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JP2008231385A - 含油潤滑組成物及び該含油潤滑組成物の製造方法 - Google Patents

含油潤滑組成物及び該含油潤滑組成物の製造方法 Download PDF

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JP2008231385A JP2007077535A JP2007077535A JP2008231385A JP 2008231385 A JP2008231385 A JP 2008231385A JP 2007077535 A JP2007077535 A JP 2007077535A JP 2007077535 A JP2007077535 A JP 2007077535A JP 2008231385 A JP2008231385 A JP 2008231385A
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Koji Tanaka
耕司 田中
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Tsubakimoto Chain Co
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Abstract

【課題】混合したときに良好に溶解し、機械的強度及び耐摩耗性が良好であり、この含油潤滑組成物をスプロケット等の固形潤滑剤として用いた場合に、長期に、摩擦面に潤滑油が供給される含油潤滑組成物及びその製造方法を提供する。
【解決課題】本発明の含油潤滑組成物は、超高分子量ポリオレフィン41を0質量%超過、8質量%以下、低分子量ポリオレフィン42を0質量%超過、10質量%以下、及び動粘度がISOの粘度等級で320以上である鉱油又は合成炭化水素油43を82質量%以上100質量%未満含有する。超高分子量ポリオレフィンと低分子量ポリオレフィンとは、総質量に対し5質量%以上10質量%以下含むのが好ましい。超高分子量ポリオレフィン41と低分子量ポリオレフィン42とをドライ混合した後、鉱油又は合成炭化水素油43に混合し、加熱し、溶融させて得られる。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えばスプロケット等の固形潤滑剤として用いられる含油潤滑組成物及び該含油潤滑組成物の製造方法に関する。
従来、動力伝達機構等のスプロケット軸に組み付け固定されるスプロケットは、スプロケット歯部に摩耗等の損傷が生じた場合に交換されるが、スプロケットの使用負荷及び使用時間により、スプロケット軸との接触部分において強固な焼き付きが生じることがあり、ハンマー等を用いてスプロケット軸から取り外すのが困難になるという問題が生じていた。
そこで、特許文献1には、このようなスプロケット歯部に摩耗等の損傷が生じたスプロケットをスプロケット軸から強制的に取り外すための取り外し専用工具の発明が開示されている。
特許文献2には、摩耗等の損傷が生じた歯部のみを交換可能にした特殊形状のスプロケットの発明が開示されている。
特許文献3には、インナーリング及びアウターリングのテーパー面で締結し、スプロケットをスプロケット軸に取り外し自在に固定する回転体固定具の発明が開示されている。
しかし、特許文献1に係る発明の場合、取り外すときに大きな労力を要し、スプロケットの取り外し時にのみ必要である前記専用工具を別途管理しなければならないという問題があった。
そして、特許文献2に係る発明の場合、スプロケットの構造が複雑化して取り扱いにくくなり、スプロケットが高価になるという問題があった。
特許文献3に係る発明の場合、スプロケットを取り付けるための部品点数が多くなり、スプロケットが高価になるという問題があった。
前記特許文献1〜3の発明は、スプロケットとスプロケット軸との間の接触部分において焼き付きが生じた場合の事後対策であるので、予め、焼き付きを防止することが求められている。
特許文献4には、スプロケットに被動軸を間隙を有した状態で嵌め、スプロケットの軸方向の両端側にシール材を配し、被動軸の端面及び中心部に、グリース注入孔を設け、該グリース注入孔からグリースを注入するように構成されたスプロケット取付構造の発明が開示されている。
しかし、特許文献4に係る発明の場合、シーリングを要し、定期的にグリースを補強する必要があり、メンテナンスが煩雑であるという問題があった。
