JP2008280325A - 皮膚外用剤、育毛又は発毛剤、及び唇外用剤 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ラズベリーケトンを有効成分として含むしわ又はたるみ改善用皮膚外用剤、保湿用皮膚外用剤、育毛又は発毛剤、創傷治癒促進用皮膚外用剤、唇外用剤。
【選択図】図1
Description
ここで、特許文献1には、ラズベリーケトンを0.1〜3重量%含むスキンローションを女性の皮膚に連日塗布したところ、肌にうるおいが生じ、皮膚が明るくなったことが記載されている。また、これらの効果を奏する作用機序として、一酸化窒素、過酸化脂質、および活性酸素の生成を抑制することにより、光老化を抑えることが記載されている。
また、特許文献2には、ラズベリーケトン抽出物は、パフィア抽出物が有する肉芽質重量増大効果、コラーゲン合成能向上効果、組織修復能向上効果を増大させたことが記載されている。
また、特許文献3には、ラズベリーケトンニコチネートが皮膚のハリ、艶、柔軟性、明るさの向上効果を有することが記載されている。
また、現代では、薄毛、抜け毛に悩む男女が増加しているが、これらは遺伝的素因、老化などの要因に加えて、ストレスの影響が大きいことが指摘されている。
このため、養毛育毛を目的とした医薬品や薬用化粧料が数多く開発され、広く使用されている。このような医薬品や薬用化粧料の有効成分としては、ミノキシジルや種々の植物抽出物などが用いられている(特許文献4,5)。しかし、従来の植物由来の育毛剤はその効果が実用上十分ではない。なお、非特許文献1には、ラズベリーケトンを含む塗り薬を用いて毛の再生を試みたところ、育毛作用については効果がないことが示唆されたと記載されている。
(i) ラズベリーケトンを皮膚に塗布することにより、皮膚組織におけるインスリン様成長因子−1(以下、「IGF−1」と称することがある。)濃度が高くなる。ラズベリーケトンは、皮膚に塗布することにより皮膚におけるIGF−1濃度を向上させる。
(ii) ラズベリーケトンを皮膚に塗布することによりしわ及びたるみが改善され、ラズベリーケトンを唇に塗布することにより乾燥及びあれが改善される。
(iii) ラズベリーケトンを頭皮に塗布すると、頭皮におけるIGF−1の分泌を促進することにより、育毛又は発毛する。また、ラズベリーケトンは皮膚の創傷部分に塗布することにより、当該部分におけるIGF−1濃度向上を介して、創傷の治癒を促進すると考えられる。
項1. ラズベリーケトンを含む育毛又は発毛用剤。
項2. インスリン様成長因子−1の分泌促進作用により育毛又は発毛を促進する項1に記載の剤。
項3. ラズベリーケトンを全体に対して0.005〜0.05重量%含む項1又は2に記載の剤。
IGF−1は、インスリンに非常に似た構造および作用を持つ、分子量約7,500のペプチドホルモンである。IGF−1は細胞の分化を促し、細胞の増殖を助けるなど、積極的に細胞を健康な状態に維持し、老化の進行を阻止することが知られている。例えば皮膚中において、IGF−1は繊維芽細胞を活性化し、その分化を促進する。
(b) Philpott MP、Sanders DA、Kealey T、Effects of insulin and insulin-like growth factors on cultured human hair follicles: IGF-1 at physiologic concentrations is an important regulator of hair follicle growth in vitro、J Invest Dermatol、1994、Vol 102、No 6、857-861
(c) Conn KJ, Rich CB, Jensen DE, Fontanilla MR, Bashir MM, Rosenbloom J, Foster JA. Insulin-like growth factor-I regulates transcription of the elastin gene through a putative retinoblastoma control element. A role for Sp3 acting as a repressor of elastin gene transcription. L. Biol. Chem. 1996 217 (46) 28853-60
