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JP2008218620A - 圧電体薄膜素子、圧電体薄膜素子の製造方法、インクジェットヘッド、およびインクジェット式記録装置 - Google Patents

圧電体薄膜素子、圧電体薄膜素子の製造方法、インクジェットヘッド、およびインクジェット式記録装置 Download PDF

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JP2008218620A
JP2008218620A JP2007052483A JP2007052483A JP2008218620A JP 2008218620 A JP2008218620 A JP 2008218620A JP 2007052483 A JP2007052483 A JP 2007052483A JP 2007052483 A JP2007052483 A JP 2007052483A JP 2008218620 A JP2008218620 A JP 2008218620A
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piezoelectric thin
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piezoelectric
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JP2007052483A
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Shintaro Hara
慎太郎 原
Osamu Watanabe
修 渡邊
Yuji Toyomura
祐士 豊村
Kazumi Sadamatsu
和美 貞松
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】圧電体薄膜の圧電性能を向上し、電圧に対する圧電定数の依存性に優れた結晶構造とし、高性能で信頼性の高い圧電体薄膜素子の提供、そしてその製造方法の提供、更に圧電体薄膜素子の圧電性能を十分に発揮し、耐電圧性能や駆動信頼性に優れたインクジェットヘッドの提供、およびこのインクジェットを搭載した高画質なインクジェット式記録装置を提供することを目的とする。
【解決手段】圧電体薄膜素子において、圧電体薄膜の結晶粒50と、この結晶粒の間に形成された結晶粒界51を含み、この結晶粒界51と結晶粒50の結晶配向を同一に構成する。
【選択図】図5

Description

本発明は、電気機械変換機能を呈する圧電体薄膜素子、圧電体薄膜素子の製造方法、インクジェットヘッド、およびインクジェット式記録装置に関する。
一般に、圧電体薄膜素子は、圧電体をその厚み方向に2つの電極で挟んでなる積層体を備えている。ここで、圧電体の材料は、機械的エネルギーを電気的エネルギーに変換し、あるいは電気的エネルギーを機械的エネルギーに変換する材料である。圧電体材料の代表的なものは、ペロブスカイト型結晶構造の酸化物であるチタン酸ジルコン酸鉛(Pb(Zr,Ti)O3)(以降、PZTと呼称する)や、このPZTにマグネシウム、マンガン、ニッケル、ニオブなどを添加したものなどがある。
特に、ペロブスカイト型結晶構造の正方晶系PZTの場合には<001>軸方向(C軸方向)に、菱面体晶系PZTの場合には<111>軸方向に、大きな圧電変位が得られる。しかし、多くの圧電体材料は、結晶粒子の集合体からなる多結晶体であり、各結晶軸はあらゆる方向を向いている。このため、自発分極Psもあらゆる方向に配列しているが、圧電性を利用する圧電体薄膜素子の場合には、それらのベクトルの総和が、電界と平行方向になるように作られている。そして、この圧電体薄膜素子の1つの形態である圧電アクチュエータ(上記積層体に振動板を設ける)においては、両電極間に電圧を印加すると、その電圧の大きさに比例した機械的変位を有効に得ることができる。
圧電体薄膜素子に利用される圧電体薄膜はスパッタ法等の物理的気相成長法(PVD)や化学的気相成長法(CVD)、ゾルゲル法等のスピンコート法等で形成され、従来の焼結体と比較して、圧電体薄膜の膜厚を精度良く、ばらつきが少なく形成できる。またフォトリソグラフィーやドライエッチング等による微細加工が適用できるため、素子の小型化、高密度化に有利である。また最近水熱合成法と呼ばれ、種結晶をアルカリ加熱水中で成長させる技術も提案されている。
この圧電体薄膜素子の圧電体薄膜は一般的に多結晶体からなり、その結晶構造は圧電体薄膜を成す複数の結晶粒と、この結晶粒間に存在する結晶粒界から構成され、これらを改良して圧電体特性を高めるための種々の試みが提案されている。特に圧電体薄膜の耐電圧特性の優劣の程度を決めるものとして、結晶粒内の例えば酸素欠損等の欠陥による影響と結晶粒径や結晶粒界の状態による影響が考えられており、例えば(特許文献1)、(特許文献2)、(特許文献3)等に、いくつかの知見と改良案が開示されている。
また圧電性能の向上についても種々の検討が行われ、その1つとして、例えば(非特許文献1)等には、MgO等の単結晶基板上にPt電極、PZT薄膜をエピタキシャル成長により形成し、単結晶のPZT薄膜を形成する事が提案されている。
エピタキシャル成長により形成されたPZT薄膜は結晶粒界がないため、圧電体薄膜に電界を印加して分極させても、初めから分極軸方向が揃っているため、非常に良好な分極の履歴が得られ、これにより高い圧電特性とともに印加した電圧履歴に対しても高い追従性と再現特性を示す。
これに対して多結晶体で構成される圧電体薄膜では、構成される圧電体のドメイン(結晶粒)は電圧印加時に分極方向を電界方向に合わせるように移動する。例えば(特許文献4)には、その時に結晶粒と結晶粒の間に形成される結晶粒界が圧電体薄膜の残留歪や歪特性(変位特性)および耐電圧特性に対して大きな影響を与えることが開示されている。
更に(特許文献4)には、結晶粒界に異物が少ないか、ほとんどない場合は、圧電体薄膜のドメインの移動が少なく、ドメイン移動により結晶粒界の空隙発生を抑制することが示されている。しかしながら結晶粒界における配向は結晶粒と不連続であり、XRD解析による結果でも、(110)等の本来目的としていないピークも観察されている。さらにPbO等の圧電特性を有さない、組成の化合物の析出が結晶粒界に存在する事が記載されている。
特開2000−307163号公報 特開2001−237468号公報 特開平10−217458号公報 特開平11−214763号公報 JAE−HYUN JOO,YOU−JIN LEE,SEUNG−KI JOO,Feloelectrics,1997,vol.196;pp.1−4
