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JP2008309034A - 内燃機関制御装置及び内燃機関制御システム - Google Patents

内燃機関制御装置及び内燃機関制御システム Download PDF

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JP2008309034A JP2007156569A JP2007156569A JP2008309034A JP 2008309034 A JP2008309034 A JP 2008309034A JP 2007156569 A JP2007156569 A JP 2007156569A JP 2007156569 A JP2007156569 A JP 2007156569A JP 2008309034 A JP2008309034 A JP 2008309034A
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time
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JP2007156569A
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Yasuo Hirata
靖雄 平田
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Denso Corp
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Abstract

【課題】代替燃料が正規燃料に混入している場合に懸念される、空燃比が最適値よりもリーン側にずれるといった不具合を抑制する内燃機関制御装置及び内燃機関制御システムを提供する。
【解決手段】運転者のアクセル踏込量に応じた要求吸気量に基づきスロットルバルブの要求開度を算出し、要求吸気量に基づき、1燃焼サイクルあたりに燃料噴射弁が燃料を噴射する時間の要求値である要求噴射時間InjTを算出し(S14)、エンジン回転速度に基づき1燃焼サイクルあたりに噴射可能な噴射可能時間InjMaxを算出し(S15)、要求噴射時間InjTが噴射可能時間InjMaxより大きいか否かを判定する(S16)。そして、要求噴射時間InjTが噴射可能時間InjMaxより大きいと肯定判定された場合に、小さい開度となるように要求開度を減補正する(S17)。
【選択図】 図2

Description

本発明は、内燃機関の運転状態を制御する内燃機関制御装置及び内燃機関制御システムに関する。
一般的には、内燃機関の1燃焼サイクルあたりに燃料噴射弁が燃料を噴射する時間の要求値である要求噴射時間を、運転者のアクセル操作量に応じて算出している(例えば特許文献1参照)。そして、要求噴射時間となるように燃焼噴射弁の弁体を作動させることで、アクセル操作量に応じた量の燃料を噴射している。なお、例えばガソリン機関等の火花点火式内燃機関においては、アクセル操作量に応じて要求吸気量を算出し、その要求吸気量に対して最適な空燃比となるように要求噴射時間を算出している。
特開2006−183500号公報
ところで、近年では、ガソリンや軽油(以下、これらを正規燃料と呼ぶ)の代替燃料としてアルコール燃料等が注目されている。そして、例えば、燃料タンクに正規燃料が残っている状態で代替燃料を補給して混合燃料とした場合、その混合燃料が燃料噴射弁から噴射されることとなり、その場合には以下の問題が生じ得るとの知見を本発明者は得た。
すなわち、例えばアルコール燃料によりガソリンと同等の空気過剰率を得ようとすると、ガソリンよりも多く(例えば約1.6倍)の燃料噴射量を要することが分かっている。つまり、所定時間噴射して得られる内燃機関の出力トルクについて、ガソリンにアルコールが混入した混合燃料を噴射した場合に得られる出力トルクは、ガソリン100%の燃料を噴射した場合に比べて小さくなる。よって、混合燃料の場合にはガソリン100%の場合に比べて噴射時間を長くする必要がある。
すると、前述した1燃焼サイクルあたりの要求噴射時間が、1燃焼サイクル(720℃A)あたりに噴射できる時間(噴射可能時間)を超えてしまうといった問題が生じ得ることとなる。特に、内燃機関の出力軸回転速度(エンジン回転速度)を高速回転にした運転領域では、1燃焼サイクルの所要時間が短くなるため、噴射可能時間も短くなってしまい、要求噴射時間が噴射可能時間を超えてしまう状態に陥りやすくなる。
そして、上述の如く要求噴射時間が噴射可能時間を超えた場合には、空燃比が最適値よりもリーン側にずれてしまうといった不具合が生じる。特に、内燃機関がガソリン機関である場合には、空燃比リーンにより希薄燃焼になると、例えば燃焼状態が不安定になることに起因して、触媒装置に流入するHCやO2が増大し、これらのHCやO2が触媒装置内で燃焼し、その結果、触媒装置が高温となり劣化するといった不具合も生じ得る。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、代替燃料が正規燃料に混入している場合に懸念される、空燃比が最適値よりもリーン側にずれるといった不具合を抑制する内燃機関制御装置及び内燃機関制御システムを提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段、及びその作用効果について記載する。
請求項1記載の発明では、運転者のアクセル操作量に応じた要求吸気量に基づき吸気量制御バルブの要求開度を算出する要求開度算出手段と、1燃焼サイクルあたりに燃料噴射弁が燃料を噴射する時間の要求値である要求噴射時間を算出する要求噴射時間算出手段と、内燃機関の出力軸の回転速度に基づき1燃焼サイクルあたりに噴射可能な噴射可能時間を算出する噴射可能時間算出手段と、前記要求噴射時間が前記噴射可能時間より大きいか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により前記要求噴射時間が前記噴射可能時間より大きいと肯定判定された場合に、前記要求開度を減補正する開度補正手段と、を備えることを特徴とする。
