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JP2008209590A - 表示パネルの駆動装置 - Google Patents

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JP2008209590A
JP2008209590A JP2007045312A JP2007045312A JP2008209590A JP 2008209590 A JP2008209590 A JP 2008209590A JP 2007045312 A JP2007045312 A JP 2007045312A JP 2007045312 A JP2007045312 A JP 2007045312A JP 2008209590 A JP2008209590 A JP 2008209590A
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JP2007045312A
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English (en)
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Jun Kamiyamaguchi
潤 上山口
Koji Honda
広史 本田
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Pioneer Corp
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Pioneer Electronic Corp
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Publication date
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Abstract

【課題】精度良くホワイトバランスの適正化が為される表示パネルの駆動装置を提供することを目的とする。
【解決手段】サブフィールド各々のサスティン期間内でのサスティンパルスの印加回数に基づいて第1〜第N階調各々での輝度レベルを各発光色毎に求め、この輝度レベルと第1〜第N階調各々とを対応付けて示す階調輝度対応データを各発光色毎に生成する。そして、かかる階調輝度対応データに基づき、入力映像信号によって示される各発光色毎の輝度レベルに対応した階調を決定しこの階調の駆動を実施させる為のデータを、各サブフィールド毎に画素を点灯及び消灯モードの内のいずれの状態に設定するのかを示すサブフィールドデータとして生成する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、単位表示期間毎の画素の発光回数(期間)によって入力映像信号に応じた輝度をN階調にて表現する表示パネルの駆動装置に関する。
現在、薄型で大画面の表示デバイスとして、画素に対応した放電セルがマトリクス状に配列されているプラズマディスプレイパネル(以下、PDPと称する)を搭載したプラズマディスプレイ装置が製品化されている。この際、PDPの各放電セルは、放電に伴う点灯状態及び消灯状態の2状態しかもたない。そこで、入力映像信号に応じた中間調の輝度を表現すべく、サブフィールド法を採用してPDP及びELDPの如き表示パネルを階調駆動するようにしている。
サブフィールド法では、入力された映像信号における1フィールド又は1フレーム表示期間(単位表示期間)を、夫々に輝度重みに対応した発光回数が割り当ててある複数のサブフィールドに分割する。そして、各サブフィールドにおいて、以下の如きアドレス行程とサスティン行程とを実施する。アドレス行程では、表示パネルの各画素を入力映像信号に応じて点灯モード及び消灯モードの内の一方の状態に設定する。サスティン行程では、各画素に、そのサブフィールドに予め割り当てられている輝度重みに対応した回数分だけサスティンパルスを印加することにより、点灯モード状態にある画素のみを上記サスティンパルスが印加される度に放電発光させる。かかる駆動方法によれば、単位表示期間内において、各サブフィールドで実行された放電発光の合計回数に応じた中間輝度が視覚されることになる。
又、上記の如きサブフィールド法に従った駆動を実施するプラズマディスプレイ装置として、消費電力の低減を図るべく、入力映像信号によって表される輝度レベルに応じて、単位表示期間内に印加すべきサスティンパルスの総数を変更するようにしたものが知られている(例えば特許文献1参照)。この際、かかるプラズマディスプレイ装置においては、上記の如きサスティンパルスの総数変更に伴って生じるホワイトバランスのズレを補正すべく、このサスティンパルスの総数に応じて、入力映像信号における輝度レベルを各発光色毎に個別に調整するようにしている。
ところが、サスティンパルスの総数と、視覚輝度とが必ずしも比例関係にあるわけではないので、このようなホワイトバランスの調整方法では、そのズレを確実に補正することができなかった。
特開2005−25058号公報
本発明は、かかる問題を解決すべく為されたものであり、精度良くホワイトバランスの適正化が為される表示パネルの駆動装置を提供することを目的とする。
請求項1による表示パネルの駆動装置は、複数の画素が形成されている表示パネルを、入力映像信号に基づくサブフィールドデータ応じて前記画素各々を点灯モード及び消灯モードの内の一方の状態に設定するアドレス期間と、前記画素各々にサスティンパルスを繰り返し印加することにより前記点灯モードの状態にある画素を発光させるサスティン期間とを含むサブフィールドの複数にて駆動することにより、第1〜第N階調(N:2以上の整数)の中間輝度を得る表示パネルの駆動装置であって、前記サブフィールド各々の前記サスティン期間内での前記サスティンパルスの印加回数に基づいて前記第1〜第N階調各々での輝度レベルを前記画素の発光色毎に求め、この輝度レベルと前記第1〜第N階調各々とを対応付けて示す階調輝度対応データを各発光色毎に生成する階調輝度測定手段と、前記階調輝度対応データに基づき、前記入力映像信号によって示される各発光色毎の輝度レベルに対応した階調を決定し、この階調に対応した駆動を実施させる為のデータを前記サブフィールドデータとして生成する輝度階調変換手段と、を有する。
