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JP2008273014A - 記録装置及び記録装置の制御方法 - Google Patents

記録装置及び記録装置の制御方法 Download PDF

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JP2008273014A JP2007118635A JP2007118635A JP2008273014A JP 2008273014 A JP2008273014 A JP 2008273014A JP 2007118635 A JP2007118635 A JP 2007118635A JP 2007118635 A JP2007118635 A JP 2007118635A JP 2008273014 A JP2008273014 A JP 2008273014A
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Abstract

【課題】インクを吐出する複数のノズルが配列されているノズル列を備えているインクジェットヘッドを具備する記録装置において、印字データが、吐出不良を起こさず、吐出量が極端に低下せず、画像の品位が劣化しないようにする。
【解決手段】ノズル列に配列されている複数のノズルの中で、インクを吐出することができない不吐ノズルの位置を記憶する不吐ノズル位置記憶手段とを有する。上記不吐ノズルを含むノズル列中で、上記不吐ノズルの近傍に位置する複数の正常ノズルについて、不吐補完優先順位と、上記不吐ノズルが印字する位置に隣接する位置とに応じて、上記不吐ノズルが吐出すべきデータを、上記正常ノズルに割り当てる。上記走査の方向に沿ったカラムのデータを、所定数のカラム分、作成する毎に、上記不吐ノズルが吐出すべきデータを割り当てるデータ割当手段を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、記録装置に関し、特にインクジェット式の記録装置に関する。
たとえば、インクジェット式のプリンタにおいて、複数個のノズルを有する印字ヘッドの中で、1個でも不吐出のノズルがあれば、プリントした成果物の上に白筋が発生し、正式には使用できない印刷物になる。
このように、印字ヘッドの中に不吐ノズルが1つでも発生すると、従来は、その不吐有り印字ヘッドの使用を停止する以外には対処する手段がない。印字ヘッドの製造段階で不吐ノズルを発見すると、その不吐ノズルを含む不吐有り印字ヘッドを廃棄する以外に方法はない。また、プリンタがユーザの手に渡った後に、印字ヘッドに不吐ノズルが発生すると、ユーザは、印字ヘッドを買い替える以外に対応することができない。
上記のように、印字ヘッド内に不吐ノズルが発生する状況は、プリンタ製造メーカ側とユーザ側との双方にとって、経済的負担を強いる。
しかも、昨今のプリンタは、印字ノズルの数が非常に多く、1色あたり512ノズルが設けられ、これが6色分、設けられている場合、そのノズルの総計は3072ノズルになる。このようにノズルの数が増えれば、プリンタ1台当たりに、不吐ノズルが発生する確率も増えるので、プリンタ製造メーカ側とユーザ側との双方の経済的負担が増加する。
このような状況を回避すべく、昨今、幾つかのプリンタ・メーカから、印字ヘッド内の不吐ノズルの印字データを補完する所謂、不吐補完に関する提案がされている(たとえば、特許文献1参照)。この特許文献1記載の発明は、不吐ノズルの上下いくつかの正常印字ノズルに対して、規定の不吐補完優先順位に応じて、不吐ノズルに割り当てられている印字データを移動させる発明である。これによって、不吐ノズルの印字データを補完し、正常な印刷を可能にしている。
また、複数個のノズルを有する印字ヘッドを用いて記録する場合、記録される画像の品位は、印字ヘッド単体の性能に依存することが多い。印字ヘッドの吐出口の形状や電気熱変換体(吐出ヒータ)のバラツキ等、記録ヘッド製作工程時で生じる僅かな違いが、吐出されるインクの吐出量や吐出方向の向きに影響を及ぼし、最終的に形成される画像の濃度ムラとして画像品位を劣化させる原因になる。
このような状況を回避すべく、マルチ走査記録を用いた記録法が行われている。たとえば、128個の複数ノズルを有する印字ヘッドにおいて、2スキャンのマルチ走査で記録する場合、印字ヘッドの128ノズルは、上64ノズルと、下64ノズルとのグループに分けられる。そして、1ノズルが1回のスキャンで印字するドットは、規定の画像データを、所定の画像データ配列に従い、約半分に間引いたものである。そして、2回目のスキャン時に残りの半分の画像データに基づいて、1回目のスキャンでドットが形成されなかった箇所に、ドットを埋め込み、64画素単位領域の印字を完成させる。このような記録法を用いると、各ノズル固有の印字画像への影響が半減されるので、画像品位の劣化が緩和される。
この記録法を用いる際、1スキャン目と2スキャン目とでは、画像データを、予め定められた配列(マスク)に従い、互いに埋め合わせるように分割する。通常、この画像データ配列(間引きパターン)は、縦横1画素毎に、ちょうど千鳥格子になるような配列を用いるのが最も一般的である。単位印字領域において、千鳥格子を印字する1スキャン目と、逆千鳥格子を印字する2スキャン目とによって印字が完成される。
また、インクジェット式のプリンタは、印字ヘッドの吐出口から、流体であるインク滴(記録液)を吐出飛翔させ、これを被プリント材に付着させてプリントする。したがって、流体力学的な種々の不都合な現象が、プリントヘッドの限界印字スピード以上又は近傍で使用すると、不吐が発生する。また、インクは液体であるので、その粘性や表面張力等の物理的状態は、環境温度やインクの放置時間によって常に大きく変動する。したがって、ある状態で印字可能であっても、環境温度やインクタンクのインク残量の低下による負圧の増加等によって、印字が困難になる場合がある。
限界吐出周期付近で使用していると、流路へのインクのリフィル(再充填)が間に合わず、リフィルされる前に、次の吐出動体が始まり、吐出不良を起こし、また、吐出量が極端に低下するという問題がある。
つまり、千鳥格子の画像データ配列(間引きパターン)を用いたマルチ走査記録は、高速印字におけるインクのリフィル(再充填)を間に合わせ、かつ印字ヘッドのばらつきによる画像品位の劣化を防ぐには、有効な手段である。
特開2005−96424号公報
しかし、上記不吐ノズルを補完制御する場合、不吐ノズルの印字データは、上下いくつかの正常印字ノズルに対して、所定の不吐補完優先順位に応じて、不吐ノズルに割り当てられた印字データを移動させる。したがって、不吐ノズルの補完制御後の印字データは、千鳥格子の画像データ配列にはならない場合があり、この場合、その印字データは、吐出不良を起こし、また、吐出量が極端に低下し、画像の品位が劣化する可能性があるという問題がある。
本発明は、インクを吐出する複数のノズルが配列されているノズル列を備えているインクジェットヘッドを具備する記録装置において、印字データが、吐出不良を起こさず、吐出量が極端に低下せず、画像の品位が劣化しない記録装置を提供することを目的とする。
本発明は、インクを吐出する複数のノズルが配列されているノズル列を備えているインクジェットヘッドを用い、上記インクジェットヘッドを記録媒体に走査しながら記録する記録装置である。また、本発明は、上記ノズル列に配列されている複数のノズルの中で、インクを吐出することができない不吐ノズルの位置を記憶する不吐ノズル位置記憶手段とを有する。本発明は、上記不吐ノズルを含むノズル列中で、上記不吐ノズルの近傍に位置する複数の正常ノズルについて、不吐補完優先順位と、上記不吐ノズルが印字する位置に隣接する位置とに応じて、上記不吐ノズルが吐出すべきデータを、上記正常ノズルに割り当てる。また、本発明は、上記走査の方向に沿ったカラムのデータを、所定数のカラム分、作成する毎に、上記不吐ノズルが吐出すべきデータを割り当てるデータ割当手段を有する記録装置である。
