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JP2008200169A - 接着剤の塗布方法及び吸収性物品の製造方法 - Google Patents

接着剤の塗布方法及び吸収性物品の製造方法 Download PDF

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JP2008200169A JP2007037579A JP2007037579A JP2008200169A JP 2008200169 A JP2008200169 A JP 2008200169A JP 2007037579 A JP2007037579 A JP 2007037579A JP 2007037579 A JP2007037579 A JP 2007037579A JP 2008200169 A JP2008200169 A JP 2008200169A
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Tomoshi Ueno
智志 上野
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Kao Corp
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Abstract

【課題】接着剤を複雑な塗布パターンで塗布することができる接着剤の塗布方法、及び該塗布方法を用いた吸収性物品の製造方法を提供すること。
【解決手段】基材2’の一面2a’に、接着剤Bの塗布部12と該接着剤Bが塗布されていない非塗布部16とからなる接着領域Pを形成する接着剤の塗布方法であって、搬送中の前記基材2’の一面2a’における前記非塗布部16が形成される非塗布部形成予定部16’に、剥離剤Eを塗布した後、該一面2a’における前記接着領域Pが形成される接着領域形成予定領域P’の全面に、接着剤Bを塗布し、次いで、該非塗布部形成予定部16’に塗布された該接着剤Bを除去する。
【選択図】図4

Description

本発明は、基材の一面に、接着剤の塗布部と該接着剤が塗布されていない非塗布部とからなる接着領域を形成する接着剤の塗布方法、及び該塗布方法を用いた吸収性物品の製造方法に関する。
従来、生理用ナプキン、使い捨ておむつなどの吸収性物品においては、その構成部材間の接合に接着剤が使用されている。また、生理用ナプキン、パンティライナー、失禁パッドなどの吸収性物品には、その衣類当接面側(非肌当接面側)に、該吸収性物品をショーツ等の下着に固定するための接着剤塗布部が設けられている。これらの吸収性物品における接着剤の塗布パターンは、構成部材間の接合強度、接着剤による吸収性物品の液透過性や透湿性等の低下防止、液不透過性、モレ防止等を考慮して決定されており、複雑な塗布パターンが要求される場合も少なくない。
吸収性物品の製造工程における接着剤の塗布方法に関し、例えば特許文献1には、エアー圧調整式ディスペンサーガンタイプの吐出手段より接着剤を吐出させ、熱溶融フィルムに付着させた後、折り畳まれた生理用ナプキンをその所定箇所に該接着剤が付着するように該熱溶融フィルムに重ね合わせることにより、該生理用ナプキンを下着等に固定するための接着剤塗布部を形成する方法が開示されている。
また特許文献2には、吸収性物品の構成部材の一面における所定箇所に、塗布ロールにより剥離剤を塗布した後、該一面における該所定箇所以外の箇所に、複数のノズルを備えたディスペンサにより接着剤を塗布することにより、該シート材の一面に剥離部と接着部とを形成する方法が開示されている。該接着部は、該吸収性物品を下着等に固定するためのものであり、該剥離部は、該吸収性物品の使用前において該接着部と重ね合わされてこれを保護するものである。
しかし、吸収性物品の製造工程において従来採用されている接着剤の塗布方法は、接着剤の塗布部と接着剤が塗布されていない非塗布部とが混在してなる複雑な塗布パターンの形成が難しく、塗布パターンに関する多様なニーズに対応できていなかった。特に、吸収性物品の製造等に多用されているホットメルト接着剤は、塗布瞬間は所望の塗布パターン通りに塗布することができても、塗布直後に塗布部の接着剤が非塗布部に回り込んだり、接着剤塗布後に行われるプレス工程において塗布部の接着剤が潰れて該塗布部が拡大したりするため、例えば非塗布部が小さい、あるいは細い線で構成されているような塗布パターンをホットメルト接着剤で形成することは難しいのが現状である。また、ホットメルト接着剤の使用現場においては、接着力を充分に発揮させるために、塗布量を多めにする場合があり、この場合は、上記の接着剤の回り込み、潰れによる塗布部の拡大が一層顕著になる。
また、吸収性物品においては、接着剤が所定の塗布パターンで塗布された部分が、ある程度の液透過性や透湿性を有していることが求められる場合があり、斯かる場合には、吸収性物品の製造工程において、該塗布パターンを構成する接着剤の非塗布部となる部分に接着剤が侵入しないように、接着剤を塗布することが重要となる。しかし、従来の接着剤の塗布方法では、非塗布部に接着剤を侵入させずに塗布部を形成することが困難であった。
特開平8−215623号公報 特開平11−192257号公報
従って本発明の目的は、接着剤を複雑な塗布パターンで塗布することができる接着剤の塗布方法、及び該塗布方法を用いた吸収性物品の製造方法を提供することにある。
本発明は、基材の一面に、接着剤の塗布部と該接着剤が塗布されていない非塗布部とからなる接着領域を形成する接着剤の塗布方法であって、搬送中の前記基材の一面における前記非塗布部が形成される非塗布部形成予定部に、剥離剤を塗布した後、該一面における前記接着領域が形成される接着領域形成予定領域の全面に、接着剤を塗布し、次いで、該非塗布部形成予定部に塗布された該接着剤を接着剤除去手段により除去する接着剤の塗布方法を提供することにより、前記目的を達成したものである。
また本発明は、吸収性本体、及び該吸収性本体を衣類に固定する接着剤塗布部を具備する吸収性物品の製造方法であって、長尺の基材の一面に、前記塗布方法により接着剤を塗布した後、前記吸収性本体と該基材とを、該基材における該接着剤の塗布部が該吸収性本体と対向するように重ね合わせた状態で一対の加圧ロール間を通過させることにより、該基材に塗布された該接着剤を該吸収性本体に転写させて、前記接着剤塗布部を形成する工程を有する吸収性物品の製造方法(以下、第1製造方法ともいう)を提供することにより、前記目的を達成したものである。
