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JP2008509198A - 肺胞性肺炎の予防又は治療用の抗コリン作用薬を含む医薬品 - Google Patents

肺胞性肺炎の予防又は治療用の抗コリン作用薬を含む医薬品 Download PDF

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JP2008509198A
JP2008509198A JP2007525291A JP2007525291A JP2008509198A JP 2008509198 A JP2008509198 A JP 2008509198A JP 2007525291 A JP2007525291 A JP 2007525291A JP 2007525291 A JP2007525291 A JP 2007525291A JP 2008509198 A JP2008509198 A JP 2008509198A
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methyl
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JP2007525291A
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クラウス フィール
スティーヴン ケステン
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ベーリンガー インゲルハイム インターナショナル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
ベーリンガー インゲルハイム ファーマシューティカルズ インコーポレイテッド
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Abstract

本発明は、治療上有効量の抗コリン作用薬1を投与する肺胞性肺炎の予防又は治療方法、抗コリン作用薬1の1種以上、好ましくは1種を含む肺胞性肺炎の予防又は治療用医薬品、ならびに該医薬品の製造方法に関する。

Description

発明の詳細な説明
本発明は、治療上有効量の抗コリン作用薬1を投与することを含む肺胞性肺炎の予防又は治療方法、肺胞性肺炎の予防又は治療用の、抗コリン作用薬1の1種以上、好ましくは1種を含有する医薬品、及び、該医薬品の製造方法に関する。
(発明の説明)
本発明は、治療上有効量の抗コリン作用薬1を投与することを含む肺胞性肺炎の予防又は治療方法に関するもので、医薬的に許容される賦形剤を一緒に投与してもよい。
本発明の好ましい実施形態においては、抗コリン作用薬1が、チオトロピウム塩、オキシトロピウム塩、フルトロピウム塩、イプラトロピウム塩、グリコピロニウム塩及びトロスピウム塩から選択される抗コリン作用薬1の治療上有効量と、任意であるが医薬的に許容される賦形剤とを共に投与することを含む、肺胞性肺炎の予防又は治療方法に関する。
前記の塩においては、カチオンであるチオトロピウム、オキシトロピウム、フルトロピウム、イプラトロピウム、グリコピロニウム及びトロスピウムが、薬理学的に有効な成分である。本願の範囲において、前記カチオンを明示する場合は、数字1’を使って記載する。前記の塩1に言及する際は、当然のことながら、成分1’(チオトロピウム、オキシトロピウム、フルトロピウム、イプラトロピウム、グリコピロニウム又はトロスピウム)を含むものである。本発明の範囲において使用できる塩1は、チオトロピウム、オキシトロピウム、フルトロピウム、イプラトロピウム、グリコピロニウム又はトロスピウムに加えて、塩化物、臭化物、ヨウ化物、スルフェート、ホスフェート、メタンスルホネート、ニトレート、マレエート、アセテート、シトレート、フマレート、タルトレート、オキサレート、スクシネート、ベンゾエート又はp−トルエンスルホネートを対イオン(アニオン)として含む化合物を意味するが、対イオンとしては塩化物、臭化物、ヨウ化物、スルフェート、メタンスルホネート又はp−トルエンスルホネートが好ましい。本発明の範囲において、すべての塩1のなかで、メタンスルホネート、塩化物、臭化物及びヨウ化物が好ましい。トロスピウム塩を使用する場合、塩化物が特に重要である。本願明細書前記記載の他の塩のなかでは、メタンスルホネート及び臭化物がとりわけ重要である。チオトロピウム塩、オキシトロピウム塩及びイプラトロピウム塩から選択される塩1が、本発明ではとりわけ重要である。臭化チオトロピウム、臭化オキシトロピウム及び臭化イプラトロピウムから選択される塩1が、きわめて本発明では重要である。なかでも臭化チオトロピウムが好ましい。上記記載の塩は、溶媒和物又は水和物の状態で存在してもよく、好ましくは水和物の状態である。臭化チオトロピウムを使用する場合、WO02/30928に開示のように、結晶性臭化チオトロピウム一水和物の状態で含まれていることが好ましい。臭化チオトロピウムを無水物の状態で使用する場合は、WO03/000265に開示の無水結晶性臭化チオトロピウム状態での使用が好ましい。
本願明細書前記記載の抗コリン作用薬は、不斉炭素中心を有していてもよい。この場合、本発明の医薬組成物は該抗コリン作用薬をその鏡像異性体、鏡像異性体の混合物又はラセミ体の状態で含んでいてもよい。鏡像異性的に純度の高いキラルな状態で抗コリン作用薬が存在することが好ましい。
別の好ましい本発明の実施形態では、LAS34273の塩から選択される抗コリン作用薬1であって、式1a:
Figure 2008509198
(式中、
-は1個の負電荷を有するアニオンを示し、好ましくは、フッ化物、塩化物、臭化物、ヨウ化物、スルフェート、ホスフェート、メタンスルホネート、ニトレート、マレエート、アセテート、シトレート、フマレート、タルトレート、オキサレート、スクシネート、ベンゾエート及びp−トルエンスルホネートからなる群から選択されるアニオンを示す)で表されることを特徴とし、任意でラセミ体、鏡像異性体又は水和物の形であってもよい抗コリン作用薬1の治療上有効量を投与することを含む、肺胞性肺炎の予防又は治療方法に関するもので、任意で医薬的に許容される賦形剤を一緒に投与してもよい。
本発明の方法では、式1aの塩は、式中、
-が、フッ化物、塩化物、臭化物、4−トルエンスルホネート及びメタンスルホネートからなる群から選択される、1個の負電荷を有するアニオンを示し、好ましくは臭化物を表す塩の使用が好ましく、該塩はラセミ体、鏡像異性体又は水和物の形であってもよい。
更に、式1aの塩は、式中、
-が塩化物、臭化物及びメタンスルホネートからなる群から選択される、1個の負電荷を有するアニオンを示し、好ましくは臭化物を表す塩であり、ラセミ体、鏡像異性体又は水和物の形であってもよいものを使用することがより好ましい。
-が臭化物を表す式1aで表される塩が、本発明ではとりわけ好ましい。
本発明の方法において特に重要なのは、式1a-enの鏡像異性体である。
Figure 2008509198
(式中、X-は前記の定義を有する。)
本発明の別の好ましい実施形態では、式1bの化合物:
Figure 2008509198
(式中、Rはメチル又はエチルを示し、X-は前記記載の定義を有する)から選択される抗コリン作用薬1の治療上有効量を投与することを含む、肺胞性肺炎の予防又は治療方法に関する。あるいは、式1bによる化合物は、式1b-baseで表される遊離塩基の状態で存在してもよく、医薬的に許容される賦形剤と一緒に存在してもよい。
Figure 2008509198
本発明の方法では、式1b(又は1b-base)で表される抗コリン作用薬を鏡像異性体、鏡像異性体の混合物又はラセミ体の状態で投与してもよい。式1b(又は1b-base)で表される抗コリン作用薬をR鏡像異性体の状態で投与することが好ましい。
本発明の別の好ましい実施形態は、式1cで表される化合物:
Figure 2008509198
(式中、
Aは、下記から選択される二重結合基を示し、
Figure 2008509198
-は前記記載の定義を有すればよく、好ましくは、塩化物、臭化物又はメタンスルホネートを示し、
1及びR2は同一でも異なっていてもよく、メチル、エチル、n−プロピル及びイソプロピルから選択される基を示し、ヒドロキシ又はフッ素で置換されていてもよいが、好ましくは未置換のメチルを示し、
3、R4、R5及びR6は、同一でも異なっていてもよく、水素、メチル、エチル、メチルオキシ、エチルオキシ、ヒドロキシ、フッ素、塩素、臭素、CN、CF3又はNO2を示し、
7は、水素、メチル、エチル、メチルオキシ、エチルオキシ、−CH2−F、−CH2−CH2−F、−O−CH2−F、−O−CH2−CH2−F、−CH2−OH、−CH2−CH2−OH、CF3、−CH2−OMe、−CH2−CH2−OMe、−CH2−OEt、−CH2−CH2−OEt、−O−COMe、−O−COEt、−O−COCF3、−O−COCF3、フッ素、塩素又は臭素を示す)から選択される抗コリン作用薬1の治療上有効量と、任意であるが医薬的に許容される賦形剤とを共に投与することを含む、肺胞性肺炎の予防又は治療方法に関する。
式1cで表される化合物は当該分野において公知である(WO02/32899)。
本発明の好ましい実施形態において、本方法は、式1c中、
-が臭化物を示し、
1及びR2は同一でも異なっていてもよく、メチル及びエチルから選択される基、好ましくはメチルを示し、
3、R4、R5及びR6は同一でも異なっていてもよく、水素、メチル、メチルオキシ、塩素又はフッ素を示し、
7が水素、メチル又はフッ素を示す、式1cの化合物と、任意であるが医薬的に許容される賦形剤とを共に投与することを含む。
一般式1cの化合物のなかで、式中、
Aが、下記から選択される二重結合基:
Figure 2008509198
を示す化合物が、本発明の方法においてはとりわけ重要である。
式1cの化合物は、それぞれの光学異性体、個々の鏡像異性体の混合物又はラセミ体の状態で投与してもよい。
本発明の方法においては、式1cで表される下記化合物:
− トロペノール2,2-ジフェニルプロピオン酸エステルメトブロマイド、
− スコピン2,2-ジフェニルプロピオン酸エステルメトブロマイド、
− スコピン2-フルオロ-2,2-ジフェニル酢酸エステルメトブロマイド及び
− トロペノール2-フルオロ-2,2-ジフェニル酢酸エステルメトブロマイドが特に重要である。
本発明の別の好ましい実施形態は、式1dで表される化合物:
Figure 2008509198
(式中、A、X-、R1及びR2は、前記記載の定義を有すればよく、
7、R8、R9、R10、R11及びR12は同一でも異なっていてもよく、水素、メチル、エチル、メチルオキシ、エチルオキシ、ヒドロキシ、フッ素、塩素、臭素、CN、CF3又はNO2を示すが、但し、R7、R8、R9、R10、R11及びR12のうちの少なくとも1つの基は水素ではない)から選択される抗コリン作用薬1の治療上有効量と、任意であるが医薬的に許容される賦形剤とを共に投与することを含む、肺胞性肺炎の予防又は治療方法に関する。
式1dで表される化合物は当該分野において公知である(WO02/32898)。
本発明の好ましい実施形態において、本方法は、式1d中、
Aが、下記から選択される二重結合基を示し、
Figure 2008509198
-が臭化物を示し、
1及びR2は同一でも異なっていてもよく、メチル又はエチル、好ましくはメチルを示し、
