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JP2008261304A - 内燃機関のイオン電流検出装置 - Google Patents

内燃機関のイオン電流検出装置 Download PDF

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JP2008261304A
JP2008261304A JP2007105788A JP2007105788A JP2008261304A JP 2008261304 A JP2008261304 A JP 2008261304A JP 2007105788 A JP2007105788 A JP 2007105788A JP 2007105788 A JP2007105788 A JP 2007105788A JP 2008261304 A JP2008261304 A JP 2008261304A
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Eiji Takakuwa
栄司 高桑
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Denso Corp
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Abstract

【課題】イオン電流検出信号に基づいてくすぶり状態を精度良く検出する。
【解決手段】点火コイル通電期間中のくすぶり検出と、吸気・圧縮行程中のくすぶり検出と、プレイグニッション検出とを行う機能を備え、高回転・低負荷領域に設定された特定領域では、点火コイル通電期間中のくすぶり検出を禁止又は無効とし、吸気・圧縮行程中のくすぶり検出結果を最終的なくすぶり状態の判定結果として選択する。一方、特定領域以外の領域では、点火コイル通電期間中のくすぶり検出結果をそのまま最終的なくすぶり状態の判定結果として選択する。点火コイル通電期間中のくすぶり検出結果と吸気・圧縮行程中のくすぶり検出結果が共にくすぶり有りのときには、重度のくすぶりと判断して、プレイグニッション検出を禁止又は無効とする。これにより、くすぶりをプレイグニッションと誤判定することを防止する。
【選択図】図2

Description

本発明は、内燃機関の燃焼室内で混合気の燃焼に伴って発生するイオン電流を点火プラグを介して検出する内燃機関のイオン電流検出装置に関する発明である。
近年、内燃機関の筒内で混合気が燃焼する際にイオンが発生する特性に着目して、点火毎に筒内で発生するイオン電流を点火プラグの電極を介して検出し、そのイオン電流検出値に基づいて内燃機関の燃焼状態を検出する技術が開発されている。
このようなイオン電流を用いた燃焼状態検出システムでは、点火プラグのくすぶり(不完全燃焼時に発生するカーボンが点火プラグの電極周辺のガイシ表面に付着する現象)が発生すると、イオン電流検出精度が悪化して燃焼状態を誤検出しやすくなるため、点火プラグのくすぶり状態を精度良く検出できるようにする必要がある。
従来のくすぶり検出方法は、特許文献1(特開平11−13620号公報)に記載されているように、くすぶり状態が進行すると、点火プラグの電極間の絶縁抵抗値(以下「くすぶり抵抗値」という)が低下して漏洩電流が増加する特性に着目して、燃焼行程終了後の吸気・圧縮行程(燃焼イオンが発生しない期間)に、イオン電流検出回路で検出される漏洩電流(ドリフト電流)に基づいて点火プラグのくすぶり抵抗値を算出して、このくすぶり抵抗値が判定値以下であるか否かで点火プラグのくすぶりの有無を判定するようにしたものがある。
また、上記特許文献1や特許文献2(特許第2942351号公報)に記載されているように、くすぶり状態が進行すると、点火コイルの通電期間の初期に流れる漏洩電流の時間幅が増加する特性に着目して、点火コイルの通電期間の初期に流れる漏洩電流の時間幅(又は点火コイル通電開始から所定期間経過後の漏洩電流の大きさ)に基づいて点火プラグのくすぶりの有無を判定するようにしたものがある。
特開平11−13620号公報 特許第2942351号公報
上述した吸気・圧縮行程中の漏洩電流に基づいてくすぶり状態を検出する場合は、図7に示すように、くすぶり状態が進行してくすぶり抵抗値が小さくなると、ショート状態に近付いて瞬間的に大きな漏洩電流が流れるため、その後は漏洩電流がほとんど流れなくなり、くすぶり状態を検出できないという問題がある。しかも、エンジン回転状態が不安定な低回転領域では、漏洩電流も不安定となり、くすぶり状態を精度良く検出できない。
一方、点火コイルの通電期間の初期に流れる漏洩電流の時間幅(又は点火コイル通電開始から所定期間経過後の漏洩電流の大きさ)に基づいてくすぶり状態を検出する場合は、くすぶり抵抗値が大きい領域で、漏洩電流をほとんど検出できなくなり、くすぶり状態を検出できないという問題がある(図8参照)。しかも、高回転・低負荷領域では、点火コイルの通電期間中の印加電圧変動により漏洩電流が変動するため、くすぶり状態を精度良く検出できない。更に、点火コイルの通電期間の後半にプレイグニッションが発生する場合は、くすぶりによる漏洩電流とプレイグニッションによるイオン電流とが重なって発生する可能性があり、くすぶりとプレイグニッションとの区別が難しいという問題もある。
