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JP2008263681A - 交流モータ - Google Patents

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JP2008263681A
JP2008263681A JP2007103036A JP2007103036A JP2008263681A JP 2008263681 A JP2008263681 A JP 2008263681A JP 2007103036 A JP2007103036 A JP 2007103036A JP 2007103036 A JP2007103036 A JP 2007103036A JP 2008263681 A JP2008263681 A JP 2008263681A
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magnetic pole
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JP2007103036A
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Naoki Tanaka
直樹 田中
Masayuki Nashiki
政行 梨木
Hiroyasu Kudo
工藤  弘康
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Denso Corp
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Denso Corp
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Abstract

【課題】低損失でコンパクトな交流モータを提供すること。
【解決手段】ステータ16〜18が互いに磁気的に分離されて軸方向に配列され、各ステータ16〜18はそれぞれ、互いに磁束位相が180度離れた2種類のステータ磁極を周方向交互に配置してなる。各ステータ16〜18にはそれぞれ相巻線が蛇行巻装される。つまり、ステータ16に巻装されるU相巻線は、ステータ16の周方向に隣接するU+ステータ磁極とU−ステータ磁極との間の隙間に周方向互い違いに蛇行配線される。他のステータ17,18も同様である。このように構成すると、ステータ側の各相の磁気回路がコンパクトに構成できるため、この磁気回路と鎖交する相巻線もコンパクトに構成することができ、低損失でコンパクトな交流モータを実現することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、交流モータに関し、特にステータコアに周方向へ巻装されたループ状巻線を備えた交流モータに関する。
従来から、ステータ磁極に各相のコイルが集中的に巻回されたブラシレスモータが知られている(例えば、特許文献1参照)。図31および図32はこのような従来のブラシレスモータの概略的な構成を示す縦断面図および横断面図である。これらの図には4極6スロット型のブラシレスモータが示されており、ステータの巻線構造はいわゆる集中巻きであって、各ステータ磁極には各相のコイルが集中的に巻回されている。また、図33にはステータを周方向に1周展開した状態で、U,V,W等の巻線の配置関係が示されている。横軸は電気角で表現されており、1周で720°となっている。ロータ102の表面には、N極の永久磁石107とS極の永久磁石108とが周方向に交互に配置されている。ステータ104では、U相のステータ磁極TBU1、TBU2のそれぞれにはU相巻線WBU1、WBU2が巻回されている。同様に、V相のステータ磁極TBV1,TBV2のそれぞれにはV相巻線WBV1、WBV2が巻回されている。W相のステータ磁極TBW1,TBW2のそれぞれにはW相巻線WBW1、WBW2が巻回されている。このような構造を有するブラシレスモータは、現在、広く産業用、家電用に使用されている。
また、本出願人が提案しているループ状の固定子巻線を有する交流モータ(特許文献2参照)は、上記ブラシレスモータより構造が単純で生産性を向上させることができ、小型化、高効率化、低コスト化が可能な交流モータである。図34は、ループ状の固定子巻線を有する電動機の具体的な構成を示す縦断面図である。図34 に示す電動機100A は、3 相交流で動作する8 極の電動機であり、回転子軸111、永久磁石112 、固定子114 を含んで構成されている。図35 は、回転子110 の周方向展開図である。回転子110 は、表面に配置された複数の永久磁石112 を備えている。これらの永久磁石112 は、回転子の110 表面に沿って周方向にN 極とS 極とが交互に配置されている。図36 は、回転子側から見た固定子114 の内周側形状の展開図である。固定子114 は、それぞれ4 個のU 相固定子磁極119 、V 相固定子磁極120 、W相固定子磁極121 を備えている。各固定子磁極119 、120 、121 は、回転子110 に対して突極状の形状を有している。図37 は、各相の巻線の周方向展開図を示す図である。固定子114 のU 相固定子磁極119 、V 相固定子磁極120 、W 相固定子磁極121のそれぞれの間には、ループ状のU 相巻線115 、V 相巻線116 、117 、W 相巻線118 が配置されている。ロータ軸111から見て時計回り方向の電流を正とすると(他の相の相巻線についても同様とする)、U相巻線115に流れる電流Iuは負(−Iu)となる。同様に、V相巻線116に流れる電流Ivは正(+Iv)となり、V相巻線117に流れる電流Ivは負(−Iv)となる。W相巻線118に流れる電流Iwは正(+Iw)となる。これら3種類の電流Iu、Iv、Iwは、3相交流電流であり、互いに位相が120°ずつずれている。図38は、2つの巻線を単一の巻線にまとめた変形例を示す図である。図38と図37を比較すると明らかなように、U相巻線115とV相巻線116が単一のM相巻線138に置き換えられ、V相巻線117とW相巻線118が単一のN相巻線139に置き換えられている。また、U相巻線115の電流(−Iu)とV相巻線116の電流(+Iv)とを加算したM相電流Im(=−Iu+Iv)をM相巻線138に流すことにより、M相巻線138によって発生する磁束の状態とU相巻線115とV相巻線116のそれぞれによって発生する磁束を合成した状態とが同じになり、電磁気的に等価になる。同様に、V相巻線117の電流(−Iv)とW相巻線118の電流(+Iw)とを加算したN相電流In(=−Iv+Iw)をN相巻線139に流すことにより、N相巻線139によって発生する磁束の状態とV相巻線117とW相巻線118のそれぞれによって発生する磁束を合成した状態とが同じになり、電磁気的に等価になる。