上述したように、圧電体薄膜の電圧歪特性(変位特性)は圧電体薄膜が多結晶体の場合、単結晶薄膜と比較して電圧の印加履歴に対してのリニアリティーが劣るという課題がある。電界強度が低い領域では印加電圧に対しての変位量が小さく、高電界の領域では相対的に変位量が大きくなる。圧電定数d31は変位量に対して比例関係にあるので、印加電圧に対して圧電定数が一定でないという問題がある。
これに対して単結晶薄膜の場合は電圧に対して変位量がほぼ1次の相関を示し、圧電定数は印加電圧に対して一定である。多結晶体の場合は圧電体薄膜の組成や、製造条件等により結晶粒の成長や結晶粒界の構成が変わるため、圧電特性も電圧に対して種々のパターンの依存性を示す。圧電定数d31の電圧に対する依存性が大きいと、例えば圧電体薄膜素子をインクジェットヘッドのアクチュエータとして用いた場合、変位量によって吐出させるインク滴の量をコントロールする場合に、正確な制御ができなくなる等の問題が生じる。
また多結晶体の他の課題として、電圧印加によって起るドメイン移動により、結晶粒界にクラックが生じたり、結晶粒界に析出した過剰なPb等が電流のリークパスとなるなど、信頼性についても課題を抱えている。
これらの課題を解決するためには、圧電体薄膜を単結晶化する事が考えられるが、例えば単結晶基板であるMgO基板の大型化が困難で、大量生産においては大きな制約となり、採用は実質的に困難である。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、圧電体薄膜の圧電性能を向上し、電圧に対する圧電定数の依存性に優れた結晶構造とし、高性能で信頼性の高い圧電体薄膜素子の提供、そしてその製造方法を提供することを目的とする。更に本発明は、圧電体薄膜素子の圧電性能を十分に発揮し、耐電圧性能や駆動信頼性に優れたインクジェットヘッド、およびこのインクジェットを搭載した高画質なインクジェット式記録装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の圧電体薄膜素子は、電極間に圧電体薄膜を設けた圧電体薄膜素子であって、圧電体薄膜は、結晶粒と、この結晶粒の間に形成された結晶粒界を含み、この結晶粒界と結晶粒の結晶配向を同一に構成したものである。
本発明による圧電体薄膜素子の構成によれば、圧電性能が向上するとともに、電圧に対する圧電定数の依存性が小さく、更に耐電圧性能に優れた圧電体薄膜素子を提供することが可能となる。
本発明の圧電体薄膜素子は、電極間に圧電体薄膜を設けた圧電体薄膜素子であって、圧電体薄膜は、結晶粒と、この結晶粒の間に形成された結晶粒界を含み、この結晶粒界と結晶粒の結晶配向を同一に構成したものである。
これによって電圧印加時のドメインの移動がスムーズに行え、良好な圧電特性を得ることができる。
また本発明は、圧電体薄膜を、結晶粒の結晶配向が(001)単一配向の多結晶体で構成したものである。
これによって、電圧印加時のドメイン移動量が少なくてすみ、他のピークも存在しないため、良好な圧電特性を得ることができる。
また本発明は、結晶粒を、電極の一方の一端から略垂直方向に成長する柱状結晶としたものである。
これによって、圧電特性を発揮するのに良好な結晶構造とすることができる。
また本発明は、結晶粒の粒径を0.02〜0.5μmとし、更に結晶粒界の幅を1〜5nmとしたものである。
これによって、結晶粒の配置が緻密であり、結晶粒界の幅が狭い範囲で制御されることにより、圧電性に優れた結晶構造を得ることができる。
また本発明は、圧電体薄膜の結晶配向ピーク強度を、圧電体薄膜と同一の膜厚を有する(001)単一配向を有する単結晶薄膜の結晶配向ピーク強度と比較して、強度比で0.15以上としたものである。
これによって、多結晶体である圧電体薄膜が、配向性に優れた結晶構造となり、単結晶圧電体薄膜に近い特性を得ることができる。
また本発明は、圧電体薄膜を構成する結晶粒の間に形成される結晶粒界を、少なくとも結晶粒の構成元素を含み、かつ圧電性を有する組成比としたものである。
これによって、結晶粒界に圧電性を阻害する異物の存在がなく、良好な圧電特性の発現と、耐電圧特性に優れた結晶構造とすることができる。
また本発明は、圧電体薄膜をPb、Zr、Tiを含むペロブスカイト構造の酸化物で構成したものである。
これによって、優れた圧電特性を発揮する組成と結晶構造とすることができる。
また本発明は、Zrの組成比を0.3<Zr/(Zr+Ti)<0.7としたものである。
これによって、圧電性が高い組成とすることができる。
また本発明は、Pbの組成比を1<Pb/(Zr+Ti)<1.4としたものである。
これによって成膜時のPb抜けによる結晶構造の劣化を防止でき、高い圧電特性を発揮することができる。
また本発明は、圧電体薄膜をスパッタ法、真空蒸着法、レーザーアブレーション法、イオンプレーティング法、MBE法、MOCVD法、プラズマCVD法等の気相成長法で形成したものである。
係る工法を採用することで、圧電体薄膜の結晶成長や膜厚を精度よく制御でき、圧電特性と耐電圧特性の優れた圧電体薄膜を形成することができる。
また本発明は、圧電体薄膜の圧電定数d31が印加電圧の履歴に対する変動範囲として、0≦100×{(d31(最大値)−d31(最小値))/(d31(最大値)+d31(最小値))}<10となるように圧電定数d31の範囲を設定したものである。
これによって、圧電特性の電圧に対する依存性が少なく、変位量の制御性がよく、再現性の高い圧電体薄膜素子を得ることができる。
本発明のインクジェットヘッドは、上述の圧電体薄膜素子のいずれかの電極側の面に設けられた振動板膜と、この振動板膜の圧電体薄膜素子とは反対側の面に接合され、インクを収容する圧力室を有する圧力室部材とを備え、圧電体薄膜素子の圧電効果により振動板膜を膜厚方向に変位させて圧力室のインクを吐出させるように構成したものである。
これによって、制御性に優れた高い吐出性能を有するインクジェットヘッドを提供することができる。
また本発明は、電極のいずれかに積層されてなる振動板を備え、振動板の内部応力を圧縮応力としたものである。
これによって、圧電体薄膜素子の特性を十分に発揮し、信頼性の高いインクジェットヘッドを得ることができる。
また本発明は、振動板の内部応力と、積層された圧電体薄膜素子の内部応力との総和が圧縮応力となるように、振動板の内部応力を設定したものである。
これによって、耐電圧特性に優れ、長期の駆動信頼性に優れたインクジェットヘッドを提供することができる。
本発明のインクジェット式記録装置は、上述のインクジェットヘッドと記録媒体とを相対移動させる相対移動手段とを備え、この相対移動手段によりインクジェットヘッドが記録媒体に対して相対移動しているときに、インクジェットヘッドにおいて圧力室に連通するように設けたノズル孔から、圧力室に収容されたインクを記録媒体に吐出させて記録を行うように構成したものである。
これによって、高性能で高い信頼性を有するインクジェット式記録装置を提供することができる。