サブフィールド各々のサスティン期間内でのサスティンパルスの印加回数に基づいて第1〜第N階調各々での輝度レベルを各発光色毎に求め、この輝度レベルと第1〜第N階調各々とを対応付けて示す階調輝度対応データを各発光色毎に生成する。そして、かかる階調輝度対応データに基づき、入力映像信号によって示される各発光色毎の輝度レベルに対応した階調を決定しこの階調の駆動を実施させる為のデータを、各サブフィールド毎に画素を点灯及び消灯モードの内のいずれの状態に設定するのかを示すサブフィールドデータとして生成する。
かかる構成により、サブフィールド構造から推定される各階調毎の輝度レベルに基づくホワイトバランスの適正化が為されるようになるので、表現し得る全ての階調に対して精度良くホワイトバランスの適正化が為されるようになる。
図1は、本発明による駆動装置を含むプラズマディスプレイ装置の構成を示す図である。
図1において、プラズマディスプレイパネルとしてのPDP10は、放電ガスが封入されている放電空間を挟んで対向配置された前面透明基板及び背面基板(図示せぬ)を備えている。前面透明基板上には2次元画面の横方向(水平方向)に夫々伸張して配列された行電極X〜X及び行電極Y〜Yが形成されている。これら行電極X1〜Xn及び行電極Y1〜Ynは、夫々一対の行電極Xi及びYi(i:1〜n)にて、PDP10における第1〜第n表示ラインを担っている。背面基板上には、行電極X1〜Xn及び行電極Y1〜Yn各々と交叉するように、2次元表示画面の縦方向(垂直方向)に夫々伸張して配列された列電極D〜Dが形成されている。上記放電空間を含む各行電極対(X、Y)と列電極Dとの交叉部に、画素としての放電セル(表示セル)Pが形成される構造となっている。すなわち、PDP10には、第1行・第1列の放電セルP(1,1)〜第n行・第m列の放電セルP(n,m)からなる(n×m)個の放電セルPがマトリクス状に配列されている。
尚、放電セルP(1,1)〜P(n,m)の内で、第(3t−2)列(t:1〜m/3なる整数)に属する放電セル、つまり、第1列、第4列、第7列、・・・、第(m−2)列に属する放電セルP内には赤色発光を為す蛍光体が形成されており、放電に伴い赤色の表示光を放出する。又、放電セルP(1,1)〜P(n,m)の内で、第(3t−1)列(t:1〜m/3なる整数)に属する放電セル、つまり、第2列、第5列、第8列、・・・、第(m−1)列に属する放電セルP内には緑色発光を為す蛍光体が形成されており、放電に伴い緑色の表示光を放出する。又、放電セルP(1,1)〜P(n,m)の内で、第(3t)列(t:1〜m/3なる整数)に属する放電セル、つまり、第3列、第6列、第9列、・・・、第m列に属する放電セルP内には青色発光を為す蛍光体が形成されており、放電に伴い青色の表示光を放出する。
A/D変換器1は、入力映像信号を各画素(放電セルP)毎にその輝度レベルを例えば10ビットで表す画素データPDに変換してフレームメモリ2に供給する。フレームメモリ2は、各画素に対応した画素データPDの各々を順次書き込み、その書き込まれた順に画素データPDの各々を読み出してSF(サブフィールド)データ生成回路3に供給する。
SFデータ生成回路3は、かかるフレームメモリ2から順次読み出された画素データPDに対し、誤差拡散処理及びディザ処理等からなる多階調化処理を施す。更に、SFデータ生成回路3は、この多階調化処理の施された画素データPDを、1フレーム表示期間内のサブフィールド各々において、放電セルPを点灯及び消灯モードの内のいずれの状態に設定するのかを示すSF(サブフィールド)データGDに変換してSFメモリ4に供給する。この際、SFデータ生成回路3は、SF(サブフィールド)構築回路11から供給されたSF構築データSFPDに従った変換処理(後述する)により、画素データPDをSFデータGDに変換する。
SFメモリ4は、各画素毎のSFデータGD各々を順次書き込み、1フレーム分の書き込みが終了する度に、図2に示す如き1フレーム表示期間内のサブフィールドSF1〜SF14各々において、以下の如き読み出しを実行する。すなわち、書き込まれている1フレーム分のSFデータGD各々を読み出し、各SFデータGDがそのサブフィールドで放電セルPを消灯モードに設定することを示す場合には論理レベル1、点灯モードに設定することを示す場合には論理レベル0のアドレスデータビットDBをアドレスドライバ6に供給する。
SF構築回路11は、入力映像信号によって表される1フレーム分毎の画像の平均輝度レベルに応じて、図2に示す如き発光駆動シーケンスを構築する為の各種パラメータデータを生成する。かかる発光駆動シーケンスは、1フレーム表示期間を14個のサブフィールドSF1〜SF14に分割し、各サブフィールドにおいてアドレス行程W及びサスティン行程Iを実行させ、先頭のサブフィールドSF1に限り、アドレス行程Wに先立ち、リセット行程Rを実行させるものである。SF構築回路11は、これらサブフィールドSF1〜SF14各々のサスティン行程Iに対して、そのサブフィールドの輝度重みに対応したサスティンパルスの印加回数a1〜a14を以下の如く割り当てる。すなわち、先ず、SF構築回路11は、入力映像信号によって表される1フレーム分毎の画像の平均輝度レベルに応じて、1フレーム表示期間内で印加すべきサスティンパルス(後述する)の総数を決定する。この際、SF構築回路11は、電力消費の増大を抑えるべく、上記平均輝度レベルが高い場合には低い場合に比して、1フレーム表示期間内で印加すべきサスティンパルスの総数を少なくする。次に、SF構築回路11は、かかるサスティンパルスの総数を、各サブフィールドの輝度度重みをもってサブフィールドSF1〜SF14各々に分配し、これらをサブフィールドSF1〜SF14各々に対応したサスティンパルスの印加回数a1〜a14として求める。更に、SF構築回路11は、サブフィールドSF1〜SF14各々毎に、そのアドレス行程Wに費やすべき期間を示すアドレス実行期間情報TW1〜TW14、そのサスティン行程Iにおいて印加すべきサスティンパルスが0ボルトからピークレベルに到るまでの期間を示すサス立上期間情報TS1〜TS14を生成する。
そして、SF構築回路11は、各サブフィールドSF毎に求めた図3に示す如き、サスティンパルスの印加回数a1〜a14、アドレス実行期間情報TW1〜TW14、及びサス立上期間情報TS1〜TS14を示すSF構築データSFPDをSFデータ生成回路3及び駆動制御回路20に供給する。
