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JP2008284888A - アシストグリップ - Google Patents

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JP2008284888A
JP2008284888A JP2007128982A JP2007128982A JP2008284888A JP 2008284888 A JP2008284888 A JP 2008284888A JP 2007128982 A JP2007128982 A JP 2007128982A JP 2007128982 A JP2007128982 A JP 2007128982A JP 2008284888 A JP2008284888 A JP 2008284888A
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cam
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Hiroshi Iwamatsu
博 岩松
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NHK Spring Co Ltd
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NHK Spring Co Ltd
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Abstract

【課題】 格納部に格納されているグリップハンドルを、手でプッシュするだけで、グリップハンドルが格納位置から少し回動して半開状態になり手で握り易くなり、それから使用位置として全開状態として使用し、使用後は、格納位置にダンパーで制動されて復帰するアシストグリップを提供する。
【解決手段】 保持手段で格納位置に格納されているグリップハンドルは、プッシュすることによって保持手段が解除され、半開状態に回動し、それから全開状態として使用でき、使用を止めるとグリップハンドルは、ばねの付勢力でダンパー装置で制動されつつ格納位置に復帰する。
【選択図】 図2

Description

この発明は、自動車等の室内に装備し、搭乗者が手で握持することで姿勢の安定を確保するアシストグリップに関する。
自動車等の室内、例えば、天井の適所には、搭乗者の姿勢保持および乗降時の手掛けのため、アシストグリップが設けられている。このアシストグリップの方式としては、従来、固定式(例えば、特許文献1参照)、伸縮式(例えば、特許文献2および3参照)および回転式(例えば、特許文献4参照)等がある。
回転式のものでは、ばねなどの付勢手段で通常車室内壁に密着するように保持され、使用時に手でばねの付勢力に抗して使用位置に回転させる方式が一般的である(例えば、特許文献5および6参照)。また、使用後は、ばねなどの付勢手段の付勢力で元の格納位置に戻るようになっており、この時、この戻りの回転速度を落とし、アシストグリップが車室内壁に当接する際の衝撃音を抑えるためにダンパー機構が設けられている(例えば、特許文献6および7参照)。
このような回転式のアシストグリップでは、使用時には手でばねなどの付勢力に抗して使用位置まで回転させる必要がある。従って、格納式のアシストグリップ、例えば、前記特許文献5に示すようなアシストグリップでは、アシストグリップが車室内壁面より突出しないように格納されているために、アシストグリップに手が掛かり難く、操作に手間取るなどの操作性に課題があった。
そこで、このような課題を解決し、操作性を改善したアシストグリップが提案されている(例えば、特許文献8参照)。
特開2001−39196号公報 特開平7−251663号公報 特開平3−279035号公報 特開2001−270369号公報 特開2000−158993号公報 特開2001−343018号公報 特開2002−52970号公報 特開2005−343374号公報
前記特許文献8に示すように、アシストグリップを手で少し押し込むことによってロック手段が解除され、ばねの付勢力でアシストグリップが格納位置から半使用位置まで回転してくるものは、手でアシストグリップを押すことでアシストグリップが手で握り易い位置に回転してくるので、操作性が良く好ましいものである。