本発明の圧電体薄膜素子の製造方法は、基板上に第1の電極層を形成する工程と、第1の電極層の上にスパッタ法を用いて圧電体薄膜層を形成する工程と、圧電体薄膜層の上に第2の電極層を形成する工程とを有し、圧電体薄膜層を形成する工程において、基板の温度を所定の結晶配向が得られるよう加熱しながら成膜を行うようにしたものである。
これによって成膜と同時に所定の結晶配向を有する圧電体薄膜が得られ、結晶粒と結晶粒界の組成を同一にすることが可能となる。
また本発明は、圧電体薄膜層をPb,Zr,Tiで構成されるスパッタリングターゲットを用いて成膜し、このスパッタリングターゲットを、目標とする圧電体薄膜素子の組成と同一か、あるいはZr,Tiの比率は同じで、かつPbの過剰量が0〜0.4モルの範囲としたものである。
これによって成膜と同時に所定の結晶配向を有する圧電体薄膜が得られ、高い圧電特性を発揮することが可能となる。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態1に係る圧電体薄膜素子を模式的に示す断面図である。
図1において11は厚みが0.3mmのφ4インチシリコン(Si)ウエハからなる基板であり、この基板11上には、厚みを例えば0.02μmとしたチタン(Ti)からなる密着層12が形成されている。尚、基板11は、Siに限るものではなく、ガラス基板や、金属基板、セラミックス基板等であってもよい。
密着層12上には、厚みを例えば0.22μmとした白金(Pt)からなる第1の電極層13が形成されている。
第1の電極層13上には、厚みを例えば3.5μmとする菱面体晶系又は正方晶系のペロブスカイト型結晶構造を有するPZTからなる圧電体薄膜層14が形成されている。この圧電体薄膜層14は(001)面に優先配向している。圧電体薄膜層14の組成は、正方晶と菱面体晶との境界(モルフォトロピック相境界)付近の組成(Zr/Ti=53/47)である。尚、圧電体薄膜層14におけるZr/Ti組成は、Zr/Ti=53/47に限らず、Zr/Ti=30/70〜70/30であればよい。また、圧電体薄膜層14の構成材料は、PZTにLa、Sr、Nb、Al等の添加物を含有したもの等のように、PZTを主成分とする圧電材料であればよく、PMNやPZNであってもよい。
また(111)面への優先配向であっても単一配向が得られれば良い。他の配向であっても圧電性が発現でき、配向が単一配向であれば同様の効果が得られる。また実施の形態1において、圧電体薄膜層14は圧電性を発現しないPbO等のPb化合物やTiO、ZrO2等の構成元素からなる他の化合物のピークについては存在しない。
さらに、圧電体薄膜層14の膜厚は、0.5〜10.0μmの範囲であればよい。好ましくは1.0〜5.0μmがよく、この範囲とすることで圧電アクチュエータとして十分な変位量が得られる。
さて、圧電体薄膜の形成方法にはスパッタ法やレーザーアブレーション法、CVD法などの真空中で膜を用いて形成する方法と、ゾルゲル法や水熱合成法、エアロゾルデポジション法等の真空を用いない方法が知られている。いずれの方法でも外部から圧電性を発現しない化合物等の異物の混入がなく、PZT膜からなる圧電体薄膜層14を構成する結晶粒50(図4参照)が均一で緻密に配列し、結晶粒50と結晶粒界51(図4参照)の結晶配向が同一の単一配向ができる成膜条件や成膜環境が実現可能であればよい。
実施の形態1においてはスパッタ法を用いて成膜を行っているが、スパッタ法を用いることで、より好適に上述の「圧電性を発現しない化合物等の生成を排除」することが可能となる。このとき、作成したい圧電薄膜と同一組成、もしくはZrとTiの比率は同じでPbの過剰量が0〜0.4モルの範囲のPZT組成ターゲットを用いて成膜を行うことが特に有効である。
これは、スパッタ法においては成膜時に基板11が高温になっているため、Pbの蒸気圧が低いことからPbの再蒸発がおこり、Pbが膜から抜けやすいためである。スパッタ圧や基板11温度等の成膜条件の差によってもPbの再蒸発量は変化するが、作成するPZT膜のPb量が理論値より少なくなると、配向性の劣化や圧電特性の低下を招くため、あらかじめ過剰なPbをターゲットに添加しておく必要がある。
さらに実施の形態1においてはスパッタリングを行う時に基板11の温度を所定の結晶配向(例えば(001)配向)が得られる温度で加熱しながら成膜を行い、成膜と同時に所定の結晶配向が得られる方法としている。
すなわち、実施の形態1のスパッタ法では、上述した組成の焼結体ターゲット(PZT組成ターゲット)を用いて、プラズマ中のイオンをターゲットにぶつけることにより、ターゲットから出てきたPZTの粒子(Pb,Ti,Zr,Oのイオンや原子など)を飛び出させ、所定の温度に加熱した基板11上で反応させて、結晶性のPZT膜を成長させている。
これは水熱合成法やゾルゲル法で一般的に行われる、最初に前駆体等の結晶性の違う膜を形成し、その後仮焼成や本焼成を繰り返すような方法とは異なる。またあらかじめ種結晶により核を形成する方法ではなく、実施の形態1においては加熱された基板11上にスパッタリングされた粒子が飛来し、基板11の表面で凝集し核となり、核が成長して結晶粒となる。さらに結晶粒が成長して配向した膜となっている。飛来する粒子はPZTを構成する原子やイオンにあたるため、すべて反応してPZT結晶となり、結晶粒50の中に取り込まれる。このため、結晶粒界51に異物や、結晶粒50とは異なる配向の結晶は存在しない。このようなプロセスによって、結晶粒界51の結晶配向と結晶粒50の結晶配向が同一になる。
一般的にPVDやCVDといった気相成長法においてはメカニズム的に類似性が高く、成膜条件の設定によって、同一の特性を持った膜を形成するのに適している。これに対してゾルゲル法や水熱合成法といった成膜法では真空中で成膜するのと異なり、プロセス中の外部からの異物の混入を防ぐ必要があり、出発原料の純度管理も課題となる。また結晶化を段階的に行うため、一部が完全に結晶化されなかったり、結晶粒界51にPbO等の圧電性を阻害する組成が析出する場合がある。これらは成膜環境の管理や成膜条件によって制御する事は困難で、成膜の再現性の問題もあり、気相成長法を用いることがより好適である。
圧電体薄膜層14の上には、厚みを例えば0.2μmとするPtで構成される第2の電極層16が形成されている。尚、第2の電極層16を構成する材料はPtに限らず、導電性材料であればよく、膜厚は0.1〜0.5μmの範囲であればよい。
圧電体薄膜素子15は第1の電極層13と第2の電極層16に挟まれた圧電体薄膜層14からなり、両電極に電圧を印加して圧電歪み特性である変位特性を得ることができる。
なお、この圧電体薄膜素子15の成膜法は、スパッタ法、真空蒸着法、レーザーアブレーション法、イオンプレーティング法、MBE法、MOCVD法、プラズマCVD法等の気相成長法が好ましいが、ゾルゲル法、最近着目されている水熱合成法などであってもよい。
