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JP2008213003A - ダイカスト鋳造方法及びダイカストマシン - Google Patents

ダイカスト鋳造方法及びダイカストマシン Download PDF

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JP2008213003A
JP2008213003A JP2007056146A JP2007056146A JP2008213003A JP 2008213003 A JP2008213003 A JP 2008213003A JP 2007056146 A JP2007056146 A JP 2007056146A JP 2007056146 A JP2007056146 A JP 2007056146A JP 2008213003 A JP2008213003 A JP 2008213003A
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Shoichi Tsuchiya
詔一 土屋
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Abstract

【課題】型開き時のビスケットの破裂を防止し、且つ、鋳造サイクルタイムの短縮化を実現する、ダイカスト鋳造技術を提案する。
【解決手段】キャビティ16、ランナ17及びゲート18が形成された金型と、射出スリーブ11と、射出プランジャ12と、射出プランジャ12を進退移動させる射出アクチュエータと、射出アクチュエータの動作を制御する制御装置とを備えたダイカストマシン10にて、射出プランジャ12を前進させて射出スリーブ11内の溶湯を加圧し、ランナ17及びゲート18を通じてキャビティ16に溶湯を射出したのち、キャビティ16に充填された溶湯が射出プランジャ12からの鋳造圧を解放してもゲート18へ逆流しなくなった状態で、且つ、金型の型開きよりも前の段階で、射出プランジャ12を後退させて射出プランジャ12より溶湯に加わる鋳造圧を解放させる。
【選択図】図4

Description

本発明は、ダイカスト鋳造技術に関し、特に型開き時のビスケットの異常破裂を防止するための技術に関する。
ダイカスト鋳造に使用されるダイカストマシンでは、鋳造ショットごとに一定容量の溶湯が射出スリーブに供給され、供給された溶湯は射出プランジャにより押し出されて、ランナ及びゲートを通じて可動金型と固定金型とにより形成されたキャビティに圧入される。各鋳造ショットにおいて、溶湯の一部は、キャビティと射出スリーブとを連通するランナや射出スリーブ内に残留し、後工程で除去される鋳造方案となる。前記鋳造方案のうち、射出スリーブに残留した溶湯が射出圧力が掛けられたまま該射出スリーブ内で冷却され、表面部から芯部に向かって凝固したものは、『ビスケット(湯口)』と呼ばれる。
上述のように金型のキャビティに溶湯が圧入されたのち、所定の冷却時間が終了すると、型開き動作と連動して、射出プランジャをさらに突き出す方向に前進させて、製品とともにビスケットを可動金型に固着して移動させる。このとき、前記ビスケットの後端が金型のパーティング面を超えて突き出されると、前記ビスケットは金型、スリーブ及び射出プランジャにより与えられていた鋳造圧から解放される。このようにビスケットが鋳造圧から解放されたときに、ビスケットの冷却が不十分でビスケットの表皮が十分に凝固していないと、射出時に溶湯に巻き込まれたエアの体積が膨大してビスケットが破裂し、凝固していない溶湯が爆発的に飛散して、装置が停止したり破損したりすることがある。
このビスケットの破裂を防止するために、特許文献1では、各鋳造ショットで射出プランジャのストロークを実測してビスケット厚さを計測し、その結果をフィードバックさせることにて溶湯の供給量を修正して、ビスケット厚さを略一定に保持する技術が提案されている。
また、特許文献2では、ビスケットの破裂を防止するために、各鋳造ショットでビスケット厚さを検出し、この検出値が所定の閾値よりも大きい場合に、ビスケットの冷却時間を予め設定された冷却時間よりも延長する技術が、提案されている。