特許文献5には、スプロケット等の固形潤滑剤として用いられ得る、潤滑組成物及び該潤滑組成物の製造方法の発明が開示されている。この潤滑組成物は、具体的には、ゲル状であって、鉱質潤滑油と100万〜500万までの分子量を有するポリエチレン、ポリプロピレン若しくはポリブチレン、又はこれらの混合物である高分子量ポリオレフィンとからなる。
特開2002−361571号公報 特公昭61−28862号公報 特開平10−37971号公報 特開平6−80230号公報 特公昭47−3455号公報
特許文献5の潤滑組成物において、ゲル状の潤滑組成物を得るには、高価な高分子量ポリオレフィンを略5〜90質量%含有しなければならず、その量が多くなる程、溶融粘度が大きくなるため、熱伝導に時間がかかり、加熱溶解に時間がかかるという問題があった。
また、この潤滑組成物の潤滑性を改善するために、ゼリー状の組成物を得ようとする場合は、分子量が1000〜10万である低分子量ポリオレフィンを略10質量%まで含有する必要があり、剛性のあるゲル状の組成物を得ようとする場合は、前記低分子量ポリオレフィンを略10〜40質量%含有する必要があるが、これを含有することにより、スプロケット等に用いたときに潤滑剤(鉱質潤滑油)の総放出量が減少するという問題があった。
そして、この特許文献5の潤滑組成物において、高分子量ポリオレフィンと低分子量ポリオレフィンと鉱質潤滑油とを混和し、加熱溶解して均質な混合流体を得るためには、長時間混合しなければならず、ポリオレフィンと鉱質潤滑油との混合物を加熱している間、混合物からポリオレフィンが沈殿して析出しないようにしなければならないという問題があった。
図4は、この潤滑組成物9を示す模式図である。
潤滑組成物9は容器8に収容されており、高分子量ポリオレフィン91と、該高分子量ポリオレフィンより小径である低分子量ポリオレフィン92と、鉱油93との混合物である。
高分子量ポリオレフィン91の融点は略136℃であり、低分子量ポリオレフィン92の融点は略107〜131℃であり、これらが分散混合されて存在するため、高分子量ポリオレフィン91の難流動性と低熱伝導性とが相まって、図4に示すように高分子量ポリオレフィン91は凝集塊状となって析出しやすく、上述したように、十分な時間と混合とが必要とされている。
さらに、潤滑組成物9の鉱油93として、粘度分類で、SAE(アメリカ合衆国自動車技術会)のNo. 10〜40(エンジン油:ISO VG(国際標準化機構 粘度分類)32〜150)、又はSAEのNo. 90(ギヤ油:ISO VG150〜220)のものが用いられている。
このように鉱油93の動粘度が低く、分子量差に依存して、ポリオレフィンとの相溶性が悪く、固化後の乖離性が大きく、潤滑剤の放出(しみ出し)が早くなるという問題があった。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、超高分子量ポリオレフィンを0質量%超過、8質量%以下、低分子量ポリオレフィンを0質量%超過、10質量%以下、及び動粘度がISOの粘度等級で320以上である鉱油又は合成炭化水素油を82質量%以上100質量%未満含むように構成することにより、混合したときに良好に溶解し、機械的強度及び耐摩耗性が良好であり、この含油潤滑組成物をスプロケット等の固形潤滑剤として用いた場合に、運動エネルギーによる発熱でポリオレフィンが徐々に軟化して、鉱油又は合成炭化水素油を摩擦面に徐々に放出するため、長期に及んで、摩擦面に鉱油又は合成炭化水素油が供給される含油潤滑組成物を提供することを目的とする。
そして、本発明は、超高分子量ポリオレフィンと低分子量ポリオレフィンとを、総質量に対し5質量%以上10質量%以下含むように構成することにより、融点以上に加温しても形がくずれにくく、潤滑時に摩擦面にさらに良好に鉱油又は合成炭化水素油が供給される含油潤滑組成物を提供することを目的とする。
そして、本発明は、超高分子量ポリオレフィンと該超高分子量ポリオレフィンより小径である低分子量ポリオレフィンとをドライ混合する過程と、この混合物を動粘度がISOの粘度等級で320以上である鉱油又は合成炭化水素油に加える過程と、混合物を加熱し、溶融させる過程とを有することにより、超高分子量ポリオレフィンの表面が低分子量ポリオレフィンで覆われた会合体が鉱油又は合成炭化水素油中に分散することになり、この会合体は表層部(低分子量オレフィン)が溶解して、それが芯部(高分子量ポリオレフィン)に溶け込んでいるため、溶融粘度が低く、凝集力が弱いので、凝集塊となりにくく、短時間で混合物を溶解させることができる含油潤滑組成物の製造方法を提供することを目的とする。
