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JP2008231070A - 魚類用免疫能増強剤ならびにそれを用いた餌料組成物および養殖魚の生産方法 - Google Patents

魚類用免疫能増強剤ならびにそれを用いた餌料組成物および養殖魚の生産方法 Download PDF

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JP2008231070A JP2007076248A JP2007076248A JP2008231070A JP 2008231070 A JP2008231070 A JP 2008231070A JP 2007076248 A JP2007076248 A JP 2007076248A JP 2007076248 A JP2007076248 A JP 2007076248A JP 2008231070 A JP2008231070 A JP 2008231070A
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fishes
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acid
feed
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Hiroshi Fushimi
浩 伏見
Tomoya Kotani
知也 小谷
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AAZASU KK
Nagase and Co Ltd
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AAZASU KK
Nagase and Co Ltd
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Abstract

【課題】 種苗を包含する養殖時の養魚が病害に曝されることなく、健常に成長させることのできる魚類用免疫能増強剤ならびにそれを用いた餌料組成物および養殖魚の生産方法を提供すること。
【解決手段】 魚類用免疫能増強剤ならびにそれを用いた飼料組成物および養殖魚の生産方法が開示されている。本発明の魚類用免疫能増強剤は、繰返し単位としてβ−ヒドロキシ脂肪酸を含む重合体を含有する。本発明の魚類用免疫用増強剤は、飼料要素とともに配合して飼料組成物として使用することができ、養殖産業における養殖魚の生産効率性を高めることができる。
【選択図】 なし

Description

本発明は、魚類用免疫能増強剤ならびにそれを用いた餌料組成物および養殖魚の生産方法に関し、より詳細には、養殖現場における養殖魚の生産または飼育効率を高めることのできる、魚類用免疫能増強剤ならびにそれを用いた餌料組成物および養殖魚の生産方法に関する。
近年、水産資源保護などの観点より、養殖を含む栽培漁業の必要性がますます高くなってきている。養殖漁業は筏、棚、延縄、生簀、池、水槽などの施設を用いて魚介類などの水産物を管理し、人為的にその成長を図ろうとするものである。
魚介類の養殖においても経済性は重視すべきである。この経済性を高めるためには、例えば、高密度な養殖および栄養強化された餌料の使用が提案されている。
高密度な状態で養殖される養魚は、一般に自然環境で成長している魚類と比較してストレスに曝されており、魚自身の免疫力が低下していると言われている。また、魚病細菌が薬剤耐性を獲得するなどの理由から、養魚の疾病状況の悪化も問題とされている。こうした魚病には、ブリの連鎖球菌症、類結節症、ノカルジア症、タイのビブリオ病、イリドウイルス感染症、サケ類の細菌性腎臓病、マス類のビブリオ病、伝染性造血器壊死症、伝染性膵臓壊死症、ウナギのパラコロ病、鰭赤病、赤点病、コイの穴あき病、クルマエビのビブリオ病などが挙げられる。