また、図34に示す電動機100Aを多相化した例として、6相で構成した例を図39に示す。図39は、ループ状の固定子巻線を有する6相交流で駆動される電動機の具体的な構成を示す断面図である。図39に示す電動機100Bは、6相交流で動作する8 極の電動機であり、回転子軸111、永久磁石112 、固定子173を含んで構成されている。図40 は、回転子側から見た固定子173 の内周側形状の展開図である。固定子173 は、それぞれ4個のU+相固定子磁極167 、W−相固定子磁極168 、V+相固定子磁極169、U−相固定子磁極170 、W+相固定子磁極171 、V−相固定子磁極172 を備えている。隣り合う固定子磁極間の電磁気的な位相差が電気角で60°になるように配置されている。各固定子磁極167、168、169、170 、171 、172 は、回転子112 に対して突極状の形状を有している。図41は各相の巻線の周方向展開図を示す図である。固定子173のU+相固定子磁極167、W−相固定子磁極168、V+相固定子磁極169、U−相固定子磁極170、W+相固定子磁極171、V−相固定子磁極172のそれぞれの間には、ループ状のUW−相巻線162、WV+相巻線163、VU−相巻線164、UW+相巻線165、WV−相巻線166の5本の巻線で構成されている。
特開平6−261513号公報(第3頁、図1−3) 特開2005−160285号公報
ところで、上記従来のものは多相化した場合に、体格が大きくなるという問題があった。また、必要な巻線の本数が増えるため巻線の抵抗が大きくなり、銅損が増加し効率が低下するという問題があった。また、巻線の本数が増えるだけでなく、固定子磁極の数も増えるため、構造が複雑になり生産性が低下するという問題があった。また、3次元的な磁路を構成するために、3次元磁路を構成できる軟磁性体(圧粉磁心など)は磁気特性に劣るためモータの性能が劣るという問題があった。本発明は上記問題点を改善可能な交流モータを提供することをその目的としている。
上記課題を解決する本発明の交流モータは、ロータ磁極としてのN極磁極及びS極磁極が周方向へ交互に配置されたロータと、周方向に複数個配置されるステータ磁極によりそれぞれ構成されるとともに、前記ステータ磁極の位置が互いに周方向にずらして配置されているN(Nは4以上の偶数)個のステータ磁極群を有するステータコアと、前記ステータ磁極群の間に配置されるステータコイルとしてのループ状巻線とを備える交流モータにおいて、前記各ステータ磁極群は、互いに電気角で略180°位相が異なる一対の前記ステータ磁極群の前記ステータ磁極を周方向交互に配置してなる180°位相差のステータ磁極群の組に組分けされ、前記180°位相差のステータ磁極群の各組が互いに軸方向にずらして配置され、前記ループ状巻線が前記略180°位相が異なるステータ磁極群の間に配置されていることを特徴としている。
すなわち、本発明の交流モータの各ステータ磁極は、N(Nは4以上の偶数)個のステータ磁極群に群別される。各ステータ磁極群のステータ磁極は周方向に異なる位置に配置される。一つのステータ磁極群のステータ磁極と、この一つのステータ磁極群に対して電気角で180°位相が異なる一つのステータ磁極群のステータ磁極とが周方向において隣り合うように配置される。これら互いに180°位相が異なる二つのステータ磁極群の間にはループ状巻線が相巻線として設けられる。言い換えれば、ループ状巻線は、これら互いに180°位相が異なる二つのステータ磁極群のステータ磁極の隙間(以下、磁極間隙間とも言う)に設けられる。好適には、ループ状巻線は、上記磁極間隙間の一つに軸方向一端側から軸方向他端側へ敷設された後、上記磁極間隙間に対してステータ磁極を隔てて周方向に隣接する次の磁極間隙間に軸方向他端側から軸方向一端側へ敷設される。つまり、ループ状巻線は蛇行配線される。ループ状巻線は、少なくとも一つの180°位相差のステータ磁極群の組に流れる磁束と鎖交する。あるいは、少なくとも一つの180°位相差のステータ磁極群の組に磁束を形成する。
本発明では、互いに180°位相差があり、周方向に隣接する一対のステータ磁極群により磁気回路が形成されるため磁気回路がコンパクトになるとともに、ループ状巻線をコンパクトに形成することができるため、構造の簡素化と使用銅量の大幅な低減を実現でき、高効率化と高トルク化とを実現することができる。
好適な態様において、前記略180°位相差のステータ磁極群の組は、実質的に同一平面上に配置される。なお、ここで言う「同一平面に配置される」とは、軸方向ほぼ等位置に配置されることを言う。このようにすれば、スペースを磁気回路と巻線に有効活用できるため小型化が実現できる。
好適な態様において、前記180°位相差のステータ磁極群の組は、互いに磁気的に分離されている。すなわち、この態様では、180°位相差のステータ磁極群の組どうしの間を構造的に分離し、さらに磁気的な絶縁物、例えば空気、非磁性金属、短絡巻線、反磁性材料などにより磁気的に分離する。これにより、磁気回路を有効に利用できるので、高効率化、高トルク化、リップル低減などが可能になる。
好適な態様において、前記ロータは、前記180°位相差のステータ磁極群の組ごとに分割されて前記180°位相差のステータ磁極群の組ごとに磁気的に独立する磁気回路を形成する。つまり、この態様では、ロータを同一平面にある180°位相差のステータ磁極群の組に合わせて分割し、分離されたロータの組の間の空間に、磁気的な絶縁物、例えば空気、非磁性金属、短絡巻線、反磁性材料などが配置される。ロータ軸も全てを非磁性体あるいは一部を非磁性体であることが望ましい。これにより、ループ状巻線配置スペースを拡大することができ、さらなる高効率化、高トルク化が可能になる。
好適な態様において、軸方向一端側に配置される前記180°位相差のステータ磁極群の組に所属する前記一対のステータ磁極群の一方は前記各ステータ磁極群の軸方向一端側に配置され、軸方向一端側に配置される前記180°位相差のステータ磁極群の組に所属する前記一対のステータ磁極群の他方は前記各ステータ磁極群の軸方向他端側に配置され、前記ループ状巻線は、前記一対のステータ磁極群が軸方向両端側に個別配置された前記180°位相差のステータ磁極群の組に巻装されない。