本発明によれば、インクを吐出する複数のノズルが配列されているノズル列を備えているインクジェットヘッドを具備する記録装置において、印字データが、吐出不良を起こさず、吐出量が極端に低下せず、画像の品位が劣化しないという効果を奏する。
発明を実施するための最良の形態は、次の実施例である。
[原理]
まず、本発明の実施例1である記録装置PR1を実現するために必要な原理について説明する。
図1は、実施例1である記録装置PR1において、ノズルの不吐がある場合に、印字の様子を簡易的に示す図である。
図1は、印字ヘッド10内の特定のノズル列11を抜き出して記述した図である。
このノズル列11の中には、図1に内に示すように正常ノズル12(多数、設けられている)と、不吐ノズル13(ノズル列11内に、1つだけあるものと仮定する)とが存在するものとする。
印字イメージ20は、印字ヘッド10のノズル列11によって紙面上に作られる印字イメージである。このときに、印字ヘッド10は、主走査方向21に移動しながら印字イメージ20を印字する。このときに、印字ヘッドの吐出タイミングが、電気的に決められ、印字ヘッド10のノズル列11は、主走査方向21に対して、規定の間隔=カラム間隔22を守りながら、印字イメージ20を形成する。そして、主走査方向21と直交する方向に対しても、規定の間隔=ラスタ間隔23を守りながら、印字イメージ20を形成する。なお、規定の間隔=ラスタ間隔23は、通常、ノズル列11の機械的な間隔に準ずることが多い。また、図1に示す印字イメージ20は、印字ヘッド10が、主走査方向21に1回スキャンする場合における印字イメージである。
印字イメージ20の中で、正常ノズル12は、正常ノズルが印字すべき位置25に吐出する。また、不吐ノズル13が印字すべき位置(印字されなかった位置)26に、本来、不吐ノズル13が吐出する筈であるが、その位置に吐出することができない。
実施例1は、規定の画像データ配列(千鳥配列)を損なわずに、不吐ノズル13が印字すべき位置(印字されなかった位置)に、あたかも印字されたかのように見せかけることが目的である。
まず、補完対象エリア24のみを用い、この補完対象エリア24の中で、不吐ノズル13が印字すべき位置26に吐出できないことを補完する様子について説明する。
図2は、本発明の実施例1における不吐補完の原理を、最も簡素に示す図である。
図2(1)は、図1に示す補完対象エリア24を取り出して示す図である。
この補完対象エリア24には、正常ノズル12が印字すべき位置と、不吐ノズル13が印字すべき位置とが含まれている。
図2(2)は、図2(1)に示す補完対象エリア24における不吐ノズル13が印字すべき位置に吐出できないことを補完するために、不吐ノズル13が印字すべき位置以外の位置に、不吐補完優先順位を示す図である。
この段階では、不吐補完優先順位を与える位置に、正常ノズル12が印字するデータを有するか否かとは関係なく、不吐補完優先順位の番号を付ける。図2(2)に示す例では、単純に、図の上から順番で、1、2、3、4と、番号を与える。この番号は、2、4、1、3等、他の順序であってもよい。
図2(3)は、図2(2)で与えた不吐補完優先順位に従って、不吐ドットの補完が行われる様子を示す図である。
補完対象エリア24の中にある印字ドットのパターンを、図2(1)に示すように固定して考えずに、3つのケースの場合について、それぞれ、どのような不吐ドットの補完が行われるかについて、説明する。
先ず、不吐ノズル13が印字すべき位置に吐出できないことを補完するケース(不吐補完ケース)1について説明する。
不吐補完ケース1は、0個の印字データと、1つの不吐ノズルによって印字が行われなかったデータとが存在するケースである。この場合、上記1つの不吐によって印字が行われなかったデータは、そのまま、不吐補完優先順位の最も高い位置に移される(すなわち、ドットの補完が行われる)。不吐補完ケース1では、それが、図中の一番上にあるドット(=不吐補完優先順位1を有するドット)の位置である。
次に、不吐補完ケース2について説明する。
図2(3)に示す不吐補完ケース2は、1つ前のカラムに、1個の印字データが存在し、1つの不吐ノズルによって印字が行われないデータが存在するケースである。上記1つの不吐によって印字が行われないデータは、本来、図中の一番上にあるドット(=不吐補完優先順位1を有するデータ)に補完される(インクを打つ)。しかし、1つ前のカラム(すなわち千鳥配列にならない隣接位置)に、印字データが存在するので、不吐補完優先順位1を除いた不吐補完優先順位のうちで、不吐補完優先順位の最も高い位置に移される。不吐補完ケース2では、それが、図中の、上から2番目にある位置(=不吐補完優先順位2を有する位置)である。
次に、不吐補完ケース3について説明する。
不吐補完ケース3は、1つ前のカラムに1個の印字データが存在し、1個の印字データと、1つの不吐ノズルによって印字が行われないデータとが存在するケースである。上記不吐ノズルによって印字が行われないデータは、不吐補完ケース2と同様の理由で除かれた不吐補完優先順位1と、印字データが存在するので除かれた不吐補完優先順位2とを除いた不吐補完優先順位のうちで、不吐補完優先順位の最も高い位置に移される。不吐補完ケース3では、それが、図2において、下から2番目の位置(=不吐補完優先順位3の位置)である。
このように、図2(2)のプロセスで与えられた不吐補完優先順位と、補完対象エリア24の中にある印字データとを観察する。そして、正常ノズル12によって印字が可能であり、かつ、印字が行われていないデータの位置の中で、最も不吐補完優先順位の高い位置に、不吐補完を行うアルゴリズムによって、不吐補完を行う(インクを打つ)。
図2(4)は、このアルゴリズムを適用して、元の例である図2(1)に、不吐補完を行った様子を示す図である。
図2(2)の順番で、不吐補完優先順位を付けた場合、図2(1)では、不吐補完優先順位1の位置と、1つ前のカラムに印字データが存在する。この場合、補完可能な不吐補完優先順位の位置は、3、4であるので、最も高い不吐補完優先順位3の位置に、不吐補完する。
実施例1を実現するために必要な原理について簡単にまとめる。第1の原理は、印字ヘッド内に不吐ノズル13があり、その位置に印字すべきデータが存在する場合、その印字データを、前後の印字カラムデータの配置を参照し、不吐ノズル13の近傍の上下正常ノズルに移動する原理である。第2の原理は、上記の印字データの移動は、予め定められている不吐補完優先順位と、不吐補完を行うべき正常ノズル12の位置にある印字データとの関係で決定される原理である。第3の原理は、上記第1、2の原理によって不吐補完を実現した場合、印字ヘッドが主走査方向21に1回スキャンする間に、不吐ノズル13に対する補完は終了している原理である。
以上が、実施例1を実現するために必要な原理である。
[構成、及び、データ・フロー]
図3は、ASIC3の内部構成と、そのデータの流れの概略とを示す図である。
実際のプリンタASIC3は、図3では、書ききれない程の複雑な構造を有するが、図3では、実施例1に関係する不吐補完機能に関係ある部分のみについて、その内部構成を示す。
まず、ASIC3以外に不吐補完機能のデータ・フローを説明する上で、機能に対する理解を促すために附加しておくべき要素が2つある。
1つの要素は、パーソナル・コンピュータPCと、印字ヘッド10とである。パーソナル・コンピュータPCは、実施例1の不吐補完機能が内蔵されているプリンタの外部に存在し、印字データをプリンタに対し、より厳密には、ASIC3のデータ受信部に対して、転送する。また、印字ヘッド10は、プリンタの成果物であるプリント出力を作成するためのヘッドであり、上記原理で説明したように、印字ヘッド10の中に、正常印字ノズルに混じって、不吐ノズル13が存在する。また、印字ヘッド10の動作を制御するデータ、すなわち、印字データや吐出パルス信号等は、ASIC3の内部で生成される。
次に、ASIC3の内部について説明する。