これによれば、要求噴射時間が噴射可能時間より大きいと肯定判定された場合には、吸気量制御バルブの要求開度が小さくなるように減補正される。そのため、アクセル操作量に応じて算出される要求吸気量よりも実際の吸気量は少なくなる。よって、代替燃料が正規燃料に混入することにともないアクセル操作量に応じた要求吸気量に対して最適な空燃比となる量の燃料を噴射できない、といった状態に陥ったとしても、空燃比が最適値よりもリーン側にずれることを抑制できる。
因みに、近年では、吸気バルブを吸気カムにより駆動させることに替え、電磁アクチュエータにより駆動させる機構が開発されてきており、この場合には吸気バルブの作動を制御することにより吸気量を調整することが可能となる。本発明にかかる「吸気量制御バルブ」は、吸気管に取り付けられて吸気量を調整するスロットルバルブに限られるものではなく、上述した電磁アクチュエータ駆動の吸気バルブをも含むものである。
請求項2記載の発明では、前記開度補正手段は、前記肯定判定が為された後、前記判定手段による判定が前記否定判定に変わるまで、前記要求開度を徐々に減補正することを特徴とする。
これによれば、否定判定に変わるまで(要求噴射時間が噴射可能時間以下に変わるまで)吸気量制御バルブの要求開度を徐々に小さくするように減補正するので、吸気量制御バルブの要求開度は、空燃比が最適値になるまで低減するよう補正されることとなる。よって、空燃比を最適値にできる。
請求項3記載の発明では、前記要求噴射時間算出手段は、実際の空燃比が目標空燃比に近づくように前記要求噴射時間を算出することを特徴とするので、代替燃料が混入して空燃比がリーンになると、実際の空燃比が目標空燃比に近づくように増量補正されて要求噴射時間が長くなる。その結果、要求噴射時間が噴射可能時間より大きくなるといった肯定判定の状態となる。よって、このように実際の空燃比が目標空燃比に近づくように要求噴射時間を算出する場合に、請求項1又は2に記載の発明を適用することが望ましい。
請求項4記載の発明では、前記判定手段は、前記判定を所定周期で繰り返し実施しており、前記肯定判定が為された後、解除信号を取得するまでは、前記判定手段による判定結果にかかわらず前記開度補正手段により補正された開度を超えないように制限することを特徴とする。
これによれば、一旦肯定判定が為されると解除信号を取得するまでは、アクセル操作量に応じて算出される要求吸気量よりも実際の吸気量が少ないといった運転(以下、縮退運転と呼ぶ)の状態が継続されることとなる。そして、その縮退運転状態は、アクセル操作量に応じた出力トルクが得られていない運転状態であるため、アクセル操作した運転者に異常を感じさせることができる。よって、上述の如く空燃比がリーン側にずれる不具合を抑制しつつ、異常報知手段としての機能をも発揮させることができる。
請求項5記載の発明では、前記解除信号は、燃料タンクへの燃料補給が為された場合に出力される信号であることを特徴とする。上記解除信号の具体例としては、給油キャップの開閉を検出する検出手段からの出力信号や、燃料タンク内の燃料の残量を検出する検出手段からの出力信号等が挙げられる。
例えば、次回燃料タンクに補給する燃料が正規燃料であれば、混合燃料の状態が肯定判定とならない状態になる可能性があり、上記発明によれば、このように正規燃料を次回補給したことにより肯定判定とならない状態になった場合に、縮退運転を維持することが解除されるので、好適である。
請求項6記載の発明では、1燃焼サイクルあたりに燃料噴射弁が燃料を噴射する時間の要求値である要求噴射時間を、運転者のアクセル操作量に応じて算出する要求噴射時間算出手段と、内燃機関の出力軸の回転速度が上限値を超えた場合に、前記内燃機関の出力を低下させるオーバーラン制御手段と、前記出力軸の回転速度に基づき1燃焼サイクルあたりに噴射可能な噴射可能時間を算出する噴射可能時間算出手段と、前記要求噴射時間が前記噴射可能時間より大きいか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により前記要求噴射時間が前記噴射可能時間より大きいと肯定判定された場合に、前記上限値を減補正する上限値補正手段と、を備えることを特徴とする。
これによれば、要求噴射時間が噴射可能時間より大きいと肯定判定された場合には、オーバーラン制御手段で用いられる上限値が小さくなるように減補正される。そのため、エンジン回転速度が上限値を超えるような高速回転になる頻度が低減されるので、噴射可能時間が要求噴射時間より短くなってしまう頻度が低減され、ひいては、肯定判定される頻度を抑制できる。よって、アルコール燃料等の代替燃料がガソリン等の正規燃料に混入することにともない、アクセル操作量に応じた要求吸気量に対して最適な空燃比となる量の燃料を噴射できない状態に陥ったとしても、空燃比が最適値よりもリーン側にずれることを抑制できる。
請求項7記載の発明では、前記判定手段は、前記判定を所定周期で繰り返し実施しており、前記肯定判定を取得した後、解除信号を取得するまでは、前記判定手段による判定結果にかかわらず前記上限値補正手段により補正された上限値を維持させることを特徴とする。
これによれば、一旦肯定判定が為されると解除信号を取得するまでは、上述の縮退運転状態が継続されることとなる。そして、その縮退運転状態は、アクセル操作量に応じた出力トルクが得られていない運転状態であるため、アクセル操作した運転者に異常を感じさせることができる。よって、上述の如く空燃比がリーン側にずれる不具合を抑制しつつ、異常報知手段としての機能をも発揮させることができる。
請求項8記載の発明では、前記解除信号は、燃料タンクへの燃料補給が為された場合に出力される信号であることを特徴とする。上記解除信号の具体例としては、給油キャップの開閉を検出する検出手段からの出力信号や、燃料タンク内の燃料の残量を検出する検出手段からの出力信号等が挙げられる。