鋳造方案であるビスケットは、製品となる部分やランナなどの他の部分より分厚く、且つ、射出ショットの最後まで溶湯が流動するので、鋳造品の中で最後に凝固する部分となることから、鋳造サイクルタイムのうち冷却時間はビスケットの凝固時間に律速されることとなる。この冷却時間は、鋳造サイクルタイムの中で大きな割合を占めている。従って、冷却時間を短縮することができれば、鋳造サイクルタイムを短縮することが可能となり、コストの削減及び生産性の向上に繋げることができる。
しかし、キャビティに射出される溶湯に巻き込まれるエアの量や金型温度により、つまり、鋳造ショット毎にビスケットの破裂が起こったり起こらなかったりするために、安全性を見込んで十分な冷却時間が設定されることが通常である。従って、型開きできる状態まで溶湯が凝固するために実際に必要な時間よりも、長い時間が冷却時間として設定されている。
特開昭56−131061号公報 特開昭62−197260号公報
上記従来技術に鑑み、本発明では、型開き時のビスケットの破裂を防止し、且つ、鋳造サイクルタイムの短縮化を実現する、ダイカスト鋳造技術を提案する。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、鋳造品が成形されるキャビティ並びに溶湯の供給経路であるランナ及びゲートが形成された金型と、前記キャビティへ射出する溶湯を溜める射出スリーブと、該射出スリーブに内挿された射出プランジャと、該射出プランジャを進退移動させる射出アクチュエータと、該射出アクチュエータの動作を制御する制御装置とを、少なくとも備えたダイカストマシンによるダイカスト鋳造方法において、前記射出プランジャを前進させて前記射出スリーブ内の溶湯を加圧し、前記ランナ及び前記ゲートを通じて前記キャビティに溶湯を射出したのち、前記キャビティに充填された溶湯が前記射出プランジャからの鋳造圧を解放してもゲートへ逆流しなくなった状態で、且つ、前記金型の型開きよりも前の段階で、前記射出プランジャを後退させて該射出プランジャより溶湯に加わる鋳造圧を解放させるものである。
請求項2においては、鋳造品が成形されるキャビティ並びに溶湯の供給経路であるランナ及びゲートが形成された金型と、前記キャビティへ射出する溶湯を溜める射出スリーブと、該射出スリーブに内挿された射出プランジャと、該射出プランジャを進退移動させる射出アクチュエータと、該射出アクチュエータの動作を制御する制御装置とを、少なくとも備えたダイカストマシンによるダイカスト鋳造方法において、(A)前記制御装置が、前記射出アクチュエータにて前記射出プランジャを前進させて前記射出スリーブ内の溶湯を加圧し、前記ランナ及び前記ゲートを通じて前記キャビティに溶湯を射出するステップ、(B)前記制御装置が、前記射出アクチュエータにて前記射出プランジャによる溶湯の加圧を保持するステップ、(C)前記制御装置が、前記射出アクチュエータにて射出プランジャを所定量だけ後退させるステップ、(D)前記制御装置が、前記射出アクチュエータにて射出プランジャを前進させて、溶湯を再度加圧するステップ、の上記ステップ(A)〜(D)を含むものである。
請求項3においては、前記ダイカストマシンの前記制御装置に、前記金型に溶湯が射出されてから前記ゲートに充填された溶湯が凝固するまでに要するゲート凝固時間を設定し、前記ステップ(B)において、前記制御装置は、前記金型に溶湯が射出されてから前記ゲート凝固時間が経過するまで、前記射出プランジャによる加圧を保持するものである。
請求項4においては、前記ダイカストマシンに、ゲート部分の溶湯の凝固率を検出して前記制御装置に伝達する超音波センサを設けるとともに、前記制御装置にゲート部分の溶湯が流動しなくなる凝固率の閾値を設定し、前記ステップ(B)において、前記制御装置は、前記超音波センサにて検出されたゲート部分の溶湯の凝固率が前記閾値となるまで、前記射出プランジャによる加圧を保持するものである。
請求項5においては、前記ダイカストマシンに、ゲート部分の溶湯を直接加圧する加圧ピンと、前記制御装置の制御を受けて加圧ピンを動作させるアクチュエータとを設け、前記ステップ(B)において、前記制御装置は、前記アクチュエータにて加圧ピン動作させて、前記ゲートの溶湯を加圧するまで、前記射出プランジャによる加圧を保持するものである。
