため、単一のアッセイで異なるHPV型をすべて認識する確実かつ強固なDNAベースの検出システムを実行することは困難であった。したがって、新しいHPV型が以前のHPV型との90%未満の配列類似性があるものとして規定されているが、より細かい分類学上の下位分類は対処するにはより厄介である。したがって、DNA配列類似性が以前の亜型に対して90−98%の範囲にある場合に新しいHPV「亜型」が規定されている。配列類似性が以前の変異型の98−100%にある場合に新しい「変異型」が規定されている(1993, Van Rast, M. A., et al., Papillomavirus Rep, 4, 61-65; 1998, Southern, S. A. and Herrington, CS. Sex. Transm. Inf. 74,101-109)。この範囲はさらに、変異が単一の単離ウイルス粒子からの単一のゲノムの比較に基づき測定されうる点まで広がりうる。かかる場合、「遺伝子型」が、いずれかの他の完全に配列決定されたHPVゲノムとは1つの塩基で最小限に異なるいずれかの完全に配列決定されたHPVゲノムとなる。これは、規定位置での単一の塩基が4つの状態、G、A、T、またはCの1つに存在しうるすべての場合、および所定の位置での塩基が欠失、付加、増幅、または転位によって別の部位に変化されている場合を含む。
疾患リスク評価との関連で既存HPV検出システムが直面する困難は主として3部から成る。第一に技術システムそれ自体の制限。第二に、罹患細胞集団の病理学的解釈の制限。第三に、遺伝的背景および要因の差異の影響を受けやすい異なるヒト集団における疾患進行を評価する臨床レベルでの制限。
子宮頸部異常の臨床的検出
特定の型のHPVが子宮頸部の癌に関与し、膣、外陰部、陰茎、および肛門の癌のより不明確な部分の一因である。子宮頸管の移行部である組織の環はHPV発癌性に対して高い感受性の領域であり、完全な細胞の正常な状態から浸潤癌までのその状態の評価が組織学的、細胞学的、および分子生物学的方法によって視覚的または顕微鏡的基準を使用してルーチンに評価されている。ウイルスレベルおよび易感染性ヒト細胞のレベルでのウイルス誘発異常の早期検出は、分子軌道に沿って、正常から異常な組織まで、細胞の集団が到達した測定に役立ちうる場合に莫大な臨床的関連性となる。しかし、半世紀間のパップスメアの使用にもかかわらず、異常な子宮頸部の細胞学的診断と正常との確かな早期リスク評価は現在、依然として問題を孕んでいる。主な問題は、さまざまな程度の子宮頸部上皮内新生物(CIN1、CIN2、およびCIN3)など「前癌状態」を規定し、したがって、治療オプションに関する臨床判断の分かりにくい規準を中心に展開する。前癌状態の定義は、CIN2、CIN3、およびインサイチュー癌の使用を回避する擬似正確な方法であると一部の医師によってみなされている。CIN2の顕微鏡的診断および臨床的意義における大きな不均一性がある(2003, Schiffman, M., J. Nat. Cancer Instil. Monog. 31, 14-19)。一部のCIN2病変は不良な顕微鏡像を有するが、それでもやはり免疫系によって克服され消失するが、他の病変は浸潤癌に進行する。したがって、CIN2は一部ではあいまいな診断の緩衝地帯とみなされているが、かかる地帯の境界条件は依然として議論の余地がある。一部の医師は、CIN2とCIN3を結合するのは粗末な仕事であるとみなしているが、その他の医師はCIN2もしくはより悪い病変のすべてを治療する。最後に、文献では、CIN3に割り当てられた3分の1と3分の2の間の女性は浸潤癌を発現するが、さらにこれは予測不可能な時間依存的な形で起こることが示されている(2003, Schiffman, M., J. Nat. Cancer. Instil Monog. 31, 14-19; 1978, Kinlen, L. J., et al., Lancet 2, 463-465; 1956, Peterson, O. A
m. J. Obstet. Gynec. 72, 1063-1071)。
今日、依然として医師が直面する主要な問題は、重要性が不明の異型扁平上皮細胞(ASCUS)、または扁平上皮内病変(SIL)など低度の細胞学的異常の規定が困難であることである。実際に、ASCUSは適切な診断ではなく、むしろ不十分に理解された変化の「くずかご」カテゴリーである(1996, Lorincz, A.T., 1996, J. Obstet. Gyncol. Res. 22, 629-636)。前癌性病変の全体の範囲は、経口避妊薬の使用、喫煙、クラミジア・トラコマチス(Chlamydia trachomatis)および単純ヘルペス2型ウイルスなどHPV以外の病原体、抗酸化栄養素、および子宮頸部炎症からの補因子の作用のため解釈が困難であるが、そのすべてが高度の扁平上皮内病変(HSIL)からまでの進行のリスクを調節すると主張されている(2003, Castellsague, X. J. Nat. Cancer Inst. Monog. 31, 20-28)。分類のヘ゛セスタ゛(Bethesda)システムの導入および2001年におけるその改訂は、医師の間での混乱を削減するためにほとんど役に立たなかったが、それは最初、CIN1の異型コイロサイトーシス(koilocytosis atypia)を低度の扁平上皮内病変(LSIL)の新しいカテゴリーに含めることが助けにならないことがわかったためである。ベセスダシステムの導入の結果は、多くの医師が異型コイロサイトーシスでは膣鏡診を行わないが、「CIN1の患者でそうすることはやむを得ないと感じた」ことであった(1995, Hatch, K.D., , Am. J. Obstet. Gyn. 172, 1150-1157)。膣鏡診の専門的知識には長年の訓練を必要としたが、主観的な細胞学的基準が依然として矛盾および非再現性をもたらすことは明らかであった(1994, Sherman, M. E., Am. J. Clin. Pathology, 102, 182-187; 1988, Giles, J.A., Br. Med. J., 296, 1099-1102)。
引き続き存在する診断上の障害物は、「異型」など漠然とした診断が、一部の設定における診断の20%以上の割合を占めうることである(1993, Schiffman, M. Contemporary OB/GYN, 27-40)。これは、「異型」であったスメアでの病理学者の独立した診断的合意のレベルを評価するために特に考えられた試験によって明らかにされる。同一のセットの試料での5人の専門の病理学者間の正確な合意は症例の29%のみで生じることがわかった(1994, Sherman, M. E., et al., Am. J. Clin. Pathology, 102, 182-187)。最終結果は、子宮頸部細胞診は継続的に高い偽陰性率(低感度と呼ぶ)および高い偽陽性率(低特異性と呼ぶ)を有するということである。さまざまな病理学者の細胞学的解釈により、20%ほどまでの偽陰性率および15%までの偽陽性率が生じる(1993, Koss, L. G., Cancer, 71 , 1406-1412)。偽陽性結果は、不必要な膣鏡検診、生検、および治療をもたらすが、そのすべては医療費負担を増加させる。偽陰性結果は、その関連費用とともに潜在的な医療過誤訴訟をもたらす。この領域に入ったのが、HPVの検査を使用する子宮頸部の異常の初期段階の分子診断が細胞学的診断よりも主観的でない検査を提供することである。
HPV検出のためのアッセイの制限
HPV DNAの存在は最初に外方増殖性尖圭コンジローマからの試料からのDNAに適用される低い厳密性のサザンブロット法によって分析された(1975, Southern, E. M., J. MoI. Biol. 98, 503-527; 1993, Brown, D. R., et al., J. Clinical Microbiology, 31, 2667-2673)。しかし、臨床設定において、この方法は「面倒であり、時間がかかり、新鮮な組織試料を必要とする」ことがわかり、かつ広範囲に及ぶ実験室間のばらつきがあった。この方法は「臨床用途に不適切」と考えられた(1995, Ferenczy, A, Int. J. Gynecol. Cancer, 5, 321-328)。
サザンブロットの改良、すなわちドットブロット(Dot Blot)の導入は、米国食品医薬品局(FDA)によって承認され、Virapap(商標)およびViratype(商標)(ライフ・テクノロジーズ社(Life Technologies Inc)、Gaithersburg、メリーランド州(Md))として市販された。検出限界は、ml当りおよそ375,000ウイルスゲノムである、試料ミリリットル当り3ピコグラムのHPV DNAであった。しかし、Virpap(商標)キットの感度は結局、細胞学的方法の感度よりも低いことがわかった(1991, Bauer, H. M., JAMA, 265, 472-477)。また、検出のために放射性核酸が使用されるかかるキットは労働集約的であり、臨床設定において高価であり、かつその臨床適用性について広範囲に及ぶ混乱があった。最後に、Viratype(商標)の分子ハイブリダイゼーション条件は、異なるHPV間に交差ハイブリダイゼーションを示した。したがって、どのHPV型が試料中に存在したかを正確に判定することは、Viratype(商標)検査がメーカーによって規定されているものよりも高い厳密性のハイブリダイゼーションで2度目の実行をされる必要があることを意味した。
インサイチュー細胞学的レベルでは、問題はわずかにましであるにすぎなかった。蛍光インサイチューハイブリダイゼーション(FISH)を使用するHPV検出に関する初期データの多くは誤りがあり、かつHPV型の分類の誤りがあった(1996, Schiffman, M.; in Richart, Contemporary OB/GYN, July 1996, pp80)。現在、HPV配列を検出するOmniprobe(商標)(ダイジーン・ディアグノスティックス社(Digene Diagnostics Inc、Silver Spring、メリーランド州(Md))を使用するパラフィン埋め込み切片へのハイブリダイゼーションにより、細胞当り20〜50のウイルスであることが主張される感度が生じ、Enzo PathoGene HPVインサイチュータイピングアッセイ(Enzo Life Sciences 60 Executive Boulevard)、Farmingdale、ニューヨーク州(NY))は、ホルマリン固定パラフィン埋め込み組織切片で開始するHPV DNAの存在を判定するために使用されている。
インサイチューハイブリダイゼーション試験は厳格であり、労働集約的であり、かつ時間がかかる。最も先進的な蛍光インサイチューハイブリダイゼーション法(FISH)によっても、現在、単一の完全長ウイルスゲノム、またはヒトゲノムにおける単一の染色体部位へ一体化されうるウイルスゲノムの小断片をルーチンに分析することは不可能である。ルーチンFISHは、(約100キロベースの)細菌人工染色体のサイズであるプローブを使用して最も良く達成される。これらは完全HPVゲノムのサイズの10倍超、かつE6またはE7などHPV遺伝子のサイズの100倍である。
すべての関連HPV型のL1カプシドタンパク質のエピトープに対する抗体を使用する免疫組織化学が別の検出方法である(2004, Griesser, H., et al., Analyt. Quant. Cytol. Histol. 26, 241-245)が、これも労働集約的であり、かつ時間がかかる。
ダイジーン・ディアグノスティックス(Digene Diagnostics)によって開発された第1世代のHPVハイブリダイゼーションキャプチャーキットでは、病変HPV DNAを検出するために非放射性RNAプローブ、およびより容易かつより経済的な使用のために作られたその非放射性の性質が利用された。ハイブリッドキャプチャーでは、感度を得るために標的DNAの増幅ではなくシグナル増幅が使用された。しかし、リチャート(Richart)(Contemporary OB/GYN, July 1996)によって指摘された通り、ハイブリッドキャプチャーは、新規HPV型と他のHPVプローブとの交差ハイブリダイゼーションのため、および特に化学発光値が突然スパイクした場合に偽陽性結果の傾向があった。また、第1世代のハイブリッドキャプチャーでは、PCRによって検出される感染の3分の1〜半分しか検出されなかった。ハイブリッドキャプチャーはその後、更新され、ハイブリッドキャプチャー(Hybrid Capture)2(商標)(ダイジーン社(Digene Corporation)、Gaithersburg、メリーランド州(Md))試験は現在、型16、18、31、33、35、39、45、51、52、56、58、59および68の13個のHPVプローブの混合物を含有し、かつ米国FDA承認の閾値は、ml当り125,000ウイルスゲノムと同等の試験溶液ml当り1ピコグラムのHPV DNAで設定されている(2001 , Salomon, D., J. Nat. Cancer Instit. 93, 293-299)。ハイブリッドキャプチャー(Hibrid Capture)3(商標)(ダイジーン社(Digene Corporation)、Gaithersburg、メリーランド州(Md))では、ビオチン化キャプチャーオリゴヌクレオチド、および非標識「ブロッカー」オリゴヌクレオチドのより複雑な混合物が利用されるが、これらはともにハイブリッドキャプチャー(Hibrid Capture)2(商標)で見られるプローブ交差反応の問題を除去することが主張されている。しかし、ハイブリッドキャプチャー(Hibrid Capture)2(商標)は、プローブ交差ハイブリダイゼーションのその既知の問題を有するが、依然として唯一のFDA承認製品である(2001 , Lorincz, A. & Anthony, J. Papillomavirus Report, 12, 145-154)。
ハイブリッドキャプチャーは、HPVゲノムを含む遺伝子由来のRNA発現を測定するためにも適合されている(米国特許第6,355,424号明細書)。具体的には、E2および/またはL1 RNAレベルに対するE6および/またはE7 RNAレベルの比が評価される。これはマイクロタイタープレート中に溶解した細胞からのウイルスRNAへのビオチン化DNAプローブのハイブリダイゼーションによって行われる。RNA:DNAハイブリッドは、ハイブリッドキャプチャー法の以前の実施形態におけるように抗体結合によって捕捉され、かつ化学発光試薬を使用して以前のように分析される。
最も感度のいいHPV検出法は、ヒトゲノムにおける単一のウイルスコピーを容易に検出するポリメラーゼ連鎖反応(PCR)である。第1のHPV PCR検出キットは、実際の低い検出限界が約100ウイルスゲノムであるロシュ・モレキュラー・システムズ(Roche Molecular Systems)のL1コンセンサスプライマーポリメラーゼ連鎖反応法であった。この試験は、サザンブロットとPCR法との直接比較によって評価され(1991, Schiffman, M. H., J. Clin. Microbiol, 29, 573-577)、きわめて労働集約的であることがわかった(1995, Schiffman, M. H., J. Clin. Microbiol, 33, 545-550を参照)。
上記のすべての問題および欠点を考えると、前癌病変のスクリーニングにおけるDNA方法の臨床的影響に関して依然として議論の余地がある。細胞異常の感度のいい早期の分子予後指標がきわめて有益であろう。
本発明者は、HPVを検出し、かつ異なるHPVの型間を区別するための新しい方法、キット、および一体化生物情報プラットフォームを開発した。
発明の開示
第1の態様において、本発明は、
シトシンを修飾する薬剤でウイルス核酸を処理し、ウイルス核酸誘導体を形成するステップと、
前記ウイルス核酸誘導体の少なくとも一部分を増幅し、HPV特異的核酸分子を形成するステップと、
HPV特異的核酸分子の存在を探すステップであって、前記HPV特異的核酸分子の検出がHPVを示すステップと
を含むヒトパピローマウイルス(HPV)を検出するためのアッセイを提供する。
好ましくは、アッセイは、
HPV特異的核酸分子の増幅を可能にすることができるHPVプライマーを提供するステップをさらに含む。
好ましくは、ウイルスは試料中にある。試料は適切な臨床、臨床産物、または環境試料である。一般的に、試料はスワブ、生検、スメア、パップスメア、血液、血漿、血清、血液製剤、表面スクレープ、スパチュラ、液体懸濁液、凍結材料、パラフィンブロック、スライドガラス、法医学収集システムおよびアーカイブ材料となる。好ましくは、試料はスメア、パップスメア、または細胞の液体懸濁液である。
好ましくは、薬剤は、シトシンを修飾して誘導核酸におけるウラシルを形成する。好ましくは、薬剤は、亜硫酸水素塩(bisulfite)、酢酸塩、またはクエン酸塩から選択される。より好ましくは、薬剤は亜硫酸水素ナトリウムである。
好ましくは、薬剤は、シトシンを相補的二本鎖ウイルス核酸の各々の鎖におけるウラシルに修飾し、2つの誘導であるが非相補的ウイルス核酸分子を形成する。
好ましくは、薬剤はシトシンをウラシルに修飾し、これは次いで誘導核酸の増幅中にチミンとして置換される。好ましくは、シトシンを修飾するために使用される薬剤は亜硫酸水素ナトリウムである。同様にシトシンを修飾するが、メチル化シトシンを修飾しない他の薬剤も本発明の方法において使用されうる。例としては、亜硫酸水素塩、酢酸塩、またはクエン酸塩が挙げられるが、これらに限定されない。好ましくは、薬剤は亜硫酸水素ナトリウムであり、これは、酸性水性条件の存在下にシトシンをウラシルに修飾する試薬である。
亜硫酸水素ナトリウム(NaHSO)はシトシンの5,6二重結合と容易に反応し、脱アミノ化の影響を受けやすい硫酸化シトシン反応中間体を形成し、かつ水の存在下に亜硫酸ウラシルを生じさせる。必要に応じて、亜硫酸基は弱アルカリ条件下に除去され、結果としてウラシルの形成をもたらしうる。したがって、潜在的にすべてのシトシンがウラシルに変換される。しかし、メチル化シトシンはメチル化による保護により試薬を修飾することによって変換されえない。
好ましくは、ウイルス核酸誘導体は対応する未処理ウイルス核酸と比べ減少した総数のシトシンを有する。
好ましくは、増幅はポリメラーゼ連鎖反応(PCR)、リガーゼ連鎖反応(LCR)、等温増幅、シグナル増幅、または上記の組合せによって行われる。より好ましくは、増幅はPCRによって行われる。
通常、増幅は、天然HPVゲノムの一部を形成することがないHPV特異的核酸分子を形成する。
好ましい形態において、HPV特異的核酸分子はHPV種、HPVの型、またはHPVの亜型に特異的である。HPV型は、特定のヒト民族系統における所定の組織上に高、中、または低レベルの発癌状態を与えうる。高リスクHPV型はHPV16、18、45、および56であり、中リスクHPV型はHPV31、33、35、39、51、52、56、58、59および68であり、かつ低リスク株はHPV6、11、30、42、43、44、53、54、および55である。好ましくは、高−リスクHPV16、18、45、または56、および中リスクHPV31、33、35、39、51、52、58、59、および68が検出される。
当然のことながら、HPV特異的核酸は適切な手段によって検出される。例としては、ゲル電気泳動、標識プローブによりハイブリダイゼーション、その後の識別を可能にするタグ付きプライマーの使用、酵素結合アッセイ、または標的DNAによるハイブリダイゼーションとともにシグナルを生じさせる蛍光タグ付きプライマーが挙げられるが、これらに限定されない。
第2の態様において、本発明は、配列番号1〜配列番号516の1つもしくはそれ以上を含むHPVプライマーまたはプローブを提供する。
好ましくは、高−中リスクHPV株を検出するためのHPVプライマーまたはプローブとしては、配列番号333〜配列番号350の1つもしくはそれ以上が挙げられる。
好ましくは、HPVを検出するためのHPVプライマーまたはプローブとしては、配列番号462、配列番号479、配列番号463、配列番号478、配列番号470、配列番号485、または配列番号486が挙げられる。
第3の態様において、本発明は、適切な試薬または希釈剤とともに本発明の第2の態様に従って2つもしくはそれ以上のHPVプライマーまたはプローブを含むHPVの検出のためのキットを提供する。
第4の態様において、本発明はHPV核酸誘導体を提供する。
好ましくは、HPV核酸誘導体は、高リスクHPV16、18、45、または56、および中リスクHPV31、33、35、39、51、52、58、59、および68からのものである。