しかしながら、このようなアシストグリップは、使用時の状態から手での保持を放すとばねの付勢力で復元するが、そのばねでの復元は、半使用時の状態であり、不使用時の格納位置ではない。従って、その半使用時の位置から不使用時の格納位置へは、手で押し込む操作が必要なる不具合があり、万一、手での押し込む操作を忘れたり、怠ると、アシストグリップが車室内壁面より少し突出した状態が残るため、頭等をぶつけたり、衝突時に危険部位となる可能性もある、等の課題がある。
また、従来のダンパー機構は、特許文献6および7に示すようにオイルダンパーが多く、オイルダンパーは、オイル漏れなどの事故が発生するおそれがあり、オイル以外の方式によるダンパー機構が求められているのが現状である。
この発明は、このような課題を解決せんと提案されたものであり、車室内壁面、例えば、ルーフパネルの格納部に格納されているグリップハンドルを、手で少し押し込む(プッシュ)だけで、グリップハンドルが格納位置(不使用時の位置)から少し回動して飛び出し手で握り易くなり、それから使用位置として使用し、使用後は、格納位置にダンパーで制動されて復帰するアシストグリップの提供を目的とする。
前記目的を達成するため、この発明のアシストグリップは、格納部に所定の間隔で固設される2つの固定ブラケットと、それぞれの固定ブラケットに格納位置から半開状態まで回動可能に枢支される2つの可動ブラケットと、一端側が一方の可動ブラケットに、他端側が他方の可動ブラケットに、それぞればねにて閉方向に付勢されて回動可能に枢支されるグリップハンドルと、可動ブラケットを格納位置に保持することによってグリップハンドルを格納位置に保持する保持手段と、グリップハンドルをプッシュすることによって保持手段の保持を解除する保持解除手段と、いずれかの可動ブラケットに設けられるグリップハンドル復帰時の回動を制動するダンパー装置、とを具備することを特徴とする。
この構成によれば、グリップハンドルは、可動ブラケットにばねにて閉方向に付勢されて回動可能に枢支されているので、可動ブラケットを保持手段で格納位置に保持することによって格納位置に保持することができる。可動ブラケットは半開状態まで回動可能であるので、グリップハンドルをプッシュして保持手段の保持を解除すると、グリップハンドルの自重が可動ブラケットの開方向にかかっているので、グリップハンドルは可動ブラケットと一緒に半開状態まで回動し一旦停止する。従って、搭乗者はグリップハンドルを手で握り易くなる。
そこでグリップハンドルを手で握って姿勢の保持、安定を図ると、グリップハンドルに全開方向への力が作用するので、可動ブラケットにばねにて閉方向に付勢されて枢支されているグリップハンドルは、可動ブラケットの回動が制止されても、可動ブラケットに対しばねの付勢力に抗して全開方向に回動して全開できる。そして、この全開位置から手の握りを解放すると、アシストグリップはばねのの付勢力で格納位置に復帰する。また、このアシストグリップの復帰時には、ダンパー装置にて回動速度が制動され、ゆっくりと格納位置に復帰する。このダンパー装置としては、オイルダンパーでは油漏れの虞があるので、エアダンパーの方が好ましい。
また、この発明のアシストグリップの前記保持手段は、可動ブラケットを固定ブラケットに枢支するいずれかの軸にカムを設け、このカムを可動ブラケットの回動と一緒に回動可能とし、このカムの外周面にはカムの開方向の回動を許容するガイド溝と、カムの閉方向の回動を許容するガイド溝とがエンドレスに連続され、このカムのガイド溝にはピンがばねにて弾発付勢されて当接され、カムを閉方向への回動を許容するガイド溝の終端近傍には、閉方向の回動ではピンが許容し、開方向の回動ではピンが制止する段部が設けられ、この段部をピンが制止する位置がアシストグリップの格納位置となってアシストグリップを保持する手段であり、前記保持解除手段は、アシストグリップをプッシュすることによって可動ブラケットを介しカムが閉方向に回動し、カムのガイド溝の開方向に許容する始端がピンの位置に至り保持手段の保持が解除されることを特徴とする。
これによりカムは段部がピンに制止されて開方向に回動できないため、可動ブラケットおよびアシストグリップはその位置を保持する。この位置はアシストグリップの格納位置であるので、アシストグリップは格納位置を保持する。そこでアシストグリップをプッシュすると、その時のカムの回動は閉方向であって閉方向への回動を許容するガイド溝の部分がピンの位置を通過するので回動でき、そして開方向への回動を許容するガイド溝の始端がピンの位置に至るので、それからは半開状態まで回動可能となる。従って、アシストグリップをプッシュすることで、アシストグリップは可動ブラケットと一緒に半開状態まで回動する。そこでグリップハンドルを手で握って姿勢保持、安定を図るとグリップハンドルに開方向の力が作用するので、グリップハンドルは可動ブラケットに対しばねの付勢力に抗して全開状態に回動し、また、この全開状態から手の握りを解放すると、グリップハンドルはばねの付勢力で格納位置に復帰する。なお、可動ブラケットが半開状態から格納位置に復帰するときのカムの回動は、閉方向であり、カムの閉方向への回動を許容するガイド溝の部分がピンの位置を通過することになり、閉方向への回動が可能となる。
