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JP2008232278A - ころ軸受 - Google Patents

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JP2008232278A
JP2008232278A JP2007073333A JP2007073333A JP2008232278A JP 2008232278 A JP2008232278 A JP 2008232278A JP 2007073333 A JP2007073333 A JP 2007073333A JP 2007073333 A JP2007073333 A JP 2007073333A JP 2008232278 A JP2008232278 A JP 2008232278A
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roller bearing
outer peripheral
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JP2007073333A
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Yoshitaka Waseda
義孝 早稲田
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JTEKT Corp
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JTEKT Corp
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Abstract

【課題】 内輪を省略して小径化(小型化)を図れるとともに、特別な固定手段を設けなくても外輪をアキシャル方向に位置決めして、ハウジングに対するアキシャル方向の移動を阻止することのできるころ軸受を提供する。
【解決手段】 外輪2,3は、金属板をプレス成形してシェル形状に形成されている。外輪2,3のアキシャル方向中間部の外周面には、アキシャル方向両端部の外周面よりも小径となる段差部2b,3bがアキシャル方向に所定の幅で全周にわたって連続的に形成されている。段差部2b,3bは、外輪2,3の外周面及び内周面が、ラジアル方向の外側から内側へプレスにより押圧されて、それぞれラジアル方向の内側に向って階段状に、軸線Oを共有する形で、膨出成形されている。段差部2b,3bの外周面でシリンダブロックの台座105及びキャップ部材106を保持することにより、外輪2,3のアキシャル方向の位置決めが行われ、アキシャル方向の移動が阻止される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ころ軸受、特にカム軸やクランク軸のように、エンジンのハウジング内に配置される回転軸に好適なころ軸受に関する。
カム軸やクランク軸のように、エンジンのハウジング(例えば、シリンダブロックやシリンダヘッド)内に配置される回転軸を支承するために、最近では一般に針状ころ軸受等のころ軸受が用いられる。このような場合、回転軸の外周面をそのまま軌道面として利用することによって内輪を省略でき、特に針状ころ軸受では負荷容量を維持しつつ小径化(小型化)を図りやすい。しかし、内輪を省略したころ軸受では同時に回転軸への固定手段を欠くことになるので、外輪をアキシャル方向に位置決めして、回転軸又はハウジングに対するアキシャル方向の移動を阻止するための手段が別途必要になる。
そこで、外輪の外周面に設けた突起をハウジング側(ハウジング本体やキャップ部材)に設けたくぼみに嵌め込んで外輪をアキシャル方向に位置決めし、外輪のアキシャル方向への移動を阻止する技術が開示されている(例えば特許文献1参照)。
特開2005−180459号公報
特許文献1によれば、突起とくぼみとの係合によって外輪をアキシャル方向に位置決めできるようになる。ところが、突起やくぼみは比較的小さいものであるから、特に外輪に設ける突起の強度は十分とは言えず折損(折れ)や損傷(曲り)等を生じるおそれがある。また、ハウジング側にくぼみを設ける必要があり、エンジン本体側に追加加工や設計変更を要し、製造コストの上昇を招くおそれもある。
本発明の課題は、内輪を省略して小径化(小型化)を図れるとともに、特別な固定手段を設けなくても外輪をアキシャル方向に位置決めして、ハウジングに対するアキシャル方向の移動を阻止することのできるころ軸受を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記課題を達成するために、本発明のころ軸受は、