請求項6においては、鋳造品が成形されるキャビティ並びに溶湯の供給経路であるランナ及びゲートが形成された金型と、前記キャビティへ射出する溶湯を溜める射出スリーブと、該射出スリーブに内挿された射出プランジャと、該射出プランジャを進退移動させる射出アクチュエータと、該射出アクチュエータの動作を制御する制御装置とを、少なくとも備えたダイカストマシンであって、前記制御装置は、前記射出アクチュエータにて前記射出プランジャを前進させて前記射出スリーブ内の溶湯を加圧して、前記ランナ及び前記ゲートを通じて前記キャビティに溶湯を射出し、前記射出アクチュエータにて前記射出プランジャによる溶湯の加圧を保持し、前記射出アクチュエータにて射出プランジャを所定量だけ後退させ、前記射出アクチュエータにて射出プランジャを前進させて、溶湯を再度加圧する、制御を行うものである。
請求項7においては、前記ダイカストマシンの前記制御装置に、前記金型に溶湯が射出されてから前記ゲートに充填された溶湯が凝固するまでに要するゲート凝固時間を設定し、前記制御装置は、キャビティに溶湯が射出されたのち、前記金型に溶湯が射出されてからゲート凝固時間が経過するまで、前記射出プランジャによる加圧を保持する制御を行うものである。
請求項8においては、前記ダイカストマシンに、ゲート部分の溶湯の凝固率を検出して前記制御装置に伝達する超音波センサを設けるとともに、前記制御装置にゲート部分の溶湯が流動しなくなる凝固率の閾値を設定し、前記制御装置は、キャビティに溶湯が射出されたのち、前記超音波センサにて検出されたゲート部分の溶湯の凝固率が前記閾値となるまで、前記射出プランジャによる加圧を保持する制御を行うものである。
請求項9においては、前記ダイカストマシンに、ゲート部分の溶湯を直接加圧する加圧ピンと、前記制御装置の制御を受けて加圧ピンを動作させるアクチュエータとを設け、前記制御装置は、キャビティに溶湯が射出されたのち、前記アクチュエータにて加圧ピン動作させて、前記ゲートの溶湯を加圧するまで、前記射出プランジャによる加圧を保持する制御を行うものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
本発明によれば、型開きよりも前の段階でビスケットを減圧させることで、型開き時のビスケットの破裂を予防し、且つ、ビスケットの破裂を見込まない冷却時間を設定することができるので、鋳造サイクルタイムの短縮化を実現することができる。
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の実施例に係るダイカストマシンの全体的な構成を示す図、図2はダイカストマシンの制御構成を示すブロック図、図3はダイカストマシンの制御装置の制御の流れ図である。図4はプランジャチップの動作を説明する図、図5は第二の形態に係るダイカストマシンの図、図6は第二の形態に係るダイカストマシンの制御構成を示すブロック図、図7は第三の形態に係るダイカストマシンの図、図8は第三の形態に係るダイカストマシンの制御構成を示すブロック図である。
まず、本発明の実施例に係るダイカストマシン10の構成について説明する。
図1に示すように、ダイカストマシン10には、型締めされた固定金型13と可動金型15との間に、鋳造品が成形されるキャビティ16が形成される。型締めされた可動金型15と固定金型13とのパーティング面には、後述する射出スリーブ11からキャビティ16への溶湯の供給経路であるランナ17が形成され、該ランナ17とキャビティ16との間には、ランナ17よりも断面積の小さいゲート18が設けられる。
前記可動金型15には、該可動金型15を固定金型13に対して進退移動させて型開き及び型締めを行う型開閉アクチュエータ30が備えられる。
前記型開閉アクチュエータ30の制御部は、ダイカストマシン10を包括的に制御する制御装置70に接続される。即ち、型開閉アクチュエータ30は制御装置70のからの制御指令を受けて動作することとなる。
前記固定金型13には射出スリーブ11が挿入され、該射出スリーブ11には、射出アクチュエータ25により進退移動(往復動)する射出プランジャ12が内挿され、該射出プランジャ12の端部には射出スリーブ11の内周を摺動するプランジャチップ20が設けられる。以下、前記射出プランジャ12及びプランジャチップ20の移動方向について、射出スリーブ11内の溶湯をキャビティ16へ押し出す方向の移動を『前進』、これと反対方向への移動を『後退』と表現する。
前記射出アクチュエータ25の制御部は、ダイカストマシン10を包括的に制御する制御装置70に接続される。即ち、射出アクチュエータ25は制御装置70のからの制御指令を受けて動作することとなる。