先ず、主要なブロックについて述べる。CPU34は、ASIC3の全体の動作を統括・管理するCPUである。SD−RAM35は、実施例1のプリンタ・システムのメイン・メモリである。SD−RAMである必要はなく、D−RAMでも、S−RAMでも、RAMの定義の範疇に属するメモリであればよく、SD−RAM以外のメモリを代用するようにしてもよい。そして、ASIC3中、それ以外のブロックは、所謂、ランダム・ロジックといわれる部分であり、これらによって、プリンタ特有の動作と、実施例1の不吐補完機能特有の動作とが実現される。
次に、このランダム・ロジック部分について説明する。
インタフェース部41は、上記パーソナル・コンピュータPCから転送されたデータを受信するインタフェース部である。たとえば、インタフェース部41は、IEEE1284やUSBやIEEE 1394等、インタフェースのプロトコルに合わせて信号を取り込み、ASIC3が扱いやすい形に、データを生成する責務を有する。ASIC3が扱いやすい形は、データを1byte単位に整形した形である。
インタフェース部41がASIC3の内部に取り込んだデータは、受信データ制御部42に送られる。受信データ制御部42の責務は、インタフェース部41が受信したデータを受け取り、SD−RAM35に保存することである。SD−RAM35の中で、この受信データ制御部42によって制御される部分を、受信バッファと呼ぶ。
受信データ制御部42がSD−RAM35の中に保存したデータは、各印字制御のタイミングに応じて、印字データ生成部44に読み込まれ、印字データが生成される。通常、この印字データ生成部44は、その役割によって、H−V変換部、データ展開部、マルチパス・マスク制御部等、様々な機能に分割される。
また、上記各機能のそれぞれが、SD−RAM35にアクセスし、その独自の機能によるデータ処理を行う場合、SD−RAM35内のアクセス領域を、ワーク・バッファ、プリント・バッファ、又は、マスク・バッファ等のように、名前を変えて呼ぶ。しかし、本件では、これらの機能について詳しく述べることは、不吐補完機能を説明することと関連が薄いので、上記の機能を一括して「印字データ生成部」として扱う。
上記印字データ生成部44が作成した印字データは、印字データ格納用S−RAM45に保存される。この印字データ格納用S−RAM45は、システム上、必須のものではないが、昨今のプリンタでは、印字データを大量に作り置き等し、印字速度を向上させる場合が多い。このように、プリント・データをS−RAMのような高速アクセス可能なメモリに、一旦、格納する場合が多い。なお、D−RAM系のメモリは、アクセス時間がかかり過ぎるので不適である。
また、非常に重要なことは、ここで扱われているプリント・データは、マルチ・パス、INDEXデータ展開、また、マスク処理等、各種データ処理を完全に施された後のデータであり、これを印字ヘッド制御部に送れば、即座に印字可能な形態のデータである。実施例1の不吐補完機能は、このデータに対して、更に不吐補完処理を行うものである。
印字データ格納用S−RAM45は、印字データ読み出し部46が読み出す。このときに、印字ヘッド10内部に、不吐ノズル13が存在しなければ、印字データ読み出し部46が読み出したデータは、直接、印字ヘッド制御部47に送られる。この印字ヘッド制御部47は、受信した印字データを、印字ヘッド10に転送し、印字ヘッド10へ、ヒート・パルス信号を送信する等、印字ヘッド10特有のハード制御を行う。
また、エンコーダ信号49から、各種印字タイミングを生成する印字タイミング生成部48も存在する。印字タイミング生成部48は、エンコーダ信号49から、適切な間隔で信号を生成する。そして、印字データ生成部44、印字データ読み出し部46、印字ヘッド制御部47、後述する不吐補完データ読み出し部57が、適切なタイミングでデータをやり取りできるようにする。
次に、実施例1の不吐補完機能に関する部分について説明する。不吐補完機能に関するブロックは、ASIC3内部の不吐補完ブロック50である。
まず、不吐情報格納部51は、印字ヘッド内部のどのノズル位置に、不吐ノズル13があるのかを設定するメモリである。この設定は、CPU34が行う。この不吐情報格納部51に設定されている不吐ノズル13の情報は、不吐補完データ抽出タイミング生成部52と、印字データ読み出し部46と、不吐補完後のデータ生成部58とに転送される。
不吐補完データ抽出タイミング生成部52は、転送されたデータに基づいて、不吐補完データ抽出タイミング信号を生成する。すなわち、上記印字データ生成部44は、現在、印字ヘッド10内のどの(正常か不吐かによらず)ノズルのデータを生成し、印字データ格納用S−RAM45に書き込むかを判別可能である。したがって、現在扱っている印字データと印字ヘッド10内のノズルとの関係を示す情報を、印字データ生成部44から受信する。これによって、現在扱っているのは、不吐ノズル13の吐出データであるのか否か、又は、上記原理で説明した不吐ノズル13近傍の上下の不吐補完を行うべきノズル位置の吐出データであるのか否かを判断可能である。勿論、印字ヘッド内に不吐ノズル13が無ければ、不吐補完データ抽出タイミング生成部52は、何も信号を出力しない。
このデータに基づいて、不吐補完データ抽出タイミング生成部52は、不吐補完用データを取り込むタイミングを、不吐補完用データ抽出部53に知らせることが可能である。上記不吐補完データは、不吐ノズル13の吐出データと、不吐補完をすべき正常ノズル12位置の印字データと、不吐補完前後のカラムデータとである。
不吐補完データ抽出部53は、印字データ生成部44が出力するプリント・データの信号線と接続されているので、不吐補完データ抽出タイミング生成部52が通知するタイミングに従って、プリント・データの中から、不吐補完用データのみを抜き出す。
抜き出された不吐補完用データは、不吐補完アルゴリズム実行部60に転送される。不吐補完アルゴリズム実行部60は、上記原理で示した不吐補完データ演算を行うブロックである。
上記原理によれば、不吐補完データ演算を行うためには、不吐補完優先順位が必要である。不吐補完ブロック50内にある不吐補完優先順位設定部55によって、上記不吐補完アルゴリズム実行部60に、不吐補完優先順位データが転送される。不吐補完優先順位設定部55は、CPU34の設定によって、不吐補完優先順位を設定することが可能な機能を有する。このような不吐補完優先順位設定部55を設けることによって、ASIC3を設計し、製造した後でも、不吐補完優先順位を、ファーム・ウェアによって柔軟に変更できる。
不吐補完アルゴリズム実行部60は、実施例1の中でも重要な機能であるので、別途詳しく説明する。
図4は、不吐補完アルゴリズム実行部60の具体例を示す図である。
上記のように、不吐補完アルゴリズム実行部60には、不吐補完優先順位データと、抽出された不吐補完用データと、不吐補完前後のカラムデータとが入力されている。上記抽出された不吐補完用データは、不吐ノズル13の吐出データと、不吐補完をすべき正常ノズル12の位置の印字データとである。
説明するために、幾つかの仮定を行う。
まず、図4に示すように、上記原理で説明したのと同様に、不吐ノズル13の上下2ノズルの正常ノズル12の位置について、不吐補完を行う(不吐ノズル13の代わりに、正常ノズル12がインクを吐出する)。また、この位置について抽出された不吐補完用データは、図4に示すように、一番上の位置にのみ、印字データがあったものと考える。なお、不吐ノズル13の位置に印字データが有るか無いかについては、後で議論する。さらに、その不吐補完を行う正常ノズル12の位置、すなわち、4箇所について、不吐補完優先順位を設定するが、図4に示すように、上から、1、2、3、4の順番が付与されていたとする。
次に、不吐補完アルゴリズム実行部60の構成要素と、そのアルゴリズムの実現とについて言及する。
不吐補完アルゴリズム実行部60に入力された3つのデータ、不吐補完優先順位データと、抽出された不吐補完用データと、不吐補完前後のカラムデータとは、先ず、不吐補完可能位置の抽出部61に入力される。このブロックでは、不吐補完優先順位データの中で、正常ノズル12による印字データが無く、不吐補完が可能な不吐補完優先順位のみを抽出することが目的である。
