JP2008279680A - フレキソ印刷方法、該方法に用いる印刷装置及び該方法で製造された印刷物 - Google Patents
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Abstract
【課題】鱗片状顔料を含む紫外線硬化型のインキを用いた場合の光輝性を良好にするフレキソ印刷方法、該方法に用いる印刷装置及び該方法で製造された印刷物を提供する。
【解決手段】鱗片状顔料とバインダー成分とを少なくとも含む紫外線硬化型のフレキソインキを用い、基材(62)上に光輝層(66)を形成させるフレキソ印刷方法であって、インキを貯蔵槽に準備する工程(2,4)と、貯蔵槽の間接加熱によってインキを加温する工程(8,10)と、加温されたインキを密閉状態で多孔ロール面のセルに充填する工程(38,40)と、充填されたインキを版面に供給する工程(38,42)と、供給されたインキを基材上に転写して光輝層を形成する工程(38,44)とを備える。
【選択図】図2
【解決手段】鱗片状顔料とバインダー成分とを少なくとも含む紫外線硬化型のフレキソインキを用い、基材(62)上に光輝層(66)を形成させるフレキソ印刷方法であって、インキを貯蔵槽に準備する工程(2,4)と、貯蔵槽の間接加熱によってインキを加温する工程(8,10)と、加温されたインキを密閉状態で多孔ロール面のセルに充填する工程(38,40)と、充填されたインキを版面に供給する工程(38,42)と、供給されたインキを基材上に転写して光輝層を形成する工程(38,44)とを備える。
【選択図】図2
Description
本発明は、鱗片状顔料を含む紫外線硬化型のフレキソインキを用いたフレキソ印刷方法、該方法に用いる印刷装置及び該方法で製造された印刷物に関するものである。
一般に、株券や商品券等を初めとする有価証券は経済的価値が高いため、この証券の印刷時には各種の地紋が施され、その偽造防止が図られている。
しかし、当該地紋を用いた偽造防止には限界がある。高性能のカラー複写機等の普及によって印刷物の偽造が容易になり得るからである。そこで、鱗片状顔料を用いたインキが知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、当該地紋を用いた偽造防止には限界がある。高性能のカラー複写機等の普及によって印刷物の偽造が容易になり得るからである。そこで、鱗片状顔料を用いたインキが知られている(例えば、特許文献1参照)。
詳しくは、この鱗片状顔料は、色の大きな変化を人間の眼に認識させる機能を有しており、当該顔料を用いたインキが基材上に光輝層として形成されると、目視角度によって色相が変化し(チェンジング性能)、また、背景となる地色によっても色相が変化する。これにより、人間の眼で印刷物の真贋が容易に判定できるとともに、偽造し難さを認識させて偽造抑止力の効果も奏する。そして、当該顔料を含むインキはグラビア印刷(例えば、特許文献2参照)やフレキソ印刷(例えば、特許文献3参照)に用いられることが可能である。
ところで、上記グラビア印刷の如く、鱗片状顔料を含む溶剤系のインキを用いて基材上に光輝層を印刷すると、乾燥時間の経過とともに鱗片状顔料の光輝性が良好に発揮される。しかし、当該印刷では細かな印刷が困難であり、また、溶剤を用いると、印刷物の大きな伸縮が発生し、さらに、印刷現場での環境保全に対応できないとの各問題がある。
これに対し、上記フレキソ印刷によれば、グラビア印刷の如くの揮発性有機化合物(VOC)の抑制が可能であり、上記各問題は解決可能である。但し、水性型、溶剤型、UV型(紫外線硬化型)の3種類のフレキソインキのうち、特に、紫外線硬化型のインキを用いて基材上に光輝層を印刷する場合には、硬化時間が非常に短い点に留意しなければならない。
すなわち、鱗片状顔料を含む紫外線硬化型のインキを用いた場合には、次工程が速やかに開始可能である反面、硬化時間が非常に短い故に、鱗片状顔料が光輝層のインキ内に分散され難く、しかも、所望の反射光を得る姿勢にて保持され難いことから、その光輝性が良好に発揮されないとの問題が生ずるからである。
すなわち、鱗片状顔料を含む紫外線硬化型のインキを用いた場合には、次工程が速やかに開始可能である反面、硬化時間が非常に短い故に、鱗片状顔料が光輝層のインキ内に分散され難く、しかも、所望の反射光を得る姿勢にて保持され難いことから、その光輝性が良好に発揮されないとの問題が生ずるからである。
ここで、上記特許文献2,3に記載のインキ面の撹拌やインキパンの直接加熱の実施も考えられる。しかしながら、これらインキの単なる撹拌や加温では、鱗片状顔料はインキ内で沈殿し易いことから、鱗片状顔料が光輝層のインキ内に均一に分散され難く、さらに、加熱によって鱗片状顔料の変質を招くとの新たな問題がある。このように、従来の技術では、鱗片状顔料を含む紫外線硬化型のインキを用いた場合における光輝性の向上の点については依然として課題が残されている。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解消し、鱗片状顔料を含む紫外線硬化型のインキを用いた場合の光輝性を良好にするフレキソ印刷方法、該方法に用いる印刷装置及び該方法で製造された印刷物を提供することである。