また本発明は、第1の基材と第2の基材とを接着剤により貼り合わせる工程を有する吸収性物品の製造方法であって、前記第1の基材の一面に、前記塗布方法により前記接着剤を塗布した後、該第1の基材と前記第2の基材とを、該第1の基材における該接着剤の塗布部が該第2の基材と対向するように重ね合わせる工程を有する吸収性物品の製造方法(以下、第2製造方法ともいう)を提供することにより、前記目的を達成したものである。
本発明の接着剤の塗布方法は、接着剤を複雑な塗布パターンで塗布することができ、塗布パターンに関する多様なニーズに充分に対応することができる。
本発明の接着剤の塗布方法によれば、例えば、図15に示すような接着剤の塗布パターン(接着領域)を形成することができる。図15に示す塗布パターンは、花びら模様を構成する線(曲線)のみが、接着剤が塗布されていない非塗布部であり、該線以外は全て接着剤が塗布されている塗布部である。本発明の接着剤の塗布方法によれば、このような小さく細幅の非塗布部あるいは塗布部の形成が可能である。
また本発明の吸収性物品の製造方法は、接着剤を複雑な塗布パターンで塗布することができ、接着剤の塗布による吸収性物品の液透過性や透湿性の低下を防止することができる。
また本発明の吸収性物品の製造方法によれば、図15に示す如き複雑な模様から構成される接着剤塗布パターンを形成することができるため、例えば尿を吸収すると色が変わる物質を接着剤に含有しておくことで、デザイン性の高い尿吸収サイン(おしっこサイン)を出すことができる吸収性物品が得られる。
以下、本発明の接着剤の塗布方法を、該塗布方法を用いた本発明の吸収性物品の製造方法(第1製造方法及び第2製造方法)と共に、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。先ず、本発明の第1製造方法について説明する。
図1には、本発明の第1製造方法の第1実施形態で製造される吸収性物品である生理用ナプキンの個別包装品の斜視図、図2には、図1に示す個別包装品の展開状態における肌当接面側(表面シート側)を示す平面図、図3には、図1に示す個別包装品における生理用ナプキンの非肌側当接面(裏面シート側)を示す平面図が示されている。
第1実施形態で製造される生理用ナプキン1は、図1に示すように、最終的には、該ナプキン1をシート状部材2によって包装してなる個別包装品10とされる。
ナプキン1は、縦長に形成された吸収性本体11、及び該吸収性本体11をショーツ等の衣類に固定する接着剤塗布部12を具備している。接着剤塗布部12は、吸収性本体11の長手方向Lに延びる細長の長方形形状を有しており、吸収性本体11の非肌当接面側に複数(第1実施形態では4本)形成されている。複数の接着剤塗布部12,12・・・は、吸収性本体11の幅方向Sに所定間隔を置いて並列配置されている。幅方向Sは、長手方向Lと直交する方向である。隣り合う接着剤塗布部12,12間の隙間は、接着剤が塗布されていない非塗布部16となっている。このように、吸収性本体11の非肌当接面側には、接着剤の塗布部12と接着剤が塗布されていない非塗布部16とからなる矩形形状の接着領域(図3中、斜線が付されている領域)が形成されている。
接着剤塗布部12の長手方向の長さは、好ましくは5〜50cm、更に好ましくは10〜40cmである。
各接着剤塗布部12の幅方向の長さは、好ましくは1〜30mm、更に好ましくは2〜25mmである。
複数の接着剤塗布部12,12・・・の間隔、即ち、非塗布部16の幅方向の長さは、好ましくは1〜90mm、更に好ましくは2〜45mmである。
吸収性本体11は、肌当接面を構成する表面シート13、非肌当接面を構成する裏面シート14、及び両シート13,14間に介在された液保持性の吸収体15を具備している。肌当接面は、着用時に着用者の肌側に向けられる面であり、非肌当接面は、着用時にショーツ等の下着側(着用者の肌側とは反対側)に向けられる面である。裏面シート14と吸収体15との間は接着剤により接合されている。
シート状部材2は、個別包装品10の外面を形成し、ナプキン1の包装材、接着剤塗布部12の保護材として機能するものであり、吸収性本体11よりも大きい長方形形状を有している。シート状部材2は、吸収性本体11の非肌当接面側(裏面シート14)の面に形成された複数の接着剤塗布部12,12・・・に対して剥離可能に接着されており、吸収性本体11の非肌当接面側の全面を被覆している。シート状部材2の幅方向に沿う一方の端縁には、感圧接着式の公知のタブテープ3が設けられている。
表面シート13、裏面シート14、吸収体15、接着剤塗布部12の形成材料(接着剤)、シート状部材2(包装材)としては、従来の生理用ナプキンにおいて、それぞれ材料として用いられている各種公知の材料等を、特に制限なく用いることができる。
表面シート13としては、例えば、不織布や開孔フィルム等の各種液透過性のシート材を用いることができる。
裏面シート14としては、液不透過性あるいは液難透過性を有する防漏シートを用いることができる。該防漏シートとしては、例えば、透湿性を有しない樹脂フィルムや、微細孔を有し、透湿性を有する樹脂フィルム、撥水不織布等の不織布、これらと他のシートとのラミネート体等を用いることができる。尚、該防漏シートからなる裏面シート14の非肌当接面側に、液不透過性若しくは液透過性のシート材、例えば不織布を配しても良い。該防漏シートと該シート材との間は、接着剤等の公知の接合手段により接合することができる。
吸収体15としては、解繊パルプ等の親水性繊維からなる繊維集合体又はこれに高吸収性ポリマーを保持させたもの等を用いることができる。
接着剤塗布部12を形成する接着剤としては、ホットメルト接着剤などを用いることができる。本発明で用いる接着剤の詳細については、後述する。
シート状部材2としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリビニルアルコール等の樹脂からなるフィルム、不織布、紙、SMS不織布を基材シートとして片面又は両面に剥離処理を施したもの、あるいはこれらを適宜貼り合わせてなるシート材、基材シートに剥離紙又は剥離フィルムを貼着させたものなどを用いることができる。