より好ましくは、HPV核酸誘導体は、 配列番号614、配列番号617、配列番号620、配列番号623、配列番号626、配列番号629、配列番号632、配列番号635、配列番号638、配列番号641、配列番号644、配列番号647、配列番号650、配列番号653、配列番号656、配列番号659、配列番号662、配列番号665、配列番号668、配列番号671、配列番号674、配列番号677、配列番号680、配列番号683、配列番号686、または配列番号689、少なくとも15個のヌクレオチドを含むその部分、および配列番号614、配列番号617、配列番号620、配列番号623、配列番号626、配列番号629、配列番号632、配列番号635、配列番号638、配列番号641、配列番号644、配列番号647、配列番号650、配列番号653、配列番号656、配列番号659、配列番号662、配列番号665、配列番号668、配列番号671、配列番号674、配列番号677、配列番号680、配列番号683、配列番号686、または配列番号689にストリンジェントな条件下にハイブリダイズできる核酸分子のいずれか1つもしくはそれ以上を含む。
HPV核酸誘導体の部分は、少なくとも15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30個等もしくはそれ以上のヌクレオチドでありうる。
第5の態様において、本発明は簡易化したHPV核酸を提供する。
好ましくは、簡易化したHPV核酸は高リスクHPV16、18、45、または56、および中リスクHPV31、33、35、39、51、52、58、59および68である。
より好ましくは、簡易化したHPV核酸は、配列番号615、配列番号618、配列番号621、配列番号624、配列番号627、配列番号630、配列番号633、配列番号636、配列番号639、配列番号642、配列番号645、配列番号648、配列番号651、配列番号654、配列番号657、配列番号660、配列番号663、配列番号666、配列番号669、配列番号672、配列番号675、配列番号678、配列番号681、配列番号684、配列番号687、または配列番号690、少なくとも15個のヌクレオチドを含むその部分、および配列番号615、配列番号618、配列番号621、配列番号624、配列番号627、配列番号630、配列番号633、配列番号636、配列番号639、配列番号642、配列番号645、配列番号648、配列番号651、配列番号654、配列番号657、配列番号660、配列番号663、配列番号666、配列番号669、配列番号672、配列番号675、配列番号678、配列番号681、配列番号684、配列番号687、または配列番号690にストリンジェントな条件下にハイブリダイズできる核酸分子のいずれか1つもしくはそれ以上を含む。
簡易化したHPV核酸の部分は、少なくとも15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30個等のヌクレオチドである。
第6の態様において、本発明は、HPV検出のためのプローブまたはプライマーを得る本発明の第5または第6の態様に従って誘導または簡易化したHPV核酸の使用を提供する。
第7の態様において、本発明は、
試料からウイルス核酸を得るステップと、
ウイルス核酸におけるシトシンがウラシルに変換され、ウイルス核酸誘導体を形成する条件下にウイルス核酸を亜硫酸水素で処理するステップと、
ウイルス核酸誘導体の領域に結合ができるプライマーを提供するステップであって、前記プライマーが所望のHPV特異的核酸分子をウイルス核酸誘導体に増幅させることができるステップと、
前記ウイルス核酸誘導体で増幅反応を行うステップと、
所望の増幅核酸産物の存在を探すステップであって、前記増幅産物の検出が試料におけるHPVの存在を示すステップと
を含む試料中のHPVの存在を検出するためのアッセイを提供する。
1つの好ましい形態において、アッセイは、
HPVが存在する試料を、試料におけるHPVの型、亜型、変異型、または遺伝子型を決定しうる追加の試験で処理するステップをさらに含む。
追加の試験は、好ましくは、所定のHPV型または型の群に特異的なプライマーを使用する増幅反応であり、ここで増幅産物の存在はHPV型または型の群を示す。
第8の態様において、本発明は、
シトシンを修飾してHPV核酸誘導体を形成する薬剤でHPV核酸を含有する試料を処理するステップと、
前記HPV核酸誘導体の少なくとも一部を増幅し、対応する未処理HPV核酸と比べ減少した総数のシトシンを有する簡易化したHPV核酸を形成するステップであって、ここで簡易化した核酸分子はHPVに特異的な核酸配列を含むステップと
を含むHPV特異的核酸を生じる方法を提供する。
メチル化シトシンを含有する二本鎖DNAでは、処理するステップは結果として2つの誘導核酸をもたらし、各々は塩基アデニン、グアニン、チミン、およびウラシルを含有する。2つの誘導核酸は二本鎖DNAの2つの一本鎖から生成される。2つの誘導核酸は実質的にシトシンを有さないが、依然として最初の未処理DNA分子と同じ総数の塩基および配列長さを有する。重要なことには、2つの誘導体は互いに相補的ではなく、トップおよびボトム鎖を形成する。1つもしくはそれ以上の鎖を増幅のための標的として使用し、簡易化した核酸分子を生成することができる。
一般的に、HPVに特異的な簡易化した核酸配列は未処理HPVゲノムにおいて自然に発生することはない。
好ましい形態において、この方法はさらに、
特定のHPV型を示す核酸配列を有するHPV特異的核酸を検出するステップを含む。
HPV特異的核酸は任意の適切な手段によって検出されうる。例としては、ゲル電気泳動、標識プローブによりハイブリダイゼーション、その後の識別(例えば、酵素結合アッセイによる)を可能にするタグ付きプライマーの使用、および標的DNAによるハイブリダイゼーション(例えば、ビーコン(Beacon)およびタクマン(TaqMan)システム)とともにシグナルを生じさせる蛍光タグ付きプライマーの使用が挙げられるが、これらに限定されない。
好ましくは、HPV特異的核酸分子は、
核酸分子の標的領域に結合ができる検出リガンドを提供し、かつ検出リガンドが標的領域に結合する十分な時間を可能にするステップと、
検出リガンドの核酸分子との結合を測定し標的核酸分子の存在を検出するステップとによって検出される。当然のことながら、核酸分子は当業界で周知の任意の適切な手段によって検出されうる。
第9の態様において、本発明は、
シトシンを修飾する薬剤でHPVの代表的な型からのHPV核酸を処理し、各々の型のHPV核酸誘導体分子を形成するステップと、
各々型からのHPV核酸誘導体分子の少なくとも一部を増幅し、対応する未処理HPV核酸分子と比べ減少した総数のシトシンを有する簡易化した核酸分子を形成するステップと、
前記簡易化した核酸分子における一般的または特異の1つもしくは複数の配列を特定することによって1つもしくは複数の型のHPV特異的核酸分子を得るステップと
を含むHPV特異的核酸分子を得るための方法を提供する。
当然のことながら、この方法は、HPV型の既知の核酸配列から生物情報的に(コンピュータ内で)行われうるが、ここで最初の配列における各々のシトシンはチミンに変化され、簡易化したHPV核酸分子を直接得ることができる。配列同一性は簡易化した核酸配列から測定されうる。
例えば、処理ステップは、代表的なHPVゲノムにおけるすべてのシトシンをウラシルで置換し、各々の型のHPV核酸誘導体分子を形成することによって生物情報的に行われうる。各々のHPV核酸誘導体分子は、対応する未処理HPVゲノムと同じ総数の塩基を有する。当然のことながら、HPV核酸誘導体分子における各々のウラシルは増幅プロセス中にチミンに複写される。したがって、簡易化した核酸分子を形成する増幅配列は最初のHPVゲノムにおける配列に対応しない。誘導核酸の各々の鎖(「トップ」および「ボトム」)は相補的ではなく、したがって、それらは増幅のための2つの可能なテンプレートを形成する。
HPV特異的核酸分子が本方法によって任意の所定のHPV型について得られている場合、プローブまたはプライマーはPCRまたは他の適切な増幅反応で目的の領域の増幅を確実にするようにデザインされうる。処理およびしたがって変換ゲノムの両方の鎖(以後「誘導体」と呼ぶ)が、プライマーのデザインについて分析されうることに注意しなくてはならないが、それは処理または変換が配列の非対称をもたらし(以下参照)、したがって、異なるプライマー配列が同じ位置の「トップ」および「ボトム」鎖の検出のために必要とされるためである。したがって、それが変換直後に存在すると2つの分子集団、変換ゲノム、および誘導体は従来の酵素学的手段(PCR)によって複製された後に結果として生じる分子の集団が認められる。プライマーは一般的に便宜上、変換トップ鎖のためにデザインされているが、ボトム鎖のためにプライマーを発生させることもできる。したがって、試料で臨床的または科学的アッセイを行い、所定の型のHPVを検出することが可能である。
本発明は、いずれかのHPVゲノムが所定の試料中に存在するかどうか判定するために使用されうるHPVのすべての代表的な型を示すプローブまたはプライマーの発生も可能にする。さらに、HPV型特異的プローブを使用し、実際にHPVの所定の型、亜型、変異型、および遺伝子型を検出または識別するために使用されうる。
本明細書の全体を通じて、文脈上、他の意味に解すべき場合を除き、「含む(comprise)」、または「含む(comprises)」もしくは「含む(comprising)」などの変形は、規定された要素、整数もしくはステップ、または要素、整数もしくはステップの群の包含を示すが、いずれかの他の要素、整数もしくはステップ、または要素、整数もしくはステップの群の排除を示さないことが理解される。
本明細書に含まれている文書、法令、材料、デバイス、物品または同様のものの考察は単に本発明の文脈を提供する目的のためのものである。これらの事柄のいずれかもしくはすべてが従来技術の基礎を形成すること、またはそれが本発明の開発前にオーストラリアにおいて存在したように本発明に関連した分野における一般的な常識であったことが承認されていると見るできではない。
本発明はより明らかに理解されうるために、好ましい実施形態を以下の図面および実施例を参照して説明する。
発明を実施するための形態
定義
本明細書で使用される「ゲノム簡易化」という語は、ゲノム(または他の)核酸が4つの塩基アデニン(A)、グアニン(G)、チミン(T)、およびシトシン(C)から成るものから、実質的に塩基アデニン(A)、グアニン(G)、チミン(T)を含有するが、依然として実質的に同じ総数の塩基を含有するものに修飾されることを意味する。
本明細書で使用される「誘導核酸」という語は、塩基A、G、T、およびU(または一部の他の非A、G、もしくはT塩基、または塩基様エンティティ)を実質的に含有し、かつ対応する未修飾核酸と同じ総数の塩基を実質的に有する核酸を意味する。未処理核酸における実質的にすべてのシトシンは、薬剤による処理中にウラシル(または一部の他の非A、G、もしくはT塩基、または塩基様エンティティ)に変換されることになる。当然のことながら、例えばメチル化によって変化したシトシンは必ずしもウラシル(または一部の他の非A、G、もしくはT塩基、または塩基様エンティティ)に変換されえない。好ましくは、シトシンはウラシルに修飾される。
本明細書で使用される「HPV核酸誘導体」という語は、塩基A、G、T、およびU(または一部の他の非A、G、もしくはT塩基、または塩基様エンティティ)を実質的に含有し、かつ対応する未修飾HPV核酸と同じ総数の塩基を実質的に有するHPV核酸を意味する。HPV DNAにおける実質的にすべてのシトシンは、薬剤による処理中にウラシル(または一部の他の非A、G、もしくはT塩基、または塩基様エンティティ)に変換されることになる。当然のことながら、例えばメチル化によって変化したシトシンは必ずしもウラシル(または一部の他の非A、G、もしくはT塩基、または塩基様エンティティ)に変換されえない。HPV核酸が一般的にメチル化シトシン(または他のシトシン変質)を含有することがないと、処理ステップは、好ましくは、すべてのシトシンを変換する。好ましくは、シトシンは、ウラシルに修飾される。
本明細書で使用される「変換ゲノム」という語は、塩基A、G、T、およびU(または一部の他の非A、G、もしくはT塩基、または塩基様エンティティ)を実質的に含有し、かつ対応する未修飾HPV核酸と同じ総数の塩基を実質的に有するHPVゲノムを意味する。HPVゲノムにおける実質的にすべてのシトシンはウラシル(または一部の他の非A、G、もしくはT塩基、または塩基様エンティティ)に変換されることになる。
本明細書で使用される「簡易化した核酸」という語は、誘導核酸の増幅後に得られる結果として生じる核酸産物を意味する。次いで、誘導核酸におけるウラシルは誘導核酸の増幅中にチミン(T)として置換され、簡易化した核酸分子を形成する。結果として生じる産物は、対応する未修飾核酸と同じ総数の塩基を実質的に有するが、実質的に3つの塩基(A、G、およびT)の組合せで構成されている。
本明細書で使用される「簡易化したHPV核酸」という語は、HPV核酸誘導体の増幅後に得られる結果として生じるHPV核酸産物を意味する。次いで、誘導核酸におけるウラシルは誘導核酸の増幅中にチミン(T)として置換され、簡易化したHPV核酸分子を形成する。結果として生じる産物は、対応する未修飾HPV核酸と同じ総数の塩基を実質的に有するが、実質的に3つの塩基(A、G、およびT)の組合せで構成されている。
本明細書で使用される「簡易化した配列」という語は、簡易化した核酸を形成する誘導核酸の増幅後に得られる結果として生じる核酸配列を意味する。結果として生じる簡易化した配列は、対応する未修飾核酸配列と同じ総数の塩基を実質的に有するが、実質的に3つの塩基(A、G、およびT)の組合せで実質的に構成されている。
本明細書で使用される「簡易化したHPV配列」という語は、簡易化したHPV核酸を形成するHPV核酸誘導体の増幅後に得られる結果として生じる核酸配列を意味する。結果として生じる簡易化した配列は、対応する未修飾HPV核酸配列と同じ総数の塩基を実質的に有するが、実質的に3つの塩基(A、G、およびT)の組合せで実質的に構成されている。
本明細書で使用される「非変換配列」という語は、処理および増幅前の核酸配列を意味する。非変換配列は一般的に天然起源核酸の配列である。
本明細書で使用される「非変換HPV配列」という語は、処理および増幅前のHPV核酸配列を意味する。非変換配列は一般的に天然起源HPV核酸の配列である。
本明細書で使用される「修飾する」という語は、シトシンの別のヌクレオチドへの変換を意味する。好ましくは、薬剤は非メチル化シトシンをウラシルに修飾し、誘導核酸を形成する。
本明細書で使用される「シトシンを修飾する薬剤」という語は、シトシンを別の化学エンティティに変換できる薬剤を意味する。好ましくは、薬剤はシトシンをウラシルに修飾し、これは次いで誘導核酸の増幅中にチミンとして置換される。好ましくは、シトシンを修飾するために使用される薬剤は亜硫酸水素ナトリウムである。同様にシトシンを修飾するが、メチル化シトシンを修飾しない他の薬剤も本発明の方法において使用されうる。例としては、亜硫酸水素塩、酢酸塩、またはクエン酸塩が挙げられるがこれらに限定されない。好ましくは、薬剤は、酸性水性条件下にシトシンをウラシルに修飾する試薬の亜硫酸水素ナトリウムである。亜硫酸水素ナトリウム(NaHSO)はシトシンの5,6二重結合と容易に反応し、脱アミノ化の影響を受けやすい硫酸化シトシン反応中間体を形成し、かつ水の存在下に亜硫酸ウラシルを生じさせる。必要に応じて、亜硫酸基は弱アルカリ条件下に除去され、結果としてウラシルの形成をもたらしうる。したがって、潜在的にすべてのシトシンがウラシルに変換される。しかし、メチル化シトシンはメチル化による保護により試薬を修飾することによって変換されえない。当然のことながら、シトシン(または他の塩基)は酵素的手段によって修飾され、本発明によって開示されている通り誘導核酸を獲得しうる。
それによって核酸における塩基が修飾されうる2つの広範な一般的な方法、すなわち、化学的および酵素的方法がある。したがって、本発明の修飾も天然起源の酵素によって、またはさらに人工的に構成または選択されたと報告される酵素によって行われうる。亜硫酸水素法などの化学的処理は、適切な化学的ステップによってシトシンをウラシルに変換しうる。同様に、例えば、シトシンデアミナーゼは、変換を行って誘導核酸を形成しうる。本発明者らが知る限りシトシンデアミナーゼに関する最初の報告は、1932, Schmidt, G., Z. physiol. Chem., 208, 185である(1950, Wang, T.P. , Sable, H.Z., Lampen, J.O., J. Biol. Chem, 184, 17-28, シトシンヌクレオシドの酵素的脱アミノ化も参照)。この初期の研究において、シトシンデアミナーゼは他のヌクレオ−デアミナーゼ含まずに得られなかったが、しかし、ワング(Wang)らは、酵母および大腸菌(E.coli)からかかる活性を精製することができた。したがって、その位置で次の複製中の塩基の挿入が結果として最終的もたらされる、シトシンと異なる誘導核酸を形成するシトシンのいずれかの酵素的変換が、簡易化したゲノムをもたらす。誘導体の後に簡易化したゲノムをもたらす化学的および酵素的変換は、微生物の天然起源核酸におけるプリンまたはピリミジンである、ヌクレオ塩基にも適用可能である。
本明細書で使用される「HPVゲノムまたは核酸の簡易化した形態」という語は、通常、4つの一般的な塩基G、A、T、およびCを含有するHPVゲノムまたは核酸が現在、ゲノムにおけるCの大部分もしくはすべてが適切な化学的修飾およびその後の増幅法によってTに変換されているため、主に3つの塩基G、A、およびTのみから成ることを意味する。ゲノムの簡易化した形態は、相対的なゲノムの複雑性が4つの塩基の基礎から3つの塩基の組成に削減されていることを意味する。
本明細書で使用される「塩基様エンティティ」という語は、シトシンの修飾によって形成されるエンティティを意味する。塩基様エンティティは、誘導核酸の増幅中にDNAポリメラーゼによって認識されうるとともに、このポリメラーゼはA、G、またはTを誘導核酸における塩基様エンティティに対向する位置で新しく形成される相補的DNA鎖上に配置させる。一般的に、塩基様エンティティは、対応する未処理核酸におけるシトシンから修飾されているウラシルである。塩基様エンティティの例としては、プリンまたはピリミジンである、ヌクレオ塩基が挙げられる。
本明細書で使用される「天然HPVゲノム」という語は、自然界に存在するウイルスのゲノムを意味する。天然HPVゲノムは、HPV核酸分子を形成するヌクレオチド塩基の配列を含む。
本明細書で使用される「相対的複雑性の削減」という語は、プローブの長さ、すなわち、同じサイズの2つのゲノムにおける所定の設定の分子条件下、特定の位置へのプローブのハイブリダイゼーションの同じ特異性およびレベルを達成するために必要である平均プローブ長さの増大に関するが、ここで第1のゲノムは「そのまま」であり、4つの塩基G、A、T、およびCから成るが、第2のゲノムは正確に同じ長さのものであるが、一部のシトシン(理想的にはすべてのシトシン)はチミンに変換されている。試験用の位置は、最初の非変換および変換ゲノムにおける同じ位置にある。平均して、11merのプローブが特定の位置を有し、ここに4つの塩基G、A、T、およびCから成る4,194,304個の塩基(411=4,194,304)の通常のゲノムに完全にハイブリッドする。しかし、かかる4,194,304個の塩基の通常のゲノムが亜硫酸水素素または他の適切な手段によって変換されていると、この変換ゲノムはここで3個の塩基のみで構成され、明らかに複雑ではなくなる。しかし、ゲノム複雑性のこの減少の結果、本発明者らの以前の特異的な11merのプローブは、簡易化したゲノムの範囲内でハイブリダイズしうる特異的部位をもはや有さない。現在、亜硫酸水素塩変換の結果として新たに生じた11個の任意の塩基配列の他の可能な同等の位置が多く認められる。現在、最初の位置を見出し、ハイブリダイズするには14merのプローブを必要とする。これは最初、直感と相容れないように思われるが、したがって、より多くのゲノムが同じに見える(より類似した配列を有する)ため、現在、簡易化した3個の塩基ゲノムがある最初の位置を検出する増大したプローブ長さを必要とする。したがって、削減した相対的なゲノムの複雑性(もしくは3個の塩基ゲノム簡易化)は、最初の特異的部位を見出す長いプローブをデザインしなければならないことを意味する。