エンジンのハウジング内に配置される回転軸を支承するために、円筒状に形成された外輪と、その外輪の内周面及び前記回転軸の外周面にそれぞれ形成された軌道面間に転動可能に配置された複数のころと、それら複数のころを周方向に所定間隔で保持する環状の保持器とを備えるころ軸受であって、
前記外輪のアキシャル方向中間部の外周面には、アキシャル方向両端部の外周面よりも小径となる小径部がアキシャル方向に所定の幅で(全周にわたって)成され、
前記外輪の小径部の外周面で前記ハウジング側の外輪固定部材を保持することにより、前記外輪のアキシャル方向の位置決めを行い移動を阻止することを特徴とする。
このように、外輪の内周面及び回転軸の外周面に軌道面を形成することにより、内輪を省略して小径化(小型化)を図ることができる。また、シェル形状の外輪のアキシャル方向中間部に小径部を形成することにより、ハウジング側の外輪固定部材(例えばキャップ部材)以外に特別な固定手段を設けなくても外輪をアキシャル方向に位置決めでき、ハウジングに対するアキシャル方向の移動を阻止することができる。特に、ハウジング(エンジン本体)側に追加加工や設計変更(例えば、ノックピン、ピン孔)を要しない。
ところで、「エンジンのハウジング」は、具体的にはシリンダブロックやシリンダヘッドを指し、「回転軸」は、一般的にカム軸やクランク軸を意味する。したがって、「ハウジング側の外輪固定部材」は、ハウジングに一体形成されてころ軸受(の外輪)を載置するための台座や、その台座にころ軸受(の外輪)を締付固定するためのキャップ部材を含む。
なお、クランク軸の場合、ころ軸受はクランクジャーナル、クランクピンのいずれにも適用できる。また、カム軸の場合、ころ軸受は着脱可能なカムローブを有する組立式のカム軸にも適用できる。したがって、ころ軸受は、外輪及び保持器が周方向に分割(保持器のC形分割を含む)された分割形と、周方向に非分割の一体形とを問わず適用される。
そして、外輪は金属板をプレス成形して(シェル形状に)形成されるとともに、小径部は、外輪の外周面及び内周面が、ラジアル方向の外側から内側へプレスにより押圧されて、それぞれラジアル方向の内側に向って階段状に、かつ回転軸と軸線を共有する形で、膨出成形された段差部として構成されていることが望ましい。外輪をシェル形状としたので、プレス成形によって段差部を容易にかつ寸法精度よく形成することができる。
具体的には、段差部の内周面が軌道面に形成される一方、段差部の外周面の形成幅をハウジング側の外輪固定部材の幅と等しく設定することができる。これによって、段差部の内周面は軌道面として高精度に維持されるとともに、段差部の外周面にハウジング側の外輪固定部材(例えばキャップ部材)を嵌合すれば、外輪をアキシャル方向に正確に位置決めでき、外輪の取付精度が向上する。
さらに、段差部は、外輪のアキシャル方向の中心に対して対称形状に形成されるとともに、外輪のアキシャル方向両端部は、先端部がラジアル方向に沿って内側に折れ曲って環状をなし、互いに対向する一対の鍔部を形成し、保持器及びころを段差部と一対の鍔部とで囲まれた空間内に配置することができる。これによって、回転軸(例えばクランク軸)にスラスト力が作用したときでも、外輪、保持器及びころを安定して保持することができる。
その際、外輪の全幅をW0、保持器の幅をW1、軌道面の幅をW2、段差部の外周面の形成幅をW3としたとき、
W0>W1>W2>W3
の関係を満足するように設定することで、上記空間を比較的大きくかつ安定して確保することができる。
したがって、例えば回転軸がカム軸又はクランク軸であるとき、外輪及び保持器が周方向に分割可能に形成されていれば、好適に実施することができる。すなわち、外輪及び保持器をそれぞれ周方向に2分割し、それらの分割片を組み合わせて円筒状に形成する。ただし、高分子材料製(合成樹脂製)の保持器であれば、周方向の1ヶ所で切断し、弾性変形により切り口を広げてできる開口を介して回転軸に着脱する方式(いわゆるC形分割タイプ)を用いてもよい。
他方、回転軸が着脱可能なカムローブを有する組立式のカム軸であるとき、外輪及び保持器は周方向に分割不能に形成されていてもよい。すなわち、軸本体からカムローブを離脱させた状態であれば、周方向に分割不能な一体形の外輪や保持器であっても、カム軸に装着することができる。
ところで、以上のようなころ軸受を製造する際には、
金属板をプレスにより深絞り成形して有底筒状の外輪素材を作成する深絞り工程と、
その有底筒状の外輪素材の周壁部をアキシャル方向に所定の幅でラジアル方向の外側から内側へプレスにより押圧して、それぞれラジアル方向の内側に向って階段状に、かつ前記軸線を共有する形で、膨出成形された段差部を形成する段差部形成工程と、