個別包装品10を使用する際には、図1に示す状態からタブテープ3を摘んで引っ張り、両側部2a,2aの封止部を引き剥がして図2に示す展開状態とする。そして、この展開状態からシート状部材2を長手方向Lに沿って剥離し、図3に示すように、複数の接着剤塗布部12,12・・・を露出させる。このシート状部材2の剥離時においては、複数の接着剤塗布部12,12・・・が図3に示すような特定のパターンで形成されているため、即ち、吸収性本体11の一面側(非肌当接面側)に該吸収性本体11の長手方向Lに延び且つ該吸収性本体11の幅方向Sに並列配置された複数の該接着剤の塗布部12,12・・・が形成されるように、接着剤が塗布されているため、剥離音が効果的に低減されている。次いで、ナプキン1を、複数の接着剤塗布部12,12・・・を介してショーツのクロッチ部上に固定する。こうしてナプキン1を下着に装着して使用することができる。
次に、本発明の第1製造方法の第1実施形態を、上述したナプキン1の製造方法に基づき図面を参照しながら説明する。
図4(a)には、第1実施形態の製造方法の概略工程図が示されており、図4(b)には、図4(a)に示す(1)〜(4)それぞれにおける中間製造品の平面図が示されている。
第1実施形態の製造方法では、吸収性本体11に上述した接着剤塗布部12(接着剤塗布部12と非塗布部16とからなる接着領域)を形成する手段として、図4において符号30で示す接着領域形成手段を用いる。接着領域形成手段30は、長尺のシート状部材2’(基材)を搬送する図示しない搬送手段と、該シート状部材2’の一面2a’に剥離剤Eを塗布する剥離剤塗布手段40と、該一面2a’に接着剤Bを塗布する接着剤塗布手段60と、一面2a’上の剥離剤E上に重ねて塗布された接着剤Bを除去する接着剤除去手段70と、一対の加圧ロール80,80とを具備している。シート状部材2’の一面2a’は、剥離剤E及び接着剤Bを塗布可能で、且つ剥離剤Eの一面2a’に対する接着力が、接着剤Bの一面2a’に対する接着力よりも大きくなるように(接着剤Bの方が剥離剤Eよりも一面2a’から剥がれやすいように)、表面処理されている。このシート状部材2’の表面処理により、個別包装品10においては、接着剤塗布部12に塗布されている接着剤Bのナプキン1(裏面シート14)に対する接着力の方が、該接着剤Bのシート状部材2に対する接着力よりも大きくなっているため、ナプキン使用時にシート状部材2を剥離しても、接着剤Bは該シート状部材2側には移行せず、裏面シート14に接着したままとなる。
図5には、剥離剤塗布手段40の一例を示す概略図(断面図)が示されている。図5に示す剥離剤塗布手段40は、いわゆるロータリースクリーン型の塗布装置であり、剥離剤Eの塗布時に長尺のシート状部材2’の一面2a’に当接される塗布ロール41と、シート状部材2’の一面2a’と反対側の面を外周面で支えるバックアップロール42と、搬送されるシート状部材2’の上流側でバックアップロール42に入る前の該シート状部材2’でのしわの発生を防止するエキスパンダロール43とを備えている。塗布ロール41、バックアップロール42及びエキスパンダロール43それぞれは、円筒状部材で形成されて軸を中心に回転する。
塗布ロール41は、該塗布ロール41のロール周面(外周面)を形成し、断面形状が環状のスクリーンマスク44と、該スクリーンマスク44を支持する環状の支持枠45と、剥離剤Eを吐出するノズル46と、スクリーンマスク44に対するノズル46の押圧力を調整する加圧装置47と、配管48を介してノズル46に剥離剤Eを補給するポンプ49とを具備している。
塗布ロール41のロール周面には、図6に示すように、該塗布ロール41の軸方向A(図5において紙面と垂直方向)に延びる剥離剤供給部44aが、該塗布ロール41の周方向Rに沿って複数形成されている。第1実施形態においては、塗布ロール41のロール周面を形成するスクリーンマスク44に、剥離剤供給部としての開孔44aが複数形成されている。ノズル46から吐出された剥離剤Eは、開孔44aを通過してシート状部材2’に塗布される。剥離剤Eの塗布部は、後の接着剤塗布工程において使用される接着剤Bが接着し難い部位であり、最終的に、ナプキン1の前記接着領域(図3参照)における非塗布部16となる。従って、非塗布部16の形状は、開孔44aの形状によって決まる。第1実施形態においては、開孔44a(剥離剤供給部44a)は、細長の長方形形状を有しており、吸収性本体11に形成される非塗布部16と同一形状を有している。
スクリーンマスク44に形成された複数の開孔44a,44a・・・は、一の吸収性本体11に対して施される剥離剤Eの塗布パターン(複数の非塗布部16,16・・・の形成パターン)に対応したパターンB1が、塗布ロール41の周方向Rに沿って所定間隔を置いて複数形成されてなるパターンB2で形成されている。複数の開孔(剥離剤供給部)44a,44a・・・が斯かるパターンB2で形成されていることにより、剥離剤Eの塗布時にはシート状部材2’の一面2a’に該剥離剤Eが、該パターンB2と同じパターンで、即ち、該シート状部材2’の幅方向に延びる複数の該剥離剤Eの塗布部が該幅方向と直交する方向(シート状部材2’の長手方向あるいは搬送方向)に所定間隔を置いて配されている塗布パターンで塗布されることになる。
図7には、接着剤塗布手段60の一例を示す概略図(断面図)が示されている。図7に示す接着剤塗布手段60は、いわゆるダイコータ型の塗布装置であり、バックアップロール42の他に、ダイコータ61を備えている。ダイコータ61は、吸収性本体11に形成される接着剤塗布部12の形状に対応した形状を有する吐出口62を備えている。即ち、吐出口62は、図8に示すように、細長の長方形形状を有しており、吸収性本体11に形成される接着剤塗布部12と同一形状を有している。
ダイコータ61の内部にはポケット63及びスロット64が形成されている。ポケット63は、ダイコータ61の幅方向(搬送中のシート状部材2’の幅方向)にその断面形状をもって延長された塗布液(接着剤B)の液溜め空間で、その有効延長の長さ(ポケット63のダイコータ61の幅方向と平行な方向の長さ)は、通常、塗布幅と同等か若干長めに調整されている。ポケット63への塗布液の供給は、該塗布液を貯蔵する供給タンク(図示せず)から供給ポンプ(図示せず)によってなされる。スロット64は、ポケット63から被塗布物であるシート状部材2’への塗布液の流路である。
図9には、接着剤除去手段70の一例を示す概略図(断面図)が示されている。図9に示す接着剤除去手段70は、バックアップロール42の他に、転写ロール71を備えている。転写ロール71は、金属製の円筒状部材で形成されて軸を中心に回転する。転写ロール71を周方向に回転させつつ搬送中のシート状部材2’の一面2a’に当接させることで、該一面2a’に塗布されている接着剤Bのうち、剥離剤E上に塗布され剥離しやすい状態の接着剤Bが、該転写ロール71のロール周面に転写される。転写ロール71の内部にはヒーター等の図示しない加熱装置が内蔵されており、該加熱装置により転写ロール71は、そのロール周面の温度を所望の温度に加温可能になしてある。転写ロール71とバックアップロール42との間の間隔は任意に設定可能であり、シート状部材2’に対する圧力(ニップ圧)は該間隔の調整により行なわれる。