駆動制御回路20は、上記SF構築データSFPDに基づいて構築した、図2に示す如き発光駆動シーケンスに従って、PDP10を駆動すべき各種制御信号をパネルドライバ、つまりアドレスドライバ6、X電極ドライバ7及びY電極ドライバ8に供給する。パネルドライバは、駆動制御回路20から供給された各種制御信号に応じた駆動パルスを生成してPDP10の列電極D、行電極X及びYに供給する。
先ず、先頭のサブフィールドSF1のリセット行程Rでは、X電極ドライバ7が、図4に示す如き負極性のリセットパルスRPを全ての行電極X〜Xに印加すると共に、Y電極ドライバ8が、図4に示す如き正極性のリセットパルスRPを全ての行電極Y〜Yに印加する。これらリセットパルスの印加に応じて、全ての放電セルP内においてリセット放電が生起され、全放電セルP内には所定量の壁電荷が形成される。これにより、全ての放電セルPは点灯モードの状態に初期化される。
次に、サブフィールドSF1〜SF14各々のアドレス行程Wでは、アドレスドライバ6が、SFメモリ4から供給されたアドレスデータビットDBの論理レベルに対応したパルス電圧を有する画素データパルスを生成する。例えば、アドレスドライバ6は、アドレスデータビットDBが論理レベル1である場合には高電圧、論例レベル0である場合には低電圧の画素データパルスを生成する。そして、アドレスドライバ6は、かかる画素データパルスを1表示ライン分(m個)ずつの画素データパルス群DPとして列電極D〜Dに印加する。更に、アドレス行程Wでは、Y電極ドライバ8が、各画素データパルス群DPの印加タイミングと同一タイミングにて、負極性の走査パルスSPを行電極Y〜Yへと順次印加して行く。この際、走査パルスが印加された行電極と、高電圧の画素データパルスが印加された列電極との交叉部の放電セルPにのみ選択的に放電が生じ、その放電セルP内に残存していた壁電荷が消去され、この壁電荷を失った放電セルPは消灯モードに設定される。一方、かかる放電が生起されなかった放電セルPはその直前までの状態(点灯モード又は消灯モード状態)を維持する。
尚、アドレスドライバ6及びY電極ドライバ8は、サブフィールドSF1〜SF14各々のアドレス行程Wでは、上記SF構築データSFPDにて示されるアドレス実行期間情報TW内において全ての放電セルPに対するアドレス動作が終了するように、走査パルスSP及び画素データパルスのパルス幅を設定する。
次に、サブフィールドSF1〜SF14各々のサスティン行程Iでは、X電極ドライバ7及びY電極ドライバ8が、図4に示す如きサスティンパルスIPを、上記SF構築データSFPDにて示される印加回数aの分だけ繰り返し行電極X及びY各々に交互に印加する。この際、X電極ドライバ7及びY電極ドライバ8は、各サブフィールド毎に、上記SF構築データSFPD中のサス立上期間情報TSにて示される立ち上がり期間BTを有するサスティンパルスIPを発生する。かかるサスティンパルスIPの印加により、壁電荷が残留したままとなっている放電セルP、すなわち点灯モードの状態にある放電セルPのみが、このサスティンパルスIPが印加される度にサスティン放電し、そのサスティン放電に伴う発光状態を維持する。
ここで、図2に示す発光駆動シーケンスによれば、放電セルPを消灯モードの状態から点灯モードの状態に遷移させることが可能な機会は、先頭サブフィールドSF1のリセット行程Rだけである。よって、サブフィールドSF1〜SF14各々の内の1のサブフィールドのアドレス行程Wにて一旦、放電セルPが消灯モードに設定されると、それ以降、最後尾のサブフィールドSF14までの間、かかる放電セルは消灯モード状態に保持される。
すなわち、図2に示す発光駆動シーケンスによると、必ず、先頭のサブフィールドSF1から、放電セルPが消灯モードの状態に遷移することになるサブフィールドまでの間に存在する連続したサブフィールド各々のサスティン行程Iにおいてサスティン放電が生起されることになる。よって、1フレーム表示期間内では、
第1階調:サスティン放電が一切無しのパターン、
第2階調:SF1のみでサスティン放電が為されるパターン、
第3階調:SF1及びSF2でサスティン放電が為されるパターン、
第4階調:SF1〜SF3でサスティン放電が為されるパターン、
第5階調:SF1〜SF4でサスティン放電が為されるパターン、



第15階調:SF1〜SF14でサスティン放電が為されるパターン、
なる15通りのパターンにて、各放電セルPの発光駆動が為される。
この際、1フレーム表示期間内で生起されたサスティン放電の合計回数に対応した輝度が視覚されるので、上述した如き第1〜第15階調各々に対応した駆動によれば、輝度0〜最高輝度までの輝度範囲を15段階の中間輝度で表現することが可能となる。
次に、図1に示されるプラズマディスプレイ装置におけるホワイトバランスの適正化動作について説明する。
尚、かかるホワイトバランスの適正化は、SFデータ生成回路3での画素データPDからSFデータGDへの変換処理過程で行われるものであり、入力映像信号における各フレーム毎に実施される。
図5は、SFデータ生成回路3の内部構成を示す図である。
図5に示されるように、SFデータ生成回路3は、階調輝度測定回路31、輝度リニアリティ演算回路32、2.2乗演算回路33、輝度階調変換回路34及びディザ処理回路35を含む。
階調輝度測定回路31は、図6に示す如き、サスティンパルスの印加回数と、放電セルPから放射される各発光色(赤、緑、青)毎の表示光の輝度レベルとの対応関係を実測値に基づいて数式化した演算処理を実施する輝度変換演算処理部(図示せぬ)を備える。
更に、階調輝度測定回路31には、図7に示す如き、アドレス実行期間長に対応した電子密度復帰率を各発光色(赤、緑、青)毎に示す電子密度復帰率特性データが予め記憶されている。すなわち、放電セルP内の蛍光体特性によると、サスティン放電が連続して生起されると、基底状態の電子密度が徐々に高くなり、その分だけ各サスティン放電に伴って励起される電子の密度が小となるので、1回分のサスティン放電による発光輝度が徐々に低下して行く。これにより、図6に示す如く、サスティンパルスの印加回数が多くなるほど視覚される輝度は高くなるが、その輝度の増加率が低下して行くのである。ところが、互いに隣接するサブフィールドSF各々のサスティン行程I同士の間には、図2に示す如くアドレス行程Wが設けられており、このアドレス行程Wの実行期間中はサスティン放電が停止する。よって、その停止期間(アドレス実行期間)の分だけ基底状態の電子の密度が低下する。これにより、次のサスティン行程Iの開始時点では、サスティン放電に伴って励起される電子の密度が再び高くなり、各サスティン放電に伴う発光輝度が高くなる。すなわち、サスティン放電の連続生起によって低下してしまった各サスティン放電毎の発光輝度が、アドレス実行期間中において、初期状態、つまり基底状態の電子密度が最低の状態へと推移し、放電に伴う発光輝度が高まり再び元の状態に復帰するのである。階調輝度測定回路31には、放電セルPにおける各発光色(赤、緑、青)毎に、このアドレス実行期間長と、上記初期状態への電子密度復帰率との対応関係を示す電子密度復帰率特性データが予め記憶されているのである。