前記段差部が形成された外輪素材の底壁部において、前記軸線を含んでアキシャル方向に貫通孔を形成することにより、その底壁部で残った部分が一端部側の前記鍔部を形成するとともに、前記深絞り工程で前記外輪素材の周壁部の開口側端部の周囲に形成された深絞りフランジ部を内面側に折り返すことにより、他端部側の前記鍔部を形成する鍔部形成工程とを含むことが望ましい。
このように、プレスによる深絞りで作成された有底筒状の外輪素材の周壁部に、プレス成形によって段差部を形成し、その後底壁部と周壁部の開口側端部とに鍔部を形成するので、小径化(小型化)された外輪を寸法精度よく製造することができる。それによって、外輪のアキシャル方向の位置決め精度も向上させることができる。
なお、一体形の外輪の場合には、鍔部形成工程の前に、段差部形成工程を経て作成された外輪素材の全面を焼入れ処理する焼入工程を実施し、さらに、保持器ところとを外輪素材の内部に収容する保持器・ころ収容工程を実施することが望ましい。また、分割形の外輪の場合には、鍔部形成工程後に、諸工程を経て作成された外輪素材の全面を焼入れ処理する焼入工程を実施し、さらに、焼入れ処理後の外輪素材をカッタによる切断処理によって、又はプレスによる割り処理によって周方向に2分割する分割工程を実施する。
(実施例1)
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。図1は本発明に係るころ軸受を備えたクランクシャフトの一例を示す分解斜視図である。クランクシャフト70(クランク軸;回転軸)のクランクジャーナル71は、エンジンのシリンダブロック104(ハウジング)に一体形成された台座105(外輪固定部材)に載置される。そして、台座105と、クランクジャーナル71を挟んで上方から対向配置されたキャップ部材106(外輪固定部材)とは、針状ころ軸受(以下、単にころ軸受ともいう)1を介して締付固定されている。すなわち、クランクシャフト70はころ軸受1によってシリンダブロック104に支承されている。
具体的には、台座105には一対の雌ねじ穴105h,105hが形成され、キャップ部材106には一対の挿通孔106h,106hが形成されている。挿通孔106h,106hを挿通させたボルト107,107を雌ねじ穴105h,105hに螺合させることにより、キャップ部材106は台座105に固定される。ころ軸受1は、台座105に形成された半筒状を呈する凹部105aと、キャップ部材106に形成された半筒状を呈する凹部106aとが組合わさった状態でその内側に保持される。すなわち、一対の分割形外輪(以下、単に外輪ともいう)2,3が台座105及びキャップ部材106に各々一体的に固定され、クランクジャーナル71(クランクシャフト70)が内輪として相対回転可能に連結される。なお、クランクシャフト70は、クランクピン72やカウンターウエイト73等を備えている。
図2はころ軸受の正面断面図、図3はそのA−A断面図を示す。図2及び図3に示すように、ころ軸受1は、鋼製で一対の外輪2,3と、鋼製で複数(例えば6個)の針状ころ(以下、単にころともいう)4と、合成樹脂製で環状のC形分割保持器(以下、単に保持器ともいう)5とを備える。外輪2,3は周方向に2分割され、クランクジャーナル71と軸線Oを共有する円筒状に組み合わせられている。ころ4は、外輪2,3の内周面に形成された外輪側軌道面2a,3aと、クランクジャーナル71の外周面に形成されたジャーナル側軌道面71aとの間に転動可能に配置されている。保持器5は、周方向に所定間隔(例えば60°間隔)で貫通形成されたポケット孔Pにころ4を収納保持するとともに、周方向の1ヶ所で切断されており、弾性変形により切り口5aを広げてできる開口を介してクランクジャーナル71に着脱される。
外輪2,3は、金属板をプレス成形してシェル形状に形成されている(図4参照)。また、外輪2,3のアキシャル方向中間部の外周面には、アキシャル方向両端部の外周面よりも小径となる段差部2b,3b(小径部)がアキシャル方向に所定の幅W3で全周にわたって連続的に形成されている。具体的には、この段差部2b,3bは、外輪2,3の外周面及び内周面が、ラジアル方向の外側から内側へプレスにより押圧されて(図4参照)、それぞれラジアル方向の内側に向って階段状に、軸線Oを共有する形で、膨出成形されている。
そして、段差部2b,3bの外周面でシリンダブロック104の台座105及びキャップ部材106を保持することにより、外輪2,3のアキシャル方向の位置決めが行われ、アキシャル方向の移動が阻止される。
具体的には、段差部2b,3bの内周面が外輪側軌道面2a,3aに形成され、段差部2b,3bの外周面の形成幅W3を台座105又はキャップ部材106の幅と等しく設定してある。これによって、段差部2b,3bの内周面は外輪側軌道面2a,3aとして高精度に維持され、段差部2b,3bの外周面に台座105やキャップ部材106を嵌合するので、外輪2,3をアキシャル方向に正確に位置決めでき、外輪2,3の取付精度も向上する。
