JP2008265461A - 車体スリップ角推定装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】非線形モデルを用いたアルゴリズムにより車体スリップ角を推定する場合において、走行中の発生頻度の高低にかかわらず、車体スリップ角を精度よく推定することができる車体スリップ角推定装置を提供する。
【解決手段】車体スリップ角推定装置1は、基本値算出部30で、ニューラルネットワークモデルを用いたアルゴリズム(式(1),(2))により、車体スリップ角の基本値βbを算出し、旋回走行状態判定部31で、車両3が所定の限界旋回走行状態にあるか否かを判定し、補正値算出部32で、車両3が所定の限界旋回走行状態にあるときには、所定の線形モデルを用いたアルゴリズム(式(5)〜(7))により、補正値βcを算出し、それ以外のときには、補正値βcを値0に設定する。直進判定部33は、車両3が旋回走行状態にあるときには、車体スリップ角βを基本値βbと補正値βcの和に設定する。
【選択図】 図3
【解決手段】車体スリップ角推定装置1は、基本値算出部30で、ニューラルネットワークモデルを用いたアルゴリズム(式(1),(2))により、車体スリップ角の基本値βbを算出し、旋回走行状態判定部31で、車両3が所定の限界旋回走行状態にあるか否かを判定し、補正値算出部32で、車両3が所定の限界旋回走行状態にあるときには、所定の線形モデルを用いたアルゴリズム(式(5)〜(7))により、補正値βcを算出し、それ以外のときには、補正値βcを値0に設定する。直進判定部33は、車両3が旋回走行状態にあるときには、車体スリップ角βを基本値βbと補正値βcの和に設定する。
【選択図】 図3
Description
本発明は、非線形モデルを用いたアルゴリズムにより車体スリップ角を推定する車体スリップ角推定装置に関する。
従来、車体スリップ角を推定する車体スリップ角推定装置として、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。この車体スリップ角推定装置は、車両のヨーレートを検出するヨーレートセンサと、ステアリングの操舵角を検出する操舵角センサと、車速を検出する車速センサなどを備えている。
この車体スリップ角推定装置では、以下に述べるように、非線形モデルとしてのニューラルネットワークモデルを用いたアルゴリズムにより、車体スリップ角が推定される。まず、車体スリップ角の前回の推定値、ヨーレート、前輪操舵角、後輪操舵角、車速の逆数および車速の2乗値の逆数を入力とし、車体スリップ角の推定値の変化分を出力とする図13のニューラルネットワークモデルを用いて、車体スリップ角の推定値の変化分を算出する。そして、車体スリップ角の推定値の変化分に前回の推定値を加算することにより、車体スリップ角の今回の推定値が算出される。
この図13のニューラルネットワークモデルにおける中間層および出力層の重みは、以下のように学習される。具体的には、屈曲路を実際に走行したときの、ヨーレート、前輪操舵角、後輪操舵角、車速の逆数、車速の2乗値の逆数および摩擦抵抗を入力とし、車体スリップ角の推定値および推定ヨーレートを出力とする図14のニューラルネットワークモデルを用いて、車体スリップ角の推定値および推定ヨーレートがそれぞれ車体スリップ角の実測値およびヨーレートの実測値に一致するように、中間層および出力層の重みが学習される。
上記従来の車体スリップ角推定装置によれば、ニューラルネットワークモデルを用いたアルゴリズムにより、車体スリップ角を推定しているとともに、ニューラルネットワークモデルにおける各層の重みの学習値が、屈曲路の走行中のヨーレートおよび前輪操舵角などの実測値に基づいて算出されるので、これらの実測値での屈曲路の走行中の発生頻度が低い走行状態、例えば過大な車体スリップ角が一時的に発生する限界旋回走行状態のときには、重みの学習値の算出精度が低いことで、車体スリップ角の推定精度も低下してしまう。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、非線形モデルを用いたアルゴリズムにより車体スリップ角を推定する場合において、走行中の発生頻度の高低にかかわらず、車体スリップ角を精度よく推定することができる車体スリップ角推定装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る車体スリップ角推定装置1は、車両3の速度を車速VPとして検出する車速検出手段(ECU2、車輪速センサ20)と、車両3の横方向の加速度を横加速度Gyとして検出する横加速度検出手段(ECU2、横加速度センサ21)と、車両3のヨーレートγを検出するヨーレート検出手段(ECU2、ヨーレートセンサ22)と、車速VPと横加速度Gyとヨーレートγと車体スリップ角βとの関係を表す所定の非線形モデル(ニューラルネットワークモデル)を用いたアルゴリズム(式(1),(2))により、車体スリップ角の推定値(基本値βb)を算出する推定値算出手段(ECU2、基本値算出部30)と、車速VPと横加速度Gyとヨーレートγと車体スリップ角βとの関係を表す所定の線形モデル(式(9))を用いたアルゴリズム(式(5)〜(7))により、補正値βcを算出するとともに、算出した補正値βcによって推定値を補正する補正手段(ECU2、補正値算出部32、直進判定部33)と、車両3が所定の旋回走行状態にあるか否かを判定する判定手段(ECU2、旋回状態判定部31,40)と、判定手段によって車両3が所定の旋回走行状態にないと判定されたときには、推定値(基本値βb)を車体スリップ角βとして選択し、車両3が所定の旋回走行状態にあると判定されたときには、補正値で補正された推定値(βb+βc)を車体スリップ角βとして選択する選択手段(ECU2、補正値算出部32)と、を備えることを特徴とする。
この車体スリップ角推定装置によれば、車速と横加速度とヨーレートと車体スリップ角との関係を表す所定の非線形モデルを用いたアルゴリズムにより、車体スリップ角の推定値が算出され、車速と横加速度とヨーレートと車体スリップ角との関係を表す所定の線形モデルを用いたアルゴリズムにより補正値が算出される。さらに、車両が所定の旋回走行状態にないと判定されたときには、推定値が車体スリップ角として選択され、車両が所定の旋回走行状態にあると判定されたときには、補正値で補正された推定値が車体スリップ角として選択される。したがって、例えば、この所定の旋回走行状態を車両の旋回走行中に発生頻度の低い状態とした場合、非線形モデルのシステム同定を、車両の旋回走行中に発生頻度の高い状態のときの入力および出力の実測値を用いて行うことによって、車体スリップ角の推定値を精度よく算出することができる。
一方、非線形モデルのモデル化誤差が増大するような、車両の旋回走行状態が旋回走行中に発生頻度の低い状態にあるときには、補正値が、車速と横加速度とヨーレートと車体スリップ角との関係を表す所定の線形モデルを用いたアルゴリズムによって算出され、その補正値で補正された推定値が、車体スリップ角として選択される。すなわち、車両の旋回走行状態が旋回走行中に発生頻度の低い状態にある場合、非線形モデルと比べてモデル化誤差の小さい線形モデルを用いて補正値を算出し、これで推定値を補正することにより、車体スリップ角が算出されるので、所定の非線形モデルを用いたアルゴリズムにより算出した推定値をそのまま用いる場合と比べて、車体スリップ角の推定精度を高めることができる。以上のように、旋回走行中の発生頻度の高低にかかわらず、車体スリップ角を精度よく推定することができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の車体スリップ角推定装置1において、所定の非線形モデルは、所定のニューラルネットワークモデルであり、線形モデルを用いたアルゴリズムは、疑似積分法(式(5),(6))を含むアルゴリズム(式(5)〜(7))であることを特徴とする。