階調輝度測定回路31は、上記SF構築データSFPD、図6に示す如きサスティンパルスの印加回数と表示光の輝度レベルとの対応関係、並びに図7に示す如き電子密度復帰率特性データに基づき、上記第1〜第15階調各々で表現されるであろう輝度レベルを各発光色毎に求める。
以下に、階調輝度測定回路31の階調輝度測定動作について、赤色発光の放電セルPにおける第1〜第4階調各々での階調輝度を測定する際の動作を抜粋して説明する。
尚、SF構築データSFPDによって示されるサブフィールドSF1〜SF3各々でのサスティンパルス印加回数a1〜a3各々は、
a1:8
a2:12
a3:20
とする。
更に、図7に示す如き電子密度復帰率特性データにより、SF構築データSFPDによって示されるサブフィールドSF2及びSF3各々でのアドレス実行期間TW2及びTW3各々に対応した電子密度復帰率が夫々、
TW2:0.5
TW3:0.2
であるとする。
先ず、階調輝度測定回路31は、図6にて示されるサスティン輝度特性曲線(実線にて示す)中から、サブフィールドSF1に対応した区間を抽出する。すなわち、サブフィールドSF1のサスティン行程Iでは8回分のサスティン放電が為されるので、階調輝度測定回路31は、図6のサスティン輝度特性曲線中から、サスティンパルス印加回数"0"〜"8"に対応したサスティン輝度特性区間V1を抽出し、これを図8(a)に示す如くSF1に対応したサスティン輝度特性曲線データとする。
次に、階調輝度測定回路31は、図6のサスティン輝度特性曲線中から、サブフィールドSF2に対応した区間を抽出する。このサブフィールドSF2のサスティン行程Iでは12回分のサスティン放電が為される。ところが、SF2のサスティン行程Iでサスティン放電が生起される場合には、必ず、その直前のアドレス行程Wを夾んで、サブフィールドSF1のサスティン行程Iにおいて8回分のサスティン放電が生起される。そこで、階調輝度測定回路31は、SF1のサスティン行程Iで生起された第8回目のサスティン放電に伴う視覚輝度と、アドレス行程Wでのアドレス実行期間TW2に基づく電子密度復帰率とを考慮した以下の如き処理を行う。つまり、階調輝度測定回路31は、SF1のサスティンパルス印加回数"8"に、アドレス実行期間TW2の電子密度復帰率"0.5"を乗算して得られた乗算結果"4"をSF2での初期区切り値とする。更に、SF2でのサスティンパルス印加回数から"1"を減算した"11"を上記初期区切り値"4"に加算し、その加算結果"15"をSF2での最終区切り値とする。そして、階調輝度測定回路31は、図6のサスティン輝度特性曲線中から、サスティンパルス印加回数が"4"(初期区切り値)〜"15"(最終区切り値)に対応したサスティン輝度特性区間V2を抽出し、これを図8(a)に示す如きSF1に対応したサスティン輝度特性曲線に連結させる。これにより、図8(b)に示す如きSF2に対応したサスティン輝度特性曲線データを得る。
次に、階調輝度測定回路31は、図6のサスティン輝度特性曲線中から、サブフィールドSF3に対応した区間を抽出する。このサブフィールドSF3のサスティン行程Iでは20回分のサスティン放電が為される。ところが、SF3のサスティン行程Iでサスティン放電が生起される場合には、必ず、その直前のアドレス行程Wを夾んで、サブフィールドSF1及びSF2において合計20回分のサスティン放電が生起される。そこで、階調輝度測定回路31は、サブフィールドSF1及びSF2を通して生起された第20回目のサスティン放電に伴う視覚輝度と、SF3のアドレス行程Wでのアドレス実行期間TW3に基づく電子密度復帰率とを考慮した以下の如き処理を行う。つまり、階調輝度測定回路31は、SF1及びSF2でのサスティンパルスの合計印加回数"20"に、アドレス実行期間TW3の電子密度復帰率"0.2"を乗算して得られた乗算結果"4"をSF3での初期区切り値とする。更に、SF3でのサスティンパルス印加回数から"1"を減算した"19"を上記初期区切り値"4"に加算し、その加算結果"23"をSF3での最終区切り値とする。そして、階調輝度測定回路31は、図6のサスティン輝度特性曲線中から、サスティンパルス印加回数が"4"(初期区切り値)〜"23"(最終区切り値)に対応したサスティン輝度特性区間V3を抽出し、これを図8(b)に示す如きSF2に対応したサスティン輝度特性曲線に連結させることにより、図8(c)に示す如きSF3に対応したサスティン輝度特性曲線データを得る。このように、アドレス実行期間が長いほど電子密度復帰率が小となり、1回あたりのサスティン放電に伴う発光輝度が、初期状態(基底状態の電子密度が最低の状態での発光輝度)に近づくのである。よって、サブフィールドSF各々でのサスティン輝度特性曲線は、図8(c)に示す如く、各々が、最初は輝度増加率が高くそれを徐々に低下させながら輝度を増加させて行く凸状の形態となる。
すなわち、階調輝度測定回路31は、図6に示す如き、サスティンパルスの印加回数に対する、放電セルPから放射される各発光色(赤、緑、青)毎の輝度レベルを、各サブフィールドのアドレス実行期間長に応じた電子密度復帰率に応じて調整するのである。
次に、階調輝度測定回路31は、SF構築データSFPDによって示される各サブフィールド毎のサス立上期間TS1〜TS3に基づき、図8(c)に示す如きSF1〜SF3各々の境界での輝度区切値Q1〜Q3(白丸印にて示す)を夫々レベルシフトする。つまり、サスティンパルスの立ち上がり期間が長くなるほどサスティン放電に伴う発光輝度が低下するので、階調輝度測定回路31は、サス立上期間TSが大なるほど、そのTSに対応した輝度区切値Qを低下させるのである。例えば、階調輝度測定回路31は、サスティンパルスの立ち上がり期間TS1が所定期間未満である場合には、輝度区切値Q1に係数"1"を乗算し、所定期間以上である場合には0より大であり且つ1未満の係数を輝度区切値Q1に乗算する。尚、階調輝度測定回路31は、各輝度区切値Qのレベルをシフトする代わりに、サスティンパルスの立ち上がり期間に応じて輝度区切値Qの位置、つまり、対応するサスティンパルスの印加回数を変更するようにしても良い。例えば、サス立上期間TS1にて示されるサスティンパルスの立ち上がり期間が所定期間以上である場合には、SF1のサスティンパルス印加回数"8"に上記係数を乗算し、その乗算結果にて示されるサスティンパルス印加回数に対応したサスティン輝度特性曲線上の位置を新たな輝度区切値Q1とするのである。