これらの疾病対策、特に細菌性疾病対策として以前から抗生物質などの薬剤の使用が行われている。しかし、各種薬剤に対する耐性菌の出現や大量の薬剤投与による魚類への残留等が大きな社会問題となっていることから、抗生物質などの投与を削減し、品質の高い魚類を生産するために、魚類の栄養学的、免疫学的立場からの改善を可能にした機能性餌料の開発が所望されている。
ここで、現在、魚類免疫系に対して賦活作用が認められている物質は少ない。例えば、グルカン(特許文献1および2)、グリチルリチン(特許文献3)、卵白(特許文献4)、所定の水難溶性微粒子低分子キチン(特許文献5)、5’−ヌクレオチド(特許文献6)、醗酵産生物である塩基性アミノ酸を含むポリペプチド(特許文献6)、ならびにアルカリゲネス・フェカリスおよびアグロバクテリウム属のバクテリアの産生する直鎖のβ−1,3−グルカンであるカードラン(特許文献7)などを含む魚類用免疫能増強剤が挙げられるが、これらすべてが充分に魚類の免疫能を増強させ得るものとは言い難い。
他方、従来の魚類用免疫能増強剤が、孵化してから成魚になるまでの養魚に対し、万能に効果的であるともいえない。特に、孵化して間もない状態の養魚の個体(種苗)の段階では、それ自体が副作用を引き起こし、骨格異常などのいわゆる奇形を生じ、種苗生産の効率に影響することもあり得るからである。
一般に種苗生産の現場においては、生産効率を高める上で、健全な種苗(健苗)育成技術の開発が所望されている。こうした健苗育成に関する技術としては、例えば、初期形態形成過程から見た形態学的なアプローチが知られている。
上記形態学的なアプローチから見た健苗育成技術としては、例えば、特許文献8に記載の方法が挙げられる。すなわち、特許文献8では、飼育水槽から取出した、ヒラメ、ブリ、オニオコゼなどの飼育種苗の全長と特定の主要部位長さを測定し、これを予め準備しておいた健苗の全長と当該主要部位長さとの成長変化から得られる相対成長曲線上にプロットし、その信頼値範囲に属するか否かを判別することによって飼育種苗の骨格異常形成を診断することが開示されている。さらに、特許文献8は、このような診断方法を利用して飼育水槽中の種苗に対する潜在的な骨格成長生残率をも予測して種苗の生産効率を高めることを開示している。
健種苗育成技術の他のアプローチとしては、生理学的な観点(すなわち、種苗各々の代謝能の向上と、免疫能の向上)が挙げられる。
代謝能の観点から見た健苗育成技術のアプローチとは、種苗の各成長段階におけるエネルギー効率(代謝効率)を高めるために、どのような飼育条件を設定すべきかとするものである。他方、免疫能の観点から見た健苗育成技術のアプローチとしては、魚病の影響を受けることなく種苗を如何にして健全に飼育すべきかというものである。特に後者の免疫能の向上においては、単に魚病に罹らないように種苗に対して強力な薬品を投与すればいいというものではない。これらの種苗は将来養殖魚となって家庭の食卓に上り、消費者であるヒトが直接摂取するものである。このため、いわゆる”薬漬けの魚”のイメージが定着してしまっては、養殖業界に風評被害を与えることも考えられる。
よって、種苗およびその延長に属する養魚の生産過程において、魚病に対する免疫能の向上はより強く所望されるものの、消費者に与えるイメージをも損なわないような配慮も必要とされる。すなわち、免疫能の向上のために、種苗および養魚だけでなく、それを摂取するヒトに対しても副作用などの悪影響を引き起こす懸念が回避された安全な免疫能増強剤の開発が所望されている。
特開平2−218615号公報 特開平2−256620号公報 特開平2−250832号公報 特開平3−251537号公報 特開平6−271470号公報 特開2000−325026号公報 特開平10−313794号公報 特開2006−304783号公報
本発明は、上記問題の解決を課題とするものであり、その目的とするところは、種苗を包含する養殖時の養魚が病害に曝されることなく、健常に成長させることのできる魚類用免疫能増強剤ならびにそれを用いた餌料組成物および養殖魚の生産方法を提供することにある。
