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JP2008230295A - 車両用制動力制御装置 - Google Patents

車両用制動力制御装置 Download PDF

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JP2008230295A JP2007069002A JP2007069002A JP2008230295A JP 2008230295 A JP2008230295 A JP 2008230295A JP 2007069002 A JP2007069002 A JP 2007069002A JP 2007069002 A JP2007069002 A JP 2007069002A JP 2008230295 A JP2008230295 A JP 2008230295A
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Masaaki Matsushita
正明 松下
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Abstract

【課題】この発明は、車両が進行方向前方の障害物に接触するおそれがあることを、運転者に確実に報知することができる車両用制動力制御装置を実現することを目的とする。
【解決手段】この発明は、障害物検知手段と、判定手段と、接触の恐れがあると判定された場合に運転者に警報する警報手段と、接触が避けられないと判定された場合に制動手段を作動させる自動制動作動手段とを備えた車両用制動力制御装置において、警報手段は、自動制動作動手段により掛けられる制動力よりも、弱い制動力を掛けることにより発生する減速度を運転者に体感させて警報とする手段であり、車両が加速状態であるか、減速状態であるかどうかを判定する運転状態判定手段を備え、この運転状態判定手段により判定された運転状態に応じて、警報手段は警報の内容を変更していることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

この発明は車両用制動力制御装置に係り、特に、車両が進行方向前方の障害物に接近して接触するおそれがあることを運転者に確実に報知することができる車両用制動力制御装置に関する。
車両には、車両の進行方向前方の障害物をレーダ装置などにより検知し、障害物と接触するおそれがあると判定された場合には運転者に警報し、障害物との接触が避けられないと判定された場合には制動手段を作動させる車両用制動力制御装置を搭載しているものがある。
従来の車両用制動力制御装置には、障害物と接触するおそれがある判断された場合に、ブレーキ液圧を増大させて微小な制動力を発生させ、その後制動力が0になるまでブレーキ液圧を低下させることで、微小な制動力により運転者に警報を発するものがある。
特開2003−306136号公報
ところで、従来の車両用制動力制御装置において、障害物との接触のおそれがあると判定した場合に運転者に警報を出す警報手段には、警報画像による表示やブザーによる警報音を発生する警報手段以外に、制動手段を作動させて警報のための軽い制動力(警報ブレーキ)を掛けて減速度による体感警報を出す警報手段がある。
従来の警報手段が出す警報用の制動力のパターンは、図10に示すように、運転状態に関わらず一定の連続的なパターンで制御していた。したがって、障害物との接触のおそれがあると判定した場合の従来の制動力による警報は、車体に発生する減速度を運転者に体感させるために、一定の強さの制動力を掛けていた。
このとき、制動力の強さは、この警報用の制動力によって運転に支障を来たさないことが必要であるため、軽い制動力に留められていた。車両の運転状態が定速走行で、加速も減速もしていない状況の場合には、この軽い制動力によるわずかな減速度の発生も運転者に体感できるものであり、警報が有効であった。
しかし、例えば運転者がアクセルペダルを踏み込んで加速していた場合には、車両が加速している状況であり、その状況で軽い制動力を掛けても加速度が少し低下するだけで、運転者に警報としての減速度を体感させ難い問題があった。また、運転者がブレーキペダルを踏み込んで減速している場合には、車体に減速度が発生しているため、その状況で警報のための制動力によるわずかな減速度が加算されても、運転者に体感させ難い問題があった。
