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JP2008227240A - 半導体装置とその製造方法 - Google Patents

半導体装置とその製造方法 Download PDF

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JP2008227240A
JP2008227240A JP2007064870A JP2007064870A JP2008227240A JP 2008227240 A JP2008227240 A JP 2008227240A JP 2007064870 A JP2007064870 A JP 2007064870A JP 2007064870 A JP2007064870 A JP 2007064870A JP 2008227240 A JP2008227240 A JP 2008227240A
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隆司 鈴木
Masayasu Ishiko
雅康 石子
Jun Saito
順 斎藤
Takeshi Nishiwaki
剛 西脇
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Toyota Motor Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
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Abstract

【課題】 製造工程数を増加させることなく、ボディ領域とリサーフ層を同時に作成する技術を提供すること。
【解決手段】 半導体装置10は、中心領域10Aから終端領域10Bに亘って連続しているn型のドリフト領域26と、中心領域10Aのドリフト領域26上に設けられているp型のボディ領域52と、ボディ領域52によってドリフト領域26から隔てられているn型のキャリア蓄積層58と、終端領域10Bのドリフト領域26上に設けられているp型のリサーフ層42と、そのリサーフ層42内に設けられているn型の半導体領域44を備えている。キャリア蓄積層58と半導体領域44は、同一面内に設けられている。半導体領域44の不純物濃度とキャリア蓄積層58の不純物濃度が異なっている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体装置とその製造方法に関する。本発明は特に、終端領域にリサーフ層が設けられている半導体装置とその製造方法に関する。
半導体装置は、回路素子が作り込まれている中心領域と、その中心領域の周囲に設けられている終端領域に区画されている。回路素子には、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)などが用いられることが多い。終端領域は、中心領域の周囲を一巡しており、回路素子が非導通状態のときに中心領域から終端領域の周縁に向けて空乏層を伸展させるための終端構造を備えている。終端構造は、回路素子に加わる電圧を横方向で負担しており、半導体装置の耐圧を向上させるために必要とされている。終端構造には、リサーフ層が広く用いられている。回路素子がIGBT又はMOSFETの場合、中心領域の表面にはボディ領域が設けられており、リサーフ層の一端はそのボディ領域の側面に接している。
リサーフ層とボディ領域は、同一導電型の不純物(典型的にはp型)を含んでいる。リサーフ層に必要とされる不純物濃度は、ボディ領域に必要とされる不純物濃度よりも薄いことが多い。このため、リサーフ層とボディ領域は、それぞれ別の製造工程を経て形成されることが多い。
製造工程数を削減するために、リサーフ層とボディ領域を同時に形成する技術が特許文献1に開示されている。特許文献1の技術では、中心領域のボディ領域に対応する範囲で開口率が大きく、終端領域のリサーフ層に対応する範囲で開口率が小さく調整されているマスクを利用する。ここで、開口率とは、単位面積当たりに存在する開口面積の割合をいう。特許文献1の技術では、このマスク越しに半導体基板に向けて不純物を導入する。これにより、不純物濃度が薄く調整されたリサーフ層と不純物濃度が濃く調整されたボディ領域を同時に形成することができる。
ところで、特許文献2には、半導体装置のオン電圧(又はオン抵抗)を低減する技術として、ボディ領域内にボディ領域とは反対導電型の不純物を含んでいるキャリア蓄積層を形成する技術が開示されている。キャリア蓄積層は、ボディ領域内のキャリア濃度を増加させ、半導体装置のオン電圧(又はオン抵抗)を低減することができる。