前記制御装置70は、電子計算機であって、制御部61、演算部62、記憶部63、入力部64並びに出力部65を備えるものである。前記記憶部63には、ダイカストマシン10を動作させるためのプログラムが格納されており該プログラムが演算部62にて実行されることにて、ダイカストマシン10の制御装置70としての機能が発揮される。
上記構成のダイカストマシン10において、射出スリーブ11に供給された溶湯は、プランジャチップ20により押し出されて、ランナ17及びゲート18を通じてキャビティ16へ圧入される。このとき、溶湯はキャビティ16、ゲート18及びランナ17に充満されるとともに、射出スリーブ11においてランナ17とプランジャチップ20との間にも残留する。このランナ17とプランジャチップ20との間に残留した溶湯が凝固してビスケット21となる。
溶湯が凝固すると、型開き時の可動金型15の移動に伴って、鋳造方案を含む鋳造品が固定金型13から離型される。前記ダイカストマシン10では、この型開き時のビスケット21の破裂を防止するための構造が備えられる。
すなわち、前記ダイカストマシン10では、射出プランジャ12を前進させて射出スリーブ11内の溶湯を加圧し、ランナ17及びゲート18を通じてキャビティ16に溶湯を射出したのち、前記キャビティ16に充填された溶湯が前記射出プランジャ12からの鋳造圧を解放してもゲート18へ逆流しなくなった状態であって、且つ、前記金型の型開きよりも前の段階で、前記射出プランジャ12を後退させて該射出プランジャ12より溶湯に加わる鋳造圧を解放(減圧)させるのである。これにより、ビスケット21に加わる鋳造圧が減圧され、該ビスケット21の未凝固部分に含まれる気泡の破裂が促されて半ば強制的に破裂させることにより、型開き時のビスケット21の破裂の防止を図ることが可能となる。
次に、前記ダイカストマシン10を用いた鋳造方法について、制御装置70の制御の流れに沿って説明する。図3は、制御装置70の制御の流れ図である。
まず、制御装置70は、図4(a)に示すように、前記プランジャチップ20にて前記射出スリーブ11内の溶湯を加圧し、前記ランナ17及び前記ゲート18を通じて前記キャビティ16に溶湯を射出するために、前記射出プランジャ12を前進(伸張)させるように射出アクチュエータ25を動作させる(S11)。
続いて、制御装置70は、前記射出アクチュエータ25にて前記射出プランジャ12による溶湯の加圧を保持し、前記キャビティ16に充填された溶湯が前記射出プランジャ12により与えられる鋳造圧を解放してもゲート18へ逆流しなくなった状態となれば(S12のYES)、図4(b)に示すように、プランジャチップ20を所定の後退量だけビスケット21から後退させるために、射出プランジャ12を所定量だけ後退(短縮)させるように射出アクチュエータ25を動作させる(S13)。
前記キャビティ16に充填された溶湯が『前記射出プランジャ12により与えられる鋳造圧を解放してもゲート18へ逆流しなくなった状態』とは、すなわち、ゲート18部分に充填された溶湯が凝固した状態である。
鋳造品と後工程で除去される鋳造方案との間には断面積が他と比較して小さく、キャビティ16に充填された溶湯よりも比較的早く凝固するゲート18が存在する。従って、ゲート18部分の溶湯が凝固すれば、鋳造圧が解放されても鋳造品となるキャビティ16に充填された溶湯は流動することがないので、鋳造品の形状や品質に影響が及ばないのである。
前述のように、プランジャチップ20をビスケット21より後退させると、ビスケット21に加えられていた鋳造圧が解放され、該ビスケット21の未凝固部分に含まれる気泡の破裂が促される。
ビスケット21の未凝固部分に気泡が含まれる場合は、射出スリーブ11内でビスケット21が破裂し、この破裂により増大した体積分のエアは、射出スリーブ11とプランジャチップ20の周囲との間隙から排出される。なお、ビスケット21の未凝固部分に気泡が殆ど含まれない場合もあり、この場合、ビスケット21の破裂は生じない。
なお、前記『プランジャチップ20の所定の後退量』とは、ビスケット21に含まれる気泡を破裂させるために十分な程度にビスケット21とプランジャチップ20との間を減圧することのできる、プランジャチップ20の後退方向への移動量である。この後退量は、射出スリーブ11又はプランジャチップ20の径や溶湯の種類、ビスケット21の形状などに応じて最適な数値を選択することが望ましく、実験的又は経験的に求めることができる。