本発明は、繰返し単位としてβ−ヒドロキシ脂肪酸を含む重合体を含有する、魚類用免疫能増強剤である。
1つの実施態様では、上記β−ヒドロキシ脂肪酸はCからC10の炭素原子を有する脂肪酸である。
1つの実施態様では、上記重合体は、β−ヒドロキシ酪酸、β−ヒドロキシプロピオン酸、β−ヒドロキシ吉草酸、β−ヒドロキシカプロン酸、β−ヒドロキシカプリル酸、およびβ−ヒドロキシカプリン酸からなる群から選択される少なくとも1種のβ−ヒドロキシ脂肪酸を繰返し単位として含んでいる。
さらなる実施態様では、上記重合体はポリヒドロキシ酪酸である。
本発明はまた、繰返し単位としてβ−ヒドロキシ脂肪酸を含む重合体を含有する魚類用免疫能増強剤と、少なくとも1種の餌料要素とを含有する、魚類の免疫能を増強させるための餌料組成物である。
本発明はまた、繰返し単位としてβ−ヒドロキシ脂肪酸を含む重合体を含有する魚類用免疫能増強剤を養魚に投与する工程を包含する、養殖魚の生産方法である。
1つの実施態様では、上記魚類用免疫能増強剤は少なくとも1種の餌料要素と一緒に混合された餌料組成物の形態で上記養魚に投与される。
本発明によれば、養魚を病害に曝すことなく健全に養殖魚を得ることができる。本発明の魚類用免疫能増強剤は、養魚に副作用を与えることなく、その免疫能を増強させることができる。また、本発明の魚類用免疫能増強剤を構成する成分は、ヒトが通常摂取し得るものであるため、仮に養殖魚の体内に残留していたとしても、これを食したヒトの健康に影響を与えることもない。
以下、本発明を詳述する。
<魚類用免疫能増強剤>
本発明の魚類用免疫能増強剤は、本質的に、特定の重合体から構成される。
本発明の魚類用免疫能増強剤は、魚類一般に対し経口摂取によって体内への取り込みが行われるものをいう。ここで、本発明おいて対象となり得る魚類の種類には、例えば、市場価値の高い魚類または熱帯魚のような観賞魚が挙げられる。これら魚類は海水魚または淡水魚のいずれのものであってもよく、より具体的な例としては、ブリ、カンパチ、ヒラメ、マダイ、トラフグ、オニオコゼ、カレイ、アジ類、サバ類、イワシ類、キス、メバル、サケ類、マス類、アユ、コイ、ヤマメ、フナ、またはキンギョなどが挙げられるが特にこれらに限定されない。さらに、本発明の魚類用免疫能増強剤は、上記のような魚類の成魚だけでなく孵化後の種苗、幼魚などの各種成長段階のいずれにおいても使用することができる。特に、繊細な生産条件を要求される種苗においても有用に用いられ得る。
本発明に用いられる重合体は、β−ヒドロキシ脂肪酸を繰返し単位として含む重合体である、好ましくは、CからC10の炭素原子を有するβ−ヒドロキシ脂肪酸を繰返し単位として含む重合体である。
このようなβ−ヒドロキシ脂肪酸を繰返し単位として含む重合体の例としては、β−ヒドロキシ酪酸、β−ヒドロキシプロピオン酸、β−ヒドロキシ吉草酸、β−ヒドロキシカプロン酸、β−ヒドロキシカプリル酸、β−ヒドロキシカプリン酸、およびこれらの組み合わせが挙げられる。本発明においては、入手が容易であるとの理由から、β−ヒドロ気シ酪酸単独を繰返し単位として有する重合体、すなわち、ポリヒドロキシ酪酸(PHB)を用いることが好ましい。このようなPHBは、経口摂取を経て胃や小腸で全量が分解されることなく、大腸まで届く送達物質であり、かつ従来より公知の短鎖または中鎖脂肪酸と同様の生理作用を発現し得ることが知られている。
ポリヒドロキシ酪酸は、例えば、ラルストニア・ユートロファ(Ralstonia eutropha)の前培養物を培地に摂取・培養させることにより当業者は容易に得ることができる。このようなポリヒドロキシ酪酸の製造方法は、例えば、国際公開第JP2004/012638号パンフレットに開示されている。
本発明の魚類用免疫能増強剤を製造するにあたり、上記繰返し単位としてβ−ヒドロキシ脂肪酸を含む重合体は後述するような餌料組成物を製造する際に、餌料要素と一緒に両者をそれぞれ混合して製造することもできる。あるいは、当該重合体を当業者に公知の手法でマイクロカプセル化させてもよい。