この車体スリップ角推定装置によれば、車両が所定の旋回走行状態にないと判定されたときには、所定のニューラルネットワークモデルを用いたアルゴリズムにより算出された推定値が、車体スリップ角として選択される。したがって、例えば、所定の旋回走行状態を車両の旋回走行中に発生頻度の低い状態とした場合、発生頻度の高い旋回走行状態のときには、所定のニューラルネットワークモデルを用いたアルゴリズムにより、車体スリップ角を精度よく推定することができる。また、車両が所定の旋回走行状態にあると判定されたときには、疑似積分法を含むアルゴリズムで算出された補正値によって補正された推定値が、車体スリップ角として選択される。この場合、疑似積分法は、ニューラルネットワークモデルを用いたときと比べて、路面μの変化などに対するロバスト性が高いので、そのような手法により算出された補正値で、ニューラルネットワークモデルを用いたアルゴリズムで算出された推定値を補正することにより、車両が旋回走行中に発生頻度の低い状態にあるときでも、車体スリップ角の推定精度を高めることができる。以上のように、旋回走行中の発生頻度の高低にかかわらず、車体スリップ角を高精度で推定可能な車体スリップ角推定装置を、ニューラルネットワークモデルと疑似積分法を用いて実現することができる。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載の車体スリップ角推定装置において、補正手段は、疑似積分法で算出した値(疑似積分値S_Dβ)に、所定のゲインKcを乗算することによって、補正値βcを算出することを特徴とする。
この車体スリップ角推定装置によれば、疑似積分法で算出した値に、所定のゲインを乗算することによって、補正値が算出されるので、この所定のゲインを、補正値で補正された推定値が実際の車体スリップ角に一致するように設定することにより、車体スリップ角の推定精度をさらに向上させることができる。
請求項4に係る車体スリップ角推定装置1Aは、車両3の速度を車速VPとして検出する車速検出手段(ECU2、車輪速センサ20)と、車両3の横方向の加速度を横加速度Gyとして検出する横加速度検出手段(ECU2、横加速度センサ21)と、車両3のヨーレートγを検出するヨーレート検出手段(ECU2、ヨーレートセンサ22)と、車両3が所定の旋回走行状態にないときにシステム同定され、かつ車速と横加速度とヨーレートと車体スリップ角との関係を表す所定の第1非線形モデル(第1ニューラルネットワークモデル)を用いたアルゴリズム(式(14),(15))により、第1車体スリップ角β1を推定する第1推定手段(ECU2、第1車体スリップ角算出部51)と、車両3が所定の旋回走行状態にあるときにシステム同定され、かつ車速と横加速度とヨーレートと車体スリップ角との関係を表す所定の第2非線形モデル(第2ニューラルネットワークモデル)を用いたアルゴリズム(式(16),(17))により、第2車体スリップ角β2を推定する第2推定手段(ECU2、第2車体スリップ角算出部52)と、車両3が所定の旋回走行状態にあるか否かを判定する判定手段(ECU2、旋回状態判定部53)と、判定手段によって車両3が所定の旋回走行状態にないと判定されたときには、第1車体スリップ角β1を車体スリップ角βとして選択し、車両3が所定の旋回走行状態にあると判定されたときには、第2車体スリップ角β2を車体スリップ角βとして選択する選択手段(ECU2、選択部54)と、を備えることを特徴とする。
この車体スリップ角推定装置によれば、車両が所定の旋回走行状態にないときにシステム同定され、かつ車速と横加速度とヨーレートと車体スリップ角との関係を表す所定の第1非線形モデルを用いたアルゴリズムにより、第1車体スリップ角が推定され、車両が所定の旋回走行状態にあるときにシステム同定され、かつ車速と横加速度とヨーレートと車体スリップ角との関係を表す所定の第2非線形モデルを用いたアルゴリズムにより、第2車体スリップ角が推定される。そして、車両が所定の旋回走行状態にないと判定されたときには、第1車体スリップ角が車体スリップ角として選択され、所定の旋回走行状態にあると判定されたときには、第2車体スリップ角が車体スリップ角として選択される。したがって、例えば、この所定の旋回走行状態を車両の旋回走行中に発生頻度の低い状態とした場合、車両の旋回走行中に発生頻度の低い状態のときに実際に計測された第2非線形モデルにおける入出力の値を用いて、第2非線形モデルのシステム同定を行うとともに、発生頻度の高い状態のときに実際に計測された第1非線形モデルにおける入出力の値を用いて、第1非線形モデルのシステム同定を行うことにより、第1および第2非線形モデルにおけるモデル化誤差をいずれも低減でき、それにより、第1および第2車体スリップ角を高い精度で推定することができる。
一方、上記とは逆に、所定の旋回走行状態を車両の旋回走行中に発生頻度の高い状態とした場合でも、車両の旋回走行中に発生頻度の高い旋回走行状態のときに実際に計測された第2非線形モデルにおける入出力の値を用いて、第2非線形モデルのシステム同定を行うとともに、発生頻度の低い状態のときに実際に計測された第1非線形モデルにおける入出力の値を用いて、第1非線形モデルのシステム同定を行うことにより、第1および第2非線形モデルにおけるモデル化誤差をいずれも低減でき、それにより、第1および第2車体スリップ角を高い精度で推定することができる。以上のように、旋回走行中の発生頻度の高低にかかわらず、車体スリップ角を精度よく推定することができる。
請求項5に係る発明は、請求項4に記載の車体スリップ角推定装置1Aにおいて、所定の第1非線形モデルは、車両3が所定の旋回走行状態にないときに学習された重みw4jiを用いた所定の第1ニューラルネットワークモデルであり、所定の第2非線形モデルは、車両3が所定の旋回走行状態にあるときに学習された重みw5jiを用いた所定の第2ニューラルネットワークモデルであることを特徴とする。
この車体スリップ角推定装置によれば、車両が所定の旋回走行状態にないときには、所定の第1ニューラルネットワークモデルを用いたアルゴリズムにより、第1車体スリップ角が推定される。この所定の第1ニューラルネットワークモデルでは、所定の旋回走行状態にないときに学習された重みが用いられるので、所定の旋回走行状態にないときの入力と出力の関係をモデルに精度よく反映できることで、第1車体スリップ角を精度よく推定することができる。また、車両が所定の旋回走行状態にあるときには、所定の第2ニューラルネットワークモデルを用いたアルゴリズムにより、第2車体スリップ角が算出される。この所定の第2ニューラルネットワークモデルでは、所定の旋回走行状態にあるときに学習された重みが少なくとも用いられるので、所定の旋回走行状態にあるときの入力と出力の関係をモデルに精度よく反映できることで、第2車体スリップ角を精度よく推定することができる。その結果、この所定の旋回走行状態が、車両の旋回走行中に発生頻度の低い状態または発生頻度の高い状態のいずれの場合でも、第1および第2車体スリップ角を高い精度で推定することができる。以上のように、旋回走行中の発生頻度の高低にかかわらず、車体スリップ角を高精度で推定可能な車体スリップ角推定装置を、2つのニューラルネットワークモデルを用いて実現することができる。
請求項6に係る発明は、請求項4または5に記載の車体スリップ角推定装置1Aにおいて、判定手段は、第1車体スリップ角β1と第2車体スリップ角β2との相対的な偏差および比の一方(|β2−β1|)に基づいて、車両3が所定の旋回走行状態にあるか否かを判定することを特徴とする。
この車体スリップ角推定装置によれば、第1車体スリップ角と第2車体スリップ角との相対的な偏差および比の一方に基づいて、車両が所定の旋回走行状態にあるか否かの判定が実行されるので、車速検出手段、横加速度検出手段およびヨーレート検出手段の他に格別の検出手段を用いることなく、車両が所定の旋回走行状態にあるか否かを判定することができる。その結果、製造コストを削減することができる。
請求項7に係る発明は、請求項1ないし6のいずれかに記載の車体スリップ角推定装置1,1Aにおいて、車両3が直進走行状態にあるか否かを判定する直進判定手段(ECU2、直進判定部33,55)と、直進判定手段によって車両3が直進走行状態にないと判定されたときには、車体スリップ角βを選択手段によって選択された値に設定し、車両3が直進走行状態にあると判定されたときには、車体スリップ角βを値0に設定する設定手段(ECU2、直進判定部33,55)と、をさらに備えることを特徴とする。