図4に示すように、不吐補完優先順位データの内で、順位1の位置と1つ前のカラムの3の不吐補完優先順位の隣とに、印字データが存在するので、不吐補完が可能な不吐補完優先順位は、2、4である。つまり、隣接する2つの位置に印字データが付与されない。すなわち、隣接する2つの位置の双方には、インクが打たれないようにしている。
抽出された不吐補完が可能な不吐補完優先順位データは、不吐補完優先順位判断部62に転送される。そして、不吐補完が可能な不吐補完優先順位の中から、最も高い不吐補完優先順位を、1つだけ、決定する。図4に示す例において、不吐補完が可能な不吐補完優先順位は、2、4であり、この中で、一番高い不吐補完優先順位は、2である。
最後に、不吐補完データ合成部63が、データ処理を受け、不吐補完が完成する。ブロックの第1の責務は、不吐補完優先順位判断部62が出力した一番高い不吐補完優先順位の位置のデータと、不吐補完アルゴリズム実行部60のオリジナルの入力信号の1つである上記抽出された不吐補完用データとを合成することである。そして、不吐補完後の印字データを作成することである。
ただし、ブロックの第2の責務は、不吐ノズル13の位置に、元々、印字データが有るのか否かを判断することである。そして、その場所に印字データが有れば、上記第1の責務で記載したように、不吐補完後の印字データを作成し、この作成されたデータを、不吐補完アルゴリズム実行部60の出力として出力する。逆に、その場所に印字データが無ければ、上記抽出された不吐補完用データを、そのまま不吐補完アルゴリズム実行部60が出力する。
以上が、不吐補完アルゴリズム実行部の機能と構成とである。参考のために述べると、本ブロックの与えるアルゴリズム(=不吐補完のアルゴリズムそのもの)部は、組み合わせ回路のみで作成可能であり、ゲート量増加の原因となるFF等の順序回路を一切必要としない。すなわち、非常に簡素で、かつ、安価に、実現可能なアルゴリズムと言える。
次に、図3に再度、戻って、その続きを説明する。
不吐補完アルゴリズム実行部60の成果物である不吐補完されたデータは、不吐補完データ用S−RAM56に書き込まれる。不吐補完データ用S−RAM56は、印字データを記憶している上記印字データ格納用S−RAM45に対応するメモリである。
不吐補完されたデータは、最終的な印字データでもあるので、この印字データ格納用S−RAM45に記憶してもよい。しかし、このようにすると、印字データ格納用S−RAM45に対する書き込みブロックが、印字データ生成部44と、不吐補完アルゴリズム実行部60との2つになり、バスの調停やコンフリクトが予想される。これが基で、プリンタ・システムとしてのパフォーマンスの低下が懸念されるので、不吐補完されたデータ専用に、別途、S−RAMを設けている。しかし、今後、プリンタ・システムの能力が、飛躍的に向上した場合、印字データ格納用S−RAM45を併用することも可能である場合も考えられる。
次に、上記不吐補完データ用S−RAM56に書き込まれた不吐補完されたデータは、規定のタイミングで、不吐補完データ読み出し部57が読み出す。上記「規定のタイミング」は、印字データ読み出し部46と同期していることである。
すなわち、先ず、印字データ格納用S−RAM45には、正常ノズル12の印字データも、不吐ノズル13の印字データも、全て、含まれている。しかし、不吐補完データ用S−RAM56には、不吐ノズル13の周辺(本実施の仮定では、「上下2ノズル」分)のノズル印字データしか記憶されていない。そして、実施例1の目指すところは、最終的に、印字データ格納用S−RAM45のデータに、不吐補完データ用S−RAM56のデータを適切に実装することである。印字データ格納用S−RAM45のデータは、正常ノズル12の印字データも不吐ノズル13も含まれている印字データである。また、不吐補完データ用S−RAM56のデータは、不吐ノズル13の周辺のノズル印字データであり、不吐補完を施した後のデータでもある。
したがって、印字データ読み出し部46が、不吐補完に関係するノズルのデータを読み出しているときに、不吐補完データ用S−RAM56からも、それに対応するデータを読み出し、その2つを適切に実装することが必要である。これをバラバラのタイミングで読み、後で、別途、上記2つを適切に実装する順序回路を作成することも可能であるが、この場合、順序回路の仕掛けが大きくなる。したがって、小規模、簡素、安価にシステムを作成する観点からは、望ましい手段とは言えない。
よって、不吐補完データ読み出し部57は、印字データ読み出し部46からの信号に基づいて、これに同期した形で、不吐補完されたデータを読み出す必要がある。また、印字データ読み出し部46は、自分が現在読んでいる印字データが、不吐補完に関係するか否かを判断した後に、不吐補完データ読み出し部57に信号を出力するために、不吐情報格納部51が出力する不吐ノズル13の情報が必要である。
次に、不吐補完データ読み出し部57が読み出した不吐補完されているデータは、それと同期して、印字データ読み出し部46が読み出した印字データと共に、不吐補完後のデータ生成部58に転送され、印字データに対する不吐補完されたデータが実装される。なお、上記手順によれば、この印字データは、不吐補完に関係するノズル位置のデータでなければならない。
図5は、実施例1において、不吐補完システム内の要素である不吐補完後のデータ生成部の構成を示す図である。
簡単に説明すると、先ず、上記のように、不吐補完されたデータと、印字データとが入力される。次に、不吐補完されたデータは、印字データと同じビット数に拡張される。通常、プリンタでは、印字データは、byteやword等、8の倍数の単位でデータが扱われる。これに対して、不吐補完されたデータは、それよりも少ないビット数の場合があり、この場合、印字データと同じビット数に合わせる必要がある。なお、実施例1では、不吐ノズル13が1ビット、不吐補完の対象となるノズル分が4ビットの合計5ビットである。
実施例1では、図5に示すように、印字データは8ビット(=1byte)で扱われていると考えると、不吐補完されたデータは、5ビットから8ビットに拡張する必要がある。拡張の方法は、簡単であり、不吐情報格納部51から転送される不吐ノズル13の位置情報に基づいて、どの位置を拡張するかを決定し、拡張する位置には、”0”(NULLデータ)を詰める。このようにして、ビット拡張がされた不吐補完されたデータと印字データとを、ビットOR回路581に送り、各ビット同士の論理的OR演算を行って、これを。不吐補完後のデータ生成部58の出力として出力する。
図5を良く見ると、不吐補完後のデータ生成部58の入力である不吐補完されたデータ(ビット拡張された後のもの)と、不吐補完後のデータ生成部58の出力である不吐補完されたデータとを実装した状態の印字データは、全く同じデータである。
この場合、ビットOR回路581が必要ないように思われるが、そうではない場合も存在する。たとえば、実施例1の仮定によれば、同じ1byteの印字データの中に、隣接するノズルの印字データは、印字ヘッド10内のノズルの形態と同じ様に、やはり、隣接しているように描かれている。しかし、プリンタのシステムによっては、隣接するノズルの印字データが、異なる1byteの印字データの中にある場合もある。この辺りの様子は、図1の印字ヘッド10とノズル列11とに描かれている通りである。
これは、印字ヘッドの形態やドライブの方法の違いに基づくので、印字データは、このようなフォーマットになるということは、一概に定義することはできない。したがって、印字データのフォーマットに応じて、不吐補完されたデータについて、加工(必要なビットを抜き出すこと)と拡張(印字データのビット幅に合わせて”0”の詰めること)とが必要である。この場合、印字データの中に、不吐補完に関係するノズルのデータが現われる位置や、タイミングが変わるので、それに合わせて、印字データ読み出し部46と、不吐補完データ読み出し部57とが連携して動作する必要がある。