密着層12は、基板11と第1の電極層13との密着性を高めるためのものであって、Tiに限らず、タンタル、鉄、コバルト、ニッケル若しくはクロム又はそれらの化合物で構成してもよい。また、密着層12の膜厚は0.005〜1.0μmの範囲であればよい。この密着層12は、基板11と第1の電極層13との密着性を確保できるのであれば、必ずしも必要なものではない。
(実施例1)
以下、本発明の実施例1について図1を用いて更に詳細に説明する。
実施例1では、Siで構成された基板11上に、密着層12、第1の電極層13、圧電体薄膜層14、および第2の電極層16をスパッタ法により順次成膜する例について詳細に説明する。
密着層12は、Tiターゲットを用いて、基板11を400℃に加熱しながら100Wの高周波電力を印加し、1Paのアルゴンガス中で、1分間形成することにより得られる。
第1の電極層13は、Ptターゲットを用い、基板11を600℃に加熱しながら1Paのアルゴンガス中において200Wの高周波電力で7分間形成することにより得られる。このような条件において、第1の電極層13の膜厚は0.1μmとなり、第1の電極層13を構成するPtは(111)面に配向する。この第1の電極層13は、Pt、イリジウム、パラジウム及びルテニウムの群から選ばれた少なくとも1種の貴金属又はそれらの化合物であればよく、膜厚は0.05〜2.0μmの範囲であればよい。
圧電体薄膜層14は、多元スパッタ装置を用いて作製した。
ターゲットには、化学量論組成よりPb量の多いPZT(Zr/Ti=53/47、Pbが20モル%過剰)の焼結体ターゲットを用いた。まず初めに基板11をヒーター加熱により基板温度600℃にした後、アルゴンと酸素との混合雰囲気中(ガス体積比Ar:O2=19.5:0.5)において、真空度0.3Pa、高周波電力250Wの成膜条件で170分間の成膜時間で膜を堆積する。
さらに第2の電極層16は、Ptターゲットを用いて、室温において1Paのアルゴンガス中200Wの高周波電力で14分間形成することにより得られる。
図2は、本発明の実施例1に係る圧電体薄膜のSEM断面写真を示す図である。
図2は、実施例1によって得られた、第2の電極層16を形成する前の第1の電極層13であるPt上に形成した圧電体薄膜のSEM断面を観察したものである。
図3は、本発明の実施例1に係る圧電体薄膜のSEM表面写真を示す図である。
これらの図面によって、圧電体薄膜層14を構成するPZTは多結晶体からなり、第1の電極層13から膜厚方向に柱状に成長した柱状結晶が略垂直方向に連続的に形成されていることが分かる。
次に、実施例1で作成した圧電体薄膜層14を詳細に観察するため、透過型電子顕微鏡(TEM)により観察を行った。
図4は、本発明の実施例1係る圧電体薄膜を透過型電子顕微鏡(TEM)により観察を行ったTEM観察像を示す図である。
図4によれば結晶粒径が0.02μm〜0.5μmの結晶粒50が互いに隣接して形成され、それぞれの結晶粒50の間には結晶粒界51が形成されている。結晶粒50は緻密に配置され、2つの結晶粒50の間に存在する結晶粒界51の幅はほぼ均一である。この結晶粒界51の幅は1nm〜5nmの範囲であり、空隙等は観察されない。
図5乃至図7に、結晶粒50と結晶粒界51の組成を分析した結果を示す。
図5は、本発明の実施例1に係る圧電体薄膜の結晶粒50と結晶粒界51の組成分析を行った測定ポイントを示すTEM観察像を示す図である。
実施例1ではポイント1〜3の3ヶ所の組成分析を行った。
ポイント1は結晶粒界51から50nm離れたポイント、ポイント2は約2nmの結晶粒界51において、これと接する結晶粒50からほぼ等距離にある結晶粒界51内のポイント、ポイント3は結晶粒界51から約5nm離れた結晶粒50内のポイントである。元素分析を行う測定ビーム径は約0.5nmであり、結晶粒界51の組成についても十分な分解能があり、組成比の分析が可能である。
図6は、本発明の実施例1に係る圧電体薄膜の元素分析の結果を示すグラフである。
図6に示すように、上述の各ポイントともほぼ同じピークプロファイルを示し、異物である他の元素のプロファイルは観察されなかった。
(表1)はPZTの組成であるPb、Zr、Tiのそれぞれの原子百分率をポイント毎に算出した結果である。
Figure 2008218620
多結晶体の圧電体薄膜素子15では結晶粒50が圧電性能を発現し、その組成も圧電特性を最大限に発揮するように作成される。一方、結晶粒界51は従来では構成元素以外の組成や特定の元素が多く存在していたため、圧電体薄膜素子15全体としての圧電特性を阻害する要因となっていた。
例えばPZTにおいては、融点の低いPbの化合物であるPbOが析出する事が報告されており、これにより結晶粒界51の結晶性が不連続で残留歪の増大や信頼性に影響を及ぼす事がわかっている。
今回作成した圧電体薄膜素子15では、圧電体薄膜層14における結晶粒界51の組成は、圧電特性に関係する元素について結晶粒50の組成とほぼ同じであり、測定の誤差を勘案しても圧電性を有する組成比を有しており、圧電体薄膜素子15全体の圧電特性を阻害しない。
更に、実施例1で得られたPZTからなる圧電体薄膜層14の組成比を詳細に分析した結果を(表2)に示す。
Figure 2008218620
(表2)によれば、実施例1の圧電体薄膜にはPbが過剰に含まれていることが分かる。これに(表1)および図6に示した結果を総合すると、圧電体薄膜層14を構成する結晶粒50および結晶粒界51には、いずれもPbが過剰に含まれていると判断できる。
このPbの過剰量はZrやTiの含まれるBサイトのモル比と比較して、1.0<Pb(Zr+Ti)<1.4の範囲の値が好ましい。
Pbが1.0より小さくなり、Pbが欠乏状態となると、結晶性が劣化する。またPbの過剰量が1.4を超える場合、結晶粒界51にPbO等の形で析出し、電圧印加時に電流リークのパスとして働き、耐電圧特性が著しく劣化する。
またZrとTiの比は、0.3<Zr/(Zr+Ti)<0.7の範囲で圧電性が良好である。
実施例1による圧電体薄膜は結晶粒界51の組成が結晶粒50とほぼ同じであり、組成分析でも各測定ポイントでばらつきのない均一な組成分布となっている。
また実施例1で得られた圧電体薄膜の配向を測定するため、XRD分析を行った。XRD分析はリガク社製RINT−UltimaIIIによりθ−2θ法で行った。
図7は、本発明の実施例1に係る圧電体薄膜のXRD分析結果を示すグラフである。
図7に示すように、圧電体薄膜であるPZTの配向面に関しては(001)ピーク以外、たとえば(111)や(101)等の他のピークは観察されず、またPZT(001)ピーク強度比で有意性のある他の微小ピークについても観察されていない。