このように、従来の車両用制動力制御装置による警報のための制動力は、運転者の運転操作状況に関わらずに一定の制動力を掛けていたため、状況によっては運転者が十分な減速度の体感を得られず、警報を認知できなかったり、あるいは認知に時間が掛かってしまう問題があった。
この発明は、運転状況に見合った警報を運転者に体感させることができ、障害物に接近して接触する恐れがあることを運転者に確実に報知することができる車両用制動力制御装置ほ実現することを目的とする。
この発明は、車両の進行方向前方の障害物を検知する障害物検知手段と、この障害物検知手段により検知された検知結果から障害物との接触が避けられるかどうかを判定する判定手段と、この判定手段により接触の恐れがあると判定された場合には、運転者に警報する警報手段と、前記判定手段により接触が避けられないと判定された場合には、制動手段を作動させる自動制動作動手段とを備えた車両用制動力制御装置において、前記警報手段は、前記自動制動作動手段により掛けられる制動力よりも、弱い制動力を掛けることにより発生する減速度を運転者に体感させて警報とする手段であり、前記車両が加速状態であるか、減速状態であるかどうかを判定する運転状態判定手段を備え、この運転状態判定手段により判定された運転状態に応じて、前記警報手段は警報の内容を変更していることを特徴とする。
この発明の車両用制動力制御装置は、運転状況に見合った警報を運転者に体感させることができるので、警報手段の作動、すなわち障害物に接近して接触するおそれがあることを運転者に確実に報知することができる。
この発明の車両用制動力制御装置は、運転状況に見合った警報を運転者に体感させることで、障害物と接触するおそれがあることを運転者に確実に報知するものである。
以下、図面に基づいてこの発明の実施例を説明する。
図1〜図9は、この発明の実施例を示すものである。図1は車両用制動力制御装置のシステム構成図、図2は制動力制御のフローチャート、図3は制動力パターン1のタイムチャート、図4は制動力パターン2のタイムチャート、図5は制動力パターン3のタイムチャート、図6は車両用制動力制御装置の第1の変形例を示すシステム構成図、図7は車両用制動力制御装置の第2の変形例を示すシステム構成図、図8は制動力パターンの第1の変形例を示すタイムチャート、図9は制動力パターンの第2の変形例を示すタイムチャートである。
図1において、1は車両用制動力制御装置である。車両用制動力制御装置1は、制御部2に、障害物検知手段であるレーダ装置3と、車速センサ4と、ブレーキペダルスイッチ5と、アクセル開度センサ6と、ブレーキ制御部7と、メータ8とを接続している。
前記レーダ装置3は、レーザやミリ波等の電磁波を発信してその反射波を受信することにより車両の進行方向前方の障害物を検知し、障害物までの距離及び障害物との相対速度を測定し、制御部2へ出力する。前記車速センサ4は、自車の速度(車速)を測定し、制御部2ヘ出力する。前記ブレーキペダルスイッチ5は、運転者がブレーキペダルを踏み込んで場合に0Nする。前記アクセル開度センサ6は、運転者によるアクセルペダルの踏み込み量を測定する。前記ブレーキ制御部7は、制御部2からのブレーキ指令によりブレーキアクチュエータ9を駆動し、制動手段であるブレーキ10を作動させて制動力を発生する。前記メータ8は、制御部2からの警報指令で警報画像を表示する表示部11や、警報音を発生するブザー12を備えている。
制御部2は、判定手段13と、警報手段14と、自動制動作動手段15とを備えている。判定手段13は、レーダ装置3により検知された検知結果から障害物との接触が避けられるかどうかを判定する。警報手段14は、判定手段13により障害物との接触の恐れがあると判定された場合には、運転者に警報画像や警報音による警報を出す。自動制動作動手段15は、判定手段13により障害物との接触が避けられないと判定された場合には、ブレーキ制御部7にブレーキ指令を出力してブレーキアクチュエータ9を駆動し、制動手段であるブレーキ10を作動させて制動力を発生する。