そして、制御装置70は、プランジャチップ20をビスケット21より後退させてから所定の破裂待機時間経過後(S14のYES)、図4(c)に示すように、プランジャチップ20を前進させてビスケット21の溶湯を再度加圧するために、射出プランジャ12を前進(伸張)させるように射出アクチュエータ25を動作させる(S15)。
このように、プランジャチップ20にて再度加圧されたビスケット21は、未凝固部分が固められることとなる。
なお、前記『所定の破裂待機時間』とは、プランジャチップ20をビスケット21より後退させてから、生ずるべき破裂が発生し終えるまでの時間である。この破裂待機時間は、溶湯の種類やビスケット21の形状などに応じて最適な数値を選択することが望ましく、実験的又は経験的に求めることができる。
最後に、制御装置70は、プランジャチップ20をビスケット21へ前進させてから所定の冷却時間経過後(S16のYES)、型開閉アクチュエータ30を動作させて型開きを行うとともに(S17)、射出アクチュエータ25を動作させてプランジャチップ20をさらに前進させてビスケット21を押し出して、鋳造品とともにビスケット21を可動金型15に固着して移動させる(S18)。
鋳造品が取り出された後の金型は、金型の洗浄、離型剤の塗布、及び乾燥が行われたのち、型締めされて、次サイクルの鋳造工程に供される。
前記『所定の冷却時間』とは、プランジャチップ20をビスケット21へ前進させて該ビスケット21を再加圧してから、鋳造品及び鋳造方案が離型できる程度に溶湯が凝固して型開きできる状態となるまでの時間である。この冷却時間は、溶湯の種類や金型の形状などに応じて最適な数値を選択することが望ましく、実験的又は経験的に求めることができる。
なお、鋳造品及び鋳造方案が離型できる程度に溶湯が凝固した状態は、必ずしも鋳造品及び鋳造方案の芯部まで凝固されている状態ではなく、離型できる程度に表面が凝固していればよい。従って、この冷却時間には、型開き時のビスケットの破裂を防止するための安全性を見込んだ時間を加味する必要はなく、従来の手法と比較して、鋳造サイクルタイムを短縮することが可能となり、コストの削減及び生産性の向上に繋げることができる。
ここで、上述のダイカストマシン10を用いた鋳造方法において、前記キャビティ16に充填された溶湯が前記射出プランジャ12からの鋳造圧を解放してもゲート18へ逆流しなくなり、鋳造品に影響のでな状態となった(S12)と制御装置70にてみなす処理の、第一の形態、第二の形態、及び第三の形態を順に説明する。
[第一の形態]
第一の形態では、ダイカストマシン10の制御装置70に、溶湯が射出されてからゲート18に充填された溶湯が凝固するまでに要する『ゲート凝固時間』が設定され、前記制御装置70にて行われる時間計測により、プランジャチップ20の動作タイミングが制御される。
つまり、制御装置70は、金型のキャビティ16へ溶湯が射出されてから(S11)、前記ゲート凝固時間が経過したときに、前記キャビティ16に充填された溶湯が前記射出プランジャ12からの鋳造圧を解放してもゲート18へ逆流しなくなった状態になったとして(S12のYES)、プランジャチップ20を所定の後退量だけビスケット21から後退させるために、射出アクチュエータ25にて射出プランジャ12を所定量だけ後退させる(S13)。
前記『ゲート凝固時間』は、キャビティ16に充填された溶湯が前記射出プランジャ12からの鋳造圧を解放してもゲート18へ逆流しなくなった状態、すなわち、ゲート18の溶湯が凝固した状態となるまでに必要な時間である。このゲート凝固時間は、金型の形状や、溶湯の温度又は成分などに応じて最適な数値を選択することが望ましく、実験的又は経験的に求めることができる。
[第二の形態]
第二の形態では、図5及び図6に示すように、ダイカストマシン10に、ゲート18部分に充填された溶湯の凝固率を検出して制御装置70に伝達する超音波センサ40が設けられるとともに、前記制御装置70にゲート18部分に充填された溶湯が流動しなくなる凝固率の閾値が設定される。そして、制御装置70では、前記超音波センサ40にて検出されたゲート部分の溶湯の凝固率を受けて、プランジャチップ20の動作タイミングが制御される。