この車体スリップ角推定装置によれば、車両が直進走行状態にある場合、車体スリップ角が値0に設定されるので、直進走行状態での車体スリップ角の算出値が、車体スリップ角の推定値、第1車体スリップ角および第2車体スリップ角に反映されるのを回避でき、それにより、車体スリップ角の推定精度をさらに向上させることができる。
請求項8に係る発明は、請求項7に記載の車体スリップ角推定装置1,1Aにおいて、車両3のアクセルペダルの操作量を表すアクセル開度APを検出するアクセル開度検出手段(アクセル開度センサ25)と、車両3のハンドルの操舵角θstを検出する操舵角検出手段(操舵角センサ24)と、をさらに備え、直進判定手段は、アクセル開度APおよび操舵角θstをそれぞれ所定の判定値AP_REF,θst_REFと比較した結果に基づき、車両3が直進走行状態にあるか否かを判定することを特徴とする。
一般的に、車両の直進判定を行う場合、アクセル開度とその所定の判定値との比較結果、および操舵角とその所定の判定値との比較結果を組み合わせると、直進判定を比較的精度よく判定することができる。したがって、この車体スリップ角推定装置によれば、そのような手法によって、車両の直進走行判定を精度よく行うことができ、それにより、車体スリップ角の推定精度をより一層、向上させることができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の第1実施形態に係る車体スリップ角推定装置について説明する。図1に示すように、本実施形態の車体スリップ角推定装置1は、ECU2を備えており、このECU2は、後述するように、車体スリップ角βを推定する。この車体スリップ角βは、図2に示すように、車体の中心線と車両3の進行方向(旋回円の接戦方向)との間の相対的な角度を表すものであり、左右のコーナで正負の符号が切り換わるものである。
この車両3は、FR方式のものであり、車体の前側に搭載されたエンジン4と、遊動輪としての左右の前輪5,5と、駆動輪としての左右の後輪6,6を備えている。この車両3では、エンジン4の動力が、プロペラシャフト7、差動ギヤ機構8および左右のドライブシャフト9,9などを介して、左右の後輪6,6に伝達される。
また、車両3には、4つの車輪速センサ20(車速検出手段)が設けられている。4つの車輪速センサ20の各々は、対応する車輪の回転速度を検出して、それを表す検出信号をECU2に出力する。ECU2は、これらの車輪速センサ20の検出信号に基づいて、車速VPを算出する。この場合、車速VPは、駆動輪速(すなわち左右の後輪速度の平均値)と、非駆動輪速(左右の前輪速度の平均値)との平均値として算出される。
なお、車速VPを、上記の手法に限らず、他の手法により算出してもよい。例えば、非駆動輪の平均値を車速VPとして用いてもよい。また、車速検出手段として、4つの車輪速センサ20に代えて、光学式の車速センサを用いてもよい。
さらに、ECU2には、横加速度センサ21(横加速度検出手段)、ヨーレートセンサ22(ヨーレート検出手段)、前後加速度センサ23、操舵角センサ24(操舵角検出手段)、アクセル開度センサ25(アクセル開度検出手段)、4つのダンパ長センサ26(1つのみ図示)がそれぞれ接続されている。
横加速度センサ21は、車両3の横方向の加速度(以下「横加速度」という)Gyを表す検出信号を、ヨーレートセンサ22は、車両3のヨーレートγを表す検出信号をECU2に出力し、前後加速度センサ23は、車両3の前後方向の加速度(以下「前後加速度」という)Gfを表す検出信号をECU2に出力する。ECU2は、これらの検出信号に基づき、横加速度Gy、ヨーレートγおよび前後加速度Gfをそれぞれ算出する。
また、操舵角センサ24は、車両3の図示しないハンドルの操舵角θstを表す検出信号をECU2に出力し、アクセル開度センサ25は、車両3の図示しないアクセルペダルの踏み込み量(以下「アクセル開度」という)APを表す検出信号をECU2に出力する。さらに、4つのダンパ長センサ26は、例えばリニアポテンショメータで構成され、4つの車輪のサスペンションにおけるダンパ(いずれも図示せず)の長さ(以下「ダンパ長」という)Damp1〜4をそれぞれ表す検出信号を、ECU2に出力する。ECU2は、これらの検出信号に基づき、操舵角θst、アクセル開度APおよびダンパ長Damp1〜4をそれぞれ算出する。
ECU2は、CPU、RAM、ROMおよびI/Oインターフェース(いずれも図示せず)などからなるマイクロコンピュータで構成されており、前述した各種のセンサ20〜26の検出信号などに基づいて、後述する手法により、車体スリップ角βを推定する。なお、本実施形態では、ECU2が、車速検出手段、横加速度検出手段、ヨーレート検出手段、推定値算出手段、補正手段、判定手段、選択手段、直進判定手段および設定手段に相当する。
次に、図3を参照しながら、本実施形態の車体スリップ角推定装置1について説明する。同図に示すように、この車体スリップ角推定装置1は、基本値算出部30、旋回状態判定部31、補正値算出部32および直進判定部33を備えており、これらの要素30〜33はいずれも、具体的にはECU2で構成されている。
まず、基本値算出部30(推定値算出手段)について説明する。この基本値算出部30は、図4に示すように、ニューラルネットワークNNを備えており、このニューラルネットワークNNにより、車体スリップ角βの基本値βbを推定する。すなわち、ニューラルネットワークモデルを用いたアルゴリズムにより、車体スリップ角βの基本値βb(車体スリップ角の推定値)が算出される。
このニューラルネットワークNNは、入力層、中間層および出力層を有する3層の階層型のものであり、入力層は3m(mは2以上の整数)個のニューロン(3つのみ図示)を、中間層はJ(Jは2以上の整数)個のニューロン(3つのみ図示)を、出力層は1個のニューロンをそれぞれ備えている。
なお、以下の説明において、記号(n)付きの各離散データは、所定の制御周期ΔTn(例えば1sec)で算出またはサンプリングされたデータであることを示しており、記号nは各離散データの算出サイクルの順番を表している。例えば、記号nは今回の制御タイミングで算出された値であることを、記号n−1は前回の制御タイミングで算出された値であることをそれぞれ示している。この点は、以下の離散データにおいても同様である。また、以下の説明では、各離散データにおける記号(n)を適宜省略する。
このニューラルネットワークNNには、車速VPとして、今回の算出値VP(n)からm−1回前の算出値VP(n−m+1)までのm個の値が入力され、さらに、横加速度Gyおよびヨーレートγもそれぞれ、Gy(n)〜Gy(n−m+1)およびγ(n)〜γ(n−m+1)のm個の値が入力される。なお、以下の説明では、入力VP(n)〜VP(n−m+1)を入力x11〜x1mとそれぞれ表記し、入力Gy(n)〜Gy(n−m+1)をそれぞれ入力x1m+1〜x12mと表記するとともに、入力γ(n)〜γ(n−m+1)をそれぞれ入力x12m+1〜x13mと表記する。
以上の入力x11 〜x13mはそれぞれ、そのままの状態で3m個の入力層のニューロンからJ個の中間層のニューロンに入力される。中間層のニューロンは、入力x11 〜x13mを用い、下式(1)によってJ個の中間出力a11〜a1Jをそれぞれ算出した後、これらを出力層のニューロンに出力する。
ここで、h1jは所定のしきい値を、w1jiは重みをそれぞれ表しており、これらの値h1j,w1jiは、後述するように、オフラインで予め学習されたものである。また、fa1は出力関数であり、この出力関数fa1としては、例えばシグモイド関数が用いられる。
出力層のニューロンは、入力されたJ個の中間出力a11〜a1Jを用い、下式(2)によって、基本値βbを算出する。