特開平3−94469号公報 国際公開第WO2005/109521号
前記したように、特許文献1の技術を利用すると、リサーフ層とボディ領域を同時に形成することができ得る。しかし、リサーフ層に必要とされる不純物濃度とボディ領域に必要とされる不純物濃度の差が大きい場合、リサーフ層に対応するマスクの開口率を極めて小さく調整しなければならない。開口率が小さいと、マスクの開口と開口の間の距離が長くなる。このため、半導体基板の表面に導入された不純物を横方向に連続させるためには、長期間の熱拡散処理が必要となる。このような熱拡散処理は、他の半導体領域の特性に不具合を生じさせ得る。
マスクの開口率が大きければ短期間の熱拡散処理によって横方向に連続したリサーフ層を形成することができるが、リサーフ層の不純物濃度とボディ領域の不純物濃度の差を大きくすることができない。一方、リサーフ層に対応するマスクの開口率が小さければリサーフ層の不純物濃度とボディ領域の不純物濃度の差を大きくすることができるが、長期間の熱拡散処理が必要となり他の半導体領域に不具合を生じさせてしまう。
本発明は、製造工程数を増加させることなく、ボディ領域とリサーフ層を同時に作成する技術を提供することを目的としている。
本明細書で開示される技術は、ボディ領域内にキャリア蓄積層を形成するときに、その導入される不純物の少なくとも一部をリサーフ層にも導入することを特徴としている。キャリア蓄積層を形成するときに導入される不純物は、リサーフ層とは反対導電型である。したがって、その反対導電型の不純物の少なくとも一部をリサーフ層に導入すると、リサーフ層の実効的な不純物濃度を低下させることができる。本明細書で開示される技術では、リサーフ層の実効的な不純物濃度を低下させることで、リサーフ層の不純物濃度を調整する。なお、先に反対導電型の不純物を導入し、後からリサーフ層を形成しても同様である。即ち、反対導電型の不純物でリサーフ層の不純物濃度を低下させることができるので、リサーフ層自体を形成するときは、不純物濃度を濃い状態で形成することができる。このため、リサーフ層自体を形成するときは、リサーフ層に対応するマスクの開口率を大きくすることができる。したがって、短期間の熱拡散処理によって横方向に連続したリサーフ層を形成することができ、他の半導体領域に不具合を生じさせるような長期間の熱拡散処理を必要としない。さらに、キャリア蓄積層を形成する製造工程は、もとより備えていた製造工程なので、上記技術では、キャリア蓄積層を形成するときに不純物を導入する範囲を変えれば良く、製造工程を増加させることがない。
本明細書で開示される技術によれば、製造工程を増加させることなく、ボディ領域とリサーフ層を同時に作成することができる。
即ち、本明細書で開示される技術は、回路素子が作り込まれている中心領域とその中心領域の周囲に設けられている終端領域に区画されている半導体装置の製造方法に具現化することができる。対象となる半導体装置は、中心領域の表面に設けられているボディ領域と、終端領域の表面に設けられているとともに一端がボディ領域の側面に接しているリサーフ層を有している。この半導体装置の製造方法は、中心領域のボディ領域に対応する範囲で開口率が大きく、終端領域のリサーフ層に対応する範囲で開口率が小さく調整されている第1マスク越しに、半導体基板に向けて不純物を照射する第1工程を備えている。半導体装置の製造方法はさらに、中心領域のボディ領域に対応する範囲と終端領域のリサーフ層に対応する範囲の半導体基板に向けて第1工程とは反対導電型の不純物を照射する第2工程を備えている。
上記製造方法によれば、製造工程を増加させることなく、ボディ領域とリサーフ層を同時に作成することができる。
本明細書で開示される製造方法では、第2工程が、中心領域のボディ領域に対応する範囲で開口率が大きく、終端領域のリサーフ層に対応する範囲で開口率が小さく調整されている第2マスク越しに、半導体基板に向けて第1工程とは反対導電型の不純物を照射することが好ましい。
リサーフ層を好ましい濃度に調整するためには、導入する反対導電型の不純物濃度を調整するのが好ましい。上記技術によれば、第2マスクを利用して、終端のリサーフ層に対応する範囲に導入する反対導電型の不純物濃度を調整することができる。これにより、キャリア蓄積層に好ましい濃度とリサーフ層に好ましい濃度を作り分けることができる。