本明細書で使用される「相対的なゲノムの複雑性の削減」という語は、未修飾DNAと比べHPV特異的であることができるプローブ長さの増大によって測定されうる。この語は、HPVの存在の判定において使用されるプローブ配列の型も組込む。これらのプローブは、INAにおいて記載されているものなどの骨格へのPNAもしくはLNAまたは修飾付加のものなど非従来的骨格を有しうる。したがって、プローブがINAにおけるなど挿入偽ヌクレオチドなど追加の成分を有するかどうかに関係なく、ゲノムが削減された相対的複雑性を有するとみなされる。例としては、DNA、RNA、ロックド核酸(LNA)、ペプチド核酸(PNA)、MNA、アルトリトール核酸(ANA)、ヘキシトール核酸(HNA)、挿入核酸(INA)、シクロヘキサニル核酸(CNA)、およびそれの混合物、およびそれのハイブリッドのほか、ホスホロチオエート、メチルホスホレート、ホスホラミダイト、ホスホロジチエート、ホスホロセレノエート、ホスホトリエステル、およびホスホボラノエートであるが、これらに限定されないそれのリン原子修飾が挙げられるが、これらに限定されない。非天然起源ヌクレオチドとしては、DNA、RNA、PNA、INA、HNA、MNA、ANA、LNA、CNA、CeNA、TNA、(2’−NH)−TNA、(3’−NH)−TNA、α−L−リボ−LNA、α−L−キシロ−LNA、β−D−キシロ−LNA、α−D−リボ−LNA、[3.2.1]−LNA、ビシクロ−DNA、6−アミノ−ビシクロ−DNA、5−エピ−ビシクロ−DNA、α−ビシクロ−DNA、トリシクロ−DNA、ビシクロ[4.3.0]−DNA、ビシクロ[3.2.1]−DNA、ビシクロ[4.3.0]アミド−DNA、β−D−リボピラノシル−NA、α−L−リクソピラノシル−NA、2’−R−RNA、α−L−RNA、またはα−D−RNA、β−D−RNA内に含まれるヌクレオチドが挙げられるが、これらに限定されない。また、非リン含有化合物を、メチルイミノメチル、フォルムアセテート、チオフォルムアセテート、およびアミドを含む連結基などであるが、これらに限定されないヌクレオチドに結合するために使用されうる。具体的には、核酸および核酸類似体が1つもしくはそれ以上の挿入偽ヌクレオチド(IPN)を含みうる。IPNの存在は核酸分子の複雑性の説明の一部ではなく、PNAにおけるなど、その複雑性の骨格部分でもない。
「INA」によって、参照により本明細書で援用される、国際公開第03/051901号パンフレット、国際公開第03/052132号パンフレット、国際公開第03/052133号パンフレット、および国際公開第03/052134号パンフレット(Unest A/S)に記載の挿入核酸が意味される。INAは、1つもしくはそれ以上の挿入偽ヌクレオチド(IPN)分子を含むオリゴヌクレオチドまたはオリゴヌクレオチド類似体である。
「HNA」によって、例えば、ファン・エショット(Van Aetschot)ら、1995年によって記載された核酸が意味される。
「HNA」によって、ホサイン(Hossain)ら、1998年によって記載された核酸が意味される。
「ANA」は、アラート(Allert)ら、1999年によって記載された核酸を指す。
「LNA」は国際公開第99/14226号パンフレット(Exiqon)に記載された任意のLNA分子でありうるが、好ましくは、LNAは、国際公開第99/14226号パンフレットの要約書に記載された分子から選択される。より好ましくは、LNAは、シング(Singh)ら、1998年、コスキン(Koshkin)ら、1998年、またはオビカ(Obika)ら、1997年に記載された核酸である。
「PNA」は、例えば、ニールセン(Nielsen)ら、1991年によって記載されたペプチド核酸を指す。
本明細書で使用される「相対的複雑性の削減」は、ATATATATATATATである配列(配列番号691)対AAAAAAATTTTTTTである同じ長さの配列(配列番号692)の1つとの間の数学的複雑性の差など塩基が生じる順序を指すことはなく、Waring, M. & Britten R. J.1966, Science, 154, 791-794、および Britten, R.J and Kohne D E., 1968, Science, 161, 529-540、およびCarnegie Institution of Washington Yearbook報告に由来するそれらの中の初期の文献によって科学文献に導入された相対的ゲノムサイズ(および推論的に、ゲノムの複雑性)の最初の再連結データを指すこともない。
一例により、ヒト細胞およびウイルスゲノム、またはその部分を含有する臨床試料において生じる個々のウイルスゲノム、またはウイルスゲノムの混合物に適用される場合、かかる変換プロセスの結果が明らかにされる。
5’GGGGAAATTC3’(配列番号693)(「トップ」鎖)である正常な10個の塩基ゲノム配列が、5’GAATTTCCCC3’(配列番号694)である相補的「ボトム」鎖を有する。変性および亜硫酸水素処理の後、「トップ」鎖は5’GGGGAAATTU3’(配列番号695)になり、「ボトム」鎖は5’GAATTTUUUU 3’(配列番号696)になる。シトシンはウラシルに変換されており、かつウラシルはエクスビボでDNAポリメラーゼ機構による認識の点でチミンと同等であるため、トップ鎖誘導体は基本的に5’GGGGAAATTT3’(配列番号696)であり、ボトム鎖誘導体は5’GAATTTTTTT3’(配列番号697)である。したがって、最初に正常ゲノムが、それらの間のトップおよびボトム鎖が5個のCおよび5個のTを有するものから、それらの間のトップおよびボトム鎖が現在、Cを有さず、10個のTを有するポリマーの誘導体集団に変換されている。正常ゲノムは4個の塩基エンティティから3個の塩基誘導体に削減されている。これは「複雑性が削減」されている。また、誘導体集団における「位置」は、その誘導体内の位置座標のみを指す。例えば、亜硫酸水素変換後、位置が任意のネットワークレベルですべての機能的生物学的特性を奪われる。これが以前に調節または構造的にコード化された場合は、両方の鎖において生物学的に無意味となっている。したがって、誘導体集団が、この場合には非公式に無能であるゲノムの以前に相補的な鎖の2つの非相補的なゴーストを表す無機能の化学ポリマーの収集物である。さらに、誘導体は特異的であり、統計上の事故によらない限り、任意の細胞(またはウイルスもしくはウイロイド)の生活型における正常な進化過程によって生成される配列を表すことはない。
プローブおよび複雑性の削減
分子プローブの公式の意味において、本発明者らは、第1は正常ゲノムであり、かつ第2は簡易化した配列である、同じサイズの2つのエンティティにおける所定の設定の分子条件下に、特異的位置へのプローブの同じ特異性およびレベルのハイブリダイゼーションを達成するために必要であるプローブ長さの増大(IPL)に関して、本明細書で「複雑性の削減」を定義する。分子利用のために、IPLは1以上の整数である。各々位置は、正常ゲノムおよび簡易化した核酸における同じ位置にとどまる。
直感と相容れないように思われるかもしれないが、増大したオリゴヌクレオチドプローブ長さが、現在、Tが豊富な簡易化したHPV核酸である最初の位置を検出するために必要でありうる。したがって、簡易化したHPV核酸の削減された複雑性は、長いプローブが簡易化したHPV核酸における最初の特異的部位を見出す位置の「トップ」および「ボトム」鎖のためにデザインされる必要がありうることを意味する。しかし、以下に示した通り、挿入核酸(INA)の使用は、従来のオリゴヌクレオチドよりもはるかに短いプローブを可能にし、かつ、必要に応じて、長さの増大のこの要件を克服する。
位置での「トップ」および「ボトム」鎖のプローブ長さおよび異なるプローブ配列に関して定義された複雑性の削減の原理は、異なる分子環境における異なる構造的または修飾プローブおよびプライマーに適用可能な相対語である。INAの例がこの相対性を明らかにする。INAの標準オリゴヌクレオチドプローブに対する重要な利点は、INAが従来のオリゴヌクレオチドよりもはるかに短く作られ、かつ依然として同等のハイブリダイゼーション結果が得られることである(INA長さ<オリゴヌクレオチド長さ)。これは、INAの構造的成分である挿入偽ヌクレオチド、IPNのため相補的DNAに対するINAの高アフィニティーによる。したがって、所定の数のIPNにより、非変換ゲノムへの有効かつ特異的ハイブリダイゼーションを達成するために、長さXヌクレオチドのINAを必要とする場合は、同じ分子条件下に亜硫酸水素変換ゲノムにおける同じ位置へハイブリダイズするために、さらに長さ>XのINAを必要とする。
宿主病原体相互作用(ウイルスおよび宿主ゲノムが同じ臨床試料中であるが、きわめて異なる濃度で共存する)の場合、「複雑性の削減」およびINAまたは他のプローブの使用が新しい有利な条件をハイブリダイゼーションプロトコールへ導入するが、それは特に、INAがATが豊富である核酸配列へのハイブリダイズを好むためであることに留意するこも特に重要である。例えば、野生型HPV DNAの純粋溶液において、7904塩基HPV16ゲノムにおける特異的位置を見出し、これにハイブリダイズするために必要とされるウイルスプローブまたはプライマーのおおよその長さは、およそ6merのプローブ/プライマー(4=4096塩基)である。Tが豊富な簡易化したHPV核酸を生成する亜硫酸水素処理の後、同じ分子条件下に、この特異的位置を見出すために、およそ8merのプローブまたはプライマーが必要となる(3=6561塩基)。
しかし、7904塩基対のHPVゲノムおよびおよそ3,000,000,000塩基対のヒトゲノムなど2つの著しく不均一のサイズのゲノムが試料中に最初に存在し、かつ両方のゲノムがそのそれぞれの誘導体に「複雑性が削減」されている場合、特異的ウイルス配列のプローブまたはプライマーはここでTが豊富なヒト簡易化した核酸によって圧倒的に左右される溶液中のそれらの誘導標的へハイブリダイズする。例えば、試料中の各々のヒト簡易化した核酸に対して1つの簡易化したHPV核酸があった場合は、ウイルスプローブまたはプライマーは、3,000,007,904塩基対の簡易化した核酸にハイブリダイズしている。したがって、ここで特異的ウイルス配列の分析には、新しくヒト配列に生じたウイルスおとり位置から生じるハイブリダイゼーションシグナルを回避するおよそ14merのプローブまたはプライマーが必要となる。
プローブおよびプライマー長さを含む「複雑性の削減」問題に加えて、PCR反応において使用される変性プライマーの数が適度である場合、ハイブリダイゼーションの動態およびPCR産物を検出する能力への重要な変化もある。HPV型間の広範囲に及ぶゲノムのばらつきのため、従来技術の増幅は、関連増幅核酸産物または単位複製配列を多重PCR反応から生成するために多数の変性プライマーの使用を必要とした。しかし、プローブ/プライマープールにおける縮退が大きいほど、溶液中の任意の個々の関連プローブまたはプライマーの濃度は低くなる。かかる状況は、複雑な真核ゲノムで行われ、1966年にWaring, M. & Britten R. J. Science, 154, 791-794によって、かつ1968年にBritten, R.J および Kohne D E., Science, 161, 529-540(およびCarnegie Institution of Washington Yearbook報告に由来するそれらの中の初期の文献)によって科学文献に最初に紹介されたドライバー・トレーサー(driver−tracer)反応におけるハイブリダイゼーションの動態および忠実性と類似している。
また、HPV PCRプライマーがヒト誘導体に対して高濃度にある場合、ハイブリダイゼーション反応における支配的な力はHPVプライマーである。例えば、試料中のウイルス付加が高い場合は(単一のヒトゲノムに対して約100,000HPVゲノム)、ウイルスプライマーのハイブリダイゼーションの動態は、ヒト誘導体当り1つのHPV誘導体のみがあった場合の100,000倍速くなる。前者の場合、ウイルス成分は溶液中でゲノムのきわめて反復性の成分であるかのように機能する。しかし、単一のPCR反応によって臨床試料中の異なるリスクの異なるHPV型を検出するために、変性エンティティの使用を必要とする各々のHPV型から異なるプライマーが一般的に必要とされる。最終結果は、プライマー集団が混合正常ゲノムでの従来の多重PCR反応においてコンビナトリアルに交互交代しうるということである。PCR増幅が失敗し、または増幅核酸産物の分布が試料中に存在する特定のHPV型に味方して大きく偏るという最終結果により、ハイブリダイゼーション部位に競合する、文字通り何千もの異なるプライマーがありうる。これは従来の非変換ゲノムが存在する臨床試料からのデータの作成にとって主要な問題を示す。
INAプローブおよびプライマーの任意の使用と組合せた「複雑性の削減」の本発明は、これら従来技術の問題の困難の多くを克服する。
「具体的にハイブリダイズすることができる」という語は、他の核酸分子の全部または一部による厳密な条件下にハイブリダイズする能力を有する核酸が意味される本明細書での「厳密な条件下にハイブリダイズすることができる」という語と同じ意味で使用される。DNA断片の+または−鎖の少なくとも1つのらせん回旋と相補的であるヌクレオチド配列(約10〜15個のヌクレオチド)。厳密な条件下にハイブリダイズすることができるによって、少なくとも核酸の一領域による対象核酸のアニーリングが標準条件下、例えば、非相補的ヌクレオチド配列のハイブリダイゼーションを排除する傾向がある、高温および/または低塩分量で行われることが意味される。固定化DNAへの核酸プローブのハイブリダイゼーションのための厳密なプロトコールの例(0.1×SSC、2時間68℃を含む)が、Maniatis, T., et al., Molecular Cloning: A Laboratory Manual, Cold Springs Harbor Laboratory, 1982, at pages 387-389に記載されているが、条件は適用によって変動する。
「ヌクレオチド配列」という語は、本明細書では、ヌクレオシドまたはヌクレオチドの配列を指すために使用される。
「隣接ヌクレオチド配列」という語は、本明細書では、連続した配列で、順々に連結したヌクレオチドの配列を指すために使用される。
「PCR」(ポリメラーゼ連鎖反応)という語は、本明細書では、DNAテンプレート分子、2つのオリゴヌクレオチドプライマー、およびDNAポリメラーゼ酵素の使用のよりDNA断片を増幅する方法を指すために使用される。DNAテンプレートは、テンプレートにアニーリングされうるプライマーから高温で解離される。DNAポリメラーゼはプライマーで開始するテンプレートを複写する。この方法は約30〜40回反復され、反応産物におけるテンプレート特異的分子を増幅し、かつこれを富化する。
プライマーおよび複雑性の削減
注目すべきは、複雑性の削減が、変換されている分子の集団(誘導体)が変換状態のままであるか、またはさらに増幅にかけられているかによって異なる。上記の例において、誘導体集団は、臨床試料中に存在するように増幅されないままであった。トップ鎖(5’GGGGAAATTC 3’)(配列番号693)、およびボトム鎖(5’GAATTTCCCC3’)(配列番号694)が、それぞれ、5’GGGGAAATTU3’(配列番号695)および5’GAATTTUUUU3’(配列番号696)に変換されていることを想起されたい。シトシンはウラシルに変換されており、かつウラシルはエクスビボでDNAポリメラーゼ機構による認識の点でチミンと同等であるため、トップ鎖誘導体は基本的に5’GGGGAAATTT3’(配列番号697)であり、ボトム鎖誘導体は5’GAATTTTTTT3’(配列番号698)である。しかし、誘導体集団がここで酵素的手段によってエクスビボで複製されている場合は、4つの明らかな誘導体集団が後に続いて起き、これらは[5’GGGGAAATTT3’](配列番号697)、[5’AAATTTCCCC3’](配列番号699)、[5’AAAAAAATTC 3’](配列番号700)および[GAATTTTTTT3’](配列番号698)である。これらの誘導体は確かに複雑性が削減されているが、変換直後に存在する最初の複製されていない誘導体と同じ程度には削減されていない。したがって、PCRプライマーが最初の非複製誘導鎖に作られている場合、トップまたはボトム鎖のいずれかに対するプライマーの選択が出力に影響を及ぼすため、検査したいと思う増幅核酸産物を賢明に決定する必要がある。変換ゲノムの出力を構成する2つの非相補的誘導体集団、対複製後に存在する4つの誘導体集団の対処間の違いは直感的に明らかではないが、プライマーデザインにとって重要な意義を有しうる。
最後に、「複雑性の削減」を形式化し、これを定量化するために以前紹介された長いプローブまたはプライマーの問題は、分子の誘導体集団内の特異的配列の検索に際してのみ関連性と仮定される。しかし、本発明の重要な基礎は、必要に応じて、1つの初期試験ですべてのHPV型が分析されることを可能にする、HPV型間で最大限に類似している誘導体位置の選択でありうる。これら選択される位置は、トップまたはボトム鎖誘導体が選択されるかどうかによって変動し、かつかかる位置はボトム鎖と比べトップ鎖では異なる領域におけるものとなる。
誘導体集団における長いプローブおよびプライマーに対する要件の実際の重要性は、本発明におけるHGS亜硫酸水素処理を使用する変換によってより多くの配列類似性が与えられる位置の発生のためにHPV検出に有利である実際の利点のせいで影が薄い。それらは、従来のオリゴヌクレオチドの場合よりも短いプローブおよびプライマー分子を可能にするINAの任意の使用のせいでも影が薄い。また、誘導体集団へのネスト化PCR法の適用は、増幅核酸産物生成を可能にするために同じ近傍で結合する2つのプライマーを必要とする。PCRプライマーの1つが、標的近傍の外側であるおとり位置と配列類似性を有する場合は、そのプライマー対の他のメンバーが同じ非標的領域において隣接するおとり位置も有する可能性は低い。さらに、かかるネスト化PCRの内部プライマーも第1回のプライマーと同じ非標的領域においておとり位置を有する可能性より低い。偽増幅の可能性はきわめて低い。
ヒトパピローマウイルス
本明細書で使用される「ウイルス特異的核酸分子」という語は、ウイルスまたはウイルス型に特異的な1つもしくはそれ以上の配列を有する本発明による方法を使用して測定または獲得されている分子を意味する。
本明細書で使用される「ウイルスの分類レベル」という語は、型、亜型、変異型、および遺伝子型を含む。ウイルスゲノムの流動性は認識されている。異なるウイルス集団はさらに単一のヌクレオチド変化に対して多型であり、または正常なDNA修復過程がもはや機能していない特定の癌性細胞内にそれらが存在する場合には異常に高い、または異常に低い変異性にさらされうる。
本明細書で使用される「HPV特異的核酸分子」という語は、ウイルスまたはウイルス型を示しうる処理または変換ウイルスDNAに存在する特異的核酸分子を意味する。
本明細書で使用される「HPV型」という語は、以前に単離され、かつ特徴づけられたHPV型と90%未満の配列類似性がある任意の既存のまたは新しいHPV集団を指す(1993, Van Rast, M. A., et al., Papillomavirus Rep, 4,61-65; 1998, Southern, S. A. および Herrington, C.S., Sex. Transm. Inf. 74,101-109)。
本明細書で使用される「HPV亜型」という語は、配列類似性が以前の亜型に対して90−98%の範囲である既存のまたは新しいHPV集団を指す(1993, Van Rast, M. A., et al., Papillomavirus Rep, 4,61-65; 1998, Southern, S. A. および Herrington, C.S., Sex. Transm. Inf. 74,101-109)。
本明細書で使用される「HPV変異型」という語は、配列類似性が以前の変異型の98−100%である既存のまたは新しいHPV集団を指す(1993, Van Rast, M. A., et al., Papillomavirus Rep, 4,61-65; 1998, Southern, A. および Herrington, C.S., Sex. Transm. Inf. 74,101-109)。
本明細書で使用される「HPV遺伝子型」という語は以下の通りである。すなわち、その単一の塩基がG、A、T、またはCとして存在し、またはその塩基が標準のコンパレータ(すなわち、位置1から位置7904までのHPV16)における所定の位置で欠失、付加、増幅、または別の部位への転位によって変化されているかどうかを含む、いずれかの他の完全に配列決定されたHPVゲノムとは1つの塩基で最小限に異なる遺伝子型がいずれかの完全に配列決定されたHPVゲノムである。本発明者らは、従来技術のBLAST法を使用してHPV16基準に対して他のHPV遺伝子型すべてを比較する。
本特許明細書において使用される生物情報HPV比較のすべては、HPV16ゲノム(標準コンパレータとしてHPV16の位置1〜7904を使用)に対して、および従来技術のBLAST法を使用して行った(1996, Morgenstern, B., et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA. 93, 12098-12103)。基準目的のために本明細書で使用される標準HPV「型」は、乳糖種ウイルス科のHPV16、7904塩基対の乳糖種ウイルスである(National Center for Biotechnology Information, NCBI locus NC_001526; version NC_001526.1 ; GI:9627100; references, Medline, 91162763 および 85246220; PubMed 1848319 and2990099)。
PCRによる増幅のためのプライマー
本発明による増幅方法は、HPVのゲノム的に簡易科したトップおよび/またはボトム鎖に対するオリゴヌクレオチドプライマーセットから成る。ヒト患者からの液状化細胞診およびアーカイブパラフィン試料からHPV特異的産物を生成したかかるプライマーのリストは表1に要約されている。大部分のプライマーは、異なるHPV型のトップ鎖誘導体に向けられているが、少数はボトム鎖誘導体(HPVB)に向けられている。