(d) Catherine Braham, Daniela Betea, Claudine Pierard-Franchimont, Albert Beckers, Gerald E. Pierard. Skin Tensile Properties in Patients Treated for Acromegaly. Dermatology 2002 20 (4): 325-329
ラズベリーケトンはラズベリー等の天然素材に含まれる成分であることから、本発明の外用剤は、作用が穏やかで、かつ副作用がない。即ち安全性に優れる。
(I)しわ又はたるみの改善用皮膚外用剤
本発明のしわ又はたるみの改善用の皮膚外用剤は、ラズベリーケトンを有効成分として含む外用剤である。この外用剤は、ラズベリーケトンの皮膚中のIGF−1濃度向上作用を介して、しわ又はたるみを改善する。また、この外用剤は、しわ又はたるみの予防にも有効である。
しわ又はたるみの改善には、しわ又はたるみの程度が軽くなること、しわ又はたるみの数が少なくなること、及び全くしわ又はたるみが無くなることが含まれる。また、しわ又はたるみの予防には、しわ又はたるみの発生を回避又は抑制すること、及びしわ又はたるみの程度の進行を抑制することが含まれる。改善及び予防の効果は、特に顔や唇の皮膚で顕著である。
ラズベリーケトンは、下記式(1)で表される化合物である。本発明において、ラズベリーケトンは薬学的に許容される塩であってもよい。また、ラズベリーケトンの誘導体を用いることもできる。誘導体の種類は、本発明の効果を奏する限り特に限定されないが、例えば、ラズベリーケトンニコチネート、ラズベリーケトン−D−グルコシド(α及びβ体)、ラズベリーケトン−D−ガラクトシド(α及びβ体)、ラズベリーケトン−D−キシロシド(α及びβ体)、ラズベリーケトン−D−マルトシド(α及びβ体)等の、薬学的に許容されるエステル又は配糖体などが挙げられる。しわ又はたるみ改善用の皮膚外用剤、保湿用の皮膚外用剤、唇外用剤、及び創傷治癒促進用の外用剤の有効成分としては、ラズベリーケトンを用いるのが好ましい。
本発明の保湿用の皮膚外用剤は、ラズベリーケトンを有効成分として含む外用剤である。この外用剤は、ラズベリーケトンの皮膚中のIGF−1濃度向上作用を介して、皮膚の水分又は油分を増大させて、皮膚の乾燥や乾燥による荒れを改善する。その効果は、特に顔や唇の皮膚で顕著である。唇では、乾燥や荒れが改善されて平素の状態に戻るだけでなく、さらに艶や輝きまで出るようになる。また、本発明の保湿用皮膚外用剤は、皮膚の乾燥や乾燥による荒れの予防にも有効である。乾燥や荒れの改善には、乾燥や荒れの程度が軽くなること、及び全く乾燥や荒れが無くなることが含まれる。また、乾燥や荒れの予防には、乾燥や荒れの発生を回避又は抑制すること、及び乾燥又は荒れの程度の進行を抑制することが含まれる。改善及び予防の効果は、特に顔や唇の皮膚で顕著である。
本発明の育毛又は発毛用剤は、ラズベリーケトンを有効成分として含む剤である。この剤は、ラズベリーケトンの皮膚中のIGF−1濃度向上作用を介して、頭皮において発毛を促進し、育毛し、及び/又は養毛する。即ち、本発明において、育毛には養毛も含まれる。本発明の育毛又は発毛用剤は、薄毛、脱毛などの毛髪損傷の予防にも有効である。薄毛、脱毛などの毛髪損傷の予防には、毛髪損傷の発生を回避又は抑制すること、及び毛髪損傷の程度の進行を抑制することが含まれる。即ち、脱毛の抑制も育毛又は発毛に含まれる。
ラズベリーケトン又はその誘導体が、育毛又は発毛効果を有することは全く知られていない。むしろ、非特許文献1のように育毛効果はないとされている。
本発明の創傷治癒促進用の皮膚外用剤は、ラズベリーケトンを有効成分として含む外用剤である。この外用剤は、ラズベリーケトンの皮膚中のIGF−1濃度向上作用を介して、皮膚の創傷又は損傷を治癒させる。本発明において、治癒には、完全回復の他に改善も含まれる。