本発明はこのような事情を考慮してなされたものであり、従ってその目的は、イオン電流検出信号に基づいてくすぶり状態を精度良く検出することができる内燃機関のイオン電流検出装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、内燃機関の燃焼室内で混合気の燃焼に伴って発生するイオン電流を点火プラグを介して検出するイオン電流検出手段を備えた内燃機関のイオン電流検出装置において、点火コイルの通電期間中のイオン電流検出信号に基づいて前記点火プラグのくすぶり状態を検出する第1のくすぶり検出手段と、吸気・圧縮行程中のイオン電流検出信号に基づいて前記点火プラグのくすぶり状態を検出する第2のくすぶり検出手段とを備え、最終判定手段によって、前記第1及び第2の両くすぶり検出手段の検出結果に基づいて前記点火プラグのくすぶり状態を最終的に判定するようにしたものである。この構成では、異なるくすぶり検出区間でくすぶり状態を検出する2種類のくすぶり検出手段を備えているため、内燃機関の運転条件等に応じてくすぶり検出精度が高い方のくすぶり検出手段を選択してくすぶり状態を検出することが可能となり、従来よりもくすぶり状態を精度良く検出することができる。
この場合、請求項2のように、最終判定手段で判定したくすぶり状態に基づいてイオン電流検出信号を補正手段により補正するようにしても良い。このようにすれば、イオン電流検出信号からくすぶりによる漏洩電流成分(ドリフト成分)を取り除いた正味の燃焼イオン電流成分のみを抽出することができ、燃焼イオン電流の検出精度を高めることができる。
また、請求項3のように、イオン電流検出信号に基づいて内燃機関の燃焼状態を判定する燃焼状態判定手段を備えたシステムに本発明を適用する場合は、前記最終判定手段の判定結果に基づいて前記燃焼状態判定手段の判定結果を補正手段により補正するようにしても良い。このようにすれば、くすぶりによる燃焼状態の誤判定を未然に防止でき、燃焼状態の判定精度・信頼性を高めることができる。
ところで、高回転・低負荷領域では、点火コイルの通電期間中の印加電圧変動により漏洩電流が変動するため、点火コイルの通電期間中のイオン電流検出信号を用いる第1のくすぶり検出手段では、高回転・低負荷領域においてくすぶり状態を精度良く検出できない。領域が存在する。
そこで、請求項4のように、内燃機関の高回転・低負荷領域に設定された特定領域では、前記第1のくすぶり検出手段の検出を禁止又は無効とし、前記第2のくすぶり検出手段の検出結果を最終的なくすぶり状態の判定結果として選択し、前記特定領域以外の領域では、前記第1のくすぶり検出手段の検出結果をそのまま最終的なくすぶり状態の判定結果として選択するようにすると良い。このようにすれば、点火コイルの通電期間中にくすぶり状態を精度良く検出できない高回転・低負荷領域では、吸気・圧縮行程中のイオン電流検出信号を用いる第2のくすぶり検出手段によってくすぶり状態の検出精度を確保し、それ以外の領域では、点火コイルの通電期間中のイオン電流検出信号を用いる第1のくすぶり検出手段によってくすぶり状態の検出精度を確保することができる。
また、請求項5のように、バッテリ電圧が所定電圧以上の領域で、前記第1のくすぶり検出手段によるくすぶり状態の検出を検出禁止手段により禁止するようにすると良い。このようにする理由は、バッテリ電圧が高いときには、点火コイルの通電期間中の印加電圧変動によりイオン電流検出信号が変動しやすく、くすぶり状態の検出精度が低下するためである。
また、請求項6のように、前記第2のくすぶり検出手段は、内燃機関の回転状態が不安定な低回転領域で、前記第2のくすぶり検出手段によるくすぶり状態の検出を検出禁止手段により禁止するようにすると良い。このようにする理由は、内燃機関の回転状態が不安定な低回転領域では、吸気・圧縮行程中の漏洩電流(ドリフト電流)が変動しやすく、くすぶり状態の検出精度が低下するためである。
ところで、点火コイルの通電期間の後半にプレイグニッションが発生すると、くすぶりによる漏洩電流とプレイグニッションによるイオン電流とが重なって発生する可能性があり、くすぶりとプレイグニッションとの区別が難しい。
そこで、請求項7のように、点火プラグの通電期間の後半のイオン電流検出信号に基づいて点火プラグのプレイグニッションを検出するプレイグニッション検出手段を備えたシステムに本発明を適用する場合は、前記最終判定手段は、前記第2のくすぶり検出手段の検出結果がくすぶり無しのときに前記プレイグニッション検出手段の検出結果を有効とするようにすると良い。このようにすれば、点火コイルの通電期間中にプレイグニッションが発生する場合に、プレイグニッションをくすぶりと区別して検出することができる。
また、請求項8のように、前記最終判定手段は、前記第1のくすぶり検出手段の検出結果がくすぶり無しのときに前記プレイグニッション検出手段の検出結果を有効とするようにすると良い。このようにすれば、点火コイルの通電期間中にプレイグニッションのみが発生する場合に、プレイグニッションをくすぶりと誤判定することを未然に防止することができる。
