JP2008507368A - 肺疾患を診断、モニタリングおよび治療するための方法 - Google Patents
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Abstract
【選択図】なし
Description
Mapel (2004). Manag. Care Interface 17:61-6 Burney P. (2003) Eur. Respir. J. Suppl. 43:1s-44s
本発明は、部分的には、(i)アデノシン5’−三リン酸(ATP)および関連化合物が、OPD、OPDの症状、または咳に関連する迷走神経感覚神経末端を活性化すること、ならびに(ii)特定のP2−プリン受容体(P2R)アンタゴニストを用いてそのような活性化を効果的に阻害しうること、を見いだしたことに基づく。これらの知見は、OPDの治療の有効性をモニタリングしたり喘息とCOPDとを区別する試験を行ったりするための基礎となる。そのほかに、本発明は、OPDおよび咳の治療方法を特徴とする。
求心性神経情報を肺から脳に伝達する3つの主要な感覚経路、すなわち、C線維、緩徐適応性受容体(SAR)含有線維、および迅速適応性受容体(RAR)含有線維が存在する。C線維は、刺激されないかぎり静止状態にある無髄緩徐伝導性線維である。それらの末端は、化学的および機械的な刺激に応答する二モード受容体を含有する。SARおよびRARを含有する線維は、各呼吸周期中に活性化される迅速伝導性有髄線維である。複数の内因性および外因性の化合物は、C線維およびRAR含有線維を刺激する。赤トウガラシ中の活性成分カプサイシンは、C線維を刺激するが、RAR含有線維を刺激しない。なぜなら、後者は、カプサイシン受容体(バニロイド(valinoid)受容体、VR−1)が欠如しているからである。
本発明には、(a)喘息とCOPDとを区別する方法;(b)OPDの被験体を治療する方法;および(c)特定の治療法の有効性を評価する方法;が包含される。治療方法および特定の治療の有効性の評価方法は、喘息とCOPDとを区別する1種以上の方法を最初に行うことを併用せずにまたは併用して実施可能である。そのほかに、治療の有効性の評価方法は、以下に記載の1種以上の治療方法または当技術分野で公知の任意の他の治療方法を実施した後で使用可能である。
診断方法では、喘息またはCOPDであることが既知である被験体に誘発化合物を投与し、被験体における肺機能に及ぼす化合物の効果を測定する。これに関連して、「肺機能の測定」という用語は、好ましくは、肺機能を客観的に評価する試験(たとえば、スパイロメトリーまたはプレチスモグラフィー)を能動的に実施することを包含するものと解釈される。やや好ましい試験は、咳嗽、喀痰、胸の圧迫感、喉の炎症、喘鳴、またはボルグスコアのような肺の症状を検出することを含む。したがって、「肺機能の変化」の測定とは、上述の試験のいずれかにより測定される肺機能の変化を測定することを意味する。
治療方法は、診断方法で列挙された哺乳動物被験体のいずれかにおいて、咳またはOPD、たとえば、喘息、COPD、または慢性的な咳を治療する任意の方法でありうる。有用な治療薬としては、たとえば、経口および/または吸入コルチコステロイド、βアドレナリン受容体アゴニスト、抗コリン作動薬、ロイコトリエンアンタゴニスト、免疫グロブリンE(IgE)に特異的な抗体(たとえば、ポリクローナル抗体もしくはモノクローナル抗体、たとえば、ヒト化モノクローナル抗体)、チロシンキナーゼ阻害薬、テオフィリン、または鎮咳薬が挙げられる[Tamul et al. (2004) Crit. Care. Med. 32 (4 Suppl):S137-S145; Frew (2004) Clin. Allergy Immunol. 18:561-566; Allen-Ramey (2004) Ann. Epidemiol. 14:161-167; Wong et al. (2004) Biochim. Biophys. Acta. 1697:53-69; Hansel et al. (2004) Drugs Today (Barc) 40:55-69; Vignola (2003) Drugs.63 (Suppl 2):35-51; Creticoa Drugs 63 (Suppl 2):1-20]。それらはまた、たとえば、咳またはOPD、たとえば、喘息、COPD、または慢性的な咳の被験体にP2−プリン受容体(P2R)アンタゴニストを投与する方法を包含する。
本発明はまた、肺迷走神経感覚神経線維上のP2Rの活性化を阻害する方法を包含する。この方法は、1種以上の上述のP2Rアンタゴニスト(たとえば、式(I)で示される化合物)に迷走神経感覚神経線維を接触させること(たとえば、P2Rを接触させることによる)を包含する。接触は、哺乳動物被験体中、たとえば、診断方法に関連して上述したいずれかの被験体中で行いうる。そのようなin vivo法では、P2Rアンタゴニストを含有する組成物、そのような組成物の処方、ならびに組成物の投与の経路および頻度は、治療方法に関して上述したものと同一である。迷走神経感覚神経線維を上述の化合物と接触させる哺乳動物被験体は、OPD、OPDに関連する症状、または咳を有しうる。OPDは、たとえば、COPD、喘息、急性気管支炎、肺気腫、慢性気管支炎、気管支拡張症、嚢胞性線維症、および急性喘息でありうる。また症状としては、たとえば、咳嗽、息切れ、および喘鳴が挙げられる。P2Rは、本明細書に挙げたいずれか(たとえば、P2X2/3受容体)でありうる。
OPDの治療の有効性を評価する方法は、定義上、関連するOPDの治療に準拠する。被験体は、本明細書中に列挙されたいずれかでありうる。また、OPDは、任意のOPD、たとえば、喘息、COPD、または慢性的な咳でありうる。そのような治療は、上述のいずれかでありうる。有効性の評価は、治療を施してから1分〜1年以内で、たとえば、治療から1分〜1時間以内、1時間〜24時間以内、1日〜1週間以内、1週間〜1ヶ月以内、1ヶ月〜6ヶ月以内、または6ヶ月〜1年以内で、実施可能である。評価は、1回で行うか、または直前に列挙されたいずれかの時間間隔により隔てられた複数回で行うことが可能である。
実施例2〜4に記載の臨床試験における患者