この発明のアシストグリップによれば、次のような効果を奏する。
(1)使用者がグリップハンドルを引き出す操作が不要となり、軽く押すだけで使用可能となり、使用状態から手の握りを解放すると格納位置に戻るので、操作が簡便である。
(2)また、使用状態から手の握りを解放すると格納位置に戻るので、不使用時にアシストグリップが格納部から外出することがなく、搭乗者が乗降時や衝突時に頭などをぶつける障害物とならないので安全であるし、外観上も美しい。
(3)オイルダンパーが不要となり、オイル漏れによる機能低下および周囲の汚染などの心配をなくすことができる。
この発明のアシストグリップは、グリップハンドルを格納部に格納した不使用時の格納位置と、該格納位置よりグリップハンドルを回動して手で保持する使用位置との間が可動可能であって、グリップハンドルは格納位置ではロックされて格納位置を保持しているが、このグリップハンドルの格納位置で少し押し込む(プッシュする)ことでロックが解除されて半開状態まで自重落下で可動し一旦停止し、そこからグリップハンドルを手で握って使用位置まで全開でき、この使用位置から手での保持を解放すると、ばねの付勢力(ばね力)で格納位置に復帰する構成となっている。
以下、この発明の実施の形態に示すアシストグリップについて、図面を参照して詳細に説明する。図1は、この発明の実施の形態に係るアシストグリップを車室内の天井部に装着した状態を示す斜視図、図2は、この発明の実施の形態を示すアシストグリップの断面正面図、図3は、この発明の実施の形態を示すアシストグリップの断面平面図である。
アシストグリップ1は、図1に示すように車室内の天井部34に形成された格納部35に、グリップハンドル2を回動可能に取付けて構成されている。車室内の天井部34に形成された格納部35は、図1に示すように凹部に形成して、グリップハンドル2を取付けたとき、不使用時の格納位置では、天井面と面一になるか、天井面より突出しないようにするのが、搭乗者が乗降時や衝突時に頭などをぶつける障害物とならないので安全であるし、美感上からも好ましい。従って、格納部35の凹部の深さは、グリップハンドル2の太さ(径)に対応して設計する。
この格納部35には、両端に位置して断面冂形状の固定ブラケット3、4が固設されている。この固定ブラケット3、4は、所定の間隔(グリップハンドル2の長さに対応する間隔)をおいて設けられる。
この格納部35に固設された一方の固定ブラケット3は、図2および図3に示すように天板3aおよび側板3b、3cとで冂形状となっており、また、他方の固定ブラケット4は、天板3aおよび側板4b、4cとで冂形状となっている。この固定ブラケット3および4には、図9および図11に示すように背板3d、4dを設けてもよい。そして、この固定ブラケット3、4は、主に天板3a、4aにおいて格納部35に固定されるが、背板3d、4dが存在する場合には、この部分を使用することは任意である。
この固定ブラケット3、4には、可動ブラケット5、6が回動可能に設けられる。固定ブラケット3に設けられる可動ブラケット5は、前記固定ブラケット3の側板3b、3c間に回動可能に収納できる大きさであって、天板5aおよび側板5b、5cとで冂形状に形成されている。この可動ブラケット5には、側板5b、5cに軸7、8が固設されて左右に突出されている。この可動ブラケット5は、固定ブラケット3内に位置して前記軸7、8が固定ブラケット3の側板3b、3cに枢支されて回動可能となっている。この可動ブラケット5の回動は、半開状態まで移動すると、それ以上の開方向への移動はストッパ(図示省略)で制止されて移動ができないよウになっている。この可動ブラケット3には、グリップハンドル2の一端2a側が、軸9にて回動可能に取付けられる。この軸9にはグリップハンドル2の復帰用のばね10が設けられており、グリップハンドル2は、このばね10にて格納部35方向(閉方向)に付勢されている。