また、請求項9のように、前記最終判定手段は、前記第1及び第2のくすぶり検出手段の検出結果が共にくすぶり有りのときに前記プレイグニッション検出手段の検出を禁止又は無効とするようにしても良い。このようにすれば、くすぶりをプレイグニッションと誤判定することを未然に防止することができる。
以上説明した請求項1〜9に係る発明を実施する場合は、請求項10のように、イオン電流検出信号を所定のサンプリング周期でA/D変換して取り込む演算処理回路を備え、前記演算処理回路は、前記点火コイルの通電期間中に前記第1のくすぶり検出手段によるくすぶり状態の検出処理を実行し、吸気・圧縮行程中に前記第2のくすぶり検出手段によるくすぶり状態の検出処理を実行するようにすると良い。このようにすれば、1つの演算処理回路(マイクロコンピュータ又はデジタルIC)を用いて、くすぶり検出区間毎に信号処理方法を切り換えることで、第1のくすぶり検出手段としての機能と第2のくすぶり検出手段としての機能を同一構成で実現することができ、安価で検出自由度が大きいシステム構成とすることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を具体化した一実施例を説明する。
まず、図1に基づいて点火制御系の回路構成を説明する。
点火コイル21の一次側巻線22の一端はバッテリ23に接続され、該一次側巻線22の他端は、イグナイタ24に内蔵されたパワートランジスタ25のコレクタに接続されている。二次側巻線26の一端は点火プラグ27に接続され、該二次側巻線26の他端は、2つのツェナーダイオード28,29を介してグランドに接続されている。
2つのツェナーダイオード28,29は互いに逆向きに直列接続され、一方のツェナーダイオード28にコンデンサ30が並列に接続され、他方のツェナーダイオード29にイオン電流検出抵抗31が並列に接続されている。コンデンサ30とイオン電流検出抵抗31との間の電位Vinが抵抗32を介して反転増幅回路33の反転入力端子(−)に入力されて反転増幅され、この反転増幅回路33の出力電圧Vがイオン電流信号として制御回路34に入力される。イオン電流検出回路35(イオン電流検出手段)は、ツェナーダイオード28,29、コンデンサ30、イオン電流検出抵抗31、反転増幅回路33等から構成されている。
エンジン運転中は、制御回路34からイグナイタ24に送信される点火指令信号の立ち上がり/立ち下がりでパワートランジスタ25がオン/オフする。パワートランジスタ25がオンすると、バッテリ23から一次側巻線22に一次電流が流れ、その後、パワートランジスタ25がオフすると、一次側巻線22の一次電流が遮断されて、二次側巻線26に高電圧が電磁誘導され、この高電圧によって点火プラグ27の電極36,37間に火花放電が発生する。この火花放電電流は、点火プラグ27の接地電極37から中心電極36へ流れ、二次側巻線26を経てコンデンサ30に充電されると共に、ツェナーダイオード28,29を経てグランド側に流れる。コンデンサ30の充電後は、ツェナーダイオード28のツェナー電圧によって規制されるコンデンサ30の充電電圧を電源としてイオン電流検出回路35が駆動され、後述するようにしてイオン電流が検出される。
これに対して、イオン電流は、火花放電電流とは反対方向に流れる。つまり、点火終了後は、コンデンサ30の充電電圧によって点火プラグ27の電極36,37間に電圧が印加されるため、気筒内で混合気が燃焼する際に発生するイオンによって電極36,37間にイオン電流が流れるが、このイオン電流は、中心電極36から接地電極37へ流れ、更に、グランド側からイオン電流検出抵抗31を通ってコンデンサ30に流れる。この際、イオン電流検出抵抗31に流れるイオン電流の変化に応じて反転増幅回路33の入力電位Vinが変化し、反転増幅回路33の出力端子からイオン電流に応じた電圧V(イオン電流検出信号)が制御回路34に出力される。この反転増幅回路33の出力電圧Vからイオン電流が検出され、このイオン電流から、くすぶり状態、プレイグニッション、失火等の燃焼状態が検出される。
また、点火プラグ27のくすぶり状態が進むと、電極36,37間の絶縁抵抗値(くすぶり抵抗値)Rn が低下するため、漏洩電流(ドリフト電流)が中心電極36から接地電極37へ流れる。この漏洩電流も、イオン電流と同じ経路で流れ、イオン電流検出抵抗31に流れる漏洩電流の変化に応じて反転増幅回路33の入力電位Vinが変化し、反転増幅回路33の出力端子から漏洩電流に応じた電圧Vが制御回路34に出力される。イオン電流発生時には、混合気の燃焼によるイオン電流(以下「燃焼イオン電流」という)と漏洩電流とが重畳して流れる。
次に、イオン電流検出回路35のイオン電流出力パターンが、着火時、くすぶり時、プレイグニッション時、失火時にどの様に変化するかを図2を用いて説明する。
点火系が正常であれば、点火コイル21の一次側巻線22への通電開始直後(点火信号OFF→ON切換直後)に、短い時間幅のパルス状のノイズ電流が誘起され、点火直後(点火信号ON→OFF切換直後)に、点火コイル21の二次側の残留磁気エネルギによってLC共振が発生し、その後、燃焼イオン電流の波形が現れる。
