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JP2008224318A - 多層型凝集判定容器 - Google Patents

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JP2008224318A
JP2008224318A JP2007060567A JP2007060567A JP2008224318A JP 2008224318 A JP2008224318 A JP 2008224318A JP 2007060567 A JP2007060567 A JP 2007060567A JP 2007060567 A JP2007060567 A JP 2007060567A JP 2008224318 A JP2008224318 A JP 2008224318A
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Takeshi Takubo
健 田窪
Toyohiro Tamai
豊廣 玉井
Hironori Kitano
宏能 北野
Yumi Kobayashi
由美 小林
Shigeaki Yoshimura
成明 吉村
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Olympus Corp
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Abstract

【課題】本発明の目的は、操作性が容易で、凝集の程度の判定が容易で、かつ安価な凝集判定容器を提供することにある。
【解決手段】本発明は、異なる細孔サイズを有する複数のフィルターが設置された一以上の光透過性を有するカラムを備えた多層型凝集判定容器であって、前記複数のフィルターのうち、最下位に位置する最も小さな細孔サイズを有するフィルターが前記カラムの底面から一定の間隔を空けて設置され、かつその他のフィルターが小さな細孔サイズを有するものから上方に向かって順番に一定の間隔を空けて設置された多層型凝集判定容器を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、血液型の判定および不規則抗体の検出を行うために、赤血球の凝集を判定する多層型凝集判定容器に関する。
従来、抗原抗体反応等の免疫学的凝集反応は、試験管を反応容器として用いて検査されていた。この検査では、試験管内で、抗原を結合させたラテックス粒子または抗原が既に存在する赤血球(粒子)とそれに反応する抗体とを混合し、形成された粒子-抗体の凝集物を自然沈降または遠心により沈殿させ、その後試験管を振り揺らすことにより沈殿物をほぐして判定を行う。ここで沈殿物がほぐれなければ陽性、ほぐれれば陰性である。
近年、上記試験管による判定法に代わり、セファデックスゲルやガラスビーズを充填したカラムを使用した血液型判定法が広く実施されるようになってきた。Y. Lapierreらは、特許文献1において、カード上に隣接して配置された複数のカラムに、10〜200μmのセファデックスゲルやガラスビーズに代表される不溶性粒子を充填し、遠心によって効率よく赤血球の凝集物と非凝集物を区別できる反応容器を考案している。
セファデックスゲルが充填されたカラムには、例えばDiaMed社のマイクロタイピングシステム(以下、MTSカードという)がある。MTSカードは、セファデックスゲルが充填された複数のカラムが直列に配置されたカードタイプの凝集判定容器である。
MTSカードには、各カラムごとに異なる血清または緩衝液が封入されており、ヒトのABO式血液型、Rh型、不規則抗体検査を一枚のカードで同時に行うことができる。
ここで、一枚のMTSカードで様々な血液型検査および不規則抗体検査を同時に行うためには、カラムに充填されているゲルは、各ロット間および同一カード内で均一かつ一定量充填されている必要がある。ゲル密度の高低やゲル量の不均一さは厳密な血液型の判定を困難にする。特に、ゲルの上面は水平に充填されている必要がある。しかし、ゲルは液状形態であり、搬送時や操作時にゲルの上面を常に水平に保つのは難しい。実際には、搬送時や操作時にゲルが飛散して使用不可能になることもある。また、セファデックスゲルは高価であり、臨床現場で大量に使用することには難しい面がある。