本明細書で開示される製造方法では、第1マスクと第2マスクを兼用させ、第1工程と第2工程を連続して実施することが好ましい。
上記製造方法によると、第1工程と第2工程を1つのマスクのみで実施することができる。製造工程を簡略化することができ、製造コストを低減することができる。
本明細書で開示される製造方法では、終端領域の半導体基板の表面の少なくとも一部に、第1工程とは反対導電型の不純物で構成された表面局所半導体領域を形成する第3工程をさらに備えていることが好ましい。
表面局所半導体領域は、半導体基板の表面の保護膜等に外部電荷が蓄積したときに、終端領域のチャージバランスの崩れを抑制し、安定した耐圧を実現することができる。
表面局所半導体領域は、リサーフ層が存在している範囲の半導体基板の表面の少なくとも一部に形成されていることが好ましい。
上記形態によると、表面局所半導体領域は、外部電荷が蓄積したときの終端領域のチャージバランスの崩れを抑制するだけでなく、リサーフ層の表面の実効的な不純物濃度を調整することにも効果がある。
上記の製造方法を利用すると、回路素子が作り込まれている中心領域とその中心領域の周囲に設けられている終端領域に区画されている半導体装置を提供することができる。上記の製造方法で提供される半導体装置は、ドリフト領域と、ボディ領域と、キャリア蓄積層と、リサーフ層と、半導体領域を備えている。ドリフト領域は、中心領域から終端領域に亘って連続しており、第1導電型の不純物を含んでいる。ボディ領域は、中心領域のドリフト領域上に設けられており、第2導電型の不純物を含んでいる。キャリア蓄積層は、ボディ領域によってドリフト領域から隔てられており、第1導電型の不純物を含んでいる。リサーフ層は、終端領域のドリフト領域上に設けられており、一端がボディ領域の側面に接しており、第2導電型の不純物をボディ領域よりも低濃度に含んでいる。前記半導体領域は、そのリサーフ層内に設けられており、第1導電型の不純物を含んでいる。キャリア蓄積層と前記半導体領域は、同一面内に設けられている。前記半導体領域の不純物濃度とキャリア蓄積層の不純物濃度が異なっている。
前記半導体領域は、リサーフ層の上面と下面の間の所定深さに位置している面内を延びていることが好ましい。
この形態によると、リサーフ層の不純物濃度をバランス良く調整することができる。
より好ましくは、前記半導体領域は、リサーフ層の一方の側面から他方の側面まで延びていることが好ましい。
上記形態の半導体装置は、ダイナミック時の耐圧変動を抑制するという有利な効果を備えている。
本明細書で開示される技術によると、製造工程を増加させることなく、ボディ領域とリサーフ層を同時に作成することができる。
本明細書で開示される技術の好ましい特徴を列記する。
(第1特徴) 回路素子には、IGBT、MISFET、MOSFET等を用いるのが好ましい。
(第2特徴) 第1工程及び第2工程で使用されるマスクは、半導体基板の表面を直接的に接することで被覆するものの他に、半導体基板の表面から所定距離を隔てて対向するステンシルマスクを利用してもよい。
(第3特徴) 表面局所半導体領域は、イオン注入技術を利用して形成される。
(第4特徴) 終端領域の半導体基板の表面の少なくとも一部を選択的に熱酸化する工程を備えているのが好ましい。さらに、その熱酸化膜は、リサーフ層が存在している範囲の半導体基板の表面の少なくとも一部に形成されていることが好ましい。
以下、図面を参照して実施例を説明する。以下の実施例では、半導体材料にシリコンが用いられた例を説明するが、その例に代えて、炭化シリコン、ガリウムヒ素、窒化ガリウム等の半導体材料を用いてもよい。
図1に、半導体装置10の要部縦断面図を模式的に示す。半導体装置10は、縦型のn型IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor:回路素子の一例)が作り込まれている中心領域10Aと、その中心領域10Aの周囲に設けられている終端領域10Bに区画されている。中心領域10Aは、半導体基板21の中心側に配置されている。終端領域10Bは、中心領域10Aの周囲を一巡して配置されている。中心領域10Aに作り込まれている縦型のn型IGBTは、電流のオン・オフを経時的に切替えるための構造である。終端領域10Bは、縦型のn型IGBTに加わる電圧を横方向で負担している。図1は、中心領域10Aと終端領域10Bの境界部分を示している。
