JP2008239871A - エマルジョン型粘着剤および粘着シート - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 アクリル系共重合体と、粘着付与樹脂とを含有し、前記粘着付与樹脂として、軟化点155〜175℃のロジン系粘着付与樹脂、および軟化点95〜130℃のロジン系粘着付与樹脂を含有することを特徴とするエマルジョン型粘着剤、および前記粘着剤から構成される粘着シートにより、良好な再剥離性と優れた耐剥がれ性を実現できる。
【選択図】 なし
Description
また、特許文献6には、平滑面又は粗面のいずれであっても良好な粘着力を有し、且つ被着体から円滑に再剥離できる再剥離用粘着シートが知られている。しかし、ポリオレフィン系被着体等の難接着面や、曲率半径の小さい曲面に対する耐剥がれ離性に関しては、改善の余地が残されていた。
本発明のエマルジョン型粘着剤は、アクリル系共重合体と、粘着付与樹脂とを含有し、前記粘着付与樹脂として、軟化点が155〜175℃のロジン系粘着付与樹脂(a)、および軟化点が95〜135℃のロジン系粘着付与樹脂を含有する粘着剤組成物であり、これらアクリル系共重合体及び粘着付与樹脂は、水または水を主体とする水系媒体中でエマルジョン化された状態で分散している。
本発明に使用するアクリル系共重合体は、(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成分とするアクリル単量体を乳化重合することにより得られるエマルジョン型アクリル共重合体を使用でき、再剥離型粘着剤と称されるアクリル系共重合体であれば特に限定されないが、後述する特定の動的粘弾性特性を有することが好ましい。
本発明に使用するアクリル系共重合体の動的粘弾性特性は、特定周波数、及び特定温度における、動的粘弾性スペクトルの損失正接、又は損失正接及び貯蔵弾性率により規定し、さらに、特定周波数における動的粘弾性スペクトルの損失正接のピークを示す温度、または損失正接のピーク値により規定する。動的粘弾性の測定においては、粘弾性試験機(レオメトリックス社製、商品名:アレス2KSTD)を用いて、同試験機の測定部である平行円盤の間に試験片を挟み込み、周波数1Hzで−50℃から150℃までの貯蔵弾性率(G’)と損失弾性率(G”)を測定する。試験片は厚み0.5〜2.5mmの粘着剤を単独で平行円盤の間に挟んでも良いが、基材と粘着剤の積層体を幾重にも重ねて平行円盤の間に挟んでも良い。なお、後者の場合は粘着剤のみの厚さが前記の範囲となるように調整する。粘着剤としての厚さを上記の範囲に調整すると、中間に基材が挟まっていても粘着剤の動的粘弾性スペクトルに影響はないことを本発明者等は確認している。
本発明に使用するアクリル系共重合体は、周波数1Hzでの−50℃〜150℃の範囲における損失正接が、−20℃以下の低温域で上に凸状のピークを有し、低温域から中温域にかけて減少し、10〜40℃の中温域で下に凸のピークを有し中温域から高温域にかけて上昇し、70℃で特定の範囲内の値をとる。
本発明に使用するアクリル系共重合体の50〜120℃の高温域中の損失正接は、周波数1Hzにおいて、70℃で0.38〜0.57である。70℃での損失正接は0.43〜0.55であることが好ましく、0.46〜0.54であることがより好ましい。また、50℃での損失正接は、0.38〜0.53であることが好ましく、0.40〜0.51であることがより好ましい。また、100℃での損失正接は、0.40〜0.65であることが好ましく、0.44〜0.65であることがより好ましく、0.50〜0.60であることが特に好ましい。更に、120℃での損失正接は、0.40〜0.66であることが好ましく、0.45〜0.66であることがより好ましい。中でも、0.51〜0.62であることが特に好ましい。
本発明に使用するアクリル系共重合体の損失正接は、周波数1Hzにおいて、10℃〜60℃の間に下に凸のピークを有する。さらに、そのピーク値は0.35〜0.51であることが好ましく、0.4〜0.51であることがより好ましい。