本発明の創傷治癒促進用皮膚外用剤中のラズベリーケトンの含有量は、0.005〜0.05重量%程度が好ましく 、0.0075〜0.0125重量%程度がより好ましい。上記範囲であれば、IGF−1濃度向上作用により、十分な創傷治癒促進効果があり、かつ長時間にわたり十分な創傷治癒促進作用が維持される。また、ラズベリーケトンの含有量が0.0075〜0.0125重量%程度の場合に、皮膚におけるIGF−1濃度が最大となり、より優れた創傷治癒促進効果が奏される。
この項目では、上記説明した、本発明のしわ又はたるみの改善用皮膚外用剤、保湿用皮膚外用剤、育毛又は発毛剤、及び創傷治癒促進用皮膚外用剤の剤型及び製造方法について述べる。
本発明の各外用剤の剤型は特に限定されず、化粧品、医薬品、又は医薬部外品として採用される形態を制限なく採用できる。採用可能な剤型としては、例えば液剤、懸濁剤、乳剤、クリーム剤、軟膏剤、ゲル剤、リニメント剤、ローション剤又はパップ剤等の医薬又は医薬部外品が挙げられる。また、例えば口紅、リップクリーム、リップグロス、化粧水、化粧用乳液、化粧用クリーム、化粧用ゲル、化粧用ローション、パック剤、ファウンデーション、洗顔剤、ボディソープ、ハンドクリーム、シャンプー、リンス、整髪料等のスキンケア用品あるいはメイクアップ用品等の化粧料も挙げられる。
本発明のしわ又はたるみ改善用皮膚外用剤は化粧品であることが好ましい。保湿用皮膚外用剤は化粧品であることが好ましい。創傷治癒促進用皮膚外用剤は医薬品であることが好ましい。
医薬品又は医薬部外品である場合の投与形態としては、経口剤及び非経口剤の何れであってもよいが、非経口剤、中でも外用剤が好ましい。外用剤の剤型としては、エアゾール剤、液剤、懸濁剤、乳剤、クリーム剤、ローション剤、軟膏剤、ゲル剤、リニメント剤、又はパップ剤等が挙げられる。中でも、エアゾール剤、液剤、懸濁剤、乳剤、クリーム剤、ローション剤が好ましい。
また、化粧品としては、化粧水、化粧用乳液、化粧用クリーム、化粧用ゲル、化粧用ローション、パック剤、シャンプー、リンス、整髪料等が挙げられる。液体状である場合は、スプレー剤が好ましい。
本発明の剤は、上記の剤形に応じ、ラズベリーケトンに、例えば後述する基剤成分や添加剤等を加え、これら成分を混合すればよい。その際、公知の方法、例えば第15改正の日本薬局方製剤総則等に記載の方法等に従い、又は該方法に準じて製造することができる。
パック剤は、前記化粧水や乳液等を例えば不織布等に浸透させ顔等にマスクするタイプであってもよく、また塗って乾燥させてはがすタイプのピールオフタイプやクリームタイプであってもよい。
本発明の剤、特に育毛又は発毛剤は、ラズベリーケトン及び/又はその誘導体の他に、医薬品、医薬部外品又は化粧品に使用できる任意の有効成分を含むことができる。このような成分として、保湿剤、美白剤、抗炎症剤、他の育毛又は発毛剤(センブリエキス、カプサイシノイド、ミノキシジルなど)などが挙げられる。他の育毛又は発毛剤を併用することにより、異なる作用機序による相乗作用を期待できる。
本発明の唇外用剤は、ラズベリーケトンを0.005〜0.05重量%程度含む外用剤である。この外用剤は、ラズベリーケトンを有効量含むために、唇の乾燥や荒れを改善し、艶又は輝きを増し、しわを改善する。また、唇の乾燥や荒れ、しわの予防にも有効である。ラズベリーケトンの含有量は、0.0075〜0.0125重量%程度が好ましい。上記範囲であれば、ラズベリーケトンによる上記効果が十分に得られ、かつ長時間にわたり十分に唇の乾燥や荒れを改善し、艶又は輝きを増し、しわを改善する作用が維持される。また、ラズベリーケトンの含有量が0.0075〜0.0125重量%程度の場合に、皮膚におけるIGF−1濃度が最大となり、これらの作用がより優れたものとなる。
口紅、リップクリーム、及びリップグロスには、これらに一般的に配合される保形剤、油分、粉体等を配合することができる。保形剤としては、ポリエチレンワックス、セレシンワックス、カルナバワックス、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックスのようなワックスなどが挙げられる。
