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JP2008275044A - 流体軸受装置およびその製造方法 - Google Patents

流体軸受装置およびその製造方法 Download PDF

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JP2008275044A JP2007118690A JP2007118690A JP2008275044A JP 2008275044 A JP2008275044 A JP 2008275044A JP 2007118690 A JP2007118690 A JP 2007118690A JP 2007118690 A JP2007118690 A JP 2007118690A JP 2008275044 A JP2008275044 A JP 2008275044A
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Fusatoshi Okamoto
房俊 岡本
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】簡易な構成で耐衝撃性を向上させ、良好なカシメ固定を可能とする流体軸受装置を提供する。
【解決手段】流体軸受装置を構成する軸受穴を有するスリーブを閉塞しているスラストプレート12の外周面に対向するスリーブの外周面には、溝部20が形成されており、スリーブのカシメ部をカシメ変形させて、スラストプレートを固定する際に、スリーブの外周面表面の破断・クラックが生じさせないようにして、耐衝撃性・耐振動性を向上させ、カシメ後による内部応力を均一化することができ、かつスラストプレートへの変形を軽減させた。
【選択図】図3

Description

本発明は、磁気ディスクや光ディスクなどのディスクを回転駆動するスピンドルモータに関するものであり、特に、流体軸受装置を構成している固定部であるスリーブとスラストプレートの締結部の構成及び、製造方法に関する。
ハードディスクドライブ(以下、HDDとする)は、大量のデータを記録再生できる記憶装置として、パーソナルコンピュータのみならず、オーディオビジュアル製品を含む各種の家電製品においても、HDDを組み込んだものが普及しはじめている。HDDを組み込んだ、小型の携帯用音楽記録再生装置やデジタルカメラ用の記録媒体等、小型のデジタル機器の普及にともなって、HDDは更なる小型化・薄型化が求められている。また、小型化・薄型化されたHDDは、その使用用途が多様化しており、耐振動、耐衝撃に関しては、今まで以上にその性能を向上させることが必要となってきている。
HDDは、ディスクを高速かつ高精度で回転させる必要があるとともに、耐振動性、耐衝撃性、耐久性(長寿命)を必要とすることから、非接触にて回転する流体軸受装置を用いたスピンドルモータが使用されている。
そのスピンドルモータに使用されている流体軸受装置は、内部に潤滑流体を保持している。潤滑流体が漏洩することにより回転体と固定体の焼き付きを生じることで回転しなくなり、HDDのデータ書き込み、読み込みが出来なくなってしまう。そのため、流体軸受装置の各構成部品を締結している締結部から潤滑流体が漏洩しないように締結することが重要となってきている。
流体軸受装置の各構成部品を締結する締結部の構造および、締結方法に関して、溶接工法、接着工法、圧入工法、カシメ工法など様々な検討が行われている。その中でも、カシメ工法については、設備費が安価であること、組立工数が少ないことなどの点より、多くの部分で採用されている。
例えば、図6に図示されている流体軸受装置101は、軸受穴を有するスリーブ102の軸方向外側(図中下側方向)に向かって突出しているカシメ部102aの内周側にスラストプレート103が配置されている。また、カシメ部102aの外周部には、外周逃げ部104が形成されている。
カシメ部102aを軸方向内側(図中上側方向)に押圧力(加圧力)を加えて、変形後のカシメ部102aaの状態まで変形させることにより、カシメ部102aが変形する際に生じるカシメ変形突出部102bが外周逃げ部104に張り出す。そのため、カシメ部102aの変形力が、スラストプレート103の平行度などの寸法精度に影響が現れない。その結果、スラストプレート103とスラストフランジ105との間に形成されている軸受隙間の寸法が高精度に維持される技術が開示されている。