例えば、次回燃料タンクに補給する燃料が正規燃料であれば、混合燃料の状態が肯定判定とならない状態になる可能性があり、上記発明によれば、このように正規燃料を次回補給したことにより肯定判定とならない状態になった場合に、縮退運転を維持することが解除されるので、好適である。
請求項9記載の発明では、前記判定手段により肯定判定されることがないと想定される正規燃料と、前記正規燃料以外の混入燃料との比率である混合比を、前記補正手段による補正の大きさに基づき推定する混合比推定手段を備えることを特徴とする。
これによれば、混入燃料の濃度を検出するアルコール濃度センサ等のセンサを不要にしつつ、正規燃料と混入燃料との混合比を推定できる。因みに、吸気量、燃料噴射量及び点火時期等を混合比が不明の状態で制御すると、内燃機関の運転状態が悪化してエミッション悪化等の問題が生じるが、本発明により推定された混合比に基づき上記各種制御を行えば前記問題を抑制できる。
請求項10記載の発明では、上記発明にかかる内燃機関制御装置と、吸気量を調整する吸気量制御バルブ及び燃料を噴射する燃料噴射弁の少なくとも一方と、を備えることを特徴とする内燃機関制御システムである。この内燃機関制御システムによれば、上述の各種効果を同様に発揮することができる。
以下、本発明を具体化した各実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1の実施形態)
本実施形態は、内燃機関である車載多気筒ガソリンエンジンを対象に内燃機関制御システムを構築するものとしており、当該制御システムにおいては、内燃機関制御装置として機能する電子制御ユニット(以下、ECUという)を中枢として、燃料噴射量の制御や点火時期の制御等を実施することとしている。先ずは、図1を用いて内燃機関制御システムの全体概略構成図を説明する。
図1に示すエンジン10において、吸気管11の最上流部にはエアクリーナ12が設けられ、このエアクリーナ12の下流側には吸入空気量(吸気量)を検出するためのエアフロメータ13が設けられている。エアフロメータ13の下流側には、DCモータ等のスロットルアクチュエータ15によって開度調節されるスロットルバルブ14(吸気量制御バルブ)が設けられている。スロットルバルブ14の開度(スロットル開度)は、スロットルアクチュエータ15に内蔵されたスロットル開度センサにより検出されるようになっている。本実施形態では、複数気筒に対して1つのスロットルバルブ14を設けるように構成しているが、各々の気筒に対してスロットルバルブ14を設けるように構成してもよく、この場合には、各々の燃焼室23に対して吸気量を独立して制御してもよい。
スロットルバルブ14の下流側にはサージタンク16が設けられ、このサージタンク16には吸気管圧力を検出するための吸気管圧力センサ17が設けられている。また、サージタンク16には、エンジン10の各気筒に空気を導入する吸気マニホールド18が接続されており、吸気マニホールド18において各気筒の吸気ポート近傍には燃料を噴射する電磁駆動式の燃料噴射弁19が取り付けられている。
燃料タンク19Tから燃料噴射弁19までの燃料経路には、電動の燃料ポンプ19aが備えられている。本実施形態に係る燃料ポンプ19aは燃料タンク19T内に設置されたインタンク式であり、燃料タンク19T内の燃料は燃料ポンプ19aによりデリバリパイプ19bに供給され、デリバリパイプ19bから各々の燃料噴射弁19に分配される。
エンジン10の吸気ポート及び排気ポートにはそれぞれ吸気バルブ21及び排気バルブ22が設けられており、吸気バルブ21の開動作により空気と燃料との混合気が燃焼室23内に導入され、排気バルブ22の開動作により燃焼後の排ガスが排気管24(排気通路)に排出される。
エンジン10のシリンダヘッドには気筒毎に点火プラグ27が取り付けられており、点火プラグ27には、点火コイル等よりなる点火装置(図示略)を通じて、所望とする点火時期において高電圧が印加される。この高電圧の印加により、各点火プラグ27の対向電極間に火花放電が発生し、燃焼室23内に導入した混合気が着火され燃焼に供される。
排気管24には、排出ガス中のCO,HC,NOx等を浄化するための三元触媒等の触媒31が設けられ、この触媒31の上流側には、排ガスを検出対象として混合気の空燃比(酸素濃度)を検出するためのA/Fセンサ32が設けられている。
また、エンジン10のシリンダブロックには、冷却水温を検出する冷却水温センサ33や、エンジンの所定クランク角毎に(例えば30°CA周期で)矩形状のクランク角信号を出力するクランク角度センサ35が取り付けられている。その他、本制御システムでは、ドライバによるアクセル操作量(アクセルペダル踏込量)を検出するアクセルセンサ36や、大気圧を検出する大気圧センサ37が設けられている。
ECU40は、周知の通りCPU、ROM、RAM、EEPROM等よりなるマイクロコンピュータ(以下、マイコンという)41を主体として構成され、ROMに記憶された各種の制御プログラムを実行することで、その都度のエンジン運転状態に応じてエンジン10の各種制御を実施する。すなわち、ECU40のマイコン41には、前述した各種センサから各々検出信号が入力される。そして、同マイコン41は、随時入力される各種の検出信号に基づいて燃料噴射量や点火時期、スロットル開度等を演算し、燃料噴射弁19や点火装置、スロットルアクチュエータ15の駆動を制御する。燃料噴射量の制御について詳しくは、マイコン41は、都度のエンジン運転状態に基づいて目標空燃比を設定するとともに、A/Fセンサ32の出力値により算出した実空燃比が目標空燃比に一致するよう空燃比フィードバック制御を実施する。
また、ECU40は、燃料ポンプ19aの作動をオンオフ制御しており、通常時においては、オンオフ制御のデューティ比は予め設定された設定値に固定されている。そして、燃料ポンプ19aから吐出される燃料の吐出圧が閾値を超えると、プレッシャレギュレータ19cが作動することにより燃料は燃料タンク19Tに戻される。よって、デリバリパイプ19b内の燃料圧力は閾値を超えない範囲で所定の値に保たれる。