すなわち、この態様では、ステータコアの一端部側に配置された180°位相差のステータ磁極の組を構成する2つのステータ磁極のうち1つを軸方向両端部に別々に配置し、更に、この180°位相差のステータ磁極群の組のためのループ状巻線を省略する。これにより、ループ状巻線数を減らす(たとえばN/2−1)ことができるため、使用銅量の更なる低減による体格縮小、銅損低減、高トルク化などを図ることができ、巻線構造の簡素化、軽量化、低コスト化を実現できる。
好適な態様において、前記ステータコアを機械的に支持するハウジングを有し、前記ハウジングは、非磁性体により構成されて前記180°位相差のステータ磁極群の各組を磁気的に分離する。この態様によれば、不要な磁路の遮断により、鉄損低減などの効果を奏することができる。
好適な態様において、前記ステータ磁極群は、電磁鋼板により構成されている。特に、上述した180°位相差のステータ磁極群の組は、同一平面上に配置されているので、言い換えれば軸方向略等位置に配置されているので、磁気特性及び経済性に優れた電磁鋼板により構成でき、高トルク化、高効率化が可能となる。
好適な態様において、前記ステータ磁極群は、圧粉磁性体により構成されている。これにより電磁気的に有効であるが電磁鋼板では実現できない複雑形状を作製することができ、高トルク化、高効率化が可能となる。
好適な態様において、前記ステータ磁極群は、電磁鋼板と圧粉磁性体との組み合わせにより構成されている。これにより磁気特性の良い電磁鋼板と複雑形状に対応できる圧粉磁性体の良い所を組み合わせることができ、高トルク化、高効率化が可能となる。
たとえば、上記180°位相差のステータ磁極群の組は、U相ループ状巻線によりU+相の磁束を発生するステータ磁極群とU−相の磁束を発生するステータ磁極群との組(U相ステータ磁極群の組)、V相ループ状巻線によりV+相の磁束を発生するステータ磁極群とV−相の磁束を発生するステータ磁極群との組(V相ステータ磁極群の組)、W相ループ状巻線によりW+相の磁束を発生するステータ磁極群とW−相の磁束を発生するステータ磁極群との組(W相ステータ磁極群の組)とで構成されることができ、これら各相のステータ磁極群の組(180°位相差のステータ磁極群の組)は、軸方向にずらして配置されることができる。なお、180°位相差のステータ磁極群の組は、各相ごとに磁気的に分離されることが好適である。この分離はロータ側で行ってもよく、ステータ側で行ってもよく、両側で行っても良い。
以下、本発明を適用したブラシレスモータの好適実施形態について図面を参照して具体的に説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態を図1〜図4に示す。図1は第1実施形態のブラシレスモータの模式縦断面図、図2はロータ側からみたステータの周方向展開図、図3は各相ステータの模式径方向断面図、図4は各相のループ状巻線(以下、単に巻線とも言う)の周方向展開図である。
この実施形態のブラシレスモータ101Aは、6相の8極モータであり、ロータ10、ロータ軸11、永久磁石12、ハウジング13、ステータ14を含んで構成されている。ロータ10は外周面に配置された複数の永久磁石12を備えている。永久磁石12は、ロータ磁極としてのN極とS極とをロータ10の外周面に周方向交互に形成している。
ステータ14は、U相ステータ16、V相ステータ17、W相ステータ18により構成されている。U相ステータ16、V相ステータ17、W相ステータ18は、磁気絶縁物25、26によって互いに磁気的に分離されている。U相ステータ16は、4個のU+相ステータ磁極19と4個のU−相ステータ磁極20とを周方向交互に備えている。V相ステータ17は、4個のV+相ステータ磁極21と4個のV−相ステータ磁極22とを周方向交互に備えている。W相ステータ18は、4個のW+相ステータ磁極23と4個のW−相ステータ磁極24とを周方向交互に備えている。各ステータ磁極19、20、21、22、23、24は、ロータ10に向けて突出する突極形状を有している。
図2は、ロータ10側から見たステータ14の内周部位の周方向展開図である。4個のU+相ステータ磁極19は同一円周上にて(軸方向等位置にて)周方向等間隔に配置されている。同様に、4個のU−相ステータ磁極20は同一円周上にて周方向等間隔に配置されている。4個のV+相ステータ磁極21は同一円周上にて周方向等間隔に配置されている。4個のV−相ステータ磁極22は同一円周上にて周方向等間隔に配置されている。4個のW+相ステータ磁極23は同一円周上にて周方向等間隔に配置されている。4個のW−相ステータ磁極24は同一円周上にて周方向等間隔に配置されている。
4個のU+相ステータ磁極19をU+相ステータ磁極群、4個のU−相ステータ磁極20をU−相ステータ磁極群、4個のV+相ステータ磁極21をV+相ステータ磁極群、4個のV−相ステータ磁極22をV−相ステータ磁極群、4個のW+相ステータ磁極23をW+相ステータ磁極群、4個のW−相ステータ磁極24をW−相ステータ磁極群と称する。
図2において、U+相ステータ磁極群及びU−相ステータ磁極群からなる180°位相差のステータ磁極群の組(以下、U組とも言う)と、V+ステータ磁極群及びV−ステータ磁極群からなる180°位相差のステータ磁極群の組(以下、V組とも言う)と、W+ステータ磁極群及びW−ステータ磁極群からなる180°位相差のステータ磁極群の組(以下、W組とも言う)は、軸方向及び周方向位置にずらして配置されている。U+相ステータ磁極群、V+ステータ磁極群、W+ステータ磁極群は、相対的に機械角で30°、電気角で120°の位相差となるように互いに周方向へずらして配置されている。U+相ステータ磁極群とU−相ステータ磁極群は相対的に機械角で45°、電気角で180°位相差となるように周方向へずらして配置されている。V+相ステータ磁極群とV−相ステータ磁極群は機械角で45°、電気角で180°位相差となるように周方向へずらして配置されている。W+相ステータ磁極群とW−相ステータ磁極群は相対的に機械角で45°、電気角で180°位相差となるように周方向へずらして配置されている。同相のステータ磁極間のピッチは機械角で90°、電気角で360°に設定されている。U+相ステータ磁極群とU−相ステータ磁極群とは同一平面上に配置され、V+相ステータ磁極群とV−相ステータ磁極群とは同一平面上に配置され、W+相ステータ磁極群とW−相ステータ磁極群とは同一平面上に配置されている。
ステータ14の各相ステータ磁極形状を以下に説明する。