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本発明者は、高リスクHPVの検出のための最適なプライマーが、プライマー配列番号333〜配列番号350であり、これらのプライマーがトップ鎖プライマーであることを見出した。これらのプライマーは第1回PCRには1および4、第2回PCRには2および3を使用して機能する。
本発明者は、すべての肛門性器HPVの検出のための最適なプライマーが、以下のボトム鎖プライマー、第1回の配列番号479とともに配列番号462、第2回の配列番号463および配列番号478、または第1回の配列番号470および配列番号485、第2回の配列番号470および配列番号486であることを見出した。
ウイルスプライマー配列は異なるHPV型に対する多重アラインメントを使用して生成され、普遍的HPV(Uniで示した)、高リスク型(HRで示した)、中リスク型(HMで示した)、低リスク型(LRで示した)の検出のためのプライマーを生成した。およびかかるHPV型のさまざまな組合せ。組合せは高および中リスクHPV型(HM)、高、中、および低リスクHPV型(HML)で示されている。
HPVの高、中、および低リスク型の構成は、被験者の居場所および民族系統によって変動する。FDA承認ハイブリッドキャプチャー2試験では13のウイルス型、HPV16、18、31、33、35、39、45、51、52、56、58、59および68が使用されるが、これらを本発明者らは集合的に高中リスクと呼ぶ。本発明のために、これらのサブグループを高リスク、すなわちHPV16、18、45、および58と呼び、かつその他のサブグループを中リスク、31、33、35、39、51、52、58、59および68と呼ぶ。低リスク型はHPV6、11、26、30、40、42、43、44、53、54、55、57、66、73、82、83、および84である。プライマーは上記HPVウイルス型のE6、E7、E4、E5遺伝子に基づき個々のHPV型のためにデザインされている。
HPV11−E4−1など表1に使用されている表示の例は、E4遺伝子領域を使用するHPV11のトップ鎖を標的とするプライマーを示す。−1はと口絵のプライマー番号を示す。
2個以上の塩基が縮退の問題を克服するために特定の位置で使用されることが必要であり、以下の符号は塩基付加を示す。N=A、G、TまたはC、D=A、GまたはT、H=A、TまたはC、B=G、TまたはC、V=G、AまたはC、K=GまたはT、S=CまたはG、Y=TまたはC、R=AまたはG、M=AまたはCおよびW=AまたはT。
HPVアッセイ
本発明によるHPV検出方法(すなわち、ゲノム複雑性の削減後の増幅法)は、細胞集団内の変化した細胞状態の評価のため、感染細胞内の乱れたトランスクリプトーム、プロテオーム、代謝産物、またはメチロームネットワークによって裏打ちされたリスク評価のため、感染の進行のモニタリングのため、および抗ウイルス療法など治療方式を評価するためにかなり異なる型の他のアッセイと組合わせることができる。
例えば、HPV特異的核酸分子を測定する分子アッセイを以下と組合わせることができる。すなわち、
−組織切片における蛍光シグナルの自動定量のためのマルチ−エピトープ−リガンド−カルトグラフィー(MELK)システムなどパターン認識および高スループットロボット画像技術を使用するアッセイ、
−蛍光インサイチューハイブリダイゼーション(FISH)のための光学、共焦点、透過または電子顕微鏡分析、異数性、または異常オルガネラなど細胞内の染色体障害(数、型、または形態的外観に関して)の総レベルを検出する細胞学的および組織学的分析を使用するアッセイ、
−分子の超高感度非同位体検出のための核酸またはポリペプチドアプタマー、Spiegelmer(鏡像高アフィニティーオリゴヌクレオチドリガンド)、多色ナノ結晶(量子ドットバイオコンジュゲート)、または細胞表面もしくは内部成分のためのバイオマーカー、異なる細胞成分を標的とする指数富化(Exponential Enrichment)によるリガンドの系統的進化(SELEX)および高アフィニティーアプタマーリガンドを含むコンビナトリアル化学的方法を使用するアッセイ、
−細胞のレーザー捕捉または免疫磁性細胞富化技術、またはフローサイトメトリーと適合したミクロスフェアベースの技術、またはさまざまな核酸もしくはペプチド/タンパク質部分を含有するコロイド懸濁液の光学バーコードを使用するアッセイ、
−重複、欠失、転位、再配列などの肉眼的不均衡の検出をめざす単一細胞比較ゲノムハイブリダイゼーション、およびその関連インサイチュー技術を使用するアッセイ、
−遺伝子発現の連続分析(SAGE)、総遺伝子発現分析(TOGA)、ランダム順序アドレス可能高密度光ファイバーセンサーアレイ、マイクロビーズ上での超並列的シグネチャー配列決定(MPSS)を含むロボゲノムマイクロアレイ技術などトランスクリプトーム調節に関して報告するアッセイ、
−タンパク質マイクロアレイ、マトリックス支援型レーザー脱離イオン化飛行時間(MALDI−TOF)法、フーリエ変換イオンサイクロトロン共鳴型質量分析計(FTICR)、LC MS−MS、および急速気化冷却質量分析計(RapEvap MS)による細胞分析を含むさまざまな技術を使用するプロテオーム調節に関して報告するアッセイ、
−検出レベルゼプトモル(10−21)感度に近づく多光子検出(MPD)技術を使用するアッセイ、
−臨床試料からの細胞のメチロームを尋問するメチローム法を使用し、正常状態から子宮頸部癌までの所定の軌道に沿って細胞集団の位置を判定し、好ましくは、ウイルス感染によって罹患している細胞、または感染もしくは炎症の部位に集められている免疫細胞のゲノム位置の変化したメチル化シグネーチャーを判定するアッセイ。
上記技術の一部は以前に評価されている(2001 , Miklos and Maleszka, Proteomics, 1 , 30-41)。
データ収集、集積、および管理システム
本発明と関連した材料のデータ収集およびデータ管理システムは、臨床患者データと結合され、特殊化アルゴリズム法を使用して分析されうる。ロボットプラットフォーム管理およびデータ収集は自動に保存され、収集データは、遺伝子オントロジー(GO)、国立医学図書館の医学問題表題集(MeSH)シソーラス、ヒトのオンラインメンデル遺伝(OMIM)などの疾患オントロジー、またはヒトゲノム突然変異データベース(HGMD)またはPubMedなど知見データベースと適合する情報科学インフラストラクチャーおよびソフトウェアツールと結合されうる。最近ヒトゲノムアセンブリーと適合し、ジェンバンクおよびRefSeqなどのソースからの情報へのアクセス、そのダウンロードを提供するソフトウェアパイプラインは、感染したHPVであり、または体内の他の部分に存在するHPVのため細胞によって影響を受けている細胞のゲノム状態に関して報告するアッセイと結合されうる。
例えば、臨床および関連生物情報学データとHPVデータを統合するデータベースインフラストラクチャーでは、より良いソフトウェア工学およびデータベース管理を促進する疎結合モジュラーアーキテクチャーが使用される。関係データベース管理システム(RDBMS)(Postgresq1バーション7.3など)がオープンソースおよびロバストであり、HPV領域における臨床予後を評価およびより良く予測する統合システムの一部の例として役立つ。ウェブベースのグラフィカルユーザーインターフェイス(GUI)を含む追加の特徴は、統合された細胞学的および組織学的分析がきわめて多様なフォーマットで利用可能な治療および医薬品データとともに分子HPVデータと結合されることを可能にする。画像分析のための強化されたデジタル技術、病理学者にる遠隔画像共有、および自動可視化システムの統合は、自動分子キットプラットフォームの統合部分として構想されている。
細胞試料採取
HPV検出プロトコールは、前胞胚期、胚組織、周産期物質、死体、または法医学供給源からの試料を含む体の任意の部分からの試料で実行されうる。好ましくは、それらは子宮頸部および膣など子宮頸部膣部からのものであるが、皮膚供給源からのものでもありうる。好ましくは、それらは子宮頸部移行部からのものである。試料は、CervexBrush、セラパック社(Therapak Corp)、Irwindale、カリフォルニア州(CA)、米国(USA)、ダイジーン子宮頸部サンプラー子宮頸部ブラシ、ダイジーン社(Digene Corp.)、Gaitherburg、メリーランド州(MD)、米国(USA)、プラスティックスパチュラ/ブラシコンビネーション、クーパー・インスツルメンツ(Cooper Instruments)、Hollywood、フロリダ州(FL)、米国(USA)を使用し、または肛門性器部からの試料を得るためのダクロンスワブまたは任意の適切な材料を使用し、または針生検など標準生検法によって収集されうる。試料は、PreserveCyte、サイテク社(Cytyc Corp.)、マサチューセッツ州(MA)、米国(USA)、またはAutoCyte PREP、トリパス・イメージング・バーリントン(TriPath Imaging Burlington)、ノースカロライナ州(NC)、米国(USA)などさまざまな培地に配置されうる。好ましくは、初期試験は液状化細胞診で行われるが、パラフィン切片およびスライドなどの平面プラットフォームも適切である。
キット
本発明は、さまざまなキット、またはキットの組合せの形で実行され、かつ手動、半自動、または完全ロボットプラットフォームの面で例示化されうる。好ましい形態において、MethyEasy(商標)キットまたは高スループットMrthylEasy(商標)キット(ヒューマン・ジェネティック・シグナーチャーズ(Human Genetic Signatures)Pty Ltd、オーストラリア)は、EpMotionなどのロボットプラットフォームを使用して96または384プレートにおける核酸の変換を可能にする。
ヒトパピローマウイルス
成熟ヒトパピローマウイルスDNAを2つのウイルスコード化タンパク質から成る20面体カプシドコート内にカプセル化する。二本鎖環状DNAゲノムはHPV16に対して長さが7904塩基対であるが、一般的な中リスク型の中でHPV51の7808塩基対からHPV52の7942塩基対のばらつきがある。ウイルスゲノムの領域は、それらが環状分子上で発生する順序で以下に示されている。ウイルスはURPと呼ばれる非コーディング領域を有し、その後にコーディング領域の番号が示されている、E6、E7、E1、E2、E4、E5、L2、およびL1。一部のウイルス型は機能的E5領域を欠きうる。E4領域は、細胞質ケラチンネットワークの混乱を引き起こし、細胞質の「ハロ効果」と呼ばれる空砲細胞症をもたらす多重タンパク質産物を産生する。異なるHPV型は上皮親和性であり、感染後に空砲細胞症、異常角化症、多核細胞化、核拡大および低度扁平上皮内病変(LSIL)などの異常をもたらしうるが、これら変化のすべては子宮頸部にのみ適用される。ウイルス感染および染色体異常は子宮頸部癌において相関しうるが、腫瘍性病変において確認される多様性変化、およびウイルス感染、ウイルス遺伝子発現、ウイルス組込み、細胞分化、およびゲノム異常とのその関連は理解がきわめて不十分である(1998, Southern, S.A. et al., Sex Transm Inf., 74, 101-109)。この理由のために、異なるウイルス型および異なる遺伝的背景におけるその異なる影響の検出がきわめて重要である。
また、HPV型の皮膚および粘膜カテゴリーへ、および高、中、および低リスクカテゴリーへの指定は従来技術では受け入れられているが、これらのカテゴリーは若干の不安定を示し、さらにHPVの皮膚と粘膜の下位カテゴリー間で重複する。例えば、HPV7は皮膚のいぼおよび口腔病変と関連している。HPV26は全身いぼ症および肛門性器病変との関連で単離されている。さらに、HPV6およびHPV11は低リスク型として分類されているが、それらはブシュケ・レーベンシュタイン腫瘍のほか、喉頭および外陰部、および尖圭コンジロームから単離されている(1986, Boshart, M. et al., J. Virology, 58, 963-966; 1992, Rubben, A., et al., J Gen Virol., 73, 3147-3153)。
宿主ゲノムへのウイルス組込みは、URP、E6、およびE7領域の保持とともにE1とLLの遺伝子領域間の線形化をもたらすが、E1、L1、およびL2などの遺伝子領域の欠失、およびE2の不活性化または欠失を伴う。E6およびE7領域は一般に子宮頸部癌では保持されるが、E2タンパク質発現は欠如している。E2の損傷は不良な予後および生存期間の短縮と関連している。
患者試料
米国サイテク社(Cytyc Corporation)によって供給される子宮頸部試料採取デバイスを使用して子宮頸部の表面から家庭医によって細胞試料が収集された。患者は、ルーチンの癌スクリーニングプログラムまたは以前の子宮頸部疾患のモニタリング試験の一環として試料を採取されることに同意した。医師は細胞を収集デバイスから細胞の保存および検査のための実験室への輸送用のメタノール/水溶液に移した。ルーチンの形態学的調製を使用して前癌またはウイルス感染による変化について評価した。細胞試料の分離アリコートを本明細書に概要を示したDNA試験のために使用した。
DNAの抽出
ウイルスDNAは適切な供給源から獲得されうる。例としては、細胞培養、ブロス培養、環境試料、臨床試料、体液、液体試料、組織など固体試料が挙げられるが、これらに限定されない。試料からのウイルスDNAは標準方法によって獲得されうる。適切な抽出の例は以下の通りである。目的の試料を、400μlの7Mグアニジン塩酸塩、5mM EDTA、100mM Tris/HCl pH6.4、1%Triton−X−100、50mMプロテイナーゼK(シグマ(Sigma)、100μg/ml酵母tRNAに配置する。試料を使い捨て式1.5ml乳棒で完全に均質化し、48時間、600℃下に放置する。インキュベーション後、試料を5分間のドライアイス/5分間の95℃の5回冷凍/凍解サイクルにかけた。次いで、試料をボルテックスし、マイクロフージュで2分間回転し、細胞デブリをペレット状にする。上清を除去してきれいな管に入れ、希釈し、塩濃度を削減し、フェノール:クロロホルム抽出し、エタノール沈殿させ、10mM Tris/0.1mM EDTA 50μl中に再懸濁する。
意外にも、本発明者によって、他の核酸供給源からウイルスDNAを分離する必要がないことがわかっている。処理ステップは異なるDNA型の無数の混合物のために使用され、さらにウイルス特異的核酸は本発明によって同定されうる。複雑なDNA混合物における検出限界は、標的ウイルス核酸分子の単一コピーに至るまででありうる標準PCR検出の限界であると推定される。
亜硫酸水素処理
核酸の有効な亜硫酸水素処理の例としてのプロトコールが以下に記載されている。プロトコールは結果として処理された実質的にすべてのDNAの保持をもたらす。この方法は、本明細書ではヒト遺伝的シグネーチャー(HGS)とも呼ばれる。当然のことながら、試料または試薬の体積または量は変動しうる。
亜硫酸水素処理の好ましい方法は、参照により本明細書で援用される、米国特許出願第10/428310号明細書または国際公開第(PCT)/AU2004/000548号パンフレットにおいて確認されうる。
必要に応じて、適切な制限酵素で前消化されうるDNA 2μgに、3M NaOH(水50ml中6g、新しく調製)2μl(1/10体積)を添加して20μlの最終体積にした。このステップは、亜硫酸水素試薬が、好ましくは、一本鎖分子と反応するため、二本鎖DNA分子を一本鎖形態に変性させる。混合物を37℃下に15分間インキュベートした。室温を上回る温度でのインキュベーションを使用し、変性の効率を改善することができる。
インキュベーション後、2Mメタ亜硫酸水素ナトリウム208μl(10N NaOH 416mlとともに水20ml中7.6g)、BDH AnalaR#10356.4D、新しく調製)および10mMキノール12μl(水50ml中0.055g、BDH AnalR#103122E、新しく調製)を連続して添加した。キノールは還元剤であり、試薬の酸化を削減するために役立つ。他の還元剤、例えば、ジチオスレイトール(DTT)、メルカプトエタノール、キノン(ヒドロキノン)、または他の適切な還元剤も使用されうる。試料を鉱油200μlでオーバーレイした。鉱油のオーバーレイは試薬の気化および酸化を防ぐが、必須ではない。次いで、試料を一夜、55℃でインキュベートした。あるいは、試料を以下の通りサーマルサイクラーで循環することができる。すなわち、試料を以下の通り約4時間または一夜インキュベートした。すなわち、ステップ1、55℃/2時間、PCR機械で循環、ステップ2、95℃/2分。ステップ1は約37℃〜約90℃の任意の温度で実行され、5分〜8時間の長さで変動されうる。ステップ2は約70℃〜約99℃の任意の温度で実行され、約1秒〜60分以上の長さで変動されうる。
メタ亜硫酸水素ナトリウムによる処理後、油を除去し、DNA濃度が低かった場合は、tRNA1μl(20mg/ml)またはグリコーゲン2μlを添加した。これらの添加剤は任意であり、これらを使用し、特にDNAが低濃度で存在する場合、標的DNAとの共沈によって得られるDNAの収量を改善することができる。核酸のより有効な沈殿のための担体としての添加剤の使用は、核酸の量が<0.5μgである場合に一般に望ましい。
イソプロパノール浄化処理を以下の通り行った。すなわち、水800μlを試料に添加し、混合し、次いでイソプロパノール1mlを添加した。水または緩衝液は反応管中の亜硫酸水素塩の濃度を塩が目的の標的核酸とともに沈殿しないレベルに削減する。希釈は一般に、塩濃度が本明細書に開示された所望の範囲以下に希釈されない限り、約1/4〜1/1000である。
試料を再び混合し、4℃で少なくとも5分間放置した。試料をマイクロフージュで10−15分間回転し、ペレットを70%ETOHで2回、毎回ボルテックスして洗浄した。この洗浄処理により核酸と沈殿した残留塩が除去される。
ペレットを乾燥させ、次いで、50μlなど適切な体積のT/E(10mM Tris/0.1mM EDTA)pH7.0−12.5中に再懸濁した。pH10.5での緩衝液は特に有効であることがわかっている。試料を37℃〜95℃で1分から96時間インキュベートし、必要に応じて核酸に懸濁した。
亜硫酸水素処理の例が、シトシンのウラシルへの変換のための方法および材料を提供する国際公開第2005021778号パンフレット(参照により本明細書で援用)において確認されうる。一部の実施形態において、gDNAなどの核酸が、トリアミンまたはテトラアミンなどの亜硫酸水素塩およびポリアミン触媒と反応される。場合により、亜硫酸水素塩は亜硫酸水素マグネシウムを含む。他の実施形態において、核酸が、場合によりポリアミン触媒および/または第4級アミン触媒の存在下に亜硫酸水素マグネシウムと反応される。本発明の方法を行うために使用されうるキットも提供される。当然のことながら、これらの方法は、処理ステップにおける本発明にも適切であろう。
増幅
プロメガ(Promega)PCRマスターミックス、6ng/μlの各々のプライマーを使用することにより、亜硫酸水素処置ゲノムDNA 2μlを含有する反応混合液25μl中でPCR増幅を行った。鎖特異的ネスト化プライマーが増幅のために使用される。第1回のPCR増幅をPCRプライマー1および4を使用して行った(以下を参照)。第1の増幅後、増幅材料1μlをPCRプライマー2および3を含有する第2回のPCRプレミックスに移し、既述の通り増幅した。PCR産物の試料をThermoHybaid PX2サーマルサイクラーで以下の条件下に増幅した。すなわち、95℃で4分間、1サイクルの後、95℃で1分間、50℃で2分間、および72℃で2分間、30サイクル、72℃で10分間、1サイクル。
完全ネスト化PCR法の説明が以下に示されている。
Figure 2008524990
多重増幅
亜硫酸水素処理DNA1μlを、25μlの20反応体積、×1キアゲン多重マスターミックス、5−100ngの各々第1回のINAまたはオリゴヌクレオチドプライマー1.5−4.0mM MgSO、400μMの各々のでdNTP、および0.5−2単位のポリメラーゼ混合物中の以下の成分に添加する。次いで、成分をホットリッドサーマルサイクラーにおいて以下の通り循環する。一般的に、各々の増幅反応において200までの個々のプライマー配列がありうる。
ステップ1、94℃15分1サイクル
ステップ2、94℃1分、50℃3分35サイクル、68℃3分
ステップ3 68℃10分1サイクル
次いで、酵素反応混合物および適切な第2回のプライマーを含有する第2の反応管に移される第1回の増幅のアリコート1μlで第2回の増幅を行う。次いで、上記の通り循環を行う。
HGS「複雑性削減」プライマーおよびプローブ
適切なPCRプライマーまたはプローブを本発明のために使用することができる。プライマーまたはプローブは一般的に、増幅される配列との相補的配列を有する。プライマーまたはプローブは一般的にオリゴヌクレオチドであるが、INAなどのヌクレオチド類似体でありうる。「トップ」および「ボトム」鎖に対するプライマーは配列の点で異なる。