油分としては、上記の液状油分のほかに、例えば、スクワラン、流動パラフィン、ワセリンのような炭化水素油;ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、ベヘン酸のような高級脂肪酸;セチルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、バチルアルコールのような高級アルコール;セチル−2−エチルヘキサノエート、2−エチルヘキシルパルミテート、2−オクチルドデシルミリステート、ネオペンチルグリコール−2−エチルヘキサノエート、トリオクタン酸グリセリド、テトラオクタン酸ペンタエリスリトール、イソプロピルミリステート、ミリスチルミリステート、トリオレイン酸グリセリドのようなエステル類;オリーブ油、アボガド油、ホホバ油、ヒマワリ油、サフラワー油、椿油、シア脂、マカデミアナッツ油、ミンク油、ラノリン、液状ラノリン、酢酸ラノリン、ヒマシ油のような油脂;ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、高重合度のガム状ジメチルポリシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、高重合度のガム状アミノ変性シリコーンのようなシリコーン系油分;パーフロロポリエーテル、パーフロロカーボンのようなフッ素油分等が挙げられる。
その他、例えば酸化防止剤、紫外線吸収剤、紫外線遮蔽剤、防腐剤、保湿剤、染料等の慣用の添加剤を配合することができる。
ラズベリーケトンをこれらの成分と混合し、必要に応じて成形することにより、本発明の唇外用剤を調製することができる。
本発明の皮膚外用剤、唇外用剤、及び外用剤である場合の育毛又は発毛剤は、通常、そのまま皮膚に塗布すればよい。またパップ剤の場合は、例えば支持体の織布又は不織布層側に塗布又は含浸させ、更にポリプロピレンフィルム等のライナーを添着した後、皮膚に適用できる。
本発明の皮膚外用剤、唇外用剤、及び外用剤である場合の育毛又は発毛剤の使用量は、使用者の体重、皮膚外用剤の形態、適用部位などに応じて任意に設定され得る。例えば、ラズベリーケトン含有量が0.005重量%程度である場合1日2〜10回程度、ラズベリーケトン含有量が0.01重量%程度である場合1日1〜数回程度塗布すればよい。
また、本発明には、上記説明した各皮膚外用剤又は外用剤を顔、手足、唇、頭などの皮膚に塗布する、しわ又はたるみの改善方法、皮膚の水分の保持方法、育毛又は発毛方法、創傷の治癒促進方法、唇の乾燥や荒れの予防又は改善方法も包含される。また、本発明には、上記説明した育毛又は発毛剤を人に投与する育毛又は発毛促進方法も包含される。
以下に、実施例をあげて本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
処方例1(液剤)
ラズベリーケトン0.005gを99%エタノール10gに溶解し、さらに生理食塩水を加えて全量を100gにした。
処方例2(液剤)
ラズベリーケトン0.01gを、99%エタノール10gに溶解し、さらに生理食塩水を加えて全量を100gにした。
処方例3(液剤)
ラズベリーケトン0.05gを99%エタノール10gに溶解し、さらに生理食塩水を加えて全量を100gにした。
処方例4(液剤)
ラズベリーケトン0.1gを99%エタノール10gに溶解し、さらに生理食塩水を加えて全量を100gにした。
処方例5(スプレー剤)
ラズベリーケトン0.01g、99%エタノール50g、精製水49.99gを混合した組成物を炭酸ガスとともにスプレー容器に充填してスプレー剤を得た。
処方例6(ローション剤)
ラズベリーケトン−D−グルコシド 0.01g
イソプロパノール 5g
炭酸プロピレン 6g
スクワラン 4g
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 60.3g
モノステアリン酸ソルビタン 1.5g
カルボキシポリマー 0.2g
パラオキシ安息香酸メチル 0.1g
パラオキシ安息香酸ブチル 0.1g
クエン酸 適量
クエン酸ナトリウム 適量
以上の成分に精製水を加えて全量を100gにした。
比較処方例1(液剤)
99%エタノール10gに生理食塩水を加えて全量を100gにした。