このようにして、作成された不吐補完データが実装された印字データは、印字ヘッド制御部47に転送され、そして、印字ヘッド制御部47は、印字ヘッド10のプロトコルに合わせて印字する。この動作は、不吐ノズル13が無い場合と全く同じである。
実施例1によれば、不吐補完の処理エンジンを非常に簡素で、かつ安価な構成で実現している。また、不吐補完処理を、不吐ノズル13に割り当てられていたデータが印字されることと同じ印字パス内で行っているので、不吐補完のためだけの印字パスが存在しない。不吐補完処理は、同じノズル列内で行われるので、たとえば他のノズル列(違った色のノズル列)に別の不吐があっても、そのノズル列の不吐ノズルの印字データが作成される度に、上記と同様の処理アルゴリズムを行えば、不吐補完処理が可能である。
[実施例1に対する改善]
実施例1は、従来の課題について、ほとんど完全な解を与えている。しかし、この実施例1を、そのままプリンタに実装すると、次のような不具合が起こる懸念がある。
すなわち、このような方式で不吐補完すると、不吐補完優先順位の高いノズルのみの寿命が、他の正常ノズル12の寿命よりも短くなる。
本発明の実施例2は、不吐補完優先順位の高いノズルの寿命が、他の正常ノズル12の寿命よりも短くなる懸念を未然に防ぎ、より完全な不吐補完アルゴリズムを提供することを試みるものである。
[原理]
まず、本発明の実施例2を実現するために必要な原理について説明する。
図6は、本発明の実施例2において、ノズルの不吐がある場合における印字イメージ20aを示す図である。
内容的には、図1に示す印字イメージ20と、ほぼ同じである筈である。変更された内容は、図1に示す補完対象エリア24が、1カラム−5ラスタ分であるが、図6に示す補完対象エリア70は、4カラム−5ラスタ分である点である。
補完対象エリア70のエリアのみを用いて、補完対象エリア70の中の不吐ノズル吐出位置を補完する様子について説明する。
図7は、本発明の実施例2において、不吐補完の原理を、最も簡素に示す図である。
図7(1)は、図6に示す印字イメージ20aから、補完対象エリア70を1つ取り出した図である。
この中には、4つの印字位置と、不吐によって印字されなかった位置とが含まれている。ここで説明の便宜上、各カラムにおける不吐ノズル吐出位置を、T1、T2、T3、T4と呼ぶ。
図7(2)は、図7(1)中の不吐ノズルが印字すべき位置を補完するために、不吐ノズルが印字すべき位置以外の場所に、不吐ノズルが印字すべき位置を補完するための不吐補完優先順位が付されている状態を示す図である。
この段階では、不吐補完優先順位を与える位置に、印字データが有るか無いかに関係なく、不吐補完優先順位の番号を付ける。この内容も、図2(2)の説明に対応したものであるが、違いは、不吐ノズルが印字すべき位置T1、T2、T3、T4のそれぞれについて、別々の不吐補完優先順位が与えられている点である。また、補完対象エリア70が、4箇所から16箇所の位置に増えたので、図2(2)に示す例では不吐補完優先順位が1〜4であるが、図7(2)に示す例では、不吐補完優先順位が1〜16である点である。この不吐補完優先順位として、不吐ノズルが印字すべき位置T1、T2、T3、T4と、皆同じパターンを与えるようにしてもよいが、実施例2の目的に沿うためには、図7(2)の例に示すように、別々のパターンを与えることが望ましい。
図7(3)は、図7(2)に示す不吐補完優先順位に従って、不吐ノズルが印字すべき位置の補完が行われる様子を示す図である。
補完対象エリア70の中にある印字ドットのパターンを、図7(1)に示すように固定して考えずに、いくつかのケースについて、しかも、不吐ノズルが印字すべき位置T1、T2、T3、T4の不吐補完について、どのような処理が行われかについて説明する。
先ず、不吐ノズル吐出位置T1の位置に印字データが存在する場合について考える。T1不吐補完(ケース1)は、その一例である。この図が示す状況は、0個の印字データと、1つの不吐によって印字が行われない印字データとが存在するケースである。
この場合、上記1つの不吐によって印字が行われないデータは、そのまま、不吐補完優先順位の最も高い位置に移される。すなわち、データの補完が行われる。ケース1では、不吐補完優先順位1を有するノズルが補完する。
次に、別の例、T1不吐補完(ケース2)について説明する。
この図7が示す状況は、1個の印字ドットと、1つの不吐によって印字が行われなかったドットとが存在する状況である。そして、1個の印字データは、不吐補完優先順位1が付与されている位置に対応している。この場合、上記1つの不吐によって印字が行われないデータは、不吐補完優先順位1と、隣接ドット位置である不吐補完優先順位2とを除いた不吐補完優先順位のうちで、不吐補完優先順位の最も高い位置に移される。ケース2では、不吐補完優先順位3を有するノズルが補完する。
次に、不吐ノズル吐出位置T2に、印字ドットが存在している場合について考える。
ここで、T2の不吐補完処理は、T1の処理が終了した後に行われなければならないと仮定する。T2不吐補完(ケース1)は、その一例である。この図7が示す状況は、0個の印字ドットと、1つの不吐によって印字が行われないデータが存在するケースである。この場合、上記1つの不吐によって印字が行われないデータは、そのまま、不吐補完優先順位の最も高い位置に補完される。ケース1では、不吐補完優先順位1を有するノズルが補完する。
次に、別の例であるT2不吐補完(ケース2)について説明する。この図7が示す状況は、対象補完対象エリア70の1つ前のカラムに、1個の印字データがあり、1つの不吐によって印字が行われないデータが存在するケースである。
この場合、上記1つの不吐によって印字が行われないデータは、1つ前のカラムの印字位置に隣接する不吐補完優先順位1を除いた不吐優先順位のうちで、不吐補完優先順位が最も高い位置に移される。ケース2では、不吐補完優先順位2を有するデータが補完する。
次に、別の例であるT2不吐補完(ケース3)について説明する。
この図7が示す状況は、1個の印字ドットと、1つの補完データ(T2の処理の前に行われたT1の処理の時点で発生したと仮定)が存在する状況である。そして、1個の補完データは、不吐補完優先順位1が与えられた位置に存在している。この場合、上記1つの不吐によって印字が行われないデータは、不吐補完優先順位1と隣接位置となる不吐優先補完優先順位2とを除く不吐優先順位のうちで、不吐補完優先順位の最も高い位置に移される。ケース2では、不吐補完優先順位3を有するデータが不吐補完する。
以下、不吐ノズル吐出位置T1→T2と、不吐補完処理を行った後に、不吐ノズル吐出位置T3→T4の順番で、上記と同様のアルゴリズムで処理を行う。
図7(3)中、T3不吐補完の図で、不吐ノズル吐出位置T3に印字データが存在すれば、不吐ノズル吐出位置T1、T2に行った補完ドットと、元からある印字データとを避けて、補完処理が行われる。図7(3)に示す例において、不吐補完優先順位1が与えられた位置に補完が行われる。不吐ノズル吐出位置T3に、印字ドットが無ければ(印字すべきデータがなければ)、何もしない。
図7(3)中、T4不吐補完を示す例においても、不吐ノズル吐出位置T3に、印字データが存在していれば、不吐ノズル吐出位置T1、T2、T3で行われた補完データと、元からある印字データとを避けて、補完処理が行われる。この図に示す例において、不吐補完優先順位1が与えられている位置に補完が行われる。不吐ノズル吐出位置T4に、印字データが無ければ、何も行われない。
図7(4)は、上記アルゴリズムを適用して、元の例である図7(1)について、不吐補完を行った様子を示す図である。
図7(4)に示すT1不吐補完の例は、不吐ノズル吐出位置T1の不吐補完が行われている例である。不吐ノズル吐出位置T1には、印字データが存在し、不吐補完優先順位1の位置に、印字データが存在する。したがって、不吐ノズル吐出位置T1に印字すべきデータは、不吐補完優先順位1と隣接位置である不吐補完優先順位2とを除いた、不吐補完優先順位3の位置に移動される。