本発明に使用するアクリル系共重合体は、その損失正接曲線の凸ピークを示す温度が、周波数1Hzにおいて、−20℃以下であることが好ましく、−25℃以下であることがより好ましく、−30℃以下であることが特に好ましい。この範囲内であれば、貼着時に粘着剤層がエンボス面などの凹凸面に十分に流動し易く、その結果、被着体との接着力が十分となり、経時により浮き剥がれが発生し難い。また、再剥離する際に、断続的な抵抗感が出たり、ビリビリといった剥離音が発生し難く、スムーズな剥離作業を行うことができる。
本発明に使用するアクリル系共重合体は、その損失正接のピーク値が1.3〜1.0以下であることが好ましい。
本発明に使用するアクリル系共重合体は、その貯蔵弾性率が、周波数1Hzにおいて、70℃で6.0×104〜2.1×105(Pa)であることが好ましい。また、50℃での貯蔵弾性率は、7.0×104〜2.4×105(Pa)であることが好ましい。また、100℃での貯蔵弾性率は、3.0×104〜1.6×105(Pa)であることが好ましい。また、120℃での貯蔵弾性率は、2.0×104〜1.4×105(Pa)であることが好ましい。更に、−40℃での貯蔵弾性率は、5.0×106〜5.0×107(Pa)であることが好ましい。
本発明に使用するアクリル系共重合体は、ユポSGS80(ユポ・コーポレーション社製)を基材シートとし、前記基材シートにアクリル共重合体を20μm積層させた粘着シートの初期粘着力Faは、3.0〜9.0(N/25mm)であることが好ましい。また、初期粘着力Faは、3.0〜8.0(N/25mm)であることがより好ましく、中でも3.0〜7.0(N/25mm)であることがさらに好ましい。なお、初期粘着力Faは、JIS B 06012001で定義される輪郭曲線の算術平均高さRa(3)が0〜0.1μmのポリスチレン板に対する90度引きはがし粘着力で定義される値であり、該90度引きはがし粘着力は、JIS Z 0237に準拠して、圧着速さ5mm/s、圧着回数1往復で試験片を貼った試験板を温度23±2℃、相対湿度50±5%の雰囲気中に24時間放置した後、引張り速さ50mm/minの条件下で測定される値である。
前記Faと前記Fbの関係が、式(1)
0.30≦Fb/Fa≦1.00 (1)
を満足することが好ましい。初期粘着力Fbは、前記Ra(3)が6.8〜7.2μmのポリスチレン板に対する90度引きはがし粘着力で定義される値であり、90度引きはがし粘着力は、JIS Z 0237に準拠して、圧着速さ5mm/s、圧着回数1往復で試験片を貼った試験板を温度23±2℃、相対湿度50±5%の雰囲気中に24時間放置した後、引張り速さ50mm/minの条件下で測定される値である。なお、Fb/Faの値は下記式(2)を満足するのがより好ましく、下記式(3)を満足するのがさらに好ましい。前記Faと前記Fbの関係がこの範囲にあることは、粘着シートが被着体の平滑面のみではなく、凹凸を有する粗面に対しても優れた接着性を有することを意味している。Fb/Faの値がこの範囲であると凹凸面を有する粗面に対する良好な粘着力が得られ、浮き剥れが発生し難い。
0.40≦Fb/Fa≦1.0 (2)
0.50≦Fb/Fa≦1.0 (3)
中でも、炭素ラジカルを生成する開始剤を使用することが望ましく、アゾ系の開始剤を使用することが好ましい。炭素ラジカルは脱水素力が乏しく、ポリマーのグラフト化が進行し難くなり、直鎖状のポリマーが得られ易くなる。その結果、上記動的粘弾性スペクトルにおける高温領域の損失正接、中温領域における損失正接の下に凸のピーク値を目的の範囲に制御し易いことを発明者らは見出している。
本発明においては粘着付与樹脂として、軟化点が155〜175℃のロジン系粘着付与樹脂(a)と、軟化点が95〜130℃のロジン系粘着付与樹脂(b)とを併用することで、再剥離性と耐剥がれ性とを好適に調整できる。これらロジン系粘着付与樹脂としてはエマルジョン型のロジン系粘着付与樹脂を好適に使用でき、ロジン類として、ガムロジン、ウッドロジン、トール油ロジン等の天然ロジン、また、前記ロジンを用いて不均化もしくは水素添加処理した安定化ロジンや重合ロジン、また、マレイン酸、フマル酸、(メタ)アクリル酸等で変性した不飽和変性ロジン等が挙げられ、これらを1種単独、または2種以上を組み合わせて使用することができる。