観察した圧電体薄膜の領域の一部にパイロクロア相や構成元素の他の配向ピークもなく、結晶粒50、結晶粒界51ともに結晶配向が同一の(001)単一配向である多結晶体圧電体薄膜となっている。また今回作成した圧電体薄膜の配向性を評価するのに、XRD分析でのピーク強度を調べるために、5ヶ所のポイントで測定を行った。比較のため、MgO基板上にエピタキシャル成長で形成したPt、PZT薄膜を形成した単結晶薄膜とのピーク強度を測定した。エピタキシャルPZTの膜厚は多結晶体薄膜と同じであり、配向も(001)単一配向で、他のピークは観察されなかった。
(表3)にXRD解析の測定条件を揃えて、エピタキシャル成長させた圧電体薄膜と、実施例1の圧電体薄膜の(001)配向のピーク強度を測定した結果を示す。
Figure 2008218620
エピタキシャル成長させた圧電体薄膜は単結晶薄膜であり、配向性は格段に優れ、非常に高いピーク強度を示す。
これまで、エピタキシャル成長で作成した薄膜(単結晶膜)に対して、従来の多結晶薄膜では少なくとも2桁程度のピーク強度比の差があったが、(表3)に示すように、実施例1で作成した圧電体薄膜(多結晶)では結晶配向性が非常に良好で、強度比で単結晶膜の0.15以上が得られている。これにより、圧電特性や電気的な特性についても単結晶に近い特性が得られることが考えられる。具体的には、印加電圧に対するドメインの追従性が優れ、印加電圧に対する圧電特性の履歴のリニアリティーが向上する。
次に、実施例1で作成した圧電体薄膜の圧電特性を評価するために、第2の電極層16を形成する前の状態のものを用いて、ダイシングにより15mm×2mmに切り出したカンチレバーを10個作製し、その後0.2μm厚の第2の電極層16をスパッタ法により形成して、圧電定数d31の測定を行った(圧電定数d31の測定方法については、例えば特開2001−021052号公報に記載されている)。
従来の多結晶体では結晶粒界51の配向や異物がドメインの移動を阻害していたため、低電圧での圧電定数は低く、高電圧での圧電定数は大きくなっていた。圧電体薄膜の材料組成や作成条件にもよるが、電圧に対して30%程度の圧電定数d31の変動を持つ物もあり、電圧依存性が大きい圧電体薄膜ではさらに繰り返し電圧履歴を加えたときの再現性も乏しかった。実施例1の電圧に対する圧電定数の電圧依存性を比較するために、(数1)の値を算出した。
100×{(d31(最大値)−d31(最小値))/(d31(最大値)+d31(最小値))} ・・・(数1)
(表4)に、実施例1で製作した圧電体薄膜の電圧に対する圧電定数d31の測定値と、電圧依存性の算出結果を示す。
Figure 2008218620
実施例1により作成した圧電体薄膜は電圧に対する圧電定数d31の依存性が小さく、また電圧履歴による再現性にも優れていた。
(実施の形態2)
図8は、本発明の実施の形態2に係るインクジェットヘッドの全体構成を示す構成図である。
図9は、本発明の実施の形態2に係るインクジェットヘッドの要部の構成を示す要部構成図である。
以降、図8、図9を用いて実施の形態2に係るインクジェットヘッドの構成について説明する。
図8及び図9において、Aは圧力室部材であって、この圧力室部材Aには、その厚み方向(上下方向)に貫通する圧力室開口部101が形成されている。Bは圧力室開口部101の上端開口を覆うように配置されたアクチュエータ部であり、Cは圧力室開口部101の下端開口を覆うように配置されたインク流路部材である。圧力室部材Aの圧力室開口部101は、その上下にそれぞれ位置するアクチュエータ部B及びインク流路部材Cにより閉塞されることで圧力室102を構成している。
アクチュエータ部Bは、各圧力室102の略真上に位置する第1の電極層103(個別電極)を有し、これら圧力室102及び第1の電極層103は、図8に示すように千鳥状に多数配列されている。
インク流路部材Cは、インク供給方向に並ぶ圧力室102間で共用する共通液室105と、この共通液室105のインクを圧力室102に供給するための供給口106と、圧力室102内のインクを吐出させるためのインク流路107とを有している。
Dはノズル板であって、このノズル板Dには、インク流路107に連通するノズル孔108が形成されている。また、EはICチップであって、このICチップから各個別電極103に対してボンディングワイヤBWを介して電圧をそれぞれ供給するようになっている。
図10は、本発明の実施の形態2におけるアクチュエータ部Bの構成を示す構成図である。
図10は、図8に示したインク供給方向とは直交する方向の断面を示している。
以降、アクチュエータ部Bの構成を図10に基づいて説明する。
図10には、上記直交方向に並ぶ4個の圧力室102を持つ圧力室部材Aが模式的に描かれている。
このアクチュエータ部Bは、上記の如く各圧力室102の略真上にそれぞれ位置する第1の電極層103と、この各第1の電極層103上(図10では下側)に設けられた配向制御層104と、この配向制御層104上(同下側)に設けられた圧電体薄膜層110と、この圧電体薄膜層110上(同下側)に設けられ、全圧電体薄膜層110に共通となる第2の電極層112(共通電極)と、この第2の電極層112上(同下側)に設けられ、圧電体薄膜層110の圧電効果により層厚方向に変位し振動する振動板111と、この振動板111上(同下側)に設けられ、各圧力室102の相互を区画する区画壁102aの上方に位置する中間層113(縦壁)とを有しており、第1の電極層103、圧電体薄膜層110及び第2の電極層112は、これらが順に積層されてなる圧電体薄膜素子を構成することになる。
また、振動板111は、この圧電体薄膜素子の第2の電極層112側の面に設けられ、内部応力が圧縮応力になるように形成されている。振動板111の圧縮応力は他の構成材料、特に圧電体薄膜層110にクラック等の影響を及ぼさないように所定の値に設定される。
また、振動板111の圧縮応力は、好ましくは振動板111の上に形成される圧電体薄膜層110で構成される圧電体薄膜素子の内部応力と振動板111の内部応力の総和が圧縮応力となるように設定される。圧電体薄膜素子の内部応力が引っ張り応力の場合は、振動板111の圧縮応力を強くして、2つ層の応力の総和が圧縮になるようにする。また圧電体薄膜素子の内部応力が圧縮応力の場合は、振動板111の内部応力は0もしくは弱い圧縮応力にする事が好ましい。
振動板111の内部応力を圧縮応力とすることで、電圧印加時の機械的な収縮による、引き剥がしの力に対して強くなり、剥離やクラック等を防ぐことが可能である。
また圧電体薄膜素子と振動板111の内部応力の総和が圧縮応力となることで、各層の密着性が向上するなど、さらに信頼性の向上に対する効果が期待できる。
尚、図10中、114は圧力室部材Aとアクチュエータ部Bとを接着する接着剤であり、各中間層113は、この接着剤114を用いた接着時に、その一部の接着剤114が区画壁102aの外方にはみ出した場合でも、この接着剤114が振動板111に付着しないで振動板111が所期通りの変位及び振動を起こすように、圧力室102の上面と振動板111の下面との距離を拡げる役割を有している。このようにアクチュエータ部Bの振動板111における第2の電極層112とは反対側面に中間層113を介して圧力室部材Aを接合するのが好ましいが、振動板111における第2の電極層112とは反対側面に直接圧力室部材Aを接合するようにしてもよい。
