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JP2008224575A - 異物検出装置 - Google Patents

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JP2008224575A
JP2008224575A JP2007066308A JP2007066308A JP2008224575A JP 2008224575 A JP2008224575 A JP 2008224575A JP 2007066308 A JP2007066308 A JP 2007066308A JP 2007066308 A JP2007066308 A JP 2007066308A JP 2008224575 A JP2008224575 A JP 2008224575A
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JP2007066308A
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Riyousuke Sakamaki
良介 坂槇
Masaaki Shimizu
正明 清水
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Asmo Co Ltd
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Asmo Co Ltd
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Abstract

【課題】電極に近接する異物の検出感度の低下を抑制しつつ、電気ノイズを低減させることができる異物検出装置を提供する。
【解決手段】異物検出装置に備えられるセンサ本体42は、その内側に電極線55a〜55dを有する絶縁層54を有し、該絶縁層54の外周には、第1外側電極52と第2外側電極53とが隣接するように配置されている。異物検出装置は、第1外側電極52に交流電圧を印加し、その電圧波形の変化に基づいて第1外側電極52に近接する導電性の異物を検出する。また、第2外側電極53には、第1外側電極52に印加される交流電圧と逆位相の交流電圧が印加される。
【選択図】図4

Description

本発明は、電極に近接する異物を検出する異物検出装置に関する。
従来、車両の側方に設けられたドアパネルをモータ等の駆動力により車両の前後方向に沿ってスライド移動させる電動スライドドア装置には、閉作動中のドアパネルの前端部と車体の乗降口の周縁部との間に存在する異物を検出するために、例えば特許文献1に記載されているような異物検出装置が備えられている。
特許文献1に記載されている異物検出装置は、センサ電極(電極)を有しドアパネルの前端部に沿って配置されるセンサ本体と、センサ電極により構成される静電容量に応じた近接検出信号を出力する近接検出回路とを備えている。近接検出回路は、該近接検出回路の複数箇所に設けられた各アナログスイッチをそれぞれ所定周期で開閉することにより、所定時間毎に繰り返しセンサ電極に基準電極を印加している。そして、センサ電極に基準電圧が印加されている間は、センサ電極と大地との間、若しくはセンサ電極と該センサ電極に近接する異物との間の静電容量を検出可能である。そして、近接検出回路は、センサ電極を用いて検出した静電容量に応じて、センサ電極に近接する異物、即ちドアパネルの前端部と乗降口の周縁部との間に存在する異物の有無の判定を行う。
また、異物検出装置としては、ドアパネルの前端部に沿って配置されたセンサ電極(電極)に交流電圧を印加するとともに、センサ電極と大地、若しくはセンサ電極と該センサ電極に近接する異物との間の静電容量に応じた発振周波数で発振する発振回路を備え、その発振周波数の変化に基づいて、センサ電極に近接する異物の有無の判定を行うものも知られている。
特開2004−257788号公報
ところで、ドアパネルの閉作動中は、常にドアパネルと乗降口の周縁との間に異物が挟み込まれる虞があるため、異物検出装置を常に作動させておくことが望ましい。しかしながら、特許文献1に記載の異物検出装置を常に作動させると、センサ電極に繰り返し基準電圧が印加されるため、当該センサ電極から電気ノイズが放射されてしまう。また、アナログスイッチを所定周期で開閉することによっても電気ノイズが発生する虞がある。そして、センサ電極に交流電圧を印加する構成の異物検出装置においても、異物検出装置を常に作動させると、常にセンサ電極に交流電圧が印加されるため、センサ電極から電気ノイズが放射されてしまう。
そこで、センサ電極に印加する電圧を低くすることが考えられるが、異物検出の感度が低下される虞がある。また、センサ電極の面積を縮小することにより、電気ノイズの放射される面積を縮小することも考えられるが、異物検出の感度が低下される虞があるとともに、異物検出装置の構成が複雑化される虞がある。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、電極に近接する異物の検出感度の低下を抑制しつつ、電気ノイズを低減させることができる異物検出装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、第1の電極に対して離間して配置された第2の電極に交流電圧を印加し、前記交流電圧の電圧波形の変化に基づいて前記第2の電極に近接する導電性の異物を検出する異物検出装置であって、前記第2電極に印加される交流電圧とは逆位相の交流電圧が印加される第3の電極を前記第2電極と隣接するように設けたことをその要旨としている。
同構成によれば、第3の電極には、第2の電極に印加される交流電圧と逆位相の交流電圧が印加されるため、第2の電極から放射される電気ノイズと、第3の電極から放射される電気ノイズとが互いに打ち消し合う。よって、異物検出装置から放射される電気ノイズを低減させることができる。また、第2の電極へ印加する電圧を低くしたり、第2の電極の面積を縮小したりしなくとも、電気ノイズの低減を図ることができるため、第2の電極に近接する異物の検出感度の低下は抑制される。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の異物検出装置において、前記第2の電極に交流電圧を印加するとともに、前記第2の電極と該第2の電極に近接する導電性の異物との間の静電容量に応じて定まる発振周波数で発振する第1の発振手段と、前記第3の電極に交流電圧を印加する第2の発振手段と、前記第1の発振手段に供給される交流電源に基づいて前記第1の発振手段に供給される交流電源と逆位相の交流電源を生成して前記第2の発振手段に供給する位相反転手段とを備えたことをその要旨としている。
同構成によれば、位相反転手段は、第1の発振手段に供給される交流電源に基づいて第1の発振手段に供給される交流電源と逆位相の交流電源を生成して第2の発振手段に供給する。従って、第2の発振手段では、位相反転手段から供給された交流電源に基づいて第3の電極に印加する交流電圧を生成することにより、該第2の発振手段にて生成された交流電圧と、第1の発振手段にて生成された交流電圧とを逆位相とすることができる。よって、第2の電極に印加される交流電圧と逆位相の交流電圧を容易に生成することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の異物検出装置において、前記第1の電極は、長尺状の絶縁層の内側に該絶縁層の長手方向に沿って配置され、前記第2の電極及び前記第3の電極は、前記絶縁層の外周に配置されることをその要旨としている。
同構成によれば、近接する導電性の異物との間の静電容量を検出するための第2の電極が、絶縁層の外周に配置されることにより、第2の電極に近接する導電性の異物の検出精度が向上される。また、第2の電極と第3の電極とは、共に絶縁層の外周に配置されるため、互いの電極から放射される電気ノイズを互いに打ち消しやすくなる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の異物検出装置において、前記第2の電極及び前記第3の電極は紐状をなすとともに、前記絶縁層の外周に互いに平行に配置されていることをその要旨としている。
同構成によれば、第2の電極と第3の電極とは互いに平行に配置されるため、これら電極の長手方向に沿って電気ノイズが一様に低減される。また、第2の電極及び第3の電極の絶縁層に対する配置を容易に行うことができる。尚、本発明において、「紐状」とは、絶縁層の外周に巻き付けることが可能な形状を意味する。