この車両用制動力制御装置1の前記警報手段14は、自動制動作動手段15により掛けられる障害物との接触が避けられない場合の制動力よりも、弱い制動力を掛ける(警報ブレーキ)ことにより発生する減速度を運転者に体感させて警報とする手段である。この車両用制動力制御装置1の制御部2は、車両が加速状態であるか、減速状態であるかどうかを判定する運転状態判定手段16を備えている。前記警報手段14は、この運転状態判定手段16により判定された車両の運転状態に応じて、警報の内容を変更している。この実施例では、警報手段14は、運転状態判定手段16により判定された運転状態に応じて、ブレーキ制御部7に出力する警報のためのブレーキ指令(減圧指令値又は減速度指令値)を変更し、警報ブレーキの制動力パターンや制動量を変化させている。
次に作用を説明する。
車両用制動力制御装置1は、図2に示すように、制御がスタートすると(S01)、警報のための制動力を掛ける警報ブレーキ開始条件が成立(障害物との接触の恐れがある)したかを判断する(S02)。この判断は、一般的に障害物との距離、相対速度から、
式………接触予測時間=距離/相対速度
で表される接触予測時間を計算し、「接触の可能性が高い」と判断される値以下になるという条件が適用される。この判断(S02)は、警報ブレーキ開始条件が成立する(S02:YES)まで繰り返される。
警報ブレーキ開始条件が成立(障害物との接触の恐れがある)し、判断(S02)がYESの場合は、ブレーキペダルスイッチ5がONしているかを判断する(S03)。この判断(S03)は、運転者がブレーキペダルを踏みこんでいるかを判定する。
ブレーキペダルスイッチ5がONで、判断(S03)がYESの場合は、ブレーキペダルを踏みこんでいる状況に適した制動力パターン1(図3)で警報用のブレーキ10の作動を開始して制動力を掛け(S04)、警報ブレーキ終了条件が成立したかを判断する(S05)。この判断(S05)は、一般的には接触予測時間が「接触のおそれがなくなった」と判断される値以上になるという条件が適用される。
警報ブレーキ終了条件が成立(障害物との接触の恐れがなくなった)し、判断(S05)がYESの場合は、警報用のブレーキ10の作動を解除して制動力を無くし(S06)、制御をエンドにする(S07)。警報ブレーキ終了条件が成立せず(障害物との接触の恐れがある)、判断(S05)がNOの場合は、判断(S02)に戻る。
前記ブレーキペダルスイッチ5がONでなく、判断(S03)がNOの場合は、アクセル開度センサ6の検出するアクセル開度が規定値以上であるかを判断する(S08)。この判断(S08)は、運転者がアクセルペダルを踏み込んで加速しているかを判定する。
アクセル開度が規定値以上で、判断(S08)がYESの場合は、アクセルペダルを規定値以上踏み込んでいる状況に適した制動力パターン2(図4)で警報用のブレーキ10の作動を開始して制動力を掛け(S09)、警報ブレーキ終了条件が成立したかを判断する(S05)。
警報ブレーキ終了条件が成立し、判断(S05)がYESの場合は、警報用のブレーキ10の作動を解除して制動力を無くし(S06)、制御をエンドにする(S07)。警報ブレーキ終了条件が成立せず、判断(S05)がNOの場合は、判断(S02)に戻る。
前記アクセル開度が規定値未満で、判断(S08)がNOの場合は、アクセルペダルを規定値以上に踏み込んでいない状況に適した制動力パターン3(図5)で警報用のブレーキ10の作動を開始して制動力を掛け(S10)、警報のための制動力を無くす警報ブレーキ終了条件が成立したかを判断する(S05)。
警報ブレーキ終了条件が成立し、判断(S05)がYESの場合は、警報用のブレーキ10の作動を解除して制動力を無くし(S06)、制御をエンドにする(S07)。警報ブレーキ終了条件が成立せず、判断(S05)がNOの場合は、判断(S02)に戻る。
このように、車両用制動力制御装置1は、フローチャートの制御により、運転者の運転操作状況に応じて警報のための制動力パターンを変えて作動させることにより、運転者の体感しやすい警報が可能になる。
ここで、各制動力パターン1〜3の説明を行う。
図3は、ブレーキペダルスイッチ5がONの場合の制動力パターン1のブレーキ液圧指令値あるいは減速度指令値のタイムチャートである。
(1)制動力パターン1
制動力パターン1は、ブレーキペダルを踏み込んでいる状況に適したパターンで、他の制動力パターン2、3と比較して、以下のようになっている。
・波形:パルス状
・振幅:中程度