点火プラグ27のくすぶりが発生しても、くすぶりの程度が軽度であれば、混合気に着火されるため、一次側巻線22への通電開始直後に誘起されるノイズ電流の時間幅が長くなるものの、点火後には、通常の着火時と同じようにLC共振ノイズと燃焼イオン電流の波形が現れる。
一方、プレイグニッションが発生した場合は、プレイグニッションの程度が軽度であれば、点火コイル21の通電期間(パワートランジスタ25のON期間)の終了タイミングの少し前からプレイグニッションによるイオン電流が流れ始めるが、プレイグニッションの程度がひどくなるほど、プレイグニッションによるイオン電流の流れ始めの時期が早くなる。このため、点火コイル21の通電期間中に、くすぶりとプレイグニッションの両方が発生すると、くすぶりによる漏洩電流とプレイグニッションによるイオン電流とが重なり合うことがあるが、くすぶりによる漏洩電流は点火コイル21の通電開始当初から流れるため、くすぶりによる漏洩電流はプレイグニッションによるイオン電流よりも先に流れ始める。
また、失火時には、点火コイル21の通電開始直後のパルス状のノイズ電流と点火後のLC共振ノイズが現れるが、燃焼によるイオン電流の波形は現れない。
イオン電流検出回路35から出力されるイオン電流検出信号は、所定のサンプリング周期で制御回路34に取り込まれる。この制御回路34は、イオン電流検出信号をA/D変換するA/D変換器等の周辺機器を備えたマイクロコンピュータ又はデジタルICを用いて構成され、そのROMに記憶された各種のエンジン制御ルーチンによって燃料噴射制御や点火時期制御を行うと共に、イオン電流検出回路35から出力されるイオン電流検出信号を用いて、次のような2通りの方法で点火プラグ27のくすぶり状態を検出する。
[点火コイル21の通電期間中のくすぶり検出方法]
点火コイル21の通電期間中に、イオン電流検出信号を所定の判定レベルVth1 と比較して、点火コイル21の通電開始当初からイオン電流検出信号(漏洩電流)が判定レベルVth1 を越えた状態が続く時間幅(以下「くすぶり検出時間」という)Tplを計測して、このくすぶり検出時間Tplがくすぶり判定値T1 を越えたか否かで、くすぶりの有無を判定する。この機能が特許請求の範囲でいう第1のくすぶり検出手段に相当する。
[吸気・圧縮行程中のくすぶり検出方法]
吸気・圧縮行程中にイオン電流検出信号を漏洩電流DFTとして検出し、この漏洩電流DFTがくすぶり判定値P2 を越えたか否かで、くすぶりの有無を判定する。この機能が特許請求の範囲でいう第2のくすぶり検出手段に相当する。
尚、吸気・圧縮行程中に、点火プラグ27のくすぶり抵抗値Rn を検出して、くすぶり抵抗値Rn がくすぶり判定値以下であるか否かで、くすぶりの有無を判定するようにしても良い。この際、吸気・圧縮行程中に、イオン電流検出信号(漏洩電流DFT)を適当なサンプリング間隔Δtで少なくとも2回検出し、先の電流検出値をi1 、後の電流検出値をi2 として、次式により点火プラグ27のくすぶり抵抗値Rn を算出するようにしても良い。
Rn =Δt/{Co ・ln(i1 /i2 )}−Ro
ここで、Co はコンデンサ30の静電容量、Ro はイオン電流検出抵抗31の抵抗値である。
また、制御回路34は、点火コイル21の通電期間中にイオン電流検出信号に基づいてプレイグニッションを次のようにして検出する。点火コイル21の通電期間の途中から通電期間終了時まで、イオン電流検出信号が判定レベルVth1 を越えた状態が続く時間幅(以下「プレイグニッション検出時間」という)Tprを計測して、このプレイグニッション検出時間Tprがプレイグニッション判定値TOよりも大きいか否かで、プレイグニッションの有無を判定する。この機能が特許請求の範囲でいうプレイグニッション検出手段に相当する。
また、制御回路34は、燃焼・排気行程中(燃焼イオン電流検出区間)にイオン電流検出信号のピーク値PHを検出すると共に、このピーク値PHから漏洩電流DFTに応じた補正値f(DFT)を差し引くことで、イオン電流検出信号ピーク値PHから漏洩電流DFT分を取り除いた補正ピーク値(正味の燃焼イオン電流ピーク値)Pf を求め、この補正ピーク値Pf が失火判定値Vth2 よりも大きいか否かで失火の有無を判定する。この機能が特許請求の範囲でいう燃焼状態判定手段に相当する。
ところで、吸気・圧縮行程中の漏洩電流に基づいてくすぶり状態を検出する場合は、図7に示すように、くすぶり状態が進行してくすぶり抵抗値が小さくなると、ショート状態に近付いて瞬間的に大きな漏洩電流が流れるため、その後は漏洩電流がほとんど流れなくなり、くすぶり状態を検出できない。しかも、エンジン回転状態が不安定な低回転領域では、漏洩電流も不安定となり、くすぶり状態を精度良く検出できない。
一方、点火コイル21の通電期間の初期に流れる漏洩電流の時間幅Tplに基づいて点火プラグ27のくすぶりの有無を判定する場合は、くすぶり抵抗値が大きい領域で、漏洩電流をほとんど検出できなくなり、くすぶり状態を検出できない(図8参照)。しかも、高回転・低負荷領域では、点火コイル21の通電期間中の印加電圧変動により漏洩電流が変動するため、くすぶり状態を精度良く検出できない。更に、点火コイル21の通電期間の後半にプレイグニッションが発生する場合は、くすぶりによる漏洩電流とプレイグニッションによるイオン電流とが重なって発生する可能性があり、くすぶりとプレイグニッションとの区別が難しい。