図3(a)は図1のA−A線矢視模式断面図である。図3(b)は図1のB−B線矢視模式断面図である。図3(c)は図1のC−C線矢視模式断面図である。U+相ステータ磁極19、U−相ステータ磁極20、V+相ステータ磁極21、V−相ステータ磁極22、W+相ステータ磁極23、W−相ステータ磁極24はロータ10に向けて突出する突極形状を有している。
図4は、各相の巻線(ループ状巻線)の周方向展開図を示す図である。各相の巻線31、32、33がそれぞれU+相ステータ磁極群とU−相ステータ磁極群の間、V+相ステータ磁極群とV−相ステータ磁極群の間、W+相ステータ磁極群とW−相ステータ磁極群の間に配置されている。
図5は、U相巻線31の概略的な形状を示す図であり、3次元的に曲げられている。U相巻線31は、巻き始め端子U+と巻き終わり端子U−を有している。同様に、V相巻線32は巻き始め端子V+と巻き終わり端子V−を有し、W相巻線33は巻き始め端子W+と巻き終わり端子W−を有し、U相巻線31と同じ形状に形成されている。
図6(a)は図4のD−D線断面図である。図6(b)は図4のE−E線断面図である。図7は、ステータ14の構造例を示す図であり、軸対称形状の片側断面のみ表示している。図7は、U相ステータ16を電磁鋼板をロータ軸方向に積層して作製した例を示している。同様に、V相ステータ17、W相ステータ18についても電磁鋼板を用いて作製可能である。
図6(a)、図6(b)に図示するように、U相ステータ16、V相ステータ17、W相ステータ18は磁気絶縁物25、26により磁気的に分離されている。また、U+相ステータ磁極19とU−相ステータ磁極20はほぼ同一平面上に配置されるが、U相巻線31のスペース分だけ軸方向にずれて配置されている。同様に、V+相ステータ磁極21とV−相ステータ磁極22はほぼ同一平面上に配置されるが、V相巻線32のスペース分だけ軸方向にずれて配置されている。W+相ステータ磁極23とW−相ステータ磁極24はほぼ同一平面上に配置されるが、W相巻線33のスペース分だけ軸方向にずれて配置されている。磁気絶縁物25,26は、空気、非磁性金属(アルミ、銅など)、短絡巻線、グラファイトなどである。
図8に短絡巻線で構成した図を示す。図8では、磁気絶縁物25,26として銅線をコイル状に巻いて製作している。コイル状の磁気絶縁物25は、巻き始め端子Aと巻き終わり端子Bを有し、端子Aと端子Bは短絡されている。このため、交流磁界が作用すると、磁界を妨げる方向に電流が流れるので磁気的に絶縁できる。図8では、説明のため端子A、Bを飛び出して表示しているが、実際は飛び出さないように整形してある。また、配置については磁気を絶縁する効果が得られる位置ならどこでも良く、U相ステータ16とV相ステータ17の間、V相ステータ17とW相ステータ18の間に配置される。
以上説明したように、各相ステータ磁極のうち位相差が180°となるステータ磁極を隣合わせに配置し、同一平面上に配置することで、空間を有効に活用することができるため、小型化を実現することができる。また、位相差が180°となるステータ磁極を軸方向に巻線スペース分だけずらして配置することにより、空間をより有効に活用することができるため更なる小型化が可能となる。更に、同一平面上に配置されたステータ磁極間(例えば、U+相ステータ磁極とU−相ステータ磁極の間)において軸方向へ通る磁束がほとんどなくなるため、ステータ14を磁気特性に優れる電磁鋼板を用いて製作することができる。したがって、ブラシレスモータ101Aを高効率化、高トルク化することが可能となる。
また、従来技術である図39に示す6相交流で動作する電動機100Bに比べて、上述したこの実施形態では巻線の本数が5本から3本へと低減しているため、巻線が簡素化されるとともに、銅の使用量を大幅に低減することができ、銅損を大幅に低減可能である。また、図39に示す電動機100Bでは、隣り合うステータ磁極は電磁気的に60°の位相差となるように配置されているが、この実施形態では180°位相差のステータ磁極が隣り合うように配置し、さらに180°位相差のステータ磁極の組(例えば、U+相ステータ磁極19とU−相ステータ磁極20)を同一平面上に配置するため空間を有効活用することにより電動機の小型化を実現できる。また、図39に示す電動機100Bでは、ロータ軸方向に通る磁束が多いため電磁鋼板を使用することが困難であったが、この実施形態では主な磁束がロータ軸に垂直な平面内を通るように構成できるので、磁気特性に優れる電磁鋼板を用いて製作することができ、高効率化、高トルク化が実現できる。
(第2実施形態)
図9〜図13は本発明の第2実施形態を示す図である。図9は第2実施形態のブラシレスモータの模式軸方向断面図、図10はロータ側からみたステータの周方向展開図、図11、図12は各相ステータの径方向模式断面図、図13は各相の巻線の周方向展開図である。
第2実施形態は上述した第1実施形態の変形態様である。第1実施形態ではU+相ステータ磁極19とU−相ステータ磁極20とが同一平面上に配置されているのに対して、第2実施形態では図9、図10に示すようにU+相ステータ磁極19とU−相ステータ磁極20とは同一平面上に配置されていない。すなわち、U+相ステータ磁極19はステータの軸方向一端側に、U−相ステータ磁極20はステータの軸方向他端側に配置されている。更に、第1実施形態では図4に示すように巻線はU相巻線31、V相巻線32、W相巻線33の3本であるのに対し、第2実施形態では巻線はV相巻線32、W相巻線33の2本であり、U相巻線31が省略されている。省略可能な理由については後述する。
次に、ステータ14の各相ステータ磁極形状の詳細について説明する。図9に本実施形態のステータ14の断面箇所を示してある。図11(a)は図9のD−D線断面図である。図11(b)は図9のE−E線断面図である。図12(a)は図9のF−F線断面図である。図12(b)は図9のG−G線断面図である。これらの図に示すように、U+相ステータ磁極19、U−相ステータ磁極20、V+相ステータ磁極21、V−相ステータ磁極22、W+相ステータ磁極23、W−相ステータ磁極24のそれぞれは、ロータ10に対して突極形状を成している。また、U+相ステータ磁極群とU−相ステータ磁極群は同一平面上になく、相対的に機械角で45°、電気角で180°位相差となるように互いに周方向にずらして配置されている。
図13は、各相の巻線の周方向展開図を示す図である。U相巻線31が排除され、V相巻線がV+相ステータ磁極群とV−相ステータ磁極群の間に、W相巻線がW+相ステータ磁極群とW−相ステータ磁極群の間に配置され、巻線の本数は2本である。