あるいは、ロジン誘導体として、前記ロジン類のエステル化物、フェノール変性物およびそのエステル化物等が挙げられる。ロジン類のエステル化物とは、前記ロジン類と多価アルコールとをエステル化反応させて得られたものをいい、多価アルコールとしては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール等の2価アルコール、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン等の3価アルコール、ペンタエリスリトール、ジグリセリン等の4価アルコール、ジペンタエリスリトール等の6価アルコール等が挙げられ、これらを1種単独、または2種以上を組み合わせて使用することができる。また、ロジン類のフェノール変性物およびそのエステル化物とは、前記ロジン類にフェノール類を付加させたもの、前記ロジン類にフェノールを付加させ次いでエステル化したもの、および、レゾール型フェノール樹脂とロジン類を反応させて得られるロジン変性フェノール樹脂やそのエステル化物等をいう。
本発明の粘着剤に使用する粘着付与樹脂は、公知の方法により乳化し使用する。中でも、高圧乳化法により乳化し使用することが好ましい。
前記軟化点が155〜175℃のロジン系粘着付与樹脂(a)および軟化点が95〜130℃のロジン系粘着付与樹脂(b)の含有量としては、ロジン系粘着付与樹脂(a)およびロジン系粘着付与樹脂(b)の和がは、前記アクリル共重合体100質量部に対して10〜40質量部であることが好ましく、10〜30質量部であることがより好ましく、15〜30質量部であることがさらに好ましく、20〜30質量部であることが一層好ましい。さらに、(a)と(b)との質量比(a)/(b)が2/1〜1/2であることが好ましい。
本発明のエマルジョン型粘着剤に、石油樹脂系粘着付与樹脂を配合することにより、再剥離性を一層向上させることができる。石油樹脂系粘着付与樹脂としては、ペンテン、ペンタジエン、イソプレン等から得られるC5系石油樹脂、インデン、メチルインデン、ビニルトルエン、スチレン、α−メチルスチレン、β−メチルスチレン等から得られるC9系石油樹脂、前記各種モノマーから得られるC5−C9共重合系石油樹脂、ピュアモノマー樹脂、シクロペンタジエン、ジシクロペンタジエンから得られるDCPD系石油樹脂、これら石油樹脂の水素化物等が挙げられる。中でも、軟化点が95〜130℃の石油樹脂系粘着付与樹脂を使用することが好ましい。さらに、配合量としては、アクリル共重合体100質量部に対して3〜20質量部であることが好ましく、5〜15質量部であることがより好ましい。
本発明の粘着シートは、上記エマルジョン型粘着剤からなる粘着剤層を有する。当該粘着剤層は、上記エマルジョン型粘着剤から溶媒を除去して得られ、前記アクリル系共重合体中に前記粘着付与樹脂を含有する粘着剤層である。
本発明の粘着シートに使用する基材シートとしては、特に限定されるべきものではないが、例えば、プラスチック系フィルム、セルロース系フィルム、不織布、紙、布、又は金属箔等が挙げられる。
また、熱可塑性樹脂からのアウトガスによる粘着シートと熱可塑性樹脂との間の気泡溜まりを抑制するために、ガス透過性に優れる基材を使用することが望ましい。例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン等が挙げられる。
また、基材シートの上に積層する層(粘着剤層や印刷層など)との密着性を向上させることを目的に、基材シートの片面または両面に、コロナ処理、プラズマ処理、粗面化処理、火炎処理、クロム酸処理、熱風処理、オゾン照射処理、紫外線照射処理を施したり、アンカーコート剤を塗布しても良い。特に、粘着剤を積層する側の基材表面に、コロナ処理やアンカーコート処理を施すことにより、粘着剤層が基材の表面から剥離し難くなり、本発明の粘着シートを被着体に貼着した後の再剥離性が向上し、被着体に粘着剤層が残留することを一層防止することができる。