そこで、本実施例では、点火コイル21の通電期間中のくすぶり検出と、吸気・圧縮行程中のくすぶり検出と、プレイグニッション検出とを行う機能を備え、高回転・低負荷領域に設定された特定領域A(図6参照)では、点火コイル21の通電期間中のくすぶり検出を禁止又は無効とし、吸気・圧縮行程中のくすぶり検出結果を最終的なくすぶり状態の判定結果として選択し、特定領域A以外の領域では、点火コイル21の通電期間中のくすぶり検出結果をそのまま最終的なくすぶり状態の判定結果として選択する。
また、バッテリ電圧が高いときには、点火コイル21の通電期間中の印加電圧変動によりイオン電流検出信号が変動しやすく、くすぶり状態の検出精度が低下するため、本実施例では、バッテリ電圧が所定電圧以上(例えば16V以上)の領域で、点火コイル21の通電期間中のくすぶり検出を禁止する。
また、エンジン回転状態が不安定な低回転領域では、吸気・圧縮行程中の漏洩電流が変動してくすぶり状態の検出精度が低下するため、本実施例では、エンジン回転状態が不安定な低回転領域で、吸気・圧縮行程中のくすぶり検出を禁止する。
更に、本実施例では、吸気・圧縮行程中のくすぶり検出結果がくすぶり無しのときに、プレイグニッション検出結果を有効とし、また、点火コイル21の通電期間中のくすぶり検出結果がくすぶり無しのときに、プレイグニッション検出結果を有効とする。
また、点火コイル21の通電期間中のくすぶり検出結果と吸気・圧縮行程中のくすぶり検出結果が共にくすぶり有りのときには、くすぶりによる漏洩電流がプレイグニッションによるイオン電流の発生区間まで流れている可能性があり、くすぶりをプレイグニッションと誤判定する可能性があるため、プレイグニッション検出を禁止又は無効とする。
以上説明した本実施例のくすぶり検出とプレイグニッション検出は、制御回路34によって図3乃至図5の各ルーチンに従って実行される。以下、これら各ルーチンの処理内容を説明する。
[イオン電流検出信号処理ルーチン]
図3のイオン電流検出信号処理ルーチンは、エンジン運転中に制御回路34によって所定のイオン電流サンプリング周期(例えば20μs周期)で実行される。尚、本ルーチンは、制御回路34とは別に設けられたイオン電流検出専用のマイクロコンピュータ(又はデジタルIC)によって実行し、その検出データを制御回路34に送信するように構成して、制御回路34の演算処理負荷を軽減させるようにしても良い。
本ルーチンが起動されると、まずステップ101で、イオン電流検出回路35から出力されるイオン電流検出信号のA/D変換値を読み込み、次のステップ102で、点火コイル21の通電期間であるか否かを判定する。その結果、点火コイル21の通電期間と判定されれば、ステップ103に進み、イオン電流検出信号を所定の判定レベルVth1 と比較して、くすぶり検出時間Tplとプレイグニッション検出時間Tprを計測する。ここで、くすぶり検出時間Tplは、点火コイル21の通電開始当初からイオン電流検出信号(漏洩電流)が判定レベルVth1 を越えた状態が続く時間幅であり、プレイグニッション検出時間Tprは、点火コイル21の通電期間の途中から通電期間終了時までイオン電流検出信号が判定レベルVth1 を越えた状態が続く時間幅である。
上記ステップ102で、点火コイル21の通電期間ではないと判定されれば、上記ステップ103のTpl,Tprの計測処理は省略される。
この後、ステップ104に進み、燃焼・排気行程中(燃焼イオン電流検出区間)であるか否かを判定し、燃焼・排気行程中であれば、ステップ105に進み、イオン電流検出信号のピーク値PHを検出する。このイオン電流検出信号のピーク値PHは、イオン電流検出信号が失火判定値Vth2 以上の状態が所定時間以上継続したときのピーク値である。
一方、上記ステップ104で、燃焼・排気行程中でないと判定されれば、上記ステップ105のピーク値PHの検出処理は省略される。
この後、ステップ106に進み、吸気・圧縮行程中であるか否かを判定し、吸気・圧縮行程中であれば、ステップ107に進み、漏洩電流DFTを検出して本ルーチンを終了し、吸気・圧縮行程中でなければ、ステップ107の漏洩電流DFTの検出処理を省略して、本ルーチンを終了する。
[くすぶり・失火検出ルーチン]
図4のくすぶり・失火検出ルーチンは、エンジン運転中に制御回路34によって所定周期で実行される。本ルーチンが起動されると、まずステップ201で、エンジン運転状態(例えばエンジン回転速度、負荷率、バッテリ電圧等)を読み込むと共に、前記図3のイオン電流検出信号処理ルーチンで検出された各検出値Tpl,Tpr,PH,DFTを読み込む。
この後、ステップ202に進み、第1のくすぶり検出実行条件が成立しているか否かを判定する。ここで、第1のくすぶり検出実行条件は、点火コイル21の通電期間中のくすぶり検出を実行するための実行条件であり、次の2つの条件(1) ,(2) を両方とも満たすことである。
(1) エンジン運転領域が高回転・低負荷領域に設定された特定領域A(図6参照)以外の領域であること
(2) バッテリ電圧が所定電圧以下(例えば16V以下)であること