上記目的を達成するための第1の発明は、鱗片状顔料とバインダー成分とを少なくとも含む紫外線硬化型のフレキソインキを用い、基材上に光輝層を形成させるフレキソ印刷方法であって、インキを貯蔵槽に準備する工程と、貯蔵槽の間接加熱によってインキを加温する工程と、加温されたインキを密閉状態で多孔ロール面のセルに充填する工程と、充填されたインキを版面に供給する工程と、供給されたインキを基材上に転写して光輝層を形成する工程とを備える。
第1の発明によれば、紫外線硬化型のフレキソインキを用いたフレキソ印刷において、このインキは鱗片状顔料を含んでおり、基材上に光輝層を形成させる。
ここで、このインキは加温され、密閉状態で多孔ロールに充填される。そして、このインキの温度を高く維持した状態で光輝層が形成されている。つまり、インキの粘度は、鱗片状顔料が光輝層のインキ内に分散し易くなる程度まで低くなる。この結果、硬化時間が非常に短い紫外線硬化型のフレキソインキを用いたとしても、鱗片状顔料が光輝層のインキ内に均一に分散し易くなり、所望の光輝性が得られる。
さらに、鱗片状顔料は貯蔵槽内で沈殿し易いものの、当該貯蔵槽は間接加熱されているので、従来に比して鱗片状顔料の変質も防止可能となり、この点も光輝性の向上に寄与する。
ここで、このインキは加温され、密閉状態で多孔ロールに充填される。そして、このインキの温度を高く維持した状態で光輝層が形成されている。つまり、インキの粘度は、鱗片状顔料が光輝層のインキ内に分散し易くなる程度まで低くなる。この結果、硬化時間が非常に短い紫外線硬化型のフレキソインキを用いたとしても、鱗片状顔料が光輝層のインキ内に均一に分散し易くなり、所望の光輝性が得られる。
さらに、鱗片状顔料は貯蔵槽内で沈殿し易いものの、当該貯蔵槽は間接加熱されているので、従来に比して鱗片状顔料の変質も防止可能となり、この点も光輝性の向上に寄与する。
第2の発明は、鱗片状顔料とバインダー成分とを少なくとも含む紫外線硬化型のフレキソインキを用い、基材上に光輝層を形成させるフレキソ印刷方法であって、インキを貯蔵槽に準備する工程と、貯蔵槽の撹拌によってインキのタンブル流を形成する工程と、撹拌されたインキを密閉状態で多孔ロール面のセルに充填する工程と、充填されたインキを版面に供給する工程と、供給されたインキを基材上に転写して光輝層を形成する工程とを備える。
第2の発明によれば、紫外線硬化型のフレキソインキを用いたフレキソ印刷において、このインキは鱗片状顔料を含んでおり、基材上に光輝層を形成させる。
ここで、鱗片状顔料は貯蔵槽内で沈殿し易いが、このインキは縦方向の渦流にて撹拌され、鱗片状顔料が貯蔵槽のインキ内に分散し易くなる。この結果、鱗片状顔料を含む紫外線硬化型のフレキソインキを用いたとしても、鱗片状顔料が光輝層のインキ内に均一に分散し易くなり、所望の光輝性が得られる。
ここで、鱗片状顔料は貯蔵槽内で沈殿し易いが、このインキは縦方向の渦流にて撹拌され、鱗片状顔料が貯蔵槽のインキ内に分散し易くなる。この結果、鱗片状顔料を含む紫外線硬化型のフレキソインキを用いたとしても、鱗片状顔料が光輝層のインキ内に均一に分散し易くなり、所望の光輝性が得られる。
第3の発明は、鱗片状顔料とバインダー成分とを少なくとも含む紫外線硬化型のフレキソインキを用い、基材上に光輝層を形成させるフレキソ印刷方法であって、インキを貯蔵槽に準備する工程と、貯蔵槽の間接加熱によってインキを加温する工程と、貯蔵槽の撹拌によって加温されたインキのタンブル流を形成する工程と、撹拌されたインキを密閉状態で多孔ロール面のセルに充填する工程と、充填されたインキを版面に供給する工程と、供給されたインキを基材上に転写して光輝層を形成する工程とを備える。
第3の発明によれば、紫外線硬化型のフレキソインキを用いたフレキソ印刷において、このインキは鱗片状顔料を含んでおり、基材上に光輝層を形成させる。
ここで、このインキは加温され、密閉状態で多孔ロールに充填される。そして、このインキの温度を高く維持した状態で光輝層が形成されている。つまり、インキの粘度は、鱗片状顔料が光輝層のインキ内に分散し易くなる程度まで低くなる。
しかも、鱗片状顔料は貯蔵槽内で沈殿し易いものの、このインキは縦方向の渦流にて撹拌されていることから、鱗片状顔料が貯蔵槽のインキ内により一層分散し易くなる。さらに、撹拌すればインキの温度の均一化も図られる。この結果、硬化時間が非常に短い紫外線硬化型のフレキソインキを用いたとしても、光輝層の厚みが大きくなり、鱗片状顔料が光輝層のインキ内に均一に分散し易くなるし、インキ内にて水平方向に保持され易く、光輝層内に含まれる鱗片状顔料の数が増えることから、所望の光輝性が確実に得られる。
また、当該貯蔵槽は間接加熱されているので、従来に比して鱗片状顔料の変質も防止可能となる結果、この点も光輝性の向上に寄与する。
ここで、このインキは加温され、密閉状態で多孔ロールに充填される。そして、このインキの温度を高く維持した状態で光輝層が形成されている。つまり、インキの粘度は、鱗片状顔料が光輝層のインキ内に分散し易くなる程度まで低くなる。
しかも、鱗片状顔料は貯蔵槽内で沈殿し易いものの、このインキは縦方向の渦流にて撹拌されていることから、鱗片状顔料が貯蔵槽のインキ内により一層分散し易くなる。さらに、撹拌すればインキの温度の均一化も図られる。この結果、硬化時間が非常に短い紫外線硬化型のフレキソインキを用いたとしても、光輝層の厚みが大きくなり、鱗片状顔料が光輝層のインキ内に均一に分散し易くなるし、インキ内にて水平方向に保持され易く、光輝層内に含まれる鱗片状顔料の数が増えることから、所望の光輝性が確実に得られる。