請求項5に記載の発明は、請求項3に記載の異物検出装置において、前記第2の電極及び前記第3の電極は紐状をなすとともに、前記絶縁層の外周に螺旋状に巻き付けられていることをその要旨としている。
同構成によれば、第2の電極は、絶縁層の外周に螺旋状に巻き付けられているため、絶縁層の周囲の何れの方向から導電性の異物が近接した場合であっても、当該異物の検出を行うことが可能となる。また、第2の電極及び第3の電極が共に絶縁層の外周に螺旋状に巻き付けられていることから、絶縁層がその長手方向に湾曲した状態で配置された場合であっても、異物検出装置の機能低下が抑制される。尚、本発明において、「紐状」とは、絶縁層の外周に巻き付けることが可能な形状を意味する。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の異物検出装置において、前記第2電極と前記第3電極とは、前記絶縁層に対し、互いの間隔を一定に保ちつつ互いに同方向に捩れる螺旋状に巻き付けられていることをその要旨としている。
同構成によれば、第2の電極と第3の電極とは、互いの間隔を一定に保ちつつ互いに同方向に捩れるように絶縁層の外周に螺旋状に巻きつけられているため、絶縁層において第2の電極及び第3の電極が巻き付けられている領域では、該絶縁層の長手方向に沿ってほぼ一定の電気ノイズの低減効果が得られる。
請求項7に記載の発明は、請求項5に記載の異物検出装置において、前記第2電極と前記第3電極とは、前記絶縁層に対し、互いに逆方向に捩れる螺旋状に巻き付けられていることをその要旨としている。
同構成によれば、第2の電極と第3の電極とが交差する部分において、各電極から放射される電気ノイズが互いに打ち消されやすくなる。
請求項8に記載の発明は、請求項5乃至請求項7の何れか1項に記載の異物検出装置において、前記第2の電極及び前記第3の電極は、前記絶縁層に対し、それぞれ複数本巻き付けられていることをその要旨としている。
同構成によれば、第2の電極及び第3の電極を1本ずつ絶縁層の外周に巻き付けた場合に比べて、電気ノイズをより低減することができる。
請求項9に記載の発明は、第1の電極に対して離間して配置された第2の電極に交流電圧を印加し、前記交流電圧の電圧波形の変化に基づいて前記第2の電極に近接する導電性の異物を検出する異物検出装置であって、前記第1の電極は、長尺状の絶縁層の内側に該絶縁層の長手方向に沿って配置され、前記第2の電極は、紐状をなすとともに、前記絶縁層の外周に前記絶縁層の長手方向の片側端部で折り返して配置されていることをその要旨としている。
同構成によれば、第2の電極は、絶縁層に対し、絶縁層の長手方向の片側端部で折り返して配置されているため、第2の電極に交流電圧が印加されると、第2の電極において、その一端部から折り返された部分までの領域と、折り返された部分からその他端部までの領域とでは、あたかも逆位相の交流電圧が印加されたようになる。従って、第2の電極において、その一端部から折り返された部分までの領域で放射される電気ノイズと、折り返された部分からその他端部までの領域で放射される電気ノイズとが互いに打ち消し合うことになる。よって、異物検出装置から放射される電気ノイズを低減させることができる。また、第2の電極へ印加する電圧を低くしたり、第2の電極の面積を縮小したりしなくとも、電気ノイズの低減を図ることができるため、第2の電極に近接する導電性の異物の検出感度の低下は抑制される。
請求項10に記載の発明は、請求項3乃至請求項9の何れか1項に記載の異物検出装置において、前記絶縁層は、復元性を有するとともに、該絶縁層の長手方向に延びる離間孔を有し、前記第1の電極は、可撓性を有する第1乃至第4の電極線よりなる少なくとも一組の電極線の組から構成され、前記第1乃至第4の電極線は、前記絶縁層の内側に露出するように且つ互いに離間するように前記絶縁層の内側に螺旋状に配置されるとともに、各前記電極線の組における前記第1及び第2の電極線の一端は抵抗を介して直列に接続され、前記第1の電極線の他端に第3の電極線の一端が接続され、前記第2の電極線の他端に前記第4の電極線の一端が接続され、第3の電極線の他端から電源が供給され、更に第4の電極線の他端は接地されていることをその要旨としている。
同構成によれば、第1の電極を利用して、第2の電極及び第3の電極が外周に配置された絶縁層に対して異物が直接若しくは間接的に接触したことを検出することができる。また、第1の電極を構成する4本一組の電極線は、それぞれ絶縁層の内側に螺旋状に配置されていることから、絶縁層の外周の何れの方向から異物が接触した場合であっても、異物の接触を検出することが可能である。
本発明によれば、電極に近接する異物の検出感度の低下を抑制しつつ、電気ノイズを低減させることができる異物検出装置を提供することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1は、本実施形態の電動スライドドア装置(開閉装置)1を搭載した車両2を示す斜視図である。図1に示すように、車両2は、導電性金属材料よりなる車体3を備えるとともに、該車体3の左側側面には、四角形状をなす乗降口4が形成されている。この乗降口4は、導電性金属材料により形成され該乗降口4に応じた四角形状をなすドアパネル5によって開閉される。また、図2に示すように、乗降口4の前方には、導電性を有する助手席側ドアパネル6が設けられるとともに、乗降口4を閉鎖した状態のドアパネル5と前記助手席側ドアパネル6との間には、導電性を有するセンターピラー7が車両2の上下方向に延びるように設けられている。
図1に示すように、前記ドアパネル5は、乗降口4を開閉するために作動機構11を介して車体3に対して略前後方向に移動可能に取り付けられるとともに、該ドアパネル5にはラッチ等のロック機構(図示略)が設けられている。このロック機構は、ドアパネル5が乗降口4を閉鎖した状態(即ちドアパネル5が全閉位置に配置された状態)にある場合に、ドアパネル5を車体3に対して移動不能とすべく固定するためのものである。そして、ロック機構には、ハーフラッチ検出手段(図示略)が設けられており、該ハーフラッチ検出手段は、当該ロック機構がハーフラッチ状態になると、ハーフラッチ検出信号を電動スライドドア装置1の制御回路装置111(図3参照)に出力する。
前記作動機構11は、車体3に設けられたアッパレール12、ロアレール13、センターレール14、及びドアパネル5側に設けられたアッパアーム15、ロアアーム16、センターアーム17から構成されている。
アッパレール12及びロアレール13は、車両2において乗降口4の上部及び下部にそれぞれ設けられ、車両2の略前後方向に沿って延びている。センターレール14は、車両2において乗降口4よりも後方となる部位の略中央部に設けられ、車両2の略前後方向に沿って延びている。これら各レール12〜14は、その後端から前端側に向かって車両2の前後方向に沿うように形成されるとともに、途中からその前端側が車室内側に向くように湾曲している。
前記各アーム15〜17は、ドアパネル5の車室内側の面における上部、下部及び中央部の所定位置にそれぞれ固定されている。そして、アッパアーム15は前記アッパレール12に対して、ロアアーム16は前記ロアレール13に対して、センターアーム17は前記センターレール14に対してそれぞれ連結されるとともに、各アーム15〜17は、各レール12〜14に案内されて車両2の前後方向に移動可能となっている。
また、前記ロアアーム16は、駆動機構21の駆動により前後方向に駆動される。詳述すると、前記ロアレール13よりも車室内側となる位置には、車両2の上下方向の軸回りに回転する、駆動機構21の駆動プーリ22及び複数の従動プーリ23が設けられている。そして、これら駆動プーリ22及び従動プーリ23には、無端ベルト24が掛け渡されるとともに、該無端ベルト24には、前記ロアアーム16の先端部が固定されている。
また、図1及び図3に示すように、駆動プーリ22には、駆動機構21を構成するスライドアクチュエータ25が接続されている。スライドアクチュエータ25は、車室内側に配置されるとともに、スライドモータ26と、該スライドモータ26の回転を減速して前記駆動プーリ22に伝達する減速機構(図示略)とを備えている。そして、スライドモータ26が駆動されて駆動プーリ22が回転すると、無端ベルト24が従動回転して前記ロアアーム16が前後方向に移動し、前記ドアパネル5が前後方向にスライド移動される。
前記スライドアクチュエータ25内には、スライドモータ26の回転を検出する位置検出装置27が備えられている。位置検出装置27は、スライドモータ26の回転に対応した位置検出信号を制御回路装置111に出力する。この位置検出装置27は、例えば、スライドモータ26の回転軸(図示略)若しくは前記減速機構を構成する減速ギヤ(図示略)とから構成され、位置検出信号として、永久磁石の回転による該永久磁石の磁界の変化に応じたパルス信号を出力する。そして、ドアパネル5はスライドモータ26の駆動力によって作動されるため、位置検出信号は、ドアパネル5の位置に応じた信号となるとともに、ドアパネル5が所定距離移動する毎に、H(高電位)レベルからL(低電位)レベルへ、若しくはLレベルからHレベルへその電位レベルが切り替わる。