プローブおよびプライマー
プローブおよびプライマーが適切な核酸分子または核酸類似体でありうる。例としては、DNA、RNA、ロックド核酸(LNA)、ペプチド核酸(PNA)、MNA、アルトリトール核酸(ANA)、ヘキシトール核酸(HNA)、挿入核酸(INA)、シクロヘキサニル核酸(CNA)、およびそれの混合物、およびそれのハイブリッドのほか、ホスホロチオエート、メチルホスホレート、ホスホラミダイト、ホスホロジチエート、ホスホロセレノエート、ホスホトリエステル、およびホスホボラノエートであるが、これらに限定されないそれのリン原子修飾が挙げられるが、これらに限定されない。非天然起源ヌクレオチドとしては、DNA、RNA、PNA、INA、HNA、MNA、ANA、LNA、CNA、CeNA、TNA、(2’−NH)−TNA、(3’−NH)−TNA、α−L−リボ−LNA、α−L−キシロ−LNA、β−D−キシロ−LNA、α−D−リボ−LNA、[3.2.1]−LNA、ビシクロ−DNA、6−アミノ−ビシクロ−DNA、5−エピ−ビシクロ−DNA、α−ビシクロ−DNA、トリシクロ−DNA、ビシクロ[4.3.0]−DNA、ビシクロ[3.2.1]−DNA、ビシクロ[4.3.0]アミド−DNA、β−D−リボピラノシル−NA、α−L−リクソピラノシル−NA、2’−R−RNA、α−L−RNA、またはα−D−RNA、β−D−RNA内に含まれるヌクレオチドが挙げられるが、これらに限定されない。また、非リン含有化合物を、メチルイミノメチル、フォルムアセテート、チオフォルムアセテート、およびアミドを含む連結基などであるが、これらに限定されないヌクレオチドに結合するために使用されうる。具体的には、核酸および核酸類似体が1つもしくはそれ以上の挿入偽ヌクレオチドを含みうる。
プローブまたはプライマーは、INAを形成する1つもしくはそれ以上の内部IPNを含有しうるDNAまたはDNAオリゴヌクレオチドでありうる。
検出方法
所望の試料の状態を判定するために多数の可能な検出システムが存在する。当然のことながら、核酸を検出するための既知のシステムまたは方法を本発明のために使用されうる。検出システムとしては、以下が挙げられるが、これらに限定されない。すなわち、
I. 適切に標識したDNAの10−>200,000の個々の成分を選択しうるマイクロアレイデバイスへのハイブリダイゼーション。アレイは、ガラス、プラスチック、雲母、ナイロン、ビーズ、電磁ビーズ、蛍光ビーズ、または膜など任意の適切な固体表面上でINA、PNA、またはヌクレオチドもしくは修飾ヌクレオチドアレイのいずれかで構成されうる、
II. サザンブロット型検出システム、
III.アガロースゲルなど標準PCR検出システム、ジーンスキャン(Genescan)分析など蛍光読取。サンドイッチハイブリダイゼーションアッセイ、臭化エチジウム、サイバーグリーンなどのDNA染色試薬、抗体検出、ELISAプレートリーダー型デバイス、蛍光光度計デバイス、
IV. 特異的または多重ゲノム増幅断片またはそれの変形物のリアルタイムPCR定量、
V. 蛍光ビーズ、酵素コンジュゲート、放射性ビーズ、および同類のものなど国際公開第2004/065625号パンフレットに概要が示されている検出システムのいずれか。
VI. リガーゼ連鎖反応などの増幅ステップまたは鎖置換増幅(SDA)などの等温DNA増幅技術を利用する任意の他の検出システム。
VII. 多光子検出システム。
VIII. 電気泳動およびゲル中の視覚化。
IX. 核酸を検出するために使用される、または使用されうる検出プラットフォーム。
電気泳動
試料の電気泳動をE−ゲルシステムユーザーガイド(www.invitrogen.doc)に従って行った。
挿入核酸
挿入核酸(INA)は、配列特異性を有する核酸(DNAおよびRNA)にハイブリダイズしうる非天然起源ポリヌクレオチドである。INAは、いくつかの所望の特性を示すため、プローブ、またはプライマーベースのハイブリダイゼーションアッセイにおける核酸プローブおよびプライマーの代替/代用としての候補である。INAは、核酸にハイブリダイズし、対応する天然起源の核酸/核酸複合体よりも熱力学的に安定であるハイブリッドを形成するポリマーである。それらは、ペプチドまたは核酸を分解することが知られている酵素の基質ではない。したがって、INAは生体試料においてより安定であり、かつ天然起源核酸断片よりも長い寿命を有することになる。イオン強度にきわめて依存する核酸ハイブリダイゼーションとは異なり、核酸によるINAのハイブリダイゼーションはイオン強度からほとんど独立しており、天然起源核酸の核酸へのハイブリダイゼーションを強く嫌う条件下に低イオン強度で好まれる。INAの結合活性は、分子へ操作される挿入基の数および二本鎖構造における特異的な形で積層される塩基間の水素結合からの通常の相互作用に依存している。配列識別は、DNAを認識するDNAよりもDNAを認識するINAでより効率的である。
好ましくは、INAは(S)−1−O−(4,4’−ジメトキシトリフェニルメチル)−3−O−(1−ピレニルメチル)−グリセロールのホスホラミダイトである。
INAは、市販されているフォーマットで標準オリゴヌクレオチド合成法の適合によって合成される。INAおよびその合成の完全な定義は、参照により本明細書で援用される、国際公開第03/051901号パンフレット、国際公開第03/052132号パンフレット、国際公開第03/052133号パンフレット、および国際公開第03/052134号パンフレット(Unest A/S)において確認されうる。
実際に、INAプローブおよびプライマーと標準核酸プローブおよびプライマーとの間には多くの違いがある。これらの違いは便宜上、生物学的、構造的、および物理化学的な違いに分類される。上記および下記の通り、これらの生物学的、構造的、および物理化学的な違いは、各用途においてINAプローブおよびプライマーを使用する試みにより、核酸が一般的に使用されている場合、予測不可能な結果をもたらしうる。異なる組成のこの非等価性はしばしば化学技術においてしばしば確認される。
生物学的な違いに関して、核酸は、遺伝的伝達および発現の薬剤として生物種の生命において中心的な役割を果たす生体物質である。そのインビボ特性はきわめて十分に理解されている。しかし、INAは最近開発された完全に人工的な分子であり、化学者の頭で考えられ、合成有機化学を使用して製造されている。これは既知の生物学的機能を有さない。
構造上、INAは核酸と大幅に異なる。両方は一般的なヌクレオ塩基(A、C、G、T、およびU)を使用できるが、これらの分子の組成は構造的に多様である。RNA、DNA、およびINAの骨格は繰り返しホスホジエステルリボースおよび2−デオキシリボース単位から成る。INAは、リンカー分子によってポリマーに付着した1つもしくはそれ以上の大きな平面分子を有するという点でDNAまたはRNAと異なる。平面分子は、二本鎖構造でINAに対向して位置する相補的DNAにおける塩基間に挿入する。
INAとDNAまたはRNAとの間の物理/化学的な違いも実質的である。INAは、同じ標的配列に結合した核酸プローブまたはプライマーよりも迅速に相補的DNAに結合する。DNAまたはRNA断片とは異なり、INAは、挿入基が末端位置に位置していない限りRNAに不十分に結合する。相補的DNA鎖上での挿入基と塩基との間の強い相互作用のため、INA/DNA複合体の安定性は、類似のDNA/DNAまたはRNA/DNA複合体の安定よりも高い。
DNAもしくはRNA断片またはPNAなど他の核酸とは異なり、INAは自己会合または結合特性を示すことはない。
要約すれば、INAが配列特異性を有する核酸にハイブリダイズすると、INAは、プローブ、またはプライマーベースのアッセイを開発するための有用な候補であり、特にキットまたはスクリーニングアッセイに適合される。しかし、INAプローブおよびプライマーは、核酸プローブおよびプライマーの同等物ではない。したがって、プローブ、またはプライマーベースのアッセイの特異性、感度、および信頼性を改善しうる方法、キット、または組成物は、試料を含有するDNAの検出、分析、および定量において有用となる。INAはこの目的に必要な特性を有する。
本発明者らがコンピュータ内で本発明者らの生物情報学的分析を行った根拠を繰返すために、基準目的に利用された標準HPV型は、ウイルス分類に関する国際委員会、ICTVによってかかるものとして最初に指定されたパポバウイルス科、乳糖種ウイルス属のHPV16である(1993, Van Rast, M. A., et al., Papillomavirus Rep, 4,61-65; 1998 Southern, S.A. および Herrington, C.S. Sex. Transm. Inf. 74,101-109も参照)が、乳糖種ウイルス科への分類上の更新はしばしば従来技術では交互に使用されている。あいまいさを避けるために、本発明者らは、HPV16の完全に配列決定された7904塩基対ゲノムを標準コンパレータとして使用する(国立バイオテクノロジー情報センター、NCBI位置NC_001526、バーションNC_001526.1、GI:9627100、文献、Medline、91162763および85246220、PubMed 1848319および2990099)。
また、本発明者らは、NCBI登録番号が、それぞれ、NC−001526、NC−001357、NC−001590およびNC−001594であるいわゆる高リスクHPV型、16、18、45、および56の完全に配列決定されたゲノムを使用した。
本発明者らは、NCBI登録番号が、それぞれ、NC−001527、NC−001528、NC−001529、NC−001535、NC−001533、NC−001592、NC−001443およびNC−001695であるいわゆる中リスクHPV型31、33、35、39、51、52、58および66の完全に配列決定されたゲノムを使用した。
本発明者らは、NCBI登録番号が、それぞれ、NC−000904、NC−001525、NC−001585、NC−001534、NC−005349、NC−001689、NC−001593、NC−001676およびNC−001692であるいわゆる低リスクHPV型6、11、30、42、43、44、53、54および55の完全に配列決定されたゲノムを使用した。
本発明者らは明らかにしたように、従来のDNA試験によるさまざまな臨床試料におけるヒトパピローマウイルスDNAの検出は、多くの技術上、方法論上、および臨床上の問題によって阻まれている。本発明は、HPV DNAの亜硫酸水素変換がHPV誘導体配列プールの複雑性を削減するため、従来技術で遭遇する困難の多くの解決策を提供する。この複雑性の削減は、試料内の異なるHPV型のより効率的な初期スクリーニングを可能にし、したがって、臨床データとのより適切かつ正確な適合を可能にする。
図1〜4は、最初のHPVゲノムが何であったか、ただし現在ではその変換誘導体の部分の検出のためのプライマーおよびプローブの最適なデザインを可能にするコンピュータ内の基礎を示す。図5〜10は、16例の異なる患者からの臨床試料を使用する多重PCR反応における「普遍的」プライマーまたはプライマーの組合せを使用する異なるHPV型の、異なる発癌リスク型の異なる領域から生成されたPCR増幅核酸産物を示す。図11はこれらの結果の一覧である。図12は、PCR反応の結果でのプライマー縮退の結果および現在の発明の利点を示す。図13および14は、HPV16のトップおよびボトム鎖び正常、誘導、およびゲノム的に簡易化した配列を示す。図15および16は、好ましいプライマーがHPV配列のトップおよびボトム鎖で確認されることになる「ヘリコプター」図を示す。図17は、正常間質細胞で囲まれた子宮頸部の癌性細胞を示す臨床試料の部分を示す。図18および19は、タイピング臨床試料の2つの段階を示し、前者の図は高中リスクHPVが液状化細胞診試料に存在することを示し、後者は同じ試料における正確なウイルス型を示す。図20は、液状化試料ではなく、アーカイブパラフィン切片からの高中リスクHPV型(HPV16、18、31、33、35、39、45、51、52、56、58、59および68)の識別の結果を示す。図21は、HPVタイピングが、ゲノム的に簡易化したトップ鎖にされるプライマーを使用するだけではなく、ゲノム的に簡易化したボトム鎖にされるプライマーを使用することに行われうることを示す。さらに、本発明は表1〜4においても開示されるが、ここではプライマーの配列、予想単位複製配列サイズの一部の例、および何百もの臨床試料におけるHPVタイピングの結果が、同じ試料に適用される現在のFDA承認ハイブリッドキャプチャー2方法と比較される。
図23〜46は、高リスクHPV18、45、または56、および中リスクHPV31、33、35、39、51、52、58、59、および68のトップおよびボトム鎖の天然(A)、誘導(B)、および簡易化(C)HPV核酸配列を示す。発明はBおよびC配列に関する。
図1は、亜硫酸水素処理を使用する複雑性削減前後の個々のウイルス型HPV33、35、39、52、58、16、18、45および56の同じ8塩基対ゲノム領域の多重DNAアラインメントを示す。検討中の領域は、位置6600−6607でのL1遺伝子内である(HPV16の標準座標を使用して固定)。異なるHPV型は、これらの位置で(太字)CまたはTのいずれかを有する位置6590、6593、および6956でそのヌクレオチド配列が異なる。しかし、HPV DNAの化学変換後、これらHPV型のすべてはここで「トップ」鎖位置6590と6597との間で同一のDNA配列を有し(すなわちTTATAATA)配列番号518)、したがって、単一のプライマーまたはプローブが合成されうり(隣接する適切なプライマーとともに)、この領域をプライマー対から増幅する。特異のプライマーを縮退する代わりに使用する能力は、正確性の増大および特異的増幅産物の生成へのカギであり、ウイルス型が臨床における診断目的およびその後の治療方式のために使用される場合に主として重要な問題である。第2の隣接する配列の使用は、1セットの非縮退プライマーを使用して、本図に示されたすべてのウイルス型(すなわち、HPV型33、35、39、52、58、16、18、45および56)の増幅を可能にする。
強調すべきは、HPV PCR分野における従来技術の主な欠点が、必然的に、塩基が異なるウイルス型間で異なる位置での塩基の混合物を含有する縮退プライマーの使用を回避することが不可能であったことである。したがって、非亜硫酸水素処理試料の配列を増幅するために、図1におけるPCRプライマーは配列YCAYAAYA(配列番号701)(ここでその位置でY=CまたはT)でなければならない。対照的に、亜硫酸水素処理HPV誘導体により、プライマーTTATAATA (配列番号518)はすべてのウイルス型で同一のマッチとなる。縮退プライマー法の主な問題は、従来の4塩基ゲノムにおいて、プライマーはきわめて迅速に縮退し、非標的DNA配列への非特異的ハイブリダイゼーションにより、それらは増幅産物を産生せず、または多重産物もしくはスメアを産生しないことである。
図2は、個々のHPV型6、11、43、44、53、55、30、31、39、51、52、16、18および45の17塩基対ゲノム領域のDNAアラインメント、およびDNA試料の亜硫酸水素処理後の複雑性削減を示す。この領域もL1遺伝子であるが、位置6581−6597にある。異なるHPV型は位置6581、6584、6590、6593および6596でそのヌクレオチド配列が変動する(HPV16の位置の番号によって規定)。亜硫酸水素処理前のコンセンサスプライマーはNGCNCAGGGHCAHAAYA(配列番号702)である(ここでは標準表記法において、N=G、A、TまたはC、およびH=A、T、またはC、およびD=G、A、またはT、およびY=AまたはC)。亜硫酸水素処理後のコンセンサスプライマーはDGTDTAGGGYTATAATA(配列番号703)である。図に示すように、プライマーは、非変換ゲノム配列に基づくプライマーよりもはるかに縮退していない亜硫酸水素処理誘導体に由来する。非変換コンセンサスプライマーの場合、計288のプライマーの組合せがあるが、変動誘導体においては、18のみのプライマーの組合せが必要とされる。また、非変換配列からのプライマーは各々の部位で4個までの塩基縮退を有するが、変換誘導体はいずれの部位でも最大3個までの塩基縮退しか有さない。
従来のPCRプライマーは一般に相補的鎖および増幅される領域のいずれかの末端で長さが20〜30個のヌクレオチドである。これより少ないプライマーは一般に、特に、PCR増幅を問題のあるものにする、プライマーが縮退している場合には低い融解温度を有する。本明細書に記載した亜硫酸水素削減法を使用することにより、従来の縮退プライマーセットの場合のようにPCRプライマーにおけるかかる多数のミスマッチ塩基を含む必要なしに確実な増幅を保証する個々のHPV型間のほぼ100%の配列類似性の領域を位置づけることが可能である。
図3は、位置6225〜6243のHPV型(HPV6、43、44、54、55、30、33、58、18および45)のL1領域における「トップ」鎖での20塩基対領域のDNAアラインメントを示す。この領域は、亜硫酸水素処理前に75%の配列類似性を示し、亜硫酸水素処理後に90%超の配列類似性を示す。GATGGYGAYATGGTDGAYAY(配列番号704)のコンセンサスプライマーは48の可能なプライマーの組合せを有するが、複雑性削減後にHGS複雑性削減コンセンサスプライマー、GATGGTGATATGGTDGATAT(配列番号705)は、3つのプライマーの組合せのみ必要とする。さらなる改善が、ハイブリダイゼーション反応におけるプライマーおよびプローブとしての挿入核酸の使用によって実行されうる。これらの改善は図4に示されている。
図4は、位置6225〜6243の図3におけるように個々のHPV型(6、43、44、54、55、30、33、58、18および45)の同じ20塩基対領域のDNAアラインメント、および標準オリゴヌクレオチドよりもハイブリダイゼーション反応においてより有効に使用されうる高アフィニティーINAプライマーおよびプローブの配列を示す。INAプライマーは標準オリゴヌクレオチドよりも長さがはるかに短くありうるため、上記の20塩基配列の最初の14塩基はINA形態で構成されうる。亜硫酸水素処理前に、適切に配置されたIPNを有する14塩基INAは14塩基にわたって85%の配列類似性を有するが、これは亜硫酸水素処理後に同じ14塩基対領域にわたって100%の配列類似性を生じる数字である。HGS複雑性削減プライマーまたはプローブ(GATGGTGATATGGT)(配列番号706)は、いかなる縮退も有さない。
標準のオリゴヌクレオチドプライマーおよびプローブに対するINAの重要な利点は、第一に、INAが、相補的DNAに対してINAのきわめて高いアフィニティーにより従来のオリゴヌクレオチドよりはるかに短く製造されうることである。実際に、12−14塩基ほどのINAがPCR増幅反応において確実なシグナルを生成しうることが証明されている。さらに、プライマー長さの削減により第1回の増幅における特異性の喪失が第2回において克服される。第二に、INAは相補的DNAに対してきわめて高いアフィニティーを有し、内部に配置された挿入偽ヌクレオチド(IPN)では10度まで、かつ末端位置IPNでは11度までの安定性を有する。また、IPNは、ATが豊富な環境においてDNAを最大限に安定化させ、これにより亜硫酸水素処理DNAに適用される場合にそれらが特に有利になる。IPNは一般的に隆起として、またはINA分子における末端挿入として配置される。したがって、亜硫酸水素変換方法とINAを結合することによって、プライマーのサイズを削減することが可能である。これは個々のHPV型の誘導体に対するPCR増幅プライマーの完全なマッチの生成を可能にし、したがって、図4に示されている確実な増幅を保証する。
本発明者らは、異なるHPV型のL1領域における「普遍的」プライマーの使用で開始する段階的例における一般の分子検出方法を示す。説明は「トップ」鎖についてのみである。しかし、当然ことながら、同様の例がボトム鎖を使用して得ることができる。
いずれの型のいずれのHPV DNAが臨床試料で検出可能であるか
図5は、女性患者16例からの液状化細胞診(LBC)標本から抽出された亜硫酸水素処理HPV DNAのL1領域に対するHGS複雑性削減プライマーを使用するゲル電気泳動後に視覚化されたPCR増幅産物を示す。DNA増幅産物は、すべての患者からの同じサイズのものであり、これが調査中の領域からの正確な増幅核酸産物であることを検証するために配列決定されている。図5〜12におけるデータの生成で使用されるすべてのプライマーの長さは表2に示されており、図5の「普遍的」複雑性削減プライマーの配列も表1に示されている。
Figure 2008524990
図5のデータは、患者16例中11例(患者#1、#2、#3、#4、#6、#9、#11、#13、#14、#15、および#16)からのLBC試料がHPVウイルス誘導体の一部に対して陽性であったことを示した。こおれらの患者試料がHPV陽性であると考えると、どのような異なる型のウイルスゲノムがこれらの誘導体を示すのか。