また、当該貯蔵槽は間接加熱されているので、従来に比して鱗片状顔料の変質も防止可能となる結果、この点も光輝性の向上に寄与する。
第4の発明は、第1から第3の発明の構成において、鱗片状顔料とバインダー成分との配合重量比は、1:2.5から5.0の範囲内であることを特徴とする。
第4の発明によれば、第1から第3の発明の作用に加えてさらに、鱗片状顔料とバインダー成分との配合重量比が1:2.5を下回ると、鱗片状顔料の割合が増えて鱗片状顔料が光輝層のインキ内でまとまり易くなり、水平方向に保持された鱗片状顔料を有する光輝層が得られなくなる。これに対し、鱗片状顔料とバインダー成分との配合重量比が1:5.0を超えると、鱗片状顔料の割合が減って光輝性が低下する。よって、当該範囲内であれば、水平方向に保持された鱗片状顔料を有する光輝層が形成され、所望の光輝性を得ることができる。
第4の発明によれば、第1から第3の発明の作用に加えてさらに、鱗片状顔料とバインダー成分との配合重量比が1:2.5を下回ると、鱗片状顔料の割合が増えて鱗片状顔料が光輝層のインキ内でまとまり易くなり、水平方向に保持された鱗片状顔料を有する光輝層が得られなくなる。これに対し、鱗片状顔料とバインダー成分との配合重量比が1:5.0を超えると、鱗片状顔料の割合が減って光輝性が低下する。よって、当該範囲内であれば、水平方向に保持された鱗片状顔料を有する光輝層が形成され、所望の光輝性を得ることができる。
第5の発明は、第1や第3の発明の構成において、加温されたインキの温度は、45℃から55℃の範囲内であることを特徴とする。
第5の発明によれば、第1や第3の発明の作用に加えてさらに、インキの温度が45℃を下回ると、鱗片状顔料の分散し易いインキの粘度に到達し難くなる一方、インキの温度が特に60℃を超えると、加温コストの上昇を招くし、インキの寿命も短くなる。よって、当該範囲内であれば、鱗片状顔料の分散し易いインキの粘度が得られて光輝性のさらなる向上に寄与し、コストの上昇も抑えられ、また、インキの長寿命化も図られる。
第5の発明によれば、第1や第3の発明の作用に加えてさらに、インキの温度が45℃を下回ると、鱗片状顔料の分散し易いインキの粘度に到達し難くなる一方、インキの温度が特に60℃を超えると、加温コストの上昇を招くし、インキの寿命も短くなる。よって、当該範囲内であれば、鱗片状顔料の分散し易いインキの粘度が得られて光輝性のさらなる向上に寄与し、コストの上昇も抑えられ、また、インキの長寿命化も図られる。
第6の発明は、鱗片状顔料とバインダー成分とを少なくとも含む紫外線硬化型のフレキソインキを用い、基材上に光輝層を形成させるフレキソ印刷装置であって、インキの貯蔵槽と、貯蔵槽の外周に接触して貯蔵槽との間で熱交換を行い、インキを加温するジャケットと、ジャケット内の作動流体を加温する加温部と、加温されたインキが密閉状態で充填されるセルを有する多孔ロールと、充填されたインキが供給されており、インキを基材上に転写して光輝層を形成する版胴とを具備する。
第6の発明によれば、鱗片状顔料を含む紫外線硬化型のフレキソインキは加温され、密閉状態で多孔ロールのセルに充填される。そして、このインキの温度を高く維持した状態で光輝層が形成されている。つまり、インキの粘度は、鱗片状顔料が光輝層のインキ内に分散し易くなる程度まで低くなる。この結果、硬化時間が非常に短い紫外線硬化型のフレキソインキを用いたとしても、鱗片状顔料が光輝層のインキ内に均一に分散し易くなり、所望の光輝性が得られる。
さらに、鱗片状顔料は貯蔵槽内で沈殿し易いものの、当該貯蔵槽は間接加熱されているので、従来に比して鱗片状顔料の変質も防止可能となり、この点も光輝性の向上に寄与する。
さらに、鱗片状顔料は貯蔵槽内で沈殿し易いものの、当該貯蔵槽は間接加熱されているので、従来に比して鱗片状顔料の変質も防止可能となり、この点も光輝性の向上に寄与する。
第7の発明は、鱗片状顔料とバインダー成分とを少なくとも含む紫外線硬化型のフレキソインキを用い、基材上に光輝層を形成させるフレキソ印刷装置であって、インキの貯蔵槽と、貯蔵槽内に配設されており、インキのタンブル流を形成させる撹拌手段と、撹拌されたインキが密閉状態で充填されるセルを有する多孔ロールと、充填されたインキが供給されており、インキを基材上に転写して光輝層を形成する版胴とを具備する。
第7の発明によれば、鱗片状顔料は貯蔵槽内で沈殿し易いが、鱗片状顔料を含む紫外線硬化型のフレキソインキは縦方向の渦流にて撹拌され、鱗片状顔料が貯蔵槽のインキ内に分散し易くなる。この結果、鱗片状顔料を含む紫外線硬化型のフレキソインキを用いたとしても、鱗片状顔料が光輝層のインキ内に均一に分散し易くなり、所望の光輝性が得られる。
第8の発明は、鱗片状顔料とバインダー成分とを少なくとも含む紫外線硬化型のフレキソインキを用い、基材上に光輝層を形成させるフレキソ印刷装置であって、インキの貯蔵槽と、貯蔵槽の外周に接触して貯蔵槽との間で熱交換を行い、インキを加温するジャケットと、ジャケット内の作動流体を加温する加温装置と、貯蔵槽内に配設されており、加温されたインキのタンブル流を形成させる撹拌手段と、撹拌されたインキが密閉状態で充填されるセルを有する多孔ロールと、充填されたインキが供給されており、インキを基材上に転写して光輝層を形成する版胴とを具備する。
第8の発明によれば、鱗片状顔料を含む紫外線硬化型のフレキソインキは加温され、密閉状態で多孔ロールのセルに充填される。そして、このインキの温度を高く維持した状態で光輝層が形成されている。つまり、インキの粘度は、鱗片状顔料が光輝層のインキ内に分散し易くなる程度まで低くなる。