特開2002−317815号公報
しかしながら、外周面形状は、図6に図示しているように、カシメ変形突出部102bが形成されるために外周面表面に引張応力が集中している状態となっている。つまり、カシメ後のカシメ部102aaの外周面表面は、常に引っ張られている状態であると言える。この外周面表面が引っ張られている状態であるカシメ部102aaに外的な衝撃・振動などが加わることで、外周面表面の引張応力が増大し、微細な部分に破断・クラックなどが生じてしまう。生じた破断部分は、時間が経過するとともに進行してカシメ部102aaを破壊してしまい、スラストプレート103をスリーブ102に固定することができなくなり、潤滑流体が軸受隙間から漏洩するなどの問題が生じることとなる。
そこで本発明は、簡易な構成で耐衝撃性・耐振動性を向上させるために、スリーブとスラストプレートをカシメ固定する部分において、カシメによる応力集中を均一化させることによりスリーブ外周面の破断などの防止を可能にした流体軸受装置の製造方法を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の流体軸受装置の製造方法は、シャフトと、前記シャフトが回転自在に挿入される軸受穴を有するスリーブと、前記シャフトの端面に対向し、前記スリーブの前記軸受穴を閉塞するスラストプレートを有し、前記スラストプレートを前記スリーブにカシメ工法にて固定する流体軸受装置の製造方法であって、
前記スリーブの閉塞側にカシメ部を形成する第1の工程と、前記カシメ部の外周面に溝部を形成する第2の工程と、前記スラストプレートを前記スリーブの軸受穴に挿入する第3の工程と、前記溝部を基点に前記カシメ部を内周方向に変形させて、前記スラストプレートをカシメ固定する第4の工程とを有することを特徴としたものである。
また、本発明の流体軸受装置は、シャフトと、前記シャフトが回転自在に挿入される軸受穴を有するスリーブと、前記シャフトの端面に対向し、前記スリーブの前記軸受穴を閉塞するスラストプレートと、前記シャフト、前記スリーブと前記スラストプレートにて形成された間隙に介在している潤滑流体と、を有し前記スリーブに形成された前記スラストプレートをカシメ固定するための環状のカシメ部の外周面には、前記スリーブの他の外周面とは異なる面荒さ部分を有することを特徴としたものである。
さらに、流体軸受装置において、異なる面荒さ部分は、スリーブの他の外周面の面荒さの2分の1であることを特徴としたものである。
本発明の流体軸受装置の製造方法によれば、カシメ工法によるスリーブのカシメ部外周面の破断やクラックの発生を抑制することが可能となり、流体軸受装置内部からの潤滑流体の漏洩を防止することができる。また、スラスト軸受部を構成しているスラストプレートの変形を防止でき、軸受性能に大きな影響を及ぼす微小軸受隙間を高精度に確保することができる。
また、カシメ部の外周面の面粗さが、他のスリーブ外周面と異なっている(2分の1である)ことで破断やクラックが発生する限度を目視確認することができるので、経時変化にしか現れないカシメ部の破断を事前に防止することが可能となる。
以下に、本発明の流体軸受装置および、その製造方法の形態を図面とともに詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の製造方法により製造された流体軸受装置2を搭載したスピンドルモータ1の断面図を示す。まず、図1に図示されているスピンドルモータ1の構成について説明する。なお、以下の説明において、図1における上下方向を「軸方向」、上方向を「軸方向上側」(軸方向外側)、下方向を「軸方向下側」(軸方向外側)と表現するが、これらは実際の流体軸受装置2の取り付け方向を限定するものではない。
スピンドルモータ1は、記録ディスク(図示しない)を回転駆動するための装置であって、主として、回転部材4と、静止部材3と、流体軸受装置2とを備えている。