また、赤血球の凝集反応の程度は、赤血球の抗原性の強度、血清中の不規則抗体の存在などによって大きく変化する。臨床検査では、凝集反応の程度(陽性の程度)を、主として5段階に分けて判断している。具体的には、セファデックスゲルの上面に赤血球の凝集塊が堆積した場合は強陽性(4+)と判定し、セファデックスゲルの中層〜下層まで赤血球の凝集塊が移動した場合は弱陽性(3+、2+、+)と判定し、セファデックスゲルの下まで赤血球が沈降した場合は陰性(−)としている。
目視で陽性の程度を判定する場合、強陽性(4+)と陰性(−)の判定は容易であるが、弱陽性(3+、2+、+)と陰性(−)との区別、弱陽性(3+、2+、+)相互間の区別はつきにくい。特に、弱陽性(+)と陰性(−)との区別は非常に難しく、その判定には熟練を要する。
特公平8−7215号公報
本発明は、各ロット間および同一カード内で常に均一な環境を再現できる凝集判定容器を提供することを目的とする。また、本発明は、安価な凝集判定容器を提供することを目的とする。さらに、本発明は、赤血球の凝集の程度(4+、3+、2+、+)を正確かつ容易に判定することができる凝集判定容器を提供することを目的とする。さらにまた、弱陽性(+)と陰性(−)との区別を正確かつ容易に判定することができる凝集判定容器を提供することを目的とする。
本発明は、異なる細孔サイズを有する複数のフィルターが設置された一以上の光透過性を有するカラムを備えた多層型凝集判定容器であって、前記複数のフィルターのうち、最下位に位置する最も小さな細孔サイズを有するフィルターが前記カラムの底面から一定の間隔を空けて設置され、かつその他のフィルターが小さな細孔サイズを有するものから上方に向かって順番に一定の間隔を空けて設置された多層型凝集判定容器を提供する。
本発明の多層型凝集判定容器には、フィルターが設置されているため、セファデックスゲルで生じたゲル上面の水平性確保の困難性の問題、ゲル飛散の問題がなく、各ロット間および同一カード内で常に均一な環境を再現することができ、操作性が容易で、安定かつ正確な凝集の判定を行うことができる。また、各フィルターが、安価な多数の材質が含まれる多孔質樹脂、繊維または中空糸で構成されるか、またはカラム内壁に形成された溝によって構成されているので、セファデックスゲルを使用した場合と比較して、非常に安価な多層型凝集判定容器を提供することができる。従って、輸血等の臨床現場において大量に使用することができ、かつ使い捨てが可能になるため、検査結果のより厳密な正確性が確保され得る。さらに、本発明の多層型凝集判定容器には、細孔サイズの異なるフィルターが、小さな細孔サイズを有するものから順番に積層されているため、凝集塊を凝集の程度に応じて分離することができ、その結果、赤血球の凝集の程度(4+、3+、2+、+)を正確かつ容易に判定することができる。さらに、最も小さな細孔サイズを有するフィルターがカラム底面から一定の間隔を空けて充填されているため、弱陽性(+)と陰性(−)との区別を正確にすることができる。
その他、本発明の凝集判定容器は、カラム遠心凝集法用のカラムとして使用することが可能であり、その形状がカードタイプなので、当該カード本体を複写機によってコピーし、判定結果を長期保存することも可能である。また、判定後に検体が内部に留まるので、二次感染や汚染の危険性が軽減する。更に、ゲルを均一に且つ空気が入らないようにカラムに充填するという従来困難とされていた工程をなくすことが可能である。
以下、本発明を、図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の多層型凝集判定容器の模式図である。一枚のカード基板上に6本のカラムが直列に配置されている。一枚のカード基板上に配置されるカラムの数に特に制限はないが、好ましくは1〜10本のカラムが配置される。取り扱いの観点から、カード基板のサイズは、縦1〜20cm、横1〜30cm程度が好ましい。