しかも、鱗片状顔料は貯蔵槽内で沈殿し易いものの、このインキは縦方向の渦流にて撹拌されていることから、鱗片状顔料が貯蔵槽のインキ内により一層分散し易くなる。さらに、撹拌すればインキの温度の均一化も図られる。この結果、硬化時間が非常に短い紫外線硬化型のフレキソインキを用いたとしても、光輝層の厚みが大きくなり、鱗片状顔料が光輝層のインキ内に均一に分散し易くなるし、インキ内にて水平方向に保持され易くなることから、所望の光輝性が確実に得られる。
また、当該貯蔵槽は間接加熱されているので、従来に比して鱗片状顔料の変質も防止可能となる結果、この点も光輝性の向上に寄与する。
しかも、鱗片状顔料は貯蔵槽内で沈殿し易いものの、このインキは縦方向の渦流にて撹拌されていることから、鱗片状顔料が貯蔵槽のインキ内により一層分散し易くなる。さらに、撹拌すればインキの温度の均一化も図られる。この結果、硬化時間が非常に短い紫外線硬化型のフレキソインキを用いたとしても、光輝層の厚みが大きくなり、鱗片状顔料が光輝層のインキ内に均一に分散し易くなるし、インキ内にて水平方向に保持され易くなることから、所望の光輝性が確実に得られる。
また、当該貯蔵槽は間接加熱されているので、従来に比して鱗片状顔料の変質も防止可能となる結果、この点も光輝性の向上に寄与する。
第9の発明は、鱗片状顔料とバインダー成分とを少なくとも含む紫外線硬化型のフレキソインキを用いてフレキソ印刷された印刷物であって、基材と、基材上に設けられており、間接加熱によって加温され、且つ、タンブル流によって撹拌されたインキが密閉状態で多孔ロール面のセルに充填され、次いで、充填されたインキを版面に供給して形成された光輝層とを具備する。
第9の発明によれば、鱗片状顔料を含む紫外線硬化型のフレキソインキは加温され、密閉状態で多孔ロールに充填される。そして、このインキの温度を高く維持した状態で光輝層が形成されている。つまり、インキの粘度は、鱗片状顔料が光輝層のインキ内に分散し易くなる程度まで低くなる。
しかも、鱗片状顔料は沈殿し易いものの、このインキは縦方向の渦流にて撹拌されていることから、鱗片状顔料が貯蔵槽のインキ内により一層分散し易くなる。さらに、撹拌すればインキの温度の均一化も図られる。この結果、硬化時間が非常に短い紫外線硬化型のフレキソインキを用いたとしても、光輝層の厚みが大きくなり、鱗片状顔料が光輝層のインキ内に均一に分散し易くなるし、インキ内にて水平方向に保持され易くなることから、所望の光輝性が確実に得られる。
しかも、鱗片状顔料は沈殿し易いものの、このインキは縦方向の渦流にて撹拌されていることから、鱗片状顔料が貯蔵槽のインキ内により一層分散し易くなる。さらに、撹拌すればインキの温度の均一化も図られる。この結果、硬化時間が非常に短い紫外線硬化型のフレキソインキを用いたとしても、光輝層の厚みが大きくなり、鱗片状顔料が光輝層のインキ内に均一に分散し易くなるし、インキ内にて水平方向に保持され易くなることから、所望の光輝性が確実に得られる。
本発明によれば、紫外線硬化型のインキを用いた場合の鱗片状顔料の光輝性を良好にするフレキソ印刷方法、該方法に用いる印刷装置及び該方法で製造された印刷物を提供することができる。
以下、本発明の好適な実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本実施例に係る印刷物60の構成図である。この印刷物60は略名刺大の大きさで構成されており、例えば紙製の基材62上には着色層64が印刷されている。
図1は本実施例に係る印刷物60の構成図である。この印刷物60は略名刺大の大きさで構成されており、例えば紙製の基材62上には着色層64が印刷されている。
着色層64上には、スクラッチオフ可能な6個の枠65や、種々の模様を有する光輝層66が設けられている。この光輝層66は、後述する鱗片状顔料(例えば、パール顔料)を含む紫外線硬化型のフレキソインキ(UV型パールインキ)を用いて印刷されており、上記模様の他、文字や線等も強弱を持って形成可能である。
なお、この光輝層66は着色層64上の全部に設けられていても良く、さらに、光輝層66は、本実施例の如く着色層64を介して基材62上に間接的に印刷される、或いは、基材62上に直接的に印刷されていても良い。また、上述した枠65や光輝層66を保護すべく、図示しない保護層がさらに設けられていても良い。
この光輝層66はフレキソ印刷装置1で印刷される。
本実施例の印刷装置1は、図2に示されるように、インキ貯蔵ユニット2、熱交換ユニット8、撹拌ユニット24、インキ搬送ユニット32及び印刷ユニット38で構成されている。
貯蔵ユニット2はインキタンク(貯蔵槽)4を有し、このタンク4内には上記UV型パールインキが準備されており、タンク4内のインキの温度は温度センサ6で検出されている。
本実施例の印刷装置1は、図2に示されるように、インキ貯蔵ユニット2、熱交換ユニット8、撹拌ユニット24、インキ搬送ユニット32及び印刷ユニット38で構成されている。
貯蔵ユニット2はインキタンク(貯蔵槽)4を有し、このタンク4内には上記UV型パールインキが準備されており、タンク4内のインキの温度は温度センサ6で検出されている。