さらに、段差部2b,3bは、外輪2,3のアキシャル方向の中心(幅中心)に対して左右対称形状に形成されている。また、外輪2,3のアキシャル方向両端部は、先端部がラジアル方向に沿って(すなわち軸線Oに向って)ほぼ直角に内側へ折れ曲って環状をなし、互いに対向する一対の鍔部2c,2c,3c,3cを形成している。これによって、保持器5及びころ4は、段差部2b,3bと一対の鍔部2c,2c,3c,3cとで囲まれた空間S内に配置されるので、クランクジャーナル71にスラスト力が作用したときでも、外輪2,3、保持器5及びころ4を安定して保持することができる。
図2に示すように、外輪2,3の全幅をW0、保持器5の幅をW1、外輪側軌道面2a,3aの幅をW2、段差部2b,3bの外周面の形成幅をW3としたとき、
W0>W1>W2>W3
の関係を満足するように設定されている。これによって、上記空間Sを比較的大きくかつ安定して確保できる。
以上のように構成された外輪2,3の製造方法について、図4により概略を説明する。
<深絞り工程>
金属板Mの深絞りフランジ部MFをダイスDとしわ押えEで挟持しながら、ポンチPによりプレス(深絞り成形)して有底筒状の外輪素材20を作成する。
<段差部形成工程>
有底筒状の外輪素材20の周壁部20aをアキシャル方向に所定の幅W3でラジアル方向の外側から内側へローラRによりプレス(押圧)する。周壁部20aには、ラジアル方向の内側に向って階段状に、軸線Oを共有する形で、膨出成形された段差部20bが形成される。
<鍔部形成工程>
段差部20bが形成された外輪素材20の底壁部20cにおいて、軸線Oを含んでアキシャル方向に貫通孔20dを形成することにより、底壁部20cで残った部分が一端部側の鍔部20eを形成する。また、深絞り工程で外輪素材20の周壁部20aの開口側端部の周囲に形成された深絞りフランジ部MFを内面側に折り返すことにより、他端部側の鍔部20fを形成する。
<焼入工程>
外輪素材20の全面を焼入れ処理する。
<分割工程>
焼入れ処理後の外輪素材20をカッタによる切断処理によって周方向に2分割する。
このように、プレスによる深絞りで作成された有底筒状の外輪素材20の周壁部20aに、プレス成形によって段差部20bを形成し、その後底壁部20cと周壁部20aの開口側端部とに鍔部20e,20fを形成する。これにより、小径化(小型化)された外輪2,3を寸法精度よく製造することができる。それに伴って、外輪2,3のアキシャル方向の位置決め精度も向上させることができる。
(実施例2)
図5は本発明に係るころ軸受を備えた組立式カムシャフトの一例を示す分解斜視図である。組立式カムシャフト60(カム軸;回転軸)は、カムシャフト60に対して軸線方向から着脱可能なカムローブ62を有するため、図5に示す針状ころ軸受(以下、単にころ軸受ともいう)10の外輪21及び保持器51には、それぞれ周方向に分割不能な一体形を用いることができる。
組立式カムシャフト60のカムジャーナル61は、エンジンのシリンダヘッド100(ハウジング)に一体形成された台座101(外輪固定部材)に載置される。そして、台座101と、カムジャーナル61を挟んで上方から対向配置されたキャップ部材102(外輪固定部材)とは、カムシャフト60の軸線方向から挿入可能なころ軸受10を介して締付固定されている。すなわち、組立式カムシャフト60はころ軸受10によってシリンダヘッド100に支承されている。
具体的には、台座101には一対の雌ねじ穴101h,101hが形成され、キャップ部材102には一対の挿通孔102h,102hが形成されている。挿通孔102h,102hを挿通させたボルト103,103を雌ねじ穴101h,101hに螺合させることにより、キャップ部材102は台座101に固定される。ころ軸受10は、台座101に形成された半筒状を呈する凹部101aと、キャップ部材102に形成された半筒状を呈する凹部102aとが組合わさった状態でその内側に保持される。すなわち、外輪21が台座101及びキャップ部材102に各々一体的に固定され、カムジャーナル61(組立式カムシャフト60)が内輪として相対回転可能に連結される。
図6はころ軸受の正面断面図、図7はそのB−B断面図を示す。図6及び図7に示すように、ころ軸受10は、鋼製の外輪21と、鋼製で複数(例えば6個)の針状ころ(以下、単にころともいう)4と、合成樹脂製で環状の保持器51とを備える。本実施例における外輪21は、実施例1における分割形外輪2,3を一体形としたものに相当する。同様に、保持器51はC形分割保持器5を一体形としたものに相当する。このように、図6及び図7(実施例2)は、基本的な構造が図2及び図3(実施例1)と共通しているので、詳細な説明を省略する。
次に、外輪21の製造方法について、図8により概略を説明する。