第1の電極層103、圧電体薄膜層110及び第2の電極層112の各構成材料は、実施の形態1で説明した第1の電極層13、圧電体薄膜層14及び第2の電極層16(いずれも図1参照)とそれぞれ同様である(構成元素の含有量が異なるものもある)。また振動板111はCuやCr、Tiの金属薄膜や酸化ジルコニウム等の酸化物セラミックなどで構成されている。
以降、図8のICチップEを除くインクジェットヘッド、つまり図9に示す圧力室部材A、アクチュエータ部B、インク流路部材C及びノズル板Dよりなるインクジェットヘッドの製造方法を図11乃至図15に基づいて説明する。
図11は、本発明の実施の形態2に係るインクジェットヘッドの製造方法において、積層工程、圧力室用開口部101の形成工程及び接着剤114の付着工程を示す説明図である。
図11(a)に示すように、基板120上に、順次、密着層121、第1の電極層103、圧電体薄膜層110、第2の電極層112、振動板111、中間層113をスパッタ法により成膜して、積層する。尚、密着層121は、実施の形態1で説明した密着層12(図1参照)と同等のものであって、基板120と第1の電極層103との密着性を高めるために基板120と第1の電極層103との間に形成する(両者の密着性が十分に確保できる場合、必ずしも密着層121を形成する必要はない)。この密着層121は、後述の如く、ヘッド構成上不要な部分は、基板120と同様に除去される。また、振動板111の材料にはCrを、中間層113にはTiをそれぞれ使用する。
基板120には、18mm角に切断したSi基板を用いる。この基板120は、Siに限るものではなく、ガラス基板や金属基板、セラミックス基板であってもよい。また、基板サイズも18mm角に限るものではなく、Si基板であれば、φ2〜10インチのウエハであってもよい。
密着層121から順次形成される圧電体素子は実施の形態1で示した工程と同様に形成される。
振動板111は、Crターゲットを用いて、室温において0.3Paのアルゴンガス中200Wの高周波電力で150分間形成することにより得られる。この振動板111の膜厚は3μmとなる。振動板111の内部応力はスパッタの成膜条件によって調整される。内部応力が圧縮かどうかは成膜時にダミー基板としてSi基板を一緒に成膜し、成膜後に取り出してから基板の反り量を測定することで確認できる。成膜前にダミーのSi基板の反り量をあらかじめ測定しておき、成膜後に膜の形成面を上にして、凸の反り量が圧縮側の応力となるので、測定前の反り量を差し引いて、凸側の反り量が得られれば圧縮応力となる。
内部応力は反り量から算出可能なので、成膜条件により内部応力を調整する。一般的にスパッタ法ではArの打ち込みエネルギーが大きいほど圧縮応力が得られやすいので、ガス圧や投入パワーのパラメータを調整して圧縮応力を調整する。圧電体素子と振動板111との内部応力の総和は同様の方法により算出する。
最初の基板120の反り量と振動板111までを積層して形成した後の反り量からトータルの内部応力を見積もることが可能である。一般的に圧電体薄膜の内部応力は高温プロセスを経るため、調整が困難で、振動板111の応力により内部応力を圧縮応力とする。この振動板111の材料は、Crに限らず、ニッケル、アルミニウム、タンタル、タングステン、シリコン又はこれらの酸化物若しくは窒化物(例えば二酸化シリコン、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、窒化シリコン)等であってもよい。また、振動板111の膜厚は0.5〜10μmであればよい。
中間層113は、Tiターゲットを用いて、室温において1Paのアルゴンガス中200Wの高周波電力で5時間形成することにより得られる。実施の形態2においては、この中間層113の膜厚は5μmとした。この中間層113の材料は、Tiに限らず、Cr等の導電性金属であればよい。また、中間層113の膜厚は3〜10μmであればよい。
図16は、本発明の実施の形態2において、インクジェットヘッドの製造に使用されるシリコン基板130を示す平面図である。
以降、図11(b)に図16を併用して説明を続ける。
上述のように各層を成膜した後、図11(b)に示すように、圧力室部材Aを形成する。この圧力室部材Aは、Siで構成された基板120よりも大きいサイズ、例えば4インチウエハのシリコン基板130(図16参照)を使用して形成される。
具体的には、先ず、シリコン基板130(圧力室部材用)に対して複数の圧力室用開口部101をパターンニングする。このパターンニングは、図11(b)から判るように、4つの圧力室用開口部101を1組として、各組を区画する区画壁102bは、各組内の圧力室用開口部101を区画する区画壁102aの幅の2倍(厚幅)に設定される。その後、上記パターンニングされたシリコン基板130をケミカルエッチング又はドライエッチング等で加工して、各組で4個の圧力室用開口部101を形成し、圧力室部材Aを得る。
その後、上述したSi成膜後の基板120(成膜用)と圧力室部材Aとを樹脂からなる接着剤114を用いて接着する。この接着剤114の形成は電着による。
すなわち、先ず、図11(c)に示すように、圧力室部材A側の接着面として、圧力室の区画壁102a、102bの上面に接着剤114を電着により付着させる。具体的には、図示しないが、区画壁102a、102bの上面に、下地電極膜として、光が透過する程度に薄い数百ÅのNi薄膜をスパッタ法により形成し、その後、このNi薄膜上に、パターニングされた接着剤114を形成する。この際、電着液としては、アクリル樹脂系水分散液に0〜50重量部の純水を加え、良く攪拌混合した溶液を使用する。Ni薄膜の膜厚を光が透過するほど薄く設定するのは、シリコン基板130(圧力室部材用)に接着剤(接着樹脂)114が完全に付着したことを容易に視認できるようにするためである。
電着条件は、実験によると、液温約25℃、直流電圧30V、通電時間60秒が好適であり、この条件下で約3〜10μmのアクリル樹脂を、シリコン基板130(圧力室部材用)のNi薄膜上に電着樹脂形成する。
図12は、本発明の実施の形態2に係るインクジェットヘッドの製造方法において、成膜後の基板120と圧力室部材Aとの接着工程、及び縦壁の形成工程を示す説明図である。
次に、図12(a)に示すように、Siが成膜された基板120(成膜用)と圧力室部材Aとを、電着された接着剤114を用いて接着する。この接着は、基板120(成膜用)に成膜された中間層113を基板側接着面として行う。また、Siが成膜された基板120(成膜用)は18mmのサイズであり、圧力室部材Aを形成するシリコン基板130は4インチサイズと大きいため、図12(a)、図12(b)に示すように、複数(例えば図16に示すシリコン基板では14個)の基板120(成膜用)を1個の圧力室部材A(シリコン基板130)に貼り付ける。この貼り付けは、図12(b)に示すように、各基板120(成膜用)の中心が圧力室部材Aの厚幅の区画壁102bの中心に位置するように位置付けられた状態で行われる。