熱交換ユニット8はタンク4の間接加熱によってインキを加温している。具体的には、このユニット8は、タンク4の外周側に配設されたジャケット10を有し、ジャケット10内には作動流体としての温水が供給されている。そして、この温水はタンク4の周面及び底面に外側から接触してタンク4内のインキとの間で熱交換を行ってインキを加温している。本実施例のインキは後述の如く約45〜55℃の範囲内に加温され、その温度でほぼ一定に維持されている。
ジャケット10は断熱ホース18を介して加温部12に接続される。この加温部12は温水を貯えた温水槽14を有しており、この温水は温水槽14に配設されたヒータ16で加温され、この温水の温度は温度センサ22で検出されている。また、この温水はポンプ20に圧送されて断熱ホース18内を循環し、ジャケット10内に向けて搬送されている。
一方、撹拌ユニット24はタンク4内に設けられている。このユニット24はモータ26を有し、モータ26が軸28を介してミキサー(撹拌手段)30を回転させ、タンク4内の加温されたインキを撹拌している。このミキサー30は所謂ディゾルバタイプの形状をなして構成されており、タンク4の高さ方向に沿う縦方向の渦流(タンブル流)を主として形成させる。また、このミキサー30は、タンク4の直径の約1/3程度の大きさの直径を有し、タンク4の底面から約2〜3cmの底面近傍に配置されており、その回転速度はインキが泡立たない程度(定常状態にて約500回/min)に設定されている。なお、撹拌手段としては、ミキサー30の他、タンク4の底面部分に設けられたポンプの如く、タンク4内のインキを対流させる一般的な装置であっても良い。
搬送ユニット32は、タンク4内に連通する断熱ホース34,35を有しており、タンク4内の加温・撹拌されたインキはポンプ36に圧送されて断熱ホース34,35内を循環し、印刷ユニット38に向けて搬送される。
ここで、印刷ユニット38はチャンバー40を有している(図3)。このチャンバー40はドクターブレード41とアニロックスロール(多孔ロール)42とで構成され(チャンバードクター方式)、タンク4からチャンバー40までを閉鎖空間とし、タンク4のインキは断熱ホース34を介してチャンバー40内に搬送され、密閉状態でロール42に充填される。
ここで、印刷ユニット38はチャンバー40を有している(図3)。このチャンバー40はドクターブレード41とアニロックスロール(多孔ロール)42とで構成され(チャンバードクター方式)、タンク4からチャンバー40までを閉鎖空間とし、タンク4のインキは断熱ホース34を介してチャンバー40内に搬送され、密閉状態でロール42に充填される。
より具体的には、ドクターブレード41の開口部分がアニロックスロール42の表面に接触されており、チャンバー40内のインキは、ロール42への充填量が調整されつつ、ロール42の表面に形成されたセル(孔)に密閉状態で充填される。なお、ブレード41で掻き落とされた余剰のインキはチャンバー40から断熱ホース35を介してタンク4内に戻されている。本実施例ではアニロックス線数140線/inchのロール42が用いられている。
また、印刷ユニット38は版胴44や圧胴50を有し、版胴44の表面46には凸形状の印版48が複数形成されている。そして、アニロックスロール42に充填されたインキは印版48に供給され、印版48上のインキは圧胴50との間で着色層64上に低印圧(キスタッチ)で転写され、光輝層66が印刷される。次いで、この光輝層66は図示しない乾燥ユニットの紫外線照射ランプによって瞬時に乾燥される。
再び図2に戻り、ECU(電子コントロールユニット)52の入力側には上述の温度センサ6,22が電気的に接続され、一方、ECU52の出力側には、上述のヒータ16、モータ26、ポンプ20,36及び印刷ユニット38が電気的に接続されており、タンク4内のインキの温度制御、モータ26やポンプ20,36等の各駆動制御、及びユニット38の印刷制御を初めとする各種の制御が実施されている。
ところで、上述したパール顔料は光の干渉作用によって光輝性を発揮する顔料であり、例えば、魚の鱗の如くの天然物、或いは、雲母の表面等を金属酸化物やチタン化合物で被覆したものが用いられている。本実施例では、平均粒径が約12〜13×10−6mの大きさを有するパール顔料が用いられている。
そして、光輝層66は、目視角度によって色相が変化し、また、着色層64の色(消色)によって色相が変化するので、印刷物60の真贋が人間の眼で容易に判定できる。しかも、このように輝く光輝層66が設けられていることは第3者に偽造し難さを認識させ、偽造抑止力としての効果も発揮することになる。
そして、光輝層66は、目視角度によって色相が変化し、また、着色層64の色(消色)によって色相が変化するので、印刷物60の真贋が人間の眼で容易に判定できる。しかも、このように輝く光輝層66が設けられていることは第3者に偽造し難さを認識させ、偽造抑止力としての効果も発揮することになる。
この光輝層66が所望の光輝性を得るためには、まず、バインダー成分の選定が必要になる。本実施例のバインダー成分には紫外線硬化型のメジウム(UVメジウム)が用いられている。
詳しくは、このメジウムは、アクリルエステルオリゴマー(15〜30重量%)、アクリルエステルモノマー(40〜60重量%)、光重合開始剤(5〜10重量%)、及びその他添加剤(5重量%以下)から構成されており、従前のメジウムから体質顔料を除くことにより、ヘイズ値が従前のメジウムに比して約1/3〜1/5程度に小さくなって透明性が向上し、さらに、粘度が従前のメジウムに比して約1/3程度に低くされている。