階調輝度測定回路31は、以上の如きサブフィールドSF1〜SF3に対する処理をSF4〜SF14各々に対しても同様に実行することにより、SF4〜SF14各々の境界での輝度区切値Q4〜Q14を求める。この際、輝度区切値Q1〜Q14各々が上記第2階調〜第15階調各々での輝度値となる。階調輝度測定回路31は、第2〜第15階調各々に対応した輝度値を、赤色、緑色、青色の各発光色毎に求める。
例えば、階調輝度測定回路31は、図9において白丸印にて示す如き、赤色発光での第2〜第15階調各々に対応した輝度値K1〜K14、緑色発光での第2〜第15階調各々に対応した輝度値K1〜K14、青色発光での第2〜第15階調各々に対応した輝度値K1〜K14を求める。
更に、階調輝度測定回路31は、上記輝度値K1〜K14に基づき、互いに隣接する階調間を例えば2つのディザステップで区切った際の各ディザステップ毎の輝度値を、緑色発光に対応したディザ輝度値(図9中の白四角印にて示す)として求める。又、階調輝度測定回路31は、上記輝度値K1〜K14に基づき、互いに隣接する階調間を例えば2つのディザステップで区切った際の各ディザステップ毎の輝度値を、赤色発光に対応したディザ輝度値(図9中の白三角印にて示す)として求める。又、階調輝度測定回路31は、上記輝度値K1〜K14に基づき、互いに隣接する階調間を2つのディザステップで区切った際の各ディザステップ毎の輝度値を、青色発光に対応したディザ輝度値(図9中の黒四角印にて示す)として求める。
そして、階調輝度測定回路31は、図9に示す如き、赤色発光に対応した輝度値K1〜K14(白丸印にて示す)及びそのディザ輝度値(白三角印)を示す階調輝度対応データKYを輝度リニアリティ演算回路32に供給する。更に、階調輝度測定回路31は、図9に示す如き、緑色発光に対応した輝度値K1〜K14及びそのディザ輝度値(白四角印)を示す階調輝度対応データKY、青色発光に対応した輝度値K1〜K14及びそのディザ輝度値(黒四角印)を示す階調輝度対応データKYを輝度リニアリティ演算回路32に供給する。
輝度リニアリティ演算回路32には、図9に示す如き、白色表示における明度(0〜100%)に対応した各色毎の輝度値(赤色:実線にて示す、緑色:波線にて示す、青色:一点鎖線にて示す)を示すホワイトバランスデータが予め記憶されている。
尚、図9において、白色明度の100%とは、画素データPDによって表すことが可能な最大輝度の白色を表すものである。又、図9では、白色明度100%の表示を行う際の赤色発光の輝度値を最大輝度値MX、緑色発光の輝度値を最大輝度値MX、青色発光の輝度値を最大輝度値MXにて示している。
ここで、図9に示す如き階調輝度対応データKY、KY、及びKYによると、例え最大輝度階調である第15階調に対応した駆動を実行しても、表現される輝度値は、白色明度100%での輝度値(MX、MX、MX)に到らない。
そこで、白色明度100%の輝度値(MX、MX、MX)を表現可能とすべく、輝度リニアリティ演算回路32は、階調輝度対応データKY、KY及びKY各々に対して、以下の如き正規化処理を施す。
先ず、輝度リニアリティ演算回路32は、以下の如く、最大輝度値MXを輝度値K14で除算した値を輝度除算値G1、最大輝度値MXを輝度値K14で除算した値を輝度除算値G2、最大輝度値MXを輝度値K14で除算した値を輝度除算値G3、として夫々求める。
G1=MX/K14
G2=MX/K14
G3=MX/K14
次に、輝度リニアリティ演算回路32は、これら輝度除算値G1〜G3の内で最も大なる値をゲイン値Sとする。尚、図9に示される実施例においては、輝度除算値G1〜G3の内で最も大なる値は輝度除算値G2であるので、これをゲイン値Sとする。
次に、輝度リニアリティ演算回路32は、階調輝度対応データKY、KY及びKY各々毎に、その階調輝度対応データKYによって示される各輝度値K及びディザ輝度値各々に上記ゲイン値Sを乗算することにより、以下の如き階調輝度対応データRA、RA及びRAを生成する。すなわち、輝度リニアリティ演算回路32は、階調輝度対応データKYにて示される輝度値K1〜K14及びそのディザ輝度値(図9の白三角印)各々に上記ゲイン値Sを乗算することにより、図10に示す如き正規化輝度値SK1〜SK14及びディザ輝度値(図10の白三角印)を示す階調輝度対応データRAを生成する。又、輝度リニアリティ演算回路32は、階調輝度対応データKYにて示される輝度値K1〜K14及びそのディザ輝度値(図9の白四角印)各々に上記ゲイン値Sを乗算することにより、図10に示す如き正規化輝度値SK1〜SK14及びディザ輝度値(図10の白四角印)を示す階調輝度対応データRAを生成する。又、輝度リニアリティ演算回路32は、階調輝度対応データKYにて示される輝度値K1〜K14及びそのディザ輝度値(図9の黒四角印)各々に上記ゲイン値Sを乗算することにより、図10に示す如き正規化輝度値SK1〜SK14及びディザ輝度値(図10の黒四角印)を示す階調輝度対応データRAを生成する。
すなわち、かかる正規化処理では、赤色発光を担う放電セルPにおける最大階調(第15階調)での輝度値を、白色明度100%の表示を行う場合での赤色発光の輝度値(MX)に一致させるように、階調輝度対応データKYにて示される各値を全体的にレベルシフトさせて図10に示す如き階調輝度対応データRAを得る。この際、かかるレベルシフトを行う際のゲイン値Sは、白色明度100%の表示を行う場合での赤色発光の輝度値(MX)を階調輝度対応データKYにて示される最大階調(第15階調)での輝度値(K14)で割った値(G2)によって決定される。そして、階調輝度対応データKY及びKYに対しても同様に、このゲイン値Sにて各値のレベルシフトを実行し、図10に示す如き階調輝度対応データRA及びRAを夫々得る。