なお、燃料ポンプ19aはインタンク式であり、プレッシャレギュレータ19cは燃料タンク19T内に備えられているため、閾値を超えた吐出圧の燃料はデリバリパイプ19bに供給されることはない。つまり、デリバリパイプ19bから燃料タンク19Tへのリターン配管を廃止したリターンレス式が採用されている。
ところで、燃料タンク19T内のガソリンにアルコール燃料を混入させて混合燃料を燃料噴射弁19から噴射させる場合には、ガソリンよりも多くの燃料噴射量を要することが分かっている。本実施形態では、ガソリン100%の状態からアルコール燃料を混入させた状態に移り変わった場合に好適に対処することを図っている。
以下、前記対処を図るためのECU40によるスロットルアクチュエータ15の制御内容を、図2及び図3に示すフローチャートに基づいて説明する。本処理はECU40内のマイコン41により所定の時間周期(例えば10msec周期)で繰り返し実行される。
先ず、図2のステップS10において、エアフロメータ13により測定された値に基づき実際の吸気量を算出する。次に、ステップS11において、算出された吸気量に基づき、気筒当りの基本燃料時間Baseを算出する。基本燃料時間Baseは、吸気量が多いほど大きい値となるよう算出される。
次に、ステップS12において、クランク角度センサ35から出力される信号に基づき算出されるエンジン回転速度と、吸気管圧力センサ17により測定された値に基づき算出された吸気圧とに基づき、燃料増量値CmpHvを算出する。燃料増量値CmpHvは、エンジン回転速度及び吸気圧が大きいほど大きい値となるよう算出される。
次に、ステップS13において、A/Fセンサ32により測定された値に基づき算出された実空燃比と目標空燃比との偏差(実空燃比−目標空燃比)に基づき、燃料補正値CmpAfを算出する。燃料補正値CmpAfは、前記偏差が大きいほど大きい値となるよう算出され、実空燃比を目標空燃比に近づけるようにするための補正値である。
次に、ステップS14(要求噴射時間算出手段)において、次の算出式に基づき1気筒当りに噴射する燃料の要求噴射時間InjTを算出する。
InjT=基本燃料時間Base×燃料増量値CmpHv×燃料補正値CmpAf
なお、要求噴射時間InjTだけ燃料噴射弁19を開弁作動させれば、デリバリパイプ19b内の圧力は所定の値に保たれているため、要求噴射時間InjTに応じた量の燃料が燃料噴射弁19から噴射されることとなる。そして、要求噴射時間InjTに応じた量の燃料を1燃焼サイクル中に噴射することを前提として、ステップS11では基本燃料時間Baseを算出している。
次に、ステップS15(噴射可能時間算出手段)において、エンジン回転速度に基づき最大噴射可能時間InjMaxを算出する。本実施形態では、1燃焼サイクル720℃A中、700℃Aを最大噴射可能クランク角度としており、700℃Aだけクランク軸が回転するのにかかる時間が最大噴射可能時間InjMaxとなる。
次に、ステップS16(判定手段)において、要求噴射時間InjTが噴射可能時間InjMaxより大きいか否かを判定する。InjT>InjMaxであると肯定判定されると、噴射量が不足した状態となり実空燃比が目標空燃比からリーン側にずれることが懸念される。この懸念を解消すべく、上記肯定判定(S16:YES)がなされた場合にはステップS17(開度補正手段)に進み、スロットル開度を強制的に小さくして実吸気量を低減させることで、上記懸念の解消を図る。つまり、ステップS17では、スロットルバルブを徐々に閉じて開度制限するよう補正指令を行う。具体的には開度制限補正指令のフラグを立てる。そして、このような開度制限の補正指令が為されると、後述する図3のスロットル制御ルーチンにおいて、スロットル開度が小さくなる。
一方、ステップS16において、InjT>InjMaxではないと否定判定(S16:NO)されると、ステップS18に進み、スロットル開度が、アクセル踏込量(要求吸気量)に応じた開度であるか否かを判定する。要求吸気量に応じた開度でないと判定(S18:NO)された場合には、続くステップS19において、制限された開度から要求吸気量に応じた開度に戻すよう、スロットルバルブ14を徐々に開く補正指令を行う。具体的には要求開度復帰補正指令のフラグを立てる。
図3は、ECU40からスロットルアクチュエータ15に出力される制御値を算出するための、スロットル開度制御処理の内容を示すフローチャートであり、先ず、ステップS20(要求開度算出手段)において、スロットルバルブ14の基本要求開度THBaseを算出する。具体的には、運転者のアクセル踏込量に応じた要求吸気量に基づきスロットルバルブ14の基本要求開度THBaseを算出する。次に、ステップS21において、ステップS17による開度制限の補正指令が為されているか否かをフラグに基づき判定する。
開度制限補正指令有りと判定(S21:YES)されると、続くステップS22において、開度制限補正の履歴有無を判定する。開度制限補正履歴が無いと判定(S22:NO)されれば、ステップS23において、開度制限によるスロットル開度の減少量としての補正量ΔTHを次の算出式に基づき算出する。
ΔTH=ΔTH前回値+α
なお、算出式中のαの値は予め設定された値に固定されている。
そして、続くステップS24では、ECU40からスロットルアクチュエータ15に出力される最終的な制御値THfinを次の算出式に基づき算出する。
THfin=基本要求開度THBase+補正量ΔTH
一方、開度制限補正指令無しと判定(S21:NO)された場合には、ステップS25に進み、ステップS21の判定が肯定判定から否定判定に今回切り換わったものであるかを判定する。今回切り換わったものであると判定(S25:YES)されれば、ステップS26(混合比推定手段)において、ガソリンとアルコール燃料との比である混合比を算出する。具体的には、先ず、補正後の開度である制御値THfinと、アクセル踏込量に応じた基本要求開度THBaseとの偏差を開度補正量ΔTHとして算出する。そして、その補正量ΔTHと混合比との関係を示すマップを予め記憶させておき、該マップを用いて補正量ΔTHに基づき混合比を算出する。