半導体装置10は、半導体基板21の裏面に形成されているコレクタ電極22を備えている。コレクタ電極22には、アルミニウムが用いられている。半導体装置10はさらに、p型のコレクタ領域23と、n型のバッファ領域24と、n型のドリフト領域26を備えている。コレクタ領域23、バッファ領域24及びドリフト領域26は、半導体基板21内に形成されている。コレクタ領域23、バッファ領域24及びドリフト領域26は、中心領域10Aから終端領域10Bに亘って連続して形成されている。コレクタ領域23の不純物には、ボロンが用いられている。バッファ領域24とドリフト領域26の不純物には、リンが用いられている。
終端領域10Bは、p型のリサーフ層42と、n型のチャネルストッパ領域32を備えている。
リサーフ層42は、終端領域10Bのドリフト領域26上の一部に形成されている。リサーフ層42の一方の側面は、ボディ領域52の側面に接している。リサーフ層42の他方の側面は、チャネルストッパ領域32から離反している。リサーフ層42とチャネルストッパ領域32は、ドリフト領域26によって隔てられている。リサーフ層42は、平面視したときに、終端領域10Bに沿って中心領域10Aの周囲を一巡して設けられている。リサーフ層42の不純物濃度は、ボディ領域27の不純物濃度よりも薄い。リサーフ層42は、中心領域10Aのn型IGBTがオフしたときに、中心領域10Aから終端領域10Bの周縁に向けて空乏層を伸展させる。リサーフ層42の不純物には、ボロンが用いられている。
チャネルストッパ領域32は、終端領域10Bの周縁のドリフト領域26上に設けられている。チャネルストッパ領域32は、平面視したときに、終端領域10Bの周縁に沿って中心領域10Aの周囲を一巡している。チャネルストッパ領域32は、チャネルストッパ電極34に電気的に接続されている。チャネルストッパ電極34は、コレクタ電極22と同電位に固定されている。チャネルストッパ領域32は、終端領域10Bのドリフト領域26の電位を安定させている。チャネルストッパ領域32の不純物には、リンが用いられている。
中心領域10Aは、p型のボディ領域52と、p型のボディコンタクト領域53と、n型のエミッタ領域54と、酸化シリコンのゲート絶縁膜55と、ポリシリコンのトレンチゲート電極56と、アルミニウムのエミッタ電極57を備えている。
ボディ領域52は、中心領域10Aのドリフト領域26上に設けられており、中心領域10Aの全範囲に亘って設けられている。ボディコンタクト領域53は、ボディ領域52よりも不純物濃度が濃く調整されており、エミッタ電極57に電気的に接続されている。エミッタ領域54は、ボディ領域52によってドリフト領域26から隔てられており、エミッタ電極57に電気的に接続されている。トレンチゲート電極56は、半導体基板21の表面から深部に向けて伸びており、ドリフト領域26とエミッタ領域54を隔てているボディ領域52にゲート絶縁膜55を介して対向している。ボディ領域52とボディコンタクト領域53の不純物には、ボロンが用いられている。エミッタ領域54の不純物には、リンが用いられている。
半導体装置10はさらに、終端領域10Bの半導体基板21上に形成されている酸化シリコンのフィールド酸化膜36と、半導体基板21の表面を覆っている保護膜38を備えている。フィールド酸化膜36の厚みは約1μm以上である。フィールド酸化膜36の表面の一部には、ソース電極57の一部が張り出しており、フィールドプレート電極を構成している。保護膜38の材料には、プラズマ絶縁膜が用いられている。保護膜38は、半導体装置10を機械的応力、不純物の侵入、湿気などから保護するために設けられている。
半導体装置10はさらに、中心領域10Aのボディ領域52内に設けられているn型のキャリア蓄積層58と、終端領域10Bのリサーフ層42内に設けられているn型の半導体領域44を備えている。
キャリア蓄積層58は、ボディ領域52によってドリフト領域26及びソース領域54から隔てられている。キャリア蓄積層58のピーク不純物濃度は、約0.5〜5×1017cm-3である。キャリア蓄積層58は、ボディ領域52の所定深さに位置する面内を延びている。キャリア蓄積層58は、中心領域10Aの全体に亘って設けられている。キャリア蓄積層58は、ボディ領域52内において正孔に対するエネルギー障壁を形成し、ボディ領域52内の正孔濃度を上昇させ、半導体装置10のオン電圧を低減することができる。なお、キャリア蓄積層58に係る技術は、例えば、本出願人が出願した国際公開番号WO2005/109521に詳しく記載されている。