また、前記ドアパネル5の内部には、駆動機構21を構成するクローザアクチュエータ28が配置されるとともに、該クローザアクチュエータ28は、クローザモータ29と、該クローザモータ29の回転を減速する減速機構(図示略)とを備えている。そして、クローザモータ29が駆動されると、前記ロック機構によるロックが可能な位置までドアパネル5が移動される。
また、電動スライドドア装置1は、制御回路装置111に電気的に接続された操作スイッチ31を備えている。この操作スイッチ31は、車両2の搭乗者によって乗降口4を開放するように該操作スイッチ31が操作されると、乗降口4を開放するようにドアパネル5をスライド移動させる旨の開信号を制御回路装置111に出力する。一方、操作スイッチ31は、搭乗者によって、乗降口4を閉鎖するように該操作スイッチ31が操作されると、乗降口4を閉鎖するようにドアパネル5をスライド移動させる旨の閉信号を制御回路装置111に出力する。この操作スイッチ31は、車室内の所定箇所(ダッシュボード等)やドアパネル5の車室内側の側面、イグニッションキーと共に携行される携帯品(図示略)等に設けられている。
図3に示すように、電動スライドドア装置1は、ドアパネル5と乗降口4との間に存在する導電性を有する異物X1及び導電性を有さない異物X2(図2参照)を検出するための異物検出装置41を備えるとともに、該異物検出装置41は、センサ本体42と、圧力検出部43と、静電容量検出部44と、位相反転部45と、判定部46とを備えている。
図1に示すように、ケーブル状のセンサ本体42は、その長手方向の長さが、ドアパネル5の前端部5aの上下方向の長さと略等しく形成されている。そして、図4に示すように、センサ本体42を構成する外皮51は、絶縁性を有する材料により形成され、弾性変形可能であるとともに、長尺状の円筒状をなしている。この外皮51の内側には、第1外側電極52及び第2外側電極53がそれぞれ2本ずつ設けられるとともに、これら第1及び第2外側電極52,53の内側には、長尺状の略円筒状をなす絶縁層54が設けられている。尚、本実施形態の絶縁層54の直径Dは、5mmに設定されている。
2本の第1外側電極52及び2本の第2外側電極53は、全て等しい帯状をなしている。各外側電極52,53は、アルミニウム製であるとともに、その幅W(長手方向と直交する方向の長さ)は、本実施形態では、2.5mmに設定されている。そして、これら第1外側電極52及び第2外側電極53は、絶縁層54の外周に螺旋状に巻き付けられている。詳述すると、合計4本の第1外側電極52及び第2外側電極53は、第1外側電極52と第2外側電極53とが交互となるように絶縁層54の外周に螺旋状に巻き付けられるとともに、各外側電極52,53の螺旋の捩れ方向が同じとなっている。また、第1外側電極52及び第2外側電極53は、絶縁層54の長手方向に隣り合う外側電極52,53間の隙間の幅Sが一定となるように絶縁層54に巻き付けられるとともに、本実施形態では、隙間の幅Sは0.3〜0.6mm程度に設定されている。更に、これら第1外側電極52及び第2外側電極53は、絶縁層54の長手方向の一端から他端まで巻き付けられている。そして、各第1外側電極52の一端(図4において下側の端部)は、静電容量検出部44に電気的に接続されるとともに、各第2外側電極53の一端(図4において下側の端部)は、位相反転部45に電気的に接続されている。
図5(a)に示すように、前記絶縁層54は、絶縁性及び復元性を有する弾性変形可能な絶縁体(軟質の合成樹脂材料やゴム等)により形成されるとともに、前記外皮51と略等しい長さをなしている。また、絶縁層54の外形は円筒状をなすとともに、その径方向の中央部には、該絶縁層54の長手方向に沿って延びる離間孔54aが形成されている。離間孔54aは、絶縁層54の径方向に沿った断面において周方向に等角度間隔となる4箇所に径方向外側に向かって凹設された離間凹部54b〜54eを絶縁層54の径方向中央部で繋いだ形状をなすことにより、絶縁層54の長手方向と直交する方向の断面形状が十字形状をなしている。そして、離間孔54aは、4つの離間凹部54b〜54eがそれぞれ螺旋状となるように絶縁層54の長手方向に沿って延びている。
また、絶縁層54の内側には、該絶縁層54にて保持される電極線55a〜55dが配置されている。各電極線55a〜55dは、導電性細線を寄り合わせて形成され可撓性を有する中心電極56と、該中心電極56の外周を被覆する円筒状の導電被覆層57とから構成されている。導電被覆層57は、導電性及び弾性を有するとともに円筒状に形成されている。そして、各電極線55a〜55dは、絶縁層54の4つの離間凹部54b〜54e間に、それぞれ離間凹部54b〜54eに沿った螺旋状をなすように配置されている。また、各電極線55a〜55dは、離間凹部54b〜54e間で、その周方向の半分強が絶縁層54内に埋設されている。
図3に示すように、電極線55a及び電極線55cは、長手方向の一端(図3において右側の端部)で導通するとともに、電極線55b及び電極線55dも、長手方向の一端(図3において右側の端部)で導通している。そして、電極線55cと電極線55dとは、長手方向の他端(図3において左側の端部)で抵抗58を介して導通している。更に、電極線55bの長手方向の他端(図3において左側の端部)は、グランドGNDに接続される(車体3に接地される)とともに、電極線55aの長手方向の他端(図3において左側の端部)は、圧力検出部43に電気的に接続されている。そして、電極線55aには、制御回路装置111及び圧力検出部43を介して電源が供給される。
図5(a)に示すように、上記のように構成されたセンサ本体42は、プロテクタ61によって保持されるとともに、該プロテクタ61を介してドアパネル5の前端部5aに固定されている。このプロテクタ61は、該プロテクタ61をドアパネル5の前端部5aに固定するための取付け部62と、センサ本体42を保持する保持部63とが一体に形成されてなる。
取付け部62は、U字状をなす導電性の骨部材64aが車両2の上下方向に沿って多数連結されてなる補強部材64を、絶縁性樹脂材料(エラストマ、ゴムを含む)にて被覆してなるものであり、取付け部62において骨部材64aの内側となる部位には、取付け部62の長手方向に沿って延びる取付け溝62aが形成されている。そして、取付け部62の長手方向の長さは、センサ本体42の軸方向の長さと略等しく形成されている。また、円筒状の保持部63は、前記取付け部62に対し、軸方向から見て前記取付け溝62aの開口部と逆側となる位置に一体に形成されている。この保持部63の軸方向の長さは、センサ本体42の軸方向の長さと略等しく形成されるとともに、該保持部63の内周面により形成された挿入孔63aの内径は、センサ本体42の外径よりも若干大きく形成されている。そして、このようなプロテクタ61は、挿入孔63aにセンサ本体42が挿入された状態で、ドアパネル5の前端部5aに固定される。
ここで、ドアパネル5を構成する内板71は、その前端部(車両2の前方側の端部)に、車幅方向と略平行に形成された固定部72を有するとともに、該固定部72の車室外側の端部から車両2の前方側に向かって延設された延設部73を有する。また、延設部73の先端は、ドアパネル5を構成する外板74によって覆われている。そして、前記固定部72における車両2の前方側の面には、車両2の前方側に向かって延設されたブラケット本体75aを有するブラケット75が固定されている。このブラケット75は、車両2の上下方向に沿って延びている。そして、前記取付け溝62aにブラケット本体75aが圧入されることにより、プロテクタ61は、ブラケット本体75aに、即ちドアパネル5の前端部5aに固定される。
プロテクタ61を介してセンサ本体42がドアパネル5に固定された状態では、センサ本体42は、ドアパネル5の前端部5aに沿うとともに、前記延設部73の先端(延設部73を被覆する外板74を含む)よりも車両2の前方側に突出している。そして、図5(c)に示すように、例えば矢印α方向からセンサ本体42に押圧力が加えられると、保持部63(図5(a)参照)、外皮51、第1外側電極52、第2外側電極53及び絶縁層54が変形する。この時、離間孔54aが潰れる程に押圧力が加えられて絶縁層54が変形すると、電極線55a及び電極線55cの何れか一方と、電極線55b及び電極線55dの何れか一方とが接触して互いに導通する。そして、押圧力が取り除かれると、保持部63(図5(a)参照)、外皮51、第1外側電極52、第2外側電極53及び絶縁層54が復元し、電極線55a〜55dも復元して非導通状態となる。