詳しくは、このメジウムは、アクリルエステルオリゴマー(15〜30重量%)、アクリルエステルモノマー(40〜60重量%)、光重合開始剤(5〜10重量%)、及びその他添加剤(5重量%以下)から構成されており、従前のメジウムから体質顔料を除くことにより、ヘイズ値が従前のメジウムに比して約1/3〜1/5程度に小さくなって透明性が向上し、さらに、粘度が従前のメジウムに比して約1/3程度に低くされている。
次いで、本実施例のUV型パールインキは、上述したパール顔料とUVメジウムとを少なくとも含んで構成されており、これらパール顔料とUVメジウムとの配合重量比が1:2.5〜5.0の範囲内(本実施例では3.0)に設定されている。
続いて、当該インキはタンク4内に準備され、熱交換ユニット8によって約45〜55℃の範囲内に加温されている。
続いて、当該インキはタンク4内に準備され、熱交換ユニット8によって約45〜55℃の範囲内に加温されている。
このインキの加温はその粘度に大きな影響を与える。
具体的には、図4に示されるように、インキの温度が約25℃の場合には、インキの平均粘度は約48cps(=48×10−3Pa・s)であったのに対し、インキの温度をさらに約10℃上昇させると、その平均粘度は約25cps(=25×10−3Pa・s)まで急激に低くなる。そして、インキの温度が約55℃の場合には、インキの平均粘度は約12cps(=12×10−3Pa・s)にまで低くなることが分かる。なお、本実施例のインキの温度は温度センサ6で検出されているが、この温度は、印刷装置1の長期駆動を鑑みれば、チャンバー40のインキの温度にも相当する。
具体的には、図4に示されるように、インキの温度が約25℃の場合には、インキの平均粘度は約48cps(=48×10−3Pa・s)であったのに対し、インキの温度をさらに約10℃上昇させると、その平均粘度は約25cps(=25×10−3Pa・s)まで急激に低くなる。そして、インキの温度が約55℃の場合には、インキの平均粘度は約12cps(=12×10−3Pa・s)にまで低くなることが分かる。なお、本実施例のインキの温度は温度センサ6で検出されているが、この温度は、印刷装置1の長期駆動を鑑みれば、チャンバー40のインキの温度にも相当する。
そして、光輝層66は、上述の熱交換ユニット8で加温し、撹拌ユニット24で撹拌したUV型パールインキを用いて印刷ユニット38にて印刷されており、その輝度はL*値にて表すことができる。
詳しくは、光輝層66を水平方向に配置し、光輝層66に入射角度45°の光を当てると、この光はパール顔料で反射する。この反射光の強さを光輝性の度合として所定の光度計で測定すると、図5に示される如く、インキの温度が約25℃の場合には、受光角が40°のL*値は約155、受光角が45°のL*値は約201、受光角が50°のL*値は約161であった。
詳しくは、光輝層66を水平方向に配置し、光輝層66に入射角度45°の光を当てると、この光はパール顔料で反射する。この反射光の強さを光輝性の度合として所定の光度計で測定すると、図5に示される如く、インキの温度が約25℃の場合には、受光角が40°のL*値は約155、受光角が45°のL*値は約201、受光角が50°のL*値は約161であった。
これに対し、同図に示されるように、インキの温度が約45℃の場合には、受光角が40°のL*値は約162、受光角が45°のL*値は約220、受光角が50°のL*値は約168に達し、また、インキの温度が約55℃の場合には、受光角が40°のL*値は約162、受光角が45°のL*値は約218、受光角が50°のL*値は約169に達する。つまり、受光角が入射角度の正反対の角度にて多くの光が反射され、インキの温度が約55℃よりもやや低い温度にて所望の光輝性が得られることが分かる。
このように、本出願人は、UV型パールインキを約45〜55℃の範囲内、特に、最適には約45〜50℃の範囲内に加温し、インキが飛散しない程度に撹拌すると、インキの粘度がより一層低くなる点、並びに、当該インキで光輝層66を印刷すると、輝度が上昇して人間の眼に容易に留まり易くなるとの新たな知見を得ている。
そして、光輝層66を走査電子顕微鏡(SEM)にて観察すると、光輝層66の断面を撮影した図6に示される如く、従来ではインキの粘度が高いため、基材上に印刷された光輝層の厚みが約3〜5×10−6mに達しており、この光輝層の厚い箇所と薄い箇所とが存在している(同図(a))。また、光輝層の表面が波打つように右方向に向けて下がっている。すなわち、従来ではパール顔料が配置され易い箇所と配置され難い箇所とが生じてしまう。
一方、本実施例ではインキの粘度が低くされているので、基材62上に印刷された光輝層66の厚みが約2〜3×10−6mの範囲内で収まり、光輝層66が概ね一定の厚さで形成されている。また、その表面も水平方向に沿って延びており、パール顔料が配置され難い箇所はなく、良好な平滑性が得られていることが分かる(同図(b))。
しかも、従来では、パール顔料が水平方向に寝た状態の他、立った状態でも保持されており、パール顔料がランダムに配列されているのに対し(同図(a))、本実施例では、同図(b)に示されるように、基材62に対して軒並み平行に配列され、パール顔料が水平方向に寝た状態にて保持され易くなり、輝度の向上に寄与していることが分かる。なお、パール顔料の積層状態を示すリーフィング効果の点においても、本実施例の方が優れていた。