健常非喫煙者(年齢41±3歳、n=10、男性6名)、間欠性喘息患者(年齢39±3歳、n=10、男性7名)、健常現喫煙者(年齢40±4歳、n=7、男性5名)、COPDを発症するリスクのある喫煙者(年齢50±4歳、n=7、男性4名)、および軽度〜中等度COPD患者(年齢58±4歳、n=7、男性4名、軽度2名、および中等度5名)をこの試験に組み入れた(表1)。
実施例2〜4に記載の臨床試験は、無作為方式、二重盲検方式、交差方式、かつ比較対照方式とした。各被験体は、検査室に3回通った。初期スクリーニングのための通院時の手順は、試験に関する情報の取得ならびに以下の順序のいくつかの検査:病歴、肺機能、可逆性、および皮膚プリック試験を含んでいた。2〜7日間の間隔の2回目および3回目の通院では、被験体は、無作為方式でATPまたはAMPのいずれかのチャレンジを受け、試験の終了までに各患者が両方の化合物で試験されるようにした。チャレンジの前、直後、および30分後、肺機能と呼吸困難に関するボルグスコアとを測定し、呼吸困難以外の症状を記録した。
実施例2〜4に記載の臨床試験のすべての被験体で、4種の一般的な空中アレルゲン(ハウスダストダニ、花粉、ネコの毛、およびアスペルギルス・フミガーツス(Aspergillus fumigatus)、ならびに陰性対照および陽性対照;SoluprickTM, ALK-Abello A/S, Hoersholm, Denmarkを使用)に対する皮膚感受性を調べた。15分後に膨疹サイズを測定し、陰性対照よりも3mm大きい少なくとも1個の膨疹が存在した場合、陽性反応と記録した。
実施例2〜4に記載の臨床試験において、乾式肺活量計(Vitalograph Ltd., Buckingham, England)を用いて肺活量試験を行い、3回の呼気動作の最良値をリットルおよび予測値に対するパーセントとして表した。次に、スペーサーを介して定量噴霧式吸入器により被験体にサルブタモール(200μg)を投与して、15分後に肺機能測定を反復し;200ml超かつ12%超のFEV1の増大は、可逆性であるとみなした[Pauwels et al., 上掲]。
実施例2〜4に記載の臨床試験において呼吸困難を定量化するために使用した改変ボルグ尺度は、息切れの程度を記述する用語を0〜10の数に割り振ったカテゴリー尺度であった。息切れの間隔を最も適切に記述する用語に対応する数を選択するように被験体に依頼した。チャレンジの前後のボルグスコアの差であるΔBorgとして呼吸困難の変化を表した[Rutgers et al. (2000) Eur. Respir. J. 16:486-490; Burdon et al. (1982) Am. Rev. Respir. Dis. 126:825-828]。ボルグスコアの評価に使用される用語および結び付けられる数は、次のとおりである:0,「まったくなし」;0.5,「きわめてわずか」;1,「非常にわずか」;2,「わずか」;3,「中程度」;4,「いくらかひどい」;5,「ひどい」;7,「非常にひどい」;9,「きわめてひどい」(ほぼ最大);および10,「最大」[Burdon et al. (1982)]。
実施例2〜4に記載の試験のために、ATPでは0.227〜929μmol/mlおよびAMPでは0.138〜1152μmol/mlの範囲内の倍加濃度を作製するように、ATPおよびAMP(Sigma, Gillingham, Dorset, England)を通常の生理食塩溶液に新たに溶解させ、ただちに気管支チャレンジに使用した。吸入1回あたり10μlの排出量で呼吸作動式薬量計(Mefar, Bovezzo, Italy)を用いて溶液を投与した[Prieto et al. (2003) Chest 123:993-997]。被験体は、ノーズクリップを着用した状態で、5回の呼吸で通常生理食塩水を吸入し(マウスピースを介して)、続いて、連続倍加濃度のATPまたはAMPを機能的残気量から全肺気量まで吸入した。通常生理食塩水を5回吸入した2分後から、生理食塩水の吸入後に記録された値の20%以上のFEV1低下を生じるまで、または最大濃度のATPもしくはAMPのいずれかを吸入するまで、FEV1を測定した。対数用量応答曲線を補間することにより、FEV1の20%低下を引き起こす誘発用量(PD20)を計算した。
実施例2〜4に記載の分析から得られたすべてのデータをソフトウェアパッケージ(GraphPad Prism Software, Inc., USA)で処理した。スチューデントのt検定によりグループ間の差の有意性を評価し、カイ二乗検定によりカテゴリー変数の分析結果を検査した。ピアソン相関係数および線形回帰分析を用いて、FEV1の減少パーセントとボルグスコアとの関係を分析した。ATPおよびAMPに対するPD20値を対数変換してそれらの分布を正規化し、幾何平均として表示した。すべての他の数値変数を平均±SEMとして表し、有意性をp<0.05として規定した。
実施例5に記載の実験は、基本的には、Pellegら [(1996) J. Physiol. 490(1):265-275]および米国特許第5,874,420号(いずれも参照によりそれらの全体が本明細書に組み入れられるものとする)に記載されているように行った。簡潔に述べると、麻酔(ペントバルビトンナトリウム、30mg・kg−1+3mg・kg−1・h−1、静脈内)の施されたイヌに人工呼吸器で室内空気を人為的に供給しながら行った。米国特許第5,874,420号に記載されているように、動脈血pH、PO2、PCO2、体温を維持した。生理食塩水および維持用量の麻酔薬を投与するために、末梢静脈にカニューレを挿入した。試験溶液を投与するために、大腿静脈および左心耳を介してカテーテルを挿入し、右心房および左心房に配置した。縦方向胸骨切開術により胸部を切開した。皮膚を頸部中央で縦方向に切開して頸筋と結合組織とを注意深く切断することにより、右頸部迷走神経交感神経幹を露出させた。切開された皮膚の縁部を持ち上げて固定することによりトラフを形成し、トラフに温めた(約37℃の)鉱油を充填した。迷走神経交感神経幹の一部を黒色PerspexTM製の小皿上に配置し、顕微手術用具および解剖顕微鏡(Model F212, Jenopik Jena, GmbH, Germany)を用いて注意深く切断することにより、微細分枝を主線維束から分離した。