図3に示すように、前記圧力検出部43は、絶縁層54、電極線55a〜55d及び抵抗58と共に、乗降口4の周縁においてドアパネル5の前端部5aに対向する対向部4a(図2参照)と、ドアパネル5の前端部5aとの間に存在する異物X1若しくは異物X2に接触してこれら異物X1,X2を検出する接触式のセンサを構成している。この圧力検出部43は、グランドGNDに接続されている。
ここで、センサ本体42に押圧力が加えられていない通常の状態(図5(b)に示す状態)では、電極線55aに供給される電流は、電極線55aから電極線55c,55dを介して電極線55bへ流れる際、抵抗58を介して流れる。しかし、センサ本体42に押圧力が加えられる(例えば図5(c)に示す状態)と、保持部63、外皮51、第1外側電極52、第2外側電極53及び絶縁層54が変形し、電極線55a及び電極線55cの何れか一方と、電極線55b及び電極線55dの何れか一方とが接触して互いに導通して短絡される。すると、電極線55aから電極線55c,55dを介して電極線55bへ流れる電流は、抵抗58を介さずに流れることになり、通常の状態における電極線55aとグランドGNDとの間の電圧値に対して、電極線55aとグランドGNDとの間の電圧値が変化する。圧力検出部43は、この時の電極線55aとグランドGNDとの間の電圧値の変化を検出し、電極線55a及び電極線55cの何れか一方と、電極線55b及び電極線55dの何れか一方とが接触して短絡されたことに基づいて電圧値が変化したことを示す電圧検出信号を判定部46に出力する。例えば、圧力検出部43は、通常の状態における電極線55aとグランドGNDとの間の電圧値に基づいて設定された閾値を持っており、検出した電極線55aとグランドGNDとの間の電圧値が閾値を越えた場合に電圧検出信号を出力する。
尚、図5(c)に示すように、センサ本体42は、該センサ本体42に押圧力が加えられて径方向に所定の変形量Lだけ変形すると、電極線55a及び電極線55cの何れか一方と、電極線55b及び電極線55dの何れか一方とが接触して互いに導通し、圧力検出部43(図3参照)から電圧検出信号が出力されるように構成されている。そして、本実施形態では、この変形量Lは2mmに設定されている。
図3に示すように、静電容量検出部44は、ドアパネル5(図1参照)の内部に配置されている。また、グランドGNDに接続された静電容量検出部44には、前記第1外側電極52が電気的に接続されている。尚、図3には、それぞれ1本ずつの第1外側電極52及び第2外側電極53を代表して図示している。この静電容量検出部44は、第1発振回路81と、第1カウンタ82と、基準クロック生成回路83と、第2カウンタ84とを備えている。
第1発振回路81には、例えばコルピッツ形発振回路が用いられるとともに、制御回路装置111から交流電源が供給される。そして第1発振回路81は、供給された交流電源に基づいて交流電圧を生成し、生成した該交流電圧を第1外側電極52に印加するとともに、第1外側電極52を用いて検出される静電容量C1に応じた発振周波数で発振する。更に、第1発振回路81は、第1外側電極52を用いて検出される静電容量C1に応じた発振周波数の発振信号を出力する。ここで、第1外側電極52を用いて検出される静電容量C1は、センサ本体42に近接する導電性の異物X1(若しくは大地)と第1外側電極52とにより形成されるコンデンサ91の静電容量C2と、第1外側電極52と電極線55aとにより形成されるコンデンサ92の静電容量C3との合成値となる。従って、センサ本体42に異物X1が近接すると、第1外側電極52と異物X1との間の静電容量C2が増大するため、静電容量検出部44にて検出される静電容量C1は増大される。尚、第1発振回路81から出力される発振信号は、デジタル化されたパルス信号である。そして、第1カウンタ82は、第1発振回路81が出力する発振信号の立上がりの数を計測する。
また、前記基準クロック生成回路83は、所定のクロック周波数のクロック信号を出力するとともに、前記第2カウンタ84は、このクロック信号の立上がりの数を計測する。本実施形態では、クロック周波数は25MHzに設定されている。
静電容量検出部44は、第1発振回路81、第1カウンタ82、基準クロック生成回路83及び第2カウンタ84により、所定数周期分の発振信号が出力されるのに要する時間を所定の計測時間T1内で計測し、図6に示すように、計測時間T1が経過するごとにその計測結果を出力する。尚、図6においては、計測結果が出力される時間に黒丸を付している。本実施形態では、静電容量検出部44において、20,000周期分の発振信号が出力されるのに要する時間を、6.5msに設定された計測時間T1内で計測する。詳述すると、図3に示すように、静電容量検出部44では、第1カウンタ82が発振信号の立上がりの数を20,000個計測するとともに、第2カウンタ84にて、20,000周期分の発振信号が出力される間に基準クロック生成回路83から出力されるクロック信号の立上がりの数を計測することにより、20,000周期分の発振信号が出力されるのにかかる時間を計測している(図7参照)。そして、静電容量検出部44は、第2カウンタ84にて計測された、20,000周期分の発振信号に対応するクロック信号の立上がりの数を、計測結果として所定の計測時間T1毎に判定部46に出力する。また、静電容量検出部44では、測定結果を出力するたびに、20,000周期分の発振信号に対応するクロック信号の立上がりの数を新たに計測する。
前記計測時間T1は、ドアパネル5が最大移動速度で移動している場合に位置検出装置27から出力される位置検出信号のパルスが立上がってから立下がるまでの時間(若しくは立下がってから立上がるまでの時間)よりも短い時間に設定されている。また、計測時間T1は、ドアパネル5が最大移動速度で閉作動されている場合に、異物X1(若しくは異物X2)がセンサ本体42を保持する保持部63(図5(a)参照)に当接してから(当接した時点ではセンサ本体42は変形していない)、圧力検出部43が電圧検出信号を出力するまでにかかる反応時間T2よりも短い時間に設定されている。本実施形態の電動スライドドア装置1においては、ドアパネル5の最大移動速度は250m/sに設定されている。そして、センサ本体42が2mmの前記変形量Lだけ変形すると、圧力検出部43が電圧検出信号を出力することから、反応時間T2は、250m/sの最大移動速度で閉作動しているドアパネル5が2mm移動するのに要する時間となる。従って、本実施形態における反応時間T2は8msである。そこで、本実施形態では、計測時間T1を、8msよりも短い6.5msに設定している。
また、実験により、ドアパネル5の前端部5aと乗降口4の対向部4aとの間に異物X1が存在しない場合には、第1発振回路81は、第1外側電極52を用いて検出される静電容量C1が250pFとなる発振周波数で安定して発振していることがわかった。そして、本実施形態の第1発振回路81においては、静電容量C1が250pFの時の共振周波数が3.2MHzであった。従って、ドアパネル5の前端部5aと乗降口4の対向部4aとの間に異物X1が存在しない場合、6.5msに設定された計測時間T1の間には、第1発振回路81は、20,800周期分の発振信号を出力する。ところで、より精度良く静電容量C1を検出するためには、より多数の周期分の発振信号が出力される時間を連続して計測することが望ましい。そこで、計測時間T1内でより多数の周期分の発振信号が出力されるのに要する時間を計測すべく、本実施形態では、時間を計測する発振信号の周期数を20,000に設定している。
また、ドアパネル5の前端部5aと乗降口4の対向部4aとの間に存在する導電性の異物X1の有無の判定をより精度良く行うため、第1外側電極52を用いて検出される静電容量C1の0.01pFの変化を検出することが望まれている。そして、前記基準クロック生成回路83のクロック周波数を25MHzとした場合、静電容量検出部44において、第1外側電極52を用いて検出される静電容量C1が0.01pF変化すると、20,000周期分の発振信号に対応するクロック信号の立ち上がりの数は34クロック変化した。従って、基準クロック生成回路83におけるクロック周波数を25MHzに設定すると、クロック信号の1クロック当たり約0.003pFの精度を出せることになる。このように、クロック周波数を25MHzに設定すれば、第1外側電極52を用いて検出される静電容量C1の0.01pFの変化を十分検出可能である。