以上のしきい値h1j,θ1および重みw1jiは、以下の手法により学習される。具体的には、3つの入力VP,Gy,γおよび出力βを、車両3が通常旋回走行状態にあるときに実際に測定し、これらの測定値を用いてバックプロパゲーション法により、しきい値h1j,θ1および重みw1jiがオフラインで学習される。ここで、「通常旋回走行状態」とは、車体スリップ角が発生したとしても、その絶対値が比較的小さく、所定範囲内に収まるような旋回走行状態をいう。
以上のように、基本値算出部30では、ニューラルネットワークNNにより、車体スリップ角βの基本値βbが算出されるとともに、このニューラルネットワークNNでは、しきい値h1j,θ1と重みw1jiとして、車両3が通常旋回走行状態にあるときにオフラインで予め学習した値が用いられる。すなわち、このニューラルネットワークNNでは、車両3が通常旋回走行状態にあるときにシステム同定されたニューラルネットワークモデルを用いて、車体スリップ角βの基本値βbが算出されるので、この基本値βbは、車両3が通常旋回走行状態にある限り、実際の車体スリップ角を精度よく表すように算出される。
次に、前述した旋回状態判定部31(判定手段)について説明する。この旋回状態判定部31では、以下に述べるように、ダンパ長Damp1〜4、前後加速度Gfおよび車速VPに基づいて、車両3が通常旋回走行状態にあるかまたは所定の限界旋回走行状態にあるかが判定されるとともに、その判定結果に基づいて、限界状態フラグF_SLIPの値が設定される。ここで、「所定の限界旋回走行状態」とは、車両3が前述した通常旋回走行状態にないとき、すなわち、前述した所定範囲を超えるような車体スリップ角が旋回走行中に一時的に発生した状態をいう。
図5に示すように、旋回状態判定部31は、ニューラルネットワークNN2、判定値算出部31aおよびフラグ設定部31bを備えている。
このニューラルネットワークNN2は、旋回状態値βeを推定するものであり、この旋回状態値βeは、車両3の旋回走行中の車体スリップ角に相当するものである。ニューラルネットワークNN2は、前述したニューラルネットワークNNと同様に、入力層、中間層および出力層を有する3層の階層型のものであり、入力層は5p(pは2以上の整数)個のニューロン(3つのみ図示)を、中間層はJa(Jaは2以上の整数)個のニューロン(3つのみ図示)を、出力層は1個のニューロンをそれぞれ備えている。
なお、以下の説明において、記号(k)付きの各離散データは、前述した制御周期ΔTnよりも短い所定の制御周期ΔTk(例えば100msec)で算出またはサンプリングされたデータであることを示しており、記号kは各離散データの算出サイクルの順番を表している。例えば、記号kは今回の制御タイミングで算出された値であることを、記号k−1は前回の制御タイミングで算出された値であることをそれぞれ示している。この点は、以下の離散データにおいても同様である。また、以下の説明では、各離散データにおける記号(k)を適宜省略する。
このニューラルネットワークNN2には、ダンパ長Damp1〜4として、今回の算出値Damp1〜4(k)からp−1回前の算出値Damp1〜4(k−p+1)までのp個の値がそれぞれ入力され、さらに、前後加速度Gfも、今回の算出値Gf(k)からp−1回前の算出値Gf(k−p+1)までのp個の値がそれぞれ入力される。
なお、以下の説明では、入力Damp1(k)〜Damp1(k−p+1)をそれぞれ入力x21〜x2pと表記し、入力Damp2(k)〜Damp2(k−p+1)をそれぞれ入力x2p+1〜x22pと表記し、入力Damp3(k)〜Damp3(k−p+1)をそれぞれ入力x22p+1〜x23pと表記し、入力Damp4(k)〜Damp4(k−p+1)をそれぞれ入力x23p+1〜x24pと表記するとともに、入力Gf(k)〜Gf(k−p+1)をそれぞれ入力x24p+1〜x25pと表記する。
以上の入力x21 〜x25pはそれぞれ、そのままの状態で5p個の入力層のニューロンからJa個の中間層のニューロンに入力される。中間層のニューロンは、入力x21 〜x25pを用い、下式(3)によってJa個の中間出力a21〜a2Jaをそれぞれ算出した後、これらを出力層のニューロンに出力する。
ここで、h2jは所定のしきい値を、w2jiは重みをそれぞれ表しており、これらの値h2j,w2jiは、後述するように、オフラインで予め学習されたものである。また、fa2は出力関数であり、この出力関数fa2としては、例えばシグモイド関数が用いられる。
出力層のニューロンは、入力されたJa個の中間出力a21〜a2Jaを用い、下式(4)によって、旋回状態値βeを算出する。
以上のしきい値h2j,θ2および重みw2jiは、以下の手法により学習される。具体的には、車両3が所定の限界旋回走行状態にあるときに、5つの入力Damp1〜4,Gfおよび出力βeを実際に測定し、これらの測定値を用いてバックプロパゲーション法により、しきい値h2j,θ2および重みw2jiがオフラインで学習される。
一方、前述した判定値算出部31aでは、車速VPに応じて、図6に示すマップを検索することにより、判定値βe_REFが算出される。このマップでは、判定値βe_REFは、車速VPが高いほど、より小さな値に設定されている。これは、車速VPが高いほど、車体スリップ角βが小さくても車体がスピンしやすい限界旋回走行状態となるためである。
そして、フラグ設定部31bでは、以上のように算出された旋回状態値βeと所定の判定値βe_REFを比較することにより、車両3が所定の限界旋回走行状態にあるか否かを判定し、その判定結果に基づいて、限界状態フラグF_SLIPの値が設定される。
具体的には、旋回状態値の絶対値|βe|が判定値βe_REF以上のときには、所定の限界旋回走行状態にあると判定して、それを表すために、限界状態フラグF_SLIPが「1」に設定される。一方、|βe|<βe_REFのときには、通常旋回走行状態にあると判定して、それを表すために、限界状態フラグF_SLIPが「0」に設定される。
次に、前述した補正値算出部32(補正手段、選択手段)について説明する。この補正値算出部32では、上述した限界状態フラグF_SLIPの値に基づき、以下に述べるように、補正値βcが算出される。なお、この補正値算出部32では、補正値βcが、限界状態フラグF_SLIPの演算周期ΔTkよりも長い前述した演算周期ΔTnで算出されるので、限界状態フラグF_SLIPの値として、そのダウンサンプリング値が用いられる。
具体的には、F_SLIP=1のとき、すなわち車両3が所定の限界旋回走行状態にあるときには、疑似積分法を適用した下式(5)〜(7)により、補正値βcが算出される。
ここで、Dβは車体スリップ角の速度を、S_Dβは車体スリップ角の速度の疑似積分値を、Kcは所定のゲインをそれぞれ表している。なお、この疑似積分値S_Dβの初期値は値0に設定される。すなわち、疑似積分値S_Dβは、通常旋回走行状態から所定の限界旋回走行状態に移行した時点で、その算出が開始されるとともに、その算出開始時の値は必ず値0となる。さらに、所定のゲインKcは、補正値βcを基本値βbに加算した値(すなわち車体スリップ角β)が、車両3が所定の限界旋回走行状態にあるときの車体スリップ角の実測値と同じになるように、オフラインで予め適切な一定値に設定されている。
以上のように、補正値算出部32では、補正値βcが、車両3が所定の限界旋回走行状態にあるときには疑似積分法を適用した手法により算出され、車両3が通常旋回走行状態にあるときには値0に設定される。
次いで、直進判定部33(補正手段、直進判定手段、設定手段)では、アクセル開度APおよび操舵角θstをそれぞれ、所定の判定値AP_REF,θst_REFと比較することにより、車両3が直進走行状態にあるか否かを判定し、その判定結果に基づいて、車体スリップ角βが算出される。
以上のように、直進判定部33では、車体スリップ角βが、車両3が直進走行状態にあるときには値0に設定され、車両3が旋回走行状態にあるときには基本値βbと補正値βcの和に設定される。この場合、前述したように、車両3が通常旋回走行状態にあるときには、βc=0となるのでβ=βbとなり、一方、車両3が所定の限界旋回走行状態にあるときには、β=βb+βcとなる。