次に、ステップS27において補正量ΔTHを前回の補正量ΔTHと比較して大きい方の値を履歴補正量ΔTHMとして、バックアップRAMに記憶する。なお、このように記憶された履歴補正量ΔTHMの値は、イグニッションスイッチがオフ操作されると削除される。或いは、燃料タンク19Tへの燃料補給が為されると削除されるように設定してもよい。或いは、これらの削除を行うことなく履歴補正量ΔTHMの値を記憶保持させるようにしてもよい。
なお、燃料補給が為されたか否かの判定は、給油キャップの開閉を検出する検出手段38(図1参照)からの出力信号や、燃料タンク内の燃料の残量を検出する検出手段からの出力信号等に基づき行えばよい。換言すれば、上記検出手段からの出力信号(解除信号)を取得するまで前記履歴の記憶を維持させる。
続くステップS28では、ECU40からスロットルアクチュエータ15に出力される最終的な制御値THfinを、基本要求開度THBaseとする。なお、ステップS25において今回切り換わったものでないと判定(S25:NO)されれば、ステップS26による混合比の算出を行うことなくステップS28に進み、制御値THfinを基本要求開度THBaseとする処理を行う。
一方、ステップS27による履歴の記憶がなされれば、ステップS22において、開度制限補正の履歴有りと判定されることとなり、その場合にはステップS29において、記憶された履歴補正量ΔTHMを補正量ΔTHとして設定する。つまり、開度制限補正指令有りから無しに一旦切り換われば(S25:YES)、その時の履歴補正量ΔTHMが算出(S26)、記憶され(S27)、それ以後において開度制限補正指令が有った場合(S22:YES)には、ステップS23における補正量ΔTHの算出を実行することなく、記憶された履歴補正量ΔTHMの値だけ基本要求開度THBaseを減少させる(S24)こととなる。
図4に、ステップS16のInjT>InjMaxの判定等に基づき燃料ポンプ19aの駆動を制御した場合における一態様を例示する。図4(a)は、クランク角度センサ35から出力される信号に基づき算出されるエンジン回転速度NEの変化を示す。図4(b)中の実線は、最大噴射可能時間InjMaxの変化を示し、点線は、アルコール燃料が混入していない場合における1気筒当りの要求噴射時間InjTの変化を示す。図4(c)は、制御値THfinによるスロットル開度の変化を示す。
該図4に示すように、アクセル踏込量増大によりエンジン回転速度が上昇するにともない最大噴射可能時間InjMaxは下降し、エンジン回転速度が下降するにともない最大噴射可能時間InjMaxは上昇する。そして、エンジン回転速度の上昇にともない最大噴射可能時間InjMaxが下降してt1の時点になると、アルコール燃料がガソリンに混入していることに起因して、要求噴射時間InjTが最大噴射可能時間InjMaxより大きくなる。
このt1時点で、ステップS16のInjT>InjMaxの判定が否定判定から肯定判定に移行することとなる。すると、InjT>InjMaxの肯定判定状態が続く限りステップS23等の処理により制御値THfinはαずつ徐々に小さくなり、スロットル開度は徐々に小さくなる。すると、実際の吸気量が減少することにともない、実空燃比が目標空燃比に近づくこととなる。よって、ステップS13における燃料補正値CmpAfが小さくなり、要求噴射時間InjTの値が小さくなる。すると、ステップS16のInjT>InjMaxの判定が肯定判定から否定判定に変化し、制御値THfinは、InjT=InjMaxとなるように均衡がとれた値で推移する。このような均衡状態がt2時点からt3時点まで続く。
その後、アクセル踏込量減少によるエンジン回転速度の下降にともない最大噴射可能時間InjMaxが上昇してt3の時点になると、要求噴射時間InjTが最大噴射可能時間InjMaxより小さくなり、ステップS16のInjT>InjMaxの判定処理が否定判定を継続することとなる。
さらにその後、アクセル踏込量増大等により再び要求噴射時間InjTが最大噴射可能時間InjMaxより大きくなると、図4(c)中の一点鎖線に示すように、記憶された履歴補正量ΔTHMの値となるようにスロットル開度は小さくなり、制限される。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の優れた効果が得られる。
(1)アルコール燃料がガソリンに混入していることに起因して、要求噴射時間InjTが最大噴射可能時間InjMaxより大きくなった場合に、スロットル開度を小さくして開度制限する。そのため、アクセル踏込量に応じて算出される要求吸気量よりも実際の吸気量は少なくなる。よって、アルコール燃料がガソリンに混入することにともないアクセル踏込量に応じた要求吸気量に対して最適な空燃比となる量の燃料を噴射できない、といった状態に陥ったとしても、実空燃比が目標空燃比(例えば理論空燃比)よりもリーン側にずれるといった不具合を抑制できる。
(2)ここで、空燃比リーンにより希薄燃焼になると、例えば燃焼状態が不安定になることに起因して、触媒31に流入するHCやO2が増大し、これらのHCやO2が触媒31近傍で燃焼し、その結果、触媒31が高温となり劣化するといった不具合が懸念される。これに対し、本実施形態によれば、上述の如く空燃比がリーン側にずれることを抑制できるので、上記懸念を解消できる。
(3)開度制限補正指令有りから無しに一旦切り換われば(S25:YES)、その時の履歴補正量ΔTHMが記憶され(S27)、それ以後において開度制限補正指令が有った場合(S22:YES)には、ステップS23における補正量ΔTHの算出を実行することなく、記憶された履歴補正量ΔTHMの値だけ基本要求開度THBaseを減少させる(S24)。よって、アクセル踏込量に応じた要求吸気量よりも実際の吸気量が少ないといった縮退運転の状態が継続されることとなる。そして、その縮退運転状態は、アクセル踏込量に応じた出力トルクが得られていない運転状態であるため、アクセルペダルを踏込んだ運転者に異常を感じさせることができる。よって、上述の如く空燃比がリーン側にずれる不具合を抑制しつつ、異常報知手段としての機能をも発揮させることができる。