これら2つの条件のうち、いずれか一方でも満たさない条件があれば、第1のくすぶり検出実行条件が不成立となり、ステップ205に進んで、通電期間中くすぶり検出フラグX1ks をくすぶり無しを意味するOFFにセットする。例えば、エンジン運転領域が高回転・低負荷領域に設定された特定領域Aの場合や、バッテリ電圧が所定電圧以上(例えば16V以上)である場合は、点火コイル21の通電期間中の印加電圧変動により漏洩電流が変動しやすく、くすぶり状態を精度良く検出できないため、点火コイル21の通電期間中のくすぶり検出が禁止される。
一方、上記2つの条件(1) ,(2) が両方とも満たされれば、第1のくすぶり検出実行条件が成立して、ステップ203に進み、点火コイル21の通電期間中に検出したくすぶり検出時間Tplをくすぶり判定値T1 と比較して、くすぶり検出時間Tplがくすぶり判定値T1 よりも大きければ、通電期間中くすぶり検出フラグX1ks をくすぶり有りを意味するONにセットし(ステップ204)、くすぶり検出時間Tplがくすぶり判定値T1 以下であれば、通電期間中くすぶり検出フラグX1ks をくすぶり無しを意味するOFFにセットする(ステップ205)。
この後、ステップ206に進み、第2のくすぶり検出実行条件が成立しているか否かを判定する。ここで、第2のくすぶり検出実行条件は、吸気・圧縮行程中のくすぶり検出を実行するための実行条件であり、エンジン回転速度が所定回転速度以上(例えば300rpm以上)であるか否かで、第2のくすぶり検出実行条件が成立しているか否かを判定する。例えば、300rpm以下の低回転領域では、エンジン回転状態が不安定で、吸気・圧縮行程中の漏洩電流が変動しやすく、くすぶり状態の検出精度が低下するため、エンジン回転状態が不安定な低回転領域では、第2のくすぶり検出実行条件が不成立となり、ステップ209に進み、吸気・圧縮行程中くすぶり検出フラグX2ks をくすぶり無しを意味するOFFにセットする。
一方、エンジン回転速度が所定回転速度以上であれば、第2のくすぶり検出実行条件が成立して、ステップ207に進み、吸気・圧縮行程中に検出した漏洩電流DFTをくすぶり判定値P2 と比較して、漏洩電流DFTがくすぶり判定値P2 よりも大きければ、吸気・圧縮行程中くすぶり検出フラグX2ks をくすぶり有りを意味するONにセットし(ステップ208)、漏洩電流DFTがくすぶり判定値P2 以下であれば、吸気・圧縮行程中くすぶり検出フラグX2ks をくすぶり無しを意味するOFFにセットする(ステップ209)。
この後、ステップ210に進み、通電期間中くすぶり検出フラグX1ks 又は吸気・圧縮行程中くすぶり検出フラグX2ks がON(くすぶり有り)であるか否かを判定し、ONであれば、ステップ211に進み、車両自己診断(ダイアグ)に用いるくすぶり異常フラグXppをON(くすぶり異常)にセットして本ルーチンを終了する。
これに対して、上記ステップ210で、2つのくすぶり検出フラグX1ks ,X2ks が共にOFFと判定されれば、ステップ213に進み、燃焼・排気行程中に検出したイオン電流検出信号ピーク値PHから漏洩電流DFTに応じた補正値f(DFT)を差し引くことで、イオン電流検出信号ピーク値PHから漏洩電流DFT分を取り除いた補正ピーク値(正味の燃焼イオン電流ピーク値)Pf を求める。このステップ213の処理が特許請求の範囲でいう補正手段としての役割を果たす。
この後、ステップ214に進み、補正ピーク値Pf を失火判定値Vth2 と比較し、補正ピーク値Pf が失火判定値Vth2 よりも大きければ、ステップ215に進み、着火と判定して失火検出フラグXf をOFFにセットし、補正ピーク値Pf が失火判定値Vth2 以下であれば、ステップ216に進み、失火と判定して失火検出フラグXf をONにセットする。
[プレイグニッション検出ルーチン]
図5のプレイグニッション検出ルーチンは、エンジン運転中に制御回路34によって所定周期で実行される。本ルーチンが起動されると、まずステップ301で、吸気・圧縮行程中くすぶり検出フラグX2ks がON(くすぶり有り)であるか否かを判定し、この吸気・圧縮行程中くすぶり検出フラグX2ks がOFF(くすぶり無し)であれば、ステップ306に進み、点火コイル21の通電期間中に検出したプレイグニッション検出時間Tprをプレイグニッション判定値TOと比較して、プレイグニッション検出時間Tprがプレイグニッション判定値TOよりも大きければ、プレイグニッション検出フラグXprをプレイグニッション有りを意味するONにセットし(ステップ307)、プレイグニッション検出時間Tprがプレイグニッション判定値TO以下であれば、プレイグニッション検出フラグXprをプレイグニッション無しを意味するOFFにセットする(ステップ308)。
一方、上記ステップ301で、吸気・圧縮行程中くすぶり検出フラグX2ks がON(くすぶり有り)にセットされていると判定されれば、ステップ302に進み、通電期間中くすぶり検出フラグX1ks がON(くすぶり有り)であるか否かを判定し、この通電期間中くすぶり検出フラグX1ks がOFF(くすぶり無し)であれば、ステップ306に進み、プレイグニッション検出時間Tprがプレイグニッション判定値TOよりも大きいか否かでプレイグニッションの有無を判定して、その判定結果に応じてプレイグニッション検出フラグXprをON又はOFFにセットする(ステップ307、308)。