本発明の魚類用免疫能増強剤は、上記投与対象の魚類(養魚)の給餌の際、餌料とともに投与してもよく、あるいはこれとは別のタイミングで当該養魚に与えてもよい。なお、養魚1個体に対する投与量は、必ずしも限定されず、投与対象の魚類(養魚)の種類、投与時の成長段階、その他投与条件によって適宜変動され得る。
<餌料組成物>
本発明の餌料組成物は、少なくとも1種の餌料要素とともに、上記魚類用免疫増強剤として上記繰返し単位としてβ−ヒドロキシ脂肪酸を含む重合体を含有する。当該餌料組成物は、上記魚類用免疫能増強剤を構成する当該重合体を含有することにより、給餌した養魚の免疫能を通常の餌料を用いた場合よりも増強させることができる。
本発明に用いられる餌料要素は、養殖産業一般において通常に使用される養魚の生育に必要な栄養成分全般を包含し、例えば、ワムシ、アルテミア、クロレラなどの餌料生物;大豆粉、米粉などの穀粉;大豆油、魚油などの脂質分;魚粉、サナギ粉、生魚肉ミンチなどの魚介系餌料;麩;α化澱粉、コムギグルテン、カゼインナトリウム、アルギン酸ナトリウム、ポリアクリル酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、各種植物ガム、ダイズホエイなどの公知の粘結剤;各種のビタミン源;各種のミネラル源;各種のタンパク源;フラクトオリゴ糖、乳糖、オリゴ糖、ガラクトオリゴ糖などのプレビオティクス成分;などが挙げられるが、必ずしもこれらに限定されない。複数の餌料要素が用いられる場合、各要素の構成比は特に限定されず、当業者によって適宜選択され得る。
本発明の餌料組成物における上記繰返し単位としてβ−ヒドロキシ脂肪酸を含む重合体の含有量(すなわち、魚類用免疫能増強剤の含有量)は、投与対象の魚類(養魚)の種類、投与時の成長段階、その他投与条件によって変動され得るため、必ずしも限定されないが、例えば、全体重量を基準として、好ましくは0.01重量%〜4重量%であり、より好ましくは0.05重量%〜3重量%であり、さらにより好ましくは0.1重量%〜2重量%である。
本発明において、上記繰返し単位としてβ−ヒドロキシ脂肪酸を含む重合体と餌料要素とは、当業者に周知の手段を用いてそれぞれが混合され、周知の方法により、ドライペレットなどの形態に加工され得る。
本発明の魚類用免疫能増強剤は、上記投与対象の魚類(養魚)の給餌の際、餌料とともに投与してもよく、あるいはこれとは別のタイミングで当該養魚に与えてもよい。なお、養魚1個体に対する投与量は、必ずしも限定されず、投与対象の魚類(養魚)の種類、投与時の成長段階、その他投与条件によって適宜変動され得る。
<養殖魚の生産方法>
次に、本発明の養殖魚の生産方法について説明する。
本発明においては、養殖対象となる養魚(例えば、市場価値の高い魚類または熱帯魚のような観賞魚が挙げられ、これら魚類は海水魚または淡水魚のいずれのものであってもよく、さらに具体的な例としては、ブリ、カンパチ、ヒラメ、マダイ、トラフグ、オニオコゼ、カレイ、アジ類、サバ類、イワシ類、キス、メバル、サケ類、マス類、アユ、コイ、ヤマメ、フナ、またはキンギョなどが挙げられる)に対し、上記魚類用免疫能増強剤または餌料組成物が投与される。なお、本発明の生産方法において、上記魚類用免疫能増強剤および餌料組成物は、上記のような魚類の成魚だけでなく孵化後の種苗、幼魚などの各種成長段階のいずれにおいても使用することができる。特に、繊細な生産条件を要求される種苗においても有用に用いられ得る。
本発明においては、上記養魚は、必要に応じて水温管理などがなされた、養殖漁業において通常に使用される施設・手段(例えば、筏、棚、延縄、生簀、池、水槽など)内に開放されており、当業者があらかじめ設定した時間間隔および量で上記魚類用免疫能増強剤および/または餌料組成物が投与される。なお、養魚1個体に対する投与量は、必ずしも限定されず、投与対象の魚類(養魚)の種類、投与時の成長段階、その他投与条件によって適宜変動され得る。