一方、固定ブラケット4に設けられる可動ブラケット6は、前記固定ブラケット4の側板4b、4c間に回動可能に収納できる大きさであって、天板6aおよび側板6b、6cとで冂形状に形成され、かつ側板6b、6c間に軸受部6dが設けられている。この可動ブラケット6は、固定ブラケット4内に位置し、側板4bと6bとの間および側板4cと6cとの間で、ピン11、12で枢着されて回動可能となっている。この可動ブラケット6の回動も前記可動ブラケット5と同様に、半開状態まで移動すると、それ以上の開方向への移動はストッパ(図示省略)で制止されて移動できないようになっている。
この可動ブラケット6には、グリップハンドル2の他端2b側が、軸13にて回動可能に取付けられる。この軸13は可動ブラケット6の側板6bと軸受部6dとの間に回転可能に架設されると共に、軸受部6dを貫通しダンパー装置14に連結している。グリップハンドル2は、この軸13に回転不可に取付けられている。従って、この軸13は、グリップハンドル2の回動と一緒に回動すると共に、ダンパー装置14の制動作用もこの軸13に伝達される。また、この軸13にはグリップハンドル2の復帰用のばね15が設けられており、グリップハンドル2は、このばね15にて格納部35方向(閉方向)に付勢されている。
さらに、前記可動ブラケット5に固設された軸7には、カム16が回転不可で軸方向移動可能に取付けられている。
図4は、カムの実施の形態を示す斜視図、図5は、カムのガイド溝を示す斜視図、図6はカムの実施の形態を示す平面図、図7は、カムのガイド溝の展開断面図である。
カム16は、図4に示すように軸7に軸方向移動可能に挿着されているが、軸7に固着したピン18が、カム16に形成した長孔17に挿入されて回転不可となり、長孔17の範囲で軸方向移動可能となっている。
カム16が、軸7に回転不可で軸方向移動可能に取付けられる構成は、前記図4に示す構成に限定されるものではない。例えば、軸7を非円形断面形状(例えば、DカットやダブルDカット形状)とし、カム16の挿入孔をこの軸の非円形断面形状に対応する挿入孔とすることによって可能となる。この時、軸7の非円形断面形状を形成する部分を、軸7の一部分とし、他の円形断面形状との境界に段部を設けておけば、カム16の軸方向移動範囲も自由に設定できる。
前記カム16は、円盤状であって、その外周面19の一部には、図5および図6に示すようにガイド溝20が設けられており、このガイド溝20は図5に示すようにエンドレスに連続する溝となっている。このガイド溝20を説明するために図6に平面で示している。このガイド溝16が、図6に示すようにA、B、C、D、E、Aとエンドレスに循環するガイド溝とすれば、図7に展開図で示すようにA点が段部となり、それからB点まで平坦面で、B点が段部となり、それからC点まで平坦面で、C点からD点まで傾斜面となり、D点が段部となり、それからE点まで平坦面で、E点からA点まで傾斜面と連続している。そして、ガイド溝20が、A、B、C、D、E、Aの順にエンドレスに連続するとすると、B、C、D間(図7(A)でHの間)のガイド溝21と、D、E、A、B間(図7(B)でhの間)のガイド溝21とは、図6に示す通り向きが逆方向となるように形成されている。従って、ガイド溝20にピン21が当接しているので、カム16の回動は、ピン21に規制されてガイド溝20に案内されることになり、カム16のガイド溝20がピン21の位置をB点からC点、D点を通過するまでの回動と、D点、E点、A点、B点を通過するまでの回動は、互いに逆方向となる。この時のカム16のB点からC点、D点を通過する回動(矢印X方向の回動)が、グリップハンドル2の開方向(以下、開方向と略称する。)の回動となり、D点からE点、A点、B点を通過する回動(矢印Y方向の回動)が、グリップハンドル2の閉方向(以下、閉方向と略称する。)の回動となる。従って、ガイド溝20は、開方向のガイド溝と閉方向のガイド溝とがエンドレスに連続し、ガイド溝20の全体ではカム16の幅方向に幅を有するため、ピン21の位置は固定されているので、カム16は、軸7に軸方向移動可能に取付けられて、カム16の回動を可能にしている。
従って、カム16は、ガイド溝20のA点の段部がピン21の位置では、開方向に回動しようとしてもA点の段部に制止されて開方向には回動できず、その位置からカム21を閉方向に回動してピン21の位置をガイド溝20のB点が通過するとガイド溝20の方向が逆向きとなり、開方向の回動の回動が可能となり、カム16が開方向に回動してピン21の位置にD点がくると、D点よりガイド溝20の方向が逆方向となるため、このD点からは開方向には回動できず閉方向の回動が可能となるように機能する。