<試験例1>皮膚IGF−1分泌促進効果
30分後に皮下組織をはさみで剥離して、100mgの皮膚全層を採取し、1mLの1規定の酢酸に入れてホモジネートした。それを10,000rpm、4℃、10分間遠心分離し、上清中のIGF−1濃度を酵素免疫法を用いて測定した。結果を図1に示す。
図1より、ラズベリーケトン0.01重量%を含有する液剤の塗布により、皮膚組織中のIGF−1濃度がコントロール群に対して有意に上昇したことが分かる。
<試験例2>人の顔のしわ又はたるみの改善効果
塗布前と塗布後との、皮膚のしわ又はたるみの症状の改善効果を、医師の写真判定により評価した。この結果を、下記の表1に示す。表1中の数値は、その症状改善効果が得られたと判定した人数を示す。
<試験例3>人の唇の乾燥または荒れの改善効果
<試験例4>皮膚IGF−1分泌促進効果
25匹のヘアレスマウスをラズベリーケトン投与の4群とコントロール群との合計5群に分けた。各群はマウス5匹からなる。ラズベリーケトン投与群には処方例1〜4の液剤を適量塗布し、コントロール群には比較処方例1の液剤を適量塗布した。30分後に各群のマウスの皮下組織をはさみで剥離して、100mgの皮膚全層を採取し、蛋白分解酵素であるディスパーゼで12時間処理し、真皮と表皮とを分離した。真皮は1mL、表皮は0.1mLの1規定の酢酸に入れてそれぞれホモジネートした。それを10,000rpm、4℃、10分間遠心分離し、上清中のIGF−1濃度を酵素免疫法で測定した。
結果を図2に示す。図2より、ラズベリーケトンを投与することにより、皮膚中IGF−1濃度が有意に上昇することが分かる。特にラズベリーケトン濃度が0.005〜0.05重量%のとき、中でも0.01重量%のときに皮膚IGF−1濃度が高くなった。
<試験例5>人での抜け毛改善効果
脱毛、薄毛のボランティア男性(30〜50歳)10人を1グループ5人の合計2グループに分けた。グループ1の人には処方例2の液剤を1日1回適量頭皮に塗布させた。グループ2の人には比較処方例1の液剤を1日1回適量頭皮に塗布させた。これを3ヶ月にわたり行った。
液剤の塗布開始前、塗布開始1ヶ月後、及び3ヶ月後に抜け毛の本数を測定した。抜け毛の本数は、4日間連続して洗髪し、2〜4日目の3日間の抜け毛を目の細かいメッシュで採取して数を数えた。さらに、塗布開始前に同様にして測定した3日間の抜け毛の数との比較により以下の基準で評価した。
+++:抜け毛本数が30本以上減っており著しい効果を認めた。
++ :抜け毛本数が20〜29本減っており高い効果を認めた。
+ :抜け毛本数が10〜19本減っておりわずかな効果を認めた。
± :抜け毛本数が10本未満であるか、又は増加しており、効果がない。
各群について各人の評価を平均した結果を以下の表3に示す。
<試験例6>人での発毛効果
市販品では全く効果の見られなかった脱毛、薄毛のボランティアの男性及び女性(10〜50歳)10名に、ラズベリーケトンを0.01重量%含む処方例5のスプレー剤を6ヶ月にわたり使用して貰った。使用方法は、1日1回適量を頭皮にスプレーする方法とした。
その結果、市販の発毛、育毛または養毛剤では全く効果の見られなかった10名のうち5名において、著明な発毛効果が認められた。また、本テストの条件として、テスト中に炎症や肌トラブルなどの好ましくない現象が現れた場合は、速やかにテストを中止することを明記していたが、本テストではこのような好ましくない現象は現れず、テスト脱落者は無かった。即ち、ラズベリーケトンを含有するスプレー剤などを使用することで副作用や悪影響がなく、安全に、著明な発毛改善効果が得られることが示された。
Claims (3)
- ラズベリーケトンを含む育毛又は発毛用剤。
- インスリン様成長因子−1の分泌促進作用により育毛又は発毛を促進する請求項1に記載の剤。
- ラズベリーケトンを全体に対して0.005〜0.05重量%含む請求項1又は2に記載の剤。
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| JP2007106253 | 2007-04-13 | ||
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