前記位相反転部45は、前記静電容量検出部44と電気的に接続されるとともに、インバータ101と、第2発振回路102とを備えている。インバータ101は、第2発振回路102の前段に設けられるとともに、静電容量検出部44の第1発振回路81に供給される交流電源(交流電圧)に基づいて、第1発振回路81に供給される交流電源(交流電圧)と逆位相の交流電源(交流電圧)を生成して第2発振回路102に供給する。
第2発振回路102には、第1発振回路81と同様のコルピッツ形発振回路が用いられている。そして、第2発振回路102は、第2外側電極に交流電圧を印加するとともに、第2外側電極53を用いて検出される静電容量C4に応じた発振周波数で発振する。ここで、第2外側電極53を用いて検出される静電容量C4は、センサ本体42に近接する導電性の異物X1(若しくは大地)と第2外側電極53とにより形成されるコンデンサ103の静電容量C5と、第2外側電極53と電極線55aとにより形成されるコンデンサ104の静電容量C6との合成値となる。
そして、インバータ101は、第1発振回路81に供給される交流電源に基づいて、第1発振回路81に供給される交流電源と逆位相の交流電源を生成して第2発振回路102に供給するため、図8に示すように、第2発振回路102が第2外側電極53に印加する交流電圧は、第1発振回路81が第1外側電極52に印加する交流電圧と逆位相となる。尚、図8においては、第1発振回路81から第1外側電極52に印加される交流電圧の電圧波形を実線にて図示し、第2発振回路102から第2外側電極53に印加される交流電圧の電圧波形を破線にて図示している。更に、本実施形態では、第1外側電極52と第2外側電極53とが同じ形状をなすとともに絶縁層54に対して同様に螺旋状に巻き付けられており、更に、第1発振回路81と第2発振回路102とは同様の構成であることから、第2発振回路102が第2外側電極53に印加する交流電圧の振幅は、第1発振回路81が第1外側電極52に印加する交流電圧の振幅とほぼ同じ大きさとなる。
図3に示すように、判定部46は、記憶部46aを備えるとともに、静電容量検出部44が計測時間T1毎に出力する計測結果(即ち、20,000周期分の発振信号に対応するクロック信号の立上がりの数)を記憶部46aに記憶する。図3及び図6に示すように、記憶部46aは、静電容量検出部44が出力するクロック信号の立上がりの数と、位置検出信号のパルス番号とを関連付けて記憶する。本実施形態では、パルス番号は、位置検出信号の立上がり及び立下りごとに加算若しくは減算される。詳述すると、位置検出信号のパルス番号は、ドアパネル5が全閉位置Pcから全開位置Poへ移動される場合には加算され、ドアパネル5が全開位置Poから全閉位置Pcへ移動される場合には減算される(図2参照)。本実施形態では、ドアパネル5が全閉位置Pcから閉作動され始めた直後の位置検出信号の立上がりでパルス番号が「0」から「1」に切り替わるように設定されている。そして、例えば、ドアパネル5の閉作動時において、位置検出信号のパルス番号が「1」のときに静電容量検出部44から入力された計測結果は、パルス番号「1」と対応させて記憶部46aに記憶される。尚、位置検出信号は、ドアパネル5が所定距離移動する毎に電位レベルが切り替わるため、ドアパネル5の速度が遅くなるほど、1つのパルス番号に関連付けられた計測結果の数が多くなる。そして、判定部46は、位置検出信号のパルス番号の切り替わりを検出することにより、ドアパネル5が所定距離だけ移動したことを検出している。
また、判定部46は、センサ本体42に近接する導電性の異物X1の有無を判定するための閾値を持っている。この閾値は、ドアパネル5の前端部5aと乗降口4の対向部4aとの間に異物X1が存在しない状態でドアパネル5を閉作動させた場合に、静電容量検出部44にて実際に計測される20,000周期分の発振信号に対応するクロック信号の立上がりの数に応じて設定されている。ここで、図9に示すように、ドアパネル5の閉作動時に第1外側電極52を用いて検出される静電容量C1は、ドアパネル5が全閉位置Pc付近の所定位置に配置されると、それ以後、ドアパネル5が全閉位置Pcに近づくに連れて徐々に大きくなっていく。これは、ドアパネル5の前端部5aが乗降口4の対向部4a(即ちセンターピラー7等)に近接することにより、対向部4aと第1外側電極52との間の静電容量が増大することによるものである。そのため、閾値は、ドアパネル5の位置に応じて複数設定されている。
そして、判定部46は、位置検出信号のパルス番号が切り替わって最初に静電容量検出部44から入力された計測結果と閾値とを比較して、当該計測結果が閾値以下である場合には、ドアパネル5の前端部5aと乗降口4の対向部4aとの間に異物は存在しないと判定する。一方、当該計測結果が閾値よりも大きい場合には、ドアパネル5の前端部5aと乗降口4の対向部4aとの間に異物X1が存在すると判定し、前端部5aと対向部4aとの間に異物が存在することを示す異物検出信号を制御回路装置111に出力する。
また、判定部46は、圧力検出部43から電圧検出信号が入力されると、該電圧検出信号が入力されたことに基づいて、ドアパネル5の前端部5aと乗降口4の対向部4aとの間に異物X1(若しくは異物X2)が存在すると判定し、前端部5aと乗降口4との間に異物が存在することを示す異物検出信号を制御回路装置111に出力する。
図3に示すように、制御回路装置111は、ドアパネル5(図1参照)の内部に配置されるとともに、車両2のバッテリ112から電源が供給される。この制御回路装置111は、前記ハーフラッチ検出手段、位置検出装置27、操作スイッチ31、及び異物検出装置41から入力される各種信号に応じてスライドアクチュエータ25やクローザアクチュエータ28を制御する。
即ち、制御回路装置111は、操作スイッチ31から開信号が入力されるとドアパネル5を全開位置Poまで開作動させ、操作スイッチ31から閉信号が入力されるとドアパネル5を全閉位置Pcまで閉作動させるべくスライドモータ26を制御する(図2参照)。また、制御回路装置111は、前記ハーフラッチ検出手段からハーフラッチ検出信号が入力されると、ドアパネル5をロック機構によるロックが可能な位置まで移動させるべくクローザモータ29を制御する。更に、制御回路装置111は、位置検出装置27から入力される位置検出信号に基づいてドアパネル5の位置を検出するとともに、ドアパネル5の位置に応じて該ドアパネル5の速度を制御する。更に、制御回路装置111は、ドアパネル5の閉作動中に、異物検出装置41の判定部46から異物検出信号が入力されると、スライドモータ26にドアパネル5を全開位置Poまで移動させる旨の駆動信号を出力する。
次に、電動スライドドア装置の動作について、図3を参照して総括的に説明する。
制御回路装置111は、操作スイッチ31から開信号が入力されると、ドアパネル5を開作動させる方向(開方向)にスライドモータ26を駆動する。そして、ドアパネル5が全開位置Poに配置されると、制御回路装置111は、スライドモータ26を停止させる。
一方、制御回路装置111は、操作スイッチ31から閉信号が入力されると、ドアパネル5を閉作動させる方向(閉方向)にスライドモータ26を駆動する。この時、制御回路装置111は、全開位置Poから、全開位置Poと全閉位置Pcとの間に設定された第1のドア位置P1までの範囲をドアパネル5が移動している間には、最大移動速度(本実施形態では250m/s)でドアパネル5が移動するようにスライドモータ26を制御する(図2参照)。そして、位置検出信号に基づいてドアパネル5が第1のドア位置P1に配置されたことを検出すると、制御回路装置111は、ドアパネル5の移動速度が徐々に小さくなるようにスライドモータ26を制御する。そして、ドアパネル5が全閉位置Pc直前となる位置に配置されてハーフラッチ検出手段からハーフラッチ検出信号が入力されると、制御回路装置111は、クローザモータ29を駆動し、該クローザモータ29によるドアパネル5のロックを行ってドアパネル5を全閉位置Pcに配置する。そして、ドアパネル5が全閉位置Pcに配置されると、クローザモータ29を停止させる。
また、制御回路装置111は、操作スイッチ31から閉信号が入力されると、異物検出装置41を駆動する。そして、判定部46は、計測時間T1毎に静電容量検出部44から入力される計測結果(即ち20,000周期分の発振信号に対応するクロック信号の立上がりの数)を、位置検出信号のパルス番号に関連付けて記憶する(図6及参照)。
また、判定部46は、位置検出信号のパルス番号が切り替わった後、最初に静電容量検出部44から入力された計測結果と、センサ本体42に近接する異物X1の有無を判定するための閾値とを比較する。そして、計測結果が閾値よりも大きい場合には、判定部46は、ドアパネル5の前端部5aと乗降口4の対向部4aとの間に異物X1が存在すると判定し、制御回路装置111に異物検出信号を出力する。更に、判定部46は、圧力検出部43から電圧検出信号が入力されると、ドアパネル5の前端部5aと乗降口4の対向部4aとの間に異物X1(若しくは異物X2)が存在すると判定し、制御回路装置111に異物検出信号を出力する。