7、R8、R9、R10、R11及びR12は同一でも異なっていてもよく、水素、フッ素、塩素又は臭素、好ましくはフッ素を示すが、R7、R8、R9、R10、R11及びR12基のうち少なくとも1つは水素ではない、式1dの化合物と、任意であるが医薬的に許容される賦形剤とを共に投与することを含む。
本発明の方法において、式1dで表される下記化合物が特に重要である。
− トロペノール3,3',4,4'-テトラフルオロベンジル酸エステルメトブロマイド、
− スコピン3,3',4,4'-テトラフルオロベンジル酸エステルメトブロマイド、
− スコピン4,4'-ジフルオロベンジル酸エステルメトブロマイド、
− トロペノール4,4'-ジフルオロベンジル酸エステルメトブロマイド、
− スコピン3,3'-ジフルオロベンジル酸エステルメトブロマイド及び
− トロペノール3,3'-ジフルオロベンジル酸エステルメトブロマイド。
本発明の医薬組成物は、式1dの化合物を、それぞれの光学異性体、個々の鏡像異性体の混合物又はラセミ体の状態で含んでいてもよい。
本発明の別の好ましい実施形態は、式1eで表される化合物:
Figure 2008509198
(式中、
A及びX-は、前記記載通りの定義を有し、
15は、水素、ヒドロキシ、メチル、エチル、−CF3、CHF2又はフッ素を示し、
1'及びR2'は同一でも異なっていてもよく、(C1−C5)アルキルを示し、(C3−C6)シクロアルキル、ヒドロキシ又はハロゲンで置換されていてもよく、あるいは、
1'及びR2'は一緒になって−(C3−C5)アルキレンブリッジを示し、
13、R14、R13'及びR14'は同一でも異なっていてもよく、水素、−(C1−C4)アルキル、−(C1−C4)アルキルオキシ、ヒドロキシ、−CF3、−CHF2、CN、NO2又はハロゲンを示す)から選択される抗コリン作用薬1の治療上有効量と、任意であるが医薬的に許容される賦形剤とを共に投与することを含む、肺胞性肺炎の予防又は治療方法に関する。
式1eで表される化合物は、当該分野では公知である(WO03/064419)。
本発明の好ましい実施形態において、本方法は、式1e中、
Aが、下記から選択される二重結合基を示し、
Figure 2008509198
-が塩化物、臭化物及びメタンスルホネートから選択されるアニオン、好ましくは臭化物を示し、
15がヒドロキシ、メチル又はフッ素、好ましくはメチル又はヒドロキシを示し、
1'及びR2'は同一でも異なっていてもよく、メチル又はエチル、好ましくはメチルを示し、
13、R14、R13'及びR14'は同一でも異なっていてもよく、水素、−CF3、−CHF2又はフッ素を示し、好ましくは水素又はフッ素を示す、式1eの化合物と、任意であるが医薬的に許容される賦形剤とを共に投与することを含む。
本発明の別の好ましい実施形態において、本方法は、式1e中、
Aが、下記から選択される二重結合基を示し、
Figure 2008509198
-が臭化物を示し、
15がヒドロキシ又はメチルを示し、好ましくはメチルを示し、
1'及びR2'は同一でも異なっていてもよく、メチル又はエチル、好ましくはメチルを示し、
13、R14、R13'及びR14'は同一でも異なっていてもよく水素又はフッ素を示す、式1eの化合物と、任意であるが医薬的に許容される賦形剤とを共に投与することを含む。
本発明の方法において、式1eで表される下記化合物が特に重要である。
− トロペノール9-ヒドロキシ-フルオレン-9-カルボン酸エステルメトブロマイド、
− トロペノール9-フルオロ-フルオレン-9-カルボン酸エステルメトブロマイド、
− スコピン9-ヒドロキシ-フルオレン-9-カルボン酸エステルメトブロマイド、
− スコピン9-フルオロ-フルオレン-9-カルボン酸エステルメトブロマイド、
− トロペノール9-メチル-フルオレン-9-カルボン酸エステルメトブロマイド及び
− スコピン9-メチル-フルオレン-9-カルボン酸エステルメトブロマイド。
本発明の医薬組成物は、式1eの化合物を、それぞれの光学異性体、個々の鏡像異性体の混合物又はラセミ体の状態で含んでいてもよい。
本発明の別の好ましい実施形態は、式1fで表される化合物:
Figure 2008509198
(式中、X-は前記記載通りの定義を有し、
D及びBは同一でも異なっていてもよいが、好ましくは同一であるとよく、−O、−S、−NH、−CH2、−CH=CH又は−N(C1−C4アルキル)−を示し、
16は、水素、ヒドロキシ、−(C1−C4)アルキル、−(C1−C4)アルキルオキシ、−(C1−C4)アルキレン−ハロゲン、−O−(C1−C4)アルキレン−ハロゲン、−(C1−C4)アルキレン−OH、−CF3、CHF2、−(C1−C4)アルキレン−(C1−C4)アルキルオキシ、−O−CO(C1−C4)アルキル、−O−CO(C1−C4)アルキレン−ハロゲン、−(C1−C4)アルキレン−(C3−C6)シクロアルキル、−O−COCF3又はハロゲンを示し、
1”及びR2”は同一でも異なっていてもよく、−(C1−C5)アルキルを示し、−(C3−C6)シクロアルキル、ヒドロキシ又はハロゲンで置換されていてもよく、あるいは、
1”及びR2”は一緒になって−(C3−C5)アルキレンブリッジを示し、
17、R18、R17'及びR18'は同一でも異なっていてもよく、水素、−(C1−C4)アルキル、−(C1−C4)アルキルオキシ、ヒドロキシ、−CF3、−CHF2、CN、NO2又はハロゲンを示し、
x及びRx'は同一でも異なっていてもよく、水素、(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルキルオキシ、ヒドロキシ、−CF3、−CHF2、CN、NO2又はハロゲンを示すか、あるいは、
x及びRx'は一緒になって単結合又は−O、−S、−NH、−CH2、−CH2−CH2−、−N(C1−C4アルキル)、−CH(C1−C4アルキル)−及び−C(C1−C4アルキル)2から選択される橋かけ基を示す)から選択される抗コリン作用薬1の治療上有効量と、任意であるが医薬的に許容される賦形剤とを共に投与することを含む、肺胞性肺炎の予防又は治療方法に関する。
式1fで表される化合物は、当該分野では公知である(WO03/064418)。
本発明の好ましい実施形態において、本方法は、式1f中、
-が塩化物、臭化物又はメタンスルホネートを示し、好ましくは臭化物を示し、
D及びBは同一でも異なっていてもよいが好ましくは同一であるとよく、−O、−S、−NH又は−CH=CH−を示し、
16が水素、ヒドロキシ、−(C1−C4)アルキル、−(C1−C4)アルキルオキシ、−CF3、−CHF2、フッ素、塩素又は臭素を示し、
1”及びR2”は同一でも異なっていてもよく、(C1−C4)アルキルを示し、ヒドロキシ、フッ素、塩素又は臭素で置換されていてもよく、あるいは、
1”及びR2”は一緒になって−(C3−C4)アルキレンブリッジを示し、
17、R18、R17'及びR18'は同一でも異なっていてもよく、水素、(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルキルオキシ、ヒドロキシ、−CF3、−CHF2、CN、NO2、フッ素、塩素又は臭素を示し、
x及びRx'は同一でも異なっていてもよく、水素、(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルキルオキシ、ヒドロキシ、−CF3、−CHF2、CN、NO2、フッ素、塩素又は臭素を示し、あるいは
x及びRx'は一緒になって単結合、又は、−O、−S、−NH−及び−CH2−から選択される橋かけ基を示す、式1fの化合物と、任意であるが医薬的に許容される賦形剤とを共に投与することを含む。
本発明の別の好ましい実施形態において、本方法は、式1f中、
-が塩化物、臭化物又はメタンスルホネート、好ましくは臭化物を示し、
D及びBは同一でも異なっていてもよいが、好ましくは同一であるとよく、−S又は−CH=CH−を示し、
16が、水素、ヒドロキシ又はメチルを示し、
1”及びR2”は同一でも異なっていてもよく、メチル又はエチルを示し、
17、R18、R17'及びR18'は同一でも異なっていてもよく、水素、−CF3又はフッ素を示し、好ましくは水素を示し、
x及びRx'は同一でも異なっていてもよく、水素、−CF3又はフッ素、好ましくは水素を示すか、あるいは
x及びRx'は一緒になって単結合又は橋かけ基−O−を示す、式1fの化合物と、任意であるが医薬的に許容される賦形剤とを共に投与することを含む。
本発明の別の好ましい実施形態において、本方法は、式1f中、
-が臭化物を示し、
D及びBが−CH=CH−を示し、
16が、水素、ヒドロキシ又はメチルを示し、
1”及びR2”がメチルを示し、
17、R18、R17'及びR18'は同一でも異なっていてもよく、水素又はフッ素、好ましくは水素を示し、
x及びRx'は同一でも異なっていてもよく、水素又はフッ素、好ましくは水素を示すか、あるいは
x及びRx'は一緒になって単結合又は橋かけ基−O−を示す、式1fの化合物と、任意であるが医薬的に許容される賦形剤とを共に投与することを含む。
本発明の方法においては、式1fで表される下記化合物が特に重要である。
− シクロプロピルトロピンベンジル酸エステルメトブロマイド、
− シクロプロピルトロピン2,2-ジフェニルプロピオン酸エステルメトブロマイド、
− シクロプロピルトロピン9-ヒドロキシ-キサンテン-9-カルボン酸エステルメトブロマイド、
− シクロプロピルトロピン9-メチル-フルオレン-9-カルボン酸エステルメトブロマイド、
− シクロプロピルトロピン9-メチル-キサンテン-9-カルボン酸エステルメトブロマイド、
− シクロプロピルトロピン9-ヒドロキシ-フルオレン-9-カルボン酸エステルメトブロマイド及び
− シクロプロピルトロピンメチル4,4'-ジフルオロベンジル酸エステルメトブロマイド。
本発明の医薬組成物は、式1fの化合物を、それぞれの光学異性体、個々の鏡像異性体の混合物又はラセミ体の状態で含んでいてもよい。
本発明の別の好ましい実施形態は、式1gで表される化合物:
Figure 2008509198
(式中、X-は前記記載通りの定義を有し、
A’は、下記から選択される二重結合基を示し、
Figure 2008509198
19は、ヒドロキシ、メチル、ヒドロキシメチル、エチル、−CF3、CHF2又はフッ素を示し、
1'”及びR2'”は同一でも異なっていてもよく、(C1−C5)アルキルを示し、(C3−C6)シクロアルキル、ヒドロキシ又はハロゲンで置換されていてもよく、あるいは
1'”及びR2'”は一緒になって−(C3−C5)アルキレンブリッジを示し、
20、R21、R20'及びR21'は同一でも異なっていてもよく、水素、−(C1−C4)アルキル、−(C1−C4)アルキルオキシ、ヒドロキシ、−CF3、−CHF2、CN、NO2又はハロゲンを示す)から選択される抗コリン作用薬1の治療上有効量と、任意であるが医薬的に許容される賦形剤とを共に投与することを含む、肺胞性肺炎の予防又は治療方法に関する。
式1gで表される化合物は、当該分野では公知である(WO03/064417)。
本発明の別の好ましい実施形態において、本方法は、式1g中、
A’が下記から選択される二重結合基を示し、
Figure 2008509198
-が塩化物、臭化物又はメタンスルホネートを示し、好ましくは臭化物を示し、
19がヒドロキシ又はメチルを示し、
1'”及びR2'”は同一でも異なっていてもよく、メチル又はエチル、好ましくはメチルを示し、