半導体領域44は、リサーフ層42の上面と下面の間の所定深さに位置している面内を延びている。半導体領域44のピーク不純物濃度は、約0.5〜5×1017cm-3である。半導体領域44は、リサーフ層42の一方の側面から他方の側面まで延びており、一方の側面でキャリア蓄積層58に接しており、他方の側面でドリフト領域26に接している。半導体領域44の不純物濃度は、ドリフト領域26の不純物濃度よりも濃く調整されている。半導体領域44の不純物濃度は、ドリフト領域26の不純物濃度よりも1桁〜2桁程度濃く調整されているのが好ましい。
キャリア蓄積層58と半導体層44は、同一面内に設けられている。したがって、キャリア蓄積層58と半導体層44は、同一の製造工程を利用して同時に作製されている。
次に、半導体装置10の特徴を、図2〜図6の製造工程を参照して説明する。図2〜図6の製造工程は、ボディ領域52とリサーフ層42の製造工程の過程を示している。
図2に示すように、リソグラフィ技術とエッチング技術を利用して、半導体基板21の表面にマスク62をパターニングする。マスク62は、中心領域10Aのボディ領域52に対応する範囲62aで開口率が大きく、終端領域10Bのリサーフ層42に対応する範囲62bで開口率が小さく調整されている。本実施例では、中心領域10Aのボディ領域52に対応する範囲62aの半導体基板21の表面には、マスク62が被覆されていない。終端領域10Bのリサーフ層42に対応する範囲62bの半導体基板21の表面には、開口率が40〜80%のマスク62が被覆されている。
次に、図3に示すように、マスク62越しに半導体基板21の表面に向けてボロンを照射する。中心領域10Aのボディ領域52に対応する範囲62aの半導体基板21の表面には多量のボロンが導入され、終端領域10Bのリサーフ層42に対応する範囲62bの半導体基板21の表面には制限されたボロンが導入される。
次に、図4に示すように、熱処理を実施すると、導入されたボロンが熱拡散し、ボディ領域52とリサーフ層42が同時に形成される。なお、この熱処理は、次に説明するキャリア蓄積層58と半導体領域44を熱拡散する際の熱処理と兼用させてもよい。
次に、図5に示すように、マスク62を残したままで、半導体基板21の所定深さに不純物濃度のピークが位置するように、そのマスク62越しに半導体基板21に向けてリンを照射する。前記所定深さは、ボディ領域52とリサーフ層42の拡散深さよりも浅い位置に調整されている。
次に、図6に示すように、熱処理を実施すると、導入されたリンが熱拡散し、キャリア蓄積層58と半導体領域44を同時に形成される。
これらの工程を経て、ボディ領域52、リサーフ層42、キャリア蓄積層58、半導体領域44を形成することができる。
一般的に、リサーフ層42に必要とされる不純物濃度とボディ領域52に必要とされる不純物濃度の差が大きいことが多い。このような場合、リサーフ層42に対応するマスク62の開口率を極めて小さく調整しなければならない。開口率が小さいと、マスク62の開口と開口の間の距離(図2中の62D)が長くなる。このため、半導体基板21の表面に導入された不純物を横方向に連続させるためには、長期間の熱拡散処理が必要となる。
上記の製造技術は、ボディ領域52内にキャリア蓄積層58を形成するときに、その導入される不純物(リン)の少なくとも一部をリサーフ層42にも導入することを特徴としている。キャリア蓄積層58を形成するときに導入される不純物(リン)は、リサーフ層42の不純物(ボロン)とは反対導電型である。したがって、その反対導電型の不純物(リン)の少なくとも一部をリサーフ層42に導入すると、ボロンの一部をリンによって補償することになるので、リサーフ層42の実効的な不純物濃度を低下させることができる。上記の製造技術では、リサーフ層42の実効的な不純物濃度を低下させることで、リサーフ層42の不純物濃度を必要とされる濃度に調整する。反対導電型の不純物(リン)でリサーフ層42の不純物濃度を低下させることができるので、リサーフ層42を形成するために導入する不純物(ボロン)の濃度を濃い状態で形成することができる。このため、リサーフ層42自体を形成するときは、リサーフ層42に対応する範囲62bのマスク62の開口率を大きくすることができる。即ち、マスク62bの開口と開口の間の距離62Dを狭くすることができる。
したがって、短期間の熱拡散処理によって横方向に連続したリサーフ層42を形成することができ、他の半導体領域に不具合を生じさせるような長期間の熱拡散処理を必要としない。さらに、キャリア蓄積層58を形成する製造工程は、もとより備えていた製造工程なので、上記技術では、キャリア蓄積層58を形成するときに不純物を導入する範囲を変えれば良く、製造工程を増加させることがない。