つまり、制御装置70は、金型のキャビティ16に溶湯が射出されたのち(S11)、超音波センサ40にて検出されたゲート18部分に充填された溶湯の凝固率が、前記閾値を超えたときに、射出プランジャ12により与えられる鋳造圧を解放してもキャビティ16に充填された溶湯がゲート18へ逆流しなくなった状態になったとして(S12のYES)、プランジャチップ20を所定の後退量だけビスケット21から後退させるために、射出アクチュエータ25にて射出プランジャ12を所定量だけ後退させる(S13)。
前記『凝固率の閾値』とは、予め制御装置70に設定されるものであり、射出プランジャ12により与えられる鋳造圧を解放してもキャビティ16に充填された溶湯がゲート18へ逆流せず、鋳造品に影響が出ない状態となる、ゲート18部分に充填された溶湯の凝固率である。溶湯は約80%凝固すれば、流動性を失うことから、前記所定の凝固率は80%程度の値に設定することが好適である。但し、溶湯の組成や金型の形状によっても、前記所定の凝固率が変動するので、実験的に好適な値を決定しこれを設定することが望ましい。
なお、前記超音波センサ40は、超音波の発振及び受信を行うセンサプローブ41と、アンプ42と、演算部43とを含んで構成される。前記超音波センサ40では、一方の金型のキャビティ側表面から他方の金型のキャビティ側表面へ超音波を発振し、該超音波の到達する到達時間を連続的に測定し、溶湯の凝固の進行に伴って変化するこの到達時間の変化量に基づいて、溶湯の凝固率(凝固状態)が検知される。
[第三の形態]
第二の形態では、図7及び図8に示すように、ダイカストマシン10に、ゲート18部分に充填された溶湯を直接加圧する加圧ピン45と、前記制御装置70の制御を受けて加圧ピン45を動作させる加圧アクチュエータ46とが備えられ、前記制御装置70にて前記加圧ピン45と射出スリーブ11との動作タイミングが制御される。
つまり、制御装置70は、金型のキャビティ16に溶湯が射出されたのち(S11)、加圧ピン45を溶湯内へ圧入させるように加圧アクチュエータ46を動作させる。加圧ピン45がゲート18部分の溶湯に圧入されることにより、当該部分の溶湯が加圧されて凝固が促進される。そして、制御装置70は、射出プランジャ12により与えられる鋳造圧を解放してもキャビティ16に充填された溶湯がゲート18へ逆流しなくなった状態になったとして(S12のYES)、プランジャチップ20を所定の後退量だけビスケット21から後退させるために、射出アクチュエータ25にて射出プランジャ12を前進させる(S13)。
本発明の実施例に係るダイカストマシンの全体的な構成を示す図。 ダイカストマシンの制御構成を示すブロック図。 ダイカストマシンの制御装置の制御の流れ図。 プランジャチップの動作を説明する図。 第二の形態に係るダイカストマシンの図。 第二の形態に係るダイカストマシンの制御構成を示すブロック図。 第三の形態に係るダイカストマシンの図。 第三の形態に係るダイカストマシンの制御構成を示すブロック図。
符号の説明
10 ダイカストマシン
11 射出スリーブ
12 射出プランジャ
20 プランジャチップ
25 射出アクチュエータ
30 型開閉アクチュエータ
40 超音波センサ
45 加圧ピン
46 加圧アクチュエータ
70 制御装置

Claims (9)

  1. 鋳造品が成形されるキャビティ並びに溶湯の供給経路であるランナ及びゲートが形成された金型と、前記キャビティへ射出する溶湯を溜める射出スリーブと、該射出スリーブに内挿された射出プランジャと、該射出プランジャを進退移動させる射出アクチュエータと、該射出アクチュエータの動作を制御する制御装置とを、少なくとも備えたダイカストマシンによるダイカスト鋳造方法において、
    前記射出プランジャを前進させて前記射出スリーブ内の溶湯を加圧し、前記ランナ及び前記ゲートを通じて前記キャビティに溶湯を射出したのち、前記キャビティに充填された溶湯が前記射出プランジャからの鋳造圧を解放してもゲートへ逆流しなくなった状態で、且つ、前記金型の型開きよりも前の段階で、前記射出プランジャを後退させて該射出プランジャより溶湯に加わる鋳造圧を解放させることを特徴とするダイカスト鋳造方法。
  2. 鋳造品が成形されるキャビティ並びに溶湯の供給経路であるランナ及びゲートが形成された金型と、前記キャビティへ射出する溶湯を溜める射出スリーブと、該射出スリーブに内挿された射出プランジャと、該射出プランジャを進退移動させる射出アクチュエータと、該射出アクチュエータの動作を制御する制御装置とを、少なくとも備えたダイカストマシンによるダイカスト鋳造方法において、