かかる正規化処理によれば、図10に示すように、階調輝度対応データRAにおける第15階調での正規化輝度値SK14は、白色明度100%の表示を行う場合での緑色発光の最大輝度値MXよりも大となる。又、図10に示すように、階調輝度対応データRAにおける第15階調での正規化輝度値SK14は、白色明度100%の表示を行う場合での赤色発光の最大輝度値MXと同一となる。又、図10に示すように、階調輝度対応データRAにおける第15階調での正規化輝度値SK14は、白色明度100%の表示を行う場合での青色発光の最大輝度値MXよりも大となる。
よって、上記の如き正規化処理にて得られた階調輝度対応データRA、RA、RAにより、白色明度100%での表示可能となる。
次に、輝度リニアリティ演算回路32は、これら階調輝度対応データRA、RA、及びRAを輝度階調変換回路34に供給する。
2.2乗演算回路33は、フレームメモリ2から読み出された画素データPDにて示される各画素毎の輝度レベル(10ビット)を2.2乗し、その演算結果を各発光色、つまり赤色(R)、緑色(G)、青色(B)毎に16ビットにて表す画素データPPD、PPD及びPPDを輝度階調変換回路34に供給する。すなわち、2.2乗演算回路33は、画素データPDに対して逆γ補正を施すのである。
尚、上述した如き上記階調輝度測定回路31及び輝度リニアリティ演算回路32の動作は、各フレーム毎に、図2に示す如きブランキング期間において実施される。よって、かかるブランキング期間において生成された階調輝度対応データRA、RA及びRA各々が輝度階調変換回路34に取り込まれるのである。
輝度階調変換回路34は、図10に示す如く、各階調とその階調に対応した輝度値とを各発光色毎に示す階調輝度対応データRA、RA及びRAに基づき、上記画素データPPD、PPD及びPPD各々にて示される輝度値を、その輝度値に対応した階調を示す階調データRPD、RPD及びRPDに変換する。例えば、輝度階調変換回路34は、赤色に対応した画素データPPDによって示される輝度値が図10に示すYである場合には、赤色に対応した階調輝度対応データRAに基づき、この輝度値Yに対応した第11階調を表す階調データRPDを得る。又、輝度階調変換回路34は、緑色に対応した画素データPPDによって示される輝度値が図10に示すYである場合には、緑色に対応した階調輝度対応データRAに基づき、この輝度値Yに対応した第12階調を表す階調データRPDを得る。又、輝度階調変換回路34は、青色に対応した画素データPPDによって示される輝度値が図10に示すYである場合には、青色に対応した階調輝度対応データRAに基づき、この輝度値Yに対応した第12階調を表す階調データRPDを得る。
輝度階調変換回路34は、上記階調データRPD、RPD、RPD各々をディザ処理回路35に供給する。
ディザ処理回路35は、階調データRPD、RPD、RPD各々に対して、以下の如きディザ処理を施す。
すなわち、先ず、ディザ処理回路35は、2行×2列の画素ブロック毎に、その画素ブロック内の各画素位置に対応した階調データRPD、RPD、RPDに対して夫々異なるディザ値を割り当てて加算する。例えば、ディザ処理回路35は、夫々異なる第1〜第4ディザ値を、その画素位置に対応した階調データRPD、RPD、RPDに加算する。そして、ディザ処理回路35は、夫々の加算結果の上位ビット群だけを抽出し、これを各画素に対応したSFデータGDとして、SFメモリ4に供給する。
以上の如く、SFデータ生成回路3では、先ず、各サブフィールドのサスティン行程各々でのサスティンパルス印加回数に応じて、放電セルにおける各階調毎の輝度レベルを求める。この際、互いに隣接するサブフィールド各々のサスティン行程の間に存在するアドレス行程でのアドレス実行期間長に応じた各放電セルの電子密度復帰率、及びサスティンパルスの立上期間を考慮して、図9に示す如く、各階調毎の輝度値を各発光色(赤、緑、青)毎に求める。次に、最高輝度を表現する階調での輝度値を正規化の基準点として、図10に示す如く各階調毎の輝度値を各発光色(赤、緑、青)毎にレベルシフトさせたものを階調輝度対応データ(RA)として得る。そして、この階調輝度対応データによって表される輝度と各階調との対応関係に基づき、各画素データに基づく輝度を表現し得る階調を決定し、その階調に対応した発光駆動を実施させるべきSFデータを生成するのである。
よって、かかるSFデータの変換処理によれば、サブフィールド構造(各サブフィールド毎のアドレス実行期間、サスティンパルス印加回数、サスティンパルスの立ち上がり期間)から推定される各階調毎の輝度レベルに基づくホワイトバランスの適正化が為される。従って、発光駆動シーケンスの構造に拘わらず、表現し得る全ての階調に対して精度良くホワイトバランスの適正化が為されるようになる。
尚、輝度リニアリティ演算回路32における正規化処理では、図9に示す如き輝度除算値G1〜G3の内で最大の値を、階調輝度対応データKY、KY及びKY各々をレベルシフトする際の共通のゲイン値Sとしているが、このゲイン値Sとしては、輝度除算値G1〜G3よりも大なる値に設定するようにしても良い。 要するに、各発光色毎の最大階調(第15階調)での輝度値(K14、K14、K14)の全てが、夫々の色に対応した最大輝度値(MX、MX、MX)より大となるようなゲイン値Sにて、階調輝度対応データKY、KY及びKY各々をレベルシフトすれば、画素データにて表現可能な白色明度100%の輝度表示が可能となるのである。ところが、白色明度100%での最大輝度値(MX)よりも、最大階調(第15階調)での輝度値(K14)が大となると、輝度値0〜最大輝度値(MX)の輝度レンジに対して割り当てられる階調数が少なくなる。例えば、図10に示す如く、緑色発光での最大輝度値MXが第15階調での輝度値(K14)よりも大となったが故に、この最大輝度値MXが第13階調での輝度値(K12)に相当するようになってしまった場合には、第14階調及び第15階調各々での駆動は実質的に為されなくなる。すなわち、緑色発光では、輝度値0〜最大輝度値MXの輝度レンジに対して割り当てられる階調数は13(第1〜第13階調)となり、本来、割り当て可能な階調数である15(第1〜第15階調)よりも少なくなる。
ただし、図9及び図10に示されるように、輝度除算値G1〜G3の内で最大の値をゲイン値Sとすれば、各発光色の内の少なくとも1の色に対しては、輝度値0〜最大輝度値(MX)の輝度レンジに対して、全ての階調(第1〜第15階調)を割り当てることが可能となる。
又、輝度リニアリティ演算回路32は、階調輝度対応データ(KY、KY、KY)にて示される各発光色毎の最大階調(第15階調)での輝度値(K14、K14、K14)の全てが、夫々の色に対応した最大輝度値MX、MX、MXより大である場合には、上述した如き正規化処理は不要となる。よって、この際、輝度リニアリティ演算回路32は、階調輝度対応データKY、KY、KY各々を、そのまま階調輝度対応データRA、RA、RAとして輝度階調変換回路34に供給する。