回転部材4は、主に、記録ディスクが装着されるハブ5と、マグネット6とを有している。ハブ5は、例えば、鉄系金属材料であるステンレンス鋼(例えば、マルテンサイト系またはフェライト系のステンレス鋼材であり、例えば、DHS1など)で形成されており、シャフト7に対して圧入接着等によって、シャフト7と一体化される。また、ハブ5は、外周部に、記録ディスクを載置するためのディスク載置部5aを一体的に形成している。
マグネット6は、ハブ5の内周側の面に固定されており、後述するステータ8とともに磁気回路を構成する。そして、マグネット6は、ネオジウム、鉄、ボロン系樹脂マグネット等の高エネルギー積の磁石材料からなり、表面には防錆処理やチッピング防止処理を兼ねてエポキシ樹脂コーティングやニッケルメッキなどが施されている。
記録ディスク(図示しない)は、ディスク載置部5aの上に載置され、シャフト7の軸方向上側にネジ(図示しない)によって固定されたクランパ(図示しない)によって軸方向下側に押え付けられており、クランパとディスク載置部5aとの間に狭持されている。
静止部材3は、図1に示すように、主に、ベース9と、ベース9に固定されたステータ8と、から構成されており、アルミ系金属材料または鉄系金属材料で形成されている。ステータ8は、ベース9に固定されており、マグネット6に対向する位置に配置されている。そして、ステータ8のステータコア10は、厚み0.15〜0.20mmの厚みのケイ素鋼板で形成されている。
ベース9は、流体軸受装置2を挿通する開口部を有する環状の保持部9aを有している。そして、環状の保持部9aの外周面には、ステータ8が挿入固定されている。更に、環状の保持部9aの軸方向下側には、流体軸受装置2を閉塞するようにシール15がベース9に貼付けられている。このシール15は、外観上、流体軸受装置が見えないようにするためのものであるとともに、流体軸受装置2からのコンタミを外部に漏洩させないために貼られている。
流体軸受装置2は、図1に示すように、ベース9のほぼ中央部分に形成された開口部に固定されており、静止部材3に対して回転部材4を回転可能な状態で支持する。そして、流体軸受装置2は、主として、シャフト7と、スリーブ11と、スラストプレート12と、スラストフランジ13と、潤滑流体としての潤滑流体14と、を含むように構成されている。なお、このうちスリーブ11およびスラストプレート12が静止側の部材を構成し、シャフト7、スラストフランジ13が回転側の部材を構成する。
シャフト7は、鉄系金属材料であるステンレス鋼(例えば、オーステナイト系ステンレス鋼であるSUS303等や通常のオーステナイト系ステンレス鋼よりもマンガン含有量を高めたASK8000等、マルテンサイト系ステンレス鋼であるSUS420等)やセラミックスなどで形成された軸方向に延びる円柱状の部材であって、スリーブ11の軸受穴11aに回転可能に挿入されている。具体的には、シャフト7は、スリーブ11とスラストプレート12とによって形成された軸受穴11aの内周側に対して隙間を介して相対回転可能な状態で配置されている。
そして、シャフト7の軸方向上側には、ハブ5を取付けるために、凸部7aを有している。凸部7aは、ハブ5が圧入、接着、レーザ溶接などによって固定されている。一方、シャフト7の軸方向下側には、スラストフランジ13が、圧入、接着、溶接などの工法により固定されている。また、シャフト7とスラストフランジ13は、一体に形成されていてもよい。
スリーブ11は、例えば、純鉄、ステンレス鋼、銅合金および焼結金属等によって形成される軸方向に延びる略円筒状の部材であって、ベース9の環状の保持部9aに固定されている。
スラストプレート12は、鉄系金属材料であるステンレス鋼(例えば、SUS420)や超硬合金鋼(例えば、FB10)で形成されており、スリーブ11の軸方向下側の端部に形成された略円形の開口部を塞ぐようにカシメにより固定されている。このスラストプレート12のカシメ固定に関しては後述する。これにより、スリーブ11とスラストプレート12とによって軸受穴11aが形成される。
軸受穴11aの表面、例えばスリーブ11の内周面には当技術分野では周知の2組のへリングボーン形状のラジアル動圧発生溝が、また、例えばスラストプレート12の上面(スラストフランジ13との対向面)には、スパイラル形状のスラスト動圧発生溝が設けられている。