そして、制御回路装置111は、ドアパネル5の位置に関わらず、ドアパネル5の前端部5aと乗降口4の対向部4aとの間に異物X1(若しくは異物X2)が存在することを示す異物検出信号が入力されると、ドアパネル5を全開位置Poまで移動させるべくスライドモータ26を制御する。
また、ドアパネル5の閉作動時には、第1発振回路81から第1外側電極52に印加される交流電圧と逆位相で振幅の大きさがほぼ等しい交流電圧が、第2発振回路102から第2外側電極53に印加されている。従って、第1外側電極52から放射される電気ノイズは、第2外側電極53から放射される電気ノイズによって打ち消される。その結果、センサ本体42から放射される電気ノイズが低減される。
ここで、図10に、センサ本体から放射される電気ノイズのうち、FM(Frequency Modulation)周波数の周波数帯域(76〜108MHz)の電気ノイズのレベルを測定した結果を示す。図10において、Aは、直径5mmの絶縁層54の外周に、直径が0.05mmの第1外側電極を94本螺旋状に巻き付けて構成されたセンサ本体を用いて測定を行った結果であり、電気ノイズのレベルは−67.0dBmであった。尚、Aのセンサ本体は、第1外側電極と逆位相の交流電圧が供給される第2外側電極を備えていない。また、Bは、直径5mmの絶縁層54の外周に、幅Wが5mmの第1外側電極と第2外側電極とをそれぞれ1本ずつ、外側電極間の隙間の幅Sが0.3〜0.6mmとなるように螺旋状に巻き付けて構成されたセンサ本体を用いて測定を行った結果であり、電気ノイズのレベルは−66.7dBmであった。更に、Cは、直径5mmの絶縁層54の外周に、幅Wが2.5mmの第1外側電極と第2外側電極とをそれぞれ1本ずつ、外側電極間の隙間の幅Sが0.3〜0.6mmとなるように螺旋状に巻き付けて構成されたセンサ本体を用いて測定を行った結果であり、電気ノイズのレベルは−69.1dBmであった。そして、Dは上記した本実施形態のセンサ本体42を用いて測定を行った結果であり、電気ノイズのレベルはー85.2dBmであった。
この実験結果から、第1外側電極52及び第2外側電極53の幅Wが狭いほど、センサ本体から放射される電気ノイズのレベルが小さくなることが分かる。また、第1外側電極52及び第2外側電極53の本数が多いほど、センサ本体から放射される電気ノイズのレベルが小さくなることが分かる。
尚、車両2に搭載された全ての電気機器の電源をオフにした状態で車両2から放射される電気ノイズのレベルを測定したところ、その平均値は−85.0dBmであった。従って、本実施形態のセンサ本体42を用いることにより、センサ本体42から放射される電気ノイズのレベル(FMの周波数帯域の電気ノイズのレベル)を、車両2に搭載された全ての電気機器の電源をオフにした状態で車両2から放射される電気ノイズのレベルと同等の値とすることができる。
上記したように、本実施形態によれば、以下の効果を有する。
(1)異物検出装置41の駆動時において、第2外側電極53には、第1外側電極52に印加される交流電圧と逆位相の交流電圧が印加されるため、第1外側電極52から放射される電気ノイズと、第2外側電極53から放射される電気ノイズとが互いに打ち消し合う。よって、センサ本体42から放射される電気ノイズを低減させることができる。また、異物X1の近接を検出するために用いられる第1外側電極52へ印加する電圧を低くしたり、第1外側電極52の面積を縮小したりしなくとも、センサ本体42から放射される電気ノイズの低減を図ることができるため、第1外側電極52に近接する異物X1の検出感度の低下は抑制される。
(2)インバータ101は、第1発振回路81に供給される交流電源に基づいて、第1発振回路81に供給される交流電源と逆位相の交流電源を生成して第2発振回路102に供給する。従って、第2発振回路102では、インバータ101から供給された交流電源に基づいて交流電圧を生成することにより、該第2発振回路102にて生成された交流電圧(即ち第2外側電極53に印加される交流電圧)と、第1発振回路81にて生成された交流電圧(即ち第1外側電極52に印加される交流電圧)とを逆位相とすることができる。よって、第1外側電極52に印加される交流電圧と逆位相の交流電圧を容易に生成することができる。
(3)近接する導電性の異物X1との間の静電容量を検出するための第1外側電極52が、絶縁層54の外周に配置されることにより、第1外側電極52に近接する導電性の異物X1の検出精度が向上される。また、第1外側電極52と第2外側電極53とは、共に絶縁層54の外周に配置されるため、第1外側電極52及び第2外側電極53から放射される電気ノイズを互いに打ち消しやすくなる。
(4)第1外側電極52は、絶縁層54の外周に螺旋状に巻き付けられているため、センサ本体42に対して該センサ本体42の周方向の何れの方向から導電性の異物X1が近接した場合であっても、当該異物X1の検出を行うことが可能となる。また、第1外側電極52及び第2外側電極53が共に絶縁層54の外周に螺旋状に巻き付けられていることから、センサ本体42が長手方向に湾曲した状態でドアパネル5の前端部5aに配置された場合であっても、異物検出装置41の機能低下が抑制される。
(5)第1外側電極52及び第2外側電極53は、各外側電極52,53間の間隔(隙間の幅S)を一定に保ちつつ、全て同方向に捩れるように絶縁層54の外周に螺旋状に巻きつけられている。そのため、絶縁層54において第1外側電極52及び第2外側電極53が巻き付けられている領域では、該絶縁層54の長手方向に沿ってほぼ一定の電気ノイズの低減効果が得られる。
(6)本実施形態の絶縁層54には、それぞれ2本ずつの第1外側電極52及び第2外側電極53が巻き付けられている。従って、図10に示すように、第1外側電極52及び第2外側電極53を1本ずつ絶縁層54の外周に巻き付けた場合に比べて、センサ本体42から放射される電気ノイズをより低減することができる。
(7)電極線55aを含む4本一組の電極線55a〜55dを利用して、第1外側電極52及び第2外側電極53が外周に配置された絶縁層54に対して異物X1,X2が直接若しくは間接的に接触したことを検出することができる。また、4本一組の電極線55a〜55dは、それぞれ絶縁層54の内側に螺旋状に配置されていることから、絶縁層54の外周の何れの方向から異物X1,X2が接触した場合であっても、異物X1,X2の接触を検出することが可能である。
(8)第2外側電極53に印加される交流電圧は、第1外側電極52に印加される交流電圧と振幅が同じとなっている。従って、第2外側電極53に印加される交流電圧と、第1外側電極52に印加される交流電圧との振幅が異なる場合に比べて、より効果的に各外側電極52,53が放射する電気ノイズが打ち消し合われる。
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、センサ本体42は、4本の電極線55a〜55dを備えている。しかしながら、センサ本体42は、4本一組の電極線(即ち上記実施形態の電極線55a〜55d)を複数組備えた構成であってもよい。
・センサ本体42を構成する絶縁層54及び電極線55a〜55dの構成は、上記実施形態の構成に限らない。例えば、図11に示すセンサ本体121は、上記実施形態の電極線55a〜55dに替えて複数の電極線を束ねて構成される中心電極122(第1の電極)を備えるとともに、上記実施形態の絶縁層54に替えて絶縁層123を備えている。絶縁層123は、中心電極122の外周を被覆する長尺の略円筒状をなすとともに、復元性を有し弾性変形可能な絶縁体(ゴム等)よりなる。尚、図11においては、上記実施形態と同一の構成については同一の符号を付している。このセンサ本体121をドアパネル5の前端部5aに配置した場合、静電容量検出部44にて検出される静電容量は、第1外側電極52と導電性の異物X1(若しくは大地)とにより形成されるコンデンサ91の静電容量C2と、第1外側電極52と中心電極122とにより形成されるコンデンサ124の静電容量C7との合成値となる。従って、異物X1(若しくは異物X2)がセンサ本体42に直接的若しくは間接的に接触して、外皮51、第1外側電極52及び絶縁層123が変形すると、第1外側電極52と中心電極122との間の距離が小さくなるため、静電容量C7が増大し、静電容量検出部44にて検出される静電容量の値が大きくなる。この静電容量の変化に基づいて、判定部46にて、ドアパネル5の前端部5aと乗降口4の対向部4aとの間に異物X1若しくは異物X2が存在するか否かが判定される。このようにすると、上記実施形態と同様の作用効果を得ることができるとともに、圧力検出部43を省略することが可能となる。