これに対して、上記ステップ301、302で、いずれも「Yes」と判定された場合(2つのくすぶり検出フラグX1ks ,X2ks が共にONの場合)には、重度のくすぶりと判断して、ステップ303に進み、プレイグニッション検出時間Tprがプレイグニッション判定値TOよりも大きいか否かを判定する。この場合、重度のくすぶり発生時でも、プレイグニッション検出時間Tprがプレイグニッション判定値TO以下であれば、プレイグニッションが発生していないことが確認できるため、ステップ305に進み、プレイグニッション検出フラグXprをOFFにセットする。
一方、重度のくすぶり発生時(2つのくすぶり検出フラグX1ks ,X2ks が共にONの場合)には、プレイグニッション検出時間Tprがプレイグニッション判定値TOよりも大きい場合でも、プレイグニッションの発生とは判定しない(プレイグニッションの検出を禁止又は無効とする)。これは、重度のくすぶり発生時には、くすぶりによる漏洩電流がプレイグニッションによるイオン電流の発生区間まで流れている可能性があり、くすぶりをプレイグニッションと誤判定する可能性があるためである。この場合は、プレイグニッション検出フラグXprを前回と同じ状態に維持する(ステップ304)。
以上説明した本実施例によれば、点火コイル21の通電期間中のくすぶり検出と、吸気・圧縮行程中のくすぶり検出と、プレイグニッション検出とを行う機能を備え、高回転・低負荷領域に設定された特定領域A(図6参照)では、点火コイル21の通電期間中のくすぶり検出を禁止又は無効とし、吸気・圧縮行程中のくすぶり検出結果を最終的なくすぶり状態の判定結果として選択し、特定領域A以外の領域では、点火コイル21の通電期間中のくすぶり検出結果をそのまま最終的なくすぶり状態の判定結果として選択するようにしたので、エンジン運転領域に応じてくすぶり検出精度が高い方のくすぶり検出方法を選択してくすぶり状態を検出することが可能となり、従来よりもくすぶり状態を精度良く検出することができる。
しかも、本実施例では、燃焼・排気行程中に検出したイオン電流検出信号ピーク値PHを漏洩電流DFT(くすぶり状態の検出結果)に応じて補正して、イオン電流検出信号ピーク値PHから漏洩電流DFT分を取り除いた補正ピーク値(正味の燃焼イオン電流ピーク値)Pf を求めるようにしたので、この補正ピーク値Pf を用いて失火の有無(燃焼状態)を精度良く判定することができる。
尚、本発明は、燃焼状態の判定結果(例えば失火度合)を漏洩電流DFT(くすぶり状態の検出結果)に応じて補正するようにしても良い。
また、本実施例では、バッテリ電圧が所定電圧以上(例えば16V以上)である場合に点火コイル21の通電期間中のくすぶり検出を禁止するようにしたので、点火コイル21の通電期間中の印加電圧変動による漏洩電流の変動に起因するくすぶり状態の誤検出を未然に防止できる。
更に、本実施例では、エンジン回転速度が所定回転速度以下(例えば300rpm以下)の低回転領域の場合に、吸気・圧縮行程中のくすぶり検出を禁止するようにしたので、エンジン回転状態が不安定な低回転領域における漏洩電流の変動に起因するくすぶり状態の誤検出を未然に防止できる。
また、本実施例では、吸気・圧縮行程中のくすぶり検出結果がくすぶり無しのときに、プレイグニッション検出結果を有効とし、また、点火コイル21の通電期間中のくすぶり検出結果がくすぶり無しのときに、プレイグニッション検出結果を有効とするようにしたので、プレイグニッションをくすぶりと区別して検出することができる。
しかも、本実施例では、重度のくすぶり発生時(2つのくすぶり検出フラグX1ks ,X2ks が共にONの場合)には、プレイグニッション検出時間Tprがプレイグニッション判定値TOよりも大きい場合でも、プレイグニッションの発生とは判定しない(プレイグニッションの検出を禁止又は無効とする)ようにしたので、くすぶりをプレイグニッションと誤判定することを未然に防止できる。
尚、2つのくすぶり検出フラグX1ks ,X2ks のいずれか一方のみがONの場合(軽度のくすぶり発生時)にも、プレイグニッションの検出を禁止又は無効とするようにしても良い。
その他、本発明は、くすぶりの検出方法やプレイグニッションの検出方法を適宜変更しても良い等、種々変更して実施できる。
本発明の一実施例における点火制御系とイオン電流検出回路の構成を示す回路図である。 イオン電流検出回路のイオン電流出力パターンが、着火時、くすぶり時、プレイグニッション時、失火時にどの様に変化するかを説明するタイムチャートである。 イオン電流検出信号処理ルーチンの処理の流れを説明するフローチャートである。 くすぶり・失火検出ルーチンの処理の流れを説明するフローチャートである。 プレイグニッション検出ルーチンの処理の流れを説明するフローチャートである。 点火コイル通電期間中のくすぶり検出を禁止する領域を設定するマップを概略的に示す図である。 吸気・圧縮行程中の漏洩電流に基づいてくすぶり状態を検出する場合の漏洩電流とくすぶり抵抗値との関係を説明する図である。 点火コイルの通電期間の初期に流れる漏洩電流の時間幅(くすぶり検出時間)に基づいてくすぶり状態を検出する場合の漏洩電流の時間幅とくすぶり抵抗値との関係を説明する図である。