不吐ノズル吐出位置T2の処理(T2不吐補完)の様子を、図7(4)に示す。
しかし、不吐ノズル吐出位置T2の位置には、印字データが存在しないので、補完処理は行われない。
次に行われる不吐ノズル吐出位置T3の処理(T3不吐補完)の様子を、図7(4)に示す。
不吐ノズル吐出位置T3には、印字ドットが存在し、不吐補完優先順位1の1つ前のカラムの位置に印字データが存在する。そこで、不吐補完優先順位1を除く不吐優先順位のうちで、最も優先度の高い順位を探すと、不吐補完優先順位2が空いている。そのため、不吐ノズル吐出位置T3の代わりに印字すべき位置は、不吐補完優先順位2の位置に移動される。
次に行われる不吐ノズル吐出位置T4の処理(T4不吐補完)の様子を図7(4)に示す。しかし、不吐ノズルが印字すべき位置T4には、印字データが存在しないので、補完処理を行わない。
実施例2を実現するために必要な原理ついてまとめる。実施例1では、印字ヘッド内に不吐ノズル13があり、その位置に印字すべきデータが存在する場合、その印字データを、不吐ノズル13の近傍の上下の正常ノズルに移動する。なお、実施例1では、不吐ノズル13の近傍における上下の正常ノズルを、不吐ノズル13の上下2ノズルと仮定して、説明した。
しかし、実施例2では、その補完エリアを増加させ、数カラム分のエリア内(本原理では、それを4カラムであると仮定した)で補完するものとし、さらに、各カラム内に存在する不吐ノズルが印字すべき位置毎に、不吐補完優先順位を設定可能にしている。
以上が、実施例2を実現するために必要な原理についての説明である。
[構成、及び、データ・フローチャート]
次に、実施例2を実現するために必要な構成と、そのデータ・フローチャートについて説明する。
基本的な動作は、実施例1と、ほぼ同じであるので、差異のある部分に限定して説明する。
まず、プリンタとしての構成要素を必要とすることは、実施例1と同様である。
また、ASIC3の内部構成要素、すなわち、図3に示す各要素が必要であることも、実施例1と同様である。差異がある部分は、まず、不吐補完優先順位設定部55であり、これは、実施例1が有している不吐補完優先順位のデータとは異なる形態のデータを持つ。この不吐補完優先順位のデータの差異は、図2に示す不吐補完優先順位とは異なり、図7に示す不吐補完優先順位の違いである。
もう1つの違いは、不吐補完アルゴリズム実行部60の中身である。この部分は、実施例2の中の根幹をなす部分であるので、図8を用いて説明する。
図8は、実施例2において、個々の要素を示す図であり、また、その間のデータ・フローを示す図である。
説明する前に、実施例2の不吐補完について設定しておくべき仮定がある。つまり、図8に示すように、上記原理の説明と同様に、不吐ノズル13の上下2ノズルの正常ノズル12の位置と、4カラムの範囲において、不吐補完を行うように設定する。また、不吐補完処理は、上記原理で述べたように、不吐ノズル吐出位置T1→T2→T3→T4の順で処理されるように設定する。
先ず、不吐補完アルゴリズム実行部60は、不吐補完データ抽出タイミング生成部52から信号を受け取り、不吐補完用データを取り込む。ここは、実施例1と異なり、6カラムの範囲に渡って、不吐補完用データを取り込んだ後に、4カラムについて演算を行わなければならず、シーケンシャルな制御が必要である。よって、全体の動作を統括する不吐補完処理アルゴリズム管理部81の存在が必要である。このブロックは、不吐補完データ抽出タイミング生成部52から信号を受け取り、その信号に基づいて、不吐補完処理データ・ラッチ部82に、不吐補完用データをラッチするように、信号を出力する。同時に、不吐補完処理アルゴリズム管理部81は、6カラム分の不吐補完データがラッチし終わると、不吐補完処理を開始する。
不吐補完処理データ・ラッチ部82から、ラッチした不吐補完用データは、動作クロック等と関係なく、常時、不吐補完処理演算部84に出力されている。なお、実施例2において、ラッチした不吐補完用データは、30ビット分(6カラム分×5画素=30画素に対応)のビット幅である。
しかし、不吐補完優先順位データの関しては、図8に示すように、不吐補完優先順位設定部55から、不吐ノズル吐出位置T1〜T4変換用に、6つのデータ・パターンが転送されている。したがって、現在変換中の不吐ノズルが印字すべき位置に従って、適切に選択する必要がある。よって、不吐補完処理アルゴリズム管理部81は、先ず、T1の位置の不吐ノズルが印字すべき位置について処理を行うので、不吐補完優先順位選択部83に、T1処理用の不吐補完優先順位データを出力するように、信号を転送する。
このようにして、不吐補完処理データ・ラッチ部82から出力された6カラム分の不吐補完用データと、不吐補完優先順位選択部83から出力されたT1処理用の不吐補完優先順位データとが、不吐補完処理演算部84に入力される。
不吐補完処理演算部84の機能は、実施例1に示す不吐補完アルゴリズム実行部60の機能と、ほぼ同じである。
図9は、不吐補完処理演算部84の機能を示す図である。
図9の記載内容は、図4の記載内容とほぼ同じである。実施例1で示した図4の機能との違いは、実施例1では、不吐補完の変換単位が5ビットであるが、図9に示す例では、20ビットである点である。それ以外の処理は同じである。
つまり、不吐補完の位置の抽出部3−6−3−1が、不吐補完用データと、不吐ノズル吐出位置T1処理用の不吐補完優先順位データとに基づいて、不吐補完の可能な位置を判断する。そして、不吐補完優先順位判断部が、上記不吐補完の可能な位置の中から最も高い不吐補完優先順位を判断する。最後に、不吐補完データ合成部が、不吐補完の可能な位置の中から、最も高い不吐補完優先順位の位置と、不吐補完用データとに基づいて、不吐補完する。すなわち、不吐ノズル吐出位置T1の不吐ノズルが印字すべき位置に印字データがあれば、不吐補完の可能な位置の中から最も高い不吐補完優先順位の位置に、その印字データを移動する。一方、不吐ノズル吐出位置T1の不吐ノズルが印字すべき位置に、印字データがなければ、入力された印字データをそのまま出力する。これによって、不吐補完を行う。
ここで重要なことは、実施例1で述べたように、不吐補完処理演算部84の機能は、組み合わせ回路のみで構成可能である。したがって、6カラム分の不吐補完用データと、T1処理用の不吐補完優先順位データとが入力されると、論理的には、それと同時に(不吐ノズル吐出位置T1に印字データが有っても、無くても)不吐補完されたデータが出力される。
しかし、実際は、この入力から出力が得られるまでは、ある程度のゲート遅延が見込まれるので、不吐補完処理アルゴリズム管理部81は、適当な動作クロック(凡そ、2clkも見れば十分である)が入力されるまで待機する。そして、その後に、不吐補完処理演算部84が出力したデータを、新たな4カラム分の不吐補完用データとして更新するように、不吐補完処理データ・ラッチ部82に信号を転送する。このようにして、不吐ノズル吐出位置T1の印字データに関する不吐補完を施し済である新たな6カラム分の不吐補完用データをラッチした不吐補完処理データ・ラッチ部82は、それを、この不吐補完処理演算部84に、再度、出力する。
次に、不吐補完処理アルゴリズム管理部81は、不吐ノズル吐出位置T2の不吐ノズルが印字すべき位置について処理するために、不吐補完優先順位選択部83に、T2処理用の不吐補完優先順位データを出力するように、信号を転送する。このようにして、不吐補完処理演算部84には、不吐ノズル吐出位置T1の印字ドットに関する不吐補完を施し済である6カラム分の不吐補完用データと、不吐ノズル吐出位置T2処理用の不吐補完優先順位データとが入力された。したがって、上記手順に従い、適当なゲート遅延後に、不吐ノズル吐出位置T1とT2との印字データに関する不吐補完を施し済である6カラム分の不吐補完用データを出力する。