次に、U相巻線31を排除できる理由について説明する。図14はU相電流Iuが作用する磁路を模式的に示したものであり、分かり易くするため同一平面上にあるステータ磁極群(例えば、V+相ステータ磁極群とV−相ステータ磁極群)を軸方向にずらして表示してある。図14(a)が上述した第1実施形態の磁路を示し、図14(b)が第2実施形態の磁路を示している。図14(a)では、U相巻線31に流れるU相電流Iuが作る磁束は磁路(1)−(2)−(3)−(4)(以下、磁気回路1と称する)であり、紙面に向かって時計周りである。一方、図14(b)では、U相巻線が存在しないが電流はIu+Iv+Iw=0となるように制御されるので、この式を変形するとIv+Iw=−Iuとなり、V相電流IvとW相電流Iwの和は(−Iu)となることが示される。よって、V相巻線32に流れるV相電流IvとW相巻線33に流れるW相電流Iwとの和はU相電流(−Iu)となるので、図14(b)に示すように磁路は(51)−(52)−(53)−(54)(以下、磁気回路2と称する)となる。磁気回路2は紙面に向かって反時計周りであり、磁気回路1とちょうど反対向きになっているが、U+相ステータ磁極19からU−相ステータ磁極20へと向かう磁気回路の構成は同じとなっているため、U相巻線31を排除することができる。
図15はU相ステータ16を電磁鋼板で製作した例を示した図である。図15のようにU+相ステータ磁極19とU−相ステータ磁極が同一平面上になくとも、電磁鋼板を適用することが可能である。
以上説明したように、U+相ステータ磁極19とU−相ステータ磁極20を軸方向両端に配置することにより、U相巻線31をV相巻線32とW相巻線33とで代替することでU相巻線31を排除することができるため、さらなる簡素化が可能となる。また、銅の使用量がさらに低減するため高効率化、高トルク化が可能である。
(第3実施形態)
図16は本発明の第3実施形態を示すもので、図16は第3実施形態のブラシレスモータの縦断面図である。本実施形態のブラシレスモータ101Cは、6相の8極モータであり、ロータ10、ロータ軸11、永久磁石12、ステータ14を含んで構成されている。ロータ10は表面に配置された複数の永久磁石12を備えている。これらの永久磁石12はロータ10表面に沿って周方向にN極とS極とが交互に配置されている。各相ステータ磁極19、20、21、22、23、24の配置、各相巻線31、32、33の配置、形状は第1実施形態と同じである。
この第3実施形態は上述した第1実施形態の変形態様であって、第1実施形態のステータ14はU相ステータ16、V相ステータ17、W相ステータ18がそれぞれ構造的に分離されていたのに対して、第3実施形態のステータ14は構造的に分離されていない例を示す。
U+相ステータ磁極群とU−相ステータ磁極群の組、V+相ステータ磁極群とV−相ステータ磁極群の組、W+相ステータ磁極群とW−相ステータ磁極群の組の各磁極群の組うち、軸方向に隣接する2つの組間を磁気的に絶縁するために、磁気絶縁物25、26として、通電される巻線、短絡巻線、非磁性金属(銅、アルミなど)などを採用することができる。例えば、通電される巻線であれば図8に示す巻線を短絡させず、各磁極群の組を磁気的に絶縁するような電流を流せばよい。また、短絡巻線、非磁性金属では、交流磁界が作用すると、磁界を妨げる方向に電流が流れるので磁気的に絶縁できる。
以上説明した構成では、磁気絶縁物25、26は上記効果を発揮できればどこに配置しても良いので、構造の自由度を増すことができる。
(第4実施形態)
図17は本発明の第4実施形態を示すもので、図17は第4実施形態のブラシレスモータの縦断面図である。この実施形態のブラシレスモータ101Dは、6相の8極モータであり、ロータ10A、ロータ軸11、永久磁石12、ステータ14を含んで構成されている。
この第4実施形態は上述した第1実施形態の変形態様であって、第1実施形態のロータ10はロータコアが一体であることと、磁気絶縁物25、26がそれぞれU相ステータ16とV相ステータ17の間、V相ステータとW相ステータの間に配置されていたのに対して、第4実施形態のロータ10Aではロータコアを3分割している。また、分割されたロータコアの間には磁気絶縁物25、26が配置されている。U+相ステータ磁極19とU−相ステータ磁極20とロータ10Aで構成されるU相磁気回路と、V+相ステータ磁極21とV−相ステータ磁極22とロータ10Aで構成されるV相磁気回路と、W+相ステータ磁極23とW−相ステータ磁極24とロータ10Aで構成されるW相磁気回路が互いに磁気的に分離されるように、磁気絶縁物25、26を配置すれば良く、図17に示すようにロータ10Aの表面からロータ軸11まで配置する方法や、ロータ10Aの表面付近のみに配置する方法でも良い。また、U相磁気回路とV相磁気回路とW相磁気回路を互いに磁気的に分離するために、磁気絶縁物25、26をステータ14のU相ステータ16とV相ステータ17の間、V相ステータ17とW相ステータ18の間に配置しても良く、ロータ10Aとステータ14の両方に配置しても良い。また、第4実施形態では、ロータ軸11は、一部または全部を非磁性体で構成されることが望ましい。
以上説明したように、ロータ10Aとステータ14がそれぞれ構造的に3分割され、分割された間に磁気絶縁物25、26を配置することにより、U相磁気回路、V相磁気回路、W相磁気回路の間の磁気的な干渉が低減されるので、効果的に磁気回路を作用させ高トルク化、高効率化することが可能となる。また、巻線スペースが拡大するので、高トルク化、高効率化することが可能となる。
(第5実施形態)
図18、図19は本発明の第5実施形態を示すもので、図18は第5実施形態のブラシレスモータの縦断面図、図19は各相の巻線の周方向展開図である。この実施形態のブラシレスモータ101Eは、6相の8極モータであり、ロータ10、ロータ軸11、永久磁石12、ステータ14を含んで構成されている。ロータ10は表面に配置された複数の永久磁石12を備えている。これらの永久磁石12はロータ10表面に沿って周方向にN極とS極とが交互に配置されている。各相ステータ磁極19、20、21、22、23、24の配置、各相巻線31、32、33の配置、形状は第3実施形態と同じである。
第5実施形態は上述した第3実施形態の変形態様であって、第3実施形態のロータ10は、1部材で構成されているのに対して、第5実施形態のロータ10Aは3分割されている。また、分割されたロータコアの間には磁気絶縁物25、26が配置されている。