基材シートとしてポリエステルフィルムを使用する場合、本発明の粘着剤層を積層する側のポリエステルフィルム表面は、ポリエステルフィルム製膜後に、ポリエステル自体よりも表面自由エネルギーが高くなるようなコロナ処理等の表面処理が施されていない状態が好ましい。表面自由エネルギーを高くしないことで、粘着剤積層表面への親水性物質の局在化を生じにくくでき、基材シートと粘着剤層の密着性を低下させず好適な再剥離性を得やすくなる。
本発明の粘着シートには、必要に応じて粘着剤層上に剥離シートを設けることができる。この剥離シートとしては、クラフト紙、グラシン紙及び上質紙等の紙、それらの紙にポリビニルアルコール等の合成樹脂もしくはクレー等を片面もしくは両面にコーティングした紙、又はそれらの紙にポリエチレン樹脂などを片面もしくは両面にラミネートした紙、あるいはポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、及びポリプロピレン等のプラスチックフィルムに、フッソ樹脂やシリコーン樹脂等の剥離剤を片面もしくは両面にコーティングしたものなどが挙げられる。この剥離シートの厚さについては特に限定されるものではないが、一般に20〜300μmの範囲である。
本発明の粘着シートの製造方法は、特に限定されるものではなく、公知の製造方法に準じて製造することができる。例えば、片面粘着シートの場合は、粘着剤溶液を剥離シートに塗工し、乾燥、熱硬化、もしくは電磁放射線効果等による処理を行った後、基材シートを貼り合わせる方法で得られる。また、両面粘着シートの場合は、粘着剤溶液を剥離シートに塗工し、前記処理した剥離シートを基材シートの両面に貼り合わせる方法で得られる。あるいは、粘着剤溶液を直接基材シートに塗工した後前記処理を行い、剥離シートを貼り合わせる方法でも製造することができる。更に、基材シートと粘着剤層の密着性を向上させるために、40℃〜100℃等の高温下で貼り合わせを行っても良い。本発明の粘着シートは製造工程を選択することによりロール状、テープ状、あるいはシート状として製造できる。
本発明の粘着シートに用いる粘着剤層の厚みは、片面粘着シートの場合は、乾燥後の厚みで3〜200μmが好ましく、5〜50μmがさらに好ましく、10〜25μmが特に好ましい。また、両面粘着シートの場合は、30〜300μmが好ましく、50〜200μmがさらに好ましい。上記下限値を下回る場合は、得られる粘着シートの接着性が不十分となり、上限値を超える場合は、印刷やダイカット加工時に粘着剤のはみ出しが発生し易くなる。
本発明の粘着テープにおける粘着剤層は、周波数1Hzでの−50℃〜150℃の範囲における損失正接が、0℃以下の低温域で上に凸状のピークを有し、低温域から中温域にかけて減少し、20〜60℃の中温域で下に凸のピークを有し中温域から高温域にかけて上昇し、70℃〜100℃にかけて特定の範囲内の値をとることが好ましい。
(粘着剤層の高温域における損失正接)
本発明の粘着テープにおける粘着剤層の70〜100℃の高温域中の損失正接は、周波数1Hzにおいて、70℃で0.40〜0.60であることが好ましく、0.45〜0.55であることがより好ましい。また、100℃での損失正接は、0.50〜0.70であることが好ましく、0.55〜0.65であることがより好ましい。
本発明の粘着テープにおける粘着剤層の損失正接は、周波数1Hzにおいて、20℃〜60℃の間に下に凸のピークを有することが好ましい。さらに、そのピーク値は0.35〜0.55であることが好ましい。
本発明の粘着テープにおける粘着剤層は、その損失正接曲線の凸ピークを示す温度が、周波数1Hzにおいて、−25℃〜0℃であることが好ましく、−20℃〜−5℃であることがより好ましい。
本発明の粘着テープにおける粘着剤層は、その貯蔵弾性率が、周波数1Hzにおいて、70℃で4.0×104〜2.1×105(Pa)であることが好ましい。また、100℃での貯蔵弾性率は、3.0×104〜2.0×105(Pa)であることが好ましい。また、120℃での貯蔵弾性率は、2.0×104〜1.4×105(Pa)であることが好ましい。