上記技術によれば、製造工程を増加させることなく、それぞれが必要とされる不純物濃度に調整されたボディ領域52とリサーフ層42を同時に作成することができる。
さらに、半導体装置10は、以下の特徴を備えている。図1を参照して説明する。
半導体装置10がオフしているときは、空乏層がリサーフ層42の周縁を越えてドリフト領域26内の広い範囲に広がっている。半導体装置10では、リサーフ層42の周縁のコーナー部42aで電界が集中し易い。このため、半導体装置10がターンオフする過渡期間において、高いサージ電圧が半導体装置10に加わると、リサーフ層42のコーナー部42aの電界が強くなる。このため、半導体装置10がターンオフする過渡期間では、リサーフ層42のコーナー部42aでアバランシェ現象が発生し、リサーフ層42のコーナー部42aでキャリアが多量に発生する。このとき、リサーフ層42内にドリフト領域26よりも不純物濃度が濃い半導体領域44が設けられていると、リサーフ層42のコーナー部42aでアバランシェ現象が発生したとしても、ドリフト領域26とリサーフ層42の間のチャージバランスの崩れが、半導体領域44が存在することによって相対的に小さく抑えられる。このため、空乏層の急激な収縮が抑えられ、半導体装置10の耐圧変動が小さく抑えられる。この結果、半導体装置10は、安定したダイナミック特性を得ることができる。
図7に、変形例の半導体装置100の要部断面図を模式的に示す。
半導体装置100は、終端領域10Bの半導体基板21の表面にn型の表面局所半導体領域146を備えていることを特徴としている。表面局所半導体領域146は、エミッタ電極57とチャネルストッパ電極34の間の全範囲に対向している。即ち、表面局所半導体領域146は、離間するエミッタ電極57とチャネルストッパ電極34の間に臨んでいる半導体基板21の表面の全範囲に設けられている。表面局所半導体領域146は、平面視すると、終端領域10Bに沿って中心領域10Aの周囲を一巡している。表面局所半導体領域146は、イオン注入技術を利用して半導体基板21の表面からリンを導入することによって形成することができる。
酸化膜36及び/又は保護膜38には、半導体装置100の製造工程、輸送工程及び実装工程等を通して、その表面及び内部に正又は負の外部電荷が蓄積する。酸化膜36及び/又は保護膜38の表面及び内部に正又は負の外部電荷が蓄積すると、蓄積した正又は負の外部電荷に引き寄せられて半導体基板21の表面に反対の極性を有する負又は正の反対電荷が集積してくる。半導体装置100は、終端領域10Bにおいて、この反対電荷の移動に伴う影響を低減する対策が施されている。
図7に示すように、半導体装置100は終端領域10Bの半導体基板21の表面に表面局所半導体領域146が設けられている。表面局所半導体領域146は、その不純物濃度が濃く調整されているので、表面局所半導体領域146の表面に集積する反対電荷による影響は相対的に小さく抑えられる。このため、外部電荷が蓄積したとしても、外部電荷によって引き寄せられる反対電荷による影響は、表面局所半導体領域146内に留まり、その周囲に存在するドリフト領域26の実効的な不純物濃度に影響を及ぼすことがない。この結果、外部電荷が蓄積したとしても、半導体装置109の耐圧の低下が抑制される。
また、半導体装置100では、表面局所半導体領域146が、リサーフ層42が存在する範囲の半導体基板21の表面の一部に形成されている。即ち、表面局所半導体領域146の一部とリサーフ層42の一部がオーバーラップしている。
本実施例では、ボディ領域52とリサーフ層42が同時に形成されている。リサーフ層42の不純物濃度は、半導体領域44を形成することによって適値に調整されているが、場合によってはリサーフ層42の表面の濃度をさらに調整して最適なチャージバランス条件にしたいこともある。あるいは、表面局所半導体領域146を形成することによって、半導体領域44の不純物濃度を抑えることができる。このような場合には、表面局所半導体領域146を形成する技術は、リサーフ層42の表面のチャージバランス条件を最適化するために極めて有用なものとなる。
図6に、変形例の半導体装置200の要部断面図を模式的に示す。
半導体装置200は、終端領域10Bの半導体基板21の表面に設けられている酸化膜236の厚みが大きいことを特徴としている。酸化膜236は、選択熱酸化法によって形成することができる。
この例でも、酸化膜236を形成することによって、リサーフ層42の表面の濃度をさらに調整して最適なチャージバランス条件にすることができる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