接着剤の転写ロールへの転写を容易にするため、転写ロール71のロール周面は一定以上の硬度を有していることが好ましく、第1実施形態のように鋼鉄等の金属から形成されていることが好ましい。また、転写ロール71のロール周面の温度を、接着剤の軟化点(ガラス転移点)以上の温度に調節しておくことにより、接着剤の転写を一層スムーズに行うことができる。
転写ロール71のロール周面に沿う該転写ロール71の周方向に対してブレード72が配置されており、該ブレード72にて該ロール周面に転写された接着剤Bがかき取られる。ブレード72は金属製のものが好ましく用いられる。ブレード72によって接着剤Bがかき取られたロール周面は、再び接着剤Bの転写に用いられる。
一対の加圧ロール80,80は、吸収性本体11と長尺のシート状部材2’とを接着剤Bの塗布部を介して重ね合わせてなる積層体を加圧して、該吸収性本体11と該シート状部材2’とを圧着させるものである。加圧ロール80は、例えば、円筒状の鋼鉄等からなる金属製ロールの外周をシリコンゴム等からなる樹脂層で被覆して構成されたものであり、図示しない駆動装置により軸を中心に回転する。一対の加圧ロール80,80間の間隔は任意に設定可能であり、前記積層体に対する圧力(ニップ圧)は該間隔の調整により行なわれる。
第1実施形態の製造方法においては、上述の如き構成の接着領域形成手段30を用いて、搬送中のシート状部材2’(基材)の一面2a’に対し、剥離剤の塗布、接着剤の塗布、接着剤の一部除去の各処理を順次行い、最終的に、図10の(7)に示す接着領域Pを形成する。接着領域Pは、吸収性本体11に転写されることでナプキン1の前記接着領域(図3中、斜線が付されている領域)となるものであり、該接着領域と同様に、接着剤Bの塗布部12と該接着剤Bが塗布されていない非塗布部16とからなり、全体として矩形形状を有している。接着領域Pは、シート状部材2’の長手方向(搬送方向)に所定間隔を置いて複数形成される。
接着領域Pは、図10の(4)に示す接着領域形成予定領域P’の塗布部形成予定部12’のみに接着剤Bが塗布されることにより形成される。接着領域形成予定領域P’における塗布部形成予定部12’以外の部位は、接着剤Bが塗布されない非塗布部形成予定部16’であり、最終的に、接着領域Pにおける非塗布部16となる部位である。図10の(4)に示す段階では、シート状部材2’の一面2a’には、接着剤B及び剥離剤Eの何れも塗布されていない。また、図10の(4)では、説明容易のため、塗布部形成予定部12’を斜線で示しているが、実際の一面2a’には、このような斜線(塗布部形成予定部12’を示す目印)は施されていない。
第1実施形態の製造方法は次のようにして実施される。図4に示すように、先ず、別途形成された縦長の吸収性本体11を、搬送手段(図示せず)によって、その長手方向Lを搬送方向として方向変換装置20へ供給する。吸収性本体11は、上述した表面シート13、裏面シート14及び吸収体15を用い、後述する本発明の第2製造方法によって製造することができる。
次いで、長手方向Lを搬送方向として搬送されてきた吸収性本体11を、方向変換装置20によって該搬送方向に対して90度回転させて、その幅方向Sを搬送方向として接着領域形成手段30へ供給する。接着領域形成手段30では、吸収性本体11はその搬送方向を維持した状態で、一対の加圧ロール80,80のうちの方向変換装置20寄りの加圧ロール80によって一対の該加圧ロール80,80間へ搬送される。
一方、吸収性本体11の搬送に合わせて接着領域形成手段30を稼動させると、搬送手段(図示せず)によって長尺のシート状部材2’が一対の加圧ロール80,80へ向けて引っ張られて搬送されると共に、剥離剤塗布手段40の塗布ロール41(スクリーンマスク44)が駆動装置(図示せず)によってその周方向に回転される。シート状部材2’が引っ張られることにより、該シート状部材2’が連続的に繰り出され、該シート状部材2’がエキスパンダロール43の外周を通過してバックアップロール42の外周に順次移動する。この移動に伴ってエキスパンダロール43及びバックアップロール42も回転する。
そして、塗布ロール41を周方向に回転させつつ搬送中のシート状部材2’の一面2a’に当接させた状態で、剥離剤供給部(開孔)44aから該シート状部材2’に剥離剤Eを供給することにより、前記塗布パターンB2で該剥離剤Eを該一面2a’に塗布する。これにより、図10の(4)における非塗布部形成予定部16’(接着領域形成予定領域P’における斜線が付されていない部分)に剥離剤Eが塗布されて、図10の(5)に示す如き状態とされる。図10の(5)に示す状態においては、非塗布部形成予定部16’のみに剥離剤Eが塗布されており、塗布部形成予定部12’(図10の(5)中、斜線が付されている部分)及び隣り合う接着領域形成予定領域P’,P’間の隙間領域Qには剥離剤Eは塗布されない。
剥離剤Eの塗布後は接着剤Bの塗布を行うが、その前に必要に応じ、剥離剤Eの塗布されたシート状部材2’の乾燥処理を行ってもよい。乾燥処理は、塗工紙の製造などに使用される公知の乾燥装置を用い常法に従って行うことができる。
次いで、接着剤塗布手段60のダイコータ61により、シート状部材2’の一面2a’における接着領域形成予定領域P’の全面に接着剤Bを塗布する(図10の(6)参照)。これにより、塗布部形成予定部12’には接着剤Bが直接塗布され、非塗布部形成予定部16’には先に塗布された剥離剤Eの上に接着剤Bが塗布される。剥離剤E上に塗布された接着剤Bは剥離しやすい状態にある。尚、第1実施形態においては、ダイコータ61の吐出口62から接着剤Bを間欠的に吐出させることにより、一面2a’における複数の接着領域形成予定領域P’,P’・・・それぞれの全面にのみ接着剤Bを塗布し、隣り合う接着領域形成予定領域P’,P’間の隙間領域Qに接着剤Bを塗布しないようにしている。接着剤の間欠吐出は、例えば、図示しない塗布弁のON/OFFのタイミングを制御することによって行なうことができる。