(4)要求噴射時間InjTが最大噴射可能時間InjMaxより大きくなっている期間(t1〜t2,t3)、スロットル開度を小さくし制限する補正が継続されるので、実空燃比を目標空燃比(例えば理論空燃比)に近づくようにできる。
(5)ガソリンとアルコール燃料との比である混合比を、補正後の開度である制御値THfinと、アクセル踏込量に応じた基本要求開度THBaseとの偏差である補正量ΔTH(補正の大きさ)の最大値である履歴補正量ΔTHMに基づき算出している。よって、アルコール燃料の濃度を検出するアルコール濃度センサ等のセンサを不要にしつつ、ガソリンとアルコール燃料との混合比を算出(推定)できる。
(第2の実施形態)
本実施形態では、エンジン回転速度が上限値NELを超えた場合に、スロットル開度を全閉にするとともに燃料噴射弁19からの燃料の噴射をカットして、エンジン出力を低下させるオーバ−ラン燃料カット制御(図6のステップS41参照)を実行する。そして、上記第1の実施形態では、スロットル開度を小さくする開度制限補正を行うことにより、吸気量を低減させて、要求噴射時間InjTの値が小さくすることで、ステップS16のInjT>InjMaxの判定が肯定判定になることを抑制している。これに対し、本実施形態では、オーバ−ラン燃料カット制御で用いる前記上限値NELを低下させることにより、要求噴射時間InjTの値が小さくすることで、ステップS16のInjT>InjMaxの判定が肯定判定になることを抑制している。
より詳細に説明すると、図5及び図6は、本実施形態に係るECU40による燃料噴射弁19の制御内容を示すフローチャートであり、図2及び図3中の処理と同じ処理を行うステップについては、同一の符号を付し、その説明を援用する。また、ハード構成は本実施形態と第1の実施形態とで同じである。
そして、図5に示すように、ステップS16において、要求噴射時間InjTが噴射可能時間InjMaxより大きいと肯定判定された場合には、ステップS171(上限値補正手段)に進み、オーバ−ラン燃料カット制御で用いる上限値NELを下げるよう補正指令を行う。一方、ステップS16において、InjT>InjMaxではないと否定判定されると、ステップS181に進み、上限値NELが通常値であるか否かを判定する。通常値でないと判定(S181:NO)された場合には、続くステップS191において上限値NELを通常値に戻すよう補正指令を行う。
図6に示す処理では、先ず、ステップS30において、通常上限値NELBase(通常値)を読出す。次に、ステップS31において、ステップS171による上限値低下の補正指令が為されているか否かをフラグに基づき判定する。
上限値低下補正指令有りと判定(S31:YES)されると、続くステップS32において、上限値低下補正の履歴有無を判定する。上限値低下補正履歴が無いと判定(S32:NO)されれば、ステップS33において、上限値NELの低下量ΔNELを次の算出式に基づき算出する。
ΔNEL=ΔNEL前回値−β
なお、算出式中のβの値は予め設定された値に固定されている。
そして、続くステップS34では、最終的な上限値NELfinを次の算出式に基づき算出する。
Pfin=通常上限値NELBase−低下量ΔNEL
この最終上限値NELfinとなるように燃料噴射弁19の駆動は制御される。
一方、上限値低下補正指令無しと判定(S31:NO)された場合には、ステップS35に進み、ステップS31の判定が肯定判定から否定判定に今回切り換わったものであるかを判定する。今回切り換わったものであると判定(S35:YES)されれば、ステップS36(混合比推定手段)において、ガソリンとアルコール燃料との比である混合比を、マップを用いて算出する。ここで用いるマップは、上限値NELの低下量ΔNELと混合比との関係を予め記憶させたものであり、低下量ΔNELの値が大きいほどアルコール燃料の混入割合が大きくなるよう混合比は算定される。
次に、ステップS37において低下量ΔNELを前回の低下量ΔNELと比較して大きい方の値を履歴低下量ΔNELMとして記憶する。なお、このように記憶された履歴低下量ΔNELMの値は、イグニッションスイッチがオフ操作されると削除される。或いは、燃料タンク19Tへの燃料補給が為されると削除されるように設定してもよい。或いは、これらの削除を行うことなく履歴低下量ΔNELMの値を記憶保持させるようにしてもよい。
なお、燃料補給が為されたか否かの判定は、給油キャップの開閉を検出する検出手段38(図1参照)からの出力信号や、燃料タンク内の燃料の残量を検出する検出手段からの出力信号等に基づき行えばよい。
続くステップS38では、最終的な上限値NELfinを通常上限値NELBaseとする。なお、ステップS35において今回切り換わったものでないと判定(S35:NO)されれば、ステップS36による混合比の算出を行うことなくステップS38に進み、最終的な上限値NELfinを通常上限値NELBaseとする処理を行う。
一方、ステップS37による履歴の記憶がなされれば、ステップS32において、上限値低下補正の履歴有りと判定されることとなり、その場合にはステップS39において、記憶された履歴低下量ΔNELMを低下量ΔNELとして設定する。つまり、上限値低下補正指令有りから無しに一旦切り換われば(S35:YES)、その時の履歴低下量ΔNELMが算出(S36)、記憶され(S37)、それ以後において上限値低下補正指令が有った場合(S32:YES)には、ステップS33における低下量ΔNELの算出を実行することなく、記憶された履歴低下量ΔNELMの値だけ通常上限値NELBaseを減少させる(S34)こととなる。