HPV型の高リスクカテゴリーの存在、または非存在の判定―陽性患者試料に存在する高リスクHPV型はあるか。
図6は、プライマーが高リスクHPV16、HPV18、HPV45、およびHPV56ゲノムで製造された混合であるE7領域のHGS複雑性削減プライマーを使用する多重PCR増幅を示す。これらのプライマーでは、これら4つの高リスク型からの配列が存在するかどうか報告されるが、それがどの特異的型であるかについては報告されない。データは、陽性増幅が患者#3、#4、#6、#9、#11、#13、#14および#16の試料において確認されることを示す。したがって、これら8例の患者は少なくとも1つの高リスクHPV型を有する。アッセイは多重のものであるため、各々高リスクHPV型に対して特異的なプライマーによるPCR増幅が次のステップである。注目すべきは、陰性の症例がPCR反応に対して優れた対照を提供することである。患者#5、#7、#8、#10および#12からの試料は、増幅産物をもたらさず(それらは初期のスクリーニングでウイルスを示さなかったため)、かつ実際にその通りである。
4つの高リスクHPV型のうちどれを患者は有するか。
本発明者らは最初に、E7領域に対するHGS複雑性削減PCRプライマーおよびゲル電気泳動による分析を使用する高リスクHPV16型の存在について試験した。患者#11および#16からの試料のみが陽性であり、それらが高リスクHPV16株の少なくとも一部を有することを示した(図7)。
同様に、本発明者らは、E7領域に対するHGS複雑性削減PCRプライマーおよびゲル電気泳動による分析を使用する高リスクHPV18型の存在について試験した。患者#3、#6、#9、#11、#13および#16からの試料が陽性であり、それらが高リスクHPV18株の少なくとも一部を有することを示した(図8)。したがって、患者#11および#16からの試料はHPV16およびHPV18のゲノム部分を有し、それらが少なくとも2つの高リスクHPV型に感染していることを示した。
この方法は、これら高リスクHPV型のゲノム領域のすべてが試料中に存在するか(全ウイルスが完全長のエピソームとして複製していた場合、またはそれは宿主ゲノムへ完全に組込まれていた場合には実際にそうであるように)、または欠失を受けたウイルスゲノムを有し、欠失エンティティとして複製しているか、またはウイルスの一部のみがヒト染色体へ組込まれているかを判定するために適合されうる。
E7以外の高リスクHPV型の追加の領域がさまざまな患者試料に存在するかどうか判定するために、HPV16のE4、E6、およびE7領域に対するHGS複雑性削減プライマーを使用するPCR増幅を行い、ゲル電気泳動によって分析した(図9、上、中、および下パネル)。患者#11および#16は試験された3つの領域すべて、すなわち、E4、E6、およびE7を有したが、患者#4はE6のみを有した。患者#11および#16からの試料は最初にL1に対して陽性であったため、これらの患者2例はL1、E4、E6、およびE7を有したが、患者#4はL1およびE4領域のみを有したことが明らかである。
同様に、本発明者らは、ゲノム領域E4、E6、およびE7が高リスクHPV18型において存在したかどうか判定した。図10は、患者#11および#16がHPV18について3つの領域すべてを有し、患者#3および#9はE6およびE7を有したが、E4は有さず、患者#6および#13は断片E7のみを有したことを示す。これらの患者からの試料は最初にL1に対して陽性であったため、患者#11および#16はL1、E4、E6、およびE7領域を有し、患者#3、#9、および#11はL1、E6、およびE7領域を有し、かつ患者#6および#13はL1およびE7のみを有したことが考えられる。
したがって、患者#11および#16は2つの高リスクHPV型、HPV16およびHPV18に感染しており、同患者らは試験された4つのゲノム断片すべてを有した。
追加の患者を使用する別の分析では、データ生成の流れおよび一貫性が示された。患者20例のデータ(#A〜#Tで表示)が図11に示されているが、ここでウイルスリスク型、ゲノム断片型、および検出の一貫性のばらつきが明らかである。
最初に、患者#B、#C、#D、#E、#F、#G、#H、#I、#K、#Nおよび#Rは、初期の「普遍的」複雑性削減プライマーに基づくPCR産物に対して陰性であり[陰性(neg)]で表示、かつ予想通り、高、中、および低リスクプライマーを使用する別の28のすべてのPCRアッセイに対してその後に陰性であった。
患者#AはHPVに対して陽性であった、列1の[陽性(pos)]で表示、が、試料は28の異なるPCR増幅の各々に対して試験されたHPV高、中、または低リスク型のいずれも含有しなかった。この患者は、80のうちの1つ、または21の異なるHPV型の本発明者らの試験パネルに含まれないHPVリスク型を有する可能性は低かった。
患者#J、#Q、および#Tは、高および中リスクHPVに対して陽性であり、その後に高および中リスクHPV型からのゲノム断片のみを有することがわかった。したがって、患者#7は高リスクHPV16のE7断片、および中リスクHPV31、33、および35型からの断片を有した。
患者#Lおよび#Mは最初に中リスクHPVに対してのみ陽性であり、その後のアッセイでは中リスクHPV33型のみ示す。
患者#Oは最初に中および低リスクHPV型に対してのみ陽性であり、その後に中リスクHPV39および低リスクHPV42および53型からの配列のみ有することがわかった。
患者#Pおよび#Sは最初に3つのリスクカテゴリーすべてに対して陽性であり、その後により詳細に分析すると3つのリスクカテゴリー型すべてを示した。
当然のことながら、上記の例は可能な試験範囲の一部の例示にすぎない。例えば、普遍的L1断片の代わりに、いずれかのHPV型についてのアッセイから始めるために、本発明者らは、HPV誘導体の全体をカバーする多重複雑性削減プライマーセットを利用した。このようにして、初期PCR増幅が陰性であった場合のあいまいさがなくなるであろう。
また、配列増幅に関して従来技術を悩ます主要な問題の1つが、プライマー縮退問題の分析で示されている(図12)。PCRアルファは高および中リスク型の患者#21−42からの試料でのPCRであるが、PCRベータは同じ試料での高、中、および低リスクに対するものである。図12は、PCR増幅効率に対するプライマー縮退の増大の効果を示す。図に示すように、PCR反応ベータにおけるプライマー#1の縮退の増大は、結果として、PCRによる任意の配列の増幅を完全に失敗させることになる。プライマー集団はここで縮退し、スメアのみが生じる。これは、ここでプライマーの、誘導体における多数の特異的でないおとり位置への結合および拡大の結果である。
プライマーのHPV配列変換および特性の詳細
HPV配列の段階的な変換および適切なプライマーの生成の結果が図13および14に示されている。各々のHPV型は、トップおよびボトムで表示した2つの相補的鎖を有し、各々は別々に示される。
図13は、その3つの可能な配列、正常ウイルス配列、シトシンを置換するウラシルを有する誘導体配列、およびウラシルがチミンによって置換されているゲノム的に簡易化した配列におけるHPV16ウイルス核酸分子のトップ鎖を示す。4つの通常の塩基をすべて含有する正常配列は、5’ACTACAATAATTCATG(配列番号706)として開始する。シトシンがウラシルに変換されて誘導鎖を形成すると、配列は依然として4つの塩基を含有するが、1つはここでウラシルであり、これは5’AUTAUAATAATTUATG(配列番号707)となる。増幅が行われ、ウラシルがチミンによって置換されると、配列は5’ATTATAATAATTTATG(配列番号708)となり、これは3つの塩基A、T、およびGのみを含有するためゲノム的に簡易化したと呼ばれる。この誘導分子の形成後の簡易化は4〜3と呼ばれる。当然のことながら、ウイルス配列のいずれかの部分がシトシンでメチル化されると、その特定の修飾塩基は、その位置で、ウラシルに変換されない。
図14は、その3つの可能な配列、正常ウイルス配列、シトシンを置換するウラシルを有する誘導体配列、およびウラシルがチミンによって置換されているゲノム的に簡易化した配列におけるHPV16ウイルス核酸分子のボトム鎖を示す。ボトム鎖は、5’TGATGTTATTAAGTAC(配列番号709)で開始し、5’TGATGTTATTAAGTAU(配列番号710)で開始する誘導体となり、最後に5’TGATGTTATTAAGTAT(配列番号711)等で開始するゲノム的に簡易化した配列となる。
トップおよびボトム鎖は最初に相補的ではなかったが、ここでは当然のことながら、そのゲノム的に簡易化した形態において、それらはまったく異なり、かつ非相補的である。したがって、これら2つの鎖の領域の増幅において使用されるプライマーは、2つのゲノム的に簡易化したランドスケープの異なる領域で生じる。これらは異なるトップおよびボトム鎖の「ヘリコプター」図に示されている。
図15は、増幅目的に使用されたさまざまなネスト化プライマーの位置を示す長方形をによりヌクレオチド位置#1からヌクレオチド位置#7904までのHPV16のトップ鎖のゲノムランドスケープを示す概略図である。高および中リスク(HMで表示)および高、中、および低リスク(HMLで表示)、高(Hで表示)、および高および中(HMで表示)などHPV型の組合せからのDNAを増幅するために有用であるプライマーの位置は示されている通りである。例えば、トップ鎖の一部の領域は、他の領域より増幅目的により有用であることがわかっている。当然のことながら、HPVのゲノムを簡易化する本発明を使用することのより、目的および使用の他の領域が識別されうる。
図16は、増幅目的に使用されたさまざまなネスト化プライマーの位置を示す長方形をによりヌクレオチド位置#1からヌクレオチド位置#7904までのHPV16のボトム鎖のゲノムランドスケープを示す概略図である。HPV型の組合せからのDNAを増幅するために有用であるプライマーの位置は示されている通りである。増幅目的に有用であるボトム鎖の領域は、トップ鎖のものと異なる。例えば、ボトム鎖の一部の領域は、他の領域より増幅目的により有用であることがわかっている。当然のことながら、HPVのゲノムを簡易化する本発明を使用することのより、目的および使用の他の領域が識別されうる。
臨床試料およびハイブリッドキャプチャー2を使用するFDA承認診断法対HGS「誘導体」および「ゲノム的に簡易化した」増幅技術の比較
現在、さまざまなHPV型の存在の唯一FDA承認の診断試験は、既述の通り、13のHPV型を利用する。本発明者らは、本発明によるゲノム的に簡易化した方法が市販の方法のものよりも優れていることを見出した。図17〜21、表1〜4、および最後に本発明者らの高スループット高リスクHPV DNA検出およびタイピングキットの説明により、さらに本発明が開示される。
以下では、臨床試料の多くが細胞学的に検査されており、したがって、細胞学的データを分子データと相関させ、競合技術の感度および特異性を判定することができる。
まず細胞学的に、図17は、子宮頸部癌を有する患者からの組織切片を示す。矢印1は、大きな核とともに癌性細胞の暗い部分を示す。矢印2は、正常結合組織を示す。細胞学的記述は、異常が細胞学的に可視的でない場合は正常とされ、低度扁平上皮内病変(LSIL、CIN1)、高度扁平上皮内病変(HSIL)、CIN2、CIN3(子宮頸部上皮内癌I)が、一部の病理学者による以前の古典的な記述において記載され、またはASC−US(重度が不明の非定型扁平上皮細胞)として記載されている。
図18および19は、高レベルHPV型の存在がいかなる型であるか、すなわち、臨床試料に存在する13のHPV型のいずれかの1つであるか、またその場合には(試料がゲルでの単位複製配列の視覚化によって陽性であるかどうかによて示される)、どの特異的HPV型が実際に存在したかを掘り下げ、かつ尋ねる。これらのステップは、患者12例で行われ、そのうちすべてが細胞学的に検査され、かつその一部はその病状のために外科的処置を受けていた。
図18は、細胞学的分析が完了していた患者12例の試料(#1〜12で表示)からの液状化細胞診(LBC)から抽出した亜硫酸水素処理HPV DNAのE7領域の「トップ」鎖についての13のHPV型、すなわち、HPV16、18、31、33、35、39、45、51、52、56、58、59および68の検出のための高中リスクHG3複雑性削減プライマーを使用するPCR増幅の結果を示す。陽性結果は患者#2、4、7、および11から確認され、そのうち3例は細胞学的に判定される通り高度の病変を有すると考えられた。正常細胞診を有した残りの患者、すなわち、患者#1、3、5、8、10、12のうちいずれも高中リスクHPVを示さず、HSILの治療を受けていた患者2例、#6および9も示さなかった。
高中HPV型に対して検査で陽性であった患者4例にどのHPV型が存在したかを判定するために、さらにゲノタイピングを行った。
図19は、図18における高中リスクHPVに対して陽性であった患者からの臨床試料#2、#4、#7、および#11からの材料を使用するPCR増幅、およびHPV型(HPV16、18、31、33、35、39、45、51、52、56、58、59および68)のどれが図18において可視的である単位複製配列の各々の原因であったかの正確な測定の結果を示す。示されている4つのゲルにおける単位複製配列の視覚化によって示されるように、患者#2はHPV31を有し、患者#4および#7はHPV16を有していたが、患者#11はHPV18およびHPV35を有した。
液状化細胞診試料採取はHPV試験における標準となっているが、多くの試験は依然として、泌尿生殖器部から採取され、固定され、切片化され、一般に、アーカイブされているスライド上で利用可能な試料で行われる。いかに十分にHGSゲノム的に簡易化した方法がかかるアーカイブ材料で行われるかを判定するために、高度扁平上皮内病変を有する患者から得られた試料で増幅を行った。
図20は、HPVのゲノム的に簡易化したトップ鎖にされる高中リスクプライマーセット(HPV16、18、31、33、35、39、45、51、52、56、58、59および68)を使用する高度扁平上皮内病変(HSIL)を有する患者16例からの材料のアーカイブパラフィン切片からのPCR増幅の結果を示す。患者16例中15例(94%)がこの方法によって陽性であったが、これはHSILにおけるHPVの存在に関する文献と一致する。
最後に、本明細書に記載された結果の大部分ではプライマー製造のためにHPVのトップ鎖が利用されたため、ボトム鎖もHPV検出システムにおいて公平な利用であることを明らかにすることが必要であった。これは図21に示されている。
ボトム鎖HPV DNA配列の検出に使用されるプライマーは、高中リスク型セット(HPV16、18、31、33、35、39、45、51、52、56、58、59および68)および低リスク型(HPV6、11、42、43、44、53、54および55)の検出のためにデザインされており、結果として、より普遍的なやり方で肛門性器部HPV型を捕捉するプライマーセットをもたらした。したがって、これらのプライマーでは試料A3およびA4におけるHPVの存在が検出されたが、トップ鎖高中プライマーでは検出されなかった。これは高中リスクカテゴリーに分類して検討されないHPV型の存在を示す。
図21Aは、亜硫酸水素変換のボトム鎖、ゲノム的に簡易化したDNAにされるプライマーを使用する液状化細胞診試料からのPCR増幅の結果を示す。プライマーは、13のHPV型(高中リスクHPV16、18、31、33、35、39、45、51、52、56、58、59、68および低−リスクHPV6、11、42、43、44、53、54および55)を標的した。単位複製配列は試験した試料60例中40例(67%)で確認され、肛門性器部HPV感染の存在を示した。
図21Bは、亜硫酸水素変換のトップ鎖、ゲノム的に簡易化したDNAにされるプライマーを使用する液状化細胞診試料からのPCR増幅の結果を示す。プライマーは、13のHPV型(高中リスクHPV16、18、31、33、35、39、45、51、52、56、58、59、68)を標的した。単位複製配列は試験した試料60例中28例(47%)で可視的であり、高中型HPV感染の存在を示した。
同じ試料でのHPVに対するハイブリッドキャプチャー2試験対HGS試験
本発明の使用の結果は、競合的方法によって試験された何百もの臨床試料を示すだけではなく、試験のために使用された材料の細胞学的説明も有する表3および4においてさらに詳細に示されている。
表3A、B、C。最初にハイブリッドキャプチャー2のダイジーン法を使用して試験され、次いでさまざまなHPV型の存在に対するHGS増幅法を使用して試験された液状化細胞診試料の3つの異なるセット。
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表3は、3部、A、B、およびCを有し、これらは分析で使用された廃棄材料の異なる供給源を示す。最初にハイブリッドキャプチャー2のダイジーン法を使用して試験され、次いでさまざまなHPV型の存在に対するHGS増幅法を使用して試験されていた液状化細胞診試料の3つの異なるセット。
表3Aではオーストラリアで試験された患者からの廃棄材料が使用された。列1はHGS識別番号を示し、列2はゲノムDNAが試料中に存在したどうか判定された対照であり、列3では試料が高中リスクHPV型(HPV16、18、31、33、35、39、45、51、52、56、58、59および68)に対して陽性であったかどうか記載され、列4は確認された高中リスクHPVの型の状態を提供し、列5はハイブリッドキャプチャー2試験を使用して得られた結果を示し、列6はハイブリッドキャプチャー2試験の特徴である相対蛍光単位を提供するが、ここで相対蛍光単位は内部標準と比較され、陽性または陰性シグナルのカットオフを判定し、かつ列7は(可能な場合には)試料の細胞学的特性を示す。最後の37はLBCではなく、スワブ試料を示す。
2つの方法間の比較は驚くべきである。陰性であると考えられた多くのハイブリッドキャプチャー2試験は、実際には、HGSゲノム的に簡易化したHGS試験によって陽性であることが判明し、HGS試験では存在するHPVの型が識別された。したがって、ハイブリッドキャプチャー2試験では高比率の「偽陰性」が生じた。これらは、試験後に、ウイルスを保持していないと考えて、大丈夫だという誤った感覚で病院を去った個々の患者であり、実際には、ウイルス保有者である。また、細胞診では一部の患者について陰性でありうるが、HGS試験では存在するHPVが明らかにタイピングされている。
さらに、蛍光に基づき陽性と考えられた多くのハイブリッドキャプチャー2試験は、実際には、HGS試験によって陰性であることが判明した。HGS試験はきわめて感度がよいため、ハイブリッドキャプチャー2試験によって陽性であることがわかった多くの患者は、実際には、HGS試験によって「偽陽性」と判定された。ハイブリッドキャプチャー2試験によるこのカテゴリーの患者は、実際にウイルスが存在しない場合、潜在的に子宮頸部癌患者であるという不安を抱いて病院を去ることになる。
表3Bでは、香港の患者からの廃棄液状化細胞診試料が利用された。各列は、ハイブリッドキャプチャー2試験が低リスクおよび高リスク型について行われたことを除き同様である。さらに、HGSゲノム的に簡易化した試験は、試料が2つのまったく異なる地理的位置および圧倒的に異なる民族グループからのものであるにせよ、2種類の試験間の多くの不一致を示した。
表3Cも香港に基づく試料からの材料であり、再びHGS試験はハイブリッドキャプチャー2試験と高比率の症例で不一致である。列1および2は、識別番号(ID#)およびヒトゲノムDNAの存在に対する陽性対照を示し、列3は高中リスクHPV型の存在または非存在を示し、列4は高中E7遺伝子型を示し、列5は低リスクE7遺伝子型を示し、列6はHC2高リスクコールおよび列7はその試料の対応する相対蛍光単位を示し、列8および9はHC2低リスクコールおよびその試料の対応する相対蛍光単位を示し、列10は標準記述子を使用する特定の試料の細胞診を示す。
Figure 2008524990
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表4は、HPVのE7領域にされるプライマーがきわめて有用なプライマーセットであることを示す(ウイルスのE5、E6、およびE4領域にされるプライマーに優先して)。
表4は、HPVウイルスのE7、E6、E5、およびE4領域に対するプライマーを使用するさまざまなHPV型の液状化細胞診臨床試料のゲノタイピングの結果を示す。ウイルスのE7、E6、E5、およびE4領域に対する異なるプライマーを使用する列1におけるHPV型の存在および単位複製配列の存在または非存在は列2−5に示されている。E7プライマーが存在する特定のHPV型を捕捉したが、多くの場合にE6、E5、およびE4はそうしないことは顕著である。したがって、E7は、使用するのに優れた領域である。この理由は、細胞に感染させた後、HPVがしばしばそのゲノムの一部を欠失し、E7はその他よりも高い確率で保持される領域であるためである。
増幅DNAはHPVから