一方、グリップハンドル2の他方の枢支部は、固定ブラケット4に可動ブラケット6がピン11、12で回動可能に枢着され、この可動ブラケット6に軸13で回動可能に取付けられており、この軸13はダンパー装置14に連結されている。また、軸13には、グリップハンドル2の収納位置に復帰用のばね15が設けられている。
従って、グリップハンドル2の収納位置から半開状態および全開状態までの動きは、前記グリップハンドル2の一方の枢支部位と同様である。
次に、前記実施の形態に示すアシストグリップの作用を、図8について説明する。図8は、この発明の実施の形態の形態に係るアシストグリップの作用を工程順(a)(b)(c)(d)(e)に示す側面図である。
グリップハンドル2の格納位置(閉位置)では、カム16は、ガイド溝20のA点の段部がピン21の位置となるので、開方向に回動しようとしてもA点の段部がピン21に制止されて開方向には回動できない。従って、グリップハンドル2は、図8(a)に示すように、この格納位置(閉位置)を保持する。そこで、グリップハンドル2を図8(b)に示すように押し込む(プッシュする)と、カム16の回動は、閉方向となりガイド溝20のB点がピン21を通過するので、そのB点からD点まではガイド溝20の向きが逆となり、カム16は開方向にD点まで回動可能となる。この時、グリップハンドル2の自重が可動ブラケット5、6を軸7、8、ピン11、12を中心に開方向に回動させるようにかかっているため、可動ブラケット5、6はD点まで回動し、図8(c)に示すようにその可動ブラケット5、6と一緒にグリップハンドル2も回動して半開状態となる。この可動ブラケット5、6のD点までの回動では、D点に一致する位置にストッパ(図示せず)を設け、このD点まで回動したらストッパで制止されるようになっている。従って、可動ブラケット5、6は、半開状態より開方向には回動できない。
この状態からグリップハンドル2を手で握って姿勢保持するとグリップハンドル2に開方向の力が加わり、図8(c)から(e)に示すようにグリップハンドル2は全開状態に移動する。この半開状態から全開状態までのグリップハンドル2の回動は、可動ブラケット5、6が半開状態より全開方向には、ストッパ(図示せず)で制止されて回動できないため、、可動ブラケット5、6との一緒の回動ではなく、可動ブラケット5、6に対し軸9、13を枢軸としてばね10、15の付勢力に抗しての回動である。即ち、グリップハンドルだけがばね10、15の付勢力に抗して軸9、13を枢軸として全開位置まで回動する。
この時、グリップハンドル2の可動ブラケット5、6への枢支部位(軸9、13の部位)が、可動ブラケット5、6が固定ブラケット3、4に枢支されている部位(軸7、8、ピン11、12の部位)より後方に位置しているため、可動ブラケット5、6を閉方向に回動する力が作用する。この時のカム16のガイド溝20は、ピン21の位置をD点からE点、A点まで通過する回動であり、ピン21の位置を前記B点からD点まで通過するガイド溝20の向きと逆となり閉方向の回動となる。従って、グリップハンドル2を握ってグリップハンドル2に全開方向への力が作用すると、可動ブラケット5、6は、半開状態からグリップハンドル2が格納されているときの位置に復帰する。これにより図8(d)(e)に示すようにグリップハンドル2が半開状態から全開状態に至る間には可動ブラケット5、6は、格納位置に復帰した位置となる。従って、グリップハンドル2は全開状態でグリップハンドル2から手の握りを放すと、ばね10、15の付勢力で格納位置に復帰し、図1および図8(a)に示す状態となる。
このグリップハンドル2が復帰する回動では、グリップハンドル2の一方の端部2b側が取付けられている可動ブラケット6の軸13にダンパー装置14が連結されているので、グリップハンドル2がばね10、15の付勢力で勢いよく戻ろうとするが、ダンパー装置14で徐々に弱められてグリップハンドル2は格納位置の格納部35にはゆっくりと優しく格納されるということになる。従って、グリップハンドル2が格納部35に勢いよく衝突することもなく、衝突音も発生させないし、衝突により格納部35を傷めることもない。
ダンパー装置14としては、従来公知のものが採用可能であるが、オイルダンパーは、油漏れを生ずる虞があるので他のダンパー装置が好ましい。例えば、軸部の外周に螺条を設けた絞り弁を、軸13の回動でオリフィスに進退させ、ダンパー効果を作用させるエアダンパーや、外周に螺条を設けたピストンをシリンダ内に螺合して挿入し、グリップハンドルの回動で進退するエアダンパーを挙げることができる。