不吐補完処理アルゴリズム管理部81は、適当な動作クロック(凡そ、2clkも見れば十分である)が入力されるまで待機し、その後、不吐補完処理演算部84が出力したデータを、新たな6カラム分の不吐補完用データとして更新する。このようにして、不吐補完処理データ・ラッチ部82に信号を転送する。不吐ノズル吐出位置T1とT2との印字データに関する不吐補完を施し済である新たな6カラム分の不吐補完用データをラッチした不吐補完処理データ・ラッチ部82は、それを、不吐補完処理演算部84に、再度、出力する。
次に、不吐補完処理アルゴリズム管理部81は、不吐ノズル吐出位置T3の不吐ノズルが印字すべき位置について処理するために、不吐補完優先順位選択部83に、T3処理用の不吐補完優先順位データを出力するように、信号を転送する。このようにして、不吐補完処理演算部84には、不吐ノズル吐出位置T1とT2との印字データについての不吐補完を施し済である6カラム分の不吐補完用データと、T3処理用の不吐補完優先順位データとが入力された。よって、上記手順に従い、適当なゲート遅延後に、不吐ノズル吐出位置T1〜T3の印字データに関する不吐補完を施し済である6カラム分の不吐補完用データを出力する。
不吐補完処理アルゴリズム管理部81は、適当な動作クロック(凡そ、2clkも見れば十分である)が入力されるまで待機し、その後に、不吐補完処理演算部84が出力したデータを、新たな6カラム分の不吐補完用データとして更新する。このように、不吐補完処理データ・ラッチ部82に信号を転送する。このようにして、不吐ノズル吐出位置T1〜T3の印字ドットに関する不吐補完を施し済である新たな6カラム分の不吐補完用データをラッチした不吐補完処理データ・ラッチ部82は、それを、不吐補完処理演算部84に、再度、出力する。
最後に、不吐補完処理アルゴリズム管理部81は、不吐ノズル吐出位置T4の不吐ノズルが印字すべき位置について処理を行うために、不吐補完優先順位選択部83に、T4処理用の不吐補完優先順位データを出力するように、信号を転送する。こうして、不吐補完処理演算部84には、不吐ノズル吐出位置T1〜T3の印字ドットに関する不吐補完を施し済である6カラム分の不吐補完用データと、T4処理用の不吐補完優先順位データとが入力された。これによって、上記手順に従い、適当なゲート遅延後に、不吐ノズル吐出位置T1〜T4の印字ドットに関する不吐補完を施し済である6カラム分の不吐補完用データを出力する。
不吐補完アルゴリズム管理部81は、適当な動作クロック(凡そ、2clkも見れば十分である)が入力されるまで待機し、その後に、不吐補完処理演算部84が出力したデータを、新たな4カラム分の不吐補完用データとして更新する。このように、不吐補完処理データ・ラッチ部82に信号を転送する。
このようにして、不吐ノズル吐出位置T1〜T4の印字データに関する不吐補完を施し済である新たな6カラム分の不吐補完用データを、不吐補完処理データ・ラッチ部82がラッチする。不吐補完処理データ・ラッチ部82は、そのうちの実際に不吐補完に使用されるデータを、不吐補完データ用S−RAM56に転送する。すなわち、4カラム分の不吐補完を施した不吐補完用データを、不吐補完データ用S−RAM56に転送し、4カラム分の不吐補完の不吐補完処理を終了する。
また、次の4カラムの不吐補完でも、上記と同様の処理を繰り返すために、不吐ノズル吐出位置T4のカラムデータを保持しておける構成にすることが望ましい。これは、次の4カラム以降は、5カラム分のデータを抽出するだけで、上記と同等の処理を繰り返すことができるようにするためである。つまり、保持したデータは、次の不吐補完対象エリアの1つ前のカラムデータになる。
[実施例2の効果]
実施例2によれば、不吐ノズル13の補完が可能である。すなわち、実施例2では、印字ヘッド10内に不吐ノズル13があり、その位置に印字すべきデータが存在する場合、その補完対象エリアを増加させ、数カラム分のエリア内で補完する。また、各カラム内に存在する不吐ノズルが印字すべき位置毎に、不吐補完優先順位を設定可能にし、4カラム毎に、不吐補完優先順位が変化する。したがって、不吐補完優先順位の高いノズルの位置も、4カラム毎に変化する。すなわち、特定のノズルに負荷をかけることなく、不吐補完の原理を実装することができる。
以上、実施例1及び実施例2について不吐補完処理について説明した。上記ノズル数やカラム数を限定する必要はない。
また、上記実施例のノズル列はすべて、記録媒体にインクを吐出するノズルによってノズル列を説明したが、記録媒体にインクを吐出しないノズルが、ノズル列に設けられていてもよい。この記録媒体にインクを吐出しないノズルをいわゆるダミーノズルと呼ぶ。
このようなノズル列を備えている記録ヘッドにおいて、たとえば、記録媒体にインクを吐出するノズルが不吐状態であった場合に、このダミーノズルに割り当てる形態であっても構わない。
たとえば、ノズル列の両端にダミーノズルを備えている形態の一例として、記録媒体にインクを吐出するノズルで構成されるノズル列(たとえば128ノズル)の両端にダミーノズルをそれぞれ3つずつ設ける形態である。
つまり、上記実施例は、インクを吐出する複数のノズルが配列されているノズル列を備えているインクジェットヘッドを用い、上記インクジェットヘッドを記録媒体に走査しながら記録する記録装置である。また、上記実施例は、上記ノズル列に配列されている複数のノズルの中で、インクを吐出することができない不吐ノズルの位置を記憶する不吐ノズル位置記憶手段を有する。そして、上記実施例は、不吐補完優先順位と、上記不吐ノズルが印字する位置に隣接する位置とに応じて、上記不吐ノズルが吐出すべきデータを、上記正常ノズルに割り当てるデータ割当手段を有する。なお、上記不吐補完優先順位は、上記不吐ノズルを含むノズル列中で、上記不吐ノズルの近傍に位置する複数の正常ノズルについて、不吐ノズルの代わりに印字する優先順位である。このデータ割当手段は、上記走査の方向に沿ったカラムのデータを、所定数のカラム分、作成する毎に、上記不吐ノズルが吐出すべきデータを割り当てるデータ割当手段である。
この場合、上記データ割当手段は、上記不吐ノズルが吐出すべきデータを、他のノズルに割り当てる処理を、1カラムのデータを作成する毎に実行する手段である。また、上記データ割当手段は、上記不吐ノズルが吐出すべきデータを、他のノズルに割り当てる処理を、複数のカラムのデータを作成する毎に、実行する手段である。さらに、上記データ割当手段は、上記複数のカラムの内の各カラムに存在し、上記不吐ノズルに吐出させるデータ毎に、上記不吐ノズルに吐出させるデータを、上記不吐ノズルの近傍の正常ノズルに割り当てるために、不吐補完優先順位を設定する手段である。しかも、上記インクジェットヘッドは、上記ノズル列を複数備えている。上記不吐補完優先順位を決定するデータが、上記複数列のノズル列の1つ1つに対応するように記憶され、上記ノズル列毎に、記憶されている不吐補完優先順位がそれぞれ割り当てられている。
そして、上記実施例を方法の発明として把握することができる。つまり、上記実施例は、インクを吐出する複数のノズルが配列されているノズル列を備えているインクジェットヘッドを用い、上記インクジェットヘッドを記録媒体に走査しながら記録する記録装置の制御方法である。また、上記実施例は、上記ノズル列に配列されている複数のノズルの中で、インクを吐出することができない不吐ノズルの位置を、記憶装置に記憶する不吐ノズル位置記憶工程とを有する。さらに、上記実施例は、不吐補完優先順位と、隣接する位置とに応じて、上記不吐ノズルが吐出すべきデータを、上記正常ノズルに割り当てるデータ割当工程を有する。なお、上記不吐補完優先順位は、上記不吐ノズルを含むノズル列中で、上記不吐ノズルの近傍に位置する複数の正常ノズルについて、不吐ノズルの代わりに印字する優先順位である不吐補完優先順位である。また、上記隣接する位置は、上記正常ノズルが印字する位置であって、上記不吐ノズルが印字する位置に隣接する位置である。上記データ割当工程は、上記走査の方向に沿ったカラムのデータを、所定数のカラム分、作成する毎に、上記不吐ノズルが吐出すべきデータを割り当てるデータ割当工程である。