U+相ステータ磁極19とU−相ステータ磁極20とロータ10Aで構成されるU相磁気回路と、V+相ステータ磁極21とV−相ステータ磁極22とロータ10Aで構成されるV相磁気回路と、W+相ステータ磁極23とW−相ステータ磁極24とロータ10Aで構成されるW相磁気回路が互いに磁気的に分離されるように、磁気絶縁物25、26はロータ10Aの側に限らず、ステータ14の側に配置しても良い。ロータ軸11は、一部または全部を非磁性体で構成されることが望ましい。
以上説明したように、ロータ10Aが構造的に3分割され、分割された間に磁気絶縁物25、26を配置することにより、U相磁気回路、V相磁気回路、W相磁気回路の間の磁気的な干渉が低減されるので、効果的に磁気回路を作用させ高トルク化、高効率化することが可能となる。
(ステータ磁極形状例)
上記実施形態のブラシレスモータ101A〜101Eのステータ14の磁極形状の変形例について以下に説明する。
ステータ14の磁極形状は、トルク特性に大きく影響し、かつ、コギングトルクリップル、通電電流により誘起されるトルクリップルに密接に関係する。以下では、各ステータ磁極群に存在する磁束の回転角度変化率である単位電圧の形状および振幅がほぼ同一で相互に電気角で120°の位相差を維持するように、各ステータ磁極群のそれぞれに対応するステータ磁極の形状を変形する具体例について説明する。
図20はステータ磁極の変形例を示す周方向展開図である。図20に示した各相のステータ磁極201、202、203、204、205、206は、ロータ軸11と平行な向きに対して周方向にある角度だけ傾斜させた形状(以下、スキュー形状と略称する)を有している。これにより、トルクリップルが低減される。また、各相のステータ磁極201、202、203、204、205、206の幅が180°より狭いので各相のステータ磁極201、202、203、204、205、206を通る最大磁束は減少しないため、トルク平均値の低減は少ないという特徴がある。
ただし、図20に示したステータ磁極形状を採用した場合には、U相巻線301はロータ軸11と平行な向きに対して巻線が斜めに通るため、巻線長が長くなり、巻線抵抗が増加し、銅損が増えるという問題がある。図20には図示していないが、V相巻線、W相巻線についても同様である。
図21は、ステータ磁極の他の変形例を示す周方向展開図であり、この問題を軽減するステータ磁極が示されている。各相のステータ磁極207、208、209、210、211、212の両側にあるスキューした形状の内、巻線長が短くなるように片側のスキュー形状を変更し、スキューする角度を反対にしている。これにより、U相巻線304、図示しないV相巻線、W相巻線の、ロータ軸11に直交する向きの巻線が短くなるため、銅損を低減できる。また、スキューによるトルクリップルを低減する効果は保ったままである。
図22は、ステータ磁極の他の変形例を示す周方向展開図であり、図21に示したステータ磁極形状をさらに変形したステータ磁極形状が示されている。図22に示す例では、各相のステータ磁極213、214、215、216,217、218は、周方向の磁極幅を電気角で180°に広げ、曲線状の形状が正弦波となっている。このため、正弦波状の磁束変化となりトルクリップルを低減することができる。また、U相巻線307、図示しないV相巻線、W相巻線が滑らかに形状変化するので、巻線長が短くなり、銅損を低減できる。
図23は、ステータ磁極の他の変形例を示す周方向展開図である。図23に示す例では、各相のステータ磁極219、220、221、222、223、224は、楕円形あるいは円形となっている。このため、U相巻線310、図示しないV相巻線、W相巻線は、滑らかに形状変化するので、巻線長が短くなり、銅損を低減できる。
(ロータ形状例)
ロータ10の具体的な構成例について以下に説明する。
図24〜図27は、ロータの横断面図である。図24に示すロータ10は、図1および図9、図16に示したロータの基本形に対応した構造を有している。このロータ10は、その表面に周方向に沿ってN極とS極とが交互に現れるように8個の永久磁石12が配置されている。なお、図17、図18に示すロータ10Aについても横断面図は図24と同様である。
図25に示すロータ10Bは、周方向に沿って着磁された永久磁石251がラジアル方向(径方向)に配置され、隣接する永久磁石251の間に強磁性体の磁極片252が配置された構造を有している。磁極片252は、永久磁石251の磁束を集める効果があり、ロータ10B表面の磁束密度を大きくすることができる。また、磁極片252の内部では、磁束がロータ軸方向へも移動容易であるため、ステータ磁極のギャップ面形状すなわち磁極面形状が、図2や図10、図20〜図23に示したように偏在していても、ロータ10Bからステータ磁極へ磁束を効率良く導くことができ、モータトルクを増大させる効果を得ることができる。ロータ10Bの内部構造は、磁極片253とロータ軸11を非磁性体とすることにより、永久磁石251の発生する磁束をステータ14に効率良く供給することができる。また、磁極片253を周方向に1個おきに(合計4個)図示する方向の永久磁石とすることにより、隣接するロータ磁極への漏れ磁束を低減することができる。さらに、磁極片253を周方向に8個の永久磁石とし、図示するように着磁しておけば、ロータ表面でより大きな磁束密度を得ることができる。
図26に示すロータ10Cは、永久磁石254を内部に配置した、いわゆるIPMSMと称される構造を有している。永久磁石254の周方向両端から外周方向に沿って空間255が形成されている。あるいは、この空間には非磁性体を充填するようにしてもよい。このロータ10Cの特性としては、永久磁石254によるトルクと永久磁石ではない部分の強磁性体が生成するリラクタンストルクの両方が得られる。同時に、ロータ回転位置とステータ14の電流位相とを制御することにより、界磁磁束の大きさを制御することが可能であり、いわゆる弱め界磁制御を行って高速回転で界磁の大きさが小さくなるように電流位相制御を行うことにより、定パワー特性を得ることができる。また、空間255に永久磁石を充填することにより、ロータ表面の磁束密度をより大きくして大きなトルクを得ることもできる。