・周期:短い(制動力パターン2に比べて)
・デューティ比:高い(制動力パターン2に比べて)
これは、運転者がブレーキペダルを踏み込んでいる状況であり、既に車体に減速度が発生しているか、これから減速度が発生する状況であるため、制動力パターン3のような連続的なブレーキ指令による制動力では体感し難いからである。そこで、運転者がブレーキペダルを踏み込んでいる状況では、パルス状に制動力を掛けることで、ブレーキペダルの踏み込みによる車体減速度が発生していても、運転者が体感できるようにする。
パルス状の制動力でも、振幅を大きくしてしまうと(制動力パターン2のように)、パルス状の大きな減速度が発生してしまい、運転者のブレーキペダルの踏み込みによる減速度が発生している上で、大きな減速度が出てしまうことになるので、運転に影響を及ぼしてしまう可能性がある。また、短い周期のパルス状の制動力であると、ブレーキ油圧系統の振動がブレーキペダルに伝わり、その振動でも認知できる可能性もある。
以上の理由により、運転者がブレーキペダルを踏み込んでいる状況に適した制動力パターン1としては、パルス状の制動力で、周期が短く、振幅が中程度のパターンとした。
(2)制動力パターン2
制動力パターン2は、アクセルペダルを既定値以上踏み込んでいる状況に適したパターンで、他のパターンと比較して、以下のようになっている。
・波形:パルス状
・振幅:大
・周期:長い(制動力パターン1に比べて)
・デューティ比:低い(パターン1に比べて)
制動力パターン2は、パルス状の制動力で、周期は制動力パターン1より長く、振幅が大きなパターンになっている。これは、運転者がアクセルペダルを踏み込んでいる状況であり、車体に加速度が既に発生しているか、これから発生する状況であるため、制動力パターン3のような連続的な指令によるブレーキでは加速が少し減少する程度であり、体感し難いからである。そこで、運転者がアクセルペダルを踏み込んでいる状況では、パルス状に制動力を掛け、かつ振幅を大きくすることで、パルス状にある程度大きな減速度を発生させ、その時には加速していても、警報のための制動力が印加されたことを認知することができるようにする。
制動力パターン2は、制動力パターン1と比較して、振幅を大きくした分、パルス周期を長くして、デューティ比を低くすることでトータルの印加時間を短くし、警報用の制動力による減速度の時間積分量(つまり速度低減量)が大きくならないようにし、運転への支障をなくしている。
以上の理由により、運転者がアクセルペダルを規定値以上踏み込んでいる状況に適した制動力パターン2としては、パルス状の制動力で、周期が長く、振幅が大きいパターンとした。
(3)制動力パターン3
制動力パターン3は、ブレーキペダルを踏み込んでいなくて、アクセルペダルも既定値以上踏み込んでいない状況に適したパターンで、以下のようになっている。
・波形:連続的に印加
・振幅:小
・周期:−
・デューティ比:−
運転者がブレーキペダルを踏み込んでいなくて、かつアクセルペダルを既定値以上踏み込んでいない状態では、車両は定速走行状態であると考えられる。その場合は、わずかな減速度でも発生すると、運転者は警告を認知できるため、振幅の低い連続的なパターンとしている。連続的な制動力パターンであると、急な減速度の変化が無いので、運転に影響を及ぼし難い。
以上の理由により、運転者がブレーキペダルを踏み込んでいなくて、アクセルペダルも既定値以上踏み込んでいない状況に適した制動力パターン3としては、連続的な制動力で、振幅が小さいパターンとした。
このように、車両用制動力制御装置1は、運転者の運転操作状況に応じて警報用の制動力パターンを選択して作動させる。その制動力パターンの区別は、印加するブレーキ液圧指令値あるいは車体減速度指令値の波形について、以下の項目を変更する。
・波形:連続的に印加する/パルス状に印加する
・振幅:液圧値あるいは減速度の振幅
・周期:パルス状の制動力周期
・デューティ比:1周期あたりのパルス状の制動力を印加している(ON)時間と、印加していない(0FF)時間との比
この車両用制動力制御装置1は、以上の制御により、運転者の運転操作状況に応じて適した警報のための制動力を掛けることができ、警報としての機能を果たすと共に、運転に支障を来たさない制御が可能となる。