20、R21、R20'及びR21'は同一でも異なっていてもよく、水素、−CF3、−CHF2又はフッ素、好ましくは水素又はフッ素を示す、式1gの化合物と、任意であるが医薬的に許容される賦形剤とを共に投与することを含む。
本発明の別の好ましい実施形態において、本方法は、式1g中、
A’が下記から選択される二重結合基を示し、
Figure 2008509198
-が臭化物を示し、
19がヒドロキシ又はメチルを示し、好ましくはメチルを示し、
1'”及びR2'”は同一でも異なっていてもよく、メチル又はエチル、好ましくはメチルを示し、
3、R4、R3'及びR4'は同一でも異なっていてもよく水素又はフッ素を示す、式1gの化合物と、任意であるが医薬的に許容される賦形剤とを共に投与することを含む。
本発明の方法において、式1gで表される下記化合物が特に重要である。
− トロペノール9-ヒドロキシ-キサンテン-9-カルボン酸エステルメトブロマイド、
− スコピン9-ヒドロキシ-キサンテン-9-カルボン酸エステルメトブロマイド、
− トロペノール9-メチル-キサンテン-9-カルボン酸エステルメトブロマイド、
− スコピン9-メチル-キサンテン-9-カルボン酸エステルメトブロマイド、
− トロペノール9-エチル-キサンテン-9-カルボン酸エステルメトブロマイド、
− トロペノール9-ジフルオロメチル-キサンテン-9-カルボン酸エステルメトブロマイド及び
− スコピン9-ヒドロキシメチル-キサンテン-9-カルボン酸エステルメトブロマイド。
本発明の医薬組成物は、式1gの化合物を、それぞれの光学異性体、個々の鏡像異性体の混合物又はラセミ体の状態で含んでいてもよい。
特に記載のない限り、使用されるアルキル基は炭素原子1〜5個を有する分岐又は分岐していないアルキル基である。メチル、エチル、プロピル又はブチルが例示される。メチル、エチル、プロピル又はブチル基を表すのに、Me、Et、Prop又はBuと略して記載する場合もある。特に記載のない限り、プロピル及びブチルの定義には当該基の存在可能な異性体の形をすべて含む。即ち、例えばプロピルの場合は、n-プロピル及びイソプロピル、ブチルの場合はイソブチル、セカンダリーブチル、ターシャリーブチル等が含まれる。
特に記載のない限り、使用されるシクロアルキル基は炭素原子3〜6個を有する脂環式基である。シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル及びシクロヘキシル基が挙げられる。本発明では、シクロプロピルが本発明の範囲において特に重要である。
特に記載のない限り、使用されるアルキレン基は炭素原子1〜5個を有する分岐及び分岐していない二重結合のアルキルブリッジである。例として、メチレン、エチレン、プロピレン又はブチレンが挙げられる。
特に記載のない限り、アルキレン−ハロゲン基とは、炭素原子1〜4個を有する分岐及び分岐していない二重結合のアルキルブリッジが、ハロゲンでモノ置換、ジ置換又はトリ置換(好ましくはジ置換)されているものである。そこで、特に記載のない限り、アルキレン−OH基とは、炭素原子1〜4個を有する分岐及び分岐していない二重結合のアルキルブリッジが、ヒドロキシルでモノ置換、ジ置換又はトリ置換(好ましくはモノ置換)されているものである。
特に記載のない限り、使用されるアルキルオキシという用語は、炭素原子1〜5個を有する分岐及び分岐していないアルキル基が酸素原子を介して結合したものである。例としては、メチルオキシ、エチルオキシ、プロピルオキシ又はブチルオキシが挙げられる。メチルオキシ、エチルオキシ、プロピルオキシ又はブチルオキシ基を表すのに、MeO、EtO、PropO又はBuOと略して記載することもある。特に記載のない限り、プロピルオキシ及びブチルオキシの定義には当該基の存在可能な異性体の形をすべて含む。即ち、例えばプロピルオキシの場合は、n-プロピルオキシ及びイソプロピルオキシ、ブチルオキシの場合はイソブチルオキシ、セカンダリーブチルオキシ、ターシャリーブチルオキシ等が含まれる。本発明の範囲において、アルコキシという用語をアルキルオキシという用語の代わりに使用する場合もある。したがって、メチルオキシ、エチルオキシ、プロピルオキシ又はブチルオキシ基は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ又はブトキシという用語で呼ばれることもある。
特に記載のない限り、使用されるアルキレン−アルキルオキシ基とは、炭素原子1〜5個を有する分岐及び分岐していない二重結合のアルキルブリッジが、アルキルオキシ基でモノ置換、ジ置換又はトリ置換(好ましくはモノ置換)されているものである。
特に記載のない限り、-O-CO-アルキル基とは、炭素原子1〜4個を有する分岐及び分岐していないアルキル基がエステル基を介して結合したものである。アルキル基はエステル基のカルボニル炭素に直接結合している。-O-CO-アルキル-ハロゲン基という用語についても、同様に解釈すべきである。-O-CO-CF3基は、トリフルオロアセテートを表す。
本発明の範囲において、ハロゲンはフッ素、塩素、臭素又はヨウ素を表す。特に記載のない限り、フッ素及び臭素が好ましいハロゲンである。CO基とはカルボニル基を示す。
「治療上有効量」という用語は、組織、器官、動物又は人間の生物学的又は医学的応答を引き出す医薬品又は製剤の量で、研究者や臨床医が探求している量を意味する。
例えば、これによって本発明の範囲が限定されるものではないが、本発明の方法におけるチオトロピウムの場合、1回ごとの投与量中に0.1〜80μg、好ましくは0.5〜60μg、特に好ましくは約1〜50μg含まれる量で投与するとよい。本発明の範囲を限定するものではないが、例えば、2.5μg、5μg、10μg、18μg、20μg、36μg又は40μgのチオトロピウム(カチオン基準で算出)を1回ごとの投与で投与するとよい。
例えば、これによって本発明の範囲が限定されるものではないが、本発明の方法におけるオキシトロピウムの場合、1回ごとの投与量中に1〜300μg、好ましくは5〜250μg、特に好ましくは約15〜200μg含まれる量で投与するとよい。本発明の範囲を限定するものではないが、例えば、15μg、25μg、35μg、45μg、55μg、65μg、75μg、85μg、95μg、105μg、115μg、125μg、135μg、145μg、155μg、165μg、175μg、185μg又は195μgのオキシトロピウム(カチオン基準で算出)を1回ごとの投与で投与するとよい。前記記載の投与量を1日1回、2回又は3回投与すればよく、1日2又は3回投与が好ましい。
例えば、これによって本発明の範囲が限定されるものではないが、本発明の方法におけるフルトロピウムの場合、1回ごとの投与量中に1〜300μg、好ましくは5〜250μg、特に好ましくは約15〜200μg含まれる量で投与するとよい。本発明の範囲を限定するものではないが、例えば、15μg、25μg、35μg、45μg、55μg、65μg、75μg、85μg、95μg、105μg、115μg、125μg、135μg、145μg、155μg、165μg、175μg、185μg又は195μgのフルトロピウム(カチオン基準で算出)を1回ごとの投与で投与するとよい。前記記載の投与量を1日1回、2回又は3回投与すればよく、1日2又は3回投与が好ましい。
例えば、これによって本発明の範囲が限定されるものではないが、本発明の方法におけるイプラトロピウムの場合、1回ごとの投与量中に1〜300μg、好ましくは5〜250μg、特に好ましくは約20〜200μg含まれる量で投与するとよい。本発明の範囲を限定するものではないが、例えば、25μg、35μg、45μg、55μg、65μg、75μg、85μg、95μg、105μg、115μg、125μg、135μg、145μg、155μg、165μg、175μg、185μg又は195μgのイプラトロピウム(カチオン基準で算出)を1回ごとの投与で投与するとよい。前記記載の投与量を1日2回、3回又は4回投与すればよく、1日2又は3回投与が好ましく、1日3回投与がより好ましい。
例えば、これによって本発明の範囲が限定されるものではないが、本発明の方法におけるグリコピロニウムの場合、1回ごとの投与量中に1〜300μg、好ましくは5〜250μg、特に好ましくは約20〜200μg含まれる量で投与するとよい。本発明の範囲を限定するものではないが、例えば、25μg、35μg、45μg、55μg、65μg、75μg、85μg、95μg、105μg、115μg、125μg、135μg、145μg、155μg、165μg、175μg、185μg又は195μgのグリコピロニウム(カチオン基準で算出)を1回ごとの投与で投与するとよい。前記記載の投与量を1日1回、2回又は3回投与すればよく、1日2又は3回投与が好ましい。
例えば、これによって本発明の範囲が限定されるものではないが、本発明の方法における式1cで表される化合物の場合、1回ごとの投与量中に1〜300μg、好ましくは5〜250μg、特に好ましくは約20〜200μg含まれる量で投与するとよい。本発明の範囲を限定するものではないが、例えば、25μg、35μg、45μg、55μg、65μg、75μg、85μg、95μg、105μg、115μg、125μg、135μg、145μg、155μg、165μg、175μg、185μg又は195μgの化合物1c’を1回ごとの投与で投与するとよい。前記記載の投与量を1日1回又は2回投与すればよく、1日1回投与が好ましい。
例えば、これによって本発明の範囲が限定されるものではないが、本発明の方法における式1dで表される化合物の場合、1回ごとの投与量中に1〜300μg、好ましくは5〜250μg、特に好ましくは約20〜200μg含まれる量で投与するとよい。本発明の範囲を限定するものではないが、例えば、25μg、35μg、45μg、55μg、65μg、75μg、85μg、95μg、105μg、115μg、125μg、135μg、145μg、155μg、165μg、175μg、185μg又は195μgの化合物1d’を1回ごとの投与で投与するとよい。前記記載の投与量を1日1回又は2回投与すればよく、1日1回投与が好ましい。
例えば、これによって本発明の範囲が限定されるものではないが、本発明の方法における式1eで表される化合物の場合、1回ごとの投与量中に1〜250μg、好ましくは5〜150μg、特に好ましくは約10〜100μg含まれる量で投与するとよい。本発明の範囲を限定するものではないが、例えば、15μg、25μg、35μg、45μg、55μg、65μg、75μg、85μg又は95μgの化合物1e’を1回ごとの投与で投与するとよい。前記記載の投与量を1日1回又は2回投与すればよく、1日1回投与が好ましい。
例えば、これによって本発明の範囲が限定されるものではないが、本発明の方法における式1fで表される化合物の場合、1回ごとの投与量中に1〜300μg、好ましくは5〜250μg、特に好ましくは約20〜200μg含まれる量で投与するとよい。本発明の範囲を限定するものではないが、例えば、25μg、35μg、45μg、55μg、65μg、75μg、85μg、95μg、105μg、115μg、125μg、135μg、145μg、155μg、165μg、175μg、185μg又は195μgの化合物1f’を1回ごとの投与で投与するとよい。前記記載の投与量を1日1回又は2回投与すればよく、1日1回投与が好ましい。