尚、輝度リニアリティ演算回路32は、階調輝度対応データ(KY、KY、KY)にて示される各発光色毎の最大階調(第15階調)での輝度値(K14、K14、K14)の全てが、夫々の色に対応した最大輝度値MX、MX、MXより小である場合には、以下の如き正規化処理を実施するようにしても良い。
すなわち、輝度リニアリティ演算回路32は、図9に示す如き輝度除算値G1〜G3の内で最も小なる値に対応したゲイン値S(S<1)にて、階調輝度対応データKY、KY、及びKY各々にて示される各輝度値をレベルシフトして階調輝度対応データRA、RA、及びRAを生成する。これにより、図10に示す如く、各発光色の内の1の発光色(赤色)に対応した階調輝度対応データRAにて示される最大階調(第15階調)での輝度値(SK14)は、その色に対応した最大輝度値MXと等しくなる。一方、他の発光色(緑色、青色)に対応した階調輝度対応データRAにて示される最大階調(第15階調)での輝度値(SK14)が、その色に対応した最大輝度値MXよりも大となる。
又、上記階調輝度測定回路31では、各サブフィールド毎のサスティンパルス印加回数に基づき、各色毎の輝度飽和特性を考慮することにより、各階調毎の輝度値を示す輝度階調対応データKY、KY、KYを生成しているが、以下の如き方法で輝度階調対応データKY、KY、KYを生成するようにしても良い。
すなわち、階調輝度測定回路31は、先ず、上記SF構築データSFPDに基づき、各階調毎にその階調でサスティン放電を生起させることになるサブフィールドSFにおいて印加されるサスティンパルスの1フレーム表示期間内での合計数を求める。例えば、階調輝度測定回路31は、図11に示す如き第1〜第15階調各々に対応したサスティンパルスの合計数M1〜M15、つまり、
M1:0
M2:SF1で印加されるサスティンパルスの数
M3:SF1及びSF2各々で印加されるサスティンパルスの合計数
M4:SF1〜SF3各々で印加されるサスティンパルスの合計数
M5:SF1〜SF4各々で印加されるサスティンパルスの合計数



M13:SF1〜SF12各々で印加されるサスティンパルスの合計数
M14:SF1〜SF13各々で印加されるサスティンパルスの合計数
M15:SF1〜SF14各々で印加されるサスティンパルスの合計数
を求める。
次に、階調輝度測定回路31は、図12に示す如き、上述した如きサスティンパルスの合計数Mと、上記ゲイン値Sとを対応付けして各色毎に示すゲイン値マップに基づき、各階調に対応したゲイン値Sを取得する。
すなわち、PDP10における蛍光体の各色毎の輝度飽和特性を予め測定しておき、その測定結果に基づき、サスティンパルスの合計数Mに対応した最適なゲイン値Sを示すゲイン値マップを作成しておく。このゲイン値マップはプラズマディスプレイ装置の内蔵メモリ(図示せぬ)に予め記憶しておく。よって、階調輝度測定回路31は、かかる内蔵メモリから各階調に対応したゲイン値Sを各色(赤、緑、青)毎に読み出す。
次に、階調輝度測定回路31は、各色毎のゲイン値Sを図11に示す如き第1〜第15階調各々に対応したサスティンパルスの合計数M1〜M15に乗算することにより、図9に示す如き、各色毎の輝度階調対応データKY、KY、KYを得る。
尚、上記実施例ではサス立ち上がり期間TS1〜TS3に応じて、各輝度区切値Q1に対して係数を乗算して新たな輝度区切値Q1を求める例を示したが、これは、サス立上期間TSの長さによって発光輝度が変化することを考慮したものによる。しかしながら、この発光輝度の変化は、サス立ち上がり期間TSの変化のみならず、サスティンパルスのパルス幅の変化、或いはパルス波形の変化にも起因している。
そこで、このサスティンパルスのパルス幅の変化やパルス波形の形状変化を考慮して、上記係数と同様の係数(以下、係数SSと称する)を輝度区切値に乗算して新たな輝度区切値を求めてもよい。
この波形形状の変化の例としては、例えば、表示パネルの発光負荷量によってもサスティンパルスの波形は変化する。ここで発光負荷とは、アドレス行程で点灯モードに設定されたサブフィールドに割り当てられているサスティンパルスの総数である。すなわち、階調表示に寄与するサスティンパルスの総数であり、表示パネルにおける画面全体で高輝度表示を実施する程、発光負荷量が大となる。ここで、発光負荷量が大なるほど、サスティン行程においてサスティン放電が生起される放電セルの数が多くなるが、その場合多くの放電セルで略同時に放電が発生することとなる。この際、瞬間的に大電流が流れるのでサスティンパルスの波形が歪み、このサスティンパルスの波形歪みにより発光輝度が下がる方向に変化する。
以上の点を考慮して、例えば1フィールド毎にアドレスデータから発光負荷を得て、発光負荷量に応じて、係数SSを設定する。例えば、表示パネルを駆動した際の発光負荷量が所定発光負荷量以下の場合は係数SSを「1」とする一方、所定の発光負荷量を超えた場合には、
0<係数SS<1
なる範囲内で係数SSを設定する。或いは、発光負荷量に応じて、係数SSを「0」〜「1」なる範囲内で段階的に設定するようにしても良い。この場合、発光負荷量が大なるほど、係数SSを小なる値に設定する。又、サスティンパルスの幅が所定の幅よりも狭くなる場合に、係数SSを「0」〜「1」なる範囲内で段階的に設定するようにしても良い
又、各サブフィールド内のサスティンパルスにおいても、各サスティンパルスに応じて生起されるサスティン放電に伴う発光輝度に差異が生じる場合がある。例えば、先頭に設けられたサスティンパルスに応じて生起されるサスティン放電に伴う発光輝度は、後方に設けられたサスティンパルスに応じて生起されるサスティン放電に伴う発光輝度よりも低い場合がある。これは、サスティン放電の直前の段階で放電空間内に残存する荷電粒子の量が、サスティン行程の後尾部よりも先頭部の方が少ないことに起因する。
そこで、各サスティンパルスのサス立ち上がり期間、そのパルス幅の変化、パルス波形の形状変化をそれぞれ考慮して上記係数SSを設定してもよい。
例えば、上記で説明した例で述べると、各サスティン行程の先頭部で生起されるサスティン放電は後方で生起されるサスティン放電に比べてその放電に伴う発光輝度が低い。そこで、係数SSを設定するに当たり、先頭のサスティンパルスの立ち上がり期間の変化、パルス幅の変化、波形形状の変化については、後方のサスティンパルスの変化に比べて、係数SSを設定する際の重みを小とする。一方、後方のサスティンパルスの上述した各変化に対しては、重みを大とする。つまり、後方のサスティンパルスの各変化の変化量を主として係数SSの設定を行う。