次に実施例を挙げて更に詳細に説明する。図9は、この発明の実施例を示す一方の固定ブラケットを示す分解斜視図、図10は、この発明の実施例を示す一方の可動ブラケットの上面側から見た分解斜視図(A)および上面側側から見た分解斜視図(B)、図11は、この発明の実施例を示す他方の固定ブラケットの分解斜視図、図12は、この発明の実施例を示す他方の可動ブラケットの分解斜視図である。
格納部35に固設される一方の固定ブラケット3は、図9に示すように天板3aおよび側板3b、3cとで冂形状に形成されているが、この実施例では背板3dも有する。天板3aには可動ブラケット5の回動を半開状態でストップさせるストッパ片23、ピン21の挿着部25および回転球27の装着部26が設けられている。ピン21の挿着部25には、ピン21がばね28にて弾発付勢されて進退自在に設けられており、このピン21がカム16のガイド溝20に当接している。回転球27の装着部26には回転球27がばね29に付勢されて設けられ、これが可動ブラケット5の天板5aの構成部材に当接している。側板3bには、可動ブラケット5を枢支する軸7を装着する軸受孔30が設けられ、可動ブラケット5の側板5aに回転不可に設けられた軸7がこの軸受孔30で回転自在に枢支される。また、側板3cには、可動ブラケット5を枢支する軸8を装着する軸受孔31が設けられている。この固定ブラケット3は、天板3aに設けられた取付孔32において格納部に固設される。
一方の可動ブラケット5は、図10に示すように前記一方の固定ブラケット3の側板3b、3c間に収納できる大きさであって、天板5aおよび側板5b、5cとで冂形状に形成され、側板5bと側板5cとの間に軸受部5dが形成されている。この可動ブラケット5は、格納部に固設された固定ブラケット3の側板3b、3c間に挿入され、側板5b、5cと固定ブラケット3の側板3b、3cとの間で軸7、8にて枢支される。この固定ブラケット3に枢支された可動ブラケット5の軸受部5dには、グリップハンドル2の一端2a側が軸9にて枢着される。この軸9にはグリップハンドル2の復帰用のばね10が挿着されており、グリップハンドル2を開方向から閉方向に付勢している。
前記一方の可動ブラケット5を一方の固定ブラケット3に枢支した軸7は、可動ブラケット5の側板5bに固設されており、この軸7は、可動ブラケット5の回動と一緒に回動する。この軸7にはカム16が固設され、固定ブラケット3の側板3bと可動ブラケット5の側板5bの間に位置している。このカム16には、前記固定ブラケット3の天坂3aよりピン21がばね28で弾発付勢されて当接している。このカム16の構成は、前記した図4乃至図7に示すものと同様である。
格納部35に固設される他方の固定ブラケット4は、図11に示すように天板4aおよ側板4b、4cとで冂形状に形成されているが、この実施例では背板4dも備える。天板4aには可動ブラケット5の回動を半開状態でストップさせるストッパ片24および固定ブラケット4を格納部35に固定する取付孔33が設けられている。固定ブラケット4は、この取付孔33よりネジ等で格納部35に固定される。側板4b、4cには、他方の可動ブラケット6を枢支するピン11、12を装着する軸受孔11a、12aが設けられている。
他方の可動ブラケット6は、図12に示すように前記他方の固定ブラケット4の側板4b、4c間に収納できる大きさであって、天坂6aおよ側板6b、6cとで冂形状に形成され、側板6b、6cとの中間に軸受部6dが形成されている。この他方の可動ブラケット6は、格納部35に固設された他方の固定ブラケット4の側板4b、4c間に挿入され、側板6b、6cと固定ブラケット4の側板4b、4cとの間でピン11、12にて枢支される。この他方の固定ブラケット4に枢支された可動ブラケット6の軸受部6dには、グリップハンドル2の他端2b側が軸13にて枢着される。この軸13にはグリップハンドル2の復帰用のばね15が挿着されており、グリップハンドル2を開方向から閉方向に付勢している。従って、グリップハンドル2は、一方の可動ブラケット5に設けたばね10と他方の可動ブラケット6に設けたばね13とで開方向から閉方向に付勢されている。
他方の可動ブラケット6の側板6cには、ダンパー装置14のシリンダ14aの装着部6eが設けられ、ここにダンパー装置14のシリンダ14aが装着されている。このシリンダ14aは進退自在のピストン14bを備え、これの進退がシリンダ14a内の空圧により制御されていてダンパー作用をする。即ち、ピストン14bの外周に雄ネジ14cが設けられ、シリンダ14aの内周面に雌ネジ(図示省略)が設けられ、このピストン14bは、グリップハンドル2を可動ブラケット6に枢支した軸13に固設され、グリップハンドル2の開閉によってピストン14bが正逆に回動し、シリンダ14a内を進退するようになっている。ピストン14bは、グリップハンドル2の閉方向の回動で進入し、開方向の回動で後退するように設定される。