例えば、これによって本発明の範囲が限定されるものではないが、本発明の方法における式1gで表される化合物の場合、1回ごとの投与量中に1〜250μg、好ましくは5〜150μg、特に好ましくは約10〜100μg含まれる量で投与するとよい。本発明の範囲を限定するものではないが、例えば、15μg、25μg、35μg、45μg、55μg、65μg、75μg、85μg又は95μgの化合物1g’を1回ごとの投与で投与するとよい。前記記載の投与量を1日1回又は2回投与すればよく、1日1回投与が好ましい。
本発明の範囲において、化合物1’に言及する場合は塩1に含まれる薬理学的に有効なカチオンを指すものとみなされる。
これらは、チオトロピウム、オキシトロピウム、フルトロピウム、イプラトロピウム、グリコピロニウム、トロスピウムカチオン又は下記式で表されるカチオンである。
Figure 2008509198
肺胞性肺炎は、定型的な細菌性又は大葉性肺炎として非定型肺炎と区別して定義することがある。肺胞性肺炎菌が肺の葉を冒す(大葉性肺炎)のに対して、非定型肺炎では通常ウイルス(及び数種の細菌種)により肺全体が冒される。定型的な細菌性肺炎と非定型肺炎(主にウイルス性肺炎)とのもう一つの重要な違いは、罹患組織の部位である。即ち、定型的な細菌性の肺炎菌は肺胞の領域に存在し、細菌、細胞デトリタス、好中性顆粒球、血小板(thrombocyte)及び滲出液/血漿が肺胞に滲出する。一方、非定型肺炎菌は肺胞を冒すのではなく、肺の結合組織(間質(interstitum))で炎症がおこる。そのため、非定型肺炎は間質肺炎と呼ばれ、定型的(肺胞性)肺炎と対照をなす。
本発明は肺胞性肺炎の予防又は治療方法を対象とする。
本発明の好ましい実施形態は、例えば、肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)、インフルエンザ菌(Haemophilus influenzae)、モラクセラカタラーリス(Moraxella catharalis)、プロテウスブルガリス(Proteus vulgaris)、緑膿菌(Pseudomonas aeroginosa)、霊菌(Serratia marcescens)による肺胞性肺炎の予防又は治療方法であって、本願明細書前記記載の抗コリン作用薬の1種以上、好ましくは1種の治療上有効量を投与することを含む方法に関する。
本発明のとりわけ好ましい実施形態は、肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)、インフルエンザ菌(Haemophilus influenzae)又はモラクセラカタラーリス(Moraxella catharalis)による肺胞性肺炎の予防又は治療方法であって、本願明細書前記記載の抗コリン作用薬の1種以上、好ましくは1種の治療上有効量を投与することを含む方法に関する。
本発明の好ましい実施形態は、前記で詳細に記載した肺胞性肺炎の予防方法であって、治療上有効量の抗コリン作用薬1と、任意であるが医薬的に許容される賦形剤とを一緒に投与することを含む方法に関する。
本発明の別の好ましい実施形態は、前記で詳細に記載した肺胞性肺炎の治療方法であって、治療上有効量の抗コリン作用薬1と、任意であるが医薬的に許容される賦形剤とを一緒に投与することを含む方法に関する。
本発明の別の好ましい実施形態は、気管支肺炎の予防又は治療方法であって、治療上有効量の抗コリン作用薬1と、任意であるが医薬的に許容される賦形剤とを一緒に投与することを含む方法に関する。本発明の別の好ましい実施形態は、気管支肺炎の予防方法であって、治療上有効量の抗コリン作用薬1と、任意であるが医薬的に許容される賦形剤とを一緒に投与することを含む方法に関する。本発明の別の好ましい実施形態は、気管支肺炎の治療方法であって、治療上有効量の抗コリン作用薬1と、任意であるが医薬的に許容される賦形剤とを一緒に投与することを含む方法に関する。
本発明の方法では、治療上有効量の抗コリン作用薬を、治療上有効量の他の有効成分2と一緒に投与してもよい。第2の有効成分は、ベータ2作用薬(ベータ受容体刺激薬(betamimietic)とも呼ぶ)、PDE IV-阻害剤、吸入コルチコステロイド又はLTB4-拮抗薬から選択されることが好ましい。
前記医薬組合せにおいて、有効成分を単一調剤中で組合わせてもよいし、又は、2つの別個の調剤に含有させてもよい。
本発明の方法において、ベータ2作用薬を抗コリン作用薬と一緒に投与することが好ましい。本発明の組合せにおける好ましいベータ2作用薬2は、アルブテロール、バンブテロール、ビトルテロール、ブロキサテロール、カルブテロール、クレンブテロール、フェノテロール、ホルモテロール、ヘキソプレナリン、イブテロール、イソエタリン、イソプレナリン、レボサルブタモール、マブテロール、メルアドリン、メタプロテレノール、オルシプレナリン、ピルブテロール、プロカテロール、レプロテロール、リミテロール、リトドリン、サルメテロール、サルメファモール、ソテレノール(soterenot)、スルホンテロール、チアラミド、テルブタリン、トルブテロール(tolubuterol)、CHF-1035、HOKU-81、KUL-1248、3-(4-{6-[2-ヒドロキシ-2-(4-ヒドロキシ-3-ヒドロキシメチル-フェニル)-エチルアミノ]-ヘキシルオキシ}-ブチル)-ベンゼンスルホンアミド、5-[2-(5,6-ジエチル-インダン-2-イルアミノ)-1-ヒドロキシ-エチル]-8-ヒドロキシ-1H-キノリン-2-オン、4-ヒドロキシ-7-[2-{[2-{[3-(2-フェニルエトキシ)プロピル]スルホニル}エチル]-アミノ}エチル]-2(3H)-ベンゾチアゾロン、1-(2-フルオロ-4-ヒドロキシフェニル)-2-[4-(1-ベンゾイミダゾリル)-2-メチル-2-ブチルアミノ]エタノール、1-[3-(4-メトキシベンジル-アミノ)-4-ヒドロキシフェニル]-2-[4-(1-ベンゾイミダゾリル)-2-メチル-2-ブチルアミノ]エタノール、1-[2H-5-ヒドロキシ-3-オキソ-4H-1,4-ベンゾキサジン-8-イル]-2-[3-(4- N,N-ジメチルアミノフェニル)-2-メチル-2-プロピルアミノ]エタノール、1-[2H-5-ヒドロキシ-3-オキソ-4H-1,4-ベンゾキサジン-8-イル]-2-[3-(4-メトキシフェニル)-2-メチル-2-プロピルアミノ]エタノール、1-[2H-5-ヒドロキシ-3-オキソ-4H-1,4-ベンゾキサジン-8-イル]-2-[3-(4-n-ブチルオキシフェニル)-2-メチル-2-プロピルアミノ]エタノール、1-[2H-5-ヒドロキシ-3-オキソ-4H-1,4-ベンゾキサジン-8-イル]-2-{4-[3-(4-メトキシフェニル)-1,2,4-トリアゾル-3-イル]-2-メチル-2-ブチルアミノ}エタノール、5-ヒドロキシ-8-(1-ヒドロキシ-2-イソプロピルアミノブチル)-2H-1,4-ベンゾキサジン-3-(4H)-オン、1-(4-アミノ-3-クロロ-5-トリフルオロメチルフェニル)-2-t-ブチルアミノ)エタノール及び1-(4-エトキシカルボニルアミノ-3-シアノ-5-フルオロフェニル)-2-(t-ブチルアミノ)エタノールからなる群から選択され、これらはラセミ体、鏡像異性体、ジアステレオ異性体ならびに薬理学的に許容できる酸付加塩及び水和物の形であってもよい。
本発明によると、より好ましいベータ2作用薬2は、バンブテロール、ビトルテロール、カルブテロール、クレンブテロール、フェノテロール、ホルモテロール、ヘキソプレナリン、イブテロール、ピルブテロール、プロカテロール、レプロテロール、サルメテロール、スルホンテロール、テルブタリン、トルブテロール(tolubuterol)、3-(4-{6-[2-ヒドロキシ-2-(4-ヒドロキシ-3-ヒドロキシメチル-フェニル)-エチルアミノ]-ヘキシルオキシ}-ブチル)-ベンゼンスルホンアミド、5-[2-(5,6-ジエチル-インダン-2-イルアミノ)-1-ヒドロキシ-エチル]-8-ヒドロキシ-1H-キノリン-2-オン、4-ヒドロキシ-7-[2-{[2-{[3-(2-フェニルエトキシ)プロピル]スルホニル}エチル]-アミノ}エチル]-2(3H)-ベンゾチアゾロン、1-(2-フルオロ-4-ヒドロキシフェニル)-2-[4-(1-ベンゾイミダゾリル)-2-メチル-2-ブチルアミノ]エタノール、1-[3-(4-メトキシベンジル-アミノ)-4-ヒドロキシフェニル]-2-[4-(1-ベンゾイミダゾリル)-2-メチル-2-ブチルアミノ]エタノール、1-[2H-5-ヒドロキシ-3-オキソ-4H-1,4-ベンゾキサジン-8-イル]-2-[3-(4-N,N-ジメチルアミノフェニル)-2-メチル-2-プロピルアミノ]エタノール、1-[2H-5-ヒドロキシ-3-オキソ-4H-1,4-ベンゾキサジン-8-イル]-2-[3-(4-メトキシフェニル)-2-メチル-2-プロピルアミノ]エタノール、1-[2H-5-ヒドロキシ-3-オキソ-4H-1,4-ベンゾキサジン-8-イル]-2-[3-(4-n-ブチルオキシフェニル)-2-メチル-2-プロピルアミノ]エタノール、1-[2H-5-ヒドロキシ-3-オキソ-4H-1,4-ベンゾキサジン-8-イル]-2-{4-[3-(4-メトキシフェニル)-1,2,4-トリアゾル-3-イル]-2-メチル-2-ブチルアミノ}エタノール、5-ヒドロキシ-8-(1-ヒドロキシ-2-イソプロピルアミノブチル)-2H-1,4-ベンゾキサジン-3-(4H)-オン、1-(4-アミノ-3-クロロ-5-トリフルオロメチルフェニル)-2-t-ブチルアミノ)エタノール及び1-(4-エトキシカルボニルアミノ-3-シアノ-5-フルオロフェニル)-2-(t-ブチルアミノ)エタノールからなる群から選択され、これらはラセミ体、鏡像異性体、ジアステレオ異性体ならびに薬理学的に許容できる酸付加塩及び水和物の形であってもよい。
より好ましくは、本発明の組成物において使用される更に好ましいベータ受容体刺激薬2は、フェノテロール、ホルモテロール、サルメテロール、3-(4-{6-[2-ヒドロキシ-2-(4-ヒドロキシ-3-ヒドロキシメチル-フェニル)-エチルアミノ]-ヘキシルオキシ}-ブチル)-ベンゼンスルホンアミド、5-[2-(5,6-ジエチル-インダン-2-イルアミノ)-1-ヒドロキシ-エチル]-8-ヒドロキシ-1H-キノリン-2-オン、1-[3-(4-メトキシベンジル-アミノ)-4-ヒドロキシフェニル]-2-[4-(1-ベンゾイミダゾリル)-2-メチル-2-ブチルアミノ]エタノール、1-[2H-5-ヒドロキシ-3-オキソ-4H-1,4-ベンゾキサジン-8-イル]-2-[3-(4-N,N-ジメチルアミノフェニル)-2-メチル-2-プロピルアミノ]エタノール、1-[2H-5-ヒドロキシ-3-オキソ-4H-1,4-ベンゾキサジン-8-イル]-2-[3-(4-メトキシフェニル)-2-メチル-2-プロピルアミノ]エタノール、1-[2H-5-ヒドロキシ-3-オキソ-4H-1,4-ベンゾキサジン-8-イル]-2-[3-(4-n-ブチルオキシフェニル)-2-メチル-2-プロピルアミノ]エタノール、1-[2H-5-ヒドロキシ-3-オキソ-4H-1,4-ベンゾキサジン-8-イル]-2-{4-[3-(4-メトキシフェニル)-1,2,4-トリアゾル-3-イル]-2-メチル-2-ブチルアミノ}エタノールからなる群から選択され、これらはラセミ体、鏡像異性体、ジアステレオ異性体ならびに薬理学的に許容できる酸付加塩及び水和物の形であってもよい。上記のベータ受容体刺激薬の中で、ホルモテロール、サルメテロール、3-(4-{6-[2-ヒドロキシ-2-(4-ヒドロキシ-3-ヒドロキシメチル-フェニル)-エチルアミノ]-ヘキシルオキシ}-ブチル)-ベンゼンスルホンアミド及び5-[2-(5,6-ジエチル-インダン-2-イルアミノ)-1-ヒドロキシ-エチル]-8-ヒドロキシ-1H-キノリン-2-オンが特に好ましく、これらはラセミ体、鏡像異性体、ジアステレオ異性体ならびに薬理学的に許容できる酸付加塩及び水和物の形であってもよい。前記ベータ受容体刺激薬の中でも、ホルモテロールとサルメテロールがとりわけ好ましく、これらはラセミ体、鏡像異性体、ジアステレオ異性体ならびに薬理学的に許容できる酸付加塩及び水和物の形であってもよい。