続くステップS40では、実際のエンジン回転速度NEと最終的な上限値NELfinとを大小比較して、NE>NELfinであると判定(S40:YES)されれば、ステップS41(オーバーラン制御手段)において燃料噴射カット制御を実行し、NE>NELfinでないと判定(S40:NO)されれば、燃料噴射カット制御を解除して要求噴射時間InjTに基づき燃料噴射弁19の駆動を制御する。
次に、上記図5及び図6の処理による一態様を、図7を用いて説明する。図7(a)中の点線は、オーバ−ラン燃料カット制御の上限値NELの変化を示し、実線は、エンジン回転速度NEの変化を示す。図7(b)中の実線は、最大噴射可能時間InjMaxの変化を示し、点線は、アルコール燃料が混入していない場合における1気筒当りの要求噴射時間InjTの変化を示す。
該図7に示すように、アクセル踏込量増大によりエンジン回転速度が上昇するにともない最大噴射可能時間InjMaxは下降し、エンジン回転速度が下降するにともない最大噴射可能時間InjMaxは上昇する。そして、エンジン回転速度の上昇にともない最大噴射可能時間InjMaxが下降してt4の時点になると、アルコール燃料がガソリンに混入していることに起因して、要求噴射時間InjTが最大噴射可能時間InjMaxより大きくなる。
このt4時点で、ステップS16のInjT>InjMaxの判定が否定判定から肯定判定に移行することとなる。すると、InjT>InjMaxの肯定判定状態が続く限りステップS33等の処理により上限値NELfinはβずつ徐々に小さくなり、上限値NELは徐々に低くなる。すると、燃料噴射カット制御によりエンジン回転速度NEが下降することにともない最大噴射可能時間InjMaxが大きくなる。すると、ステップS16のInjT>InjMaxの判定が肯定判定から否定判定に変化し、最終上限値NELfinは、InjT=InjMaxとなるように均衡がとれた値で推移する。このような均衡状態がt5時点からt6時点まで続く。
その後、アクセル踏込量減少によるエンジン回転速度NEの下降にともない最大噴射可能時間InjMaxが上昇してt6の時点になると、要求噴射時間InjTが最大噴射可能時間InjMaxより小さくなり、ステップS16のInjT>InjMaxの判定処理が否定判定を継続することとなる。
さらにその後、アクセル踏込量増大等により再び要求噴射時間InjTが最大噴射可能時間InjMaxより大きくなると、記憶された履歴低下量ΔNELMの値となるように上限値NELは小さくなり、制限される。
以上詳述した本実施形態によっても、上記第1の実施形態と同様にして以下の効果が得られる。
(1)要求噴射時間InjTが最大噴射可能時間InjMaxより大きくなった場合に、燃料噴射カット制御の最終上限値NELfinを低下させる。そのため、エンジン回転速度NEが上限値NELを超えるような高速回転になる頻度が低減されるので、前記肯定判定が為される程度に最大噴射可能時間InjMaxが短くなってしまう頻度が低減される。よって、アルコール燃料等の代替燃料がガソリン等の正規燃料に混入することにともない、アクセル踏込量に応じた要求吸気量に対して最適な空燃比となる量の燃料を噴射できない状態に陥ったとしても、空燃比が最適値よりもリーン側にずれるといった不具合を抑制できる。
(2)ここで、空燃比リーンにより希薄燃焼になると、例えば燃焼状態が不安定になることに起因して、触媒31に流入するHCやO2が増大し、これらのHCやO2が触媒31近傍で燃焼し、その結果、触媒31が高温となり劣化するといった不具合が懸念される。これに対し、本実施形態によれば、上述の如く空燃比がリーン側にずれることを抑制できるので、上記懸念を解消できる。
(3)上限値低下補正指令有りから無しに一旦切り換われば(S35:YES)、その時の履歴低下量ΔNELMが記憶され(S37)、それ以後において上限値低下補正指令が有った場合(S32:YES)には、ステップS33における低下量ΔNELの算出を実行することなく、記憶された履歴低下量ΔNELMの値だけ通常上限値NELBaseを減少させる(S34)。よって、アクセル踏込量に応じた要求吸気量よりも実際の吸気量が少ないといった縮退運転の状態が継続されることとなる。そして、その縮退運転状態は、アクセル踏込量に応じた出力トルクが得られていない運転状態であるため、アクセルペダルを踏込んだ運転者に異常を感じさせることができる。よって、上述の如く空燃比がリーン側にずれる不具合を抑制しつつ、異常報知手段としての機能をも発揮させることができる。
(4)要求噴射時間InjTが最大噴射可能時間InjMaxより大きくなっている期間(t4〜t5,t6)、オーバ−ラン燃料カット制御が継続されるので、空燃比を目標空燃比(例えば理論空燃比)に近づくようにできる。
(5)ガソリンとアルコール燃料との比である混合比を、上限値NELの低下量ΔNEL(補正の大きさ)の最大値である履歴低下量ΔNELMに基づき算出している。よって、アルコール燃料の濃度を検出するアルコール濃度センサ等のセンサを不要にしつつ、ガソリンとアルコール燃料との混合比を算出(推定)できる。
(その他の実施形態)
本発明は上記実施形態の記載内容に限定されず、以下のように変更して実施してもよい。また、各実施形態の特徴的構造をそれぞれ任意に組み合わせるようにしてもよい。
・上記第2の実施形態に係るステップS41(オーバーラン制御手段)では、スロットル開度を全閉にするとともに燃料噴射をカットしているが、本発明に係るオーバーラン制御手段はこのような全閉及びカットを行うことに限定されるものではなく、例えば、スロットル開度を所定開度以下となるように制限するとともに燃料噴射量を所定量以下となるように制限するようにしてもよい。
・上記実施形態では内燃機関(エンジン10)としてガソリン機関等の火花点火式内燃機関を対象としているが、ディーゼル機関等の圧縮着火式内燃機関を対象としてもよい。