試験された40名の被験体のうちの19名(47.5%)はATPに応答し、13名(32.5%)はAMPに応答した。ATPおよびAMPに対するPD20幾何平均は、それぞれ、気道応答性を有する被験体において72.9(2.9〜808.7)μmol/mlおよび82.9(0.9〜576.0)μmol/mlであった。健常非喫煙者におけるATPまたはAMPのチャレンジのいずれかに対する応答は、陰性であった。すなわち、FEV1の変化がみられないか、または20%未満のFEV1の低下がみられた。10名(100%)の喘息患者、4名(57%)の健常喫煙者、1名(14%)のリスク喫煙者、および4名(67%)のCOPD患者は、ATPに応答し、一方、9名(90%)の喘息患者、1名(14%)の健常喫煙者、1名(14%)のリスク喫煙者、および2名(33%)のCOPD患者は、AMPに応答した(表2および図1)。19名の喫煙被験体(7名の健常喫煙者、7名のリスク喫煙者、および5名のCOPD患者)において、ATPは、AMPと比べて2倍の患者で気管支収縮を引き起こした。すなわち、それぞれ、42%および21%(p<0.05)。
ボルグスコアにより評価される呼吸困難の感覚は、喘息患者(0.1→3.3、p<0.001)、健常喫煙者(0→1.3、p<0.03)、リスク喫煙者(0.1→1.9、p<0.01)、およびCOPD患者(0.1→2.7、p<0.01)において、ATPのチャレンジ後、有意に増大した(図2)。これとは対照的に、AMPのチャレンジ後、喘息の患者においてのみ有意な増大がみられた(0.2→2.5、p<0.001)。喘息患者にAMP(PD20)を投与した後のボルグスコアは、COPD患者のときよりも高かったが(それぞれ、ボルグスコア=2.5および0.8、p<0.02)、ATP(PD20)のチャレンジ後の2つの患者グループでは同等であった(それぞれ、ボルグスコア=3.3および2.7、p>0.05)(図3)。
ATPにより誘発されるFEV1の低下は、ベースラインFEV1に対する割合(ΔFEV1)で表したとき、すべてのグループにおいてAMPのチャレンジにより引き起こされた低下よりも大きかった。この差は、喘息患者において統計学的に有意であった(ΔFEV1ATP=29%、ΔFEV1AMP=22%、p<0.03)。PD20のATP(r=0.606、p<0.001)およびAMP(r=0.567、p<0.01)のチャレンジ後、ΔFEV1とボルグスコアとの間に正の相関がみられた(図6)。
実施例1に記載の手順を用いて、種々の薬剤の投与後、末端上にRARを有するイヌ肺線維の活動電位を測定した。RARの活性化により、ATPの投与後だけでなく投与前にも観測される各呼吸周期に関連する活動電位の短いボレーが生じた(図7)。ATP(6μmol/kg、急速静脈内ボーラス)の投与後、RAR含有線維の活動は、神経活動電位のバーストが呼吸周期間の時間内に伸長する形で延長された。したがって、ATPは、RAR含有線維の活動を変化させ、迅速適応特性を一時的に喪失させる。
灌流神経・肺標本
モルモット肺に投射する迷走神経感覚ニューロンの活動の細胞外記録法については、既に、Canningら[(2004) J. Physiol. 557:543-545](参照によりその全体が本明細書に組み入れられるものとする)に詳細に記載されている。簡潔に述べると、CO2吸入および瀉血により雄ハートレイ系モルモット(100〜200g)を屠殺した。クレブス重炭酸塩溶液(KBS;118mM NaCl、5.4mM KCl、1.0mM NaH2PO4、1.2mM MgSO4、1.9mM CaCl2、25.0mM NaHCO3、11.1mMデキストロースを含み、pH7.4において95%O2−5%CO2でガス処理されている)をin situ灌流することにより、肺循環血液を洗浄除去した。KBSは、感覚線維活動に及ぼす組織プロスタノイドの間接的影響を低減させるために3μMのインドメタシンを含有させた。たとえば右頸静脈神経節および右節状神経節を含めることにより、インタクトな右側外因性迷走神経支配を有して、気管および右肺を瀉血されたモルモットから摘出し、二区画組織槽中に入れた。右節状神経節および右頸静脈神経節を吻側迷走神経と一緒に組織槽の一方の区画に入れ、肺および気管を組織槽の第2の区画に入れた。2つの区画にKBSを別々に灌流した(6ml・min−1、37℃)。
記録電極を操作して節状神経節に導入した。非尖鋭端で肺表面に機械的刺激を加えて神経活動電位のバーストを観測することにより(フォンフライ触毛、1800〜3000mN)、機械的刺激感受性受容域を特定した。
P2X受容体アゴニストであるα,βmATPおよびP2X3/P2X2/3受容体アンタゴニストであるA−31749をKBSで別々に希釈した。標本を以下のように順に処理した:
(a)KBSで30分間灌流した後、10μMのα,βmATPの1mlボーラスを灌流溶液中に加え、応答を記録した(図10:「対照」)。
肺内気道および肺を支配する求心性ニューロンの電気生理学的測定では、ほとんどの場合、単一ニューロンの活動を記録した。稀ではあるが、2単位を同時に記録した場合、直接的波形解析ソフトウェア(TheNerveOflt; PHOCIS, Baltimore, MD, USA)を用いて2つのピークを区別した。
P2X3/P2X2/3受容体の強力な選択的アゴニストであるα,βmATPを投与することにより誘発されたC線維(n=4)およびA線維(n=7)の活動電位(AP)を発火数/秒として定量化した。図10からわかるように、α,βmATP(10μM、1mLボーラス)の投与により、灌流神経・肺標本の節状CおよびA線維末端で神経APが誘発された。α,βmATPは、両方のタイプの線維で脱感作を伴わずAPを誘発した。発生したAPの頻度は、C線維では146±29、A線維では1543±285であった。
A−317491(1および10μM、30分間)の存在下でα,βmATP(10μM、1ml、ボーラス)により誘発されるC線維(n=4)およびA線維(n=7)のAPを、先に記載したように測定した。A−317491(10μM)は、α,βmATPに対するC線維およびA線維の応答を、それらの対応する対照と比較して、それぞれ、62±5%(p<0.05)および88±5%(p<0.05)だけ低下させた。1μMにおいて、A−317491は、A線維ではα,βmATPの作用を有意に59±12%阻害したが、C線維に対しては阻害作用を示さなかった。