次に、本実施形態の車体スリップ角推定装置1において、以上のような車体スリップ角βの算出手法を用いた理由を説明する。図7は、車両3が旋回走行状態にあるときの各種の値の算出結果を表しており、図7(a)は前述した疑似積分値S_Dβの算出結果を、図7(b)は基本値βbの算出結果を、図7(c)は本実施形態の算出手法による車体スリップ角βの算出結果をそれぞれ表している。
また、図7(d)の値β’は、比較のために、限界状態フラグF_SLIP=0で車両3が通常旋回走行状態にあるときには、β’=S_Dβとして算出し、F_SLIP=1で車両3が所定の限界旋回走行状態にあるときには、β’=βbとして算出した車体スリップ角の比較値である。すなわち、この比較値β’は、車両3が通常旋回走行状態にあるときには疑似積分法のみで車体スリップ角を算出し、車両3が所定の限界旋回走行状態にあるときにはニューラルネットワークNNを用いた手法に切り換えて車体スリップ角を算出した場合の値に相当する。さらに、図7(e)は限界状態フラグF_SLIPの値を表している。
図7(a)と図7(b)を比較すると明らかなように、時刻t1で、車両3が所定の限界旋回走行状態になり、限界状態フラグF_SLIP=1が成立すると、疑似積分値S_Dβの算出が開始され、それ以降、疑似積分値S_Dβが急激に増大する。これに対して、基本値βbは漸増しており、その変化量が小さい。すなわち、ニューラルネットワークNNを用いた場合、疑似積分法を用いた場合と比べて、車体スリップ角βの算出精度すなわち推定精度が低下してしまう。これは、ニューラルネットワークNNの場合、前述した各種の重みおよびしきい値が発生頻度の高い値に基づいて学習される関係上、車両3が所定の限界旋回走行状態にあるときのような、発生頻度の低い条件下では、各種の重みおよびしきい値の学習精度が低下してしまうことによる。
一方、図7(d)を参照すると明らかなように、限界状態フラグF_SLIPの値に応じて、比較値β’の算出手法を疑似積分法とニューラルネットワークNNを用いた算出法との間で切り換えると、その切換タイミング(時刻t1,t2)で、比較値β’が不連続な状態となり、段差が生じてしまう。これに対して、本実施形態の算出手法による車体スリップ角βは、限界状態フラグF_SLIPの値が「1」と「0」の間で変化したとき、すなわち車両3の旋回走行状態が通常旋回走行状態と所定の限界旋回走行状態との間で切り換わったときでも、ほとんど段差を生じておらず、比較値β’と比べて、算出精度すなわち推定精度が向上していることが判る。
以上のように、車両3の旋回走行状態が、通常旋回走行状態と所定の限界旋回走行状態との間で切り換わるタイミングでも、車体スリップ角βの算出値における不連続な状態が発生するのを回避し、その算出精度の向上を目的として、本実施形態では、前述した算出手法により、車体スリップ角βが算出される。
次に、図8,9を参照しながら、車両3の旋回走行中、本実施形態の算出手法により算出された車体スリップ角βを、その実測値βactと比較した結果について説明する。図8は、車両3が通常旋回走行状態のみで走行した場合の結果を示しており、図9は、所定の限界旋回走行状態が一時的(時刻t10〜t11)に発生したときの結果を示している。より具体的には、両図(a)は、車体スリップ角βと実測値βactとの偏差の絶対値|β−βact|を示しており、両図(b)は、比較のための、基本値βbと実測値βactとの偏差の絶対値|βb−βact|を示している。
図8を参照すると明らかなように、車両3が通常旋回走行状態のみで走行した場合、βc=0となり、β=βbが成立することで、|β−βact|=|βb−βact|が成立する。そのため、車両3が通常旋回走行状態にある限り、ニューラルネットワークNNのみで車体スリップ角βを算出したときでも、高い算出精度を確保できることが判る。
一方、図9を参照すると明らかなように、時刻t10で、車両3が通常旋回走行状態から所定の限界旋回走行状態に移行すると、偏差|βb−βact|の増大度合は、偏差|β−βact|と比べて、かなり大きくなっている。すなわち、本実施形態の補正値βcを用いることにより、車体スリップ角βが、基本値βbと比べて実測値βactにより近い値に算出されており、その算出精度が向上していることが判る。
以上のように、本実施形態の車体スリップ角推定装置1によれば、基本値算出部30で、車体スリップ角βの基本値βbがニューラルネットワークNNによって算出され、直進判定部33で、車両3が旋回走行状態にある場合、車体スリップ角βが基本値βbと補正値βcの和に設定される。この補正値βcは、補正値算出部32で、車両3が通常旋回走行状態にある場合(F_SLIP=0の場合)には値0に設定されるので、その場合には、β=βb+βc=βbとなる。ここで、ニューラルネットワークNNでは、車両3が通常旋回走行状態にあるときに学習されたしきい値h1j,θ1および重みw1jiが用いられるので、この基本値βbは、車両3が通常旋回走行状態にある限り、実際の車体スリップ角を精度よく表すように算出される。したがって、車両3が通常旋回走行状態にあるとき、すなわち車両3の旋回走行中に発生頻度の高い状態にあるときには、車体スリップ角βを精度よく算出することができる。
一方、車両3が所定の限界旋回走行状態にある場合(F_SLIP=1の場合)には、補正値βcが、疑似積分法で算出した疑似積分値Dβに、所定のゲインKcを乗算した値として算出される。この所定のゲインKcは、補正値βcを基本値βbに加算した値すなわち車体スリップ角βが、車両3が所定の限界旋回走行状態にある場合における車体スリップ角の実測値と同じになるように、オフラインで予め適切な一定値に設定されている。これに加えて、疑似積分法を用いた場合、ニューラルネットワークモデルを用いた場合と比べて、路面μの変化などに対するロバスト性が高いことが一般的に知られている。以上の理由により、基本値βbを補正値βcで補正することによって、車体スリップ角βを算出した場合、車体スリップ角βをニューラルネットワークNNのみで算出する場合と比べて、車両3が所定の限界旋回走行状態にあるとき、すなわち車両3が旋回走行中に発生頻度の低い状態にあるときでも、車体スリップ角βを精度よく算出することができる。
したがって、本実施形態の車体スリップ角推定装置1によれば、車両3が通常旋回走行状態にあるか、または所定の限界旋回走行状態にあるかにかかわらず、言い換えれば車両3の旋回走行中の発生頻度の高低にかかわらず、車体スリップ角βを高精度で推定できる。また、そのような車体スリップ角推定装置1を、ニューラルネットワークモデルと疑似積分法を用いて実現することができる。
これに加えて、車両3が直進走行状態にある場合、車体スリップ角βが値0に設定されるので、直進走行状態での車体スリップ角βの値が、車体スリップ角の基本値βbに反映されるのを回避でき、それにより、車体スリップ角βの推定精度をさらに向上させることができる。
さらに、一般的に、車両3の直進判定を行う場合、アクセル開度APとその所定の判定値AP_REFとの比較結果、および操舵角θstとその所定の判定値θst_REFとの比較結果を組み合わせると、直進判定を比較的精度よく判定することができる。したがって、そのような手法を用いることによって、この車体スリップ角推定装置1によれば、車両3の直進走行判定を精度よく行うことができ、それにより、車体スリップ角の推定精度をより一層、向上させることができる。
なお、第1実施形態は、所定の非線形モデルとして、車速と横加速度とヨーレートと車体スリップ角との関係を表すニューラルネットワークモデルを用いた例であるが、本発明の非線形モデルはこれに限らず、車速と横加速度とヨーレートと車体スリップ角との関係を少なくとも表すものであればよい。例えば、非線形モデルとして、車速と横加速度とヨーレートと車体スリップ角とに加えて、操舵角などの他のパラメータとの関係を表すニューラルネットワークモデルを用いてもよい。さらに、非線形モデルとして、前後輪のコーナリングフォースと、車速と、横加速度と、ヨーレートと、車体スリップ角と、重心から前後の車軸までの距離との関係を表す非線形2自由度モデルなどを用いてもよい。