ヒト子宮頸部の領域、または液状化細胞診試料からの臨床試料は、通常、広範囲に及びうる微生物フローラとともに、ヒト細胞の異種集団を含有する。かかる異種供給源からのHPV配列の増幅(すべての場合に本発明者らは試験した)により、ゲル上でのそれらの移動から推定される正確なサイズの単位複製配列が得られる。しかし、単位複製配列がHPVから確かであり、思いがけなくもゲル上の可視バンドと同じ分子量を有する供給源からでは確かでない最良の指標は、所定のバンドをゲルから切除し、DNAをその内部にさらし、配列分析を方向づけることである。本発明者らはこの分析を行い、DNA配列が確かにHPV16のものに対応することを確認した。かかる分析の結果は図22に示されている。
高スループットHPVアッセイ
本発明は、多くの試料がHPVについて同時に試験される96ウェルプレートを使用する高スループットの形で段階的に使用される。これは次の通り潜在的な市販キットの説明書によって示されている。
Figure 2008524990
注:対照試料/プライマー1、2、3A、および3Bは受領次第、−20℃で保存すること。
必要な材料および器具(供給されず)
・ 真空マニホールドまたは遠心分離機のいずれかが次の通り必要である。すなわち、
ポンプ付きの96ウェルプレート用の真空マニホールドを少なくとも
−10inHg(4.9psi)圧力にかける。(社内試験はBiorad Aurumマニホールドを使用して行ったが、他のマニホールドを使用に適合させることができる。)
または
高クリアランス96ウェルフォーマットプレートと適合性のローター付きの遠心分離機。(社内試験はエッペンドルフ(Eppendorf)5810を使用して行われた)。
・ 96ウェルフォーマット0.2mlロープロフィールプレートに適合性の加熱リッドPCRサーマルサイクラー
・ 384ウェルフォーマットに適合性の加熱リッドPCRサーマルサイクラー
(HPVタイピング用)
・ 80%イソプロパノール(分子生物学品質)
・ 水(分子生物学品質)
・ NaOHペレット(分析品質)
・ 2×PCRマスターミックス(プロメガ(Promega)カタログ番号M75051000rxn)
・ E−GeIシステムマザーE−Base(商標)デバイス(インビトロジェン(Invitrogen)EB−M03)
・ E−ゲル96高−スループット2%アガロース(インビトロジェン(Invitrogen)カタログ番号G7008−02)
・ E−ゲル低レンジマーカー(インビトロジェン(Invitrogen)カタログ番号12373031)
・ 試薬レザバー×5
標準実験室器具(供給されず)
・ 多チャンネルピペット、最大1ml体積(200μl−1000μl)
・ 多チャンネルピペット、最大200μL体積(20μl−200μl)
・ 多チャンネルピペット、最大10μl体積(1μl−10μl)
・ 糸くずの出ない組織
・ タイマー
・ エアロゾルバリアチップ(10μl−1000μl)
・ トランスイルミネーター
・ ゲルドキュメンテーションシステム
・ ジルソン(Glison)P1000
・ ジルソン(Gilson)P200
・ ジルソン(Gilson)P20
方法
HPV高スループットDNA亜硫酸水素修飾キットを初めて使用する場合は、ユーザーガイドの詳細な方法を亜硫酸水素変換法を行う前に読むことがきわめて推奨される。
HPV高スループットDNA亜硫酸水素修飾キットの使用は、変換前のゲノムDNAの前消化の必要を除去する。
DNA試料に添加される亜硫酸水素試薬の量を削減しないこと。社内試験により亜硫酸水素試薬の削減が反応に有害であることが証明された。
本キットは、開始DNA濃度を1ngから4μgまでのゲノムDNAに最適化されている。
試料調製
・ 液状化試料(PreservCyt(登録商標))バイアルを手で強く振盪させ、沈降細胞を再懸濁し、確実に溶液を均質にする。
・ 再懸濁細胞4mlを15mlコスター(Costar)遠心分離管に移す。培地が4ml未満の場合は、すべての材料を15mlコスター(Costar)遠心分離管に移し、体積を滅菌蒸留水で4mlにする。最小体積1mlの試料が正確な試験に必要である。
・ スイングアウトバケットローターにおいて管を3000×g/15分で遠心分離する。
・ ペレット化細胞材料を阻害せずに上清を注意深く傾斜し、廃棄する。
・ 溶解緩衝液および混合ウェル200μl中に溶液が均質になるまでペレット化細胞を再懸濁する。
・ プロテイナーゼK 20μlを添加し、インキュベーションプレートの各々のウェルにインキュベートする。
・ 試料80μlをインキュベーションプレート(プレート1)に移し、シーリングキャップで覆い、55℃/1時間インキュベートする。
プロトコール調製
・ 試薬1の総量を試薬2の瓶に混ぜ、静かに回転させて混合する。注:いったん混合した試薬1および2は暗所の4℃下で1か月まで安定である。試薬1、2、3、および4は製造日から1年間、室温で安定である。
・ 新しいNaOH溶液を毎回作り(例えば、水8.3ml中NaOH 1g)、5μlを変換プレート(プレート2)の各ウェルに添加する。
・ 対照試料1 5μlを水(分生生物学品質)15μlに添加し、被験試料と同時に処理する。
・ 細胞溶解物20μlを変換プレート(プレート2)に移し、静かに混合する。
・ 変換プレート(プレート2)を供給されたシーリングフィルムでシールし、オーブンにおいて37℃/15分インキュベートする。インキュベーション後、フィルムを除去する前にプレートを短く遠心分離し、フィルム上の凝縮物を沈殿させる。
・ 供給されたシーリングキャップでインキュベーションプレート(プレート1)をシールし、−20℃で保存する。
・ 試薬3が固体沈殿物を形成していないことを確実にする。形成している場合、溶液を温め(80℃以下)かつ混合する。
遠心分離プロトコール
・ 混合試薬1および試薬2 220μlを多チャンネルピペットを使用して変換プレート(プレート2)の各々のウェルに添加し、次いで静かにピペットで取ることによって混合し、供給された8個のストリップシーリングキャップでプレートをシールする。
・ 変換プレート(プレート2)をオーブンにおいて55℃/3時間インキュベートする。
亜硫酸水素処理は1時間ほどで実行されうるが、しかし、インキュベーション時間の削減は結果として単位複製配列内で局所非変換をもたらす。したがって、3時間未満のインキュベーション時間は推奨されない。
・ インキュベーション後、試薬3(重要なプロトコール調製を参照)240μlを変換プレート(プレート2)の各々のウェルに添加する。
・ 精製プレート(プレート3)を洗浄プレート(プレート4)の上部に配置する。
・ 変換プレート(プレート2)からの試料を精製プレート(プレート3)の対応するウェルに移し、供給されたシーリングフィルムで覆う。
・ 精製プレート(プレート3)/洗浄プレート(プレート4)の組合せを遠心分離機に配置し、1000rcf、室温/4−5分で回転させる。
・ 洗浄プレート(プレート4)からフロースルーを廃棄し、次いでこれを精製プレート(プレート3)下に交換する。80%イソプロパノール(分子生物学品質)0.8mlを精製プレート(プレート3)の各々のウェルに添加する。
・ 1,000rcfで、室温/1分、遠心分離する。
・ 洗浄プレート(プレート4)を除去し、フロースルーを廃棄し、次いで交換し、室温で1,000rcf/2分、遠心分離する。
・ 精製プレート(プレート3)を溶出プレート(プレート5)の上部に配置し、精製プレート(プレート3)の先端が溶出プレート(プレート3)の適切なウェル内に確実に配置する。
・ 試薬4 50μlを精製プレート(プレート3)の各々の試料ウェルに多チャンネルピペットを使用して添加し、ピペットの先端をこれに触れずに膜表面の近くに配置する。
・ 室温/1−2分インキュベートする。
・ 精製プレート(プレート3)/溶出プレート(プレート5)の組合せを1,000rdfで室温/1分、遠心分離する。
・ 溶出プレート(プレート5)を除去し、供給されたシーリングキャップでシールする。
・ 加熱リッドPCR機械においてプレートを95℃/30分インキュベートする。
DNA試料はここで変換され、PCR増幅の準備が整う。インキュベーション後、プレートを短く遠心分離し、シーリングキャップから凝縮物を除去する。
内部対照PCR反応
ゲノムDNAおよび対照PCRプライマーが容易なトラブルシューティングを可能にするために供給されている。対照試料1(紫色)および2(緑色)がプロセス対照として供給されている。対照試料1は、8回の変換反応のために供給された十分な材料による未処理DNAである。対照試料2は、20回のPCR増幅のために供給された十分な材料による亜硫酸処理DNAである。対照プライマー3A(黄色)および3B(赤色)はPCRプライマーであり、これを使用して回収DNA(20回のPCR増幅に十分供給)の完全性をチェックすることができる。
「ネスト化」PCRプライマーは、HPV高スループットDNA亜硫酸水素修飾キットで達成される検出の感度を改善するために使用される。対照プライマーは従来の亜硫酸水素PCRプライマーであり、2回のPCR増幅のために最適化されている。1回のPCRのためのこれらPCRプライマーの使用は、多くの場合、アガロースゲル電気泳動後に可視的な単位複製配列が確認されないため推奨されない。
注:このプロトコールは、加熱リッドサーマルサイクラーの使用に基づく。加熱リッドサマーサイクラーは入手不可能であり、鉱油との反応をオーバーレイする。
対照反応:
・ 対照試料1(紫色)未処理ゲノムDNA(50ng/μl)を含有
・ 対照試料2(緑色)亜硫酸水素処理ヒトDNA(20ng/μl)を含有
・ 対照プライマー3A(黄色)第1回のPCRプライマーを含有
・ 対照プライマー3B(赤色)第2回のPCRプライマーを含有
対照PCR
対照プライマー3A(第1回のPCRプライマー)および対照プライマー3B(第2回のPCRプライマー)は、20回までの対照PCR反応に供給された十分な容積による有効な「ネスト化」プライマーである。これらのプライマー試料は、必要に応じてトラブルシュティングプロセスを促進するために供給されており、あなたの修飾DNAの品質を評価するために使用されうる。
注:第2回のPCR反応は、第1回のPCR反応と同時に調製され、必要とされるまで凍結されうる。
高リスクPCR増幅
第1回の増幅
・ 各々の反応のために、PCRマスターミックス(例えば、プロメガ・マスター・ミックス(Promega Master Mix)12.5μlおよび水(分生生物学品質)9.5μlを供給された高リスクPCRプレートに添加する。96試料を設定している場合は、マスターミックス1.25ml、水850μl、およびプライマーミックス200μlを適切な管に混ぜ、ウェルを混合する。次いで、多チャンネルピペットを使用し、反応混合物23μlを供給された高リスクHPVプレート(プレート6)の各々のウェルに添加する。
・ 対照プライマー3A 2μlを適切なウェルに添加し、ウェルH10およびH11を制御する。
・ 溶出プレート(プレート5)から必要な修飾DNA 2μlを供給された高リスクHPVプレート(プレート6)に添加し、対照試料2 2μlをウェルH11に添加し、次いで、残りをその後のHPVタイピングのために−20℃で保存する(次の高リスクプレートのレイアウトを参照)。
・ 次のPCRプログラムを実行する。
Figure 2008524990
第2回の増幅
・ 第1の増幅DNA 2μlを第1の増幅と厳密に同じく調製した第2回の混合物に添加する。
・ 次のPCRプログラムを実行する。
Figure 2008524990
電気泳動
・ 96ウェル2%E−ゲルをフォイルラッパーから除去し、赤色96ウェルコムを除去する。
・ 滅菌水10μlを多チャンネルピペットを使用してゲルの各々のウェルに添加する。
・ DNAマーカー10μlをマーカーウェルに添加する。
・ 増幅産物10μlを多チャンネルピペットを使用してE−ゲルの各々のウェルに移す。
・ E−ベースを5−7分間、圧力pwr/prgに設定する。
・ UVトランスイルミネーターおよびドキュメンテーションソフトウェアを使用して結果を記録する。
HPVタイピング
第1回の増幅
高リスクタイピングプレート(プレート8)は、次の高リスクHPV型に対する株特異的プライマーを含有する。すなわち、16、18、31、33、35、39、45、51、52、56、58、59および68。すべての高リスク株に各々試料をタイピングするために溶出プレート(プレート5)中に十分なDNAが残っている。
・ −20℃の冷凍庫から溶出プレート(プレート5)を除去する。
・ 高リスク普遍的増幅による任意の陽性試料をここで株特異的プライマーを使用してタイピングすることができる(以下のタイピングプレート設定を参照)。
・ 各々の反応のために、PCRマスターミックス(例えば、プロメガ・マスター・ミックス(Promega Master Mix))12.5μlおよび水8.5μlを供給されたPCRプレートの各々のウェルに添加する。タイピングする6個の試料がある場合は、マスターミックス1187.5μlおよび水807.5μlを適切な管へ添加し、ウェルを混合し、次いで、以下に指示されている通り、HPVタイピングプレート(プレート7)の各々のウェルに21μlを添加する。
・ セットした適切なプライマー2μlを、以下に指示されている通り、各々のウェルに添加する。
・ タイピングが384ウェルフォーマットで行われ、24個の試料がタイピングのために入手可能である場合は、マスターミックス4.5mlおよび水3.42mlを適切な管に添加し、ウェルを混合し、次いで、以下に指示されている通り、384ウェルプレートの各々のウェルに21μlを添加する。次いで、セットした適切なプライマー2μlを、以下に指示されている通り、各々のウェルに添加する。
・ 高リスク陽性試料(溶出プレート、プレート5からの)2μlをタイピングプレートの適切なウェルに添加する。
・ あなたの試料の各々および「テンプレートなし」(陰性)対照のために十分な管を設定する。
・ 次のPCRプログラムを実行する。
Figure 2008524990
第2回の増幅
・ 第1の増幅DNA 2μlを第1の増幅と厳密に同じく調製した第2回の混合物に添加する。
・ 次のPCRプログラムを実行する。
Figure 2008524990
電気泳動
・ 96ウェル2%E−ゲルをフォイルラッパーから除去し、赤色96ウェルコムを除去する。
・ 滅菌水10μlを多チャンネルピペットを使用してゲルの各々のウェルに添加する。
・ DNAマーカー10μlをマーカーウェルに添加する。
・ 増幅産物10μlを多チャンネルピペットを使用してE−ゲルの各々のウェルに移す。
・ E−ベースを5−7分間、圧力を実行する。
・ UVトランスイルミネーターおよびドキュメンテーションソフトウェアを使用して結果を記録する。
・ 試料はここでタイピングされている。
Figure 2008524990
ゲノム的に簡易化したプライマーを使用して増幅した場合、供給源からの亜硫酸水素処理HPV DNAは、それらがオリゴヌクレオチド、またはINAなどの修飾核酸であれば、試料内の任意の型のHPVを見出すための比類のない検出システムを提供するが、その試料はヒト臨床材料からのものであり、別の極端な場合には、環境由来である。本発明は、ヒト癌の原因と考えられている臨床上、関連性のあるウイルス(HPV)のために開発されている。
本発明による実用的意義は多様である。詳細に上記された原理は増幅のためのPCRを使用して明らかにされているが、当業界で周知の方法によって読出しが保証されうる。現在、マイクロアレイ検出システムが重要視されていることにより、ゲノム的に簡易化したDNAを使用して非常に多様性のあるHPVを検出することができる。これは、亜硫酸水素処理はゲノムの複雑性を削減し、したがって、より多くのHPVの型が、少ない数の検出器(機構)によるマイクロアレイでの試験が可能となるためである。
要約すれば、HGSゲノム的に簡易化したプライマー法により、多くの患者の臨床表現型と相関されている一貫したデータセットが得られる。
特定の実施形態において示されている通り、広範に記載された本発明の精神または範囲を逸脱せずに本発明には多くの変異型および/または変更が行われうることが当業者によって理解されるであろう。したがって、本実施形態は、すべての点で例示的であり、かつ限定的ではないとみなされる。
亜硫酸水素処理前の個々のウイルス型、HPV33、35、39、52、58、16、18、45、および56の同じ8つの塩基対ゲノム領域の「トップ」鎖のDNAアラインメント、および亜硫酸水素変換後の誘導の対応する配列を示す図である。シトシンはウラシルに変換されており、かつウラシルはチミンとして表される。型間でばらつきがあるヌクレオチド位置が太字で示されている。(配列番号は各々配列後にリストアップされている)。 個々のウイルス型HPV6、11、43、44、53、55、30、31、39、51、52、16、18および45の17の塩基対ゲノム領域の「トップ」鎖のDNAアラインメント、および誘導体配列を生じさせるDNA試料の亜硫酸水素処理後の「複雑性削減」を示す図である。「トップ」および「ボトム」鎖の誘導のためのコンセンサスプライマーは亜硫酸水素処理後に異なり、1つの鎖のためのプライマーのみ示されている。シトシンはウラシルに変換されており、かつウラシルはチミンとして表される。HPV型間でばらつきがあるヌクレオチド位置が太字で示されている。(配列番号は各々配列後にリストアップされている)。 個々のウイルス型(HPV6、43、44、54、55、30、33、58、18および45)の20の塩基対領域の「トップ」鎖のDNAアラインメントおよびHGS複雑性削減法を使用する誘導体配列における90%を上回る配列類似性の領域の識別を示す図である。「トップ」および「ボトム」鎖の誘導のためのコンセンサスプライマーは亜硫酸水素処理後に異なり、1つの鎖のためのプライマーのみ示されている。シトシンはウラシルに変換されており、かつウラシルはチミンとして表される。HPV型間でばらつきがあるヌクレオチド位置が太字で示されている。(配列番号は各々配列後にリストアップされている)。 個々のウイルス型(HPV6、43、44、54、55、30、33、58、18および45)の20の塩基対領域の「トップ」鎖のDNAアラインメントおよび標準オリゴヌクレオチドよりもハイブリダイゼーション反応においてより有効に使用されうる短い高アフィニティーINAプライマーまたはプローブの配列を示す図である。「トップ」および「ボトム」鎖の誘導のためのコンセンサスプライマーは亜硫酸水素処理後に異なり、1つの鎖のためのプライマーのみ示されている。シトシンはウラシルに変換されており、かつウラシルはチミンとして表される。(配列番号は各々配列後にリストアップされている)。 患者16例#1〜16からの液状化細胞診(LBC)標本から抽出された亜硫酸水素処理HPV DNAのL1領域の「トップ」鎖のための普遍的HGS複雑性削減プライマーを使用するPCR増幅の結果を示す図である。 HPV16、18、45、および56からの高リスク亜硫酸水素処理複雑性削減誘導体のE7領域の「トップ」鎖のためのHGS複雑性削減プライマーを使用する多重PCR増幅を示す図である。DNAは同じ患者#1〜16からの液状化細胞診標本から抽出された。矢印は増幅核酸産物の予想サイズを示す。 HPV16からの高リスク亜硫酸水素処理複雑性削減誘導体のE7領域の「トップ」鎖のためのHGS複雑性削減プライマーを使用するPCR増幅を示す図である。DNAは同じ患者#1〜16からの液状化細胞診標本から抽出された。 HPV18からの高リスク亜硫酸水素処理複雑性削減誘導体のE7領域の「トップ」鎖のためのHGS複雑性削減プライマーを使用するPCR増幅を示す図である。DNAは同じ患者#1〜16からの液状化細胞診標本から抽出された。 HPV16からの高リスク亜硫酸水素処理複雑性削減誘導体のE4、E6、およびE7領域の「トップ」鎖のためのHGS複雑性削減プライマーを使用するPCR増幅を示す図である。DNAは同じ患者#1〜16からの液状化細胞診標本から抽出された。矢印は増幅核酸産物の予想サイズを示す。 HPV18からの高リスク亜硫酸水素処理複雑性削減誘導体のE4、E6、およびE7領域の「トップ」鎖のためのHGS複雑性削減プライマーを使用するPCR増幅を示す図である。DNAは同じ患者#1〜16からの液状化細胞診標本から抽出された。矢印は増幅核酸産物の予想サイズを示す。 患者#A〜Tからの液状化細胞診試料からの正常または異常子宮頸部組織からの試料での「トップ」鎖のための複雑性削減プライマーを使用するさまざまなリスク型のHPV誘導体からPCR増幅可能であった3つの異なる誘導領域(E4、E6、およびE7)要約を示す図である。患者20例[#A−Tで示した]からの液状化細胞診試料から集められ、ゲル電気泳動、および場合により直接配列分析によってサイズについて検査され、産物の同一性を検証した580のPCR試験の結果。プライマーを作成し、さまざまなHPV型のE4、E6、およびE7領域の領域の存在[陽性、および斜線で示した]、または非存在[陰性]を判定した。リスク状態に関係なく、すべてのHPV型のL1領域の一部に設定された普遍的ネスト化プライマー[普遍的(Uni)で示した]が列2について示されている。この図のために、高リスクHPV株がHPV16、18、45および56として、中リスク株がHPV30、31、33、35、39、51、52、56、58、59および66として規定されているが、低リスク株はHPV6、11、42、43、44、53、54、および55として規定されている。