この貼り付け後、圧力室部材Aを基板120(成膜用)側に押圧、密着させて、両者の接着圧を高くする。さらに、接着した基板120(成膜用)及び圧力室部材Aを加熱炉において徐々に昇温して、接着剤114を完全に硬化させる。続いて、プラズマ処理を行って、接着剤114のうち、はみ出した断片を除去する。
尚、図12(a)では、成膜後の基板120(成膜用)と圧力室部材Aとを接着したが、圧力室用開口部101を形成しない段階のシリコン基板130(圧力室部材用)をSi成膜後の基板120(成膜用)と接着してもよい。
その後は、図12(b)に示すように、圧力室部材Aの各区画壁102a、102bをマスクとして中間層113をエッチングして所定形状に仕上げる(上記各区画壁102a、102bに連続する形状(縦壁)とする)。
図13は、本発明の実施の形態2に係るインクジェットヘッドの製造方法において、基板120(成膜用)及び密着層121の除去工程、及び第1の電極層103の個別化工程を示す説明図である。
次いで、図13(a)に示すように、基板120(成膜用)及び密着層121をエッチングにより除去する。
続いて、図13(b)に示すように、圧力室部材A上に位置する第1の電極層103について、フォトリソグラフィー技術を用いてエッチングして、圧力室102毎に個別化する。
図14は、本発明の実施の形態2に係るインクジェットヘッドの製造方法において、圧電体薄膜層110の個別化工程、及びシリコン基板130(圧力室部材用)の切断工程を示す説明図である。
次いで、図14(a)に示すように、フォトリソグラフィー技術を用いて、圧電体薄膜層110をエッチングして、第1の電極層103と同様の形状に個別化する。これらエッチング後の第1の電極層103、圧電体薄膜層110は、圧力室102の各々の上方に位置し、かつ第1の電極層103及び圧電体薄膜層110の幅方向の中心が、対応する圧力室102の幅方向の中心に対し高精度に一致するように形成される。このように第1の電極層103及び圧電体薄膜層110を圧力室102毎に個別化した後、図14(b)に示すように、シリコン基板130(圧力室部材用)を各厚幅の区画壁102bの部分で切断して、4つの圧力室102を持つ圧力室部材Aとその上面に固着されたアクチュエータ部Bとが4組完成する。
図15は、本発明の実施の形態2に係るインクジェットヘッドの製造方法において、インク流路部材C、及びノズル板Dの生成工程、インク流路部材Cとノズル板Dとの接着工程、圧力室部材Aとインク流路部材Cとの接着工程、及び完成したインクジェットヘッドを示す説明図である。
続いて、図15(a)に示すように、インク流路部材Cに共通液室105、供給口106及びインク流路107を形成するとともに、ノズル板Dにノズル孔108を形成する。次いで、図15(b)に示すように、インク流路部材Cとノズル板Dとを接着剤109を用いて接着する。
その後、図15(c)に示すように、圧力室部材Aの下端面又はインク流路部材Cの上端面に接着剤(図示せず)を転写し、圧力室部材Aとインク流路部材Cとのアライメント調整を行って、この両者を接着剤(図示せず)により接着する。
以上により、図15(d)に示すように、圧力室部材A、アクチュエータ部B、インク流路部材C及びノズル板Dを持つインクジェットヘッドが完成する。
(実施の形態3)
図17は、本発明の実施の形態3に係るインクジェット式記録装置27の構成を示す構成図である。
このインクジェット式記録装置27は、実施の形態2で詳細に説明したものと同様のインクジェットヘッド28を備えている。このインクジェットヘッド28において圧力室(実施の形態2で説明した圧力室102)に連通するように設けたノズル孔(実施の形態2で説明したノズル孔108)から圧力室内102のインクを記録媒体29(記録紙等)に吐出させて記録を行うように構成されている。
インクジェットヘッド28は、図17に示す主走査方向Xに延びるキャリッジ軸30に設けられたキャリッジ31に搭載されていて、このキャリッジ31がキャリッジ軸30に沿って往復動するのに応じて主走査方向Xに往復動するように構成されている。このことで、キャリッジ31は、インクジェットヘッド28と記録媒体29とを主走査方向Xに相対移動させる相対移動手段を構成することになる。
また、このインクジェット式記録装置27は、記録媒体29をインクジェットヘッド28の主走査方向X(幅方向)と略垂直方向の副走査方向Yに移動させる複数のローラ32を備えている。このことで、複数のローラ32は、インクジェットヘッド28と記録媒体29とを副走査方向Yに相対移動させる相対移動手段を構成することになる。尚、図10中、Zは上下方向(主走査方向X、副走査方向Yのいずれとも直交する方向)である。
そして、インクジェットヘッド28がキャリッジ31により主走査方向Xに移動しているときに、インクジェットヘッド28のノズル孔からインクを記録媒体29に吐出させ、この一走査の記録が終了すると、ローラ32により記録媒体29を所定量移動させて次の一走査の記録を行う。
以上説明したように、本発明の圧電体薄膜素子は、インクジェットヘッド及びインクジェット式記録装置に最適である。
また、これ以外にも、薄膜コンデンサー、不揮発性メモリ素子の電荷蓄積キャパシタ、各種アクチュエータ、赤外センサー、超音波センサー、圧力センサー、角速度サンセー、加速度センサー、流量センサー、ショックセンサー、圧電トランス、圧電点火素子、圧電スピーカー、圧電マイクロフォン、圧電フィルタ、圧電ピックアップ、音叉発振子、遅延線等にも適用可能である。
特に、ディスク装置(コンピュータの記憶装置等として用いられるもの)における回転駆動されるディスクに対して情報の記録又は再生を行うヘッドが基板上に設けられたヘッド支持機構において、基板上に設けた圧電体薄膜素子によって、基板を変形させてヘッドを変位させるディスク装置用圧電体薄膜アクチュエータ(例えば特開2001−332041号公報参照)に好適に用いることができる。