また、第1実施形態は、ニューラルネットワークNN,NN2の重みw1ji,w2jiおよびしきい値h1j,θ1,h2j,θ2の学習方法として、バックプロパゲーション法を用いた例であるが、本発明のニューラルネットワークにおける重みおよびしきい値の学習方法はこれに限らず、ランダム探索法などの他の学習手法を用いてもよい。
さらに、第1実施形態は、ニューラルネットワークNN,NN2すなわちニューラルネットワークモデルとして、重みおよびしきい値の双方を備えたものを用いた例であるが、ニューラルネットワークモデルとして、しきい値を持たない構成のものを用いてもよい。
これに加えて、第1実施形態は、所定の線形モデルとして式(9)を用いた例であるが、本発明の線形モデルはこれに限らず、車速と横加速度とヨーレートと車体スリップ角との関係を少なくとも表すものであればよい。
また、第1実施形態は、判定手段として旋回状態判定部31を用いた例であるが、本発明の判定手段はこれに限らず、車両が所定の旋回走行状態(すなわち所定の限界旋回走行状態)にあるか否かを判定できるものであればよい。例えば、判定手段として、図10に示す旋回状態判定部40を用いてもよい。
この旋回状態判定部40では、以下に述べるように、車速VP、横加速度Gyおよびヨーレートγに基づいて、車両3が所定の限界旋回走行状態にあるか否かが判定されるとともに、その判定結果に基づいて、限界状態フラグF_SLIPの値が設定される。図10に示すように、この旋回状態判定部40は、ニューラルネットワークNN3およびフラグ設定部41を備えている。
このニューラルネットワークNN3では、以下に述べるように、ヨーレートγの推定値である推定ヨーレートγhatが算出される。ニューラルネットワークNN3は、前述したニューラルネットワークNN2と同様に、入力層、中間層および出力層を有する3層の階層型のものであり、入力層は3p(pは2以上の整数)個のニューロン(3つのみ図示)を、中間層はJb(Jbは2以上の整数)個のニューロン(3つのみ図示)を、出力層は1個のニューロンをそれぞれ備えている。
このニューラルネットワークNN3には、車速VPとして、今回の算出値VP(k)からp−1回前の算出値VP(k−p+1)までのp個の値が入力され、さらに、横加速度Gyおよび操舵角θstもそれぞれ、Gy(k)〜Gy(k−p+1)およびθst(k)〜θst(k−p+1)のp個の値が入力される。なお、以下の説明では、入力VP(k)〜VP(k−p+1)を入力x31〜x3pとそれぞれ表記し、入力Gy(k)〜Gy(k−p+1)をそれぞれ入力x3p+1〜x32pと表記するとともに、入力θst(k)〜θst(k−p+1)をそれぞれ入力x32p+1〜x33pと表記する。
以上の入力x31 〜x33pはそれぞれ、そのままの状態で3p個の入力層のニューロンからJb個の中間層のニューロンに入力される。中間層のニューロンは、入力x31 〜x33pを用い、下式(12)によってJb個の中間出力a31〜a3Jbをそれぞれ算出した後、これらを出力層のニューロンに出力する。
ここで、h3jは所定のしきい値を、w3jiは重みをそれぞれ表しており、これらの値h3j,w3jiは、後述するように、オフラインで予め学習されたものである。また、fa3は出力関数であり、この出力関数fa3としては、例えばシグモイド関数が用いられる。
出力層のニューロンは、入力されたJb個の中間出力a31〜a3Jbを用い、下式(13)によって、推定ヨーレートγhatを算出する。
前述したしきい値h3j,θ3および重みw3jiは、以下の手法により学習される。具体的には、3つの入力VP,Gy,θstおよび出力γを、車両3が所定の限界旋回走行状態にあるときに実際に測定し、これらの測定値を用いてバックプロパゲーション法により、しきい値h3j,θ3および重みw3jiがオフラインで学習される。
そして、フラグ設定部41では、以上のように算出された推定値γhat(k)とヨーレートの今回値γ(k)との偏差の絶対値|γhat(k)−γ(k)|を、所定の判定値値γ_REFと比較することにより、限界状態フラグF_SLIPの値が設定される。
すなわち、|γhat(k)−γ(k)|≧γ_REFのときには、所定の限界旋回走行状態にあると判定して、それを表すために、限界状態フラグF_SLIPが「1」に設定される。一方、|γhat(k)−γ(k)|<γ_REFのときには、通常旋回走行状態にあると判定して、それを表すために、限界状態フラグF_SLIPが「0」に設定される。
次に、図11を参照しながら、第2実施形態に係る車体スリップ角推定装置1Aについて説明する。この車体スリップ角推定装置1Aのハードウェアは、図示しないが、前述した第1実施形態の車体スリップ角推定装置1と同様に構成されているので、以下、同じ構成については、同じ符号を付すとともに、その説明は省略する。
同図に示すように、この車体スリップ角推定装置1Aは、第1車体スリップ角算出部51、第2車体スリップ角算出部52、旋回状態判定部53、選択部54および直進判定部55を備えており、これらの要素51〜55はいずれも、具体的にはECU2で構成されている。
なお、本実施形態では、ECU2が、車速検出手段、横加速度検出手段、ヨーレート検出手段、第1推定手段、第2推定手段、判定手段、選択手段、直進判定手段および設定手段に相当する。
まず、第1車体スリップ角算出部51(第1推定手段)について説明する。この第1車体スリップ角算出部51は、図示しないが、第1ニューラルネットワークを備えており、この第1ニューラルネットワークにより、第1車体スリップ角β1を車体スリップ角βの推定値として算出するものである。
第1ニューラルネットワークは、前述したニューラルネットワークNNと同様に、入力層、中間層および出力層を有する3層の階層型のものであり、入力層は3m個のニューロンを、中間層はJ個のニューロンを、出力層は1個のニューロンをそれぞれ備えている(いずれも図示せず)。
第1ニューラルネットワークには、車速VPとして、今回の算出値VP(n)からm−1回前の算出値VP(n−m+1)までのm個の値が入力され、さらに、横加速度Gyおよびヨーレートγもそれぞれ、Gy(n)〜Gy(n−m+1)およびγ(n)〜γ(n−m+1)のm個の値が入力される。なお、以下の説明では、第1ニューラルネットワークにおける入力VP(n)〜VP(n−m+1)を入力x41〜x4mとそれぞれ表記し、入力Gy(n)〜Gy(n−m+1)をそれぞれ入力x4m+1〜x42mと表記するとともに、入力γ(n)〜γ(n−m+1)をそれぞれ入力x42m+1〜x43mと表記する。
以上の入力x41 〜x43mはそれぞれ、そのままの状態で3m個の入力層のニューロンからJ個の中間層のニューロンに入力される。中間層のニューロンは、入力x41 〜x43mを用い、下式(14)によってJ個の中間出力a41〜a4Jをそれぞれ算出した後、これらを出力層のニューロンに出力する。
ここで、h4jは所定のしきい値を、w4jiは重みをそれぞれ表しており、これらの値h4j,w4jiは、後述するように、オフラインで予め学習されたものである。また、fa4は出力関数であり、この出力関数fa4としては、例えばシグモイド関数が用いられる。
出力層のニューロンは、入力されたJ個の中間出力a41〜a4Jを用い、下式(15)によって、第1車体スリップ角β1を算出する。
以上のしきい値h4j,θ4および重みw4jiは、以下の手法により学習される。具体的には、3つの入力VP,Gy,γと出力βとを、車両3が通常旋回走行状態にあるときに実際に測定し、これらの測定値を用いてバックプロパゲーション法により、しきい値h4j,θ4および重みw4jiがオフラインで学習される。
以上のように、第1車体スリップ角算出部51では、第1ニューラルネットワークにより、第1車体スリップ角β1が算出されるとともに、この第1ニューラルネットワークでは、しきい値h4j,θ4と重みw4jiとして、車両3が通常旋回走行状態にあるときにオフラインで予め学習した値が用いられる。すなわち、この第1ニューラルネットワークでは、車両3が通常旋回走行状態にあるときにシステム同定されたニューラルネットワークモデルを用いて、第1車体スリップ角β1が算出される。そのため、この第1車体スリップ角β1は、車両3が通常旋回走行状態にある限り、実際の車体スリップ角を精度よく表すように算出される。