Claims (93)
- 以下のステップ:
(a) 喘息または慢性閉塞性肺疾患(COPD)であることが疑われる被験体を特定するステップ;
(b) 被験体に対して誘発化合物を投与するステップ;
(c) 前記投与の前後での肺機能の変化を測定するステップ;
(d) 前記肺機能の変化が、(i)喘息または(ii)COPDの対照被験体における肺機能の変化のどちらとより類似しているかを決定するステップ;および
(e) 被験体を以下のものに分類するステップ:(1)被験体における肺機能の変化が、COPDの対照被験体における肺機能の変化よりも、喘息の対照被験体における肺機能の変化により類似している場合に、喘息の可能性があること;または(2)被験体における肺機能の変化が、喘息の対照被験体における肺機能の変化よりも、COPDの対照被験体における肺機能の変化により類似している場合に、COPDの可能性があること
を含む、診断方法。 - 前記肺機能の変化を、努力呼気肺活量(FEV1)における任意に特定された低下を引き起こすために必要とされる誘発化合物の量の関数として測定する、請求項1に記載の方法。
- 前記任意に特定された低下が、約20%の低下である、請求項2に記載の方法。
- 前記肺機能の変化を、比気道コンダクタンス(sGaw)、ボルグスコア、機能的残気量(FRC)、努力呼気流量(FEF)またはピーク呼気流速(PEFR)における任意に特定された変化を引き起こすために必要とされる誘発化合物の量の関数として測定する、請求項1に記載の方法。
- 前記任意に特定された変化が約10%より大きい低下または増大である、請求項4に記載の方法。
- 前記誘発化合物がアデノシン5’−三リン酸(ATP)である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
- 前記誘発化合物がATPのアナログである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
- 前記ATPのアナログがα,β−メチレンATP(α,βmATP)である、請求項7に記載の方法。
- 前記ATPのアナログがβ,γ−メチレンATP(β,γmATP)である、請求項7に記載の方法。
- 前記誘発化合物がジアデノシン五リン酸(Ap5A)である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
- 前記投与が肺内吸入によるものである、請求項1〜10のいずれか1項に記載の方法。
- 前記投与が静脈内ボーラス注射によるものである、請求項1〜10のいずれか1項に記載の方法。
- 以下のステップ:
(a) 請求項1〜12のいずれか1項に記載の方法を実施するステップ;および
(b) 喘息またはCOPDについて被験体を治療するステップ
を含む、治療方法。 - 前記治療が、被験体に対して2型プリン受容体(P2R)アンタゴニストを投与するステップを含む、請求項13に記載の方法。
- 前記P2RがP2Y受容体である、請求項14に記載の方法。
- 前記P2RがP2X受容体である、請求項14に記載の方法。
- 前記治療が、被験体に対する1種以上のコルチコステロイド、1種以上のβ−アドレナリン受容体アゴニスト、または1種以上の鎮咳薬の投与を含む、請求項13〜16のいずれか1項に記載の方法。
- 前記治療が、以下のもの:ピリドキサルリン酸−6−アゾフェニル−2’4’−ジスルホン酸(PPADS);5−{[3”−ジフェニルエーテル(1’,2’,3’,4’−テトラヒドロナフタレン−1−イル)アミノ]カルボニル}ベンゼン−1,2,4−トリカルボン酸;2’,3’−O−(4−ベンゾイルベンゾイル)−ATP(BzATP);テトラメチルピラジン(TMP);および2’,3’−O−2,4,6−トリニトロフェニル−ATP(TNP−ATP)からなる群より選択される1種以上の薬剤を、被験体に対して投与するステップを含む、請求項13〜16のいずれか1項に記載の方法。
- 前記治療が、被験体に対して1種以上の化合物を投与するステップを含み、各化合物は式(I):
であるかまたはその製薬上許容される塩であり、
式中、
A1およびA2はそれぞれ独立に、アルコキシカルボニル、アルキルカルボニルオキシ、カルボキシ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、(NRARB)カルボニル、−NRCS(O)2RD、−S(O)2OH、およびテトラゾリルからなる群より選択されるか;または
A1およびA2は、それらが結合する炭素原子と共にイオウ原子を含有する五員複素環を形成しているが、ここで該五員複素環は任意によりメルカプトおよびオキソより選択される1個または2個の置換基で置換されており;
A3はアルコキシカルボニル、アルキルカルボニルオキシ、カルボキシ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、(NRARB)カルボニル、NRCS(O)2RD、−S(O)2OH、およびテトラゾリルからなる群より選択され;
A4、A5、A6およびA7はそれぞれ独立に、水素、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルケニル、アルキル、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルオキシ、アルキニル、アリール、カルボキシ、シアノ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、ニトロ、−NRERF、および(NRERF)カルボニルからなる群より選択され;
A8、A9、A10およびA11はそれぞれ独立に、水素、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルケニル、アルキル、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルオキシ、アルキニル、アリール、カルボキシ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、−NRERF、(NRERF)カルボニル、およびオキソからなる群より選択され;