潤滑流体14は、ラジアル軸受部およびスラスト軸受部を含むシャフト7、スリーブ11、スラストフランジ13およびスラストプレート12の間に形成される隙間に充填されている。そして、潤滑流体14としては、例えば、低粘度なエステル系オイル等を用いることができる。
以上に述べたように、この流体軸受装置2は、2つのラジアル動圧軸受と1つのスラスト動圧軸受とから構成されるタイプである。
スピンドルモータ1では、ステータ8に通電されると回転磁界が発生し、マグネット6に回転力が付与される。これにより、回転部材4を、シャフト7を回転中心としてシャフト7とともに回転させることができる。シャフト7が回転すると、各動圧発生溝において半径方向および軸方向の支持圧が発生する。これにより、シャフト7がスリーブ11に対して非接触状態で支持される。すなわち、静止部材3に対して回転部材4が非接触状態で回転可能となり、これにより記録ディスクの高精度な高速回転が実現される。
この流体軸受装置2を搭載しているスピンドルモータ1を構成している部材は、様々な締結方法、例えば、圧入、接着、溶接、カシメなどにて、部材間を固定(締結)している。しかしながら、HDDなどに用いられるスピンドルモータにおいては、締結強度以外に、低発ガスであること、更に、組立が容易で、安価でなければならない。そこで、これらの項目を満足するためにカシメ工法が用いられることが多くなってきている。
本実施例では、スラストプレート12とスリーブ11との締結にカシメ工法が用いられている。そのカシメ工法を用いたスラストプレート12とスリーブ11の締結方法について図2〜図3を用いて詳細に説明する。
(第1ステップ)
まず、図2(a)に図示されているように、スラストプレート12をカシメ固定するためにスリーブ11にカシメ部11bを形成する。カシメ部11bは、棒材、ブランク材などからスリーブ11を所定の形状に加工する場合は、加工バイトにて形成される。また、焼結材などからスリーブ11を所定の形状に加工する場合は、金型などでカシメ部11bを形成してもよい。また、図2(a)の下側方向に突出しているカシメ部11bの先端形状は、断面尖塔形状となるように形成する。
(第2ステップ)
次に、図2(b)に図示しているように、カシメ部11bの外周面に加工バイト40にて溝部20を形成する。この工程は、カシメ部11bを形成する工程と別工程にしてもよいが、溝部20の位置精度をより向上させるために、同一工程内にて形成してもよい。また、スリーブ11が、焼結材などの場合は、型で形成してもよい。加えて、溝部20を形成した後、カシメ部11bおよび、溝部20を含むスリーブ11の外周面にメッキ処理などの表面処理を施してもよい。
(第3ステップ)
次に、図2(c)に図示しているように、スリーブ11の軸受穴11aにスラストフランジ13が固定されているシャフト7を挿入し、カシメ部11bの内周面11cに沿って、スラストプレート12を挿入する。ここで、スラストプレート12は、カシメ部11bの内周面11cに径圧入してもよい。
(第4ステップ)
そして、図3(a)に図示しているように、断面尖塔形状に突出するように設けられているカシメ部11bを、冶具50を用いて図3(a)の上側方向(矢印方向)に押圧力が加えられる。加えられた押圧力は、図3(b)に図示されているように、溝部20の頂点20aを基点として、カシメ部11bをスラストプレート12の外周側固定部分12aに向かって変形させる。
以上のステップを経て、スラストプレート12がスリーブ11にカシメ固定されるのであるが、ここで、更に詳細にカシメ部11bの状態を、図4を用いて説明する。
図4(a)は、カシメ変形前のカシメ部11bを図示したものである。カシメ部11bに押圧力が加えられることにより、押圧力により生じるスリーブの内部応力(歪み)が図4(a)の上側方向に向かって発生する。カシメ部11bには、溝部20が形成されており、内部応力は、溝部20の頂点20a近傍のスリーブ11bに集中する。内部応力は、その応力を均一化するために、カシメ部11bの半径方向外周面および、内周面方向へ伝達する。しかし、図4(b)に図示しているように、カシメ部11bの内周面側にはスラストプレート12が位置しているので、内部応力が伝達しにくいが、カシメ部11bの外周面には、溝部20が形成されており、内部応力が伝達しやすくなっている。その結果、押圧力により生じるスリーブの内部応力は、溝部20に向かって伝達する。