第1発明に係る含油潤滑組成物は、超高分子量ポリオレフィンを0質量%超過、8質量%以下、低分子量ポリオレフィンを0質量%超過、10質量%以下、及び動粘度がISOの粘度等級で320以上である鉱油又は合成炭化水素油を82質量%以上100質量%未満
含むことを特徴とする。
ここで、超高分子量ポリオレフィンとは、平均分子量が50万〜600万であるものをいい、低分子量ポリオレフィンは、平均分子量が900〜数十万であるものをいう。
本発明においては、超高分子量ポリオレフィンを0質量%超過、8質量%以下含み、従来の含油潤滑組成物より含有量が少なくてすむので、この含油潤滑組成物の加熱混合時の溶解が早くなる。
また、鉱油又は合成炭化水素油の及び動粘度がISOの粘度等級で320以上であるので、ポリオレフィンとの相溶性が向上しており、固化後の乖離が抑制されている。
そして、各成分を上述のように配合しているので、機械的強度及び耐摩耗性が良好であり、この含油潤滑組成物をスプロケット等の固形潤滑剤として用いた場合に、運動エネルギーによる発熱でポリオレフィンが徐々に軟化して、鉱油又は合成炭化水素油を摩擦面に徐々に放出するため、長期に及んで、摩擦面に鉱油又は合成炭化水素油が供給される。
第2発明に係る含油潤滑組成物は、第1発明において、前記超高分子量ポリオレフィンと低分子量ポリオレフィンとを、総質量に対し5質量%以上10質量%以下含むことを特徴とする。
本発明においては、超高分子量ポリオレフィンと低分子量ポリオレフィンとを、総質量に対し5質量%以上10質量%以下含むので、融点以上に加温しても形がくずれにくく、潤滑時に摩擦面にさらに良好に鉱油又は合成炭化水素油が供給される。
第3発明の含油潤滑組成物の製造方法は、超高分子量ポリオレフィンと該超高分子量ポリオレフィンより小径である低分子量ポリオレフィンとをドライ混合する過程と、該過程により得られた混合物を、動粘度がISOの粘度等級で320以上である鉱油又は合成炭化水素油に加える過程と、該過程により得られた混合物を加熱し、溶融させる過程とを有することを特徴とする。
本発明においては、超高分子量ポリオレフィンと該超高分子量ポリオレフィンより小径である低分子量ポリオレフィンとをドライ混合し、摩擦帯電させた後、鉱油又は合成炭化水素油に加えて加熱混合溶融するので、超高分子量ポリオレフィンの表面が低分子量ポリオレフィンで覆われた会合体が鉱油又は合成炭化水素油中に分散することになる。この会合体は溶融粘度が低く、凝集力が弱いため、凝集塊となりにくく、長時間、強力に混合しなくても、混合物を溶解させることができる。
第1発明によれば、超高分子量ポリオレフィンを0質量%超過、8質量%以下、低分子量ポリオレフィンを0質量%超過、10質量%以下、及び動粘度がISOの粘度等級で320以上である、鉱油又は合成炭化水素油を82質量%以上100質量%未満含むので、混合したときに良好に溶解し、機械的強度及び耐摩耗性が良好であり、この含油潤滑組成物をスプロケット等の固形潤滑剤として用いた場合に、運動エネルギーによる発熱でポリオレフィンが徐々に軟化して、鉱油又は合成炭化水素油を摩擦面に徐々に放出するため、長期に及んで、摩擦面に鉱油又は合成炭化水素油が供給され、焼き付きが良好に防止される。
第2発明によれば、超高分子量ポリオレフィンと低分子量ポリオレフィンとを、総質量に対し5質量%以上10質量%以下含むので、融点以上に加温しても形がくずれにくく、摩擦面にさらに良好に鉱油又は合成炭化水素油が供給される。
第3発明によれば、超高分子量ポリオレフィンと該超高分子量ポリオレフィンより小径である低分子量ポリオレフィンとをドライ混合する過程と、動粘度がISOの粘度等級で320以上である鉱油又は合成炭化水素油に加える過程と、混合物を加熱し、溶融させる過程とを有するので、超高分子量ポリオレフィンの表面が低分子量ポリオレフィンで覆われた会合体が鉱油又は合成炭化水素油中に分散することになり、この会合体は溶融粘度が低く、凝集力が弱いので、凝集塊となりにくく、短時間で混合物を溶解させることができる。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づき具体的に説明する。
本発明に係る含油潤滑組成物は、超高分子量ポリオレフィンを0質量%超過、8質量%以下、低分子量ポリオレフィンを0質量%超過、10質量%以下、及び動粘度がISOの粘度等級で320以上である鉱油又は合成炭化水素油を82質量%以上100質量%未満含有する。