・上記実施形態では、吸気マニホールド18又は吸気管に燃料噴射弁19を取り付けたポート噴射式のエンジン10を対象としているが、シリンダヘッドに燃料噴射弁19を取り付けて燃焼室23内に直接燃料を噴射する直噴式のエンジン10を対象としてもよい。但し、ポート噴射式の場合には、1燃焼サイクル720℃A中、最大噴射可能クランク角度を約700℃Aに確保できるのに対し、直噴式の場合には、最大噴射可能クランク角度がポート噴射式の場合に比べて小さくなってしまうため、アルコール燃料が僅かに混入しただけでも要求噴射時間InjTが噴射可能時間InjMaxより大きくなる。故に、直噴式のエンジン10を対象にした場合でも有効であると考えられる。
・図3中のステップS26及び図7中のステップS36による混合比算出手段に替えて、アルコール燃料の混入の有無のみを判定するようにしてもよい。具体的には、ステップS21にて開度制限補正指令が為されていると判定(S21:NO)されれば、アルコール燃料の混入可能性有り、と判定するようにしてもよいし、ステップS31にて上限値低下補正指令が為されていると判定(S31:NO)されれば、アルコール燃料の混入可能性有り、と判定するようにしてもよい。
第1の実施形態に係る内燃機関制御システムの全体概略構成図。 図1のECUによる制御内容を示すフローチャート。 図2の処理内容に応じたスロットル制御ルーチンを示すフローチャート。 図2及び図3の処理による一態様を示すタイミングチャート。 第2の実施形態に係るECUによる制御内容を示すフローチャート。 図5の処理内容に応じたポンプ制御ルーチンを示すフローチャート。 図5及び図6の処理による一態様を示すタイミングチャート。
符号の説明
14…スロットルバルブ(吸気量制御バルブ)、19…燃料噴射弁、40…ECU(内燃機関制御装置、要求開度算出手段)、S14…要求噴射時間算出手段、S15…噴射可能時間算出手段、S16…判定手段、S17…開度補正手段、S20…要求開度算出手段、S26,S36…混合比推定手段、S36…オーバーラン制御手段、InjMax…噴射可能時間、InjT…要求噴射時間。

Claims (10)

  1. 運転者のアクセル操作量に応じた要求吸気量に基づき吸気量制御バルブの要求開度を算出する要求開度算出手段と、
    1燃焼サイクルあたりに燃料噴射弁が燃料を噴射する時間の要求値である要求噴射時間を算出する要求噴射時間算出手段と、
    内燃機関の出力軸の回転速度に基づき1燃焼サイクルあたりに噴射可能な噴射可能時間を算出する噴射可能時間算出手段と、
    前記要求噴射時間が前記噴射可能時間より大きいか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により前記要求噴射時間が前記噴射可能時間より大きいと肯定判定された場合に、前記要求開度を減補正する開度補正手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関制御装置。
  2. 前記開度補正手段は、前記肯定判定が為された後、前記判定手段による判定が前記否定判定に変わるまで、前記要求開度を徐々に減補正することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関制御装置。
  3. 前記要求噴射時間算出手段は、実際の空燃比が目標空燃比に近づくように前記要求噴射時間を算出することを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関制御装置。
  4. 前記判定手段は、前記判定を所定周期で繰り返し実施しており、
    前記肯定判定が為された後、解除信号を取得するまでは、前記判定手段による判定結果にかかわらず前記開度補正手段により補正された開度を超えないように制限することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の内燃機関制御装置。
  5. 前記解除信号は、燃料タンクへの燃料補給が為された場合に出力される信号であることを特徴とする請求項4に記載の内燃機関制御装置。
  6. 1燃焼サイクルあたりに燃料噴射弁が燃料を噴射する時間の要求値である要求噴射時間を、運転者のアクセル操作量に応じて算出する要求噴射時間算出手段と、
    内燃機関の出力軸の回転速度が上限値を超えた場合に、前記内燃機関の出力を低下させるオーバーラン制御手段と、
    前記出力軸の回転速度に基づき1燃焼サイクルあたりに噴射可能な噴射可能時間を算出する噴射可能時間算出手段と、
    前記要求噴射時間が前記噴射可能時間より大きいか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により前記要求噴射時間が前記噴射可能時間より大きいと肯定判定された場合に、前記上限値を減補正する上限値補正手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関制御装置。
  7. 前記判定手段は、前記判定を所定周期で繰り返し実施しており、
    前記肯定判定を取得した後、解除信号を取得するまでは、前記判定手段による判定結果にかかわらず前記上限値補正手段により補正された上限値を維持させることを特徴とする請求項6に記載の内燃機関制御装置。
  8. 前記解除信号は、燃料タンクへの燃料補給が為された場合に出力される信号であることを特徴とする請求項7に記載の内燃機関制御装置。
  9. 前記判定手段により肯定判定されることがないと想定される正規燃料と、前記正規燃料以外の混入燃料との比率である混合比を、前記補正手段による補正の大きさに基づき推定する混合比推定手段を備えることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の内燃機関制御装置。
  10. 請求項1〜9のいずれかに記載の内燃機関制御装置と、
    吸気量を調整する吸気量制御バルブ及び燃料を噴射する燃料噴射弁の少なくとも一方と、
    を備えることを特徴とする内燃機関制御システム。
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