従って、グリップハンドル2を開方向に回動させてもダンパー装置14の制動作用は、作用せず、閉方向に回動させるとピストン14bがシリンダ14a内を進入して空圧による制動作用を受けることになる。
しかして、この実施例に示すアシストグリップ1においても、前記実施の形態と同様に作用するが、この実施例では、グリップハンドル2が半開状態になったとき、可動ブラケット5、6の天坂5a、6aの後端角部が、ストッパ片23、24に当接して制止され、それ以上の開方向への回動をストップさせるようになっている。
図13乃至図15において、この実施例の作用を説明する。図13は、この実施例に示すアシストグリップの一方の可動ブラケット側の作用を、工程順(a)(b)(c)に示す斜視図、図14は、この実施例に示すアシストグリップの他方の可動ブラケット側の作用を、工程順(a)(b)(c)に示す斜視図、図15は、図14につづく斜視図(d)(e)である。
グリップハンドル2の格納位置(閉位置)では、カム16は、図6、図7に示すようにガイド溝20のA点の段部がピン21の位置となるので、開方向(矢印X方向)に回動しようとしてもA点の段部がピン21に制止されて開方向には回動できない。従って、グリップハンドル2は、図13(a)および図14(a)に示す格納位置(閉位置)を保持する。そこでグリップハンドル2を押し込む(プッシュする)と、カム16の回動は、閉方向(矢印Y方向)となりA点の段部がピン21に制止される方向とは逆方向なので回動が可能となり、ガイド溝20のB点がピン21を通過するので、そのB点からD点まではガイド溝20の向きが逆となり、カム16は開方向(矢印X方向)にD点まで回動可能となる。この時、グリップハンドル2の自重が可動ブラケット5、6を軸7、8およびピン21を中心に開方向に回動させるようにかかっているため、可動ブラケット5、6はD点まで回動し、図13(b)および図14(b)に示すようにその可動ブラケット5、6と一緒にグリップハンドル2も回動して半開状態となる。この可動ブラケット5、6のD点までの回動では、D点に一致する位置にストッパ片23、24が設けられているので、このストッパ片23、24に可動ブラケット5、6の回動が制止されて、可動ブラケット5、6は半開状態より開方向には回動できず、従って、グリップハンドル2もこの半開状態で一旦停止する。
グリップハンドル2が半開状態になると手での握りが容易となるので、そこでグリップハンドル2を手で握って姿勢保持をする。するとグリップハンドル2には開方向の力が加わるので、グリップハンドル2は図13(c)および図14(c)に示すように半開状態から全開状態に回動する。即ち、半開状態では可動ブラケット5、6は、ストッパ片23、24に制止されてそのより開方向には回動できないため、可動ブラケット5、6に対しグリップハンドル2だけがばね10、15の付勢力に抗して軸9、13を枢軸として全開位置まで回動する。
この時、グリップハンドル2の可動ブラケット5、6への枢支部位(軸9、13の部位)が、可動ブラケット5、6が固定ブラケット3、4に枢支されている部位(軸7、8およびピン11、12の部位)より後方に位置しているため、可動ブラケット5、6を閉方向に回動する力が作用する。この時のカム16のガイド溝20は、ピン21の位置をD点からE点、A点まで通過する回動(図7(B)のY方向)であり、前記ピン21の位置を前記B点からD点まで通過するガイド溝20の向きと逆となり(図6参照)、閉方向(図7(B)のY方向)の回動となる。従って、グリップハンドル2を握ってグリップハンドル2に半開状態から全開方向への力が作用すると、可動ブラケット5、6は、図13(c)および図14(c)に示すようにグリップハンドル2が格納されている時の位置に復帰する。このように図13(b)および図14(b)から図13(c)および図14(c)に示すようにグリップハンドル2が半開状態から全開状態に至る間には、可動ブラケット5、6は、格納位置に復帰した位置となる。従って、グリップハンドル2は、全開状態で使用を止めてグリップハンドル2から手の握りを放すと、ばね10、15の付勢力で格納位置に復帰し図13(a)および図14(a)の状態に戻ることとなる。この時のカム16の回動は、図17(B)に示すようなピン21の位置をガイド溝20のD点からE点、A点が通過する回動(Y方向)となり、A点の段部がピン21の位置となって停止する。