本発明のベータ受容体刺激薬2の薬理学的に許容できる酸付加塩の例としては、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、メタンスルホン酸、酢酸、フマル酸、コハク酸、乳酸、クエン酸、酒石酸、1-ヒドロキシ-2-ナフタレンカルボン酸、4-フェニルケイ皮酸、5-(2.4-ジフルオロフェニル)サリチル酸又はマレイン酸の塩から選択される医薬的に許容できる塩が挙げられる。所望であれば、前記酸の混合物を用いて塩2を調製することもできる。
本発明によると、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、リン酸塩、フマル酸塩、メタンスルホン酸塩、4-フェニルケイ皮酸塩、5-(2.4-ジフルオロフェニル)サリチル酸塩、マレイン酸塩及びキシナホ酸塩から選択されるベータ受容体刺激薬2の塩が好ましい。
サルメテロールの場合の塩2は、塩酸塩、硫酸塩、4-フェニルケイ皮酸塩、5-(2.4-ジフルオロフェニル)サリチル酸塩及びキシナホ酸塩から選択される塩が特に好ましく、中でも4-フェニルケイ皮酸塩、5-(2.4-ジフルオロフェニル)サリチル酸塩、特にキシナホ酸塩がとりわけ重要である。ホルモテロールの場合の塩2は、塩酸塩、硫酸塩及びフマル酸塩から選択される塩が特に好ましく、中でも塩酸塩及びフマル酸塩が特に好ましい。本発明では、フマル酸ホルモテロールが非常に重要である。
サルメテロール、ホルモテロール、3-(4-{6-[2-ヒドロキシ-2-(4-ヒドロキシ-3-ヒドロキシメチル-フェニル)-エチルアミノ]-ヘキシルオキシ}-ブチル)-ベンゼンスルホンアミド及び5-[2-(5,6-ジエチル-インダン-2-イルアミノ)-1-ヒドロキシ-エチル]-8-ヒドロキシ-1H-キノリン-2-オンの塩が、本発明ではベータ受容体刺激薬2として好ましく用いられる。本発明で特に重要なのは、サルメテロール塩とホルモテロール塩である。ベータ受容体刺激薬2という用語に言及する際は、その適切な鏡像異性体又はそれらの混合物も含むものである。
本発明の医薬組成物において、化合物2はラセミ体、鏡像異性体又はその混合物の状態で存在していてもよい。鏡像異性体をラセミ化合物から分割するには、この分野で公知の方法(例えば、キラル相でのクロマトグラフィー等)を用いて行えばよい。化合物2を鏡像異性体の状態で使用する場合は、C−OH基においてR構造の鏡像異性体を使用することが特に好ましい。
一例として挙げるならば、本発明で最も好ましい化合物2であるサルメテロールの塩及びホルモテロールの塩に言及する場合、R-サルメテロール、S-サルメテロール、R,R-ホルモテロール、S,S-ホルモテロール、R,S-ホルモテロール、S,R-ホルモテロール及びこれらの混合物の適切な鏡像異性体状態の塩も含むものである。R-サルメテロールとR,R-ホルモテロールの鏡像異性体状態の塩が特に重要である。化合物2は本発明では水和物又は溶媒和物の形で存在していてもよい。
本発明において、塩の状態ではないベータ受容体刺激薬に言及する際は、化合物2’として示す。例えば、塩の状態ではない本発明の好ましいベータ受容体刺激薬2’としてはホルモテロール、サルメテロールの遊離塩基が挙げられ、本発明の特に好ましい化合物2は、キシナホ酸サルメテロール又はフマル酸ホルモテロールが挙げられる。
本発明の範囲において、ベータ受容体刺激薬2は交感神経作用薬又はベータ2作用薬(β2−作用薬)を指すといえる。これらすべての用語は、本発明の目的にとって互換性があるとみなされる。
本発明の方法において、ステロイド類を抗コリン作用薬と共に投与することが好ましい。本発明の組合せにおける好ましいステロイド2としては、メチルプレドニゾロン、プレドニゾン、プロピオン酸ブチクソコート(butixocort)、RPR−106541、フルニソリド、ベクロメタゾン、トリアムシノロン、ブデソニド、フルチカゾン、モメタゾン、シクレソニド、ロフレポニド、ST−126、デキサメタゾン、6α,9α-ジフルオロ-17α-[(2-フラニルカルボニル)オキシ]-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソ-アンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオ酸(S)-フルオロメチルエステル及び6α,9α-ジフルオロ-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソ-17α-プロピオニルオキシ-アンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオ酸(S)-(2-オキソ-テトラヒドロ-フラン-3S-イル)エステルからなる群から選択される。
好ましくは、ステロイド2は、フルニソリド、ベクロメタゾン、トリアムシノロン、ブデソニド、フルチカゾン、モメタゾン、シクレソニド、ロフレポニド、ST−126、デキサメタゾン、6α,9α-ジフルオロ-17α-[(2-フラニルカルボニル)オキシ]-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソ-アンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオ酸(S)-フルオロメチルエステル及び6α,9α-ジフルオロ-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソ-17α-プロピオニルオキシ-アンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオ酸(S)-(2-オキソ-テトラヒドロ-フラン-3S-イル)エステルから選択される。より好ましくは、ステロイド2は、ブデソニド、フルチカゾン、モメタゾン、シクレソニド及び6α,9α-ジフルオロ-17α-[(2-フラニルカルボニル)オキシ]-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソ-アンドロスタ-1,4-ジエン-17β-カルボチオ酸(S)-フルオロメチルエステルから選択され、ブデソニド、フルチカゾン、モメタゾン、シクレソニドから選択されることがより好ましい。
本発明の範囲においてステロイド2に言及する際は、ステロイドから形成することができる塩又は誘導体も含む。可能な塩又は誘導体の例として、ナトリウム塩、スルホベンゾエート、ホスフェート、イソニコチネート、アセテート、プロピオネート、ニ水素リン酸塩、パルミテート、ピバレート又はフロエートが挙げられる。また、場合によっては、ステロイド2は水和物の形で存在してもよい。また、本発明の範囲においてステロイド2に言及する際は、ジアステレオ異性体、ジアステレオ異性体の混合物又はラセミ体状態のステロイド2も含むものである。
本発明は、肺胞性肺炎の予防又は治療用医薬組成物を製造するための治療上有効量の塩1の使用に関する。また、本発明は、気管支肺炎の予防又は治療用医薬組成物を製造するための治療上有効量の塩1の使用に関する。
好ましくは、本発明は、肺胞性肺炎の予防用医薬組成物を製造するための治療上有効量の塩1の使用に関する。また、好ましくは、本発明は、気管支肺炎の予防用医薬組成物を製造するための治療上有効量の塩1の使用に関する。
別の好ましい実施形態では、本発明は、肺胞性肺炎の治療用医薬組成物を製造するための治療上有効量の塩1の使用に関する。また、別の好ましい実施形態では、本発明は、気管支肺炎の治療用医薬組成物を製造するための治療上有効量の塩1の使用に関する。
本発明の方法では、抗コリン作用薬と任意成分である別の有効成分は、吸入による投与が好ましい。本発明の吸入用調剤としては、吸入可能粉末、噴射剤含有定量エアロゾル、又は噴射剤を含有しない吸入可能な溶液が挙げられる。有効成分を含有する本発明の吸入粉末は、有効成分のみから構成されていてもよいし、あるいは、有効成分と生理的に許容される賦形剤との混合物で構成されていてもよい。本発明の範囲において、担体という用語は、賦形剤の代わりに使用できる。また、本発明の範囲において、噴射剤を含有しない吸入溶液とは、濃縮物又は直ぐに使用できる無菌吸入液を含む。本発明の範囲において使用できるこれらの調剤については、明細書の次のパートでより詳細に説明する。
A)吸入粉末
本発明による吸入粉末は有効成分1(任意であるが、2と組合わせてもよい)のみか、あるいは、医薬的に許容される適当な賦形剤とともに含むかのいずれでもよい。
有効成分1(任意であるが2と組合わせてもよい)が医薬的に許容される賦形剤との混合物として存在する場合、以下の医薬的に許容される賦形剤を使用して本発明の吸入粉末を調製することができる。単糖類(例えば、グルコース又はアラビノース)、二糖類(例えば、ラクトース、サッカロース、マルトース、トレハロース)、オリゴ糖類及び多糖類(例えば、デキストラン)、多価アルコール類(例えば、ソルビトール、マンニトール、キシリトール)、シクロデキストリン類(例えば、α−シクロデキストリン、β−シクロデキストリン、χ−シクロデキストリン、メチル−β−シクロデキストリン、ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン)、塩類(例えば、塩化ナトリウム、炭酸カルシウム)、あるいはこれら賦形剤相互の混合物。好ましくは、単糖類又は二糖類が使用され、なかでもラクトース、トレハロース又はグルコースの使用が好ましく、限定はされないが、その水和物の形が特に好ましい。
本発明による吸入粉末の範囲において、賦形剤の最大平均粒径は250μmまで、好ましくは10〜150μm、最も好ましくは15〜80μmの範囲である。上記賦形剤に、平均粒径1〜9μmのより微細な賦形剤画分を添加することが適切と考えられる場合もあろう。より微細な賦形剤も、本願明細書中で前記に列挙した使用可能な賦形剤の群から選択される。最終的には、本発明の吸入粉末を調製するために、好ましくは平均粒径0.5〜10μm、さらに好ましくは1〜6μmの微粉化した有効成分を賦形剤混合物に添加する。粉砕、微粉化し、最終的に各成分を混合することによる本発明の吸入粉末の製造方法は従来技術より公知である。
本発明の吸入粉末は、従来技術から公知の吸入器を用いて投与することができる。有効成分1に加えて医薬的に許容される1種以上の賦形剤を含む本発明の吸入粉末は、例えば、US4570630に記載されているような計量チャンバーを用いた供給源から一回分の投与量を放出する吸入器によって、あるいは、DE3625685に記載されているような他の手段によって投与することができる。有効成分1と、医薬的に許容される賦形剤を任意で一緒に含有してもよい本発明の吸入粉末は、例えば「タービュヘイラー(Turbuhaler)(登録商標)」という名称で知られている吸入器を用いて、あるいは、例えばEP237507に開示されているような吸入器を用いて投与することができる。好ましくは、有効成分1の他に医薬的に許容される賦形剤を含む本発明の吸入粉末は、例えばWO94/28958に記載の吸入器で使用するカプセル内に充填(所謂インハレット(inhalettes)を形成)する。