溝部20に伝達した内部応力は、溝部20を半径方向外側方向に向かって、押し出すように伝達することとなり、内部応力が均一化され、スリーブ11b内部の応力分布が安定する。その結果、図4(c)に図示しているように、溝部20がなくなることで、カシメ部11bの外周面には、押圧力により発生した内部応力が残留することがなくなり、破断やクラックの発生が生じなくなる。加えて、カシメ部11bの内周面側に位置しているスラスト軸受部を構成しているスラストプレート12の外周面には、内部応力の伝達が殆ど発生しなくなり、スラストプレート12の変形が生じにくくなるので、スラスト軸受隙間の変形が生じにくくなる。
更に、図4(a)に図示しているように、溝部20の頂点20aが、スラストプレート12の軸方向外側面12bと同じ位置に形成されることで、カシメ部11bの押圧力による生じる内部応力の分布をより効果的に溝部20の頂点20aに集中させることが可能となり、より押圧力により生じるスリーブの内部応力は、溝部20に向かって伝達するようになる。結果、上述したようにカシメ部11bの外周面には、押圧力により発生した内部応力が残留することがなくなり、破断やクラックの発生が生じなく、スラストプレート12の変形が生じにくくなる。
また、カシメ工法により変形するスラストプレート12の反り量とスラストプレート12とスリーブ11の取付け強度比率を実験にて確認した。図5は、本発明の図1に示す流体軸受装置におけるスラストプレート12の反り量(μm)と、取り付け強度比率(%)を実験により確認したデータである。
図5のデータにおける各係数は、図4(a)に図示しているように、Doはスラストプレート12の直径、r1はカシメ部11bの溝部20の溝底部の厚さ、r1はカシメ部全体の厚さを示している。
図5において、図4(a)に示すスラストプレート12の直径Doは一定であり、r1に示す厚さも一定の条件での評価結果を示している。一般に、カシメ工法に用いられる部分であるスラストプレート12の直径Doは4〜12mm程度であり、厚さr1は0.5〜3.0mm程度である。
今回の実験結果によれば、r2/r1の数値が溝部20の最良の形状を決定する上で重要な指標の一つになることが解った。また、図5(a)に示すようにスラストプレート12の反り量は、r2/r1の数値に対してあまり変化がないが、図5(b)に示すように取り付け強度比率は、r2/r1の数値が1.5以下では強度が小さいが、1.5以上では急激に大きくて必要十分な強度が得られることが解った。これらの結果によれば、r2/r1の数値を1.5以上にすれば、スラストプレート12のカシメ後の反り量を小さく、かつ、取り付け強度は十分大きい流体軸受装置が得られる。
なお、最良の溝部20の形状は初期状態がカシメ後形状である解析モデルを逆解析することによっても求めることができる。
更に、カシメ工法を用いてスラストプレート12をスリーブ11に固定した後のカシメ部11bの外周面の状態を確認してみた結果、図4(c)に図示されているA部の面粗さに変化が生じていることが解った。具体的には、カシメ前のスリーブ外周面の面粗さが6.0μmであった部分が、3.0μmと変化していた。これは、カシメにより生じた内部応力を溝部20にて均一化したことで溝部20の表面が引張変形したためであると思われる。
この面粗さの変化により、スリーブ11の外周面の光沢が変化することとなり、目視にて変化を確認することができた。ここで、更に、この面粗さの変化について検討進めた。具体的には、カシメする際の押圧力を変化させて、スリーブ11の外周面のカシメ後の面粗さを目視確認できるかどかを確認してみた。その結果、目視で確認できるのは、初期の面粗さの半分の面粗さ以下に変化した場合であった。更に、目視確認ができたそれぞれのサンプルについて、振動・衝撃試験および、信頼性試験を行ってみた。結果として、カシメ後の面粗さが、1.0μm以下では、信頼性試験実施後、微小なクラック(表面の破断)が確認できた。
