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JP2008294431A - 金属化フィルムコンデンサ - Google Patents

金属化フィルムコンデンサ Download PDF

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JP2008294431A
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Kazuhiro Nakatsubo
和弘 中坪
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Panasonic Corp
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Panasonic Corp
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Abstract

【課題】一対の両面蒸着した金属化フィルムを対向させて構成した金属化フィルムコンデンサの両端面が空隙の多い状態となり、金属化フィルムが折れ曲がったりするなどしてメタリコン電極との接触強度が低下してしまう。
【解決手段】金属化フィルム1の、第1および第2の絶縁マージン3a、3bが残るように、第1および第2の金属蒸着電極4a、4bとそれぞれ絶縁されている第1および第2の疑似金属蒸着電極5a、5bを誘電体フィルム2の端部に設けるとともに、一対の金属化フィルム1を裏面の第2の絶縁マージン3bが表面の第1の絶縁マージン3aと同じ側で対向し、かつ裏面の第2の金属蒸着電極4bと表面の第1の金属蒸着電極4aが電気的に接続されるように積層または巻回することを特徴とする金属化フィルムコンデンサとする。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子機器、電気機器や産業機器、自動車に用いられる金属化フィルムコンデンサに関するものである。
金属化フィルムコンデンサは、アルミニウムからなる金属を蒸着して電極(以下、金属蒸着電極)とする金属化フィルムを用いたもので、金属箔のものに比べて電極の占める体積が小さく小型軽量化が図れることと、金属蒸着電極特有の自己回復性能(絶縁欠陥部で短絡が生じた場合に、短絡のエネルギーで欠陥部周辺の金属蒸着電極が蒸発・飛散して絶縁化し、コンデンサの機能が回復する性能)により絶縁破壊に対する信頼性が高いことから、従来から広く用いられている。
図4は従来の金属化フィルムコンデンサの断面図である。
図4において、51は金属化フィルムであり、誘電体フィルム52の表面および裏面(図中上下方向)のそれぞれに金属蒸着を有しない絶縁マージン53a、53bと、アルミニウムなどの金属を蒸着して電極とした金属蒸着電極54a、54bとをそれぞれ形成したものである。
このとき、絶縁マージン53a、53bは金属化フィルム51の中で互いに反対側となるように形成されている。
このようにした金属化フィルム51を表面の絶縁マージン53aが隣接する金属化フィルム51の裏面の絶縁マージン53bと対向するように積層または巻回し、両端面にメタリコン電極55を設けて金属化フィルムコンデンサを構成するものである。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開平2−28915号公報
上記従来の構成の金属化フィルムコンデンサは、隣接する金属化フィルム51の金属蒸着電極54a、54bを電気的な同極として巻回するものであるが、両端に絶縁マージン53a、53bを設けるために、メタリコン電極55を設ける両端面では空隙の多い状態となり、金属化フィルム51a、51bの両端が絶縁マージン53aや53bの方向へ折れ曲がってしまうなどして、メタリコン電極55との接触強度が低下してしまうものであった。
このようにメタリコン電極55と金属化フィルム51との接触強度が低下してしまうと、接触抵抗が大きくなりメタリコン電極55を通じて大電流が流れた際に発熱が大きくなり、コンデンサとしての性能を劣化させてしまう場合があった。
そこで、本発明では、両面蒸着された金属化フィルムとメタリコン電極との接触強度を向上させることを目的とするものである。
上記目的を達成するために、本発明は、両面蒸着した金属化フィルムを巻回する際に、絶縁マージンが残るように、誘電体フィルムの端部に疑似金属蒸着電極を設ける構成とするものである。
本発明によれば、誘電体フィルムの端部に疑似金属蒸着電極が設けられているので、メタリコン電極を設ける端面において空隙が少なくなり、金属化フィルムの両端も折れ曲がってしまうことも少なくなるので、メタリコン電極と金属蒸着電極との接触強度が向上し、耐電流性能が向上するものである。
(実施の形態)
図1は本発明における金属化フィルムの一実施の形態を示すもので、金属化フィルムコンデンサの断面図である。
図1において、1は金属化フィルムであり、誘電体フィルム2の表裏面(図中上下方向)にそれぞれ金属蒸着を有しない絶縁マージン3a、3bと、アルミニウムなどの金属を蒸着して電極とした金属蒸着電極4a、4bをそれぞれ形成したものである。ここで、誘電体フィルム2の表面に設けられたものにはそれぞれ小文字のaを付し、裏面に設けられたものにはそれぞれ小文字bを付すものとする。
このとき、絶縁マージン3a、3bは金属化フィルム1の中で互いに反対側となるように形成されている。
また、この絶縁マージン3a、3bが形成されている、誘電体フィルム2の端部に同一面の金属蒸着電極4a、4bとは絶縁されている疑似金属蒸着電極5a、5bを設けている。
このようにした金属化フィルム1の一対を表面の絶縁マージン3aが隣接する金属化フィルム1の裏面の絶縁マージン3bと対向するように配置して、積層または巻回し、両端面にスズなどを溶射してメタリコン電極6を設けて金属化フィルムコンデンサを構成するものである。このとき、金属化フィルム1の裏面の金属蒸着電極4bは隣接する金属化フィルム1の表面の金属蒸着電極4aと電気的に接続されているので、同じ極となるものである。