次いで、接着剤除去手段70の転写ロール71を周方向に回転させつつ搬送中のシート状部材2’における接着領域形成予定領域P’に当接させる。これにより、接着領域形成予定領域P’の全面に塗布されている接着剤Bのうち、非塗布部形成予定部16’に塗布された接着剤B(剥離剤E上に塗布された接着剤B)のみが転写ロール71のロール周面に転写される。塗布部形成予定部12’に塗布された接着剤Bは、シート状部材2’に対して本来有する強い接着力で接着しているため、転写ロール71に転写されず、また、非塗布部形成予定部16’に塗布された剥離剤Eも転写されずに残ったままである。こうして、シート状部材2’から余分な接着剤Bが除去され、塗布部12と非塗布部16とからなる接着領域Pが形成される(図10の(7)参照)。
この接着剤の除去処理における転写ロール71とバックアップロール42とのニップ圧、ニップ幅及びシート状部材2’の通過速度は、転写ロール71の材質や硬度、剥離剤Eや接着剤Bの種類等に応じて適宜調整すればよく特に限定されない。例えば、金属製の転写ロール71を用い且つ上述した剥離剤及び接着剤(ホットメルト接着剤)を用いた場合、転写ロール71とバックアップロール42とは接触させ、ニップ圧は好ましくは1〜40kN/m、更に好ましくは2〜20kN/mであり、通過速度は好ましくは15〜200m/分、更に好ましくは60〜150m/分である。
次いで、吸収性本体11とシート状部材2’とを、該シート状部材2’の接着剤Bの塗布部が該吸収性本体11と対向するように重ね合わせた状態で一対の加圧ロール80,80間のニップ部を通過させることにより、シート状部材2’に塗布された接着剤Bを吸収性本体11に転写させる。このときのニップ圧、ニップ幅及びシート状部材2’(吸収性本体11)の通過速度は、接着剤Bや吸収性本体11の種類等に応じて適宜調整すればよく特に限定されないが、上述の如き構成の生理用ナプキンを製造する第1実施形態においては、ニップ幅は好ましくは1〜15mm、更に好ましくは2〜12mmであり、ニップ圧は好ましくは1〜20kN/m、更に好ましくは2〜10kN/mであり、通過速度は好ましくは15〜200m/分、更に好ましくは60〜150m/分である。こうして、接着領域形成手段30により複数の塗布部12,12・・・が、吸収性本体11の幅方向一側部(吸収性本体11の幅方向両側部のうち、一対の加圧ロール80,80間を最初に通過する側部)から他側部へ向けて順次形成され、吸収性本体11と接着剤塗布部12(接着剤塗布部12と非塗布部16とからなる接着領域)とを有するナプキン1が製造される。
第1実施形態は、接着剤塗布部12が形成された吸収性本体11を、その幅方向に折り目が付くように折り畳む工程を備えている。この折り畳み工程では、公知の折り畳み装置(図示せず)により、吸収性本体11をその幅方向に折り目が付くように折り畳む。具体的には、図2に示す如き展開状態(但し、この折り畳み前においてはタブテープ3は存在していない)から、図11に示すように、吸収性本体11(ナプキン1)をシート状部材2と共に、該吸収性本体11の幅方向に折り目Xが付くように表面シート13側に3つ折りする。尚、第1実施形態では、長尺のシート状部材2’をナプキン1の一単位毎に切断する前に、前記折り畳み工程を行っており、図11に示す如くナプキンの一単位毎に折り畳み工程を行っていないが、第1実施形態における折り畳み方法は図11に示すものと実質的に同じである。
次いで、こうして折り畳まれた状態の長尺のシート状部材2’における、吸収性本体11(ナプキン1)の両側縁から幅方向外方に位置する所定箇所を、エンボス加工等の公知の接合装置(図示せず)により封止する。これにより、個別包装品10におけるシート状部材2のシールされた両側部2a,2aが形成される(図1参照)。次いで、折り畳まれたシート状部材2’の幅方向端縁部を、テープロール(図示せず)から所定長さに切断されて供給されるタブテープ3で止着する。
次いで、公知の切断装置(図示せず)により、長尺のシート状部材2’をナプキン1の一単位毎に該シート状部材2’の幅方向に沿って切断する。これにより、図1に示すようなナプキン1の個別包装品10が得られる。
以下、剥離剤E及び接着剤Bについて説明する。
剥離剤Eとしては、該剥離剤Eの塗布部に対してホットメルト接着剤等の接着剤Bが弱い接着力で接着し得るものが用いられ、例えば、シート状部材2よりも低融点の低密度ポリエチレン、ポリビニルアセテート等が挙げられる。
接着剤Bとしては、当該技術分野において従来用いられてきたものと同様のものを特に制限無く用いることができる。特に、ホットメルト接着剤は、上述した転写ロールによる塗布部からの転写除去の他、塗布部の熱による切断(溶断)による除去も可能であり、塗布部からの除去が容易なため、本発明で好ましく用いられる。この溶断による接着剤の除去は、接着剤が連続的に塗布されている部分を、被塗布部材(シート状部材2’)にダメージを与えない程度の熱によって切断する方法であり、この切断時の熱による接着剤の収縮あるいは溶融状態による移動によって、接着剤が除去される。溶断による接着剤の除去の具体的な方法としては、1)転写ロール71のロール周面における接着剤非除去部分に対応する部分の表面温度が、該ロール周面における接着剤除去部分に対応する部分の表面温度よりも低くなるように、該ロール周面の所定部分間に温度差をつける方法、2)剥離剤の塗布部(非塗布部形成予定部16’)に塗布された接着剤の厚みが、塗布部形成予定部12’に塗布された接着剤の厚みよりも薄くなることを利用して、接着剤に温度差を生じさせる方法、等が挙げられる。
接着剤Bとして好ましく用いられるホットメルト接着剤としては、ベースポリマー、常温で固体の粘着付与成分、軟化剤成分及び酸化防止剤を構成成分として含むものを用いることができる。ベースポリマーとしては、スチレンブタジエンゴム、スチレン・ブタジエン・スチレンブロック共重合、スチレン・イソプレン・スチレンブロック共重合体、スチレン・エチレン・ブチレン・スチレンブロック共重合体、スチレン・エチレン・プロピレン・スチレンブロック共重合体等が挙げられる。ベースポリマーは、粘着付与成分及び軟化剤成分の合計量を100重量部とした時、30〜130重量部、特に40〜120重量部の範囲で用いられることが好ましい。
前記粘着付与成分としては、C5系石油樹脂、C9系石油樹脂、ジシクロペンタジエン系石油樹脂、ロジン系石油樹脂、ポリテルペン樹脂、テルペンフェノール樹脂等が挙げられ、該粘着付与成分及び前記軟化剤成分の合計量100重量部中、60〜99重量部、特に70〜95重量部の範囲で用いられることが好ましい。
前記軟化剤成分としては、軟化点が10℃以下で平均分子量が200〜700のプロセスオイル、鉱油、各種可塑剤、ポリブテン、及び液状粘着付与樹脂等が挙げられ、前記粘着付与成分及び該軟化剤成分の合計量100重量部中、1〜40重量部、特に5〜30重量部の範囲で用いられることが好ましい。