超高分子量ポリオレフィンとしては、ポリエチレン、共重合体を含むポリエチレン、ポリプロピレン若しくはポリブチレン、又はこれらの混合物が挙げられるが、静的には衝撃値(アイゾットノッチ付)が強いという観点、動的には枝分かれ及び二重結合の存在が滑性を低下させるという観点から、超高分子量ポリエチレンが好ましい。
低分子量ポリオレフィンとしては、HDPE(高密度ポリエチレン)、L−LDPE(直鎖状低密度ポリエチレン)、ポリエチレンワックス等が挙げられる。
鉱油又は合成炭化水素油としては、ブライトストック、ポリαオレフィン等が挙げられる。
本発明に係る含油潤滑組成物の超高分子量ポリオレフィンの含有量は、0質量%超過、8質量%以下であるので、従来の含油潤滑組成物より少なく、この含油潤滑組成物を製造するときに、加熱混合時の溶解が早くなる。
また、鉱油又は合成炭化水素油の及び動粘度がISOの粘度等級で320以上であるので、ポリオレフィンとの相溶性が向上しており、固化後の乖離が抑制されている。
そして、各成分を上述のように配合しているので、機械的強度及び耐摩耗性が良好であり、この含油潤滑組成物をスプロケット等の固形潤滑剤として用いた場合に、運動エネルギーによる発熱でポリオレフィンが徐々に軟化して、鉱油又は合成炭化水素油を摩擦面に徐々に放出するため、長期に及んで、摩擦面に鉱油又は合成炭化水素油が供給される。
本発明に係る含油潤滑組成物は、好ましくは、超高分子量ポリオレフィンと低分子量ポリオレフィンとを、総質量に対し5質量%以上10質量%以下含有する。
この場合、融点以上に加温しても形がくずれにくく、潤滑時に摩擦面にさらに良好に鉱油又は合成炭化水素油が供給される。
本発明に係る含油潤滑組成物は、超高分子量ポリオレフィンと該超高分子量ポリオレフィンより小径である低分子量ポリオレフィンとをドライ混合する第1過程、該第1過程により得られた混合物を、動粘度がISOの粘度等級で320以上である鉱油又は合成炭化水素油に加える第2過程と、該第2過程により得られた混合物を加熱し、溶融させる第3過程とを有する。
図1は、本発明に係る含油潤滑組成物4を示す模式図である。
潤滑組成物4は容器6に収容されており、超高分子量ポリオレフィン41と、該超高分子量ポリオレフィン41より小径である低分子量ポリオレフィン42と、鉱油又は合成炭化水素油43との混合物である。
前記第1過程において、超高分子量ポリオレフィン41と低分子量ポリオレフィン42とをドライ混合するので、摩擦により静電気が帯電し、図1に示すように、超高分子量ポリオレフィン41の表面が低分子量ポリオレフィン42で覆われた会合体44が鉱油又は合成炭化水素油43中に分散することになる。
この会合体44は、超高分子量ポリオレフィン41の外周に低分子量ポリオレフィン42が存在するので凝集力が弱く(溶融粘度が低く)、凝集塊となりにくく、鉱油又は合成炭化水素油43中に分散しやすいので、短時間でこれらの混合物を溶解させることができる。
以下に、本発明の実施例を具体的に説明するが、本発明はこの実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
超高分子量ポリエチレン(UHMW−PE)(三井化学(株)製、商品名:ハイゼックスミリオン145M、分子量:略100万)10gと、低分子量ポリエチレン(HDPE:高密度ポリエチレン)(三井化学(株)製、商品名:ハイゼックス7000F、分子量:略7万)10gとをドライ混合した後、この混合物を鉱油(出光興産(株)製、商品名:ダイアナフレシアP430)180gに加え、150℃に昇温した。これらの混合物は略3分後に完全に溶解した(溶解性:○)。
[実施例2]
前記UHMW−PE16gとHDPE4gとをドライ混合した後、この混合物を前記鉱油(出光興産(株)製、商品名「ダイアナフレシアP430」)180gに加え、150℃に昇温した。これらの混合物は略3分後には完全には溶解していなかったが、もう少し加温するか時間をかければ溶解すると考えられる状態であった(溶解性:△)。
[比較例1]
前記鉱油180gを150℃に昇温した後、前記HDPE20gを投入した。略1分後に、完全に溶解した(溶解性:○)。
前記鉱油180gに前記HDPE20gを混合した後、150℃に昇温した。略3分後に、完全に溶解した(溶解性:○)。
[比較例2]
前記鉱油180gを150℃に昇温した後、前記UHMW−PE20gを投入し、略1分間攪拌したが、ペースト状であり、溶解しなかった(溶解性:×)。