図1に、本発明の方法における前記医薬品を使用するための、特に好ましい吸入器を示す。
カプセルから粉末状の医薬組成物を吸入するためのこの吸入器は、2個の窓2を含むハウジング1と、空気導入口を有し、スクリーンハウジング4を介して固定されたスクリーン5を備えたデッキ3と、デッキ3に連結し、2本の尖ったピン7を備えバネ8に対して可動する押しボタン9を有する吸入チャンバー6と、スピンドル10を介してハウジング1、デッキ3及びカバー11と連結し、跳ね上げ式で開閉可能なマウスピース12と、流動抵抗を調整するための空気穴13とによって特徴づけられる。
上記の好ましい使用のために本発明の吸入粉末をカプセル(吸入器)に充填する場合、各カプセルに充填する量は1カプセルにつき1〜30mgであるとよい。
B)噴射剤ガス駆動型吸入エアロゾル
本発明による噴射剤ガス含有吸入エアロゾルには、有効成分1が噴射剤ガス中に溶解されているか、あるいは分散状態で含まれる。本発明の吸入エアロゾルの調製に使用できる噴射剤ガスについては従来技術から既知である。n−プロパン、n−ブタン又はイソブタン等の炭化水素化合物、及び、メタン、エタン、プロパン、ブタン、シクロプロパン又はシクロブタンのフッ素化誘導体等のハロ炭化水素化合物から、適当な噴射剤ガスが選択される。上記噴射剤ガスは単独で、又はその混合物として使用できる。特に好ましい噴射剤ガスは、TG11、TG12、TG134a(1,1,1,2-テトラフルオロエタン)及びTG227(1,1,1,2,3,3,3-ヘプタフルオロプロパン)ならびにこれらの混合物から選択されるハロゲン化アルカン誘導体であり、この中でもTG134a、TG227及びそれらの混合物の噴射剤ガスが好ましい。
また、本発明の噴射剤駆動型吸入エアロゾルには、補助溶剤、安定剤、界面活性剤、酸化防止剤、滑剤及びpH調節剤等の他の成分も含ませることができる。これらの成分はすべて、当分野において公知である。
本発明による噴射剤ガス含有吸入エアロゾルには、有効成分1を5質量%まで含有させるとよい。例えば、本発明のエアロゾルは、有効成分1を0.002〜5質量%、0.01〜3質量%、0.015〜2質量%、0.1〜2質量%、0.5〜2質量%又は0.5〜1質量%含む。
有効成分1が分散状態で存在する場合は、該有効成分粒子の平均粒子径は10μmまでが好ましく、さらに好ましくは0.1〜6μm、より好ましくは1〜5μmである。
前述の本発明による噴射剤駆動型吸入エアロゾルは、当該分野において公知の吸入器(定量噴霧吸入器(MDI))を用いて投与することができる。
したがって、本発明の別の態様としては、噴射剤駆動型エアロゾルを投与するのに適した1種以上の吸入器と組み合わせた、前述の噴射剤駆動型エアロゾル状態の医薬組成物に関する。更に、本発明は、本発明による前記噴射剤ガス含有エアロゾルを収容することを特徴とする吸入器に関するものである。また、本発明は、適切なバルブが設けられ、適当な吸入器内で使用可能であり、かつ、本発明による上記噴射剤ガス含有吸入エアロゾルの1種を収容する、カートリッジに関する。好適なカートリッジ、さらには本発明による噴射剤ガス含有吸入エアロゾルをカートリッジに充填する方法については、従来技術から公知である。
C)噴射剤を含有しない吸入可能な溶液又は懸濁液
本発明による噴射剤を含有しない吸入可能な溶液及び懸濁液は、例えば水性又はアルコール系溶媒、好ましくはエタノール性溶媒を含有するが、エタノール性溶媒と水性溶媒とを混合してもよい。水性溶媒とエタノール性溶媒との混合物を使用する場合、水に対するエタノールの相対的割合は限定されないが、最大でエタノールが70容量%まで、より好ましくは60容量%までである。残りの容量を水で構成する。有効成分1を含有する溶液又は懸濁液は、適当な酸を用いてpH値を2〜7、好ましくは2〜5に調整する。pH値は無機酸又は有機酸から選択される酸を用いて調整すればよい。特に好適な無機酸の例としては、塩酸、臭化水素酸、硝酸、硫酸及び/又はリン酸が挙げられる。特に好適な有機酸の例としては、アスコルビン酸、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、マレイン酸、コハク酸、フマル酸、酢酸、ギ酸及び/又はプロピオン酸等が挙げられる。推奨される無機酸は塩酸及び硫酸である。また、有効成分の1つとともに酸付加塩を形成した酸を使用することも可能である。有機酸の中では、アスコルビン酸、フマル酸及びクエン酸が好ましい。所望であれば、上記の酸の混合物を用いることもでき、特に、酸性化特性に加えて、例えば香料、酸化防止剤又は錯化剤としての特性を有する酸、例えばクエン酸又はアスコルビン酸等の場合は、混合して用いるとよい。本発明によると、塩酸を用いてpH値を調整することが特に好ましい。
本発明では、エデト酸(EDTA)又はその公知の塩の1つであるエデト酸ナトリウムを安定剤又は錯化剤として添加することは、本発明の処方においては不要である。実施形態によっては、この化合物を1種以上含んでもよい。推奨実施形態としては、エデト酸ナトリウムを基準とした含有量は、100mg/100ml未満、好ましくは50mg/100ml未満、さらに好ましくは20mg/100ml未満である。一般に、エデト酸ナトリウムの含有量が0〜10mg/100mlの範囲となる吸入溶液が好ましい。
本発明による噴射剤を含有しない吸入溶液には、補助溶剤及び/又は他の賦形剤を添加することができる。好ましい補助溶剤は、ヒドロキシル基又は他の極性基を含むもので、例えばアルコール類、特にイソプロピルアルコール、グリコール類、特にプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、グリコールエーテル、グリセロール、ポリオキシエチレンアルコール類及びポリオキシエチレン脂肪酸エステル類である。本明細書における賦形剤及び添加剤という用語は、それ自体は活性物質ではないが、薬理学的に好適な溶媒中で1種またはそれより多くの活性物質と共に処方することができ、活性物質を含む調剤の定性的特性を改善することができる、薬理学的に許容される任意の物質を意味する。これらの物質は薬理的作用を持たないことが好ましい。あるいは、所望の療法との関連において容易に認識できるような薬理作用は持たないか、少なくとも望ましくない薬理作用を有していないことが好ましい。賦形剤及び添加剤としては、例えば、大豆レシチン、オレイン酸、ポリソルベート等のソルビタンエステル類、ポリビニルピロリドンなどの界面活性剤、他の安定剤、錯化剤、最終的な医薬調剤の品質保持期間を保証又は延長する酸化防止剤及び/又は防腐剤、香味付与剤、ビタミン類及び/又は当分野において公知の他の添加剤が挙げられる。また、添加剤として、例えば塩化ナトリウム等の薬理学的に許容される塩も等張剤として挙げられる。
好ましい賦形剤としては、例えばpHの調整に使用されていない場合のアスコルビン酸、さらにはビタミンA、ビタミンE、トコフェロール類及び人体で産生する類似のビタミン類及びプロビタミン類等の酸化防止剤が挙げられる。
防腐剤を使用して病原体による汚染から該調剤を保護することができる。適当な防腐剤は当該分野において公知のものであり、特に公知の濃度の塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウム又は安息香酸もしくは安息香酸ナトリウム等の安息香酸塩である。上記防腐剤は、好ましくは50mg/100mlまで、より好ましくは5〜20mg/100mlの範囲の濃度で存在していることが好ましい。
好ましい調剤は、溶剤としての水及び有効成分1にくわえて、塩化ベンザルコニウム及びエデト酸ナトリウムのみを含むものである。エデト酸ナトリウムを含有させない推奨実施形態もある。
本発明の噴射剤を含有しない吸入溶液は、特に、治療投与量の少量の液体調剤を数秒間以内で霧状にして治療用の吸入に適したエアロゾルを生成することができるタイプの吸入器を用いて投与される。本発明の範囲内において、100μL未満、好ましくは50μL未満、より好ましくは20〜30μLの量の有効成分溶液を、好ましくは1回のスプレー操作で霧状にすることができ、その結果、平均粒径が20μm未満、好ましくは10μm未満のエアロゾルを生成させ、エアロゾルの吸入可能な量が治療上の有効量に相当するように生成させることのできる吸入器が好ましい吸入器である。
液状医薬組成物の定量を噴射剤無しで放出するタイプの吸入用装置については、例えば国際特許出願WO91/14468及びWO97/12687(特に図6a及び図6b参照)に記載されている。これらに記載されているネブライザー(装置)は、「Respimat(登録商標)」という名称で知られている。
このネブライザー(「Respimat(登録商標)」)を効果的に利用して、有効成分1を含む本発明の吸入エアロゾルを生成することができる。
この装置が円筒状で、長さ9〜15cm及び幅2〜4cm未満の取り扱い易いサイズであるため、患者は常に携行することができる。このネブライザーは、高圧を用いて小さなノズルから所定量の医薬処方物を噴霧して、吸入エアロゾルを生成するものである。
好ましい噴霧器は、上部ハウジング部と、ポンプハウジングと、ノズルと、ロック機構と、バネハウジングと、バネと、貯蔵容器から本質的になり、
− 上部ハウジング部に固定され、その一端にはノズル又はノズル装置を備えたノズル本体を含むポンプハウジング、
− バルブ本体を備えた中空プランジャー、
− 中空プランジャーが中に固定され、上部ハウジング部に配置された動力取り出しフランジ、
− 上部ハウジング部に位置するロック機構、
− 内部にバネを収容し、回転軸受けによって上部ハウジング部に回動可能に取り付けられているバネハウジング、
− バネハウジング上に軸方向に取り付けられている下部ハウジング部、という特徴を有する。
バルブ本体を備えた中空プランジャーは、WO97/12687に開示の装置に対応する。中空プランジャーは、ポンプハウジングのシリンダ内に一部が突き出ており、シリンダ内を軸方向に移動可能である。特に図1乃至図4、とりわけ図3、及びそれに関連する説明部分に記載されている。バルブ本体を備えた中空プランジャーは、バネが作動した瞬間に、その高圧末端において、流体、即ち定量の有効成分溶液に対して5〜60Mpa(約50〜600bar)、好ましくは10〜60Mpa(約100〜600bar)の圧力を及ぼす。1回のスプレーによる量は、好ましくは10〜50μL、特に好ましくは10〜20μLで、最も好ましくは15μLである。
バルブ本体は、好ましくは、バルブ本体に面した中空プランジャーの端部に取り付けられる。
ノズル本体内のノズルは微細構造を有することが好ましく、即ち、マイクロテクノロジーによって作製されたものであることが好ましい。微細構造を有するノズル本体については、例えばWO94/07607に開示されており、本願明細書の内容、特に図1及びその関連説明について言及されている。
ノズル本体は、例えば、強固に結合した2枚のガラス及び/又はシリコンシートからなり、2枚のうちの少なくとも1枚には、1本以上の微細構造により作製された溝があり、この溝によってノズル入口端部がノズル出口端部と連結している。ノズル出口端部には、深さ2〜10μmで幅5〜15μm、好ましくは深さが4.5〜6.5μmで、長さが7〜9μmの少なくとも1個の円形又は非円形開口部がある。