次に、前述した第2車体スリップ角算出部52(第2推定手段)について説明する。この第2車体スリップ角算出部52は、図示しないが、第2ニューラルネットワークを備えており、この第2ニューラルネットワークにより、第2車体スリップ角β2を車体スリップ角βの推定値として算出するものである。
第2ニューラルネットワークは、前述したニューラルネットワークNNと同様に、入力層、中間層および出力層を有する3層の階層型のものであり、入力層は3m個のニューロンを、中間層はJ個のニューロンを、出力層は1個のニューロンをそれぞれ備えている(いずれも図示せず)。
第2ニューラルネットワークには、車速VPとして、今回の算出値VP(n)からm−1回前の算出値VP(n−m+1)までのm個の値が入力され、さらに、横加速度Gyおよびヨーレートγもそれぞれ、Gy(n)〜Gy(n−m+1)およびγ(n)〜γ(n−m+1)のm個の値が入力される。なお、以下の説明では、第2ニューラルネットワークにおける入力VP(n)〜VP(n−m+1)を入力x51〜x5mとそれぞれ表記し、入力Gy(n)〜Gy(n−m+1)をそれぞれ入力x5m+1〜x52mと表記するとともに、入力γ(n)〜γ(n−m+1)をそれぞれ入力x52m+1〜x53mと表記する。
以上の入力x51 〜x53mはそれぞれ、そのままの状態で3m個の入力層のニューロンからJ個の中間層のニューロンに入力される。中間層のニューロンは、入力x51 〜x53mを用い、下式(16)によってJ個の中間出力a51〜a5Jをそれぞれ算出した後、これらを出力層のニューロンに出力する。
ここで、h5jは所定のしきい値を、w5jiは重みをそれぞれ表しており、これらの値h5j,w5jiは、後述するように、オフラインで予め学習されたものである。また、fa5は出力関数であり、この出力関数fa5としては、例えばシグモイド関数が用いられる。
出力層のニューロンは、入力されたJ個の中間出力a51〜a5Jを用い、下式(17)によって、第2車体スリップ角β2を算出する。
以上のしきい値h5j,θ5および重みw5jiは、以下の手法により学習される。具体的には、3つの入力VP,Gy,γと出力βとを、車両3が所定の限界旋回走行状態にあるときに実際に測定し、これらの測定値を用いてバックプロパゲーション法により、しきい値h5j,θ5および重みw5jiがオフラインで学習される。
以上のように、第2車体スリップ角算出部52では、第2ニューラルネットワークにより、第2車体スリップ角β2が算出されるとともに、この第2ニューラルネットワークでは、しきい値h5j,θ5と重みw5jiとして、車両3が所定の限界旋回走行状態にあるときにオフラインで予め学習した値が用いられる。すなわち、この第2ニューラルネットワークでは、車両3が所定の限界旋回走行状態にあるときにシステム同定されたニューラルネットワークモデルを用いて、第2車体スリップ角β2が算出される。そのため、この第2車体スリップ角β2は、車両3が所定の限界旋回走行状態にあるときの実際の車体スリップ角を精度よく表すように算出される。
また、旋回状態判定部53(判定手段)では、第1車体スリップ角β1と第2車体スリップ角β2との偏差の絶対値|β1−β2|を所定の判定値β_REFと比較し、その比較結果に基づいて、限界状態フラグF_SLIPの値が設定される。
具体的には、|β1−β2|≧β_REFのときには、所定の限界旋回走行状態にあると判定して、それを表すために、限界状態フラグF_SLIPが「1」に設定される。一方、|β1−β2|<β_REFのときには、通常旋回走行状態にあると判定して、それを表すために、限界状態フラグF_SLIPが「0」に設定される。
一方、選択部54(選択手段)は、限界状態フラグF_SLIPの値に基づき、第1車体スリップ角β1および第2車体スリップ角β2の一方が、選択値βdとして選択される。具体的には、F_SLIP=0で、車両3が通常旋回走行状態にあるときには、第1車体スリップ角β1が選択値βdとして選択され(βd=β1)、F_SLIP=1で、所定の限界旋回走行状態にあるときには、第2車体スリップ角β2が選択値βdとして選択される(βd=β2)。
次いで、直進判定部55(直進判定手段、設定手段)では、アクセル開度APおよび操舵角θstをそれぞれ、所定の判定値AP_REF,θst_REFと比較することにより、車両3が直進走行状態であるか否かを判定し、その判定結果に基づいて、車体スリップ角βが算出される。
具体的には、AP≦AP_REFまたはθst≧θst_REFが成立したときには、車両3が旋回走行状態にあると判定して、車体スリップ角βが上記選択値βdに設定される(β=βd)。
一方、AP>AP_REFかつθst<θst_REFが成立したときには、車両3が直進走行状態にあると判定して、車体スリップ角βが値0に設定される(β=0)。
以上のように、第2実施形態に係る車体スリップ角推定装置1Aによれば、車両3が通常旋回走行状態にあるときには、第1車体スリップ角β1が車体スリップ角βとして選択され、車両3が所定の限界旋回走行状態にあるときには、第2車体スリップ角β2が車体スリップ角βとして選択される。この第1車体スリップ角β1は、車両3が通常旋回走行状態にあるときに学習したしきい値h4j,θ4および重みw4jiを用いたニューラルネットワークにより算出されるので、車両3が通常旋回走行状態にあるとき、すなわち旋回走行中において発生頻度の高い状態のときには、車体スリップ角βを精度よく算出することができる。
一方、第2車体スリップ角β2は、車両3が所定の限界旋回走行状態にあるときに学習したしきい値h5j,θ5および重みw5jiを用いたニューラルネットワークにより算出されるので、車両3が所定の限界旋回走行状態にあるとき、すなわち、旋回走行中において発生頻度の低い状態のときでも、車体スリップ角βを精度よく算出することができる。以上のように、本実施形態の車体スリップ角推定装置1Aによれば、車両3が通常旋回走行状態にあるか、または所定の限界旋回走行状態にあるかにかかわらず、言い換えれば車両3の旋回走行中の発生頻度の高低にかかわらず、車体スリップ角βを高精度で推定できる。また、そのような車体スリップ角推定装置1Aを、2つのニューラルネットワークモデルを用いて実現することができる。
また、旋回状態判定部53で、第1車体スリップ角β1と第2車体スリップ角β2との偏差の絶対値|β1−β2|を所定の判定値β_REFと比較することにより、車両3が所定の限界旋回走行状態にあるか否かが判定されるので、車輪速センサ20、横加速度センサ21およびヨーレートセンサ22の他に格別の検出手段を用いることなく、車両が所定の限界旋回走行状態にあるか否かを判定することができる。その結果、製造コストを削減することができる。
なお、第2実施形態は、所定の第1および第2非線形モデルとして、車速と横加速度とヨーレートと車体スリップ角との関係を表す第1および第2ニューラルネットワークモデルをそれぞれ用いた例であるが、本発明の第1および第2非線形モデルはこれに限らず、車速と横加速度とヨーレートと車体スリップ角との関係を少なくとも表すもので、かつ車両が所定の旋回走行状態にないときおよび旋回走行状態にあるときにそれぞれシステム同定されたものであればよい。例えば、第1および第2非線形モデルとして、車速と横加速度とヨーレートと車体スリップ角とに加えて、操舵角などの他のパラメータとの関係を表すニューラルネットワークモデルをそれぞれ用いてもよい。さらに、第1および第2非線形モデルとして、前後輪のコーナリングフォースと、車速と、横加速度と、ヨーレートと、車体スリップ角と、重心から前後の車軸までの距離との関係を表す非線形2自由度モデルなどをそれぞれ用いてもよい。
また、第2実施形態は、第1車体スリップ角β1と第2車体スリップ角β2との偏差の絶対値|β1−β2|を所定の判定値β_REFと比較することにより、車両3が所定の旋回走行状態(すなわち所定の限界旋回走行状態)にあるか否かを判定した例であるが、本発明の判定手法はこれに限らず、第1車体スリップ角と第2車体スリップ角との相対的な偏差および比の一方に基づいて行うものであればよい。