また、図12に示すセンサ本体131は、上記実施形態の絶縁層54に替えて円筒状の感圧ゴム132を供えるとともに、上記実施形態の電極線55a〜55dに替えて導電性の中心電極133を備えている。尚、図12においては、上記実施形態と同一の構成については同一の符号を付している。感圧ゴム132は、長尺の円筒状をなすとともに、押圧力が加えられると弾性変形して抵抗値が小さくなる性質を有する。また、中心電極133は、圧力検出部43に替えて設けられる電流検出素子に電気的に接続される。そして、センサ本体131に押圧力が加えられると、感圧ゴム132が弾性変形することから該感圧ゴム132の抵抗値が小さくなり、第1外側電極52に供給された電流は感圧ゴム132を介して中心電極133に流れるようになる。すると、前記電流検出素子は、感圧ゴム132を介して第1外側電極52と中心電極133との間を電流が流れたことを示す電流検出信号を判定部46に出力する。判定部46は、電流検出信号が入力されると、該電流検出信号が入力されたことに基づいてドアパネル5の前端部5aと乗降口4の対向部4aとの間に異物X1若しくは異物X2が存在すると判定し、制御回路装置111に異物検出信号を出力する。このようにしても、上記実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
・センサ本体42は、図13に示すように構成されてもよい。図13に示す例では、絶縁層54の外周に配置される2本の外側電極141は、何れもその一端部が静電容量検出部44に電気的に接続されている。そして、各外側電極141は、絶縁層54の一端から他端(片側端部)に向かって該絶縁層54の軸方向に沿って配置されるとともに、絶縁層54の他端側(図13において上端側)で折り返されて、絶縁層54の他端から一端に向かって該絶縁層54の軸方向に沿って配置されている。このようにすると、絶縁層54に対して外側電極141は折り返して配置されているため、外側電極141の端部間に静電容量検出部44から交流電圧が印加されると、各外側電極141において静電容量検出部44側の一端部から折り返された部分までの領域と、折り返された部分から静電容量検出部44側の一端部と反対側の他端部までの領域とでは、あたかも逆位相の交流電圧が印加されたようになる。従って、各外側電極141において静電容量検出部44側の一端部から折り返された部分までの領域で放射される電気ノイズと、各外側電極141において折り返された部分から静電容量検出部44側の一端部と反対側の他端部までの領域で放射される電気ノイズとが互いに打ち消し合うことになり、図13に示すセンサ本体から放射される電気ノイズが低減される。そして、第1外側電極52へ印加する電圧を低くしたり、第1外側電極52の面積を縮小したりしなくとも、電気ノイズの低減を図ることができるため、第1外側電極52に近接する導電性の異物X1の検出感度の低下は抑制される。更に、上記実施形態の位相反転部45を省略することができるため、異物検出装置41における配線等を簡素化することができる。尚、図13に示すセンサ本体には、外側電極141が2本備えられているが、1本であってもよい。また、外側電極141は、絶縁層54の一端から他端に向かって該絶縁層54の外周に螺旋状に巻きつけられるとともに、絶縁層54の他端側(図13において上端側)で折り返されて、絶縁層54の他端から一端に向かって該絶縁層54外周に螺旋状に巻き付けられてもよい。
・上記実施形態では、絶縁層54の外周には、第1外側電極52及び第2外側電極53がそれぞれ2本ずつ巻きつけられている。しかしながら、絶縁層54の外周に配置される第1外側電極52及び第2外側電極53の本数はこれに限らず、第1外側電極52の本数と第2外側電極53の本数とが等しければ何本であってもよい。例えば、図14に示すように、第1外側電極52と第2外側電極53とをそれぞれ1本ずつ絶縁層54の外周に螺旋状に巻きつけてもよい。尚、センサ本体から放射される電気ノイズのうち、SW(Short wave)周波数の周波数帯域(2.8〜23MHz)の電気ノイズのレベルを測定したところ、直径5mmの絶縁層54の外周に直径が0.05mmの第1外側電極を94本螺旋状に巻き付けて構成されたセンサ本体においては、電気ノイズの基本波成分のレベルは−16.6dBmであった。これに対し、直径5mmの絶縁層54の外周に、幅Wが5mmの第1外側電極と第2外側電極とをそれぞれ1本ずつ、外側電極間の隙間の幅Sが0.3〜0.6mmとなるように螺旋状に巻き付けて構成されたセンサ本体においては、電気ノイズの基本波成分のレベルは−39.7dBmであった。また、直径5mmの絶縁層54の外周に、幅Wが2.5mmの第1外側電極と第2外側電極とをそれぞれ1本ずつ、外側電極間の隙間の幅Sが0.3〜0.6mmとなるように螺旋状に巻き付けて構成されたセンサ本体においては、電気ノイズの基本波成分のレベルは−76.9dBmであった。この結果から、第1外側電極に印加される交流電圧と逆位相となる交流電圧が印加される第2外側電極を備えないセンサ本体と比べて、第2外側電極を備えたセンサ本体は、交流電圧の印加時における電気ノイズが低減されることがわかる。
・第1外側電極52及び第2外側電極53は、絶縁層54に対し、第1外側電極52と第2外側電極53とが隣接するように配置されていればよい。尚、「第1外側電極52と第2外側電極53とが隣接するように配置される」とは、第1外側電極52の全体と第2外側電極53の全体が隣接するように配置される場合だけでなく、第1外側電極52の一部と第2外側電極53の一部とが、絶縁層54の軸方向、径方向及び周方向のうち少なくとも1つの方向に隣接する場合も含む。例えば、図15に示すように、1本ずつの第1外側電極52及び第2外側電極53は、互いの捩れ方向が逆となるように絶縁層54に対して螺旋状に巻き付けられて配置されてもよい。この場合、第1外側電極52及び第2外側電極53は、第1外側電極52と第2外側電極53とが短絡されることを防止すべく絶縁被膜(図示略)にて被覆される。このようにすると、上記実施形態の(4)の作用効果と同様の作用効果を得ることができるとともに、第1外側電極52と第2外側電極53とが交差する部分において、各外側電極52,53から放射される電気ノイズが互いに打ち消される。
また、図16に示すように、第1外側電極52及び第2外側電極53は、絶縁層54に対し、それぞれ複数回ずつ巻き付けられるとともに、複数回巻き付けられる位置が絶縁層54の軸方向にずれるように配置されてもよい。詳述すると、第1外側電極52と第2外側電極53とは、まず、互いに絶縁層54の軸方向に離れた位置に、それぞれ隙間無く複数回(図16では3回)巻きつけられる。その後、第1外側電極52と第2外側電極53とは、軸方向に沿って絶縁層54の上端側に移動した位置に、同様に、それぞれ隙間無く複数回巻き付けられる。これを繰り返して、第1外側電極52及び第2外側電極53は、絶縁層54の一端から他端まで巻き付けられる。尚、この場合、第1外側電極52及び第2外側電極53は、第1外側電極52と第2外側電極53とが短絡されることを防止すべく絶縁被膜(図示略)にて被覆される。
更に、図17に示すように、第1外側電極52及び第2外側電極53は、絶縁層54の外周に該絶縁層54の軸方向に沿って互いに平行に配置されてもよい。この場合、第1外側電極52と第2外側電極53とを、短絡されない程度に近接させ配置することにより、電気ノイズをより低減させることができる。このようにすると、第1外側電極52及び第2外側電極53の長手方向に沿って電気ノイズが一様に低減される。また、第1外側電極52及び第2外側電極53の絶縁層54に対する配置を容易に行うことができる。
・上記実施形態では、第1外側電極52及び第2外側電極53は、全て等しい帯状をなしているが、第1外側電極52及び第2外側電極53の形状はこれに限らない。例えば、第1外側電極52及び第2外側電極53は、帯状以外の紐状に形成されてもよい。この場合、第1外側電極52及び第2外側電極53の長手方向と直交する断面の形状は、楕円形状や多角形状に限らず、どのような形状であってもよい。また、各第1外側電極52及び各第2外側電極53は、それぞれ異なる形状であってもよい。
・上記実施形態では、第1外側電極52及び第2外側電極53は、それぞれ絶縁層54の外周に配置されている。しかしながら、第1外側電極52及び第2外側電極53は、絶縁層54の中に埋設されてもよい。
・上記実施形態では、第1発振回路81及び第2発振回路102には、コルピッツ形発振回路が用いられているが、これ以外の発振回路を用いてもよい。