RAおよびRBはそれぞれ独立に、水素、アルキル、およびシアノからなる群より選択され;
RCは、水素およびアルキルからなる群より選択され;
RDは、アルコキシ、アルキル、アリール、アリールアルコキシ、アリールアルキル、ハロアルコキシ、およびハロアルキルからなる群より選択され;
REおよびRFはそれぞれ独立に、水素、アルキル、アルキルカルボニル、ホルミル、およびヒドロキシアルキルからなる群より選択され;
L1は、アルケニレン、アルキレン、アルキニレン、−(CH2)mO(CH2)n−、−(CH2)mS(CH2)n−、および−(CH2)pC(O)(CH2)q−からなる群より選択されるが、ここでこの基の左端はNに結合し、かつこの基の右端はR1と結合しており;
mは0〜10の整数であり;
nは0〜10の整数であり;
R1は、アリール、シクロアルケニル、シクロアルキル、および複素環からなる群より選択され;
L2は不在であるか、または共有結合、アルケニレン、アルキレン、アルキニレン、−(CH2)pO(CH2)q−、−(CH2)pS(CH2)q−、−(CH2)pC(O)(CH2)q−、−(CH2)pC(OH)(CH2)q−、および−(CH2)pCH=NO(CH2)q−からなる群より選択されるが、ここでこの基の左端はR1に結合し、かつこの基の右端はR2と結合しており;
pは0〜10の整数であり;
qは0〜10の整数であり;かつ
R2は不在であるか、またはアリール、シクロアルケニル、シクロアルキル、および複素環からなる群より選択される、
請求項13〜16のいずれか1項に記載の方法。 - 前記化合物が、5−({(3−フェノキシベンジル)[(1S)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−ナフタレニル]アミノ}カルボニル)−1,2,4−ベンゼントリカルボン酸(A−317491)である、請求項19に記載の方法。
- 喘息またはCOPDに対する治療の有効性を評価する方法であって、以下のステップ:
(a) 請求項13〜20のいずれか1項に記載の方法を実施するステップ;
(b) 被験体に対して誘発化合物を投与するステップ;
(c) 前記投与の前後での、肺機能の変化を測定するかまたは少なくとも1種の症状の変化を検出するステップ;
(d) 被験体における肺機能の変化または少なくとも1種の症状の変化が、請求項13〜20のいずれか1項に記載の治療の前に測定したか検出した該被験体における肺機能の変化または少なくとも1種の症状の変化よりも、対照正常被験体における肺機能の平均変化または少なくとも1種の症状の平均変化により近いかどうかを決定するステップ;
(e) 被験体における肺機能の変化または少なくとも1種の症状の変化が、請求項13〜20のいずれか1項に記載の治療の前に測定したか検出した該被験体における肺機能の変化または少なくとも1種の症状の変化よりも、対照正常被験体における肺機能の平均変化または少なくとも1種の症状の平均変化により近い場合に、前記治療を有効であると分類するステップ
を含む、上記方法。 - 閉塞性肺疾患(OPD)に対する治療の有効性を評価する方法であって、以下のステップ:
(a) OPDについて治療がなされた被験体を特定するステップ;
(b) 被験体に対して誘発化合物を投与するステップ;
(c) 前記投与の前後での、肺機能の変化を測定するかまたは少なくとも1種の症状の変化を検出するステップ;
(d) 被験体における肺機能の変化または少なくとも1種の症状の変化が、OPDに対する前記治療の前に測定したか検出した該被験体における肺機能の変化または少なくとも1種の症状の変化よりも、対照正常被験体における肺機能の平均変化または少なくとも1種の症状の平均変化により近いかどうかを決定するステップ;
(e) 被験体における肺機能の変化または少なくとも1種の症状の変化が、前記治療の前に測定したか検出した該被験体における肺機能の変化または少なくとも1種の症状の変化よりも、対照正常被験体における肺機能の平均変化または少なくとも1種の症状の平均変化により近い場合に、該治療を有効であると分類するステップ
を含む、上記方法。 - 前記肺機能の変化を、努力呼気肺活量(FEV1)における任意に特定された低下を引き起こすために必要とされる誘発化合物の量の関数として測定する、請求項22に記載の方法。
- 前記肺機能の変化を、比気道コンダクタンス(sGaw)、ボルグスコア、機能的残気量(FRC)、努力呼気流量(FEF)またはピーク呼気流速(PEFR)における任意に特定された変化を引き起こすために必要とされる誘発化合物の量の関数として測定する、請求項22に記載の方法。
- 前記任意に特定された変化が約10%より大きい低下または増大である、請求項23に記載の方法。
- 前記任意に特定された低下が、約20%の低下である、請求項24に記載の方法。
- 前記誘発化合物がATPである、請求項22〜26のいずれか1項に記載の方法。
- 前記誘発化合物がATPのアナログである、請求項22〜26のいずれか1項に記載の方法。
- 前記ATPのアナログがα,βmATPである、請求項28に記載の方法。
- 前記ATPのアナログがβ,γmATPである、請求項28に記載の方法。
- 前記誘発化合物がAp5Aである、請求項22〜26のいずれか1項に記載の方法。
- 前記誘発物質の投与が肺内吸入によるものである、請求項22〜31のいずれか1項に記載の方法。
- 前記投与が静脈内ボーラス注射によるものである、請求項22〜31のいずれか1項に記載の方法。
- 前記少なくとも1種の症状の変化がボルグスコアの変化である、請求項22〜33のいずれか1項に記載の方法。
- 前記少なくとも1種の症状の変化が、咳、胸の圧迫感、喉の圧迫感、喀痰、および喘鳴からなる群より選択される1種以上の症状の変化である、請求項22〜33のいずれか1項に記載の方法。
- 前記OPDが喘息である、請求項22〜35のいずれか1項に記載の方法。
- 前記OPDがCOPDである、請求項22〜35のいずれか1項に記載の方法。
- 前記OPDが慢性的な咳である、請求項22〜35のいずれか1項に記載の方法。
- 前記治療が、被験体に対してP2Rアンタゴニストを投与するステップを含む、請求項22〜38のいずれか1項に記載の方法。