このような投与工程を通じて当該養魚を飼育することにより、免疫能が高められた養殖魚を生産することができる。免疫能の増強した養魚は、飼育水槽内で死滅する、あるいは骨格形成異常などによって商品価値を低下させるようなことはなく、市場利用価値の高い養魚の生産効率を高めることができる。
なお、本明細書において、上記繰返し単位としてβ−ヒドロキシ脂肪酸を含む重合体を含有する重合体、およびポリヒドロキシ酪酸は、魚類の免疫能増強剤として有用に用いられ得ることを開示したが、本発明は少なくとも対象は魚類に限定されない。すなわち、種々の免疫系を備える脊椎動物を対象にして、各種免疫能の向上を図ることが期待される。このような脊椎動物の例としては、鳥類、哺乳類が包含される。すなわち、ニワトリ、ウシ、ブタ、ウマなどの家禽・家畜類に対する免疫増強剤および飼料組成物の構成材料として、ならびにヒトに対する免疫増強剤および特定保健用食品などの食品構成材料として用いることが期待され得る。
以下、本発明を実施例によって具体的に説明する。しかし、これらによって本発明は限定されるものではない。
<調製例1:ミネラル源の予備調製>
NaCl(1g)、MgSO・7HO(15g)、NaHPO・2HO(25g)、KHPO(32g)、Ca(HPO・HO(20g)、FeC・nHO(2.5g)、C10Ca・5HO(1g)、MnSO・5HO(0.6g)、CuSO・5HO(0.1g)、CoCl・6HO(0.0035g)、KlO(0.0105g)およびセルロース(1.586g)を混合し、ミネラル源の予備調製物を調製した。
<調製例2:ビタミン源の予備調製>
チアミンヒロドクロリド(0.72g)、リボフラビン(1.21g)、ピリドキシンヒドロクロリド(0.48g)、シアノコバラミン(0.06g)、アスコルビン酸(60.40g)、ナイアシン(4.83g)、カルシウムパントセネート(1.21g)、イノシトール(24.15g)、ビオチン(3.62g)、葉酸(0.18g)、p−アミノ安息香酸(0.60g)、ビタミンAアセテート(0.97g)、ビタミンD(0.97)、およびビタミンK(0.60g)を混合し、ビタミン源の予備調製物を調製した。
<実施例1:餌料ペレットA1の製造>
タンパク源としてのアジミール(魚粉)(55重量%)と、脂質源としての大豆油(3重量%;(有)林ケミカル製)およびタラ肝臓油(8重量%;栄研商事(株)製)、小麦粉(17重量%)、予めゼラチン化させておいたスターチ(5重量%)、調製例1で得られたミネラル源調製物(3重量%)、調製例2で得られたビタミン源調製物(1重量%)、塩化コリン(0.5重量%)、ビタミンE(0.1重量%;純度50%のDL−α−トコフェニルアセテート)、セルロース(5.4重量%)、およびポリヒドロキシ酪酸(外割り2重量%)を、ミキサー((株)愛工舎製作所製ACM−50 LAT)で機械混合し、これに蒸留水を1kgあたり約35%となるように添加し、ペレット成形機((株)平賀工作所製AFZ12M)で直径8mmのペレットに成形した。これを、凍結乾燥機(共和真空技術(株)製REL206)内で凍結乾燥して、餌料ペレットA1とした。この餌料ペレットA1を、さらなる使用まで−20℃にて保管した。
<実施例2:餌料ペレットA2の製造>
ポリヒドロキシ酪酸の含有量を外割り1重量%ととし、かつセルロースの含有量を6.4重量%に変更したこと以外は、実施例1と同様にして餌料組成物を得、実施例1と同様にして凍結乾燥することにより餌料ペレットA2を得た。
<実施例3:餌料ペレットA3の製造>
ポリヒドロキシ酪酸の含有量を外割り0.5重量%ととし、かつセルロースの含有量を6.9重量%に変更したこと以外は、実施例1と同様にして餌料組成物を得、実施例1と同様にして凍結乾燥することにより餌料ペレットA3を得た。
<実施例4:餌料ペレットA4の製造>
ポリヒドロキシ酪酸の含有量を外割り0.25重量%ととし、かつセルロースの含有量を7.15重量%に変更したこと以外は、実施例1と同様にして餌料組成物を得、実施例1と同様にして凍結乾燥することにより餌料ペレットA4を得た。