カード基板の材質については、特に制限はない。カラム(カード基板)が「光透過性を有する」とは、少なくとも各カラム内を移動する赤血球の凝集塊が外部から目視できることを意味する。カード基板の具体的材質は、例えば、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリメチルメタクリレート、ポリエチレンビニルアルコール、アクリル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリスルホン酸樹脂、環状シクロオレフィン樹脂、セルロースアセテート、硝酸セルロース、フルオロカーボン樹脂、ポリカーボネートまたはポリジメチルシロキサン、ポリスチレン、およびガラスからなる群から選択される。
各カラムには、その底面から一定の間隔を空けて異なる細孔サイズを有する複数のフィルターが設置され(図面の灰色部分)、前記フィルターの底面とカラムの底面との間には一定の隙間が空いている。各カラムの長さは、0.5〜7cm程度が好ましい。各カラムの形状には特に制限はないが、血球または血清試薬を入れるカラム上部の内径がフィルターを設置するカラム本体の内径よりも大きい方が使用に適している。
本発明における「フィルター」とは、ある大きさ以上の凝集塊の移動をその表面で遮断できる材料を意味する。本発明のフィルターは、具体的には、多孔質樹脂、繊維および中空糸からなる群から選択された材料によって構成されるか、またはカラム内壁に形成された溝によって構成されている。各フィルターの材料および構成は、他のフィルターの材料および構成とそれぞれ独立しており、各カラム内に異なる材料および構成のフィルターが存在していてもよい。上記各材料で構成された多層型凝集判定容器については、図4〜6で詳細に説明する。
フィルターの細孔サイズの平均孔径は、好ましくは4〜100μmの範囲内である。孔径が100μmよりも大きいと、強陽性(4+)を示す大きな凝集塊がフィルターを通過してしまう。また、孔径が4μmよりも小さいと、単一の赤血球がフィルターを通過することができず、陰性(−)の判定ができなくなる。赤血球の大きさは、6〜8μmであり、単一の赤血球のみが通過できる平均孔径は、4〜10μm程度である。凝集塊の大きさに応じて移動距離を異ならせることができる平均孔径は、10μm〜100μm程度である。なお、平均孔径とは、フィルターの任意の切断面各々につきその切断面上に分散する細孔の平均直径をいう。
なお、凝集の有無の判定は、肉眼で行ってもよく、顕微鏡などで行ってもよく、また、当該凝集判定容器をコピー機、CCDカメラおよび画像処理機などにより得た画像をもとに判定してもよい。
本発明の多層型凝集判定容器の使用方法は、DiaMed社のMTSカードと基本的に同じである。例えば、ABO式血液型を調べる場合、抗A血清の入ったカラムと抗B血清の入ったカラムとを用意し、検査血球を各カラムに滴下する(オモテ試験)。検査血球がA型の場合、抗A血清の入ったカラムでは赤血球(微小粒子)の凝集反応が起こり、最上位に位置する最も細孔サイズの大きいフィルターの上面に赤血球の凝集塊が堆積する。一方、抗B血清の入ったカラム内では赤血球の凝集反応は起こらず、赤血球はカラム内に設置された複数のフィルターを全て通過してカラム底面に赤血球が沈降する。ウラ試験では、標準A血球、標準B血球および標準O血球の入った各カラムをそれぞれ用意し、検査血清を各カラムに滴下する。なお、不規則抗体試験では、弱陽性(3+、2+、+)を示す凝集塊が多く検出されるので、弱陽性を厳密に区別できる本発明の多層型凝集判定容器は極めて高い技術的意義を有する。
図2は、固体のフィルターを取り除いたときの各カラムの断面図である。図2の左図は、図1のカラムの一つを表わしている。
図2の(a)は、A−A’線で切断したカラムの断面図である。カラムの内空側面には、水平方向に張出した凸部が複数存在する。各フィルターは、この水平方向に張出した凸部の上方に設置される。より具体的には、各フィルターは、その側面がカラムの内空側面に密接し、かつその底面が前記凸部の上面に密接している。従って、本発明の凝集判定容器を遠心分離にかけても、各フィルターの間には常に一定の間隔が確保され、かつ最下位に位置する最も小さな細孔サイズを有するフィルターとカラムの底面との間には常に一定の間隔が確保される。