- 前記P2RがP2Y受容体である、請求項39に記載の方法。
- 前記P2RがP2X受容体である、請求項39に記載の方法。
- 前記治療が、被験体に対する1種以上の薬剤の投与を含み、該薬剤がコルチコステロイド、β−アドレナリン受容体アゴニスト、および鎮咳薬である、請求項22〜41のいずれか1項に記載の方法。
- 前記治療が、以下のもの:ピリドキサルリン酸−6−アゾフェニル−2’4’−ジスルホン酸(PPADS);5−{[3”−ジフェニルエーテル(1’,2’,3’,4’−テトラヒドロナフタレン−1−イル)アミノ]カルボニル}ベンゼン−1,2,4−トリカルボン酸;2’,3’−O−(4−ベンゾイルベンゾイル)−ATP(BzATP);テトラメチルピラジン(TMP);および2’,3’−O−2,4,6−トリニトロフェニル−ATP(TNP−ATP)からなる群より選択される1種以上の薬剤を、被験体に対して投与するステップを含む、請求項22〜41のいずれか1項に記載の方法。
- 前記治療が、被験体に対して1種以上の化合物を投与するステップを含み、各化合物は式(I):
であるかまたはその製薬上許容される塩であり、
式中、
A1およびA2はそれぞれ独立に、アルコキシカルボニル、アルキルカルボニルオキシ、カルボキシ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、(NRARB)カルボニル、−NRCS(O)2RD、−S(O)2OH、およびテトラゾリルからなる群より選択されるか;または
A1およびA2は、それらが結合する炭素原子と共にイオウ原子を含有する五員複素環を形成しているが、ここで該五員複素環は任意によりメルカプトおよびオキソより選択される1個または2個の置換基で置換されており;
A3はアルコキシカルボニル、アルキルカルボニルオキシ、カルボキシ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、(NRARB)カルボニル、NRCS(O)2RD、−S(O)2OH、およびテトラゾリルからなる群より選択され;
A4、A5、A6およびA7はそれぞれ独立に、水素、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルケニル、アルキル、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルオキシ、アルキニル、アリール、カルボキシ、シアノ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、ニトロ、−NRERF、および(NRERF)カルボニルからなる群より選択され;
A8、A9、A10およびA11はそれぞれ独立に、水素、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルケニル、アルキル、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルオキシ、アルキニル、アリール、カルボキシ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、−NRERF、(NRERF)カルボニル、およびオキソからなる群より選択され;
RAおよびRBはそれぞれ独立に、水素、アルキル、およびシアノからなる群より選択され;
RCは、水素およびアルキルからなる群より選択され;
RDは、アルコキシ、アルキル、アリール、アリールアルコキシ、アリールアルキル、ハロアルコキシ、およびハロアルキルからなる群より選択され;
REおよびRFはそれぞれ独立に、水素、アルキル、アルキルカルボニル、ホルミル、およびヒドロキシアルキルからなる群より選択され;
L1は、アルケニレン、アルキレン、アルキニレン、−(CH2)mO(CH2)n−、−(CH2)mS(CH2)n−、および−(CH2)pC(O)(CH2)q−からなる群より選択されるが、ここでこの基の左端はNに結合し、かつこの基の右端はR1と結合しており;
mは0〜10の整数であり;
nは0〜10の整数であり;
R1は、アリール、シクロアルケニル、シクロアルキル、および複素環からなる群より選択され;
L2は不在であるか、または共有結合、アルケニレン、アルキレン、アルキニレン、−(CH2)pO(CH2)q−、−(CH2)pS(CH2)q−、−(CH2)pC(O)(CH2)q−、−(CH2)pC(OH)(CH2)q−、および−(CH2)pCH=NO(CH2)q−からなる群より選択されるが、ここでこの基の左端はR1に結合し、かつこの基の右端はR2と結合しており;
pは0〜10の整数であり;
qは0〜10の整数であり;かつ
R2は不在であるか、またはアリール、シクロアルケニル、シクロアルキル、および複素環からなる群より選択される、
請求項22〜41のいずれか1項に記載の方法。 - 前記化合物が、5−({(3−フェノキシベンジル)[(1S)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−ナフタレニル]アミノ}カルボニル)−1,2,4−ベンゼントリカルボン酸(A−317491)である、請求項44に記載の方法。
- 前記被験体が鎮咳薬での治療をなされており、かつ前記少なくとも1種の症状が咳である、請求項22〜45のいずれか1項に記載の方法。
- 咳の変化を、咳を誘発するのに必要とされる誘発化合物の量の関数として測定する、請求項46に記載の方法。
- OPDまたは咳の治療方法であって、以下のステップ:
(a) OPDであるか、OPDに関連した症状を有するか、または咳をしている哺乳動物被験体を特定するステップ;
(b) 1種以上の化合物を含んでなる治療上有効な用量の医薬組成物を被験体に対して投与するステップ、ここで、各化合物は式(I):
であるかまたはその製薬上許容される塩であり、
式中、
A1およびA2はそれぞれ独立に、アルコキシカルボニル、アルキルカルボニルオキシ、カルボキシ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、(NRARB)カルボニル、−NRCS(O)2RD、−S(O)2OH、およびテトラゾリルからなる群より選択されるか;または