前記酸化防止剤としては、フェノール系酸化防止剤、アミン系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、ベンズイミダゾール系酸化防止剤等が用いられ、前記ベースポリマー、前記粘着付与成分及び前記軟化剤成分の合計量を100重量部とした時、0.5〜3重量部の範囲で用いられることが好ましい。
上述したホットメルト接着剤(接着剤B)は、該ホットメルト接着剤が塗布される被塗布部材(シート状部材2’)の融点よりも低い温度で塗布もしくは転写可能である。尚、この塗布・転写温度は、被塗布部材とホットメルト接着剤との接触時の温度であり、接着剤塗布手段(ダイコータ61)の温度、及びホットメルト接着剤の供給源の温度は、被塗布部材の融点よりも高い温度であっても、塗布もしくは転写可能である。
第1実施形態の吸収性物品(生理用ナプキン)の製造方法によれば、剥離剤を用いる本発明の接着剤の塗布方法を利用して接着剤Bの塗布を行っているため、接着剤Bを所望の箇所(塗布部12、塗布部形成予定部12’)にのみ塗布し、接着剤Bを塗布したくない箇所(非塗布部16、非塗布部形成予定部16’)への接着剤Bの侵入を防止することができ、狙い通りの接着剤塗布パターンを形成することができる。剥離剤を用いる本発明の接着剤の塗布方法によれば、接着剤Bとして、従来の接着剤の塗布方法では所望の塗布パターンを形成し難かったホットメルト接着剤を用いた場合でも、複雑な塗布パターンを形成することが可能である。
また、接着剤Bが塗布される裏面シート14が所定の液透過性や透湿性を有している場合には、上記のように非塗布部16への接着剤Bの侵入が防止されることにより、該非塗布部16の液透過性や透湿性の低下が防止され、この結果、液透過性や透湿性に優れた接着領域を形成することができる。また、接着剤Bの塗布方法は、シート状部材2’の接着領域形成予定領域P’の全面にベタ塗りするだけの簡単なものであるため、接着剤塗布装置の簡略化が図れる。
以下、本発明の第1製造方法の他の実施形態について説明する。以下の実施形態については、上述した第1実施形態の製造方法と異なる構成部分を主として説明し、同様の構成部分は同一の符号を付して説明を省略する。特に説明しない構成部分は、第1実施形態の製造方法についての説明が適宜適用される。
図12には、本発明の第1製造方法の第2実施形態で使用する接着剤除去手段70の概略図(断面図)が示されている。図12に示す第2実施形態の接着剤除去手段70は、周方向に回転する転写ロール71のロール周面にクリーニングテープ73を接触させ、該ロール周面に転写された接着剤Bを該クリーニングテープ73に転写させるようになしてある。クリーニングテープ73は、ロール状に巻回された状態から転写ロール71に向けて繰り出され、転写ロール71との接触時における該クリーニングテープ73の搬送方向が該転写ロール71の回転方向と一致するように搬送される。クリーニングテープ73を転写ロール71のロール周面に接触させる際には、搬送中のクリーニングテープ73は、転写ロール71との接触面と反対側の面から押圧ロール74,74によって該転写ロール71側に押圧され、該ロール周面に密着される。これにより、転写ロール71のロール周面上にあった接着剤Bは、クリーニングテープ73に転写される。転写ロール71と接触したクリーニングテープ73は、接着剤Bが転写された状態で順次巻回、回収される。一方、クリーニングテープ73によって接着剤Bが除去された転写ロール71のロール周面は、再び接着剤Bの転写に用いられる。このような構成の第2実施形態の製造方法によっても、上述した第1実施形態と同様の効果が奏される。
クリーニングテープ73としては、例えば、紙テープ、不織布、ワイピングクロス等を用いることができる。
押圧ロール74と転写ロール71とのニップ圧、ニップ幅及びクリーニングテープ73の通過速度は、接着剤Bの種類等に応じて適宜調整すればよく特に制限されない。またニップ部の面積も特に制限されず、図12に示すようにクリーニングテープ73を転写ロール71に対して面接触させてもよく、あるいは線接触させてもよい。また、転写ロール71との接触時におけるクリーニングテープ73の搬送方向は、上述のように該転写ロール71の回転方向と一致する順方向としなくてもよく、該回転方向と反対方向である逆方向としてもよい。但し、クリーニングテープ73の搬送方向は、順方向の方が好ましい。その理由は、回転方向を順方向とすることで、接着剤Bの堆積による飛散を防止できるためである。また、第2実施形態の転写ロール71は、第1実施形態の転写ロール71に比してロール周面の硬度が低くてもよく、第2実施形態の転写ロール71としては、金属製ロールのみならず、例えば金属製ロールのロール表面をゴム層で被覆してなるゴムロールなどを用いることもできる。
図13には、本発明の第1製造方法の第3実施形態で使用する接着剤除去手段70の概略図(断面図)が示されている。図13に示す第3実施形態の接着剤除去手段70は、所定間隔を置いて配置された一対の回転ロール75,76と、一対の該回転ロール75,76間に掛け渡され、該回転ロール75,76の回転により移動するベルト77とを備えている。一対の回転ロール75,76それぞれは、金属製の円筒状部材で形成されて軸を中心に回転するロールであり、更に、ロール周面の温度調節が可能になしてある。具体的には、一対の回転ロール75,76のうち、バックアップロール42に最も近い位置に配されている回転ロール75の内部には、ヒーター等の図示しない加熱装置が内蔵されており、該加熱装置により回転ロール75は、そのロール周面の温度を所望の温度に加温することができる。他方の回転ロール76の内部には、クーラー等の図示しない冷却装置が内蔵されており、該冷却装置により回転ロール76は、そのロール周面の温度を所望の温度に冷却することができる。ベルト77の表面は、シリコンコーティングされている。
第3実施形態においては、一対の回転ロール75,76のうちの一方の回転ロール75のロール周面の温度を接着剤Bの軟化点よりも高い温度に調節し、且つ他方の回転ロール76のロール周面の温度を接着剤Bの軟化点よりも低い温度に調節した状態で、一方の回転ロール75のロール周面上を移動するベルト77を搬送中のシート状部材2’における接着領域形成予定領域P’に当接させる。これにより、接着領域形成予定領域P’の全面に塗布されている接着剤Bのうち、非塗布部形成予定部16’に塗布された接着剤B(剥離剤E上に塗布された接着剤B)のみがベルト77に転写される。このとき、回転ロール75のロール周面の温度は接着剤Bの軟化点よりも高い温度に調節されているため、ベルト77を介して該回転ロール75と接触したシート状部材2’上の接着剤Bの溶融軟化が促進され、この結果、シート状部材2’からベルト77への接着剤Bの転写がスムーズに行われる。こうして、シート状部材2’から余分な接着剤Bが除去される。