各フィルター間の隙間は、前記水平方向に張出した凸部の位置に基づいて定まる。すなわち、前記凸部を5mm間隔で設けた場合、上記間隔は5mmとなる。各フィルター間に隙間を設ける理由は、各フィルター上に凝集塊が堆積するスペースを設け、かつ各フィルター上に堆積した凝集塊のバンドを区別するためである。従って、上記間隔は、好ましくは0.5mm〜10mm、より好ましくは1mm〜5mmである。
最も小さな細孔サイズを有するフィルターの底面からカラム底面までの間隔は、前記水平方向に張出した凸部の位置に基づいて定まる。すなわち、前記凸部をカラム底面から5mm上方に設けた場合、上記間隔は5mmとなる。上記間隔は、好ましくは0.5mm〜10mm、より好ましくは1mm〜5mmである。カラム底面に隙間を設ける理由は、弱陽性(+)と陰性(−)との判定を正確に行うためである。
ろ過材料にセファデックスゲルを用いたDiaMed社のMTSカードでは、セファデックスゲルが液状形態であることから、カラム底面に隙間を空けることはできず、ゲルはカラム底面から隙間なく充填されている。すると、単一の赤血球のみならず、弱陽性を示す小さな凝集塊もカラム底面まで移動してしまうので、弱陽性と陰性との区別がつきにくい。これに対し、本発明は、固体のフィルターを用いているので、フィルターをカラム底面から一定の間隔を空けて設置することができ、弱陽性と陰性とを明確に区別することができる。
図2の(b)は、B−B’線で切断したカラムの断面図であって、前記凸部のうち、最もカラム上方に位置する凸部の上面図である。前記各凸部は、カラムの内空側面に沿って一定の距離だけ水平方向に張出している。前記各凸部の役割は、フィルターの固定であり、フィルターとフィルターとの間および最下位に位置するフィルターとカラム底面との間に一定の隙間を確保することである。この役割を果たす限りにおいて、前記各凸部の形状はどのような形態であってもよい。例えば、前記各凸部の代わりに複数の開口部を有する支持部材をそれぞれの位置に設けてもよい(図2c)。
図2の(c)もまた、B−B’線で切断したカラムの断面図である。前記各凸部の代わりに複数の開口部を有する支持部材をそれぞれの位置に設け、その上に各フィルターを設置することができる。
なお、各フィルター部材は、支持体によって固定することもできる。すなわち、各フィルター間の隙間に支持体を充填することによって各フィルターを固定する。当該支持体は、赤血球の凝集塊と反応しない材料であり、かつ凝集塊の通過を妨げない大きな孔径を有する材料である必要がある。支持体としては、具体的には、スポンジまたは綿などが挙げられる。また、前記凸部とスポンジや綿などを併用して各フィルターの位置を固定してもよい。
図3は、複数のフィルターを設置したカラムの模式図である。カラム30には、4つの厚型フィルターがカラム内壁に設置されている。一方、カラム40には、4つの薄型フィルターが設けられている。フィルターの厚みには、特に制限はなく、厚型フィルターおよび薄型フィルターの両方を使用することができる。但し、各フィルターが厚すぎると、各フィルターを通過すべき凝集塊がフィルター内に一部捕捉されてしまうため好ましくない。
そして、4つの各フィルター間には一定の隙間が設けられている。各フィルターは、図2に示したような凸部によって固定されているか、および/または孔径の大きなスポンジや綿などの支持体によって固定されている。ここで、カラム内に設置された複数のフィルターは、凝集の程度(4+、3+、2+、+)に対応させることができる。各フィルターの細孔サイズの孔径を凝集の程度に対応させることによって、赤血球の凝集塊の程度を正確かつ容易に判定することができる。カラム30および40では、フィルター1は4+の凝集塊、フィルター2は3+の凝集塊、フィルター3は2+の凝集塊、およびフィルター4は+の凝集塊をそれぞれ遮断する細孔サイズを有する。模式図には、各大きさの凝集塊が各フィルターの上面において堆積している様子が表わされている。