以上の結果より、カシメ後の面粗さを初期の状態から約半分の面粗さにすることで、長期の信頼性試験での確認を行わずに、且つ、目視にてカシメによるカシメ部外周面の破断やクラックの発生を事前に抑制でき、より信頼性の高い流体軸受装置が得られる。
本発明にかかる流体軸受装置および、その製造方法は、カシメにより発生する内部応力を均一化され、スリーブのカシメ部外周面の破断・クラックの発生を防止することができる効果を有し、組立工数が少なくかつ、安価で、外的な衝撃・振動に耐えうることが必要な部材間の締結を行うことが必要なスピンドルモータ等に有用である。
本発明の流体軸受装置の製造方法により製造された流体軸受装置および、それを用いたスピンドルモータの断面図 (a)スリーブにカシメ部を形成する状態を示す断面図、(b)カシメ部の外周面に溝部を形成する状態を示す断面図、(c)スラストプレートをスリーブの軸受穴に挿入する状態を示す断面図 (a)スリーブの溝部を形成する位置を示す断面図、(b)スラストプレートにカシメ固定した状態を示す断面図 (a)スリーブの溝部の詳細断面図、(b)スリーブをカシメている状態を示す断面図、(c)スラストプレートにカシメ固定した詳細断面図 (a)本発明のスラストプレート反り量を示す図、(b)スラストプレート取り付け強度比の説明図 従来の流体軸受装置断面図
符号の説明
1 スピンドルモータ
2、101 流体軸受装置
3 静止部材
4 回転部材
5 ハブ
5a ディスク載置部
6 マグネット
7 シャフト
7a 凸部
8 ステータ
9 ベース
9a 保持部
10 ステータコア
11、102 スリーブ
11a 軸受穴
11b、102a、102aa カシメ部
11c 内周面
12、103 スラストプレート
13、105 スラストフランジ
14 潤滑流体
15 シール
20、20b 溝部
20a 頂点
20c カシメ変形後のカシメ部外周面
40 加工バイト
50 冶具
102b カシメ変形突出部
104 外周逃げ部

Claims (6)

  1. シャフトと、
    前記シャフトが回転自在に挿入される軸受穴を有するスリーブと、
    前記シャフトの端面に対向し、前記スリーブの前記軸受穴を閉塞するスラストプレートを有し、
    前記スラストプレートを前記スリーブにカシメ工法にて固定する流体軸受装置の製造方法であって、
    前記スリーブの閉塞側にカシメ部を形成する第1の工程と、
    前記カシメ部の外周面に溝部を形成する第2の工程と、
    前記スラストプレートを前記スリーブの軸受穴に挿入する第3の工程と、
    前記溝部を基点に前記カシメ部を内周方向に変形させて、前記スラストプレートをカシメ固定する第4の工程と、
    を有する流体軸受装置の製造方法。
  2. 前記2の工程において、前記溝部の半径方向頂点を前記スラストプレートの前記シャフトの対向面の裏側の面よりも軸線方向外側に位置するように前記溝部を形成したことを特徴とした請求項1記載の流体軸受装置の製造方法。
  3. 前記第2の工程にて形成された前記溝部が、式(1)を満足することを特徴とした請求項1および請求項2に記載の流体軸受装置の製造方法。
    r2/r1≧1.5・・・(1)
    r1:前記溝部が形成されている部分の半径方向長さ
    r2:前記溝部が形成されていない部分の半径方向長さ
  4. シャフトと、
    前記シャフトが回転自在に挿入される軸受穴を有するスリーブと、
    前記シャフトの端面に対向し、前記スリーブの前記軸受穴を閉塞するスラストプレートと、
    前記シャフト、前記スリーブと前記スラストプレートにて形成された間隙に介在している潤滑流体と、を有し
    前記スリーブに形成された前記スラストプレートをカシメ固定するための環状のカシメ部の外周面には、前記スリーブの他の外周面とは異なる面荒さ部分を有することを特徴とする流体軸受装置。
  5. 前記異なる面荒さ部分は、前記スリーブの他の外周面の面荒さの2分の1であることを特徴とする請求項4に記載の流体軸受装置。
  6. 前記異なる面荒さ部分は、前記スラスト軸受部を形成している前記スラストプレートの面よりも軸線方向外側に位置していることを特徴とした請求項5および、請求項6に記載の流体軸受装置。
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