このように、車両用制動力制御装置1は、自動制動作動手段14により掛けられる制動力よりも、弱い制動力を掛けることにより発生する減速度を運転者に体感させて警報とする警報手段13を備え、車両が加速状態であるか、減速状態であるかどうかを判定する運転状態判定手段15を備え、この運転状態判定手段15により判定された運転状態に応じて、警報手段13は警報の内容を変更している。
これにより、この車両用制動力制御装置1は、運転状況に見合った警報を運転者に体感させることができるので、警報手段13の作動、すなわち障害物に接近して接触するおそれがあることを運転者に確実に報知することができる。
前記警報手段13は、運転状態判定手段15により判定された運転状態に応じて、制動力パターンや制動量を変化させていることで、障害物に接触する恐れがあることを様々な運転状況下で運転者に確実に報知することができ、この制動力パターンや制動量の変化は制御装置内の制動力制御の仕様を変更するだけであるため、車両に応じたきめの細かい警報を実現することができる。
なお、この発明は、上述実施例に限定されることなく、種々応用改変が可能である。例えば、上述実施例の車両用制動力制御装置は、ブレーキペダルスイッチ5とアクセル開度センサ6を制御部2に接続したが、他のスイッチ・センサを接続することも考えられる。
図6は、車両用制動力制御装置の第1の変形例を示すものである。この車両用制動力制御装置1は、ブレーキペダルスイッチ5とアクセル開度センサ6の代わりに、加速度センサ17を設けたものである。この車両用制動力制御装置1は、車両に加速度が発生しているのか、減速度が発生しているのかを、加速度センサ17からの信号により判断して、印加する制動力パターンを変更することができるので、より適切に運転状況に見合った警報を運転者に体感させることができる。
図7は、車両用制動力制御装置の第2の変形例を示すものである。この車両用制動力制御装置1は、運転者の運転操作状況以外に、車両状況により警報用の制動力パターンを変更するものである。
この車両用制動力制御装置1は、ブレーキペダルスイッチ5とアクセル開度センサ6とに代えて、ステアリング舵角センサ18と、ヨーレートセンサ19と、ワイパースイッチ20と、ウインドウコントロール装置21と、空調装置22と、オーディオ装置23と、を新たに接続している。これらのセンサ・装置18〜23は、以下の状態を検知し、その状態に適した警報用の制動力ターンを選択するための情報源として利用する。車両用制動力制御装置1は、これらのセンサ・装置18〜23の全てあるいは一部を設けて、それに伴う情報により警報用の制動力パターンを決定することができる。
(1)ステアリング舵角センサ18
ステアリングホイールの操舵量を示す情報を得るもので、車両が旋回中であるかを判定することが可能となる。車両の旋回中では、急激な加減速の変化は車両の安定性を低下させてしまう要因になったり、運転者に違和感を与えてしまう可能性があるため、警報用の制動力も急激に変化しないパターンである必要がある。
(2)ヨーレートセンサ19
車両のヨーレートを示す情報を得るもので、ステアリング舵角と同様、車両が旋回中であるかを判定することが可能となる。
(3)ワイパースイッチ20
ワイパーの動作状況を示す情報を得るもので、悪天候であることを判定することが可能となる。雨天の場合は、路面摩擦係数が低下していることが予想されるため、急激な加減速の変化は車両の安定性を低下させてしまう要因になったり、運転者に違和感を与えてしまう可能性があるため、警報用の制動力も急激に変化しないパターンである必要がある。
(4)その他
車速センサ4:車両の速度を示す情報を得るもので、速度が高い場合、走行音やエンジン音等の大きな騒音が発生している可能性があると判定する。
ウインドウコントロール装置21:車両のウインドウが全閉であるか、空いているのかを示す情報を得る。ウインドウが空いている場合で、車速が高い場合は、走行音やエンジン音が車室内に入り、音による警報は聞き取り難い状況であることを判定する。
空調装置22:空調ファンの風量設定状態を示す情報を得る。風量が多い場合は、送風音により、音による警報は聞き取り難い状況であることを判定する。
オーディオ装置23:オーディオの音量設定状態を示す情報を得る。音量が高い場合は、オーディオの音により、音による警報は聞き取り難い状況であることを判定する。