従来のセファデックスゲルを充填したMTSカードでは、ゲル全体にわたって赤血球のにじみが現れ、陽性の程度(4+、3+、2+、+)を正確に判定することが困難であった。しかし、本発明の多層型凝集判定容器では、各フィルターは、陽性の程度(4+、3+、2+、+)に対応しているので、4+の凝集塊であれば4+のフィルターの上面に、3+の凝集塊であれば3+のフィルターの上面に、2+の凝集塊であれば2+のフィルターの上面に、および+の凝集塊であれば+のフィルターの上面に、各凝集塊が堆積するので、各フィルター上面に凝集塊がバンドとなって観察される。従って、フィルター上面に現れたバンドをみれば、凝集の程度を正確かつ容易に判定することができる。
図4は、多孔質樹脂、繊維、または中空糸をフィルター材料として用いた多層型凝集判定容器10の各カラム20内の構成を表わした模式図である。aの列は、多孔質樹脂から形成されたフィルターを任意の面で切断したときの断面図である。多孔質樹脂1aで構成されたフィルター1は、4+以上の凝集塊を遮断、多孔質樹脂2aで構成されたフィルター2は、3+以上の凝集塊を遮断、多孔質樹脂3aで構成されたフィルター3は、2+以上の凝集塊を遮断、多孔質樹脂4aで構成されたフィルター4は、+の凝集塊をそれぞれ遮断する。bの列は、繊維から形成されたフィルターを任意の面で切断したときの断面図である。繊維1b〜4bは、多孔質樹脂の場合と同様、各凝集の程度(4+、3+、2+、+)と対応している。cの列は、中空糸から形成されたフィルターの上面図である。中空糸1c〜4cは、多孔質樹脂の場合と同様、各凝集の程度(4+、3+、2+、+)と対応している。
カラム内の各フィルターは、それぞれ独立して任意の材料から選択される。例えば、フィルター1〜3を多孔質樹脂または繊維から形成し、フィルター4を中空糸から形成することができる。上述したように、多孔質樹脂または繊維から形成されたフィルターの細孔サイズは正規分布をとるので、対応する凝集塊のみを完全に遮断する孔径を規定することは難しい。一方、中空糸から形成されたフィルターの細孔サイズは理論上完全に等しくすることができ、対応する凝集塊のみを完全に遮断する孔径を容易に規定することができる。従って、最も判定に厳密性が要求される弱陽性(+)と陰性(−)との区別を行うフィルター4のみを中空糸フィルターとすることによって、安価でかつ精度の高い多層型凝集判定容器を提供することができる。
次に、上記各材質から形成されたフィルターについて説明する。
多孔質樹脂フィルターは、多数の細孔を備えたろ過機能を有するフィルターである。多孔質樹脂には、硬質体と軟質体とが含まれ、軟質体の例としてはスポンジが挙げられる。
多孔質樹脂の材質は、具体的には、セルロース混合エステル、ポリビニリデンジフロライド、ポリテトラフルオロエチレン、およびポリカーボネートからなる群から選択される。
多孔質樹脂フィルターは、公知の常圧発泡法、加圧発泡法、押出発泡法、射出発泡法等の発泡分解法、溶剤気散法、気体混入法、化学反応法、溶出法、燒結法等によって製造され得、熱プレス圧縮、適当な液体による膨潤等の2次加工を施し、本発明で規定する孔径分布になるように制御することが好ましい。
繊維フィルターは、多数の微小網目を備えたろ過機能を有するフィルターである。繊維フィルターには、織物、不織布、綿等の濾布型のものと、繊維質を圧縮成型した濾塊型のものとが含まれ、濾塊型の例としてはサインペンのペン先が挙げられる。
繊維の材質は、具体的には、コットン、ガラスファイバー、ウール、樹脂接着ラミネートペーパー、ポリエチレンテレフタラート、ポリブチレンテレフタラート、およびポリオキシエチレンテレフタラートからなる群から選択される。
繊維フィルターは、メルトブロー法やフラッシュ紡糸等の方法によって製造され得、更に製造された繊維にプレス圧縮や熱収縮、適当な液体による処理等の2次加工を施し、本発明で規定する孔径分布になるように制御することが好ましい。
中空糸フィルターは、貫通孔を有する中空糸が束ねられて、全体として等しい孔径を備えたろ過機能を有するフィルターである。