一方の回転ロール75のロール周面上にてベルト77に転写された接着剤Bは、他方の回転ロール76へ搬送され、該回転ロール76のロール周面上にてブレード72によってかき取られる。このとき、回転ロール76のロール周面の温度は上述したように接着剤Bの軟化点よりも低い温度に調節されているため、ベルト77を介して該回転ロール76上に位置する接着剤Bの固化が促進され、この結果、ブレード72による該接着剤Bのかき取り除去がスムーズに行われる。ブレード72によって接着剤Bがかき取られたベルト77は、再び回転ロール75へ搬送され、シート状部材2’上の接着剤Bの転写に用いられる。このような構成の第3実施形態の製造方法によっても、上述した第1実施形態と同様の効果が奏される。
次に、本発明の第2製造方法についてその好ましい実施形態に基づき説明する。以下の実施形態については、上述した本発明の第1製造方法の第1実施形態と異なる構成部分を主として説明し、同様の構成部分は同一の符号を付して説明を省略する。特に説明しない構成部分は、第1製造方法の第1実施形態についての説明が適宜適用される。
本発明の第2製造方法は、第1の基材と第2の基材とを接着剤により貼り合わせる工程を有する吸収性物品の製造方法である。本実施形態で製造される吸収性物品は、上述した第1製造方法で製造される生理用ナプキン1の中間製造品である吸収性本体11である。吸収性本体11は、上述したように、表面シート13、裏面シート14、及び両シート13,14間に介在配置された吸収体15を具備し、該裏面シート14と該吸収体15との間が接着剤により接合されている。本実施形態では、裏面シート14の形成材である裏面シート材14’が上記第1の基材に相当し、吸収体15が上記第2の基材に相当する。表面シート13は、表面シート材13’から形成されている。表面シート材13’は液透過性シート、裏面シート材14’は微細孔を有しない樹脂フィルムや、微細孔を有し、透湿性を有する樹脂フィルムである。
図14には、本発明の第2製造方法の好ましい実施形態の概略工程図が示されている。本実施形態では、先ず、長尺の裏面シート材14’を図示しない搬送手段により搬送し、該裏面シート材14’の一面14a’に、上述した第1製造方法と同様の手順で(本発明の接着剤の塗布方法により)、接着剤Bを塗布する。即ち、搬送中の裏面シート材14’の一面14a’に対し、前記接着領域形成手段30を用いて剥離剤Eの塗布、接着剤Bの塗布、及び接着剤Bの一部除去の各処理を順次行う。こうして、裏面シート材14’(第1の基材)の一面14a’に、接着剤Bの塗布部と非塗布部とからなる所定パターンの接着領域(図示せず)が形成される。
また、長尺の表面シート材13’を図示しない搬送手段により搬送し、搬送中の表面シート材13’上に、別途製造された吸収体15(第2の基材)を、該表面シート材13’の長手方向(搬送方向)に所定間隔を置いて配置する。吸収体15は、パルプ繊維や吸水性ポリマー等を用いて常法に従って製造することができる。
次いで、接着剤Bが塗布された裏面シート材14’と吸収体15とを、重合ロール80のロール周面上にて、裏面シート材14’における接着剤Bの塗布部が吸収体15と対向するように重ね合わせる。こうして、裏面シート材14’(第1の基材)と吸収体15(第2の基材)とが接着剤Bにより貼り合わされる。
本実施形態では、貼り合わせ工程終了後、表面シート材13’と裏面シート材14’との積層体における、吸収体15の端縁からの延出部の所定箇所を、エンボス加工等の公知の接合装置(図示せず)により封止する。
次いで、公知の切断装置(図示せず)により、上記積層体を吸収性本体11の一単位毎に該積層体の幅方向に沿って切断する。こうして目的とする吸収性本体11が得られる。
本実施形態によれば、剥離剤を用いる本発明の接着剤の塗布方法を利用して接着剤Bの塗布を行っているため、上述した第1製造方法と同様の効果が奏される。特に、本実施形態は、接着剤が塗布される裏面シート材14’(第1の基材)が透湿性シートの場合、接着剤の塗布による裏面シート14の透湿性の低下が懸念されるが、上述した本発明の塗布方法により必要な箇所(塗布部形成予定部)にのみ接着剤を塗布することができるため、接着剤を塗布する予定の無い箇所(非塗布部形成予定部)に接着剤を侵入させるおそれが少なく、結果として、透湿性に優れた接着領域を形成することができる。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は前記実施形態に制限されない。
例えば本発明の第1製造方法の前記実施形態は、シート状部材2’の一面2a’における非塗布部形成予定部16’にのみ剥離剤Eを塗布していたが、非塗布部形成予定部16’に加えて、隣り合う接着領域形成予定領域P’,P’間の隙間領域Qに剥離剤Eを塗布してもよい。非塗布部形成予定部16’及び隙間領域Qに剥離剤Eを塗布した場合、接着剤Bは前記実施形態のような間欠塗布に制限されず、シート状部材2’の長手方向に亘って連続的に塗布することが可能である。前記実施形態における剥離剤及び接着剤の塗布形態は、接着領域Pが小さい場合に特に有効であるのに対し、このような接着剤の連続塗布を含む塗布形態は、接着領域Pが大きい場合に特に有効である。
また、前記実施形態では、剥離剤塗布手段40がロータリースクリーン型の塗布装置であったが、グラビア型の塗布装置などの公知の塗布装置であってもよい。
また、前記実施形態では、シート状部材2’の一面2a’が、接着剤Bの該一面2a’に対する接着力が低下するように表面処理されていたが、接着剤B(接着剤塗布部12)をいわゆるズレ止め材として用いない場合は、接着剤塗布部12に接着されているシート状部材2を剥離する必要はないので、このようなシート状部材の表面処理は不要である。
また、本発明の第2製造方法の前記実施形態は、裏面シート材14’(第1の基材)と吸収体15(第2の基材)との貼り合わせであったが、本発明の第2製造方法は、斯かる組み合わせに限定されず、例えば、表面シートと吸収体との貼り合わせ、あるいはセカンドシート(サブレイヤーシート)と表面シートとの貼り合わせなどにも適用できる。