図15(d)(e)に示すようなグリップハンドル2が全開状態(図15(d))から格納位置(図15(e))に戻る回動では、グリップハンドル2を枢支する軸13がダンパー装置14のピストン14bに連結され、シリンダ14aの空気室に向かって進出し空気を圧縮し、または絞り弁がオリフィスを絞り空圧を発生させ、制動作用をする。従って、軸13を介しグリップハンドル2にもダンパー装置14の制動作用が作用するので、グリップハンドル2は、ばね10、15の付勢力で勢いよく復帰するが、その途中からはダンパー装置14の制動が作用し徐々に弱められて徐々に遅い回動となり格納部35にはゆっくりと優しく格納される。
なお、前記実施の形態および実施例は、この発明を制限するものではなく、この発明は要旨を逸脱しない範囲において、種々の変形が許容される。
この発明の実施の形態に係るアシストグリップを車室内の天井部に装着した状態を示す斜視図である。 この発明の実施の形態を示すアシストグリップの断面正面図である。 この発明の実施の形態を示すアシストグリップの断面平面図である。 カムの実施の形態を示す斜視図である。 カムのガイド溝を示す斜視図である。 カムの実施の形態を示す平面図である。 カムのガイド溝の展開断面図である。 この発明の実施の形態の形態に係るアシストグリップの作用を工程順(a)(b)(c)(d)(e)に示す側面図である。 この発明の実施例を示す一方の固定ブラケットの分解斜視図である。 この発明の実施例を示す一方の可動ブラケットの下面側から見た分解斜視図(A)および上面側から見た分解斜視図(B)である。 この発明の実施例を示す他方の固定ブラケットの分解斜視図である。 この発明の実施例を示す他方の可動ブラケットの分解斜視図である。 この発明の実施例に示すアシストグリップの一方の可動ブラケット側の作用を工程順(a)(b)(c)に示す斜視図である。 この発明の実施例を示すアシストグリップの他方の可動ブラケット側の作用を、工程順(a)(b)(c)に示す斜視図である。 図14につづく斜視図(d)(e)である。
符号の説明
1 アシストグリップ
2 グリップハンドル
3、4 固定ブラケット
3a、4a 天板
3b、3c、4b、4c 側板
5、6 可動ブラケット
7、8、9 軸
10 ばね
11、12 ピン
13 軸
14 ダンパー装置
15 ばね
16 カム
17 長孔
18 ピン
20 ガイド溝
21 ピン
22 ばね
23、24 ストッパ片
34 天井部
35 格納部

Claims (2)

  1. 格納部に所定の間隔で固設される2つの固定ブラケットと、それぞれの固定ブラケットに格納位置から半開状態まで回動可能に枢支される2つの可動ブラケットと、一端側が一方の可動ブラケットに、他端側が他方の可動ブラケットに、それぞればねにて閉方向に付勢されて回動可能に枢支されるグリップハンドルと、可動ブラケットを格納位置に保持することによってグリップハンドルを格納位置に保持する保持手段と、グリップハンドルをプッシュすることによって保持手段の保持を解除する保持解除手段と、いずれかの可動ブラケットに設けられるグリップハンドル復帰時の回動を制動するダンパー装置、とを具備することを特徴とするアシストグリップ。
  2. 前記保持手段は、可動ブラケットを固定ブラケットに枢支するいずれかの軸にカムを設け、このカムを可動ブラケットの回動と一緒に回動可能とし、このカムの外周面にはカムの開方向の回動を許容するガイド溝と、カムの閉方向の回動を許容するガイド溝とがエンドレスに連続され、このカムのガイド溝にはピンがばねにて弾発付勢されて当接され、カムを閉方向への回動を許容するガイド溝の終端近傍には、閉方向の回動ではピンが許容し、開方向の回動ではピンが制止する段部が設けられ、この段部をピンが制止する位置がアシストグリップの格納位置となってアシストグリップを保持する手段であり、前記保持解除手段は、アシストグリップをプッシュすることによって可動ブラケットを介しカムが閉方向に回動し、カムのガイド溝の開方向に許容する始端がピンの位置に至り保持手段の保持が解除されることを特徴とするアシストグリップ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102189951A (zh) * 2010-03-17 2011-09-21 通用汽车环球科技运作有限责任公司 针对恒定返回速度的扶手弹簧设计
CN107136722A (zh) * 2017-06-28 2017-09-08 东莞市莎米特箱包有限公司 把手及具有该把手的箱包

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