本発明による駆動装置を含むプラズマディスプレイ装置の構成を示す図である。 図1に示されるプラズマディスプレイ装置において採用される発光駆動シーケンスの一例を示す図である。 SF構築データSFPDにおいて各サブフィールド毎に示される情報(サスティンパルス印加回数、アドレス実行期間、サス立上期間)の一例を示す図である。 図2に示す発光駆動シーケンスに従ってPDP10に印加される各種駆動パルスとその印加タイミングを示す図である。 SFデータ生成回路3の内部構成を示す図である。 サスティンパルスの印加回数と視覚輝度との対応関係を各発光色毎に示す図である。 アドレス実行期間長と電子密度復帰率との対応関係を各発光色毎に示す図である。 サスティンパルスの印加回数及びアドレス実行期間長に基づき、各サブフィールド毎に予測される視覚輝度を求める動作を説明する為の図である。 各階調及びディザステップでの輝度値を各発光色毎に示す階調輝度対応データKY、KY、及びKYの一例を示す図である。 各階調及びディザステップでの正規化輝度を各発光色毎に示す階調輝度対応データRA、RA、及びRAの一例を示す図である。 各階調毎に、その階調でサスティン放電を生起させることになるサブフィールドSFにおいて印加されるサスティンパルスの1フレーム表示期間内での合計数を示す図である。 サスティンパルス合計数Mに対応したゲイン値Sを各色毎に示すゲイン値マップの一例を示す図である。
符号の説明
3 SFデータ生成回路
10 PDP
11 SF構築回路
20 駆動制御回路
31 階調輝度測定回路
32 輝度リニアリティ演算回路
34 輝度階調変換回路

Claims (12)

  1. 複数の画素が形成されている表示パネルを、入力映像信号に基づくサブフィールドデータ応じて前記画素各々を点灯モード及び消灯モードの内の一方の状態に設定するアドレス期間と、前記画素各々にサスティンパルスを繰り返し印加することにより前記点灯モードの状態にある画素を発光させるサスティン期間とを含むサブフィールドの複数にて駆動することにより、第1〜第N階調(N:2以上の整数)の中間輝度を得る表示パネルの駆動装置であって、
    前記サブフィールド各々の前記サスティン期間内での前記サスティンパルスの印加回数に基づいて前記第1〜第N階調各々での輝度レベルを前記画素の発光色毎に求め、この輝度レベルと前記第1〜第N階調各々とを対応付けて示す階調輝度対応データを各発光色毎に生成する階調輝度測定手段と、
    前記階調輝度対応データに基づき、前記入力映像信号によって示される各発光色毎の輝度レベルに対応した階調を決定し、この階調に対応した駆動を実施させる為のデータを前記サブフィールドデータとして生成する輝度階調変換手段と、を有することを特徴とする表示パネルの駆動装置。
  2. 前記画素各々は、赤色、緑色及び青色の内の1の発光色で発光する蛍光体層を備え、
    前記階調輝度測定手段は、前記サブフィールド各々の前記アドレス期間の期間長に対応した、各発光色毎の前記蛍光体層における基底状態の初期電子密度に対する復帰率に応じて、前記第1〜第N階調各々に対応した前記輝度レベルの値を各発光色毎に調整することを特徴とする請求項1記載の表示パネルの駆動装置。
  3. 前記階調輝度測定手段には、前記サブフィールド各々毎に前記アドレス期間の期間長と前記復帰率との対応関係を各発光色毎に示す電子密度復帰率特性データが予め記憶されていることを特徴とする請求項2記載の表示パネルの駆動装置。
  4. 前記階調輝度測定手段は、前記サブフィールド各々毎の前記サスティンパルスの立ち上がり期間に応じて、前記第1〜第N階調各々に対応した前記輝度レベルの値を各発光色毎に調整することを特徴とする請求項2記載の表示パネルの駆動装置。
  5. 前記階調輝度測定手段は、前記サブフィールド各々毎の前記サスティンパルスの波形形状の変化に応じて、前記第1〜第N階調各々に対応した輝度レベルの値を各発光色毎に調整することを特徴とする請求項2に記載の表示パネルの駆動装置。
  6. 前記階調輝度測定手段は、各フィールド毎の発光負荷量に応じて、前記第1〜第N階調各々に対応した輝度レベルの値を各発光色毎に調整することを特徴とする請求項2に記載の表示パネルの駆動装置。
  7. 前記階調輝度測定手段は、前記サブフィールド各々毎の前記サスティンパルスのパルス幅に応じて、前記第1〜第N階調各々に対応した輝度レベルの値を各発光色毎に調整することを特徴とする請求項2に記載の表示パネルの駆動装置。
  8. 前記サスティンパルスの個々の波形形状の変化に応じて、前記第1〜第N階調各々に対応した輝度レベルの値を各発光色毎に調整することを特徴とする請求項5に記載の表示パネルの駆動装置
  9. 前記画素各々は、赤色、緑色及び青色の内の1の発光色で発光する蛍光体層を備え、
    前記階調輝度測定手段は、各発光色毎に求めた前記第1〜第N階調各々に対応した前記輝度レベルのうちの前記第N階調目に対応する第N階調輝度レベルが、前記入力映像信号によって示される輝度範囲のうちの最大輝度レベル以上となる様に、前記各発光色毎の前記第1〜第N階調各々に対応した前記輝度レベルの値に対して正規化処理を施すことを特徴とする請求項1に記載の表示パネルの駆動装置。
  10. 前記正規化処理は、前記各発光色毎の前記第1〜第N階調各々に対応した前記輝度レベルの値に対して、各発光色で同一の係数を乗算することを特徴とする請求項9記載の表示パネルの駆動装置。
  11. 前記画素各々は、赤色、緑色及び青色の内の1の発光色で発光する蛍光体層を備え、
    前記階調輝度測定手段は、1フィールド期間中の前記サスティンパルスの全印加回数に基づいてゲイン値を求め、前記1フィールド期間における前記第1〜第N階調各々に対応した累積サスティンパルス数に前記ゲイン値を乗算することにより、前記第1〜第N階調各々に対応した前記輝度レベルの値を各発光色毎に求めることを特徴とする請求項1記載の表示パネルの駆動装置。
  12. 前記ゲイン値は各発光色毎の蛍光体材料の発光特性に基づいて、前記各発光色毎に個別に設定されることを特徴とする請求項11記載の表示パネルの駆動装置。
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