すべての高リスクHPV型[高で示した]のE7領域の一部に設定した多重ネスト化プライマーが列3について示されている。すべての中リスクHPV型[中で示した]のE7領域の一部に設定した多重ネスト化プライマーが列4について示されている。すべての低リスクHPV型[低で示した]のE7領域の一部に設定した多重ネスト化プライマーが列5について示されている。ゲル上のバンドの存在は、臨床試料における指定ウイルス断片を示す。 患者#21〜42からの亜硫酸水素処理試料でのPCR産物を得る可能性に対するプライマー縮退の効果を示す図である。プライマーを「トップ」鎖のみに作成した。PCR増幅反応の効率に対する23量体プライマー対の単一メンバーの縮退レベルの効果。PCR反応HPV−HMにおいて、プライマー#1の可能なプライマーの組合せの数は72である。PCR反応HPV−HMLにおいて、プライマー#1の可能なプライマー組合せの数は2304に大きく増加している。増幅核酸産物がPCR反応HPV−HMにおいて可視的であるが、PCR反応HPV−HMLにおいては可視的ではない。記号G、A、T、およびCは形態正常塩基を示すが、D、K、W、およびHはその位置での異なる塩基の混合物の標準の記号である。(D=A、GまたはT、K=GまたはT、W=AまたはT、H=A、T、またはC)。(配列番号は各々配列後にリストアップされている)。 その3つの可能な配列におけるHPV16ウイルス核酸分子のトップ鎖を示す図である。A.正常ウイルス配列(配列番号613)、B.シトシンを置換するウラシルを有する誘導体配列(配列番号614)、およびC.ウラシルがチミンによって置換されているゲノム的に簡易化した配列(配列番号615)。 その3つの可能な配列におけるHPV16ウイルス核酸分子のボトム鎖を示す図である。A.正常ウイルス配列(配列番号616)、B.シトシンを置換するウラシルを有する誘導体配列(配列番号617)、およびC.ウラシルがチミンによって置換されているゲノム的に簡易化した配列(配列番号618)。 ヌクレオチド位置#1から長方形によるヌクレオチド位置#7904のHPV16のトップ鎖のゲノムランドスケープを示す概略図であり、増幅目的に使用されるさまざまなネスト化プライマーセットの位置を示す。高および中リスク(HM)、および高、中、および低リスク(HML)、高(H)、および高および中(HM)の組合せなどHPV型の組合せからDNAを増幅するために有用であるプライマーのためのプライマーセットの位置は示されている通りである。 ヌクレオチド位置#1から長方形によるヌクレオチド位置#7904のHPV16のボトム鎖のゲノムランドスケープを示す概略図であり、増幅目的に使用されるさまざまなネスト化プライマーセットの位置を示す。高および中リスク(HM)、および高、中、および低リスク(HML)、高(H)、および高および中(HM)の組合せなどHPV型の組合せからDNAを増幅するために有用であるプライマーのためのプライマーセットの位置は示されている通りである。 子宮頸癌の患者からの組織切片を示す図である。矢印1は、大きな核を有する癌性細胞の暗い部分を示す。矢印2は、正常結合組織を示す。 細胞学的分析が完了されていた患者12例(#1〜12で示した)の試料からの液状化細胞診(LBC)標本から抽出された亜硫酸水素処理HPV DNAのE7領域の「トップ鎖」の(13のHPV型、すなわちHPV16、18、31、33、35、39、45、51、52、56、58、59および68の検出のための)高−中リスクHGS複雑性削減プライマーを使用するPCR増幅の結果を示す図である。 図18における高−中リスクHPVに対して陽性であった患者からの臨床試料#2、#4、#7、および#11からの材料、およびHPV型(HPV16、18、31、33、35、39、45、51、52、56、58、59および68)のうち正確に図18において可視的な単位複製配列の各々に関与した測定を使用するPCR増幅の結果を示す図である。 HPVのゲノム的に簡易化したトップ鎖になされる高−中リスクプライマーセット(HPV16、18、31、33、35、39、45、51、52、56、58、59および68)を使用する高度扁平上皮内病変(HSIL)を有する患者16例からの材料からのアーカイブパラフィン切片からのPCR増幅の結果を示す図である。 亜硫酸水素変換され、ゲノム的に簡易化したDNAのボトム鎖になされるプライマーを使用する液状化細胞診試料からのPCR増幅の結果を示す図である。プライマーをHPV型(高−中リスク型HPV16、18、31、33、35、39、45、51、52、56、58、59、68、および低リスク型HPV6、11、42、43、44、53、54、および55)を標的する。 亜硫酸水素変換され、ゲノム的に簡易化したDNAのトップ鎖になされるプライマーを使用する液状化細胞診試料からのPCR増幅の結果を示す図である。プライマーは13の高−中リスクHPV型(HPV16、18、31、33、35、39、45、51、52、56、58、59および68)を標的する。 自動化ゲルリードの部分からHPV16としてゲノタイプしたHPV単位複製配列のDNA配列決定の結果を示す図である。ピークは示されているDNA塩基に対応する。 その3つの可能な配列におけるHPV18ウイルス核酸分子のトップ鎖を示す図である。A.正常ウイルス配列(配列番号619)、B.シトシンを置換するウラシルを有する誘導体配列(配列番号620)、およびC.ウラシルがチミンによって置換されているゲノム的に簡易化した配列(配列番号621)。 その3つの可能な配列におけるHPV18ウイルス核酸分子のボトム鎖を示す図である。A.正常ウイルス配列(配列番号622)、B.シトシンを置換するウラシルを有する誘導体配列(配列番号623)、およびC.ウラシルがチミンによって置換されているゲノム的に簡易化した配列(配列番号624)。 その3つの可能な配列におけるHPV31ウイルス核酸分子のトップ鎖を示す図である。A.正常ウイルス配列(配列番号625)、B.シトシンを置換するウラシルを有する誘導体配列(配列番号626)、およびC.ウラシルがチミンによって置換されているゲノム的に簡易化した配列(配列番号627)。 その3つの可能な配列におけるHPV31ウイルス核酸分子のボトム鎖を示す図である。A.正常ウイルス配列(配列番号628)、B.シトシンを置換するウラシルを有する誘導体配列(配列番号629)、およびC.ウラシルがチミンによって置換されているゲノム的に簡易化した配列(配列番号630)。 その3つの可能な配列におけるHPV33ウイルス核酸分子のトップ鎖を示す図である。A.正常ウイルス配列(配列番号631)、B.シトシンを置換するウラシルを有する誘導体配列(配列番号632)、およびC.ウラシルがチミンによって置換されているゲノム的に簡易化した配列(配列番号633)。 その3つの可能な配列におけるHPV33ウイルス核酸分子のボトム鎖を示す図である。A.正常ウイルス配列(配列番号634)、B.シトシンを置換するウラシルを有する誘導体配列(配列番号635)、およびC.ウラシルがチミンによって置換されているゲノム的に簡易化した配列(配列番号636)。 その3つの可能な配列におけるHPV35ウイルス核酸分子のトップ鎖を示す図である。A.正常ウイルス配列(配列番号637)、B.シトシンを置換するウラシルを有する誘導体配列(配列番号638)、およびC.ウラシルがチミンによって置換されているゲノム的に簡易化した配列(配列番号639)。 その3つの可能な配列におけるHPV35ウイルス核酸分子のボトム鎖を示す図である。A.正常ウイルス配列(配列番号640)、B.シトシンを置換するウラシルを有する誘導体配列(配列番号641)、およびC.ウラシルがチミンによって置換されているゲノム的に簡易化した配列(配列番号642)。 その3つの可能な配列におけるHPV39ウイルス核酸分子のトップ鎖を示す図である。A.正常ウイルス配列(配列番号643)、B.シトシンを置換するウラシルを有する誘導体配列(配列番号644)、およびC.ウラシルがチミンによって置換されているゲノム的に簡易化した配列(配列番号645)。 その3つの可能な配列におけるHPV39ウイルス核酸分子のボトム鎖を示す図である。A.正常ウイルス配列(配列番号646)、B.シトシンを置換するウラシルを有する誘導体配列(配列番号647)、およびC.ウラシルがチミンによって置換されているゲノム的に簡易化した配列(配列番号648)。 その3つの可能な配列におけるHPV45ウイルス核酸分子のトップ鎖を示す図である。A.正常ウイルス配列(配列番号649)、B.シトシンを置換するウラシルを有する誘導体配列(配列番号650)、およびC.ウラシルがチミンによって置換されているゲノム的に簡易化した配列(配列番号651)。 その3つの可能な配列におけるHPV45ウイルス核酸分子のボトム鎖を示す図である。A.正常ウイルス配列(配列番号652)、B.シトシンを置換するウラシルを有する誘導体配列(配列番号653)、およびC.ウラシルがチミンによって置換されているゲノム的に簡易化した配列(配列番号654)。 その3つの可能な配列におけるHPV51ウイルス核酸分子のトップ鎖を示す図である。A.正常ウイルス配列(配列番号655)、B.シトシンを置換するウラシルを有する誘導体配列(配列番号656)、およびC.ウラシルがチミンによって置換されているゲノム的に簡易化した配列(配列番号657)。 その3つの可能な配列におけるHPV51ウイルス核酸分子のボトム鎖を示す図である。A.正常ウイルス配列(配列番号658)、B.シトシンを置換するウラシルを有する誘導体配列(配列番号659)、およびC.ウラシルがチミンによって置換されているゲノム的に簡易化した配列(配列番号660)。 その3つの可能な配列におけるHPV52ウイルス核酸分子のトップ鎖を示す図である。A.正常ウイルス配列(配列番号661)、B.シトシンを置換するウラシルを有する誘導体配列(配列番号662)、およびC.ウラシルがチミンによって置換されているゲノム的に簡易化した配列(配列番号663)。 その3つの可能な配列におけるHPV52ウイルス核酸分子のボトム鎖を示す図である。A.正常ウイルス配列(配列番号664)、B.シトシンを置換するウラシルを有する誘導体配列(配列番号665)、およびC.ウラシルがチミンによって置換されているゲノム的に簡易化した配列(配列番号666)。 その3つの可能な配列におけるHPV56ウイルス核酸分子のトップ鎖を示す図である。A.正常ウイルス配列(配列番号667)、B.シトシンを置換するウラシルを有する誘導体配列(配列番号668)、およびC.ウラシルがチミンによって置換されているゲノム的に簡易化した配列(配列番号669)。 その3つの可能な配列におけるHPV56ウイルス核酸分子のボトム鎖を示す図である。A.正常ウイルス配列(配列番号670)、B.シトシンを置換するウラシルを有する誘導体配列(配列番号671)、およびC.ウラシルがチミンによって置換されているゲノム的に簡易化した配列(配列番号672)。 その3つの可能な配列におけるHPV58ウイルス核酸分子のトップ鎖を示す図である。A.正常ウイルス配列(配列番号673)、B.シトシンを置換するウラシルを有する誘導体配列(配列番号674)、およびC.ウラシルがチミンによって置換されているゲノム的に簡易化した配列(配列番号675)。 その3つの可能な配列におけるHPV58ウイルス核酸分子のボトム鎖を示す図である。A.正常ウイルス配列(配列番号676)、B.シトシンを置換するウラシルを有する誘導体配列(配列番号677)、およびC.ウラシルがチミンによって置換されているゲノム的に簡易化した配列(配列番号678)。 その3つの可能な配列におけるHPV59ウイルス核酸分子のトップ鎖を示す図である。A.正常ウイルス配列(配列番号679)、B.シトシンを置換するウラシルを有する誘導体配列(配列番号680)、およびC.ウラシルがチミンによって置換されているゲノム的に簡易化した配列(配列番号681)。 その3つの可能な配列におけるHPV59ウイルス核酸分子のボトム鎖を示す図である。A.正常ウイルス配列(配列番号682)、B.シトシンを置換するウラシルを有する誘導体配列(配列番号683)、およびC.ウラシルがチミンによって置換されているゲノム的に簡易化した配列(配列番号684)。 その3つの可能な配列におけるHPV68aウイルス核酸分子のトップ鎖を示す図である。A.正常ウイルス配列(配列番号685)、B.シトシンを置換するウラシルを有する誘導体配列(配列番号686)、およびC.ウラシルがチミンによって置換されているゲノム的に簡易化した配列(配列番号687)。 その3つの可能な配列におけるHPV68aウイルス核酸分子のボトム鎖を示す図である。A.正常ウイルス配列(配列番号688)、B.シトシンを置換するウラシルを有する誘導体配列(配列番号689)、およびC.ウラシルがチミンによって置換されているゲノム的に簡易化した配列(配列番号690)。

Claims (32)

  1. ヒトパピローマウイルス(HPV)を検出するためのアッセイであって、
    シトシンを修飾する薬剤でウイルス核酸を処理し、ウイルス核酸誘導体を形成するステップと、
    前記ウイルス核酸誘導体の少なくとも一部分を増幅し、HPV特異的核酸分子を形成するステップと、
    HPV特異的核酸分子の存在を探すステップであって、前記HPV特異的核酸分子の検出がHPVを示すステップと
    を含むアッセイ。
  2. HPV特異的核酸分子の増幅を可能にすることができるHPVプライマーを提供するステップをさらに含む請求項1に記載のアッセイ。
  3. 前記ウイルスが、スワブ、生検、スメア、パップスメア、血液、血漿、血清、血液製剤、表面スクレープ、スパチュラ、液体懸濁液、凍結材料、パラフィンブロック、スライドガラス、法医学収集システムおよびアーカイブ材料より成る群から選択される試料中にある請求項1または2に記載のアッセイ。
  4. 前記試料がスメア、パップスメア、または細胞の液体懸濁液である、請求項3に記載のアッセイ。
  5. 前記薬剤がシトシンを修飾し、核酸誘導体中にウラシルを形成する請求項1〜4のいずれか1項に記載のアッセイ。
  6. 前記薬剤が亜硫酸水素塩、酢酸塩、またはクエン酸塩から選択される請求項5に記載のアッセイ。
  7. 前記薬剤が亜硫酸水素ナトリウムである請求項6に記載のアッセイ。
  8. 前記薬剤が相補的二本鎖ウイルス核酸の各々の鎖におけるシトシンをウラシルに修飾し、2つの非相補的なウイルス核酸分子誘導体を形成する請求項1〜7のいずれか1項に記載のアッセイ。
  9. 前記ウイルス核酸誘導体のシトシンの総数が、対応する未処理ウイルス核酸に比較して減少している請求項1〜8のいずれか1項に記載のアッセイ。
  10. 前記増幅がポリメラーゼ連鎖反応(PCR)、リガーゼ連鎖反応(LCR)、等温増幅、シグナル増幅、またはそれらの組合せによって行われる請求項1〜9のいずれか1項に記載のアッセイ。
  11. 前記増幅がPCRによって行われる請求項10に記載のアッセイ。
  12. 増幅が、天然HPVゲノムの一部を構成しないHPV特異的核酸分子を形成する請求項1〜11のいずれか1項に記載のアッセイ。
  13. 前記HPV特異的核酸分子がHPV種、HPVの型、またはHPVの亜型に特異的である請求項1〜12のいずれか1項に記載のアッセイ。
  14. 前記HPV型が、特定のヒト民族系統における所定の組織上に、高、中、または低レベルの発癌状態を与えうる請求項13に記載のアッセイ。
  15. 高リスクHPV型がHPV16、18、45、および56であり、中リスクHPV型がHPV31、33、35、39、51、52、56、58、59、および68であり、かつ低リスク型がHPV6、11、26、30、40、42、43、44、53、54、55、66、73、82、83、および84である請求項14に記載のアッセイ。
  16. HPV16、18、31、33、35、39、45、51、52、56、58、59、および68が検出される請求項15に記載のアッセイ。
  17. 前記HPV特異的核酸がゲル電気泳動、標識プローブを用いるハイブリダイゼーション、その後の識別を可能にするタグ付きプライマーの使用、酵素結合アッセイ、または標的DNAによるハイブリダイゼーションとともにシグナルを生じさせる蛍光タグ付きプライマーの使用によって検出される請求項1〜16のいずれか1項に記載のアッセイ。
  18. 配列番号1〜配列番号516の1つもしくはそれ以上を含むHPVプライマーまたはプローブ。
  19. 配列番号333〜配列番号350の1つもしくはそれ以上を含む高リスクHPV株を検出するための請求項18に記載のHPVプライマーまたはプローブ。
  20. 配列番号462、配列番号479、配列番号463、配列番号478、配列番号470、配列番号485、および配列番号486を含むHPVを検出するための請求項18に記載のHPVプライマーまたはプローブ。
  21. 適切な試薬または希釈剤とともに請求項18〜20のいずれか1項に記載の2つもしくはそれ以上のHPVプライマーまたはプローブを含むHPVの検出のためのキット。
  22. 以上に規定された少なくとも15個のヌクレオチドを含むHPV核酸誘導体。
  23. 高リスクHPV16、18、45、または56を含む請求項22に記載のHPV核酸誘導体。
  24. 中リスクHPV31、33、35、39、51、52、58、59、および68を含む請求項22に記載のHPV核酸誘導体。
  25. 配列番号614、配列番号617、配列番号620、配列番号623、配列番号626、配列番号629、配列番号632、配列番号635、配列番号638、配列番号641、配列番号644、配列番号647、配列番号650、配列番号653、配列番号656、配列番号659、配列番号662、配列番号665、配列番号668、配列番号671、配列番号674、配列番号677、配列番号680、配列番号683、配列番号686、または配列番号689;少なくとも15個のヌクレオチドを含むそれらの部分配列、および配列番号614、配列番号617、配列番号620、配列番号623、配列番号626、配列番号629、配列番号632、配列番号635、配列番号638、配列番号641、配列番号644、配列番号647、配列番号650、配列番号653、配列番号656、配列番号659、配列番号662、配列番号665、配列番号668、配列番号671、配列番号674、配列番号677、配列番号680、配列番号683、配列番号686、または配列番号689にストリンジェントな条件下でハイブリダイズできる核酸分子を含む請求項23または24に記載のHPV核酸誘導体。
  26. 以上に規定された少なくとも15個のヌクレオチドを含む簡易化したHPV核酸。
  27. 高リスクHPV16、18、45、または56を含む請求項26に記載の簡易化したHPV核酸。
  28. 中リスクHPV31、33、35、39、51、52、58、59、および68である請求項26に記載の簡易化したHPV核酸。
  29. 配列番号615、配列番号618、配列番号621、配列番号624、配列番号627、配列番号630、配列番号633、配列番号636、配列番号639、配列番号642、配列番号645、配列番号648、配列番号651、配列番号654、配列番号657、配列番号660、配列番号663、配列番号666、配列番号669、配列番号672、配列番号675、配列番号678、配列番号681、配列番号684、配列番号687、または配列番号690;少なくとも15個のヌクレオチドを含むそれらの部分配列、および配列番号615、配列番号618、配列番号621、配列番号624、配列番号627、配列番号630、配列番号633、配列番号636、配列番号639、配列番号642、配列番号645、配列番号648、配列番号651、配列番号654、配列番号657、配列番号660、配列番号663、配列番号666、配列番号669、配列番号672、配列番号675、配列番号678、配列番号681、配列番号684、配列番号687、または配列番号690にストリンジェントな条件下でハイブリダイズできる核酸分子を含む請求項27または28に記載の簡易化したHPV核酸。
  30. HPV検出のためのプローブ、プライマー、または核酸配列を得るための請求項22〜29のいずれか1項に記載のHPV核酸誘導体または簡易化HPV核酸の使用。
  31. 試料におけるHPVの存在を検出するためのアッセイであって、
    試料からウイルス核酸を得るステップと、
    ウイルス核酸におけるシトシンがウラシルに変換され、ウイルス核酸誘導体を形成する条件下でウイルス核酸を亜硫酸水素塩で処理するステップと、
    ウイルス核酸誘導体の領域に結合ができるプライマーを提供するステップであって、前記プライマーが所望のHPV特異的核酸分子をウイルス核酸誘導体に増幅を可能にすることができるステップと、
    前記ウイルス核酸誘導体に増幅反応を行うステップと、
    所望の増幅核酸産物の存在を探すステップであって、前記増幅産物の検出が試料におけるHPVの存在を示すステップと
    を含むアッセイ。
  32. HPVが存在する試料を、前記試料におけるHPVの型、亜型、変異型、または遺伝子型を決定しうる追加の試験で処理するステップをさらに含む請求項31に記載のアッセイ。
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