<深絞り工程>
金属板Mの深絞りフランジ部MFをダイスDとしわ押えEで挟持しながら、ポンチPによりプレス(深絞り成形)して有底筒状の外輪素材20を作成する。
<段差部形成工程>
有底筒状の外輪素材20の周壁部20aをアキシャル方向に所定の幅W3でラジアル方向の外側から内側へローラRによりプレス(押圧)する。周壁部20aには、ラジアル方向の内側に向って階段状に、軸線Oを共有する形で、膨出成形された段差部20bが形成される。
<焼入工程>
外輪素材20の全面を焼入れ処理する。
<保持器・ころ収納工程>
保持器51にころ4を保持させ、これらを外輪素材20の内側に収納する。
<鍔部形成工程>
段差部20bが形成された外輪素材20の底壁部20cにおいて、軸線Oを含んでアキシャル方向に貫通孔20dを形成することにより、底壁部20cで残った部分が一端部側の鍔部20eを形成する。また、深絞り工程で外輪素材20の周壁部20aの開口側端部の周囲に形成された深絞りフランジ部MFを内面側に折り返すことにより、他端部側の鍔部20fを形成する。
このように、プレスによる深絞りで作成された有底筒状の外輪素材20の周壁部20aに、プレス成形によって段差部20bを形成し、その後底壁部20cと周壁部20aの開口側端部とに鍔部20e,20fを形成する。これにより、小径化(小型化)された外輪21を寸法精度よく製造することができる。それに伴って、外輪21のアキシャル方向の位置決め精度も向上させることができる。
実施例1では、クランクジャーナル71にころ軸受1を用いる場合について説明したが、クランクピン72にころ軸受1を用いることができる。また、実施例2では、組立式カムシャフト60にころ軸受10を用いる場合について説明したが、着脱可能なカムローブ62を有しないカムシャフトに実施例1のころ軸受1を用いることができる。
本発明に係るころ軸受を備えたクランクシャフトの一例を示す分解斜視図。 図1に用いるころ軸受の正面断面図。 図2のA−A断面図。 図2に示す外輪の製造工程図。 本発明に係るころ軸受を備えた組立式カムシャフトの一例を示す分解斜視図。 図5に用いるころ軸受の正面断面図。 図6のB−B断面図。 図6に示す外輪の製造工程図。
符号の説明
1,10 針状ころ軸受(ころ軸受)
2,3 分割形外輪(外輪)
2a,3a 外輪側軌道面
2b,3b 段差部(小径部)
2c,3c 鍔部
21 一体形外輪(外輪)
21a 外輪側軌道面
21b 段差部(小径部)
21c 鍔部
4 針状ころ(ころ)
5 C形分割保持器(保持器)
51 一体形保持器(保持器)
60 組立式カムシャフト(カム軸;回転軸)
61 カムジャーナル
62 カムローブ
70 クランクシャフト(クランク軸;回転軸)
71 クランクジャーナル
100 シリンダヘッド(ハウジング)
101 台座(外輪固定部材)
102 キャップ部材(外輪固定部材)
104 シリンダブロック(ハウジング)
105 台座(外輪固定部材)
106 キャップ部材(外輪固定部材)
O 軸線
S 空間

Claims (4)

  1. エンジンのハウジング内に配置される回転軸を支承するために、円筒状に形成された外輪と、その外輪の内周面及び前記回転軸の外周面にそれぞれ形成された軌道面間に転動可能に配置された複数のころと、それら複数のころを周方向に所定間隔で保持する環状の保持器とを備えるころ軸受であって、
    前記外輪のアキシャル方向中間部の外周面には、アキシャル方向両端部の外周面よりも小径となる小径部がアキシャル方向に所定の幅で形成され、
    前記外輪の小径部の外周面で前記ハウジング側の外輪固定部材を保持することにより、前記外輪のアキシャル方向の位置決めを行い移動を阻止することを特徴とするころ軸受。
  2. 前記外輪は金属板をプレス成形して形成されるとともに、
    前記小径部は、前記外輪の外周面及び内周面が、ラジアル方向の外側から内側へプレスにより押圧されて、それぞれラジアル方向の内側に向って階段状に、かつ前記回転軸と軸線を共有する形で、膨出成形された段差部として構成されている請求項1に記載のころ軸受。
  3. 前記段差部の内周面が前記軌道面に形成される一方、
    前記段差部の外周面の形成幅が前記ハウジング側の外輪固定部材の幅と等しく設定されている請求項2に記載のころ軸受。
  4. 前記段差部は、前記外輪のアキシャル方向の中心に対して対称形状に形成されるとともに、
    前記外輪のアキシャル方向両端部は、先端部がラジアル方向に沿って内側に折れ曲って環状をなし、互いに対向する一対の鍔部を形成し、
    前記保持器及びころは前記段差部と前記一対の鍔部とで囲まれた空間内に配置されている請求項2又は3に記載のころ軸受。
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