実施例の半導体装置の要部断面図を模式的に示す。 ボディ領域とリサーフ層を形成する製造工程の第1の過程を示す。 ボディ領域とリサーフ層を形成する製造工程の第2の過程を示す。 ボディ領域とリサーフ層を形成する製造工程の第3の過程を示す。 ボディ領域とリサーフ層を形成する製造工程の第4の過程を示す。 ボディ領域とリサーフ層を形成する製造工程の第5の過程を示す。 第1の変形例の半導体装置の要部断面図を模式的に示す。 第2の変形例の半導体装置の要部断面図を模式的に示す。
符号の説明
10A:中心領域
10B:終端領域
21:半導体基板
22:コレクタ電極
23:コレクタ領域
24:バッファ領域
26:ドリフト領域
32:チャネルストッパ領域
34:チャネルストッパ電極
42:リサーフ層
44:半導体領域
58:キャリア蓄積層
146:表面局所半導体領域

Claims (8)

  1. 回路素子が作り込まれている中心領域とその中心領域の周囲に設けられている終端領域に区画されており、中心領域の表面に設けられているボディ領域と、終端領域の表面に設けられているとともに一端がボディ領域の側面に接しているリサーフ層を有する半導体装置を製造する方法であって、
    中心領域のボディ領域に対応する範囲で開口率が大きく、終端領域のリサーフ層に対応する範囲で開口率が小さく調整されている第1マスク越しに、半導体基板に向けて不純物を照射する第1工程と、
    中心領域のボディ領域に対応する範囲と終端領域のリサーフ層に対応する範囲の半導体基板に向けて第1工程とは反対導電型の不純物を照射する第2工程と、を備えている半導体装置の製造方法。
  2. 前記第2工程は、
    中心領域のボディ領域に対応する範囲で開口率が大きく、終端領域のリサーフ層に対応する範囲で開口率が小さく調整されている第2マスク越しに、半導体基板に向けて第1工程とは反対導電型の不純物を照射することを特徴としている請求項1の半導体装置の製造方法。
  3. 第1マスクと第2マスクを兼用させ、第1工程と第2工程を連続して実施することを特徴とする請求項2の半導体装置の製造方法。
  4. 終端領域の半導体基板の表面の少なくとも一部に、第1工程とは反対導電型の不純物で構成された表面局所半導体領域を形成する第3工程をさらに備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかの半導体装置の製造方法。
  5. 前記表面局所半導体領域は、リサーフ層が存在している範囲の半導体基板の表面の少なくとも一部に形成されていることを特徴とする請求項4の半導体装置の製造方法。
  6. 回路素子が作り込まれている中心領域とその中心領域の周囲に設けられている終端領域に区画されている半導体装置であって、
    中心領域から終端領域に亘って連続しており、第1導電型の不純物を含んでいるドリフト領域と、
    中心領域のドリフト領域上に設けられており、第2導電型の不純物を含んでいるボディ領域と、
    ボディ領域によってドリフト領域から隔てられており、第1導電型の不純物を含んでいるキャリア蓄積層と、
    終端領域のドリフト領域上に設けられており、一端がボディ領域の側面に接しており、第2導電型の不純物をボディ領域よりも低濃度に含んでいるリサーフ層と、
    そのリサーフ層内に設けられており、第1導電型の不純物を含んでいる半導体領域と、を備えており、
    キャリア蓄積層と前記半導体領域は、同一面内に設けられており、
    前記半導体領域の不純物濃度とキャリア蓄積層の不純物濃度が異なっている半導体装置。
  7. 前記半導体領域は、前記リサーフ層の上面と下面の間の所定深さに位置している面内を延びていることを特徴とする請求項6の半導体装置。
  8. 前記半導体領域は、前記リサーフ層の一方の側面から他方の側面まで延びていることを特徴とする請求項7の半導体装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010135526A (ja) * 2008-12-04 2010-06-17 Toyota Central R&D Labs Inc 半導体装置
JP2013219083A (ja) * 2012-04-04 2013-10-24 Toyota Motor Corp 半導体装置及びその製造方法
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