本発明の粘着剤層は、50μmのポリエステルフィルムA4100(東洋紡社製)を基材シートとし、前記基材シートにアクリル共重合体を20μm積層させた粘着シートの初期粘着力Fcは、10.0〜18.0(N/25mm)であることが好ましい。尚、初期粘着力Fcはステンレス板に対する180度引き剥がし粘着力で定義される値であり、該180度引き剥がし粘着力は、JIS Z 02372000に準拠して、圧着速さ5mm/s、圧着回数1往復で試験片を貼った試験板を温度23±2℃、相対湿度50±5%の雰囲気中に1時間放置した後、引張り速さ300mm/minの条件下で測定される値である。
撹拌機、還流冷却管、窒素導入管、温度計、滴下漏斗を備えた反応容器に脱イオン水40部を入れ、窒素を吹き込みながら75℃まで昇温した。撹拌下、t−ブチルハイドロパーオキサイド0.03部、L−アスコルビン酸0.015部を添加し、続いてアクリル単量体としてアクリル酸2−エチルヘキシル75部、アクリル酸ブチル19部、メタクリル酸メチル2部、酢酸ビニル1部、アクリル酸1.5部、メタクリル酸1.5部、連鎖移動剤としてラウリルメルカプタン0.02部からなる単量体混合物に、ラテムルE−118B(花王社製:有効成分25%)1.6部と脱イオン水15部を加えて乳化させたモノマープレエマルジョンの一部(4部)を添加し、反応容器内温度を75℃に保ちながら60分間で重合させた。引き続き、反応容器内温度を75℃に保ちながら、残りのモノマープレエマルジョンと、t−ブチルハイドロパーオキサイドの水溶液(有効成分1%)15部、L−アスコルビン酸の水溶液(有効成分0.5%)15部を各々別の滴下漏斗を使用して、反応容器内温度を75℃に保ちながら240分間かけて滴下して重合せしめた。滴下終了後、同温度にて180分間撹拌し、内容物を冷却した後、pHが8.5になるようにアンモニア水(有効成分10%)で調整した。ここで得られた水性分散液100部に対して、レベリング剤としてサーフィノール420(エアー・プロダクツ・ジャパン社製)0.8部を添加した。さらに架橋剤として、オキサゾリン系架橋剤エポクロスK−2020E(日本触媒社製)をカルボキシル基含有モノマー(アクリル酸及びメタクリル酸)のカルボキシル基に対するオキサゾリン基がモル比で0.2倍となるように添加した後、100メッシュ金網で濾過してエマルジョン型粘着剤を調製した。
撹拌機、還流冷却管、窒素導入管、温度計、滴下漏斗を備えた反応容器に、ラテムルS−180(花王社製:有効成分50%)3部、脱イオン水40部を入れ、窒素を吹き込みながら60℃まで昇温した。撹拌下、2,2‘−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)ニ塩酸塩0.05部を脱イオン水4.95部に溶解させた水溶液を添加し、続いてアクリル単量体としてアクリル酸2−エチルヘキシル72.3部、アクリル酸ブチル25部、メタクリル酸メチル0.5部、アクリル酸1.0部、メタクリル酸1.2部、連鎖移動剤としてラウリルメルカプタン0.02部からなる単量体混合物に、ラテムルS−180(2部)と脱イオン水20部を加えて乳化させたモノマープレエマルジョンの一部(4部)を添加し、反応容器内温度を60℃に保ちながら60分間で重合させた。引き続き、反応容器内温度を60℃に保ちながら、残りのモノマープレエマルジョンと、2,2‘−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)ニ塩酸塩0.2部を脱イオン水19.8部に溶解させた水溶液を各々別の滴下漏斗を使用して、反応容器内温度を60℃に保ちながら240分間かけて滴下して重合せしめた。滴下終了後、同温度にて180分間撹拌し、内容物を冷却した後、pHが8.5になるようにアンモニア水(有効成分10%)で調整した。ここで得られた水性分散液100部に対して、レベリング剤としてサーフィノール420(エアー・プロダクツ・ジャパン社製)0.8部を添加した。さらに架橋剤として、オキサゾリン系架橋剤エポクロスK−2020E(日本触媒社製)をカルボキシル基含有モノマー(アクリル酸及びメタクリル酸)のカルボキシル基に対するオキサゾリン基がモル比で0.15倍となるように添加した後、100メッシュ金網で濾過することによりエマルジョン型アクリル系共重合体Bを得た。