この車両用制動力制御装置1は、以上の情報により車室内の他の音が大きくて、警報音が聞こえない状況であると判断した場合は、警報用の制動力がより重要になり、運転者に確実に伝える必要があるため、例えば減速度が通常より大きくなるように、振幅を大きくしたパターンにすることが考えられる。
この車両用制動力制御装置1は、車両が旋回であるか、路面摩擦係数が低下しているか、大きな騒音が発生しているか、音による警報は聞き取り難い状況であるかを加味して、印加する制動力パターンを変更することができ、より適切に運転状況に見合った警報を運転者に体感させることができる。
また、上述実施例の制動力パターンは、同一波形を繰り返すものであるが、同一波形を繰り返すばかりではなく、時間とともに変化させるパターンも考えられる。
図8は、制動力パターンの第1の変形例を示すものである。図8に示す第1の変形例の制動力パターン1は、振幅を時間と共に変化させたものである。警報の最初の段階では、運転者に気づかせるために振幅を大きくし、その後は振幅を低くする。これにより、初期段階では、運転者に強い減速度を体感させることができるため、早い認知が可能となる。なお、時間と共に振幅を低下させるのは、減速度の時間積分した量、つまり速度低下量を一定にして運転に支障をきたすことを防止するためである。
図9は、制動力パターンの第2の変形例を示すものである。図9に示す第2の変形例の制動力パターン2は、周期を時間と共に変化させたものである。警報の最初の段階では、運転者に気づかせるために周期を短くし、その後は周期を長くしている。これにより、初期段階では、運転者に振動的な減速度を体感させることができ、早い認知が可能となる。なお、時間と共に周期を長くし、デューティ比を低くしたのは、減速度の時間積分した量、つまり速度低下量を一定にして運転に支障をきたすことを防止するためである。
この発明の車両用制動力制御装置は、運転状況に見合った警報を運転者に体感させることで、障害物と接触する恐れがあることを運転者に確実に報知するものであり、車両として四輪車だけでなく、二輪車にも適用することができる。
車両用制動力制御装置の実施例を示すシステム構成図である。 制動力制御のフローチャートである。 制動力パターン1のタイムチャートである。 制動力パターン2のタイムチャートである。 制動力パターン3のタイムチャートである。 車両用制動力制御装置の第1の変形例を示すシステム構成図である。 車両用制動力制御装置の第2の変形例を示すシステム構成図である。 制動力パターンの第1の変形例を示すタイムチャートである。 制動力パターンの第2の変形例を示すタイムチャートである。 車両用制動力制御装置の従来例を示すシステム構成図である。
符号の説明
1 車両用制動力制御装置
2 制御部
3 レーダ装置
4 車速センサ
5 ブレーキペダルスイッチ
6 アクセル開度センサ
7 ブレーキ制御部
8 メータ
9 ブレーキアクチュエータ
10 ブレーキ
11 表示部
12 ブザー
13 判定手段
14 警報手段
15 自動制動作動手段
16 運転状態判定手段

Claims (2)

  1. 車両の進行方向前方の障害物を検知する障害物検知手段と、
    この障害物検知手段により検知された検知結果から障害物との接触が避けられるかどうかを判定する判定手段と、
    この判定手段により接触の恐れがあると判定された場合には、運転者に警報する警報手段と、
    前記判定手段により接触が避けられないと判定された場合には、制動手段を作動させる自動制動作動手段とを備えた車両用制動力制御装置において、
    前記警報手段は、前記自動制動作動手段により掛けられる制動力よりも、弱い制動力を掛けることにより発生する減速度を運転者に体感させて警報とする手段であり、
    前記車両が加速状態であるか、減速状態であるかどうかを判定する運転状態判定手段を備え、
    この運転状態判定手段により判定された運転状態に応じて、前記警報手段は警報の内容を変更していることを特徴とする車両用制動力制御装置。
  2. 前記警報手段は、前記運転状態判定手段により判定された運転状態に応じて、制動力パターンや制動量を変化させていることを特徴とする請求項1に記載の車両用制動力制御装置。
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