    (A)前記制御装置が、前記射出アクチュエータにて前記射出プランジャを前進させて前記射出スリーブ内の溶湯を加圧し、前記ランナ及び前記ゲートを通じて前記キャビティに溶湯を射出するステップ、
    (B)前記制御装置が、前記射出アクチュエータにて前記射出プランジャによる溶湯の加圧を保持するステップ、
    (C)前記制御装置が、前記射出アクチュエータにて射出プランジャを所定量だけ後退させるステップ、
    (D)前記制御装置が、前記射出アクチュエータにて射出プランジャを前進させて、溶湯を再度加圧するステップ、
    の上記ステップ(A)〜(D)を含むことを特徴とするダイカスト鋳造方法。
  3. 前記ダイカストマシンの前記制御装置に、前記金型に溶湯が射出されてから前記ゲートに充填された溶湯が凝固するまでに要するゲート凝固時間を設定し、
    前記ステップ(B)において、前記制御装置は、前記金型に溶湯が射出されてから前記ゲート凝固時間が経過するまで、前記射出プランジャによる加圧を保持することを特徴とする、
    請求項2に記載のダイカスト鋳造方法。
  4. 前記ダイカストマシンに、ゲート部分の溶湯の凝固率を検出して前記制御装置に伝達する超音波センサを設けるとともに、前記制御装置にゲート部分の溶湯が流動しなくなる凝固率の閾値を設定し、
    前記ステップ(B)において、前記制御装置は、前記超音波センサにて検出されたゲート部分の溶湯の凝固率が前記閾値となるまで、前記射出プランジャによる加圧を保持することを特徴とする、
    請求項2に記載のダイカスト鋳造方法。
  5. 前記ダイカストマシンに、ゲート部分の溶湯を直接加圧する加圧ピンと、前記制御装置の制御を受けて加圧ピンを動作させるアクチュエータとを設け、
    前記ステップ(B)において、前記制御装置は、前記アクチュエータにて加圧ピン動作させて、前記ゲートの溶湯を加圧するまで、前記射出プランジャによる加圧を保持することを特徴とする、
    請求項2に記載のダイカスト鋳造方法。
  6. 鋳造品が成形されるキャビティ並びに溶湯の供給経路であるランナ及びゲートが形成された金型と、前記キャビティへ射出する溶湯を溜める射出スリーブと、該射出スリーブに内挿された射出プランジャと、該射出プランジャを進退移動させる射出アクチュエータと、該射出アクチュエータの動作を制御する制御装置とを、少なくとも備えたダイカストマシンであって、
    前記制御装置は、
    前記射出アクチュエータにて前記射出プランジャを前進させて前記射出スリーブ内の溶湯を加圧して、前記ランナ及び前記ゲートを通じて前記キャビティに溶湯を射出し、
    前記射出アクチュエータにて前記射出プランジャによる溶湯の加圧を保持し、
    前記射出アクチュエータにて射出プランジャを所定量だけ後退させ、
    前記射出アクチュエータにて射出プランジャを前進させて、溶湯を再度加圧する、
    制御を行うことを特徴とするダイカストマシン。
  7. 前記ダイカストマシンの前記制御装置に、前記金型に溶湯が射出されてから前記ゲートに充填された溶湯が凝固するまでに要するゲート凝固時間を設定し、
    前記制御装置は、キャビティに溶湯が射出されたのち、前記金型に溶湯が射出されてからゲート凝固時間が経過するまで、前記射出プランジャによる加圧を保持する制御を行うことを特徴とする、
    請求項6に記載のダイカストマシン。
  8. 前記ダイカストマシンに、ゲート部分の溶湯の凝固率を検出して前記制御装置に伝達する超音波センサを設けるとともに、前記制御装置にゲート部分の溶湯が流動しなくなる凝固率の閾値を設定し、
    前記制御装置は、キャビティに溶湯が射出されたのち、前記超音波センサにて検出されたゲート部分の溶湯の凝固率が前記閾値となるまで、前記射出プランジャによる加圧を保持する制御を行うことを特徴とする、
    請求項6に記載のダイカストマシン。
  9. 前記ダイカストマシンに、ゲート部分の溶湯を直接加圧する加圧ピンと、前記制御装置の制御を受けて加圧ピンを動作させるアクチュエータとを設け、
    前記制御装置は、キャビティに溶湯が射出されたのち、前記アクチュエータにて加圧ピン動作させて、前記ゲートの溶湯を加圧するまで、前記射出プランジャによる加圧を保持する制御を行うことを特徴とする、
    請求項6に記載のダイカストマシン。
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