また、上記実施例は、上記ノズル列の両端部に位置するノズルのさらに外側に位置するノズルであって、通常の印字動作では使用されないノズルを有する。さらに、上記実施例は、上記ノズル列の両端部に位置するノズルのうちの少なくとも一方のノズルが、印字することができない不吐ノズルであれば、上記通常の印字動作では使用されないノズルを使用させるように制御する制御手段を有する記録装置である。
この場合、上記通常の印字動作では使用されないノズルは、インクジェットヘッドの機械的な位置を補正するために使用されるノズルである。さらに、上記通常の印字動作では使用されないノズルは、印字動作とは直接関係しない擬似的なヒート処理を行うノズルである。
この記録装置を方法の発明として把握することができる。つまり、上記実施例は、インクを吐出する複数のノズルが配列されているノズル列を備えているインクジェットヘッドを用い、上記インクジェットヘッドを記録媒体に対して走査させながら記録する記録装置の制御方法である。さらに、上記実施例は、上記ノズル列の両端部に位置するノズルのさらに外側に位置するノズルであって、通常の印字動作では使用されないノズルを設けるノズル設置工程を有する。さらに、上記実施例は、上記ノズル列の両端部に位置するノズルのうちの少なくとも一方のノズルが、印字することができない不吐ノズルであれば、上記通常の印字動作では使用されないノズルを使用させるように制御する制御工程を有する。
本発明の実施例1である記録装置PR1において、ノズルの不吐がある場合に、印字の様子を簡易的に示す図である。 本発明の実施例1における不吐補完の原理を、最も簡素に示す図である。 ASIC3の内部構成と、そのデータの流れの概略とを示す図である。 不吐補完アルゴリズム実行部60の機構を、更に詳しく描写した図である。 実施例1において、不吐補完システム内の要素である不吐補完後のデータ生成部の構成を示す図である。 本発明の実施例2において、ノズルの不吐がある場合の印字の様子を簡易的に示す図である。 本発明の実施例2において、不吐補完の原理を最も簡素に示す図である。 実施例2において、個々の要素を示す図であり、また、その間のデータ・フローを示す図である。 実施例2において、不吐補完処理演算部の説明図である。
符号の説明
PR1…記録装置、
3…ASIC、
PC…パーソナル・コンピュータ、
10…印字ヘッド、
34…CPU、
35…SD−RAM、
44…印字データ生成部、
46…印字データ読み出し部、
48…印字タイミング生成部、
50…不吐補完ブロック、
51…不吐情報格納部、
52…不吐補完データ抽出タイミング生成部、
53…不吐補完用データ抽出部、
55…不吐補完優先順位設定部、
56…不吐補完データ用S−RAM、
57…不吐補完データ読み出し部、
58…不吐補完後のデータ生成部、
60…不吐補完アルゴリズム実行部、
61…不吐補完可能位置の抽出部、
62…優先順位判断部、
63…不吐補完データ合成部。

Claims (10)

  1. インクを吐出する複数のノズルが配列されているノズル列を備えているインクジェットヘッドを用い、上記インクジェットヘッドを記録媒体に走査しながら記録する記録装置において、
    上記ノズル列に配列されている複数のノズルの中で、インクを吐出することができない不吐ノズルの位置を記憶する不吐ノズル位置記憶手段と;
    上記不吐ノズルを含むノズル列中で、上記不吐ノズルの近傍に位置する複数の正常ノズルについて、不吐ノズルの代わりに印字する優先順位である不吐補完優先順位と、上記正常ノズルが印字する位置であって、上記不吐ノズルが印字する位置に隣接する位置とに応じて、上記不吐ノズルが吐出すべきデータを、上記正常ノズルに割り当てるデータ割当手段であって、上記走査の方向に沿ったカラムのデータを、所定数のカラム分、作成する毎に、上記不吐ノズルが吐出すべきデータを割り当てるデータ割当手段と;
    を有することを特徴とする記録装置。
  2. 請求項1において、
    上記データ割当手段は、上記不吐ノズルが吐出すべきデータを、他のノズルに割り当てる処理を、1カラムのデータを作成する毎に実行する手段であることを特徴とする記録装置。
  3. 請求項1において、
    上記データ割当手段は、上記不吐ノズルが吐出すべきデータを、他のノズルに割り当てる処理を、複数のカラムのデータを作成する毎に、実行する手段であることを特徴とする記録装置。
  4. 請求項3において、
    上記データ割当手段は、上記複数のカラムの内の各カラムに存在するデータであって、上記不吐ノズルに吐出させるデータ毎に、上記不吐ノズルに吐出させるデータを、上記不吐ノズルの近傍の正常ノズルに割り当てるために、不吐補完優先順位を設定する手段であることを特徴とする記録装置。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1項において、
    上記インクジェットヘッドは、上記ノズル列を複数備え、
    上記不吐補完優先順位を決定するデータが、上記複数列のノズル列の1つ1つに対応するように記憶され、上記ノズル列毎に、記憶されている不吐補完優先順位がそれぞれ割り当てられていることを特徴とする記録装置。
  6. インクを吐出する複数のノズルが配列されているノズル列を備えているインクジェットヘッドを用い、上記インクジェットヘッドを記録媒体に走査しながら記録する記録装置の制御方法において、
    上記ノズル列に配列されている複数のノズルの中で、インクを吐出することができない不吐ノズルの位置を、記憶装置に記憶する不吐ノズル位置記憶工程と;
    上記不吐ノズルを含むノズル列中で、上記不吐ノズルの近傍に位置する複数の正常ノズルについて、不吐ノズルの代わりに印字する優先順位である不吐補完優先順位と、上記正常ノズルが印字する位置であって、上記不吐ノズルが印字する位置に隣接する位置とに応じて、上記不吐ノズルが吐出すべきデータを、上記正常ノズルに割り当てるデータ割当工程であって、上記走査の方向に沿ったカラムのデータを、所定数のカラム分、作成する毎に、上記不吐ノズルが吐出すべきデータを割り当てるデータ割当工程と;
    を有することを特徴とする記録装置の制御方法。
  7. インクを吐出する複数のノズルが配列されているノズル列を備えているインクジェットヘッドを用い、上記インクジェットヘッドを記録媒体に対して走査させながら記録する記録装置において、
    上記ノズル列の両端部に位置するノズルのさらに外側に位置するノズルであって、通常の印字動作では使用されないノズルと;
    上記ノズル列の両端部に位置するノズルのうちの少なくとも一方のノズルが、印字することができない不吐ノズルであれば、上記通常の印字動作では使用されないノズルを使用させるように制御することによって上記不吐ノズルの補完処理を行う制御手段と;
    を有することを特徴とする記録装置。
  8. 請求項7において、
    上記通常の印字動作では使用されないノズルは、インクジェットヘッドの機械的な位置を補正するために使用されるノズルであることを特徴とする記録装置。
  9. 請求項7において、
    上記通常の印字動作では使用されないノズルは、印字動作とは直接関係しない擬似的なヒート処理を行うノズルであることを特徴とする記録装置。
  10. インクを吐出する複数のノズルが配列されているノズル列を備えているインクジェットヘッドを用い、上記インクジェットヘッドを記録媒体に対して走査させながら記録する記録装置の制御方法において、
    上記ノズル列の両端部に位置するノズルのさらに外側に位置するノズルであって、通常の印字動作では使用されないノズルを設けるノズル設置工程と;
    上記ノズル列の両端部に位置するノズルのうちの少なくとも一方のノズルが、印字することができない不吐ノズルであれば、上記通常の印字動作では使用されないノズルを使用させるように制御することによって、上記不吐ノズルの補完処理を行う制御工程と;
    を有することを特徴とする記録装置の制御方法。
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