中空糸の材質は、具体的には、アクリロ二トリル、スルフオン、ビニリデンクロライド、ビニルクロライド、ビニルアセテート、メチルメタクリレート、ウレタン、スチレンおよびビニルアルコールのホモポリマーおよびコポリマー、ポリトリフロロクロロエチレン、ポリテトラフロロエチレン、ポリアマイド、ポリエステル、セルロースアセテート、セルロースナイトレート、セルロースブチレート、セルロースアセテートブチレート、セルロース、再生セルロース、ムコポリサッカライド、ポリエチレン、およびガラスからなる群から選択される。中空糸は、中空糸成型金型等を使用した公知の方法によって製造され得る。各中空糸を束ねて中空糸フィルターとする方法もまた、公知の全ての方法が適用可能である。
各フィルターを製造した後、これらのフィルターをカラム内に設置する。前記複数の凸部が形成された各カラム内にフィルターを挿入し、各凸部上に対応するフィルターを載せて固定する。また、凸部のないカラム内にスポンジや綿のような支持体を詰め、その上にフィルターを載せる。フィルター間の隙間も同じように支持体で保持する。各フィルターは支持体に挟まれて固定される。各カラム内にフィルターを設置することによって、多層型凝集判定容器が製造できる。
図5は、カラム内壁に形成された溝5によって構成される第一のフィルターの模式図である。溝5は、複数の障害部6によって形成される。障害部6は長方形であり、各長方形が平行に並んで等しい幅の溝5を構成する。フィルター1における溝5の幅は最も広く、フィルター2、3となるにつれて溝5の幅は狭くなり、フィルター4における溝の幅は最小となる。各フィルターは、上述したように各凝集の程度と対応する。
図6は、カラム内壁に形成された溝5によって構成される第二のフィルターの模式図である。溝5は、複数の障害部6によって形成される。障害部6は三角形であり、多数の三角形が一定の間隔の溝5を形成するように配置されている。フィルター1における溝5の幅は最も広く、フィルター2、3となるにつれて溝5の幅は狭くなり、フィルター4における溝の幅は最小となる。各フィルターは、上述したように各凝集の程度と対応する。なお、障害部の形状は、長方形および三角形に限らず、その他の多角形または円形もしくは楕円形であってもよい。
この多層型凝集判定用容器は、プラスチック基板またはガラス基板などのエッチングにより形成することができる。例えば、2枚の基板の一方に所望の溝をエッチングにより形成し、その後、当該2枚の基板を張り合わせることによりカード型基板を形成する。
当該エッチング技術には、それ自身公知の何れのエッチング技術を利用してもよい。例えば、X線を利用するLIGAプロセスを利用してもよい。LIGAプロセスは、例えば、以下のように行うことができる。先ず、レジストを施された金属基板に、溝が形成される以外の部分をマスクで覆い、その後X線照射によるX線リソグラフィーによりパターニングしてレジストに溝を形成する。その後、例えば、スルファミン酸系ニッケル浴で電解メッキを行ってニッケル製の鋳型を形成する。その後、ポリカーボネートを用い加熱加圧形成することにより鋳型のレプリカを形成する。次に、同様な溝を施した、または施していないポリカーボネートの基板を、前記レプリカと張り合わせることにより、本発明の多層型凝集判定用容器が製造できる。
上記溝5によって構成されるフィルターは、カラム内壁に溝が直接形成されているため、各フィルターを固定する前記凸部および支持体は不要である。
また、上記溝5によって構成されるフィルターは、孔径の制御を厳密することができるので、弱陽性(+)と陰性(−)との区別に特に優れた効果を発揮する。コスト等を勘案しながら、適宜、多孔質樹脂等のフィルターと組み合わせて使用することができる。
なお、図3〜6では、各凝集度(4+、3+、2+、+)にそれぞれ対応する4つのフィルターが積層された構造を示したが、本発明の構造はこれに限定されるものではない。例えば、凝集度(3+、2+、+)にそれぞれ対応する3つのフィルターが積層された構造としてもよい。この場合、4+および3+の凝集塊はともに最上位に位置する3+のフィルター上面に堆積するが、臨床検査に重要な弱陽性(2+、+)および陰性(−)については厳密な判定が可能であり、フィルターの積層数が少ない分、容易かつ安価に製造することができる。