A1およびA2は、それらが結合する炭素原子と共にイオウ原子を含有する五員複素環を形成しているが、ここで該五員複素環は任意によりメルカプトおよびオキソより選択される1個または2個の置換基で置換されており;
A3はアルコキシカルボニル、アルキルカルボニルオキシ、カルボキシ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、(NRARB)カルボニル、NRCS(O)2RD、−S(O)2OH、およびテトラゾリルからなる群より選択され;
A4、A5、A6およびA7はそれぞれ独立に、水素、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルケニル、アルキル、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルオキシ、アルキニル、アリール、カルボキシ、シアノ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、ニトロ、−NRERF、および(NRERF)カルボニルからなる群より選択され;
A8、A9、A10およびA11はそれぞれ独立に、水素、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルケニル、アルキル、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルオキシ、アルキニル、アリール、カルボキシ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、−NRERF、(NRERF)カルボニル、およびオキソからなる群より選択され;
RAおよびRBはそれぞれ独立に、水素、アルキル、およびシアノからなる群より選択され;
RCは、水素およびアルキルからなる群より選択され;
RDは、アルコキシ、アルキル、アリール、アリールアルコキシ、アリールアルキル、ハロアルコキシ、およびハロアルキルからなる群より選択され;
REおよびRFはそれぞれ独立に、水素、アルキル、アルキルカルボニル、ホルミル、およびヒドロキシアルキルからなる群より選択され;
L1は、アルケニレン、アルキレン、アルキニレン、−(CH2)mO(CH2)n−、−(CH2)mS(CH2)n−、および−(CH2)pC(O)(CH2)q−からなる群より選択されるが、ここでこの基の左端はNに結合し、かつこの基の右端はR1と結合しており;
mは0〜10の整数であり;
nは0〜10の整数であり;
R1は、アリール、シクロアルケニル、シクロアルキル、および複素環からなる群より選択され;
L2は不在であるか、または共有結合、アルケニレン、アルキレン、アルキニレン、−(CH2)pO(CH2)q−、−(CH2)pS(CH2)q−、−(CH2)pC(O)(CH2)q−、−(CH2)pC(OH)(CH2)q−、および−(CH2)pCH=NO(CH2)q−からなる群より選択されるが、ここでこの基の左端はR1に結合し、かつこの基の右端はR2と結合しており;
pは0〜10の整数であり;
qは0〜10の整数であり;かつ
R2は不在であるか、またはアリール、シクロアルケニル、シクロアルキル、および複素環からなる群より選択されるもの、
を含む、上記方法。 - 前記化合物が、5−({(3−フェノキシベンジル)[(1S)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−ナフタレニル]アミノ}カルボニル)−1,2,4−ベンゼントリカルボン酸(A−317491)である、請求項48に記載の方法。
- 前記OPDが慢性閉塞性肺疾患(COPD)である、請求項48または49に記載の方法。
- 前記OPDが咳をすることを含む、請求項48〜50のいずれか1項に記載の方法。
- 前記OPDが喘息である、請求項48、49または51のいずれか1項に記載の方法。
- 前記OPDが、急性気管支炎、肺気腫、慢性気管支炎、気管支拡張症、嚢胞性線維症、および急性喘息からなる群より選択される、請求項48、49または51のいずれか1項に記載の方法。
- 前記化合物が、迷走神経求心性神経末端上のP2Rにより仲介される迷走神経応答を阻害する能力を有する、請求項48〜53のいずれか1項に記載の方法。
- 前記迷走神経求心性神経末端がC線維末端である、請求項54に記載の方法。
- 前記迷走神経求心性神経末端がA線維末端である、請求項54に記載の方法。
- 前記P2RがP2X受容体である、請求項54〜56のいずれか1項に記載の方法。
- 前記P2X受容体がP2X3受容体である、請求項57に記載の方法。
- 前記P2X受容体がP2X2/3受容体である、請求項58に記載の方法。
- 前記迷走神経応答がATPに対するものである、請求項54〜59のいずれか1項に記載の方法。
- 前記迷走神経応答がATPのアナログに対するものである、請求項54〜59のいずれか1項に記載の方法。
- 前記ATPのアナログがα,βmATPである、請求項61に記載の方法。
- 前記ATPのアナログがβ,γmATPである、請求項54に記載の方法。
- 前記迷走神経応答がAp5Aに対するものである、請求項54〜59のいずれか1項に記載の方法。
- 前記化合物の投与が肺内吸入によるものである、請求項48〜64のいずれか1項に記載の方法。
- 前記化合物の投与が静脈内ボーラス注射によるものである、請求項48〜64のいずれか1項に記載の方法。
- 前記化合物の投与経路が、経口、経皮、直腸内、膣内、鼻内、胃内、気管内、もしくは肺内、皮下、筋内、または腹腔内からなる群より選択される、請求項48〜64のいずれか1項に記載の方法。
- 1種以上の化合物を迷走神経感覚神経線維末端に接触させるステップを含む、肺迷走神経感覚神経線維末端上のP2Rの活性化を阻害する方法であって、各化合物は式(I):
であるかまたはその製薬上許容される塩であり、
式中、
A1およびA2はそれぞれ独立に、アルコキシカルボニル、アルキルカルボニルオキシ、カルボキシ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、(NRARB)カルボニル、−NRCS(O)2RD、−S(O)2OH、およびテトラゾリルからなる群より選択されるか;または