前記鉱油180gに前記UHMW−PE20gを混合した後、150℃に昇温し、略3分間攪拌したが、UHMW−PEは凝集塊状となって析出した。170℃まで昇温し、略1分間攪拌したが、変わらなかった(溶解性:×)。
[比較例3]
前記鉱油190gを150℃に昇温した後、前記UHMW−PE10gを投入し、略1分間攪拌したが、UHMW−PEは凝集塊状となって析出した(溶解性:×)。
上述の実施例1,2及び比較例1,2,3の各成分の配合量(質量%)と溶解性を観察した結果とを下記の表1に示す。
Figure 2008231385
表1より、UHMW−PEの限界配合量は8質量%であり、HDPEは10質量%まで配合できることが分かる。
比較例1においては、HDPEを単独で10質量%添加した場合、溶融粘度が低いので、溶解することが確認された。
比較例2において、前者の鉱油を150℃に昇温した後、UHMW−PEを添加する場合は、表層のみ溶けてペースト状になり、後者の鉱油とUHMW−PEとを混合後、150℃に昇温する場合は、少しずつ溶解しながら昇温されるので、ペースト状にはならなかった。いずれにしてもUHMW−PEを10質量%含む場合、完全溶解しないか、溶解するのに長時間を要することが分かった。
また、比較例3により、UHMW−PE単独では含有量を5質量%にしても、溶解しないことが確認された。
以下に、実施例1の含油潤滑組成物をスプロケットに用いた場合につき説明する。
図2は、スプロケット1を示す平面図であり、図3は、図2のA−A線で切り欠いた斜視図である。
このスプロケット1は、スプロケット歯部2と、該スプロケット歯部2に一体成形されたボス部3とを備え、該ボス部3の軸孔内周面31に形成されたキー溝32が、動力伝達機構等のスプロケット軸Sにキーを介して組み付け固定されるように構成されている。そして、スプロケット歯部2に摩耗損傷が生じた場合、及びスプロケット歯数を変更する必要がある場合に組み付け交換できるように構成されている。
ボス部3内には、スプロケット軸Sとの間の接触部分に生じ得る焼き付きを防止するために、本発明の含油潤滑組成物4が、ボス部3の軸孔内周面31からボス部3内に向けて放射状に、キー溝32を除く4箇所に、一部が露出した状態で分散配置されている。
以上のように、実施例1の含油潤滑組成物4がボス部3の軸孔内周面31に向けて一部が露出した状態で配置されているので、動力伝達時に生じる運動エネルギー等の発熱で含油潤滑組成物4が徐々に軟化し、軸孔内周面31とスプロケット軸Sとの間隙に油膜が形成されるため、焼き付きが防止される。
油膜は、軸孔内周面31のキー溝32を除く接触部分全体に形成されるので、キーが抜け出すこともなく、ボス部3の軸孔内周面31との接触部分の焼き付きが長期に及んで抑制される。
そして、含油潤滑組成物4のポリエチレンが徐々に軟化して鉱油(潤滑剤)を放散させるため、軸孔内周面31とスプロケット軸Sとの間隙に油膜を形成し得る鉱油を絶えず供給することができる。また、過度にスプロケット軸Sとの接触部分の温度が高くなった場合、鉱油の放散量が増加して焼き付きを良好に防止することができる。
本発明に係る含油潤滑組成物を示す模式図である。 スプロケットを示す平面図である。 図2のA−A線で切り欠いた斜視図である。 従来の潤滑組成物を示す模式図である。
符号の説明
1 スプロケット
2 スプロケット歯部
3 ボス部
31 軸孔内周面
32 キー溝
4 含油潤滑組成物
41 超高分子量ポリオレフィン
42 低分子量ポリオレフィン
43 鉱油又は合成炭化水素油

Claims (3)

  1. 超高分子量ポリオレフィンを0質量%超過、8質量%以下、
    低分子量ポリオレフィンを0質量%超過、10質量%以下、及び
    動粘度がISOの粘度等級で320以上である鉱油又は合成炭化水素油を82質量%以上100質量%未満
    含むことを特徴とする含油潤滑組成物。
  2. 前記超高分子量ポリオレフィンと低分子量ポリオレフィンとを、総質量に対し5質量%以上10質量%以下含む請求項1に記載の含油潤滑組成物。
  3. 超高分子量ポリオレフィンと該超高分子量ポリオレフィンより小径である低分子量ポリオレフィンとをドライ混合する過程と、
    該過程により得られた混合物を、動粘度がISOの粘度等級で320以上である鉱油又は合成炭化水素油に加える過程と、
    該過程により得られた混合物を加熱し、溶融させる過程と
    を有することを特徴とする含油潤滑組成物の製造方法。
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