また、本発明の第2製造方法の前記実施形態は、接着剤の塗布を、本発明の第1製造方法の第1実施形態と同様の手順で行っているが、第1製造方法の第2実施形態及び第3実施形態と同様の手順で行ってもよい。
また、本発明の第2製造方法の前記実施形態は、何も塗布されていない裏面シート材14’(第1の基材)に対して、製造ラインにて剥離剤、接着剤を順次塗布していたが、裏面シート材14’における非塗布部形成予定部に予め剥離剤を塗布しておき、この剥離剤が予め塗布された裏面シート材14’に対して、製造ラインにて接着剤の塗布及び接着剤の一部除去処理を順次行うようにしてもよい。
また、前記実施形態では、本発明の適用例の一つとして下着に固定して用いられる吸収性物品である生理用ナプキンを挙げたが、本発明は他の吸収性物品にも同様に適用できる。例えば生理用ナプキンと同様に下着に固定して用いられる吸収性物品であるパンティライナー、失禁ライナー、失禁パッド等、あるいは発熱組成物を包装袋に封入してなる温熱シート等にも本発明を適用できる。該温熱シートとしては、例えば本出願人の先の出願に係る特開2006−271963公報に記載されているものが挙げられる。本発明は、使い捨ておむつにも適用可能である。
本発明の第1製造方法の第1実施形態で製造される吸収性物品としての生理用ナプキンの個別包装品の斜視図である。 図1に示す個別包装品の展開状態における肌当接面側(表面シート側)を示す平面図である。 図1に示す個別包装品における生理用ナプキンの非肌側当接面(裏面シート側)を示す平面図である。 (a)は、本発明の第1製造方法の第1実施形態の概略工程図であり、(b)は、(a)に示す(1)〜(3)及び(8)それぞれにおける中間製造品の平面図である。 図4に示す剥離剤塗布手段の一例を示す概略図である。 図5に示す剥離剤塗布手段を構成する塗布ロールの周面の一部を示す平面図である。 図4に示す接着剤塗布手段の一例を示す概略図である。 図7に示すダイコータをその吐出口側から見た底面図である。 図4に示す接着剤除去手段の一例を示す概略図である。 図4(a)に示す(4)〜(7)それぞれにおける中間製造品の平面図である。 吸収性物品であるナプキンをシート状部材と共に折り畳む過程を示す斜視図である。 本発明の第1製造方法の第2実施形態で使用する接着剤除去手段の一例を示す概略図である。 本発明の第1製造方法の第3実施形態で使用する接着剤除去手段の一例を示す概略図である。 本発明の第2製造方法の一実施形態の概略工程図である。 本発明の接着剤の塗布方法で形成可能な接着領域(塗布パターン)の一例を示す平面図である。
符号の説明
10 生理用ナプキンの個別包装品
1 生理用ナプキン(吸収性物品)
11 吸収性本体
12 接着剤塗布部(塗布部)
12’塗布部形成予定部
13 表面シート
14 裏面シート
15 吸収体
16 非塗布部
16’非塗布部形成予定部
2 シート状部材
3 タブテープ
20 方向変換装置
30 接着領域形成手段
2’ 長尺のシート状部材(基材)
2a’ 長尺のシート状部材(基材)の一面(剥離剤及び接着剤の塗布面)
40 剥離剤塗布手段
60 接着剤塗布手段
70 接着剤除去手段
71 転写ロール
72 ブレード
73 クリーニングテープ
75,76 回転ロール
77 ベルト
E 剥離剤
B 接着剤
P 接着領域
P’接着領域形成予定領域

Claims (7)

  1. 基材の一面に、接着剤の塗布部と該接着剤が塗布されていない非塗布部とからなる接着領域を形成する接着剤の塗布方法であって、
    搬送中の前記基材の一面における前記非塗布部が形成される非塗布部形成予定部に、剥離剤を塗布した後、該一面における前記接着領域が形成される接着領域形成予定領域の全面に、接着剤を塗布し、次いで、該非塗布部形成予定部に塗布された該接着剤を除去する接着剤の塗布方法。
  2. 前記接着剤の除去が、転写ロールを備えた接着剤除去手段を用いて行われ、
    前記転写ロールを周方向に回転させつつ搬送中の前記基材における前記接着領域形成予定領域に当接させ、前記非塗布部形成予定部に塗布された該接着剤を該転写ロールのロール周面に転写させることにより、該基材から該接着剤を除去する請求項1記載の接着剤の塗布方法。
  3. 前記ロール周面に沿う前記転写ロールの周方向に対してブレードを配置し、該ブレードにて該ロール周面に転写された前記接着剤をかき取る請求項2記載の接着剤の塗布方法。
  4. 周方向に回転する前記転写ロールの前記ロール周面にクリーニングテープを接触させ、該ロール周面に転写された前記接着剤を該クリーニングテープに転写させる請求項2記載の接着剤の塗布方法。
  5. 前記接着剤の除去が接着剤除去手段を用いて行われ、該接着剤除去手段が、所定間隔を置いて配置された一対の回転ロールと、一対の該回転ロール間に掛け渡され、該回転ロールの回転により移動するベルトとを備え、一対の該回転ロールそれぞれのロール周面の温度調節が可能になしてあり、
    一対の前記回転ロールのうちの一方のロール周面の温度を前記接着剤の軟化点よりも高い温度に調節し、且つ他方のロール周面の温度を該軟化点よりも低い温度に調節した状態で、一方の該ロール周面上を移動する前記ベルトを搬送中の前記基材における前記接着領域形成予定領域に当接させ、前記非塗布部形成予定部に塗布された該接着剤を該ベルトに転写させることにより、該基材から該接着剤を除去し、
    前記ベルトに転写された前記接着剤を、他方の前記ロール周面上にて該ベルトから除去する請求項1記載の接着剤の塗布方法。
  6. 吸収性本体、及び該吸収性本体を衣類に固定する接着剤塗布部を具備する吸収性物品の製造方法であって、
    長尺の基材の一面に、請求項1〜5の何れかに記載の塗布方法により接着剤を塗布した後、前記吸収性本体と該基材とを、該基材における該接着剤の塗布部が該吸収性本体と対向するように重ね合わせた状態で一対の加圧ロール間を通過させることにより、該基材に塗布された該接着剤を該吸収性本体に転写させて、前記接着剤塗布部を形成する工程を有する吸収性物品の製造方法。
  7. 第1の基材と第2の基材とを接着剤により貼り合わせる工程を有する吸収性物品の製造方法であって、
    前記第1の基材の一面に、請求項1〜5の何れかに記載の塗布方法により前記接着剤を塗布した後、該第1の基材と前記第2の基材とを、該第1の基材における該接着剤の塗布部が該第2の基材と対向するように重ね合わせる工程を有する吸収性物品の製造方法。
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