ノズル開口部が複数個、好ましくは2個ある場合、ノズル本体におけるノズルのスプレー方向は互いに平行に伸びてもよいし、あるいはノズル開口方向に互いに対して傾斜させることも可能である。出口端部に少なくとも2つのノズル開口部を有するノズル本体において、スプレーの方向は、互いに対して20〜160°、好ましくは60〜150°、最も好ましくは80〜100°の角度がよい。ノズル開口部は、好ましくは10〜200μm、より好ましくは10〜100μm、最も好ましくは30〜70μmの間隔をおいて配置される。50μmの間隔が最も好ましい。したがって、スプレー方向はノズル開口部近傍で一致することになる。
液状医薬調剤は、600barまでの入口圧力、好ましくは200〜300barの入口圧力でノズル本体に突き当たり、ノズル開口部を通って霧化され吸入エアロゾル状態になる。エアロゾルの好ましい粒径または液滴径は、20μmまで、好ましくは3〜10μmである。
ロック機構は、力学的エネルギーを保存するためのバネ、好ましくは円筒状の圧縮コイルバネを有する。このバネは作動部材として動力取出しフランジに作用するが、フランジの移動はロック部材の位置によって決まる。この動力取出しフランジの移動は、上部および下部の止め(stop)によって正確に定められている。上部ハウジング部が下部ハウジング部内のバネハウジングと反対に回転する際に発生する外部トルクによって、バネは、動力増速機、例えば螺旋状スラストギアを介して好ましくは偏向される。この場合、上部ハウジング部及び動力取出しフランジは、単一又は多数のV字型ギアを有する。
噛合するロック面を有するロック部材は、動力取出しフランジの回りにリング状に配置されている。ロック部材は、例えば、本質的に径方向に弾性変形しうるプラスチックまたは金属製のリングからなる。このリングは、噴霧器の軸に対して直角をなす面に配置される。バネを偏向させた後、ロック部材のロック面は動力取出しフランジの通路内に移動し、バネが緩まないようにする。ロック部材はボタンによって作動する。この作動ボタンはロック部材に接続又は連結している。ロック機構を作動するためには、作動ボタンをリング状平面に対して平行に移動させ、好ましくは噴霧器内に移動させ、これによって変形性リングはリング状平面で変形させられる。ロック機構の構成に関する詳細は、WO97/20590に記載されている。
下部ハウジング部はバネハウジングの上から軸方向にはめこまれ、マウント(mounting)、スピンドルの駆動装置及び流体用貯蔵容器を収容する。
噴霧器を作動させると、上部ハウジング部は下部ハウジング部と相対的に回転し、下部ハウジング部はバネハウジングを一緒に回転させる。結果として、バネは螺旋状スラストギアによって圧縮、偏向され、ロック機構が自動的に嵌合する。回転角は360度分の整数度、例えば180度が好ましい。バネが偏向されると同時に、上部ハウジング部の動力取出し部分が所定の距離だけ移動し、中空プランジャーがポンプハウジング内のシリンダ内部に引き戻される。その結果として、流体の一部が貯蔵容器から吸い出され、ノズル前方の高圧チャンバーに送りこまれる。
所望であれば、噴霧する流体を収容する交換可能な多数の貯蔵容器を順番に噴霧器に押し込み、連続的に使用することもできる。貯蔵容器には、本発明による水性エアロゾル調剤が収容される。
噴霧工程は作動ボタンを軽く押すことにより開始される。この結果、ロック機構が動力取出し部材用の通路を開ける。偏向されたバネによって、ポンプハウジングのシリンダ内にプランジャーが押し込まれる。流体が霧状態となって噴霧器のノズルから放出される。
構造についての更なる詳細については、PCT出願WO97/12683及びWO97/20590に開示されており、これらを本願明細書に引用する。
噴霧器(ネブライザー)の構成部品は、その目的に適した材料で作られる。噴霧器のハウジング、さらには操作上許されるならば他の部品も同様に、例えば射出成型によって好ましくはプラスチックで作製される。医薬的な目的から生理学的に安全な材料が用いられる。
WO97/12687の図6a/図6bは、本発明による水性エアロゾル調剤の吸入に有利に使用できるネブライザー(「Respimat(登録商標)」)を示す。
WO97/12687の図6aは、バネが偏向した状態の噴霧器の長手方向断面図であり、一方、WO97/12687の図6bは、バネが緩んだ状態の噴霧器の長手方向断面図である。
上部ハウジング部(51)はポンプハウジング(52)を収容し、その端部には噴霧器ノズル用のホルダ(53)が取付けられている。ホルダにはノズル本体(54)及びフィルタ(55)がある。ロック機構の動力取出しフランジ(56)内に固定された中空プランジャー(57)は、ポンプハウジングのシリンダ内にその一部が突き出している。中空プランジャーは、その端部においてバルブ本体(58)を担持している。中空プランジャーは、封止手段(59)によって封止される。上部ハウジング部の内部には止め(60)があり、バネが緩んでいる状態の時には動力取出しフランジが止めに突き合わさっている。動力取出しフランジ上には止め(61)があり、バネが偏向すると動力取出しフランジがこの止めに突き合わさる。バネの偏向後、ロック部材(62)は、上部ハウジング部内の止め(61)と支持体(63)との間を移動する。作動ボタン(64)が、ロック部材に連結している。上部ハウジング部は、マウスピース(65)で終端しており、またその上に配置できる保護カバー(66)によって閉じられる。
圧縮バネ(68)を備えたバネハウジング(67)は、カチッとはまる爪(69)及び回転軸受けによって上部ハウジング部に回動自在に取付けられている。下部ハウジング部(70)はバネハウジングの上からかぶせられている。バネハウジング内部には、噴霧される流体(72)用の交換可能な貯蔵容器(71)がある。貯蔵容器はストッパー(73)により封止され、ストッパーを介して中空プランジャーは貯蔵容器内に突き出し、かつその端部が流体中に浸漬される(有効成分溶液の供給)。
機械的カウンタ用のスピンドル(74)は、バネハウジングのカバー内に取付けられている。上部ハウジング部に面したスピンドルの端部には、駆動ピニオン(75)がある。スライダ(76)がスピンドル上に配置されている。
上記ネブライザーは、本発明のエアロゾル調剤を噴霧するのに好適で、吸入に適したエアロゾルを生成する。
本発明の調剤を上記方法(「Respimat(登録商標)」)を用いて噴霧する場合、吸入器の全操作(スプレー作動)の少なくとも97%、好ましくは少なくとも98%の達成で、放出される量は規定量に対して許容差25%以下、好ましくは20%以下に相当する量であるとよい。好ましくは、5〜30mg、最も好ましくは5〜20mgの調剤が、規定質量として1回ごとのスプレー動作で放出されることが好ましい。
しかしながら、本発明の調剤は、上記以外の吸入器、例えば、ジェット流吸入器又は他の据え置き型噴霧器によって噴霧することもできる。
以下の実施例は本発明をより詳細に一例を挙げて説明することを意図するもので、本発明の範囲を以下の実施形態に限定するものではない。
調剤例
以下の調剤例は、当該分野で公知の方法と同様にして得ることができるもので、調剤例はより詳細に本発明を説明することを意図とし、本実施例の内容に本発明が限定されるものではない。
吸入粉末:
1)
Figure 2008509198
2)
Figure 2008509198
3)
Figure 2008509198
4)
Figure 2008509198
5)
Figure 2008509198
6)
Figure 2008509198
7)
Figure 2008509198
8)
Figure 2008509198
9)
Figure 2008509198
10)
Figure 2008509198
11)
Figure 2008509198
12)
Figure 2008509198
13)
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14)
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15)
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16)
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17)
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18)
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19)
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20)
Figure 2008509198
21)
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22)
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23)
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24)
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25)
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26)
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27)
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28)
Figure 2008509198
29)
Figure 2008509198
30)
Figure 2008509198
B)噴射剤含有吸入性エアロゾル:
31)
Figure 2008509198
32)
Figure 2008509198
33)
Figure 2008509198
34)
Figure 2008509198
35)
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36)
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37)
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38)
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39)
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40)
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41)
Figure 2008509198
42)
Figure 2008509198
43)
Figure 2008509198
本発明の方法における医薬品を使用するための特に好ましい吸入器を示す。

Claims (19)

  1. 治療上有効量の抗コリン作用薬1を投与する肺胞性肺炎の予防又は治療方法であって、医薬的に許容される賦形剤と一緒に投与してもよい、前記方法。