以上のように、本実施例によれば、UV型パールインキを用いたフレキソ印刷において、このインキは鱗片状のパール顔料を含んでおり、着色層64上に光輝層66を形成させる。
ここで、このインキは加温され、密閉状態でアニロックスロール42に充填される。そして、このインキの温度を高く維持した状態で光輝層66が形成されている。つまり、インキの粘度は、パール顔料が光輝層66のインキ内に分散し易くなる程度まで低くされている。
ここで、このインキは加温され、密閉状態でアニロックスロール42に充填される。そして、このインキの温度を高く維持した状態で光輝層66が形成されている。つまり、インキの粘度は、パール顔料が光輝層66のインキ内に分散し易くなる程度まで低くされている。
しかも、パール顔料はインキタンク4内で沈殿し易いものの、このインキは縦方向のタンブル流にて撹拌されていることから、パール顔料がタンク4のインキ内により一層分散し易くなる。さらに、撹拌すればインキの温度の均一化も図られる。
この結果、定着に要する硬化時間が非常に短いUV型パールインキを用いたとしても、光輝層66の厚みが大きくなり、パール顔料がインキ内、詳しくは光輝層66に均一に分散し易くなるし、光輝層66にて水平方向に保持され易く、光輝層66内に含まれるパール顔料の数も増えることから、光輝層66の輝度がより一層高くなって所望の光輝性が確実に得られる。
また、タンク4は熱交換ユニット8によって間接加熱されているので、従来の直接加熱に比してパール顔料の焦げが回避され、パール顔料の変質も防止可能となる結果、この点も光輝性の向上に寄与する。
この結果、定着に要する硬化時間が非常に短いUV型パールインキを用いたとしても、光輝層66の厚みが大きくなり、パール顔料がインキ内、詳しくは光輝層66に均一に分散し易くなるし、光輝層66にて水平方向に保持され易く、光輝層66内に含まれるパール顔料の数も増えることから、光輝層66の輝度がより一層高くなって所望の光輝性が確実に得られる。
また、タンク4は熱交換ユニット8によって間接加熱されているので、従来の直接加熱に比してパール顔料の焦げが回避され、パール顔料の変質も防止可能となる結果、この点も光輝性の向上に寄与する。
さらに、パール顔料とUVメジウムとの配合重量比が1:2.5〜1:5.0の範囲内に設定されている。これは、パール顔料とUVメジウムとの配合重量比が1:2.5を下回ると、パール顔料の割合が増えてパール顔料が光輝層66のインキ内でまとまり易くなり、水平方向に保持されたパール顔料を有する光輝層66が得られなくなる。これに対し、パール顔料とUVメジウムとの配合重量比が1:5.0を超えると、パール顔料の割合が減って光輝性が低下するからである。
よって、パール顔料とUVメジウムとの配合重量比が当該範囲内であれば、水平方向に保持されたパール顔料を有する光輝層66が形成され、所望の光輝性を得ることができる。特に、パール顔料とUVメジウムとの配合重量比が1:3.0であれば最適であり、光輝層66の光輝性が最も良好に発揮可能となる。
よって、パール顔料とUVメジウムとの配合重量比が当該範囲内であれば、水平方向に保持されたパール顔料を有する光輝層66が形成され、所望の光輝性を得ることができる。特に、パール顔料とUVメジウムとの配合重量比が1:3.0であれば最適であり、光輝層66の光輝性が最も良好に発揮可能となる。
さらにまた、タンク4のインキを加温すれば、常温の場合よりもその粘度が低くなるし、パール顔料も光輝層66のインキ内に良好に分散して光輝性が向上する。そして、このインキの温度は45〜55℃の範囲内に設定されている。これは、インキの温度が45℃を下回ると、パール顔料の分散し易いインキの粘度に到達し難くなる一方、インキの温度が特に60℃を超えると、粘度は変わらないが、加温に対するコストの上昇を招くからである。しかも、UVメジウムの劣化等を招いてインキの寿命も短くなるからである。
よって、インキの温度が当該範囲内であれば、パール顔料の分散し易いインキの粘度が得られて光輝性のさらなる向上に寄与し、コストの上昇も抑えられ、また、インキの長寿命化も図られる。
よって、インキの温度が当該範囲内であれば、パール顔料の分散し易いインキの粘度が得られて光輝性のさらなる向上に寄与し、コストの上昇も抑えられ、また、インキの長寿命化も図られる。
本発明は、上記実施例に限定されず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことができる。
例えば、上記実施例では、タンク4内のインキを加温し、且つ、撹拌しているが、必ずしもこの形態に限定されるものではない。つまり、インキの加温、或いは、撹拌のいずれか一方であっても、パール顔料は光輝層のインキ内で均一に分散可能である。
例えば、上記実施例では、タンク4内のインキを加温し、且つ、撹拌しているが、必ずしもこの形態に限定されるものではない。つまり、インキの加温、或いは、撹拌のいずれか一方であっても、パール顔料は光輝層のインキ内で均一に分散可能である。
また、本発明の印刷物は、光輝層を有する限り、株券、商品券、宝くじ、乗車券、定期券、入場券、及びチケット等の如くの流通する総ての有価証券にも当然に適用可能であり、これらの偽造防止に寄与するものである。さらに、パール顔料が人間の眼に容易に留まり易い点を鑑みれば、本発明は、例えばダンボール等の表面の印刷にも適用可能である。
1 フレキソ印刷装置
2 インキ貯蔵ユニット