特に、巻回した状態の金属化フィルム1の両端面にメタリコン電極6を設けたものの構成を示す斜視図を図2に示す。図2のように、絶縁マージン3a、3b(図示せず)が形成されている誘電体フィルム2の端部に疑似金属蒸着電極5a、5b(図示せず)を設けた一対の金属化フィルム1を巻回した後に、両端面にメタリコン電極6を設けて、コンデンサ素子9を構成するものである。
積層した状態のものの図示は省略するが、断面が図1のごとくなるように積層するものとする。
このように絶縁マージン3a、3bが形成されている誘電体フィルム2の端部に疑似金属蒸着電極5a、5bを設けることが本発明における技術的特徴の一つであり、これによって、両面蒸着した一対の金属化フィルム1を隣接する金属蒸着電極4a、4bとが電気的に接続されるように、積層または巻回したものに対して、両端面において空隙が少なくなり、金属化フィルム1の両端も折れ曲がってしまうことも少なくなるので、メタリコン電極6と金属蒸着電極との接触強度が向上し、耐電流性能も向上するものである。
なお、図3に示すように、金属蒸着電極4a、4bの端部を誘電体フィルム2を介して金属蒸着電極4a、4bが対向している部分の厚みより厚く蒸着することによって、ヘビーエッジ部7a、7bを形成するとともに、疑似金属蒸着電極8a、8bも同様に厚く形成することによって、さらにメタリコン電極6との接触強度を向上させることが可能となるものである。これによって耐電流性能もさらに向上するという効果を奏する。
なお、図1、図3ではともに金属化フィルム1の空隙を誇張して図示しているが、これらは極めて接近している、もしくは密着している状態であってもよいものである。
なお、本発明の実施の形態においては、金属蒸着電極4a、4bはアルミニウムからなるものとしたが、これは、亜鉛、またはアルミニウムと亜鉛の合金からなるものであってもよいものとする。
また、本実施の形態では誘電体フィルム2としてポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、いずれのものに対しても耐電流性能の向上という効果を奏するものであるが、特に、PPS、PENといった従来に比べて耐熱性の高いフィルムを用いた場合、従来の構成であれば熱処理工程でコンデンサ素子9の誘電体フィルム2が熱収縮してフィルム層間のギャップを発生しないようにしていたところ、PPS、PENは耐熱性が高いために、この熱収縮が少なく、場合によってはフィルム層間にギャップが残ってしまい、初期状態での容量が低下してしまうこともあり得るものであった。
これに対して、本実施の形態によれば、PPS、PENなどの従来よりも高耐熱性の誘電体フィルムを用いた場合でも、フィルムの熱収縮、フィルム層間のギャップに関係なく容量を形成することができるので、初期状態での容量の低下を抑制するというさらなる効果を奏するものである。
(実施例)
本実施の形態による金属化フィルムコンデンサを用いて、コンデンサ素子の耐熱性と容量出現率について評価を行った。
まず、本実施の形態を用いて、金属化フィルムコンデンサを作製した。このとき、誘電体フィルムとして、PPSを用いた金属化フィルムを巻回したコンデンサ素子に電極引き出し手段を設け、静電容量やtanδや等価直列抵抗(ESR)などを測定できるようにしたものを実施例1とした。
次に、実施例1に対して誘電体フィルムをPENとした以外は実施例1と同様にしたものを実施例2とした。
また、実施例1に対して誘電体フィルムをPPとした以外は実施例1と同様にしたものを実施例3とした。
それぞれ、実施例1から3に対し、図1における疑似金属蒸着電極5a、5bを設けなかった点以外は実施例1から3と同じ構成としたものをそれぞれ比較例1、比較例2、比較例3とした。
(評価方法)
まず、コンデンサ素子を構成している金属化フィルムの蒸着パターンから、容量に寄与する金属蒸着電極の面積を基にした容量値が求められ、これを「設計値」とする。
また、コンデンサ素子作製直後の初期状態において、測定により得られる、静電容量、tanδをそれぞれ、「初期値」とする。そして、このコンデンサ素子の雰囲気温度を−40℃から上限温度まで上げ、再び−40℃まで下げたものを1サイクルとして1000サイクル繰り返すとヒートショック試験を実施した後に、静電容量、tanδを測定した。
このヒートショック試験において、特に、tanδが初期値の1.5倍以上になった状態をNG(不適)とし、このNGになったときの上限温度を「上限耐熱温度」とした。
また、設計値に対する実際に得られる初期容量に対する割合を「容量出現率」とした。これらを以下の(表1)に示す。
Figure 2008294431
(表1)からもわかるように、本発明における実施の形態によれば、いずれの実施例も高い容量出現率を示している。これは、本発明における構造とすることで、フィルムの熱収縮やフィルム層間のギャップに関係なく容量を形成することができるので、初期状態での容量の低下を抑制するという効果を表している。
また、メタリコン電極とフィルムとの接触強度が十分に確保されているため、ヒートショック試験においても十分な接触強度を保つことが出来ることを表している。
特に、高耐熱性の誘電体である、実施例1と実施例2では、この効果が大きく、PPであっても、わずかではあるが、上限耐熱温度が高くなっている。
本発明によれば、耐電流性能、耐熱性を向上させることが可能となるので、極めて過酷な環境での使用によって、より高い信頼性を必要とする車載用の金属化フィルムコンデンサとして有用なものとなる。
本発明の一実施の形態における金属化フィルムコンデンサの金属化フィルムの断面図 本発明の一実施の形態における金属化フィルムコンデンサ素子の斜視図 本発明の一実施の形態における金属化フィルムコンデンサの金属化フィルムの断面図 従来の金属化フィルムコンデンサの金属化フィルムの断面図
符号の説明
1 金属化フィルム
2 誘電体フィルム
3a、3b 絶縁マージン
4a、4b 金属蒸着電極
5a、5b、8a、8b 疑似金属蒸着電極
6 メタリコン電極
7a、7b ヘビーエッジ部
9 コンデンサ素子