<比較例1:餌料ペレットB(コントロール)の製造>
ポリヒドロキシ酪酸を含有させることなく、かつセルロースの含有量を7.4重量%に変更したこと以外は、実施例1と同様にして餌料組成物を得、実施例1と同様にして凍結乾燥することにより餌料ペレットBを得た。これをコントロールとした。
<実施例5:魚類種苗への給餌とその免疫能の評価>
1.養殖条件
18℃の水温に保たれた、5つの500リットルのダイライト水槽に、それぞれ平均全長15.46±1.57cmかつ平均重量30.96±10.07gのヒラメ種苗を50尾ずつ収容した。その後12日間(2006年11月22日〜2006年12月3日)を馴到飼育期間とした。なお、この馴到飼育期間における給餌条件を、当該5水槽に対し、比較例1で得られ餌料ペレットBを、朝8:00、昼13:00、夕刻17:00の時間に、各水槽の総重量に対する3%が1日の給餌量となるように設定した。
上記馴到飼育期間の終了後、上記のうち4水槽には、比較例1で得られた餌料ペレットBの代わりに、実施例1〜実施例4で得られた餌料ペレットA1〜A4のそれぞれを同様の給餌条件でヒラメ種苗に給餌した。他方の1水槽は、比較例1で得られた餌料ペレットBを上記と同様の給餌条件でヒラメ種苗に給餌した。
なお、上記5水槽について、0週目から5週目までの1週間おきに、各水槽から3尾を取出し、各種苗の腎臓摘出および比重分離を通じて白血球を回収し、当該白血球に対して以下の白血球貪食能試験および包囲化試験を行った。
2.腎臓摘出・比重分離の方法
まず、各水槽から取出したヒラメ種苗から腎臓を摘出し、5%加イーグルMEM培地(以下、培地)を5ml入れたシャーレに摘出腎臓を入れた。これをステンレスメッシュで濾して白血球遊離細胞を分離した。分離した白血球遊離細胞を含む培地を15ml容試験管に収容し、低速遠心分離機(TOMY(株)製型番:LC−121:2,300/rpm,5分間)を用いて遠心し、上清を除去した後に当該培地を8ml加えた。比重液として1.065Percoll液(バイオサイエンス(株))(3.6ml)、1.5塩化ナトリウム(0.4ml)0.15M塩化ナトリウム(4.128ml)を用いて細胞浮遊液を得た。その後、低速遠心分離機(TOMY(株)製型番:LC−121:700/rpm,5 分間、さらに1500/rpm,15分間)にて比重分離を行い、沈殿した白血球を回収した。これに当該培地を加えて15mlにし、低速遠心分離機(TOMY(株)製型番:LC−121:2,300/rpm,5分間)を用いて遠心し、さらに培地を4ml加えて低速遠心分離機(TOMY(株)製型番:LC−121:2,300/rpm,5分間)を用いて遠心した。さらに上清を除去し、培地を2ml加えてマイクロピペットで攪拌し、低速遠心分離機(TOMY(株)製型番:LC−121:2,300/rpm,5分間)を用いて遠心し上清を除去し培地を2ml加えた。次いで、得られた残渣に含まれる白血球数をトーマ血球計算盤(エルマ販売(株))で計数し、培地で濃度調製して、1.0×10細胞の白血球浮遊液と、2.0×10細胞の白血球浮遊液とを得た。
3.白血球貪食能試験
上記で得られた1.0×10細胞の白血球浮遊液(100μl)と、10mg/mlザイモサン(Zymosan)(5μl)とをマイクロチューブに入れ、20℃で30分間培養した。次いで、得られた培養液をスライドガラスに塗抹し、これをギムザ染色した。その後、バイオライト(応用商事(株))で封入し顕微鏡で当該ザイモサンを貪食した細胞の数を目視でカウントした。これにより以下の貪食率と貪食指数とを計算した。
Figure 2008231070
4.包囲化試験