例えば、第2車体スリップ角β2と第1車体スリップ角β1との比β2/β1を所定の判定値Rβ_REFと比較し、β2/β1≧Rβ_REFが成立したときには、所定の限界旋回走行状態にあると判定して、限界状態フラグF_SLIPを「1」に設定し、一方、β2/β1<Rβ_REFのときには、通常旋回走行状態にあると判定して、限界状態フラグF_SLIPを「0」に設定してもよい。また、上記とは逆に、比β1/β2を所定の判定値と比較してもよい。
さらに、各実施形態の車体スリップ角推定装置1,1Aによって前回の制御タイミングで算出された車体スリップ角βを用い、前述した式(9)を変形した下式(18)によって、車速VPを算出してもよい。その場合、下式(18)で算出した車速VPを、前述した各ニューラルネットワークへの入力として用いてもよい。
1 車体スリップ角推定装置
1A 車体スリップ角推定装置
2 ECU(車速検出手段、横加速度検出手段、ヨーレート検出手段、推定値算出手
段、補正手段、判定手段、選択手段、第1推定手段、第2推定手段、直進判定手
段、設定手段)
3 車両
20 車輪速センサ(車速検出手段)
21 横加速度センサ(横加速度検出手段)
22 ヨーレートセンサ(ヨーレート検出手段)
24 操舵角センサ(操舵角検出手段)
25 アクセル開度センサ(アクセル開度検出手段)
30 基本値算出部(推定値算出手段)
31 旋回状態判定部(判定手段)
32 補正値算出部(補正手段、選択手段)
33 直進判定部(補正手段、直進判定手段、設定手段)
40 旋回状態判定部(判定手段)
51 第1車体スリップ角算出部(第1推定手段)
52 第2車体スリップ角算出部(第2推定手段)
53 旋回状態判定部(判定手段)
54 選択部(選択手段)
55 直進判定部(直進判定手段、設定手段)
VP 車速
Gy 横加速度
γ ヨーレート
β 車体スリップ角
βb 車体スリップ角の基本値(車体スリップ角の推定値)
βc 補正値
S_Dβ 疑似積分値(疑似積分法で算出した値)
Kc 所定のゲイン
β1 第1車体スリップ角
β2 第2車体スリップ角
AP アクセル開度
AP_REF 所定の判定値
θst 操舵角
θst_REF 所定の判定値
NN ニューラルネットワーク
w4ji 第1ニューラルネットワークモデルの重み
w5ji 第2ニューラルネットワークモデルの重み
1A 車体スリップ角推定装置
2 ECU(車速検出手段、横加速度検出手段、ヨーレート検出手段、推定値算出手
段、補正手段、判定手段、選択手段、第1推定手段、第2推定手段、直進判定手
段、設定手段)
3 車両
20 車輪速センサ(車速検出手段)
21 横加速度センサ(横加速度検出手段)
22 ヨーレートセンサ(ヨーレート検出手段)
24 操舵角センサ(操舵角検出手段)
25 アクセル開度センサ(アクセル開度検出手段)
30 基本値算出部(推定値算出手段)
31 旋回状態判定部(判定手段)
32 補正値算出部(補正手段、選択手段)
33 直進判定部(補正手段、直進判定手段、設定手段)
40 旋回状態判定部(判定手段)
51 第1車体スリップ角算出部(第1推定手段)
52 第2車体スリップ角算出部(第2推定手段)
53 旋回状態判定部(判定手段)
54 選択部(選択手段)
55 直進判定部(直進判定手段、設定手段)
VP 車速
Gy 横加速度
γ ヨーレート
β 車体スリップ角
βb 車体スリップ角の基本値(車体スリップ角の推定値)
βc 補正値
S_Dβ 疑似積分値(疑似積分法で算出した値)
Kc 所定のゲイン
β1 第1車体スリップ角
β2 第2車体スリップ角
AP アクセル開度
AP_REF 所定の判定値
θst 操舵角
θst_REF 所定の判定値
NN ニューラルネットワーク
w4ji 第1ニューラルネットワークモデルの重み
w5ji 第2ニューラルネットワークモデルの重み
Claims (8)
- 車両の速度を車速として検出する車速検出手段と、
前記車両の横方向の加速度を横加速度として検出する横加速度検出手段と、
前記車両のヨーレートを検出するヨーレート検出手段と、
前記車速と前記横加速度と前記ヨーレートと車体スリップ角との関係を表す所定の非線形モデルを用いたアルゴリズムにより、車体スリップ角の推定値を算出する推定値算出手段と、
前記車速と前記横加速度と前記ヨーレートと前記車体スリップ角との関係を表す所定の線形モデルを用いたアルゴリズムにより、補正値を算出するとともに、当該算出した補正値によって前記推定値を補正する補正手段と、
前記車両が所定の旋回走行状態にあるか否かを判定する判定手段と、
当該判定手段によって前記車両が前記所定の旋回走行状態にないと判定されたときには、前記推定値を前記車体スリップ角として選択し、前記車両が前記所定の旋回走行状態にあると判定されたときには、前記補正値で補正された前記推定値を前記車体スリップ角として選択する選択手段と、
を備えることを特徴とする車体スリップ角推定装置。 - 前記所定の非線形モデルは、所定のニューラルネットワークモデルであり、
前記所定の線形モデルを用いたアルゴリズムは、疑似積分法を含むアルゴリズムであることを特徴とする請求項1に記載の車体スリップ角推定装置。 - 前記補正手段は、前記疑似積分法で算出した値に、所定のゲインを乗算することによって、前記補正値を算出することを特徴とする請求項2に記載の車体スリップ角推定装置。
- 車両の速度を車速として検出する車速検出手段と、
前記車両の横方向の加速度を横加速度として検出する横加速度検出手段と、
前記車両のヨーレートを検出するヨーレート検出手段と、
前記車両が所定の旋回走行状態にないときにシステム同定され、かつ前記車速と前記横加速度と前記ヨーレートと車体スリップ角との関係を表す所定の第1非線形モデルを用いたアルゴリズムにより、第1車体スリップ角を推定する第1推定手段と、
前記車両が前記所定の旋回走行状態にあるときにシステム同定され、かつ前記車速と前記横加速度と前記ヨーレートと車体スリップ角との関係を表す所定の第2非線形モデルを用いたアルゴリズムにより、第2車体スリップ角を推定する第2推定手段と、
前記車両が前記所定の旋回走行状態にあるか否かを判定する判定手段と、
当該判定手段によって前記車両が前記所定の旋回走行状態にないと判定されたときには、前記第1車体スリップ角を車体スリップ角として選択し、前記車両が前記所定の旋回走行状態にあると判定されたときには、前記第2車体スリップ角を前記車体スリップ角として選択する選択手段と、
を備えることを特徴とする車体スリップ角推定装置。 - 前記所定の第1非線形モデルは、前記車両が前記所定の旋回走行状態にないときに学習された重みを用いた所定の第1ニューラルネットワークモデルであり、
前記所定の第2非線形モデルは、前記車両が前記所定の旋回走行状態にあるときに学習された重みを用いた所定の第2ニューラルネットワークモデルであることを特徴とする請求項4に記載の車体スリップ角推定装置。 - 前記判定手段は、前記第1車体スリップ角と前記第2車体スリップ角との相対的な偏差および比の一方に基づいて、前記車両が前記所定の旋回走行状態にあるか否かを判定することを特徴とする請求項4または5に記載の車体スリップ角推定装置。
- 前記車両が直進走行状態にあるか否かを判定する直進判定手段と、
当該直進判定手段によって前記車両が前記直進走行状態にないと判定されたときには、前記車体スリップ角を前記選択手段によって選択された値に設定し、前記車両が前記直進走行状態にあると判定されたときには、前記車体スリップ角を値0に設定する設定手段と、
をさらに備えることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の車体スリップ角推定装置。 - 前記車両のアクセルペダルの操作量を表すアクセル開度を検出するアクセル開度検出手段と、
前記車両のハンドルの操舵角を検出する操舵角検出手段と、をさらに備え、
前記直進判定手段は、前記アクセル開度および前記操舵角をそれぞれの所定の判定値と比較した結果に基づき、前記車両が直進走行状態にあるか否かを判定することを特徴とする請求項7に記載の車体スリップ角推定装置。
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