逆に、フィルターの積層数を増やすことも可能である。臨床検査では、特に微量な凝集の判定が重要であり、弱陽性(+)と陰性(−)との間に、さらに弱陽性(w+)を設け、凝集反応の程度を6段階(4+、3+、2+、+、w+、−)に分けて判断することがある。この場合、凝集度(4+、3+、2+、+、w+)にそれぞれ対応する5つのフィルターが積層された構造とすることができる。弱陽性(+)および(w+)にそれぞれ対応するフィルターを設けることによって、臨床的に特に重要な微量な凝集の判定が可能になる。なお、弱陽性(+)および(w+)の凝集の程度は極めて近似しており、かつともに凝集の程度が小さいために陰性(−)との判別がつきにくい。このため、+およびw+のフィルターは、孔径を厳密に制御できる中空糸または溝によって形成するのが好ましい。
本発明の多層型凝集判定容器の模式図 多層型凝集判定容器内のカラムの断面図 厚型フィルターまたは薄型フィルターを備えたカラムの模式図 多孔質樹脂、繊維または中空糸で構成されたフィルターを備えたカラムの模式図 カラム内壁に形成された溝によって構成される第一のフィルターを備えたカラムの模式図 カラム内壁に形成された溝によって構成される第二のフィルターを備えたカラムの模式図
符号の説明
1 4+のフィルター
2 3+のフィルター
3 2+のフィルター
4 +のフィルター
5 溝
6 障害部
10 多層型凝集判定容器
20 多層型フィルター
30 厚型フィルターで構成される多層型フィルター
40 薄型フィルターで構成される多層型フィルター

Claims (8)

  1. 異なる細孔サイズを有する複数のフィルターが設置された一以上の光透過性を有するカラムを備えた多層型凝集判定容器であって、
    前記複数のフィルターのうち、最下位に位置する最も小さな細孔サイズを有するフィルターが前記カラムの底面から一定の間隔を空けて設置され、かつその他のフィルターが小さな細孔サイズを有するものから上方に向かって順番に一定の間隔を空けて設置された多層型凝集判定容器。
  2. 前記複数のフィルターの材料が、それぞれ独立して多孔質樹脂、繊維、および中空糸からなる群から選択される請求項1に記載の多層型凝集判定容器。
  3. 前記複数のフィルターが、前記カラム内壁に形成された溝によって構成される請求項1に記載の多層型凝集判定容器。
  4. 前記多孔質樹脂の材質が、セルロース混合エステル、ポリビニリデンジフロライド、ポリテトラフルオロエチレン、およびポリカーボネートからなる群から選択される請求項2に記載の多層型凝集判定容器。
  5. 前記繊維の材質が、コットン、ガラスファイバー、ウール、樹脂接着ラミネートペーパー、ポリエチレンテレフタラート、ポリブチレンテレフタラート、およびポリオキシエチレンテレフタラートからなる群から選択される請求項2に記載の多層型凝集判定容器。
  6. 前記中空糸の材質が、アクリロ二トリル、スルフオン、ビニリデンクロライド、ビニルクロライド、ビニルアセテート、メチルメタクリレート、ウレタン、スチレンおよびビニルアルコールのホモポリマーおよびコポリマー、ポリトリフロロクロロエチレン、ポリテトラフロロエチレン、ポリアマイド、ポリエステル、セルロースアセテート、セルロースナイトレート、セルロースブチレート、セルロースアセテートブチレート、セルロース、再生セルロース、ムコポリサッカライド、ポリエチレン、およびガラスからなる群から選択される請求項2に記載の多層型凝集判定容器。
  7. 前記最も小さな細孔サイズを有するフィルターが、前記カラムの底面から0.5 mm〜10 mmの範囲内の間隔を空けて設置されている請求項1〜6のいずれか一項に記載の多層型凝集判定容器。
  8. 前記最も小さな細孔サイズを有するフィルターが、4〜10 μmの範囲内の平均孔径を有する請求項1〜7のいずれか一項に記載の多層型凝集判定容器。
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