Claims (4)

  1. 誘電体フィルムと、この誘電体フィルムの表面に設けられた金属蒸着されていない第1の絶縁マージンと、同じ表面に設けられた第1の金属蒸着電極と、前記誘電体フィルムの裏面に、前記第1の絶縁マージンと反対側になるように設けられた金属蒸着されていない第2の絶縁マージンと、同じ裏面に設けられた第2の金属蒸着電極と、からなる金属化フィルムにおいて、前記第1および第2の絶縁マージンが残るように、前記第1および第2の金属蒸着電極とそれぞれ絶縁されている第1および第2の疑似金属蒸着電極を前記誘電体フィルムの端部に設けるとともに、一対の前記金属化フィルムを裏面の前記第2の絶縁マージンが表面の前記第1の絶縁マージンと同じ側で対向し、かつ裏面の前記第2の金属蒸着電極と表面の前記第1の金属蒸着電極が電気的に接続されるように積層または巻回することを特徴とする金属化フィルムコンデンサ。
  2. 前記第1および第2の金属蒸着電極の端部と、前記第1および第2の疑似金属蒸着電極とを、前記第1および第2の金属蒸着電極が前記誘電体フィルムを介して対向している部分の厚みより厚く形成した請求項1に記載の金属化フィルムコンデンサ。
  3. 前記誘電体フィルムがポリフェニレンサルファイドまたはポリエチレンナフタレートである請求項1に記載の金属化フィルムコンデンサ。
  4. 一対の前記金属化フィルムにおける裏面の前記第2の金属蒸着電極と表面の前記第1の金属蒸着電極が密着していることを特徴とした請求項1に記載の金属化フィルムコンデンサ。
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