・上記実施形態では、位相反転部45において、第2発振回路102の前段にインバータ101を設け、静電容量検出部44で第1発振回路81に供給される電源と逆位相の電源を第2発振回路102に供給することにより、第2外側電極53に、第1外側電極52に印加される交流電圧と逆位相の交流電圧を印加している。しかしながら、第1外側電極52に印加される交流電圧と逆位相の交流電圧が第2外側電極53に印加されるのであれば、異物検出装置41の電気的構成は上記実施形態のものに限らない。例えば、第2発振回路102の後段にインバータ101を設けても良い。また、第2発振回路102を省略し、第1発振回路81と第2外側電極53との間にインバータ101を介在させた構成としてもよい。
・上記実施形態では、第1外側電極52及び第2外側電極53に印加される交流電圧は、その振幅が互いに等しい。しかしながら、第1外側電極52及び第2外側電極に印加される交流電圧は、互いに逆位相であれば、異なる振幅であってもよい。
・上記実施形態の異物検出装置41では、第1外側電極52を用いて検出される静電容量C1に基づいて、ドアパネル5の前端部5aと乗降口4の対向部4aとの間に存在する導電性の異物X1の検出を行っている。しかしながら、異物検出装置41は、第2外側電極53を用いて検出される静電容量C4に基づいて、前端部5aと対向部4aとの間に存在する導電性の異物X1の検出を行ってもよい。また、異物検出装置41は、第1外側電極52を用いて検出される静電容量C1と、第2外側電極53を用いて検出される静電容量C4との両方に基づいて、前端部5aと対向部4aとの間に存在する導電性の異物X1の検出を行ってもよい。
・上記実施形態では、第1及び第2外側電極52,53の幅Wは2.5mmに設定されているが、幅Wの値は適宜変更してもよい。また、絶縁層54の直径Dの値、及び外側電極52,53間の隙間の幅Sの値も適変更してよい。更に、センサ本体42における変形量Lも2mmに限らず、2mm以外の値となるようにセンサ本体42の構成を変更してもよい。
・上記実施形態では、センサ本体42を保持するプロテクタ61は、ブラケット75を介してドアパネル5の前端部5aに固定されているが、直接ドアパネル5の前端部5aに固定されてもよい。例えば、プロテクタ61は、外板74にて覆われた延設部73の先端部に固定されることにより、ドアパネル5の前端部5aに沿って配置されてもよい。
・上記実施形態では、異物検出装置41は、電動スライドドア装置1に備えられ、センサ本体42は、電動スライドドア装置1を構成するドアパネル5の前端部5aに沿って配置されている。しかしながら、異物検出装置41は、電動スライドドア装置1以外の開閉装置に備えられてもよい。例えば、車両の後方に設けられた開口部を開閉すべくバックドアをモータ等の駆動力により開閉作動させるバックドア装置に異物検出装置41を備えてもよい。この場合、センサ本体42は、バックドアにおいて、開口部と対向する側の面の周縁部の少なくとも一部に配置される。また、車両の天井部に設けられた開口部を開閉すべくルーフ開閉体をモータ等の駆動力により開閉作動させるサンルーフ装置に異物検出装置41を備え、センサ本体42をルーフ開閉体の周縁部において開口部の周縁部と対向する部位に配置してもよい。更に、車両の後部に設けられたトランクのドアをモータ等の駆動力にて開閉作動させる開閉装置に異物検出装置41を備えてもよい。
電動スライドドア装置を備えた車両の斜視図。 電動スライドドア装置を備えた車両の側面図。 電動スライドドア装置の電気的構成を示すブロック図。 センサ本体の斜視図。 (a)はドアパネルの前端部付近の断面図、(b)及び(c)はセンサ本体の断面図。 計測時間及び位置検出信号のパルス番号を説明するための説明図。 所定数周期分の発振信号が出力される時間の測定の仕方を説明するための説明図。 第1外側電極及び第2外側電極に印加される交流電圧の波形図。 ドアパネルの位置と第1外側電極を用いて検出される静電容量との関係を示すグラフ。 センサ本体の構成とセンサ本体から放射されるFM周波数の周波数帯域の電気ノイズのレベルとの関係を説明するための説明図。 別の形態のセンサ本体の斜視図。 別の形態のセンサ本体の断面図。 別の形態のセンサ本体の斜視図。 別の形態のセンサ本体の斜視図。 別の形態のセンサ本体の斜視図。 別の形態のセンサ本体の斜視図。 別の形態のセンサ本体の斜視図。
符号の説明
41…異物検出装置、52…第2の電極としての第1外側電極、53…第3の電極としての第2外側電極、54,123…絶縁層、54a…離間孔、55a〜55d…第1の電極を構成する電極線、58…抵抗、81…第1の発振手段としての第1発振回路、101…位相反転手段としてのインバータ、102…第2の発振手段としての第2発振回路、122,133…第1の電極としての中心電極、132…絶縁層としての感圧ゴム、141…第2の電極としての外側電極、C2…静電容量、X1,X2…異物。

Claims (10)

  1. 第1の電極に対して離間して配置された第2の電極に交流電圧を印加し、前記交流電圧の電圧波形の変化に基づいて前記第2の電極に近接する導電性の異物を検出する異物検出装置であって、
    前記第2電極に印加される交流電圧とは逆位相の交流電圧が印加される第3の電極を前記第2電極と隣接するように設けたことを特徴とする異物検出装置。
  2. 請求項1に記載の異物検出装置において、
    前記第2の電極に交流電圧を印加するとともに、前記第2の電極と該第2の電極に近接する導電性の異物との間の静電容量に応じて定まる発振周波数で発振する第1の発振手段と、
    前記第3の電極に交流電圧を印加する第2の発振手段と、
    前記第1の発振手段に供給される交流電源に基づいて前記第1の発振手段に供給される交流電源と逆位相の交流電源を生成して前記第2の発振手段に供給する位相反転手段と
    を備えたことを特徴とする異物検出装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の異物検出装置において、
    前記第1の電極は、長尺状の絶縁層の内側に該絶縁層の長手方向に沿って配置され、
    前記第2の電極及び前記第3の電極は、前記絶縁層の外周に配置されることを特徴とする異物検出装置。
  4. 請求項3に記載の異物検出装置において、
    前記第2の電極及び前記第3の電極は紐状をなすとともに、前記絶縁層の外周に互いに平行に配置されていることを特徴とする異物検出装置。
  5. 請求項3に記載の異物検出装置において、
    前記第2の電極及び前記第3の電極は紐状をなすとともに、前記絶縁層の外周に螺旋状に巻き付けられていることを特徴とする異物検出装置。
  6. 請求項5に記載の異物検出装置において、
    前記第2電極と前記第3電極とは、前記絶縁層に対し、互いの間隔を一定に保ちつつ互いに同方向に捩れる螺旋状に巻き付けられていることを特徴とする異物検出装置。
  7. 請求項5に記載の異物検出装置において、
    前記第2電極と前記第3電極とは、前記絶縁層に対し、互いに逆方向に捩れる螺旋状に巻き付けられていることを特徴とする異物検出装置。
  8. 請求項5乃至請求項7の何れか1項に記載の異物検出装置において、
    前記第2の電極及び前記第3の電極は、前記絶縁層に対し、それぞれ複数本巻き付けられていることを特徴とする異物検出装置。
  9. 第1の電極に対して離間して配置された第2の電極に交流電圧を印加し、前記交流電圧の電圧波形の変化に基づいて前記第2の電極に近接する導電性の異物を検出する異物検出装置であって、
    前記第1の電極は、長尺状の絶縁層の内側に該絶縁層の長手方向に沿って配置され、
    前記第2の電極は、紐状をなすとともに、前記絶縁層の外周に前記絶縁層の長手方向の片側端部で折り返して配置されていることを特徴とする異物検出装置。
  10. 請求項3乃至請求項9の何れか1項に記載の異物検出装置において、
    前記絶縁層は、復元性を有するとともに、該絶縁層の長手方向に延びる離間孔を有し、
    前記第1の電極は、可撓性を有する第1乃至第4の電極線よりなる少なくとも一組の電極線の組から構成され、前記第1乃至第4の電極線は、前記絶縁層の内側に露出するように且つ互いに離間するように前記絶縁層の内側に螺旋状に配置されるとともに、各前記電極線の組における前記第1及び第2の電極線の一端は抵抗を介して直列に接続され、前記第1の電極線の他端に第3の電極線の一端が接続され、前記第2の電極線の他端に前記第4の電極線の一端が接続され、第3の電極線の他端から電源が供給され、更に第4の電極線の他端は接地されていることを特徴とする異物検出装置。
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