上記で得られた2.0×10細胞の白血球浮遊液(100μl)と、培地(80μl)と、240細胞/mlに調整したホルマリン不活化Ichthyophonus hoferi(20μl)(ニジマスなど淡水魚の真菌症の原因ととなる真菌であって、これを一旦ホルマリンで死滅させ、その後ホルマリンを除去し、これを培地中に240細胞/mlとなるように懸濁させたもの)とを96穴の平底マイクロプレート3穴にそれぞれ混合して加え、20℃で12時間培養した。これにより、I.hoferiの周囲を白血球で包囲させた。その後、マイクロプレート内の上清を包囲細胞とともに取出し、5%ホルマリンで固定し、保存した。この包囲細胞を、スライドガラス上に配置し、画像形成装置(ニコン社製Nikon Digital Sight DS−SM)を備えた顕微鏡(ニコン社製Nikon ECLIPSE E600)で画像解析し、以下の式:
Figure 2008231070
により、それぞれの包囲形成指標を算出した。なお、包囲形成指標が3以上である場合、当該白血球がI.hoferiを充分に包囲しており免疫能を充分発揮していることがわかる。
得られた結果を表1〜3に示す。
Figure 2008231070
Figure 2008231070
Figure 2008231070
表1〜表3より明らかなように、本発明の魚類用免疫能増強剤を含有させた餌料ペレットA1〜A4はいずれも、貪食率、貪食指数および/または包囲形成指数のいずれかにおいて、コントロール(比較例1)の結果と比較してヒラメ種苗の免疫能を増強させていることがわかる。特に、ポリヒドロキシ酪酸を2重量%にした餌料ペレットA1では、貪食率、貪食指数および包囲形成指数の全てについて、コントロールとの有意差を示しており、魚類種苗の免疫能のうち、白血球貪食能および包囲化能の両方に効果的であることがわかる。他方、ポリヒドロキシ酪酸の含有量を低下させるほど(実施例2〜4の餌料ペレットA2〜A4を使用するほど)、白血球貪食能は、給餌開始後に徐々に増強される傾向にあり(表1)、他方、包囲化能は早期に増強される傾向にあることがわかる(表3)。
本発明によれば、養魚に対して安全な魚類用免疫能増強剤が提供される。このような魚類用免疫能増強剤は、飼料要素とともに配合して飼料組成物として使用することができる。さらに、本発明の魚類用免疫能増強剤は、養殖産業における養殖魚の生産効率性を高めることができる。なお、本発明の免疫能増強剤の対象は少なくとも魚類に限定されず、種々の免疫系を備える脊椎動物(例えば、家禽・家畜およびヒト)を対象にして、各種免疫能の向上を図ることも期待される。

Claims (7)

  1. 繰返し単位としてβ−ヒドロキシ脂肪酸を含む重合体を含有する、魚類用免疫能増強剤。
  2. 前記β−ヒドロキシ脂肪酸がCからC10の炭素原子を有する脂肪酸である、請求項1に記載の魚類用免疫能増強剤。
  3. 前記重合体が、β−ヒドロキシ酪酸、β−ヒドロキシプロピオン酸、β−ヒドロキシ吉草酸、β−ヒドロキシカプロン酸、β−ヒドロキシカプリル酸、およびβ−ヒドロキシカプリン酸からなる群から選択される少なくとも1種のβ−ヒドロキシ脂肪酸を繰返し単位として含んでいる、請求項1に記載の魚類用免疫能増強剤。
  4. 前記重合体がポリヒドロキシ酪酸である、請求項3に記載の魚類用免疫能増強剤。
  5. 繰返し単位としてβ−ヒドロキシ脂肪酸を含む重合体を含有する魚類用免疫能増強剤と、少なくとも1種の餌料要素とを含有する、魚類の免疫能を増強させるための餌料組成物。
  6. 繰返し単位としてβ−ヒドロキシ脂肪酸を含む重合体を含有する魚類用免疫能増強剤を養魚に投与する工程を包含する、養殖魚の生産方法。
  7. 前記魚類用免疫能増強剤が、少なくとも1種の餌料要素と一緒に混合された餌料組成物の形態で前記養魚に投与される、請求項6に記載の方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102132772A (zh) * 2011-03-24 2011-07-27 天津科技大学 聚β-羟基丁酸酯对卤虫幼体的强化方法
JP2013066399A (ja) * 2011-09-21 2013-04-18 Tablemark Co Ltd 魚介類の免疫賦活方法、魚介類の飼育方法

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