前記エマルジョン型アクリル系共重合体AまたはB100部に対し、軟化点160℃のエマルジョン型重合ロジンエステル系粘着付与樹脂E−865−NT(荒川化学社製)、軟化点125℃のエマルジョン型重合ロジンエステル系粘着付与樹脂E−625−NT(荒川化学社製)、または軟化点110℃のエマルジョン型石油樹脂系粘着付与樹脂LW−302E(日本ゼオン社製)を、固形分が表1に示す質量部となるように配合した後、100メッシュ金網で濾過を行うことによりエマルジョン型粘着剤を得た。
前記エマルジョン型粘着剤を剥離シートOKB−105NC(王子製紙社製)に塗工し、80℃で90秒間乾燥させることにより、乾燥後の厚み20μmの粘着剤層を得た。次いで、50μmのポリエステルフィルムA4100(東洋紡社製)の未処理表面側に前記粘着剤層面を貼り合わせ、40℃の雰囲気中で3日間放置することにより粘着シートを作成した。
(再剥離性)
幅25mm、長さ100mmに切断した粘着シートを、温度23℃、相対湿度50%の雰囲気中にて、アクリル塗装鋼板に2kgのローラーで1往復圧着し、1時間放置した。次いで、温度60℃、相対湿度90%の環境下に3日放置し、温度23℃、相対湿度50%の雰囲気に1時間放置した後、引き剥がし角度135度方向に1m/分、および20m/分の速度で引き剥がし、粘着剤が被着体に残っている状態(糊残り)を目視により判定した。
◎:糊残りすることなく剥離することができた。
○:剥がし終わりの末端部に数mm程度の糊残りが認められたが、実用上問題なく剥離することができた。
△:部分的に糊残りが認められた。
×:全体的に糊残りが認められた。
幅20mm、長さ20mmに切断した粘着シートを、温度23℃、相対湿度50%の雰囲気中にて、直径10mmのポリプロピレン製樹脂円柱に2kgのローラーで1往復圧着した。次いで、1日および7日間放置した、粘着シートの両端部の浮き剥がれ状態を目視し、耐剥がれ性を判定した。
◎:ほぼ浮き剥がれが視認できず、粘着シートが良好にポリプロピレン製樹脂円柱に追従して貼り付いていた。
○:端部にわずかに浮きが見られるが、粘着シートがポリプロピレン製樹脂円柱に追従して貼り付いていた。
△:粘着シートに明らかな浮き剥がれが認められ、粘着シートがポリプロピレン製樹脂円柱に貼り付いているが、円柱の形状に追従できなかった。
×:粘着シートの大部分に浮き剥がれが生じ、粘着シートの一部のみがポリプロピレン製円柱に貼り付いていた。
Claims (8)
- アクリル系共重合体と、粘着付与樹脂とを含有し、前記粘着付与樹脂として、軟化点が155〜175℃のロジン系粘着付与樹脂(a)および軟化点が95〜130℃のロジン系粘着付与樹脂(b)を含有することを特徴とするエマルジョン型粘着剤。
- 前記軟化点が155〜175℃のロジン系粘着付与樹脂(a)および軟化点が95〜130℃のロジン系粘着付与樹脂(b)の含有量の和が、前記アクリル系共重合体100質量部に対して10〜40質量部であり、
前記軟化点が155〜175℃のロジン系粘着付与樹脂(a)と、軟化点が95〜130℃のロジン系粘着付与樹脂(b)との質量比(a)/(b)が、2/1〜1/2である請求項1に記載のエマルジョン型粘着剤。 - 前記粘着付与樹脂として、石油樹脂系粘着付与樹脂(c)を含有する請求項1または2のいずれかに記載のエマルジョン型粘着剤。
- 前記石油樹脂系粘着付与樹脂(c)の含有量が、前記アクリル系共重合体100質量部に対して3〜20質量部である請求項3に記載のエマルジョン型粘着剤。
- 前記軟化点が155〜175℃のロジン系粘着付与樹脂(a)および軟化点が95〜130℃のロジン系粘着付与樹脂(b)が、エマルジョン型のロジン系粘着付与樹脂である請求項1〜4のいずれかに記載のエマルジョン型粘着剤。
- 前記アクリル系共重合体の単量体成分として、n−ブチルアクリレート及び2−エチルヘキシルアクリレートを含有する請求項1〜6のいずれかに記載のエマルジョン型粘着剤。
- 前記アクリル共重合体の単量体成分として、アクリル酸及びメタクリル酸を含有する請求項1〜7のいずれかに記載のエマルジョン型粘着剤。
- 基材上に、請求項1〜9のいずれかに記載のエマルジョン型粘着剤からなる粘着剤層を有する粘着シート。
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