  2. 前記抗コリン作用薬1が、チオトロピウム塩、オキシトロピウム塩、フルトロピウム塩、イプラトロピウム塩、グリコピロニウム塩及びトロスピウム塩から選択され、これらがジアステレオマー、ジアステレオマー混合物、ラセミ体又は医薬的に許容される酸付加塩、及び水和物又は溶媒和物の状態であってもよい、請求項1記載の方法。
  3. 前記塩1が、対イオン(アニオン)として、塩化物、臭化物、ヨウ化物、スルフェート、ホスフェート、メタンスルホネート、ニトレート、マレエート、アセテート、シトレート、フマレート、タルトレート、オキサレート、スクシネート、ベンゾエート又はp−トルエンスルホネートを含むことを特徴とする、請求項2記載の方法。
  4. 前記塩1が、臭化チオトロピウム、臭化オキシトロピウム及び臭化イプラトロピウムから選択されることを特徴とする、請求項2又は3記載の方法。
  5. 前記抗コリン作用薬1が式1aで表される塩:
    Figure 2008509198
    (式中、
    -は1個の負電荷を有するアニオンを示し、好ましくは、フッ化物、塩化物、臭化物、ヨウ化物、スルフェート、ホスフェート、メタンスルホネート、ニトレート、マレエート、アセテート、シトレート、フマレート、タルトレート、オキサレート、スクシネート、ベンゾエート及びp−トルエンスルホネートからなる群から選択されるアニオンを表す。)であって、これらがラセミ体、鏡像異性体及び水和物の状態であってもよい、請求項1記載の方法。
  6. 前記抗コリン作用薬1が式1a-enで表される鏡像異性体の状態で存在することを特徴とする請求項5記載の方法。
    Figure 2008509198
  7. 前記抗コリン作用薬1が式1bで表される化合物:
    Figure 2008509198
    (式中、Rはメチル又はエチルのいずれかを示し、
    -は1個の負電荷を有するアニオンを示し、好ましくは、フッ化物、塩化物、臭化物、ヨウ化物、スルフェート、ホスフェート、メタンスルホネート、ニトレート、マレエート、アセテート、シトレート、フマレート、タルトレート、オキサレート、スクシネート、ベンゾエート及びp−トルエンスルホネートからなる群から選択されるアニオンを表す。)であって、これらがラセミ体、鏡像異性体及び水和物の状態であってもよい請求項1記載の方法。
  8. 前記抗コリン作用薬1が式1b-baseで表される化合物であって、これらがラセミ体、鏡像異性体及び水和物の状態であってもよい、請求項1記載の方法。
    Figure 2008509198
  9. 前記化合物1b又は化合物1b-baseが、R鏡像異性体の状態で存在することを特徴とする、請求項7又は8記載の方法。
  10. 前記抗コリン作用薬1が式1cで表される化合物:
    Figure 2008509198
    (式中、
    Aは、下記から選択される二重結合基を表し、
    Figure 2008509198
    -は1個の負電荷を有するアニオンを表し、好ましくは、フッ化物、塩化物、臭化物、ヨウ化物、スルフェート、ホスフェート、メタンスルホネート、ニトレート、マレエート、アセテート、シトレート、フマレート、タルトレート、オキサレート、スクシネート、ベンゾエート及びp−トルエンスルホネートからなる群から選択されるアニオンを表し、
    1及びR2は同一でも異なっていてもよく、メチル、エチル、n−プロピル及びイソプロピルから選択される基を示し、ヒドロキシ又はフッ素で置換されていてもよいが、好ましくは未置換のメチルを示し、
    3、R4、R5及びR6は、同一でも異なっていてもよく、水素、メチル、エチル、メチルオキシ、エチルオキシ、ヒドロキシ、フッ素、塩素、臭素、CN、CF3又はNO2を示し、
    7は、水素、メチル、エチル、メチルオキシ、エチルオキシ、−CH2−F、−CH2−CH2−F、−O−CH2−F、−O−CH2−CH2−F、−CH2−OH、−CH2−CH2−OH、CF3、−CH2−OMe、−CH2−CH2−OMe、−CH2−OEt、−CH2−CH2−OEt、−O−COMe、−O−COEt、−O−COCF3、−O−COCF3、フッ素、塩素又は臭素を表す)であって、これらがラセミ体、鏡像異性体及び水和物の状態であってもよい請求項1記載の方法。
  11. 前記抗コリン作用薬1が式1dで表される化合物:
    Figure 2008509198
    (式中、
    Aは、下記から選択される二重結合基を表し、
    Figure 2008509198
    -は1個の負電荷を有するアニオンを表し、好ましくは、フッ化物、塩化物、臭化物、ヨウ化物、スルフェート、ホスフェート、メタンスルホネート、ニトレート、マレエート、アセテート、シトレート、フマレート、タルトレート、オキサレート、スクシネート、ベンゾエート及びp−トルエンスルホネートからなる群から選択されるアニオンを表し、
    1及びR2は同一でも異なっていてもよく、メチル、エチル、n−プロピル及びイソプロピルから選択される基を示し、ヒドロキシ又はフッ素で置換されていてもよいが、好ましくは未置換のメチルを表し、
    7、R8、R9、R10、R11及びR12は同一でも異なっていてもよく、水素、メチル、エチル、メチルオキシ、エチルオキシ、ヒドロキシ、フッ素、塩素、臭素、CN、CF3又はNO2を示すが、但し、R7、R8、R9、R10、R11及びR12のうちの少なくとも1つの基は水素ではない)の状態で存在し、これらがラセミ体、鏡像異性体及び水和物の状態であってもよい請求項1記載の方法。
  12. 前記抗コリン作用薬1が式1eで表される化合物:
    Figure 2008509198
    (式中、
    Aは、下記から選択される二重結合基を表し、
    Figure 2008509198
    -は1個の負電荷を有するアニオンを表し、好ましくは、フッ化物、塩化物、臭化物、ヨウ化物、スルフェート、ホスフェート、メタンスルホネート、ニトレート、マレエート、アセテート、シトレート、フマレート、タルトレート、オキサレート、スクシネート、ベンゾエート及びp−トルエンスルホネートからなる群から選択されるアニオンを表し、
    15は、水素、ヒドロキシ、メチル、エチル、−CF3、CHF2又はフッ素を表し、
    1'及びR2'は同一でも異なっていてもよく、(C1−C5)アルキルを示し、(C3−C6)シクロアルキル、ヒドロキシ又はハロゲンで置換されていてもよく、あるいは、
    1'及びR2'は一緒になって−(C3−C5)アルキレンブリッジを表し、
    13、R14、R13'及びR14'は同一でも異なっていてもよく、水素、−(C1−C4)アルキル、−(C1−C4)アルキルオキシ、ヒドロキシ、−CF3、−CHF2、CN、NO2又はハロゲンを表す)の状態で存在し、これらがラセミ体、鏡像異性体及び水和物の状態であってもよい請求項1記載の方法。
  13. 前記抗コリン作用薬1が式1fで表される化合物:
    Figure 2008509198
    (式中、
    -は1個の負電荷を有するアニオンを表し、好ましくは、フッ化物、塩化物、臭化物、ヨウ化物、スルフェート、ホスフェート、メタンスルホネート、ニトレート、マレエート、アセテート、シトレート、フマレート、タルトレート、オキサレート、スクシネート、ベンゾエート及びp−トルエンスルホネートからなる群から選択されるアニオンを表し、
    D及びBは同一でも異なっていてもよいが、好ましくは同一であるとよく、−O、−S、−NH、−CH2、−CH=CH又は−N(C1−C4アルキル)−を表し、
    16は、水素、ヒドロキシ、−(C1−C4)アルキル、−(C1−C4)アルキルオキシ、−(C1−C4)アルキレン−ハロゲン、−O−(C1−C4)アルキレン−ハロゲン、−(C1−C4)アルキレン−OH、−CF3、CHF2、−(C1−C4)アルキレン−(C1−C4)アルキルオキシ、−O−CO(C1−C4)アルキル、−O−CO(C1−C4)アルキレン−ハロゲン、−(C1−C4)アルキレン−(C3−C6)シクロアルキル、−O−COCF3又はハロゲンを表し、
    1”及びR2”は同一でも異なっていてもよく、−(C1−C5)アルキルを表し、−(C3−C6)シクロアルキル、ヒドロキシ又はハロゲンで置換されていてもよく、あるいは、
    1”及びR2”は一緒になって−(C3−C5)アルキレンブリッジを表し、
    17、R18、R17'及びR18'は同一でも異なっていてもよく、水素、−(C1−C4)アルキル、−(C1−C4)アルキルオキシ、ヒドロキシ、−CF3、−CHF2、CN、NO2又はハロゲンを表し、
    x及びRx'は同一でも異なっていてもよく、水素、(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルキルオキシ、ヒドロキシ、−CF3、−CHF2、CN、NO2又はハロゲンを表すか、あるいは、
    x及びRx'は一緒になって単結合又は−O、−S、−NH、−CH2、−CH2−CH2−、−N(C1−C4アルキル)、−CH(C1−C4アルキル)及び−C(C1−C4アルキル)2から選択される橋かけ基を表す)の状態で存在し、これらがラセミ体、鏡像異性体及び水和物の状態であってもよい請求項1記載の方法。
  14. 前記抗コリン作用薬1が式1gで表される化合物:
    Figure 2008509198
    (式中、
    -は1個の負電荷を有するアニオンを表し、好ましくは、フッ化物、塩化物、臭化物、ヨウ化物、スルフェート、ホスフェート、メタンスルホネート、ニトレート、マレエート、アセテート、シトレート、フマレート、タルトレート、オキサレート、スクシネート、ベンゾエート及びp−トルエンスルホネートからなる群から選択されるアニオンを表し、
    A’は、下記から選択される二重結合基を表し、
    Figure 2008509198
    19は、ヒドロキシ、メチル、ヒドロキシメチル、エチル、−CF3、CHF2又はフッ素を表し、
    1'”及びR2'”は同一でも異なっていてもよく、(C1−C5)アルキルを表し、(C3−C6)シクロアルキル、ヒドロキシ又はハロゲンで置換されていてもよく、あるいは
    1'”及びR2'”は一緒になって−(C3−C5)アルキレンブリッジを表し、
    20、R21、R20'及びR21'は同一でも異なっていてもよく、水素、−(C1−C4)アルキル、−(C1−C4)アルキルオキシ、ヒドロキシ、−CF3、−CHF2、CN、NO2又はハロゲンを表す)の状態で存在し、これらがラセミ体、鏡像異性体及び水和物の状態であってもよい請求項1記載の方法。
  15. 前記抗コリン作用薬1を、吸入に適した調剤形態で投与することを特徴とする、請求項1〜14のいずれか1項記載の方法。
  16. 前記調剤が、吸入粉末、噴射剤含有定量エアロゾル、噴射剤を含まない吸入溶液から選択される調剤である、請求項15記載の方法。
  17. 前記調剤が、単糖類、二糖類、オリゴ糖類及び多糖類、多価アルコール類、塩類又はこれら賦形剤の混合物から選択される医薬的に許容される好適な賦形剤と共に前記抗コリン作用薬1を含有する吸入粉末であることを特徴とする、請求項16記載の方法。
  18. 前記調剤が噴射剤含有吸入エアロゾルであることを特徴とする請求項16記載の方法。
  19. 前記調剤が、水、エタノール又は水とエタノールとの混合物を溶媒として含有する、噴射剤を含まない吸入溶液であることを特徴とする、請求項16記載の方法。
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