4 インキタンク(貯蔵槽)
8 熱交換ユニット
10 ジャケット
12 加温部
24 撹拌ユニット
30 ミキサー(撹拌手段)
32 インキ搬送ユニット
38 印刷ユニット
40 チャンバー
42 アニロックスロール(多孔ロール)
44 版胴
60 印刷物
62 基材
66 光輝層
2 インキ貯蔵ユニット
4 インキタンク(貯蔵槽)
8 熱交換ユニット
10 ジャケット
12 加温部
24 撹拌ユニット
30 ミキサー(撹拌手段)
32 インキ搬送ユニット
38 印刷ユニット
40 チャンバー
42 アニロックスロール(多孔ロール)
44 版胴
60 印刷物
62 基材
66 光輝層
Claims (9)
- 鱗片状顔料とバインダー成分とを少なくとも含む紫外線硬化型のフレキソインキを用い、基材上に光輝層を形成させるフレキソ印刷方法であって、
該インキを貯蔵槽に準備する工程と、
該貯蔵槽の間接加熱によって前記インキを加温する工程と、
該加温されたインキを密閉状態で多孔ロール面のセルに充填する工程と、
該充填されたインキを版面に供給する工程と、
該供給されたインキを前記基材上に転写して前記光輝層を形成する工程と
を備えることを特徴とするフレキソ印刷方法。 - 鱗片状顔料とバインダー成分とを少なくとも含む紫外線硬化型のフレキソインキを用い、基材上に光輝層を形成させるフレキソ印刷方法であって、
該インキを貯蔵槽に準備する工程と、
該貯蔵槽の撹拌によって前記インキのタンブル流を形成する工程と、
該撹拌されたインキを密閉状態で多孔ロール面のセルに充填する工程と、
該充填されたインキを版面に供給する工程と、
該供給されたインキを前記基材上に転写して前記光輝層を形成する工程と
を備えることを特徴とするフレキソ印刷方法。 - 鱗片状顔料とバインダー成分とを少なくとも含む紫外線硬化型のフレキソインキを用い、基材上に光輝層を形成させるフレキソ印刷方法であって、
該インキを貯蔵槽に準備する工程と、
該貯蔵槽の間接加熱によって前記インキを加温する工程と、
該貯蔵槽の撹拌によって前記加温されたインキのタンブル流を形成する工程と、
該撹拌されたインキを密閉状態で多孔ロール面のセルに充填する工程と、
該充填されたインキを版面に供給する工程と、
該供給されたインキを前記基材上に転写して前記光輝層を形成する工程と
を備えることを特徴とするフレキソ印刷方法。 - 請求項1から3のいずれか一項に記載のフレキソ印刷方法において、
前記鱗片状顔料と前記バインダー成分との配合重量比は、1:2.5から5.0の範囲内であることを特徴とするフレキソ印刷方法。 - 請求項1,3に記載のフレキソ印刷方法において、
前記加温されたインキの温度は、45℃から55℃の範囲内であることを特徴とするフレキソ印刷方法。 - 鱗片状顔料とバインダー成分とを少なくとも含む紫外線硬化型のフレキソインキを用い、基材上に光輝層を形成させるフレキソ印刷装置であって、
該インキの貯蔵槽と、
該貯蔵槽の外周に接触して該貯蔵槽との間で熱交換を行い、該インキを加温するジャケットと、
該ジャケット内の作動流体を加温する加温部と、
該加温されたインキが密閉状態で充填されるセルを有する多孔ロールと、
該充填されたインキが供給されており、該インキを前記基材上に転写して前記光輝層を形成する版胴と
を具備することを特徴とするフレキソ印刷装置。 - 鱗片状顔料とバインダー成分とを少なくとも含む紫外線硬化型のフレキソインキを用い、基材上に光輝層を形成させるフレキソ印刷装置であって、
該インキの貯蔵槽と、
該貯蔵槽内に配設されており、該インキのタンブル流を形成させる撹拌手段と、
該撹拌されたインキが密閉状態で充填されるセルを有する多孔ロールと、
該充填されたインキが供給されており、該インキを前記基材上に転写して前記光輝層を形成する版胴と
を具備することを特徴とするフレキソ印刷装置。 - 鱗片状顔料とバインダー成分とを少なくとも含む紫外線硬化型のフレキソインキを用い、基材上に光輝層を形成させるフレキソ印刷装置であって、
該インキの貯蔵槽と、
該貯蔵槽の外周に接触して該貯蔵槽との間で熱交換を行い、該インキを加温するジャケットと、
該ジャケット内の作動流体を加温する加温装置と、
前記貯蔵槽内に配設されており、前記加温されたインキのタンブル流を形成させる撹拌手段と、
該撹拌されたインキが密閉状態で充填されるセルを有する多孔ロールと、
該充填されたインキが供給されており、該インキを前記基材上に転写して前記光輝層を形成する版胴と
を具備することを特徴とするフレキソ印刷装置。 - 鱗片状顔料とバインダー成分とを少なくとも含む紫外線硬化型のフレキソインキを用いてフレキソ印刷された印刷物であって、
基材と、
該基材上に設けられており、間接加熱によって加温され、且つ、タンブル流によって撹拌されたインキが密閉状態で多孔ロール面のセルに充填され、次いで、該充填されたインキを版面に供給して形成された光輝層と
を具備することを特徴とする印刷物。
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|---|---|---|---|
| JP2007126464A JP2008279680A (ja) | 2007-05-11 | 2007-05-11 | フレキソ印刷方法、該方法に用いる印刷装置及び該方法で製造された印刷物 |
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