図27に示すロータ10Dは、永久磁石256がロータ内部に配置された構造を有している。ロータ磁極258の周方向両端に周方向の同一方向に着磁された2個の永久磁石256を1組として8組(16個)の永久磁石256が周方向に沿って等間隔に配置されている。隣接する組の永久磁石256は互いに反対方向に着磁されており、隣接する組の永久磁石256の間には空間257が形成されている。あるいは、この空間257には非磁性体を充填するようにしてもよい。ロータ磁極258には、ステータ14の電流により励磁されることにより界磁磁束が励起され、ステータ14の起磁力との相対関係でトルクを発生することができる。トルク発生については種々表現が可能であるが、d軸電流成分によりロータ磁極258には界磁磁束が発生し、q軸電流成分によりトルクが発生し、このとき、永久磁石256はq軸電流によるロータ磁極258の界磁磁束がq軸方向へ向かないように作用すると考えることができる。その結果、ロータ磁極258に存在する界磁磁束はq軸電流の影響を受けにくくなるので、d軸電流によりロータ磁束の大きさを制御する性能が向上し、特に高速回転において界磁の大きさを小さくして巻線に誘起する電圧を低減することによりいわゆる定パワー制御を効果的に実現することができる。
図28に示すロータ10Eは、突極構造を有しており、リラクタンスモータとして作用させることができる。本実施形態とは異なる、他の結線で異なった特性を得ることも可能であり、特に図27に示す突極のロータ10Eの場合には、各相の巻線にそれぞれ独立に電流を通電制御し、より効果的にトルクを発生させることもできる。従来のスイッチトリラクタンスモータの構造においては、ラジアル方向の吸引力が周方向に偏在して大きく変化するため、ステータのラジアル方向の変形を招き、振動、騒音の原因となることが多かったが、図28に示すロータ10Eを用いたモータの場合には、ほぼ全周からラジアル方向にバランス良く吸引力が発生し、ステータは円環状の形状をなしており全周からの均一な荷重に対しては高い剛性を示すので、振動、騒音が小さいという特徴を持たせることができる。また、ロータ10Eは、磁性体を所定形状に成形するだけであって非常に簡素な構造で強固であるため、高速回転での遠心力に耐えることができる。また、ロータ磁極形状、ステータ磁極形状を工夫することによりトルクリップルを小さくすることができ、原理的にいわゆるコギングトルクリップルもなく、高価で組立て等の製作コストのかかる永久磁石を使用していないので低コストであるなどの特徴を持っている。
図29に示すロータ10Fは、いわゆるフラックスバリア型構造を有しており、リラクタンスモータとして作用させることができる。ロータ10Fは、空間あるいは非磁性体によって形成されるフラックスバリア260を有する。このフラックスバリア260は、周方向に隣接するロータ磁極262の間であってロータ10Fの表面からほぼ同心状に配置されている。隣接するフラックスバリア260に囲まれた細長い領域によって磁路261が形成されている。このロータ10Fは、図28に示したロータ10Eと類似した優れた特性を有している。
図30(a)は、第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態のロータ10の外周面を周方向に展開した図であり、図30(b)は、図30(a)に示したロータ表面部分の径方向模式断面図である。また、図30(a)に示した横軸の数字は、周方向に沿った機械角を示している。これらの図に示すように、ロータ10表面には、N極とS極とが周方向に交互になるように永久磁石12が配置されており、その永久磁石12のさらに表面には強磁性体の磁極片263が配置されている。磁極片263では、軸方向の磁束が自在に移動できるため、ステータ磁極のギャップ面形状が図2や図10、図20〜図23に示すように偏在していても、ロータ10からステータ磁極へ磁束を効率良く導くことができ、トルクを増大させることができる。
磁極片263は、隣接する磁極片263との間で発生する漏洩磁束を低減するために、ある程度の間隔をおいて配置した方が効果的である。また、磁極片263のギャップ面表面形状についても示すようにほぼ円弧形状とすることにより、各ロータ磁極表面の磁束分布を正弦波分布に近づけることができ、トルクリップルの低減や、振動および騒音の低減が可能になる。また、図30(b)に示したロータ表面形状は、図24〜図29に示した各ロータについても同様に適用することが可能である。
(その他の変形態様)
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能である。たとえば、上述した実施形態では6相のブラシレスモータ101A〜101Eについて説明したが、N相(Nは4以上の偶数)のブラシレスモータについても本発明を適用することができる。また、上述した実施形態では8極のブラシレスモータ101A〜101Eについて説明したが、M極(Mは2以上の偶数)のブラシレスモータについても本発明を適用することができる。
また、ロータの種々形式について図24〜図29に示したが、巻線励磁による電磁石界磁も可能である。
また、本発明で用いる巻線材料として銅線に限らない。アルミ線を用いてもよい。アルミ線を用いた場合には成形性に優れるため、図5に示すような形状の巻線を容易に得ることが可能となる。
また、上述した実施形態ではインナーロータ構造のモータについて説明したが、これに限定されるものではなく、ステータを内径側に配置し、ロータを外径側に配置したアウターロータ構造のモータについても本発明を適用することができる。この場合には、ロータ径を大きくできるのでトルクが向上するとともに、巻線がより内径側に配置されることで銅損が低減するため、高トルク化、高効率化が可能であるが、ロータがやや複雑になる点、ロータイナーシャが大きくなる点が不利である。また、ステータとロータとを相対的に軸方向に配置した構造も可能である。この場合、ロータ軸方向に短いモータでありながら、界磁磁束を大きく取れる特徴がある。ステータとロータとをロータ軸に対して斜め方向に配置することもできる。特に、ステータとロータ間のエアギャップ面をテーパー状に構成した場合、ステータとロータとのロータ軸方向相対位置を他の装置を用いて可変することによりエアギャップ長を可変することができ、界磁磁束の大きさを可変できるため定パワー制御なども可能となる。