本発明の実施の形態1に係る圧電体薄膜素子を模式的に示す断面図 本発明の実施例1に係る圧電体薄膜のSEM断面写真を示す図 本発明の実施例1に係る圧電体薄膜のSEM表面写真を示す図 本発明の実施例1係る圧電体薄膜を透過型電子顕微鏡(TEM)により観察を行ったTEM観察像を示す図 本発明の実施例1に係る圧電体薄膜の結晶粒と結晶粒界の組成分析を行った測定ポイントを示すTEM観察像を示す図 本発明の実施例1に係る圧電体薄膜の元素分析の結果を示すグラフ 本発明の実施例1に係る圧電体薄膜のXRD分析結果を示すグラフ 本発明の実施の形態2に係るインクジェットヘッドの全体構成を示す構成図 本発明の実施の形態2に係るインクジェットヘッドの要部の構成を示す要部構成図 本発明の実施の形態2におけるアクチュエータ部の構成を示す構成図 本発明の実施の形態2に係るインクジェットヘッドの製造方法において、積層工程、圧力室用開口部の形成工程及び接着剤の付着工程を示す説明図 本発明の実施の形態2に係るインクジェットヘッドの製造方法において、成膜後の基板と圧力室部材との接着工程、及び縦壁の形成工程を示す説明図 本発明の実施の形態2に係るインクジェットヘッドの製造方法において、基板(成膜用)及び密着層の除去工程、及び第1の電極層の個別化工程を示す説明図 本発明の実施の形態2に係るインクジェットヘッドの製造方法において、圧電体薄膜層の個別化工程、及びシリコン基板(圧力室部材用)の切断工程を示す説明図 本発明の実施の形態2に係るインクジェットヘッドの製造方法において、インク流路部材、及びノズル板の生成工程、インク流路部材とノズル板との接着工程、圧力室部材とインク流路部材との接着工程、及び完成したインクジェットヘッドを示す説明図 本発明の実施の形態2において、インクジェットヘッドの製造に使用されるシリコン基板を示す平面図 本発明の実施の形態3に係るインクジェット式記録装置の構成を示す構成図
符号の説明
11 基板
12 密着層
13 第1の電極層
14 圧電体薄膜層
15 圧電体薄膜素子
16 第2の電極層
27 インクジェット式記録装置
28 インクジェットヘッド
29 記録媒体
30 キャリッジ軸
31 キャリッジ(相対移動手段)
32 ローラ
101 圧力室開口部
102 圧力室
102a 区画壁
102b 区画壁
103 第1の電極層(個別電極)
104 配向制御層
105 共通液室
106 供給口
107 インク流路
108 ノズル孔
109 接着剤
110 圧電体薄膜層
111 振動板
112 第2の電極層(共通電極)
113 中間層(縦壁)
114 接着剤
120 基板
121 密着層
130 シリコン基板
A 圧力室部材
B アクチュエータ部
C インク流路部材
D ノズル板
E ICチップ

Claims (17)

  1. 電極間に圧電体薄膜を設けた圧電体薄膜素子であって、
    前記圧電体薄膜は、
    結晶粒と、
    この結晶粒の間に形成された結晶粒界を含み、
    この結晶粒界と前記結晶粒の結晶配向を同一に構成した圧電体薄膜素子。
  2. 請求項1記載の圧電体薄膜素子であって、
    前記圧電体薄膜を、前記結晶粒の結晶配向が(001)単一配向の多結晶体で構成した圧電体薄膜素子。
  3. 請求項1記載の圧電体薄膜素子であって、
    前記結晶粒を、前記電極の一方の一端から略垂直方向に成長する柱状結晶とした圧電体薄膜素子。
  4. 請求項1記載の圧電体薄膜素子であって、
    前記結晶粒の粒径を0.02〜0.5μmとし、
    前記結晶粒界の幅を1〜5nmとした圧電体薄膜素子。
  5. 請求項1記載の圧電体薄膜素子であって、
    前記圧電体薄膜の結晶配向ピーク強度を、前記圧電体薄膜と同一の膜厚を有する(001)単一配向を有する単結晶薄膜の結晶配向ピーク強度と比較して、強度比で0.15以上とした圧電体薄膜素子。
  6. 電極間に圧電体薄膜を設けた圧電体薄膜素子であって、
    前記圧電体薄膜を構成する結晶粒の間に形成される結晶粒界を、
    少なくとも前記結晶粒の構成元素を含み、かつ圧電性を有する組成比とした圧電体薄膜素子。
  7. 請求項6記載の圧電体薄膜素子であって、
    前記圧電体薄膜をPb、Zr、Tiを含むペロブスカイト構造の酸化物で構成した圧電体薄膜素子。
  8. 請求項7記載の圧電体薄膜素子であって、
    Zrの組成比を0.3<Zr/(Zr+Ti)<0.7とした圧電体薄膜素子。
  9. 請求項7記載の圧電体薄膜素子であって、
    Pbの組成比を1<Pb/(Zr+Ti)<1.4とした圧電体薄膜素子。
  10. 請求項1または6記載の圧電体薄膜素子であって、
    前記圧電体薄膜をスパッタ法、真空蒸着法、レーザーアブレーション法、イオンプレーティング法、MBE法、MOCVD法、プラズマCVD法等の気相成長法で形成した圧電体薄膜素子。
  11. 請求項1乃至10いずれか1項記載の圧電体薄膜素子であって、
    圧電体薄膜素子を構成する圧電体薄膜の圧電定数d31が、印加電圧の履歴に対する変動範囲として、
    0≦100×{(d31(最大値)−d31(最小値))/(d31(最大値)+d31(最小値))}<10
    となるように圧電定数d31の範囲を設定した圧電体薄膜素子。
  12. 請求項1〜11いずれか1項記載の圧電体薄膜素子と、
    この圧電体薄膜素子のいずれかの前記電極側の面に設けられた振動板膜と、
    この振動板膜の圧電体薄膜素子とは反対側の面に接合され、インクを収容する圧力室を有する圧力室部材とを備え、
    前記圧電体薄膜素子の圧電効果により前記振動板膜を膜厚方向に変位させて前記圧力室のインクを吐出させるように構成したインクジェットヘッド
  13. 請求項12記載のインクジェットヘッドであって、
    前記電極のいずれかに積層されてなる振動板を備え、前記振動板の内部応力を圧縮応力としたインクジェットヘッド。
  14. 請求項12記載のインクジェットヘッドであって、
    前記振動板の内部応力と、積層された前記圧電体薄膜素子の内部応力との総和が圧縮応力となるように、前記振動板の内部応力を設定したインクジェットヘッド。
  15. 請求項11乃至14いずれか1項記載のインクジェットヘッドと、
    このインクジェットヘッドと記録媒体とを相対移動させる相対移動手段とを備え、
    この相対移動手段により前記インクジェットヘッドが前記記録媒体に対して相対移動しているときに、
    前記インクジェットヘッドにおいて前記圧力室に連通するように設けたノズル孔から、前記圧力室に収容されたインクを前記記録媒体に吐出させて記録を行うように構成したインクジェット式記録装置。
  16. 基板上に第1の電極層を形成する工程と、
    第1の電極層の上にスパッタ法を用いて圧電体薄膜層を形成する工程と、
    圧電体薄膜層の上に第2の電極層を形成する工程と、
    を有し、
    前記圧電体薄膜層を形成する工程において、前記基板の温度を所定の結晶配向が得られるよう加熱しながら成膜を行う圧電体薄膜素子の製造方法。
  17. 請求項16記載の圧電体薄膜素子の製造方法であって、
    前記圧電体薄膜層をPb,Zr,Tiで構成されるスパッタリングターゲットを用いて成膜し、
    このスパッタリングターゲットを、目標とする圧電体薄膜素子の組成と同一か、あるいはZr,Tiの比率は同じで、かつPbの過剰量が0〜0.4モルの範囲とした圧電体薄膜素子の製造方法。
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