A1およびA2は、それらが結合する炭素原子と共にイオウ原子を含有する五員複素環を形成しているが、ここで該五員複素環は任意によりメルカプトおよびオキソより選択される1個または2個の置換基で置換されており;
A3はアルコキシカルボニル、アルキルカルボニルオキシ、カルボキシ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、(NRARB)カルボニル、NRCS(O)2RD、−S(O)2OH、およびテトラゾリルからなる群より選択され;
A4、A5、A6およびA7はそれぞれ独立に、水素、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルケニル、アルキル、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルオキシ、アルキニル、アリール、カルボキシ、シアノ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、ニトロ、−NRERF、および(NRERF)カルボニルからなる群より選択され;
A8、A9、A10およびA11はそれぞれ独立に、水素、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルケニル、アルキル、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルオキシ、アルキニル、アリール、カルボキシ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、−NRERF、(NRERF)カルボニル、およびオキソからなる群より選択され;
RAおよびRBはそれぞれ独立に、水素、アルキル、およびシアノからなる群より選択され;
RCは、水素およびアルキルからなる群より選択され;
RDは、アルコキシ、アルキル、アリール、アリールアルコキシ、アリールアルキル、ハロアルコキシ、およびハロアルキルからなる群より選択され;
REおよびRFはそれぞれ独立に、水素、アルキル、アルキルカルボニル、ホルミル、およびヒドロキシアルキルからなる群より選択され;
L1は、アルケニレン、アルキレン、アルキニレン、−(CH2)mO(CH2)n−、−(CH2)mS(CH2)n−、および−(CH2)pC(O)(CH2)q−からなる群より選択されるが、ここでこの基の左端はNに結合し、かつこの基の右端はR1と結合しており;
mは0〜10の整数であり;
nは0〜10の整数であり;
R1は、アリール、シクロアルケニル、シクロアルキル、および複素環からなる群より選択され;
L2は不在であるか、または共有結合、アルケニレン、アルキレン、アルキニレン、−(CH2)pO(CH2)q−、−(CH2)pS(CH2)q−、−(CH2)pC(O)(CH2)q−、−(CH2)pC(OH)(CH2)q−、および−(CH2)pCH=NO(CH2)q−からなる群より選択されるが、ここでこの基の左端はR1に結合し、かつこの基の右端はR2と結合しており;
pは0〜10の整数であり;
qは0〜10の整数であり;かつ
R2は不在であるか、またはアリール、シクロアルケニル、シクロアルキル、および複素環からなる群より選択される、
上記方法。 - 前記化合物が、5−({(3−フェノキシベンジル)[(1S)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−ナフタレニル]アミノ}カルボニル)−1,2,4−ベンゼントリカルボン酸(A−317491)である、請求項68に記載の方法。
- P2Rの活性化を阻害するステップが、P2R活性化型カチオン流出入を阻害するステップを含む、請求項68または69に記載の方法。
- 前記接触が、哺乳動物被験体体内でのものである、請求項68〜70のいずれか1項に記載の方法。
- 前記哺乳動物被験体がヒト被験体である、請求項71に記載の方法。
- 前記接触が、哺乳動物被験体に対して前記1種以上の化合物を含んでなる組成物を投与するステップを含む、請求項68〜72のいずれか1項に記載の方法。
- 前記組成物の投与が肺内吸入によるものである、請求項73に記載の方法。
- 前記組成物の投与が静脈内ボーラス注射によるものである、請求項73に記載の方法。
- 前記組成物の投与経路が、経口、経皮、直腸内、膣内、鼻内、胃内、気管内、もしくは肺内、皮下、筋内、または腹腔内からなる群より選択される、請求項73に記載の方法。
- 前記哺乳動物被験体がOPDである、請求項71または72に記載の方法。
- 前記哺乳動物被験体が咳をしている、請求項71または72に記載の方法。
- 前記OPDが咳をすることを含む、請求項77に記載の方法。
- 前記OPDが慢性閉塞性肺疾患(COPD)である、請求項77〜79のいずれか1項に記載の方法。
- 前記OPDが喘息である、請求項77〜79のいずれか1項に記載の方法。
- 前記OPDが、急性気管支炎、肺気腫、慢性気管支炎、気管支拡張症、嚢胞性線維症、および急性喘息からなる群より選択される、請求項77〜79のいずれか1項に記載の方法。
- 前記接触をin vitroで行う、請求項68〜70のいずれか1項に記載の方法。
- 前記肺迷走神経感覚神経線維がC線維である、請求項68〜83のいずれか1項に記載の方法。
- 前記肺迷走神経感覚神経線維がA線維である、請求項68〜83のいずれか1項に記載の方法。
- 前記P2RがP2X受容体である、請求項68〜85のいずれか1項に記載の方法。
- 前記P2X受容体がP2X3受容体である、請求項86に記載の方法。
- 前記P2X受容体がP2X2/3受容体である、請求項86に記載の方法。
- P2RがATPにより活性化しうるものである、請求項68〜88のいずれか1項に記載の方法。
- P2RがATPのアナログにより活性化しうるものである、請求項68〜88のいずれか1項に記載の方法。
- 前記ATPのアナログがα,βmATPである、請求項90に記載の方法。
- 前記ATPのアナログがβ,γmATPである、請求項90に記載の方法。
- 前記P2RがAp5Aにより活性化しうるものである、請求項68〜88のいずれか1項に記載の方法。
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