第1実施形態のブラシレスモータの模式縦断面図である。 第1実施形態のステータをロータ側からみた周方向展開図である。 第1実施形態の各相ステータの模式径方向断面図である。詳しくは、図3(a)は図1のA−A線矢視模式断面図である。図3(b)は図1のB−B線矢視模式断面図である。図3(c)は図1のC−C線矢視模式断面図である。 第1実施形態の各相のループ状巻線の周方向展開図である。 第1実施形態のU相巻線の概略的な形状を示す模式斜視図である。 図6(a)は図4のD−D線断面図であり、図6(b)は図4のE−E線断面図である。 第1実施形態のステータの構造例を示す模式軸方向半断面図である。 図8(a)は短絡巻線を示す模式正面図、図8(b)はその模式側面図である。 第2実施形態のブラシレスモータの模式軸方向断面図である。 第2実施形態のステータをロータ側からみた周方向展開図である。 図11(a)は図9のD−D線矢視模式断面図であり、図11(b)は図9のE−E線矢視模式断面図である。 図12(a)は図9のF−F線矢視模式断面図であり、図12(b)は図9のG−G線矢視模式断面図である。 第2実施形態の各相の巻線の周方向展開図である。 U相電流が作用する磁路を模式図示する軸方向断面図であり、図14(a)は第1実施形態の磁路を示し、図14(b)は第2実施形態の磁路を示す。 U相ステータを電磁鋼板で製作した例を示した軸方向模式半断面図である。 第3実施形態のブラシレスモータの模式軸方向断面図である。 第4実施形態のブラシレスモータの模式軸方向断面図である。 第5実施形態のブラシレスモータの模式軸方向断面図である。 第5実施形態の各相の巻線の周方向展開図である。 ステータ磁極の変形例を示す周方向展開図である。 ステータ磁極の他の変形例を示す周方向展開図である。 ステータ磁極の他の変形例を示す周方向展開図である。 ステータ磁極の他の変形例を示す周方向展開図である。 ロータの模式径方向断面図である。 ロータの模式径方向断面図である。 ロータの模式径方向断面図である。 ロータの模式径方向断面図である。 ロータの模式径方向断面図である。 ロータの模式径方向断面図である。 図30(a)は、第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態のロータの外周面の周方向展開図である。図30(b)は、図30(a)に示すロータ外周面部分の径方向模式断面図である。 従来のブラシレスモータの概略的な構成を示す軸方向模式断面図である。 図31のブラシレスモータの径方向模式断面図である。 図31のステータコイルの各相巻線の周方向展開図である。 ループ状の固定子巻線を有する電動機の具体的な構成を示す軸方向模式断面図である。 図34の回転子 の周方向模式展開図である。 図34の固定子を回転子側から見た内周側形状の模式周方向展開図である。 図34の各相の巻線の模式周方向展開図である。 図34の2つの巻線を単一の巻線にまとめた変形例を示す図である。 図34に示す電動機を多相化した例を示す模式軸方向断面図である。 図39の固定子を回転子側から見た内周側形状を示す模式周方向展開図である。 図39の各相巻線の模式周方向展開図である。
符号の説明
1 磁気回路
2 磁気回路
10A、10B、10C、10D、10E、10F、10 ロータ
11 ロータ軸
12 永久磁石
13 ハウジング
14 ステータ
16〜18 ステータ
19〜24 ステータ磁極
25 磁気絶縁物
31〜33 巻線
100B 電動機
101A〜101E ブラシレスモータ
110 ロータ
201〜224 ステータ磁極
251、254、256 永久磁石
252、253、263 磁極片
255、257 空間
258、262 ロータ磁極
260 フラックスバリア
261 磁路
301、304、307、310 巻線

Claims (9)

  1. ロータ磁極としてのN極磁極及びS極磁極が周方向へ交互に配置されたロータと、
    周方向に複数個配置されるステータ磁極によりそれぞれ構成されるとともに、前記ステータ磁極の位置が互いに周方向にずらして配置されているN(Nは4以上の偶数)個のステータ磁極群を有するステータコアと、
    前記ステータ磁極群の間に配置されるステータコイルとしてのループ状巻線と
    を備える交流モータにおいて、
    前記各ステータ磁極群は、互いに電気角で略180°位相が異なる一対の前記ステータ磁極群の前記ステータ磁極を周方向交互に配置してなる180°位相差のステータ磁極群の組に組分けされ、
    前記180°位相差のステータ磁極群の各組は、互いに軸方向にずらして配置され、
    前記ループ状巻線は、前記略180°位相が異なるステータ磁極群の間に配置されていることを特徴とする交流モータ。
  2. 請求項1記載の交流モータにおいて、
    前記略180°位相差のステータ磁極群の組は、実質的に同一平面上に配置される交流モータ。
  3. 請求項2記載の交流モータにおいて、
    前記180°位相差のステータ磁極群の組は、互いに磁気的に分離されている交流モータ。
  4. 請求項2又は3記載の交流モータにおいて、
    前記ロータは、前記180°位相差のステータ磁極群の組ごとに分割されて前記180°位相差のステータ磁極群の組ごとに磁気的に独立する磁気回路を形成する交流モータ。
  5. 請求項3記載の交流モータにおいて、
    軸方向一端側に配置される前記180°位相差のステータ磁極群の組に所属する前記一対のステータ磁極群の一方は前記各ステータ磁極群の軸方向一端側に配置され、
    軸方向一端側に配置される前記180°位相差のステータ磁極群の組に所属する前記一対のステータ磁極群の他方は前記各ステータ磁極群の軸方向他端側に配置され、
    前記ループ状巻線は、前記一対のステータ磁極群が軸方向両端側に個別配置された前記180°位相差のステータ磁極群の組に巻装されない交流モータ。
  6. 請求項3〜5のいずれか記載の交流モータにおいて、
    前記ステータコアを機械的に支持するハウジングを有し、
    前記ハウジングは、非磁性体により構成されて前記180°位相差のステータ磁極群の各組を磁気的に分離する交流モータ。
  7. 請求項1〜6のいずれか記載の交流モータにおいて、
    前記ステータ磁極群は、電磁鋼板により構成されている交流モータ。
  8. 請求項1〜6のいずれか記載の交流モータにおいて、
    前記ステータ磁極群は、圧粉磁性体により構成されている交流モータ。
  9. 請求項1〜6のいずれか記載の交流モータにおいて、
    前記ステータ磁極群は、電磁鋼板と圧粉磁性体との組み合わせにより構成されている交流モータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101230054B1 (ko) 2011-08-26 2013-02-05 경남대학교 산학협력단 슬롯이 있는 소형 풍력발전기용 종축자속형 영구자석 동기발전기
JP2013074743A (ja) * 2011-09-28 2013-04-22 Aisin Seiki Co Ltd 回転電機

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