符号の説明
21…点火コイル、22…一次コイル、23…バッテリ、24…イグナイタ、25…パワートランジスタ、26…二次コイル、27…点火プラグ、31…イオン電流検出抵抗、33…反転増幅回路、34…制御回路(第1のくすぶり検出手段,第2のくすぶり検出手段,最終判定手段,補正手段,プレイグニッション検出手段)、35…イオン電流検出回路(イオン電流検出手段)、36…中心電極、37…接地電極

Claims (10)

  1. 内燃機関の燃焼室内で混合気の燃焼に伴って発生するイオン電流を点火プラグを介して検出するイオン電流検出手段を備えた内燃機関のイオン電流検出装置において、
    点火コイルの通電期間中のイオン電流検出信号に基づいて前記点火プラグのくすぶり状態を検出する第1のくすぶり検出手段と、
    吸気・圧縮行程中のイオン電流検出信号に基づいて前記点火プラグのくすぶり状態を検出する第2のくすぶり検出手段と、
    前記第1及び第2の両くすぶり検出手段の検出結果に基づいて前記点火プラグのくすぶり状態を最終的に判定する最終判定手段と
    を備えていることを特徴とする内燃機関のイオン電流検出装置。
  2. 前記最終判定手段の判定結果に基づいて前記イオン電流検出信号を補正する補正手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のイオン電流検出装置。
  3. 前記イオン電流検出信号に基づいて内燃機関の燃焼状態を判定する燃焼状態判定手段と、
    前記最終判定手段の判定結果に基づいて前記燃焼状態判定手段の判定結果を補正する補正手段とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のイオン電流検出装置。
  4. 前記最終判定手段は、内燃機関の高回転・低負荷領域に設定された特定領域では、前記第1のくすぶり検出手段の検出を禁止又は無効とし、前記第2のくすぶり検出手段の検出結果を最終的なくすぶり状態の判定結果として選択し、前記特定領域以外の領域では、前記第1のくすぶり検出手段の検出結果をそのまま最終的なくすぶり状態の判定結果として選択することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の内燃機関のイオン電流検出装置。
  5. バッテリ電圧が所定電圧以上の領域で、前記第1のくすぶり検出手段によるくすぶり状態の検出を禁止する検出禁止手段を備えていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の内燃機関のイオン電流検出装置。
  6. 内燃機関の回転状態が不安定な低回転領域で、前記第2のくすぶり検出手段によるくすぶり状態の検出を禁止する検出禁止手段を備えていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の内燃機関のイオン電流検出装置。
  7. 前記点火プラグの通電期間の後半のイオン電流検出信号に基づいて前記点火プラグのプレイグニッションを検出するプレイグニッション検出手段を備え、
    前記最終判定手段は、前記第2のくすぶり検出手段の検出結果がくすぶり無しのときに前記プレイグニッション検出手段の検出結果を有効とすることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の内燃機関のイオン電流検出装置。
  8. 前記最終判定手段は、前記第1のくすぶり検出手段の検出結果がくすぶり無しのときに前記プレイグニッション検出手段の検出結果を有効とすることを特徴とする請求項7に記載の内燃機関のイオン電流検出装置。
  9. 前記最終判定手段は、前記第1及び第2のくすぶり検出手段の検出結果が共にくすぶり有りのときに前記プレイグニッション検出手段の検出を禁止又は無効とすることを特徴とする請求項7又は8に記載の内燃機関のイオン電流検出装置。
  10. 前記イオン電流検出信号を所定のサンプリング周期でA/D変換して取り込む演算処理回路を備え、
    前記演算処理回路は、前記点火コイルの通電期間中に前記第1のくすぶり検出手段によるくすぶり状態の検出処理を実行し、吸気・圧縮行程中に前記第2のくすぶり検出手段によるくすぶり状態の検出処理を実行することを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の内燃機関のイオン電流検出装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012117420A (ja) * 2010-11-30 2012-06-21 Diamond Electric Mfg Co Ltd 内燃機関用のイオン電流検出処理装置
JP2014001635A (ja) * 2012-06-15 2014-01-09 Daihatsu Motor Co Ltd 内燃機関の故障診断装置
JP2014227944A (ja) * 2013-05-23 2014-12-08 ダイハツ工業株式会社 内燃機関の制御装置

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